JPH10269538A - 磁気ヘッド懸架装置のためのサーマル調整システム - Google Patents

磁気ヘッド懸架装置のためのサーマル調整システム

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JPH10269538A
JPH10269538A JP9142717A JP14271797A JPH10269538A JP H10269538 A JPH10269538 A JP H10269538A JP 9142717 A JP9142717 A JP 9142717A JP 14271797 A JP14271797 A JP 14271797A JP H10269538 A JPH10269538 A JP H10269538A
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JP
Japan
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suspension
adjustment
clamp
assembly
load
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Application number
JP9142717A
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English (en)
Inventor
Mark T Girard
ティー. ジラード マーク
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Hutchinson Technology Inc
Original Assignee
Hutchinson Technology Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】懸架装置の荷重、静止姿勢ロール、半径幾何学
的形状を調整する。 【解決手段】クランプ、ロード係合部材、アクチュエー
タ、レーザ及び制御システムを有する。懸架装置の据付
範囲はクランプが解放可能に収容、挟持し、ロードビー
ム16はロードビーム係合部材がクランプに対する調整
位置で係合、支持し、ロードビーム係合部材は、アクチ
ュエータが駆動し位置決めし、レーザからのIR光線は
光ファイバーによって懸架装置のスプリング範囲24に
向けられ、制御システムはプレ調整入力ターミナル、メ
モリ及びコントローラを有する。ロードビーム調整位置
を表す調整データをメモリに記憶し、コントローラをプ
レ調整入力ターミナル、アクチュエータ、レーザ及びメ
モリに連結し、ロードビームがストレス解放された後
に、調整位置を決定する測定値としてメモリにアクセス
し、アクチュエータを作動して調整位置でロードビーム
を位置決めさせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、剛性のある磁気デ
スクドライブヘッドジンバル組立体に用いられる懸架装
置(サスペンション)の特性を調整するための機械であ
る。特に、本発明は、ロールでならした懸架装置やヘッ
ドジンパル組立体のグラム荷重(ロード)、輪廓形状お
よび静的(静止)姿勢を調整するための機械である。
【0002】
【従来の技術】ヘッド懸架装置組立体(HSAs)としても知
られるヘッドジンパル組立体(HGAs)は、回転するデスク
表面にきわめて近接する磁気ヘッドを支持するために剛
性のある磁気デスクドライブに普通用いられている。そ
のようなジンパル組立体10は図1に示してある。図示
のように、ジンパル組立体10は、懸架装置14に取り
つけられた空気軸受ヘッドスライダ組立体12を有す
る。懸架装置14はロードビーム16を有し、このロー
ドビーム16はその基端に取付領域(据付範囲)18を
有しかつその末端にジンパルまたは屈曲部20を有す
る。デスクドライブ(図示せず)に組み込まれるたとき
に、取付領域18は、ジンパル組立体10を回転デスク
の上方に支持するアクチュエータまたは位置決めアーム
に取りつけられるように形造られている。取付ボス23
を有する基板21は、取付領域の剛性を増しかつ位置決
めアームにジンパル組立体を取付固定するための機構を
設けるために取付領域18に溶接されるのが典型的であ
る。ロードビーム16は細長いしばしば大体三角形状の
部材であり、取付領域18に隣接したばね領域(スプリ
ング範囲)24と、ばね領域から延びている堅い領域
(剛性範囲)26とを有する。図1に示した実施の形態
のばね領域24は、二つの脚部にばね領域を形成する中
心孔を有する。この実施の形態では、屈曲部20は別個
の部材として製造されて、堅い領域26の末端に溶接さ
れる。空気軸受ヘッドスライダ組立体12は磁気ヘッド
(図1には見えない)を有しかつ屈曲部20に接着剤に
より結合されるのが典型的である。
【0003】懸架装置14の製造中、そこから延びる複
数の平らなかつ未成形のロードビームブランクを有する
細長いキャリアストリップがステンレス鋼または他のば
ね材料の薄板から化学的に食刻される。平らなかつ未成
形の屈曲部ブランクを有するキャリアストリップはステ
ンレス鋼の薄板から同様な仕方で食刻される。引き続く
製造作業中、側方レール30、リード線キャプチャー3
2、荷重点くぼみ(見えない)やロードビーム16のほ
ぼ平坦な面からz軸に沿って上方へまたは下方へ延びる
他の構造(すなわち、z高さ方向として知られているも
のにおいて)がロードビーム上に機械的曲げ過程により
成形される。z高さの変形を必要とする屈曲部ブランク
上の構造(例えば荷重点、図示せず)が同様な仕方で成
形される。成形後、屈曲部20がロードビーム16の末
端に溶接される。基板21も成形作業に続いてロードビ
ーム16の取付領域18に溶接される。
【0004】図示しかつ前述した懸架装置14は、ロー
ドビーム16、屈曲部20および基板21を有する点で
スリーピース設計として知られており、そのすべては別
々に製造されて一緒に溶接される前に成形される。ツウ
ピース設計または一体化されたジンバル懸架装置(図示
せず)として知られた他の懸架装置設計では、屈曲部が
ロードビームの堅い領域の末端で食刻される。z高さ方
向にロードビームの平坦な面から延びる一体化されたジ
ンバルの部分が、成形中ロードビーム上に他の構造とと
もに成形される。基板は、これらのロードビームおよび
一体化されたジンバル食刻ならびに成形作業後取付領域
に溶接されるのが典型的である。
【0005】図2に示したように、これらの食刻、成形
および溶接作業の製品はキャリアストリップ34からほ
ぼ平らな懸架装置14が延びているキャリアストリップ
34であり(すなわち、取付領域18、ばね領域24お
よびロードビームの堅い領域26がほぼ同一平面上であ
り同じz高さにある)。引き続く製造作業中、各ロード
ビーム16のばね領域24が、ばね領域を可塑的に曲げ
るかまたは変形させるように彎曲した心棒の周りに巻く
かまたは他の方法で曲げるかして作られる。図3および
4に示したように、この巻き操作はばね領域24に湾曲
した形状を与え、そして懸架装置14がその未負荷状態
すなわち自由な状態にあるときに屈曲部20が取付領域
18からz高さ方向にずれる。これらの巻き操作を行う
ための設備と方法は、例えばスミス等による米国特許4,
603,567号およびハッチ等による米国特許5,471,734号で
ほぼ知られかつそこに開示されている。
【0006】上記のように、懸架装置14は磁気デスク
の上方にスライダ組立体12を支えている。回転するデ
スクの表面の空気圧に対する反作用で、スライダ組立体
12は流体力学上の力を発生し、そのためスライダ組立
体がデスク表面から持ち上がってその上方を「飛ぶ」。
この流体力学上の持ち上げ力に反作用するように、ヘッ
ドジンパル組立体10は懸架装置14が負荷状態でデス
クドライブに取りつけられており、したがって懸架装置
の曲げられたばね領域24がヘッドスライダ組立体12
を磁気デスクに向かって押しやる。スライダ組立体12
がデスク面の上方を飛ぶ高さは、「フライング高さ」と
して知られている。懸架装置14がスライダ組立体12
に及ぼす力は「グラム荷重」として知られている。高い
性能のデスクドライブ操作は、空気軸受ヘッドスライダ
組立体12が回転する磁気デスク面に密接に一定の高さ
と姿勢で追従することを必要とする。この臨界的な要求
を満足させるために、懸架装置14のグラム荷重は比較
的きっちりした設計仕様範囲(それぞれ所望のまたは公
称のグラム荷重以上および以下の上方と下方の範囲の設
計仕様のグラム荷重に関して定義された)に調整しなけ
ればならない。
【0007】懸架装置14を巻いた後の懸架装置14の
グラム荷重を調整するための技術は、例えばスミス等に
よる米国特許4,603,567号およびショーン等による米国
特許5,297,413号からほぼ知られかつ開示されている。
簡単に言えば、そのような一つの方法は「熱(サーマ
ル)調整」または「光調整」技術として知られている。
ロードビームのようなステンレス鋼部材の周知の性質
は、それらの部材を曲げようとするのに反応して及ぼす
力を熱エネルギーにさらすことにより減少させることが
できる(ストレス緩和)。部材が及ぼされる力の減少量
と熱の量との間の機能的関係は経験的に決定することが
できる。光調整法は、「下方グラム」になるように、す
なわち所望のグラム荷重範囲より大きい初期のグラム荷
重を有するように故意に製造された(例えば前述した種
類の巻き操作により)ロードビームのグラム荷重を下げ
るようにこの経験的に決定された関係を利用する。
【0008】光調整法を行うための設備は、懸架装置1
4の取付領域18を固定ベースまたは基準面に締め付け
るためのクランプと、懸架装置のグラム荷重を測定する
ためのロードセルとを有する。コンピュータ制御される
アクチュエータがロードセルを屈曲部20と係合するよ
うに移動させて、懸架装置のための特定のフライ高さに
一致する基準面に関して屈曲部をz高さまたは偏り位置
へ持ち上げる(すなわち、グラム荷重がフライ高さで測
定される)。実際に、屈曲部20が持ち上げられる際
に、測定されたグラム荷重はそのときのこの値に向かっ
て急速に上昇する。測定されたグラム荷重が上方範囲の
設計仕様に達すると、コンピュータが作用してすなわち
高強度赤外線ランプをオンにして熱をロードビーム16
に加える。加えられた熱が懸架装置14の実際のグラム
荷重を減少させるので、測定されたグラム荷重は急速に
ピークに達する。熱を連続して加えると、測定されたグ
ラム荷重が時間と共に減少する。測定されたグラム荷重
が減少して、所定の設定点、典型的には公称または所望
のグラム荷重と下方範囲設計仕様との間の荷重になった
ときにコンピュータを停止させ、すなわちランプを切
る。一度ランプが切られると、測定されるグラム荷重の
減少が急速におそくなりそして懸架装置14の熱が消失
する際にその最小値(しばしば下方範囲設計仕様より低
いグラム荷重に)に達する。しかしながら、ロードビー
ムが冷却し続けるにつれて、測定されたグラム荷重が増
加して、設計仕様範囲内であるのが申し分なく好ましい
かつ理想的には公称の設計仕様に近接した平衡または最
後に荷重値で安定化する。また、最後のグラム荷重は光
調整過程に続いて測定される。この測定値は、グラム調
整過程により得られた結果の精度を最適化するために、
加えられた熱量(例えば、ランプのオン時間)とグラム
荷重減少の間の機能関係の記憶されたモデル(例えば、
設定点)を連続的に更新するためにコンピュータにより
用いられる。
【0009】コンピュータ制御された機械的な曲げ過程
は、ロードビーム16上のグラム荷重を調整するために
も用いられる。機械的な曲げ方法は、ロードビーム16
が機械的に曲げられる量とグラム荷重の関連した変化の
間の経験的に決定された関係を利用する。この技術によ
り典型的に行われるグラム荷重調整の範囲のために、こ
の関係を正確に述べるために簡単な線形復帰ラインが見
出された。実際に、この技術はステッパーモータ駆動の
曲げ機構とロードセルに連結されたコンピュータにより
実施される。グラム荷重の変化とモータステップの数
(すなわち、必要な曲げの関連した量または範囲)との
間の関係がコンピュータに記憶される。懸架装置のその
ときのこのグラム荷重がロードセルにより測定された
後、コンピュータは必要な荷重補正(すなわち、測定荷
重と所望の荷重の間の差)を計算する。それから、コン
ピュータが必要な荷重補正を達成するのに必要なモータ
ステップの数を決定するために必要な補正に応じてモデ
ルにアクセスして、したがってステッパーモータを作用
させる。一度ロードビームが曲げられると、そのときの
このグラム荷重が再び測定されて、モデルを更新するた
めに用いられる。最も最近に実施された機械的な曲げの
与えられた数から測定されたデータを用いて、次の機械
的な曲げの実施に先立ち復帰ラインデータを再計算す
る。
【0010】懸架装置のグラム荷重が始めに前述したよ
うな方法を用いて設定された後、空気軸受ヘッドスライ
ダ組立体12を屈曲部20に取付けて、リード線をロー
ドビーム16にクランプする。あいにく、この製造操作
に含まれる機械的なハンドリングおよび組立て過程は、
時々組み立てられたヘッド懸架装置組立体10のグラム
荷重を設計仕様範囲以上にしてしまう。グラム荷重設計
仕様は適正なデスクドライブ操作にとって非常に臨界的
であるので、これらの設計仕様外のヘッド懸架装置組立
体は、グラム荷重が設計仕様範囲に再調整されなければ
使用できない。前述した光調整および機械的曲げ過程の
両方を「リグラム」懸架装置に用いる機械はシェーン等
による米国特許5,297,413号に示されている。
【0011】懸架装置の他の性能に関連した臨界的な基
準がその共振特性に関して挙げられる。ヘッドスライダ
組立体12が磁気デスク上の所望のトラックに関して正
確に位置決めされるために、懸架装置14は位置決めア
ームの動作をスライダ組立体に正確に移すかまたは運ぶ
ことができなければならない。しかしながら、移動する
機械的システムの固有の性質は、共振周波数として知ら
れる或る速度で前後に駆動されるときに機械的システム
が多数の異なるモードで曲がったりねじれたりする傾向
があることである。すなわち懸架装置14がそのように
曲がるかまたはねじれることにより、ヘッドスライダ組
立体12が所望のトラックに関してその意図した位置か
らそれてしまう。ヘッド懸架装置組立体10を高い性能
デスクドライブで高い速度で駆動しなければならないの
で、懸架装置の共振周波数はできるだけ高くなければな
らない。
【0012】ハッチ等による米国特許5,471,734号に記
載されているように、時々一般に懸架装置の半径方向形
状または輪廓と呼ばれる懸架装置14のばね領域24の
巻きまたは曲げの位置、形状および寸法はその共振特性
に大幅に影響し得る。それ故、懸架装置の半径方向形状
はその部品の共振特性を最適にするために製造中正確に
制御しなければならない。懸架装置の半径方向形状は、
ハッチ等の特許で偏りと隆起と呼ばれるパラメータの特
徴を述べている。しかしながら、種々のパラメータを用
いて懸架装置の半径方向形状を区画することは知られて
いる。例として、本出願の譲受人であるハッチンソン・
テクノロジー・インコーポレイテッドは、「高さ」およ
び「深さ」または「さざ波」と呼ばれるパラメータを含
む多数のパラメータを用いて14のようなスライダ組立
体の半径方向形状の特徴をしばしば述べている。図4に
示したように、高さのパラメータは取付領域18におけ
るロードビーム16の表面と堅い領域26の点との間の
z高さの間隔である。高さが測定される堅い領域26上
の位置は、「高さ位置」と呼ばれる間隔パラメータによ
りロードビーム16の基端に関係している。深さは、取
付領域18におけるロードビーム16の表面とばね領域
24の点との間のz高さの間隔である。深さが測定され
るばね領域24上の位置は「低い点の位置」と呼ばれる
間隔パラメータによりロードビーム16の基端に関係し
ている。典型的には、低い点位置は、深さが懸架装置1
4についてその最大にある位置である。
【0013】懸架装置14のもう一つの重要な性能に関
連した基準は、その静的姿勢として知られている。ヘッ
ドスライダ組立体12の姿勢は、スライダ組立体がその
上方を飛んでいるデスクの面に関してスライダ組立体の
位置配向に関連している。ヘッドスライダ組立体12
は、デスクの面と所定の配向で(典型的にはほぼ平行
に)飛ぶように設計されている。スライダの前縁と後縁
がデスクから種々の高さにある(すなわち、懸架装置の
長手方向x軸を横切るy軸の周りの回転)ことになるこ
の平行な関係からの偏向は、ピッチ誤差として知られて
いる。すなわちスライダの対向する側がデスクから種々
の高さにある(懸架装置の長手方向x軸の周りの回転)
ことになる平行な関係からの偏向は巻き誤差として知ら
れている。スライダの所望のフライング姿勢におけるピ
ッチまたは巻き誤差はデスクドライブの性能を低下させ
ることになり得る。
【0014】これらのピッチと巻き誤差の一つの源は懸
架装置の静的姿勢誤差である。静的姿勢誤差およびこれ
らの誤差をできるだけ小さくするための静的姿勢補償く
ぼみまたは隆起の使用が二重くぼみ磁気記録ヘッド懸架
装置およびフライ高さ可変性に関するその影響と題する
ハリソンその他の論文に開示されている。
【0015】改良されたヘッド懸架装置を調整する装置
と方法の必要は継続して残ったままである。特に、グラ
ム荷重、高さまたは輪廓特性、巻きおよび/またはピッ
チのような懸架装置パラメータを調整するための装置と
方法の必要がある。これらのいくつかのパラメータを調
整するための装置と方法は特に望ましい。商業的に実行
できるために、そのような装置と方法は高度の精度と繰
り返し可能性を達成できなければならない。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳細に説明する。本発明の第一の実施の形態
である懸架装置調整装置100を図5に全体的に示して
ある。装置100は、ほぼ平らな(すなわちまだ巻かれ
ていない)懸架装置を巻いてグラム荷重調整をする。本
発明の前段で前述したように、これらの形式の懸架装置
はすでに成形されていて懸架装置のこの製造段階ではキ
ャリアストリップに取りつけられている。それ故、例の
目的のために、装置100の次の記載(ならびに以下述
べる装置200、700および900)が上述したキャ
リアストリップのような懸架装置14のキャリアストリ
ップ34に関連して述べられている。しかしながら、装
置100は34のようなキャリアストリップに取りつけ
られていない14のような個々の懸架装置を巻きそして
グラム荷重調整をするために用いることもできる。さら
に、装置100は10のようなヘッドジンパル組立体を
グラム荷重調整をするために(すなわち、12のような
ヘッドスライダ組立体が懸架装置に結合された後にグラ
ム荷重を調整するかまたは再調整するために)用いるこ
とができる。
【0017】図示のように、装置100はウオーキング
ビーム101を有し、このウオーキングビームは装置を
通ってキャリアストリップ34(図5には見えない)を
前進させかつ引き続いて各懸架装置14を巻きステーシ
ョン102、第一グラム荷重測定ステーション104、
グラム荷重調整ステーション106、第二グラム荷重測
定ステーション108および設計使用外部品ディータブ
ステーション(図示せず)に位置決めする。巻きステー
ション102では、懸架装置14のばね領域24が湾曲
した心棒の周りに巻かれるかまたは他の仕方で曲げられ
て、懸架装置に所望の半径方向形状を与える。第一のグ
ラム荷重測定ステーション104では、懸架装置14が
フライ高さまで持ち上げられ、懸架装置のポスト巻きフ
ライ高さグラム荷重が測定される。以下詳細に述べるよ
うに、ステーション104で測定されたポスト巻きグラ
ム荷重が所望の仕様設計範囲外であれば、グラム荷重調
整過程が懸架装置14のグラム荷重を調整するためにス
テーション106で行われる。懸架装置14のポスト調
整グラム荷重が第二のグラム荷重測定ステーション10
8で測定される。懸架装置14のポスト調整グラム荷重
が所望の設計仕様範囲外であれば、懸架装置が拒否され
て設計仕様外ディータブステーションでキャリアストリ
ップから切断される。それから、残っている設計仕様内
の懸架装置14が装置100から取り外されて清浄な熱
処理および浄化ステーション(図示せず)へ輸送され
る。浄化、熱処理および浄化操作に続いて、懸架装置が
最後のディータブステーションへ輸送され、そこでは全
ての残っている懸架装置14がキャリアストリップ34
から切断され、引き続いて顧客へ輸送するために包装さ
れる。他の実施の形態では、懸架装置14が装置100
の懸架装置の調整に続いて熱処理されない。
【0018】ウオーキングビーム101はステーション
102、104、106および108で懸架装置14を
輸送して位置決めするためのどんな慣用のまたは他の周
知の機構であることができる。例により、一つのそのよ
うなウオーキングビーム機構がスミスその他の米国特許
4,603,567 に開示されている。ウオーキングビーム10
1とステーション102、104、106および108
はベース103に取りつけられている。
【0019】巻きステーション102は懸架装置14の
ばね領域24を所望の輪廓に曲げるためのどんな慣用の
または他の周知の機構であることができる。102のよ
うな巻きステーションは、例えばスミス等による米国特
許4,603,567号およびハッチ等による米国特許5,371,734
号にほぼ知られかつ開示されている。要するに、図1に
示した巻きステーション102の実施の形態は、ベース
クランプおよび半径方向ブロック機構110、半径方向
ブロックスライド112およびローラ(見えない)を昇
降させるためのステッパーモータ114を有する。各懸
架装置14がウオーキングビーム101により巻きステ
ーション102に前進した後、ベースクランプおよび半
径方向ブロック機構110はばね領域24を湾曲した心
棒(これも見えない)の下に位置させた状態で懸架装置
の基板21をベースに機能的にクランプする。湾曲した
心棒が、懸架装置のばね領域に所望の輪廓を与える輪廓
を有する。それから、ステッパーモータ114が作用し
て巻きストロークを通じてローラを上昇させかつ駆動
し、巻きストローク中ローラが心棒の上でばね領域24
に係合してこれを巻く。ばね領域が心棒の上で巻かれる
範囲(すなわち、巻きストロークの長さ)は懸架装置1
4のグラム荷重に影響を与える。装置100の一実施の
形態では、巻きステーション102は各懸架装置14を
一定の所定量だけ巻く。装置制御システム(図示せず)
のインターフェースターミナルを用いて、操作者が、巻
きステーション102から出現する懸架装置14に所望
のポスト巻きグラム荷重(典型的には所望の公称グラム
荷重のパーセント)を達成するように巻きステーション
102を設定する。ベースクランプに関しての心棒の位
置、それ故懸架装置の共振特性に影響を与えるパラメー
タであるばね領域24上のロールの位置は半径方向ブロ
ックスライド112により調整することができる。巻き
過程に続いて、ベースクランプを開いて懸架装置14を
釈放し、そして懸架装置を引続きウオーキングビーム1
01により第一の測定ステーション104へ輸送する。
【0020】第一および第二のグラム荷重測定ステーシ
ョン104と108はそれぞれ、懸架装置14のグラム
荷重をフライ高さで測定するための他の慣用のまたは他
の周知の機構であることができる。一つのそのようなグ
ラム荷重測定ステーションは例えばスミスその他の米国
特許4,603,567 に開示されている。図5に示した測定ス
テーション104の実施の形態は、ロードセル120、
エレベータ122、エレベータアクチュエータ124、
ステッパーモータ126およびベースクランプ128を
有する。測定ステーション108はステッパーモータ1
04と同一であることができ、同様な特徴は同一のしか
し添字の付いた参照符号で示してある(すなわち、
“x′”)。
【0021】簡単に言えば、懸架装置14がウオーキン
グビーム101により測定ステーション104へ前進す
ると、ベースクランプ128が、懸架装置のロードビー
ム16および屈曲部20をロードセル120およびエレ
ベータ122の下に位置させた状態で懸架装置の基板2
1をベース(見えない)に堅く機能的にクランプする。
それから、ステッパーモータ126が作用して、同時に
ロードセル120およびエレベータ122を引っ込んだ
位置から延長位置(図6Bに示した)へ下降させ、その
延長位置ではロードセルが、懸架装置14の設計仕様フ
ライ高さに等しいベースに関して相対的なz高さ測定位
置に位置する。図6Aに示したように、その引っ込んだ
位置でエレベータ122がロードセル120より大きい
距離だけ下方へ延びている。ロードセル120とエレベ
ータ122が下降したときに、それ故エレベータがロー
ドセルの前で懸架装置14に係合し(典型的には屈曲部
20に隣接する堅い領域26上の位置で)、そして懸架
装置をフライ高さを越えてz高さへ上昇させる。ロード
セル120をフライ高さ位置へ下降させた後、エレベー
タアクチュエータ124を作用させて、エレベータ12
2を上昇させそしてグラム荷重測定のために(図6Cに
示した)ロードセルに懸架装置14の屈曲部20を静か
に位置決めする。それから、この過程を逆の順序で繰り
返して懸架装置14をその自由な状態に戻す。測定ステ
ーション104と108(図示せず)の他の実施の形態
はエレベータ122またエレベータアクチュエータ12
4を含まず、その代わりに懸架装置をフライ高さ測定位
置へ上昇させるためにロードセル120を用いる。グラ
ム荷重測定過程に続いて、ベース屈曲部128を開いて
懸架装置14を釈放し、そして懸架装置をウオーキング
ビーム101により次のステッパーモータへ輸送させる
ことができる。
【0022】グラム荷重調整ステーション106を図5
および7〜10を参照して詳細に述べる。図示のよう
に、ステーション106はクランプ組立体130、ステ
ッパーモータ132および懸架装置位置決め組立体13
4を有する。クランプ組立体132は固定ベース136
と移動クランプ部材138とを有する。ベース136は
ウオーキングビーム101に関して堅く取りつけられか
つ懸架装置14の基板21を受け入れて整合するように
形造られた面を有する。クランプ部材138はウオーキ
ングビーム101の動作と同期してベース136に関し
て閉鎖および開放位置の間を往復するように駆動され
る。グラム調整過程の始めに、クランプ部材138がベ
ース136から間隔を置いたその開放位置(図示せず)
にある。それから、ウオーキングビーム101が懸架装
置14を前進させてクランプ組立体130の中で調整さ
れる。基板21がウオーキングビーム101によりベー
ス136と一直線に整合された後、クランプ部材138
を図7に示した閉鎖位置へ駆動し、基板21をベース1
36に対して機能的にクランプする。その際、懸架装置
14の取付領域18を機能的にクランプしてグラム調整
過程中調整ステーション106に堅く保持する。グラム
調整過程の完了に続いて、クランプ部材138をその開
放位置へ駆動して懸架装置14を釈放しかつ懸架装置を
ウオーキングビーム101によりステーション106か
ら前進させることができる。
【0023】ステッパーモータ132と懸架装置位置決
め組立体134が固定ベース140に取りつけられてい
る。ステッパーモータ132がベース140の上部へ固
定状態に取りつけられている。懸架装置位置決め組立体
134はスライドマウント142、支持アーム144お
よび位置決めバー組立体146を有する。スライドマウ
ント142は、クランプした懸架装置14をそのばね領
域24の周りに(例えば図示の例では垂直なすなわちz
軸の周りに)曲げることができる方向にぼぼ平行な方向
に往復動可能にベース140に取りつけられている。支
持アーム144はスライドマウント142に取りつけら
れかつそこから延びている。位置決めバー組立体146
がスライドマウント142に対向する支持アーム144
の端部に取りつけられかつクランプ組立体130に隣接
して位置している。ステッパーモータ132がスライド
マウント142に連結されかつスライドマウントをその
往復動作範囲を通じて駆動する。
【0024】位置決めバー組立体146は一対の間隔を
置いたほぼC形の板148を有し、これらの板はクラン
プ組立体130に向かって開放する長手方向に延びる間
隙150を有する。上方位置決めバー152は間隙15
0より上の板148の間を水平に延びている。同様に、
下方位置決めバー154は間隙150とバー152より
下の板148の間を水平に延びている。バー152と1
54は、クランプ組立体130にクランプされかつクラ
ンプ組立体から延びている懸架装置14のロードビーム
16の末端の上下の位置で組立体146に位置してい
る。位置決めバー組立体146は図7に懸架装置クラン
プ位置に示されている。この懸架装置クランプ位置で、
間隙150がクランプ組立体130と整合されており、
ロードビーム16がバー152と154の間を延びてい
る状態で懸架装置14がクランプ組立体と近接および離
隔するように前進することができる。
【0025】光ファイバーブラケット156がクランプ
組立体130のベース136に隣接して固定状態に取り
つけられている。ブラケット156は、ファイバーの端
部160がクランプ組立体130にクランプされた懸架
装置14のばね領域24のすぐ上の位置に位置決めされ
た状態で一つまたは複数の光ファイバー158を受け入
れて保持するように形造られている。レーザー177ま
たは他の赤外線光源(図9に示す)が光ファイバー15
8の対向端部に連結されている。図示のステーション1
06の実施の形態は二つの光ファイバー158を有し、
これらの光ファイバーは、それらの端部160がばね領
域24の間隔を置いた脚部より上に位置するようにブラ
ケット156内に取りつけられている。一般に、ファイ
バー158の端部160は懸架装置14のばね領域24
の上方に比較的一様な強さの赤外線(すなわち熱)を向
けるように位置している。本発明の一実施の形態は、レ
ーザー177のためにカリフォルニア州のSan JoseのSD
L から購入した10ワットレーザーダイオードを用いてい
る。
【0026】グラム荷重調整ステーション106の操作
を制御するための制御システム170は図9に示してあ
る。図示のように、制御システム170はプログラムメ
モリー174とインターフェースターミナル176に接
続されたデジタルプロセッサを有する。プロセッサ17
2は、また巻きステーション102のステッパーモータ
124、グラム荷重測定ステーション104のステッパ
ーモータ126、エレベータアクチュエータ124およ
びロードセル120、およびグラム荷重調整ステーショ
ン106のステッパーモータ132およびレーザー17
7、およびグラム荷重測定ステーション108のステッ
パーモータ126′、エレベータアクチュエータ12
4′およびロードセル120′にインターフェースされ
ている。グラム荷重調整過程を行うためにプロセッサ1
72により実施されるグラム調整プログラムはメモリー
174に記憶される。モニタおよびキーパッド(別々に
示されてない)を有するインターフェースターミナル1
76は、生産作業中装置100を設定しかつ装置の操作
を監視するために操作者により用いられる。
【0027】グラム荷重調整過程は、懸架装置14のば
ね領域24に、ロードビーム16を(懸架装置のグラム
荷重を上げることまたは下げることが望ましいかどうか
に依って)その自由な状態から所定の位置へ上昇させる
かまたは下降させることにより応力を加えるならば、お
よびロードビームを所定の位置に保持しながら、ばね領
域を過熱することにより(例えば赤外線レーザービーム
を当てることにより)応力を緩和するために、懸架装置
のグラム荷重を高度の精度、繰り返し可能性および安定
性に予測的に調整することができるという発見に基づい
ている。この過程により発生するグラム荷重変化の大き
さは、応力が緩和される前にばね領域24が受ける応力
の量に依存しており、この応力レベルはその自由な状態
位置に関してのロードビーム16の位置により制御する
ことができる。
【0028】したがって、ロードビーム調整位置に応じ
て所望のフライ高さグラム荷重変化を表す調整データが
メモリー174に記憶されている。ロードビーム調整位
置は、懸架装置14のロードビーム16がバー154に
より上方へまたバー152により下方へその自由状態位
置から駆動される位置である。好ましい実施の形態で
は、調整データはロードビーム調整位置に応じて線形等
式を描くグラム荷重変化を特徴とする。ロードビーム調
整位置は、位置決めバー組立体146をそのクランプ位
置から上昇または下降させてバー154と152を所望
のロードビーム調整位置に位置決めするように駆動しな
ければならないステップモータ132の数に相互に関連
させることができる。また、メモリー174に記憶され
るのは、懸架装置14の公称または所望のグラム荷重を
表すデータである。
【0029】図10は、ステーション106により行わ
れるグラム荷重調整過程を示すフローダイアグラムであ
る。その調整過程は、グラム荷重調整すべき懸架装置1
4のポスト巻きグラム荷重を表す第一のグラム荷重測定
ステーション104からデータを受けると共に始まる
(ステップ180)。それから、測定されたポスト巻き
グラム荷重と公称グラム荷重との間の差を計算して、所
望のグラム荷重変化(すなわち、ステーション106に
よりなされるべきグラム荷重調整の量)を決定する(ス
テップ182)。それから、プロセッサ172が所望の
グラム荷重変化に応じて調整データにアクセスして、所
望のグラム荷重変化を発生するロードビーム調整位置を
決定する。調整データが線形等式である上記の実施の形
態において、プロセッサ172が、モータ176を駆動
して位置決めバー組立体146を上昇または下降させな
ければならない必要なステップの数に関してロードビー
ム調整位置を計算する(ステップ184)。それから、
位置決めバー組立体146を駆動してバー152のうち
の一つがロードビーム16を計算された調整位置に位置
決めするようにステッパーモータ132をプロセッサ1
72により作用させる(ステップ186)。ロードビー
ム16をその調整位置に保持した状態で、プロセッサ1
72が露出時間の間レーザー177を作用させて、光フ
ァイバー158を通じてばね領域に向けられた赤外線を
当てることにより加熱して応力緩和する(ステップ18
8)。調整過程を完了するために、プロセッサ172が
露出時間の終わりにレーザー177をオフにして、懸架
装置14が雰囲気温度に冷えるようにし(一秒以下で通
常充分である)(ステップ190)、その後再びモータ
132を作用させて位置決めバー組立体146を駆動し
てクランプ位置に戻す(ステップ192)。
【0030】操作者がインターフェースターミナル17
6を用いて制御システム170を設定する。一つの実施
の形態では、レーザー177の露出期間を、テスト懸架
装置14に及ぼす赤外線の物理的影響を観察することに
より設定する。特に、露出試験中、当てられる熱が懸架
装置14を酸化するのに十分に大きく、懸架装置に「ブ
ラウニング」効果を及ぼすことになるまで露出期間を増
加させる。この過程はブラウニングしきい値を決定する
ものとして知られている。そのとき、露出期間は、ブラ
ウニングしきい値より小さい所定の時間(例えば、50
msec.)である期間に設定される。このように設定され
た過程により、露出期間中ばね領域24が約600°〜
900°F(315°〜482℃)の間の温度に加熱されること
になる。
【0031】グラム荷重調整データ(例えば、上記の好
ましい実施の形態のための線形等式係数)は、(第一の
グラム荷重測定ステーション104で測定された)既知
のポスト巻きグラム荷重を有する数個の懸架装置14が
種々の設定調整位置に駆動されかつ調整ステーション1
06で応力緩和される設定過程中に始めに確立される。
それから、懸架装置14のポスト調整グラム荷重を第二
のグラム荷重測定ステーション108で測定して、それ
をプロセッサ172により使用してこれらの設定調整位
置で調整ステーション106により引き起こされたグラ
ム荷重の変化を計算する。それから、プロセッサ172
は、測定されたグラム荷重変化および対応する設定調整
位置に対する最小の平方フィット(例えばガウシアン
法)を計算することによりグラム荷重調整データを生じ
させる。同様にして、調整データは、実際のポスト調整
グラム荷重と公称グラム荷重との間の測定された差に基
づいて調整ステーション106の通常動作中プロセッサ
172により周期的にまたは連続的に更新することがで
きる。
【0032】本発明の第二の実施の形態である懸架装置
調整装置200を、図11に全体的に示してある。装置
200は、ほぼ平らな(すなわち、まだ巻かれてない)
懸架装置を巻いてグラム荷重、半径方向形状および静的
姿勢(ピッチと巻きの両方)を調整する。本発明の前段
に述べたように、これらの形式の懸架装置はすでに成形
されていてそれらのこの製造段階でキャリアストリップ
に取りつけられるのが典型的である。それ故、例のため
に、装置200の次の記載は前述したような懸架装置1
4のキャリアストリップ34に関連して与えられてい
る。装置200の部分は前述した装置100の部分と同
様であり、これらの部分は同一であるが二倍の添字(す
なわち、“x″”)を付けた参照数字を用いて述べてあ
る。
【0033】図示のように、懸架装置調整装置200
は、キャリアストリップ34(図1には見えない)を装
置を通って前進させるウオーキングビーム101″を有
する。ウオーキングビーム101″は、巻きステーショ
ン102″、逆曲げステーション202、グラム荷重お
よび輪廓測定ステーション204、静止姿勢測定および
ピッチ調整ステーション206、レーザー調整ステーシ
ョン208、静止姿勢測定ステーション210および設
計使用外ディータブステーション(図示せず)に各懸架
装置14を引き続いて位置決めする。
【0034】巻きステーション102′では、懸架装置
14の基板21がベースクランプおよび半径方向ブロッ
ク機構110″にクランプされ、ばね領域24が湾曲し
た心棒の周りに巻かれて、ばね領域を所望の輪廓に曲げ
て懸架装置に所望のポスト巻きグラム荷重を与える。巻
き作業が完了すると、懸架装置14が機構110′から
釈放されて逆曲げステーション202へ輸送され、この
ステーションでは懸架装置が逆方向に曲げられてそのグ
ラム荷重を所定量だけ減少させる(すなわち、懸架装置
を巻いた方向と反対方向にその弾性変形範囲を超えて所
定量だけ曲げる)。
【0035】慣用のまたは他の周知の逆曲げ機構をステ
ーション202に組み込むことができる。図11に示し
た実施の形態では、逆曲げステーション202は調整装
置100に関連して前述したグラム荷重測定ステーショ
ン104と構造的に類似しているが、ロードセルを含ま
ない。図示のように、逆曲げステーション202は、エ
レベータ222、エレベータアクチュエータ224、ス
テッパーモータ226およびベースクランプ228を有
する。懸架装置14をウオーキングビーム101″によ
り逆曲げステーション202へ前進させると、ベースク
ランプ228がステーションの基板21をベース(見え
ない)に機能的にクランプし、その際懸架装置のロード
ビーム16および屈曲部20がエレベータより下に位置
している。それから、ステッパーモータ226を作用さ
せて、エレベータを引っ込んだ位置から延長位置へ下降
させることによりエレベータ222を逆曲げストローク
を通じて駆動する。エレベータ222が延長位置へ駆動
されたときに、エレベータ222が懸架装置14に(典
型的には、屈曲部20に隣接する堅い領域26上の位置
で)係合して、懸架装置を巻かれた方向と反対方向に上
昇させる。逆曲げ操作中、ロードビーム16が弾性変形
の範囲を超えて持ち上げられて(すなわち、エレベータ
から釈放されると、ロードビームがその元の自由な状態
に「スプリングバック」するかまたは戻る点を超えて)
ばね領域24を曲げるかまたは塑性変形させかつそのと
きのこのグラム荷重を減少させる。逆曲げ操作中ロード
ビーム16に与えられた塑性変形の量、それ故引き起こ
されたグラム荷重の減少は、ロードビームが逆曲げされ
る程度により(すなわち、エレベータ222の逆曲げス
トロークの長さ)制御される。調整装置200の一実施
の形態では、逆曲げストローク202が各懸架装置14
を所定量(例えば、2または5グラムの公称グラム荷重
を有する懸架装置に対し0.3グラム)だけ逆曲げす
る。インターフェースターミナル(図25)を用いて、
操作者が逆曲げストロークから出現する懸架装置14の
所望のポスト逆巻きグラム荷重を達成するために逆曲げ
ステーション202を設定する。逆曲げ過程に続いて、
ベースクランプ228を開放して懸架装置14を釈放
し、そして懸架装置をウオーキングビーム101″によ
り次のステーションへ輸送することができる。
【0036】グラム荷重および輪廓測定ステーション2
04は、グラム荷重測定器械230およびz高さ測定器
械232を有する。グラム荷重測定器械230は調整装
置100に関して前述したグラム荷重測定ステーション
104と構造的に類似しているが、エレベータまたはエ
レベータアクチュエータを有しない。図示のように、グ
ラム荷重測定器械230は、ロードセル234、ステッ
パーモータ236およびベースクランプ238を有す
る。懸架装置14をウオーキングビーム101″により
ステーション204へ前進させた後、ベースクランプ2
38が、懸架装置のロードビーム16および屈曲部20
をロードセル234より下に位置させた状態で、懸架装
置の基体21をベース(見えない)に機能的にクランプ
する。それから、ステッパーモータ226を作用させ
て、ロードセル234を屈曲部20に係合するように駆
動しかつ懸架装置14をその設計仕様フライ高さに上昇
させる。それから、懸架装置14のポスト逆曲げグラム
荷重の測定値をロードセル234により与えることがで
きる。
【0037】z高さ測定器械232は、ベースクランプ
238にクランプされた懸架装置14の高さパラメータ
を測定するように位置決めされかつ形造られている。明
細書の前段に述べたように、懸架装置14の高いパラメ
ータを、懸架装置の輪廓形状、したがって懸架装置の共
振特性を描くために用いることができる。図示の実施の
形態では、器械232は、ベースクランプ238とロー
ドセル234の間にかつベースクランプにクランプされ
た懸架装置14より上にステーション204に取りつけ
られた光学点範囲センサである。光学点範囲センサは一
般に知られていて、アリゾナ州 Tucson のWYKOコー
ポレーションを含む多数の供給者から市場で入手でき
る。要するに、この形式の点範囲センサは、測定ターゲ
ットに垂直でない角度で向けられる光ビームを生ずる。
そのとき、この光ビームはターゲットから反射して検出
器に向けられる。反射した光ビームが検出器に突き当た
る位置は、器械232と測定ターゲットの間の距離に応
じて変化する。ステーション204では、器械232
は、高いパラメータを測定しなければならない懸架装置
14の堅い領域26上の位置へ光ビームを向けるように
位置している。それから、z高さ測定器械232は、懸
架装置がロードセル234によりフライ高さまで持ち上
げられたときに懸架装置14の高いパラメータ測定値を
与えることができる。図示されてないけれども、ステー
ション204は懸架装置14の高いパラメータを測定す
るためのそれに代わる測定器械を含むことができる。さ
らに、高さに対する付加的なおよび/またはそれに代わ
るパラメータを、懸架装置14の輪廓形状を特徴づける
ために用いることができる。
【0038】懸架装置14のグラム荷重と高さパラメー
タを測定した後に、ステッパーモータ236を作用させ
てロードセル234をその引っ込んだ位置へ上昇させか
つ懸架装置14をその自由な状態へ戻す。ベースクラン
プ238を開放して懸架装置14を釈放しかつ懸架装置
をウオーキングビーム101″により次のステーション
へ輸送することができる。
【0039】静止姿勢測定およびピッチ調整ステーショ
ン206は、懸架装置クランプ組立体240、ピッチ調
整機構242および静止姿勢測定器械244を有する。
懸架装置14をウオーキングビーム101″によりステ
ーション206へ前進させた後、クランプ組立体240
を作用させて、その開放位置から基板クランプ位置へ駆
動され、この基板クランプ位置では、懸架装置の基板2
1を機能的にクランプして懸架装置をフライ高さへ上昇
させる。それから、屈曲部20の静止姿勢(図示の実施
の形態ではピッチと巻きの両方)が器械244により測
定される。静止姿勢が測定された後、クランプ組立体2
40が再び作用されかつ基板クランプ位置からロードビ
ームクランプ位置へ駆動される。ロードビームクランプ
位置では、クランプ組立体240がロードビーム16の
堅い領域26を固定クランプする。それから、ピッチ調
整機構242が屈曲部20に係合してそのピッチを調整
するように作用される。これらの静止姿勢測定およびピ
ッチ調整過程に続いて、クランプ組立体240を開放し
て懸架装置14を釈放し、かつ懸架装置をウオーキング
ビーム101″により次のステーションへ輸送すること
ができる。他の実施の形態(図示せず)では、ピッチ調
整機構242がピッチ変化を含むようにロードビーム1
6の末端に係合して曲げるように形造られている。
【0040】図12および13A〜13Cに全体的に示
したように、懸架装置クランプ組立体240はベース組
立体246、基板クランプ組立体248およびロードビ
ームクランプ組立体250を有する。ベース組立体24
6は図14〜16に関して詳細に述べることができ、か
つベース252およびフライ高さ調整ストッパー組立体
254を有する。ベース252は、クランプ組立体案内
領域256、基板クランプ領域258およびロードビー
ムクランプ領域260を有する、上面のある機械加工さ
れた部材である。細長い溝262がクランプ組立体案内
領域256の中へ延びている。溝262は、クランプ領
域258と260を通って延びている軸線にほぼ平行で
ある長手方向軸線と、距離が増加するにつれてクランプ
領域から下方に傾斜する下面264と、間隔を置いた位
置で溝を横切って延びている一対の半円形の支承溝26
6とを有する。フライ高さ調整ストッパー組立体254
は、支承溝266内に取りつけられた一対のローラ軸受
268、ストッパーブロック270、ばね272および
高さ調整制御部274を有する。ストッパーブロック2
70は、溝262の下面264にほぼ平行である下面2
76、クランプ組立体案内領域256の面にほぼ平行で
ある上面278、および上面と下面の間を延びている中
央開口280を有する。ストッパーブロック270の下
面276はローラ軸受268上に位置していて、ストッ
パーブロックが溝262内を摺動することができ、それ
によってベース252の面に関して上面278の位置
(すなわち、上面の高さ)を変えることができる。ばね
272の下端は、ベース252に取りつけられているピ
ン282の周りに掛けられている。ばね272の上端は
開口280を通って延びていて、ストッパーブロック2
70に取りつけられたピン284の周りに掛けられてい
る。それ故、ばね272はストッパーブロック270を
クランプ領域258および260から遠ざかる方向に付
勢している。高さ調整制御ブロック274は、取付部材
286、ねじ付きインサート288、ねじ付き棒290
およびノブ292を有する。取付部材286は、溝26
2が開口する位置に隣接してベース252の後ろ側に位
置しかつ溝と整合された孔294を有する。ねじ付きイ
ンサート288は孔295内に取りつけられている。軸
290はインサート288内にねじで取りつけられかつ
溝262の中へ延びているストッパー端部295を有す
る。それにより、軸290は溝262内のストッパーブ
ロック270の動作を制限する。それ故、ストッパーブ
ロック270の上面278の高さをノブ292を用いて
軸290を回転させることにより調整して設定すること
ができる。
【0041】ベース252の基板クランプ領域258と
ロードビームクランプ領域260を図14、16および
17を参照して詳細に述べる。基板クランプ領域260
は、基板クランプパッド300、クランプパッドの反対
側の案内パッド302、および案内パッドとベース25
2の側面の間の案内隆起304を有する。基板クランプ
パッド300はベース252の周囲部分から高められて
おり、かつ懸架装置14の基板21を受け入れるように
形造られているほぼ平坦な上面を有する。案内パッド3
00は、ウオーキングビーム101″によりクランプパ
ッドへおよびクランプパッドから前進している懸架装置
14の基板21を案内するためにクランプパッド300
に向かって上方へ傾斜する面を有する。同様に、案内隆
起304は、クランプパッドへおよびクランプパッドか
ら前進している懸架装置14を案内するためにクランプ
パッド300に向かって上方へ傾斜する面を有する。
【0042】整合孔306がクランプパッド300の中
へ延びておりかつクランプパッドにクランプされた懸架
装置14の取付ボス23を受け入れるように寸法決めさ
れている。棒308が孔306内に往復運動可能に装着
されかつばね組立体310により上方へ付勢されてい
る。図示の実施の形態では、ばね組立体310はばね3
12と314およびプランジャ316を有し、これらは
ねじ320により孔306より下の孔318に保持され
ている。ばね314はねじ320とプランジャ316の
間に位置している。ばね312はプランジャ316と棒
308の間に位置している。図17に示したように、ば
ね組立体310は、その圧縮されてないすなわち自由な
状態で、棒308の上面がクランプパッド300の上面
とほぼ同一平面であるように孔318内に形造られかつ
位置している。懸架装置14の基板21が基板クランプ
組立体248によりクランプパッド300にクランプさ
れたときに、取付孔23が孔306の中へ延びて、懸架
装置をクランプパッド上に正確に位置決めする。この動
作は棒308を下方へ押しやってばね312と314を
圧縮する。懸架装置14の基板21が基板クランプ組立
体248により引続き釈放され、ばね組立体310が棒
306を上方へ押しやり、それにより取付ボス23を孔
306から上昇させて懸架装置をウオーキングビーム1
01″によりクランプパッド300から前進させること
ができる。
【0043】ロードビームクランプ領域260は、クラ
ンプ面322およびクランプ面の反対側に位置する一対
の案内パッド324を有する。案内パッド324は、ウ
オーキングビーム101″によりクランプ面へおよびク
ランプ面から前進している懸架装置14の堅い領域26
を案内するためにクランプ面322に向かって上方へ傾
斜する面を有する。クランプ面322は案内パッド32
4の面から引っ込められていてかつ孔326を有する。
図17に示したように、肩ブロック328で孔326は
より大きな径の孔330の中へ延びている。棒334と
ピストン336を有するプランジャ32が孔326と3
30内を往復動可能に装着されかつばね組立体338に
より上方へ付勢されている。ばね組立体338はばね3
40、ワッシャー342およびねじ344を有する。ば
ね340は孔330内に圧縮状態で保持されていて、プ
ランジャ332を図17に示した延長位置へ上方へ押し
やり、その延長位置ではピストン336が肩部328と
係合しかつ棒334が孔326からクランプ面より上の
高さへ延びている。懸架装置14の堅い領域26がロー
ドビームクランプ組立体250によりクランプ面322
にクランプされると、プランジャロッド334が懸架装
置の堅い領域により孔326の中へ押し込まれる。懸架
装置14の堅い領域26が引続きロードビームクランプ
組立体250により釈放されると、ばね組立体338が
プランジャ332を上方へ押しやり、それにより懸架装
置の堅い領域をクランプ面322から持ち上げて懸架装
置をウオーキングビーム101′により前進させること
ができる。
【0044】基板クランプ組立体248とロードビーム
クランプ組立体250を図12、13A〜13C、1
4、15および18〜22を参照して総括的に述べる。
基板クランプ組立体248は、支持フレーム350、ク
ランプフレーム組立体352および空気圧アクチュエー
タ354を有する。支持フレーム350は基板クランプ
組立体248とロードビームクランプ組立体250の両
方をベース組立体246より上に支持しかつ一対の垂直
に配向された側方部材356および側方部材により支持
された横部材358を有する。アクチュエータ354が
横部材358の上面に取りつけられかつ横部材の孔(見
えない)を通って延びているアクチュエータアーム36
0を有する。クランプフレーム組立体352は、フレー
ム板362、ヨーク364、エレベータ組立体366、
案内軸368およびクランプパッド組立体370を有す
る。ヨーク364がねじ372によりフレーム板362
の上面に取りつけられており、かつ棒376を受け入れ
るように寸法決めされたスロット374を有する。棒3
76の上端がナット378によりアクチュエータアーム
360に締め付けられているのに対し、棒の下端はリン
グ380と382によりヨーク364に締め付けられて
おり、これらのリングはヨークの上下の位置で棒から延
びていて棒と係合している。
【0045】案内軸368がフレーム板362の下面か
ら延びていてかつ線状の軸受384に往復動可能に位置
しており、これらの線状軸受はベース252の孔386
内に装着されている。図示の実施の形態では、二つの案
内軸368がフレーム板362の背部に対向する側に位
置しているのに対し、一つの案内軸362はフレーム板
の前から延びている舌状片388に中央に位置してい
る。一対の間隔を置いた細長い隆起390がフレーム板
362の周囲の下面から下方へ延びている。図18に恐
らく最も良く示したように、隆起390がフレーム板3
62の対向する側の間を延びており、その際隆起の一方
がフレーム板の背部で一対の案内軸368の間に位置し
ておりかつ他方が舌状片388の後方に位置している。
案内軸368は線状軸受384と共働して、フレーム板
362とクランプフレーム組立体352の他の構成要素
を往復動する基板クランプストロークを通じて案内す
る。
【0046】クランプパッド組立370を図23Aおよ
び23Bを参照して述べる。図示のように、クランプパ
ッド組立体370は、フレーム板362の舌状片388
の前に中央に位置する室392内に取りつけられてい
る。室392は円形横断面を有しかつ上方部分393と
減少した直径下方部分395を有し、これらは肩部39
7により分離されている。クランプパッド組立体370
は外管394、内管396、ばね398、宝石リング4
00およびクランプパッド402を有する。外側リング
394は室392の下部内に往復動可能に同心に装着さ
れかつその上端に外方へ延びるリップ404を有しかつ
その下端から間隔を置いた位置に内側へ延びるリップ4
06を有する。リップ404は室392の上部393の
中へ延びておりかつ肩部397と係合して外管394の
下向き運動を制限する。内管396は外管394内に装
着されかつその下縁に外方へ延びるリップ408を有す
る。内管396はそのリップ408が外管394内にか
つ外管の内側へ延びるリップ406より下に位置してい
る。内管のリップ408が外管394のリップ406と
係合するときに内管396の上向き運動が制限される。
ばね398は内管396の周りに同心に装着されかつ外
管394の内側へ延びるリップ406とカバー板410
の間を延びている。カバー板410はねじ412により
フレーム板362に固定されている(図19)。ばね3
98は管394と396およびクランプパッド402を
図18と23Aに示した延長位置へ付勢しており、この
延長位置では管394の下縁がフレーム板362の下面
より下方へ突出している。
【0047】クランプパッド402は、クランプボール
414、取付ピン416およびナット420を有する。
クランプボール414は、平らなクランプ面を有する半
球部材である。ピン416はクランプボール414の半
球面に固定状態で取りつけられかつリング400を通っ
て上方へ内管396の中へ延びている。ナット420は
ピン416の端部に締め付けられてピンを内管396に
保持し、その際クランプボール414の半球面がリング
400と係合しかつ平らなクランプ面が管394の下縁
より下を延びている。図23Aと23Bに示したよう
に、取付ピン416の外径は内管396の内径より充分
に小さく、それによってクランプボール414の半球面
がリング400内を回転しながらピンが管内を揺動する
ことができる。リング400とクランプパッド組立体3
70の他の構成要素がクランプボール414と固定係合
するとともに、懸架装置がクランプパッドに位置してい
るときに基板クランプパッド300(図14)と平衡を
欠く(例えば公差の変化による)懸架装置14の取付領
域18にクランプボールの平らなクランプ面が係合する
ことができる。
【0048】テーパーの下縁を有する一対の位置決めピ
ン422がフレーム板362の下面から突出している。
位置決めピン422はクランプパッド組立体370の後
方にかつ対向する側に位置していて、かつキャリアスト
リップ34(図2)の孔35を通ってかつベース252
の穴424の中へ延びるように寸法決めされている。
【0049】エレベータ組立体366を図19と22を
参照して述べる。図示のように、組立体366はブラケ
ット440とエレベータピン442を有する。ブラケッ
ト440はねじ444によりフレーム板舌状片388の
前縁に締め付けられている。エレベータピン442はね
じ446によりブラケット440の孔内に取りつけられ
かつブラケットから下方へ延びている。
【0050】図12、13A〜13C、14、15およ
び18〜22に示したように、ロードビームクランプ組
立体250は、調整フレーム450、案内軸452およ
び空気圧アクチュエータ454を有する。フレーム45
0は、中央開口を有するほぼ長方形に付形された部材で
ある。クランプベース456はフレーム450の前に取
りつけられている。案内軸452はフレーム450の下
面から延びておりかつベース252の孔460内に装着
された線状軸受458で往復動可能に位置している。調
整フレーム450はクランプフレーム組立体352のフ
レーム板362より下に位置しておりかつ両側の上面の
一対の間隔を置いた凹部462を有する。クランプフレ
ーム組立体352の案内軸368は調整フレーム450
の中央開口を通って延びており、それによりクランプフ
レーム組立体に関して調整フレームの往復運動が可能に
なる。一対の間隔を置いた凹部464はクランプフレー
ム組立体352のフレーム板362の両側の下面に、調
整フレーム450の凹部462のすぐ上に位置してい
る。
【0051】アクチュエータ454は凹部464の間に
その対向する側にクランプフレーム組立体352のフレ
ーム板362の上面に取りつけられており、かつフレー
ム板を通って下方へかつ調整フレーム450の孔468
の中へ延びているアクチュエータアーム466を有す
る。アクチュエータアーム466の各々はねじ470に
より調整フレーム450に固定されている。ばね472
は、調整フレーム450をクランプフレーム組立体35
2のフレーム板362から下方へ付勢するために関連し
た凹部462と464に取りつけられている。
【0052】クランプベース456は、クランプパッド
の対向する側にロードビームクランプパッド474と案
内パッド476を有する。ロードビームクランプパッド
474はベース456の周囲部分から高められており、
かつ中心孔478を有するほぼ平坦な面を有する。クラ
ンプパッド474の平坦な面は懸架装置14の堅い領域
26に係合するように形造られている。案内パッド47
6は、ウオーキングビーム101″によりクランプパッ
ドへおよびクランプパッドから前進している懸架装置1
4のロードビーム16を案内するためにロードビームク
ランプパッド474に向かって傾斜する面を有する。図
13A〜13Cおよび22に示したように、孔478が
ロードビームクランプパッド474およびベース456
を通って延びておりかつエレベータピン442と整合さ
れている。クランプベース456はロードビームクラン
プパッド474の前に孔480を有する。後述するよう
に、孔480は、クランプ組立体240によりクランプ
された懸架装置14の静的姿勢を測定するために用いら
れる光ビームのためのシャッタとして機能する。
【0053】静止姿勢測定器械244は、クランプベー
ス456の孔480のすぐ上の位置で支持フレーム48
4に固定されている。図示の実施の形態では、器械24
4は視準器である。視準器は一般に知られていて、カリ
フォルニア州のNewburry ParkのSigh
t Systemsおよびアリゾナ州のTucsonの
WYKOを含むいくつかの供給元から市場で入手可能で
ある。要するに、この形式の視準器は、測定ターゲット
に向けられた平行にした光ビームを発生する。それか
ら、光ビームは測定ターゲットから反射されて検出器に
向けられる。反射した光ビームが検出器に突き当たる入
射角は、光ビームに関してターゲットの表面の配向(す
なわち、その角度)に応じて変化する。ステーション2
06で、器械244は、平行にした光ビームを孔480
を通って懸架装置14の屈曲部20に向けるように位置
している。それから、器械244は、懸架装置14が後
述する仕方で基板クランプ組立体248によりフライ高
さへ持ち上げられるときに、屈曲部20の静止姿勢の測
定値を与えることができる。図示されてないけれども、
ステーション206は屈曲部20の静止姿勢を測定する
ためのそれに代わる測定器械を有することができる。
【0054】ピッチ調整機構242は、ステッパーモー
タ488および屈曲部曲げ組立体490を有する。図1
1に示したように、ステッパーモータ488は懸架装置
クランプ組立体240に隣接するベース103′に関し
て固定されている。図13A〜13C、22および24
に示したように、曲げ組立体490は、ステッパーモー
タ488に取りつけられていてステッパーモータにより
駆動されるアーム492を有する。ほぼC形の部材49
4はアーム492の端部に位置しておりかつ一対の屈曲
部係合ピン496を有する。ピン496の一つは部材4
94の下面から上方へ延びているのに対し、他方のピン
は部材の上面から下方へ延びている。屈曲部曲げ組立体
490は図13Aの懸架装置移送位置に示されている。
この移送ステーションでは、ピン496の端部の間の間
隙は棒334の上面と整合され、それにより屈曲部20
がピンの間を延びている状態で、懸架装置14をクラン
プ組立体240の中へおよびクランプ組立体から前進さ
せることができる。
【0055】調整装置200の操作を制御するための制
御システム500を図25に全体的に示してある。図示
のように、制御システム500は、プログラムメモリー
504およびインターフェースターミナル506に接続
されたデジタルプロセッサ502を有する。プロセッサ
502はまた各ステーション102″、202、20
4、206、208および210の電気的サブシステム
(すなわち、電気的構成要素)にインターフェースされ
る。特に、プロセッサ502は、巻きステーション電気
的サブシステム501、逆巻きステーション電気的サブ
システム503、グラム荷重および輪廓測定ステーショ
ン電気的サブシステム505、静止姿勢測定およびピッ
チ調整ステーション電気的サブシステム507、レーザ
ー調整ステーション電気的サブシステム509および静
止姿勢測定ステーション電気的サブシステム511にイ
ンターフェースされている。図26は、グラム荷重およ
び輪廓測定ステーション204および静止姿勢測定およ
びピッチ調整ステーション206の電気的サブシステム
505と507をそれぞれ詳細に示す。図示のように、
グラム荷重および輪廓測定ステーション204の電気的
サブシステム505は、z高さ測定器械232、ロード
セル234およびステッパーモータ236を有する。静
止姿勢およびピッチ調整ステーション206の電気的サ
ブシステム507は、静止姿勢測定器械244、ステッ
パーモータ488、基板クランプ空気圧弁508および
ロードビームクランプ空気圧弁510を有する。
【0056】静止姿勢測定およびピッチ調整過程を行う
ためにプロセッサ502により実施される静止姿勢調整
プログラムはメモリー504に記憶される。基板クラン
プ弁508は、圧縮空気源(図示せず)を、512のよ
うな取付具(図12)および514のようなホース(図
12に示してない)を経て空気圧アクチュエータ345
に連結する。同様に、ロードビームクランプ弁510は
圧縮空気源を、516のような取付具および518のよ
うなホースを経て空気圧アクチュエータ454に連結す
る。
【0057】ピッチ調整過程は、屈曲部を隣接するロー
ドビーム16の堅い領域に関してその弾性変形の範囲を
超えて(すなわち、塑性変形)上方または下方へ所定量
だけ曲げることにより懸架装置14の屈曲部20のピッ
チを高度の精度、繰り返し可能性および安定性に予測的
に調整できるという知識に基づいている。この過程によ
り発生されるピッチの変化の大きさは、屈曲部20がそ
の塑性変形範囲内に曲げられる距離または程度に依存し
ている。
【0058】したがって、屈曲部曲げ位置に応じた所望
のピッチ角変化を表す懸架装置調整データはメモリー5
04に記憶される。屈曲部曲げ位置は、懸架装置14の
屈曲部20(またはロードビーム16)がそのときのこ
の位置からピッチ調整機構242により上方へまたは下
方へ駆動される位置である。屈曲部曲げ位置は、曲げ組
立体490をそのクランプ位置から上昇または下降させ
てピン496を所望の曲げ位置に位置決めするようにモ
ータ488を駆動しなければならないステップの数に相
互関係をもつことができる。また、メモリーには、屈曲
部20の公称または所望のピッチを表すデータも記憶さ
れる。
【0059】図27は、ステーション206により行わ
れる静止姿勢測定およびピッチ調整過程を示すフローダ
イアグラムである。過程は、クランプ組立体が図13A
に示した懸架装置移送位置にある間に、測定すべきおよ
びピッチ調整すべき懸架装置14を懸架装置クランプ組
立体240への移送とともに始まる(ステップ51
0)。プロセッサ502は、空気圧アクチュエータ35
4がそのアクチュエータアーム360を引っ込めかつベ
ースクランプ組立体248を引っ込めた位置へ上方に駆
動するように基板クランプ弁508を作用させることに
より、クランプ組立体240が懸架装置移送位置にある
ようにする。同時に、プロセッサ502は、空気圧アク
チュエータ454がそれらのアクチュエータアーム46
6を引っ込めそしてロードビームクランプ組立体250
を上方へばね472の付勢力に抗して引っ込んだ位置へ
駆動するようにロードビームクランプ弁510を作用さ
せる。基板クランプ組立体248が引っ込んだ位置にあ
るときに、クランプパッド組立体370が図23Aに示
したその延長位置へ付勢されるとともに、ばね組立体3
10はベース252上の基板クランプ領域258にある
棒308を図17に示した延長位置へ付勢する。基板ク
ランプ組立体248が引っ込んだ位置にあるときに、基
板クランプ組立体フレーム板362の下面と隆起390
は基板組立体ストッパーブロック270の上面から間隔
を置いている。ロードビームクランプ組立体250はそ
の引っ込んだ位置にあるときに、エレベータピン442
が孔478を通ってかつロードビームクランプパッド4
74を超えて延びている。ばね組立体338は、ロード
ビームクランプ組立体250が引っ込んだ位置にあると
きにプランジャ332がクランプ面322を超えて突出
する図17に示した延長位置へ上方にプランジャ332
を付勢する。図13Aに示したように、クランプ組立体
240がその引っ込んだ位置にあるときに、懸架装置1
4をクランプ組立体の中へおよびクランプ組立体から前
進させることができるほどの、基板クランプボール41
4と基板クランプパッド300との間およびロードビー
ムクランプパッド474とロードビームプランジャ33
2との間に充分な間隙がある。
【0060】測定すべきかつ調整すべき懸架装置14を
クランプ組立体240の中へ前進させた後、プロセッサ
502は、空気圧アクチュエータ354がそのアクチュ
エータアーム360を延ばしかつ基板クランプフレーム
352を基板クランプストロークを通じて下方へ図13
Bに示した基板クランプ位置へ駆動するように基板クラ
ンプ弁508を作用させる(ステップ512)。位置決
めピン422は、その延長位置にあるクランプパッド組
立体370より大きい距離だけ機能クランプ組立体フレ
ーム板362から下方へ延びており、したがって基板ク
ランプフレーム組立体352が下方へ移動しているとき
に、位置決めピンが懸架装置キャリアストリップ34の
孔35に入って、懸架装置14を基板クランプパッド3
00の上方に位置合わせする。クランプフレーム組立体
352の連続する下方への動作とともに、クランプボー
ル414の平らな下面が懸架装置14の取付領域18に
係合して、取付ボス23を位置合わせ孔306の中へ押
しやり、それにより棒308をばね組立体310の付勢
力に抗して下方へ押圧しかつ懸架装置の基板21を付勢
して基板クランプパッド300の平坦な面と接触させ
る。クランプフレーム組立体が依然としてさらに下方へ
移動すると、クランプパッド組立体370をフレーム板
362内でその引っ込んだ位置に向かってばね398の
付勢力に抗して押しやり(図23B)、それによって懸
架装置14の取付領域18を基板クランプパッド300
(すなわち、機能クランプ)に確実にクランプする。こ
の下方への移動により、またエレベータピン442がロ
ードビーム16の堅い領域26と係合してロードビーム
をその自由な状態から持ち上げる。
【0061】クランプフレーム組立体352が基板クラ
ンプ位置にあるときに、基板クランプ組立体フレーム板
362の下面上の隆起390が基板組立体ストッパーブ
ロック270の上面と係合する。ストッパーブロック2
70の高さをベース252に関して調整することによ
り、エレベータピン442の先端の位置を、クランプフ
レーム組立体352が基板クランプ位置にあるときにエ
レベータピンが懸架装置14をフライ高さに駆動するよ
うに設定することができる。
【0062】懸架装置14の基板21をベース252に
機能的にクランプしかつ屈曲部20をフライ高さに上昇
させた後、プロセッサ502が静止姿勢測定器械244
を作用させる。図13Bに示したように、静止姿勢測定
器械244が光ビーム514を発生して懸架装置の屈曲
部20の上へ指向させる。図示の実施の形態では、光ビ
ーム514が孔480を通ることにより、懸架装置14
の屈曲部20から反射した光のみが器械244へ戻るよ
うに向けられる。屈曲部20の予備調整フライ高さ巻き
の巻きデータ特性と、屈曲部の予備調整フライ高さピッ
チを表すピッチデータの両方を含む静止姿勢データが器
械244によりプロセッサ502に与えられる(ステッ
プ516)。
【0063】静止姿勢測定が完了した後、プロセッサ5
02は、空気圧アクチュエータ454がそれらのアクチ
ュエータアーム466を釈放しかつばね472が調整フ
レーム450をロードビームクランプストロークを通じ
て下方へ図13Cに示したロードビームクランプ位置へ
押しやる(ステップ518)。調整フレーム450がそ
のクランプストロークを通じて移動するときに、ロード
ビームクランプパッド474が懸架装置14の堅い領域
26に係合して、堅い領域が放出ロッド334の上面と
係合するようにエレベータピン442により保持されて
いたフライ高さ位置から堅い領域を下方へ押しやる。調
整フレーム450の連続動作とともに、クランプパッド
474が懸架装置14の堅い領域26をベース252の
クランプ面322にクランプする。懸架装置14の堅い
領域26が面322にクランプされると、放出ロッド3
34がベース252内の引っ込んだ位置へ押しやられ
る。
【0064】静止姿勢測定に続いて、プロセッサ502
は、測定された予備調整ピッチと公称ピッチの間の差を
計算して所望のピッチ変化(Dptich) (すなわち、ステ
ーション206によりなされるべきピッチ調整の量)を
決定する(ステップ520)。それから、プロセッサ5
02は所望のピッチ変化に応じて懸架装置調整データに
アクセスして、「バンプ」と呼ばれる位置を計算するか
または決定する。バンプは、所望のピッチ変化を生ずる
屈曲部曲げ位置である(ステップ522)。詳細に後述
するように、バンプはDptichと同様高さ(Dheight)、巻
き(Droll)およびグラム荷重(Dgram)の所望の変化に機能
的に関連している。それ故、プロセッサ502により用
いられる数学的な算法は、Pitch, Dheight, Droll およ
びDgram の関数としてバンプを計算する。ここに述べた
実施の形態では、プロセッサ502は、曲げ組立体49
0をその移送位置から上下させるためにステッパーモー
タ488を駆動しなければならない必要なステップの数
に関してバンプを計算する。それから、ステッパーモー
タ488は、曲げ組立体490を駆動して、ピン496
の先端を所望の屈曲部曲げ位置に位置決めするようにプ
ロセッサ502により作用される(ステップ524)。
それから、ステッパーモータ488を作用させて曲げ組
立体490を移送位置へ戻るように駆動し、ピッチ調整
過程を完了する(ステップ526)。それによって、屈
曲部20は、屈曲部がフライ高さへ持ち上げられるとき
に(ステーション208で行われた後述するレーザー調
整過程後)屈曲部に所望のまたは公称ピッチを与える位
置へ曲げられる。
【0065】クランプフレーム組立体352と調整フレ
ーム450を引っ込めることにより懸架装置クランプ組
立体240をその懸架装置移送位置へ戻るように駆動す
るために基板クランプ弁508とロードビームクランプ
弁510をプロセッサ502により再び作用させると、
静止姿勢測定とピッチ調整過程が完了する(ステップ5
10)。調整フレーム450がそのクランプ位置から引
っ込められると、ばね組立体338がその延長位置へ戻
りかつプランジャ332を上方へ押圧して懸架装置14
の堅い領域26をベース252のクランプ面322から
持ち上げる。同様に、クランプフレーム組立体352が
その基板クランプ位置から引っ込められると、ばね組立
体310が棒308を上方へ押しやって、懸架装置基板
ボス23を孔306から持ち上げて懸架装置14をクラ
ンプ組立体240から釈放する。それから、静止姿勢を
測定したおよびピッチを調整した懸架装置14をクラン
プ組立体240から前進させることができる。それか
ら、上記の静止姿勢測定およびピッチ調整過程を他の懸
架装置14に繰り返すことができる。
【0066】レーザー調整ステーション208を図11
および28〜31を参照して述べる。図示のように、レ
ーザー調整ステーション208は、基板クランプ組立体
540、ロードビーム位置決め組立体542、ロードビ
ームクランプ組立体544、光ファイバー546、z高
さ測定器械548およびグラム荷重測定組立体550を
有する。基板クランプ組立体540は固定ベース552
および移動クランプ部材554を有する。ベース552
はウオーキングビーム101″に関して固定されかつ懸
架装置14の基板21を受け入れて位置合わせするよう
に形造られた基板クランプパッド556を有する。ばね
で付勢されたプランジャ558がクランプパッド556
の中心に位置している。移動クランプ部材554はクラ
ンプパッド560を有しかつベース552に関して移送
(開放)位置とクランプ位置(閉鎖)との間をウオーキ
ングビーム101″の動作と同期して往復動するように
駆動される。レーザー調整過程の始めに、クランプ部材
554がベース552から間隔を置いたその移送位置
(図示せず)にある。それから、ウオーキングビーム1
01″は調整すべき懸架装置14をクランプ組立体54
0へ前進させる。懸架装置基板21がウオーキングビー
ム101″によりクランプパッド556と一直線に整合
された後、クランプ部材554が図28と30に示した
クランプ位置へ駆動され、基板をクランプパッド556
と560の間に機能的にクランプする。それにより、懸
架装置14の取付領域がクランプされてレーザー調整過
程を通じてレーザー調整ステーション208に固定保持
される。レーザー調整過程およびポスト調整z高さおよ
びグラム荷重測定の完了に続いて、クランプ部材554
をその移送位置へ駆動して、懸架装置14を釈放しかつ
懸架装置をウオーキングビーム101″によりレーザー
調整ステーション208から前進させることができる。
【0067】z高さ測定器械548はグラム荷重および
輪廓測定ステーション204に関して上記の器械232
と同一であることができかつクランプ組立体540にク
ランプされた懸架装置14の高さパラメータを測定する
ように位置決めされかつ形造られている。グラム荷重測
定組立体550は、測定プローブ582を有するロード
セル562を有する。駆動組立体564は、アーム組立
体566、アームマウント568および空気圧アクチュ
エータ570を有する。アームマウント568はフレー
ム572により支持されている。空気圧アクチュエータ
570はアームマウント568より上の位置でフレーム
574に取りつけられており、かつアームマウントを通
って延びている棒578にカラー576により連結され
たピストン(見えない)を有する。アームマウント56
8より下に位置するアーム組立体566の端部が棒57
8に固定連結されており、かつアームマウントの線状軸
受(見えない)の中へ上方に延びる案内軸580を有す
る。ロードセル562がクランプ組立体540に隣接し
てアーム組立体566の端部に取りつけられていて、ク
ランプ組立体にクランプされた懸架装置14の屈曲部2
0より上のロードセルの測定プローブ582を位置決め
する。
【0068】空気圧アクチュエータ570が制御システ
ム500により作用されてアーム組立体566およびロ
ードセル562を引っ込んだ位置と延長した位置、すな
わち測定位置との間を駆動する。引っ込んだ位置では、
ロードセル562をロードビーム位置決め組立体542
より上に上昇させて、ウオーキングビーム101″によ
りレーザー調整ステーション208へおよびレーザー調
整ステーションから前進すべき懸架装置14のために充
分な隙間を与える。測定位置では、ロードセル562が
下方へ駆動されて、測定プローブ582を懸架装置14
の屈曲部20と係合させかつ懸架装置をフライ高さへ持
ち上げる。ロードセル562の下向き運動の程度は、ア
ームマウント568の頂部のストッパーブロック584
とカラー576の係合により制限される。アームマウン
ト568に関してのストッパーブロック584の垂直位
置、それ故ロードセル562がその延長位置へ駆動され
るときに懸架装置14が持ち上げられるフライ高さは、
マイクロメータ586を用いて調整できる。
【0069】ロードビームクランプ組立体544は、空
気圧アクチュエータ590、アーム592およびブラケ
ット594を有する。空気圧アクチュエータ590がフ
レーム596に固定されており、かつカラー600によ
りアーム592の一端に取りつけられたピストン598
を有する。ブラケット594はカラー600に対向する
アーム592の端部に取りつけられている。光ファイバ
ー546とロードビームクランプパッド組立体602が
ブラケット594に取りつけられている。図示の実施の
形態では、ロードビームクランプパッド組立体602
は、ばね606によりロードビーム位置決め組立体54
2に向かって下方へ付勢された三つのポゴピン604を
有する。図28に最も良く示されているように、光ファ
イバー546は、ファイバーの端部を、ステーション2
08にクランプされた懸架装置14のばね領域24の脚
部より上にファイバーの端部を位置決めするようにブラ
ケット594に取りつけられている。クランプパッド組
立体602は、組立体をステーション208にクランプ
された懸架装置14の堅い領域26より上に位置決めす
るようにブラケット594に取りつけられている。空気
圧アクチュエータ590が制御システム500により作
用されて、アーム592、光ファイバー546およびク
ランプパッド組立体602を引っ込んだ位置と延長した
位置、すなわちロードビームクランプ位置の間を駆動す
る。
【0070】ロードビーム位置決め組立体542は、モ
ータにより駆動されるステッパーモータ610A〜61
0Cおよび位置決めピン組立体612A〜612Cを有
する。位置決めピン組立体612A〜612Cは、それ
ぞれのモータ610A〜610Cに連結されたアーム6
14A〜614Cおよびアームの端部に取りつけられか
つアームの端部から上方へ延びる位置決めピン616A
〜616Cを有する。図29および31に最も良く示さ
れているように、アーム614A〜614Cは、ステー
ション208でクランプされた懸架装置14の堅い領域
26より下にピン616A〜616Cを位置決めするよ
うに形造られている。図示の特別な実施の形態では、ピ
ン616Aと616Bがほぼ横方向のロードビーム軸線
に沿って堅い領域26の中心部分より下に位置してお
り、かつ中心の長手方向ロードビーム軸線から対称的に
間隔を置いている。ピン616Cは堅い領域26の後方
部分より下にかつばね領域24に隣接して中心の長手方
向軸線に位置している。ステッパーモータ610A〜6
10Cは引っ込んだ位置と延長した調整位置との間を位
置決めピン組立体612A〜612Cを駆動する。引っ
込んだ位置にあるときに、位置決めピン616A〜61
6Cは、ステーション208へおよびステーションから
前進させるべき懸架装置14に充分な隙間を与える位置
にある。
【0071】レーザー調整ステーション208の電気的
サブシステム509はほぼ図32に示してある。図示の
ように、電気的サブシステム509は、ステッパーモー
タ610A〜610C、ロードセル562、z高さ測定
器械548、ロードビームクランプ弁618、ロードセ
ルエレベータ弁620および半導体レーザー622を有
する。ロードビームクランプ弁618は圧縮空気源(図
示せず)を624のようなホースを経て空気圧アクチュ
エータ590へ連結する(図11)。同様に、弁620
は圧縮空気源をホース624を経て空気圧アクチュエー
タ570に連結する。
【0072】ステーション208により行われるレーザ
ー調整過程は、懸架装置14のz高さ、巻きおよびグラ
ム荷重を、ロードビームを所定の位置および配向に保ち
ながら、ばね領域を加熱する(例えば、赤外線レーザー
ビームを当てることにより)ことにより応力を緩和する
ためにかつばね領域24に応力を加えるためにその自由
な状態から堅い領域26を所定の位置および配向へ駆動
することにより、高度の精度、繰り返し可能性および安
定性に予測可能に調整することができる。この過程によ
り発生したまたは引き起こされたz高さ、巻きおよびグ
ラム荷重変化の大きさは、応力緩和される前にばね領域
24が受ける応力の量と分布に依存しており、この応力
レベルと分布はその自由状態位置と配向に関してロード
ビームの位置と配向により制御することができる。
【0073】したがって、ロードビーム調整位置と配向
に応じた所望のフライ高さグラム荷重、高さおよび巻き
変化を表す調整データは制御システム500のメモリー
504に記憶される。ロードビーム調整位置と配向は、
ロードビーム26がその自由状態位置から位置決め組立
体542により駆動される位置と配向である。ここに記
載された好ましい実施の形態では、調整データは、調整
位置と配向に応じたグラム荷重、高さおよび巻き変化を
描く一連の線形および非線形等式を特徴とする。ロード
ビーム調整位置は位置決めピン616A〜616Cによ
り確立された平坦な位置である。他のやり方を述べる
と、ここに記載の実施の形態では、位置決めピン616
A〜616Cが、レーザー調整過程中懸架装置14のロ
ードビーム26を平坦な位置と配向で支持する位置へ駆
動される。各ピン616A〜616Cの調整位置は、ピ
ンを所望の調整位置に位置決めするためにそれらの引っ
込んだ位置から駆動されるそれぞれステップモータ61
0A〜610Cの数に相互に関連させることができる。
懸架装置14のためのフライ高さグラム荷重、高さおよ
び巻きの所望のまたは公称の値を代表するデータもメモ
リー504に記憶される。
【0074】図33は、クランプ組立体540にクラン
プされた懸架装置14にステーション208により行わ
れるレーザー調整過程を示すフローダイアグラムであ
る。その過程は、クランプ部材554がその移送位置に
あるときに、高さ、グラム荷重および巻き調整すべき懸
架装置14の移送と共に始まり、クランプ部材を閉じて
取付領域18をクランプパッド560と556の間でベ
ース552に機能的にクランプする(ステップ63
0)。測定された予備調整および所望のまたは公称のグ
ラム荷重、高さ、巻きおよびピッチの値(それぞれ、Dg
ram, Dheight, DrollおよびPitch)の間の差(すなわ
ち、所望の変化)がプロセッサ502により計算される
(ステップ632)。それから、プロセッサ502がグ
ラム荷重、高さ、巻きおよびピッチの所望の変化に応じ
て調整データにアクセスして、ピン616A〜616C
の調整高さを計算するかまたは決定する(ステップ63
4)。それから、ステッパーモータ610A〜610C
が、位置決めピン組立体612A〜612Cを上方へ駆
動してピン616A〜616Cを調整位置に位置決めす
るようにプロセッサ502により作用される(ステップ
636)。
【0075】位置決めピン組立体612A〜612Cが
それらの調整位置へ駆動された後、プロセッサ502
は、アーム592およびその端部のロードビームクラン
プパッド組立体602をその引っ込んだ位置から図28
と30に示したロードビームクランプ位置へ空気圧アー
ム590が駆動するようにロードビームクランプ弁61
8を作用させる(ステップ638)。クランプパッド組
立体602のポゴピン604が位置決めピン616A〜
616Cのすぐ上に位置決めされる。クランプパッド組
立体602をその引っ込んだ位置から下降させると、ポ
ゴピン604が懸架装置14の堅い領域26の上面に係
合し、かつ堅い領域の下面が位置決めピン616A〜6
16Cの先端と係合している調整位置へ懸架装置を押し
やる。ばね606が充分に大きな付勢力をポゴピン60
4へ加えると、ポゴピンが懸架装置14の堅い領域26
を位置決めピン616A〜616Cと係合するように押
しやる。ポゴピンがロードビーム16を調整位置へ押し
やった後、クランプパッド組立体602の連続する下向
き運動とともに、ポゴピンがばね606の付勢力に抗し
てブラケット594の中へ引っ込む。ロードビーム26
が調整ステーションに保持された状態で、プロセッサ5
02が露出時間の間レーザー622を作用させて、ばね
領域24が光ファイバー546を経てばね領域に向けら
れた赤外線を当てることにより熱処理されかつ応力緩和
される(ステップ640)。レーザー622が露出時間
の終わりにプロセッサ502によりオフにして、懸架装
置を冷却させて置くことができる(一実施の形態では、
約30 msec)(ステップ642)。このレーザー調整過
程を完了するために、プロセッサ502がロードビーム
クランプ弁618とステッパーモータ610A〜610
Cを作用させて、クランプパッド組立体602および位
置決めピン組立体612A〜612Cを駆動してそれら
の引っ込んだ位置へ戻す(ステップ644)。
【0076】ポスト調整グラム荷重およびz高さ(輪廓
形状特性)測定値が、レーザー調整過程に続くステーシ
ョン208で取られる。レーザー調整過程に続いて、エ
レベータ弁620がプロセッサ502により作用され
て、ロードセル562を、懸架装置14がフライ高さへ
持ち上げてある測定位置へ下方に駆動する。それから、
プロセッサ502がロードセル562からポスト調整フ
ライ高さグラム荷重測定値を取る(ステップ646)。
懸架装置がフライ高さへ持ち上げられると、プロセッサ
502がz高さ測定器械を作用させかつポスト調整半径
方向領域輪廓測定値を取る(ステップ648)。これら
のポスト調整測定に続いて、プロセッサ502がエレベ
ータ弁620を作用させてロードセルを駆動してその引
っ込んだ位置へ戻す(ステップ650)。それから、ク
ランプ部材554をその移送位置(開放した)へ駆動し
て、調整済みで測定済みの懸架装置14をウオーキング
ビーム101′によりクランプ組立体540から前進さ
せることができる(ステップ652)。
【0077】静止姿勢測定ステーション210を図1
1、34および35に関連して述べることができる。図
示のように、ステーション210は懸架装置クランプ組
立体660および静止姿勢測定器械662を有する。静
止姿勢測定器械662は構造、機能および作用におい
て、ステーション206に関連して前述した器械244
と同一であることができる。すぐに述べる差を除いて、
懸架装置クランプ組立体660はステーション206に
関連して前述した懸架装置クランプ組立体240と構
造、機能および作用において同一であることができ、か
つ同様な特徴が共通の添字(すなわち、“x′”)を付
けた参照数字により識別される。クランプ組立体660
と240の間の差は、屈曲部ピッチ測定が静止姿勢測定
ステーションで行われないことに由る。それ故、クラン
プ組立体660によりロードビームまたは調整クランプ
操作が行われず、したがって調整フレーム450′が用
いられずかつクランプフレーム組立体352′のフレー
ム板362′にボルト664により固定される。ステー
ション206の懸架装置クランプ組立体240と異な
り、懸架装置クランプ組立体660は、フレーム板45
0′をロードビームクランプ位置へ駆動するための45
4のような空気圧アクチュエータまたは472のような
付勢ばねを有しない。
【0078】図36は静止姿勢測定ステーション210
の電気的サブシステム511のブロックダイアグラムで
ある。図示のように、電気的サブシステム511は静止
姿勢測定器械662および機能的なクランプ弁666を
有するが、これらの両方はプロセッサ502にインター
フェースされている。
【0079】図37は、ステーション260により行わ
れる静止姿勢測定過程を示すフローダイアグラムであ
る。その過程は、クランプ組立体が懸架装置移送位置
(図示せず)にある間に、測定すべき懸架装置14を懸
架装置クランプ組立体660へ移送するとともに始まる
(ステップ668)。プロセッサ502は、空気圧アク
チュエータ354′がそのアクチュエータアーム36
0′を引っ込めて、ロードビームクランプ組立体24
8′を引っ込んだ位置へ上方に駆動するようにロードビ
ームクランプ弁666を作用させることによりクランプ
組立体660が懸架装置移送位置にあるようにする。測
定すべき懸架装置14をクランプ組立体660へ前進さ
せた後、プロセッサ502は、空気圧アーム354′が
そのアクチュエータアーム360′を延ばしかつロード
ビームクランプフレーム組立体352′を図35に示し
た基板クランプ位置へ駆動するようにロードビームクラ
ンプ弁666を作用させる(ステップ670)。クラン
プフレーム組立体352′がそのクランプ位置にあると
きに、エレベータピン442′がロードビーム16の堅
い領域26に係合しかつロードビーム16をその自由な
状態からフライ高さへ持ち上げる。
【0080】懸架装置14の基板21がベース252′
に機能的にクランプされかつその屈曲部20がフライ高
さに持ち上げられた後、プロセッサ502が静止姿勢測
定器械662を作用させる。図35に示したように、器
械662が光ビームを発生してそれを屈曲部20の上へ
孔480′を通って指向させる。それにより、屈曲部2
0のポスト調整フライ高さ巻きの巻きデータ特性と屈曲
部のポスト調整フライ高さピッチを表すピッチデータと
の両方を含むポスト調整静止姿勢データが器械662に
よりプロセッサ502に与えられる(ステップ67
2)。ロードビームクランプ弁666が再びプロセッサ
502により作用されて、クランプフレーム組立体35
2′を引っ込めることにより懸架装置クランプ組立体6
60をその懸架装置移送位置へ戻すように駆動すると、
ポスト調整静止姿勢測定が完了する(ステップ66
8)。それから、静止姿勢が測定された懸架装置14を
クランプ組立体660から前進させることができ、かつ
前述した静止姿勢測定過程が次の懸架装置で繰り返され
る。
【0081】懸架装置14のポスト調整グラム荷重、高
さおよび静止姿勢が所望の設計仕様範囲外であれば、懸
架装置が拒否されて設計仕様外のディータブステーショ
ンでキャリアストリップから切断される。それから、残
っている設計仕様内の懸架装置14を有するキャリアス
トリップ34が器械200から取り除かれて、浄化ステ
ーション(図示せず)へ輸送される。浄化操作に続い
て、懸架装置14が最後のディータブステーションへ輸
送され、そこで全ての残っている懸架装置14がキャリ
アストリップ34から切断され、引続き顧客へ輸送のた
めに包装される。他の実施の形態では、懸架装置14が
装置200でそれらの調整に続いて熱処理される。
【0082】ステーション206でピッチ調整過程を制
御しかつステーション208でグラム荷重、高さおよび
巻き調整過程(すなわち、レーザー調整過程)を制御す
るためにプロセッサ502により実施される算法の詳細
な記載は次の通りである。算法に含まれかつ後で言及さ
れる数学的等式(Eqs.)は図38に示してある。前述した
ように、ステーション206と208でなされたピッ
チ、グラム荷重、高さおよび巻きの変化を Pitch, Dgra
m, DheightおよびDroll でそれぞれ表してある。これら
のパラメータは等式1〜4にしたがってプロセッサ50
2により計算される。ここで述べる算法の実施の形態は
「荷重」、「バイアス」、「ピボット」および「バン
プ」で表される四つの応答変数(response variables)を
利用している。これらの応答変数は、連結または依存の
量を最小にするためにステーション26のピッチ調整機
構242およびステーション208のロードビーム位置
決め組立体542の相対的なピン位置に関して等式5〜
9に定義されている。
【0083】等式9〜12は、ピボット、バイアス、荷
重およびバンプをそれぞれ計算するために用いられてい
る。図38に記載されたように、ピッチ、グラム荷重、
高さおよび巻きの所望の変化に加えて、等式9〜12
は、等式13〜19に記載されている計算定数「定
数」、“α”,“p”,“q”,“Det",“u"および
“v"と同様に重量ファクタ“A"〜“N"を利用してい
る。等式1〜19に記載されている数値システムはただ
一組の実際の根および二対の結合した仮想組みしかない
ようにフォーマットされた。この数値システムは、どん
な種類の収斂計算技術の必要も除いて、直接コンボリュ
ートトランスフォーム(convolute transform)を用いて
解くことができる。
【0084】懸架装置14の種々の種類または設計がス
テーション206で行われたピッチ調整過程に応答する
仕方で微細な差があることが観察された。これらの差を
説明するために、バンプを計算するために用いられた等
式12の指数は可変な「冪」を含む。この可変な冪は、
プロセッサ502により行われる設定過程中懸架装置1
4の各形式に付いて設定される。例えば、ハッチンソン
・テクノロジー・インコーポレイテッドから入手可能な
形式1650の懸架装置14を調整するときに、冪が1
3に等しいと設定された。
【0085】設定過程中、プロセッサ502が重量ファ
クタA−Nを確立するためにティチュルーチンを実施す
る。プロセッサ502は、設定過程中荷重、バイアスお
よびピボットで完全な階乗を行う。この設定過程中、バ
ンプは荷重、バイアスおよびピボットと無関係に変えら
れる。この設定過程中、グラム荷重、高さ、ピッチおよ
び巻きの測定された予備調整およびポスト調整値ならび
に関連した調整位置が記憶されかつ重量ファクタA−N
の初期値を計算するためにガウシアン回帰により処理さ
れる。例により、ハッチンソン・テクノロジー・インコ
ーポレイテッド形式850 の懸架装置のための重量ファク
タA−Nの代表的な数値を下の表1に記載してある。重
量ファクタA−N、したがってなお計算定数が懸架装置
14の所望のグラム荷重、高さ、ピッチおよび巻きと、
グラム荷重、高さ、ピッチおよび巻きの測定されたポス
ト調整値との間の差に基づいて更新され、かつ関連した
調整位置(すなわち、相互に関連したデータ)に基づい
て更新される。一実施の形態では、重量ファクタA−N
は、最も最近処理した懸架装置14の所定の数(例え
ば、一実施の形態では80)から歴史的な相互関連デー
タを用いて各懸架装置14の調整およびポスト調整測定
に続いて連続的に更新される。
【0086】
【表1】
【0087】本発明の他の実施の形態である懸架装置調
整装置700を図39に全体的に示す。図示のように、
装置700は巻きモジュール702および調整モジュー
ル704を有する。巻きモジュール702は、ピッチ安
定化ステーション706、巻きステーション708およ
び逆曲げおよびグラム荷重測定ステーション710を有
し、これらの全ては制御システム712にインターフェ
ースされている。調整モジュール704は、グラム荷重
および高さ測定ステーション714、静止姿勢測定ステ
ーション715、ピッチ調整ステーション716、レー
ザー調整ステーション717、静止姿勢測定ステーショ
ン718およびグラム荷重および高さ測定ステーション
719を有し、これらの全ては制御システム726にイ
ンターフェースされている。
【0088】懸架装置調整装置100に関して前述した
ウオーキングビームのようなウオーキングビーム(図3
9には示されてない)が成形懸架装置14(これも図示
せず)のキャリアストリップ34を巻きモジュール70
2を通じて前進させ、引き続いて各懸架装置14をステ
ーション706、708および710に位置決めする。
各ステーション706、708および710に位置決め
された後、懸架装置14の基板21がその取付領域18
で機能的にクランプされ、かつクランプを解除されて引
き続くステーションへ前進する前に処理される。巻きモ
ジュール702の全操作ならびにそのステーション70
6、708および710の全操作が統合されて制御シス
テム712により制御される。
【0089】ピッチ安定化ステーション706では、懸
架装置14の屈曲部20を加熱して残留応力を緩和す
る。一実施の形態(その個々の構成要素は示してない)
では、この応力緩和加熱操作が、半導体レーザーにより
発生しかつ一つまたは複数の光ファイバーにより屈曲部
へ向けられた赤外線に屈曲部20をさらすことにより行
われる。屈曲部20に充分な応力緩和熱を加えるがブラ
ウニングされない熱を加えるために上記の調整装置10
0のステーション106の仕方と同様な仕方で制御シス
テム712を設定することができる。懸架装置14の堅
い領域26も屈曲部20の仕方と同様な仕方で残留応力
を緩和するために加熱することができる。
【0090】巻きステーション708では、懸架装置1
4のばね領域24を湾曲した心棒の周りに巻いてばね領
域を形成する。巻きステーション708は上記の調整装
置100の巻きステーション102と構造的におよび機
能的に同様であることができる。
【0091】逆曲げおよびグラム荷重測定ステーション
710では、懸架装置14が所定の設定量だけ逆曲げさ
れて、懸架装置のグラム荷重を減少させかつそれにより
グラム荷重を安定化するのを助ける。ステーション71
0における逆曲げ機構(別個に示してない)は、上記の
調整装置200の逆曲げステーション202で逆曲げ操
作を行うために用いられる機構と構造的にかつ機能的に
同様であることができる。ステーション710は、懸架
装置14のポスト巻きグラム荷重を測定するためのグラ
ム荷重測定器械(図40に別個に示されてない)を有す
る。ステーション710でなされたポスト巻きグラム荷
重測定値を巻きステーション708の設定過程中用いる
ことができる。ステーション708におけるグラム荷重
測定器械はステーション714のグラム荷重測定器械と
構造的におよび機能的に同様であることができかつ詳細
に後述される。
【0092】調整モジュール704は、懸架装置14の
キャリアストリップ34(図示せず)をモジュールを通
じて前進させるためにかつステーション714〜719
で各懸架装置を引き続いて位置決めするためのウオーキ
ングビーム(図示せず)を有する。各ステーション71
4〜719に位置決めされた後、懸架装置14がその取
付領域18で機能的にクランプされ、かつクランプを解
除して引き続くステーションへ前進させる前に処理され
る。調整モジュール704の全操作ならびにそのステー
ション714〜719の全操作は統括されて制御システ
ム726により制御される。
【0093】グラム荷重および高さ測定ステーション7
14では、懸架装置14がフライ高さに持ち上げられ
る。それから、懸架装置14の予備調整高さ(すなわ
ち、輪廓形状のパラメータ)および予備調整グラム荷重
がロードセルおよびz高さ測定器械(図39に示してな
い)をそれぞれ用いて測定される。
【0094】静止姿勢測定ステーション715では、懸
架装置が再びフライ高さに持ち上げられる。それから、
屈曲部20の予備調整静止姿勢(巻きとピッチの両方)
が静止姿勢測定器械(図39には示してない)を用いて
測定される。
【0095】ピッチ調整ステーション716では、懸架
装置14の堅い領域26が固定クランプされる。それか
ら、屈曲部20がピッチ調整機構(図39には示してな
い)により上方または下方に可塑的に曲げられて、屈曲
部のピッチが調整される。ピッチ調整機構は、前記の調
整器械200のピッチ調整機構242と構造的におよび
機能的に同様であることができる。
【0096】レーザー調整ステーション717では、ロ
ードビーム位置決め組立体(図39には示してない)が
調整位置で懸架装置14の堅い領域26を配向しかつ位
置決めしてばね領域24に応力を加える。それから、ば
ね領域24がレーザーにより発生しかつ光ファイバーを
通じてばね領域に向けられた赤外線を当てることにより
応力緩和される。それにより、懸架装置14のグラム荷
重、高さおよび巻きが調整される。ロードビーム位置決
め組立体は、上記の調整装置200のロードビーム位置
決め組立体542と構造的にかつ機能的に同様であるこ
とができる。レーザーおよび光ファイバーは調整装置2
00の繊維546およびレーザー622と同様であるこ
とができる。ステーション716で行われるピッチ調整
過程およびステーション717でグラム荷重、高さおよ
び巻き調整過程を制御するためにかつ調整データを更新
するために制御システム726により用いられる算法
は、前述した調整装置200のプロセッサ502により
実施される算法と同様であることができる。
【0097】静止姿勢測定ステーション718では、懸
架装置14が再びフライ高さへ持ち上げられる。それか
ら、屈曲部20のポスト調整静止姿勢が静止姿勢測定器
械(図39には示してない)を用いて測定される。静止
姿勢測定ステーション718はステーション715と構
造的にかつ機能的に同様であることができる。 グラム
荷重および高さ測定ステーション719では、懸架装置
14がフライ高さに持ち上げられる。それから、懸架装
置14のポスト調整高さおよびポスト調整グラム荷重が
それぞれロードセルおよびz高さ測定器械(図39には
示してない)を用いて測定される。グラム荷重および高
さ測定ステーション724は、ステーション714に機
能的にかつ構造的に同様であることができる。
【0098】図39に示してないけれども、調整モジュ
ール704は拒否懸架装置ディータブステーションを有
し、このステーションへ、懸架装置14がステーション
719で測定された後ウオーキングビームにより前進す
る。拒否懸架装置ディータブステーションが制御システ
ム726にインターフェースされかつ制御システム72
6により制御される。設計仕様外懸架装置14(すなわ
ち、所望の静止姿勢、高さおよびグラム荷重の所定範囲
外の測定されたポスト調整静止姿勢、高さまたはグラム
荷重を有する懸架装置)がこのステーションでキャリア
ストリップ34から切断される。この形式のディータブ
ステーションは周知であり、例えばスミスその他の米国
特許4,603,567 に開示されている。それから、設計仕様
内の懸架装置14を有するキャリアストリップ34がグ
ラム荷重および高さ測定ステーション719でウオーキ
ングビームから人手で取り除かれて最後のディータブス
テーションへ輸送される。残っている全ての懸架装置1
4が最後のディータブステーションでキャリアストリッ
プ34から切断され、引き続いて顧客へ輸送するために
包装される。
【0099】グラム荷重および高さ測定ステーション7
14を図40を参照して詳細に述べる。図示のように、
ステーション714は懸架装置クランプ/アーム組立体
728、グラム荷重測定組立体730およびz高さ測定
器械732を有する。グラム荷重測定組立体730はベ
ース734上の支持フレーム736に取りつけられてお
り、かつステッパーモータ738、スライドマウント7
40、支持アーム742およびロードセル744を有す
る。スライドマウント740は支持フレーム736に関
して垂直軸線に沿って往復動可能に取りつけられかつス
テッパーモータ738によりその運動範囲を通じて駆動
される。支持アーム742がスライドマウント740に
取りつけられかつスライドマウントから延びている。ロ
ードセル744が支持アーム742の端部に取りつけら
れかつその端部から下方へ延びており、かつクランプ/
アクチュエータ組立体728にクランプされた懸架装置
14の屈曲部20のすぐ上に位置している。制御システ
ム726(図39)から制御信号に応答して、ステッパ
ーモータ738が引っ込んだ位置または移送位置とフラ
イ高さ測定ステーションとの間をロードセル744を駆
動する。移送位置では、ロードセル744が懸架装置ク
ランプ/アクチュエータ組立体728へおよびこの組立
体から前進している懸架装置14と干渉しないほど充分
に高く持ち上げられる。測定位置へ下降されると、ロー
ドセル744が屈曲部20と係合して懸架装置14をフ
ライ高さへ持ち上げて、ロードセルによるフライ高さグ
ラム荷重測定を可能にする。ロードセル744の測定位
置を調整するために調整機構746を用いることができ
る。
【0100】z高さ測定器械732が、クランプ/アク
チュエータ組立体728でクランプされた懸架装置14
の堅い領域26より下の位置でベース734に取りつけ
られている。器械732は、懸架装置がグラム荷重測定
組立体730によりフライ高さへ持ち上げられた後、懸
架装置14の高さパラメータを測定するように位置決め
されかつ形造られている。調整装置200に関して前述
した器械232のような光学点範囲センサをこの目的の
ために用いることができる。一実施の形態では、器械7
32は、日本、大阪府のキーエンス社から入手可能なL
C 2430 点範囲センサである。
【0101】図40〜43を参照して懸架装置クランプ
/アクチュエータ組立体728を述べる。図示のよう
に、組立体728はウオーキングビーム送り軸729よ
り上に取りつけられており、かつベース組立体750、
位置決めピンブロック組立体752、機能クランプブロ
ック組立体754、ロードビームアクチュエータブロッ
ク組立体756およびカム組立体758を有する。ベー
ス組立体750は、ベース板クランプパッド762を有
する基板クランプ領域のある堅い取りつけベース760
を有する。位置合わせ孔766がクランプパッド762
の中へ延びておりかつクランプパッドにクランプされた
懸架装置14の取りつけボス23を受け入れるように寸
法決めされている。昇降ロッド764が孔766内に往
復動可能に取りつけられ、かつばね768により上方へ
付勢されている。案内棒770がベース組立体750に
固定されかつベース760から上方と下方へ延びてい
る。
【0102】カム組立体758は、ベース組立体750
内に回転可能に取りつけられたスプライン軸776を有
する。位置決めカム778、クランプカム780おびア
クチュエータカム782が軸776にスプラインで装着
されかつその軸により回転される。
【0103】位置決めピンブロック組立体752がベー
ス組立体750より下に位置しており、かつ線状軸受7
74により案内棒770に垂直な往復運動可能に取りつ
けられた案内ブロック772を有する。案内ブロック7
70の上面は凹部784を有し、この凹部内をカム従動
節786が案内ブロックに回転可能に取りつけられてい
る。カム従動節786はカム組立体758の位置決めカ
ム778により係合可能に位置している。案内ブロック
772の対向する側の引張ばね(図示せず)が案内ブロ
ック772とベース組立体750の間に連結されてい
て、位置決めピンブロック組立体752を上方へかつそ
のカム従動節786を位置決めカム778と係合するよ
うに付勢している。
【0104】支持アーム790およびピン792を含む
(図40、41および43にはただ一つしか見えない)
位置決めピン組立体788が案内ブロック772の前に
取りつけられている。ピン792は、懸架装置の基板2
1がクランプパッド762の上方に位置しているときに
懸架装置キャリアストリップ34の孔35と整合された
ベース760の孔を通って上方へ延びている。支持アー
ム790とピン792は、軸776の回転に応答して延
長した位置と引っ込んだ位置の間をキャリアストリップ
位置決めストロークを通じて駆動される。位置決めカム
778とカム従動節786はそれらの位置決めストロー
ク内でピン792の位置を制御するように協働する。
【0105】機能的なクランプブロック組立体754が
ベース組立体750のすぐ上に位置しており、かつ案内
棒770の上を線状軸受796により垂直な往復運動可
能に取りつけられた案内ブロック794を有する。案内
ブロック794の下面は凹部798を有し、この凹部内
にカム従動節800が案内ブロックに回転可能に取りつ
けられている。カム従動節800はカム組立体758の
クランプカム780により係合可能に位置している。案
内ブロック794の対向する側の引張ばね802が案内
ブロック794とベース組立体750の間に連結されて
いて、クランプブロック組立体754を下方へかつその
カム従動節800をクランプカム780と係合するよう
に付勢している。
【0106】支持アーム806とクランプパッド組立体
808を有する基板クランプ組立体804が案内ブロッ
ク794の前に取りつけられている。クランプパッドク
ランプ組立体808がベース760上のクランプパッド
762のすぐ上の位置に支持アーム806の室810内
に取りつけられている。図43に最も良く示したよう
に、クランプパッドクランプ組立体808は、ばね81
2、宝石リング814およびクランプパッド816を有
する。クランプパッド組立体808は前記の調整装置2
00のクランプパッド組立体370と構造的におよび機
能的に同様である。クランプパッド組立体808は軸7
76の回転に応答して移送位置と基板クランプ位置の間
をクランプストロークを通じて駆動される。クランプカ
ム780とカム従動節800はそのクランプストローク
内でクランプパッド組立体808の位置を制御するよう
に協働する。
【0107】ロードビームアームブロック組立体756
は機能的なクランプブロック組立体754のすぐ上に位
置しており、かつ線状軸受822により案内棒770上
を垂直な往復運動可能に取りつけられた案内ブロック8
20を有する。案内ブロック820の下面は凹部824
を有し、この凹部内にカム従動節826が案内ブロック
に回転可能に取りつけられている。カム従動節826は
カム組立体758のアクチュエータカム782により係
合可能に位置している。案内ブロック820の対向する
側の引張ばね828が案内ブロック820とベース組立
体750の間に連結されていて、アクチュエータブロッ
ク組立体756を下方へかつそのカム従動節826をア
クチュエータカム782と係合するように付勢してい
る。
【0108】エレベータ組立体830のようなロードビ
ーム作用部材または組立体が案内ブロック820の前に
取りつけられている。エレベータ組立体830は支持ア
ーム832を有し、この支持アームは案内ブロック82
0から延びており、かつクランプパッド762とクラン
プパッド組立体808の間にクランプされた懸架装置1
4の堅い領域26の上方にエレベータピン834を位置
決めする。エレベータ組立体830は軸776の回転に
応答して引っ込んだ位置と上昇した位置の間をエレベー
タストロークを通じて駆動される。アクチュエータカム
782とカム従動節826はそのエレベータストローク
内でエレベータ組立体830の位置を制御するように協
働する。
【0109】図40に概略的に示したように、懸架装置
クランプ/アクチュエータ組立体728は、ウオーキン
グビーム送り軸729をカム組立体758にインターフ
ェースする制御システム840を有する。制御システム
840が図44に詳細に示されており、光学エンコーダ
842、モータコントローラ844およびモータ846
を有する。光学エンコーダ842はウオーキングビーム
送り軸729に慣用の仕方で光学的に連結されかつ送り
軸の位置を表す電気的位置信号を発生する。モータコン
トローラ844は、エンコーダ842からの位置信号を
受けるように形造られた慣用のプログラム可能なモータ
コントローラである。図示のように、モータコントロー
ラ844は調整モジュール704の制御システム726
にインターフェースされている。制御システム726は
制御コマンドをモータコントローラ844に与えかつモ
ータコントローラから情報を受ける。それにより、制御
システム726は、制御システムが制御する機能の動作
(すなわち、ステーション714におけるグラム荷重測
定組立体730およびz高さ測定器械732の動作)を
懸架装置クランプ/アクチュエータ組立体728の動作
に同期させることができる。
【0110】モータコントローラ844はエンコーダ8
42から受けた位置信号および制御システム726から
受けた制御コマンドに応じてモータ駆動信号を発生する
ようにプログラムされている。コントローラ844によ
り生じたモータ駆動信号がモータ846に慣用の仕方で
加えられる(例えば、モータドライバーを介して、図示
せず)。カム軸776の回転、したがって位置決めピン
ブロック組立体752により行われるキャリアストリッ
プ案内操作、機能的なクランプブロック組立体754に
より行われる基板クランプ操作、ロードビームアクチュ
エータブロック組立体756により行われるロードビー
ム上昇操作が送り軸729の回転に同期される。位置決
めブロック組立体752により行われるキャリアストリ
ップ案内操作の相対運動とタイミング、機能的なクラン
プブロック組立体754により行われる基板クランプ操
作およびロードビームアクチュエータブロック組立体7
56により行われるロードビーム上昇操作が位置決めカ
ム778、クランプカム780およびアクチュエータカ
ム782により同期される。懸架装置14が調整モジュ
ール704のステーション714〜719を通じて前進
する速度は、ウオーキングビーム送り軸729が回転さ
れる速度に直接関連しているので、ステーション714
の制御システム840および調整モジュール704の制
御システム726およびこれらの制御システムにより制
御される操作は、懸架装置14が調整モジュールを通じ
て前進している速度に有効に同期される。
【0111】グラム荷重および高さ測定ステーション7
14は次のように作用する。ウオーキングビームが懸架
装置14を懸架装置クランプ/アクチュエータ組立体7
28へ前進させているときに、制御システム840によ
って、カム778、780および782が位置決めピン
ブロック組立体752、クランプブロック組立体754
およびロードビームアクチュエータブロック組立体75
6をそれぞれそれらの延長位置へ駆動する位置まで軸7
76が回転する。懸架装置14の取付領域18がクラン
プパッド762の上方に位置決めされた後、そして軸7
76の連続回転とともに、位置決めカム778によりピ
ン792がキャリアストリップ位置決めストロークを通
じてその延長位置に向かって駆動される。同時に、クラ
ンプカム780により、クランプパッド組立体808が
そのクランプストロークを通じてクランプ位置に向かっ
て駆動される。位置決めピン792の運動がクランプパ
ッド組立体808の運動を導き、したがってピンがキャ
リアストリップ34の孔35を通って延び、それにより
クランプパッド組立体808が懸架装置の取付領域18
と係合する前に、懸架装置14の基板21がクランプパ
ッド762と一直線に整合された状態でキャリアストリ
ップを位置決めする。懸架装置14が位置決めされかつ
クランプパッド組立体808が取付領域18と係合した
後、位置決めカム778とクランプカム780によりピ
ン792とクランプパッド組立体がそれらの延長位置へ
駆動されてその延長位置に保持される。懸架装置14の
取付領域18と基板21はクランプパッド762とクラ
ンプパッド組立体808の間にベース760に固定クラ
ンプされる。
【0112】クランプパッド組立体808がそのクラン
プ位置に向かって駆動されている間に、アクチュエータ
カム782によりエレベータ組立体830がそのエレベ
ータストロークを通じてエレベータ位置へ駆動される
が、エレベータ組立体の運動がクランプパッド組立体の
運動に遅れる。懸架装置14がクランプされた後、エレ
ベータピンがその上昇位置へ駆動されたときにエレベー
タピン834がロードビーム16に係合してロードビー
ムをフライ高さをわずかに超えた位置へ持ち上げる。エ
レベータピン834がその上昇位置へ駆動されていると
きに、モータコントローラ844が調整モジュール70
4の制御システム726へ指示を与える。その指示に応
答して、制御システム726が制御信号を発生し、それ
によりステッパーモータ738がロードセル744をそ
のフライ高さ測定位置へ駆動する。一度ロードセル74
4がフライ高さ測定位置にあると、アクチュエータカム
782によりエレベータピン834が短い距離だけその
引っ込んだ位置に向かって駆動されて、懸架装置14の
屈曲部20をロードセルの上へ静かに位置決めする。そ
れから、懸架装置14のフライ高さグラム荷重の測定値
が取られる。また、制御システム726により、z高さ
測定器械732が懸架装置14のz高さの測定を開始す
るとともに、懸架装置がロードセル744によりフライ
高さへ持ち上げられる。フライ高さグラム荷重およびz
高さ測定に続いて軸776がさらに回転すると、位置決
めブロック組立体752、クランプブロック組立体75
4およびロードビームアクチュエータブロック組立体7
56の上記の作用が、位置決めカム792、クランプパ
ッド組立体808およびロードセル744をそれらの引
っ込んだ位置へ戻すために逆の順序で有効に繰り返され
る。それから、測定された懸架装置14を静止姿勢測定
ステーション715へ前進させることができ、かつ他の
懸架装置をグラム荷重および高さ測定ステーション71
4へ前進させることができる。
【0113】すぐ前に述べたものと同様な懸架装置クラ
ンプ/アクチュエータ組立体および関連した制御システ
ム(すなわち、組立体728およびシステム840と同
様な)は、巻きモジュール702および調整モジュール
704の他のステーションに含めることができる。調整
システム700の一つの実施の形態は、ステーション7
10および714〜719におけるそれぞれ728およ
び840と同様な懸架装置クランプ/アクチュエータ組
立体および制御システムを有する。懸架装置クランプ/
アクチュエータ組立体728および制御システム840
のモジュラー特性が与えられると、それらを調整システ
ム700の他のステーションに用いるために有効に適合
させることができる。例えば、懸架装置クランプ/アク
チュエータ組立体728は、変化するタイミング必要条
件を適応させるために軸776に778、780および
782のような種々のカムを取りつけることにより他の
ステーションに用いるために適合させることができる。
制御システム840を、他のステーションの必要条件に
適応させるためにプログラムすることもできる。
【0114】懸架装置クランプ/アクチュエータ組立体
728のロードビームアクチュエータブロック組立体7
56を調整装置700の他のステーションに用いるため
に適合させることもできる。例えば、エレベータ組立体
830の代わりに、ピッチ調整ステーション716の懸
架装置クランプ/アクチュエータ組立体の実施の形態
は、調整装置200のステーション206のクランプパ
ッド474と機能的に同様なロードビームクランプパッ
ドを有するロードビームアクチュエータブロック組立体
を有する。ピッチ調整ステーション716の懸架装置ク
ランプ/アクチュエータ組立体のベース組立体は、調整
装置200のステーション206のクランプ領域26
0、プランジャ332およびばね組立体338と機能的
に同様な調整クランプ領域、プランジャおよびばね組立
体を有する。それにより、ステーション716の懸架装
置クランプ/アクチュエータ組立体のロードビームアク
チュエータブロックおよびベースは、ステーションによ
り行われるピッチ調整過程中懸架装置14の堅い領域2
6を固定クランプするように形造られている。
【0115】エレベータ組立体839の代わりに、レー
ザー調整ステーション717の懸架装置クランプ/アク
チュエータ組立体の実施の形態は、調整装置200のレ
ーザー調整ステーション208のクランプパッド組立体
602と構造的にかつ機能的に同様なクランプパッド組
立体を有するロードビームアクチュエータブロック組立
体を有する。それにより、ステーション714の懸架装
置クランプ/アクチュエータ組立体のロードビームアク
チュエータブロックは、ステーション720のロードビ
ーム位置決め組立体と協働するように形造られている。
レーザー調整ステーション717のこの実施の形態で
は、光ファイバーがステーションでクランプされた懸架
装置14のばね領域24のすぐ下の位置でベースに固定
されている。
【0116】本発明の他の実施の形態である懸架装置調
整装置900を図45に全体的に示す。図示のように、
装置900は、静止姿勢測定ステーション901、ピッ
チ調整ステーション902、レーザー調整ステーション
903、静止姿勢測定ステーション904およびグラム
荷重および高さ測定ステーション905を有し、これら
の全てはステーション906を制御するためにインター
フェースされている。懸架装置調整装置100に関して
前述したウオーキングビームのようなウオーキングビー
ム(図45に示してない)は、成形された懸架装置14
のキャリアストリップ34(これも図示してない)を装
置900を通じて前進させ、そして引続き各懸架装置1
4をステーション901〜905に位置決めする。各ス
テーション901〜905に位置決めされた後、懸架装
置14がその取付領域18で機能的にクランプされそし
てクランプが解除されて引き続くステーションへ前進す
る前に処理される。ステーション901〜905の全操
作が制御システム906により統合されて制御される。
【0117】静止姿勢測定ステーション901では、屈
曲部20の予備調整静止姿勢(ピッチと巻きの両方)が
静止姿勢測定器械(図45には示してない)を用いて測
定される。静止姿勢測定ステーション901は、前述し
た懸架装置調整装置700のステーション715と構造
的にかつ機能的に同様であることができるが、懸架装置
は測定のためにフライ高さに持ち上げられない。
【0118】ピッチ調整ステーション902では、懸架
装置14の堅い領域26が固定クランプされる。それか
ら、屈曲部20がピッチ調整機構(図45には示してな
い)により上方へまたは下方に可塑的に曲げられて、屈
曲部のピッチが調整される。ピッチ調整ステーション
は、前述した懸架装置調整装置700のステーション7
16と構造的におよび機能的に同様であることができ
る。
【0119】レーザー調整ステーション903では、ロ
ードビーム位置決め組立体(図45には示してない)が
調整ステーションで懸架装置14の堅い領域26を配向
しかつ位置決めしてばね領域24に応力を加える。それ
から、ばね領域24が、レーザーにより発生しかつ光フ
ァイバーを通ってばね領域へ向けられた赤外線を当てる
ことにより応力緩和される。懸架装置が巻かれなかった
ので(すなわち、調整装置700の708のような巻き
ステーションで処理されなかったので)、グラム荷重お
よび高さがレーザー調整ステーション903で懸架装置
14に与えられる。実際に、レーザー調整ステーション
903はばね領域24への半径を含む。懸架装置14の
巻きはステーション903で調整される。レーザー調整
過程を行うために用いられかつ後述する算法の変化を除
いて、レーザー調整ステーション903は上記の懸架装
置調整装置700のステーション717と構造的におよ
び機能的に同様であることができる。
【0120】静止姿勢測定ステーション904では、懸
架装置14がフライ高さへ持ち上げられる。それから、
屈曲部20のポスト調整静止姿勢(巻きとピッチの両
方)が静止姿勢測定器械(図45には示してない)を用
いて測定される。静止姿勢測定ステーション904はス
テーション901と構造的におよび機能的に同様である
ことができる。
【0121】グラム荷重および高さ測定ステーション9
05では、懸架装置14が再びフライ高さに持ち上げら
れる。それから、懸架装置14のポスト調整グラム荷重
およびポスト調整高さ(すなわち、輪廓形状特性)がロ
ードセルとz高さ測定器械を用いてそれぞれ測定される
(図45には示してない)。グラム荷重および高さ測定
ステーション905は調整装置700のステーション7
19と構造的におよび機能的に同様であることができ
る。
【0122】調整システム900の制御システム906
は調整装置200の制御システム500と構造および作
用が同様であることができる。したがって、制御システ
ム906により実施される算法は制御システム500に
より実施される算法と同様である。制御システム900
により実施される算法の間の主な差は、制御システム5
00と異なり、ステーション902と903は巻かれな
い懸架装置14を処理するので予備調整グラム荷重また
は予備調整高さを利用しないことである。それ故、算法
により用いられる測定された予備調整グラム荷重および
予備調整高さは有効にゼロである。
【0123】本発明の懸架装置調整装置は重要な利点を
与える。特に、グラム荷重、制御システムおよび輪廓形
状のような懸架装置特性を高度の精度と繰り返し可能性
で有効に確立しおよび/または高度の精度と繰り返し可
能性に調整することができる。本発明により処理される
懸架装置の特性は高度の安定性も発揮する。
【0124】本発明を好ましい実施の形態に関して述べ
けれども、当業者であれば、本発明の精神と範囲から逸
脱せずに形状と細部を変更できることを認めるだろう。
特に、システム100、200、700および900を
用いて個々の懸架装置および高さジンバル組立体を調整
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ヘッドジンパル組立体の等角図である。
【図2】キャリアストリップから延びる複数のほぼ平ら
な懸架装置を有するキャリアストリップの図である。
【図3】ばね領域の輪廓を示す、図1に示したヘッドジ
ンパル組立体の懸架装置の側面図である。
【図4】懸架装置の輪廓形状の特徴を述べるために用い
られたパラメータを示す、図3に示した懸架装置の基端
部の詳細側面図である。
【図5】本発明による懸架装置調整装置の第一の実施の
形態の等角図である。
【図6】A〜Cは図5に示したグラム荷重測定ステーシ
ョンの懸架装置および部分の詳細概略図であり、かつ懸
架装置のフライ高さグラム荷重を測定するためのステー
ションの作用を示す。
【図7】図5に示した懸架装置グラム荷重調整ステーシ
ョンの詳細側面図である。
【図8】懸架装置グラム調整ステーションにより実施さ
れる懸架装置グラム調整過程を示す、図7に示した懸架
装置グラム調整ステーションの懸架装置と部分の詳細概
略図である。
【図9】図5に示した懸架装置グラム荷重調整装置の電
気的サブシステムの部分のブロックダイアグラムであ
る。
【図10】懸架装置グラム調整ステーションにより行わ
れるグラム調整過程のフローチャートである。
【図11】本発明による懸架装置調整装置の第二の実施
の形態の等角図である。
【図12】図11に示した静止姿勢測定およびピッチ調
整ステーションの懸架装置クランプ組立体の後ろ側の図
である。
【図13】A〜Cは破断して断面で示した部分を有する
静止姿勢測定およびピッチ調整ステーションの側面図で
あり、クランプ組立体がその移送、機能的なクランプお
よびロードビームクランプ位置にある状態をそれぞれ示
す。
【図14】図12に示した懸架装置クランプ組立体のベ
ースの等角図である。
【図15】懸架装置クランプ組立体のベース組立体の平
面図である。
【図16】図15に示したベース組立体の断面側面図で
ある。
【図17】図16に示したベース組立体の機能的なクラ
ンプ領域およびロードビームクランプ領域の詳細な断面
側面図である。
【図18】図12に示した懸架装置クランプ組立体のロ
ードビームクランプ組立体および機能的なクランプ領域
の詳細な断面側面図である。
【図19】図18に示した機能的なクランプ組立体のク
ランプフレーム組立体の平面図である。
【図20】図18に示したロードビームクランプ組立体
の調整フレームの平面図である。
【図21】図19に示したクランプフレーム組立体の詳
細な断面側面図である。
【図22】静止姿勢測定およびピッチ調整ステーション
の詳細な等角図である。
【図23】AおよびBは、図21に示したクランプパッ
ド組立体の詳細な断面側面図である。
【図24】機能的なクランプ組立体、ロードビーム組立
体および屈曲曲げ組立体の詳細な側面図であり、その部
分を断面で示してある。
【図25】図11に示した懸架装置調整装置の電気的サ
ブシステムのブロックダイアグラムである。
【図26】図25に示したグラム荷重および輪廓形状測
定ステーションと静止姿勢測定おびピッチ調整ステーシ
ョンの電気的サブシステムの詳細なブロックダイアグラ
ムである。
【図27】図11に示した静止姿勢測定およびピッチ調
整ステーションにより行われる静止姿勢測定およびピッ
チ調整過程のフローダイアグラムである。
【図28】図11に示したレーザー調整ステーションの
部分の側面図である.
【図29】図11に示したレーザー調整ステーションの
部分の詳細な平面図である。
【図30】図28に示したレーザー調整ステーションの
詳細な側面図である。
【図31】図11に示したレーザー調整ステーションの
懸架装置と部分の詳細な等角図であり、レーザー調整ス
テーションにより実施されるレーザー調整過程を示す。
【図32】図25に示したレーザー調整ステーションの
電気的サブシステムの詳細なブロックダイアグラムであ
る。
【図33】図11に示したレーザー調整ステーションに
より行われるレーザー調整過程のフローダイアグラムで
ある。
【図34】図11に示した静止姿勢測定ステーションの
懸架装置クランプ組立体の後ろ側の図である。
【図35】破断して断面で示した部分を有する静止姿勢
測定ステーションの側面図であり、クランプ組立体をそ
の測定クランプ位置で示す。
【図36】図25に示した静止姿勢測定ステーションの
電気的サブシステムの詳細なブロックダイアグラムであ
る。
【図37】図11に示した静止姿勢測定ステーションに
より行われる静止姿勢測定過程のフローダイアグラムで
ある。
【図38】図13A〜図13Cに示したレーザー調整ス
テーションで行われるレーザー調整過程および図13A
〜図13Cに示した静止姿勢測定およびピッチ調整ステ
ーションで行われるピッチ調整過程を制御するために図
25に示した制御システムにより用いられる算法の数学
的等式を述べてある。
【図39】本発明による懸架装置調整装置のブロックダ
イアグラムである。
【図40】図39に示したグラム荷重および高さ測定ス
テーションの側面図であり、その部分を断面で示してあ
る。
【図41】図40に示した懸架装置クランプ/アクチュ
エータ組立体の詳細図であり、その部分が断面で示して
ある。
【図42】図40に示した懸架装置クランプ/アクチュ
エータ組立体の等角図である。
【図43】基板クランプを示す、図40に示したクラン
プ/アクチュエータ組立体の詳細な断面図である。
【図44】図40に示したグラム荷重および高さ測定ス
テーションの制御システムのブロックダイアグラムであ
る。
【図45】本発明による懸架装置調整装置のブロックダ
イアグラムである。
【符号の説明】
10 ジンバルヘッド組立体 12 ヘッドスライダ組立体 14 懸架装置 16 ロードビーム 18 取付領域 20 懸架装置の屈曲部 21 基板 23 取付ボス 24 ばね領域 26 堅い領域 100 懸架装置調整装置 200 懸架装置調整装置 700 懸架装置調整装置 900 懸架装置調整装置 101 ウオーキングビーム 102 巻きステーション 104 第一のグラム荷重測定ステーション 106 グラム荷重調整ステーション 108 第二のグラム荷重測定ステーション

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スプリング範囲、基部側端部の据付範囲
    及び遠位側端部のヘッド収容範囲を備えたロードビーム
    を有するタイプの懸架装置の1つ若しくは複数のパラメ
    ータを調整するためのヘッド懸架装置調整システムにし
    て、 ロードビームに係合し当該ロードビームを据付範囲に対
    する調整位置に支持するためのロードビーム係合部材
    と、 当該ロードビーム係合部材を駆動し位置決めするための
    アクチュエータと、 ロードビームの少なくともスプリング範囲に熱を加える
    ための熱源と、 ロードビームがストレス解放された後に懸架装置に所望
    のポスト調整パラメータ値を備えさせることになる懸架
    装置パラメータ調整位置を表すパラメータ調整データを
    記憶するためのメモリと、 上記アクチュエータと熱源とメモリと連結し、パラメー
    タ調整データの作用としてアクチュエータを作動し、所
    望のパラメータ値に懸架装置の1つ若しくは複数のパラ
    メータを調整するために熱源を作動するコントローラと
    を有してなるヘッド懸架装置調整システム。
  2. 【請求項2】 上記システムが更に懸架装置の測定され
    た1つ若しくは複数のプレ調整パラメータ値を表す情報
    を受けるためのプレ調整入力ターミナルを有してなり、
    上記コントローラが当該プレ調整入力ターミナルにも連
    結し、所望のパラメータ値に懸架装置の1つ若しくは複
    数のパラメータを調整するためにパラメータ調整データ
    と測定されたプレ調整パラメータ値の作用としてアクチ
    ュエータを作動することを特徴とする請求項1に記載の
    ヘッド懸架装置調整システム。
  3. 【請求項3】 上記システムが更に懸架装置の測定され
    た1つ若しくは複数のポスト調整パラメータ値を表すポ
    スト調整測定データを受けるためのポスト調整入力ター
    ミナルを有してなり、上記コントローラが、測定された
    1つ若しくは複数のポスト調整パラメータ値と所望のパ
    ラメータ値の間の差の作用として、メモリに記憶された
    パラメータ調整データを最新のものにすることを特徴と
    する請求項1又は請求項2に記載のヘッド懸架装置調整
    システム。
  4. 【請求項4】 1つ若しくは複数の調整されたパラメー
    タ値が、懸架装置グラムロード、静止姿勢及び輪郭的な
    幾何学的形状のうちの1つ若しくは複数を有してなるこ
    とを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のヘ
    ッド懸架装置調整システム。
  5. 【請求項5】 スプリング範囲、基部側端部の据付範囲
    及び遠位側端部のヘッド収容範囲を備えたロードビーム
    を有するタイプの懸架装置の1つ若しくは複数のパラメ
    ータを調整するための方法にして、 ロードビームがストレス解放された後に、懸架装置に所
    望のポスト調整パラメータ値を備えさせることになる調
    整位置を表すパラメータ調整データを記憶すること、 ロードビームがストレス解放された後に、パラメータ調
    整データにアクセスし、懸架装置に所望のポスト調整パ
    ラメータ値を備えさせることになる調整位置にロードビ
    ームを位置決めすること、 ロードビームが調整位置に位置決めされている間にロー
    ドビームをストレス解放するためにロードビームの少な
    くともスプリング範囲に熱を加えることからなる方法。
  6. 【請求項6】 パラメータ調整データを記憶すること
    が、ロードビームがストレス解放された後に懸架装置に
    所望のポスト調整パラメータ値を備えさせることになる
    ロードビーム調整位置の作用として1つ若しくは複数の
    パラメータ値を表すパラメータ調整データを記憶するこ
    とを有してなること、及びパラメータ調整データにアク
    セスすることが、ロードビームがストレス解放された後
    に、測定された1つ若しくは複数のプレ調整パラメータ
    値の作用として、パラメータ調整データをアクセスし、
    懸架装置に所望のポスト調整パラメータ値を備えさせる
    ことになる調整位置にロードビームを位置決めすること
    を有してなることを特徴とする請求項5に記載の方法。
  7. 【請求項7】 更に、測定された1つ若しくは複数のポ
    スト調整パラメータ値の機能として、パラメータ調整デ
    ータを最新のものにすることを特徴とする請求項5又は
    請求項6に記載の方法。
  8. 【請求項8】 懸架装置グラムロード、静止姿勢及び輪
    郭的な幾何学的形状のうちの1つ若しくは複数を調整す
    るための請求項5〜7のいずれか一項に記載の方法。
JP9142717A 1996-05-31 1997-05-30 磁気ヘッド懸架装置のためのサーマル調整システム Pending JPH10269538A (ja)

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US08/657778 1996-05-31
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US08/655849 1996-05-31
US08/656639 1996-05-31

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