JPH10269981A - 電子/イオンビーム照射装置,該電子/イオンビーム照射装置を備える走査型電子顕微鏡,及び該電子/イオンビーム照射装置を備えるfib装置 - Google Patents

電子/イオンビーム照射装置,該電子/イオンビーム照射装置を備える走査型電子顕微鏡,及び該電子/イオンビーム照射装置を備えるfib装置

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JPH10269981A
JPH10269981A JP9075574A JP7557497A JPH10269981A JP H10269981 A JPH10269981 A JP H10269981A JP 9075574 A JP9075574 A JP 9075574A JP 7557497 A JP7557497 A JP 7557497A JP H10269981 A JPH10269981 A JP H10269981A
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JP
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electron
ion beam
cation
gun
sample
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Takashi Hara
敬 原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 試料自体ヘの帯電緩和のためのコーティング
や、銀ペーストの塗布などによる試料汚染を引き起こす
ことなく、かつ、試料に損傷を与えずに効率よく簡便な
操作で帯電緩和がなされる電子/イオンビーム照射装
置,それを備える走査型電子顕微鏡及びFIB装置を提
供する。 【解決手段】 電子銃4と陰イオンガン5とを第1の陽
イオンガン1と第2の陽イオンガン2とを備え、正また
は負に帯電し電気的に中和する必要のある試料7に電子
または陰イオン、または陽イオンを照射するように構成
することにより、試料7に損傷を与えることなく中和を
行なうことができる。陽イオンガン1,2のいずれかの
選択及び電子銃4と陰イオンガン5の選択は、偏向器3
及びターレット6を用いてなされ、光学系を共有するよ
うな構成としている。このように、複数のイオン源(及
び電子源)を有しているためエネルギーの異なるイオン
源を搭載することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、分析・測定器等に
応用できる帯電緩和するための荷電粒子ビームの照射装
置に関し、さらには、走査型電子顕微鏡(SEM)及び
FIB(収束イオンビーム)装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、走査型電子顕微鏡における試料の
帯電防止に関する技術の開示例として、以下に示すよう
なものがある。特開平H06−122869号公報:当
公開公報における発明が解決しようとする課題は、試料
の帯電防止に関するものであるが、試料表面に溶剤を塗
布することを特徴としている。特開平H08−2500
60号公報:当公開公報においては、試料の帯電緩和用
の装置として大電流電子銃が述べられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た特開平H06−122869号公報のものは、試料測
定前の作業が追加されるだけでなく、組成分析を行う際
には、バックグラウンド2次X線の増加、及びコンタミ
ネーションの増加は避けられないものとなるという弊害
を内包することになる。また、特開平H08−2500
60号公報のものは、電子線を用いたFIB−SEM
(SEM付きFIB加工装置)においては、試料に損傷
を与えないという反面、電荷の中和中は試料の加工を中
断せざるを得ないという欠点を併せ持つ。
【0004】本発明は、上述のごとき実情に鑑みてなさ
れたもので、試料自体への帯電緩和のためのコーティン
グや、銀ペーストの塗布などによる試料汚染を引き起こ
すことなく、かつ、試料に損傷を与えずに効率よく簡便
な操作で帯電緩和がなされる電子/イオンビーム照射装
置,該電子/イオンビーム照射装置を備える走査型電子
顕微鏡,及び該電子/イオンビーム照射装置を用いたF
IB装置を提供することをその解決すべき課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、電子
または陰イオンを放出する電子/陰イオン放出手段と、
陽イオンを放出する陽イオン放出手段とを備え、正また
は負に帯電し電気的に中和する必要のある試料に対し、
前記電子/陰イオン放出手段ないし前記陽イオン放出手
段のいずれかを作動させて前記電子または陰イオン、ま
たは前記陽イオンを照射することにより、前記中和がな
されるようにしたことを特徴とし、試料の帯電緩和のた
め、試料に対してコーティングを施したり、銀ペースト
等による導通の確保の必要がなくなり、試料汚染の心配
なく試料のありのままの観察が可能となり、例えば、収
束イオンビーム試料加工装置(FIB)のように、陽イ
オンで試料加工するときに、試料が絶縁体で導通が確保
されていない場合、長時間の使用により試料が正に帯電
した時陰イオンを照射することにより電荷が中和され、
試料を電気的に中性に保つことができるようにしたもの
である。
【0006】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記陽イオン放出手段は、前記陽イオンをガス分子
から生成することを特徴とし、試料に損傷を与えること
なく負に帯電した試料の電荷を中和するための陽イオン
源としての具体的手段が与えられるようにしたものであ
る。
【0007】請求項3の発明は、請求項1または2の発
明において、前記電子/陰イオン放出手段に、陰イオン
銃を用いるとともに、前記陽イオン放出手段に、陽イオ
ン銃を用いるようにしたことを特徴とし、電子/陰イオ
ンと陽イオンとを放出する具体的手段が与えられるよう
にしたものである。
【0008】請求項4の発明は、請求項1ないし3のい
ずれかの発明において、前記電子/陰イオン放出手段
は、複数の種類の電子または陰イオンを放出することが
できるようにするとともに、該放出された電子または陰
イオンを前記試料に照射するまでの電子またはイオンビ
ーム光学系の少なくとも一部を前記複数の種類の電子ま
たは陰イオンにおいて共有するように前記複数の種類の
電子または陰イオンのいずれかを選択してその電子また
はイオンビームを前記電子またはイオンビーム光学系に
作用させる電子/陰イオン選択手段を備えることを特徴
とし、光学系を共有することによって、装置の簡略化
と、省スペース化が達成できるようにしたものである。
【0009】請求項5の発明は、請求項1ないし4のい
ずれかの発明において、前記陽イオン放出手段は、複数
の種類の陽イオンを放出することができるようにすると
ともに、該放出された陽イオンを前記試料に照射するま
でのイオンビーム光学系の少なくとも一部を前記複数の
種類の陽イオンにおいて共有するように前記複数の種類
の陽イオンのいずれかを選択してそのイオンビームを前
記イオンビーム光学系に作用させる陽イオン選択手段を
備えることを特徴とし、光学系を共有することによっ
て、装置の簡略化と、省スペース化が達成できるように
したものである。
【0010】請求項6の発明は、請求項5の発明におい
て、前記電子/陰イオン選択手段及び/または前記陽イ
オン選択手段として、ターレットを用いるようにしたこ
とを特徴とし、イオン源または電子源を取り外すことな
く他のイオン源または電子源に切り替えることができる
ようにしたものである。
【0011】請求項7の発明は、請求項5または6の発
明において、前記電子/陰イオン選択手段及び/または
前記陽イオン選択手段として偏向器を用いるようにした
ことを特徴とし、イオン源または電子源を取り外すこと
なく他のイオン源または電子源に切り替えることができ
るようにしたものである。
【0012】請求項8の発明は、光電効果により光電子
を放出させるための金属材料と、前記光電効果を生じせ
しめるための光源とを備え、正に帯電し電気的に中和す
る必要のある試料を前記放出された光電子により中和す
るようにしたことを特徴とし、光電効果によって金属材
料から効率よく光電子を発生させ、正に帯電した試料を
中和させることができるようにしたものである。
【0013】請求項9の発明は、請求項8の発明におい
て、前記金属材料を移動させるための移動手段を備える
ことを特徴とし、発生した光電子を効率よく帯電した試
料に照射することができるようにしたものである。
【0014】請求項10の発明は、請求項8または9の
発明において、前記試料を格納する試料格納部材の内壁
に前記金属材料を塗布したことを特徴とし、光源以外の
装置を配置する必要がなくなり、試料室内の構造を簡略
化することができるようにものである。
【0015】請求項11の発明は、電子銃と陰イオン銃
とにより構成される電子/陰イオン放出手段と、第1の
陽イオン銃と第2の陽イオン銃とにより構成される陽イ
オン放出手段と、前記電子/陰イオン放出手段により放
出される電子または陰イオンを試料に照射するための第
1の電子またはイオンビーム光学系と、前記陽イオン放
出手段より放出される陽イオンを試料に照射するための
前記第2のイオンビーム光学系と、前記電子銃または前
記陰イオン銃のいずれかを選択し、該選択した前記電子
銃または前記陰イオン銃より放出される電子または陰イ
オンを前記第1の電子またはイオンビーム光学系へ作用
させるためのターレットまたは偏向器と、前記第1の陽
イオン銃または前記第2の陽イオン銃のいずれかを選択
し、該選択した前記第1の陽イオン銃または前記第2の
陽イオン銃より放出される陽イオンを前記第2のイオン
ビーム光学系へ作用させるためのターレットまたは偏向
器と、前記第1の電子またはイオンビーム光学系及び第
2のイオンビーム光学系を外気から遮断する部材と、前
記試料及び試料ホルダを外気より遮断する部材と、光電
効果により光電子を放出させるための金属材料と、前記
光電効果を生じせしめるための光源と、前記金属材料の
移動手段とを備えることを特徴とし、試料汚染ないし損
傷を起こすことなく、効率よく簡便な操作で帯電緩和が
なされる電子/イオンビーム照射装置のより具体的な構
成手段が与えられるようにしたものである。
【0016】請求項12の発明は、請求項1ないし11
のいずれか1に記載の電子/イオンビーム照射装置を備
えることを特徴としたものである。
【0017】請求項13の発明は、請求項1ないし11
のいずれか1に記載の電子/イオンビーム照射装置を備
えることを特徴としたものである。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の電子/イオンビーム照射
装置は、試料の帯電緩和のためのコーティングや銀ペー
ストの塗布などによる試料汚染を引き起こすことなく、
帯電した試料に対し、逆の電荷を与えることにより試料
の帯電を除去するものである。これは、正または負に帯
電した試料に対し、試料に損傷を与えることなく蓄積さ
れた電荷を中和させるものであり、FIB−SEMとし
て使用する場合にも陽イオン・陰イオンの何れかによっ
ても試料の加工が可能であるようにしたものである。ま
た、必要とする光学系の数を最小にし、かつ、イオン源
(または電子放出源)の取り外しの必要なく照射するイ
オンまたは電子を切り替えることができ、このときに煩
雑な軸調整に費される時間を短縮することができる。さ
らに、本発明は、光源を点灯させることによって、試料
格納部材の内壁より発生する光電子により新たな光学系
を追加することなく試料の帯電を解消するものであり、
試料格納部材と無関係に光電収率のよい部材を電子源と
して選択することが可能であり、さらに、光電子をもっ
とも効率よく帯電した試料に照射する装置構成が提供さ
れる。
【0019】(実施例1)図1は、本発明による電子/
イオンビーム照射装置の一実施例を説明するための構成
概念図で、図中、1は第1の陽イオンガン、2は第2の
陽イオンガン、3は偏向器、4は電子銃、5は陰イオン
ガン、6はターレット、7は試料である。この他、図示
しない2次電子検出器と、試料格納容器とにより電子/
イオンビーム照射装置が構成される。図2は、図1に示
した電子/イオンビーム照射装置における偏向器の構成
概念図で、図中、8はイオンビーム光路、9は偏向板で
ある。
【0020】図1において、電子銃4より出射した電子
はその後方の流路に相当する光学系により収束されて、
試料7に照射する。この時の試料7より放出される2次
電子は図示しない2次電子検出器によって検出され、モ
ニタ上に照射領域が示される。何れの場合においても、
試料が絶縁性材料であった場合、負に帯電する可能性が
高い。ここで、電子銃4の動作を停止させ、第1の陽イ
オンガン1もしくは第2の陽イオンガン2のいずれかよ
り陽イオンを放出させる。第2の陽イオンガン2より放
出されたイオンビームは、偏向器3により適当な角度だ
け偏向され、その後の光学系により収束されて、試料7
に照射する。偏向器3の構造は、図2に示すようにイオ
ンビーム光路8を含む面に対し、偏向板9が平行である
構成となっているため、偏向板9により第1の陽イオン
ガン1の光路を遮ることはなく、偏向角度は偏向板9の
間の励磁の強さに比例する。第1の陽イオンガン1から
出射したイオンビームを使用する際には、偏向板9の間
の励磁を0にし、偏向器3を素通りさせる。試料に照射
損害を与えないようにするには、陽イオンとしてHe+
のような軽元素イオンを低加速で照射すればよい。逆に
本装置をFIB装置のごとく使用する場合にはGa+
ような比較的質量数の重い元素を使用する。この時、陽
イオン側の光学系は、偏向器3以後は共用されているの
で、陽イオン源の切り替えに伴う調整の負担は、それぞ
れ光学系が独立している場合に比べて軽減されている。
【0021】また、本装置をFIBとして使用する場
合、一般に試料7は正に帯電する。同様に試料7の照射
損傷を抑制する場合には負電荷として電子銃4を用い
る。試料7の帯電を中和しつつ、試料7の加工を継続す
るには質量数の重い陰イオンを用いればよいが、本発明
においては、ターレット6を回転させることによって負
電荷源を切り替えることができ、しかも負電荷における
光学系を共有することができる。本実施例においては、
各陽イオンガン1,2の切り替えを偏向器3で、また、
陰イオンガン5と電子銃4の切り替えをターレット6を
用いて行ったが、それぞれの切り替え方式は公知の方式
の中から適宜選択してもよい。
【0022】(実施例2)図3は、本発明による電子/
イオンビーム照射装置の他の実施例を説明するための構
成概念図で、図中、10は陽イオンガン、11は内部に
仕事関数の低い金属(タングステン等)を塗布した試料
格納部材、12は適当な波長の光を放出する光源であ
り、その他、図示しない2次電子検出器とにより帯電緩
和機能付きFIB−SEMが構成される。図3におい
て、陽イオンガン10より放出されたイオンビームは、
その後方にある光学系によって収束され、試料7に照射
する。この時試料7が絶縁性であった場合、正に帯電す
る可能性が高い。
【0023】ここで、一定振動数以上の光を発する光源
12を点灯すると、光電効果によって、試料格納部材1
1の内部に塗布された金属表面より光電子が放出され
る。この時放出される光電子のエネルギーEは次式で表
される。 E=hν−W h:プランク定数 ν:光源より放出される光の振動数 W:仕事関数 ここで仕事関数Wとは物質固有のもので、一般に重金属
ほどその値が低い。すなわち重金属ほど光電子を放出し
やすいと言うことである。放出された光電子は試料室内
に均一に分布し、そのうちの一部は試料に蓄積された正
電荷を中和させる。本発明によれば、極めて簡単な構造
で、試料の帯電を除去することができる。
【0024】
【発明の効果】
請求項1の効果:試料の帯電緩和のため、試料に対して
コーティングを施したり、銀ペースト等による導通の確
保の必要がなくなり、試料汚染の心配なく試料のありの
ままの観察が可能となる。例えば、収束イオンビーム試
料加工装置(FIB)のように、陽イオンで試料加工す
るときに、試料が絶縁体で導通が確保されていない場
合、長時間の使用により試料が正に帯電する。その時陰
イオンを照射することにより電荷が中和され、試料を電
気的に中性に保つことができる。
【0025】請求項2の効果:試料に損傷を与えること
なく負に帯電した試料の電荷を中和するための陽イオン
源としての具体的手段が与えられる。
【0026】請求項3の効果:電子/陰イオンと陽イオ
ンとを放出する具体的手段が与えられる。
【0027】請求項4及び5の効果:光学系を共有する
ことによって、装置の簡略化と、省スペース化が達成で
きる。
【0028】請求項6及び7の効果:二種類以上のイオ
ン源または電子源より一つを選択するためのターレッ
ト、または、偏向器を備えるようにすることにより、イ
オン源または電子源を取り外すことなく他のイオン源ま
たは電子源に切り替えることができる。
【0029】請求項8の効果:試料室内に光源と仕事関
数の低い金属材料とを備えるようにすることにより、光
電効果によって金属材料から効率よく光電子を発生さ
せ、正に帯電した試料を中和させることができる。
【0030】請求項9の効果:試料室内に金属材料を移
動させる手段を備えるようにすることによって、発生し
た光電子を効率よく帯電した試料に照射することができ
る。
【0031】請求項10の効果:光電子源となる金属材
料を試料格納部材の内壁に塗布することによって、光源
以外の装置を配置する必要がなくなり、試料室内の構造
を簡略化することができる。
【0032】請求項11の効果:試料汚染ないし損傷を
起こすことなく、効率よく簡便な操作で帯電緩和がなさ
れる電子/イオンビーム照射装置のより具体的な構成手
段が与えられる。
【0033】請求項12の効果:試料汚染ないし損傷を
起こすことなく、効率よく簡便な操作で帯電緩和がなさ
れる走査型電子顕微鏡が得られる。
【0034】請求項13の効果:試料汚染ないし損傷を
起こすことなく、効率よく簡便な操作で帯電緩和がなさ
れるFIB装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による電子/イオンビーム照射装置の
一実施例を説明するための構成概念図である。
【図2】 図1に示した電子/イオンビーム照射装置に
おける偏向器の構成概念図である。
【図3】 本発明による電子/イオンビーム照射装置の
他の実施例を説明するための構成概念図である。
【符号の説明】
1…第1の陽イオンガン、2…第2の陽イオンガン、3
…偏向器、4…電子銃、5…陰イオンガン、6…ターレ
ット、7…試料、8…イオンビーム光路、9…偏向板、
10…陽イオンガン、11…試料格納部材、12…光
源。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子または陰イオンを放出する電子/陰
    イオン放出手段と、陽イオンを放出する陽イオン放出手
    段とを備え、正または負に帯電し電気的に中和する必要
    のある試料に対し、前記電子/陰イオン放出手段ないし
    前記陽イオン放出手段のいずれかを作動させて前記電子
    または陰イオン、または前記陽イオンを照射することに
    より、前記中和がなされるようにしたことを特徴とする
    電子/イオンビーム照射装置。
  2. 【請求項2】 前記陽イオン放出手段は、前記陽イオン
    をガス分子から生成することを特徴とする請求項1に記
    載の電子/イオンビーム照射装置。
  3. 【請求項3】 前記電子/陰イオン放出手段に、陰イオ
    ン銃を用いるとともに、前記陽イオン放出手段に、陽イ
    オン銃を用いるようにしたことを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載の電子/イオンビーム照射装置。
  4. 【請求項4】 前記電子/陰イオン放出手段は、複数の
    種類の電子または陰イオンを放出することができるよう
    にするとともに、該放出された電子または陰イオンを前
    記試料に照射するまでの電子またはイオンビーム光学系
    の少なくとも一部を前記複数の種類の電子または陰イオ
    ンにおいて共有するように前記複数の種類の電子または
    陰イオンのいずれかを選択してその電子またはイオンビ
    ームを前記電子またはイオンビーム光学系に作用させる
    電子/陰イオン選択手段を備えることを特徴とする請求
    項1ないし3のいずれか1に記載の電子/イオンビーム
    照射装置。
  5. 【請求項5】 前記陽イオン放出手段は、複数の種類の
    陽イオンを放出することができるようにするとともに、
    該放出された陽イオンを前記試料に照射するまでのイオ
    ンビーム光学系の少なくとも一部を前記複数の種類の陽
    イオンにおいて共有するように前記複数の種類の陽イオ
    ンのいずれかを選択してそのイオンビームを前記イオン
    ビーム光学系に作用させる陽イオン選択手段を備えるこ
    とを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1に記載の
    電子/イオンビーム照射装置。
  6. 【請求項6】 前記電子/陰イオン選択手段及び/また
    は前記陽イオン選択手段として、ターレットを用いるよ
    うにしたことを特徴とする請求項5に記載の電子/イオ
    ンビーム照射装置。
  7. 【請求項7】 前記電子/陰イオン選択手段及び/また
    は前記陽イオン選択手段として偏向器を用いるようにし
    たことを特徴とする請求項5または6に記載の電子/イ
    オンビーム照射装置。
  8. 【請求項8】 光電効果により光電子を放出させるため
    の金属材料と、前記光電効果を生じせしめるための光源
    とを備え、正に帯電し電気的に中和する必要のある試料
    を前記放出された光電子により中和するようにしたこと
    を特徴とする電子/イオンビーム照射装置。
  9. 【請求項9】 前記金属材料を移動させるための移動手
    段を備えることを特徴とする請求項8に記載の電子/イ
    オンビーム照射装置。
  10. 【請求項10】 前記試料を格納する試料格納部材の内
    壁に前記金属材料を塗布したことを特徴とする請求項8
    または9に記載の電子/イオンビーム照射装置。
  11. 【請求項11】 電子銃と陰イオン銃とにより構成され
    る電子/陰イオン放出手段と、第1の陽イオン銃と第2
    の陽イオン銃とにより構成される陽イオン放出手段と、
    前記電子/陰イオン放出手段により放出される電子また
    は陰イオンを試料に照射するための第1の電子またはイ
    オンビーム光学系と、前記陽イオン放出手段より放出さ
    れる陽イオンを試料に照射するための前記第2のイオン
    ビーム光学系と、前記電子銃または前記陰イオン銃のい
    ずれかを選択し、該選択した前記電子銃または前記陰イ
    オン銃より放出される電子または陰イオンを前記第1の
    電子またはイオンビーム光学系へ作用させるためのター
    レットまたは偏向器と、前記第1の陽イオン銃または前
    記第2の陽イオン銃のいずれかを選択し、該選択した前
    記第1の陽イオン銃または前記第2の陽イオン銃より放
    出される陽イオンを前記第2のイオンビーム光学系へ作
    用させるためのターレットまたは偏向器と、前記第1の
    電子またはイオンビーム光学系及び第2のイオンビーム
    光学系を外気から遮断する部材と、前記試料及び試料ホ
    ルダを外気より遮断する部材と、光電効果により光電子
    を放出させるための金属材料と、前記光電効果を生じせ
    しめるための光源と、前記金属材料の移動手段とを備え
    ることを特徴とする電子/イオンビーム照射装置。
  12. 【請求項12】 請求項1ないし11のいずれか1に記
    載の電子/イオンビーム照射装置を備えることを特徴と
    する走査型電子顕微鏡。
  13. 【請求項13】 請求項1ないし11のいずれか1に記
    載の電子/イオンビーム照射装置を備えることを特徴と
    するFIB装置。
JP9075574A 1997-03-27 1997-03-27 電子/イオンビーム照射装置,該電子/イオンビーム照射装置を備える走査型電子顕微鏡,及び該電子/イオンビーム照射装置を備えるfib装置 Pending JPH10269981A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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