JPH10264312A - 透光性複合石材およびその製造法 - Google Patents

透光性複合石材およびその製造法

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JPH10264312A
JPH10264312A JP7002897A JP7002897A JPH10264312A JP H10264312 A JPH10264312 A JP H10264312A JP 7002897 A JP7002897 A JP 7002897A JP 7002897 A JP7002897 A JP 7002897A JP H10264312 A JPH10264312 A JP H10264312A
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JP
Japan
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marble
glass plate
composite stone
translucent
bonded
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JP7002897A
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Takeo Kariya
武郎 苅谷
Yoshinori Murayama
美則 村山
Tomohiko Mihoya
友彦 三保谷
Masanori Yamakita
正憲 山北
Toshihiro Suzuki
俊博 鈴木
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Central Glass Co Ltd
Original Assignee
Central Glass Co Ltd
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    • B32B17/06Layered products essentially comprising sheet glass, or glass, slag, or like fibres comprising glass as the main or only constituent of a layer, next to another layer of a specific material
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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Ceramic Engineering (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Joining Of Glass To Other Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ガラス板と大理石をポリ・ビニール・ブチラー
ル(PVB)膜を介して合わせ接着した透光性複合石
材、およびその製造法に関する。 【解決手段】ガラス板2の片面側、若しくは両面側に大
理石3の薄板をポリビニールブチラール等の合わせ用中
間膜4を介して重ね合わせ、ガラス板2と大理石3間の
脱気と共に、加熱して接着するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はガラス板と大理石を
ポリ・ビニール・ブチラール(PVB)膜を介して合わ
せ接着した透光性複合石材、およびその製造法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より大理石等の石材はその斑紋状模
様の美しさより、外壁材および内装材として広く使用さ
れ、豪華さ、高級感が得られるものとして認識されてい
る。
【0003】また、この大理石等の石材を厚さ25mm
程度以下の厚さにスライスした石材は光を透過させるこ
とより、淡い光を通す材料として使用されていることも
知られているが、石材はその厚さを薄くスライスしてい
くと、脆性ゆえに強度も落ち、そのままでは外壁材や内
装材として使用することはできず、下地材に接着させる
等の様々な工夫が必要となってくる。特に光を透過させ
たい場合はガラス板やアクリル板と接着させることが知
られている。
【0004】例えば、特開平7−112507号公報に
は、光が透過しえる厚さに切断された大理石若しくは御
影石からなる石材と、透明で適宜厚さのガラス板若しく
は合成樹脂板からなる透光補強板材とが、アクリル系嫌
気性接着剤からなり、その厚さが少なくとも0.5mm
以上の透明で且弾性を有する接着層により積層されてな
る建装材であり、石材とガラス板若しくは合成樹脂板か
らなる透光補強板材間に接着剤を塗布あるいは注入させ
たものが開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】特開平7−11250
7号公報のものは、大理石等の石材とガラス板若しくは
合成樹脂板とをアクリル系嫌気性接着剤で接着したもの
であるが、接着面全体の完全な脱気が容易でなく、接着
後の長期間の面外方向からの風圧力や相関変位等の荷重
による変形の繰り返しにより、密着性が低下して接着面
に空気が進入し、アクリル樹脂部分にひび割れ等の発生
し、見栄え等の意匠性が低下するという恐れがあった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、ガラス板と大
理石の薄板との密着性が大で、接着を強固とし、風圧荷
重等による変形があっても接着力を低下させず、大理石
の持つ高級感を維持して、光の透過時には斑紋状の模様
から創造される光の輝きにより意匠性をもたせることを
目的として、ガラス板の片面側、若しくは両面側に大理
石の薄板を合わせ用中間膜を介して重ね合わせ、ガラス
板と大理石間の脱気と共に、加熱して接着するように
し、また、前記合わせ用中間膜がポリビニールブチラー
ル(PVB)膜であり、さらにまた、前記大理石の厚み
が6〜9mmの透光性の薄板である透光性複合石材と、
ガラス板の片面側、若しくは両面側に大理石の薄板を合
わせ用中間膜を介して重ね合わせ、ガラス板と大理石間
の接着面を減圧脱気させながら、加圧容器内で加圧およ
び加熱して接着するようにし、また、前記大理石の薄板
として接着前に予め薄くスライスし、その表面を研磨し
て平坦化させたものとした透光性複合石材の製造法を提
供する。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の透光性複合石材は、透明
なガラス板の片面側、若しくは両面側に大理石の薄板を
合わせ用中間膜であるポリビニールブチラール膜(PV
B膜)を介して重ね合わせ、接着させたものである。
【0008】本発明の如く薄くスライスした大理石と透
明なガラス板をPVB膜を介して接着した透光性複合石
材は、大理石の持つ高級感、重量感を損なうことなく、
石材を薄くスライスしたことによる脆性は、ガラス板と
のPVB膜を介して接着させたことにより解消され、ま
たその接着力もPVB膜により強固なものとなってい
る。
【0009】また本発明の透光性複合石材を外壁材また
は間仕切材、衝立等として、反対面側からの陽光や光源
等となるように配置すれば、大理石の持つ斑紋状の模様
を通して透過光が散乱し、その透過量の大小により斑紋
状の意匠性に優れた透光性石材とすることができる。
【0010】さらに、内装材として設け、内装材と建物
下地材間に照明を設ければ、大理石の斑紋状の模様を浮
かび上がらせることができ、あるいは箱状にして内部に
照明を設けた照明ボックスとすれば、斑紋状の模様が光
り輝き斬新なデザインの照明ボックスとなる。
【0011】さらにまた、本発明の透光性複合石材板
は、使用する大理石を予め所定の板厚に薄くスライス
し、その両面を研磨して平滑化させておき、縦横が同寸
法のガラス板とPVB膜を介して重ね合わせ、加熱して
ガラス板と大理石間の接着面の脱気をしながら仮接着さ
せた後、加圧容器(オートクレーブ)内にセットし、所
定温度と所定圧力を所定時間与えてガラス板と大理石の
薄板を接着するようにしたことにより、接着面に気泡も
なく密着性に非常に優れた透光性複合石材とすることが
できる。
【0012】尚、大理石薄板の厚みとして、薄すぎると
切断加工が困難であり、厚すぎると透光性が低下するた
め、切断厚みは6〜9mm程度が望ましい。また、接着
するガラス板の厚みも強度等より8〜12mm程度とす
る。さらに加圧容器(オートクレーブ)内での温度は1
10〜140℃とした。
【0013】このように、PVB膜を用いてガラス板と
大理石の薄板とを接着すれば、大理石を薄くスライスす
る時に反りが発生しても、PVB膜での接着によって反
りが吸収され、フラットなものとすることができ、また
PVB膜による接着力が約100〜150kg/cm2
となり、強固な接着力が得られた。
【0014】
【実施例】以下、本発明に係わる透光性複合石材につい
て、図面に基づき詳細に説明するが、本発明は以下の実
施例に限定されるものではない。 〔実施例1〕図1に示すように縦1,000mm、横
2,000mm、厚み10mmの透明なガラス板2と、
縦横がガラス板2と同寸法で厚み8mm程度にスライス
した大理石3を用意した。いずれも周縁端辺部にシーミ
ング処理を行い、大理石3の薄板については両面共に研
磨し、特にガラス板2との接着面側をガラス板2並に平
坦となるように研磨した。
【0015】該ガラス板2と該大理石3の薄板間に厚さ
0.76mmのポリビニールブチラールの合わせ用中間
膜4を介して重ね合わせ、加熱状態で上下に配置したロ
ール間を通過させて接着面の空気を追い出すと共に、該
ガラス板2と該大理石板3を仮接着させる。この後仮接
着した透光性複合石材1の周辺部にタイヤチューブを被
せて真空ポンプ等により接着面を減圧させる状態にし
て、加圧容器(オートクレーブ)内に入れて130℃の
温度で、約13kg/cm2の圧力を加えながら、所定
時間を要して、接着面内を減圧させて空気を完全に押し
出し、ガラス板2と大理石3の薄板を接着させて本接着
させた。
【0016】これにより接着面に気泡のない、約100
kg/cm2以上の強い接着力の得られる透光性複合石
材1とすることができた。この透光性複合石材1を内装
材として使用する場合、内装材と建物下地材間に照明を
設ければ、大理石の斑紋状の模様を浮かび上がらせるこ
とができ、あるいは箱状にして内部に照明を設けた照明
ボックスとすれば、斑紋状の模様が光り輝き斬新なデザ
インの照明ボックスとすることができる。 〔実施例2〕図2に示すように、ガラス板2の両面側に
PVB膜4を介して大理石3、3の薄板を接着する。こ
の後、仮接着した透光性複合石材1を減圧ゴム袋内に入
れ、透光性複合石材1の周辺部にタイヤチューブを被せ
て真空ポンプ等により接着面を減圧させる状態にして、
加圧容器(オートクレーブ)内に入れて110〜140
℃の温度で、約13kg/cm2の圧力を加えながら、
所定時間を要して、接着面内を減圧させて空気を完全に
押し出し、ガラス板2と大理石3の薄板を接着させて本
接着させた。
【0017】これにより接着面に気泡のない、約100
kg/cm2以上の強い接着力の得られる透光性複合石
材1とすることができた。この場合、透光性複合石材
1’の両面が大理石3、3であるため、室内の間仕切材
や衝立としても使用可能である。
【0018】以上好適な実施例について述べたが、本発
明はこれに限定されるものではなく種々の応用が考えら
れるものである。ガラス板2としては生板ガラス、半強
化ガラス、強化ガラス板、あるいは前記ガラス板を組み
合わせPVB、EVAで接着した合わせガラス板、ある
いは複層ガラス板であっても良い。
【0019】また、合わせ接着後のガラス板面に飛散防
止膜を貼着したものも含まれる。ポリビニールブチラー
ル膜は通常の合わせガラスに用いるものであって、その
厚みも0.76mmに限るものではない。
【0020】
【発明の効果】薄く切断した大理石と透明なガラス板と
をポリ・ビニール・ブチラール膜(PVB膜)を介して
貼り合わせたことにより、接着面の密着性および接着性
が非常に優れたものとなり、大理石の厚みを薄くしたこ
とによる脆性が解消され、切断時の反りも吸収でき、接
着面の弾力性もあり、大理石の本来持つ美しい斑紋模様
による高級感と石材の持つ重量感を損なうこともなく、
また大理石部の厚みを薄くしたことにより淡い光を通す
透光板材として意匠性に優れた外装材、内装材および照
明器具等の材料となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を説明する透光性複合石材の断
面図。
【図2】本発明の変形実施例を説明する透光性複合石材
の断面図。
【符号の説明】
1、1’ 透光性複合石材 2 ガラス板 3 大理石 4 中間膜(PVB膜)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 俊博 東京都千代田区神田錦町三丁目7番地1 セントラル硝子株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガラス板の片面側、若しくは両面側に大理
    石の薄板を合わせ用中間膜を介して重ね合わせ、ガラス
    板と大理石間の脱気と共に、加熱して接着するようにし
    たことを特徴とする透光性複合石材。
  2. 【請求項2】前記合わせ用中間膜がポリビニールブチラ
    ール(PVB)膜であることを特徴とする請求項1記載
    の透光性複合石材。
  3. 【請求項3】前記大理石の厚みが6〜9mmの透光性の
    薄板であることを特徴とする請求項1乃至2記載の透光
    性複合石材。
  4. 【請求項4】ガラス板の片面側、若しくは両面側に大理
    石の薄板をPVB等の合わせ用中間膜を介して重ね合わ
    せ、ガラス板と大理石間の接着面を減圧脱気させなが
    ら、加圧容器内で加圧および加熱して接着するようにし
    たことを特徴とする透光性複合石材の製造法。
  5. 【請求項5】前記大理石の薄板として接着前に予め薄く
    スライスし、その表面を研磨して平坦化させたものとし
    たことを特徴とする請求項4記載の透光性複合石材の製
    造法。
JP7002897A 1997-03-24 1997-03-24 透光性複合石材およびその製造法 Pending JPH10264312A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020072636A (ko) * 2001-03-12 2002-09-18 주식회사 솔나노켐 석재패널 및 그 제조방법
EP1384573A1 (en) * 2002-07-22 2004-01-28 Cristales Curvados S.A. Multilayered glass plate with intermediate decorative sheet
KR100434865B1 (ko) * 2002-05-06 2004-06-07 김성태 단열재 부착 석재패널의 제조방법
KR100438853B1 (ko) * 2001-11-30 2004-07-05 이상후 유리접합 석재패널 및 그 제작방법

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KR20020072636A (ko) * 2001-03-12 2002-09-18 주식회사 솔나노켐 석재패널 및 그 제조방법
KR100438853B1 (ko) * 2001-11-30 2004-07-05 이상후 유리접합 석재패널 및 그 제작방법
KR100434865B1 (ko) * 2002-05-06 2004-06-07 김성태 단열재 부착 석재패널의 제조방법
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Effective date: 20040205