JPH10264338A - 感熱接着性ラベル - Google Patents

感熱接着性ラベル

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Publication number
JPH10264338A
JPH10264338A JP9022397A JP9022397A JPH10264338A JP H10264338 A JPH10264338 A JP H10264338A JP 9022397 A JP9022397 A JP 9022397A JP 9022397 A JP9022397 A JP 9022397A JP H10264338 A JPH10264338 A JP H10264338A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
label
heat
resin layer
base material
adhesive resin
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP9022397A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuo Hata
哲雄 畑
Masakazu Hirayama
雅一 平山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Seal Inc
Original Assignee
Fuji Seal Inc
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Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Seal Inc filed Critical Fuji Seal Inc
Priority to JP9022397A priority Critical patent/JPH10264338A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】容器に装着した状態でレトルト殺菌処理を行っ
ても、最初の装着状態を維持することのできる感熱接着
性ラベルを提供する。 【解決手段】レトルト殺菌する際の加熱温度で、実質上
収縮しない二軸延伸ポリエステルフィルムによって形成
されたラベル基材11と、このラベル基材11の片面側
に順次積層された印刷層12、アンカーコート層13及
び熱接着性樹脂層14とから構成されている。ラベル基
材11は、10μm〜80μmの厚みを有しており、製
膜後十分にアニール処理を行ったポリエチレンナフタレ
ート等によって形成されたフィルムが使用されている。
熱接着性樹脂層14は、エチレン(メタ)アクリル酸エ
ステル共重合体を溶融押出しコーティングによって、5
μm〜30μm程度の厚さに形成したものであり、10
0℃以下の温度で活性化され、接着性を生じるものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、コーヒー、お茶
等の飲料や食品等を充填した後、レトルト殺菌されるガ
ラス瓶、金属缶等の容器の外周面に装着される感熱接着
性ラベルに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
コーヒー、お茶等の飲料や食品等を充填した後、レトル
ト殺菌されるガラス瓶、金属缶等の容器には、その表面
に直接印刷によって商標、イラスト等のデザイン、商品
情報等が表示されるのが一般的であった。
【0003】ところで、印刷によって容器の表面に直接
商標等の表示を行うと、その容器に充填する内容物が限
定されてしまうため、容器の汎用性に欠け、他品種少量
生産を行うような商品については、製品コスト面で不利
になるので、同一形状の容器に、充填する内容物毎に異
なるタックラベル(粘着ラベル)や感熱接着性ラベルを
装着することにより、容器自体に汎用性を持たせること
が望まれている。
【0004】しかし、缶コーヒー等のように、内容物を
充填した後に、レトルト殺菌される商品にあっては、予
めタックラベルや感熱接着性ラベルを装着した容器に内
容物を充填し、これをレトルト殺菌処理すると、レトル
ト殺菌処理の際、容器に装着されたラベルが、110℃
〜130℃の高温加圧状態の熱水や蒸気に晒されるの
で、それによって、容器に装着したラベルが剥がれてし
まうといった問題がある。さらに、容器に装着するラベ
ルが感熱接着性ラベルの場合は、レトルト殺菌処理の際
の熱によって、熱接着性樹脂層が軟化すると共にラベル
基材が収縮することで、ラベル基材にズレや浮きが生じ
ると共にラベル基材の片面側に形成された熱接着性樹脂
層がラベル基材の周縁からはみ出して商品の外観が悪く
なるといった種々の問題があり、現実的には、レトルト
殺菌される缶コーヒー等の商品の容器に予めラベルを装
着することは困難であった。
【0005】また、レトルト殺菌した後、容器にタック
ラベルや感熱接着性ラベルを装着すれば、上述した問題
は解消されるが、食品会社等は、ラベルが装着された容
器を容器業者から購入し、これに内容物を充填した後、
レトルト殺菌処理を施して商品を出荷するほうが社内の
工程が簡単で好ましいため、近年、ラベルの装着を自社
で行う食品会社等が減少しているのが現状である。
【0006】そこで、この発明の課題は、容器に装着し
た状態でレトルト殺菌処理を行っても、上述したような
種々の不都合が生じない感熱接着性ラベルを提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明は、レトルト殺菌される容器に装着される
感熱接着性ラベルであって、前記容器をレトルト殺菌す
る際の加熱温度で、実質上収縮しない二軸延伸ポリエス
テルフィルムからなるラベル基材と、このラベル基材の
片面側に形成された、活性化温度が100℃以下の熱接
着性樹脂層とを備えた感熱接着性ラベルを提供するもの
である。
【0008】特に、前記ラベル基材を、二軸延伸ポリエ
チレンナフタレートフィルムによって形成しておくと、
レトルト殺菌処理時におけるラベル基材の収縮を極めて
小さく抑えることができる。なお、本発明において使用
されるポリエチレンナフタレートは、ポリエチレンナフ
タレートのホモポリマーやコポリマー及びポリエチレン
ナフタレートを50%以上含有したポリエステル系樹脂
のブレンドポリマーである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態について図面を
参照して説明する。図1に示すように、この感熱接着性
ラベル1は、缶コーヒー等の金属缶の外装用ラベルであ
り、レトルト殺菌する際の加熱温度で、実質上収縮しな
い二軸延伸ポリエステルフィルムによって形成されたラ
ベル基材11と、このラベル基材11の片面側に順次積
層された印刷層12、アンカーコート層13及び熱接着
性樹脂層14とから構成されている。
【0010】前記ラベル基材11は、10μm〜80μ
m、好ましくは、20μm〜50μmの厚みを有してお
り、レトルト殺菌する際の加熱温度で、実質上収縮しな
い二軸延伸ポリエステルフィルムとして、製膜後十分に
アニール処理を行ったポリエチレンテレフタレート、ポ
リエチレンナフタレート、ポリブチレンテレフタレート
等によって形成されたフィルムを使用することができ
る。
【0011】特に、ポリエチレンナフタレートを50%
以上含む二軸延伸ポリエステルフィルムによって形成さ
れたラベル基材11は、耐熱性、耐アルカリ性に優れて
いるので、飲料等を充填する際に、アルカリ水溶液で洗
浄される食品容器の外装用ラベルに適している。
【0012】また、この感熱接着性ラベル1では、前記
ラベル基材11として、ポリエチレンナフタレート等に
よって形成された単層フィルムを使用しているが、これ
に限定されるものではなく、複層フィルムを使用するこ
ともできる。
【0013】なお、ここにいう「実質上収縮しない」と
は、前記ラベル基材11を、レトルト殺菌処理の環境下
においた状態、例えば、125℃の熱水に30分間浸漬
した状態で、収縮率が0.5%以下、好ましくは0.2
%以下であるという意味であり、かかる特性を有するよ
うに、二軸延伸ポリエステルフィルムに十分なアニール
処理を施す必要がある。
【0014】前記印刷層12は、前記ラベル基材11の
全面に又は部分的に、グラビア印刷等の公知の印刷技術
を用いて形成したものであり、特に、ポリエステルウレ
タン系樹脂成分を含む2液硬化型インキを用いてグラビ
ア印刷するのが望ましい。
【0015】前記熱接着性樹脂層14は、前記アンカー
コート層13上に、エチレンアクリル酸エチル等のエチ
レンアクリル酸エステル共重合体や、エチレンメタクリ
ル酸メチル等のエチレンメタクリル酸エステル共重合体
を溶融押出しコーティングによって、5μm〜30μm
程度の厚さに形成したものであり、100℃以下の温
度、好ましくは70℃〜90℃の温度で活性化され、接
着性を生じるものである。
【0016】この熱接着性樹脂層14の形成材料として
は、エチレン系の共重合体を使用することが望ましく、
前記エチレンアクリル酸エステル共重合体、エチレンメ
タクリル酸エステル共重合体以外に、エチレンアクリル
酸共重合体が適しており、さらに、アイオノマー樹脂等
を使用することもできる。
【0017】なお、上述した各樹脂は、金属缶の外装用
ラベルの熱接着性樹脂層に適したものであるが、ガラス
瓶の外装用ラベルの熱接着性樹脂層は、アクリル酸エチ
ル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸−2−エチルヘ
キシル等のエチレン(メタ)アクリル酸エステル共重合
体やエチレン(メタ)アクリル酸共重合体等と、エポキ
シ基を有するオレフィン系重合体のシラングラフト変性
体等のシラン変性ポリオレフィンとを混合した樹脂によ
って形成することが望ましい。
【0018】また、前記熱接着性樹脂層14は、上述し
た樹脂を混合したり、粘着付与剤、安定剤、改質剤等を
適宜添加したものであってもよい。
【0019】また、この熱接着性樹脂層14の形成方法
としては、熱接着性樹脂層14を比較的厚く、しかも均
一な厚さに効率よく形成するためには、上述した溶融押
出しコーティングが望ましいが、前記樹脂を溶融状態で
塗布することもできる。
【0020】なお、前記アンカーコート層13は、前記
熱接着性樹脂層14の印刷層12に対する接着性を向上
させるために設けられたものであり、必ずしも設ける必
要はない。
【0021】以上のように構成された感熱接着性ラベル
1は、金属缶等の容器に予め装着された状態でレトルト
殺菌処理された場合でも、前記ラベル基材11がほとん
ど収縮しないので、前記熱接着性樹脂層14がラベル基
材11の周縁からはみ出したり、装着されたラベル自体
がずれたり、浮き上がったりすることがなく、レトルト
殺菌処理を行った後においても、最初の装着状態を維持
することができる。
【0022】また、この感熱接着性ラベル1の前記熱接
着性樹脂層14は、100℃以下で活性化するため、ラ
ベルを金属缶等の容器に装着する際に、前記熱接着性樹
脂層14を極端に高い温度で加熱する必要がなく、少な
い加熱エネルギで効率よくラベルの装着を行うことがで
きる。なお、前記熱接着性樹脂層14が100℃以下で
活性化することから、100℃以上に加熱されるレトル
ト殺菌処理の際に、前記熱接着性樹脂層14が再度活性
化されて軟化するが、前記熱接着性樹脂層14は、軟化
しても接着性を有しているため、ラベル自体が容器から
剥がれることがなく、特に問題とはならない。
【0023】
【発明の効果】以上のように構成された感熱接着性ラベ
ルは、レトルト殺菌処理の際に、ラベル基材がほとんど
収縮しないので、ラベルのズレや浮きが生じることがな
く、しかも、熱接着性樹脂層がラベル基材の周縁からは
み出し、そこにゴミや埃が付着して商品の外観が悪くな
るといったこともない。
【0024】また、熱接着性樹脂層の活性化温度が10
0℃以下であるので、ラベル装着の際に、熱接着性樹脂
層を極端に高い温度で加熱する必要もなく、効率よくラ
ベルの装着作業を行うことができる。
【0025】特に、ラベル基材が、二軸延伸ポリエチレ
ンナフタレートフィルムによって形成されたものにあっ
ては、レトルト殺菌処理時のラベル基材の収縮が極めて
小さくなるので、レトルト殺菌処理を行う容器に装着す
るラベルとして最適の特性を備えたものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる一実施形態を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 感熱接着性ラベル 11 ラベル基材 12 印刷層 13 アンカーコート層 14 熱接着性樹脂層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レトルト殺菌される容器に装着される感
    熱接着性ラベルであって、 前記内容物が充填された容器をレトルト殺菌する際の加
    熱温度で、実質上収縮しない二軸延伸ポリエステルフィ
    ルムからなるラベル基材と、 このラベル基材の片面側に形成された、活性化温度が1
    00℃以下の熱接着性樹脂層とを備えた感熱接着性ラベ
    ル。
  2. 【請求項2】 前記ラベル基材が、二軸延伸ポリエチレ
    ンナフタレートフィルムによって形成されている請求項
    1に記載の感熱接着性ラベル。
JP9022397A 1997-03-24 1997-03-24 感熱接着性ラベル Withdrawn JPH10264338A (ja)

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JP9022397A JPH10264338A (ja) 1997-03-24 1997-03-24 感熱接着性ラベル

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JP9022397A JPH10264338A (ja) 1997-03-24 1997-03-24 感熱接着性ラベル

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Publication Number Publication Date
JPH10264338A true JPH10264338A (ja) 1998-10-06

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ID=13992496

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JP9022397A Withdrawn JPH10264338A (ja) 1997-03-24 1997-03-24 感熱接着性ラベル

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JP (1) JPH10264338A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000019395A1 (en) * 1998-09-24 2000-04-06 Leonard James Scott A label
JP2004093830A (ja) * 2002-08-30 2004-03-25 Fuji Seal Inc 感熱ラベル及び感熱ラベルの剥離方法
US7526846B2 (en) 2004-10-15 2009-05-05 Fujifilm Dimatix, Inc. Forming piezoelectric actuators

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000019395A1 (en) * 1998-09-24 2000-04-06 Leonard James Scott A label
JP2004093830A (ja) * 2002-08-30 2004-03-25 Fuji Seal Inc 感熱ラベル及び感熱ラベルの剥離方法
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Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20040601