JPH10271810A - 高電圧コンバータ回路 - Google Patents
高電圧コンバータ回路Info
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Abstract
半導体装置(1)と、各電力半導体装置に対して設けら
れ、そのゲート(9)に接続されかつその電力半導体装
置をオンおよびオフとなるように制御する駆動ユニット
(6)と、駆動ユニットの電力供給装置とを備えた形式
の高電圧コンバータ回路において、駆動ユニットの電力
供給装置が構成が簡単でかつ廉価で、信頼性ある機能を
行なう。 【解決手段】 電力供給装置が第1のコンデンサ(2
2)とこのコンデンサ間の電圧を調整するレギュレータ
(21)とを有し、コンデンサおよびレギュレータが電
力半導体装置と並列に接続され、電力半導体装置が導通
する時にコンデンサが駆動ユニットの電力供給装置のた
めに十分な電気的エネルギーを蓄積し、コンデンサは電
力半導体装置と関連した駆動ユニットに電力供給をす
る。
Description
ターンオフ形の複数の電力半導体装置と、各上記電力半
導体装置に対して設けられ、そのゲートに接続されかつ
その電力半導体装置をオンおよびオフとなるように制御
するようになっている駆動ユニットと、上記駆動ユニッ
トの電力供給装置とを具備した高電圧コンバータ回路に
関する。
ための1対の装置からなる回路と定義され、その際に電
圧レベルに関してあるいは1つの周波数から他の周波数
への上向き方向あるいは下向き方向への直流電圧から交
流電圧への変換、あるいはその逆、または直流電圧から
直流電圧への変換、あるいは交流電圧から交流電圧への
変換が問題となることがある。
交流電圧への、あるいはその逆の変換のための高電圧直
流(HVDC)による電力の伝送を行なう電圧固定コン
バータ(voltage−stiff convert
er)に使用されてもよい。無効電力消費(RPC)の
ための施設もまたこのようなコンバータを用いてもよ
い。これらコンバータは、このような施設においては、
典型的に10〜500kVの範囲内の電圧(他の電圧も
考えられるが)を保持する必要があり、これは電圧を分
散するために比較的に多くのこのような電力半導体装置
を直列に接続する(それらそれぞれは通常1〜5kVだ
けを保持する)必要がある。ターンオフ形のこのような
電力半導体装置の例はゲートターンオフサイリスタ(G
TO)、MOSFETおよびIGBT(絶縁ゲートバイ
ポーラトランジスタ)であり、このうちでIGBTは多
くの点で好適である。IGBTは電力取扱能力が良好で
あるばかりかコンバータのいわゆるIGBT弁において
それらを直列に接続する上でふさわしい特性を有してい
る(それらはまた同時にオンおよびオフを容易に行なわ
れ得る)ためである。
の高電圧コンバータ回路において直列に接続された多く
の電力半導体装置を使用する時には、個々の駆動ユニッ
トにエネルギーを供給する上で問題がある。個別のトラ
ンス(1個が各駆動ユニットに対応する)を用いて例え
ば接地電位からエネルギーを個々の駆動ユニットに与え
ることが実現可能性あるが、この解決法は、特に接地と
種々の駆動ユニットとの間の電位差が高い(例えば、数
十kVあるいはそれ以上)ような高電圧コンバータ回路
においては、極めて高価格となってしまう。
明の属する技術分野」で定義された形式の高電圧コンバ
ータ回路であって、駆動ユニットの電力供給装置が上述
した別形式のものよりも構成が簡単でかつかなり廉価で
あり、その上極めて信頼性ある機能を行なうことができ
る高電圧コンバータ回路を与えることである。
り、直列に接続されたターンオフ形の複数の電力半導体
装置と、各上記電力半導体装置に対して設けられ、その
ゲートに接続されかつその電力半導体装置をオンおよび
オフとなるように制御するようになっている駆動ユニッ
トと、上記駆動ユニットの電力供給装置とを具備した高
電圧コンバータ回路において、上記電力供給装置が第1
のコンデンサとこのコンデンサ間の電圧を調整するよう
になったレギュレータとを具備しており、上記コンデン
サおよび上記レギュレータが上記電力半導体装置と並列
に接続されており、上記電力半導体装置が導通している
時に上記コンデンサが上記駆動ユニットの上記電力供給
装置のために十分な電気的エネルギーを蓄積するように
なっており、上記コンデンサは上記電力半導体装置と関
連した駆動ユニットにその電力供給のために接続されて
いることを特徴とする高電圧コンバータ回路を与えるこ
とによって達成される。
レギュレータがこのコンデンサ間の電圧を所望のレベル
に確実に保持するために駆動ユニットが必要とする電圧
を有する電気的エネルギーを駆動ユニットに与えること
ができる。この形式の電力供給装置の長所は従来の電力
供給装置のように高絶縁トランスを使用する必要がない
ことである。これはコストを節約できることを意味す
る。また、駆動ユニットと接地間の浮遊容量を低くする
ことができ、これはスイッチング事象時に駆動ユニット
と接地との間に極めて大きな電圧時間微分係数(これは
重大なEMCの問題を生じさせる可能性がある)が生じ
るような高電圧コンバータ回路においては重要な長所と
なる。
レータは第1のコンデンサと並列に接続したシャントレ
ギュレータであり、電力供給装置は電力半導体装置と並
列に接続した静的分圧器からなり、かつシャントレギュ
レータおよび第1のコンデンサの並列接続構成と直列に
接続した第1の抵抗を少なくとも有している。上記レギ
ュレータとしてこのようなシャントレギュレータの使用
により、駆動ユニットは所定の制限電圧を越えない電圧
を低コストで確実に与えることができるようになる。シ
ャントレギュレータはそのレギュレータ間の電圧、従っ
てこの場合にはまた第1のコンデンサ間の電圧が確実に
所定のレベルを越えないように、余分な電流を流すよう
に設計された装置として通常の態様で定義される。それ
は過度の電流を流れさせる。例えば、ツェナーダイオー
ドがシャントレギュレータとして使用されてもよく、こ
れは本発明の他の好適で経済的に魅力的な実施例を構成
する。
ギュレータはコンデンサと直列に接続した直列レギュレ
ータである。この実施例で、直列レギュレータは、それ
を流れる電流を調整して第1のコンデンサ間の電圧が実
質的に一定に保持されるようにする可変抵抗値を有する
装置として通常の態様で定義される。直列レギュレータ
は高電圧スイッチを使用する必要があるためかなり高価
なものとなってしまうという点でシャントレギュレータ
の代わりに直列レギュレータを使用することは欠点とな
ることは事実であるが、電力半導体装置間の電圧が大き
く変わる場合には、シャントレギュレータでは上述した
抵抗を極めて低いオーミックのものとして十分な電力供
給を低電圧で得るようにする必要がある(この結果、高
電圧ではこの抵抗に極めて大きな電力損失が生じてしま
う)ため、直列レギュレータは長所を有することにな
る。
給装置はDC/DCコンバータからなり、その入力には
第1のコンデンサが接続され、その出力は駆動ユニット
に接続され、駆動ユニットに選択自由の正負電圧を与え
るようにしている。第1のコンデンサおよび駆動ユニッ
ト間のこのようなコンバータの構成は、制御されるべき
電力半導体装置が負の電圧をそのゲートに与えることが
できる可能性を必要とする(多くの電力半導体装置が該
当する)時には必要な構成となる。更にまた、DC/D
Cコンバータの入力電圧が出力電圧よりも実質的に高
く、この結果抵抗およびシャントレギュレータでの電力
損失が低くなるという事実により、効率を高めることが
可能である。
DCコンバータは、その入力において、駆動ユニットが
必要とするレベルよりも実質的に高いレベルの電圧を使
用するように構成化されて、第1のコンデンサからの電
流消費量が駆動ユニットの全体の電力消費量よりも実質
的に低くなるようにされている。これにより、レギュレ
ータが第1のコンデンサ間の電圧を確実にこのような低
レベルに保持する必要なしに、上記コンバータが実際駆
動ユニットによって要求される電圧レベルを得るために
使用され得るようにし、それにより電力供給装置の電力
損失は低く保持されることができるようになる。
エネルギーを蓄積するようにコンデンサがDC/DCコ
ンバータの各出力間に接続される。これにより、駆動ユ
ニットは、常に、コンデンサの好ましい端子間のタップ
電圧がその時に必要とする電圧を正確に与えることがで
きるようにする。
他の好適実施例によれば、これはシャントレギュレータ
と並列に接続した第2の抵抗を具備し、この第2の抵抗
は、電力半導体装置間の閉塞電圧がシャントレギュレー
タの制限電圧よりも低い状態において上記静的分圧器に
よる良好な分圧を得るようにされている。これにより、
各電力半導体装置の電力供給装置の良好な分圧が種々の
電力半導体装置間の任意の変化する漏れ電流特性と無関
係に、また低電圧で確保される。
路はレギュレータと第1のコンデンサとの間に接続され
ていて電力半導体装置の導通方向に関して上流に配置さ
れて第1のダイオードを具備し、この第1のダイオード
はこのコンデンサが上記駆動ユニット以外によっては放
電しないようにするために上記第1のコンデンサに向う
導通方向を有している。これは駆動ユニットの電流供給
を永続的に確保する長所を有する。
トレギュレータの形態のレギュレータを有する上述した
実施例における電力供給装置は第1の抵抗およびシャン
トレギュレータの直列接続構成と並列に接続された第4
のコンデンサを具備し、この第4のコンデンサは電力半
導体装置が閉塞される時に充電されかつ第1の抵抗を介
して放電され、それにより電力半導体装置がオンにされ
る時の電気的エネルギーで第1のコンデンサを充電する
ようにされている。この態様で、電力半導体装置の閉塞
時並びにそのオン時に、第1のコンデンサの充電および
それへのエネルギー蓄積が行なわれ、これは駆動ユニッ
トの電力供給装置を極めて高信頼性のものとする。
有する上述した実施例の一層の発展したものを構成する
本発明の他の好適実施例によれば、電力供給装置は、直
列レギュレータおよび第1のコンデンサの直列接続構成
と並列に接続された第4のコンデンサを具備し、この第
4のコンデンサは電力半導体装置が閉塞される時に充電
されかつ直列レギュレータを介して放電され、それによ
り電力半導体装置がオンにされる時の電気的エネルギー
で第1のコンデンサを充電するようにされている。この
実施例の長所はすぐ上に記載した実施例のものと同じで
ある。
ダイオードが第4のコンデンサおよびレギュレータと直
列に接続され、この第4のコンデンサが電力半導体装置
によっては放電されないように構成されている。これに
よって、第4のコンデンサに蓄積されたエネルギーが電
力半導体装置の導通状態の間にその電力半導体装置を介
して放電されるのが防止される。
タを有する上述した実施例の一層の発展したものを構成
する本発明の他の好適実施例によれば、第1の抵抗は制
御可能な抵抗値を有するように構成される。従って、こ
の第1の抵抗は原理的には直列レギュレータによって形
成される。この長所は、この抵抗の抵抗値が電力損失を
低く保持しかつ駆動ユニットを確実に安全な電力供給装
置とするような優先条件に従って制御され得るようにす
ることである。第1の抵抗の抵抗値は、例えば、駆動ユ
ニットのために必要な電力を電力半導体装置に対して低
電圧でタップすることが必要とされる場合には減少され
てもよい。その場合において、回路の種々の電力半導体
装置の特性の大きな開きの結果として、第4のコンデン
サに対する電圧が余りにも高くなる場合には、第1の抵
抗の抵抗値は第1のコンデンサに対する電圧を減少する
ようにその際に減少されてもよい。これら2つの生じ得
る可能性は本発明の他の好適実施例の目的である。
抵抗は固定抵抗と、この第1の抵抗の抵抗値を制御する
ように制御可能な分岐との並列接続構成によって形成さ
れる。これは第1の抵抗の制御可能性を実現する有益な
態様である。これにより、そこに含まれる抵抗によって
与えられる最大の可能な抵抗値(好ましくは、通常の状
況下で最もふさわしい抵抗値である)から始まる第1の
抵抗値の抵抗を減少することができるためである。
を構成する本発明の他の好適実施例によれば、上記分岐
は上記固定抵抗の抵抗値よりも実質的に低い抵抗値を有
する抵抗とそれと直列に接続したトランジスタスイッチ
とを有している。このトランジスタはバイポーラトラン
ジスタ、MOSFETあるいはIGBTであってもよ
い。これによって、優先条件に実質的に従って異なった
第1の抵抗の抵抗値の2つの値間で変化させることが可
能となる。
する実施例の一層の発展したものを構成する本発明の他
の好適実施例によれば、第1の抵抗は固定抵抗および他
の抵抗の直列接続構成と上記他の抵抗と並列に接続した
分岐とによって形成され、上記分岐は上記制御可能な抵
抗値を実質的に上記固定抵抗の抵抗値によって形成する
ように上記他の抵抗を短絡回路にしかつそれと交互に上
記制御可能な抵抗値をこれら2つの抵抗の抵抗値の和に
するために上記分岐を接続解除するように制御可能に構
成されたトランジスタスイッチを有するように構成され
る。これによって、この制御可能な抵抗値は上記固定抵
抗の抵抗値よりも大きくされることができ、トランジス
タスイッチ間の電圧はそれにより余り高くはなり得ない
という長所が得られる。
付図面に関連して本発明の好適実施例を例として述べる
以下の記載並びに他の特許請求の範囲から明白となる。
電圧コンバータ回路の1つの位相脚が概略的に示されて
いる。通常、3相交流回路網に接続される施設に共通の
直流コンデンサ3を有する3つの位相脚が存在してい
る。この回路は、通常の態様で、直列に接続した複数の
電力半導体装置1(ここでは、IGBTの形態となって
いる)と、各このようなIGBTと逆並列に接続したい
わゆるフリーホイーリング・ダイオード2とを備えてい
る。直列に接続した電力半導体装置の数は実際上図1に
示されたものよりもかなり多くなるであろう。電力半導
体装置の直列接続構成は直流コンデンサ3に接続される
が、この際に電力半導体装置間の位相端子4は位相リア
クタ5を介して例えば交流回路網の1つの位相に接続さ
れる。図1において位相端子4の上方に配列されたダイ
オードを有する電力半導体装置はこの態様でIGBT弁
を形成し、かつその下方に配置されたものも他のIGB
T弁を形成し、IGBT弁の全ての電力半導体装置はそ
れぞれが図3に略示された駆動ユニット6からの信号に
より同時にオンにされ、そのため位相端子4で正の電位
が所望される時には第1のIGBT弁の電力半導体装置
が導通し、位相端子4で負の電位が所望される時には第
2のIGBT弁の電力半導体装置が導通することにな
る。決定されたパルス幅変調(PWM)パターンに従っ
て電力半導体装置を制御することによって、直流電圧コ
ンデンサ3間の直流電圧は位相端子4で電圧を発生する
ために使用可能となる。その基本成分は所望の振幅、周
波数および位相位置を有する交流電圧である。
駆動ユニット6がどのようにして構成され得るかを示
す。IGBT弁内の各駆動ユニットは好ましくは光ファ
イバ手段を介して制御信号を同時に受け、制御信号を所
望のパターンに従って送り出すようにされた制御装置か
らの入力7において、電気的絶縁を与えかつ電力半導体
装置と接地との間の浮遊容量を低く維持するようにして
いる。その際に、入力7で論理1の時には、スイッチ8
はIGBTのゲート9を電圧源10の正の端子に接続す
るように制御され、その時にインバータ11により、第
2のスイッチ12は論理0を受けて確実にそれを開くよ
うに構成されている。ゲート9はその際にエミッタ13
に関して正の電圧を受けることになる。電力半導体装置
はそれによりオンにされる。それをオフにする際には、
論理0が入力7に与えられ、スイッチ8が開いてスイッ
チ12が閉じ、そのためゲート9は負の電圧を受けてI
GBTはオフになる。これは従来技術である。
して第2のダイオード17および第4のコンデンサ18
と直列に接続した抵抗15が電力半導体装置のコレクタ
16およびエミッタ13間で電力半導体装置と並列に接
続されるかが示されている。第1の抵抗19は第4のコ
ンデンサ18と並列に接続される。これまで記載された
構成要素は直列に接続した電力半導体装置のためのある
形式の静的および動的分圧器を構成し、その際に第1の
抵抗19はこのコンデンサの2つの端子に直接接続さ
れ、クランピングダイオードとして働くダイオード1
7、電流制限抵抗として働く抵抗15、クランピングコ
ンデンサとして働くコンデンサ18および分圧抵抗とし
て働く抵抗19で分圧回路が構成される。ダイオード1
7およびコンデンサ18は、IGBTがオフになる時の
後端電流充電の開き(分散)並びにダイオード2がオフ
になる時の逆回復充電における開き(分散)の結果とし
ての種々のIGBT間の電圧差を取り除くようにスイッ
チの動的分圧のために使用される。抵抗19は、漏れ電
流の開き(分散)の結果として種々のIGBT間の電圧
差を取り除くことによる静的分圧のため、並びに抵抗1
9の抵抗値とコンデンサ18の容量値を掛け合わせたも
のに等しい時定数Tでのコンデンサ18のこの充電を達
成することによる動的分圧のために必要である。これは
従来技術を構成し、本発明の特徴を次に説明する。
うなシャントレギュレータ21、第1のコンデンサ22
の並列接続構成は第1の抵抗19と直列に接続される。
シャントレギュレータ21と、抵抗19および20間の
中点に接続した第1のコンデンサとの間には、第1のダ
イオード23が第1のコンデンサに向う導通方向で接続
されている。第1のコンデンサ22の端子はDC/DC
コンバータ24の入力に接続され、そのそれぞれの出力
には第2のコンデンサ25および第3のコンデンサ26
が接続されており、その際に+および0は1つの出力を
構成し、−および0は他の出力を構成する。これら2つ
のコンデンサ25、26の端子はそれぞれの電力半導体
装置の駆動ユニット6に接続されて、そのための電圧源
10および14を構成するようになっている。
導体装置が閉塞状態になると、シャントレギュレータ2
1はコンデンサ上の電圧が例えば300Vの制限電圧ま
でに増加するようにし、第1のコンデンサ22は充電さ
れてこのような閉塞状態での電気エネルギーを蓄積す
る。また、第4のコンデンサ18も充電される。電力半
導体装置がオンになると、第4のコンデンサ18は第1
の抵抗19を介して放電され、この態様で第1のコンデ
ンサ22の充電状態を保持するように働く。第1の抵抗
19を通る以外の第4のコンデンサ18の放電はダイオ
ード17により阻止され、またダイオード23はDC/
DCコンバータを通る以外の第1のコンデンサ22の放
電を阻止する。DC/DCコンバータの入力には、この
態様で第1のコンデンサ22間の直流電圧が与えられ、
この直流電圧はDC/DCコンバータによってより低い
電圧に変換されてその出力に生じ、例えば+15Vが第
2のコンデンサ25の1つの端子に得られ、0Vが両コ
ンデンサの端子間に得られ、−15Vが第3のコンデン
サ26の他の端子で得られる。コンデンサ25、26は
このエネルギーを蓄積し、駆動ユニット6の入力での制
御信号7の要求に応じて駆動ユニット6に供給されるこ
とができ、この際これらコンデンサの端子は図2で電圧
源10および14と記号化されたものを形成すると看做
すことができる。第2の抵抗20を設けることにより、
電力半導体装置間の良好な分圧がシャントレギュレータ
の制限電圧以下の低い電圧で達成されることができ、こ
れは、また、電力半導体装置が漏れ電流の差を有してい
る場合には、直列に接続されたユニット間で不同の電圧
分布を与える結果となる。
る高電圧コンバータ回路の一部が示されており、この実
施例は、図3に示されたものとは、第3の抵抗15およ
び第2のダイオード17が取り去られ、かつ第2のコン
デンサ18が抵抗28と直列に接続したコンデンサ27
の形態の動的分圧器によって置換されている点が異な
る。第1の抵抗19、第2の抵抗20およびシャントレ
ギュレータ21はこの実施例で静的分圧器として働いて
いる。第1のコンデンサ22は、この実施例において、
高電圧が電力半導体装置間に付与される時、すなわちこ
れが閉塞状態にある時にのみ充電される。これは、電力
半導体装置がオン状態の時に第1のコンデンサ22間の
電圧がシャントレギュレータの制限電圧以下に減少する
ことを意味し、この際に、DC/DCコンバータが駆動
ユニットにその適切な機能を行なうために十分な電圧お
よび電流を与えることができるために必要なレベル以下
に電力半導体装置の端子間の電圧が下落しない程コンデ
ンサ22が電力半導体装置のスイッチング周波数に関し
て大きくされることが重要である。
る高電圧コンバータ回路の一部が略示されており、この
実施例は、図3に示されたものとは、DC/DCコンバ
ータ24並びにそれに接続したコンデンサ25および2
6が取り除かれ、かつ第1のコンデンサ22の端子2
9、30が駆動ユニットにその電力供給のため直接接続
されるだけが異なる。この実施例は、負および正の両電
圧を電力半導体装置のゲートに対して与えることが必要
ない場合並びにシャントレギュレータの制限電圧が駆動
ユニットの電力供給のための所望の電圧に一致し得る場
合に使用可能である。
た実施例による高電圧コンバータ回路のための駆動ユニ
ット用電力供給装置が示されており、この実施例では、
直列レギュレータ31が第1のコンデンサ22と直列に
電力半導体装置とそのコレクタおよびエミッタ間で並列
に接続され、上記第1のコンデンサの端子は駆動ユニッ
ト6にその電力供給のために接続されるように意図され
ている。直列レギュレータ31は原理的には可変抵抗と
して機能し、それに流れる電流を調整し、コンデンサ2
2間の電圧が一定に維持されるようにする。電力半導体
装置が閉塞状態にある時には、これによりコンデンサ2
2は所望の電圧に充電される。また、この実施例には、
各電力半導体装置と並列に接続した第1の抵抗19を備
えた静的分圧器が設けられている。勿論、この実施例は
本発明に従って第4のコンデンサ、DC/DCコンバー
タ等のような他の実施例の他の構成要素で補充されても
よく、その際この実施例の主たる相違は第1のコンデン
サの両端子間で最大電圧レベルを確保することにある
(最初の3つの実施例ではこれがシャントレギュレータ
により確保される)。
路は好ましく働くが、第1の抵抗によって形成される電
圧分圧器並びにそれと第2の抵抗およびシャントレギュ
レータとの直列接続構成の損失はある応用においては極
めて大きくなる。特に、これは、駆動ユニットが電力半
導体装置間に極めて低い直流電圧の電力を与える必要が
ある時、並びに分圧器が種々の電力半導体装置の静的お
よび動的特性の大きな開きの結果として漏れ電流の大き
な開きに対処する必要がある場合である。これらの両方
の場合において、第1の抵抗が極めて低い抵抗値を持つ
こと(この結果、高電圧が生じる時にはこの抵抗には極
めて大きな電力が発生する)が重要である。第1の抵抗
は可変抵抗値を有するように構成され、すなわち、実際
上第1の抵抗はその対策のため直列レギュレータで置換
されており、図7に示される実施例では、これは抵抗1
9’を、抵抗19よりも実質的により低い抵抗値を有す
る追加の抵抗32および手段34によって制御可能なト
ランジスタスイッチ33の直列接続構成と並列に接続す
ることによって達成されている。手段34は、例えば、
第4のコンデンサ18間の電圧に応動するものであって
もよく、この電圧が所定の値を越えると閉じて抵抗1
9’の両端子間の抵抗値を減少させてこのコンデンサ間
の電圧を減少させるようにしてもよい。別態様として、
制御手段34は第1のコンデンサ22間の電圧が所定値
以下に低下することに応じて、トランジスタスイッチ3
3を閉じて十分な電圧をDC/DCコンバータに供給で
きるようにしてもよい。トランジスタスイッチ33はD
C/DCコンバータを始動させるように通常オンの形式
のものでなければならないことに留意すべきである。
おり、これは、図7に示されるものとは、この実施例の
第1の抵抗の制御可能な抵抗値が固定抵抗32’と他の
抵抗19’との直列接続構成並びに後者の抵抗19’と
並列に接続される分岐によって形成されることが異な
る。この分岐は手段34により制御可能なトランジスタ
スイッチ33を有し、抵抗19’を交互に短絡回路とし
て実質的に固定抵抗の抵抗値によって制御可能な抵抗値
を形成し、かつ分岐を中断して制御可能な抵抗値が2つ
の抵抗19’、32’の抵抗値の和となるようにする。
これにより、上記制御可能な抵抗値は固定抵抗32’の
抵抗値よりは決して低くはならず、トランジスタスイッ
チ33間の電圧は図7による実施例の場合ほどは決して
高くはならないという効果が得られる。
は、抵抗32およびトランジスタスイッチ33の直列接
続構成が可変電流源35によって置換される点が異な
る。これは図7におけるトランジスタスイッチ33と同
一の原理によって制御されるように意図される。
コンデンサ18間の電圧Vを分圧器を通る電流Iの関数
としてプロットすることにより、図7、図8および図9
による実施例が良好なIV特性を得るためにどのように
して使用され得るかが示される。制御可能な抵抗値のた
めの問題の接続構成の最大全抵抗値の生成が点線36に
よって示される。シャントレギュレータの制限電圧38
も表されている。線39により、第1の抵抗の抵抗値が
電力半導体装置間の低電圧状態においてどのようにして
より低いレベルに調整され得るのか、並びにDC/DC
コンバータがどのようにして依然として始動され得るの
か(これは、例えば点40で行なわれてもよい)が示さ
れている。しかしながら、電力半導体装置間の電圧がよ
り高くなると、トランジスタスイッチ33が開かれて、
線36に追従するようにされる。より高い電圧でさえ
も、直列に接続した電力半導体装置間で電圧分布を改善
するように抵抗値の差を低くするという長所を持つこと
ができる。この際に、トランジスタスイッチ33は好ま
しいPWMに従って制御されて、コンデンサ18を放電
する電流の平均が例えば線41で表されるように与えら
れ得る。その長所は、静的分圧器の電力消費量を不必要
に大きくせずに電力半導体装置間の高電圧状態において
抵抗値の差を小さくできることである。
した好適実施例には制限されず、当業者にとって、特許
請求の範囲に定めているような本発明の基本的なアイデ
アを逸脱せずにその複数の可能な変更が明白となろう。
要素が加えられても、例えば第2の抵抗といったあるも
のが取り除かれてもよく、回路はある条件の下で依然と
して機能し得る。
概略図である。
装置を制御するための駆動ユニットの可能な構成を示す
図である。
ータ回路の1つの電力半導体装置のための駆動ユニット
の電力供給構成を示す回路図である。
ータ回路の1つの電力半導体装置のための駆動ユニット
の電力供給構成を示す回路図である。
ータ回路の1つの電力半導体装置のための駆動ユニット
の電力供給構成を示す回路図である。
ータ回路の1つの電力半導体装置のための駆動ユニット
の電力供給構成を示す回路図である。
ータ回路の1つの電力半導体装置のための駆動ユニット
の電力供給構成を示す回路図である。
ータ回路の1つの電力半導体装置のための駆動ユニット
の電力供給構成を示す回路図である。
ータ回路の1つの電力半導体装置のための駆動ユニット
の電力供給構成を示す回路図である。
タ回路の駆動ユニットのための電力供給構成の第4のコ
ンデンサ間の電圧が第1の抵抗を流れる電流にどのよう
に依存するかを示すグラフである。
Claims (23)
- 【請求項1】 直列に接続されたターンオフ形の複数の
電力半導体装置(1)と、それぞれの上記電力半導体装
置に対して設けられ、それらのゲートに接続されかつ上
記電力半導体装置をオンおよびオフとなるように制御す
る駆動ユニット(6)と、上記駆動ユニットの電力供給
装置とを具備した高電圧コンバータ回路において、上記
電力供給装置は第1のコンデンサ(22)と該第1コン
デンサの電圧を調整するレギュレータ(21、31)と
を具備しており、上記第1のコンデンサおよび上記レギ
ュレータは上記電力半導体装置と並列に接続されてお
り、上記電力半導体装置が導通している時に上記第1の
コンデンサは上記駆動ユニットの上記電力供給装置のた
めに十分な電気的エネルギーを蓄積し、上記第1のコン
デンサは上記電力半導体装置と関連した上記駆動ユニッ
トに電力供給するように接続されていることを特徴とす
る高電圧コンバータ回路。 - 【請求項2】 請求項1記載の高電圧コンバータ回路に
おいて、上記レギュレータは上記第1のコンデンサ(2
2)と並列に接続したシャントレギュレータ(21)で
あり、上記駆動ユニットの上記電力供給装置は上記電力
半導体装置と並列に接続されかつ上記シャントレギュレ
ータおよび上記第1のコンデンサの並列接続構成と直列
に接続した少なくとも第1の抵抗(19)を有する静的
分圧器を具備していることを特徴とする高電圧コンバー
タ回路。 - 【請求項3】 請求項1記載の高電圧コンバータ回路に
おいて、上記レギュレータは上記第1のコンデンサ(2
2)と直列に接続した直列レギュレータ(31)である
ことを特徴とする高電圧コンバータ回路。 - 【請求項4】 請求項1から3のいずれかに記載の高電
圧コンバータ回路において、上記電力供給装置はDC/
DCコンバータ(24)を具備し、その入力には上記第
1のコンデンサ(22)が接続され、その出力には上記
駆動ユニット(6)が接続され、上記DC/DCコンバ
ータは上記駆動ユニットに選択自由に正負の電圧を与え
ることを特徴とする高電圧コンバータ回路。 - 【請求項5】 請求項4記載の高電圧コンバータ回路に
おいて、上記DC/DCコンバータ(24)は、その入
力において、上記駆動ユニットが必要とするレベルより
も実質的に高いレベルの電圧を使用するように構成し、
上記第1のコンデンサ(22)からの電流の消費量が上
記駆動ユニットの全体の電力消費量よりも実質的に低く
なることを特徴とする高電圧コンバータ回路。 - 【請求項6】 請求項4あるいは5記載の高電圧コンバ
ータ回路において、電気的エネルギーを蓄積するように
コンデンサ(25、26)が上記DC/DCコンバータ
の各出力間に接続されたことを特徴とする高電圧コンバ
ータ回路。 - 【請求項7】 請求項4から6項のいずれかに記載の高
電圧コンバータ回路において、上記DC/DCコンバー
タの出力の少なくとも1つは上記電力半導体装置のカソ
ード(13)に関して負の電圧を供給することを特徴と
する高電圧コンバータ回路。 - 【請求項8】 請求項2記載の高電圧コンバータ回路に
おいて、上記シャントレギュレータ(21)と並列に接
続した第2の抵抗(20)が具備され、この第2の抵抗
は、上記電力半導体装置(1)間の閉塞電圧が上記シャ
ントレギュレータの制限電圧よりも低い状態において上
記静的分圧器による良好な分圧を得ることを特徴とする
高電圧コンバータ回路。 - 【請求項9】 請求項1から8のいずれかに記載の高電
圧コンバータ回路において、上記レギュレータ(21、
31)と上記第1のコンデンサ(22)との間に接続さ
れた上記電力半導体装置の導通方向に関して上流に配置
されて第1のダイオード(23)が具備され、この第1
のダイオードは上記第1のコンデンサが上記駆動ユニッ
ト以外によって放電しないようにするために上記第1の
コンデンサに向う導通方向を有することを特徴とする高
電圧コンバータ回路。 - 【請求項10】 請求項2あるいは8記載の高電圧コン
バータ回路において、上記第1の抵抗(19)および上
記シャントレギュレータ(21)の直列接続構成と並列
に接続された第4のコンデンサ(18)が具備され、上
記第4のコンデンサは上記電力半導体装置が閉塞される
時に充電されかつ上記第1の抵抗を介して放電され、そ
れにより上記電力半導体装置がオンにされる時の電気的
エネルギーで上記第1のコンデンサを充電することを特
徴とする高電圧コンバータ回路。 - 【請求項11】 請求項3記載の高電圧コンバータ回路
において、上記直列レギュレータ(31)および上記第
1のコンデンサの直列接続構成と並列に接続された第4
のコンデンサ(18)が具備され、上記第4のコンデン
サは上記電力半導体装置が閉塞される時に充電されかつ
上記直列レギュレータを介して放電され、それにより上
記電力半導体装置がオンにされる時の電気的エネルギー
で上記第1のコンデンサを充電することを特徴とする高
電圧コンバータ回路。 - 【請求項12】 請求項10あるいは11記載の高電圧
コンバータ回路において、第2のダイオード(17)が
上記第4のコンデンサ(18)と上記レギュレータ(2
1、31)と直列に接続され、上記第4のコンデンサが
上記電力半導体装置によっては放電されないことを特徴
とする高電圧コンバータ回路。 - 【請求項13】 請求項12記載の高電圧コンバータ回
路において、第3の抵抗(15)が上記第2のダイオー
ド(17)と直列に接続されることを特徴とする高電圧
コンバータ回路。 - 【請求項14】 請求項2あるいは8記載の高電圧コン
バータ回路において、上記シャントレギュレータ(2
1)はツェナーダイオードであることを特徴とする高電
圧コンバータ回路。 - 【請求項15】 請求項2、8、10あるいは14記載
の高電圧コンバータ回路において、上記第1の抵抗(1
9)は制御可能な抵抗値を有することを特徴とする高電
圧コンバータ回路。 - 【請求項16】 請求項15記載の高電圧コンバータ回
路において、上記第1の抵抗(19)は固定抵抗(1
9’)と、この第1の抵抗の抵抗値を制御するように制
御可能な分岐との並列接続構成によって形成されること
を特徴とする高電圧コンバータ回路。 - 【請求項17】 請求項16記載の高電圧コンバータ回
路において、上記分岐は上記第6の抵抗(16’)の抵
抗値よりも実質的に低い抵抗値を有する抵抗(32)と
それと直列に接続したトランジスタスイッチ(33)と
を有することを特徴とする高電圧コンバータ回路。 - 【請求項18】 請求項15記載の高電圧コンバータ回
路において、上記第1の抵抗(19)は固定抵抗(3
2’)および他の抵抗(19’)の直列接続構成と上記
他の抵抗と並列に接続した分岐とによって形成され、上
記分岐は上記制御可能な抵抗値を実質的に上記固定抵抗
の抵抗値によって形成するように上記他の抵抗を短絡回
路にしかつそれと交互に上記制御可能な抵抗値をこれら
2つの抵抗の抵抗値の和にするために上記分岐を接続解
除するように制御可能に構成されたトランジスタスイッ
チ(33)を有することを特徴とする高電圧コンバータ
回路。 - 【請求項19】 請求項16記載の高電圧コンバータ回
路において、上記分岐は制御可能な電流源(35)を有
することを特徴とする高電圧コンバータ回路。 - 【請求項20】 請求項15から19のいずれかに記載
の高電圧コンバータ回路において、上記電力半導体装置
の閉塞電圧が所定値よりも低い状態においてこの値を越
える閉塞電圧の場合より低くなるように上記第1の抵抗
の抵抗値を制御する手段(34)を具備したことを特徴
とする高電圧コンバータ回路。 - 【請求項21】 請求項10および15、また15から
20のいずれかに記載の高電圧コンバータ回路におい
て、上記第4のコンデンサの電圧が所定値を越える状態
においてこのような電圧がこの値よりも低い場合より低
くなるように上記第1の抵抗の抵抗値を制御する手段
(34)を具備したことを特徴とする高電圧コンバータ
回路。 - 【請求項22】 請求項1から21のいずれかに記載の
高電圧コンバータ回路において、上記電力供給装置は数
十ボルトの程度の電圧を上記駆動ユニットに供給するよ
うに設計されたことを特徴とする高電圧コンバータ回
路。 - 【請求項23】 請求項1から22のいずれかに記載の
高電圧コンバータ回路において、上記電力半導体装置は
それぞれその間で1kVを越える電圧を閉塞するように
設計されたことを特徴とする高電圧コンバータ回路。
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