JPH10267708A - 検針センサの位置決め方法 - Google Patents

検針センサの位置決め方法

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JPH10267708A
JPH10267708A JP8764797A JP8764797A JPH10267708A JP H10267708 A JPH10267708 A JP H10267708A JP 8764797 A JP8764797 A JP 8764797A JP 8764797 A JP8764797 A JP 8764797A JP H10267708 A JPH10267708 A JP H10267708A
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sensor unit
sensor
dial
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JP8764797A
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English (en)
Inventor
Kuniyuki Masazumi
國之 政住
Junshi Takashina
純志 高品
Yutaka Takano
裕 高野
Kazuhiro Yamamoto
和広 山本
Takashi Kawaguchi
隆 川口
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I N S ENG KK
LINE DENSHI KK
Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd
Akishima Laboratories Mitsui Zosen Inc
Original Assignee
I N S ENG KK
LINE DENSHI KK
Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd
Akishima Laboratories Mitsui Zosen Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 計器を覆って配置されるセンサの位置決めを
容易に行うことができるようにする。 【解決手段】 センサユニットを円形計器の文字盤に沿
って回転させ、検出部を構成している円形に配置された
複数の光センサの直径方向に位置する一対の光センサの
出力を一致させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水道メータやガス
メータなどの計器の指針の指示値を検出するセンサの位
置決め方法に係り、特に計器の指針を光学的あるいは磁
気的に検出する検針センサの位置決め方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図1は、水道メータの一例を示したもの
である。図1において、水道メータ10は、文字盤部1
2に、例えば1の桁、10の桁、100の桁を表示する
目盛部14、16、18が設けてある。これらの目盛部
14、16、18は、目盛20が円形に形成してあると
ともに、それぞれの中心が中心Oに対して同一円周上に
配置してある。そして、各目盛部14、16、18の中
心には、目盛20を指示する指針22、24、26が取
り付けてある。
【0003】このような水道メータ10は、一般に家庭
等の引き込み配管に接続して設けられるため、地中に設
置してある場合が多い。ところが、積雪地帯において
は、冬期に雪が積もって水道メータが雪の下に埋まって
しまい、検針をするのが容易でない。そこで、水道メー
タを積雪があった場合でも容易に読み取ることができる
ように、水道メータに指針位置を検出するセンサを取り
付け、積雪の影響のない離れた場所で指針の指示値を読
み取る装置が提案されている。図2は、そのような装置
の検針用センサユニットの一例を示したものである。
【0004】このセンサユニット30は、水道メータ1
0の各目盛部14、16、18に対応して検出部34、
36、38が設けてある。各検出部34、36、38に
は、目盛部14、16、18に付した数字の位置に対応
させてフォトダイオードやフォトトランジスタなどの受
光素子(光センサ)40、42、44が円形に配設して
ある。また、各検出部34、36、38の中心部には、
発光ダイオードなどの発光素子46、48、50が設け
てあって、目盛部14、16、18の中心部に向けて光
を放射できるようになっている。そして、受光素子4
0、42、44は、目盛部14、16、18からの反射
光を受光し、受光量に応じた電気信号を出力するように
なっていて、この出力から各目盛部14、16、18の
指針22、24、26の位置、すなわち指針22、2
4、26による指示値を読み取ることができるようにな
っている。
【0005】なお、図2においては、理解を容易にする
ため、検出部34、36、38が目盛部14、16、1
8と同じ位置に描いてある。すなわち、センサユニット
30を水道メータ10に装着したときの検出部34、3
6、38を描いたものであって、センサユニット30を
取り外して正面視した場合、検出部34、36、38は
目盛部14、16、18と対称位置にくる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のごと
く構成したセンサユニット30は、図3に示したように
水道メータ10の上部を覆って水道メータと同芯に装着
される。このため、センサユニット30を水道メータ1
0に取り付ける際に、検出部34、36、38の各受光
素子40、42、44が目盛部14、16、18の各数
字と対応した位置に正確に位置しているか否かを目視に
よって確認することができず、センサの位置決め作業が
容易でない。
【0007】本発明は、前記従来技術の欠点を解消する
ためになされたもので、計器を覆って配置されるセンサ
の位置決めを容易に行うことができるようにすることを
目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の第1に係る検針センサの位置決め方法
は、円形計器の一部に設けられた円形目盛部に対応して
複数の指針検出センサが円形に配置してある検出部を有
するセンサユニットを前記計器の文字盤を覆って配置す
る検針センサの位置決め方法において、前記センサユニ
ットを前記文字盤に沿って回転させ、前記検出部の直径
方向に位置する一対の前記指針検出センサの出力を一致
させる構成となっている。出力を一致させる一対の指針
検出センサは、検出部の中心の回転軌跡に沿った方向に
位置しているものがよい。
【0009】また、本発明の第2に係る検針センサの位
置決め方法は、複数の指針検出センサが円形に配置して
あるセンサユニットを円形計器の文字盤を覆って配置す
る検針センサの位置決め方法において、前記センサユニ
ットを前記文字盤に沿って回転させ、前記各指針検出セ
ンサによる出力値を、予め目視により読み取った前記計
器の指針指示値に一致させる構成にしてある。文字盤に
は、複数の円形目盛部が設けてあってもよい。
【0010】そして、本発明の第3に係る検針センサの
位置決め方法は、円形計器の文字盤に複数の円形目盛部
が設けてあり、前記各円形目盛部に対応させて複数の指
針検出センサが円形に配置された複数の検出部を有るセ
ンサユニットを前記文字盤を覆って配設する検針センサ
の位置決め方法において、前記各指針検出センサの出力
が均一になるように調整するとともに、各指針検出セン
サの出力ピーク位置と対応する目盛との差を補正したの
ち、前記センサユニットを前記文字盤に対面させて配置
して回転させ、前記センサユニットの検出値を前記計器
の予め目視により読み取った指針指示値に一致させるよ
うに構成してある。
【0011】さらに、本発明の第4に係る検針センサの
位置決め方法は、計器の指針を検出する複数の指針検出
センサが設けてあるセンサユニットを文字盤を覆って配
置する検針センサの位置決め方法において、前記計器の
指針指示値を予め読み取ったのち、前記センサユニット
を前記文字盤を覆って配置して文字盤に沿って移動さ
せ、前記指針検出センサによる検出値と前記指針の指示
値との差を最小にするとともに、前記センサユニットの
出力を調整して検出値を指針指示値に一致させる構成に
してある。
【0012】また、本発明の第5に係る検針センサの位
置決め方法は、円形計器の文字盤に複数の円形目盛部が
設けてあり、前記各円形目盛部に対応させて複数の指針
検出センサが円形に配置された複数の検出部を有るセン
サユニットを前記文字盤を覆って配設する検針センサの
位置決め方法において、予め前記各目盛部の指針指示値
を読み取ったのち、前記センサユニットを前記文字盤を
覆って配置して文字盤に沿って回転させ、前記各検出部
の検出値と各検出部に対応した前記目盛部の読取り指針
指示値との差を求めるとともに、これらの差をそれぞれ
二乗して加算し、この加算値を最小にする構成となって
いる。
【0013】
【作用】上記のごとく構成した本発明の第1に係る検針
センサの位置決め方法は、センサユニットを回転させて
検出部の直径方向に位置する指針と対面していない一対
の指針検出センサの出力値を一致させることにより、円
形に配置した指針検出センサを円形の目盛に沿って容易
に配置することができる。すなわち、計器類は、一般に
目盛を設けた部分とそれ以外の部分とで光の反射率が異
なっているし、円形計器の中心部に存在する指針の円形
部の影響がある。また、センサユニットは、複数の指針
検出センサが計器の目盛に沿って配置してあるのが普通
である。従って、例えば指針検出センサとして光センサ
を用い、検出部の直径方向に配置してある一対の指針検
出センサの出力が一致した位置にセンサユニットを回転
させることにより、一対の指針検出センサが指針円形部
から等しい距離に位置していると推定でき、検出部が目
盛部と対面したことを知ることができる。すなわち、目
盛に沿って配設した複数の指針検出センサが計器の目盛
に沿って配置されたことがわかり、センサユニットが覆
っているために指針検出センサと文字盤との位置関係を
目視できない状態であっても、センサの位置決めを容
易、確実に行うことができる。
【0014】また、出力を一致させる一対の指針検出セ
ンサを、検出部の中心の回転軌跡に沿った方向に位置す
るものにすると、位置決めの確実性が向上する。すなわ
ち、検出部中心の回転軌跡の法線方向に位置する指針検
出センサは、センサユニットのわずかの回転ですぐに目
盛部から外れてしまう。このため、回転軌跡の法線方向
に位置する一対の指針検出センサの出力を同じにしたと
しても、それらの指針検出センサが目盛部から外れてい
るおそれがある。これに対して、回転軌跡に沿った方向
の一対は、検出部の目盛部に対する位置ずれが少々大き
くても、検出部の直径方向に位置する一対の指針検出セ
ンサの両方が目盛部から外れる危険性が小さく、両者の
出力が一致した状態においては、両者が目盛部と対面し
ていると考えてよく、各指針検出センサが目盛部の目盛
に沿って配置される。従って、センサユニットを回転さ
せるだけで指針検出センサの位置決めをすることができ
る。
【0015】本発明の第2に係る検針センサの位置決め
方法においては、センサユニットを回転させ、検出値が
計器の指針の指示値と同じとなるようにすることによ
り、文字盤の目盛とセンサユニットの指針検出センサと
の位置関係を目視できない状態であっても、センサユニ
ットの位置決めを正確、容易に行うことができる。
【0016】本発明の第3に係る検針センサの位置決め
方法においては、各指針検出センサの出力が均一になる
ように予め調整するとともに、各指針検出センサの出力
ピークの対応する目盛に対する位置ずれを補正しておく
ことにより、目盛部が複数設けてある場合でも、各目盛
部の指針指示値と対応した検出部の検出値とを容易に一
致させることができる。
【0017】また、本発明の第4に係る検針センサの位
置決め方法においては、複数の目盛部に対応して設けた
複数の検出部の検出値を目盛部の指針指示値と一致せる
ことが困難である場合、両者の差を最小にしたの値、セ
ンサユニットの出力を調整して検出値を指針指示値と一
致させることにより、容易にセンサユニットの位置決め
が容易にできるとともに、誤差の少ない検出値を得るこ
とができる。
【0018】そして、本発明の第5に係る検針センサの
位置決め方法においては、複数の目盛部に対応させて設
けた検出部の検出値と目盛部の指針指示値とを一致させ
ることができない場合、各目盛部の指針指示値と対応し
た検出部の検出値との差を求めてこれらの差の二乗の和
が最小となるように、いわゆる最小二乗法によってセン
サユニットの位置決めを行うため、位置決めが容易であ
るとともに、検出誤差を小さくすることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明に係る検針センサの位置決
め方法の好ましい実施の形態を、添付図面に従って詳細
に説明する。
【0020】前記したように、センサユニット30は、
図3に示したように水道メータ10に取り付けられるた
め、水道メータ10の目盛部14、16、18とセンサ
ユニット30の検出部34、36、38との相対位置を
目視によって確認することができない。そこで、まず、
センサユニット30の検出部34、36、38が水道メ
ータ10の対応する目盛部14、16、18とほぼ対面
するように、センサユニット30を図3に示したごとく
水道メータ10と同芯に配置する。このとき、センサユ
ニット30が水道メータ10に対して例えば時計方向に
ずれていたとすると、各検出部34、36、38の指針
検出センサである受光素子40、42、44は、目盛部
14、16、18に対面しているものと、目盛部14、
16、18から外れているものとが存在し、両者の間で
出力が相違する。特に、1の桁の指針22を検出する検
出部34は、目盛の「2」または「3」に対応した受光
素子40b、40cが目盛部14からはみだし、その出
力が目盛の「7」または「8」に対応した受光素子40
g、40hの出力と大きく相違する。
【0021】そこで、センサユニット30を水道メータ
10の中心O、すなわちセンサユニット30の中心Cを
回転中心として図2の反時計方向に回転させる。そし
て、検出部34の中心の回転軌跡52に沿った、検出部
34の直径方向に配置してある一対の受光素子40b、
40gの組、または受光素子40c、40hの組の出力
を読み、受光素子40bと受光素子40gとの出力、ま
たは受光素子40cと受光素子40hとの出力が同一と
なるようにする。これにより、検出部34は、一対の受
光素子40b、40gの指針22の円形部から受ける影
響がほぼ等しい位置となり、対応する目盛部14と対面
した状態となり、指針22の位置(指示値)を検出する
ことができる。
【0022】10の桁の指針24を検出する検出部36
についても同様の調整を行う。すなわち、回転軌跡52
に沿ったの直径方向に位置する目盛「1」に対応した受
光素子42aと目盛「6」に対応した受光素子42fと
の出力、または目盛「2」に対応した受光素子42bと
目盛「7」に対応した受光素子42gとの出力が一致す
るように調整する。そして、100の桁の指針26を検
出する検出部38の場合は、目盛「0」に対応した受光
素子44jと目盛「5」に対応した受光素子44eの出
力、または目盛「1」に対応した受光素子44aと目盛
「6」に対応した受光素子44fとの出力が一致するよ
うに調整する。この調整が終了したならば、センサユニ
ット30を水道メータ10に固定する。
【0023】これにより、水道メータ10の目盛部1
4、16、18と、それに対応したセンサユニット30
の検出部34、36、38との位置関係を目視によって
確認することができない状態であっても、容易にセンサ
ユニット30の位置決めを行うことができる。しかも、
検出部の中心の回転軌跡に沿った検出部直径方向の一対
の受光素子を用いているため、目盛部に対する検出部の
ずれ量が少々大きくてもいずれか一方の受光センサが目
盛部と対面するため、位置決めを確実に行うことができ
る。
【0024】なお、図1に示したように、指針22が目
盛「3」を指示しているような場合、目盛「3」に対応
した受光素子40cと、目盛「8」に対応した受光素子
40hとでは出力が相違する。そこで、このような場
合、センサユニット30を水道メータ10に配置する際
に、指針の位置を確認しておき、指針と対面する受光素
子を含む組を位置決めに用いないようにする。
【0025】前記実施の形態においては、目盛部14、
16、18が中心Oに対して同一円周上に形成されてい
る場合について説明したが、目盛部14、16、18が
同一円周上にない場合であっても同様にして位置決めを
することができる。また、前記実施の形態においては、
3つの検出部34、36、38を用いて位置決めする場
合について説明したが、いずれか1つまたは任意の2つ
の検出部を用いて位置決めを行ってもよい。さらに、前
記実施の形態においては、目盛部が3つである場合につ
いて説明したが、目盛部が1つであっても4つ以上であ
ってもよい。そして、前記実施の形態においては、回転
軌跡52に沿っている一対の光センサによる位置決めに
ついて説明したが、例えば回転軌跡52の法線方向に位
置する一対の光センサを用いても同様に位置決めを行う
ことができる。また、前記実施の形態においては、指針
検出センサが光センサである場合について説明したが、
磁気センサなどであってもよい。
【0026】なお、水道メータ10の指針22、24、
26による指示値が例えば図1に示したように「12
3」である場合、次ぎのようにした位置決めも可能であ
る。まず、水道メータ10の指示値「123」を目視に
より読み取り、それを記憶またはメモする。次ぎに、図
3に示したようにセンサユニット30を水道メータ10
の上部に配置する。その後、センサユニット30を図1
の時計方向または反時計方向に回転させる。そして、セ
ンサユニット30による検出出力が「123」となった
位置でセンサユニット30の回転を停止し、その位置で
センサユニット30を水道メータ10に固定する。
【0027】この場合、各受光素子の出力が均一となる
ように調整するとともに、指針位置に対する出力ピーク
のずれの補正をしたのち、センサユニット30を水道メ
ータ10に配置し、目視によって読み取った指針指示値
とセンサユニット30の検出値とを一致させるとよい。
すなわち、センサユニット30は、各受光素子の出力特
性のバラツキや組立て誤差により、例えば指針が目盛の
「2」と「3」との中間にある場合など、単純に出力変
化の一番大きな受光素子に基づいて指針位置を特定して
も、実際の位置と異なる場合が考えられる。そこで、次
ぎのようにして受光素子の出力の均一化と出力ずれの補
正を行う。
【0028】1の桁の検出部34の補正を例にすると、
まず、目盛部14の指針22の位置と検出部34の各受
光素子40a〜40jの出力との関係を求める。図5
(1)は、目盛「3」、「4」、「5」に対応した受光
素子40c、40d、40eの出力と指針22の位置と
の関係を示したものである。次ぎに、各受光素子40a
〜40jについて、最小受光量時の出力が「1」、最大
受光量時の出力が「0」となるように係数を設定し、同
図(2)に示したように、各受光素子40a〜40jの
出力を数値的に均一化する。
【0029】ところで、指針22が例えば目盛「3」を
指したときに、受光素子40cの出力が最大の「1」に
なるはずである。ところが、組立て誤差等の影響によ
り、図5(2)に示したように、指針22の位置と受光
素子の出力のピークとが一致しないことがある。そこ
で、指針22の位置と受光素子の出力ピークの位置との
ずれを、次ぎのようにして補正する。例えば、受光素子
40cのように、指針22が目盛「3」を指したときに
その出力が最大とならなければならないのに、指針22
が目盛「2.7」のときにその出力が最大となる場合、
出力最大位置と指針位置との差δc (=−0.3)をこ
の出力に基づいて求めた指針位置に加算する。これによ
り、受光素子40cが出力ピークとなったときの指針位
置が目盛「2.7」となる。同様に、受光素子40bの
出力については、出力のピーク位置と目盛「4」との差
δd を加算する。そして、受光素子40eのように、出
力のピークが「5.2」の位置となる場合、このピーク
位置と目盛「5」との差δe (=0.2)を受光素子4
0eの出力に加算する。
【0030】このようにして、各検出部34、36、3
8の各受光素子40a〜40j、42a〜42j、44
a〜44jに対して出力の均一化と出力のピーク位置ず
れの補正をしたのち、センサユニット30を水道メータ
10の上部に配置して回転し、センサユニット30の出
力を水道メータ10の指針指示値に一致させる。これに
より、容易にセンサユニットの出力値と水道メータ10
の指針指示値とを一致させることができ、正確な検針を
行うことができる。
【0031】この実施の形態における位置決め方法は、
図4に示したような計器60、すなわち円形の文字盤6
2の周縁部に目盛64が付してある例えば圧力計などへ
のセンサユニットの装着の際の位置決めにも適用するこ
とができる。また、この実施の形態においては、指針の
位置を磁気または静電容量等を利用して検出する場合に
も適用することができる。
【0032】なお、水道メータ10の指針指示値とセン
サユニット30による検出値とを一致させることができ
ない場合、指針指示値と検出値との差が最小となる位置
にセンサユニット30を回転させるとともに、センサユ
ニット30の出力を調整し、検出値を指針指示値に一致
させるとよい。これにより、センサユニット30の位置
決めを容易に行えるとともに、誤差の少ない検出値を得
ることができる。
【0033】さらに、センサユニット30を最小二乗法
によって位置決めしてもよい。例えば、水道メータ10
の100の桁の目盛部18、10の桁の目盛部16およ
び1の桁の目盛部の指針指示値の目視による読みがそれ
ぞれ「1.2」、「2.4」、「3.5」であって、こ
れらに対応したセンサユニット30の検出部38、3
6、34の検出値がそれぞれ「1.3」、「2.4」、
「3.4」となって、各目盛部の指針指示値と対応する
検出部の検出値との差が「−0.1」、「0」、「0.
1」となり、これらの各差の二乗の和が「0.02」に
なった場合、この差の二乗の和が最小となる位置にセン
サユニット30を回転させてセットする。これにより、
センサユニット30を水道メータ10の上部に配置した
ことのより、水道メータ10の各目盛部14、16、1
8とセンサユニット30の各検出部34、36、38と
の位置関係を目視によって確認することができない場合
でも、センサユニット30の位置決めを容易に行うこと
ができ、また誤差の少ない検出値を得ることができる。
【0034】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の第1に
係る検針センサの位置決め方法によれば、センサユニッ
トを回転させて検出部の直径方向に位置する指針と対面
していない一対の光センサの出力値を一致させることに
より、円形に配置した光センサを円形の目盛に沿って容
易に配置することができる。また、出力を一致させる一
対の光センサを、検出部の中心の回転軌跡に沿った方向
に位置するものにすると、検出部の直径方向に位置する
一対の光センサの両方が目盛部から外れる危険性が小さ
く、位置決めの確実性が向上する。
【0035】本発明の第2に係る検針センサの位置決め
方法においては、センサユニットを回転させて計器の指
針が示す値と同じ値となるようにすることにより、文字
盤の目盛とセンサユニットの光センサとの位置関係を目
視できない状態であっても、センサユニットの位置決め
を正確、容易に行うことができる。
【0036】本発明の第3に係る検針センサの位置決め
方法においては、各指針検出センサの出力が均一になる
ように予め調整するとともに、各指針検出センサの出力
ピークの対応する目盛に対する位置ずれを補正しておく
ことにより、目盛部が複数設けてある場合でも、各目盛
部の指針指示値と対応した検出部の検出値とを容易に一
致させることができる。
【0037】また、本発明の第4に係る検針センサの位
置決め方法においては、複数の目盛部に対応して設けた
複数の検出部の検出値を目盛部の指針指示値と一致せる
ことが困難である場合、両者の差を最小にしたの値、セ
ンサユニットの出力を調整して検出値を指針指示値と一
致させることにより、容易にセンサユニットの位置決め
が容易にできるとともに、誤差の少ない検出値を得るこ
とができる。
【0038】そして、本発明の第5に係る検針センサの
位置決め方法においては、複数の目盛部に対応させて設
けた検出部の検出値と目盛部の指針指示値とを一致させ
ることができない場合、各目盛部の指針指示値と対応し
た検出部の検出値との差を求めてこれらの差の二乗の和
が最小となるように、いわゆる最小二乗法によってセン
サユニットの位置決めを行うため、位置決めが容易であ
るとともに、検出誤差を小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】水道メータの一例の説明図である。
【図2】水道メータ用センサユニットの一例の説明図で
ある。
【図3】センサユニットを水道メータに取り付けた状態
の説明図である。
【図4】円形の文字盤の周縁部に目盛を有する計器の例
を示す図である。
【図5】(a)は各受光素子の出力状態を示す図であ
り、(b)は各受光素子の均一化した出力のピーク位置
ずれを補正する方法の説明図である。
【符号の説明】
10 水道メータ 12 文字盤部 14、16、18 目盛部 22、24、26 指針 30 センサユニット 34、36、38 検出部 40、42、44 指針検出センサ(受光素子) 46、48、50 発光素子 52 回転軌跡
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 000005902 三井造船株式会社 東京都中央区築地5丁目6番4号 (72)発明者 政住 國之 東京都昭島市つつじが丘1丁目1番50号 株式会社三井造船昭島研究所内 (72)発明者 高品 純志 東京都昭島市つつじが丘1丁目1番50号 株式会社三井造船昭島研究所内 (72)発明者 高野 裕 東京都目黒区中央町2丁目37番7号 ライ ン電子株式会社内 (72)発明者 山本 和広 東京都品川区西五反田4丁目31番18号 ア イ・エヌ・エス・エンジニアリング株式会 社内 (72)発明者 川口 隆 東京都中央区築地5丁目6番4号 三井造 船株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円形計器の一部に設けられた円形目盛部
    に対応して複数の指針検出センサが円形に配置してある
    検出部を有するセンサユニットを前記計器の文字盤を覆
    って配置する検針センサの位置決め方法において、前記
    センサユニットを前記文字盤に沿って回転させ、前記検
    出部の直径方向に位置する一対の前記指針検出センサの
    出力を一致させることを特徴とする検針センサの位置決
    め方法。
  2. 【請求項2】 前記出力を一致させる一対の指針検出セ
    ンサは、前記検出部の中心の回転軌跡に沿ったものであ
    ることを特徴とする請求項1に記載の検針センサの位置
    決め方法。
  3. 【請求項3】 複数の指針検出センサが円形に配置して
    あるセンサユニットを円形計器の文字盤を覆って配置す
    る検針センサの位置決め方法において、前記センサユニ
    ットを前記文字盤に沿って回転させ、前記各指針検出セ
    ンサによる出力値を、予め目視により読み取った前記計
    器の指針指示値に一致させることを特徴とする検針セン
    サの位置決め方法。
  4. 【請求項4】 円形計器の文字盤に複数の円形目盛部が
    設けてあり、前記各円形目盛部に対応させて複数の指針
    検出センサが円形に配置された複数の検出部を有るセン
    サユニットを前記文字盤を覆って配設する検針センサの
    位置決め方法において、前記各指針検出センサの出力が
    均一になるように調整するとともに、各指針検出センサ
    の出力ピーク位置と対応する目盛との差を補正したの
    ち、前記センサユニットを前記文字盤に対面させて配置
    して回転させ、前記センサユニットの検出値を前記計器
    の予め目視により読み取った指針指示値に一致させるこ
    とを特徴とする検針センサの位置決め方法。
  5. 【請求項5】 計器の指針を検出する複数の指針検出セ
    ンサが設けてあるセンサユニットを文字盤を覆って配置
    する検針センサの位置決め方法において、前記計器の指
    針指示値を予め読み取ったのち、前記センサユニットを
    前記文字盤を覆って配置して文字盤に沿って移動させ、
    前記指針検出センサによる検出値と前記指針の指示値と
    の差を最小にするとともに、前記センサユニットの出力
    を調整して検出値を指針指示値に一致させることを特徴
    とする検針センサの位置決め方法。
  6. 【請求項6】 円形計器の文字盤に複数の円形目盛部が
    設けてあり、前記各円形目盛部に対応させて複数の指針
    検出センサが円形に配置された複数の検出部を有るセン
    サユニットを前記文字盤を覆って配設する検針センサの
    位置決め方法において、予め前記各目盛部の指針指示値
    を読み取ったのち、前記センサユニットを前記文字盤を
    覆って配置して文字盤に沿って回転させ、前記各検出部
    の検出値と各検出部に対応した前記目盛部の読取り指針
    指示値との差を求めるとともに、これらの差をそれぞれ
    二乗して加算し、この加算値を最小にすることを特徴と
    する検針センサの位置決め方法。
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