JPH10264375A - インクジェット記録ヘッド - Google Patents

インクジェット記録ヘッド

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JPH10264375A
JPH10264375A JP7686397A JP7686397A JPH10264375A JP H10264375 A JPH10264375 A JP H10264375A JP 7686397 A JP7686397 A JP 7686397A JP 7686397 A JP7686397 A JP 7686397A JP H10264375 A JPH10264375 A JP H10264375A
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JP
Japan
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ink
head
nozzle row
jet recording
nozzle
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JP7686397A
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English (en)
Inventor
Seiichi Osawa
誠一 大澤
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Citizen Watch Co Ltd
Original Assignee
Citizen Watch Co Ltd
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Publication date
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    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/145Arrangement thereof
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    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2202/00Embodiments of or processes related to ink-jet or thermal heads
    • B41J2202/01Embodiments of or processes related to ink-jet heads
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B41J2202/01Embodiments of or processes related to ink-jet heads
    • B41J2202/20Modules

Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型で印字品質のよいマルチノズル・カラー
インクジェット記録ヘッドを提供する。 【解決手段】 絶縁性基板上に複数の積層圧電素子を接
着した積層圧電素子ユニットと、圧電素子ユニットを保
持する固定部材26と、積層圧電素子の自由端面と固定
部材上に接着した振動板27と、振動板上に接着した圧
力室およびインク供給口を形成した流路基板28とで構
成するヘッドユニット10の端面にノズル板43を接着
したヘッドユニット40を主走査方向と副走査のそれぞ
れに前記ノズル板43のノズル41列の間隔が定められ
た値になるように枠体42に固定し、さらにそれぞれの
ヘッドユニット40にブラック、イエロー、マゼンタ、
シアンのインクを充填したものであってブラックインク
滴の2つで1つの画素を形成することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インク液滴を画像
記録媒体上へ選択的に付着させるインクジェットヘッド
の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】積層圧電素子の厚さ方向の変位を利用し
て圧力室の壁の一つを形成した振動板を変位させて圧力
室内に充填したインクを加圧し該圧力室に連通するノズ
ルよりインクを噴射するインクジェットヘッドは特公平
7−57545に示されている。その構造の概要は図7
に示すように剛性部材109上に積層圧電材料を接着し
積層圧電材料面に溝加工を施すことで独立的に駆動可能
な複数の積層圧電素子107を形成し、圧力室102の
一つの壁を形成する振動板103を変位させて圧力室1
02内に充填したインクを加圧し圧力室102に連通す
るノズル111よりインク滴を噴射するものである。こ
の構成は圧電体を積層することで厚さ方向の変位量を大
きくし結果として圧力室を高密度で配置することを目的
とするものである。更に積層圧電素子107は振動板1
03上および剛性部材109上に形成された電極パター
ン108に電気的に接続されており外部から駆動を容易
にすることも目的とするものである。
【0003】しかし、前記の構造においては積層圧電素
子107のピッチが溝の加工限界で決まり、よりノズル
ピッチを密にするには問題を有する。例えば高画質な1
インチあたり360ドット(360dpi)相当の印字
をするノズル配列ピッチは、機械による溝加工限界を遙
かに越えているため構成できない。
【0004】ノズル列を複数列配置する方法、例えば9
0dpi(90ドット/インチ)のノズルピッチのヘッ
ド4つをヘッドの走査方向に並列に並べ、各ヘッド間の
ノズルピッチを360dpiだけずらせば、一回のヘッ
ド走査で360dpiの印字をすることができる。しか
し、ヘッドが大型化し小型軽量が要求される用途に利用
できないという欠点がある。
【0005】一方、インク滴を高い周波数で連続して噴
射するためにはインク滴の大きさには限りがあり結果的
に一つのインク滴で150〜200μmを越える大きな
画素を形成することは困難である。よって前記例の90
dpiのノズルピッチのヘッド2つをヘッドの走査向に
並列に並べ、各ヘッド間のノズルピッチを180dpi
だけずらし一回のヘッド走査で180dpiの印字をす
ることようにすると、ヘッドの小型化は可能だが画素と
画素の間に隙間ができるという欠点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる問題点
を鑑みなされたものであり、その目的とするところは、
積層圧電素子を基板に並べ振動板と圧力室で印字ヘッド
を構成し積層圧電素子と基板と圧力室の並び方向の端面
からインクを噴射するインクジェット記録ヘッドにおい
て、小型で印字品質の良いジェット記録ヘッドを提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明のインクジェットヘッドは、下記記載の構成を採
用する。本発明による第1のインクジェット記録ヘッド
は、圧電素子の変位を利用して圧力室内に充填したイン
クを加圧し圧力室に連通する複数のノズルよりインク滴
を噴射する圧電式のインクジェット記録ヘッドであって
副走査方向に第一のノズル列を並べかつ第一のノズル列
と平行に走査方向に一定の間隔をあけて第二ノズル列を
並べたインクジェット記録ヘッドにおいて、第一のノズ
ル列と第二のノズル列はノズル間のピッチの半分だけ副
走査方向にずれており、第一ノズル列または第二のノズ
ル列で2滴以上のインク滴を用いて一つの画素を形成す
ることを特徴とする
【0008】本発明による第2のインクジェット記録ヘ
ッドは、圧電素子の変位を利用して圧力室内に充填した
インクを加圧し圧力室に連通する複数のノズルよりイン
ク滴を噴射する圧電式のインクジェット記録ヘッドであ
って副走査方向に第一のノズル列を並べかつ第一のノズ
ル列と平行に走査方向に一定の間隔をあけて第二ノズル
列を並べ、さらに第3のノズル列を第1のノズル列の副
走査方向に第4のノズル列を第2のノズル列の副走査方
向にそれぞれ並べたインクジェット記録ヘッドにおい
て、第一のノズル列と第二のノズル列はノズル間のピッ
チの半分だけ副走査方向にずれており、第一ノズル列で
は2滴以上のインク滴を用いて一つの画素を形成するこ
とを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施例を説明する
ためのインクジェット記録ヘッドの概要構成を表わす分
解斜視図であり、図2は同インクジェット記録ヘッドの
一部を構成するヘッドユニットの分解斜視図、図3は同
ヘッドユニットの断面図である。以下この図を用いてイ
ンクジェット記録ヘッドの概要構成を説明する。
【0010】図3に示すように圧電効果を有する20μ
m程度の薄いペースト状の圧電材料板30上に銀とパラ
ジウムを主成分とするペースト状の電極層31を積層し
さらに圧電材料板30と電極層31を順次複数積層した
後に焼成することで積層圧電体20を形成する。尚電極
層31は一つ一つの圧電材料板の両面に形成され一方が
端面の集電極22aに露出し、他方が対向する端面の集
電極22bに露出している。集電極22a,22bは積
層圧電体20にクロム、ニッケル、金を順次真空蒸着法
等の薄膜形成手段を施すことによって形成する。積層圧
電体20の集電極22aと集電極22b間に電圧を印加
すると一つ一つの圧電材料板30に電界が発生し一つ一
つの圧電材料板は厚さ方向に微小な寸法だけ伸び、その
集積として積層圧電体20は厚さ方向に必要量変位す
る。
【0011】図2に示すようにこの積層圧電体20をセ
ラミック等の絶縁材料からなる絶縁性基板21上に接着
する。さらに積層圧電体20の上面からワイヤーソーな
どの機械加工手段で溝加工を施すことにより積層圧電体
20を独立に駆動可能な積層圧電素子23に分割し圧電
素子ユニット25を形成する。外部からの電力はFPC
(フレキシブル、プリント、ケーブル)24で供給され
端部付近で裸線化した線状の接点24aと集電極22
a、集電極22bとをハンダ付け等の方法で電気的に接
続する。積層圧電素子23は厚み方向に変位すると同時
にその垂直方向である長さ方向および幅方向にも変位す
るので、電極パターンを積層圧電素子23の上面や下面
または他の部材に形成し集電極22a,22bの面と接
続する従来の方法によるとその接続するつなき部分でよ
く断線を起こす。本発明の実施例のようにFPC24を
積層圧電素子23の集電極22a,22bに直接電気接
続する方法をとると、電極パターンを積層圧電素子23
の上面や下面または他の部材に形成する方法に比べ、集
電極の部分だけで電気的に接続しているので電気的接点
数が減るので信頼性が向上する。またさらにはFPC2
4の先端または先端付近部を裸線化し線状の金属電気接
点としているので積層圧電素子23の厚さ方向の変形に
対して線状の金属電気接点が伸びることで、FPCの持
つ剛性によって積層圧電素子23の変形を規制すること
がなくなる。このため電気機械変換効率が向上する。
【0012】また、図3に示すように積層圧電体20の
端面に位置する集電極22a、または集電極22bの下
部であって、絶縁性基板21に接合する部分で絶縁性基
板21上に34aの面取り、さらに34bのように溝加
工を施すと、絶縁性基板21と積層圧電体20との間の
接着剤が多少はみ出しても絶縁性基板21の端面と集電
極22aとを平坦な面とし、絶縁性基板21の上面と集
電極22bとの面を垂直な面とすることができる。この
ため、局部的な接着剤のはみ出しによって、その部分の
FPC24を外側に押し出し集電極22a、22bとF
PC24の電気的接続で導通不良を起こすことというよ
うなことがなくなり信頼性が向上する。
【0013】図2に示すように、このように絶縁性基板
21と積層圧電体20とFPC24によって構成された
圧電素子ユニット25を中央部に窓が形成された樹脂材
料からなる固定部材26に挿入する。さらに、積層圧電
素子23で絶縁性基板21の接着面と反対側の面である
自由端面と、固定部材26の上面が平坦になるようにし
た後に、絶縁性基板21と固定部材26との間の隙間に
接着剤を充填して圧電素子ユニットを固定部材26に固
定する。
【0014】このようにして固定部材26上面と積層圧
電素子23の自由端面とで形成された平面上に、薄い振
動板27を積層する。さらに振動板27は積層圧電素子
23の自由端と固定部材26の上面と接着される。ここ
で振動板27は電鋳法によって形成した数μm程度のニ
ッケル板である。さらに積層圧電素子23の一つ一つに
対応した圧力室32とインク供給口33とを備え樹脂材
料で形成した流路基板28を接着する。こうして制作し
たユニットを以下ヘッドユニット10と記すこととす
る。
【0015】前述のように積層圧電素子23は積層圧電
体20を絶縁性基板21上に接着しワイヤーソーによっ
て溝加工して形成する。このためワイヤーによって切断
された電極層31の銀−パラジウムの粉が圧電材料板3
0の切断面に擦りつけられる。対向する電極層31は切
断面に露出しその間隔は圧電材料板30の板厚の20μ
m程度であるので、湿気等の外部環境で容易に絶縁抵抗
が低化する。また、よくは解らないが加工時の機械振動
等によって圧電材料板30内にマイクロクラックが発生
し、この中に水分が吸着し絶縁性が劣化することがある
ようである。ここで絶縁不良とは電気的な短絡を意味し
ているのではなく、数MΩの抵抗を有していても連続駆
動によってその抵抗値が徐々に低下し、駆動以外に余分
な電流を流したり、選択したインク滴噴射以外のタイミ
ングで積層圧電素子23を充電または放電して余分なイ
ンク滴を噴射してしまう現象を作り出すものをいう。こ
のような絶縁不良の発生は機械加工の条件や材料の改良
等である程度は改善できるが、64チャンネルのヘッド
で多数を制作するとどうしても1から2チャンネルほど
の絶縁不良が発生するヘッドが何個かできる。このため
生産の歩留りが非常に悪いものとなっていた。
【0016】図2では簡単のために4つの積層圧電素子
23と4つの圧力室32で4つのチャンネルを示したが
実際は20から50チャンネルでヘッドユニット10を
構成する。この程度のチャンネル数でヘッドユニット1
0を構成すると圧電ユニットの絶縁不良の確率が64チ
ャンネル以上の場合に比べ格段と低下し、圧電ユニット
の歩留りが向上した。
【0017】固定部材26は絶縁性基板21と振動板2
7を機械的に結合し積層圧電素子23の変形を効率良く
振動板27の変形につなげることができるので、図7で
示した従来のような大きなコの字形の剛性部材109を
用いないでよく小型で軽量な印字ヘッドが構成できた。
またさらに積層圧電素子23の前後に位置する部分の振
動板27を固定部材26よって固定しているのでヘッド
ユニット10の中央部でもクロストークの発生を押さえ
ることができた。
【0018】またさらには積層圧電素子23の電極と、
積層圧電素子23の集電極22a,22bと、集電極2
2a,22bとFPCとの電気的接合面が絶縁性基板2
1と振動板27と固定部材26によって取り囲まれてお
り、噴射したインク滴が回りこんでショートを起こす危
険がなくなる。さらに絶縁性基板21と固定部材26と
の隙間を接着剤等で埋めると湿気等の環境条件によって
積層圧電素子23の溝加工面上に流れるリーク電流を低
減させることができる。
【0019】図1は上述のようにして形成した複数のヘ
ッドユニット10を用いて構成するインクジェット記録
ヘッドの分解斜視図を示している。ヘッドユニット10
の固定部材26と振動板27と流路基板28の端面をラ
ップ等の機械加工によって平坦にし、この平面にノズル
41が形成されたノズル板43を接着する。このノズル
付きヘッドユニットを新たにヘッドユニット40と記
す。4つのヘッドユニット40を樹脂材料で形成した枠
体42の窓部に挿入し、4つのノズル板43の面が同一
平面となるように位置決めし、図には示していない枠体
42内部のリブとヘッドユニット40との隙間に接着材
を充填して固定しインクジェット記録ヘッドを形成す
る。
【0020】図4は図1で示したインクジェット記録ヘ
ッドをノズル板43上面からみた平面図を示している。
ノズル41の各列のノズル間ピッチPは全てのヘッドユ
ニット40で同じであるが、図中ヘッドユニット40a
とヘッドユニット40bは、記録用紙に対する走査方向
(ノズル列と直角方向、以後主走査方向という)を基準
とする線からノズル間ピッチPの1/2ピッチずつずら
して配列してある。また、ヘッドユニット40cとヘッ
ドユニット40dは、ヘッドユニット40aとヘッドユ
ニット40bのノズル列方向(以後副走査方向という)
に配置し、ヘッドユニット40c、40dのノズル41
の位置はヘッドユニット40bのノズル41の位置に対
してノズルピッチPの整数(N)倍となるように配置し
てある。
【0021】図5はヘッドユニット40a,40b,4
0c,40dで記録用紙上を走査させながらインクを吐
出させて描画した画素を表している。図5に示すように
ヘッドユニット40aは副走査方向でピッチ間隔Pの線
画を形成している。
【0022】一般的に美しい文字や線画を描画するには
画素間のピッチは最低200dpi以上必要である。し
かし、前述のように圧電素子を用いたインクジェットヘ
ッドのノズル間ピッチは機械加工でできる限界がある。
また積層圧電素子を使っているといえども変形量は1μ
m程度の微少なものであるため変形量を高め大きなイン
ク滴を吐出させ200μmを越える画素を構成すること
も困難である。実際120dpiのヘッドを製作し直径
150μmの画素を形成したが、副走査方向に余白が生
じかつドット密度があらくインクの滲みが大きく美しい
文字や線画が描画できなかった。
【0023】本発明によるインクジェット記録ヘッドで
は前記余白部分をヘッドユニット40b、40c、40
dからインク滴を吐出させ画素を形成することで、ノズ
ル間ピッチPの2倍(240dpi)の高密度な線画を
描写する。本実施例ではヘッドユニット40aにはブラ
ックインクを充填しノズル41から吐出させ図5で示す
画素列51を形成する。ヘッドユニット40bにはイエ
ローインクを充填しノズル41から吐出させ画素列52
を形成する。次に記録用紙を副走査方向に搬送させヘッ
ドユニット40c、40dにマゼンタインクとシアンイ
ンクをそれぞれ充填しノズル41から吐出させ、前記イ
エローインクによって形成された画素列52上に重ねて
画素を形成する。このようにして画素列52はイエロ
ー、マゼンタ、シアンの混合による黒ドットの画素列
(混合黒画素列)が形成される。
【0024】このような構成にするとカラー画像の描画
以外に使われないイエロー、マゼンタ、シアンインクが
モノクロ線画やモノクロ文字の描画に利用でき、新たに
ブラックインク用のヘッドユニットを追加することな
く、ノズル間ピッチの2倍で印字することができる。
【0025】ここでヘッドユニット40aから吐出する
ブラックインク滴は2滴で1つ画素を形成するようにす
る。このように比較的小さなインク滴を複数重ね合わせ
て一つの画素を形成するようにするとインク滴の連続吐
出サイクルは速くなるものの安定したインク滴を吐出す
ることが可能であり、さらに大きなインク滴で画素を形
成するときに比べインクの滲みを低く押さえることがで
き画質が向上するという利点がある。
【0026】実施例ではヘッドユニット40aから直径
55μmのブラックインク滴を吐出させる代わりに、直
径43μmのブラックインク滴を吐出させ2つのインク
滴で150μmの画素を形成した。インク滴の最大連続
吐出サイクルはインク滴1つで1画素を形成する場合の
2倍の7200Hzでおこなった。このようにすること
で安定したインク滴で美しい画素を形成することが可能
となった。
【0027】混合黒画素列においてはイエロー、マゼン
タ、シアンインク滴の3つの液滴で1画素を形成するた
めブラックインクで形成した画素列のように2つのイン
ク滴で1つの画素を形成するような方法はとらなくとも
よい。
【0028】また通常、イエロー、マゼンタ、シアンイ
ンクで記録用紙上に混合黒を形成すると黒々したブラッ
ク印字にならず淡い黒印字になってしまうが、1ライン
おきにブラックによる画素列と混合黒画素列を形成する
と、見た目にはブラックのみによる画素列と同等の光学
反射濃度が得られという長所がある。
【0029】図6に示すように、本発明によるインクジ
ェット記録ヘッドとは異なりヘッドユニット40cと4
0dをヘッドユニット40a,40bの並びに配列させ
ることでも上述の画素を形成することは可能である。し
かし、主走査方向にヘッドユニットを配置すると、記録
幅全域にヘッドユニット40a,40b,40c,40
dの各ノズル列を走査させる必要があり、ヘッドの走査
距離が長くなり装置が大型化するという欠点がある。さ
らに、ヘッドユニット40bのイエローインクで印字し
た画素が十分乾かないすぐあとにマゼンタ、シアンイン
クを重ねて印字するため滲みが多くなり、印字境界のは
っきりした美しい印字ができなくなる。
【0030】上述のように本発明のインクジェット記録
ヘッドの構成によると、カラー画像記録用の機能を有効
に利用してモノクロでの文字や画像の形成時に、高速で
高印字品質の印刷を可能にし、しかも本インクジェット
記録ヘッドを用いて小型な記録装置が構成できる。
【0031】実施例のようにヘッドユニットを複数用い
て印字ヘッドを形成していくと、比較的ノズル数の少な
いヘッドユニットを用いることで、クロストークがな
く、積層圧電素子23の絶縁不良が少なく、印字密度の
高いインクジェット記録ヘッドが構成できるが、さらに
次のような利点も生じる。
【0032】第1に一つ一つのヘッドユニット40にお
いてインクの吐出が可能である点があげられる。インク
ジェット記録ヘッド技術は構成が簡単である反面、各構
成要素に要求される機能が多い。例えばノズル板43に
おいてはノズル41の穴形状、寸法精度、表面粗さ、ヘ
ッドユニット40内でのインクとの親水性(表面とイン
クの接触角)、インク噴射側の表面の撥水性、ノズル4
1上で前記親水性を有する面と前記疎水性を有する面と
の境界条件等複雑であり、さらに他の構成要素も同様に
多岐にわたる機能が要求される。さらに、数量を生産す
ると材料の組成や制作工程でのばらつきによって積層圧
電体の圧電定数が5%から10%変動するため、インク
の噴射速度やインク滴の径などの性能がばらつきを生じ
る。このためヘッド完成後に実際にインクまたは他の液
体を充填して品質や性能を確認する必要がある。比較的
ノズル数が少ないユニット構成で一つ一つの性能を確認
できるようにすると、不良ヘッドを採用しないことや性
能のばらつきの等しいヘッドユニット40どうしを組み
合わせてインクジェット記録ヘッドを形成できるので品
質が向上できるとともに生産性が向上する。
【0033】4つのヘッドユニット40に種類の異なっ
た種類のインクを充填したインクジェット記録ヘッドを
構成する場合、インクの物性値である粘度、表面張力等
は各インクで異なるため、インクジェット記録ヘッド内
でインク吐出性能を揃えるためには、性能の異なるヘッ
ドユニットを用いる必要がある。このような要求に対し
ては実施例の構成が有効であり、事前に確認した異なっ
た性能のヘッドユニット40を組み合わせてインクジェ
ット記録ヘッドを構成すると良い。
【0034】実施例では、4つのヘッドユニット40に
それぞれブラック、マゼンタ、シアン、イエローの各イ
ンクを充填したが、用途に応じてブラックインクのみ
を、またはブラックとシアン、マゼンタ、イエローイン
クのいずれか一つを、またはブラックインクとシアン、
マゼンタ、イエローインクのいずれか二つを充填し各ヘ
ッドユニット40のノズルよりそれぞれのインクを吐出
することも可能である。このようにインクにあったヘッ
ドユニット40が選択できインクの物性値を正確に合わ
せなければならないということがなくなる。
【0035】第2の利点としてノズル板43がインクの
吐出平面でそれぞれ分割されているのでカラーインクジ
ェット記録ヘッドを構成する場合、シアン、マゼンタ、
イエローの各色がノズル41面で混色することが無くな
る点である。一般的にインク噴射平面はワイピング機構
等でメンテナンスするが、拭き取り操作で隣接ノズルか
らの他のインクが混じりノズル41上で混色する危険が
あった。各色でノズル板43を別々に持ち各色間にイン
クの回りこみを防止する撥水面45を形成すれば混色を
防ぐことができる。
【0036】
【発明の効果】本発明の実施例におけるインクジェット
ヘッドの構成によると、絶縁性基板上に適当な数量の積
層圧電素子を並べたヘッドユニットの複数を用いてイン
クジェット記録ヘッドを構成するので、積層圧電素子に
おける機械加工面でのリーク電流がなくクロストークの
ない60ノズル以上さらには100ノズルを越えるマル
チノズルヘッドを形成できる。
【0037】さらに実施例におけるインクジェットヘッ
ドの構成によるとヘッドユニットの性能や用途にあわせ
てインクジェット記録ヘッドを構成できるので、カラー
インクの各色に対して最適化した印字ヘッドを制作でき
るとともにインクの各色がノズル板上で交じり合うこと
がなくなった。また、ヘッドユニットの品質が管理でき
ので生産性を向上させることができる。
【0038】さらに実施例におけるインクジェット記録
ヘッドの構成によるとカラー画像記録用の機能を有効に
利用してモノクロでの文字や画像の形成時に、高速で美
しい印刷を可能にし、しかも小型な記録装置が構成でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のインクジェット記録ヘッド全
体の構成を表わす分解斜視図。
【図2】本発明の実施例のヘッドユニットを表わす分解
斜視図。
【図3】本発明の実施例のヘッドユニットを表わす断面
図。
【図4】本発明の実施例のインクジェット記録ヘッド全
体の構成を表わす平面図。
【図5】本発明の実施例のインクジェット記録ヘッドに
よって形成される画像を表す図。
【図6】本発明の実施例と異なるインクジェット記録ヘ
ッド全体の構成を表わす平面図。
【図7】従来技術を表わす分解斜視図。
【符号の説明】
10、40ヘッドユニット 42枠体 43ノズル板 21絶縁性基板 22a,22b集電極 23積層圧電素子 24FPC 25圧電ユニット 26固定部材 27振動板 28流路板

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電素子の変位を利用して圧力室内に充
    填したインクを加圧し圧力室に連通する複数のノズルよ
    りインク滴を噴射する圧電式のインクジェット記録ヘッ
    ドであって副走査方向に第一のノズル列を並べかつ第一
    のノズル列と平行に走査方向に一定の間隔をあけて第二
    ノズル列を並べたインクジェット記録ヘッドにおいて、
    第一のノズル列と第二のノズル列はノズル間のピッチの
    半分だけ副走査方向にずれており、第一ノズル列または
    第二のノズル列で2滴以上のインク滴を用いて一つの画
    素を形成することを特徴とするインクジェット記録ヘッ
    ド。
  2. 【請求項2】 圧電素子の変位を利用して圧力室内に充
    填したインクを加圧し圧力室に連通する複数のノズルよ
    りインク滴を噴射する圧電式のインクジェット記録ヘッ
    ドであって副走査方向に第一のノズル列を並べかつ第一
    のノズル列と平行に走査方向に一定の間隔をあけて第二
    ノズル列を並べ、さらに第3のノズル列を第1のノズル
    列の副走査方向に、第4のノズル列を第2のノズル列の
    副走査方向にそれぞれ並べたインクジェット記録ヘッド
    において、第一のノズル列と第二のノズル列はノズル間
    のピッチの半分だけ副走査方向にずれており、第一ノズ
    ル列では2滴以上のインク滴を用いて一つの画素を形成
    することを特徴とするインクジェット記録ヘッド。
JP7686397A 1997-03-28 1997-03-28 インクジェット記録ヘッド Pending JPH10264375A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008087338A (ja) * 2006-10-02 2008-04-17 Konica Minolta Holdings Inc インクジェットヘッドの駆動基板
US7459176B2 (en) 2003-03-13 2008-12-02 Seiko Epson Corporation Apparatus and method for fabricating functional film
JP2012143736A (ja) * 2011-01-14 2012-08-02 Sumitomo Chemical Co Ltd 光学シートおよびその製造方法
CN108688327A (zh) * 2017-03-27 2018-10-23 海德堡印刷机械股份公司 用于将喷墨印刷头装入到保持件中的方法

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