JPH10266966A - 圧縮機 - Google Patents

圧縮機

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JPH10266966A
JPH10266966A JP8880697A JP8880697A JPH10266966A JP H10266966 A JPH10266966 A JP H10266966A JP 8880697 A JP8880697 A JP 8880697A JP 8880697 A JP8880697 A JP 8880697A JP H10266966 A JPH10266966 A JP H10266966A
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piston
air
suction
passage
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藤夫 浜
Harunobu Kosaka
晴信 小坂
Yoshiyuki Komatsu
良行 小松
Masayuki Koizumi
正幸 小泉
Tatsutoshi Sakurai
健年 桜井
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Teikoku Piston Ring Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧縮空気に潤滑油が混入せず、さらに無潤滑
でもピストンリングとシリンダの耐久性を維持できる圧
縮機を提供する。また、作動動力の低減を図る。 【解決手段】 圧縮機はシリンダ1内をピストン20が
往復動する空気圧縮機で、ピストン20はクランクシャ
フト27とクロススライダクランク機構によって連結
し、シリンダ1内を往復動する。シリンダ1内とクラン
クケース25内との間はピストンロッド23の中間部位
置に装着したオイルシール57でシールする。クランク
ケース25の上面に配置されたシリンダ1の支持部材2
4に、シリンダ1内と外部とを連通する空気通路26を
形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気圧縮機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】中大型トラックでは、ブレーキシステム
等各種の制御機構の駆動源として圧縮空気が使用されて
いる。現在この供給源として、一般的なクランク機構が
採用され、かつ、シリンダ室に潤滑油が供給されてピス
トンリング等が潤滑される往復動圧縮機が使用されてい
る。
【0003】空気中に含まれる水蒸気は、圧縮過程で凝
縮し、空気配管の途中に蓄積され、冬季には凍結するお
それがある。このため、圧縮空気と水分とを分離する必
要がある。現在採用されている空気と水分の分離方法
は、高圧の空気中の水分を多孔質の水吸収剤に吸収させ
た後、急速に減圧して水吸収剤から水を大気中に放出す
るものである。この方法は、圧縮空気に潤滑油が混じる
と、分離性能が低下する欠点がある。
【0004】また、圧縮空気に潤滑油が混じると、熱に
より圧縮機の吸入、吐出弁近辺で潤滑油が炭化する傾向
がある。吐出弁にスラッジが付着すると、弁の作動が不
完全になって、圧縮空気の温度が益々上昇するので、炭
化が一層促進されるようになる。
【0005】したがって、圧縮空気に潤滑油が混じらな
いようにすることが望まれる。
【0006】汎用の圧縮機においては、無潤滑の圧縮機
が存在する。この種のもので最も一般的なものは、クラ
ンク部分にボールベアリングを、ピストンとピストンピ
ンの部分にニードルベアリングを使用し、これらの軸受
にグリースを入れて密封し、シリンダ室に潤滑油が入ら
ないようにしたものである。
【0007】しかしながら、上記軸受構造によると、軸
受部分が大きくなり、車載に適さない大きさとなる。ま
た、クランクケース内が無潤滑なため、冷却効果が乏し
く、摺動部の摩耗増加、吐出量の減少が起きやすいのみ
ならず、クランクが高回転の場合、実用化が難しい。
【0008】他方、真空ポンプの一部に、カムでピスト
ンロッドを駆動し、ピストンロッドの中央部でオイルシ
ールを行うものがある。この構造で実用化できたもの
は、ピストンストロークが20mm以下と小さく、中大
型トラック用の圧縮機には採用できない。
【0009】他方、クロススライダクランク機構が、一
部の機械に使用されている。これは、往復動するロッド
と、これに固定され、往復動可能に支承されたスライダ
フレームと、スライダフレームの運動方向に対して直角
方向に移動可能にスライダフレームに支承されたスライ
ダと、スライダが回転可能に連結されたクランクシャフ
トとからなっている。この機構をピストンに接続する
と、サイドスラストが作用しないピストンが得られる
が、通常のクランク機構に比べると成立の条件に制約が
ある。
【0010】上記クロススライダクランク機構が往復動
圧縮機に使用された例としては、特開平8−32665
8号がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記技術は、車載型の
無潤滑空気圧縮機に関するものであり、クランク機構と
してクロススライダクランク機構を使用し、かつ、ピス
トンロッドの中間位置でシリンダ内とクランクケース内
との間をオイルシールする圧縮機の提案である。
【0012】しかしながら、オイルシールの存在によっ
て、シリンダ内とクランクケース内との間が密封され、
シリンダ内の気密性が高まるため、吸入行程時の作動動
力が大きくなる問題が起こる。
【0013】本発明の目的は、クランク機構としてクロ
ススライダクランク機構を使用し、かつ、シリンダ内と
クランクケース内との間がシールされている圧縮機にお
いて、作動動力の低減を図ることにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、クランク機構
によってピストンがシリンダ内を往復動し、吸入行程で
ピストンの上面が臨むシリンダ内に吸入孔から空気が吸
入され、圧縮行程で前記空気が圧縮されて吐出孔から吐
出され、前記クランク機構がクロススライダクランク機
構からなり、シリンダ内とクランクケース内との間がシ
ールされている圧縮機において、前記ピストンの下面が
臨むシリンダ内と外部とを連通する空気通路を有してお
り、前記空気通路が排気及び吸入用の通路として作用す
ることを特徴とする。
【0015】クロススライダクランク機構は、ピストン
に連結固定されているピストンロッドと、ピストンロッ
ドに連結固定され、往復動可能に支持されているスライ
ダフレームと、スライダフレームの運動方向に対して直
角方向に移動可能にスライダフレームの窓孔に装着され
ているスライダと、スライダが回転可能に装着されてい
るクランクシャフトとを備えている。
【0016】シリンダ内においてピストンを往復動させ
るクランク機構として、クロススライダクランク機構を
採用しているので、下記の作用を奏する。
【0017】ピストンロッドは純粋な正弦による直線
運動を行い、従来のクランク機構に付随する高次の振動
成分がない。したがって、騒音の発生を抑制でき、ピス
トンに装着されるシールリング(ピストンリング)とシ
リンダの耐久性も増す。
【0018】ピストンロッドが直線運動を行うので、
ピストンロッドの中間部でオイルシールを容易に行え
る。その結果、シリンダ内とクランクケース内を容易に
シールすることができ、シリンダ内を容易に無潤滑油状
態に維持することができる。
【0019】ピストンロッドが直線運動を行い、ピス
トンスラップを生じないので、無潤滑でも、ピストンに
装着されるシールリング(ピストンリング)とシリンダ
の耐久性を維持できる。
【0020】ピストンロッドが直線運動を行い、ピス
トンスラップを生じないので、振動・騒音の発生を抑制
できる。
【0021】ピストンとピストンロッドの相対的運動
がないことにより、ピストンロッドの内部を通じてピス
トンの内部に潤滑油を容易に供給することができるた
め、ピストンの油冷却を簡単に行える。
【0022】シリンダ内とクランクケース内とのシール
は、ピストンロッドの外周にオイルシールを配置するこ
とで行うことができ、シリンダ内を無潤滑油状態とする
ことにより、シリンダ内で圧縮された空気に潤滑油が混
入されるのを防止することができる。
【0023】そして、本発明の圧縮機は、ピストンの下
面が臨むシリンダ内と外部とを連通する空気通路を有し
ており、前記空気通路が排気及び吸入用の通路として作
用することにより、吸入行程では、ピストンの下面が臨
むシリンダ内の空気が空気通路を通じて排気されるた
め、吸入行程時の作動動力が軽減される。
【0024】また、吸入行程で、ピストンの下面が臨む
シリンダ内の空気が空気通路を通じて排気されることに
より、ピストンの下面が臨むシリンダ内の温度を低減で
きる。その結果、シリンダ内とクランクケース内との間
のシールを行うシール部材に、耐熱性の低いオイルシー
ルを使用することが可能になる。
【0025】前記空気通路は、1又は2以上設けられ
る。
【0026】密閉チャンバを、前記空気通路に連通して
設けてもよい。これにより、シリンダ内へのダスト等の
異物の侵入を防止できる。
【0027】前記空気通路を、前記ピストンの上面が臨
むシリンダ内に連通している吸入通路と連通するように
してもよい。このようにすれば、吸入行程時に、シリン
ダ内から空気通路を通じて排気された空気が、ピストン
の上面が臨むシリンダ内に導入されるので、吸入効率が
向上する。
【0028】前記空気通路が複数あり、そのうちの一部
の空気通路のみがピストンの上面が臨むシリンダ内に連
通している吸入通路と連通するように構成してもよい。
この場合、ピストンの上面が臨むシリンダ内に連通して
いる吸入通路と連通していない空気通路には、エアクリ
ーナを接続するのが望ましい。さらには、ピストンの上
面が臨むシリンダ内に連通している吸入通路と前記空気
通路との連通路の途中に、外部に連通する空気通路を接
続し、この空気通路にエアクリーナを接続するように構
成してもよい。
【0029】また、ピストンの下面が臨むシリンダ内と
外部とを連通する複数の空気通路を有しており、前記空
気通路のうち、排気用としての通路に排気弁を付設する
とともに吸入用としての通路に吸入弁を付設し、排気用
としての空気通路をピストンの上面が臨むシリンダ内に
連通している吸入通路と連通するように構成してもよ
い。このようにすれば、作動動力の軽減、シリンダ内の
温度の低減、及び吸入効率の向上を図れる他に、吸入行
程時に、圧縮されてシリンダ内から空気通路を通じて排
気された空気がピストンの上面が臨むシリンダ内に導入
されるので、2段圧縮を実現できる。
【0030】前記空気通路と、ピストンの上面が臨むシ
リンダ内に連通している吸入通路との連通路の途中に、
チャンバを設けるようにしてもよい。このようにすれ
ば、チャンバがフィルタの役目をするので、シリンダ内
にダスト等の異物が侵入するのを防止できる。また、圧
力脈動を低減できる。
【0031】また、本発明は次のように構成することも
できる。すなわち、クランク機構によってピストンがシ
リンダ内を往復動し、吸入行程でピストンの上面が臨む
シリンダ内に吸入孔から空気が吸入され、圧縮行程で前
記空気が圧縮されて吐出孔から吐出され、前記クランク
機構がクロススライダクランク機構からなり、シリンダ
内とクランクケース内との間がシールされている圧縮機
において、前記シリンダが内筒と外筒からなる二重筒構
造を有して、前記ピストンが内筒内に配置されており、
かつ、内筒の外周と外筒の内周とで形成されている空気
通路が前記内筒の下部に形成されている窓孔を介して内
筒内に連通しているとともに前記ピストンの上面が臨む
シリンダ内に連通している吸入通路と連通していること
を特徴とする。
【0032】このようにすれば、吸入行程時、ピストン
下面が臨むシリンダ内の空気が内筒の外周と外筒の内周
とで形成されている空気通路を通ってピストンの上面が
臨むシリンダ内に導入される。したがって、作動動力の
軽減、シリンダ内の温度の低減、及び吸入効率の向上を
図れる他に、シリンダを通る空気によってシリンダの冷
却が行われる。
【0033】また、前述した各圧縮機の構成に次の構成
を付加することもできる。すなわち、前記ピストンに上
下面を貫通する空気通路を形成するとともに、前記ピス
トンの上面側に逆止弁を付設し、前記逆止弁は前記空気
通路を閉塞して吸入行程時にのみ開放するように構成す
る。
【0034】このようにすれば、吸入行程時、ピストン
の下面が臨むシリンダ内の空気は、ピストンに形成され
ている空気通路を通ってピストンの上面が臨むシリンダ
内に導入されるので、作動動力の軽減、シリンダ内の温
度の低減、及び吸入効率の向上を図れる他に、ピストン
を通る空気によってピストンの冷却が行われる。
【0035】また、本発明は、上記ピストンの空気通路
と逆止弁の構成を使用して、次のように構成してもよ
い。すなわち、クランク機構によってピストンがシリン
ダ内を往復動し、吸入行程でピストンの上面が臨むシリ
ンダ内に吸入孔から空気が吸入され、圧縮行程で前記空
気が圧縮されて吐出孔から吐出され、前記クランク機構
がクロススライダクランク機構からなり、シリンダ内と
クランクケース内との間がシールされている圧縮機にお
いて、前記ピストンに上下面を貫通する空気通路が形成
されているとともに、前記ピストンの上面側に逆止弁が
付設されており、前記逆止弁は前記空気通路を閉塞して
吸入行程時にのみ開放するように構成されており、か
つ、前記ピストンの下面が臨むシリンダ内と外部とを連
通する空気通路を有して、この空気通路に吸入弁が付設
されていることを特徴とする。
【0036】また、前述した各圧縮機において、前記ピ
ストンに装着されているピストンリングの上面に、内周
から外周にわたって半径方向に延びる溝を形成するのが
望ましい。
【0037】このようにすると、吸入行程で、ピストン
リングの上面がピストンリング溝の上側面に突き当たる
ため、ピストンの下面が臨むシリンダ内の空気はピスト
ンリング溝に入ったのち、さらにピストンリング上面の
溝を通って、ピストンの上面が臨むシリンダ内に入る。
これにより、作動動力の軽減、シリンダ内の温度の低
減、及び吸入効率の向上を図れる。また、ピストンリン
グへのバックプレッシャが軽減されるため、リング摩耗
が減る。そして圧縮行程では、ピストンリングの下面が
ピストンリング溝の下側面に突き当たるため、シールさ
れる。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態1を図
1〜図4に基づいて説明する。
【0039】本発明の圧縮機は、ピストンがシリンダ内
を往復動する空気圧縮機である。シリンダ1の上面には
シリンダヘッド2が固定されており、シリンダヘッド2
には空気の吸入口3と圧縮空気の吐出口4とが設けられ
ている。
【0040】シリンダヘッド2はバルブ組付体5とヘッ
ド本体6とから構成されている。シリンダ1の上面に固
定されているバルブ組付体5は略正方形で平盤形状をな
しており、四隅に取付孔5aを有している。バルブ組付
体5の略中央部寄りには吐出孔7が一対、一端辺に平行
に並んで形成されており、さらに、一端辺寄りに4個の
吸入孔8が吐出孔7が並んでいる方向に沿って円弧状に
配列されて形成されている。
【0041】バルブ組付体5の下面には吸入弁9が配置
されている。吸入弁9は薄体状のリード弁で形成され、
リング形状をなして、その一部分が4個の吸入孔8を閉
塞しており、リング形状内に2個の吐出孔7が配置して
いる。そして吸入弁9は基端部に止め金10が載置され
て、止めねじ11でバルブ組付体5に固定されている。
【0042】また、バルブ組付体5の上面には吐出弁1
2が配置されている。吐出弁12は薄板状のリード弁で
形成され、細長い長方形形状をなして、2個の吐出孔7
を閉塞している。吐出弁12の上側には上方から見て吐
出弁12と同形状の板材からなる吐出弁受け13が配置
されており、吐出弁12と吐出弁受け13の両端部がボ
ルト14でバルブ組付体5に固定されている。吐出弁受
け13は上方に湾曲したアーチ形状をなしており、吐出
弁12の開放時は吐出弁12が上方に湾曲して、吐出弁
受け13の下面に当接することによってリフト量が規制
される。
【0043】シリンダ1の上端面には内周側に開放され
ている切欠部15が全周にわたって形成されており、こ
の切欠部15に吸入弁9が配置される。吸入弁9の開放
時は吸入弁9が下方に撓んで、先端部が切欠部15の底
面(吸入弁受けを構成する。)に当接することによって
リフト量が規制される。
【0044】バルブ組付体5の上面に固定されているヘ
ッド本体6の内部には、吐出弁12と吐出弁受け13と
が収納される空間部16とその空間部16から吐出口4
まで連通させる吐出通路17が形成されているととも
に、吸入孔8から吸入口3まで連通させる吸入通路18
が形成されている。
【0045】シリンダ1内にはピストン20が挿入され
ており、ピストン20の外周面に形成されている2本の
リング溝にそれぞれピストンリング21,22が装着さ
れ、シリンダ1の内壁1aとのシールを行う。ピストン
20の底面の中央部にはピストンロッド23の一端が固
定されており、ピストン20はクロススライダクランク
機構によってシリンダ1内を往復動するように構成され
ている。
【0046】支持部材24はクランクケース25の上面
に固定されている略正方形の盤体で、上面に凹部を有し
ている。シリンダ1は支持部材24の上面の凹部に下端
部が挿入されて支持部材24に固定されている。シリン
ダ1は鋳鉄材で形成する他、鋳鉄スリーブをアルミニウ
ムで鋳包みすることによって全体重量の軽減、熱伝達の
向上を図ることもできる。
【0047】支持部材24には、シリンダ1内と外部と
を連通する空気通路26が内部を貫通して4個形成され
ており、支持部材24の一側面に2個の空気通路26の
開口が露出し、反対側の側面に他の2個の空気通路26
の開口が露出している。
【0048】クランクケース25内にはクランクシャフ
ト27がピストン20の運動方向(以下、上下方向とす
る。)に対して直角方向に配されて両端部を軸受28に
よって回転自在に支持されている。クランクシャフト2
7は一端がクランクケース25から外側に突出してお
り、図示外の駆動源によって回転駆動されるように構成
されている。
【0049】クランクシャフト27はクランクケース2
5内に一対のクランクアーム29を有しており、一対の
クランクアーム29の間に連結されているクランクピン
30にスライダ31が回転可能に取り付けられている。
スライダ31はクランクシャフト27方向に見て略正方
形形状のブロック体で、上下に2分割されており、中央
部に形成されているピン孔の内周にメタル32が固定さ
れて、クランクピン30に回転自在に組み付けられてい
る。
【0050】スライダ31の周囲にはスライダフレーム
33が配置されている。スライダフレーム33はクラン
クシャフト27方向に見て横長の長方形形状の枠体であ
り、横長の長方形の窓孔34は高さがスライダ31の高
さと略同じで、横幅はスライダ31の横幅よりも長い寸
法を有している。このスライダフレーム33の窓孔34
にクランクピン30に取り付けられているスライダ31
が窓孔34内をピストン20の運動方向に対して直角方
向(以下、左右方向とする。)に摺動可能に装着されて
いる。
【0051】スライダフレーム33のスライダ31と摺
動する面すなわちスライダフレーム33の窓孔34を形
成する上下面にはポーラスCrめっき35が被覆されて
いる。このCrめっき35の表面はCrめっき後、表面
加工により、平滑度、表面粗度およびポア率を改善する
のが望ましい。スライダ31はねずみ鋳鉄等の鋳鉄材で
形成されている。
【0052】スライダフレーム33はクランクケース2
5内を上下方向に往復動可能に一対のガイド棒36,3
7によって支持されている。一対のガイド棒36,37
はクランクケース25内を上下方向に延びてクランクケ
ース25に固定されており、スライダフレーム33の長
手方向における両端部に上下方向に形成されているガイ
ド棒挿通孔38,39をそれぞれ挿通している。スライ
ダフレーム33は一対のガイド棒挿通孔38,39の各
上下端部にそれぞれブシュ40,41を装着して有して
おり、ブシュ40,41が各ガイド棒36,37を摺動
可能に支持している。
【0053】ピストン20底部に固定されて下方に延び
るピストンロッド23は、支持部材24とクランクケー
ス25の上面部とに形成されている貫通孔42,43を
挿通して、クランクケース25内のスライダフレーム3
3の上面中央部に連結固定されている。
【0054】次に、クロススライダクランク機構の潤滑
とピストンの冷却について説明する。
【0055】クランクケース25に形成されている油供
給口44から圧縮機内に供給された潤滑油は、一方のガ
イド棒36の内部に形成されている油供給路45、一方
のガイド棒36とガイド棒挿通孔38との間で形成され
ている油供給路46を順次通って、一方のガイド棒36
とブシュ40との摺動部を潤滑しながら、次に、スライ
ダフレーム33に形成されている油供給路47に流入す
るように構成されている。
【0056】そして、スライダフレーム33の油供給路
47に流入した潤滑油は、途中で、もう一方のガイド棒
37側と、ピストンロッド23側とに分岐する。もう一
方のガイド棒37側に流れた潤滑油はガイド棒37とガ
イド棒挿通孔39との間で形成されている油供給路48
に流入し、ガイド棒37とブシュ41との摺動部を潤滑
した後、上下端からクランクケース25に落下する。
【0057】ピストンロッド23側に流れた潤滑油は、
ピストンロッド23に形成されている油供給路49に流
入し、ピストン20の内部に形成されている冷却室に入
り、ピストン20を内側から冷却した後、ピストンロッ
ド23に形成されている油排出路50を通って、下端の
開口からクランクケース25内に排出されるように構成
されている。
【0058】また、クランクケース25の側面に開口さ
れている油供給口51からクランクシャフト27の内部
に形成されている油供給路52に供給された潤滑油は、
クランクシャフト27内を通ってクランクピン30部に
至る。メタル32には内周に形成されている環状溝と環
状溝の底部からスライダ31に形成されている油孔53
に連通する油孔とから構成される油供給路54が形成さ
れており、クランクピン30部に至った潤滑油は、クラ
ンクピン30とメタル32との摺動面に供給され、一部
はスライダ31に形成されている油孔53を通って、ス
ライダ31の表面に形成されている油溝55に流入し、
スライダ31とスライダフレーム33との摺動面に供給
される。
【0059】以上のように、クロススライダクランク機
構には潤滑、冷却油路が形成されている。
【0060】しかしながら、シリンダ1内は無潤滑油状
態にされている。すなわち、シリンダ1を支持している
支持部材24の上面において貫通孔42の周囲に形成さ
れている環状凹部56にオイルシール57が装着され、
オイルシール57の内周がピストンロッド23の外周に
接触されてシールし、クランクケース25内の潤滑油が
シリンダ1内に供給されないようにしている。したがっ
て、ピストンリング21,22は無潤滑でシリンダ内壁
1aと摺動する。
【0061】以下、作用を説明する。
【0062】クランクシャフト27が図示外の駆動源に
よって回転駆動されると、クランクピン30に装着され
たスライダ31がクランクシャフト27の中心回りに円
軌道を描いて移動する。この際、スライダ31が円軌道
を移動することによって、スライダ31はスライダフレ
ーム33の窓孔34内を摺動し、これに伴ってスライダ
フレーム33は上下方向(ピストン20の運動方向)に
正弦による直線運動を行う。
【0063】スライダフレーム33が上記のように上下
方向に直線運動を行うと、スライダフレーム33に連結
固定されているピストンロッド23を介してピストン2
0がシリンダ1内を往復運動する。
【0064】吸入行程で、ピストン20が下降すると、
吸入弁9が開く。すなわち吸入弁9が下方に撓んでその
先端部がシリンダ1の上面に形成されている切欠部15
の底面(吸入弁受け)に当接する。
【0065】吸入弁9が開き、空気がシリンダヘッド2
の吸入口3から吸入孔8を通ってピストン20の上面が
臨むシリンダ1内に吸入される。
【0066】一方、上記吸入行程で、ピストン20が下
降すると、ピストン20の下面が臨むシリンダ1内の空
気は、ピストン20に押されて空気通路26から外部に
排気される。
【0067】次に、圧縮行程で、ピストン20が上昇す
ると、吸入弁9が閉じ、ピストン20の上昇によって空
気が圧縮されると、所定の圧縮位置で、吐出弁12が開
く。すなわち、吐出弁12が上方に湾曲して吐出弁受け
13に当接する。
【0068】吐出弁12が開くと、圧縮空気は吐出孔7
を通ってシリンダヘッド2の吐出口4から吐出される。
【0069】一方、上記圧縮行程で、ピストン20が上
昇すると、ピストン20の下面が臨むシリンダ1内に空
気通路26を通じて外部の空気が吸入される。
【0070】以上のように、本実施形態1の圧縮機は、
吸入行程で、ピストン1の下面が臨むシリンダ1内の空
気は空気通路26を通じて外部に排気され、圧縮行程
で、ピストン1の下面が臨むシリンダ1内に空気が空気
通路26を通じて流入するため、作動動力の軽減を図れ
る。
【0071】また、吸入行程で、ピストン20の下面が
臨むシリンダ1内の空気が空気通路26を通じて排気さ
れることにより、ピストン20の下面が臨むシリンダ1
内の温度の上昇を抑制できる。その結果、シリンダ1内
とクランクケース25内との間のシールを行うオイルシ
ール57に、耐熱性の低いオイルシールを使用すること
が可能になる。
【0072】また、クロススライダクランク機構によ
り、クランクシャフト27の回転によって駆動されるピ
ストンロッド23が純粋な正弦による直線運動を行うの
で、従来のクランク機構に付随する高次の振動成分がな
い。したがって、騒音の発生を抑制でき、ピストンリン
グ21,22とシリンダ1の耐久性も増す。また、ピス
トンスラップを生じないので、無潤滑でもピストンリン
グ21,22とシリンダ1の耐久性を維持できる。ま
た、ピストンスラップを生じないので、振動・騒音の発
生を抑制できる。また、ピストン20とピストンロッド
23の相対的運動がないので、ピストンロッド23の内
部を通じて潤滑油をピストン20の内部に容易に供給す
ることができるため、ピストン20の油冷却を簡単に行
える。
【0073】図5は、本発明の別の実施形態2を示して
いる。本実施形態2の圧縮機は、上記実施形態1の圧縮
機の空気通路26に密閉チャンバ60が接続されている
ものである。チャンバ60は支持部材24の一側面側
と、その反対側の側面側とにそれぞれ配置されており、
一方のチャンバ60は支持部材24の一側面に露出して
いる2個の空気通路26の開口部に配管61を介して接
続されており、もう一方のチャンバ60も反対側の側面
に露出している2個の空気通路26の開口部に配管61
を介して接続されている。そして両方のチャンバ60の
合計の容積は、吸入行程での空気の排気容積よりも大き
な大きさとされている。
【0074】従って、本実施形態2では、吸入行程で、
ピストン20が下降すると、ピストン20の下面が臨む
シリンダ1内の空気は、ピストン20に押されて空気通
路26からチャンバ60内に排気される。そして圧縮行
程で、ピストン20が上昇すると、ピストン20の下面
が臨むシリンダ1内に空気通路26を通じてチャンバ6
0内の空気が吸入される。従って、本実施形態2の圧縮
機は作動動力の軽減を図れ、またシリンダ1内の温度の
上昇を抑制できる。
【0075】また、本実施形態2の圧縮機は、ピストン
20の下面が臨むシリンダ1内と密閉チャンバ60との
間で、空気の排気、吸入が行われるため、ダスト等の異
物がシリンダ1内に侵入するのを防止できる。
【0076】以上のように、本実施形態2にあっては、
ピストン20の下面が臨むシリンダ1内において空気の
排気、吸入が行われるため作動動力の軽減を図れる他、
上記に述べた各種作用効果を有している。
【0077】図6は、本発明のさらに別の実施形態3を
示している。以下、前記実施形態1の圧縮機と相違する
点を説明する。
【0078】圧縮機の支持部材24の一方の側面には、
空気通路26の開口部に配管62が接続され、配管62
にエアクリーナ63が接続されている。この配管62
は、シリンダヘッド2に形成されている吸入通路18の
開口部に接続されている配管64と、配管65によって
連通接続されており、その配管65の途中にチャンバ6
6が取り付けられている。
【0079】また、支持部材24の反対側の側面には、
空気通路26の開口部に配管67が接続され、配管67
にエアクリーナ68が接続されている。
【0080】また、図7に示されているように、ピスト
ンリング21の上面には、内周から外周にわたって半径
方向に延びる溝70が円周方向に間隔をおいて複数個形
成されている。もう一つのピストンリング22の上面に
も同じ溝71が形成されている。
【0081】また、ピストン20には上下面を貫通する
複数の空気通路100が形成されているとともに、ピス
トン20の上面に弁手段106が設けられている。これ
らの空気通路100と弁手段106の構造は後述する実
施形態5で詳述してある。
【0082】従って、本実施形態3では、吸入行程で、
ピストン20が下降すると、ピストン20の下面が臨む
シリンダ1内の空気は、ピストン20に押されて空気通
路26から排気され、チャンバ66を通って吸入通路1
8からピストン20の上面が臨むシリンダ1内に吸入さ
れる。従って、本実施形態3の圧縮機は作動動力の軽減
を図れ、またシリンダ1内の温度の上昇を抑制できる。
【0083】また、本実施形態3においては、吸入行程
で、シリンダヘッド2の吸入通路18に接続されている
配管64に接続されている図示外のエアクリーナを通っ
て吸入される外部の空気に加えて、ピストン20の下面
が臨むシリンダ1内の空気が、ピストン20の上面が臨
むシリンダ1内に吸入されるので、吸入効率が高い。
【0084】また、図8に示されているように、吸入行
程で、ピストンリング21,22の上面がピストンリン
グ溝72,73の上側面に突き当たる。従って、吸入行
程時、ピストン20の下面が臨むシリンダ1内の空気が
ピストンリング溝73に入ったのち、ピストンリング2
2の上面に形成されている溝71を通って、上側のピス
トンリング溝72に流入する。この上側のピストンリン
グ溝72に入った空気は、上記と同様にして、ピストン
リング21の上面に形成されている溝70を通って、ピ
ストン20の上面が臨むシリンダ1内に流入する。
【0085】従って、作動動力の軽減、シリンダ1内の
温度の低減、及び吸入効率の向上を図れ、かつ、ピスト
ンリング21,22へのバックプレッシャが軽減される
ため、リング摩耗が減る。
【0086】また、後述する実施形態5で詳述されてい
るように、吸入行程で、ピストン20の下面が臨むシリ
ンダ1内の空気が、ピストン20に形成されている空気
通路100を通ってピストン20の上面が臨むシリンダ
1内に吸入されるので、作動動力の軽減、シリンダ1内
の温度の低減、及び吸入効率の向上を図れ、またピスト
ン20の冷却が行われる。
【0087】一方、圧縮行程では、ピストンリング2
1,22の下面がピストンリング溝72,73の下側面
に突き当たるため、シールされる。
【0088】圧縮行程で、ピストン20が上昇すると、
各エアクリーナを通った外部の空気が、空気通路26を
通じて、ピストン20の下面が臨むシリンダ1内に吸入
される。
【0089】チャンバ66は、空気中に含まれているダ
スト等の異物がチャンバ66内にとどまるので、一種の
フィルタの役目をするとともに、圧力脈動を少なくでき
る。
【0090】以上のように、本実施形態3にあっては、
ピストン20の下面が臨むシリンダ1内において空気の
排気、吸入が行われるため作動動力の軽減を図れる他、
上記に述べた各種の作用効果を有している。
【0091】図9及び図10は、本発明のさらに別の実
施形態4を示している。以下、前記実施形態1の圧縮機
と相違する点を説明する。
【0092】圧縮機の支持部材24において、空気通路
26が開口している一方の側面には吸入弁のバルブ組付
体80が固定され、空気通路26が開口している反対側
の側面には吐出弁のバルブ組付体81が固定されてい
る。
【0093】吸入弁のバルブ組付体80は平盤形状をな
し、吸入孔82が2個形成されており、内面に吸入弁8
3が取り付けられている。吸入弁83は薄板状のリード
弁で形成され、細長い長方形形状をなして、2つの吸入
孔82を閉塞しており、両端部がボルト84でバルブ組
付体80に固定されている。
【0094】支持部材24の側面に固定されたバルブ組
付体80の2個の吸入孔82はそれぞれ各空気通路26
に対向配置しており、吸入弁83が支持部材24の側面
に形成されている凹部85に配置されている。吸入弁8
3は、開放時に内方に湾曲して、凹部85の底面(吸入
弁受けを構成する。)に当接することによってリフト量
が規制される。
【0095】また、吐出弁のバルブ組付体81も平盤形
状をなし、吐出孔86が2個形成されており、外面に吐
出弁87が配置されている。支持部材24の側面に固定
されたバルブ組付体81の2個の吐出孔86はそれぞれ
各空気通路26に対向配置している。吐出弁87は薄板
状のリード弁で形成され、細長い長方形形状をなして、
2つの吐出孔86を閉塞している。吐出弁87の外側に
は外側から見て吐出弁87と同形状の板材からなる吐出
弁受け88が配置されており、吐出弁87と吐出弁受け
88の両端部がボルト89でバルブ組付体81に固定さ
れている。吐出弁受け88は外方に湾曲したアーチ形状
をなしており、吐出弁87の開放時は吐出弁87が外方
に湾曲して、吐出弁受け88の内面に当接することによ
ってリフト量が規制される。
【0096】吐出弁のバルブ組付体81には配管90が
接続されており、その配管90はシリンダヘッド2に形
成されている吸入通路18に接続されている配管64に
接続されている。
【0097】また、吸入弁のバルブ組付体80には配管
91が接続され、その配管91にエアクリーナ92が接
続されている。
【0098】従って、本実施形態4においては、吸入行
程で、ピストン20が下降すると、ピストン20の下面
が臨むシリンダ1内の空気は圧縮され、所定の圧縮位置
で、吐出弁87が開く。すなわち、吐出弁87が外側に
湾曲して吐出弁受け88に当接する。
【0099】吐出弁87が開くと、ピストン20の下面
が臨むシリンダ1内の圧縮空気は、空気通路26から排
気され、配管90を通って吸入通路18からピストン2
0の上面が臨むシリンダ1内に吸入される。従って、本
実施形態4の圧縮機は作動動力の軽減を図れ、またシリ
ンダ1内の温度の上昇を抑制できる。
【0100】また、本実施形態4においては、吸入行程
で、シリンダヘッド2の吸入通路18に接続されている
配管64に接続されている図示外のエアクリーナを通っ
て吸入される外部の空気に加えて、ピストン20の下面
が臨むシリンダ1内の空気が、ピストン20の上面が臨
むシリンダ1内に吸入されるので、吸入効率が高い。
【0101】また、ピストン20の下面が臨むシリンダ
1内の空気が圧縮されて、その圧縮空気がピストン20
の上面が臨むシリンダ1内に吸入されるため、2段圧縮
を実現できる。
【0102】そして圧縮行程で、ピストン20が上昇す
ると、吸入弁83が開く。すなわち吸入弁83が内方に
湾曲して、支持部材の側面の凹部85の底面(吸入弁受
け)に当接する。
【0103】吸入弁83が開くと、エアクリーナ92を
通った外部の空気が、空気通路26を通って、ピストン
20の下面が臨むシリンダ1内に吸入される。
【0104】以上のように、本実施形態4にあっては、
ピストン20の下面が臨むシリンダ1内において空気の
排気、吸入が行われるため作動動力の軽減を図れる他、
上記に述べた各種の作用効果を有している。
【0105】図11〜図13は、本発明のさらに別の実
施形態5を示している。以下、前記実施形態1の圧縮機
と相違する点を説明する。
【0106】本実施形態5においては、ピストン20は
中実の円柱形状を有し、上下面を貫通する複数個の空気
通路100が同一円周上に間隔をおいて形成されてい
る。そしてピストン20の上面に弁手段106が設けら
れている。
【0107】以下、弁手段106の構成を説明する。逆
止弁101は円形板の外周から複数の矩形板片101a
が放射状に突出して形成されており、各矩形板片101
aがピストン20に形成されている各空気通路100を
閉塞するようにして配置されている。逆止弁101の上
面の中央部には弁受け102が配置され、逆止弁101
と弁受け102とが止めねじ103でピストン20の上
面に固定されている。弁受け102は平面視で円形の板
材からなり、外周寄り部分が全周にわたって上方に反っ
ており、その反り部分102aに逆止弁101の矩形板
片101aが当接することによってリフト量が規制され
る。ピストン20の上面において、各空気通路100の
周囲にはそれぞれ環状の凹溝104が形成されており、
凹溝104にOリング105が装着されて逆止弁101
と空気通路100との間のシールを行っている。
【0108】また、ピストンリング21,22の上面に
は前記実施形態3で説明した半径方向溝70,71が形
成されている。
【0109】また、支持部材24は、シリンダ1内と外
部とを連通する空気通路26を2個有して、それらの空
気通路26の開口が一側面に露出しており、その側面に
前記実施形態4で説明した吸入弁83を有するバルブ組
付体80が装着されており、バルブ組付体80に配管9
1を介してエアクリーナ92が接続されている。
【0110】従って、本実施形態5においては、吸入行
程で、ピストン20が下降すると、ピストン20の下面
が臨むシリンダ1内の空気は、ピストン20に押されて
ピストン20に形成されている空気通路100を通っ
て、ピストン20の上面が臨むシリンダ1内に吸入され
る。従って、本実施形態5の圧縮機は作動動力の軽減を
図れ、またシリンダ1内の温度の上昇を抑制できる。
【0111】また、本実施形態5においては、吸入行程
で、シリンダヘッド2の吸入通路18を通って吸入され
る外部の空気に加えて、ピストン20の下面が臨むシリ
ンダ1内の空気が、ピストン20の上面が臨むシリンダ
1内に吸入されるので、吸入効率が高い。
【0112】また、ピストン20を通過する空気によっ
て、ピストン20の冷却が行われる。
【0113】また、前記実施形態3で説明したように、
吸入行程で、ピストン20の下面が臨むシリンダ1内の
空気がピストンリング21,22の溝70,71を通っ
てピストン20の上面が臨むシリンダ1内に吸入される
ので、作動動力の軽減、シリンダ1内の温度の低減、及
び吸入効率の向上を図れ、またリング摩耗も低減する。
【0114】そして圧縮行程で、ピストン20が上昇す
ると、吸入弁83が開く。すなわち吸入弁83が内方に
湾曲して、支持部材の側面の凹部85底面(吸入弁受
け)に当接する。
【0115】吸入弁83が開くと、エアクリーナ92を
通った外部の空気が、空気通路26を通って、ピストン
20の下面が臨むシリンダ1内に吸入される。
【0116】以上のように、本実施形態5にあっては、
ピストン20の下面が臨むシリンダ1内において空気の
排気、吸入が行われるため作動動力の軽減を図れる他、
上記に述べた各種の作用効果を有している。
【0117】図14は、本発明のさらに別の実施形態6
を示している。以下、前記実施形態1の圧縮機と相違す
る点を説明する。
【0118】本実施形態6においては、シリンダ1が内
筒110と外筒120とからなる二重筒構造を有してお
り、ピストン20が内筒110内に配置されている。そ
してシリンダ1は、前記実施形態1と同様に、下端部が
クランクケース25の上面に固定されている支持部材2
4に支持固定されており、上面にはシリンダヘッド2が
固定されている。
【0119】内筒110の外周と外筒120の内周とで
形成される空気通路111は、下部が内筒110の下端
部に形成されている複数の切欠部から形成された複数の
窓孔112を介して内筒110内に連通している。一
方、シリンダヘッド2のバルブ組付体5には内筒110
と外筒120間に形成されている空気通路111の上方
位置に環状の空気通路113が形成されて内筒110と
外筒120間の空気通路111に連通しており、さらに
バルブ組付体5に形成されている環状の空気通路113
はヘッド本体6に形成されている空気通路114によっ
て、ピストン20の上面が臨むシリンダ1内と連通して
いる吸入通路18に連通するように構成されている。
【0120】そして、本実施形態6においては、前記実
施形態5で説明した空気通路100と弁手段106がピ
ストン20に設けられている。
【0121】また、ピストンリング21,22には前記
実施形態3で説明した半径方向溝70,71が形成され
ている。
【0122】そして、本実施形態6においては、支持部
材24にシリンダ1内と外部とを連通する空気通路は形
成されていない。
【0123】従って、本実施形態6においては、吸入行
程で、ピストン20が下降すると、ピストン20の下面
が臨むシリンダ1内の空気は、ピストン20に押されて
内筒110下端の窓孔112から排気され、さらに内筒
110と外筒120とで形成されている空気通路111
を通って、ピストン20の上面が臨むシリンダ1内に吸
入される。従って、本実施形態6の圧縮機は作動動力の
軽減を図れ、またシリンダ1内の温度の上昇を抑制でき
る。
【0124】また、本実施形態6においては、吸入行程
で、シリンダヘッド2の吸入通路18を通って吸入され
る外部の空気に加えて、ピストン20の下面が臨むシリ
ンダ1内の空気が、ピストン20の上面が臨むシリンダ
1内に吸入されるので、吸入効率が高い。
【0125】また、シリンダ1を通過する空気によっ
て、シリンダ1の冷却が行われる。
【0126】また、前記実施形態3,5で説明したよう
に、吸入行程で、ピストン20の下面が臨むシリンダ1
内の空気が、ピストン20に形成されている空気通路1
00、およびピストンリング21,22の溝70,71
を通って、ピストン20の上面が臨むシリンダ1内に吸
入されるので、作動動力の軽減、シリンダ1内の温度の
低減、及び吸入効率の向上を図れ、また、ピストン20
の冷却が行われ、また、リング摩耗も低減する。
【0127】そして圧縮行程で、ピストン20が上昇す
ると、図示外のエアクリーナからシリンダヘッド2の吸
入通路18を通った空気が内筒110と外筒120とで
形成されている空気通路111および内筒110下端の
窓孔112を通って、ピストン20の下面が臨むシリン
ダ1内に吸入される。
【0128】この際に、シリンダ1の空気通路111を
通る空気によってシリンダ1が冷却される。
【0129】以上のように、本実施形態6にあっては、
ピストン20の下面が臨むシリンダ1内において空気の
排気、吸入が行われるため作動動力の軽減を図れる他、
上記に述べた各種の作用効果を有している。
【0130】以下、前記実施形態1〜実施形態6で説明
した圧縮機と、従来の圧縮機(空気通路を有していない
クロススライダクランク機構による圧縮機)について、
試験を行った結果を説明する。
【0131】試験条件は次の通りである。 回転数:2500rpm リザーブタンク圧:0.92MPa 運転時間:2時間
【0132】上記試験条件で圧縮機を運転した際の駆動
モータの消費電力とオイルシール部付近の温度測定を行
った。結果は以下の通りであった。 ・消費電力は、本発明の圧縮機が従来の圧縮機に比べて
40〜50%低減できた。 ・オイルシール部付近の温度は、従来の圧縮機が140
〜150℃であったのに対して、本発明の圧縮機は11
0〜120℃であった。この温度はオイルシールの連続
使用温度の上限値をクリアできる温度である。
【0133】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の圧縮機
は、圧縮空気に潤滑油が混入するのを防止することがで
きる。また、無潤滑でも、ピストンに装着されるシール
リング(ピストンリング)とシリンダの耐久性を維持で
きる。また、振動、騒音の発生を抑制できる。さらに、
作動動力の低減およびシリンダ内の温度の低減を図るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示し、圧縮機の一部断面
正面図である。
【図2】(a)は圧縮機の一部分を示す一部断面右側面
図、(b)はスライダの平面図である。
【図3】クランクケース部分を示す一部断面平面図であ
る。
【図4】シリンダヘッド側の吸入弁と吐出弁を示してお
り、(a)は弁が取り付けられているバルブ組付体を示
す底面図、(b)は圧縮機における吸入弁の部分を示す
縦断面図、(c)はバルブ組付体に取り付けられている
吐出弁の部分を示す縦断面図である。
【図5】本発明の別の実施形態を示し、圧縮機の一部断
面正面図である。
【図6】本発明のさらに別の実施形態を示し、圧縮機の
一部断面正面図である。
【図7】ピストンリングを示し、(a)は平面図、
(b)は縦断面図である。
【図8】ピストンリングの作動状態を示す縦断面図で、
(a)は吸入行程時、(b)は圧縮行程時を示す。
【図9】本発明のさらに別の実施形態を示し、圧縮機の
一部断面正面図である。
【図10】支持部材に固定されている吸入弁と吐出弁を
示しており、(a)は圧縮機における吸入弁の部分を示
す横断面図、(b)は圧縮機における吐出弁の部分を示
す横断面図である。
【図11】本発明のさらに別の実施形態を示し、圧縮機
の一部断面正面図である。
【図12】ピストン部分を示す一部断面正面図である。
【図13】(a)は逆止弁と弁受けを示す平面図、
(b)はピストンの上面を示す平面図である。
【図14】本発明のさらに別の実施形態を示し、圧縮機
の一部断面正面図である。
【符号の説明】
1…シリンダ、1a…シリンダ内壁、2…シリンダヘッ
ド、3…吸入口、4…吐出口、5,80,81…バルブ
組付体、5a…取付孔、6…ヘッド本体、7、86…吐
出孔、8,82…吸入孔、9,83…吸入弁、10…止
め金、11…止めねじ、12,87…吐出弁、13,8
8…吐出弁受け、14、84、89…ボルト、15…切
欠部、16…空間部、17…吐出通路、18…吸入通
路、20…ピストン、21,22…ピストンリング、2
3…ピストンロッド、24…支持部材、25…クランク
ケース、26,100,111…空気通路、27…クラ
ンクシャフト、28…軸受、29…クランクアーム、3
0…クランクピン、31…スライダ、32…メタル、3
3…スライダフレーム、34…窓孔、35…Crめっ
き、36,37…ガイド棒、38,39…ガイド棒挿通
孔、40,41…ガイドブシュ、42,43…貫通孔、
44,51…油供給口、45,46,47,48,4
9,52,54…油供給路、50…油排出路、53…油
孔、55…油溝、56…環状凹部、57…オイルシー
ル、60,66…チャンバ、61,62,64,65,
67,90,91…配管、63,68,92…エアクリ
ーナ、70,71…溝、72,73…ピストンリング
溝、85…凹部、101…逆止弁、101a…矩形板
片、102…弁受け、102a…反り部分、103…止
めねじ、104…凹溝、105…Oリング、106…弁
手段、110…内筒、112…窓孔、113,114…
空気通路、120…外筒。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小泉 正幸 東京都中央区八重洲一丁目9番9号 帝国 ピストンリング株式会社内 (72)発明者 桜井 健年 東京都中央区八重洲一丁目9番9号 帝国 ピストンリング株式会社内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クランク機構によってピストンがシリン
    ダ内を往復動し、吸入行程でピストンの上面が臨むシリ
    ンダ内に吸入孔から空気が吸入され、圧縮行程で前記空
    気が圧縮されて吐出孔から吐出され、前記クランク機構
    がクロススライダクランク機構からなり、シリンダ内と
    クランクケース内との間がシールされている圧縮機にお
    いて、 前記ピストンの下面が臨むシリンダ内と外部とを連通す
    る空気通路を有しており、前記空気通路が排気及び吸入
    用の通路として作用することを特徴とする圧縮機。
  2. 【請求項2】 前記空気通路が、1又は2以上設けられ
    ていることを特徴とする請求項1記載の圧縮機。
  3. 【請求項3】 密閉チャンバが、前記空気通路に連通し
    て設けられていることを特徴とする請求項1記載の圧縮
    機。
  4. 【請求項4】 前記空気通路が、前記ピストンの上面が
    臨むシリンダ内に連通している吸入通路と連通している
    ことを特徴とする請求項1記載の圧縮機。
  5. 【請求項5】 前記空気通路を複数有しており、そのう
    ちの一部の空気通路のみが前記ピストンの上面が臨むシ
    リンダ内に連通している吸入通路と連通していることを
    特徴とする請求項1記載の圧縮機。
  6. 【請求項6】 前記ピストンの上面が臨むシリンダ内に
    連通している吸入通路と連通していない空気通路にエア
    クリーナが接続されていることを特徴とする請求項5記
    載の圧縮機。
  7. 【請求項7】 前記ピストンの上面が臨むシリンダ内に
    連通している吸入通路と前記空気通路との連通路の途中
    に、外部に連通する空気通路が接続され、この空気通路
    にエアクリーナが接続されていることを特徴とする請求
    項6記載の圧縮機。
  8. 【請求項8】 クランク機構によってピストンがシリン
    ダ内を往復動し、吸入行程でピストンの上面が臨むシリ
    ンダ内に吸入孔から空気が吸入され、圧縮行程で前記空
    気が圧縮されて吐出孔から吐出され、前記クランク機構
    がクロススライダクランク機構からなり、シリンダ内と
    クランクケース内との間がシールされている圧縮機にお
    いて、 前記ピストンの下面が臨むシリンダ内と外部とを連通す
    る複数の空気通路を有しており、前記空気通路のうち、
    排気用としての通路に排気弁が付設されているとともに
    吸入用としての通路に吸入弁が付設されており、排気用
    としての空気通路が前記ピストンの上面が臨むシリンダ
    内に連通している吸入通路と連通していることを特徴と
    する圧縮機。
  9. 【請求項9】 前記空気通路と、ピストンの上面が臨む
    シリンダ内に連通している吸入通路との連通路の途中
    に、チャンバが設けられていることを特徴とする請求項
    4〜8のいずれかに記載の圧縮機。
  10. 【請求項10】 クランク機構によってピストンがシリ
    ンダ内を往復動し、吸入行程でピストンの上面が臨むシ
    リンダ内に吸入孔から空気が吸入され、圧縮行程で前記
    空気が圧縮されて吐出孔から吐出され、前記クランク機
    構がクロススライダクランク機構からなり、シリンダ内
    とクランクケース内との間がシールされている圧縮機に
    おいて、 前記シリンダが内筒と外筒からなる二重筒構造を有し
    て、前記ピストンが内筒内に配置されており、かつ、内
    筒の外周と外筒の内周とで形成されている空気通路が前
    記内筒の下部に形成されている窓孔を介して内筒内に連
    通しているとともに前記ピストンの上面が臨むシリンダ
    内に連通している吸入通路と連通していることを特徴と
    する圧縮機。
  11. 【請求項11】 前記ピストンに上下面を貫通する空気
    通路が形成されているとともに、前記ピストンの上面側
    に逆止弁が付設されており、前記逆止弁は前記空気通路
    を閉塞して吸入行程時にのみ開放するように構成されて
    いることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載
    の圧縮機。
  12. 【請求項12】 クランク機構によってピストンがシリ
    ンダ内を往復動し、吸入行程でピストンの上面が臨むシ
    リンダ内に吸入孔から空気が吸入され、圧縮行程で前記
    空気が圧縮されて吐出孔から吐出され、前記クランク機
    構がクロススライダクランク機構からなり、シリンダ内
    とクランクケース内との間がシールされている圧縮機に
    おいて、 前記ピストンに上下面を貫通する空気通路が形成されて
    いるとともに、前記ピストンの上面側に逆止弁が付設さ
    れており、前記逆止弁は前記空気通路を閉塞して吸入行
    程時にのみ開放するように構成されており、 かつ、前記ピストンの下面が臨むシリンダ内と外部とを
    連通する空気通路を有して、この空気通路に吸入弁が付
    設されていることを特徴とする圧縮機。
  13. 【請求項13】 前記ピストンに装着されているピスト
    ンリングの上面に、内周から外周にわたって半径方向に
    延びる溝が形成されていることを特徴とする請求項1〜
    12のいずれかに記載の圧縮機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2012165582A1 (ja) 2011-06-03 2012-12-06 アイシン精機株式会社 流体ポンプ
JP2013189920A (ja) * 2012-03-14 2013-09-26 Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd 往復動圧縮機
CN104879289A (zh) * 2015-05-22 2015-09-02 蚌埠高科能源装备有限公司 一种活塞式压缩机机体回油结构
JP2015161188A (ja) * 2014-02-26 2015-09-07 シナノケンシ株式会社 圧縮機又は真空機
JP2016535204A (ja) * 2011-01-28 2016-11-10 ワブテク・ホールディング・コーポレイションWabtec Holding Corp. 換気付き鉄道車両用オイルフリー空気圧縮機

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