JPH10268204A - 顕微鏡用落射照明装置 - Google Patents
顕微鏡用落射照明装置Info
- Publication number
- JPH10268204A JPH10268204A JP9092863A JP9286397A JPH10268204A JP H10268204 A JPH10268204 A JP H10268204A JP 9092863 A JP9092863 A JP 9092863A JP 9286397 A JP9286397 A JP 9286397A JP H10268204 A JPH10268204 A JP H10268204A
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- Japan
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- illumination
- optical system
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- stop
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 照明光(励起光)の波長が変化しても、常に
標本面の所定の領域に照明光を集光させることができ
る。 【解決手段】顕微鏡用落射照明装置において、照明光学
系に設けられた視野絞りFSの像が,異なる波長の照明
光に対して、常に物体面上に結像するように、前記視野
絞りが光軸方向に変位可能である。
標本面の所定の領域に照明光を集光させることができ
る。 【解決手段】顕微鏡用落射照明装置において、照明光学
系に設けられた視野絞りFSの像が,異なる波長の照明
光に対して、常に物体面上に結像するように、前記視野
絞りが光軸方向に変位可能である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、落射蛍光顕微鏡の
照明装置、ケージド試薬を用いるケージド照明装置また
はコンフォーカル顕微鏡の照明装置等の顕微鏡用落射照
明装置に関する。
照明装置、ケージド試薬を用いるケージド照明装置また
はコンフォーカル顕微鏡の照明装置等の顕微鏡用落射照
明装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に物質はある波長の光で照明(励
起)されると、この光を吸収し、それより長い波長の
光、すなわち蛍光を発する。落射蛍光顕微鏡等は、標本
の持つ蛍光性を調べるためのものであり、可視光または
紫外光などを励起光として用い、対物レンズを透過した
照明光(励起光)を標本面の特定の領域に集光させ、当
該照明領域での蛍光を観測することにより、標本の物理
的特性を調べるものである。かかる場合に、光源からの
光の波長をバンドパスフィルタ等を用いて選択し、種々
の波長の照明光(励起光)を用いて蛍光観察することが
一般に行われている。
起)されると、この光を吸収し、それより長い波長の
光、すなわち蛍光を発する。落射蛍光顕微鏡等は、標本
の持つ蛍光性を調べるためのものであり、可視光または
紫外光などを励起光として用い、対物レンズを透過した
照明光(励起光)を標本面の特定の領域に集光させ、当
該照明領域での蛍光を観測することにより、標本の物理
的特性を調べるものである。かかる場合に、光源からの
光の波長をバンドパスフィルタ等を用いて選択し、種々
の波長の照明光(励起光)を用いて蛍光観察することが
一般に行われている。
【0003】顕微鏡の対物光学系などは所定の波長に対
して諸収差が極力小さくなるように設計されている。従
って、複数の波長域、たとえば可視域から紫外域の照明
光を使用して励起光観察を行う場合、照明光の波長が異
なることにより、軸上(縦方向)色収差が発生してしま
う。このため異なる波長の照明光を用いた場合、対物光
学系で発生する軸上色収差の影響で、照明光を標本の所
定の領域に集光できない、あるいは所定のエネルギー量
を集光させることができないという問題が生じていた。
して諸収差が極力小さくなるように設計されている。従
って、複数の波長域、たとえば可視域から紫外域の照明
光を使用して励起光観察を行う場合、照明光の波長が異
なることにより、軸上(縦方向)色収差が発生してしま
う。このため異なる波長の照明光を用いた場合、対物光
学系で発生する軸上色収差の影響で、照明光を標本の所
定の領域に集光できない、あるいは所定のエネルギー量
を集光させることができないという問題が生じていた。
【0004】例えば、特表平6−506538号公報で
は、別々の場所に設けられた紫外光源と可視光源からの
可視光及び紫外光を同時に物体面上に集光させる構成で
ある。かかる構成において、紫外光に対する対物レンズ
の軸上色収差を補正し、紫外光の合焦エラーを無くすた
めに、補正レンズを紫外光源側の光路中に最初から挿入
している。
は、別々の場所に設けられた紫外光源と可視光源からの
可視光及び紫外光を同時に物体面上に集光させる構成で
ある。かかる構成において、紫外光に対する対物レンズ
の軸上色収差を補正し、紫外光の合焦エラーを無くすた
めに、補正レンズを紫外光源側の光路中に最初から挿入
している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特表平6−5
06538号公報に開示されている構成では、新たな補
正レンズを光学系に付加しなければならず、また、その
ための場所を要すること等の問題がある。
06538号公報に開示されている構成では、新たな補
正レンズを光学系に付加しなければならず、また、その
ための場所を要すること等の問題がある。
【0006】さらに、図1に示す落射照明光学系におい
て、異なる波長の照明光に対して、図2に示すようにコ
レクターレンズCLを光軸方向に移動することにより、
対物光学系の軸上色収差を補償する方法もある。しかし
この方法ではコレクターレンズCL等の移動に伴って瞳
の位置(すなわち視野絞りの像の位置)が動いてしま
い、蛍光顕微鏡などの観察に置いて必要な所定の範囲を
効率的にムラなく照明するという条件がくずれるので、
適切な観察ができなくなってしまうという問題もある。
て、異なる波長の照明光に対して、図2に示すようにコ
レクターレンズCLを光軸方向に移動することにより、
対物光学系の軸上色収差を補償する方法もある。しかし
この方法ではコレクターレンズCL等の移動に伴って瞳
の位置(すなわち視野絞りの像の位置)が動いてしま
い、蛍光顕微鏡などの観察に置いて必要な所定の範囲を
効率的にムラなく照明するという条件がくずれるので、
適切な観察ができなくなってしまうという問題もある。
【0007】本発明は、かかる問題について鑑みてなさ
れたものであり、試料の所定の範囲を異なる波長で照明
し観察する場合または一定波長の照明下で対物光学系を
切り換えて観察する場合において、常に、試料の所定の
領域に照明光を集光させることができる顕微鏡用落射照
明装置を提供することを目的とする。
れたものであり、試料の所定の範囲を異なる波長で照明
し観察する場合または一定波長の照明下で対物光学系を
切り換えて観察する場合において、常に、試料の所定の
領域に照明光を集光させることができる顕微鏡用落射照
明装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、照明光学系と
対物光学系とから成り、前記対物光学系を通して物体面
を照明する顕微鏡用落射照明装置において、前記照明光
学系に設けられた視野絞りの像が,異なる波長の照明光
に対して、常に前記物体面上に結像するように、前記視
野絞りが光軸方向に変位可能であることを特徴としてい
る。
対物光学系とから成り、前記対物光学系を通して物体面
を照明する顕微鏡用落射照明装置において、前記照明光
学系に設けられた視野絞りの像が,異なる波長の照明光
に対して、常に前記物体面上に結像するように、前記視
野絞りが光軸方向に変位可能であることを特徴としてい
る。
【0009】かかる特徴により、複数の異なる波長で物
体(標本)を照明した場合でも、常に視野絞りの像を物
体面に結像させることが出来る。視野絞りの像を物体面
に結像させると、照明光は物体面上に集光することとな
り、良好な観察が可能となる。
体(標本)を照明した場合でも、常に視野絞りの像を物
体面に結像させることが出来る。視野絞りの像を物体面
に結像させると、照明光は物体面上に集光することとな
り、良好な観察が可能となる。
【0010】また、本発明は、照明光学系と対物光学系
とから成り、前記対物光学系を通して物体面を照明する
顕微鏡用落射照明装置において、前記照明光学系に設け
られた視野絞りの像が,異なる波長の照明光に対して、
常に前記物体面上に結像するように、前記照明光学系の
少なくとも1つのレンズ群が光軸方向に変位可能である
ことを特徴とする。
とから成り、前記対物光学系を通して物体面を照明する
顕微鏡用落射照明装置において、前記照明光学系に設け
られた視野絞りの像が,異なる波長の照明光に対して、
常に前記物体面上に結像するように、前記照明光学系の
少なくとも1つのレンズ群が光軸方向に変位可能である
ことを特徴とする。
【0011】かかる特徴により、照明光の波長を変えて
も、視野絞りの像が物体面に結像するように照明光学系
が移動するので、良好な結像関係を得ることが出来る。
も、視野絞りの像が物体面に結像するように照明光学系
が移動するので、良好な結像関係を得ることが出来る。
【0012】さらに、本発明は、照明光学系と選択的に
使用される複数の対物光学系とから成り、前記対物光学
系を通して物体面を照明する顕微鏡用落射照明装置にお
いて、前記照明光学系に設けられた視野絞りの像が,前
記複数の対物光学系の各々に対して、常に前記物体面上
に結像するように、前記視野絞りが光軸方向に変位可能
であることを特徴としている。
使用される複数の対物光学系とから成り、前記対物光学
系を通して物体面を照明する顕微鏡用落射照明装置にお
いて、前記照明光学系に設けられた視野絞りの像が,前
記複数の対物光学系の各々に対して、常に前記物体面上
に結像するように、前記視野絞りが光軸方向に変位可能
であることを特徴としている。
【0013】かかる特徴により、一定波長で物体を照明
している場合に、対物レンズを選択的に切り換えても、
視野絞りの像が常に物体面にできるので、照明光を物体
に集光させることが可能である。
している場合に、対物レンズを選択的に切り換えても、
視野絞りの像が常に物体面にできるので、照明光を物体
に集光させることが可能である。
【0014】
【発明の実施の態様】以下本発明の実施例を添付図面に
基づいて説明する。図3及び図4は、本発明の第1実施
例にかかる落射照明装置の概略及び構成を示す図であ
る。図4においてランプハウス1内にある光源2を出た
光は、熱線吸収フィルタ3を透過後、波長選択手段であ
るバンドパスフィルタ(または励起フィルタ)4を透過
し、レンズ群5により視野絞りユニット6に入射する。
視野絞りユニット6は、絞り羽根6a、絞り羽根開閉ユ
ニット6b、心出し装置6c及び駆動装置6dより構成
される。絞り羽根6aの絞り像は、レンズ群7以降図示
しない対物レンズまでの光学系により、標本上に投影さ
れる。
基づいて説明する。図3及び図4は、本発明の第1実施
例にかかる落射照明装置の概略及び構成を示す図であ
る。図4においてランプハウス1内にある光源2を出た
光は、熱線吸収フィルタ3を透過後、波長選択手段であ
るバンドパスフィルタ(または励起フィルタ)4を透過
し、レンズ群5により視野絞りユニット6に入射する。
視野絞りユニット6は、絞り羽根6a、絞り羽根開閉ユ
ニット6b、心出し装置6c及び駆動装置6dより構成
される。絞り羽根6aの絞り像は、レンズ群7以降図示
しない対物レンズまでの光学系により、標本上に投影さ
れる。
【0015】バンドパスフィルタ4aが可視光域の波長
を透過させる場合、対物レンズ8を他の対物レンズに切
り換えても、通常、諸収差は補正されているため、絞り
像の結像位置は変化しない。バンドパスフィルタ4を切
換え、紫外光用バンドパスフィルタ4bを光路に挿入し
た場合、対物レンズの軸上色収差のため、絞りの位置は
光軸上を光源方向に移動する。絞り位置の移動量は、対
物レンズの種類によって異なるため、任意の位置に止め
る必要がある。視野絞りの光軸方向への移動は、コント
ローラ6fによって行う。コントローラ6fからの移動
指令により、制御回路6eは、駆動装置6dを駆動し、
視野絞り(照射絞り)ユニット6全体を図3に示すよう
に光源側に移動させる。オペレータは接眼レンズ(図示
せず)またはTVモニタ(図示せず)等の観察手段を通
し、視野絞り(照射絞り)像のフォーカスを合わせる。
また、コントロール部に記憶機能を持たせれば、視野絞
りを移動させる位置を記憶させておき、随時リコール命
令で記憶させた絞り位置を呼び出し、絞りを移動させる
こともできる。視野絞り(照射絞り)ユニット6がリミ
ットセンサ6hに接触すると、制御回路6eがユニット
の駆動を停止する。一方、可視光照明時には、リミット
センサ6g側にユニットを接触させて停止させればよ
い。
を透過させる場合、対物レンズ8を他の対物レンズに切
り換えても、通常、諸収差は補正されているため、絞り
像の結像位置は変化しない。バンドパスフィルタ4を切
換え、紫外光用バンドパスフィルタ4bを光路に挿入し
た場合、対物レンズの軸上色収差のため、絞りの位置は
光軸上を光源方向に移動する。絞り位置の移動量は、対
物レンズの種類によって異なるため、任意の位置に止め
る必要がある。視野絞りの光軸方向への移動は、コント
ローラ6fによって行う。コントローラ6fからの移動
指令により、制御回路6eは、駆動装置6dを駆動し、
視野絞り(照射絞り)ユニット6全体を図3に示すよう
に光源側に移動させる。オペレータは接眼レンズ(図示
せず)またはTVモニタ(図示せず)等の観察手段を通
し、視野絞り(照射絞り)像のフォーカスを合わせる。
また、コントロール部に記憶機能を持たせれば、視野絞
りを移動させる位置を記憶させておき、随時リコール命
令で記憶させた絞り位置を呼び出し、絞りを移動させる
こともできる。視野絞り(照射絞り)ユニット6がリミ
ットセンサ6hに接触すると、制御回路6eがユニット
の駆動を停止する。一方、可視光照明時には、リミット
センサ6g側にユニットを接触させて停止させればよ
い。
【0016】以上の実施例は駆動装置6d−6gを用い
たが、手動によって視野絞りを動かしてもよい。また、
絞り羽根6a、開閉ユニット6bのかわりに、円形や矩
形の絞りを配置したターレットやスライダであってもよ
い。さらに、ランプハウス1、光源2のかわりに、波長
の異なる複数のレーザ光源、又はマルチラインレーザで
あってもかまわない。
たが、手動によって視野絞りを動かしてもよい。また、
絞り羽根6a、開閉ユニット6bのかわりに、円形や矩
形の絞りを配置したターレットやスライダであってもよ
い。さらに、ランプハウス1、光源2のかわりに、波長
の異なる複数のレーザ光源、又はマルチラインレーザで
あってもかまわない。
【0017】さらに第1実施例の変形を図5に示す。対
物レンズの種類、絞り径、使用波長等があらかじめ限定
されている場合に、絞りユニットそのものを光軸に沿っ
て移動するのではなく、光軸方向に位置の異なる複数の
視野絞りを有するターレット11を回転させて視野絞り
を切り換えることにより、光軸上で異なる2カ所の位置
の絞りを選択することが可能である。ターレットは図6
に示すように、4種類の直径の異なる絞り12aないし
12dを2組有している。1組の絞り12aないし12
dと他の組の絞り12aないし12dとは、ターレット
を回転することにより、光軸上で異なった2カ所の位置
に切り換えられるように配置されている。センサ14
は、コントローラ6fで指定した絞りのターレット上の
位置を検知する。そして、制御回路6eの指示に基づい
て、駆動機構16でターレットを回転して視野絞りを選
択的に切り換えるものである。かかる場合も、前述の実
施例と同様に、視野絞りの切換が手動であっても、また
は光源がレーザであってもかまわない。
物レンズの種類、絞り径、使用波長等があらかじめ限定
されている場合に、絞りユニットそのものを光軸に沿っ
て移動するのではなく、光軸方向に位置の異なる複数の
視野絞りを有するターレット11を回転させて視野絞り
を切り換えることにより、光軸上で異なる2カ所の位置
の絞りを選択することが可能である。ターレットは図6
に示すように、4種類の直径の異なる絞り12aないし
12dを2組有している。1組の絞り12aないし12
dと他の組の絞り12aないし12dとは、ターレット
を回転することにより、光軸上で異なった2カ所の位置
に切り換えられるように配置されている。センサ14
は、コントローラ6fで指定した絞りのターレット上の
位置を検知する。そして、制御回路6eの指示に基づい
て、駆動機構16でターレットを回転して視野絞りを選
択的に切り換えるものである。かかる場合も、前述の実
施例と同様に、視野絞りの切換が手動であっても、また
は光源がレーザであってもかまわない。
【0018】次に第2実施例を図7及び図8に基づいて
説明する。本実施例では、照明光(励起光)の波長が変
わった場合に、視野絞り(照射絞り)部6’の位置は光
軸方向に固定されているが、代わりに視野絞りの像が常
に物体面に結像するように、レンズ群5あるいは7を光
軸方向に移動させるものである。かかるレンズ群の移動
により、視野絞りを動かした場合と同様の効果が得られ
る。換言すれば、視野絞りの像が常に物体面に結像し、
種々の照明波長に対して、常に良好な観察を行うことが
可能である。
説明する。本実施例では、照明光(励起光)の波長が変
わった場合に、視野絞り(照射絞り)部6’の位置は光
軸方向に固定されているが、代わりに視野絞りの像が常
に物体面に結像するように、レンズ群5あるいは7を光
軸方向に移動させるものである。かかるレンズ群の移動
により、視野絞りを動かした場合と同様の効果が得られ
る。換言すれば、視野絞りの像が常に物体面に結像し、
種々の照明波長に対して、常に良好な観察を行うことが
可能である。
【0019】また、さらに好ましくは、1群のレンズ群
のみを動かすよりも、2群のレンズ群を互いに連動させ
て移動させた方が、落射照明顕微鏡観察において適切な
照明関係を保つことが出来、より効果的である。バンド
パスフィルタスライダ4によりフィルタを切換え、例え
ば紫外光用バンドパスフィルタ4bを光路に挿入した場
合、視野絞りの位置は固定したまま、レンズ群5とレン
ズ群7を互いに連動して動かす。ここでレンズ群5とレ
ンズ群7を連動させるために、これらレンズ群はバレル
9の中に収められている。駆動装置6dは、バレル9に
取り付けられ、コントローラ6fの指令により、バレル
9を光軸方向に移動させる。レンズ群は、照明光の波長
が異なることによる対物レンズの軸上色収差を補償する
ように、すなわち、視野絞りの像が常に物体面にできる
ように動かす。また、駆動装置でレンズ群を動かす代わ
りに、バレルの操作を手動で行ってもよい。さらに、絞
り羽根ユニットの代わりにターレット、スライダを使用
することも可能であり、光源はレーザ等でも良いこと
も、上記実施例と同じである。また、光源と瞳の間の倍
率が等倍である場合は、上記2つのレンズ群の移動量は
お互いに同一となる。
のみを動かすよりも、2群のレンズ群を互いに連動させ
て移動させた方が、落射照明顕微鏡観察において適切な
照明関係を保つことが出来、より効果的である。バンド
パスフィルタスライダ4によりフィルタを切換え、例え
ば紫外光用バンドパスフィルタ4bを光路に挿入した場
合、視野絞りの位置は固定したまま、レンズ群5とレン
ズ群7を互いに連動して動かす。ここでレンズ群5とレ
ンズ群7を連動させるために、これらレンズ群はバレル
9の中に収められている。駆動装置6dは、バレル9に
取り付けられ、コントローラ6fの指令により、バレル
9を光軸方向に移動させる。レンズ群は、照明光の波長
が異なることによる対物レンズの軸上色収差を補償する
ように、すなわち、視野絞りの像が常に物体面にできる
ように動かす。また、駆動装置でレンズ群を動かす代わ
りに、バレルの操作を手動で行ってもよい。さらに、絞
り羽根ユニットの代わりにターレット、スライダを使用
することも可能であり、光源はレーザ等でも良いこと
も、上記実施例と同じである。また、光源と瞳の間の倍
率が等倍である場合は、上記2つのレンズ群の移動量は
お互いに同一となる。
【0020】図9は第2実施例の変形例である。レンズ
の種類や使用波長が限定されている場合、レンズ群5、
7は、可視光を照明光として用いた時のレンズ群の位置
を基準として、所定量だけ距離を移動すればよい。従っ
て、図示するように、ターレット17の中に位置の異な
る複数のレンズを組み込んで、各レンズを選択的に切り
換えるものである。かかる場合も、ターゲットの切換を
手動で行ってもよい。さらに絞り羽根ユニットをスライ
ダやターレットに変更してよく、光源としてレーザ等を
使用することも可能である。
の種類や使用波長が限定されている場合、レンズ群5、
7は、可視光を照明光として用いた時のレンズ群の位置
を基準として、所定量だけ距離を移動すればよい。従っ
て、図示するように、ターレット17の中に位置の異な
る複数のレンズを組み込んで、各レンズを選択的に切り
換えるものである。かかる場合も、ターゲットの切換を
手動で行ってもよい。さらに絞り羽根ユニットをスライ
ダやターレットに変更してよく、光源としてレーザ等を
使用することも可能である。
【0021】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、落射蛍光
顕微鏡による観察あるいはコンフォーカル顕微鏡等にお
いて、異なる波長の照明光(励起光)を用いた場合、あ
るいは一定波長でも対物レンズを選択的に切り換えた場
合に、視野絞りあるいは照明光学系を移動させて、視野
絞りの像が常に物体面に形成されるようにした。この結
果、物体面上の所定の範囲のみ効率的でムラのない照明
ができるようになり、照明光の波長に依存せず常に良好
な観察が可能である。
顕微鏡による観察あるいはコンフォーカル顕微鏡等にお
いて、異なる波長の照明光(励起光)を用いた場合、あ
るいは一定波長でも対物レンズを選択的に切り換えた場
合に、視野絞りあるいは照明光学系を移動させて、視野
絞りの像が常に物体面に形成されるようにした。この結
果、物体面上の所定の範囲のみ効率的でムラのない照明
ができるようになり、照明光の波長に依存せず常に良好
な観察が可能である。
【図1】顕微鏡光学系のレンズ構成を示す概略図であ
る。
る。
【図2】従来例における照明光学系の動きを示すレンズ
構成図である。
構成図である。
【図3】第1実施例のレンズ構成を示す概略図である。
【図4】第1実施例の構成を示す図である。
【図5】第1実施例の変形例を示す図である。
【図6】第1実施例にかかるターレットの構成を示す図
である。
である。
【図7】第2実施例のレンズ構成を示す概略図である。
【図8】第2実施例を示す図である。
【図9】第2実施例の変形例を示す図である。
CL コレクターレンズ FS 視野絞り 1 ランプハウス 2 光源 3 熱線吸収フィルタ 4 バンドパスフィルタまたは励起フィルタ 5 レンズ群 6 絞り羽根ユニット 6a 絞り羽根 6b 絞り羽根開閉ユニット 6c 心出し装置 6d 駆動装置 6e 制御回路 6f コントローラ 6g リミットセンサ 6h リミットセンサ 7 レンズ群 11 視野絞りターレット 12a−12d 照射絞り(視野絞り) 14 位置検出センサ 16 駆動機構 17 レンズターレット
Claims (4)
- 【請求項1】 照明光学系と対物光学系とから成り、前
記対物光学系を通して物体面を照明する顕微鏡用落射照
明装置において、前記照明光学系に設けられた視野絞り
の像が,異なる波長の照明光に対して、常に前記物体面
上に結像するように、前記視野絞りが光軸方向に変位可
能であることを特徴とする顕微鏡用落射照明装置。 - 【請求項2】 照明光学系と対物光学系とから成り、前
記対物光学系を通して物体面を照明する顕微鏡用落射照
明装置において、前記照明光学系に設けられた視野絞り
の像が,異なる波長の照明光に対して、常に前記物体面
上に結像するように、前記照明光学系の少なくとも1つ
のレンズ群が光軸方向に変位可能であることを特徴とす
る顕微鏡用落射照明装置。 - 【請求項3】 前記照明光学系の2つのレンズ群が互い
に連動して光軸方向に変位可能であることを特徴とする
請求項2記載の顕微鏡用落射照明装置。 - 【請求項4】 照明光学系と選択的に使用される複数の
対物光学系とから成り、前記対物光学系を通して物体面
を照明する顕微鏡用落射照明装置において、前記照明光
学系に設けられた視野絞りの像が,前記複数の対物光学
系の各々に対して、常に前記物体面上に結像するよう
に、前記視野絞りが光軸方向に変位可能であることを特
徴とする顕微鏡用落射照明装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9092863A JPH10268204A (ja) | 1997-03-28 | 1997-03-28 | 顕微鏡用落射照明装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9092863A JPH10268204A (ja) | 1997-03-28 | 1997-03-28 | 顕微鏡用落射照明装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10268204A true JPH10268204A (ja) | 1998-10-09 |
Family
ID=14066276
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9092863A Withdrawn JPH10268204A (ja) | 1997-03-28 | 1997-03-28 | 顕微鏡用落射照明装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10268204A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003177322A (ja) * | 2001-12-11 | 2003-06-27 | Nikon Corp | 顕微鏡装置 |
EP3629009A1 (en) * | 2018-09-27 | 2020-04-01 | Fujifilm Corporation | Sample imaging apparatus |
-
1997
- 1997-03-28 JP JP9092863A patent/JPH10268204A/ja not_active Withdrawn
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