JPH10267472A - 冷凍サイクル用アキュムレータ - Google Patents

冷凍サイクル用アキュムレータ

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JPH10267472A
JPH10267472A JP7366597A JP7366597A JPH10267472A JP H10267472 A JPH10267472 A JP H10267472A JP 7366597 A JP7366597 A JP 7366597A JP 7366597 A JP7366597 A JP 7366597A JP H10267472 A JPH10267472 A JP H10267472A
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refrigerant
chamber
accumulator
container
pipe
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JP7366597A
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English (en)
Inventor
Akihiro Fujishiro
明弘 藤城
Yoichi Hisamori
洋一 久森
Masahiko Sugino
雅彦 杉野
Katsuhiko Hayashida
勝彦 林田
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 気液分離特性、液バック特性及び返油特性の
優れた冷凍サイクル用のアキュムレータを得る。 【解決手段】 容器6内に上部に連通穴7aを有し、容
器を水平方向に分割する仕切板7を設けて第1の部屋8
と第2の部屋9に分割し、第1の部屋には冷媒流入管1
0及び冷媒流出管11を備え、第2の部屋には油流入管
12及び油流出管14を備えたものにおいて、第1の部
屋を下部に開口20aを有し仕切板とほぼ平行に配置さ
れた分割板20により分割し、第1の部屋の仕切板と分
割板に挟まれた部屋に冷媒流出管を配設して冷媒流出部
屋81とし、残りの部屋に冷媒流入管を配設して冷媒流
入部屋82とした。また、分割板は、冷媒流入管と冷媒
流出管のそれぞれの開口の見通しを遮るように、各開口
の位置より下方まで延在し、冷媒液面との間に間隙を有
するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばビル用パッ
ケージ・エアコン(PAC)の室外機などの冷凍サイク
ル用のアキュムレータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】冷凍サイクル用冷媒回路で用いられるア
キュムレータについて説明する。図10は例えば特開平
8−110127号公報に示されたビル用パッケージエ
アコン(PAC)の室外機の冷媒回路を示すブロック
図、図11は図10のアキュムレータを拡大してその構
成を示す断面図である。図において、1は圧縮機、2は
油分離器、3は凝縮器、4は絞り装置、5は蒸発器、6
はアキュムレータ、7はアキュムレータ6の内部を2つ
に仕切る仕切板である。アキュムレータ6は圧力容器で
あり、この例ではアキュムレータ本体はプレス加工など
により深絞り加工が施されたアキュムレータシェル6
1、62の2ピース構造になっており、アキュムレータ
シェル61の外周に嵌合される仕切板7と重ね合わせ外
周部分からMIG溶接等で接合、気密されている。8は
仕切板7により仕切られたアキュムレータ6内の第1の
部屋、9は仕切板7により仕切られたアキュムレータ6
内の第2の部屋、10は蒸発器5よりアキュムレータ6
内の第1の部屋8へガスまたは乾き度の大きな気液2相
状態の冷媒が流入する冷媒流入管、11は第1の部屋8
と圧縮器1とを接続し、アキュムレータ6で分離された
ガス冷媒を圧縮機1へ戻す冷媒流出管、12は油分離器
2と第2の部屋9を接続する油流入管、13は油流入管
12の配管途中に設けられた返油装置、14は第2の部
屋9の底部に設けられ、返油装置15を経由して冷媒流
出管11の途中に接続された油流出管、7aは仕切板7
の上部に設けられ第1の部屋8と第2の部屋9を連通す
る連通穴である。
【0003】次に冷媒と油の流れについて説明する。圧
縮機1より吐出された高温高圧のガス冷媒は油分離器2
に流入し、ここでガス冷媒と油を分離し、ガス冷媒は凝
縮器3に流入する。凝縮器3でガス冷媒は空気や水等と
熱交換して凝縮液化し、絞り装置4にて、低圧の気液2
相状態となり蒸発器5に流入する。蒸発器5で冷媒は空
気や水等と熱交換して、ガスまたは乾き度の大きな気液
2相状態になってアキュムレータ6内の第1の部屋8へ
流入し、ガス冷媒の大半は第1の部屋8に設けらた冷媒
流出管11を経て圧縮機1へ戻る。
【0004】アキュムレータ6に流入する液冷媒は気液
分離されて第1の部屋8に溜まり、少量の残部は仕切板
7に設けられた連通穴16を通って、アキュムレータ6
内の第2の部屋9に流入し、油流出管14を経て圧縮機
1へ戻る。油分離器2で分離された油は返油装置13と
油流入管12を経て、アキュムレータ6内の第2の部屋
9に流入し、油流出管14を経て圧縮機1へ戻る。その
ため、アキュムレータ6内の第1の部屋8に余剰冷媒が
大量に溜まっている場合でも、油流入管12が第2の部
屋9に接続されているため、油分離器2で分離された油
が第1の部屋8からの液冷媒の流入によって油濃度が薄
まる心配がなく、油分離器2で分離された油は速やかに
第2の部屋9を経て圧縮機1へ戻り、圧縮機1には充分
な油が確保される。
【0005】また、圧縮機1が長時間停止して圧縮機1
のシェル内に液冷媒が滞留した状態から起動する場合に
おいて、圧縮機1のシェル内の液冷媒と油が大量に吐出
されるが、油分離器2で液冷媒及び油は捕獲され、油が
大量に凝縮器5などへ流出することは抑制される。さら
に、油流入管12はアキュムレータ6内の第2の部屋9
に接続されているため、油分離器2で捕獲された大量の
液冷媒が直接圧縮機1へは戻らずに一旦第2の部屋9へ
流入し、油流出管14、返油装置15を通って少しずつ
圧縮機1へ戻るため急激な液バックによる高圧の液圧縮
が発生せず、圧縮機1の破損を抑制できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の冷凍サイクル用
アキュムレータは以上のように構成されており、冷凍容
量を大型化しようとする場合、冷媒回路を流れる冷媒循
環量が多くなるため、蒸発器5よりアキュムレータ6内
へ流入する気液2相状態の冷媒流量が増加するので、冷
媒流入管10から吐出される冷媒の流速が大きくなり、
アキュムレータ6内の第1の部屋8に流入しても流速が
十分に減速できず、気液分離特性が悪化すると共に、流
入した気液2相状態の冷媒が飛散し、またアキュムレー
タ6内の第1の部屋8に溜まった液冷媒の液面を直接叩
いて液冷媒を跳ね上げ、冷媒流出管11に跳ね上げられ
た液冷媒が直接流入するので圧縮機1が液圧縮を起こ
し、その結果、圧縮機1を損傷させる恐れがあった。ま
た、液冷媒が第2の部屋9にも流入して油流入管12か
ら流入した油の濃度を薄めることもあった。
【0007】冷媒流入管10から吐出される冷媒の流速
を十分に減速させるには、冷媒流入管10の管径を大き
くするか、アキュムレータシェル61の長さを容量が大
きくなったのに相当する長さ以上に長くする必要があ
り、そのため配管10の曲げ半径が大きくなったりアキ
ュムレータ本体6が大きくなったりし、両者ともアキュ
ムレータが大型化するという問題点があった。
【0008】本発明は上記のような問題点を解決するた
めになされたもので、小型でしかも気液分離特性、液バ
ック特性及び返油特性の優れた冷凍サイクル用のアキュ
ムレータを得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の構成によ
る冷凍サイクル用アキュムレータは、容器内に上部に連
通穴を有し該容器を水平方向に分割する仕切板を設けて
第1の部屋と第2の部屋に分割し、前記第1の部屋には
冷媒流入管及び冷媒流出管を備え、前記第2の部屋には
油流入管及び油流出管を備えた冷凍サイクル用アキュム
レータにおいて、前記第1の部屋を下部に開口を有し前
記仕切板とほぼ平行に配置された分割板により分割し、
前記第1の部屋の仕切板と分割板に挟まれた部屋に冷媒
流出管を配設して冷媒流出部屋とし、残りの部屋に冷媒
流入管を配設して冷媒流入部屋としたものである。
【0010】本発明の第2の構成による冷凍サイクル用
アキュムレータは、前記分割板は、前記冷媒流入管と冷
媒流出管のそれぞれの開口の見通しを遮るように、前記
各開口の位置より下方まで延在し、冷媒液面との間に間
隙を有するものである。
【0011】本発明の第3の構成による冷凍サイクル用
アキュムレータは、前記冷媒流出部屋に、前記冷媒流出
管の開口部を取り囲むように形成された遮蔽板を設けた
ものである。
【0012】本発明の第4の構成による冷凍サイクル用
アキュムレータは、前記冷媒流出部屋に、前記分割板に
接合されて該分割板の開口と前記冷媒流出管の開口との
間を遮り、液冷媒の飛沫が、前記冷媒流入部屋から前記
冷媒流出部屋に飛散するのを防ぐ邪魔板を設けたもので
ある。
【0013】本発明の第5の構成による冷凍サイクル用
アキュムレータは、前記容器として円筒状のものを横置
きして用い、前記仕切板及び分割板の部分で前記容器を
両端部及び中央部に3分割し、前記仕切板と前記容器の
一方の端部と中央部及び前記分割板と前記容器の他方の
端部と中央部をそれぞれ同一の位置で接合したものであ
る。
【0014】本発明の第6の構成による冷凍サイクル用
アキュムレータは、前記容器として円筒状のものを横置
きして用い、前記容器の各配管との接合穴の少なくとも
2つ以上は前記容器の軸線方向に一直線状に配列される
と共にそれぞれバーリング加工が施されているものであ
る。
【0015】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1は本発明の実施の形態1による冷凍
サイクル用アキュムレータの構成を示す断面側面図であ
る。図において、6は横置きの円筒形状に形成された容
器であるアキュムレータ本体、7は仕切板、7aは仕切
板7の上部に設けられた連通穴、8は第1の部屋、81
は冷媒流入部屋、82は冷媒流出部屋、9は第2の部
屋、10は冷媒流入管、11は冷媒流出管、12は油流
入管、14は油流出管、20は分割板、20aは分割板
の下部に設けられた開口、21は液冷媒、22は油であ
る。容器6内に、容器6を水平方向に分割する仕切板7
を設けて第1の部屋8と第2の部屋9に分割し、第1の
部屋8には冷媒流入管10及び冷媒流出管11を備え、
第2の部屋9には油流入管12及び油流出管14を備え
ている。さらに、第1の部屋8を仕切板7とほぼ平行に
配置された分割板20により分割し、第1の部屋8の仕
切板7と分割板20に挟まれた部屋に冷媒流出管11を
配設して冷媒流出部屋82とし、残りの部屋に冷媒流入
管10を配設して冷媒流入部屋81としている。
【0016】また、図2は冷媒流入管10を有する冷媒
流入部屋81と冷媒流出管11を有する冷媒流出部屋8
2を分割する分割板20を拡大して示す正面図である。
分割板20は冷媒流入管10から流入した気液分離され
ていない冷媒が衝突することによりその速度を減速する
と共に、そのまま冷媒流出管12に混入するのを防ぐも
のであるが、気相の通気面積をある程度確保できるよう
に冷媒液面の位置からある程度の空間が必要である。分
割板20は、冷媒流入管10と冷媒流出管11のそれぞ
れの開口の見通しを遮るように、各開口の位置より下方
まで延在し、冷媒液面との間に間隙を有するものであ
り、本実施の形態では、全高の下部3/4程度を打ち抜
いた開口20aを有している。
【0017】次に、本実施の形態によるアキュムレータ
を使用した場合の冷媒と油の流れについて説明する。た
だし、冷媒回路のうちアキュムレータ以外は図10で示
した従来の冷媒回路と同じものを用いることとし、説明
を省略する。蒸発器5を流出したガスまたは乾き度の大
きな気液2相状態の冷媒は、冷媒流入管10を経てアキ
ュムレータ本体容器6内の冷媒流入部屋81に流入し、
容器6の壁面に沿うように流れて気液が分離され、ガス
冷媒の大半は分割板20に設けられた開口20aを通
り、冷媒流出部屋82に設けられた冷媒流出管11を経
て圧縮機1へ戻る。気液分離された液冷媒は冷媒流入部
屋81と冷媒流出部屋82に溜まり、分離しきれなかっ
た気液2相状態の冷媒の一部は、仕切板7に設けられた
連通穴7aを通って第2の部屋9に流入し、容器6の壁
面に当たって分離され、油流出管14を経て圧縮機1へ
戻る。
【0018】さらに詳細に説明すると、本実施の形態に
よるアキュムレータでは、蒸発器5から流出する冷媒が
乾き度の小さい気液2相状態の冷媒である場合、冷媒流
入部屋81に設けた冷媒流入管10から流入する気液2
相状態の冷媒は容器6の壁面に沿うように流れ、そして
分割板20に衝突する。これにより冷媒の速度を減速さ
せることができ、気液分離が効率良く行われる。冷媒流
入部屋81の壁面や分割板20を伝って液冷媒が滴下さ
れ、冷媒流入部屋81に液冷媒が溜まり、分割板20に
設けられた開口20aより液冷媒が侵入して、冷媒流出
部屋82にも溜まる。このように、気液分離が主に冷媒
流入部屋81で行われ、しかも効率良く気液分離される
ため、冷媒流出部屋82に流れ込むのはガス冷媒が殆ん
どとなり、冷媒流出管11から流出されるのは殆んどガ
ス冷媒である。よって、圧縮機1に直接液冷媒が戻って
液圧縮を起こし、圧縮機1を破損するという不具合を防
止することができる。さらに、冷媒流出部屋82から連
通穴7aを通って第2の部屋9に流入する冷媒も殆んど
ガス冷媒であるため、第2の部屋9に溜まる油22が液
冷媒によって希釈されることは殆んどなく、油濃度を高
く維持できる。すなわち、潤滑油の濃度が高い一定の液
冷媒を常に圧縮機1に返油することができ、圧縮機1の
焼け付き、損傷を防止することができる。以上のよう
に、本実施の形態による冷凍サイクル用アキュムレータ
は、気液分離機能、液バック機能及び返油機能を確保で
き、小型でも冷凍能力を十分に発揮できるものである。
【0019】実施の形態2.図3(a)は本発明の実施
の形態2による冷凍サイクル用アキュムレータの構成を
示す断面側面図、(b)は(a)のA−A線断面図であ
る。図において、23は冷媒流出管11の開口部を取り
囲むように形成された遮蔽板である。本実施の形態で
は、遮蔽板23は仕切板7の連通穴7aの下方に溶接等
により接合され、冷媒流出部屋82に向けて突設し冷媒
流出管11を貫通させ、冷媒流出管11の開口部を取り
囲んでいる。なお、遮蔽板23は板金、プレス加工等に
より製作されている。
【0020】次に本実施の形態によるアキュムレータを
使用した場合の作用について図4を用いて説明する。図
4はアキュムレータ内の冷媒の様子を説明するもので、
(a)は断面上面図、(b)は断面側面図である。図に
おいて、19は冷媒流入管10より流入する気液2相状
態の冷媒の流れを示す矢印である。蒸発器(図示せず)
から流入する気液2相状態の冷媒19の流量が増加した
場合、図4(a)に示すように冷媒流入管10より流入
した気液2相状態の冷媒19は、アキュムレータ本体6
内の冷媒流入部屋81の内壁面に激しく衝突する。しか
し、十分に気液2相状態の冷媒19の速度を減速するこ
とができない場合があり、その場合は、図4(b)に示
すように冷媒流入部屋81及び冷媒流出部屋82に溜ま
っている液冷媒21の液面が冷媒流出部屋82側の仕切
板7に設けた連通穴7a付近まで上昇し、さらに液冷媒
21の液面より飛散した飛沫が、第2の部屋9と冷媒流
出管11へ侵入する。また、冷媒流入管10より流入
し、十分に気液分離することができなかった気液2相状
態の冷媒19は分割板20に設けられた開口20aを通
って冷媒流出部屋82に流れ、冷媒流出管11の背面に
回り込んで直接冷媒流出管11に流れ込む。
【0021】本実施の形態では、遮蔽板23を冷媒流出
管11の開口を取り囲むように設けたことにより、冷媒
流出部屋82に溜まった液冷媒21の液面より飛散した
飛沫、及び、十分に気液分離することができなかった気
液2相状態の冷媒19が直接冷媒流出管11へ侵入をす
るのを防ぎ、液バックによる圧縮機1の破損を防止する
ことができる。また、同様に、遮蔽板23により仕切板
7の連通穴7aを冷媒液面から遮っているので、冷媒流
出部屋82に溜まった液冷媒21の液面より飛散した飛
沫、及び、十分に気液分離することができなかった気液
2相状態の冷媒19が第2の部屋9へ流入して油22を
希釈するのを防ぐ。
【0022】実施の形態3.図5は本発明の実施の形態
3による冷凍サイクル用アキュムレータの構成を示す断
面側面図である。図において、24は邪魔板であり、分
割板20に接合されて分割板20の開口20aと冷媒流
出管11の開口との間を遮り、液冷媒の飛沫が、冷媒流
入部屋81から冷媒流出部屋82に飛散するのを防いで
いる。本実施の形態では、邪魔板24は分割板20の開
口20aの上部に溶接等により接合され、冷媒流出部屋
82側に突き出るとともに分割板20に対して勾配を有
するように斜め下方に延びている。なお、邪魔板24は
板金等で製作され、その下端は水平に形成されている。
【0023】次に作用について説明する。アキュムレー
タ本体6内の冷媒流入部屋81に溜まった液冷媒21
は、冷媒流入管10より流入した冷媒の流れにより激し
く攪拌され、吹き上がる。上記各実施の形態では、この
吹き上がった飛沫が冷媒流出部屋82に飛散して冷媒流
出部屋82に溜まった液冷媒21の液面を叩いて液冷媒
が跳ね上がり、これにより液冷媒が直接冷媒流出管11
に侵入するおそれがある。本実施の形態では、分割板2
0の開口20aの上部に邪魔板24を設けたので、冷媒
流入部屋81から吹き上げられた液冷媒の飛沫の殆んど
が、邪魔板24に衝突して、邪魔板24をつたって下に
落ち、冷媒流出部屋82に溜まった液冷媒21を叩くの
を少なくすることができる。そのため、直接液冷媒が圧
縮機(図示せず)に戻って圧縮機(図示せず)を破損す
るのを防止することができる。
【0024】実施の形態4.図6は本発明の実施の形態
4による冷凍サイクル用アキュムレータの構成を示す断
面側面図である。本実施の形態では、邪魔板24は、分
割板20の開口20aを切り欠き、その切り欠いた部分
を冷媒流出部屋82側に折り曲げて形成している。これ
により、実施の形態3の邪魔板24と同様の働きをし、
冷媒流入部屋81から吹き上げられた液冷媒の飛沫が冷
媒流出部屋82に飛散して、冷媒流出部屋82に溜まっ
た液冷媒21を叩くのを少なくすることができる。
【0025】実施の形態5.図7は本発明の実施の形態
5による冷凍サイクル用アキュムレータの構成を示す断
面側面図である。本実施の形態では、アキュムレータ容
器として円筒状のものを横置きして用い、仕切板7及び
分割板20の部分で容器を両端部及び中央部に3分割し
ている。図において、63は容器端部の冷媒流入部屋8
1を構成するためにプレス加工などにより深絞り加工が
施された蓋部容器、64は容器中央部の冷媒流出部屋8
2を構成するために巻きシェルやパイプなどで作られた
円筒胴、65は容器他端部の第2の部屋9を構成するた
めにプレス加工などにより深絞り加工が施された底部容
器である。蓋部容器63及び底部容器65はそれぞれ分
割板20及び仕切板7を介して円筒胴64に嵌合されて
いる。
【0026】本実施の形態では、蓋部容器63と分割板
20と円筒胴64、及び底部容器65と仕切板7と円筒
胴64の接合位置を同じ場所にしているので、溶接の場
合は、溶接の位置決めが容易であり、溶接が自動化しや
すく、また、溶接時に溶接スパッタが容器内に侵入し難
く、溶接条件によっては一度に接合できる。さらに、ろ
う付けにより接合する場合でも、接合位置が1つにまと
まっているので、一度にろう付けできる。これにより、
アキュムレータの組立接合作業時間を短縮することがで
きる。
【0027】実施の形態6.図8は本発明の実施の形態
6による冷凍サイクル用アキュムレータの構成を示す断
面側面図である。図において、25a〜25dはそれぞ
れ冷媒流入管10、冷媒流出管11、油流入管12及び
油流出管14の配管接続穴に施したバーリング加工部
(穴あけ時のかえりを利用した接合方法)である。また
冷媒流入部屋81に設けた冷媒流入管10、冷媒流出部
屋82に設けた冷媒流出管11、及び第2の部屋に設け
られた油流出管14の配管接合穴は、アキュムレータ容
器の軸線方向に一直線状に配列されている。
【0028】以上のように構成されているので、図9に
示す高周波加熱コイル26等を用いれば、冷媒流入管1
0、冷媒流出管11、油流入管13及び油流出管14と
アキュムレータ容器を直接ろう付でき、しかも冷媒流入
管10、冷媒流出管11及び油流出管14とアキュムレ
ータ容器との接合穴は容器の軸線方向に一直線状に配列
されているのでこれらの接合を一括して一度に行うこと
ができる。これによりアキュムレータの組立時間を短縮
することができる。また従来アキュムレータ容器との溶
接のため必要であった管台(各銅配管に鉄の管台をあら
かじめろう付しておき、この管台とアキュムレータ容器
を溶接して、配管部の気密を保っていた。)を廃止する
ことができ、アキュムレータの部品数を削減することが
できる。
【0029】
【発明の効果】本発明は、以上に説明したように構成さ
れるので、以下に示すような効果を奏する。
【0030】本発明の第1の構成によれば、第1の部屋
を下部に開口を有し仕切板とほぼ平行に配置された分割
板により分割し、前記第1の部屋の仕切板と分割板に挟
まれた部屋に冷媒流出管を配設して冷媒流出部屋とし、
残りの部屋に冷媒流入管を配設して冷媒流入部屋とした
ので、冷媒流入管から流入する気液2相冷媒の流速を冷
媒流入部屋内で十分減速できる。その結果、気液分離が
主に冷媒流入部屋で行われ、しかもその効率を向上させ
ることができるため、冷媒流出部屋に流れ込むのはガス
冷媒が殆んどとなり、冷媒流出管から流出されるのは殆
んどガス冷媒となる。さらに、冷媒流出部屋から連通穴
を通って第2の部屋に流入する冷媒も殆んどガス冷媒で
あるため、第2の部屋の油が液冷媒によって希釈される
ことは殆んどない。このように、気液分離機能、液バッ
ク機能及び返油機能を確保でき、小型でも冷凍能力を十
分に発揮できる冷凍サイクル用アキュムレータが得られ
る。
【0031】本発明の第2の構成によれば、前記分割板
は、前記冷媒流入管と冷媒流出管のそれぞれの開口の見
通しを遮るように、前記各開口の位置より下方まで延在
し、冷媒液面との間に間隙を有するものであるので、冷
媒流入管から流入する気液2相冷媒の流速を冷媒流入部
屋内で効果的に減速できる。
【0032】本発明の第3の構成によれば、前記冷媒流
出部屋に、前記冷媒流出管の開口部を取り囲むように形
成された遮蔽板を設けたので、冷媒流出部屋に溜まった
液冷媒の液面より飛散した飛沫、及び、十分に気液分離
することができなかった気液2相状態の冷媒が直接冷媒
流出管へ侵入をするのを防ぎ、液バックによる圧縮機の
破損を防止することができる。
【0033】本発明の第4の構成によれば、前記冷媒流
出部屋に、前記分割板に接合されて該分割板の開口と前
記冷媒流出管の開口との間を遮り、液冷媒の飛沫が、前
記冷媒流入部屋から前記冷媒流出部屋に飛散するのを防
ぐ邪魔板を設けたので、冷媒流入部屋から吹き上げられ
冷媒流出部屋へ侵入しようとする液冷媒の飛沫の殆んど
が、邪魔板に衝突し、邪魔板をつたって下に落ち、冷媒
流出部屋内の液冷媒の液面は波立ちの少ない安定した状
態となるので、冷媒流出管に直接液冷媒が流出しなくな
り液圧縮による圧縮機の損傷を防止することができる。
【0034】本発明の第5の構成によれば、前記容器と
して円筒状のものを横置きして用い、前記仕切板及び分
割板の部分で前記容器を両端部及び中央部に3分割し、
前記仕切板と前記容器の一方の端部と中央部及び前記分
割板と前記容器の他方の端部と中央部をそれぞれ同一の
位置で接合したので、アキュムレータの組立接合作業時
間を短縮することができる。
【0035】本発明の第6の構成によれば、前記容器と
して円筒状のものを横置きして用い、前記容器の各配管
との接合穴の少なくとも2つ以上は前記容器の軸線方向
に一直線状に配列されると共にそれぞれバーリング加工
が施されているので、これらの接合を一括して一度に行
うことができ、アキュムレータの組立作業時間を短縮す
ることができる。さらに、従来必要であった管台を廃止
することができるので、アキュムレータの製造コストを
削減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1による冷凍サイクル用
アキュムレータの構成を示す断面側面図である。
【図2】 図1の分割板を拡大して示す正面図である。
【図3】 本発明の実施の形態2による冷凍サイクル用
アキュムレータの構成を示し、(a)は断面側面図、
(b)は(a)のA−A線断面図である。
【図4】 実施の形態2に係わるアキュムレータ内の冷
媒の様子を説明し、(a)は断面上面図、(b)は断面
側面図である。
【図5】 本発明の実施の形態3による冷凍サイクル用
アキュムレータの構成を示す断面側面図である。
【図6】 本発明の実施の形態4による冷凍サイクル用
アキュムレータの構成を示す断面側面図である。
【図7】 本発明の実施の形態5による冷凍サイクル用
アキュムレータの構成を示す断面側面図である。
【図8】 本発明の実施の形態6による冷凍サイクル用
アキュムレータの構成を示す断面側面図である。
【図9】 実施の形態6に係わり配管を一括で接合する
様子を示す断面側面図である。
【図10】 従来の冷凍サイクル用室外機の冷媒回路構
成を示すブロック図である。
【図11】 従来の冷凍サイクル用アキュムレータの構
成を示す断面側面図である。
【符号の説明】
1 圧縮機、 2 油分離器、 3 凝縮器、 4 絞
り装置、 5 蒸発器、 6 アキュムレータ、 61
〜65 分割容器部分、 7 仕切板、 7a連通穴、
8 第1の部屋、 81 冷媒流入部屋、 82 冷
媒流出部屋、9 第2の部屋、 10 冷媒流入管、
11 冷媒流出管、 12 油流入管、 13,15
返油装置、 14 油流出管、 20 分割板、 20
a開口、 21 液冷媒、 22 油、 23 遮蔽
板、 24 邪魔板、 25a〜25d バーリング加
工部、 26 高周波加熱コイル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 林田 勝彦 東京都千代田区大手町二丁目6番2号 三 菱電機エンジニアリング株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器内に上部に連通穴を有し該容器を水
    平方向に分割する仕切板を設けて第1の部屋と第2の部
    屋に分割し、前記第1の部屋には冷媒流入管及び冷媒流
    出管を備え、前記第2の部屋には油流入管及び油流出管
    を備えた冷凍サイクル用アキュムレータにおいて、前記
    第1の部屋を下部に開口を有し前記仕切板とほぼ平行に
    配置された分割板により分割し、前記第1の部屋の仕切
    板と分割板に挟まれた部屋に冷媒流出管を配設して冷媒
    流出部屋とし、残りの部屋に冷媒流入管を配設して冷媒
    流入部屋としたことを特徴とする冷凍サイクル用アキュ
    ムレータ。
  2. 【請求項2】 前記分割板は、前記冷媒流入管と冷媒流
    出管のそれぞれの開口の見通しを遮るように、前記各開
    口の位置より下方まで延在し、冷媒液面との間に間隙を
    有するものであることを特徴とする請求項1記載の冷凍
    サイクル用アキュムレータ。
  3. 【請求項3】 前記冷媒流出部屋に、前記冷媒流出管の
    開口部を取り囲むように形成された遮蔽板を設けたこと
    を特徴とする請求項1または2記載の冷凍サイクル用ア
    キュムレータ。
  4. 【請求項4】 前記冷媒流出部屋に、前記分割板に接合
    されて該分割板の開口と前記冷媒流出管の開口との間を
    遮り、液冷媒の飛沫が、前記冷媒流入部屋から前記冷媒
    流出部屋に飛散するのを防ぐ邪魔板を設けたことを特徴
    とする請求項1ないし3の何れかに記載の冷凍サイクル
    用アキュムレータ。
  5. 【請求項5】 前記容器として円筒状のものを横置きし
    て用い、前記仕切板及び分割板の部分で前記容器を両端
    部及び中央部に3分割し、前記仕切板と前記容器の一方
    の端部と中央部及び前記分割板と前記容器の他方の端部
    と中央部をそれぞれ同一の位置で接合したことを特徴と
    する請求項1ないし4の何れかに記載の冷凍サイクル用
    アキュムレータ。
  6. 【請求項6】 前記容器として円筒状のものを横置きし
    て用い、前記容器の各配管との接合穴の少なくとも2つ
    以上は前記容器の軸線方向に一直線状に配列されると共
    にそれぞれバーリング加工が施されていることを特徴と
    する請求項5記載の冷凍サイクル用アキュムレータ。
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