JPH10265971A - 銀めっき剥離液 - Google Patents

銀めっき剥離液

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JPH10265971A
JPH10265971A JP9026397A JP9026397A JPH10265971A JP H10265971 A JPH10265971 A JP H10265971A JP 9026397 A JP9026397 A JP 9026397A JP 9026397 A JP9026397 A JP 9026397A JP H10265971 A JPH10265971 A JP H10265971A
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国雄 千葉
Yutaka Kurokawa
裕 黒川
Hiroyuki Iwazawa
裕之 岩沢
Shigenori Emura
繁則 江村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本来必要とされる銀めっき部分の光沢を変化
させることなく、『モレ銀』と呼ばれる不要部分の銀を
剥離除去することができる銀めっき剥離液を提供する。
さらには、銀めっき剥離液の所定成分を使用中の銀めっ
き剥離液に添加することにより、銀めっき剥離液の性能
を回復させて極めて長時間にわたる連続稼働を実現させ
る。 【解決手段】 銀めっき被膜を剥離するための銀めっき
剥離液であって、該剥離液は、ニトロ基を含む有機化合
物と、シアン化合物と、元素周期表V, VI, VII族元素の
酸素酸および/またはその塩と、を含んでなるよう構成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主に、マスキング
されて行われる銀めっき工程において、本来銀めっきが
必要とされないマスキング部分に漏れ出て形成された銀
めっき皮膜(以下単に『モレ銀』と称する)を剥離する
ための銀めっき剥離液であって、かつ必要とされる銀め
っき部分に悪影響を及ぼすことのない銀めっき剥離液に
関する。
【0002】
【従来の技術】ICリードフレーム等の電子部品への銀
めっきでは、めっき不要部分をマスキングする方法が一
般に行われている。しかしながら、マスキングをして
も、めっき不要部分への銀めっきの析出は避けることが
できない。通常、『モレ銀』と呼ばれるこの不要部分に
析出した銀の剥離には、シアン化合物と酸化剤を主成分
としたアルカリ性の剥離液が用いられる。しかしなが
ら、このような従来の剥離液を用いて『モレ銀』を剥離
処理しようとした場合、本来必要とされる銀めっき部分
の表面の光沢が変化しやすいという欠点を有している。
【0003】また、一般に従来の剥離液は、長時間の連
続使用により剥離液中の成分が分解したり、溶解された
金属等が浴中に蓄積したりして、剥離液の性能が徐々に
劣化することが報告されている。この場合、適当な補給
液を補給すればある程度の連続稼働は実現できるが、そ
れでも従来の剥離液ではたかだか16〜24時間程度が
限度であり、これを過ぎると本来必要とされる銀めっき
部分の表面の光沢変化が急に激しくなり、浴を更新しな
ければならないという不都合が生じている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような実状のもと
に本発明は創案されたものであって、その目的は、上記
従来の問題点を解決し、本来必要とされる銀めっき部分
の光沢を変化させることなく、『モレ銀』と呼ばれる不
要部分の銀を剥離除去することができる銀めっき剥離液
を提供することにある。さらには、銀めっき剥離液の所
定成分を使用中の銀めっき剥離液に添加することによ
り、銀めっき剥離液の性能を回復させて極めて長時間に
わたる連続稼働を実現させることができる銀めっき剥離
液を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明の銀めっき剥離液は、ニトロ基を含む有機
化合物と、シアン化合物と、元素周期表V, VI, VII族元
素の酸素酸および/またはその塩と、を含んでなるよう
に構成される。
【0006】また、ニトロ基を含む有機化合物の含有量
が3〜200g/L、前記シアン化合物の含有量が、5
〜100g/L、前記元素周期表V, VI, VII族元素の酸
素酸および/またはその塩の含有量が0.003〜2
0.0g/Lとなるように構成される。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て詳細に説明する。
【0008】本発明の銀めっき剥離液は、ニトロ基を含
む有機化合物と、シアン化合物と、元素周期表V, VI, V
II族元素の酸素酸および/またはその塩を含んで構成さ
れる。
【0009】ニトロ基を含む有機化合物(特に、芳香族
化合物)としては、パラニトロ安息香酸、メタニトロ安
息香酸、オルトニトロ安息香酸等のニトロ安息香酸およ
びその塩(例えば、メタニトロ安息香酸ナトリウム、メ
タニトロ安息香酸カリウム);メタニトロベンゼンスル
ホン酸およびその塩(例えば、メタニトロベンゼンスル
ホン酸ナトリウム、メタニトロベンゼンスルホン酸カリ
ウム);メタニトロアニリン;メタニトロフェノール等
が挙げられる。これらの中でも特に、メタニトロ安息香
酸ナトリウム、メタニトロベンゼンスルホン酸ナトリウ
ムを用いるのがよい。
【0010】このようなニトロ基を含む有機化合物の銀
めっき剥離液中の含有量は、3〜200g/L、より好
ましくは5〜100g/Lとするのがよい。この値が、
3g/L未満となると、『モレ銀』の剥離処理能力が不
十分となり好ましくない。また、この値が200g/L
を超えると、本来必要とされる銀めっき部分の表面の光
沢変化が激しくなるという不都合が生じる。
【0011】銀めっき剥離液に含有されるシアン化合物
としては、シアン化ナトリウム、シアン化カリウム、シ
アン化カルシウム等が好適に用いられる。このようなシ
アン化合物の銀めっき剥離液中の含有量は、5〜100
g/L、より好ましくは10〜50g/Lとするのがよ
い。この値が、5g/L未満となると、『モレ銀』の剥
離処理能力が不十分となり好ましくない。また、この値
が100g/Lを超えると、本来必要とされる銀めっき
部分の表面の光沢変化が激しくなるという不都合が生じ
る。
【0012】銀めっき剥離液に含有される元素周期表V,
VI, VII族元素の酸素酸および/またはその塩として
は、タングステン酸、タングステン酸ナトリウム、モリ
ブデン酸、モリブデン酸ナトリウム、クロム酸ナトリウ
ム、過マンガン酸カリウム、硫酸ナトリウム、硝酸ナト
リウム、リン酸アンモニウム、ヨウ素酸カリウム、過ヨ
ウ素酸、塩素酸ナトリウム、臭素酸ナトリウム、硫酸カ
リウム、リン酸ナトリウム等が好適例として挙げられ
る。これらの中でも特に、タングステン酸、タングステ
ン酸ナトリウム、モリブデン酸、モリブデン酸ナトリウ
ム、ヨウ素酸カリウムから選定される一種以上を用いる
ことが好ましい。さらには、タングステン酸ナトリウ
ム、モリブデン酸ナトリウムから選定される一種以上を
用いることが最も安定した性能が得られるという点で最
適である。このような酸素酸および/またはその塩の銀
めっき剥離液中の含有量は、0.003〜20.0g/
L、より好ましくは0.01〜1.0g/Lとするのが
よい。この値が、0.003g/L未満となると、濃度
管理が困難になるとともに、『モレ銀』の剥離処理能力
が不十分となり好ましくない。また、この値が20.0
g/Lを超えると、本来必要とされる銀めっき部分の表
面の光沢変化が激しくなるという不都合が生じる。
【0013】さらに、本発明の銀めっき剥離液には、本
発明の作用効果を逸脱しない範囲でその他の添加剤、例
えば、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム等のアルカリ等を含有させることも
できる。
【0014】なお、銀めっきが被着される下地層の組成
は、特に限定されるものではなく、例えば、鉄−ニッケ
ル合金、銅合金、ステンレス、コバール材等のリードフ
レーム素材などが一例として挙げられる。
【0015】
【実施例】以下に本発明の具体的実施例を挙げて本発明
をさらに詳細に説明する。
【0016】(実施例1)まず最初に、本発明の銀めっ
き剥離液の性能を評価するために、下記の処理工程に沿
ってスポット銀めっき処理まで施されたリードフレーム
テストピース(以下、単に『銀めっきテストピース』と
称する)を作製した。
【0017】 銀めっきテストピース作製のための処理工程 (1)アルカリ脱脂 ・炭酸ナトリウム … 10g/L ・メタ珪酸ナトリウム … 15g/L ・水酸化ナトリウム … 20g/L ・界面活性剤 … 3g/L 処理条件:50℃、5分 (2)酸洗 ・36%塩酸 …200mL/L 処理条件:室温、1分 (3)化学研磨 ・35%過酸化水素水 …100mL/L ・フッ化水素アンモニウム … 50mL/L ・硫酸アンモニウム … 50mL/L 処理条件:室温、1分 (4)酸洗 ・36%塩酸 …200mL/L 処理条件:室温、1分 (5)銅ストライク ・シアン化銅 … 60g/L ・シアン化ナトリウム … 80g/L ・ロッシェル塩 … 50g/L ・水酸化カリウム … 15g/L ・チオシアン酸カリウム … 10g/L 処理条件:60℃、2A/dm2 、2分 (6)スポット銀めっき 組成1 ・シアン化銀カリウム … 120g/L ・硝酸ナトリウム … 20g/L ・炭酸カリウム … 10g/L 組成2 ・シアン化銀カリウム … 120g/L ・硝酸ナトリウム … 20g/L ・炭酸カリウム … 10g/L ・酸化セレン … 5mg/L 処理条件:60℃、2A/dm2 、10秒 (なお、スポット銀めっきは、上記の組成1で処理した
もの、および上記の組成2で処理したものの2種類を作
製した) 次いで、下記の浴組成からなる本発明の銀めっき剥離液
1を準備した。
【0018】 銀めっき剥離液1 ・シアン化カリウム … 30g/L ・メタニトロ安息香酸ナトリウム … 10g/L ・タングステン酸ナトリウム …0.03g/L 上記銀めっき剥離液1を用いて、上記『銀めっきテスト
ピース』のモレ銀剥離のテストを行ない、下記の要領で
モレ銀剥離に要する時間、および必要とされる銀め
っき部分の表面の光沢度をそれぞれ測定した。なお、上
記銀めっき剥離液1の浴温は40℃とした。
【0019】モレ銀剥離に要する時間 モレ銀の剥離が完全になされるまでの時間を目視にて判
断した。
【0020】処理時間(剥離時間)60秒以内を使用可
能範囲、処理時間(剥離時間)45秒以内を好適使用範
囲として評価した。
【0021】光沢度 処理前および後の、必要とされる銀めっき部分の表面の
光沢度をそれぞれデンシトメーター(GAM社製,拡散
反射式カラー濃度計『GAM RD−144(S)』に
より測定した。測定のモードはブラックとした。
【0022】処理前後における光沢度の変化の差が±3
0%以内のものを使用可能範囲、処理前後における光沢
度の変化の差が±20%以内のものを好適使用範囲とし
て評価した。
【0023】なお上記の(6)スポット銀めっき工程に
おいて、組成1の処理液で処理した銀めっき部分の初期
(剥離液処理前)の光沢度は0.25であり、組成2
処理液で処理した銀めっき部分の初期(剥離液処理前)
の光沢度は0.70であった。
【0024】上記銀めっき剥離液1を用いて、上記『銀
めっきテストピース』のモレ銀剥離のテストを行った結
果、モレ銀剥離に要する時間は15秒程度であり極めて
迅速にモレ銀の処理ができた。また、光沢度の変化も処
理前0.25のものが処理後0.25に、処理前0.7
0のものが処理後0.65と、それぞれ、光沢度がほと
んど変化しておらず、極めて良好な結果が得られること
が確認できた。
【0025】(実施例2)次に、本発明の銀めっき剥離
液において、含有されるシアン化合物(シアン化カリウ
ム)の濃度の影響を調べる実験を行った。すなわち、上
記実施例1で用いた銀めっき剥離液1の組成において、
シアン化カリウムの濃度のみを種々変えたサンプル(下
記表2におけるサンプル2−1〜サンプル2−9)を作
成した。
【0026】これらの各サンプルについて、上記の要領
でモレ銀剥離に要する時間および光沢度の変化をそれぞ
れ求めた。
【0027】結果を下記表1に示す。
【0028】
【表1】 表1に示される結果より、シアン化合物の好適な濃度範
囲は、5〜100g/L、より好ましくは10〜50g
/Lであることが確認できた。
【0029】(実施例3)次に、本発明の銀めっき剥離
液において、含有されるニトロ基を含む有機化合物(メ
タニトロ安息香酸ナトリウム)の濃度の影響を調べる実
験を行った。すなわち、上記実施例1で用いた銀めっき
剥離液1の組成において、メタニトロ安息香酸ナトリウ
ムの濃度のみを種々変えたサンプル(下記表2における
サンプル3−1〜サンプル3−11)を作成した。
【0030】これらの各サンプルについて、上記の要領
でモレ銀剥離に要する時間および光沢度の変化をそれぞ
れ求めた。
【0031】結果を下記表2に示す。
【0032】
【表2】 表2に示される結果より、ニトロ基を含む有機化合物の
好適な濃度範囲は、3〜200g/L、より好ましくは
5〜100g/Lであることが確認できた。
【0033】(実施例4)次に、本発明の銀めっき剥離
液において、含有される元素周期表V, VI, VII族元素の
酸素酸またはその塩(タングステン酸ナトリウム)の濃
度の影響を調べる実験を行った。すなわち、上記実施例
1で用いた銀めっき剥離液1の組成において、タングス
テン酸ナトリウムの濃度のみを種々変えたサンプル(下
記表3におけるサンプル4−1〜サンプル4−12)を
作成した。
【0034】これらの各サンプルについて、上記の要領
でモレ銀剥離に要する時間および光沢度の変化をそれぞ
れ求めた。
【0035】結果を下記表3に示す。
【0036】
【表3】 表3に示される結果より、元素周期表V, VI, VII族元素
の酸素酸またはその塩の好適な濃度範囲は、0.003
〜20g/L、より好ましくは0.01〜1.0g/L
であることが確認できた。
【0037】(実施例5)上記実施例1の銀めっき剥離
液1のシアン化カリウムをシアン化ナトリウム(濃度2
0g/L)に変えた。それ以外は、実施例1の銀めっき
剥離液1と同様にして銀めっき剥離液サンプル5−1を
作成した。このサンプル5−1について、上記の要領で
モレ銀剥離に要する時間および光沢度の変化をそれぞれ
求めた。その結果、モレ銀剥離に要する時間は15秒程
度であり極めて迅速にモレ銀の処理ができた。また、光
沢度の変化も処理前0.25のものが処理後0.25
に、処理前0.70のものが処理後0.65と、それぞ
れ、光沢度がほとんど変化しておらず、極めて良好な結
果が得られることが確認できた。
【0038】(実施例6)上記実施例1の銀めっき剥離
液1のメタニトロ安息香酸ナトリウムをメタニトロベン
ゼンスルホン酸ナトリウムに変えた。それ以外は、実施
例1の銀めっき剥離液1と同様にして銀めっき剥離液サ
ンプル6−1を作成した。このサンプル6−1につい
て、上記の要領でモレ銀剥離に要する時間および光沢度
の変化をそれぞれ求めた。その結果、モレ銀剥離に要す
る時間は15秒程度であり極めて迅速にモレ銀の処理が
できた。また、光沢度の変化も処理前0.25のものが
処理後0.20に、処理前0.70のものが処理後0.
60と、それぞれ、光沢度がほとんど変化しておらず、
極めて良好な結果が得られることが確認できた。
【0039】(実施例7)上記実施例1の銀めっき剥離
液1のタングステン酸ナトリウムを下記表4に示すごと
く種々の化合物に変えた。濃度も変えた。それ以外は、
実施例1の銀めっき剥離液1と同様にして銀めっき剥離
液サンプル7−2〜剥離液サンプル7−18を作成し
た。なお、化合物間の比較が容易となるように剥離液サ
ンプル7−1として、実施例1のタングステン酸ナトリ
ウムを用いたものを併記した。
【0040】これらの各サンプルについて、上記の要領
でモレ銀剥離に要する時間および光沢度の変化をそれぞ
れ求めた。
【0041】結果を下記表4に示す。
【0042】
【表4】 表4に示される結果より、本発明の元素周期表V, VI, V
II族元素の酸素酸またはその塩を用いることによって、
モレ銀剥離に要する時間の短縮化が図られ、また光沢度
の変化も極めて少ないことが確認できた。
【0043】(実施例8)本発明の銀めっき剥離液1を
用いて、長時間の連続稼働実験を行った。すなわち、稼
働状況に応じて、上記の銀めっき剥離液1にタングステ
ン酸ナトリウムおよびシアン化カリウムを適宜補給する
形式で長時間の連続稼働実験を行った。本発明の銀めっ
き剥離液の場合、16〜24時間の稼働で銀めっきの処
理後の光沢変化が生じ始めたが、その時点で、タングス
テン酸ナトリウムを補給してやることにより、剥離液本
来の性能を回復させることができ、100〜150時間
の連続稼働が実現できることが確認できた。これは、元
素周期表V, VI, VII族元素の酸素酸および/またはその
塩を含有する本願発明の剥離液独自の効果でもある。な
お、シアン化カリウムは適宜補給し、ニトロ基を含む有
機化合物(酸化剤)の補給は行わなかった。
【0044】これに対して、従来のシアン化合物および
酸化剤を含む剥離液では、使用の初期の段階ですでに、
処理後の光沢度は十分満足のいくものが得られなくなる
が、光沢度の判定レベルを下げてそのまま無理をしてそ
の剥離液の含有成分であるシアン化合物および/または
酸化剤を適宜補給しながら、連続稼働をしても、16〜
24時間程度の稼働で銀めっきの光沢変化が激しくなり
すぎ、浴そのものを更新せざるを得なかった。
【0045】
【発明の効果】上記の結果より本発明の効果は明らかで
ある。すなわち、本発明の銀めっき剥離液は、ニトロ基
を含む有機化合物と、シアン化合物と、元素周期表V, V
I, VII族元素の酸素酸および/またはその塩と、を含ん
でなるよう構成されるので、本来必要とされる銀めっき
部分の光沢を変化させることなく、『モレ銀』と呼ばれ
る不要部分の銀を剥離除去することができる。さらに
は、銀めっき剥離液の所定成分を使用中の銀めっき剥離
液に添加することにより、銀めっき剥離液の性能を回復
させて極めて長時間にわたる連続稼働を実現させること
ができる。
フロントページの続き (72)発明者 江村 繁則 埼玉県大宮市吉野町2丁目3番1号 メル テックス株式会社研究部内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 銀めっき被膜を剥離するための銀めっき
    剥離液であって、 該剥離液は、 ニトロ基を含む有機化合物と、シアン化合物と、元素周
    期表V, VI, VII族元素の酸素酸および/またはその塩
    と、を含んでなることを特徴とする銀めっき剥離液。
  2. 【請求項2】 前記ニトロ基を含む有機化合物の含有量
    が3〜200g/L、前記シアン化合物の含有量が、5
    〜100g/L、前記元素周期表V,VI, VII族元素の酸
    素酸および/またはその塩の含有量が0.003〜2
    0.0g/Lである請求項1記載の銀めっき剥離液。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009162727A (ja) * 2008-01-10 2009-07-23 Yazaki Corp 銀めっき層の有害金属分析方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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