JPH10265289A - 被覆粒状肥料 - Google Patents

被覆粒状肥料

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JPH10265289A
JPH10265289A JP9075101A JP7510197A JPH10265289A JP H10265289 A JPH10265289 A JP H10265289A JP 9075101 A JP9075101 A JP 9075101A JP 7510197 A JP7510197 A JP 7510197A JP H10265289 A JPH10265289 A JP H10265289A
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fertilizer
coating
nitrogen
coated
nitrification inhibitor
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JP9075101A
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Shotaro Maeda
正太郎 前田
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C05FERTILISERS; MANUFACTURE THEREOF
    • C05GMIXTURES OF FERTILISERS COVERED INDIVIDUALLY BY DIFFERENT SUBCLASSES OF CLASS C05; MIXTURES OF ONE OR MORE FERTILISERS WITH MATERIALS NOT HAVING A SPECIFIC FERTILISING ACTIVITY, e.g. PESTICIDES, SOIL-CONDITIONERS, WETTING AGENTS; FERTILISERS CHARACTERISED BY THEIR FORM
    • C05G5/00Fertilisers characterised by their form
    • C05G5/30Layered or coated, e.g. dust-preventing coatings
    • C05G5/37Layered or coated, e.g. dust-preventing coatings layered or coated with a polymer

Abstract

(57)【要約】 【課題】 作物の生育期間を通じ、作物の好ましい窒素
形態を維持することにより良好な生育とその品質向上に
効果的な肥料の提供。 【解決手段】 アンモニア態と硝酸態の両形態の窒素を
含む肥料と硝酸化成抑制剤が混在していることを特徴と
する被覆粒状肥料。 【効果】 作物の生育環境に於いて、特に窒素形態を主
体とした好ましい養分状態に維持することができ、作物
の収量及び品質向上に効果を示す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アンモニア態と硝
酸態を窒素成分として含む肥料と硝酸化成抑制剤が混在
した被覆粒状肥料に関する。本発明の被覆粒状肥料は、
作物の生育環境を好ましい養分状態に維持する事がで
き、収量及び品質を高めることが可能な、畑作物の栽培
に適した肥料である。
【0002】
【従来の技術】作物の生育に用いられる肥料の主たる成
分は窒素、燐酸、加里であり、窒素成分はアンモニア態
および硝酸態の形態で作物に利用される。種々の形態で
作物に供給される窒素成分は、最終的には硝酸態に変化
する。硝酸態窒素は作物に利用され易い反面、溶脱又は
窒素ガス化による損失が懸念される。更に、窒素成分は
その担体塩にもよるが、多量に施与した場合には濃度障
害を与えやすく、施肥量、施肥回数など施肥管理上の工
夫が必要である。作物にとってどの様な窒素形態が好ま
しいかは作物の種類により差はあるものの、作物にどの
様な効果(例えば生育促進か、品質の向上)を期待する
かによってその施用形態は限定される。
【0003】いずれにしても窒素成分がどの様な形態で
作物の吸収部位近くに、どの程度の期間存在するかがそ
の生育や品質を左右する重要な要因である。即ち、アン
モニア態窒素と硝酸態窒素が作物の生育全期に渡り、バ
ランス良く含まれ、或期間維持されていることが必要で
ある。肥料成分の濃度障害の発生を防ぎ、作物が必要と
する成分を徐々に供給する方法として、粒状肥料の表面
をワックス、硫黄、合成樹脂等で被覆する技術が開発さ
れ、被覆粒状肥料として販売されている。この場合、作
物の生育、品質に大きく関わっている窒素成分について
は溶出後に形態が変化し、その程度は窒素担体の種類に
より異なることが知られている。
【0004】土壌中に於ける窒素形態の変化を調節する
方法として、窒素質肥料と共に硝酸化成抑制剤を共存さ
せる方法が知られている。特公昭63−23159号公
報には、尿素に硝酸化成抑制剤のジシアンジアミドを混
合した肥料粒状物を水で崩壊し難い被膜で被覆させた被
覆肥料が提案されている。該公報は、窒素形態として尿
素態窒素の場合を開示している。尿素はウレアーゼ活性
により炭酸アンモニアに変化し、その後、アンモニア態
窒素から硝酸態窒素に変わることが知られている。即
ち、被覆尿素の場合、溶出した尿素は無機化と硝酸化成
と言う二段階の変化を受けるため、アンモニア態と硝酸
態の割合を作物にとって好ましい範囲内に維持して栽培
するには十分ではなく、作物の生育や品質の向上を目的
とした場合には技術として不十分である。
【0005】一方、窒素成分として硝酸態窒素を含む肥
料に硝酸化成抑制剤を添加させた肥料が市販されている
が、混合時に有機物である硝酸化成抑制剤が硝酸塩の存
在により分解し、硝化抑制能の低下が指摘されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、作物の栽培
環境に於いて、作物の生育期間を通じ、作物の好ましい
窒素形態を維持することにより良好な生育とその品質向
上に効果的な被覆粒状肥料を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】前述の通り、作物の生育
に用いられる肥料の主成分として重要な窒素成分は、作
物の根からアンモニア態および硝酸態で利用される。土
壌中での窒素成分は、種々の形態で供給されても最終的
には硝酸態に変化し、作物に利用される。作物の生育に
如何にバランス良く両形態を供給するかが作物の健全な
栽培に於いて必要不可欠である。
【0008】本発明者は、肥料成分による濃度障害の発
生を防ぎ、作物が必要とする成分を徐々に供給可能な方
法として開発されている被覆粒状肥料化技術に注目し、
作物の健全な生育に適った窒素形態比率の窒素を含有す
る肥料と該窒素の形態変化を調節出来る資材、即ち、硝
酸化成抑制剤との混在からなる被覆粒状肥料を調製する
に際し、硝酸塩の存在のもと、加熱により加速が懸念さ
れる硝酸化成抑制剤の分解を起こすことなく、窒素成分
と同等かそれよりも遅れることなく硝酸化成抑制剤が溶
出する等の手段を講ずることにより目的が達成可能なこ
とを見出し、本発明を完成した。
【0009】即ち、本発明は下記の通りである。 (1)アンモニア態と硝酸態の両形態を窒素成分として
含む肥料と硝酸化成抑制剤とからなる粒状物を被膜材で
被覆してなる被覆粒状肥料。 (2)アンモニア態と硝酸態の両形態を窒素成分として
含む肥料粒状物を硝酸化成抑制剤を含む被膜材で被覆し
てなる被覆粒状肥料。 (3)アンモニア態と硝酸態の両形態を窒素成分として
含む肥料の粒状物を被膜材で被覆してなる被覆粒状肥料
と、硝酸化成抑制剤を含む粒状物を被膜材で被覆してな
る被覆粒状硝酸化成抑制剤とを混合してなる被覆粒状肥
料。 (4)窒素成分に占めるアンモニア態窒素の割合が40
%以上である上記1、2または3に記載の被覆粒状肥
料。 (5)硝酸化成抑制剤が、ジシアンジアミド、2−クロ
ロ−6−トリクロロメチルピリジン、2−アミノ−4−
クロロ−6−メチル−ピリミジン、4−アミノ−1,
2,4−トリアゾール−ハイドロクロライド、2−スル
ファニルアミド−チアゾール、2−メルカプトベンゾチ
アゾール、グアニルチオウレア、3−メルカプト−1,
2,4−トリアゾール、チオウレア、N−2,5−ジク
ロロフェニルサクシネートから選ばれる一種又は二種以
上の混合物であることを特徴とする上記1、2、3また
は4に記載の被覆粒状肥料。
【0010】本発明において、窒素成分と硝酸化成抑制
剤を含む被覆粒状肥料には種々の形態が可能であり、次
の様な方法で製造することができる。第一の形態は、ア
ンモニア態と硝酸態を窒素成分として含む肥料と硝酸化
成抑制剤が共存する粒状物を被膜材で被覆して得られる
被覆粒状肥料であって、肥料と硝酸化成抑制剤とが混合
されている粒状物を被膜材で被覆する方法(第一の1の
方法)か、肥料粒状物の表面を硝酸化成抑制剤又は該硝
酸化成抑制剤を含む物質でまぶし被覆後に、被膜材で被
覆する方法(第一の2の方法)などによって製造しう
る。後者の場合は、肥料成分と硝酸化成抑制剤との接触
度合いを軽減でき、硝酸化成抑制剤の分解を軽減出来る
ことから好ましい。
【0011】第二の形態は、アンモニア態と硝酸態の両
形態を窒素成分として含む肥料粒状物を硝酸化成抑制剤
を含む被膜材で被覆してなる被覆粒状肥料であって、ア
ンモニア態と硝酸態を窒素成分として含む肥料粒状物を
硝酸化成抑制剤を含まない被膜材で被覆して成る被覆粒
状肥料の表面を硝酸化成抑制剤を含む被膜材で更に被覆
する方法(第二の1の方法)か、肥料粒状物を硝酸化成
抑制剤を含む被膜材で被覆する方法(第二の2の方法)
か、肥料粒状物を硝酸化成抑制剤を含む被膜材で被覆
後、その表面を更に硝酸化成抑制剤を含まない被膜材で
被覆する方法(第二の3の方法)などによって製造しう
る。
【0012】第二の2の方法は、硝酸化成抑制剤と被膜
材の混合割合にもよるが、第二の1と第二の3の方法に
比べ、成分溶出は速やかであり、短期タイプとしての利
用に適している。硝酸化成抑制剤を含有させる被膜材は
肥料に比べ、極めて少ない量であることから、僅かな量
で硝酸化成抑制剤を肥料粒状物に付着可能なものが望ま
しい。この第二の方法は、肥料と硝酸化成抑制剤との直
接接触を防ぐことから、硝酸化成抑制剤の分解が起こり
にくいこと及び硝酸化成抑制剤の溶出を窒素の溶出と同
等か速める上で効果的である。
【0013】第三の形態は、硝酸化成抑制剤を含む粒状
物を被膜材で被覆して成る被覆粒状硝酸化成抑制剤と、
アンモニア態と硝酸態を窒素成分として含む肥料粒状物
を被膜材で被覆して成る被覆粒状肥料とを混合使用する
形態である。この形態での硝酸化成抑制剤を含む粒状物
の調製被覆法としては幾つかの方法があり、多孔性の粒
状担体に硝酸化成抑制剤を吸着保持させた粒状物を被覆
する方法(第三の1の方法)か、窒素成分を含まない粒
状担体を核としてその表面を硝酸化成抑制剤を含む被膜
材で被覆し、必要に応じ、その表面を更に被膜材で被覆
する方法(第三の2の方法)か、硝酸化成抑制材を造粒
助剤の存在のもとで調整した粒状物を被膜材で被覆する
方法(第三の3の方法)などによって製造しうる。この
方法は、肥料と硝酸化成抑制剤との直接接触を防ぐこと
から、硝酸化成抑制剤の分解が起こりにくいこと及び硝
酸化成抑制剤の溶出を窒素の溶出と同等か速める上で効
果的である。
【0014】本発明に於ける肥料の粒状物とは、窒素を
含む単独肥料、該肥料を含む他の単独肥料との混合物又
は複合肥料等市販されている肥料が可能であり、具体的
な例としては、硝酸アンモニア、硫酸アンモニア、塩化
アンモニア、燐酸アンモニア、硝酸加里等の窒素を含む
単独肥料、該単独肥料を含み、燐酸カルシウム、硫酸加
里、塩化加里等の単独肥料を混合するに際し、全窒素成
分に占めるアンモニア態窒素の割合が40%以上からな
る混合粒状物、或いは窒素、燐酸、加里のうち、窒素を
必須とし、少なくとも2成分以上からなり、好ましく
は、全窒素に占めるアンモニア態窒素の割合が40%以
上からなる複合肥料粒状物である。
【0015】本発明に於いて、被覆粒状肥料製品中の全
窒素(アンモニア態及び硝酸態)に占めるアンモニア態
窒素の割合は、前述した通り、40%以上であることが
好ましく、さらに好ましくは60%以上である。このこ
とは、本発明による被覆粒状肥料を単独で施用する場
合、アンモニア態は多くても溶出後に部分的に起こる硝
酸化成が避けられないことから高い割合であっても許容
しうるが、その上限は、使用条件にもよるが、95%程
度が好ましい。また、硝酸態が多くなりすぎると作物の
生育に好ましい窒素形態バランスを逸脱することが懸念
され、更に、溶脱による環境汚染を生じる場合がある。
【0016】本発明に於いて、前述した第二の方法、第
三の2の方法に於ける硝酸化成抑制剤との混合で用いら
れる被膜材は、被覆工程で、回収可能な溶剤に溶解し、
溶剤を回収後の被膜形成に際し、硝酸化成抑制剤を該被
膜中に保持可能な性質を有するものであり、その例とし
ては、オレフィン重合物、オレフィンを含む共重合物、
塩化ビニリデン重合物、塩化ビニリデンを含む共重合
物、ジエン系重合物、ワックス類、石油樹脂、天然樹
脂、油脂及びその変性物などから選ばれた1種又は2種
以上の被膜材の単独、或いは、エチルセルロース、ポリ
エチレングリコール、ポリエチレンオキサイドなどの水
溶性樹脂から選ばれた1種又は2種以上の被膜材との混
合物が用いられる。
【0017】オレフィン重合物とは、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、エチレン・プロピレン共重合物、ポリブ
テン、ブテン・エチレン共重合物、ブテン・プロピレン
共重合物、ポリスチレンなどであり、オレフィンを含む
共重合物とは、エチレン・酢酸ビニル共重合物、エチレ
ン・アクリル酸共重合物、エチレン・アクリル酸エステ
ル共重合物、エチレン・メタアクリル酸共重合物、エチ
レン・メタアクリル酸エステル共重合物、エチレン・一
酸化炭素共重合物、エチレン・酢酸ビニル・一酸化炭素
共重合物などであり、塩化ビニリデンを含む共重合物と
は塩化ビニルデン・塩化ビニル共重合物であり、ジエン
系重合物とは、ポリブタジエン、ポリイソプレン、ポリ
クロロプレン、ブタジエン・スチレン共重合物、EPD
M重合物、スチレン・イソプレン共重合物などであり、
ワックス類とは、密ロウ、木ロウ、パラフィンなどであ
り、天然樹脂とは、天然ゴム、ロジンなどであり、油脂
及びその変性物とは、硬化油、固形脂肪酸及びその金属
塩などである。
【0018】被膜材と硝酸化成抑制剤の混合物を被覆す
るに際しては、被膜材の溶剤中での濃度を1〜10.0
%の範囲内で可能であるが、該濃度は、硝酸化成抑制剤
を均一分散させる上で極めて重要であり、実用上好まし
い濃度範囲は2〜8%である。被膜材と硝酸化成抑制剤
の混合割合は、重量で5:95〜95:5の範囲で可能
であるが、被膜材の割合は硝酸化成抑制剤を付着させう
る必要最小限であることが望ましい。被膜材の割合が増
すと硝酸化成抑制剤の付着性は増すが溶出速度の遅延が
懸念される。一方、被膜材の割合が減ずると硝酸化成抑
制剤の付着性は減ずることから、重量で20:80〜8
0:20の範囲が好ましい。
【0019】前述した第一から第三の方法における硝酸
化成抑制剤を共存させないで使用する被覆材の例として
は、オレフィン重合物、オレフィンを含む共重合物、塩
化ビニリデン重合物、塩化ビニリデンを含む共重合物、
ジエン系重合物、ワックス類、石油樹脂、天然樹脂、油
脂及びその変性物などから選ばれた1種又は2種以上の
被膜材であり、それぞれについての具体例は前述した通
りである。
【0020】本発明で、多層構造を有する製造法(前述
した第二の1、第二の3の方法、第三の2の方法)に於
いて、硝酸化成抑制剤を共存させないで使用する被膜材
と硝酸化成抑制剤を共存させて使用する被膜材の割合は
特に制限されないが、通常、前者と後者との重量割合は
1:1を最大に、後者が少ない状態で実施される。前述
した第一の2の方法での硝酸化成抑制剤と混合し、肥料
粒状物の表面をまぶし被覆に供する物質としては無水石
膏、半水塩石膏など加水して二水塩の形で硬化する物
や、通常用いられる接着剤や結合剤などが利用される。
【0021】前述した第三の1の方法での多孔性の粒状
担体は、孔内に有機又は無機物質を吸着可能な物が対象
となり、その一例としては珪藻土加工品などを含む各種
セラミックス多孔体成型品が挙げられる。前述した第三
の2の方法での粒状担体は、窒素成分を含まない種々の
粒状物が可能であり、例えば、大粒の石英砂なども利用
されうるが、窒素成分を含まない、例えば、燐酸成分と
加里成分の内一成分以上が保証された肥料粒状物などの
使用が望ましい。
【0022】本発明での硝酸化成抑制剤は、ジシアンジ
アミド、2−クロロ−6−トリクロロメチルピリジン、
2−アミノ−4−クロロ−6−メチル−ピリミジン、4
−アミノ−1,2,4−トリアゾール−ハイドロクロラ
イド、2−スルファニルアミド−チアゾール、2−メル
カプトベンゾチアゾール、グアニルチオウレア、3−メ
ルカプト−1,2,4−トリアゾール、チオウレア、N
−2,5−ジクロロフェニルサクシネートから選ばれる
一種又は二種以上の混合物である。
【0023】硝酸化成抑制剤の添加量は、その種類によ
り硝酸化成抑制効果に差があり、一律に決めにくいもの
の、多すぎた場合は作物に対する障害が懸念されること
から重要であり、通常、肥料粒状物中のアンモニア態窒
素に対し、重量で0.01〜20%の範囲内で可能であ
る。本発明の被覆粒状肥料は、土壌中で水を吸収し、被
膜内で溶解し、溶出による肥効発現に際し、アンモニア
態窒素の溶出に対し、硝酸化成抑制剤の溶出が同等か、
それよりもやや速く溶出することにより、溶出後の硝酸
化成抑制効果を発揮する。
【0024】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施例、及び比較
例を示す。なお、窒素とジシアンジアミド(以下、Dd
と略称する)成分の水中25℃に於ける溶出日数は、3
00mlの容器に200mlの水と10gの被覆粒状肥
料を入れ、密封後、25℃のインキュベター内に静置
し、経時的に窒素とDd成分の溶出率を測定し、該成分
の溶出が80%に到達した日数で示した。更に、Ddの
残存率は理論値と分析値の含有率から算出した。
【0025】
【実施例1】 〔被覆粒状肥料と被覆硝酸化成抑制剤粒状物(以下、粒
状物と略称する)などの製造に用いられる噴流被覆装置
とその方法〕図1は、本発明に用いる噴流被覆装置の一
例である。1は噴流塔で、塔経200mm、高さ180
0mm、空気噴出経は42mmで、粒状物投入口2、排
ガス噴出口3を有する。噴流用空気はブロワー10から
送られ、オリフィス流量計9、熱交換器8を経て噴流塔
に至るが、流量は流量計、温度は熱交換器で管理され、
排ガスは排ガス噴出口3から塔外に導かれる。被覆処理
に供する粒状物は、粒状物投入口2から所定の熱風を通
しながら投入し、噴流を形成させる。
【0026】被覆処理は、被覆粒子温度が所定の温度に
なってから、被覆液を液体ノズル4を通して噴霧状で噴
流に向かって吹き付ける。被覆液調整は、液タンク11
に所定量の被膜材と溶剤を入れ、溶剤の沸点近くで撹拌
しながら行う。被覆液の供給は、ポンプ5によってノズ
ルに送られるが、この系は温度を保持するための十分な
保温をしておく。所定の被覆液を供給終了後、ポンプを
止め、ブロワーを止める。被覆された粒状物は、抜き出
し口7から取り出される。6はバルブである。図1に於
いて、T1,T2,T3は温度計、SLはスチームであ
る。
【0027】なお、後述の実施例は下記の基本条件を保
持して粒状物の被覆を行った。 流体ノズル フルコーン型開口 熱風量 4m3/min 熱風温度 100℃ 粒状物投入量 5kg 被覆液濃度 固形分5〜7重量% 被覆液供給量 0.5kg/min 溶剤 テトラクロルエチレン
【0028】
【実施例2】 〔硝酸化成抑制剤入り肥料粒状物の調製と被覆処理〕 1)硝酸化成抑制剤入り肥料粒状物の調製 原材料として燐鉱石(P2 5 33.4%)131k
g、硝酸(N11.1%) 541kg、硫酸加里(K2
O51.5%) 124kg、アンモニア(N82.2
%) 163kg、硫酸(H2 SO4 70.0%)398
kg、Dd(N66.0%)25kg、固結防止剤10
kgを用い、次のような製造工程により調製した。
【0029】即ち、硝酸水溶液に硫酸加里を溶解し、硫
酸を添加した溶液に燐鉱石を添加分解し、生成した石膏
を分離した濾液をアンモニアで中和後、濃縮し、その後
の造粒工程で硝酸化成抑制剤のDdを添加した。篩分で
得た適粒を冷却し、固結防止剤を被覆し、成分量が全N
20.7%、(アンモニア態N13.4%、硝酸態N
6.0%、Dd態N1.3%)、く溶性P2 5 4.4
%、水溶性K2 O6.4%の硝酸化成抑制剤入り燐硝安
加里1000kgを得た。本製品中の窒素成分に占める
アンモニア態Nは64.7%、硝酸態Nが29.0%で
あり、Dd態N及びその他のNは6.3%であった。 2)肥料粒状物の被覆調製 前記1)で得られた肥料粒状物(粒径2.38mm〜
3.43mm)を対象に、タルク49.8重量部、低密
度ポリエチレン(MI;20)24.9重量部、エチレ
ン酢酸ビニル共重合体(酢酸ビニル30%)24.8重
量部、界面活性剤(ポリオキシエチレンノニルフェニル
エーテル系)0.5重量部をテトラクロルエチレンに7
重量%になるように溶解した熱溶液を調整し、実施例1
に記載の噴流被覆装置で被覆処理を行った。
【0030】窒素成分として、25℃の水中で窒素成分
の溶出率80%到達日数が70日の被覆粒状肥料を調製
した。Dd成分の溶出率80%到達日数は65日であ
り、更にDdを分析したところ、その残存率は60.5
%であった。
【0031】
【実施例3】 〔硝酸化成抑制剤をまぶし被覆した肥料粒状物の調製と
被覆処理〕 1)硝酸化成抑制剤をまぶし被覆した肥料粒状物の調製 原材料として燐鉱石(P2 5 33.4%) 131k
g、硝酸(N11.1%)541kg、硫酸加里(K2
O51.5%) 124kg、アンモニア(N82.2
%) 163kg、硫酸(H2 SO4 70.0%) 398
kg、Dd(N66.0%)25kg、半水塩石膏25
kgを用い、次のような製造工程により調製した。
【0032】即ち、硝酸水溶液に硫酸加里を溶解し、硫
酸を添加した溶液に燐鉱石を添加分解し、生成した石膏
を分離した濾液をアンモニアで中和後、濃縮し、その後
の造粒工程に於ける篩分で得た適粒の表面を硝酸化成抑
制剤のDdと半水塩石膏の粉状混合物を加水条件の下で
まぶし被覆し、成分量が全N20.5%、(アンモニア
態N13.3%、硝酸態N5.9%、Dd態N1.3
%)、く溶性P2 5 4.4%、水溶性K2 O6.3%
の硝酸化成抑制剤入り燐硝安加里1000kgを得た。
本製品中の窒素成分に占めるアンモニア態Nは64.7
%、硝酸態Nが29.0%であり、Dd態N及びその他
のNは6.3%であった。 2)肥料粒状物の被覆調製 前記1)で得られた肥料粒状物(粒径2.38mm〜
3.43mm)を対象に、タルク49.8重量部、低密
度ポリエチレン(MI;20)24.9重量部、エチレ
ン酢酸ビニル共重合体(酢酸ビニル30%)24.8重
量部、界面活性剤(ポリオキシエチレンノニルフェニル
エーテル系)0.5重量部をテトラクロルエチレンに7
重量%になるように溶解した熱溶液を調整し、実施例1
に記載の噴流被覆装置で、被覆処理を行った。
【0033】窒素成分として、25℃の水中で窒素成分
の溶出率80%到達日数が70日の被覆粒状肥料を調製
した。Dd成分の溶出率80%到達日数は60日であ
り、更にDdを分析したところ、その残存率は96.5
%であった。
【0034】
【比較例1】実施例2の製法に準じて、Ddを添加しな
い燐硝安加里(N20%、P2 54%、K2 O6%保
証品)を調製し、被覆処理を行った。窒素成分として、
25℃の水中で窒素成分の溶出率80%到達日数が73
日の被覆粒状肥料を調製した。
【0035】
【実施例4】 〔肥料粒状物を被膜材と硝酸化成抑制剤の混合物での被
覆品の調製〕実施例2の方法で調製した燐硝安加里(N
20%、P2 5 4%、K2 O6%保証品)粒状品
(2.38〜3.84mm)100重量部に対し、低密
度ポリエチレン(MI;20)50重量%、エチレン酢
酸ビニル共重合体(酢酸ビニル30%)50重量%から
なる被膜材3.5重量部と硝酸化成抑制剤のDd2.0
重量部を溶解した、5%テトラクロルエチレンの熱溶液
を調整した。これを実施例1に記載の噴流被覆装置で、
被覆処理を行った。窒素成分として、25℃の水中での
溶出率80%到達日数が30日の被覆粒状肥料を調製し
た。Dd成分の80%到達日数は25日であり、更にD
dを分析したところ、その残存率は99.9%であっ
た。
【0036】
【実施例5】 〔肥料粒状物を被膜材と硝酸化成抑制剤の混合物での被
覆品の調製と該被覆品の外層被覆品の調製〕 1)肥料粒状物を被膜剤と硝酸化成抑制剤の混合物での
被覆品の調製 実施例2の方法で調製した燐硝安加里(N20%、P2
5 4%、K2 O6%保証品)粒状品(2.38〜3.
84mm)100重量部に対し、低密度ポリエチレン
(MI;20)50重量%、エチレン酢酸ビニル共重合
体(酢酸ビニル30%)50重量%からなる被膜材1.
2重量部と硝酸化成抑制剤のDd2.0重量部を溶解し
た、5%テトラクロルエチレンの熱溶液を調整した。こ
れを実施例1に記載の噴流被覆装置で、被覆処理を行っ
た。 2)前記1)の被覆品の外層被覆品の調製 前記1)の被覆粒状品100重量部に対し、タルク4
9.8重量%、低密度ポリエチレン(MI;20)2
4.9重量%、エチレン酢酸ビニル共重合体(酢酸ビニ
ル30%)24.8重量%、界面活性剤(ポリオキシエ
チレンノニルフェニルエーテル系)0.5重量%からな
る被膜材5重量部をテトラクロルエチレンに7重量%に
なるように溶解した熱溶液を調整し、実施例1に記載の
噴流被覆装置で、被覆処理を行い、窒素成分として、2
5℃の水中で溶出率80%到達日数が80日の被覆粒状
肥料を調製した。製品中のDdを分析したところ、その
残存率は99.8%であった。更に、Dd成分の溶出率
80%到達日数は70日であった。
【0037】
【実施例6】 〔肥料粒状物の被覆品の調製と該被覆品への被膜剤と硝
酸化成抑制剤混合物の被覆品の調製〕 1)肥料粒状物の被覆品の調製 実施例2の方法で調製した燐硝安加里(N20%、P2
5 4%、K2 O6%保証品)粒状品(2.38〜3.
84mm)100重量部に対し、タルク49.8重量
%、低密度ポリエチレン(MI;20)24.9重量
%、エチレン酢酸ビニル共重合体(酢酸ビニル30%)
24.8重量%、界面活性剤(ポリオキシエチレンノニ
ルフェニルエーテル系)0.5重量%からなる被膜材5
重量部をテトラクロルエチレンに7重量%になるように
溶解した熱溶液を調整し、実施例1に記載の噴流被覆装
置で、被覆処理を行った。 2)前記1)被覆品の被膜剤と硝酸化成抑制剤の混合物
の外層被覆品の調製 前記1)の被覆品100重量部に対し、低密度ポリエチ
レン(MI;20)50重量%、エチレン酢酸ビニル共
重合体(酢酸ビニル30%)50重量%からなる被膜材
1.2重量部と硝酸化成抑制剤のDd2.0重量部を溶
解した、5%テトラクロルエチレンの熱溶液を調製し
た。これを実施例1の噴流被覆装置で、被覆処理を行っ
た。窒素成分として、25℃の水中で溶出率80%到達
日数が73日の被覆粒状肥料を調製した。又、製品中の
Ddを分析したところ、その残存率は100%であっ
た。更に、Dd成分の溶出率80%到達日数は35日で
あった。
【0038】
【実施例7】 〔硝酸化成抑制剤粒状物の調整と該粒状物の被覆品の調
製〕多孔性担体として、平均直径3mmの珪藻土粒状加
工品(商標:イソライト、イソライト工業株式会社製)
100重量部に対し、Dd30重量%を含む80℃飽和
加熱溶解液を添加混合後、乾燥し、Dd10重量%から
なる粒状物を調製し、該粒状物を実施例2に準じた方法
で被覆し、Ddとして、25℃の水中で溶出率80%到
達日数が65日の被覆粒状Dd含有物を調製した。
【0039】
【実施例8】 〔窒素不含肥料粒状物への被膜剤と硝酸化成抑制剤混合
物の被覆品の調製と該粒状物の被覆品の調製〕窒素成分
を含まない肥料(P2 5 20%、K2 O20%保証
品:小野田化学工業株式会社製)の粒状品(2.38〜
3.84mm)を対象に、実施例3に準じた方法でDd
と被膜材との混合物を被覆し、更に、被覆材で表面の被
覆を行い、Dd10重量%を含み、Dd成分として、2
5℃の水中で溶出率80%到達日数が70日の被覆粒状
Dd含有肥料を調製した。
【0040】
【実施例9】 〔硝酸化成抑制剤粒状物の調整と該粒状物の被覆品の調
整〕窒素成分を含まない肥料(P2 5 20%、K2
20%保証品)とDdの粉状品を加水混合し、造粒、乾
燥を経て、Dd10重量%を有する粒状品を得た。この
粒状品を実施例3に準じた方法及び被膜材で被覆し、D
dとして、25℃の水中で溶出率80%到達日数が65
日の被覆粒状Dd含有肥料を調製した。
【0041】
【実施例10】 〔窒素成分形態の異なる肥料粒状物の複層被覆品の調
整〕窒素形態の異なる数種の化成肥料を対象に、実施例
5に準じた方法で、全窒素に対し、10重量%に相当す
るDdを含む被覆材で被覆処理を行い、窒素成分とし
て、25℃の水中で溶出率80%到達日数が60〜75
日の被覆粒状肥料を調製した。調製した被覆粒状肥料に
供した肥料の品位と該肥料の全窒素(アンモニア態+硝
酸態)に占めるアンモニア態窒素の割合(AN率)は次
の通りであった。 実施例10−1:AN率48%(N20%−P2 5
%−K2 O8%) 実施例10−2:AN率67%(N15%−P2 5
0%−K2 O10%) 実施例10−3:AN率75%(N16%−P2 5
%−K2 O10%) 実施例10−4:AN率88%(N16%−P2 5
%−K2 O4%)
【0042】
【比較例2】実施例10に準じ、窒素形態の異なる数種
の化成肥料を対象に、実施例5に準じた方法で被覆処理
を行い、窒素成分及びDdとして、25℃の水中で溶出
率80%到達日数が60〜75日の被覆粒状肥料を調製
した。調製した被覆粒状肥料に供した肥料の品位と該肥
料の全窒素(アンモニア態+硝酸態)に占めるアンモニ
ア態窒素の割合(AN率)は次の通りであった。 比較例2−1:AN率38%(N16%−P2 5 10
%−K2 O14%) 比較例2−2:AN率100%(N15%−P2 5
5%−K2 O10%)
【0043】
【実施例11】 〔肥料粒状物被覆品と硝酸化成抑制剤粒状物被覆品の配
合品の調整〕比較例1で調製した被覆粒状肥料と実施例
7、8、9で調製した被覆Dd含有粒状物を混合し、次
に示す配合品を得た。 実施例11−1:比較例1の製品100重量部と実施例
7の製品19重量部 実施例11−2:比較例1の製品100重量部と実施例
8の製品19重量部 実施例11−3:比較例1の製品100重量部と実施例
9の製品19重量部
【0044】
【実施例12】 〔硝酸化成抑制能試験〕比較例及び実施例で調製した被
覆粒状肥料及び硝酸化成抑制剤が混在した被覆粒状肥料
について硝酸化成抑制能効果を調べ、本発明により調製
される製品が土壌中でアンモニア態と硝酸態がバランス
良く存在することを示す。
【0045】2mmパスの風乾土壌(沖積土壌、富士市
藤間)100グラムと窒素として100mgに相当する
供試肥料を300mlの広口樹脂製瓶に入れ、通気性の
ある樹脂フィルムで封をした状態で25℃の恒温器内に
静置し、経時的に1規定の塩化加里溶液で抽出した無機
態窒素をコンウエイ微量拡散法により分析し、結果を全
窒素に対するアンモニア態及び硝酸態窒素としての回収
率として表1に示した。
【0046】なお、供試肥料は、比較例1、実施例2、
実施例3、実施例5、実施例6、実施例11−1、実施
例11−2、実施例11−3で述べた製品である。
【0047】
【実施例13】 1)栽培試験1(硝酸化成抑制剤添加の有無と効果の関
係) 比較例1で調製した硝酸化成抑制剤を含まない被覆粒状
肥料及び実施例2、3、5で調製した硝酸化成抑制剤が
混在した被覆粒状肥料をホウレンソウの栽培に供し、硝
酸化成抑制剤添加の有無と収量・品質の関係について調
べ、本発明により調製される製品が作物の生育に好まし
いことを示す。
【0048】ガラス温室内で、5千分の1アールのワグ
ネルポット、土壌として富士市藤間の沖積土壌を用い、
施肥量として、窒素0.8グラム相当量を施用し、燐
酸、加里成分が1.2グラムになるように硫酸加里と燐
酸一石灰で補充した。ホウレンソウを播種し、1作収穫
後、再度播種した。収量の結果は二作の新鮮重の合計量
を指数で示し、品質については好ましくない成分として
の硝酸態窒素含量及び好ましい成分としてのビタミンC
含量の二作平均値を指数で示した。表2に結果を示し
た。 2)栽培試験2(窒素形態比率と効果の関係) 比較例2及び実施例10で調製した窒素形態比率が異な
り、且つ、硝酸化成抑制剤が混在した被覆粒状肥料をホ
ウレンソウの栽培に供し、窒素形態比率と収量・品質の
関係について調べ、本発明により調製される製品が作物
の生育に好ましいことを示す。
【0049】前記の栽培試験1に準じた方法で試験し、
表3に結果を示した。
【0050】
【表1】
【0051】
【表2】
【0052】
【表3】
【0053】
【発明の効果】本発明によれば、アンモニア態と硝酸態
の両形態を含む肥料と硝酸化成抑制剤が混在した被覆粒
状肥料とすることにより、施肥後、アンモニア態と硝酸
態との比率が硝酸化成抑制剤の存在により、作物の生育
環境を好ましい養分状態に維持出来、作物の収量及び品
質向上に効果を示す。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に用いられる製造装置の一例の
概念図である。
【符号の説明】
1 噴流塔 2 肥料投入口 3 ガス噴出口 4 流体ノズル 5 ポンプ 6 バルブ 7 抜き出し口 8 熱交換器 9 オリフィス流量計 10 ブロワー 11 液タンク T1 温度計 T2 温度計 T3 温度計 SL スチーム

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アンモニア態と硝酸態の両形態を窒素成
    分として含む肥料と硝酸化成抑制剤とからなる粒状物を
    被膜材で被覆してなる被覆粒状肥料。
  2. 【請求項2】 アンモニア態と硝酸態の両形態を窒素成
    分として含む肥料粒状物を硝酸化成抑制剤を含む被膜材
    で被覆してなる被覆粒状肥料。
  3. 【請求項3】 アンモニア態と硝酸態の両形態を窒素成
    分として含む肥料の粒状物を被膜材で被覆してなる被覆
    粒状肥料と、硝酸化成抑制剤を含む粒状物を被膜材で被
    覆してなる被覆粒状硝酸化成抑制剤を混合してなる被覆
    粒状肥料。
  4. 【請求項4】 窒素成分に占めるアンモニア態窒素の割
    合が40%以上である請求項1、2または3に記載の被
    覆粒状肥料。
  5. 【請求項5】 硝酸化成抑制剤が、ジシアンジアミド、
    2−クロロ−6−トリクロロメチルピリジン、2−アミ
    ノ−4−クロロ−6−メチル−ピリミジン、4−アミノ
    −1,2,4−トリアゾール−ハイドロクロライド、2
    −スルファニルアミド−チアゾール、2−メルカプトベ
    ンゾチアゾール、グアニルチオウレア、3−メルカプト
    −1,2,4−トリアゾール、チオウレア、N−2,5
    −ジクロロフェニルサクシネートから選ばれる一種又は
    二種以上の混合物であることを特徴とする請求項1、
    2、3または4に記載の被覆粒状肥料。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001021555A1 (fr) * 1999-09-22 2001-03-29 Chisso Corporation Granules enrobes inhibant la nitrification
JP2007045887A (ja) * 2005-08-08 2007-02-22 Japan International Research Center For Agricultural Services 硝化抑制剤及びそれを含有する土壌改良剤並びに肥料
CN105294363A (zh) * 2014-06-25 2016-02-03 中国科学院大学 一种生物炭包膜尿素的配方及其包膜制备方法
JP2018504350A (ja) * 2014-12-18 2018-02-15 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピアBasf Se 硝化阻害剤としてのアルキニルピラゾール
US11053175B2 (en) 2015-05-12 2021-07-06 Basf Se Thioether compounds as nitrification inhibitors

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