JPS5920637B2 - 緩効性窒素−リン−カリ肥料 - Google Patents

緩効性窒素−リン−カリ肥料

Info

Publication number
JPS5920637B2
JPS5920637B2 JP6543777A JP6543777A JPS5920637B2 JP S5920637 B2 JPS5920637 B2 JP S5920637B2 JP 6543777 A JP6543777 A JP 6543777A JP 6543777 A JP6543777 A JP 6543777A JP S5920637 B2 JPS5920637 B2 JP S5920637B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fertilizer
slow
ibdu
potassium
release
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP6543777A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS544759A (en
Inventor
新七 藤田
徹男 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Kasei Corp
Original Assignee
Mitsubishi Kasei Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Kasei Corp filed Critical Mitsubishi Kasei Corp
Priority to JP6543777A priority Critical patent/JPS5920637B2/ja
Publication of JPS544759A publication Critical patent/JPS544759A/ja
Publication of JPS5920637B2 publication Critical patent/JPS5920637B2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fertilizers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は固型状の緩効性窒素−リン−カリ肥料に関する
ものである。
長期栽培を要する園芸作物や林業用樹木に供する肥料と
しては施肥労力の省略化の点で肥効が長期間持続する緩
効性肥料が速効性肥料に比べて好ましく、これらの条件
を満足する窒素肥料としてはイソブチリデンジウレア(
以下IBDUと略記する。
)を主成分とする固型肥料が知られている。即ち、IB
DUの最大容水量60%、25℃の土壌中(畑作条件)
での無機化速並は粉末状IBDUでは早く、窒素が10
0%無機化するのにわずか2〜3週間しか要しないが、
粒径1〜2鉢の粒状IBDUでは約2カ月、粒径3〜4
mtnの粒状IBDUでは約5カ月、1個15fのブ
リケット状IBDUでは3〜4年を要し、その間、肥効
が持続する等の特徴を有している。
従って、杉、檜の苗を植林する際に植え穴にブリケット
状IBDUを3年分施用すれば、3〜4年間は施肥する
必要がない。
また、このようにして植樹された樹木は無肥料の場合に
比べて、優れた生育を示すことが認められている。
(日本林学会誌、Vo155、ム11.1973)この
ように固型状のIBDUについてはその大きさを変える
ことにより肥効期間が調節でき、小粒のものからブリケ
ットタイプの大型のものまで製品化されており、一般に
緩効性窒素肥料として用いられている。
一方、リン肥料、カリ肥料については長期間肥効の持続
するものが見い出されていないのが現状である。
即ち、緩効性リン−カリ肥料として知られているポリメ
タリン酸カリは粒状に成型しても土壌中で崩壊しやすく
、大粒径のものでも1年以上の肥効を持続させることは
難しい。
一般に作物を栽培する場合、窒素肥料の他にリン肥料、
カリ肥料を施用するが、前にも説明した通り肥効の持続
性に優れたリン肥料及びカリ肥料がないため、窒素肥料
として粒状l4DU等の緩効性肥料を用いても、リン、
カリについては施肥後、短期間の後に再び施肥する必要
がある。
それゆえ、特に林業用樹木、緑化用樹木に施用するため
の緩効性窒素−リン−カリ肥料の生産が切望されている
そこで本発明者等は緩効性窒素−リン−カリ肥料を製造
することを目的とし種々検討を重ねた結果、IBDUと
ポリメタリン酸カリを均一混合した後、成型することに
より緩効性窒素−リン−カリ肥料が得られることを見い
出し、本発明を完成した。
即ち、本発明の要旨は40〜95重量部のIBDUと5
〜60重量部のポリメタン酸カリを主成分とする固型状
の緩効性窒素−リン−カリ肥料にある。
本発明の詳細な説明すると、本発明で用いる原料のIB
DUはイソブチルアルデヒドと尿素との反応によって製
造することができ、また、ポリメタリン酸カリ(以下、
KPO3と略記する。
)は塩化カリウムとリン酸またはポリリン酸とを加熱反
応させることにより製造することができる。
本発明に於いては窒素成分としてIBDUを用いること
が必須であり、緩効性窒素肥料として知られているクロ
チリデンジフレア(以下、CDUと略記する。
)及びウレアホルム(以下、UFと略記する。
)を用いても所望の効果は得られない。即ち、IBDU
、CDU及びUPの各々にKPO3を混合したもの、並
びにIBDU、CDU。
UF、KPO3単独をタブレットマシンにより成型圧、
1トン/dの条件で成型して、直径12mm、厚さ6m
rnの千円板状の試料を作り、各々の試料について、水
中保形性及び水中硬度の経時変化を調べたところ、その
結果は第1表に示した通りであり、この表から明らかな
通り、緩効性窒素成分として、IBDUを用いたものは
広い混合比に於いて、水中保形性を有しており、例えば
IBDU:KPO3単独0 : 60の場合でも水中保
形性に優れている。
一方、緩効性窒素成分としてCDU、UFを用いたもの
は水中、1日後で既に型状を失い、土壌中に施用した場
合にはIBDUを用いたものに比べて、早期に保型性を
失い、肥効の長期持続性が得られない。
表中、水中硬度は水に浸漬後の千円板状試料を直径方向
に加圧して、破砕させるのに要する強度(kg/1−試
料)を表わし、水中保形性熱とあるのは水中崩壊してし
まったことを意味する。
また水中保形性熱で水中硬度Oのものは水中で形(ずれ
はしないが触れるだけで崩壊し、硬度測定が不可能なも
のを意味する。
尚、これらの結果は20個の試料の平均値である。
このように、水中保形性の点からはIBDU/KPO3
(重量比)が40/60のものも使用可能であるが、一
般に林業用樹木、緑化用樹木等に施用する肥料としては
N −P2O5−に20 = 2−1−1またはそれに
近い組成のものが用いられるため、本発明の肥料を単独
で施用する場合はI B DU/KP 03(重量比)
が60/40以上のものを用いる必要がある。
しカミしながら本発明の肥料とIBDU単独の固型肥料
を適当な比率で併用すれば、KPO3含量の多いものも
利用できる。
尚、リン成分、カリ成分として速効性のリン肥料、カリ
肥料を用い、IBDUと混合した後、成型したものは土
壌中で1時的にリン成分及びカリ成分が溶出し、崩壊し
て型状が失われるため、IBDU自身も緩効性を失い、
所望の効果が得られないばかりか、1時的に高濃度の肥
料成分が溶出するため作物に障害を与え、好ましくない
また、肥料成分な緩効化するための手段としては肥料成
分を一般的に知られている石膏、セメント、尿素樹脂等
の水中保型剤で固める方法も考えられるが、これらの水
中保型剤は肥料となり得るものでないため、製品中に占
める肥料の割合が低下し、特に施肥するのに多大の労力
を伴う林業用に用いる肥料としては有利ではない。
以上説明したように本発明の肥料は窒素、リン及びカリ
の各成分について緩効性を示すものであり、速効性肥料
のように1時的に肥料成分の溶出がないため、作物に悪
影響を与えることがなく、また施肥後、長期間肥効が持
続するため施肥労力が省略され、特に林業用、緑化用樹
木に用いる場合、有利である。
次に実施例及び試験例により本発明を具体的に説明する
が本発明は以下の例に限定されるものではない。
実施例 1 市販の緩効性窒素肥料であるIBDU、CDU。
UFを夫々、第2表に記載の割合(重量比)に試薬用K
PO3と粉末状態で混合して、N−P2O5−に20が
2−1−0.7型の組成となる様にした後、これを成型
機としてスピードプレスを用い、成型圧、500kg/
crlで直径30朋、厚さ10mrnの平円板状の試料
を作成した。
この様にして作成された試料の破砕強度(千円板状の該
試料の直径方向に加圧して破砕させるに要する強度、k
g/l試料)はいずれも20に9/1試料であった。
これらの各試料を1個ずつ、夫々300ccの水に浸漬
し、1日後および1力月後の各試料の水中保形性および
水中硬度を測定した結果を第2表に示す。
第2表から明らかな様にCDUとKPO3或いはUFと
KPO3より作成した試料は水中、1日後で粉化してし
まうが、IBDUとKPO3より作成した試料は水中、
1力月後に於いても形状を保っており、かつ7.2ky
/1試料の水中硬度を有していた。
表中、水中硬度は水に浸漬後の千円板状試料を直径方向
に加圧して破砕させるのに要する強度(ゆ/1試料)を
表わし、水中保形性態とあるのは水中で崩壊してしまっ
たことを意味する。
試験例 1 実施例1で作成した3種類の試料について土中溶出試験
を行った。
即ち、各試料を夫々−ケずつ、ポリビーカー中の11の
土壌中に入れ、最大容水量60%の水分に調節し、密閉
容器中、25°Cの温度で1力月間保存した後、土壌中
に溶出した無機態窒素、可溶性P2O5及び可溶性に2
0を土壌分析法に準じて測定し、試験前の土壌に存在す
るそれらの量を゛各々差し引き、各試料の土中1力月後
の溶出率を求めた。
その結果を第3表に示す。尚、土壌中1力月後、CDU
とKPO3及びUFとKPO3より作成した試料は粉化
しており形状を保っていなかったがIBDUとKPO3
より作成した試料は形状を保っていた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 40〜95重量部のイソブチリデンジウレアと5〜
    60重量部のポリメタリン酸カリを主成分とする固型状
    の緩効性窒素−リン−カリ肥料。
JP6543777A 1977-06-03 1977-06-03 緩効性窒素−リン−カリ肥料 Expired JPS5920637B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6543777A JPS5920637B2 (ja) 1977-06-03 1977-06-03 緩効性窒素−リン−カリ肥料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6543777A JPS5920637B2 (ja) 1977-06-03 1977-06-03 緩効性窒素−リン−カリ肥料

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS544759A JPS544759A (en) 1979-01-13
JPS5920637B2 true JPS5920637B2 (ja) 1984-05-14

Family

ID=13287087

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6543777A Expired JPS5920637B2 (ja) 1977-06-03 1977-06-03 緩効性窒素−リン−カリ肥料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS5920637B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3343813C1 (de) * 1983-12-03 1985-05-30 Lohse, Jürgen, 2359 Henstedt-Ulzburg Verpackung fuer grosse,schwere Gegenstaende,insbesondere Wehrgeraete
JP4141678B2 (ja) * 2000-12-05 2008-08-27 チッソ旭肥料株式会社 肥料、肥料の製造方法、および尿素−脂肪族アルデヒド縮合物の無機化速度制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPS544759A (en) 1979-01-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN108456121A (zh) 一种核壳结构缓控释肥及其制备方法
CN102807445B (zh) 一种机施水稻专用控释肥料的制备方法
US11332415B2 (en) Coated organic materials and methods for forming the coated organic materials
US3276857A (en) Slow release fertilizer composition consisting of asphalt wax binder and inert filler
US4089670A (en) High analysis fertilizers
US4304589A (en) Briquetted fertilizer for forest fertilization
KR101311986B1 (ko) 스틱형 완효성 비료 및 그의 제조방법
US3369884A (en) Fertilizer tablet that readily disintegrates when water is added
MXPA01003131A (es) Composiciones de nutrientes para la tierra, mejoradas y metodos de uso de las mismas.
US4670039A (en) Timed release fertilizer composition and means
US3177062A (en) Process of making a granulated, homogeneous phosphate rock sulfur fertilizer
JP4451832B2 (ja) メチロール尿素重合肥料を原料として用いる化成肥料及びその製造方法
US6101763A (en) Molded fertilizer and process of fertilizing
CN106045765A (zh) 一种农用松土水溶肥及其制备方法与应用
JPS5920637B2 (ja) 緩効性窒素−リン−カリ肥料
US4019889A (en) Slow acting fertilizer
JP2907972B2 (ja) 有機質土壌改良材およびその製造方法
CN111662128B (zh) 一种抗旱缓释型盐碱土壤调理剂及其制备方法
JPH01301576A (ja) 遅効性肥料含有固形物
Varadachari et al. Slow-release and controlled-release nitrogen fertilizers
Lawton Fertilizer Coatings, The Effect of Coatings on the Dissolution of Fertilizers and the Uptake of Fertilizer Potassium by Plants
US3338700A (en) Fertilizer tablet which rapidly disintegrates when watered and thereafter slowly releases its plant nutrients
KR20010086703A (ko) 완효성 비료의 제조방법 및 그 제조물
JP4487097B2 (ja) 粒状緩効性窒素肥料
RU2815884C2 (ru) Концентрированная водная композиция микрофибриллированной целлюлозы, содержащая соли для питания растений