JPH10270808A - 一方向性光増幅器 - Google Patents

一方向性光増幅器

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JPH10270808A
JPH10270808A JP9071147A JP7114797A JPH10270808A JP H10270808 A JPH10270808 A JP H10270808A JP 9071147 A JP9071147 A JP 9071147A JP 7114797 A JP7114797 A JP 7114797A JP H10270808 A JPH10270808 A JP H10270808A
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01SDEVICES USING THE PROCESS OF LIGHT AMPLIFICATION BY STIMULATED EMISSION OF RADIATION [LASER] TO AMPLIFY OR GENERATE LIGHT; DEVICES USING STIMULATED EMISSION OF ELECTROMAGNETIC RADIATION IN WAVE RANGES OTHER THAN OPTICAL
    • H01S3/00Lasers, i.e. devices using stimulated emission of electromagnetic radiation in the infrared, visible or ultraviolet wave range
    • H01S3/09Processes or apparatus for excitation, e.g. pumping

Abstract

(57)【要約】 【課題】 戻り光に影響されずに光増幅を行う一方向性
光増幅器を実現する。 【解決手段】 光入力端4から入力される光を光出力端
5に導く高屈折率の誘電体光導波路17および電子ビー
ム走行方向に延在する直線状の電子ビーム走行部16か
ら成り、フェルミレベルより十分高いエネルギー準位を
利用して光を一方向に増幅する増幅部1と、電子ビーム
走行部16に電子ビームを放射する電子放射部2と、電
子ビーム走行部16から出射する電子ビームを吸収する
電子吸収部3とを具え、増幅部1における電子の有効質
量が小さくなるように電子ビーム走行部16を構成する
とともに、増幅部1における光の波数を大きくし、かつ
電子ビーム走行方向に光の電界成分が生ずるように誘電
体光導波路17および電子ビーム走行部16を配置して
一方向性光増幅器を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子工学、情報工
学、光エレクトロニクス等の多くの分野に適用可能な、
光を一方向のみに増幅する一方向性光増幅器に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】光増幅を行う従来技術としては、レー
ザ、進行波管、バンド間電子遷移による光の進行波増幅
等があり、これらを用いて光の一方向性増幅を実現しよ
うとする種々の試みがなされてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】レーザは、光を発生さ
せたり、光を増幅する代表的な光エレクトロニクス素子
あるいは光エレクトロニクス装置であるが、増幅される
光の方向は可逆であり、前進波および後進波の両方が増
幅される。したがって、出射した光がレンズや光ファイ
バあるいは光ディスク等の表面で反射されて戻り、レー
ザ内に再入射すると、この戻り光も増幅してしまう。そ
のため、レーザの発振特性や増幅特性が劣化するととも
に、過剰な雑音を発生してしまう。
【0004】現在までに提案されている上記不具合の対
策としては、光を一方向に通過させるアイソレータをレ
ーザの出射側に設けることにより戻り光の再入射を防止
する手法が一般的である。しかし、光アイソレータは磁
性材料を主材としてバルク形状で作製することしかでき
ず、また、その価格が高価であるため、利用範囲が制限
されることになる。このため、光学分野での基礎的研究
や大容量の光ファイバ通信システムには光アイソレータ
を利用することができるが、光ディスク技術のように小
型でかつ安価なことを要求される用途には光アイソレー
タを利用することができず、上記戻り光による特性劣化
や雑音発生がレーザを採用する際の技術的な障害とな
る。
【0005】また、レーザを利用した光の発生部、増幅
部あるいは変調部等を光集積回路として一体化し、光に
よる高速の情報処理を行う方式も提案されているが、こ
の方式では、次段部から前段部へ光が戻るため、複合的
な機能を有する光回路としての合成ができないという問
題がある。
【0006】また、進行波管は、一方向性の機能電子素
子である通常の電子管やトランジスタの動作可能周波数
の上限値(100MHz程度)を上回る、最も高い動作
可能周波数を有する一方向性の電子管であるが、この進
行波管は、金属による遅延伝送路を用いて電磁波を伝搬
させ、この電磁波に電子銃から放射された電子ビームが
エネルギーを与えるものであり、電子ビームの速度およ
び電磁波の伝搬速度が一致したときに電磁波が増幅され
るため、逆方向に伝搬される電磁波は増幅されない。し
かし、波長は高周波になるほど短くなり、進行波管の使
用周波数の上限値は伝送路の金属加工技術により決定さ
れるため、進行波管は数十GHz以上の周波数(波長;
数cm以下)では使用できない。したがって、波長が1
μm以下となる光に適用し得る進行波管を作製すること
は、現在の金属加工技術の限界を遥かに越えることにな
り、現時点では不可能である。
【0007】また、バンド間電子遷移による光の進行波
増幅の従来技術としては、半導体中で伝導帯から価電子
帯への電子遷移により光の発生や増幅を行う半導体レー
ザを用いて、通常は値が小さいため無視される光の運動
量hβ/2π(ただし、hはプランク定数、βは光の波
数)の大きさを考慮することにより光の一方向性増幅を
試みたものがあるが、この場合、電子の散乱が極めて大
きいため、明確な単一向性増幅作用は確認されていな
い。
【0008】本発明は、戻り光に影響されない光増幅を
実現する一方向性光増幅器を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的のため、本発明
の請求項1の構成は、光入力端から入力される光を光出
力端に導く高屈折率の誘電体光導波路および電子ビーム
走行方向に延在する直線状の電子ビーム走行部から成
り、フェルミレベルより十分高いエネルギー準位を利用
して光を一方向に増幅する増幅部と、前記電子ビーム走
行部に電子ビームを放射する電子放射部と、前記電子ビ
ーム走行部から出射する電子ビームを吸収する電子吸収
部とを具える一方向性光増幅器であって、前記増幅部に
おける電子の有効質量が小さくなるように前記電子ビー
ム走行部を構成するとともに、前記増幅部における光の
波数を大きくしかつ電子ビーム走行方向に光の電界成分
が生ずるように前記誘電体光導波路および前記電子ビー
ム走行部を配置して成ることを特徴とするものである。
【0010】本発明の請求項1においては、フェルミレ
ベルより十分高いエネルギー準位を利用して光を一方向
に増幅する増幅部の、電子ビーム走行部は電子の有効質
量が小さくなるような材料で構成され、前記増幅部の誘
電体光導波路および電子ビーム走行部は、該増幅部にお
ける光の波数を大きくしかつ電子ビーム走行方向へ光の
電界成分が生ずるように配置されている。
【0011】本発明の請求項1によれば、前記増幅部に
おける電子の有効質量を小さくするとともに、光の波数
を大きくする(つまり電子走行方向への光の伝搬速度を
小さくする)ようにしたため、戻り光に影響されない光
増幅を実現する一方向性光増幅器を提供することができ
る。
【0012】本発明の請求項2の構成は、前記増幅部
は、前記電子ビーム走行部の周囲に前記誘電体光導波路
を螺旋状に巻き付けるように配置して成ることを特徴と
するものである。
【0013】本発明の請求項2においては、前記増幅部
を構成する前記電子ビーム走行部の周囲には、前記誘電
体光導波路が螺旋状に巻き付くように配置されている。
【0014】本発明の請求項2によれば、前記電子ビー
ム走行部の周囲に前記誘電体光導波路が螺旋状に巻き付
くように配置したため、この構成および前記誘電体光導
波路の高屈折率化により前記増幅部における光の波数を
大きくし、かつ電子ビーム走行方向へ光の電界成分を生
じさせることができる。
【0015】本発明の請求項3の構成は、前記増幅部
は、前記誘電体光導波路および前記電子ビーム走行部を
複数の部位で互に直交するように配置して成ることを特
徴とするものである。
【0016】本発明の請求項3においては、前記増幅部
を構成する前記誘電体光導波路および前記電子ビーム走
行部は、複数の部位で互に直交するように配置されてい
る。
【0017】本発明の請求項3によれば、前記誘電体光
導波路および前記電子ビーム走行部が複数の部位で互に
直交するように配置したため、この構成および前記誘電
体光導波路の高屈折率化により前記増幅部における光の
波数を大きくし、かつ電子ビーム走行方向へ光の電界成
分を生じさせることができる。
【0018】本発明の請求項4の構成は、前記増幅部
は、前記誘電体光導波路および前記電子ビーム走行部を
複数の部位で互に同一設定角度で交差するように配置し
て成ることを特徴とするものである。
【0019】本発明の請求項4においては、前記増幅部
を構成する前記誘電体光導波路および前記電子ビーム走
行部は、複数の部位で互に同一設定角度で交差するよう
に配置されている。
【0020】本発明の請求項4によれば、前記誘電体光
導波路および前記電子ビーム走行部が複数の部位で互に
同一設定角度で交差するように配置したため、この構成
および前記誘電体光導波路の高屈折率化により前記増幅
部における光の波数を大きくし、かつ電子ビーム走行方
向へ光の電界成分を生じさせることができる。
【0021】本発明の請求項5の構成は、前記増幅部
は、前記誘電体光導波路の中央部を前記電子ビーム走行
部が貫通するように、前記誘電体光導波路を前記電子ビ
ーム走行部に対し平行配置して成ることを特徴とするも
のである。
【0022】本発明の請求項5においては、前記誘電体
光導波路は、その中央部を前記電子ビーム走行部が貫通
するように、前記電子ビームに対し平行配置されてい
る。
【0023】本発明の請求項5によれば、前記誘電体光
導波路の中央部を前記電子ビーム走行部が貫通するよう
に前記誘電体光導波路を前記電子ビーム走行部に対し平
行配置したため、前記誘電体光導波路の高屈折率化によ
り前記増幅部における光の波数を大きくし、かつ電子ビ
ーム走行方向へ光の電界成分を生じさせることができ
る。
【0024】本発明の請求項6の構成は、前記電子ビー
ム走行部は、近赤外領域から可視光領域に用いる場合に
はZnSe, ZnTe, ZnO, ZnS, CdSe, CdTe, CdS およびこれ
らの混晶等のII-VI 族半導体もしくはCaF2, SrF2, BaF2
等の絶縁材料により成り、赤外領域に用いる場合にはIn
P, InSb, InAs, GaP, GaSb, GaAsおよびこれらの混晶等
のIII-VI族半導体より成ることを特徴とするものであ
る。
【0025】本発明の請求項6においては、前記電子ビ
ーム走行部は、近赤外領域から可視光領域の光を対象と
する場合にはZnSe, ZnTe, ZnO, ZnS, CcSe, CdTe, CdS
およびこれらの混晶等のII-VI 族半導体もしくはCaF2,
SrF2, BaF2等の絶縁材料より構成され、赤外領域の光を
対象とする場合にはInP, InSb, InAs, GaP, GaSb, GaAs
およびこれらの混晶等のIII-V 族半導体により構成され
る。
【0026】本発明の請求項6によれば、前記電子ビー
ム走行部を上記材料の何れかにより構成したため、近赤
外領域から可視光領域の光を対象とする場合も赤外領域
の光を対象とする場合も、前記増幅部における電子の有
効質量を小さくすることができる。
【0027】本発明の請求項7の構成は、前記誘電体光
導波路は、近赤外領域から可視光領域に用いる場合には
ZnSe, ZnTe, ZnO, ZnS, CdSe, CdTe, CdS およびこれら
の混晶等のII-VI 族半導体もしくはGaN, GaP, AlAsおよ
びこれらの混晶等のIII-V 族半導体より成り、赤外領域
に用いる場合にはInP, InSb, InAs, GaP, GaSb, GaAsお
よびこれらの混晶等のIII-V 族半導体またはSi、Ge等の
IV族半導体より成ることを特徴とするものである。
【0028】本発明の請求項7においては、前記誘電体
光導波路は、近赤外領域から可視光領域の光を対象とす
る場合にはZnSe, ZnTe, ZnO, ZnS, CdSe, CdTe, CdS お
よびこれらの混晶等のII-VI 族半導体もしくはGaN, Ga
P, AlAsおよびこれらの混晶等のIII-V 族半導体により
構成され、赤外領域の光を対象とする場合にはInP, InS
b, InAs, GaP, GaSb, GaAsおよびこれらの混晶等のIII-
V 族半導体またはSi, Ge等のIV族半導体により構成され
る。
【0029】本発明の請求項7によれば、前記誘電体光
導波路を上記材料の何れかにより構成したため、近赤外
領域から可視光領域の光を対象とする場合も赤外領域の
光を対象とする場合も、前記増幅部における光の波数を
大きくすることができる。
【0030】本発明の請求項8の構成は、前記請求項1
〜7の何れか1項記載の一方向性光増幅器を複数個縦続
接続して多段構造としたことを特徴とするものである。
【0031】本発明の請求項8においては、前記請求項
1〜7の何れか1項記載の一方向性光増幅器を複数個縦
続接続することにより、多段構造の一方向性光増幅器が
構成される。
【0032】本発明の請求項8によれば、前記請求項1
〜7の何れかの一方向性光増幅器を複数個縦続接続して
多段構造の一方向性光増幅器を構成したため、実際の使
用に適した増幅度を達成することができる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき詳細に説明する。図1は本発明の第1実施形態
の一方向性光増幅器の基本構造を示す原理図である。本
実施形態の一方向性光増幅器は、図1に示すように、増
幅部1と、増幅部1の左端部に結合される電子放射部2
と、電子ビーム走行方向(図示z軸方向)において電子
放射部2と同軸関係になるよう増幅部1の右端部に結合
される電子吸収部3とを具備し、増幅部1の左下端部に
は光入力端4が形成され、増幅部1の右下端部には光出
力端5が形成されている。
【0034】図2〜図4は夫々、第1実施形態の一方向
性光増幅器全体の構成例の動作を説明するための図であ
り、図中の横軸は図1のz軸を示し、縦軸は電子エネル
ギー値を示す。図2の構成例では、電子放射部2は、z
軸方向に電子障壁7b、放射電極6、電子障壁7aを順
次配置して成る。この電子放射部2の放射電極6はAu,
Ag, Al, CoSi2 等の金属より成り、電子障壁7a,7b
はSiO2, AlO3, CaF2等の絶縁材料より成る。なお、増幅
部1および電子吸収部3は、後述する半導体材料より成
る。
【0035】図2において、増幅部1から電子放射部2
に負電圧8を印加すると、電子放射部2の電位が上昇す
るため電子障壁7aは薄くなる。このため、トンネル効
果により電子放射部2から増幅部1へ向かって、エネル
ギーWb 、運動量h・Kb /2π(h;プランク定数)
の電子ビーム9が放射される。この電子ビームの電子
は、次式 Wb −Wa =h・ω/2π −(1) Kb −Ka =β −(2) の関係を満たすような角周波数ωで波数βの光11へエ
ネルギーを与えた後、減衰してエネルギーWa 、運動量
h・Ka /2πの電子ビーム10となる。この減衰した
電子ビーム10は、電子吸収部3で吸収される。
【0036】図3の構成例では、電子放射部2は、z軸
方向に電子障壁7b、放射電極6、電子障壁7a、電位
保持電極12を順次配置して成り、電子吸収部3は金属
より成り、電子吸収用電極19が形成されている。上記
電位保持電極12は放射電極6および増幅部1間に負電
圧8を印加するために設けられている。この電子放射部
2の放射電極6および電位保持電極12、ならびに電子
吸収部3はAu, Ag, Al, CoSi2 等の金属より成り、電子
障壁7a,7bはSiO2, AlO3, CaF2等の絶縁材料より成
る。なお、増幅部1は後述する絶縁材料および半導体材
料より成る。
【0037】この図3の構成例における、電子放射部2
からの電子放射作用および増幅部1における光増幅の原
理は図2の構成例と同一である。ただし、図3の構成例
では、減衰した電子ビーム10は、電子吸収部3の電子
吸収電極19で吸収され、電子保持電極12に帰還され
る点が図2とは相違する。
【0038】図4の構成例では、電子放射部2は、z軸
方向にn型半導体13およびp型半導体18より成る半
導体接合を配置して成り、増幅部1および電子吸収部3
はi型半導体材料より成る。この構成例においては、増
幅部1からp型半導体18へ負電圧8が印加され、さら
にp型半導体18からn型半導体13へ負電圧14が印
加され、図中一点鎖線がフェルミレベルの分布状態を示
している。n型半導体13からp型半導体18へ電子が
注入され、その電子が増幅部1へ電子ビーム9として放
射され、図2と同様にして光11を増幅した後に減衰
し、電子ビーム10となって電子吸収部3で吸収され
る。
【0039】上述した増幅部1での光増幅作用は、量子
力学の解析手法の1つである密度行列法を図2〜図4の
モデルに適用して理論解析され、光の利得定数gは、次
式で表わされる。
【数1】 ここで、ξは光の全分布の中で電子ビームと交差してい
る部分の比率、μ0 は真空中の透磁率、ε0 は真空中の
誘電率、eは電子の電荷、λは光の波長、cは真空中の
光速、<Nb >は放射された電子ビームのエネルギー広
がり幅、neff は等価的な屈折率である。
【0040】また、増幅部1での電子の有効質量をmと
し、電子の電荷を−eとすると、増幅に必要な印加電圧
8は、次式で表わされる。
【数2】 また、増幅部1の長さLは、電子のエネルギー緩和時間
τにより制限され、次式で表わされる。 L≦τc/neff −(5) したがって、増幅器の増幅率Aは、次式となる。 A= exp(gL) −(6)
【0041】上述した関係式(1),(2)を満たしな
がら光増幅を実現するためには、増幅部1における電子
の有効質量mを小さくするとともに、誘電体光導波路の
高屈折率化や増幅部1の構成によって光の波数β=n
eff ω/cを大きくすること、つまり電子走行方向であ
るz方向への光の伝搬速度c/neff を小さくする必要
がある(電子の有効質量mが大きくなる場合には、等価
屈折率neff を大きくしない限り関係式(1),(2)
が満足できないため、式(5)における増幅部1の長さ
Lが短くなり、結果的に式(6)の増幅率が小さくな
る)。また、電子走行方向であるz方向に光の電界成分
が生ずるようにする必要があり、z方向に光の電界成分
が無いと光は増幅されない。逆方向の光は波数が−βと
なり式(2)を満足しないので増幅されない。以下、光
の速度を低下させるとともにz方向の電界成分を得るよ
うにした増幅部1の構成例を図5〜図8に基づいて説明
する。
【0042】図5の構成例では、増幅部1は、電子ビー
ム走行部16の周囲に高屈折率の誘電体光導波路17を
螺旋状に巻き付けるように配置して構成する。誘電体光
導波路は、一般に、導波路の中心に光が集まるように分
布して導波されるが、光が導波路中に完全に閉じこめら
れることはなく、光が導波路の外部にしみ出すこととな
る。よって、この構成例の場合、光の電界Eは図中の模
式図に併記したように誘電体光導波路17からしみ出し
て分布し、電子ビームと斜めに交差するためz方向の電
界成分が生じ、電子ビームからエネルギーを得て増幅さ
れる。
【0043】図6(a)、(b)の構成例では、増幅部
1は、図6(a)に示すように、高屈折率の誘電体光導
波路17を電子ビーム走行部16と複数の部位で互に直
交するように配置して構成する。電子ビーム走行部16
は、図6(b)のy方向断面図に示すように、誘電体光
導波路17が挟むように配置されている。この構成例の
場合、誘電体光導波路17により光が蛇行しながら伝搬
するため、z方向への光の伝搬速度は低下し、z方向の
電界成分も生じる。また、電子ビーム走行部16を光の
波長に比べて十分薄くすることにより、光の電界Eの分
布は図6(b)中の模式図のように電子ビーム走行部1
6で強くなるため、十分に増幅することができる。
【0044】図7(a)、(b)の構成例では、増幅部
1は、誘電体光導波路17を図7(a)に示すようにジ
グザグ状断面にすることにより、誘電体光導波路17を
電子ビーム走行部16と複数の部位で互に同一設定角度
で交差するように配置して構成する。z方向に延在する
電子ビーム走行部16に対する誘電体光導波路17の最
適交差角度は、誘電体光導波路17の屈折率および幅、
電子ビーム走行部16の幅、および印加電圧8の大きさ
等に基づいて決定される。この構成例の場合、誘電体光
導波路16の折り返し部分を上記図6(a)、(b)の
構成例よりも減少させたため、折り返し部分での不必要
な光反射や散乱損失を減少させることができる。
【0045】図8(a)、(b)の構成例では、増幅部
1は、誘電体光導波路17を図8(a)に示すように電
子ビーム走行部16よりも幅広に構成するとともに、図
8(b)に示すように、誘電体光導波路17の中央部を
電子ビーム走行部16が貫通するように誘電体光導波路
17を電子ビーム走行部16に対し平行配置して構成す
る。この構成例の場合、誘電体光導波路17の側面での
反射(その軌跡を図8(a)に矢印で示す)により光を
蛇行させるようにしている。
【0046】以上の各構成例において、電子ビーム走行
部16の材料としては、(1)電子の有効質量が小さ
い、(2)伝導帯の上部準位まで放物線関数状のエネル
ギーとなっている、(3)光の損失が少ない、の3つの
条件を満たす必要がある。これらの条件を考慮すると、
近赤外領域から可視光領域に用いる場合にはZnSe, ZnT
e, ZnO, ZnS, CdSe, CdTe, CdS およびこれらの混晶等
のII-VI 族半導体もしくはCaF2, SrF2, BaF2等の絶縁材
料を用いるのが好ましく、赤外領域に用いる場合にはIn
P, InSb, InAs, GaP, GnSb, GnAsおよびこれら混晶等の
III-V 族半導体を用いるのが好ましい。なお、電子吸収
部3の材料としても上記材料を用いる。
【0047】また、誘電体光導波路17の材料として
は、無損失の高屈折率材料である必要があり、この条件
を考慮すると、近赤外領域から可視光領域に用いる場合
にはZnSe, ZnTe, ZnO, ZnS, CdSe, CdTe, CdS およびこ
れらの混晶等のII-VI 族半導体もしくはGaN, GaP, AlAs
およびこれらの混晶等のIII-V 族半導体を用いるのが好
ましく、赤外領域に用いる場合にはInP, InSb, InAs, G
aP, GaSb, GaAsおよびこれらの混晶等のIII-V 族半導体
またはSi、Ge等のIV族半導体を用いるのが好ましい。
【0048】本実施形態の光増幅器の性能に最も大きく
影響を与えるものは、電子ビーム走行部16の材料選定
であり、より大きな増幅率を得るためには、電子の有効
質量がより小さく、伝導帯のより上部まで放物線関数状
のエネルギー準位となっている材料である必要がある。
ところが、既存の材料はこれらの要求を完全には満たし
ていないため、1段のみの光増幅器では一定の増幅率し
か得られない。
【0049】そこで、大きい増幅率を得るためには、図
9に示すように、複数個の光増幅器を縦続接続して多段
構造の一方向性光増幅器とする。この場合、増幅部1、
電子放射部2、電子吸収部3の構成としては、図2〜図
4の何れか1つと、図5〜図8の何れか1つとを組み合
わせるものとする。この図8の多段構造の一方向性光増
幅器では、図示左端の光入力端4から光を入射させると
図示右端の光出力端5から光が出力される。N段(Nは
自然数)の光増幅器を縦続接続した場合の全増幅率A
は、次式で表わされる。 A=exp(NgL) −(7)
【0050】次に、本実施形態の作用を説明する。図1
に示す一方向性光増幅器の増幅部1および電子放射部2
間に負電圧8(図2〜図4参照)を印加し、光入力端4
より光を入射させると、増幅された光が光り出力端5よ
り得られる。この場合、コヒーレント光、インコヒーレ
ント光の何れの光も増幅することができる。また、上述
したような各種材料の中から所定の材料を選定するとと
もに、図2〜図4の何れか1つと図5〜図8の何れか1
つとを組み合わせて増幅部1、電子放射部2および電子
吸収部3を構成することにより、種々の波長での光の一
方向性増幅が可能になる。なお、その際、増幅すべき光
の波長は電子ビーム走行部の材料のバンドギャップや伝
導帯中でのエネルギー準位構造等により決定される。
【0051】上記光の一方向性増幅を実現する本実施形
態の一方向性光増幅器は、以下の点で従来技術と相違し
ている。第1に、本実施形態は光を一方向にのみ増幅す
る素子または装置であり、双方向への可逆増幅を行う従
来技術である「レーザ」とは本質的に異なる機能を有し
ている。第2に、本実施形態における光増幅作用は、発
明者による新たな理論解析により予見される現象であ
り、この理論解析により、発明者は従来技術や他の構想
とは基本的に異なる動作原理を提案している。
【0052】第3に、本実施形態の増幅部1は固体中の
電子を用いており、熱平衡時のフェルミレベルよりも十
分高く励起されたエネルギー準位を利用して光を一方向
に増幅するものであり、従来技術である「進行波管」が
真空中の電子を利用しているのとは大きく異なる。ま
た、基礎研究として試みられた従来技術である「バンド
間遷移による光の進行波増幅」がフェルミレベル付近の
電子を使用し、かつ、伝導帯から価電子帯へのバンド間
遷移であることとも原理的に異なる。
【0053】第4に、本実施形態はフェルミレベルより
も十分に高く励起されたエネルギー準位を利用して光の
一方向増幅を行うため、電子位相への散乱現象による妨
害を受けにくくなり、光増幅が可能になる。これは、上
記「バンド間遷移による光の進行波増幅」が電子位相散
乱による障害のために実現できなかったことと大きく異
なる。また、現在、各種の「電子波干渉」を利用した機
能素子の実現が学問的に検討されているが、これらの素
子は電子位相散乱により妨害されやすいため、電子位相
散乱が生じない範囲でしか電子と電磁界との相互作用が
生じない。これに対し、本実施形態の光の一方向増幅器
は、こららの機能素子とは異なり、エネルギー緩和時間
により特性が定まるため、電子と電磁界との相互作用が
生じる範囲を拡大することができる。
【0054】第5に、本実施形態は、光(電磁波)の伝
送に誘電体伝送路を用いており、上記「進行波管」が金
属伝送路による電磁波伝搬を必要とし、「金属伝送路に
誘起された電流によって電磁波が増幅される」ことを理
論的な裏付けとしていることと大きく異なる。本実施形
態では、金属伝送路が無くても電子ビームによって光が
直接的に増幅されることを量子力学に基づいて理論的に
示しており、金属伝送路を原理的に必要としない。
【0055】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、現在までに実現されていない単一方向性の光増幅を
実現することができる。本実施形態の一方向性光増幅器
は、いわば光周波数領域におけるトランジスタに相当す
るようなものであり、一方向性光増幅器が出現した場
合、現状の光通信技術、光計測技術、光記録技術の継続
的な発展の他に、光エレクトロニクスの分野の発展は勿
論、電子工学、情報工学の分野の飛躍的な発展が期待で
きる。
【0056】例えば、光ファイバ通信用の光源に適用し
たり、各種光計測器に適用した場合、光アイソレータを
用いなくても、反射戻り光の障害が生じなくなる。ま
た、光ディスクにおける光ピックアップに適用した場
合、反射戻り光の影響はなくなり、高品位の光信号を維
持することができる。また、増幅条件を適宜変更するこ
とにより、光変調器や光スイッチの構成になる等、幾多
の光機能素子への応用が可能である。
【0057】上記単一方向性光増幅の実現による最大の
利点は、光信号を用いた回路合成が可能になることであ
り、これにより、光発振器、光増幅器、光変調器、光ス
イッチ、光メモリ等の各種の光機能素子を光集積回路と
して一体構成することができる。なお、光集積回路を実
現しようとする構想は以前からあったが、次段から前段
に光が戻るため各素子の機能分離ができないという問題
を解決できなかったため、進展していなかった。この問
題は、本実施形態の一方向性光増幅器を挿入することに
より解決され、各素子の機能分離が可能になる。
【0058】さらに、光集積回路の実現により、電子回
路よりも大容量の情報を扱う本格的な光情報処理や光演
算が可能になり、既存の電子式コンピュータよりも一万
倍以上高速な処理速度を有する本格的な光コンピュータ
の実現が期待できる。
【0059】
【実施例】図1の構成において、増幅部1、電子放射部
2、電子吸収部3を図2および図6に示すように構成
し、電子ビーム走行部16にZnSeを用いるとともに誘電
体光導波路17にGaAsを用いる。この構成において、理
論解析を行うと、波長λ=1μmの光で、印加電圧(V
e )8をVe =2.5Vとした場合、増幅部1の素子長
LがL=2.3μmでは光の利得定数gがg≧540c
-1となり、1段当たりの増幅率Aは、上記(6)式よ
り1.13以上となり、1.13倍以上の光増幅が実現
される。さらに、上記図1の一方向性光増幅器を20個
用いて図9に示す多段化構造の一方向性光増幅器を構成
した場合、20段の一方向性光増幅器の増幅率Aは、上
記(7)式より11以上となり、11倍以上の光増幅が
実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の一方向性光増幅器の基
本構造を示す原理図である。
【図2】第1実施形態の一方向性光増幅器全体の構成例
の動作を説明するための図である。
【図3】第1実施形態の一方向性光増幅器全体の他の構
成例の動作を説明するための図である。
【図4】第1実施形態の一方向性光増幅器全体の他の構
成例の動作を説明するための図である。
【図5】第1実施形態の一方向性光増幅器の増幅部の構
成例を示す断面図である。
【図6】(a),(b)は、第1実施形態の一方向性光
増幅器の増幅部の他の構成例を示す断面図である。
【図7】(a),(b)は、第1実施形態の一方向性光
増幅器の増幅部の他の構成例を示す断面図である。
【図8】(a),(b)は、第1実施形態の一方向性光
増幅器の増幅部の他の構成例を示す断面図である。
【図9】第1実施形態の一方向性光増幅器を複数個縦続
接続して構成した多段構造の一方向性光増幅器を示す図
である。
【符号の説明】
1 増幅部 2 電子放射部 3 電子吸収部 4 光入力端 5 光出力端 6 放射電極 7a,7b 電子障壁 12 電位保持電極 13 n型半導体 16 電子ビーム走行部 17 誘電体光導波路 18 p型半導体 19 電位吸収用電極

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光入力端から入力される光を光出力端に
    導く高屈折率の誘電体光導波路および電子ビーム走行方
    向に延在する直線状の電子ビーム走行部から成り、フェ
    ルミレベルより十分高いエネルギー準位を利用して光を
    一方向に増幅する増幅部と、前記電子ビーム走行部に電
    子ビームを放射する電子放射部と、前記電子ビーム走行
    部から出射する電子ビームを吸収する電子吸収部とを具
    える一方向性光増幅器であって、 前記増幅部における電子の有効質量が小さくなるように
    前記電子ビーム走行部を構成するとともに、前記増幅部
    における光の波数を大きくしかつ電子ビーム走行方向に
    光の電界成分が生ずるように前記誘電体光導波路および
    前記電子ビーム走行部を配置して成ることを特徴とする
    一方向性光増幅器。
  2. 【請求項2】 前記増幅部は、前記電子ビーム走行部の
    周囲に前記誘電体光導波路を螺旋状に巻き付けるように
    配置して成ることを特徴とする請求項1記載の一方向性
    光増幅器。
  3. 【請求項3】 前記増幅部は、前記誘電体光導波路およ
    び前記電子ビーム走行部を複数の部位で互に直交するよ
    うに配置して成ることを特徴とする請求項1記載の一方
    向性光増幅器。
  4. 【請求項4】 前記増幅部は、前記誘電体光導波路およ
    び前記電子ビーム走行部を複数の部位で互に同一設定角
    度で交差するように配置して成ることを特徴とする請求
    項1記載の一方向性光増幅器。
  5. 【請求項5】 前記増幅部は、前記誘電体光導波路の中
    央部を前記電子ビーム走行部が貫通するように、前記誘
    電体光導波路を前記電子ビーム走行部に対し平行配置し
    て成ることを特徴とする請求項1記載の一方向性光増幅
    器。
  6. 【請求項6】 前記電子ビーム走行部は、近赤外領域か
    ら可視光領域に用いる場合にはZnSe, ZnTe, ZnO, ZnS,
    CdSe, CdTe, CdS およびこれらの混晶等のII-VI 族半導
    体もしくはCaF2, SrF2,BaF2等の絶縁材料より成り、赤
    外領域に用いる場合にはInP, InSb, InAs, GaP, GaSb,
    GaAsおよびこれらの混晶等のIII-V 族半導体より成るこ
    とを特徴とする請求項1〜5の何れか1項記載の一方向
    性光増幅器。
  7. 【請求項7】 前記誘電体光導波路は、近赤外領域から
    可視光領域に用いる場合にはZnSe,ZnTe, ZnO, ZnS, Cd
    Se, CdTe, CdS およびこれらの混晶等のII-VI 族半導体
    もしくはGaN, GaP, AlAsおよびこれらの混晶等のIII-V
    族半導体より成り、赤外領域に用いる場合にはInP, InS
    b, InAs, GaP, GaSb, GaAsおよびこれらの混晶等のIII-
    V 族半導体またはSi, Ge等のIV族半導体より成ることを
    特徴とする請求項1〜6の何れか1項記載の一方向性光
    増幅器。
  8. 【請求項8】 前記請求項1〜7の何れか1項記載の一
    方向性光増幅器を複数個縦続接続して多段構造としたこ
    とを特徴とする一方向性光増幅器。
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