JPH1027225A - 非接触icカードのメモリ管理方式 - Google Patents

非接触icカードのメモリ管理方式

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JPH1027225A
JPH1027225A JP8179502A JP17950296A JPH1027225A JP H1027225 A JPH1027225 A JP H1027225A JP 8179502 A JP8179502 A JP 8179502A JP 17950296 A JP17950296 A JP 17950296A JP H1027225 A JPH1027225 A JP H1027225A
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JP8179502A
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Takeshi Tanaka
武 田中
Yoshiyuki Okuma
喜之 大熊
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N T T DATA TSUSHIN KK
NTT Data Corp
Original Assignee
N T T DATA TSUSHIN KK
NTT Data Communications Systems Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 データの書き込み中に電源断があってもデー
タが完全に破壊されることを防止した非接触ICカード
のメモリ管理方式を提供する。 【解決手段】 各ファイルに2つのステータス領域を設
け、更新処理ではステータス領域で示す空き物理ブロッ
クに書き込みデータを書き込んだ後、一方のステータス
領域の空き物理ブロック番号をデータ書き込み対象の論
理ブロックの物理ブロック番号に変更し、該一方のステ
ータス領域の変更後、他方のステータス領域も同様に変
更し、新規書き込み処理ではステータス領域の空き物理
ブロックに書き込みデータを書き込んだ後、一方のステ
ータス領域の空き物理ブロック番号を最後の論理ブロッ
クの次の物理ブロック番号に変更し、該一方のステータ
ス領域の変更後、他方のステータス領域も同様に変更す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非接触方式で動作
電力を供給されるICカードに使用されているメモリに
対してデータの更新処理および新規書き込み処理を行う
非接触ICカードのメモリ管理方式に関し、更に詳しく
は論理アドレス方式でメモリにアクセスし、該メモリに
対するデータの更新処理および新規書き込み処理を行う
非接触ICカードのメモリ管理方式に関する。
【0002】
【従来の技術】図11は、従来の接触型ICカードのメ
モリ管理方式に使用されているメモリ構成を示す図であ
る。同図に示す接触型ICカードは、CPUを有するも
のであり、同図に示すようにメモリ上に複数のファイル
1,2,・・・を有する。各ファイルは、ディレクトリ
領域とデータ領域から構成されている。
【0003】ディレクトリ領域は、図12に示すよう
に、1つの物理ブロックで構成され、ファイルを識別す
るためのファイルID、データ領域の開始位置を示す先
頭物理ブロック番号、データ領域の大きさを示す物理ブ
ロック数、有効物理ブロック数、順構成、循環順構成等
のファイル属性を示す情報、および誤り検出情報で構成
される。有効論理ブロック数は、確保されたデータ領域
のうち、既にデータを書き込んでいる論理ブロックの個
数を表すものとする。データ領域は、1つまたは複数の
物理ブロックで構成され、利用者が記録する任意のデー
タが格納される。論理ブロックは、図13に示すよう
に、論理ブロック番号、データ長、データおよび誤り検
査情報で構成される。論理ブロック番号は、0から始ま
り、物理ブロック番号の小さい方から大きい方へ順次1
ずつ増加して付与されるものとする。図14は、5つの
物理ブロックからなるデータ領域を有するファイルに3
つの論理ブロックが書き込まれている例を示している。
【0004】上述したメモリ構成を有する従来のICカ
ードにおいて、指定されたファイル内の指定された論理
ブロックのデータを更新する場合の処理について図15
に示すフローチャートを参照して説明する。図15にお
いて、ICカードは受信待ち状態において書き込みコマ
ンドを受信すると(ステップ710,720)、指定さ
れたファイルIDに一致するファイルIDを有するディ
レクトリ情報を検索し(ステップ730)、ディレクト
リ情報があるか否かをチェックする(ステップ74
0)。該当するディレクトリ情報がない場合には、エラ
ーと判定し、エラーレスポンスを送信し、受信待ち状態
に戻る(ステップ750,760)。
【0005】該当するディレクトリ情報がある場合に
は、ディレクトリ情報内の先頭物理ブロック番号から指
定されたファイルのデータ領域の開始位置を取得する
(ステップ770)。そして、データ領域の先頭物理ブ
ロックから、指定された論理ブロックを検索し(ステッ
プ780)、指定された論理ブロックがあるか否かチェ
ックする(ステップ790)。指定された論理ブロック
がない場合には、エラーと判定し、エラーレスポンスを
送信し、受信待ち状態に戻る(ステップ800,81
0)。
【0006】指定された論理ブロックがある場合には、
この指定された論理ブロック内のデータを書き換え、正
常終了のレスポンスを送信し、受信待ち状態に戻る(ス
テップ820−840)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した接触型ICカ
ードでは、ICカードがリーダライタ内で固定されてい
るので、メモリの書き込み途中で電力供給が絶たれるこ
とは考慮していない。しかしながら、非接触ICカード
では、上述したように、ICカードの位置が固定され
ず、所持者がICカードを携帯して移動することが可能
であるため、カードの移動によりデータの書き込み途中
に必要な電力供給が行われなくなることが発生し得る。
特にメモリにデータを書き込んでいる途中に、必要な動
作電力が得られなくなった場合には、書き込み前のデー
タは破壊されて完全に残っていないばかりでなく、書き
込もうとしたデータも途中までしか書き込まれず、デー
タの完全性は保証できないという問題がある。
【0008】本発明は、上記に鑑みてなされたもので、
その目的とするところは、データの書き込み中に動作電
力が得られなくなった場合でも、データが完全に破壊さ
れることを防止した非接触ICカードのメモリ管理方式
を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の本発明は、論理アドレス方式により
メモリにアクセスし、データの書き込みを行う非接触I
Cカードのメモリ管理方式であって、メモリに記憶され
ている各ファイルのデータ領域に対応して設けられ、少
なくとも空き物理ブロック番号を記憶した2つのステー
タス領域と、更新処理において前記空き物理ブロック番
号の物理ブロックに更新用書き込みデータを書き込む書
き込み手段と、この書き込み処理後、ステータス領域の
空き物理ブロック番号を更新するステータス更新手段と
を有し、更新処理において前記空き物理ブロック番号の
物理ブロックに更新用書き込みデータを書き込み、この
書き込み処理後、前記更新対象の論理アドレスの論理ブ
ロックに対応する物理ブロック番号で一方のステータス
領域の空き物理ブロック番号を更新し、この更新後、他
方のステータス領域も同様に更新することを要旨とす
る。
【0010】請求項1記載の本発明にあっては、空き物
理ブロック番号を記憶した2つのステータス領域を設
け、更新処理において空き物理ブロックに更新用書き込
みデータを書き込み、この書き込み処理後、更新対象の
論理アドレスの物理ブロック番号で一方のステータス領
域の空き物理ブロック番号を更新し、この更新後、他方
のステータス領域も同様に更新するため、データの更新
処理中に電源断があっても、更新前の論理ブロックが更
新前のデータとしてメモリに残っており、またステータ
ス領域の更新中に電源断があっても、2つのステータス
領域のうちの一方のステータス情報は残っており、これ
らの情報を利用して、見かけ上データ破壊が生じないメ
モリ管理を効率的に行うことができる。
【0011】また、請求項2記載の本発明は、論理アド
レス方式によりメモリにアクセスし、データの書き込み
を行う非接触ICカードのメモリ管理方式であって、メ
モリに記憶されている各ファイルのデータ領域に対応し
て設けられ、少なくとも空き物理ブロック番号を記憶し
た2つのステータス領域と、新規書き込み処理において
前記空き物理ブロック番号の物理ブロックに新規データ
を書き込む書き込み手段と、この書き込み処理後、ステ
ータス領域の空き物理ブロック番号を更新するステータ
ス更新手段とを有し、新規書き込み処理において前記空
き物理ブロック番号の物理ブロックに新規データを書き
込み、この書き込み処理後、一方のステータス領域の空
き物理ブロック番号を更新し、この更新後、他方のステ
ータス領域も同様に更新することを要旨とする。
【0012】請求項2記載の本発明にあっては、空き物
理ブロック番号を記憶した2つのステータス領域を設
け、新規書き込み処理において空き物理ブロックに新規
データを書き込み、この書き込み処理後、一方のステー
タス領域の空き物理ブロックを更新し、この更新後、他
方のステータス領域も同様に更新するため、ステータス
領域の更新中に電源断があっても、2つのステータス領
域のうちの一方のステータス情報は残っており、これら
の情報を利用して、見かけ上データ破壊が生じないメモ
リ管理を行うことができる。
【0013】請求項3記載の本発明は、請求項1または
2記載の発明において、2つのステータス領域の更新が
正常に行われたときには、前記更新処理または新規書き
込み処理において先に更新されたステータス領域の情報
を有効とすることを要旨とする。
【0014】請求項3記載の本発明にあっては、見かけ
上データ破壊が生じないメモリ管理を効率的に行うこと
ができる一方、更新処理または新規書き込み処理の迅速
化に寄与することができる。
【0015】請求項4記載の本発明は、請求項1または
2記載の発明において、一方のステータス領域の情報に
エラーがあるときには、前記更新処理または新規書き込
み処理において他方のステータス領域の情報を有効とす
ることを要旨とする。
【0016】請求項4記載の本発明にあっては、ステー
タス領域の更新中に電源断があってステータス情報にエ
ラーが発生しても、2つのステータス領域のうちの一方
のステータス情報はエラーなく残っており、この情報を
利用して、見かけ上データ破壊が生じないメモリ管理を
行うことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態について説明する。
【0018】図1は、本発明の一実施形態に係わるメモ
リ管理方式が適用される非接触ICカードの構成を示す
ブロック図である。同図に示す非接触ICカードは、図
示しない外部装置から放射される電波を受信し、この受
信した電波から電力を生成し、この電力を動作電力とし
て動作するものであり、外部装置からの電波を受信する
コイル1を有する。該コイル1で電波を受信することに
よってコイル1に誘起される起電力は検波整流回路3で
整流され、電源回路5に供給され、非接触ICカードの
各回路に供給される所定の電源電圧が生成される。この
電源電圧はCPU7、EEPROM等からなる不揮発性
メモリ9、受信回路11、送信回路13などに供給され
る。
【0019】また、外部装置から非接触ICカードへの
データ通信は、外部装置から送信される高周波信号をコ
イル1で受信し、検波整流回路3で検波し、受信回路1
1で復調した後、CPU7に供給される。また、非接触
ICカードから外部装置へのデータ通信は、CPU7か
らの信号を送信回路13で変調し、検波整流回路3を介
してコイル1から外部装置に対して送信される。なお、
変調方式は振幅変調、周波数変調、位相変調等のいずれ
の方式でも可能である。
【0020】外部装置から送信されるコマンドの受信お
よびレスポンスの送信等のデータ通信処理および不揮発
性メモリ9内のメモリ管理はCPU7によるプログラム
制御により行われる。
【0021】図1に示す非接触ICカードの不揮発性メ
モリ9は、論理アドレス方式によりデータを記憶するも
のであって、図2に示すようなメモリ構成を有する。す
なわち、メモリ9は、複数のファイル11,12(図2
では2つ)を記憶し得るように構成されているととも
に、物理ブロック番号1,2,3,・・・Nで示す複数
の物理ブロックで構成され、物理ブロック番号Nで示す
最後の物理ブロックにはシステム領域20が設けられて
いる。また、システム領域20の上には各ファイル1
1,12に対応した複数のディレクトリ領域31,32
が設けられている。システム領域20はメモリ9内に存
在するファイルの個数およびデータ領域として確保され
ている物理ブロックの数などを記憶している。
【0022】各ファイル11,12は、各ファイル1
1,12の先頭の物理ブロックに設けられた第1および
第2の2つのステータス領域21,22と任意のデータ
を記憶する複数の物理ブロックからなるデータ領域23
とから構成されている。なお、データ領域の開始位置は
ステータス領域21,22の物理ブロック番号に1を加
えた物理ブロックである。
【0023】ディレクトリ領域31,32の各々は、1
つの物理ブロックで構成され、図3に示すように、各フ
ァイルを識別するためのファイルID41、各ファイル
の開始位置に相当するステータス領域21,22の位置
を示す先頭物理ブロック番号42、データ領域の大きさ
を示す物理ブロック数43、順編成、循環順編成等のフ
ァイル属性を示すファイル属性情報44、および誤り検
査情報45を有する。また、ディレクトリ領域31,3
2は、システム領域20の上の物理ブロック番号N−1
から物理ブロック番号の小さい方に順次設定されてい
る。すなわち、第1のファイル11に対する第1のディ
レクトリ領域31は物理ブロック番号N−1に設定さ
れ、第2のファイル12に対する第2のディレクトリ領
域32はその上の物理ブロック番号N−2に設定されて
いる。
【0024】データ領域23は、1つまたは複数の物理
ブロックで構成され、任意のデータが記憶される。本実
施形態においては、データ領域23における1つの物理
ブロックが1つの論理ブロックを構成するものとし、該
論理ブロックは図4に示すように該論理ブロックを特定
するための論理ブロック番号51、データ長52、デー
タ53、空き領域54、および誤り検査情報55で構成
される。論理ブロック番号は0から始まり、物理ブロッ
ク番号の小さい方から大きい方に順次1ずつ増加して付
与される。
【0025】また、各ファイルの第1および第2のステ
ータス領域21,22の各々は、図5に示すように、空
き物理ブロックを特定する空き物理ブロック番号61、
次の論理ブロックを特定する次論理ブロック番号62、
データを既に記憶している論理ブロックの数を表す有効
論理ブロック数63、および誤り検査情報64から構成
されている。これらの同じ情報が第1および第2の2つ
のステータス領域21,22に二重に記憶されるように
なっている。そして、通常の状態においては、第1のス
テータス領域21に先に情報が記憶され、この後に第2
のステータス領域22に情報が記憶されるようにCPU
7によって制御されている。
【0026】図6は、5つの物理ブロックからなるデー
タ領域を有するファイルに3つの論理ブロックが書き込
まれた場合のステータス領域とデータ領域の一例を示し
ている。同図に示すように、物理ブロック番号Mで示す
先頭の物理ブロックの2つのステータス領域にはステー
タス情報が書き込まれ、このステータス領域に続くデー
タ領域の物理ブロック番号M+1,M+2,M+3で示
す3つの物理ブロックには論理ブロック番号#0,#
1,#2で示す3つの論理ブロックが書き込まれ、この
3つの論理ブロックに続く物理ブロック番号M+4で示
す物理ブロックには空き物理ブロックが設定され、物理
ブロック番号M+5で示す最後の物理ブロックは未書き
込みブロックになっている。
【0027】そして、このような状態において、ステー
タス領域には拡大して示すように空き物理ブロック番号
としてM+4、次論理ブロック番号として#3、有効論
理ブロック数として3がそれぞれ書き込まれている。な
お、ステータス領域21の内容のみが図示されている
が、他方のステータス領域22にも同じ情報が書き込ま
れている。
【0028】図6においては、データ領域の物理ブロッ
ク番号M+4で示す物理ブロックに空き物理ブロックを
示したが、本発明においては、データの更新処理および
新規書き込み処理のためにデータ領域に必ず1つの空き
物理ブロックを確保するようになっている。従って、デ
ータ領域としてM個の物理ブロックを確保した場合に
は、実際に割り当て可能な論理ブロックは、M−1個と
なる。
【0029】次に、図7および図8に示すフローチャー
トを参照して、本実施形態の作用を説明する。
【0030】非接触ICカードは、例えば外部装置から
書き込みコマンドを受信すると(ステップ110)、該
書き込みコマンドをコイル1、検波整流回路3、受信回
路11を介してCPU7に供給する。CPU7は、不揮
発性メモリ9にアクセスし、書き込みコマンドによって
指定されたファイルのディレクトリ領域を検索し(ステ
ップ120)、該当するディレクトリ情報があるか否か
をチェックする(ステップ130)。該当するディレク
トリ情報がない場合、すなわち該当するファイルが存在
しない場合には、エラーと判定して、エラーレスポンス
を送信し、受信待ち情報に入る(ステップ140,15
0)。
【0031】該当するディレクトリ情報がある場合に
は、指定されたファイルの2つのステータス領域21,
22の情報を読み出す(ステップ160)。そして、読
み出した両ステータス領域21,22の両情報のそれぞ
れについて前記誤り検査情報64に基づいて誤り検出処
理を行い、ステータス処理にエラーがあるか否かをチェ
ックする(ステップ170)。両ステータス情報にエラ
ーがない場合には、第1のステータス領域21の情報を
有効とする(ステップ180)。第1のステータス領域
21の情報にエラーがある場合には、第2のステータス
領域22の情報を有効とする(ステップ190)。ま
た、第2のステータス領域22の情報にエラーがある場
合には、第1のステータス領域21の情報を有効とする
(ステップ200)。
【0032】それから、CPU7は、指定されたファイ
ルのデータ領域23のうちの、ステータス領域の空き物
理ブロック番号で特定される空き物理ブロックを除いた
領域から書き込みコマンドで指定された論理ブロック番
号を検索する(ステップ210)。なお、本実施形態で
は、指定された論理ブロックをデータ領域から検索する
場合、ステータス領域の空き物理ブロック番号で特定さ
れる空き物理ブロックに正しい論理ブロックが記憶され
ていたとしても、該空き物理ブロックを検索対象外にす
る必要がある。これは、例えば、後述する図9の更新後
の状態において、物理ブロック番号M+3で示す空き物
理ブロックは、図6の更新前の状態では論理ブロック番
号#2が記憶されていたものであるが、更新処理により
そのままの状態で空き物理ブロックに変更されたもので
あるため、この空き物理ブロックには該論理ブロック番
号#2が正しい状態でそのまま記録されて残っている。
従って、この正しい論理ブロック番号#2が記録された
ままの空き物理ブロックを該論理ブロック番号により誤
って検索しないようにすることが必要であることを意味
しているものである。なお、このような誤検索のない論
理ブロックの検索方法は、例えばプログラム処理やフラ
グ処理などの種々の方法で行うことができ、当業者にお
いて周知のものである。
【0033】次に、図8に示す処理のステップ220に
進んで、書き込みコマンドで指定された論理ブロック番
号が存在するか否かをチェックする。指定された論理ブ
ロック番号が存在する場合には、ステップ180〜20
0で有効とされた一方のステータス領域の空き物理ブロ
ック番号で示される空き物理ブロックに、書き込みコマ
ンドで指定された論理ブロック番号とともに受信した書
き込みデータを書き込み、該物理ブロックを新論理ブロ
ックとする(ステップ230)。
【0034】このステップ230における書き込み処理
は、データ更新処理であり、従来の更新処理では書き込
みコマンドで指定された論理ブロック番号の論理ブロッ
クに書き込みデータを書き込んで更新しているものであ
るが、本実施形態ではこの論理ブロックに書き込みデー
タを書き込まず、空き物理ブロックに書き込むことによ
り、この書き込み途中における電源電圧の断により更新
前のデータが破壊されることを防止しているものであ
る。
【0035】上述したように、書き込みデータを空き物
理ブロックに書き込む更新処理を行った後、次に前記有
効とされた一方のステータス領域の情報のうちの空き物
理ブロック番号61を前記書き込みコマンドで指定され
た論理ブロック番号である旧論理ブロック番号に更新
し、次論理ブロック番号62および有効論理ブロック数
63はそのまま更新しない(ステップ240)。
【0036】それから、他方のステータス領域にもステ
ップ240で更新した一方のステータス領域の情報と同
じ情報を書き込んで更新し(ステップ250)、書き込
みに成功した旨のレスポンスを送信し(ステップ26
0)、受信待ち状態に入る(ステップ270)。
【0037】なお、ここでは有効とされたステータス領
域の更新を先に行うようにしたが(ステップ240,2
50)、いずれか一方のステータス領域にエラーがあっ
た場合には、エラーがあった方のステータス領域から新
たに情報を書き込むようにしてもよく、これにより、有
効とされたステータス領域の情報を保持した状態でステ
ータス領域の更新を行うことができる。
【0038】ステップ220の判定において、書き込み
コマンドで指定された論理ブロック番号が存在しない場
合には、ステップ280に進んで、指定された論理ブロ
ック番号がステータス領域の次論理ブロック番号62に
等しいか否かをチェックする。等しくない場合には、エ
ラーと判定し、エラーレスポンスを送信し(ステップ2
90)、受信待ち状態に入る(ステップ300)。
【0039】書き込みコマンドで指定された論理ブロッ
ク番号がステータス領域の次論理ブロック番号に等しい
場合には、ステータス領域の空き物理ブロック番号で示
される空き物理ブロックに、指定された論理ブロック番
号とともに書き込みデータを書き込み、新論理ブロック
を構成する(ステップ310)。このステップ310に
おける書き込み処理は、データの新規書き込み処理であ
る。なお、ステップ280において、データの新規書き
込み処理の場合に付与される論理ブロック番号はステー
タス領域の次論理ブロック番号62で指定される番号と
なっているが、この次論理ブロック番号は本実施形態で
は論理ブロック番号の中の最大のものに1を加えた値と
している。
【0040】上述したように、新規書き込み処理を行っ
た後、次に前記有効とされた一方のステータス領域の情
報のうちの空き物理ブロック番号61をステータス領域
の物理ブロック番号と有効論理ブロック数の和に更に1
を加えた数字に等しい論理ブロック番号、すなわちデー
タ領域中の最後の論理ブロックの次の物理ブロックの物
理ブロック番号に更新し、次論理ブロック番号62およ
び有効論理ブロック数63にそれぞれ1を加えて更新す
る(ステップ320)。それから、他方のステータス領
域にもステップ240で更新した一方のステータス領域
の情報と同じ情報を書き込んで更新し(ステップ25
0)、書き込みに成功した旨のレスポンスを送信し(ス
テップ260)、受信待ち状態に入る(ステップ27
0)。
【0041】図9および図10は、それぞれ図6に示し
たメモリ状態に対して論理ブロック#2のデータ更新処
理を行った場合と論理ブロック番号#3のデータ新規書
き込みを行った場合のメモリ状態を示している。
【0042】すなわち、図9に示すデータ更新処理で
は、書き込みコマンドで指定された論理ブロック番号#
2のデータを更新するために、まず図6で示す物理ブロ
ック番号M+4の空き物理ブロックに該更新用データを
論理ブロック番号#2とともに書き込み、この書き込み
後、該書き込みコマンドで指定されていた論理ブロック
番号#2を有する物理ブロック番号M+3の物理ブロッ
クが空き物理ブロックになり、その後、一方のステータ
ス領域21の空き物理ブロック番号をM+4からM+3
に更新し、それから他方のステータス領域22も図示し
ないが同様に更新している。
【0043】このように更新処理において、書き込みコ
マンドで指定された論理ブロックに更新用データを書き
込むことなく、空き物理ブロックに更新用データを論理
ブロック番号とともに書き込むようにすることにより、
この空き物理ブロックへの書き込みの途中に電源電圧が
断たれた場合、空き物理ブロック内へのデータは完全に
書き込まれず、破壊されている場合があるが、ステータ
ス領域は前回の情報のまま残っているので、次回のデー
タ書き込み処理においても同一の空き物理ブロックに対
してデータ書き込み処理を行うことができる。また、こ
の時、該空き物理ブロック以外のブロックにはデータ書
き込みは行われていないので、既存の論理ブロック、す
なわち書き込みコマンドで指定された論理ブロックのデ
ータは何ら破壊されてなく、正常に参照することができ
る。
【0044】また、図10に示すデータの新規書き込み
処理では、書き込みコマンドで指定された論理ブロック
#3に新規書き込みデータを書き込むために、まず図6
に示す空き物理ブロックに新規書き込みデータを論理ブ
ロック番号#3とともに書き込み、この書き込み後、デ
ータ領域中の物理ブロック番号M+4で示す最後の論理
ブロックの次の物理ブロック番号M+5の物理ブロック
を空き物理ブロックとみなし、この空き物理ブロック番
号M+5で一方のステータス領域21の空き物理ブロッ
ク番号を更新し、また次論理ブロック番号を#3から#
4に更新し、更に有効論理ブロック数を3から4に更新
している。それから、他方のステータス領域22も図示
しないが同様に更新している。
【0045】上述した図9に示すデータ更新処理および
図10に示すデータ新規書き込み処理のいずれにおいて
も、ステータス領域の更新処理は、データ更新処理また
は新規書き込み処理が正常に完了した後に行われるとと
もに、更に2つのステータス領域のうちの一方のステー
タス領域の更新を完了した後、他方のステータス領域の
更新を行っているので、この2つのステータス領域の更
新のうちのいずれかのステータス領域の更新中に電源電
圧が断たれた場合、この更新中のステータス領域のデー
タは破壊されることになるが、他方のステータス領域に
はデータ更新処理またはデータ新規書き込み処理の完了
前または完了後のステータス情報が正常に残っていると
ともに、またデータ更新処理または新規書き込み処理の
完了前または完了後の両方のデータはメモリに記憶され
たままであるので、いずれかの正常なステータス情報を
利用して、正常なメモリ処理を継続することができる。
【0046】更に具体的には、第1および第2の2つの
ステータス領域に対する更新処理として、例えば第1の
ステータス領域を更新した後に、第2のステータス領域
を更新するものと仮定して、第1のステータス領域の更
新中に電源電圧の断があって、第1のステータス領域の
データが破壊されたとしても、第2のステータス領域に
は前回の処理のステータス情報が残っているため、今回
のデータ更新処理または新規書き込み処理は正常に行わ
れなかったと解釈され、前回のメモリ状態で処理が正常
に継続して行われることになる。また、第2のステータ
ス領域の更新中に電源電圧の断があって、第2のステー
タス領域のデータが破壊されたとしても、第1のステー
タス領域には今回の処理の新しいステータス情報が既に
記憶されているため、今回のデータ更新処理または新規
書き込み処理が正常に行われたと解釈され、今回行われ
たデータ更新処理または新規書き込み処理の正常なデー
タ状態で処理が正常に継続されることになる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
データの書き込み処理や更新処理において所定の動作電
力が得られなくなった場合でも、データが見かけ上破壊
されることなく、メモリ管理を継続的に行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係わるメモリ管理方式を
実施する非接触ICカードの構成を示すブロック図であ
る。
【図2】図1の非接触ICカードに使用されている不揮
発性メモリのメモリ構成を示す図である。
【図3】図2のメモリ構成に使用されているディレクト
リ領域の構成を示す図である。
【図4】図2のメモリ構成に使用されている論理ブロッ
クの構成を示す図である。
【図5】図2のメモリ構成に使用されているステータス
領域の構成を示す図である。
【図6】図2に示すメモリ構成においてステータス領域
およびデータ領域の具体例を示す図である。
【図7】図1に示す実施形態におけるメモリ管理方式の
処理手順の前半を示すフローチャートである。
【図8】図7に示すメモリ管理方式の処理手順の後半の
続きを示すフローチャートである。
【図9】図6に示すメモリ状態に対して論理ブロック#
2のデータ更新処理を行った場合のメモリ状態を示す図
である。
【図10】図6に示すメモリ状態に対して論理ブロック
番号#3のデータ新規書き込みを行った場合のメモリ状
態を示す図である。
【図11】従来の接触型ICカードのメモリ構成を示す
図である。
【図12】図11のメモリ構成におけるディレクトリ領
域の構成を示す図である。
【図13】図11のメモリ構成における論理ブロックの
構成を示す図である。
【図14】図11のメモリ構成におけるデータ領域の例
を示す図である。
【図15】図11のメモリ構成を有する従来の接触型I
Cカードのデータ書き込み処理を示すフローチャートで
ある。
【符号の説明】
1 コイル 3 検波整流回路 5 電源回路 7 CPU 9 不揮発性メモリ 11 受信回路 13 送信回路 21,22 ステータス領域 23 データ領域

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 論理アドレス方式によりメモリにアクセ
    スし、データの書き込みを行う非接触ICカードのメモ
    リ管理方式であって、 メモリに記憶されている各ファイルのデータ領域に対応
    して設けられ、少なくとも空き物理ブロック番号を記憶
    した2つのステータス領域と、 更新処理において前記空き物理ブロック番号の物理ブロ
    ックに更新用書き込みデータを書き込む書き込み手段
    と、 この書き込み処理後、ステータス領域の空き物理ブロッ
    ク番号を更新するステータス更新手段とを有し、更新処
    理において前記空き物理ブロック番号の物理ブロックに
    更新用書き込みデータを書き込み、この書き込み処理
    後、前記更新対象の論理アドレスの論理ブロックに対応
    する物理ブロック番号で一方のステータス領域の空き物
    理ブロック番号を更新し、この更新後、他方のステータ
    ス領域も同様に更新することを特徴とする非接触ICカ
    ードのメモリ管理方式。
  2. 【請求項2】 論理アドレス方式によりメモリにアクセ
    スし、データの書き込みを行う非接触ICカードのメモ
    リ管理方式であって、 メモリに記憶されている各ファイルのデータ領域に対応
    して設けられ、少なくとも空き物理ブロック番号を記憶
    した2つのステータス領域と、 新規書き込み処理において前記空き物理ブロック番号の
    物理ブロックに新規データを書き込む書き込み手段と、 この書き込み処理後、ステータス領域の空き物理ブロッ
    ク番号を更新するステータス更新手段とを有し、新規書
    き込み処理において前記空き物理ブロック番号の物理ブ
    ロックに新規データを書き込み、この書き込み処理後、
    一方のステータス領域の空き物理ブロック番号を更新
    し、この更新後、他方のステータス領域も同様に更新す
    ることを特徴とする非接触ICカードのメモリ管理方
    式。
  3. 【請求項3】 2つのステータス領域の更新が正常に行
    われたときには、前記更新処理または新規書き込み処理
    において先に更新されたステータス領域の情報を有効と
    することを特徴とする請求項1または2記載の非接触I
    Cカードのメモリ管理方式。
  4. 【請求項4】 一方のステータス領域の情報にエラーが
    あるときには、前記更新処理または新規書き込み処理に
    おいて他方のステータス領域の情報を有効とすることを
    特徴とする請求項1または2記載の非接触ICカードの
    メモリ管理方式。
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