JPH10273336A - 光増幅用ハライドガラス材 - Google Patents

光増幅用ハライドガラス材

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JPH10273336A
JPH10273336A JP9075917A JP7591797A JPH10273336A JP H10273336 A JPH10273336 A JP H10273336A JP 9075917 A JP9075917 A JP 9075917A JP 7591797 A JP7591797 A JP 7591797A JP H10273336 A JPH10273336 A JP H10273336A
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JP
Japan
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ions
mol
glass
ion
glass material
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JP9075917A
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Masaharu Ishiwatari
正治 石渡
Akira Okubo
晶 大久保
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  • Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1.3μm帯における光増幅用ハライドガラ
ス材の提供 【解決手段】陽イオンの主成分がGdイオンであるハラ
イドガラスを母材とし、PrイオンまたはDyイオンを
光増幅活性イオンとして含むことを特徴とする光増幅用
ハライドガラス材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光通信に広く用い
られている1.3μm帯の光増幅が可能な光増幅用ハライ
ドガラスに関する。
【0002】
【従来技術】現在、光通信には主に1.3μm帯と1.5
5μm帯の波長が用いられており、これらの波長帯につ
いて光増幅器が必要とされている。1.55μm帯の光増
幅器はErイオンをドープした石英ガラスファイバーが
実用の域に達しているが、1.3μm帯用の光ファイバー
増幅器についてはまだ十分な特性を有するものが開発さ
れていない。
【0003】1.3μm帯用の光ファイバー増幅器にドー
プする活性イオンとしては、これまでネオジム(Nd)およ
びプラセオジム(Pr)が検討されてきた。ネオジムについ
て当初、Nd3+43/24Ι13/2の遷移による誘導放
出を利用して光増幅を行う試みがなされた。ところが、
この43/2413/2遷移のピーク波長は石英ファイバ
ー中では1.4μmに近い波長に現れ、1.3μm帯の光
通信システムの中心波長である1.31μmから隔たって
いる。またESA遷移となる43/247/2遷移の強度
43/2413/2遷移の強度より大きい。従って、石
英ガラスファイバーではNd3+を活性イオンとするもの
は光増幅器に適さないことが知られている。
【0004】一方、フッ化物ガラスでは、Nd3+4
3/24Ι13/2遷移の発光は1.32μmにピークを持ち、
また、43/247/2遷移によるESA強度も小さくな
るために、Nd3+を活性イオンとするフッ化物光ファイ
バーは光増幅用ガラス母材として適していると考えられ
たが、やはりESAの影響により1.31μm付近になる
と利得が得難くなり、これまでの報告例で10dB程度の
利得しか得られていない。
【0005】次に、Pr3+イオンについては1435
遷移を利用した増幅が試みられている。この場合、14
35遷移では14準位と1つ下の34準位の間が僅か
に約2500cm-1しかエネルギー差がないためガラス母材の
フォノンエネルギーが大きいと多フォノン緩和により1
4準位の寿命が減少し、1435遷移の効率が悪く
なる。実際、ガラス母材にフォノンエネルギーの大きい
石英ガラスを用いると利得が得られない。従って、高性
能の光増幅器を得るには、l4準位の寿命をできるだけ
長くする必要があり、フォノンエネルギーの小さいガラ
ス母材ほどこの寿命は長くなる。代表的なガラス母材に
ついてみると、以下の順にこの寿命が長くなると言われ
ている。 CdCl2系ガラス > CdΧ2系ガラス > GaLaS
ガラス > CdF2系ガラス >ΙnF3系ガラス > Ζ
rF4系ガラス > TeO2系ガラス。
【0006】この他にPr3+イオンの1435遷移で
は、14の吸収係数が小さく、しかも低い濃度でも濃度
消光が生じ易いので、効率良く励起光を吸収させるため
にはガラス形状をファイバーにする必要がある。従っ
て、ガラス母材は紡糸可能であって紡糸しても失透しな
い安定なものが求められる。不安定なガラスはファイバ
ーに成形した際に微結晶が折出して散乱が多くなり透過
損失が大きくなる。これでは損失分が増幅分を上回って
利得が得られない。
【0007】フォノンエネルギーが低い点では有利なC
dCl2系ガラスはこの安定性に劣りファイバー化が非
常に難しい。フォノンエネルギー(510cm-1)が低いIn
3系ガラスも同様に材料に安定性が無いため透過損失
が大きく、実際の利得係数は低い。しかも透過損失をで
きるだけ小さくしてもやはり量子効率が低く実用的では
ない。
【0008】さらに、従来の上記ガラス母材は、以上述
べたフォノンエネルギーやガラス安定性の他に各々次の
ような問題がある。すなわち、Cd系混合ハライドガラ
スはフォノンエネルギーが低い(370cm-1)が、30dBの
利得を得るのに100mW(測定量子効率12%)程度の励起
パワーを必要とする(Jounal of Non-Crystalline Soli
ds 184(1995)61-67)ので利得係数は0.3dB/mWと低
い。また、フォノンエネルギー(330cm-1)が低いGaL
aS系ガラスは、最大利得の取りうるピーク(測定量子
効率50%以上)が1.33μmとシフトするため、通信波
長域の1.31μmで30dBの利得を得るには、やはり1
00mW程度の励起パワーを必要とし、1.33μm での
利得係数は0.5dB/mW であったものが、1.31μmで
は0.3dB/mWとなり、実質的な効率が低下する(Jounal
of Non-Crystalline Solids 184(1995)292-296 )。
【0009】また、フォノンエネルギーが小さい(580cm
-1)ZBLANガラスにPr3+をドープしたものは最大
0.2dB/mWの利得係数が得られているが、ΖBLANフ
アイバーはもともと量子効率が3〜4%と非常に低く、
最大0.2dB/mWの利得係数が得られているとは云え、
1.55μm帯のErドープ石英ファイバー(11dB/mW)に
比較すると一桁以上小さく実用にはほど遠い。
【0010】
【発明の解決課題】本発明は、従来の光増幅用ガラス材
における上記問題を解決したガラス材を提供するもので
あり、以上述べた従来のガラス母材では検討されていな
いGdイオンを陽イオンの主成分とするGd系混合ハラ
イドガラスを用いることにより、光通信波長の1.3μm
帯における利得係数の高い光増幅用ガラス材を達成した
ものである。
【0011】
【課題の解決手段】すなわち本発明は、(1)陽イオンの
主成分がGdイオンであるハライドガラスを母材とし、
PrイオンまたはDyイオンを光増幅活性イオンとして
含むことを特徴とする光増幅用ハライドガラス材であ
る。
【0012】本発明の上記ガラス材は以下の構成からな
るものを含む。 (2) ガラス母材を形成する陽イオンが、Gdイオン:
40〜70モル%、Naイオン:5〜35モル%、Baイオ
ン:0〜20モル%であるハライドガラスからなる上記
(1)のガラス材。 (3) Gdイオンの一部が、0〜15モル%のLaイオ
ン、0〜15モル%のYイオンによって置換され、このG
dイオン、LaイオンおよびYイオンの合計量が55〜
70モル%である上記(1)または(2)に記載のガラス材。 (4) Naイオンの一部が、0〜12モル%のKイオン、
0〜15モル%のTlイオンによって置換され、このNa
イオン、KイオンおよびTlイオンの合計量が20〜3
5モル%である上記(2)または(3)に記載のガラス材。 (5) Baイオンの一部が、0〜15モル%のPbイオン
によって置換され、このBaイオンとPbイオンの合計
量が0〜20モル%である上記(2)、(3)または(4)に記載
のガラス材。 (6) ガラス母材を形成する陰イオンが、Fイオン:7
〜23モル%、Brイオン:0〜10モル%、Iイオン:0
〜10モル%、残りがClイオンであるハライドガラスか
らなる上記(1)〜(6)のいずれかに記載するガラス材。 (7) PrイオンまたはDyイオンの含有量が各々10
00ppm以下である上記(1)〜(7)のいずれかに記載する
ガラス材。 (8) 光増幅対象波長が1.3μmである上記(1)〜(7)の
いずれかに記載するガラス材。 (9) コアおよびクラッドからなるファイバーのコアガ
ラスとして用いられる上記(1)〜(8)のいずれかに記載す
るガラス材。
【0013】
【発明の実施形態】本発明の光増幅用ハライドガラス材
は陽イオンの主成分がガドリニウム(Gd)イオンであるハ
ライドガラスを母材とし、プラセオジム(Pr)イオンまた
はデスプロシウム(Dy)イオンを光増幅活性イオンとして
含むものである。ガラス母材を形成する陽イオンはGd
イオンと共にNaイオンを含むものが好ましく、さらに
Gdイオンと共にNaイオンおよびBaイオンを含むも
のがより好ましい。このNaイオンおよびBaイオンを
含むことによりガラスの安定性が増す。
【0014】上記Gdイオン、NaイオンおよびBaイ
オンの量比は、陽イオン全体(100モル%)に対して、Gd
イオン:40〜70モル%、Naイオン:5〜35モル%、
Baイオン:0〜20モル%が適当である。Gdイオンの
量比が40〜70モル%を外れるとガラスの安定性が悪く
なる。好ましくは50〜65モル%が良い。Naイオンの
量比が5〜35モル%の範囲外ではやはりガラスの安定性
が悪くなる。好ましくは20〜32モル%が適当である。
Baイオンの量比は20モル%以下が適当であり、5〜1
5モル%が好ましい。20モル%を超えるとガラスの安定性
が悪くなる。
【0015】Gdイオンの一部はLaイオンおよびYイ
オンによって置換しても良い。YイオンおよびLaイオ
ンはGdイオンの一部と置換してガラスの安定性を高め
る。これらの導入量は何れも15モル%以下が適当であ
り、12モル%以下が好ましい。15モル%を上回るとガラ
スの安定性が却って悪化する。また、このGdイオン、
LaイオンおよびYイオンの合計量(Gd+La+Y)は55〜
70モル%が適当であり、60〜65モル%が好ましい。こ
の合計量が55〜70モル%の範囲外ではガラスの安定性
が低下する。
【0016】Naイオンの一部はKイオンおよびTlイ
オンによって置換しても良い。KイオンがNaイオンの
一部と置換することによりガラスの安定性が向上する。
またTlイオンを導入することにより屈折率が高くな
る。Kイオンの導入量は12モル%以下が適当であり、2
〜5モル%が好ましい。12モル%を上回るとガラスの安定
性が却って低下する。またTlイオンの導入量は0〜1
5モル%が適当であり、10モル%以下が好ましい。15モル
%を上回るとガラスの安定性が低下する。このNaイオ
ン、KイオンおよびTlイオンの合計量(Na+K+Tl)は2
0〜35モル%が適当であり、22〜32モル%が好まし
い、合計量が20〜35モル%の範囲を外れるとガラスの
安定性が低下する。
【0017】Baイオンの一部はPbイオンによって置
換しても良い。Baイオンの一部がPbイオンによって
置換することによりガラスの屈折率が高くなる。Pbイ
オンの導入量は15モル%以下が適当であり、10モル%以
下が好ましい。15モル%を上回るとガラスの安定性が低
下する。このBaイオンとPbイオンの合計量(Ba+Pb)
は20モル%以下が適当であり、15モル%以下が好まし
い。20モル%を上回るとガラスの安定性が低下する。
【0018】以上の他に、Baイオンの一部を10モル%
以下のSrイオン、Caイオン、および/またはMgイ
オンによって置換しても良い。これにより、ガラスの安
定性を更に高めることができる。またNaイオンの一部
を12モル%以下のLiイオン、Rbイオン、および/ま
たはCsイオンによって置換しても良い。この場合にも
ガラスの安定性を更に高めることができる。さらに、G
dイオンの一部を15モル%以下のScイオン、Luイオ
ン、あるいは10モル%以下のZrイオン、Hfイオン、
Inイオン、Znイオン、Cdイオン、Alイオンで置
換しても良い。
【0019】本発明のガラス母材を形成する陰イオン
は、陰イオン全体(100モル%)に対し、Fイオン:7〜2
3モル%、好ましくは9〜13モル%、Brイオン:0〜1
0モル%、好ましくは7モル%以下、Iイオン:0〜10モル
%、好ましくは7モル%以下、残りがClイオンである。
Fイオンが7〜23モル%の範囲外ではガラスの安定性が
悪くなる。BrイオンおよびΙイオンはガラスの屈折率
を高め、かつフォノンエネルギーを下げるために導入さ
れる。
【0020】本発明のガラス材には光増幅活性イオンと
して、PrイオンまたはDyイオンが含有される。この
ドープ量は各々1000ppm以下が適当である。ドープ
量がこれより多いと濃度消光を引き起こし、光増幅性能
が低下する。
【0021】PrイオンやDyイオンを活性イオンとす
る本発明の上記ガラス材において、Pr3+イオンの場合
14準位を励起させて143Η5遷移を利用する。一
方、Dy3+イオンは励起準位として様々な準位が利用で
きる。現在の既存の半導体レーザを利用する上では81
0nmによる65/2準位の励起、あるいは980nmによる
6Η5/2が望ましいが、これらの励起は吸収係数が小さい
のでガラス材をファイバーに紡糸し、その長さを大きく
とる必要がある。上記準位の他に、69/2611/2
直接に励起することも可能である。この場合の励起光源
としては1.25μm波長の光源が必要であり、この波長
を与える半導体レーザは市販されていないが、この準位
の励起は吸収係数が大きいので効率良く励起光源を吸収
でき、ファイバー長を短くできるメリットがある(cros
s-sectionがPr3+14準位の20倍程度ある)。なお、
Dy3+イオンの場合、69/2611/2準位とその下側
611/2準位とのエネルギーギャップは1850cm-1
程度と小さいため多フォノン緩和し易く、フォノンエネ
ルギーの小さいガラス母体を選択する必要があるが、本
発明の上記ガラス材はこれに適する。
【0022】
【実施例】実施例1 良く乾燥させた高純度の無水物からなるハロゲン化物を
原料とし、表1に示す割合に各原料を調合し、この原料
10gと、該原料中の微量の水酸基を除去するための塩
化アンモニウム3gをグラッシーカーボン坩堝に入れ、
アルゴンガス雰囲気下にて200℃に加熱して3時間保
持した後、さらに500℃に昇温して完全に溶融させ
た。溶融後、アルゴンガスを吹き込みバブリングさせて
2時間保持した。なお、臭化物またはヨウ化物の原料に
ついては、塩化アンモニウムに代えて臭化アンモニウム
またはヨウ化アンモニウムを用いた。得られた融液をグ
ラファイト製の鋳型に流し込み、徐冷して直径4mm、長
さ100mmの円柱状ロッドを得た。ロッドの端面を面研
磨し、乾燥空気雰囲気下にてチタンサファイヤレーザを
用い、1.02μmのレーザ光を照射し、14準位を励起
し、1435による蛍光スペクトルを測定した。この
測定ピークを表1に示した。また、表1の試料No.1につ
いて、1200〜1400nm波長域での蛍光強度を測定し、この
結果を図1に示した。
【0023】表1に示すように、各試料の蛍光スペクト
ルのピークは1.316μm〜1.324μmの範囲であ
り、何れも光通信波長域内であった。また、オシロスコ
ープを用いて14準位の蛍光寿命を測定したところ、各
試料の蛍光寿命は何れも約500μSであり、従来のガ
ラス材より格段に高い寿命を示した。これは量子効率に
換算すると約30%程度に相当する。
【0024】更に、蛍光寿命とPr濃度との関係につい
て調べるため、表1の試料No.1に示すガラス材につい
て、Pr3+のドープ量を103〜104ppmの範囲で変
え、14準位の蛍光寿命を測定した。この結果を図2に
示した。図示するように、Prイオンのドープ量が10
00ppmを越えると急激に蛍光寿命が減少する。
【0025】
【表1】
【0026】実施例2 Pr3+イオンに代えて表2に示す量のDy3+イオンをド
ープした他は実施例1と同様にしてガラス材を製造し、
810nmおよび980nmのレーザ光を照射し、65/2
るいは6Η5/2を励起して得られる蛍光スペクトルを測定
した。この測定ピークを表2に示した。また、表2の試
料No.1について、1200〜1400nm波長域における蛍光強度
を測定し、この結果を図3に示した。図示するように、
810nmと980nmの励起による蛍光スペクトルはほぼ
同じプロフィルを示した。これは何れも多フォノン緩和
による69/2611/2準位からの輻射遷移であり、6
9/2611/2615/2の強い蛍光が得られた。また、
表2に示すように各試料のピーク波長は大部分が1.3
1μmであった。さらに各試料について、69/26
11/2準位の蛍光寿命を測定したところ、約120μSで
あり、従来のガラスよりかなり高い寿命を示した。これ
は量子効率に換算すると約30%程度に相当している。
【0027】次に、表2の試料No.1に示すガラス材につ
いて、Dy3+のドープ量を103〜104ppmの範囲で変
え、69/2611/2準位の蛍光寿命を測定した。この
結果を図4に示した。図示するように、Dyイオンのド
ープ量が1000ppmを越えると急激に蛍光寿命が減少
する。
【0028】
【表2】
【0029】実施例3 コア用のガラス材とクラッド用のガラス材の原料粉を表
3に示す割合に各々調合し、これを実施例1と同様にし
て加熱溶融し、予熱した鋳型にクラッド、コアの順で流
し込み、成形徐冷して一体型プリフォームを作製した。
コア/クラッド径比を調整するために、このガラス材に
クラッドガラス組成のチューブを被せて加熱融着しロッ
ドを得た。このロッドを紡糸した後にUV硬化樹脂でコ
ーティングし、コア径2μm、開口数約0.4、および長
さ14mのファイバーを得た。
【0030】このファイバーについて透過損失を測定
し、この結果を表3に示した。また、Pr3+とDy3+
おのおのドープした表3に示すファイーバについて、ポ
ンプ光強度に対する増幅利得を図5に示した。また、P
3+をドープしたZBLANガラスの増幅利得を図5に対比
して示した。表3に示すように、各試料の透過損失は約
0.8〜0.85dB/mであった。また利得についてみる
と、Pr3+ドープファイバーは、いずれも1.02μmに
て励起し(ホ゜ンフ゜光強度70mW)、1.31μmにおいて約
30dBの増幅利得(利得係数約0.43dB/mW)を示してい
る。また、Dy3+ドープファイバーは、810nmにて励
起し(ポンプ光強度90mW)、1.31μmにおいて約30
dBの増幅利得(利得係数約0.33dB/mW)を示しており、
いずれも従来のZBLAN系フアイバーの2倍強程度および
1.6倍程度性能が上回っている。
【0031】
【表3】
【0032】
【発明の効果】本発明のハライドガラス材は、以上のよ
うに、光通信の中心波長である1.3μm帯において増幅
利得が大きく、この波長帯の光増幅用ガラス材として好
適に用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】表1の試料No.1についての蛍光スペクトル図
【図2】表1の試料No.1について、Pr濃度に対する蛍
光寿命を示すグラフ
【図3】表2の試料No.1についての蛍光スペクトル図
【図4】表2の試料No.1について、Dy濃度に対する蛍
光寿命を示すグラフ
【図5】表3の試料No.1のポンプ光強度に対する増幅利
得を示すグラフ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陽イオンの主成分がGdイオンであるハ
    ライドガラスを母材とし、PrイオンまたはDyイオン
    を光増幅活性イオンとして含むことを特徴とする光増幅
    用ハライドガラス材。
  2. 【請求項2】 ガラス母材を形成する陽イオンが、Gd
    イオン:40〜70モル%、Naイオン:5〜35モル%、
    Baイオン:0〜20モル%であるハライドガラスからな
    る請求項1のガラス材。
  3. 【請求項3】 Gdイオンの一部が、0〜15モル%のL
    aイオン、0〜15モル%のYイオンによって置換され、
    このGdイオン、LaイオンおよびYイオンの合計量が
    55〜70モル%である請求項1または2に記載のガラス
    材。
  4. 【請求項4】 Naイオンの一部が、0〜12モル%のK
    イオン、0〜15モル%のTlイオンによって置換され、
    このNaイオン、KイオンおよびTlイオンの合計量が
    20〜35モル%である請求項2または3に記載のガラス
    材。
  5. 【請求項5】 Baイオンの一部が、0〜15モル%のP
    bイオンによって置換され、このBaイオンとPbイオ
    ンの合計量が0〜20モル%である請求項2、3または4
    に記載のガラス材。
  6. 【請求項6】 ガラス母材を形成する陰イオンが、Fイ
    オン:7〜23モル%、Brイオン:0〜10モル%、Iイ
    オン:0〜10モル%、残りがClイオンであるハライド
    ガラスからなる請求項1〜6のいずれかに記載するガラ
    ス材。
  7. 【請求項7】 PrイオンまたはDyイオンの含有量が
    各々1000ppm以下である請求項1〜7のいずれかに
    記載するガラス材。
  8. 【請求項8】 光増幅対象波長が1.3μmである請求項
    1〜7のいずれかに記載するガラス材。
  9. 【請求項9】 コアおよびクラッドからなるファイバー
    のコアガラスとして用いられる請求項1〜8のいずれか
    に記載するガラス材。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114180835A (zh) * 2021-11-08 2022-03-15 宁波大学 一种具有超宽带近红外荧光发射的稀土掺杂玻璃及其制备方法和应用

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CN114180835A (zh) * 2021-11-08 2022-03-15 宁波大学 一种具有超宽带近红外荧光发射的稀土掺杂玻璃及其制备方法和应用
CN114180835B (zh) * 2021-11-08 2023-06-30 宁波大学 一种具有超宽带近红外荧光发射的稀土掺杂玻璃及其制备方法和应用

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