JPH10267533A - 加湿乾燥兼用装置及び成形乾燥装置 - Google Patents

加湿乾燥兼用装置及び成形乾燥装置

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JPH10267533A
JPH10267533A JP6773597A JP6773597A JPH10267533A JP H10267533 A JPH10267533 A JP H10267533A JP 6773597 A JP6773597 A JP 6773597A JP 6773597 A JP6773597 A JP 6773597A JP H10267533 A JPH10267533 A JP H10267533A
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JP
Japan
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water
carry
heater
drying
humidifying
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Withdrawn
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JP6773597A
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English (en)
Inventor
Koji Hoshino
孝二 星野
Yoshiyuki Mayuzumi
良享 黛
Masato Otsuki
真人 大槻
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】発泡性スラリーの成形から乾燥までを連続的に
行い、かつ加湿と乾燥に柔軟に対応できる成形乾燥装置
及びその成形乾燥装置に用いることができる加湿加熱兼
用装置を提供する。 【解決手段】コンベヤーベルト1が通過可能となってい
る箱状であり、内部に水を蓄えると共に排水可能な貯水
槽406と遠赤外線ヒータなどのコンベヤーベルト上の
物を直接加熱できる加熱装置424を具備する加湿乾燥
兼用装置を組み込んだ成形乾燥装置とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発泡と乾燥を必要
とする発泡性スラリーの発泡と乾燥とを好適に行うこと
ができる加湿乾燥兼用装置及び該加湿乾燥兼用装置を備
える成形乾燥装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、電池の電極、各種フィルタ
ー、触媒の担持体などには、三次元網状骨格を有する気
孔率の高い多孔質金属板が用いられている。本出願人ら
は、金属組成の自由度が大きく、かつ比表面積が大きい
多孔質焼結板を得る方法として、燒結可能な原料粉末、
水溶性樹脂結合剤及び界面活性剤を含む発泡性スラリー
を調製し、これを成形、乾燥、焼成する多孔質体の製造
方法を先に開発した。
【0003】この多孔質体の製造方法では、成形した発
泡性スラリーを高湿度雰囲気下で発泡させることが好ま
しく、発泡工程後乾燥を行って、多孔質グリーンシート
を得る。そのため、このグリーンシートを連続的に生産
する成形乾燥装置は、例えば、図3に示すように、ベル
トコンベヤーとして機能するキャリアシート1を駆動ロ
ーラ61、62で搬送させる搬送手段を有する。キャリ
アシート1に離型膜を塗布する離型剤塗布装置11、キ
ャリアシート上に発泡性スラリーを板状に成形する成形
装置31、成形体を発泡させる高湿度高温装置41、発
泡した成形体を乾燥させる乾燥装置51の順序で搬送上
流側から下流側にかけて配置されている。
【0004】離型剤塗布装置11は、第1ロール61側
から順に離型剤溜12、離型剤塗布用ドクターブレード
13、離型剤乾燥機14を有している。離型剤溜12に
は、ドクターブレード13が設けられ、離型剤Rの塗膜
の厚さは、このドクターブレード13とキャリアシート
1との間の間隙で調整される。離型剤溜12に、例えば
フッ素樹脂分散液等の調製した離型剤Rを入れ、キャリ
アーシート1を搬送させると、離型剤Rは、ドクターブ
レード13とキャリアシート1の間隙から押し出されて
所定の厚さを持った塗膜に成形され、この塗膜はキャリ
アシート1に運ばれて次の離型剤乾燥機14に移動す
る。離型剤乾燥機14は、前工程でキャリアシート1上
に形成された離型剤塗膜を乾燥固化させるものであり、
例えば、温風乾燥機、遠赤外線乾燥機などを用いる。
【0005】次のスラリー溜32には、ドクターブレー
ド33が設けられ、成形体の厚さは、このドクターブレ
ード32とキャリアシート1との間の間隙で調整され
る。スラリー溜32に調製した発泡性スラリーSを入
れ、キャリアーシート1を搬送させると、発泡性スラリ
ーSは、ドクターブレード33とキャリアシート1の間
隙から押し出されて所定の厚さを持った板状成形体に成
形され、この板状成形体はキャリアシート1に運ばれて
次の発泡用高温高湿装置41に移動する。
【0006】発泡用高温高湿装置41が設けられた発泡
ゾーンは、成形体を乾燥させる前に、十分に発泡を完了
させる工程である。成形直後に乾燥させると、成形体の
表面が先に乾燥されて表皮が生じた状態になり、成形体
内部の発泡や水分の蒸発が妨げられて、発泡が不均一に
なる場合がある。このため、成形工程と乾燥工程の間
に、発泡工程が設けられる。また、発泡の条件は、発泡
と同時に乾燥させると、成形体表面に亀裂が生じやすい
ので、発泡中はできる限り乾燥を防止するため、高湿度
の雰囲気下で行う。
【0007】図3に示す高温高湿装置41は、前記キャ
リアシート1の搬送路を囲繞する矩形の炉体46を有
し、この炉体46の第1ロール61側壁面には、キャリ
アシート1の搬送入口47が設けられ、一方第2ロール
側壁面には、搬送出口48が設けられている。そしてこ
の炉体46の略中央部を通過するキャリアシート1の搬
送路より下方側の空間は水槽として機能し、該空間には
加湿源として所定量の水45が収容されている。なお、
この空間底部には水温調節ヒーター43が備えられてお
り、収容された水45を加熱して炉内雰囲気を所定の湿
度に保てるようにしている。一方、炉体46の内部にお
けるキャリアシート1の搬送路より上方側の空間壁面に
は、プレートヒーター42が配置してあり、壁面におけ
る水の凝結を防止すると共に、雰囲気温度を所定温度に
保つことを補助している。さらに、前記キャリアシート
1の搬送路直下には、搬送路に沿ってプレートヒーター
44が配してあり、主としてこのヒータ44によって、
キャリアシート1上に成形されたスラリー成形体を所定
温度に加熱して成形体の発泡を促進する構成とされてい
る。
【0008】発泡用高温高湿装置41により発泡した発
泡成形体は、図3では3台の乾燥機51a,51b,5
1cが連結して設けられた乾燥ゾーンに搬送され、ここ
で遠赤外線ヒータ52により乾燥される。これにより、
板状の乾燥成形体を得ることができる。続いて乾燥成形
体は、必要に応じて所定の長さ毎に切断され、次の焼成
工程に送られる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、発泡性
スラリーの成形体は、発泡の所要時間が成形体の厚さで
大きく異なるという特殊性がある。そのため、上記した
グリーン連続製造装置では、成形体の厚さの変化に対応
が困難であるという問題がある。
【0010】本発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、発泡性スラリーの成形から乾燥までを連続的に行
い、かつ加湿と乾燥に柔軟に対応できる成形乾燥装置及
びその成形乾燥装置に用いることができる加湿加熱兼用
装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、コンベヤーベルトが通過可能な搬入口と搬
出口とを有し、該搬入口と搬出口との下方に水を貯水及
び排水可能な貯水槽を備える箱体と、上記搬入口と搬出
口との上方の箱体内に配置され、該コンベヤーベルト上
の物体を加熱可能な加熱装置とを有することを特徴とす
る加湿乾燥兼用装置を提供する。
【0012】また、本発明は、コンベヤーベルト上に板
状成形体を形成する成形装置と、該コンベヤーベルトが
通過可能な搬入口と搬出口とを有し、該搬入口と搬出口
との下方に水を貯水及び排水可能な貯水槽を備える箱体
と上記搬入口と搬出口との上方の箱体内に配置され、該
コンベヤーベルト上の物体を加熱可能な加熱装置とを有
する加湿乾燥兼用装置とを具備することを特徴とする成
形乾燥装置を提供する。
【0013】本発明の加湿乾燥兼用装置は、コンベヤー
ベルトが通過可能となっている箱状であり、内部に水を
蓄えると共に排水可能な貯水槽と遠赤外線ヒータなどの
コンベヤーベルト上の物を直接加熱できる加熱装置を具
備する。このように、本発明の加湿乾燥兼用装置は、必
要に応じて加湿機として使用したり乾燥機として使用す
ることができる。
【0014】そのため、このような加湿乾燥兼用装置を
用いて、コンベヤーベルト上に例えば発泡性スラリーを
成形する成形装置、これに続く発泡装置としての高湿度
雰囲気装置、上記複数の加湿乾燥兼用装置、及び乾燥装
置を直列に接続し、発泡性スラリー成形体を成形から乾
燥まで連続的に製造する成形乾燥装置を構成することが
できる。例えば成形体が厚いときは発泡に時間がかかる
ので、上記加湿乾燥兼用装置の一部又は全部を加湿機と
して使用して、高湿度雰囲気装置と加湿乾燥兼用装置の
両方を用いて発泡時間を長くすることができる。一方、
成形体の厚さが薄いときは、加湿乾燥兼用装置の一部又
は全部を乾燥装置として用いれば、発泡時間を短くして
十分に乾燥することができる。
【0015】そのため、本発明の成形乾燥装置は、成形
から乾燥まで連続的に行う際に、成形体の厚さ等に応じ
て柔軟に加湿時間と乾燥時間の調整をすることができ、
一台の装置で幅広く対応できる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て具体的に説明するが、本発明は、下記の実施の形態に
限定されるものではない。図1は、本発明の加湿乾燥兼
用装置の一形態を示す断面図である。図1に示す加湿乾
燥兼用装置401は、コンベヤーベルトとして機能する
キャリアシート1の搬送路を囲繞し、キャリアシート1
の上方および下方に至る閉塞空間を形成する矩形の炉体
402を有する。この炉体402の図面左側壁面には、
キャリアシート1の搬送入口403が設けられ、一方第
2ロール側壁面には、搬送出口404が設けられてい
る。そしてこの炉体402の略中央部を通過するキャリ
アシート1の搬送路より下方側の空間は水槽として機能
し、該空間には加湿源として所定量の水Wが収容できる
貯水槽406となっている。この貯水槽406には、水
を注入できる注水口411と収容した水を排水できる排
水口412が設けられている。この貯水槽406底部に
はニクロム線シースヒーター等の水温調節ヒーター42
1が備えられており、収容された水Wを加熱して炉内雰
囲気を所定の湿度に保てるようにしている。また、この
貯水槽406には収容された水を攪拌し、水温の均一化
を図るための攪拌機構422を備えている。さらに、前
記キャリアシート1の搬送路直下には、搬送路に沿って
カーボンプレートヒーター等のプレートヒーター423
が配してあり、主としてこのヒータ423によって、キ
ャリアシート1上に成形されたスラリー成形体Mを所定
温度に加熱して成形体Mの発泡を促進する構成とされて
いる。
【0017】一方、炉体402の内部におけるキャリア
シート1の搬送路より上方側の上部空間407には、遠
赤外線ヒータ424が設けられ、この遠赤外線ヒータ4
24によってキャリアシート1上の成形体を加熱して乾
燥できるようになっている。また、上部空間407の壁
面には、カーボンプレートヒーター等のプレートヒータ
ー425が配置してあり、壁面における水の凝結を防止
すると共に、雰囲気温度を所定温度に保つことを補助し
ている。
【0018】このような加湿乾燥兼用装置401を図1
に示すように加湿装置として用いる場合は、遠赤外線ヒ
ータ424を用いず、水蒸気が結露しない温度に保持す
る。この場合、貯水槽406に注水口411から水を注
入し、所定量の水を蓄える。水温調節ヒータ421に通
電して貯水槽の水を所定の温度に加熱し、水の蒸気圧を
高くする。同時に撹拌機構422を作動させて貯水槽4
06内の水を撹拌し、水温を均一化する。また、プレー
トヒーター424に通電して上部空間の壁面を加熱し、
高湿度の雰囲気における上部空間の壁面に生じる水の凝
集を防止し、水滴の落下を防止する。雰囲気温度は、使
用する発泡剤によっても左右されるが、通常、15〜6
5℃、特に28〜40℃の範囲が好ましい。湿度は、7
0%以上、特に80%以上とすることが好ましい。この
状態でキャリアシート1を搬送させ、発泡の前段階の成
形を開始し、キャリアシート上に発泡性スラリーを板状
に成形する。そして、プレートヒーター423に通電し
て搬送するキャリアシート1の下を加熱する。これによ
り、キャリアシート上の成形体Mは、キャリアシート1
が加湿乾燥兼用装置401の中を移動する間に加湿加熱
兼用装置の高湿度雰囲気中で乾燥を抑制されながら発泡
剤が発泡して所望の多孔質の発泡体に形成できる。
【0019】一方、加湿加熱兼用装置401を乾燥装置
として用いる場合は、貯水槽406内の水を排水口41
2から排水する。水温調節ヒーター421と凝結防止ヒ
ーター425は用いず、遠赤外線ヒータ424と場合に
よってはプレートヒーター423に通電することによっ
てキャリアシート1上の成形体Mを乾燥する。乾燥の条
件は、ヒーター温度120〜180℃、雰囲気温度40
〜80℃の条件を採用することができる。
【0020】かかる加湿乾燥兼用装置401は、加湿と
乾燥を切り替えることにより、加湿装置として用いた
り、乾燥装置として用いることができる。このような加
湿乾燥兼用装置は、単体として用いることができるが、
複数連結し、加湿装置と乾燥装置との間に配置すること
により、加湿装置と乾燥装置の数を成形体の厚み等で切
り替え可能な装置を構成することができる。
【0021】図2は、かかる複数連結した加湿乾燥兼用
装置を具備し、発泡性スラリーの成形から乾燥までを連
続的に行う成形乾燥装置100の一形態を示すものであ
る。図2では、図1と同一構成部材には同一の符号を付
す。この装置は、ポリエチレンシート等の樹脂製シート
やスチールベルト製のキャリアーシート1が掛け渡され
た第1ロール61及び第2ロール62とを有する。これ
ら第1ロール61と第2ロール62との間を搬送するキ
ャリアシート1がいわばベルトコンベヤー(搬送手段)
の働きをする。そして、第1ロール61側から第2ロー
ル62側へ、順に成形ゾーン200、発泡ゾーン30
0、発泡・乾燥兼用ゾーン400、乾燥ゾーン500が
設けられている。
【0022】成形ゾーン200は、発泡性スラリーSを
板状の成形体Mに成形する工程を行うゾーンである。本
例ではドクターブレードを用いている。この発泡性スラ
リーSは、例えば、金属粉末、セラミック粉末等の燒結
可能な原料粉末を10〜80重量%、メチルセルロース
等の水溶性樹脂結合剤を1〜10重量%、ペンタン等の
蒸発型発泡剤を0.5〜5重量%、界面活性剤を0.0
5〜10重量%含有するものを例示できる。この発泡性
スラリーSは、発泡剤の作用で発泡し、これを乾燥させ
た後、焼成して比表面積の大きな三次元網状骨格構造の
多孔質燒結体を製造できる。かかる発泡性スラリーを入
れるスラリー溜201は、キャリアシート1の上面に接
して四角筒状であり、このスラリー溜201のキャリア
シート進行方向側の壁は、キャリアシート1と調整可能
な間隙を持って離間し、互いに離間している2枚の第1
ドクターブレード202と第2ドクターブレード203
が設けられ、成形体Mの厚さは、下流側の第2ドクター
ブレード203とキャリアシート1との間の間隙で調整
される。スラリー溜31に調製した発泡性スラリーSを
入れ、キャリアーシート1を搬送させると、発泡性スラ
リーSは、第2ドクターブレード203とキャリアシー
ト1の間隙から押し出されて所定の厚さを持った板状成
形体Mに成形され、この板状成形体Mはキャリアシート
1に運ばれて次の発泡用高温高湿装置301に移動す
る。
【0023】なお、ドクターブレードとして、図2に示
したように、二枚刃のブレード202,203を用いる
ことがより好ましい。これは、2枚の刃202,203
の間隙から大きい泡が除かれ、2枚目の第2ブレード2
03とキャリアシート1との間隙から押し出されてくる
板状成形体Mに大きな泡が入らないこと、発泡性スラリ
ーSの液面の高低に拘わらず成形体Mの厚さを均一にで
きるからである。この場合、第1ブレード202の刃先
とキャリアシート1との間隙は、第2ブレード203の
刃先のキャリアシートとの間隙より大きくすることがよ
り好ましい。また、第1ブレード202と第2ブレード
203の隙間は、例えば5〜20mm程度とすることが
より好ましい。更に、第2ブレード203のキャリアシ
ート1との間隙(成形体の厚さ)は、0.2〜2mmの
範囲が適当である。
【0024】本例における発泡ゾーン300と発泡・乾
燥兼用ゾーン400は一つの炉体内に配置され、この炉
体が隔壁で区分されて発泡ゾーン300と発泡・乾燥兼
用ゾーン400が設けられている。1台の高温高湿装置
301、3台の加湿乾燥兼用装置401a、401b,
401cを区画する隔壁にはキャリアシート口が開口
し、キャリアシート1が水平方向にこれらの装置を通り
抜けて搬送できるようになっている。
【0025】高温高湿装置301は図1で詳述した加湿
乾燥兼用装置401から遠赤外線ヒータを除いた如き構
成である。即ち、コンベヤーベルトとして機能するキャ
リアシート1の搬送路を囲繞し、キャリアシート1の上
方および下方に至る閉塞空間を形成する矩形の炉体30
2を有する。この炉体302の図面左側壁面には、キャ
リアシート1の搬送入口303が設けられ、一方第2ロ
ール側壁面には、搬送出口304が設けられている。そ
してこの炉体302の略中央部を通過するキャリアシー
ト1の搬送路より下方側の空間は水槽として機能し、該
空間には加湿源として所定量の水Wが収容できる貯水槽
306となっている。この貯水槽306には、図示しな
い水を注入できる注水口と収容した水を排水できる排水
口が設けられている。この貯水槽306底部にはニクロ
ム線シース線ヒーター等の水温調節ヒーター321が備
えられており、収容された水Wを加熱して炉内雰囲気を
所定の湿度に保てるようにしている。また、この貯水槽
306には収容された水を攪拌させて温度の均一化を図
るための攪拌機構322を備えている。さらに、前記キ
ャリアシート1の搬送路直下には、搬送路に沿ってカー
ボンプレートヒータ等のプレートヒーター323が配し
てあり、主としてこのヒータ323によって、キャリア
シート1上に成形されたスラリー成形体Mを所定温度に
加熱して成形体Mの発泡を促進する構成とされている。
【0026】一方、炉体302の内部におけるキャリア
シート1の搬送路より上方側の上部空間307の壁面に
は、カーボンプレートヒーター等のプレートヒーター3
25が配置してあり、壁面における水の凝結を防止する
と共に、雰囲気温度を所定温度に保つことを補助してい
る。
【0027】発泡・乾燥ゾーン400は、3つの上述し
た加湿乾燥兼用装置401a、401b,401cが互
いの搬送口と搬出口とをつなげてキャリアシートがこれ
らの加湿乾燥兼用装置を通過できるように連結されてい
る。また、加湿乾燥兼用装置は、上述した構成の加湿乾
燥兼用装置401を3台連結した構造である。勿論4台
あるいはそれ以上連結しても良い。
【0028】それぞれの加湿乾燥兼用装置は、上述した
ように、水を注水、排水可能な貯水槽406を備え、そ
の貯水槽406には水温調整用ヒーター421と撹拌装
置422が備えられ、また、上部空間の内壁には凝結防
止用のプレートヒーター425と、キャリアシート1を
上から加熱できる遠赤外線ヒーター424が設けられて
いる。更に、キャリアシート1の直下にはキャリアシー
ト1を下から加熱するプレートヒーター423が配置さ
れている。
【0029】乾燥ゾーン500は、遠赤外線ヒータ52
1が箱体の搬入口と搬出口の上の空間に設けられた乾燥
装置501を有する。図では発泡・乾燥兼用ゾーンと別
体になっているが、発泡ゾーンのようにこれらと同じ箱
体内に設けても良い。上記発泡性スラリーの発泡時間
は、通常10〜45分の範囲であり、乾燥時間は20〜
120分の条件である。これらの時間は成形体の厚みに
よって異なってくる。図2では、加湿乾燥兼用装置は、
3台とも、加湿機として用いられている。従って、加湿
機(高温高湿装置)が4台直列につながっている構造と
なっている。この場合は成形体の厚さが厚く、発泡に長
時間を要する場合である。しかし、成形体の厚さが薄い
場合、1台又は2台あるいは3台の高温高湿装置で十分
な発泡を行える。その場合は、例えば、第1加湿乾燥兼
用装置401aを加湿機として用い、残りの第2及び第
3加湿乾燥兼用装置401b,401cを乾燥装置とし
て用いる。このような加湿乾燥兼用装置を加湿機として
用いたり、あるいは乾燥機として用いることができるよ
うに構成されている成形乾燥装置は、成形体の厚さ等に
応じて加湿機と乾燥機の台数を簡単に増減でき、一台の
成形乾燥装置で幅広い成形体に対応できる。
【0030】このような装置で連続的製造された乾燥成
形体は、必要に応じて所定の長さ毎に切断され、次の焼
成工程に送られる。上記加湿乾燥兼用装置及び成形乾燥
装置の説明では、発泡性スラリーの成形、加湿、乾燥を
行う例で説明しているが、用途は限定されるものではな
く、発泡性スラリー以外のものにも適用できることはい
うまでもない。また、図3で説明した従来の成形乾燥装
置のように、成形装置の前に離型剤塗布装置を設けるよ
うにしても良い。
【0031】本発明の加湿乾燥兼用装置は上記態様に限
定されるものではない。例えば、装置内のヒーターの種
類や配置など種々変更することができる。また、装置に
乾燥時に空気を送る送風装置を設けても良く、その他本
発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更することができ
る。
【0032】
【発明の効果】本発明の加湿乾燥兼用装置は、高湿度雰
囲気と乾燥雰囲気とを切り替えて形成できる。また、本
発明の成形乾燥装置は、成形から乾燥までを連続的に行
う際に、成形体の性状に応じて加湿乾燥兼用装置を切り
替えることにより加湿時間と乾燥時間の調整を行うこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の加湿乾燥兼用装置の一形態を示す断面
図である。
【図2】本発明の成形乾燥装置の一形態を示す断面図で
ある。
【図3】従来の成形乾燥装置を示す断面図である。
【符号の説明】
1…キャリアシート、401…加湿乾燥兼用装置、40
2…炉体、403…搬送入口、404…搬送出口、40
6…貯水槽、411…注水口、412…排水口、421
…水温調整ヒーター、422…撹拌機構、423…プレ
ートヒーター、424…遠赤外線ヒーター、425…プ
レートヒーター、M…成形体

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンベヤーベルトが通過可能な搬入口と搬
    出口とを有し、該搬入口と搬出口との下方に水を貯水及
    び排水可能な貯水槽を備える箱体と、 上記搬入口と搬出口との上方の箱体内に配置され、該コ
    ンベヤーベルト上の物体を加熱可能な加熱装置とを有す
    ることを特徴とする加湿乾燥兼用装置。
  2. 【請求項2】上記貯水槽内に水温調整用のヒーターを備
    える請求項1記載の加湿乾燥兼用装置。
  3. 【請求項3】上記搬入口と搬出口との上方の箱体壁面に
    結露防止用のヒーターが設けられている請求項1又は2
    記載の加湿乾燥兼用装置。
  4. 【請求項4】請求項1記載の複数の加湿乾燥兼用装置
    が、互いの搬入口と搬出口とが相互につながれてコンベ
    ヤーベルトがこれらの装置を通過可能に連結されている
    加湿乾燥兼用装置。
  5. 【請求項5】コンベヤーベルト上に板状成形体を形成す
    る成形装置と、 該コンベヤーベルトが通過可能な搬入口と搬出口とを有
    し、該搬入口と搬出口との下方に水を貯水及び排水可能
    な貯水槽を備える箱体と上記搬入口と搬出口との上方の
    箱体内に配置され、該コンベヤーベルト上の物体を加熱
    可能な加熱装置とを有する加湿乾燥兼用装置とを具備す
    ることを特徴とする成形乾燥装置。
  6. 【請求項6】上記成形装置と加湿乾燥兼用装置との間に
    成形体を高湿度雰囲気下におく加湿装置と、 上記加湿乾燥兼用装置の後に乾燥装置とを有する請求項
    5記載の成形乾燥装置。
JP6773597A 1997-03-21 1997-03-21 加湿乾燥兼用装置及び成形乾燥装置 Withdrawn JPH10267533A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101271640B1 (ko) * 2009-06-08 2013-06-11 주식회사 그린기술산업 전기 침투 탈수장치를 이용한 건조장치
CN107606925A (zh) * 2017-08-22 2018-01-19 无锡神谷金穗科技有限公司 一种应用于粮食干燥机的智能干燥系统
CN108870943A (zh) * 2018-05-03 2018-11-23 杨煜海 一种用于电镀配件的烘干装置
CN116336783A (zh) * 2023-05-11 2023-06-27 汕头市粤东药业有限公司 一种中药加工的烘干装置

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