JPH10270735A - 太陽電池セルおよびその製造方法 - Google Patents

太陽電池セルおよびその製造方法

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JPH10270735A
JPH10270735A JP9076382A JP7638297A JPH10270735A JP H10270735 A JPH10270735 A JP H10270735A JP 9076382 A JP9076382 A JP 9076382A JP 7638297 A JP7638297 A JP 7638297A JP H10270735 A JPH10270735 A JP H10270735A
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JP
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solder
solar cell
cell
electrode
pattern
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JP9076382A
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English (en)
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Hideaki Fujii
秀章 藤井
Masato Asai
正人 浅井
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Original Assignee
Sharp Corp
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来例では高さ0.4mm以上の半田溜りや
半田玉が発生するため、ウェハを瓦積み用の所定のセル
サイズにダイシングする際、裏面のメイングリッド部分
の半田溜りや半田玉を一枚ずつ観察し、不具合品につい
て修正する作業が必要であった。 【解決手段】 セルを瓦積み状に直列接続してなる太陽
電池モジュール用の太陽電池セルは、裏面電極パターン
の形状が細線状となっていることを特徴とするものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、瓦積み状に直列接
続してなる太陽電池モジュール用の太陽電池セルの構造
および製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来例の太陽電池セルの構造およびその
製造方法を図5に示す。工程は、(1)0.4mm厚、
結晶方位(100)面のp型シリコン基板を数%の水酸
化ナトリウムとイソプロピルアルコールを溶かした80
℃の溶液中で30分間処理し、基板表面のダメージを取
り去ると共に表面にピラミッド状の凹凸を形成する「テ
クスチャーエッチング工程」、(2)温度1000℃で
約30分間処理し、n型不純物(一般的にはリンP)を
拡散することにより基板表面にpn接合を形成する「リ
ン拡散工程」、(3)スプレー法を用い、金属酸化物を
受光面に塗布し、反射防止膜を形成する「反射防止膜形
成工程」、(4)受光面を耐酸性テープで覆った後、フ
ッ酸、硝酸の混合液で30秒間処理し、裏面および側面
の不要なn型拡散層を除去する「接合分離工程」、
(5)裏面専用の銀ペーストを裏面にスクリーン印刷
し、150℃〜200℃で乾燥する「裏面ペースト印刷
工程」、(6)表面専用の銀ペーストを表面にスクリー
ン印刷し、150℃〜200℃で乾燥後、700℃〜8
00℃で焼成する「表面ペースト印刷/焼成工程」、
(7)190℃に加熱した銀入り半田(例えば、QQS
571Sn62等)槽にフラックスを塗布した基板を3
0秒間浸漬し、表面および裏面の銀電極部を半田で被服
した後、キシレン、トルエン、アセトン等の有機溶剤で
フラックスを洗浄除去する。さらに、半田溜まり、半田
玉の発生による太陽電池セルの凹凸をなくすために半田
鏝で修正する「半田ディップ/洗浄/半田修正工程」、
(8)ダイサー(または、ダイシングマシーン)で表電
極パターンにそって太陽電池セルを所定のセルサイズの
大きさに切断加工(ダイシング)し、瓦積み用の大陽電
池セルが完成する「ダイシング工程」、である。
【0003】従来例の瓦積み用の太陽電池セルの表電極
パターンを図6に、また、裏電極パターンを図7に示
す。図6において、5インチ擬似角セルの場合の表電極
パターンは、38個の単位パターン(1枚のセルサイ
ズ)の配列から成り、1つの単位パターンは1本のメイ
ングリッド(幅1〜5mm程度)と9本数の細いグリッ
ド(幅0.1〜0.3mm程度)から成る。
【0004】また、図7は従来例の裏電極パターンであ
り、図7(a)は直列接続用のメイングリッドを粗い格
子状に配設した例であり、図7(b)は細いグリッドの
みをクロスハッチ状に配設した例である。図7(a)で
は、メイングリッドの幅は1〜5mm程度であり、細い
グリッドの幅は0.1〜0.3mm程度である。
【0005】そして、この裏面の直列接続用のメイング
リッドは表面のメイングリッドとほぼ上下の位置関係に
配設されている。また、図7(b)では、細いグリッド
の幅は0.4mm程度、間隔1mm程度の格子状であ
る。
【0006】従来例の瓦積み用大陽電池セルとして、表
面銀電極パターンに図6、裏面銀電極パターンに図7
(a)を組み合わせる場合、セルサイズ毎に専用の裏電
極パターンが必要である。
【0007】また、従来例の瓦積み用大陽電池セルとし
て、表面銀電極パターンに図6、裏面銀電極パターンに
図7(b)を組み合わせる場合の問題点は、瓦積み状に
した場合の十分な電極引張り強度が得られないことであ
る。
【0008】図8は、図7(a)の従来例の裏面銀電極
パターンを用いた場合の半田ディップ工程後に発生する
半田溜りと半田玉の発生を説明する図である。図8
(a)は、切り出された1枚のセルサイズを示し、裏面
銀電極パターンの平面図の拡大図であり、幅1〜5mm
程度のメイングリッドに半田溜りや半田玉が発生する。
図8(b)は裏面銀電極パターンの側面図の拡大図であ
り、p型シリコン基板/裏面銀電極/半田と積層されて
おり、半田の表面に高さ0.4mm以上の半田溜りが発
生していることを説明している。図8(c)は裏面銀電
極パターンの側断面図の拡大図であり、p型シリコン基
板/裏面銀電極/半田と積層されており、半田の表面に
高さ0.4mm以上の半田玉が発生していることを説明
している。
【0009】図9は、図7(b)の従来例の裏面銀電極
パターンを用いた場合の半田ディップ工程後に発生する
半田溜りと半田玉の発生を説明する図である。図9
(a)は、切り出された1枚のセルサイズを示し、裏面
銀電極パターンの平面の拡大図であり、幅0.4mm程
度、間隔1mm程度の格子状の細いグリッドに半田溜り
や半田玉が発生する。図9(b)は裏面銀電極パターン
の側面斜視図の拡大図であり、p型シリコン基板/裏面
銀電極/半田と積層されており、間隔1mm程度の格子
状の細いグリッドの半田の表面に高さ0.4mm以上の
半田溜りが発生していることを説明している。図9
(c)は裏面銀電極パターンの側断面図の拡大図であ
り、p型シリコン基板/裏面銀電極/半田と積層されて
おり、半田の表面に高さ0.4mm以上の半田溜りや半
田玉が発生していることを説明している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】図8、図9で説明した
ように、高さ0.4mm以上の半田溜りや半田玉が発生
するため、瓦積み用の所定のセルサイズにダイシングす
る際、裏面のメイングリッド部分の半田溜りや半田玉を
一枚ずつ観察し、不具合品について修正する作業が必要
である。また、十分な電極引張り強度も必要である。要
約すると以下のようになる。
【0011】従来例の瓦積み用大陽電池セルでは、 (1)表面と裏面の同−部分に直列接続用の1〜5mm
幅の太いメイングリッドが形成されており、瓦積み用太
陽電池セルのセルサイズ毎に専用の裏面パターンが必要
である。
【0012】(2)半田ディップの際、グリッド上に半
田溜りや半田玉が発生し、5インチの擬似角セルを所定
のセルサイズ形状にダイシングする前に、裏面のグリッ
ド部分の半田溜りや半田玉の有無を一枚ずつ観察し、不
具合品については修正する作業が必要である。
【0013】(3)瓦積み用大陽電池セルをダイシング
する際、同じ大きさのセルサイズに切断するための目安
線が無いため、ダイシングミス、即ちダイシング工程に
起因するセルサイズの不具合が発生する。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
太陽電池セルは、セルを瓦積み状に直列接続してなる太
陽電池モジュール用の太陽電池セルであり、裏面電極パ
ターンの形状が細線状となっていることを特徴とするも
のである。
【0015】また、本発明の請求項2記載の太陽電池セ
ルは、太陽電池セルの前記細線状の裏面電極の形状と太
陽電池セルの細線状の表面電極の形状とがほぼ同−方向
に形成されてなることを特徴とするものである。
【0016】また、本発明の請求項3記載の太陽電池セ
ルは、太陽電池セルの前記細線状の裏面電極の幅は太さ
の異なる形状より構成されていることを特徴とするもの
である。
【0017】また、本発明の請求項4記載の太陽電池セ
ルは、前記太陽電池セルの表面銀電極パターンの周辺に
は各セルに切断するための目安線を配設したことを特徴
とするものである。
【0018】さらに、本発明の請求項5記載の太陽電池
セルの製造方法は、太陽電池セルの表面および裏面に半
田を被覆する半田ディップ工程は、セルの表面および裏
面の細線状の方向を半田ディップ槽の半田液面に対して
ほぼ垂直となるようにセルを半田ディップ槽に浸漬さ
せ、且つ引き上げることを特徴とするものである。
【0019】[作用]太陽電池セルの裏面電極パターン
の形状を細線状とし、この細線状の方向を半田ディップ
槽の半田液面に対してほぼ垂直となるようにセルを半田
ディップ槽に浸漬させ、且つ引き上げることにより、半
田溜りや半田玉な発生しない太陽電池セルを得ることが
できる。また、太陽電池セルの前記細線状の裏面電極の
幅は太さの異なる形状より構成されており、必要な電極
引張り強度を確保つしつつ、半田溜りや半田玉な発生し
ない太陽電池セルを得ることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】図1乃至図4は本発明の一実施の
形態に関する図である。先ず、電極引張り強度の測定法
および、電極の幅と電極引張り強度について図10およ
び図3を用いて説明する。
【0021】図10において、p−n接合を有するシリ
コン基板10上の電極11に、80μm厚の半田被覆済
みの幅3mmのインターコネクター13を融着する。1
2は融着半田層である。このインターコネクター13を
引張り角度45度で右上方向(図10参照)に引張り、
この時の剥がれる時の引張り強度を「電極引張り強度」
と定義する。
【0022】図3は、電極の幅を横軸に取り、縦軸に電
極引張り強度を取り、プロットしたもので、電極の幅
が、0.2mm、0.5mm、0.7mm、1.0mm
の時、電極引張り強度はそれぞれ、220g、380
g、420g、440g、であった。図3から示される
ように、太陽電池セルとして必要な電極引張り強度の最
低値を300gとすると、電極の幅が0.4mm以上あ
れば十分な電極引張り強度が得られることが分かる。従
って、電極引張り強度の点からは裏面銀電極パターンの
メイングリッドの幅としては0.5mm〜2.0mm程
度の電極幅を採用すれば良いことが分かる。
【0023】次に、メイングリッドのパターンの配置方
向と半田溜りや半田玉の発生との関係について実験し
た。その結果、メイングリッドのパターンの配置方向を
半田デップ工程の浸漬方向や引き上げ方向と平行に配設
すれば、このメイングリッド上に半田溜りや半田玉が発
生しないことが分かった。
【0024】次に、裏面銀電極抵抗パラメータとして、
単位電極パターンにおいて、1本のメイングリッドと細
いグリッドの本数との関係を実験した。例えば、グリッ
ドの間隔を0.6mmとし、セルサイズを33mm×1
0mmとする時、1本のメイングリッド(0.5mm〜
1.0mm幅)に対して、2〜7本の細いグリッド
(0.2mm幅)を配設すれば適切であることが分かっ
た。この結果に基づき、1本のメイングリッド(0.5
mm〜1.0mm幅)に対して、3本の細いグリッド
(0.2mm幅)を配設した裏面銀電極パターンを設計
した。言い換えれば、メイングリッドとメイングリッド
との間に、3本の細いグリッドが配設されている裏面銀
電極パターンである。即ち、裏面銀電極パターンは、平
行な細線状銀電極(細いグリッド)から成るが、その内
の一部の細線は他のものより幅広にしたメイングリッド
から成っている。言い換えれば、裏面銀電極パターンは
太さの異なる細線状銀電極から構成されている。また、
実際の裏面銀電極パターンでは、縦方向の細線状銀電極
(細いグリッド)を接続し、束ねるため、或る間隔で、
細線状銀電極に対して垂直方向に細線状銀電極(ブリッ
ジ用電極)を配設したパラメータが採用されている。
【0025】本発明の一実施の形態よりなる太陽電池セ
ルの構造およびその製造方法を図4に示す。工程は以下
の通りである。
【0026】(1)テクスチャーエッチング工程 0.4mm厚、結晶方位(100)面のp型シリコン基
板を数%の水酸化ナトリウムとイソプロピルアルコール
を溶かした80℃の溶液中で30分間処理し、基板表面
のダメージを取り去ると共に表面にピラミッド状の凹凸
を形成する。
【0027】(2)リン拡散工程 温度1000℃で約30分間処理し、n型不純物(一般
的にはリンP)を拡散することにより基板表面にpn接
合を形成する。
【0028】(3)反射防止膜形成工程 スプレー法を用い、金属酸化物を受光面に塗布し、反射
防止膜を形成する。
【0029】(4)接合分離工程 受光面を耐酸性テープで覆った後、フッ酸、硝酸の混合
液で30秒間処理し、裏面および側面の不要なn型拡散
層を除去する。
【0030】(5)裏面ペースト印刷工程 本発明による裏面銀電極パターンの形状は、裏面パター
ンと表面パターンとの細線電極が共に同−方向になるよ
うに形成し配設されたパターンであり、平行な0.2m
mの細線状から成るものであり、この裏面銀電極パター
ンを用いて、裏面専用の銀ペーストを基板裏面にスクリ
ーン印刷し、150℃〜200℃で乾燥する。
【0031】(6)表面ペースト印刷/焼成工程 本発明による表面銀電極パターンの形状は、裏面パター
ンと表面パターンとの細線電極が共に同−方向になるよ
うに形成し配設されたパターンであり、平行な0.2m
mの細線状から成るものであり、この表面銀電極パター
ンを用いて、表面専用の銀ペーストを基板表面にスクリ
ーン印刷し、150℃〜200℃で乾燥後、700℃〜
800℃で焼成する、また、この表面銀電極パターンに
はダイシング工程で利用する目安線が例えば擬似角セル
の周辺に位置するよう配設されている。
【0032】(7)半田ディップ/洗浄工程 190℃に加熱した銀入り半田(例えば、QQS571
Sn62等)槽にフラックスを塗布した基板を30秒間
浸漬し、表面および裏面の銀電極部を半田で被服した
後、キシレン、トルエン、アセトン等の有機溶剤でフラ
ックスを洗浄除去する。(従来例の半田溜まり、半田玉
の発生による太陽電池セルの凹凸をなくすために半田鏝
で修正する半田修正工程は不要となる。) (8)ダイシング工程 ダイサー(または、ダイシングマシーン)で表電極パタ
ーンの周辺等に配設されている目安線に沿って太陽電池
セルを所定のセルサイズの大きさに切断加工(ダイシン
グ)し、瓦積み用の大陽電池セルが完成する。
【0033】上記図4で説明した工程より成る本発明の
一実施の形態の太陽電池セルの裏面銀電極パターンを図
1に示す。図1(a)に示す5インチ擬似角セル15の
裏面銀電極パターンは、3本数の細いグリッド(幅0.
2mm程度)16に1本のメイングリッド(幅0.5〜
1.0mm程度)を配設した単位パターンから成り、或
る間隔で細線状銀電極に対して垂直方向の細線状銀電極
(ブリッジ用電極)18が配設されている。19は半田
デップ工程の浸漬方向および引き上げ方向を示すもので
あり、19と平行にメイングリッドや細いグリッドから
成る細線状銀電極が配設されている。
【0034】また、メイングリッドの線幅は細いグリッ
ドの線幅に対して、+0.5〜2.0mm程度の幅広く
することが適切であり、表面および裏面の電極上に半田
溜りの発生が見られず、且つ所定の電極引張り強度を持
ち、信頼性の高いセルが得られる。
【0035】図1(b)は、図1(a)の裏面銀電極パ
ターンを持つ5インチ擬似角セル15をダイシングし
て、所定のセルサイズ20にしたものの裏面の平面図で
ある。所定のセルサイズは、例えば、33mm×10m
mで、5インチ擬似角セル15から38個のセルが切り
出される。1枚のセルの裏面銀電極パターンは、(1本
のメイングリッド(17)+3本の細いグリッド(1
6))×13組の平行な細線状銀電極と1本のブリッジ
用電極から成る。
【0036】図1(c)は、図1(b)のセルの略断面
図であり、図1(a)の本発明の裏面銀電極パターンを
用いた場合の半田ディップ工程後の半田の様子を説明す
る図である。接合の形成されたp型シリコン基板21/
裏面銀電極(厚み10〜20μm)22/半田と積層さ
れており、細いグリッド16の半田層23の厚みの高さ
は0.4mm以下であり、太いメイングリッド17の半
田層24の厚みの高さも0.4mm以下である。図1
(c)からも明らかなように、半田溜りや半田玉は発生
しなかった。
【0037】この単位セルを直列接続して、太陽電池モ
ジュールを製作した。また、太陽電池セルの前記細線状
の裏面電極の幅は、細いグリッドの幅0.2mm程度の
ものと、メイングリッドの幅0.5〜1.0mm程度の
ものとの太さの異なる形状より構成されており、必要な
電極引張り強度、例えば350g以上の値を確保つしつ
つ、半田溜りや半田玉な発生しない太陽電池セルを得る
ことができる。その結果、信頼性の高い太陽電池モジュ
ールを製造することができた。
【0038】図2で説明した裏面銀電極パターンを用い
れば、瓦積み用大陽電池セルの裏面パターンの統一、パ
ターンの共通化、標準化が可能となる。
【0039】図2は、本発明の一実施の形態の太陽電池
セルの表面銀電極パターンに関する図であり、図2
(a)は平面パターン図であり、図2(b)はダイシン
グして、所定のセルサイズ20にした単位セルの表面の
パターンを示す図である。
【0040】図2(a)において、本発明の5インチ擬
似角セルの場合の表面銀電極パターンは、38個の単位
パターン(1枚のセルサイズ)の配列から成り、1つの
単位パターンは1本のメイングリッド(幅1〜5mm程
度)と9本数の細いグリッド(幅0.1〜0.3mm程
度)から成る。25は表電極メイングリッド(幅1.0
〜5.0mm程度)、26は表電極の細いグリッド(幅
0.1〜0.3mm程度)、27は目安線(幅0.1〜
0.2mm程度)、である。5インチ擬似角セルの場
合、目安線27はウェハの周辺にそれぞれ配設(計4
本)されており、前記ダイシング工程において、太陽電
池セルを所定のセルサイズの大きさに切断加工(ダイシ
ング)する時の目安線である。この目安線を用いること
により、ばらつきの少ない大きさから成る太陽電池セル
が得られる。また、28は半田デップ工程の浸漬方向お
よび引き上げ方向を示すものであり、28と平行に表電
極の細いグリッド26が配設されており、半田溜りや半
田玉の発生を防止するパターンとなっている。さらに、
表電極メイングリッド25は幅が1.0〜5.0mm程
度と広いため、半田溜りが発生することがあるが、ダイ
シング工程では、表面(被吸着面)であるため、ダイシ
ング工程への悪影響はない。
【0041】図2(b)は、図2(a)の表面銀電極パ
ターンを持つ5インチ擬似角セル15をダイシングし
て、所定のセルサイズ20にしたものの表面の平面図で
ある。所定のセルサイズは、例えば、33mm×10m
mで、1枚のセルは、1本の表電極メイングリッド(幅
1.0〜5.0mm程度)25と9本の表電極の細いグ
リッド(幅0.1〜0.3mm程度)26の電極パター
ンからなり、29は金属酸化物から成る反射防止膜であ
る。
【0042】
【発明の効果】以上のように、本発明の請求項1記載の
の太陽電池セルによれば、セルを瓦積み状に直列接続し
てなる太陽電池モジュール用の太陽電池セルであり、裏
面電極パターンの形状が細線状となっていることを特徴
とするものであり、裏面に半田溜りや半田玉の発生しな
い太陽電池セルを得ることができる。
【0043】また、本発明の請求項2記載の太陽電池セ
ルによれば、太陽電池セルの前記細線状の裏面電極の形
状と太陽電池セルの細線状の表面電極の形状とがほぼ同
−方向に形成されてなることを特徴とするものであり、
裏面および表面に半田溜りや半田玉の発生しない太陽電
池セルを得ることができる。
【0044】また、本発明の請求項3記載の太陽電池セ
ルは、太陽電池セルの前記細線状の裏面電極の幅は太さ
の異なる形状より構成されていることを特徴とするもの
であり、必要な電極引張り強度を確保つしつつ、半田溜
りや半田玉な発生しない太陽電池セルを得ることができ
る。
【0045】また、本発明の請求項4記載の太陽電池セ
ルは、前記太陽電池セルの表面銀電極パターンの周辺に
は各セルに切断するための目安線を配設したことを特徴
とするものであり、瓦積み用太陽電池セルを正確に切断
することができ、従来ダイシングの際、表面銀電極パタ
ーンの印刷のズレのため発生していた、ダイシングミス
による不良発生の低減が図れる。
【0046】さらに、本発明の請求項5記載の太陽電池
セルの製造方法は、太陽電池セルの表面および裏面に半
田を被覆する半田ディップ工程は、セルの表面および裏
面の細線状の方向を半田ディップ槽の半田液面に対して
ほぼ垂直となるようにセルを半田ディップ槽に浸漬さ
せ、且つ引き上げることを特徴とするものであり、裏面
および表面に半田溜りや半田玉の発生しない太陽電池セ
ルの製造方法を得ることができる。
【0047】さらに、前記の請求項1〜4記載の太陽電
池セルおよび請求項5記載の太陽電池セルの製造を用い
ることにより、以下の効果も期待できる。
【0048】(1)瓦積み用大陽電池セルをダイシング
した際、セルサイズにかかわらず同等の裏面形状を持つ
セルが得られるため、裏面パターンの統一化、共通化が
行え、工数削減が図れる。
【0049】(2)半田工程において、半田溜りと半田
玉の発生がなくなるため、従来凹凸していたセル表面が
滑らかなものとなり、そのため半田修正作業の工数削減
が大幅に図れる。また、ダイシング時における吸着ミス
やセルをラミネートし、モジュールに組み立てる工程で
もセル割れが低減できコストダウンが図れる。
【0050】(3)裏面の細線電極のうち一部の細線を
他のものより少し広くする(+0.5〜2.0mm程度
の幅広)ことにより、電極上に半田溜りの発生が見られ
ないまま電極強度はアップし、信頼性の高いセルが得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態よりなる太陽電池セルの
裏面銀電極パターンを示す図であり、(a)は裏面銀電
極パターンを示す図であり、(b)は所定のセルサイズ
を持つ太陽電池セルの裏面の平面図を示す図であり、
(c)は半田ディップ工程後の半田の様子を説明する図
である。
【図2】本発明の一実施の形態よりなる太陽電池セルの
表面銀電極パターンを示す図であり、(a)は表面銀電
極パターンを示す図であり、(b)は所定のセルサイズ
を持つ太陽電池セルの表面の平面図を示す図である。
【図3】本発明の一実施の形態よりなる太陽電池セルの
電極引張り強度に関する図であり、電極の幅を横軸に取
り、縦軸に電極引張り強度を取り、プロットした図であ
る。
【図4】本発明の一実施の形態よりなる瓦積み用の太陽
電池セルの製造方法を示す工程フロー図である。
【図5】従来例の瓦積み用の太陽電池セルの製造方法を
示す工程フロー図である。
【図6】従来例の瓦積み用の太陽電池セルの表電極パタ
ーンを示す図である。
【図7】従来例の瓦積み用の太陽電池セルの裏電極パタ
ーンを示す図であり、(a)は直列接続用のメイングリ
ッドを粗い格子状に配設した例であり、(b)は細いグ
リッドのみをクロスハッチ状に配設した例である。
【図8】従来例の瓦積み用の太陽電池セルの図7(a)
の裏電極パターンを用いた場合の半田ディップ工程後に
発生する半田溜りと半田玉の発生を説明する図であり、
(a)は太陽電池セルの裏面銀電極パターンの平面図の
拡大図であり、(b)および(c)は裏面銀電極パター
ンの側面図の拡大図である。
【図9】従来例の瓦積み用の太陽電池セルの図7(b)
の裏電極パターンを用いた場合の半田ディップ工程後に
発生する半田溜りと半田玉の発生を説明する図であり、
(a)は太陽電池セルの裏面銀電極パターンの平面図の
拡大図であり、(b)は半田ディップ工程後に発生する
裏面銀電極パターンの側面斜視図の拡大図であり、
(c)は半田ディップ工程後に発生する半田溜りと半田
玉の発生を説明する図である。
【図10】電極引張り強度の測定法を説明する図であ
る。
【符号の説明】
10 p−n接合を有するシリコン基板 11 電極 12 融着半田層 13 インターコネクター 15 5インチ擬似角セル 16 細いグリッド 17 太いメイングリッド 18 ブリッジ用電極(細線状銀電極) 19 半田デップ工程の浸漬方向および引き上げ方向 20 所定のセルサイズ 21 接合の形成されたp型シリコン基板 22 裏面銀電極 23 半田層 24 半田層 25 表電極のメイングリッド 26 表電極の細いグリッド 27 目安線 28 半田デップ工程の浸漬方向および引き上げ方向 29 金属酸化物から成る反射防止膜

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セルを瓦積み状に直列接続してなる太陽
    電池モジュール用の太陽電池セルにおいて、裏面電極パ
    ターンの形状が細線状となっていることを特徴とする太
    陽電池セル。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の太陽電池セルにおいて、
    太陽電池セルの前記細線状の裏面電極の形状と太陽電池
    セルの細線状の表面電極の形状とがほぼ同−方向に形成
    されてなることを特徴とする太陽電池セル。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の太陽電池セルにおいて、
    太陽電池セルの前記細線状の裏面電極の幅は太さの異な
    る形状より構成されていることを特徴とする太陽電池セ
    ル。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の太陽電池セルにおいて、
    前記太陽電池セルの表面銀電極パターンの周辺には各セ
    ルに切断するための目安線を配設したことを特徴とする
    太陽電池セル。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の太陽電池セルの製造方法
    において、太陽電池セルの表面および裏面に半田を被覆
    する半田ディップ工程は、セルの表面および裏面の細線
    状の方向を半田ディップ槽の半田液面に対してほぼ垂直
    となるようにセルを半田ディップ槽に浸漬させ、且つ引
    き上げることを特徴とする太陽電池セルの製造方法。
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