JPH10267353A - 系統連系発電装置付空気調和機 - Google Patents

系統連系発電装置付空気調和機

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Publication number
JPH10267353A
JPH10267353A JP9072174A JP7217497A JPH10267353A JP H10267353 A JPH10267353 A JP H10267353A JP 9072174 A JP9072174 A JP 9072174A JP 7217497 A JP7217497 A JP 7217497A JP H10267353 A JPH10267353 A JP H10267353A
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JP
Japan
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power
microcomputer
unit
air conditioner
indoor unit
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Application number
JP9072174A
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English (en)
Inventor
Masaki Madenokoji
正樹 萬里小路
Keigo Onizuka
圭吾 鬼塚
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遠隔地からの太陽光発電装置の監視及び制御
を可能とする。 【解決手段】 太陽光発電装置150のSOL154に
設けられているマイコン160は、エアコン10室外ユ
ニット14を介して室内ユニット12のマイコン74に
接続されている。マイコン74には、通信インターフェ
イス回路130を介してモデム132が接続されてい
る。これにより、遠隔地に設けられているパソコン13
8は、モデム136を介して室内ユニットのマイコンに
接続することにより、太陽光発電装置の運転状態を監視
することができると共に、整定値等の設定や変更が可能
となっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、室内の空気調和を
図る空気調和機に係り、詳細には、太陽光等をエネルギ
ー源として発電した電力を商用電源として供給する太陽
光発電装置等の系統連系発電装置が接続されている系統
連系発電装置付空気調和機に関する。
【0002】
【従来の技術】空気調和機(以下「エアコン」と言う)
は、室内ユニットと室外ユニットの間に設けられている
冷凍サイクル中を循環される冷媒によって熱交換を行う
ことにより、室内ユニットが設けられている被空調室内
の空気調和を図るようになっている。
【0003】このエアコンには、室内ユニットと室外ユ
ニットのそれぞれにマイクロコンピュータ(マイコン)
が設けられており、それぞれがマイコンによって制御さ
れている。また、それぞれのマイコンは、シリアル通信
等によってデータ交換可能に接続されており、室内ユニ
ットに設けられているマイコンによってエアコンの全体
の制御が可能となっている。
【0004】近年、太陽エネルギーを利用した太陽光発
電装置が普及しつつある。この太陽光発電装置は、太陽
光による発電電力を商用電源に変換して出力するように
なっている。一方、エアコンには、太陽光発電装置によ
って発電した電力を商用電源として供給し、この商用電
源から供給される電力によって運転されるものがある。
すなわち、太陽光発電装置によって発電した電力をエア
コンのみで使用することは、太陽エネルギーの利用効率
がきわめて低く、エネルギーの有効利用を図れるもので
はなかった。
【0005】このような太陽光発電装置を備えたエアコ
ンでは、例えば室内ユニットに設けられているマイコン
を介して、室内にいながらにして、室外に設けられてい
る太陽光発電装置の運転状態を監視することができる。
【0006】ところで、太陽光発電装置によって発電し
た電力を商用電源として供給する場合、発電電力を商用
電源と整合させる必要がある。このためには、太陽光発
電装置によって発電して出力する電力の管理及び商用電
源との整合を図る必要が生じる。
【0007】すなわち、太陽光発電装置等の系統連系発
電装置は、商用電源の周波数、位相、電圧等などの整合
を図りながら発電電力を商用電源として供給するように
なっている。
【0008】一方、太陽光発電装置が接続されているエ
アコンでは、この太陽光発電装置の運転状態を室内で確
認できる用に表示部が設けられたものが提案されてい
る。すなわち、室外に設けられている太陽光発電装置の
運転状態を室内に居ながらにして確認できるようにした
エアコンが提案されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、エアコ
ンが設置されている室内に居ながらにして室外の太陽光
発電装置の運転状態は確認できるが、この室内から離れ
ると太陽光発電装置の運転状態が困難となる。特に、太
陽光発電装置及びエアコンが設置されている地点から離
れると、太陽光発電装置の運転情報等の確認や制御が困
難となっている。このために、太陽光発電装置に運転情
報等を離れた地点に送るための通信手段や通信設備を設
置することは、太陽光発電装置の製品コスト、設置コス
トの上昇を招いてしまう。
【0010】本発明は上記事実に鑑みてなされたもので
あり、太陽光エネルギーを用いて発電する太陽光発電装
置等の発電した電力を商用電源として出力する系統連系
発電装置の運転状態の管理等を離れた地点から容易に行
うことができる系統連系発電装置付空気調和機を提案す
ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
商用電源から供給される電力によって室内に設けられた
室内ユニットと室外に設けられた室外ユニットの間に形
成された冷凍サイクルによって冷媒を循環させて、室内
ユニットが設けられている室内の空気調和運転を行う空
気調和部と、太陽光エネルギーを集光し、集光した太陽
光エネルギーに応じた電力を発生すると共に、発生させ
た電力を商用電源に整合させた電力に変換して出力する
系統連系発電部と、前記系統連系発電部を制御する発電
制御部と、前記室内ユニットに設けられ、マイクロコン
ピュータを用いて空気調和部を制御する空調制御部と、
前記発電制御部と前記空調制御部を情報交換可能に接続
する接続手段と、前記空調制御部に接続され前記系統連
系発電部の運転情報及び制御情報を所定の通信媒体を介
して送受信する通信手段と、を含むことを特徴とする。
【0012】この発明によれば、太陽光発電装置等の系
統連系発電装置の運転状態を、室内ユニットに設けられ
ている空調制御部によって把握することができる。これ
により、室内ユニットに表示手段を接続すれば、太陽光
発電装置の運転状態を室内に居ながらにして知ることが
できる。
【0013】また、室内ユニットの空調制御部には、マ
イクロコンピュータが設けられており、このマイクロコ
ンピュータに通信手段が接続されている。このため、通
信手段を介して太陽光発電装置を遠隔地のデータ通信端
末に接続することができる。したがって、太陽光発電装
置の運転状態に関するデータを通信手段によって接続さ
れた遠隔地のデータ通信端末へ送出することができ、ま
た、遠隔地から送出された情報に基づいて太陽光発電装
置を制御することも可能となる。
【0014】すなわち、本発明では、室内に設けられて
いる室内ユニットの空調制御部をデータ通信端末(Data
Terminal Equipment :DTE)として用い、この室内
ユニットの空調制御部にモデム(modem )、DSU(Di
gital Service Unit)等のデータ回線終端装置(Data C
ommunications Equipment :DCE)を接続することに
より、室内ユニットをアナログ電話回線網、デジタル電
話回線網等の既に設置されている通信回線網に接続す
る。また、室内ユニットには、室外ユニットを介して、
室外ユニットと同様に室外に設けられている太陽光発電
装置(系統連系発電装置)を接続することは極めて容易
である。
【0015】これによって、特別な設備や装置を設ける
ことなく、太陽光発電装置が設置位置から離れた地点と
の間で通信を行って、太陽光発電装置の運転状態の監視
及び制御を行うことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。図1には、本発明を適用した
太陽発電装置付空気調和機であるエアコン10が示され
ている。このエアコン10は、室内ユニット12と室外
ユニット14を備えており、リモコンスイッチ120か
ら送出される操作信号(例えば赤外線を用いた信号)を
室内ユニット12によって受信し、受信した操作信号に
応じて各種運転モードによる空気調和運転及び停止を行
うようになっている。
【0017】また、このエアコン10には、系統連系発
電装置として太陽光発電装置150が設けられている。
この太陽光発電装置150は、太陽光を吸収して電気エ
ネルギーに変換するソーラパネル152と、室外ユニッ
ト14に設けられ、ソーラパネル152によって発生さ
れた電気エネルギー(以下「発電電力」と言う)が入力
される商用電源供給ユニット(以下「SOL154」と
言う)によって構成されている。
【0018】エアコン10とSOL154は、別々に分
電盤156に接続されている。この分電盤156は、電
力積算計158に接続されている。この電力積算計15
8は、商用電源の電力(商用電力と言う)の使用量を積
算する買電メータと供給した電力を積算する売電メータ
を備えている。エアコン10は、この分電盤156から
供給される商用電力によって運転され、エアコン10等
の電力使用量が買電メータに積算される。また、SOL
154は、発電電力を商用電力として分電盤156を介
して出力する所謂売電を行うようになっており、出力さ
れる電力量が売電メータに積算されるようになってい
る。すなわち、エアコン10の室内ユニット12、室外
ユニット14が停止中でもSOL154は動作し、夜間
等のSOL154が停止しているときでも、室内ユニッ
ト12、室外ユニット14は、空気調和運転が可能とな
っている。
【0019】なお、分電盤156には、例えば定格が単
相3線100V/200Vの電灯電力が供給されるよう
になっており、SOL154は、単相200Vの電灯電
力を出力するようになっている。
【0020】ここで、まず、エアコン10の室内ユニッ
ト12及び室外ユニット14について説明する。
【0021】図2には、エアコン10の室内ユニット1
2と室外ユニット14との間に構成されている冷凍サイ
クルを示している。室内ユニット12と室外ユニット1
4の間には、冷媒を循環させる太管の冷媒配管16A
と、細管の冷媒配管16Bが対で設けられており、それ
ぞれの一端が室内ユニット12に設けられている熱交換
器18に接続されている。
【0022】冷媒配管16Aの他端は、室外ユニット1
4のバルブ20Aに接続されている。このバルブ20A
は、マフラー22Aを介して四方弁24に接続されてい
る。この四方弁24には、それぞれがコンプレッサ26
に接続されているアキュムレータ28とマフラー22B
が接続されている。さらに、室外ユニット14には、熱
交換器30が設けられている。この熱交換器30は、一
方が四方弁24に接続され、他方が冷暖房用のキャピラ
リチューブ32、ストレーナ34、電動膨張弁36、モ
ジュレータ38を介してバルブ20Bに接続されてい
る。このバルブ20Bには、冷媒配管16Bの他端が接
続されており、これによって、室内ユニット12と室外
ユニット14の間に冷凍サイクルを形成する冷媒の密閉
された循環路が構成されている。
【0023】エアコン10では、四方弁24の切り換え
によって、運転モードが冷房モード(含むドライモー
ド)と暖房モードが切り換えられる。なお、図2では、
矢印で冷房モード(冷房運転)と暖房モード(暖房運
転)におけるそれぞれの冷媒の流れを示している。
【0024】室内ユニット12では、クロスフローファ
ン44(図3参照)の作動によって室内の空気を吸引し
て熱交換器18を通過させた後に室内へ吹出す。このと
き、熱交換器18を通過する空気が冷媒との間で熱交換
が行われることにより、空調された空気が室内へ向けて
吹き出される。なお、室内ユニット12の空気吹出し口
50には、上下フラップ54及び左右フラップ52が設
けられており、室内を空調する空気を所望の方向へ向け
て吹出すことができるようになっている。
【0025】図3に示されるように、室内ユニット12
には、空調制御部を構成する電源基板56、コントロー
ル基板58及びパワーリレー基板60が設けられてい
る。電源基板56には、エアコン10を運転するために
供給された電力(商用電力)を、モータ電源62、制御
回路電源64、シリアル電源66及び駆動回路68等へ
出力する。また、コントロール基板58には、シリアル
回路70、駆動回路72及びマイコン74が設けられて
いる。
【0026】電源基板56の駆動回路68には、クロス
フローファン44を駆動するファンモータ76(例えば
DCブラシレスモータ)が接続されており、コントロー
ル基板58に設けられているマイコン74からの制御信
号に応じてモータ電源62から駆動電力を供給する。こ
のとき、マイコン74は、駆動回路68からの出力電圧
を12V〜36Vの範囲で256ステップで変化させる
ように制御する。
【0027】コントロール基板58の駆動回路72に
は、パワーリレー基板60及び上下フラップ54を操作
する上下フラップモータ78が接続されている。パワー
リレー基板60には、パワーリレー80と温度ヒューズ
等が設けられており、マイコン74からの信号によっ
て、パワーリレー80を操作し、室外ユニット14へ電
力を供給するための接点80Aを開閉する。エアコン1
0は、接点80Aが閉じられることにより、室外ユニッ
ト14へ電力が供給されて運転される。
【0028】また、上下フラップモータ78は、マイコ
ン74の制御信号に応じて制御されて、上下フラップ5
4を操作する。上下フラップ54が、上下方向へスイン
グされることにより、室内ユニット12の吹出し口50
から吹き出される空気の吹出し方向が上下方向へ変えら
れる。この上下フラップ54の操作は、吹出し風が任意
の方向へ向けられるように固定できるが、自動モードで
は、運転状態に応じて予め定められている方向へ向けら
れる。
【0029】このように、エアコン10の室内ユニット
12では、クロスフローファン44の回転と、上下フラ
ップ54の操作が制御されることにより、所望の風量及
び風向または室内を快適にするために設定される風量及
び風向とされて、空調された空気を室内へ吹出すことが
できるようになっている。
【0030】マイコン74及び電源回路56のシリアル
電源66に接続されているシリアル回路70は、室外ユ
ニット14へ接続されており、マイコン74は、このシ
リアル回路70を介して室外ユニット14との間でシリ
アル通信を行い、室外ユニット14の作動を制御するよ
うになっている。
【0031】また、室内ユニット12には、リモコン1
20からの操作信号を受信する受信回路及び運転表示用
の表示LED等を備えた表示基板82が設けられてお
り、この表示基板82がマイコン74に接続されてい
る。図1に示されるように、この表示基板82の表示部
82Aは、室内ユニット12のケーシング42前面に設
けられており、リモコン120との間で操作信号等の送
受信が行われる。これにより、リモコン120からの操
作信号がマイコン74に入力される。
【0032】図3に示されるように、室内ユニット12
のマイコン74には、室内温度を検出する室温センサ8
4及び熱交換器18のコイル温度を検出する熱交温度セ
ンサ86が接続され、また、コントロール基板58に設
けられているサービスLED及び運転切換スイッチ88
が接続されている。なお、リモコン120にも温度セン
サが設けられており、通常、室内温度はリモコン120
によって計測されて所定のタイミングで送出されてくる
ようになっている。
【0033】運転切換スイッチ88は、通常運転とメン
テナンス時等に行う試験運転との切換用であると共に、
電源スイッチ88Aの接点を開放してエアコン10への
運転電力の供給を遮断できるようになっている。エアコ
ン10は、運転切換スイッチ88が通常運転位置に設定
された状態で使用される。なお、サービスLEDは、メ
ンテナンス時に点灯操作することにより、サービスマン
に自己診断結果を知らせるようになっている。
【0034】この室内ユニット12は、端子板90のタ
ーミナル90A、90B、90Cを介して室外ユニット
14に接続されている。
【0035】一方、図4に示されるように、室外ユニッ
ト14には、端子板92が設けられ、この端子板92の
ターミナル92A、92B、92Cがそれぞれ、室内ユ
ニット12の端子板90のターミナル90A、90B、
90Cに接続されている。これにより、室外ユニット1
4には、室内ユニット12から運転電力が供給されると
共に、室内ユニット12との間でシリアル通信が可能と
なっている。
【0036】この室外ユニット14には、整流基板9
4、コントロール基板96が設けられている。コントロ
ール基板96には、マイコン98共に、ノイズフィルタ
100A、100B、100C、シリアル回路102及
びスイッチング電源104等が設けられている。
【0037】整流基板94には、ノイズフィルタ100
Aを介して供給される電力を整流し、ノイズフィルタ1
00B、100Cを介して平滑化してスイッチング電源
104へ出力する。スイッチング電源104は、マイコ
ン98と共にインバータ回路106に接続されている。
これにより、コンプレッサモータ108に誘導電動機を
用いる場合は、マイコン98から出力される制御信号に
応じた周波数の電力をインバータ回路106からコンプ
レッサモータ108へ出力して、コンプレッサ26を回
転駆動させるようになっている。
【0038】なお、マイコン98は、インバータ回路1
06から出力される電力の周波数が、オフまたは14Hz
以上(上限は運転電流の上限による)の範囲となるよう
に制御しており、これによって、コンプレッサモータ1
08、すなわちコンプレッサ26の回転数が変えられ、
コンプレッサ26の能力(エアコン10の冷暖房能力)
が制御される。また、コンプレッサモータ108に直流
ブラシレスモータを用いる際には、モータ(直流ブラシ
レスモータ)に印加する直流電圧をマイコン98からの
信号に基づいて変え、コンプレッサモータ108の回転
数を制御する。
【0039】このコントロール基板96には、四方弁2
4及び熱交換器30を冷却するための図示しないファン
を駆動するファンモータ110、ファンモータコンデン
サ110Aが接続されている。また、室外ユニット14
には、外気温度を検出する外気温度センサ112、熱交
換器30の冷媒コイルの温度を検出するコイル温度セン
サ114及びコンプレッサ26の温度を検出するコンプ
レッサ温度センサ116が設けられており、これらがマ
イコン98に接続されている。
【0040】マイコン98は、運転モードに応じて四方
弁24を切り換えると共に、室内ユニット12からの制
御信号、外気温度センサ112、コイル温度センサ11
4及びコンプレッサ温度センサ116の検出結果に基づ
いて、ファンモータ110のオン/オフ及びコンプレッ
サモータ108(コンプレッサ26)の運転周波数等を
制御するようになっている。エアコン10の能力、すな
わち、コンプレッサ26の能力は、コンプレッサモータ
108の運転周波数によって定まる。
【0041】図5には、太陽光発電装置150に設けら
れる系列発電制御部を構成するSOL154の概略を示
している。SOL154には、マイクロコンピュータ
(以下「マイコン160」と言う)が設けられている。
このマイコン160には、IGBT駆動回路162を介
してインバータ回路164が接続されている。インバー
タ回路164には、ソーラパネル152によって発電さ
れた電力(直流電力)がコンデンサ166を介して供給
されるようになっている。太陽光を吸収するソーラパネ
ル152は、例えば複数のモジュールを枠にセットし、
建物の屋根等の太陽光に照らされる場所に設置される。
【0042】インバータ回路164では、マイコン16
0によって制御されてIGBT駆動回路162から供給
されるスイッチング信号に応じて、ソーラパネル152
から供給される直流電力を、商用電源と同じ周波数(例
えば50Hz又は60Hz)の交流電力(このインバー
タ回路164の出力は、例えばノコギリ状波)に変換す
る役目を有している。
【0043】このインバータ回路164で交流に変換さ
れた電力は、コンデンサ168及びチョークトランス1
70を介して分電盤156へ供給され、分電盤156か
ら商用電力として出力される。このとき、インバータ回
路164から出力された交流電力は、コンデンサ168
及びチョークトランス170を通過することにより、直
流成分の除去が行われ、正弦波の交流電力として出力さ
れる。
【0044】また、マイコン160には、発電電流検出
回路172、発電電圧検出回路174、電流検出回路1
76、第3高調波検出回路178及び系統電圧のゼロク
ロス入力回路180、U相電圧検出回路(U相系統電圧
検出回路)182及びV相電圧検出回路(V相系統電圧
検出回路)184が接続されている。
【0045】このマイコン106には、ゼロクロス検出
回路180、U、V相電圧検出回路182、184から
商用電力の電圧、位相を検出し、この検出結果に基づい
てIGBT駆動回路を制御し、インバータ回路164の
出力が商用電源と略同じ電圧で、かつ周波数及び位相が
一致するようにスイッチング信号を発生させる。なお、
インバータ回路164から出力される交流電力は、電圧
が商用電源の電圧より僅かに高めで略一致するようにし
ており、これによって、インバータ回路164から商用
電力として出力されるようにしている。
【0046】また、マイコン160は、第3次高調波検
出回路178によって、商用電力に含まれる第3次高調
波を検出し、この第3次高調波の比率から停電か否かを
判定する。
【0047】ここで、マイコン160は、分電盤156
への商用電力の停止、すなわち停電を検出すると、チョ
ークトランス170の分電盤156側に設けられている
系統コンダクタ186の接点を開放し、インバータ回路
164を商用電力から切り離すようになっている。この
ときは、インバータ回路164のスイッチング動作も停
止される。すなわち、マイコン160は、商用電力の停
電を検出すると、駆動回路188を介して系統コンダク
タ186のリレーコイル186Aを駆動するようになっ
ている。
【0048】マイコン164は、発電電流検出回路17
2及び発電電圧検出回路174の検出結果からソーラパ
ネル152が発電状態であるか否かの判定及び、ソーラ
パネル152で発電されている電力(発電電力)を計測
する。また、マイコン160は、電流検出回路176の
検出結果から出力電力を計測するようになっている。
【0049】一方、マイコン160には、EEPROM
190が接続されている。このEEPROM190に
は、直流電力を商用電力に応じた周波数の交流電力に変
換するためのデータと共に、SOL154を的確に作動
させるための種々の整定値が記憶されている。マイコン
160は、EEPROM190に記憶されているデータ
に基づいて各機器の作動を制御するようになっている。
【0050】ところで、このマイコン160には、接続
手段としてシリアル回路192が接続されている。この
シリアル回路192は、ターミナル192Aと、エアコ
ン10の室外ユニット14に設けられているターミナル
92Cとの間に通信線194(図4も参照、接地線は省
略)が接続されている。すなわち、マイコン160は、
シリアル回路192を介してエアコン10の室内ユニッ
ト12に設けられているマイコン74に接続されてい
る。
【0051】マイコン160は、マイコン74からの要
求によってこのシリアル回路192介してソーラパネル
154の発電状態、SOL154の運転状態等の太陽光
発電装置150の運転情報や、EEPROM190に記
憶されている整定値等のデータを出力する。また、室内
ユニット12に設けられているマイコン74は、整定値
等のデータ、SOL154を制御するための制御信号を
出力するようになっており、SOL154のマイコン1
60は、マイコン74から送出される制御信号に応じた
制御を行うと共に、EEPROM190への整定値の書
き換えを行うようになっている。
【0052】一方、リモコン120には、SOL154
のマイコン160から出力される太陽光発電装置150
の運転情報が表示可能となっている。なお、運転情報の
表示は、リモコンスイッチ120に設けられている図示
しない表示切換えボタンによって行われるものであって
もよく、エアコン10の運転状態の表示と別に設けられ
ている専用の表示パネルに表示するものであっても良
い。また、リモコン120とは別に、太陽光発電装置1
50の運転状態を表示する専用のリモコンを用いても良
い。
【0053】室内ユニット12は、リモコン120(ま
たは専用リモコン)からSOL154のマイコン160
から出力された運転状態に関する情報を要求する操作信
号を受信すると、要求された運転情報をリモコン120
へ向けて出力する。リモコン120は、この運転情報を
表示パネル196に表示するようになっている。
【0054】図6には、表示パネル196の概略を示し
ている。この表示パネル196では、SOL154のオ
ン/オフ表示、発電電力、出力電力等の表示に加えて、
出力する電力と商用電源との間の整合を図るための種々
の整定値の表示、異常が発生したときのエラーコード、
エラーチャンネル等の表示が可能となっている。
【0055】これらの表示パネル196上の表示は、例
えば、発電中を示す表示マークを表示すると共に『発電
電力』、『出力電力』等を表示する。また、夜間等でソ
ーラパネル102での発電が停止又は十分な発電電力が
得られていないときには、発電中を示す表示マークが消
えると共に、『待機』表示等がなされ、商用電力の停止
(停電中)には、『異常』又は『抑制』の表示がなされ
ると共に、必要に応じてエラーコードが表示される。
【0056】また、この表示パネル196の表示を確認
しながら種々の整定値の設定、変更等が可能となってい
る。なお、通常、整定値は、太陽光発電装置150の設
置時に設定が行われて、EEPROM190に書込まれ
る。
【0057】一方、図3に示されるように、室内ユニッ
ト12のマイコン74には、RS−232C規格等の所
定の通信規格の通信インターフェース回路130が設け
られている。図7に示されるように、この通信インター
フェイス回路130には、モデム132が接続されてい
る。このモデム132は、電話回線(アナログ電話回
線)134に接続されている。
【0058】マイコン74は、モデム132を介して電
話回線134と接続して、種々のデータの送受信が可能
となっている。このため、電話回線134にモデム13
6を介してデータ通信端末としてパーソナルコンピュー
タ(パソコン138)等を接続することにより、パソコ
ン138から室内ユニット12のマイコン74に接続し
て、太陽光発電装置150の運転状態を読込むことがで
きると共に、太陽光発電装置150を制御する制御信
号、整定値を設定ないし変更する信号を出力することが
できる。また、パソコン138にプリンタ140等の出
力手段を接続することにより、太陽光発電装置150の
運転状態や整定値等を出力(プリントアウト)すること
ができるようになっている。
【0059】なお、EEPROM190に記憶される整
定値としては、商用電力の電圧、周波数等の異常を検出
する系統過電圧値及び系統過電圧継続時間、系統不足電
圧値及び系統不足電圧継続時間、系統過周波数値及び系
統過周波数継続時間、系統不足周波数値及び系統不足周
波数継続時間等があり、太陽光発電装置150を接続す
る商用電力に応じてこれらの整定値を設定することによ
り、太陽光発電装置150が出力する電力が適切に商用
電力として供給されるようにしている。
【0060】次に本実施の形態の作用を説明する。エア
コン10の室内ユニット12と室外ユニット14による
室内の空気調和運転は、空調運転停止状態でリモコンス
イッチ120の運転/停止、運転モード設定、温度設
定、風流設定、風向設定等の設定操作によって行われ
る。エアコン10の室内ユニット12に設けられている
マイコン74は、リモコンスイッチ120から設定操作
に基づく所定コードの操作信号を受信すると、この操作
信号のコード解析を行い、解析結果に応じた空気調和運
転の制御を開始する。
【0061】また、室内ユニット12及び室外ユニット
14は、リモコンスイッチ120の運転/停止の操作に
よって停止が指示されると、空気調和運転を停止する。
【0062】一方、太陽光発電装置150のソーラパネ
ル102は、太陽光を受光すると、この太陽光のエネル
ギーを変換して受光した太陽光に応じた直流電力を発生
する。この発電電力は、室外ユニット14に設けられて
いるSOL154のインバータ回路164へ出力され
る。SOL154のマイコン160は、発電電力を検出
すると、ゼロクロス検出回路180、U、V相電圧検出
回路182、184の検出結果及びEEPROM190
に記憶されているデータに基づいIGBT駆動回路16
2を制御し、インバータ回路164へ商用電力に応じた
所定のスイッチング信号を出力する。
【0063】インバータ回路164では、入力されるス
イッチング信号に応じて駆動して直流電力を商用電力の
周波数、電圧に合わせた交流電力に変換して出力する。
また、SOL154のマイコン160は、ソーラパネル
152の発電電流及び発電電圧(又は発電電力)、商用
電力としての出力電流、SOL154の各部が正常に作
動しているか否等の運転情報を、逐次又は室内ユニット
12のマイコン74の要求に応じて、シリアル回路19
2を介して出力する。
【0064】ここで、リモコンスイッチ120の表示切
換等の操作がなされると、室内ユニット12へ向けてS
OL154の運転情報を要求する所定のコードが、リモ
コン120から室内ユニット12のマイコン74へ送出
される。室内ユニット12のマイコン74は、リモコン
スイッチ120からSOL154の運転情報を要求する
所定のコードを受信すると、SOL154から入力され
る運転情報をリモコンスイッチ120へ送出する。
【0065】これによって、リモコンスイッチ120の
表示パネル196にSOL154の運転状態を示す種々
の情報が表示される。したがって、室外(屋外)にある
SOL154からの信号によって太陽光発電装置150
の運転状態が室内に居ながらにして容易に確認すること
ができる。
【0066】このリモコン120の表示パネル196に
は、ソーラパネル152が発電中であるか否かが表示さ
れ、ソーラパネル152が発電中であるときには発電電
力が表示される。また、ソーラパネル152による発電
電力が十分(商用電力として出力するための最低電力以
上)であるときには、表示パネル196には、出力電力
等が表示されるため、ソーラパネル152の発電電力、
SOL154の出力電力等を測定するための高価な測定
機を、特別に設置する必要がない。
【0067】ところで、エアコン10の室内ユニット1
2に設けられているマイコン74は、モデム132を介
して電話回線134に接続されている。このため、この
電話回線134を介してエアコン10、すなわち太陽光
発電装置150から離された遠隔地に設置しているパソ
コン138と室内ユニット12のマイコン74が通信可
能となる。
【0068】したがって、パソコン138からマイコン
74へ太陽光発電装置150の運転状態に関するデータ
の出力要求を行うことにより、マイコン74は、SOL
154から入力される運転情報をパソコン138へ出力
することができ、遠隔地から太陽光発電装置150の運
転状態を的確に把握することができる。
【0069】一方、SOL150は、室内ユニット12
のマイコン74から整定値等のデータと共に整定値の書
き換え要求がなされることにより、EEPROM190
に記憶しているデータの書き換えないし新たなデータの
書込みを行うようになっている。したがって、このマイ
コン74と接続されているパソコン138からマイコン
74へ整定値等の書き換えないし設定するデータと共に
書き換え要求を出力することにより、これらの情報がマ
イコン74を介してSOL154へ入力される。
【0070】すなわち、SOL154のEEPROM1
90への整定値等のデータの書込みないし書き換えを遠
隔地に設けているパソコン138によって行うことがで
きる。
【0071】一方、室内ユニット12のマイコン74と
パソコン138の間で通信を行うための電話回線134
は、既設の電話回線134を用いることができるため
に、太陽光発電装置150の運転状態等を送信するため
に、特別な通信設備を設ける必要がない。また、近年の
エアコン10には、マイコン74が設けられており、こ
のマイコン74を用いて通信を行うため、特別に通信装
置を設ける必要もなくなり、太陽光発電装置150の遠
隔地からの制御を低コストでかつ容易に行うことができ
る。
【0072】このように、太陽光発電装置150のSO
L154に設けているマイコン160をエアコン10の
室内ユニット12に設けているマイコン74に接続する
と共に、このマイコン74をモデム132、電話回線1
34及びモデム136を介してパソコン138に接続す
ることにより、このパソコン138によって太陽光発電
装置150の監視及び制御が可能となる。また、単一の
パソコン138にそれぞれが別々に設置されている複数
の太陽光発電装置150に接続することができるため、
多数の太陽光発電装置150の管理及び制御を一括して
効率的に行うことができる。
【0073】なお、本実施の形態では、モデム132及
びアナログ回線を用いた例を説明したが、通信手段はこ
れに限るものではなく、DSU(Digital Service Uni
t)等の種々の接続端末を用いてデジタル電話回線、無
線等の通信媒体を用いて接続するものであれば良い。す
なわち、使用する通信媒体に応じた接続端末をエアコン
10のマイコン74に接続すれば良い。また、マイコン
74に接続する通信インターフェイス回路130は、R
S−232Cに限らず、種々の規格を適用することがで
きる。すなわち、通信手段としては所謂パソコン通信等
のデータ通信を行う任意の構成を適用することができ
る。
【0074】また、本実施の形態は、系統連系発電装置
として太陽光を用いて発電した電力を商用電力として出
力する太陽光発電装置を用いて説明したが、空気調和機
に接続する系統連系発電装置は、任意の構成であって良
い。また、系統連系発電装置が接続される空気調和機の
構成は、エアコン10に限るものではなく、少なく共室
内に配置されるユニット(室内ユニット等)にマイコン
を含む空調制御部を備えたものであればよい。
【0075】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明によれば、太
陽光発電装置等の系統連系発電装置が空気調和機に接続
されており、この空気調和機を介して系統連系発電装置
の運転状態の表示確認及び種々の整定値の設定等が可能
となっている。また、室内ユニットには、通信手段が接
続されており、この通信手段によって遠隔地と容易に接
続可能となっている。これによって、通信設備や通信装
置を特別に設けることなく系統連系発電装置が設置され
ている地点から離れた遠隔地で、系統連系発電装置の運
転状態が可能であると共に、系統連系発電装置を的確に
運転させるための制御を行うことができる。
【0076】したがって、それぞれが空気調和機に接続
されている多数の系統連系発電装置の一括した監視及び
制御が可能となる優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に適用したエアコンの概略構成図
である。
【図2】エアコンの室内ユニットと室外ユニットの間に
設けられている冷凍サイクルを示す概略図である。
【図3】室内ユニットの概略構成を示すブロック図であ
る。
【図4】室外ユニットの概略構成を示すブロック図であ
る。
【図5】SOLの概略構成を示すブロック図である。
【図6】表示パネルの表示の一例を示す概略図である。
【図7】エアコン及びSOLとパソコンの接続の概略を
示すブロック図である。
【符号の説明】
10 エアコン(系統連系発電装置付空気調和機) 12 室内ユニット(空気調和部) 14 室外ユニット(空気調和部) 58 コントロール基板(空調制御部) 70、192 シリアル回路(接続手段) 74 マイコン 120 リモコン 130 通信インターフェイス回路(通信手段) 132、136 モデム(通信手段) 138 パソコン 150 太陽光発電装置(系統連系発電装置、系統連
系発電部) 152 ソーラパネル 154 SOL(発電制御部) 164 インバータ回路 196 表示パネル

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 商用電源から供給される電力によって室
    内に設けられた室内ユニットと室外に設けられた室外ユ
    ニットの間に形成された冷凍サイクルによって冷媒を循
    環させて、室内ユニットが設けられている室内の空気調
    和運転を行う空気調和部と、 太陽光エネルギーを集光し、集光した太陽光エネルギー
    に応じた電力を発生すると共に、発生させた電力を商用
    電源に整合させた電力に変換して出力する系統連系発電
    部と、 前記系統連系発電部を制御する発電制御部と、 前記室内ユニットに設けられ、マイクロコンピュータを
    用いて空気調和部を制御する空調制御部と、 前記発電制御部と前記空調制御部を情報交換可能に接続
    する接続手段と、 前記空調制御部に接続され前記系統連系発電部の運転情
    報及び制御情報を所定の通信媒体を介して送受信する通
    信手段と、 を含むことを特徴とする系統連系発電装置付空気調和
    機。
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