JPH10264791A - 車両用制動力制御装置 - Google Patents
車両用制動力制御装置Info
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- JPH10264791A JPH10264791A JP9071657A JP7165797A JPH10264791A JP H10264791 A JPH10264791 A JP H10264791A JP 9071657 A JP9071657 A JP 9071657A JP 7165797 A JP7165797 A JP 7165797A JP H10264791 A JPH10264791 A JP H10264791A
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- braking force
- vehicle
- braking
- brake
- control device
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Links
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60W—CONJOINT CONTROL OF VEHICLE SUB-UNITS OF DIFFERENT TYPE OR DIFFERENT FUNCTION; CONTROL SYSTEMS SPECIALLY ADAPTED FOR HYBRID VEHICLES; ROAD VEHICLE DRIVE CONTROL SYSTEMS FOR PURPOSES NOT RELATED TO THE CONTROL OF A PARTICULAR SUB-UNIT
- B60W2552/00—Input parameters relating to infrastructure
- B60W2552/15—Road slope, i.e. the inclination of a road segment in the longitudinal direction
Landscapes
- Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
- Regulating Braking Force (AREA)
- Control Of Transmission Device (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ブレーキシステムを二重に設けることなく、
車両の運転条件、車両周囲環境に対して最適な制動を得
る。 【解決手段】 ブレーキペダルの踏み込み量から目標制
動力を生成する手段91と、原動機の運転点を求める手
段92と、変速機の変速比を検出する手段93と、原動
機のマイナストルクによる駆動輪側の制動力を求める原
動機マイナストルク分制動力算出手段94と、車両の運
転条件から駆動輪側と非駆動輪側のそれぞれが分担する
制動力の割合を決定する制動力分担比決定手段95と、
目標制動力と制動力分担比と原動機マイナストルク分制
動力から駆動輪側と非駆動輪側の制動指令値を求める手
段96と、その制動指令値に応じて該当する車輪に制動
力を発生させるブレーキアクチュエータ97とを備え
る。
車両の運転条件、車両周囲環境に対して最適な制動を得
る。 【解決手段】 ブレーキペダルの踏み込み量から目標制
動力を生成する手段91と、原動機の運転点を求める手
段92と、変速機の変速比を検出する手段93と、原動
機のマイナストルクによる駆動輪側の制動力を求める原
動機マイナストルク分制動力算出手段94と、車両の運
転条件から駆動輪側と非駆動輪側のそれぞれが分担する
制動力の割合を決定する制動力分担比決定手段95と、
目標制動力と制動力分担比と原動機マイナストルク分制
動力から駆動輪側と非駆動輪側の制動指令値を求める手
段96と、その制動指令値に応じて該当する車輪に制動
力を発生させるブレーキアクチュエータ97とを備え
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両用の制動力
を制御する装置に関し、詳しくは原動機がマイナストル
クを発生することで得られる制動力とブレーキシステム
が発生できる制動力とで適切な制動を行わせるものであ
る
を制御する装置に関し、詳しくは原動機がマイナストル
クを発生することで得られる制動力とブレーキシステム
が発生できる制動力とで適切な制動を行わせるものであ
る
【0002】
【従来の技術】従来の技術としては、例えば図18に示
すブレーキ制御装置がある(実開昭63ー13377号
公報等参照)。
すブレーキ制御装置がある(実開昭63ー13377号
公報等参照)。
【0003】これは、エンジン101から動力が伝達さ
れる駆動輪102と、該駆動系でのエンジンブレーキの
作動を検出するエンジンブレーキ作動検出手段103
と、車両の移動に従って転動する非駆動輪104と、該
非駆動輪104に制動力を付与するブレーキ手段105
と、該ブレーキ手段105を作動させるアクチュエータ
106と、前記エンジンブレーキ作動検出手段103に
よるエンジンブレーキ作動検出時に非駆動輪104に制
動力を付与すべく前記アクチュエータ106を作動させ
る制御手段107と、を備えている。
れる駆動輪102と、該駆動系でのエンジンブレーキの
作動を検出するエンジンブレーキ作動検出手段103
と、車両の移動に従って転動する非駆動輪104と、該
非駆動輪104に制動力を付与するブレーキ手段105
と、該ブレーキ手段105を作動させるアクチュエータ
106と、前記エンジンブレーキ作動検出手段103に
よるエンジンブレーキ作動検出時に非駆動輪104に制
動力を付与すべく前記アクチュエータ106を作動させ
る制御手段107と、を備えている。
【0004】このブレーキ制御装置においては、エンジ
ンブレーキ作動検出手段103によりエンジンブレーキ
の作動を検出すると、ブレーキ手段105が非駆動輪1
04側にエンジンブレーキと同等の制動力を付与するこ
とにより、車両を安定した状態で減速、あるいは、停止
させる、というものである。
ンブレーキ作動検出手段103によりエンジンブレーキ
の作動を検出すると、ブレーキ手段105が非駆動輪1
04側にエンジンブレーキと同等の制動力を付与するこ
とにより、車両を安定した状態で減速、あるいは、停止
させる、というものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来装置は、通常のブレーキとは別に制動を行うよ
うになっており、そのため通常のブレーキと二重の構成
になってしまうため、構成が複雑になり、コストが上昇
するという欠点を持つ。
うな従来装置は、通常のブレーキとは別に制動を行うよ
うになっており、そのため通常のブレーキと二重の構成
になってしまうため、構成が複雑になり、コストが上昇
するという欠点を持つ。
【0006】また、運転状態や車両状態、車両周囲環境
が変化しても、同じ状態でしか制動力を付与できず、最
適な制動を行いにくいという問題点がある。
が変化しても、同じ状態でしか制動力を付与できず、最
適な制動を行いにくいという問題点がある。
【0007】この発明は、このような問題点を解決する
ことを目的としている。
ことを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、図19に
示すようにブレーキペダルの踏み込み量を検出するブレ
ーキペダル踏み込み量検出手段90と、ブレーキペダル
の踏み込み量から目標制動力を生成する目標制動力生成
手段91と、原動機の運転点を求める原動機運転点検出
手段92と、変速機の変速比を検出する変速比検出手段
93と、原動機のマイナストルクによる駆動輪側の制動
力を求める原動機マイナストルク分制動力算出手段94
と、車両の運転条件から駆動輪側と非駆動輪側のそれぞ
れが分担する制動力の割合を決定する制動力分担比決定
手段95と、前記目標制動力と制動力分担比と原動機マ
イナストルク分制動力から駆動輪側の制動指令値と非駆
動輪側の制動指令値を求める制動指令値生成手段96
と、その制動指令値に応じて該当する車輪に制動力を発
生させるブレーキアクチュエータ97とを備える。
示すようにブレーキペダルの踏み込み量を検出するブレ
ーキペダル踏み込み量検出手段90と、ブレーキペダル
の踏み込み量から目標制動力を生成する目標制動力生成
手段91と、原動機の運転点を求める原動機運転点検出
手段92と、変速機の変速比を検出する変速比検出手段
93と、原動機のマイナストルクによる駆動輪側の制動
力を求める原動機マイナストルク分制動力算出手段94
と、車両の運転条件から駆動輪側と非駆動輪側のそれぞ
れが分担する制動力の割合を決定する制動力分担比決定
手段95と、前記目標制動力と制動力分担比と原動機マ
イナストルク分制動力から駆動輪側の制動指令値と非駆
動輪側の制動指令値を求める制動指令値生成手段96
と、その制動指令値に応じて該当する車輪に制動力を発
生させるブレーキアクチュエータ97とを備える。
【0009】第2の発明は、第1の発明において、車両
の運転条件から原動機マイナストルク分制動力の目標値
を生成する目標原動機マイナストルク生成手段を備え、
その目標値に応じて変速機の変速比を変化させるように
した。
の運転条件から原動機マイナストルク分制動力の目標値
を生成する目標原動機マイナストルク生成手段を備え、
その目標値に応じて変速機の変速比を変化させるように
した。
【0010】第3の発明は、第1または第2の発明にお
いて、制動力分担比決定手段は、ナビゲーション手段よ
り得られる地図情報により制動力分担比を決定する。
いて、制動力分担比決定手段は、ナビゲーション手段よ
り得られる地図情報により制動力分担比を決定する。
【0011】第4の発明は、第1または第2の発明にお
いて、制動力分担比決定手段は、天候状態検出手段から
の信号に応じて制動力分担比を決定する。
いて、制動力分担比決定手段は、天候状態検出手段から
の信号に応じて制動力分担比を決定する。
【0012】第5の発明は、第1または第2の発明にお
いて、制動力分担比決定手段は、車両重量検出手段から
の信号に応じて制動力分担比を決定する。
いて、制動力分担比決定手段は、車両重量検出手段から
の信号に応じて制動力分担比を決定する。
【0013】第6の発明は、第5の発明において、車両
重量検出手段は、乗員の着座に基づき重量配分を検知す
る重量配分検知手段を備える。
重量検出手段は、乗員の着座に基づき重量配分を検知す
る重量配分検知手段を備える。
【0014】第7の発明は、第1〜第6の発明におい
て、原動機としてエンジンを用いた。
て、原動機としてエンジンを用いた。
【0015】第8の発明は、第1〜第6の発明におい
て、原動機としてモータを用いた。
て、原動機としてモータを用いた。
【0016】第9の発明は、第8の発明において、モー
タのエネルギ回生によって、原動機マイナストルク分制
動力を発生させる。
タのエネルギ回生によって、原動機マイナストルク分制
動力を発生させる。
【0017】第10の発明は、第1〜第9の発明におい
て、車輪毎にブレーキアクチュエータを備え、制動指令
値生成手段は車輪毎に制動指令値を求める。
て、車輪毎にブレーキアクチュエータを備え、制動指令
値生成手段は車輪毎に制動指令値を求める。
【0018】
【発明の効果】第1の発明によれば、ブレーキペダルが
踏み込まれるとブレーキアクチュエータによる制動が行
われ、原動機の運転点がマイナストルク側になるとマイ
ナストルクによる駆動輪側の制動が行われるが、そのブ
レーキペダルの踏み込み量、原動機のマイナストルクに
よる駆動輪側の制動力、車両の運転条件から決定される
駆動輪側と非駆動輪側の制動力分担比に基づいて、駆動
輪側と非駆動輪側の制御指令値が求められ、該当するブ
レーキアクチュエータが作動される。
踏み込まれるとブレーキアクチュエータによる制動が行
われ、原動機の運転点がマイナストルク側になるとマイ
ナストルクによる駆動輪側の制動が行われるが、そのブ
レーキペダルの踏み込み量、原動機のマイナストルクに
よる駆動輪側の制動力、車両の運転条件から決定される
駆動輪側と非駆動輪側の制動力分担比に基づいて、駆動
輪側と非駆動輪側の制御指令値が求められ、該当するブ
レーキアクチュエータが作動される。
【0019】したがって、道路勾配、車両重量配分等の
車両の運転条件の変化に対して、適切な制動力分担比を
得て、全ての車輪で同一のスリップ率で制動力を発生す
ることができ、車両を安定かつ最適な状態で減速・停止
させることができ、車両の持つ制動性能を最大限に発揮
することができる。また、通常のブレーキと二重の構成
にせずとも良いので、構造が簡素化し、コストが低減す
る。
車両の運転条件の変化に対して、適切な制動力分担比を
得て、全ての車輪で同一のスリップ率で制動力を発生す
ることができ、車両を安定かつ最適な状態で減速・停止
させることができ、車両の持つ制動性能を最大限に発揮
することができる。また、通常のブレーキと二重の構成
にせずとも良いので、構造が簡素化し、コストが低減す
る。
【0020】第2の発明によれば、路面が滑りやすく、
原動機のマイナストルクによる駆動輪側の制動力が大き
過ぎるとき等、その制動力を非駆動輪側に分担させるこ
とができ、安定した減速を確保できる。
原動機のマイナストルクによる駆動輪側の制動力が大き
過ぎるとき等、その制動力を非駆動輪側に分担させるこ
とができ、安定した減速を確保できる。
【0021】第3の発明によれば、ナビゲーション手段
より道路状況を把握でき、道路勾配による適切な制動力
分担比を決めることができる。
より道路状況を把握でき、道路勾配による適切な制動力
分担比を決めることができる。
【0022】第4の発明によれば、天候状態より、晴
れ、雨、雪等、および路面が滑りやすい、路面が凍結し
ている可能性がある等を把握でき、これらを基に制動力
分担比を決めることで、スリップを生じることなく制動
を行える。
れ、雨、雪等、および路面が滑りやすい、路面が凍結し
ている可能性がある等を把握でき、これらを基に制動力
分担比を決めることで、スリップを生じることなく制動
を行える。
【0023】第5、第6の発明によれば、車両重量配分
を的確に把握でき、適切な制動力分担比を得ることがで
きる。
を的確に把握でき、適切な制動力分担比を得ることがで
きる。
【0024】第7の発明によれば、エンジン自動車の制
動性能を向上できる。
動性能を向上できる。
【0025】第8の発明によれば、電気自動車の制動性
能を向上できる。
能を向上できる。
【0026】第9の発明によれば、制動のエネルギを回
生するため、省エネルギとなる。
生するため、省エネルギとなる。
【0027】第10の発明によれば、各車輪の制動を独
立に制御できる。
立に制御できる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
に基づいて説明する。
【0029】図1に全体システムの構成を示す。破線が
電気系統、実線が液圧系統のつながりを表している。ま
た、図1は後輪駆動車を表している。
電気系統、実線が液圧系統のつながりを表している。ま
た、図1は後輪駆動車を表している。
【0030】このシステムでは通常のブレーキと操作感
を同一にするために、圧力を発生させるブレーキペダル
40、ブースタ41、マスターシリンダ42を持つ。マ
スターシリンダ圧は圧力センサ43により、ブレーキペ
ダル40の踏み込み量はストロークセンサ44により、
それぞれ検出され、ブレーキコントローラ34ヘ入力さ
れる。さらに、ナビゲーションシステム35からの道路
情報等もブレーキコントローラ34ヘ入力され、ブレー
キコントローラ34により減速度の目標値が生成され
る。
を同一にするために、圧力を発生させるブレーキペダル
40、ブースタ41、マスターシリンダ42を持つ。マ
スターシリンダ圧は圧力センサ43により、ブレーキペ
ダル40の踏み込み量はストロークセンサ44により、
それぞれ検出され、ブレーキコントローラ34ヘ入力さ
れる。さらに、ナビゲーションシステム35からの道路
情報等もブレーキコントローラ34ヘ入力され、ブレー
キコントローラ34により減速度の目標値が生成され
る。
【0031】エンジンコントローラ36により制御され
るエンジン32のエンジン回転数、スロットル開度TV
O等のエンジンの運転状態を表すパラメータはエンジン
コントローラ36を介して、一方、変速機33の状態を
示す入力回転数、出力回転数は変速機コントローラ37
で変速比に変換されて、ブレーキコントローラ34ヘと
入力される。これらの計測結果に基づいて、エンジンブ
レーキによる駆動輪47,48(後輪駆動車の場合)側
の制動力が求められ、先の減速度目標値と合わせて、各
車輪45〜48に設置されているブレーキアクチュエー
タ50〜53の圧力制御目標値が求められる。
るエンジン32のエンジン回転数、スロットル開度TV
O等のエンジンの運転状態を表すパラメータはエンジン
コントローラ36を介して、一方、変速機33の状態を
示す入力回転数、出力回転数は変速機コントローラ37
で変速比に変換されて、ブレーキコントローラ34ヘと
入力される。これらの計測結果に基づいて、エンジンブ
レーキによる駆動輪47,48(後輪駆動車の場合)側
の制動力が求められ、先の減速度目標値と合わせて、各
車輪45〜48に設置されているブレーキアクチュエー
タ50〜53の圧力制御目標値が求められる。
【0032】FL、FR、RR、RLの各車輪45〜4
8には、各車輪45〜48に設置されているブレーキの
制動力を発生させるためのブレーキアクチュエータ50
〜53、各ブレーキ圧力を検出するための圧力センサ5
4〜57、各車輪速を検出するための車輪速センサが設
置され、ブレーキコントローラ34と電気的に接続され
ている。
8には、各車輪45〜48に設置されているブレーキの
制動力を発生させるためのブレーキアクチュエータ50
〜53、各ブレーキ圧力を検出するための圧力センサ5
4〜57、各車輪速を検出するための車輪速センサが設
置され、ブレーキコントローラ34と電気的に接続され
ている。
【0033】次に、エンジン32、変速機33、ブレー
キシステムの詳細な構成例について述べる。
キシステムの詳細な構成例について述べる。
【0034】エンジン32、変速機33からなる動力機
構として、例えば、1例として図2に示すようなものが
用いられる。
構として、例えば、1例として図2に示すようなものが
用いられる。
【0035】エンジン32側は、まず1のホットワイヤ
式空気流量センサが吸気管への流入空気量を計測する。
スロットル弁2は供給する空気量を調整する役割を果た
し、スロットルアクチュエ一タ3により駆動される。こ
の動作量は通常は図外のアクセルペダルとある関数関係
をもって決定される。スロットル弁2を介し供給された
空気はインテークマニホールド4を通過し、吸気管6へ
と達する。ここで、インジェクタ5はエンジンコントロ
ーラ(ECU)36からの指令に基づいて燃料を噴射
し、混合気が得られる。この混合気は吸気弁13が開い
ている間に燃焼室10へと流入する。
式空気流量センサが吸気管への流入空気量を計測する。
スロットル弁2は供給する空気量を調整する役割を果た
し、スロットルアクチュエ一タ3により駆動される。こ
の動作量は通常は図外のアクセルペダルとある関数関係
をもって決定される。スロットル弁2を介し供給された
空気はインテークマニホールド4を通過し、吸気管6へ
と達する。ここで、インジェクタ5はエンジンコントロ
ーラ(ECU)36からの指令に基づいて燃料を噴射
し、混合気が得られる。この混合気は吸気弁13が開い
ている間に燃焼室10へと流入する。
【0036】そして、混合気は通切な瞬間に点火プラグ
15により点火され、その爆発力によりピストンを押し
下げ、コンロッド12を介して図外のクランクシャフト
を回転させ、エンジントルクを発生させる。燃焼後の排
気ガスは、排気弁14が開き、ピストン11が上昇する
ことにより排気管7へと排出される。排気ガス内の酸素
濃度はO2センサ16により計測され、インジェクタ5
から噴射される燃料量の制御に用いられる。8はシリン
ダブロック、9はシリンダヘッドである。
15により点火され、その爆発力によりピストンを押し
下げ、コンロッド12を介して図外のクランクシャフト
を回転させ、エンジントルクを発生させる。燃焼後の排
気ガスは、排気弁14が開き、ピストン11が上昇する
ことにより排気管7へと排出される。排気ガス内の酸素
濃度はO2センサ16により計測され、インジェクタ5
から噴射される燃料量の制御に用いられる。8はシリン
ダブロック、9はシリンダヘッドである。
【0037】スロットルアクチュエータ3としては、例
えばステップモータ等が用いられ、エンジンコントロー
ラ36により制御される。エンジンコントローラ36に
は、流入空気量、酸素濃度、クランク角度、車速VS
P、アクセル踏み込み量、スロットル開度TVO等の情
報が入力され、これらの情報に基づいてエンジンの点火
時期、燃料噴射量、スロットル開度等を制御する。
えばステップモータ等が用いられ、エンジンコントロー
ラ36により制御される。エンジンコントローラ36に
は、流入空気量、酸素濃度、クランク角度、車速VS
P、アクセル踏み込み量、スロットル開度TVO等の情
報が入力され、これらの情報に基づいてエンジンの点火
時期、燃料噴射量、スロットル開度等を制御する。
【0038】変速機33としては、例えばトロイダル型
無段変速機が用いられている。21(a)は入力ディス
クであり、エンジン出力トルクが図外のトルクコンバー
タ、ローディングカムを介して入力される。入力トルク
はパワーローラ22、図外の出力ディスク、減速ギヤ、
ファイナルギヤ等を通週して駆動力となる。変速比はト
ラニオン23を傾転させてパワーローラ22の入力ディ
スク21側の接触点と出力ディスク側の接触点の半径比
を変化させることで制御する。パワーローラ22を傾転
運動させるためには、該パワーローラ22を油圧ピスト
ン24を用いて基準位置から上下方向に微小変位させ、
入力ディスク21とパワーローラ22の接触点での回転
ベクトルの方向を変化させることで横方向の力を発生さ
せて、傾転運動を行わせる。該油圧ピストン24の変位
は変速機コントローラ(CVTコントローラ)37から
の指令値に基づいて駆動されるアクチュエータ27、ス
リーブ28、油圧室24(a)、24(b)からなる油
圧ピストン24、該油圧ピストン24の変位量と前記パ
ワーローラ22の傾転量をフィードバックするプリセス
カム25、リンク26、及び、スプール29から構成さ
れる油圧サーボ機構により行われる。変速機コントロー
ラ37は、入力されるエンジン回転数、トルクコンバー
タのタービン回転数(変速機の入力回転数)、車速VS
P、スロットル開度TVO等の情報に基づいて、予め定
められた変速比マップを参照して、瞬時瞬時の目標変速
比を算出し、アクチュエータ27を駆動する。
無段変速機が用いられている。21(a)は入力ディス
クであり、エンジン出力トルクが図外のトルクコンバー
タ、ローディングカムを介して入力される。入力トルク
はパワーローラ22、図外の出力ディスク、減速ギヤ、
ファイナルギヤ等を通週して駆動力となる。変速比はト
ラニオン23を傾転させてパワーローラ22の入力ディ
スク21側の接触点と出力ディスク側の接触点の半径比
を変化させることで制御する。パワーローラ22を傾転
運動させるためには、該パワーローラ22を油圧ピスト
ン24を用いて基準位置から上下方向に微小変位させ、
入力ディスク21とパワーローラ22の接触点での回転
ベクトルの方向を変化させることで横方向の力を発生さ
せて、傾転運動を行わせる。該油圧ピストン24の変位
は変速機コントローラ(CVTコントローラ)37から
の指令値に基づいて駆動されるアクチュエータ27、ス
リーブ28、油圧室24(a)、24(b)からなる油
圧ピストン24、該油圧ピストン24の変位量と前記パ
ワーローラ22の傾転量をフィードバックするプリセス
カム25、リンク26、及び、スプール29から構成さ
れる油圧サーボ機構により行われる。変速機コントロー
ラ37は、入力されるエンジン回転数、トルクコンバー
タのタービン回転数(変速機の入力回転数)、車速VS
P、スロットル開度TVO等の情報に基づいて、予め定
められた変速比マップを参照して、瞬時瞬時の目標変速
比を算出し、アクチュエータ27を駆動する。
【0039】エンジンの運転点は、図3に示すようなス
ロットル開度TVOをパラメータとしてエンジン回転数
とエンジン出力トルクとの関係を示すエンジンの全性能
マップ、及び、等馬力曲線マップから求められる。運転
点を移動させるためには、エンジンのスロットル開度T
VOを変化させるか、変速比を変化させてエンジン回転
数を変化させることで実現できる(ここでは、車速が殆
ど変化しない、ある短時問でのことと仮定する)。
ロットル開度TVOをパラメータとしてエンジン回転数
とエンジン出力トルクとの関係を示すエンジンの全性能
マップ、及び、等馬力曲線マップから求められる。運転
点を移動させるためには、エンジンのスロットル開度T
VOを変化させるか、変速比を変化させてエンジン回転
数を変化させることで実現できる(ここでは、車速が殆
ど変化しない、ある短時問でのことと仮定する)。
【0040】なお、後述する例においては、エンジン出
力トルクが負の状態で、変速比を変化させることでエン
ジンブレーキの強さを変化させている(変速機として
は、変速比を自由に変えられる無段変速機を用いてい
る)。
力トルクが負の状態で、変速比を変化させることでエン
ジンブレーキの強さを変化させている(変速機として
は、変速比を自由に変えられる無段変速機を用いてい
る)。
【0041】また、図外のトルクコンバータの特性は図
4に示す性能曲線により表される。この図から、トルク
コンバータのロックアップクラッチがoff(非ロック
アップ)の場合には、入力軸回転速度と出力軸回転速度
の比である速度比を計算すれば、エンジン全性能マップ
から得られたエンジン出力トルクより、トルクコンバー
タ出力トルクが求められる。
4に示す性能曲線により表される。この図から、トルク
コンバータのロックアップクラッチがoff(非ロック
アップ)の場合には、入力軸回転速度と出力軸回転速度
の比である速度比を計算すれば、エンジン全性能マップ
から得られたエンジン出力トルクより、トルクコンバー
タ出力トルクが求められる。
【0042】トルクコンバータの速度比、トルク比、効
率、トルク容量は次式より求められる。
率、トルク容量は次式より求められる。
【0043】 速度比=出力軸回転速度/入力軸回転速度 …(1) トルク比=出力軸トルク/入力軸トルク …(2) 効率=出力軸馬力/入力軸馬力 …(3) トルク容量=入力軸を回転させるのに必要なトルク/(入力軸回転速度)2 …(4) ブレーキアクチュエータ50〜53としては、例えば、
図5に示すものが用いられる。
図5に示すものが用いられる。
【0044】ブレーキ操作部38は、運転者が足で操作
するブレーキペダル40、ペダル40に加わる踏力を増
幅するブースタ41、増幅された踏力を受けてブレーキ
液を圧縮し、ブレーキ圧を発生させるマスターシリンダ
42から構成されている。マスターシリンダ圧力センサ
43は、マスターシリンダ42の圧力(M/C圧)を検
出する。実線で示された液圧配管60は、ブレーキ液を
導き圧力を伝達する。ホイールシリンダ61は、マスタ
ーシリンダ42で発生したブレーキ圧を受けて、ディス
クを制動する。
するブレーキペダル40、ペダル40に加わる踏力を増
幅するブースタ41、増幅された踏力を受けてブレーキ
液を圧縮し、ブレーキ圧を発生させるマスターシリンダ
42から構成されている。マスターシリンダ圧力センサ
43は、マスターシリンダ42の圧力(M/C圧)を検
出する。実線で示された液圧配管60は、ブレーキ液を
導き圧力を伝達する。ホイールシリンダ61は、マスタ
ーシリンダ42で発生したブレーキ圧を受けて、ディス
クを制動する。
【0045】カット弁62はマスターシリンダ42と制
御シリンダ63の間を電気的操作で遮断し、液圧を制御
シリンダ63側に封じ込める役割を来たすもので、ソレ
ノイドコイル62a、プランジャ62b、リターンスプ
リング62c、バルブシート62d、ポート62e、ポ
ート62fから構成されている。
御シリンダ63の間を電気的操作で遮断し、液圧を制御
シリンダ63側に封じ込める役割を来たすもので、ソレ
ノイドコイル62a、プランジャ62b、リターンスプ
リング62c、バルブシート62d、ポート62e、ポ
ート62fから構成されている。
【0046】制御シリンダ63のシリンダ63aは、左
端にカット弁62とホイールシリンダ61に接続された
ポート63eを有し、内部を制御ピストン63bが摺動
できるようになっている。制御ピストン63bは、シー
ル63cを備え、シリンダ63a内を左右の部屋に分割
する。この制御ピストン63bが左右に摺動すること
で、カット弁62とホイールシリンダ61に接続された
部屋63dの容積が変化する。ロッド63fは推力発生
装置64で発生した推力を制御ピストン63bに伝え
る。
端にカット弁62とホイールシリンダ61に接続された
ポート63eを有し、内部を制御ピストン63bが摺動
できるようになっている。制御ピストン63bは、シー
ル63cを備え、シリンダ63a内を左右の部屋に分割
する。この制御ピストン63bが左右に摺動すること
で、カット弁62とホイールシリンダ61に接続された
部屋63dの容積が変化する。ロッド63fは推力発生
装置64で発生した推力を制御ピストン63bに伝え
る。
【0047】スプリングハウジング65は、取付け状態
でプリロードがかかっているスプリング65aと、可動
スプリングシート65bから構成されている。
でプリロードがかかっているスプリング65aと、可動
スプリングシート65bから構成されている。
【0048】推力発生装置64は、制御ピストン63b
を駆動する引張、圧縮力を発生するものである。電動モ
ータ64aは、電流を流すとトルクを発生する。一般
に、トルクは流した電流に比例するので、電流を制御す
ることでトルクを制御できる。ピニオン64bは電動モ
ータ64aが発生したトルクをギヤ64cに伝え、ギヤ
64cはボールねじナット64dへとトルクを伝える。
ボールねじナット64dはボールねじ軸64eとボール
を嵌合し、回転運動と直進運動を相互に変換する。ボー
ルねじ軸64eはボールねじナット64dに加えられる
トルクに応じた推力を発生しロッド63fに伝達する。
スプラインナット64fとスプラインチューブ64gは
ボールねじ軸64eが左右には移動可能とするが、回転
運動は不可能とするために設けられている。
を駆動する引張、圧縮力を発生するものである。電動モ
ータ64aは、電流を流すとトルクを発生する。一般
に、トルクは流した電流に比例するので、電流を制御す
ることでトルクを制御できる。ピニオン64bは電動モ
ータ64aが発生したトルクをギヤ64cに伝え、ギヤ
64cはボールねじナット64dへとトルクを伝える。
ボールねじナット64dはボールねじ軸64eとボール
を嵌合し、回転運動と直進運動を相互に変換する。ボー
ルねじ軸64eはボールねじナット64dに加えられる
トルクに応じた推力を発生しロッド63fに伝達する。
スプラインナット64fとスプラインチューブ64gは
ボールねじ軸64eが左右には移動可能とするが、回転
運動は不可能とするために設けられている。
【0049】次にこれらの動作の概要を説明する。非制
動時には制御ピストン63bは図の中立位置にあり、ブ
レーキペダル40が踏まれてもプリロードのかかったス
プリング65aにより制御ピストン63bが後退するの
は防ぐ。
動時には制御ピストン63bは図の中立位置にあり、ブ
レーキペダル40が踏まれてもプリロードのかかったス
プリング65aにより制御ピストン63bが後退するの
は防ぐ。
【0050】減圧制御時には、カット弁62を閉じ、シ
リンダ63a内のホイールシリンダ61と連通している
側の容積を拡大する方向(図の右方向)に制御ピストン
63bを移動させて減圧する。この制御ピストン63b
の移動は電動モータ64aの力をギア64c、ボールね
じナット64dを介して制御ピストン63bに推力を発
生させて行なう。
リンダ63a内のホイールシリンダ61と連通している
側の容積を拡大する方向(図の右方向)に制御ピストン
63bを移動させて減圧する。この制御ピストン63b
の移動は電動モータ64aの力をギア64c、ボールね
じナット64dを介して制御ピストン63bに推力を発
生させて行なう。
【0051】一方、増圧制御時には、カット弁62を閉
じ、シリンダ63a内の容積を縮小する方向(図の左方
向)に制御ピストン63bを移動させて増圧する。
じ、シリンダ63a内の容積を縮小する方向(図の左方
向)に制御ピストン63bを移動させて増圧する。
【0052】これらの制御中のホイールシリンダ圧(W
/C圧)と制御ピストン63bの駆動手段である電動モ
ータ64aの電流との関係は図6のようになる。まず、
減圧制御時には、電流を増加しても制御ピストン63b
の推力とシリンダ63a内に封じ込められている圧力と
の合力が上記スプリング65aの力に打ち勝つまでは制
御ピストン63bは動かない。そして、この合力がスプ
リング65aの力を越えるところまで電流が増加する
と、制御ピストン63bがスプリング65aを押し縮め
て減圧される。
/C圧)と制御ピストン63bの駆動手段である電動モ
ータ64aの電流との関係は図6のようになる。まず、
減圧制御時には、電流を増加しても制御ピストン63b
の推力とシリンダ63a内に封じ込められている圧力と
の合力が上記スプリング65aの力に打ち勝つまでは制
御ピストン63bは動かない。そして、この合力がスプ
リング65aの力を越えるところまで電流が増加する
と、制御ピストン63bがスプリング65aを押し縮め
て減圧される。
【0053】一方、増圧制御時には、ピストン推力が封
入圧の力を越えるところまで電流が増加しないと制御ピ
ストン63bは動かない。そして、電流を増加して推力
が封入圧の力を越えると制御ピストン63bが移動して
増圧される。この図6の関係から、所望の圧力に対応し
た電流値を電動モータ64aに指令して圧力を制御す
る。ブレーキコントローラ34は以下の制御フローに基
づいてブレーキアクチュエータ等を制御する。
入圧の力を越えるところまで電流が増加しないと制御ピ
ストン63bは動かない。そして、電流を増加して推力
が封入圧の力を越えると制御ピストン63bが移動して
増圧される。この図6の関係から、所望の圧力に対応し
た電流値を電動モータ64aに指令して圧力を制御す
る。ブレーキコントローラ34は以下の制御フローに基
づいてブレーキアクチュエータ等を制御する。
【0054】以下に、図7〜図14のフローチャートに
基づいてブレーキコントローラ34によるブレーキ制御
の流れについて説明する。
基づいてブレーキコントローラ34によるブレーキ制御
の流れについて説明する。
【0055】図7はジェネラルフローチャートである。
【0056】ステップ100では、ブレーキコントロー
ラ34等が予め有しているエンジン全性能マップを参照
して、その時々でのエンジン運転点つまりエンジン出力
トルクを求めている。
ラ34等が予め有しているエンジン全性能マップを参照
して、その時々でのエンジン運転点つまりエンジン出力
トルクを求めている。
【0057】ステップ200では、ブレーキペダル踏み
込み量、ブレーキペダル踏み込み速度や、マスターシリ
ンダ圧等を検出して、ブレーキペダル40の操作状態を
検出している。
込み量、ブレーキペダル踏み込み速度や、マスターシリ
ンダ圧等を検出して、ブレーキペダル40の操作状態を
検出している。
【0058】ステップ300では、ステップ100とス
テップ200の検出結果を利用して、車両が制動状態に
有るか否かを判断している。制動状態に有ると判断され
れば、ステップ400以降のブレーキ制御ルーチンに入
る。制動状態にないと判断されれば、ブレーキ制御ルー
チンには入らない。
テップ200の検出結果を利用して、車両が制動状態に
有るか否かを判断している。制動状態に有ると判断され
れば、ステップ400以降のブレーキ制御ルーチンに入
る。制動状態にないと判断されれば、ブレーキ制御ルー
チンには入らない。
【0059】ステップ400では、ステップ100で検
出したエンジンの運転状態やステップ200で検出した
ブレーキ操作状態から車両の目標減速度を決定する。目
標減速度は、例えば、マスターシリンダ圧に対する制動
力の関係が、平坦路では従来のブレーキと同等になり、
坂道では、重力加速度分の影響を考慮して、見かけ上は
平坦路と同様な制動力を得られるようにする、または、
ブレーキペダル踏み込み速度が速ければ、同じマスター
シリンダ圧に対して、より大きな制動力が得られるよう
にする、等の特性が与えられている。
出したエンジンの運転状態やステップ200で検出した
ブレーキ操作状態から車両の目標減速度を決定する。目
標減速度は、例えば、マスターシリンダ圧に対する制動
力の関係が、平坦路では従来のブレーキと同等になり、
坂道では、重力加速度分の影響を考慮して、見かけ上は
平坦路と同様な制動力を得られるようにする、または、
ブレーキペダル踏み込み速度が速ければ、同じマスター
シリンダ圧に対して、より大きな制動力が得られるよう
にする、等の特性が与えられている。
【0060】ステップ500では、エンジンブレーキに
より発生する駆動輪47,48での制動力を計算する。
より発生する駆動輪47,48での制動力を計算する。
【0061】ステップ600では、ステップ400で求
めた目標減速度を実現するために、車両周囲情報、駆動
輪47,48側のエンジンブレーキによる制動力等を考
慮して、最も安定な状態で減速できる駆動輪47,48
側のブレーキアクチュエータ52,53が発生すべき制
動力と、非駆動輪45,46側のブレーキアクチュエー
タ50,51が発生すべき制動力を求める。
めた目標減速度を実現するために、車両周囲情報、駆動
輪47,48側のエンジンブレーキによる制動力等を考
慮して、最も安定な状態で減速できる駆動輪47,48
側のブレーキアクチュエータ52,53が発生すべき制
動力と、非駆動輪45,46側のブレーキアクチュエー
タ50,51が発生すべき制動力を求める。
【0062】ステップ700では、ステップ600で求
めた駆動輪側ブレーキアクチュエータ52,53と非駆
動輪側ブレーキアクチュエータ50,51の目標値を指
令値として、各車輪45〜48に設置されているブレー
キアクチュエータ50〜53を駆動する。
めた駆動輪側ブレーキアクチュエータ52,53と非駆
動輪側ブレーキアクチュエータ50,51の目標値を指
令値として、各車輪45〜48に設置されているブレー
キアクチュエータ50〜53を駆動する。
【0063】次に、ステップ100のエンジン運転点検
出について、図8を用いてより詳細に述ベる。
出について、図8を用いてより詳細に述ベる。
【0064】ステップ110では、エンジンに設置され
ているクランク角センサからのパルス信号の時間間隔を
計測することで、エンジン回転数を求めている。
ているクランク角センサからのパルス信号の時間間隔を
計測することで、エンジン回転数を求めている。
【0065】ステップ120では、エンジンの吸気管に
設置されているスロットル弁2の開度TVOを計測して
いる。
設置されているスロットル弁2の開度TVOを計測して
いる。
【0066】ステップ130では、得られたエンジン回
転数とTVOから、予めブレーキコントローラ34等に
記憶されている、図3に示すごとくのエンジン全性能マ
ップから、その時のエンジン出力トルクを求めている。
転数とTVOから、予めブレーキコントローラ34等に
記憶されている、図3に示すごとくのエンジン全性能マ
ップから、その時のエンジン出力トルクを求めている。
【0067】次に、ステップ200のブレーキペダル操
作状態検出について、図9を参照しながらより詳しく説
明する。
作状態検出について、図9を参照しながらより詳しく説
明する。
【0068】ステップ210では、ブレーキペダル40
に設置されているストロークセンサ44からの信号を読
み取り、ブレーキペダル踏み込み量を検出している。
に設置されているストロークセンサ44からの信号を読
み取り、ブレーキペダル踏み込み量を検出している。
【0069】ステップ220では、ブレーキペダル踏み
込み量の時間的な変化からブレーキペダル踏み込み速度
を検出している。
込み量の時間的な変化からブレーキペダル踏み込み速度
を検出している。
【0070】ステップ230では、マスターシリンダ圧
を検出している。
を検出している。
【0071】次に、ステップ300の制動状態判断ルー
チンについて、図10を参照しながらより詳しく説明す
る。
チンについて、図10を参照しながらより詳しく説明す
る。
【0072】ステップ310では、ステップ100で求
めたエンジン出力トルクが正であるか負であるかを調べ
る。正であればステップ320へと進む。負であれば制
動状態にあると判断する。
めたエンジン出力トルクが正であるか負であるかを調べ
る。正であればステップ320へと進む。負であれば制
動状態にあると判断する。
【0073】ステップ320では、ステップ200で求
めたブレーキペダル踏み込み量から、ブレーキペダル4
0が踏まれているか否かを判断し、踏まれていれば制動
状態にあると判定、踏まれていなければ制動状態にはな
いと判定する。
めたブレーキペダル踏み込み量から、ブレーキペダル4
0が踏まれているか否かを判断し、踏まれていれば制動
状態にあると判定、踏まれていなければ制動状態にはな
いと判定する。
【0074】次に、ステップ500での、駆動輪47,
48でのエンジンブレーキによる制動力を算出するルー
チンについて図11を参照しながら説明する。
48でのエンジンブレーキによる制動力を算出するルー
チンについて図11を参照しながら説明する。
【0075】ステップ510では、ステップ100で求
めたエンジン出力トルクを読み込む。
めたエンジン出力トルクを読み込む。
【0076】ステップ520では、トルクコンバータの
ロックアップクラッチがonであるかoffであるかを
判断する。onの場合はステップ540へと進む。of
fの場合はステップ530へと進む。
ロックアップクラッチがonであるかoffであるかを
判断する。onの場合はステップ540へと進む。of
fの場合はステップ530へと進む。
【0077】ステップ530では、トルクコンバータの
入力回転と出力回転から、速度比を求め、図4に示す、
予めブレーキコントローラ34等が記憶しているトルク
コンバータ性能曲線を参照して、トルク比を求め、トル
クコンバータ出力トルクを求める。
入力回転と出力回転から、速度比を求め、図4に示す、
予めブレーキコントローラ34等が記憶しているトルク
コンバータ性能曲線を参照して、トルク比を求め、トル
クコンバータ出力トルクを求める。
【0078】ステップ540では、先に求めたトルクコ
ンバータ出力トルク(ロックアップクラッチonの場合
はトルクコンバータ出力トルク=エンジン出力トルク)
と変速機33の変速比から変速機出力トルクを計算す
る。
ンバータ出力トルク(ロックアップクラッチonの場合
はトルクコンバータ出力トルク=エンジン出力トルク)
と変速機33の変速比から変速機出力トルクを計算す
る。
【0079】ステップ550では、予め明らかになって
いる最終減速比から、ドライブシャフトでのトルクが求
められる。
いる最終減速比から、ドライブシャフトでのトルクが求
められる。
【0080】ステップ560では、予め明らかになって
いるタイヤ半径、先に求めたドライブシャフトトルクか
ら、駆動輪47,48でのエンジンブレーキによる制動
力を求める。
いるタイヤ半径、先に求めたドライブシャフトトルクか
ら、駆動輪47,48でのエンジンブレーキによる制動
力を求める。
【0081】次に、ステップ600の詳細について図1
2を用いて説明する。
2を用いて説明する。
【0082】ステップ610では、ステップ400で決
定した目標減速度を読み込む。
定した目標減速度を読み込む。
【0083】ステップ620では、例えば、ナビゲーシ
ョンシステム35で得られる車両現在位置と、予めナビ
ゲーションシステム35の記憶装置に記録されている道
路情報から、自車両が平坦路にいるのか、登り坂や、下
り坂にいるのかを判断する。
ョンシステム35で得られる車両現在位置と、予めナビ
ゲーションシステム35の記憶装置に記録されている道
路情報から、自車両が平坦路にいるのか、登り坂や、下
り坂にいるのかを判断する。
【0084】ステップ630では、車両の前後重量配
分、目標減速度、及び、ステップ620で求めた道路勾
配等の道路情報から必要制動力を算出する。車両の前後
重量配分は、予め記憶しておいた前側の重量と後側の重
量との比を用いるが、例えば、乗員数を計測(例えば、
予めドライバが人数を入力できるようなシステムにして
もよい)して、一人当たりの重量を予め決めておいて、
その重量配分を補正するようにしても良い。
分、目標減速度、及び、ステップ620で求めた道路勾
配等の道路情報から必要制動力を算出する。車両の前後
重量配分は、予め記憶しておいた前側の重量と後側の重
量との比を用いるが、例えば、乗員数を計測(例えば、
予めドライバが人数を入力できるようなシステムにして
もよい)して、一人当たりの重量を予め決めておいて、
その重量配分を補正するようにしても良い。
【0085】ステップ640では、4輪が等しいスリッ
プ率で制動できるように、車両の前後重量配分、目標減
速度、及び、ステップ620で求めた道路情報等から前
輪45,46側で発生すべき制動力と後輪47,48側
で発生すべき制動力を求める。
プ率で制動できるように、車両の前後重量配分、目標減
速度、及び、ステップ620で求めた道路情報等から前
輪45,46側で発生すべき制動力と後輪47,48側
で発生すべき制動力を求める。
【0086】ステップ650では、ステップ500で求
めたエンジンブレーキの駆動輪側制動力換算値を読み込
む。
めたエンジンブレーキの駆動輪側制動力換算値を読み込
む。
【0087】ステップ660では、駆動輪47,48側
の必要制動力を求める。後輪駆動車であれば、ステップ
640で求めた後輪側が発生すべき制動力から、ステッ
プ650で読み込んだエンジンブレーキの駆動輪側制動
力換算値を引いた値を駆動輪47,48側の必要制動力
とする。
の必要制動力を求める。後輪駆動車であれば、ステップ
640で求めた後輪側が発生すべき制動力から、ステッ
プ650で読み込んだエンジンブレーキの駆動輪側制動
力換算値を引いた値を駆動輪47,48側の必要制動力
とする。
【0088】なお、この場合前輪駆動車であれば、ステ
ップ640で求めた前輪側が発生すべき制動力から、ス
テップ650で読み込んだエンジンブレーキの駆動輪側
制動力換算値を引いた値を駆動輪側の必要制動力とす
る。
ップ640で求めた前輪側が発生すべき制動力から、ス
テップ650で読み込んだエンジンブレーキの駆動輪側
制動力換算値を引いた値を駆動輪側の必要制動力とす
る。
【0089】そして、この制動力を発生するための目標
ブレーキアクチュエータ液圧を求める。
ブレーキアクチュエータ液圧を求める。
【0090】ステップ670では、同様にして、非駆動
輪45,46側の必要制動力を求める。後輪駆動車であ
れば、ステップ640で求めた前輪側が発生すべき制動
力がその値となる。
輪45,46側の必要制動力を求める。後輪駆動車であ
れば、ステップ640で求めた前輪側が発生すべき制動
力がその値となる。
【0091】なお、この場合前輪駆動車であれば、ステ
ップ640で求めた後輪側が発生すべき制動力がその値
となる。
ップ640で求めた後輪側が発生すべき制動力がその値
となる。
【0092】その制動力を発生するための目標ブレーキ
アクチュエータ液圧を求める。
アクチュエータ液圧を求める。
【0093】次に、ステップ700のブレーキ制御につ
いて図13を参考に詳細に説明する。
いて図13を参考に詳細に説明する。
【0094】これは、ステップ600で求めた駆動輪
側、及び、非駆動輪側目標ブレーキアクチュエ一タ液圧
値を実現する為に、各ブレーキアクチュエータ50〜5
3が有する電動モータ64aを制御する。具体的には、
マスターシリンダ42で発生している圧力と指令値が等
しければ何もしないが、マスターシリンダ42で発生し
ている圧力と指令値が等しくなければ、カット弁62を
閉じて電動モータ64aを電流制御することで、それぞ
れ目標ブレーキアクチュエ一タ液圧を得るように圧力を
制御する。
側、及び、非駆動輪側目標ブレーキアクチュエ一タ液圧
値を実現する為に、各ブレーキアクチュエータ50〜5
3が有する電動モータ64aを制御する。具体的には、
マスターシリンダ42で発生している圧力と指令値が等
しければ何もしないが、マスターシリンダ42で発生し
ている圧力と指令値が等しくなければ、カット弁62を
閉じて電動モータ64aを電流制御することで、それぞ
れ目標ブレーキアクチュエ一タ液圧を得るように圧力を
制御する。
【0095】ここで、前述のステップ620〜640で
の道路情報、車両重量配分に基づく制動力の目標値決定
について、図14を用いてさらに詳しく説明する。
の道路情報、車両重量配分に基づく制動力の目標値決定
について、図14を用いてさらに詳しく説明する。
【0096】ステップ810では、ナビゲーションシス
テム35を利用して、車両の現在位置を示す緯度・経度
を検出する。ここで用いるナビゲーションシステム35
は、例えば、ある一定距離間隔毎のポイントの標高デー
タをメッシュ状に有しているもの等、3次元の地形デー
タを有しているものを用いる。
テム35を利用して、車両の現在位置を示す緯度・経度
を検出する。ここで用いるナビゲーションシステム35
は、例えば、ある一定距離間隔毎のポイントの標高デー
タをメッシュ状に有しているもの等、3次元の地形デー
タを有しているものを用いる。
【0097】ステップ820では、車両の現在位置を含
む、上記メッシュの4点を検出し、それぞれの標高デー
タを読み込む。
む、上記メッシュの4点を検出し、それぞれの標高デー
タを読み込む。
【0098】ステップ830では、上記4点の標高デー
タを補間して、車両の現在位置の標高を計算する。その
計算方法としては、例えば、以下のような方法が挙げら
れる。
タを補間して、車両の現在位置の標高を計算する。その
計算方法としては、例えば、以下のような方法が挙げら
れる。
【0099】上記メッシュの4点をA、B、C、Dと
し、図15のようにA点、B点が北側に有るとする。こ
こで、まず、A点、B点の経度情報と車両現在位置の経
度情報から、比例的にM点の高度を計算する。同様にC
点、D点の経度情報と車両現在位置の経度情報から、比
例的にN点、の高度を計算する。最後にM点、N点の緯
度情報と車両現在位置の緯度情報から、比例的に車両現
在位置の高度を算出する。
し、図15のようにA点、B点が北側に有るとする。こ
こで、まず、A点、B点の経度情報と車両現在位置の経
度情報から、比例的にM点の高度を計算する。同様にC
点、D点の経度情報と車両現在位置の経度情報から、比
例的にN点、の高度を計算する。最後にM点、N点の緯
度情報と車両現在位置の緯度情報から、比例的に車両現
在位置の高度を算出する。
【0100】ステップ840では、近い将来(例えば、
数秒後)に車両が通過するであろう位置を予測する。予
測の具体的な方法としては、例えば、地図画像を画像処
理的に扱って、道路を辿って行く方法が挙げられる。
数秒後)に車両が通過するであろう位置を予測する。予
測の具体的な方法としては、例えば、地図画像を画像処
理的に扱って、道路を辿って行く方法が挙げられる。
【0101】まず、車両の過去の移動の様子から、車両
の進行方向を求める。次に、車両の現在位置を基準とし
て、進行方向に対して一定の短い距離に有る地図画像上
の画素を左右に円弧状にスキャンして道路を示す画素を
探す。この探し当てられた画素は、近い将来に車両が通
過すると推定される位置になる。次に、探し当てられた
点も考慮して、少し未来での車両の進行方向を求め直し
て、同様の手順を繰り返す。そして、所定回数(この回
数は一定の回数:一定距離離れたポイントを求める、も
しくは車速に応じた回数:一定時間後車両がいるポイン
トを求める、等に設定される)実施することで、所定時
間後に車両が存在するであろう予測位置が求められる。
の進行方向を求める。次に、車両の現在位置を基準とし
て、進行方向に対して一定の短い距離に有る地図画像上
の画素を左右に円弧状にスキャンして道路を示す画素を
探す。この探し当てられた画素は、近い将来に車両が通
過すると推定される位置になる。次に、探し当てられた
点も考慮して、少し未来での車両の進行方向を求め直し
て、同様の手順を繰り返す。そして、所定回数(この回
数は一定の回数:一定距離離れたポイントを求める、も
しくは車速に応じた回数:一定時間後車両がいるポイン
トを求める、等に設定される)実施することで、所定時
間後に車両が存在するであろう予測位置が求められる。
【0102】ステップ850では、ステップ820と同
様に、車両将来位置を含むメッシュ4点を検索し、その
高度データを読み込む。
様に、車両将来位置を含むメッシュ4点を検索し、その
高度データを読み込む。
【0103】ステップ860では、ステップ830と同
様の方法で、車両将来位置の高度を算出する。
様の方法で、車両将来位置の高度を算出する。
【0104】ステップ870では、ステップ830で求
めた車両現在位置の高度と、ステップ860で求めた車
両将来位置の高度から、車両進行方向の道路勾配を求め
る。
めた車両現在位置の高度と、ステップ860で求めた車
両将来位置の高度から、車両進行方向の道路勾配を求め
る。
【0105】なお、この道路勾配によってステップ40
0での車両の目標減速度を補正するようにして良い。
0での車両の目標減速度を補正するようにして良い。
【0106】ステップ880では、ステップ870で求
めた道路勾配より、車両の前後輪の重量配分を計算で求
める。
めた道路勾配より、車両の前後輪の重量配分を計算で求
める。
【0107】即ち、登り坂では後輪47,48側に荷重
が移り、下り坂では前輪45,46側に荷重が移る。そ
の関係を数式で表すと、車両が水平な場合には、前輪側
荷重F1と後輪側荷重F2との間には F1:F2=L2:L1 …(5) F=F1+F2 …(6) ただし、F:車両総重量 L1:車両重心から前輪の荷重作用線までの距離 L2:車両重心から後輪の荷重作用線までの距離 の関係がある。
が移り、下り坂では前輪45,46側に荷重が移る。そ
の関係を数式で表すと、車両が水平な場合には、前輪側
荷重F1と後輪側荷重F2との間には F1:F2=L2:L1 …(5) F=F1+F2 …(6) ただし、F:車両総重量 L1:車両重心から前輪の荷重作用線までの距離 L2:車両重心から後輪の荷重作用線までの距離 の関係がある。
【0108】これに対して、図16のように斜度がθの
登り坂に車両がある場合には、重心高をhとして、 F1:F2=L4:L3 …(7) L3=L1+h・tanθ …(8) L4=L2−h・tanθ …(9) F=F1+F2 …(10) ただし、F:車両総重量 L3:車両重心から前輪の荷重作用線までの距離 L4:車両重心から後輪の荷重作用線までの距離 で、前輪側荷重F1、後輪側荷重F2が与えられる。
登り坂に車両がある場合には、重心高をhとして、 F1:F2=L4:L3 …(7) L3=L1+h・tanθ …(8) L4=L2−h・tanθ …(9) F=F1+F2 …(10) ただし、F:車両総重量 L3:車両重心から前輪の荷重作用線までの距離 L4:車両重心から後輪の荷重作用線までの距離 で、前輪側荷重F1、後輪側荷重F2が与えられる。
【0109】これらの関係式から、前輪45,46側の
斜面に対する垂直抗力f1と後輪47,48側の斜面に
対する垂直抗力f2は、以下のように求めることができ
る(下り坂に関しても同様である)。
斜面に対する垂直抗力f1と後輪47,48側の斜面に
対する垂直抗力f2は、以下のように求めることができ
る(下り坂に関しても同様である)。
【0110】 f1=[(L2−h・tanθ)/(L1+L2)]・F・cosθ …(11) f2=[(L1+h・tanθ)/(L1+L2)]・F・cosθ …(12) したがって、これらの前輪側垂直抗力f1と後輪側垂直
抗力f2のそれぞれに比例した前輪側ブレーキ力と後輪
側ブレーキ力を、駆動輪側のエンジンブレーキ分も考慮
して発生させることで、タイヤと路面の摩擦力の関係を
示すスリップ率と路面の関係において、道路の斜度が変
化しても、常に、全ての車輪で同一のスリップ率で制動
力を発生することができ、常に、車輪ロックに対して最
大の余裕を持ちながら車両を減速・停止させることが可
能となる。
抗力f2のそれぞれに比例した前輪側ブレーキ力と後輪
側ブレーキ力を、駆動輪側のエンジンブレーキ分も考慮
して発生させることで、タイヤと路面の摩擦力の関係を
示すスリップ率と路面の関係において、道路の斜度が変
化しても、常に、全ての車輪で同一のスリップ率で制動
力を発生することができ、常に、車輪ロックに対して最
大の余裕を持ちながら車両を減速・停止させることが可
能となる。
【0111】このように、車両の運転状態に関わる道路
勾配、車両重量配分、および駆動輪側のエンジンブレー
キによる制動力も考慮して、4輪を独立に、それぞれの
タイヤの負担が均等になるように、ブレーキアクチュエ
一タ50〜53を制御する構成としたので、常に、車両
を安定した状態で減速できる、と同時に、車両の持つ制
動性能を最大限に発揮させられるのである。
勾配、車両重量配分、および駆動輪側のエンジンブレー
キによる制動力も考慮して、4輪を独立に、それぞれの
タイヤの負担が均等になるように、ブレーキアクチュエ
一タ50〜53を制御する構成としたので、常に、車両
を安定した状態で減速できる、と同時に、車両の持つ制
動性能を最大限に発揮させられるのである。
【0112】また、通常のブレーキと二重の構成にせず
とも良いので、構造が簡素化し、コストが低減する。
とも良いので、構造が簡素化し、コストが低減する。
【0113】図17は第2の実施の形態を示すもので、
天候状態を加えて制動力の目標値を決定すると共に、エ
ンジンブレーキによる制動力を制御するものである。
天候状態を加えて制動力の目標値を決定すると共に、エ
ンジンブレーキによる制動力を制御するものである。
【0114】この場合、天候状態検出手段として、最も
単純な手段としては、ドライバが幾つかの選択肢の中か
ら選び(例えば、晴れ、雨、雪等)、スイッチ入力す
る、という構成にする。
単純な手段としては、ドライバが幾つかの選択肢の中か
ら選び(例えば、晴れ、雨、雪等)、スイッチ入力す
る、という構成にする。
【0115】また、これ以外に、ワイパの動作状態、気
温等から、気象を推定する、というような構成でも良
い。この場合には、ワイパが作動していれば雨が降って
いるために、路面が多少滑りやすい、ワイパが動作して
いて、気温が氷点下であれば雪が降っていて路面が非常
に滑りやすい、気温が氷点下であれば、路面が凍結して
いる可能性があるので路面が非常に滑りやすい、等の判
定を下せばよい。
温等から、気象を推定する、というような構成でも良
い。この場合には、ワイパが作動していれば雨が降って
いるために、路面が多少滑りやすい、ワイパが動作して
いて、気温が氷点下であれば雪が降っていて路面が非常
に滑りやすい、気温が氷点下であれば、路面が凍結して
いる可能性があるので路面が非常に滑りやすい、等の判
定を下せばよい。
【0116】そして、天候状態検出手段により路面が滑
りやすい状態にあると判断された場合には、エンジンブ
レーキによる駆動輪47,48(後輪駆動車の場合)側
の制動力を、変速機33の変速比をHi側に変速させる
ことで弱めて、エンジンブレーキによる車両挙動の変化
を抑制し、ほぼ同等の制動力をブレーキアクチュエータ
50,51により非駆動輪45,46側に発生させる。
もちろん、この制動はABS(アンチロックブレーキシ
ステム)のようにアンチロック制御を行うことが可能な
ものを用いる。
りやすい状態にあると判断された場合には、エンジンブ
レーキによる駆動輪47,48(後輪駆動車の場合)側
の制動力を、変速機33の変速比をHi側に変速させる
ことで弱めて、エンジンブレーキによる車両挙動の変化
を抑制し、ほぼ同等の制動力をブレーキアクチュエータ
50,51により非駆動輪45,46側に発生させる。
もちろん、この制動はABS(アンチロックブレーキシ
ステム)のようにアンチロック制御を行うことが可能な
ものを用いる。
【0117】したがって、路面が滑りやすく、目標制動
力が大き過ぎたために、車輪がロックするようなことは
回避でき、車両が不安定な挙動を発生するのを最小限に
することでき、また車輪がロックしたとしてもアンチロ
ック制御を行うことにより、車両の不安定な挙動を回避
して、安定した状態で減速することできる。
力が大き過ぎたために、車輪がロックするようなことは
回避でき、車両が不安定な挙動を発生するのを最小限に
することでき、また車輪がロックしたとしてもアンチロ
ック制御を行うことにより、車両の不安定な挙動を回避
して、安定した状態で減速することできる。
【0118】図17に基づいて、制御の流れを説明する
と、ステップ1010では、車両の現在位置に対する進
行方向前方の道路勾配を求めている。
と、ステップ1010では、車両の現在位置に対する進
行方向前方の道路勾配を求めている。
【0119】ステップ1020では、ステップ1010
で求めた道路勾配も考慮にいれて、駆動輪47,48と
非駆動輪45,46の制動力配分比を決定している。
で求めた道路勾配も考慮にいれて、駆動輪47,48と
非駆動輪45,46の制動力配分比を決定している。
【0120】ステップ1030では、その時のエンジン
ブレーキによる制動力を計算している。
ブレーキによる制動力を計算している。
【0121】ステップ1010〜1030は前例と同じ
である。
である。
【0122】ステップ1040では、天候状態検出手段
により、天候が晴れか否かを判別している。晴れであれ
ば、ステップ1050へと進み、晴れでなければステッ
プ1060へと進む。
により、天候が晴れか否かを判別している。晴れであれ
ば、ステップ1050へと進み、晴れでなければステッ
プ1060へと進む。
【0123】ステップ1060では、天候状態検出手段
により、天候が雨であるか否かを判別している。雨であ
れぱ、ステップ1070へと進み、雨でなければ(雪ま
たは路面凍結)、ステップ1080へと進む。
により、天候が雨であるか否かを判別している。雨であ
れぱ、ステップ1070へと進み、雨でなければ(雪ま
たは路面凍結)、ステップ1080へと進む。
【0124】ステップ1070では、雨の場合、即ち、
路面がぬれている場合の予め設定されている路面摩擦係
数が読み込まれる。
路面がぬれている場合の予め設定されている路面摩擦係
数が読み込まれる。
【0125】ステップ1080では、雪又は路面凍結の
場合、即ち、路面が凍っている可能性があり滑りやすい
場合を想定した、予め設定されている路面摩擦係数が読
み込まれる。
場合、即ち、路面が凍っている可能性があり滑りやすい
場合を想定した、予め設定されている路面摩擦係数が読
み込まれる。
【0126】ステップ1090では、ステップ1070
またはステップ1080で求められた、天候状態に応じ
た最大摩擦係数と、車両重量配分から駆動輪47,48
側で発生可能な最大制動力を計算する。
またはステップ1080で求められた、天候状態に応じ
た最大摩擦係数と、車両重量配分から駆動輪47,48
側で発生可能な最大制動力を計算する。
【0127】ステップ1100では、ステップ1030
で求めたエンジンブレーキによる制動力と、ステップ1
090で求めた天候状態、車両重量配分を考慮した駆動
輪47,48側の発生可能最大制動力を比較している。
エンジンブレーキによる制動力の方が小さければステッ
プ1050へと進む。エンジンブレーキによる制動力の
方が大きければステップ1110へと進む。
で求めたエンジンブレーキによる制動力と、ステップ1
090で求めた天候状態、車両重量配分を考慮した駆動
輪47,48側の発生可能最大制動力を比較している。
エンジンブレーキによる制動力の方が小さければステッ
プ1050へと進む。エンジンブレーキによる制動力の
方が大きければステップ1110へと進む。
【0128】ステップ1110では、エンジンブレーキ
による制動力が、発生可能最大制動力よりも所定値(あ
るいは所定割合)だけ小さな値になるような変速機33
の変速比を求める。これは、図3に示すエンジン全性能
マップを利用する。
による制動力が、発生可能最大制動力よりも所定値(あ
るいは所定割合)だけ小さな値になるような変速機33
の変速比を求める。これは、図3に示すエンジン全性能
マップを利用する。
【0129】ステップ1120では、ステップ1110
で求めた変速比を、変速機コントローラ37の目標変速
比として変更する。これにより、エンジンブレーキによ
る制動力を弱める。
で求めた変速比を、変速機コントローラ37の目標変速
比として変更する。これにより、エンジンブレーキによ
る制動力を弱める。
【0130】ステップ1040またはステップ1100
からステップ1050に進んだ場合は、そのときのエン
ジンブレーキによる制動力を考慮して、前例で説明した
通りの制動力制御を行う。
からステップ1050に進んだ場合は、そのときのエン
ジンブレーキによる制動力を考慮して、前例で説明した
通りの制動力制御を行う。
【0131】ステップ1120からステップ1050に
進んだ場合は、天候状態に応じて変更されたエンジンブ
レーキによる制動力を考慮して、前例で説明した通りの
制動力制御を行う。この場合、非駆動輪45,46側の
ブレーキアクチュエータ50,51により制動力を与え
ることによって、変更前のエンジンブレーキによる制動
力とほぼ同等の制動力を発生させることになる。
進んだ場合は、天候状態に応じて変更されたエンジンブ
レーキによる制動力を考慮して、前例で説明した通りの
制動力制御を行う。この場合、非駆動輪45,46側の
ブレーキアクチュエータ50,51により制動力を与え
ることによって、変更前のエンジンブレーキによる制動
力とほぼ同等の制動力を発生させることになる。
【0132】以下、第3〜第6の実施の形態について述
べる。
べる。
【0133】第3の実施の形態は、同乗者数に応じた車
両の重量配分の変化に対して、最適にブレ一キ力を変化
させるものである。
両の重量配分の変化に対して、最適にブレ一キ力を変化
させるものである。
【0134】この場合、同乗者数と、それによる重量配
分の変化の検出方法としては、ドライバが運転席周辺に
設けたインターフェイスを用いて入力する構成にする。
例えば、各シートに人が座っているか否かを入力する
と、例えば、一人当たり55kg等と予め定められた重
量を仮定して重量配分推定値を計算するようにする。更
に、トランクに荷物が有るか否かも入力できるようにす
れば、更に重量配分の精度も上がる。
分の変化の検出方法としては、ドライバが運転席周辺に
設けたインターフェイスを用いて入力する構成にする。
例えば、各シートに人が座っているか否かを入力する
と、例えば、一人当たり55kg等と予め定められた重
量を仮定して重量配分推定値を計算するようにする。更
に、トランクに荷物が有るか否かも入力できるようにす
れば、更に重量配分の精度も上がる。
【0135】そして、これによる重量配分を基に前例の
制動力制御を行えば、より適切な制動力が得られる。
制動力制御を行えば、より適切な制動力が得られる。
【0136】第4の実施の形態は、車両の重量配分を直
接計測するもので、前輪、及び、後輪のサスペンション
のバネ部にストロークセンサを設置する。
接計測するもので、前輪、及び、後輪のサスペンション
のバネ部にストロークセンサを設置する。
【0137】これにより、道路勾配変化、乗車人数の違
い、加減速の効果等は全てストロークの変化として現わ
れるので、バネの縮み量とばね定数の変化から直接荷重
変化を読み取ることができる。ただし、路面の凹凸によ
るストローク変化をローパスフィルタにより除去するこ
とが必須である。
い、加減速の効果等は全てストロークの変化として現わ
れるので、バネの縮み量とばね定数の変化から直接荷重
変化を読み取ることができる。ただし、路面の凹凸によ
るストローク変化をローパスフィルタにより除去するこ
とが必須である。
【0138】このようにすれば、道路勾配等を求めるこ
となく、適切な制動力制御が行え、一層的確な制動力が
得られる。
となく、適切な制動力制御が行え、一層的確な制動力が
得られる。
【0139】なお、車両の重量配分のみを計測する場合
は、車速0のとき(停止時)に計測しても良い。
は、車速0のとき(停止時)に計測しても良い。
【0140】第5の実施の形態は、構造および制御を簡
素化するものである。前記各例では、全て各車輪毎に制
御目標値を決めて、各車輪毎に設置されたブレーキアク
チュエータを個別に制御しているが、この例では、前輪
側と後輪側で、それぞれ左右共通の目標値を決めて、各
車輪に設置されたブレーキアクチュエータを個別に制御
する、または、前輪側と後輪側で、ブレーキアクチュエ
ータを左右共通にして、制動を行う構成にする。
素化するものである。前記各例では、全て各車輪毎に制
御目標値を決めて、各車輪毎に設置されたブレーキアク
チュエータを個別に制御しているが、この例では、前輪
側と後輪側で、それぞれ左右共通の目標値を決めて、各
車輪に設置されたブレーキアクチュエータを個別に制御
する、または、前輪側と後輪側で、ブレーキアクチュエ
ータを左右共通にして、制動を行う構成にする。
【0141】第6の実施の形態は、モータ駆動の車両
(電気自動車)に適用するものである。前記各例では、
全て原動機として、エンジンを用いた例を示している
が、これをモータに変えて、即ち、エンジンブレーキ量
を、モータの電気エネルギの回生量として、同様の制御
を行う。
(電気自動車)に適用するものである。前記各例では、
全て原動機として、エンジンを用いた例を示している
が、これをモータに変えて、即ち、エンジンブレーキ量
を、モータの電気エネルギの回生量として、同様の制御
を行う。
【0142】この場合、回生によるエネルギの回収をで
きるだけ多くしたい状況で、かつ、路面が滑りやすく、
回生ブレーキのみで車輪がロックしてしまうような状況
においては、ABS(アンチロックブレーキシステム)
と同じように車輪速と車体速の比較から、車輪速が低下
したら、モータへの指令トルク(回生時なので負の値)
を大きくして、回生ブレーキを調整することで、ABS
と同様の効果を得ながら、できるだけ大きな回生量を確
保することも行える。
きるだけ多くしたい状況で、かつ、路面が滑りやすく、
回生ブレーキのみで車輪がロックしてしまうような状況
においては、ABS(アンチロックブレーキシステム)
と同じように車輪速と車体速の比較から、車輪速が低下
したら、モータへの指令トルク(回生時なので負の値)
を大きくして、回生ブレーキを調整することで、ABS
と同様の効果を得ながら、できるだけ大きな回生量を確
保することも行える。
【図1】実施の形態の全体システムの構成図である。
【図2】動力機構の1例を示す部分構成図である。
【図3】エンジンの性能特性を示す特性図である。
【図4】トルクコンバータの性能特性を示す特性図であ
る。
る。
【図5】ブレーキアクチュエータの構成断面図である。
【図6】ブレーキアクチュエータの特性図である。
【図7】制御内容を示すフローチャートである。
【図8】制御内容を示すフローチャートである。
【図9】制御内容を示すフローチャートである。
【図10】制御内容を示すフローチャートである。
【図11】制御内容を示すフローチャートである。
【図12】制御内容を示すフローチャートである。
【図13】制御内容を示すフローチャートである。
【図14】制御内容を示すフローチャートである。
【図15】車両の位置、道路勾配等の計測の説明図であ
る。
る。
【図16】登り坂での重量配分、車輪の垂直抗力の算出
の説明図である。
の説明図である。
【図17】別の実施の形態を示すフローチャートであ
る。
る。
【図18】従来例の構成図である。
【図19】発明の構成図である。
1 ホットワイヤ式空気流量センサ 2 スロットル弁 5 インジェクタ 21 入力ディスク 22 パワーローラ 23 トラニオン 24 油圧ピストン 27 アクチュエータ 32 エンジン 33 変速機 34 ブレーキコントローラ 35 ナビゲーションシステム 36 エンジンコントローラ 37 変速機コントローラ 38 ブレーキ操作部 40 ブレーキペダル 41 ブースタ 42 マスターシリンダ 43 圧力センサ 44 ストロークセンサ 45〜48 車輪 50〜53 ブレーキアクチュエータ 54〜57 圧力センサ 60 液圧配管 61 ホイールシリンダ 62 カット弁 62a ソレノイドコイル 62b、プランジャ 62e,f ポート 63 制御シリンダ 63a シリンダ 63b 制御ピストン 63e ポート 64 推力発生装置 64a 電動モータ 64e ボールねじ軸 65a スプリング 65b 可動スプリングシート
Claims (10)
- 【請求項1】 ブレーキペダルの踏み込み量を検出する
ブレーキペダル踏み込み量検出手段と、ブレーキペダル
の踏み込み量から目標制動力を生成する目標制動力生成
手段と、原動機の運転点を求める原動機運転点検出手段
と、変速機の変速比を検出する変速比検出手段と、原動
機のマイナストルクによる駆動輪側の制動力を求める原
動機マイナストルク分制動力算出手段と、車両の運転条
件から駆動輪側と非駆動輪側のそれぞれが分担する制動
力の割合を決定する制動力分担比決定手段と、前記目標
制動力と制動力分担比と原動機マイナストルク分制動力
から駆動輪側の制動指令値と非駆動輪側の制動指令値を
求める制動指令値生成手段と、その制動指令値に応じて
該当する車輪に制動力を発生させるブレーキアクチュエ
ータとを備えることを特徴とする車両用制動力制御装
置。 - 【請求項2】 車両の運転条件から原動機マイナストル
ク分制動力の目標値を生成する目標原動機マイナストル
ク生成手段を備え、その目標値に応じて変速機の変速比
を変化させるようにした請求項1に記載の車両用制動力
制御装置。 - 【請求項3】 制動力分担比決定手段は、ナビゲーショ
ン手段より得られる地図情報により制動力分担比を決定
する請求項1または2に記載の車両用制動力制御装置。 - 【請求項4】 制動力分担比決定手段は、天候状態検出
手段からの信号に応じて制動力分担比を決定する請求項
1または2に記載の車両用制動力制御装置。 - 【請求項5】 制動力分担比決定手段は、車両重量検出
手段からの信号に応じて制動力分担比を決定する請求項
1または2に記載の車両用制動力制御装置。 - 【請求項6】 車両重量検出手段は、乗員の着座に基づ
き重量配分を検知する重量配分検知手段を備える請求項
5に記載の車両用制動力制御装置。 - 【請求項7】 原動機としてエンジンを用いた請求項1
〜6のいずれか1つに記載の車両用制動力制御装置。 - 【請求項8】 原動機としてモータを用いた請求項1〜
6のいずれか1つに記載の車両用制動力制御装置。 - 【請求項9】 モータのエネルギ回生によって、原動機
マイナストルク分制動力を発生させる請求項8に記載の
車両用制動力制御装置。 - 【請求項10】 車輪毎にブレーキアクチュエータを備
え、制動指令値生成手段は車輪毎に制動指令値を求める
請求項1〜9のいずれか1つに記載の車両用制動力制御
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9071657A JPH10264791A (ja) | 1997-03-25 | 1997-03-25 | 車両用制動力制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9071657A JPH10264791A (ja) | 1997-03-25 | 1997-03-25 | 車両用制動力制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JPH10264791A true JPH10264791A (ja) | 1998-10-06 |
Family
ID=13466908
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9071657A Pending JPH10264791A (ja) | 1997-03-25 | 1997-03-25 | 車両用制動力制御装置 |
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JP (1) | JPH10264791A (ja) |
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