JPH10264240A - 耐熱容器の成形装置 - Google Patents

耐熱容器の成形装置

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JPH10264240A
JPH10264240A JP9145297A JP9145297A JPH10264240A JP H10264240 A JPH10264240 A JP H10264240A JP 9145297 A JP9145297 A JP 9145297A JP 9145297 A JP9145297 A JP 9145297A JP H10264240 A JPH10264240 A JP H10264240A
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heat treatment
preform
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blow molding
mold
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Koichi Sato
晃一 佐藤
Yoichi Tsuchiya
要一 土屋
Atsushi Sakurai
篤志 桜井
Yoichi Nezu
陽一 祢津
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Nissei ASB Machine Co Ltd
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  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 中間成形品の形状、寸法を安定させた状態
で、耐熱性と生産性及び賦形性の向上を図ることができ
る耐熱容器の成形装置を提供する。 【解決手段】 プリフォーの供給部110と、プリフォ
ームの加熱ステーション112と、プリフォームの転送
部114と、プリフォームのブロー成形ステーション1
16を機台上に配設する。加熱ステーション112は並
列に配設された直線状の第1搬送路200を複数個有す
る。ブロー成形ステーション116は同時に受渡された
プリフォームを間欠搬送する転送部114に連結された
第2搬送路400を有する。さらに第2搬送路400に
沿ってプリフォームの一次ブロー成形部403と、一次
成形品を熱処理する一次熱処理部と、一次熱処理中間成
形品を熱処理する二次熱処理部405と、二次熱処理中
間成形品の最終ブロー成形部406を配設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐熱容器の成形装
置に関し、特に、ポリエチレンテレフタレート(以下、
PETと称す。)等の合成樹脂を成形して得られる耐熱
容器の成形装置に関する。
【0002】
【背景技術】一般に、二軸延伸ブロー容器と称される合
成樹脂性の薄肉の包装容器は、射出或いは押し出し成形
によって得られた延伸適温のプリフォームを金型内に位
置させ、容器の長手方向に相当する縦方向に延伸させる
と共に、内部に吹き込んだ気体の圧力によって横方向に
膨張させることで得られる。
【0003】ところで、前述した容器に用いられる材質
の選択によっては、内部に例えば加熱殺菌された果汁飲
料等の高温の内容物を充填した場合に、容器が変形して
しまうという耐熱性の問題がある。
【0004】例えば、PET製の容器は、耐熱性に問題
がある。
【0005】そこで、PET容器に耐熱性を与える種々
の成形装置が提案されている。
【0006】例えば、本願出願人は、先に特開平8−1
87768号公報に示されるような耐熱容器の成形装置
を提案している。
【0007】この耐熱容器の成形装置は、最終成形品よ
りも大きな一次ブロー成形品を成形した後、一次ブロー
成形品の外形とほぼ同じ形状のキャビティ面を持つ熱処
理型によって150〜220℃の高温で熱処理を施し、
熱処理型から取り出して軟化状態にある中間成形品を最
終形成品のキャビティ面を持つ最終ブロー成形型内でブ
ロー成形して耐熱性のある容器を成形するようにしてい
る。
【0008】この耐熱容器の成形装置によれば、その目
的である耐熱性に優れた容器を成形することができ、更
に短時間に所望の熱処理を行うことができることや、熱
処理後の収縮した中間成形品の形状や大きさが安定して
いることなどの多くの優れた特徴を有する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
耐熱容器の成形装置にあっては、生産性の観点から見る
と、熱処理型を用いたことで、従来の熱風による熱処理
に比べはるかに生産性は向上したが、通常の炭酸飲料容
器のような成形サイクルに比べれば、熱処理分だけ時間
を多く必要としており、更なる生産性の向上が望まれて
いる。
【0010】また、熱処理型による熱処理終了時の排気
や、熱処理から最終ブロー成形に至るまでの搬送時の温
度低下によって、最終ブロー成形時における賦形性の悪
化が生じやすい。
【0011】更に、一次ブロー成型品の外形状を有する
熱処理型によって150〜220℃の高温で熱処理する
際、底型とネック支持部材(ネックガイド等)は通常低
温(30〜100℃)に保持するため、その境界部分で
熱の移動が行われやすく、その付近における熱処理型の
実温が低下する状態が生じやすい。
【0012】その為、設置部からヒール部にかけての部
分と、首下部から肩部にかけての部分の耐熱性が他の部
分に比べて低下しやすい。
【0013】また、上記2つの部分は、通常胴部に比べ
て厚肉で、配向度も低く、熱も伝わりにくいため、更に
胴部に比べて耐熱性が低下する傾向にある。
【0014】本発明の目的は、中間成形品の形状、寸法
を安定させた状態で、更なる耐熱性の向上、生産性の向
上及び賦形性の向上を図ることのできる耐熱容器の成形
装置を提供することにある。
【0015】本発明の他の目的は、肩部およびヒール部
の耐熱性を向上させることのできる耐熱容器の成形装置
を提供することにある。
【0016】本発明の更に他の目的は、プリフォームの
受取りからプリフォームの加熱、ブロー成形までを大き
なスペースを要することなく効率良く行うことのできる
耐熱容器の成形装置を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、プリフォームを供給する供
給部と、前記供給部から供給された前記プリフォームを
加熱する加熱ステーションと、前記加熱ステーションで
加熱された前記プリフォームを転送する転送部と、前記
転送部から転送された前記プリフォームをブロー成形し
て容器を成形するブロー成形ステーションが機台上に配
設され、前記加熱ステーションは、並列に配置された直
線状の第1搬送路を複数個有し、前記第1搬送路は、一
端を供給部に、他端を転送部に結合され、前記供給部と
転送部は、第1搬送路の数に相当する数のプリフォーム
を同時に受け渡す機構をそれぞれ有しており、前記ブロ
ー成形ステーションは、同時に受け渡されたプリフォー
ムを間欠搬送する転送部に結合された第2搬送路を有
し、さらに、前記第2搬送路に沿って、プリフォームを
一次ブロー成形型によりブロー成形して一次成形品を成
形する一次ブロー成形部と、前記一次成形品を一次熱処
理型内で内部から加圧しつつ前記一次熱処理型内面に接
触させて熱処理する一次熱処理部と、前記一次熱処理を
経た中間成形品を金型外で熱処理する二次熱処理部と、
前記二次熱処理を経た中間成形品を加熱した最終ブロー
成形型内で最終成形品の形状にブロー成形する最終ブロ
ー成形部とを配設したことを特徴とする。
【0018】本発明によれば、第1搬送路を直線状で、
複数個を並列に設けたので、最小限の面積で加熱ステー
ションを配置することができ、同時に多くのプリフォー
ムを搬送することができ、プリフォームの搬送スペース
を最小限に抑えて、加熱効率を向上させることができ
る。
【0019】さらに、先行技術のように同時にブロー成
形される複数個のプリフォームを1つの加熱ボックス内
で同時に加熱しないので、各プリフォームの温度をコン
トロールしやすい。特に、ブロー成形ステーションで
は、同時に加熱された複数のプリフォームを第2搬送路
によって同時に搬送して同時にブロー成形を行うこと
で、ブロー成形時の品質むらを防止することができる。
【0020】そして、更にブロー成形ステーションで
は、一次熱処理部において熱処理されることで結晶化が
促進され、歪みが除去された一次成形品は、軟化収縮状
態の中間成形品となり、二次熱処理部において金型外で
熱処理することで、更に結晶化を促進させて耐熱性を向
上させ、且つ、熱処理終了時の排気や搬送時の温度低下
による最終ブロー成形時の賦形性の悪化を防止すること
ができる。
【0021】また、一次熱処理における一次熱処理型内
の熱処理時間を短縮しても、更に二次熱処理部において
金型外で熱処理することができるので、成形サイクルを
短縮し、生産性を著しく向上することができる。
【0022】請求項2の発明は、請求項1において、前
記供給部は、前記第1搬送路と同じ数のプリフォームを
第1搬送路のピッチで整列させる整列機構と、前記プリ
フォームを正立状態から反転させて倒立状態で第1搬送
路へと受け渡す反転受渡し機構とを有し、前記整列機構
は、前記プリフォームを複数正立状態で保持する保持部
材と、前記保持部材をプリフォームの連続搬送位置で前
記第1搬送路と同じ数のプリフォームを受け取らせ所定
の受渡し位置まで移送して位置決めする移送機構とを有
し、前記反転受渡し機構は、前記整列機構により第1搬
送路のピッチに整列された前記プリフォームのネック部
を把持する複数の第1把持部材と、前記第1把持部材を
開閉して前記プリフォームの把持、解放を行わせる第1
開閉機構と、前記第1把持部材を昇降させて前記プリフ
ォームの取出し、受渡しを行わせる第1昇降機構と、前
記第1把持部材を反転させる反転機構とを有することを
特徴とする。
【0023】本発明によれば、請求項1の状態に加え、
供給部では整列機構により第1搬送路のピッチで複数の
プリフォームを整列、位置決めし、この整列したプリフ
ォームを反転受渡し機構により正立状態から反転させ
て、倒立状態で加熱ステーションへと受け渡すため、連
続供給された正立状態のプリフォームを所定ピッチの倒
立状態で容易且つ確実に受け渡すことができる。
【0024】請求項3の発明は、請求項1または2にお
いて、前記転送部は、前記閣第1搬送路によって加熱さ
れた前記プリフォームのネック部を把持する複数の第2
把持部材と、前記第2把持部材を開閉して前記プリフォ
ームの把持、解放を行わせる第2開閉機構と、前記第2
把持部材を昇降させて前記プリフォームの取出し、受渡
しを行わせる第2昇降機構と、前記第2把持部材の上下
をそのままに前記第2把持部材を前記加熱ステーション
側からブロー成形ステーション側へと移動させる移動機
構とを有して倒立状態の前記プリフォームを倒立状態の
まま前記ブロー成形ステーションに受け渡す転送機構を
有することを特徴とする。
【0025】本発明によれば、請求項3の状態に加え、
転送部では第2把持部材と、第2開閉機構と、第2昇降
機構と移動機構とを有する転送機構により、同時に加熱
されたプリフォームを倒立状態のまま、確実にブロー成
形ステーションに受け渡すことができる。
【0026】請求項4の発明は、プリフォームを受け取
る受取部と、前記受取部で受け取ったプリフォームを一
次ブロー成形型によりブロー成形して一次成形品を成形
する一次ブロー成形部と、前記一次ブロー成形部でブロ
ー成形された一次成形品を一次熱処理型内で内部から加
圧しつつ前記一次熱処理型内面に接触させて熱処理する
一次熱処理部と、前記一次熱処理を経た中間成形品を金
型外で熱処理する二次熱処理部と、前記二次熱処理を経
た中間成形品を加熱した最終ブロー成形型内で最終成形
品の形状にブロー成形する最終ブロー成形部と、前記各
部へ同時成形個数ずつ各成形品を搬送する、短辺及び長
辺を有する略矩形状の搬送路とを有し、前記搬送路の前
記長辺の一辺に前記一次ブロー成形部、一次熱処理部、
二次熱処理部及び最終ブロー成形部を配設したことを特
徴とする。
【0027】本発明によれば、搬送路の長辺の一辺に一
次ブロー成形部、一次熱処理部、二次熱処理部及び最終
ブロー成形部を配設することで、短辺の長さを短くして
短辺方向に広がるのを防止し、設置面積を小さくして省
スペース化を図ると共に、一次ブロー成形型、一次熱処
理型及び最終ブロー成形型等の型閉め機構を長辺間に設
置して短変換のスペースを有効利用することができる。
【0028】また、一次熱処理部において一次熱処理型
内で熱処理された一次ブロー成形品は、結晶化が促進さ
れ、金型から取り出された際に生じる収縮によって、残
留歪みが除去される。
【0029】更に、その軟化収縮状態の中間成形品を二
次熱処理部において金型外で熱処理することで、更に結
晶化を促進させて耐熱性を向上させ、且つ、熱処理終了
時の排気や搬送時の温度低下による最終ブロー成形時の
賦形性の悪化を防止することができる。
【0030】また、一次熱処理部における一次熱処理型
内の熱処理時間を短縮しても、更に、二次熱処理部にお
いて金型外で熱処理することができるので、成形サイク
ルを短縮し、生産性を著しく向上することができる。
【0031】請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれ
かにおいて、前記二次熱処理部は、前記中間成形品の外
側に複数の赤外線ヒータを配置し、前記中間成形品の搬
送方向前後に搬送用の開口部を形成した二次熱処理ボッ
クスと、前記二次熱処理ボックス内の中間成形品を自転
させる自転機構とを有し、前記開口部には、少なくとも
前記一次熱処理型及び最終ブロー成形型の型締め前に前
記開口部を閉塞するシャッター機構が設けられているこ
とを特徴とする。
【0032】本発明によれば、請求項1又は4の状態に
加え、二次熱処理部で、赤外線ヒータにより熱処理を行
うため、赤外線を吸収しやすい合成樹脂製の中間成形品
を効率よく熱処理することができる。
【0033】また、赤外線ヒータは、通常固定状態で使
用されており、収縮前の一次ブロー成形品を熱処理する
際に用いると、熱処理時間が経過するにつれて一次ブロ
ー成形品の大きさが変化してしまい、ヒータの配置や温
度コントロールなどが難しいが、収縮した状態の中間成
形品を加熱しても既に収縮することで残量応力が除去さ
れているので、それ以上ほとんど収縮せず、ヒータの配
置や温度コントロールが容易になる。
【0034】また、二次熱処理時に自転機構によって中
間成形品を自転させるため、中間成形品を周方向で均一
に熱処理することができる。
【0035】更に、二次熱処理ボックスの搬送用の開口
部をシャッター機構で閉塞出来るようにすることで、赤
外線ヒータの輻射熱による熱処理に加え、二次熱処理ボ
ックス内の雰囲気によっても中間成形品を加熱すること
ができる。
【0036】そして更に、一次熱処理型及び最終ブロー
成形型の型締め前に開口部をシャッター機構により閉塞
することで、型締め時のエアーによって中間成形品が冷
却されてしまうのを防止することができる。
【0037】請求項6の発明は、請求項5において、前
記二次熱処理ボックスには、前記中間成形品のネック部
付近を前記赤外線ヒータから遮蔽するための遮蔽板と、
前記中間成形品のネック部付近に冷却エアをを供給する
ための冷却エア供給手段とが設けられていることを特徴
とする。
【0038】本発明によれば、請求項5の状態に加え、
二次熱処理ボックスに設けた遮蔽板により中間成形品の
ネック部付近を赤外線ヒータから遮蔽することができ、
ネック部の変形や搬送部材の熱による悪影響をより確実
に防止することができる。
【0039】また、中間成形品のネック部付近に冷却エ
ア供給手段により冷却エアを供給することで、更に一層
ネック部の変形を防止することができる。
【0040】請求項7の発明は、請求項6において、前
記赤外線ヒータは、前記中間成形品の縦軸方向に複数本
設けられており、その内、前記中間成形品の肩部とヒー
ル部を主に加熱するための赤外線ヒータが他の赤外線ヒ
ータよりも前記中間成形品の縦軸の近くに配置されるこ
とを特徴とする。
【0041】本発明によれば、請求項6の状態に加え、
特に、耐熱性の低下しがちな肩部とヒール部付近を他の
部分よりも積極的に加熱することができるので、耐熱性
を向上させることができる。
【0042】これも、収縮後の中間成形品を熱処理する
ために、ヒータの配置を予め設定できるのであって、収
縮前の一次ブロー成形品を金型外で熱処理する場合には
設定が困難である。
【0043】請求項8の発明は、複数のプリフォームを
プリフォームの搬送方向と直交する方向に並列に搬送し
て加熱する加熱ステーションと、前記加熱ステーション
で同時に加熱された複数のプリフォームを一次ブロー成
形型により同時にブロー成形して一次成形品を成形する
一次ブロー成形部と、前記一次ブロー成形部でブロー成
形された複数の一次成形品を一次熱処理型内で内部から
加圧しつつ前記一次熱処理型内面に接触させて同時に熱
処理する一次熱処理部と、前記一次熱処理を経た複数の
中間成形品を金型外で同時に熱処理する二次熱処理部
と、前記二次熱処理を経た複数の中間成形品を加熱した
最終ブロー成形型内で最終成形品の形状に同時にブロー
成形する最終ブロー成形部とを、前記プリフォームの搬
送方向に沿って直線状に配設したことを特徴とする。
【0044】本発明によれば、加熱ステーションと、一
次ブロー成形部と、一次熱処理部と、二次熱処理部と、
最終ブロー成形部とをプリフォームの搬送方向に沿って
直線状に配設することで、プリフォームの搬送方向と直
交する方向に装置が広がることが無く、最小限の面積で
配置することができ、設置面積を小さくして省スペース
化を図ることができ、特に飲料水などを充填する容器を
成形する清浄雰囲気の室内面積を有効に活用することが
できる。
【0045】また、加熱ステーションでは、複数のプリ
フォームを搬送方向と直交する方向に並列に搬送して加
熱するため、同時に多くのプリフォームを搬送加熱する
ことができ、プリフォームの搬送スペースを最小限に抑
えて、加熱効率を向上させることができる。
【0046】更に、一次熱処理部において一次熱処理型
内で熱処理された一次成形品は、結晶化が促進され、金
型から取り出された際に生じる収縮によって、残留歪み
が除去される。
【0047】更に、その軟化収縮状態の中間成形品を二
次熱処理部において金型外で熱処理することで、更に結
晶化を促進させて耐熱性を向上させ、且つ、熱処理終了
時の排気や搬送時の温度低下による最終ブロー成型時の
賦形性の悪化を防止することができる。
【0048】また、一次熱処理部における一次熱処理型
内の熱処理時間を短縮しても、更に二次熱処理部におい
て金型外で熱処理することができるので、成形サイクル
を短縮し、生産性を著しく向上することができる。
【0049】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について図面を参照して詳細に説明する。
【0050】図1〜図17は、本発明の一実施の形態に
係る耐熱容器の成形装置を示す図である。
【0051】図1は、耐熱容器の成形装置100の全体
構成を示す平面図、図2はその側面図である。
【0052】この耐熱容器の成形装置100は、供給部
110と、加熱ステーション112と、転送部114
と、ブロー成形ステーション116とが、プリフォーム
118の搬送方向Aに沿って直線状に配設されている。
【0053】供給部110は、ネック部120(図7及
び図8参照)を有するプリフォーム118を加熱ステー
ション112に供給するもので、供給レール122と、
整列機構124と、反転受渡し機構126とを備える。
【0054】供給レール122は、図3に示すように、
プリフォーム118の搬送方向Aに沿って配設され、か
つ整列機構124側に向けて下降傾斜するように配設さ
れており、プリフォーム118のネック部120の下部
を支持して正立状態でプリフォーム118を自重により
連続搬送しうるようになっている。また、供給レール1
22の整列機構124側の端部には、開閉シリンダ12
8によって開閉可能にされた供給ストッパ130が配設
されている。
【0055】整列機構124は、図3に示すように、供
給レール122によって連続供給されたプリフォーム1
18を3個ずつ受け取ってプリフォーム118の搬送方
向Aと直交する方向に所定ピッチで整列するもので、プ
リフォーム118を正立状態で保持する一対の保持部材
132a、132bと、これら一対の保持部材132
a、132bを供給レール122位置まで移送して、プ
リフォーム118を3個受け取らせ、所定の受渡し位置
で位置決めする移送機構134とを備える。
【0056】保持部材132aは、プリフォーム118
のネック部の下部を受け入れるための2つの切欠き部1
36、136を所定ピッチで有し、また、保持部材13
2bは1つの切欠き部136を有し、供給リニアガイド
138に沿ってプリフォーム118の搬送方向Aと直交
する方向にスライド可能にされている。また、各保持部
材132a、132bの切欠き部136と対向する位置
には、プリフォーム118の落下防止用のガイド140
が配設されている。この落下防止用のガイド140は、
駆動シリンダ142により、保持部材132a、132
bに対し、進退動可能にされ、保持部材132a、13
2bの切欠き部136にプリフォーム118が挿入され
た状態で、ガイド140が保持部材132a、132b
側に進出した状態となっておりプリフォーム118の落
下を防止すると共に、保持部材132a、132bから
プリフォーム118を取出す際に後退して取出しの邪魔
にならないようにしている。
【0057】移送機構134は、一方の保持部材132
aに接続されたロッドレスシリンダ144と、保持部材
132bに対し保持部材132aをスライド可能に連結
するストッパロッド146と、保持部材132bを所定
位置で停止させるストッパ148とを備える。
【0058】そして、図3の状態から、ロッドレスシリ
ンダ144により保持部材132aを供給リニアガイド
138に沿って図中左方に移動させると、保持部材13
2aが保持部材132bに当接して、保持部材132a
と共に保持部材132bが左方に移動し、供給レール1
22位置を通過して供給リニアガイド138の左側の位
置で停止し、待機する状態となる。この待機位置に移動
する際に、供給レール122の供給ストッパ130が開
いて、保持部材132b及び132aの切欠き部136
にそれぞれプリフォーム118が挿入されることとな
る。また、待機位置では、供給ストッパ148の開閉シ
リンダ128の図示せぬ載置台がプリフォーム118が
保持部材132a、132bから落下するのを防止する
ガイドとなるようにしている。この状態からロッドレス
シリンダ144を図中右方に移動させると、保持部材1
32aと共に保持部材132bがストッパロッド146
に引っ張られて移動し、保持部材132aは、ストッパ
148位置を通過し、保持部材132bは、ストッパ1
48に当接して停止し、保持部材132a及び132b
は、ストッパロッド146によって、図3に示すような
所定の間隔を持った位置で停止されることとなる。
【0059】反転受渡し機構126は、図4および図5
に示すように、保持部材132a、132bに保持され
て整列された3個のプリフォーム118を正立状態から
反転させて倒立状態で加熱ステーション112へと受け
渡すもので、3個の第1把持部材150と、第1開閉機
構152と、第1昇降機構154と、第1反転機構15
6とを備える。
【0060】第1把持部材150は、保持部材132
a、132bに保持され、受渡し位置にあるプリフォー
ム118のネック部120を把持するためのもので、そ
れぞれ受渡し位置にあるプリフォーム118と対応した
位置に配設されている。また、各第1把持部材150
は、一対の把持アーム158a、158bから構成され
ている。
【0061】第1開閉機構152は、各第1把持部材1
50の把持アーム158a、158bを開閉してプリフ
ォーム118の把持、解放を行わせるもので、平行に配
設した一対のスライドロッド160a、160bと、把
持部材開閉シリンダ162とを備える。
【0062】一方のスライドロッド160aは、一方の
把持アーム158aを取付け固定し、他方の把持アーム
158bをスライド可能に貫通した状態となっている。
他方のスライドロッド160bは、一方の把持アーム1
58aをスライド可能に貫通し、他方の把持アーム15
8bを取付け固定した状態となっている。また、一対の
スライドロッド160a、160bは、その中央付近対
向位置にラック部164がそれぞれ形成され、このラッ
ク部164間にピニオン166を噛合させた状態となっ
ている。
【0063】把持部材開閉シリンダ162は、一方のス
ライドロッド160aに接続され、この一方のスライド
ロッド160aをスライドさせ、他方のスライドロッド
160bをピニオン166を介し反対方向にスライドさ
せることで、第1把持部材150の把持アーム158
a、158bを開閉させるようになっている。
【0064】第1昇降機構154は、図5に示すよう
に、第1把持部材150を昇降させてプリフォーム11
8の取出し、受渡しを行わせるもので、第1把持部材1
50、第1開閉機構152、第1反転機構156を取り
付けた支持フレーム168を昇降可能に支持する支持ブ
ラケット170と、この支持ブラケット170に沿って
支持フレーム168を昇降させる昇降シリンダ172と
を備える。
【0065】第1反転機構156は、第1把持部材15
0を反転させるもので、支持フレーム168に取り付け
られた反転アクチュエータ174を備える。この反転ア
クチュエータ174によって、支持フレーム168に対
し第1開閉機構152を180度回転させて、第1把持
部材150を反転させるようになっている。
【0066】そして、第1昇降機構154により第1把
持部材150が上昇位置にあり、かつ、第1反転機構1
56により第1把持部材150が整列機構124側に位
置する状態で、第1開閉機構152により第1把持部材
150を開き、第1昇降機構154により第1把持部材
150を下降させた状態で、第1開閉機構152により
第1把持部材150を閉じることにより、保持部材13
2a、132bに保持されたプリフォーム118のネッ
ク部120を把持する。また、この状態から第1昇降機
構154により第1把持部材150を上昇させること
で、保持部材132a、132bからのプリフォーム1
18の取出しが行われる。さらに、この状態で第1反転
機構156により第1把持部材150を反転させること
で、プリフォーム118を倒立状態とし、その位置で昇
降機構154により第1把持部材150を下降させ、第
1開閉機構152により第1把持部材150を開くこと
で、加熱ステーション112へのプリフォーム118の
受渡しが行われることとなる。
【0067】加熱ステーション112は、図1、2およ
び図6〜図8に示すように、供給部110から供給され
たプリフォーム118を加熱するもので、2本並列に配
設された第1搬送路200と加熱ボックス202と、自
転機構204とを備える。
【0068】なお、2本の第1搬送路200の一方は2
個のプリフォーム118を並列に搬送し、他方の第1搬
送路200は1個のプリフォーム118を搬送するよう
になっている。
【0069】各第1搬送路200は、供給部110から
受け渡されたプリフォーム118を倒立状態で支持する
複数の第1搬送部材206と、この複数の第1搬送部材
206をプリフォーム118の搬送方向Aに沿って間欠
搬送する第1搬送機構208とを備える。
【0070】第1搬送部材206は、各第1搬送路20
0のプリフォーム118の搬送方向Aと直交する方向に
2個ずつ設けられ、この2個1組の第1搬送部材206
がプリフォーム118の搬送方向Aに沿って所定間隔で
複数配置されている。
【0071】各第1搬送部材206は、ブラケット21
2に対し回転可能に取り付けられ、ブラケット212の
上面からプリフォーム支持部214を突出させ、このプ
リフォーム支持部214にプリフォーム118のネック
部120を挿入して、プリフォーム118を倒立状態で
支持し得るようになっている。また、各第1搬送部材2
06の下端には、自転用スプロケット216が取り付け
られている。
【0072】各第1搬送機構208は、第1搬送チェー
ン218と、第1搬送アクチュエータ220とを備え
る。
【0073】各第1搬送チェーン218は、2個の第1
搬送部材206間で、プリフォーム118の搬送方向に
沿って配設され、供給部110側で従動スプロケット2
22に支持され、転送部114側で第1搬送アクチュエ
ータ220に連結された図示せぬ駆動スプロケットに支
持された状態となっている。そして、この第1搬送チェ
ーン218に、第1搬送部材206を取り付けたブラケ
ット212の中間部が連結固定されている。また、第1
搬送チェーン218は、第1搬送路200に沿って配設
された第1搬送レール224に案内されるようになって
いる。
【0074】第1搬送アクチュエータ220は、図示せ
ぬ駆動スプロケットを介し第1搬送チェーンを間欠駆動
するもので、カム226と、ストッパ装置228とを備
える。
【0075】カム226は、外周に90度毎に設けられ
た間欠停止用の切欠き部230が形成されている。
【0076】ストッパ装置228は、カム226の切欠
き部230に係入されるカムフォロア232と、このカ
ムフォロア232を駆動させるためのエアシリンダ23
4とを有する。このエアシリンダ234の駆動により、
カムフォロア232をカム226の切欠き部230に係
入させ、90度毎に第1搬送アクチュエータ220を間
欠停止するようになっている。
【0077】加熱ボックス202は、各第1搬送路20
0の途中で、第1搬送路200を挟んで両側に配置され
た2個1組のものとされ、この2個1組の加熱ボックス
202がプリフォーム118の搬送方向Aに沿って上流
及び下流に2組設けられている。
【0078】また、上流及び下流の加熱ボックス202
の間には、プリフォーム118の1個分の間隔が設けら
れ、この位置でプリフォーム118を間欠停止させるこ
とにより、上流側の加熱ボックス202によって加熱さ
れたプリフォーム118の内外面の温度差を緩和して下
流側の加熱ボックス202へと供給し得るようにしてい
る。なお、上流及び下流の加熱ボックス202間の間隔
は、プリフォーム118の1個分の間隔に限らず、プリ
フォーム118の肉厚によって変更することも可能であ
る。
【0079】さらに、2個1組の加熱ボックス202の
間には、2個のプリフォーム118を遮る状態でプリフ
ォーム118の搬送方向Aに沿って反射板236が設け
られている。
【0080】各加熱ボックス202は、内部にプリフォ
ーム118の搬送方向Aに沿う加熱ヒータ238がプリ
フォーム118の軸方向に複数段設けられている。これ
ら各加熱ヒータ238は、図8の左から2番目の加熱ボ
ックス202において示すように、プリフォーム118
に対して前後移動可能に支持され、プリフォーム118
の軸方向の温度分布を調整可能にされている。
【0081】また、各加熱ボックス202は、加熱ヒー
タ238の裏側に反射板240が設けられ、上端部には
端子台242が設けられた状態となっている。各加熱ボ
ックス202の下部は、加熱ボックス202内と連通す
る中空の支持足244によってベッド246上に支持さ
れ、この支持足244がベッド246内に取り付けられ
たブロア248と接続されている。
【0082】そして、ブロア248から支持足244内
を通して加熱ボックス202内の反射板240の裏側へ
と冷却風を供給し、この冷却風を加熱ボックス202の
上方へと逃がすようにしている。これによって反射板2
40の過加熱を防止し、反射板240の寿命を長くする
ことができ、また、上方に抜ける冷却風によって端子台
242も冷却され、さらに、ブロア248から送られた
冷却風はプリフォーム118の搬送方向Aに伸びる加熱
ヒータ238の両端支持部分にも接触して、最も熱によ
って損傷しやすい両端の支持部分を冷却することでヒー
タの寿命を延ばすことができるようにしている。
【0083】自転機構204は、図6に示すように、第
1自転用チェーン250と、第2自転用チェーン252
とを備える。
【0084】第1自転用チェーン250は、2つの第1
搬送路200間にあって、4つの従動スプロケット25
4、270と、図示せぬ自転用モータに接続された駆動
スプロケット258と、テンション付与用のスプロケッ
ト260とに掛け回された状態となっっている。
【0085】第2自転用チェーン252は、それぞれ各
第1搬送路200の2列で搬送される各第1搬送部材2
06に対応して2本配設され、それぞれが2個のスプロ
ケット262a、262bに掛け渡し支持された状態と
なっており、この第2自転用チェーン252が、各第1
搬送路200の2列で搬送される第1搬送部材206の
自転用スプロケット216と噛み合っている。
【0086】そして、従動スプロケット254と一体に
設けられたスプロケット254aが、各2列のうち一方
の列のスプロケット262aと連動するスプロケット2
64とチェーン266にて連結され、さらに他方の列の
スプロケット262aがギア268を介してスプロケッ
ト264と連動するようになっている。
【0087】従って、自転用モータ256により駆動ス
プロケット258を回転させて第1自転用チェーン25
0を回転させると、従動スプロケット254、スプロケ
ット264、ギア268、スプロケット262aが図中
矢印のように回転して、第2自転用チェーンと噛み合う
第1搬送部材の自転用スプロケットがプリフォームの搬
送方向Aと逆方向に回転してプリフォームを自転させる
こととなる。
【0088】そして、このように自転させながらプリフ
ォーム118を加熱することにより、プリフォーム11
8を周方向で均一に加熱することができる。
【0089】転送部114は、図9〜図12に示すよう
に、加熱ステーション112で加熱された3個のプリフ
ォーム118を倒立状態のままブロー成形ステーション
116に転送する転送機構502と、プリフォーム11
8間のピッチをブロー成形ステーション116における
ブロー成形ピッチに変換するピッチ換え機構504とを
備える。
【0090】これら転送機構502及びピッチ換え機構
504は、支柱506によって転送部領域上方に支持さ
れたフレーム508に取り付けられている。
【0091】転送機構502は、プリフォーム118の
ネック部120を把持する3つの第2把持部材510
と、この第2把持部材510を開閉してプリフォーム1
18の把持、解放を行わせる第2開閉機構512と、第
2把持部材510を昇降可能にする第2昇降機構514
と、第2把持部材510を加熱ステーション112側の
把持位置からブロー成形ステーション116側の受け取
り位置までの間で移動させる移動機構516とを備え
る。
【0092】第2把持部材510は、プリフォーム11
8のネック部120を把持可能に対向配置された一対の
把持アーム510a、510bから構成される。この第
2把持部材510は、2本の各第1搬送路200によっ
て搬送されるプリフォーム118の位置に対応して、一
方の第1搬送路200側に2つ、他方の第1搬送路20
0側に1つ配置されている。また、これら各第2把持部
材510は、一対の把持アーム510a、510bが上
下方向にわたって配設され、その下端部でプリフォーム
118のネック部120を把持しうるようになってい
る。
【0093】第2開閉機構512は、各第1搬送路20
0によって搬送されるプリフォーム118に対応した数
の第2把持部材510をそれぞれ開閉可能に一対設けら
れている。
【0094】各第2開閉機構512は、各第2把持部材
510の把持アーム510a、510bを開閉してプリ
フォーム118の把持、解除を行わせるもので、上下平
行に配設した一対のスライドロッド518a,518b
と、把持部材開閉シリンダ520とを備える。
【0095】一方のスライドロッド518aは、一方の
把持アーム510aを取り付け固定し、他方の把持アー
ム510bをスライド可能に貫通した状態となってい
る。他方のスライドロッド518bは、一方の把持アー
ム510aをスライド可能に貫通し、他方の把持アーム
510bを取り付け固定した状態となっている。また、
一対のスライドロッド518a、518bは、端部付近
対向位置にラック部522がそれぞれ形成され、このラ
ック部522間にピニオン524を噛合させた状態とな
っている。
【0096】把持部材開閉シリンダ520は、一方のス
ライドロッド518aに接続され、この一方のスライド
ロッド518aをスライドさせ、他方のスライドロッド
518bをピニオン524を介し反対方向にスライドさ
せることにより、第2把持部材510の把持アーム51
0a、510bを開閉させるようになっている。
【0097】第2昇降機構514は、第2把持部材51
0を昇降させて、プリフォーム118の取り出し、受け
渡しを行わせるもので、第2開閉機構512昇降可能に
支持する支持ブラケット526と、この支持ブラケット
526に昇降ロッド528を接続させた昇降シリンダ5
30とを備え、この第2開閉機構512の昇降に伴って
第2把持部材510が昇降し得るようになっている。
【0098】移動機構516は、第2把持部材510を
加熱ステーション112のプリフォーム118取り出し
位置からブロー成形ステーション116への受け渡し位
置まで移動させるもので、ロッドレスシリンダ532
と、移動ガイドロッド534と、移動部材536と、接
離移動用ガイドロッド538と、接離移動部材540と
を備える。
【0099】ロッドレスシリンダ532は、フレーム5
08のほぼ中央位置で、プリフォーム118の搬送方向
Aに沿って配設されている。
【0100】移動ガイドロッド534は、ロッドレスシ
リンダ532の両側位置に一対、平行に配設されてい
る。
【0101】移動部材536は、ロッドレスシリンダ5
32と接続し、かつ、移動ガイドロッド534とスライ
ド可能に係合してプリフォーム118の搬送方向Aに移
動可能にされている。
【0102】接離移動用ガイドロッド538は、プリフ
ォーム118の搬送方向Aと直行する方向に配設され、
その中央付近で移動部材536に取り付けられてプリフ
ォーム118の搬送方向Aに移動可能にされている。
【0103】接離移動部材540は、移動ガイドロッド
534を挟んで接離移動用ガイドロッド538の両側に
一対、接離移動用ガイドロッド538に対してスライド
可能に支持されている。
【0104】そして、この接離移動部材540に昇降シ
リンダ530が取り付け支持された状態となっている。
【0105】従って、ロッドレスシリンダ532によっ
て、移動部材536が、移動ガイドロッド534に沿い
プリフォーム118の搬送方向Aに移動すると、接離移
動用ガイドロッド538及び一対の接離移動部材540
を介して第2昇降機構514もそれぞれ移動し、この第
2昇降機構514に第2開閉機構512を介して接続さ
れた2つの第2把持部材510がそれぞれ移動ガイドロ
ッド534を挟んだ両側で、プリフォーム118の搬送
方向Aに移動することとなる。
【0106】ピッチ換え機構504は、移動ガイドロッ
ド534の外側に、加熱ステーション112側からブロ
ー成形ステーション116側にかけて幅が狭くなるよう
に配設された一対のピッチ換えガイドロッド542を備
える。各ピッチ換えガイドロッド542は、ブラケット
544を介して接離移動部材540に接続され、接離移
動部材540をピッチ換えガイドロッド542に沿って
移動可能にしている。
【0107】そして、移動部材536のプリフォーム1
18の搬送方向Aへの移動に伴って、接離移動用ガイド
ロッド538が移動すると、各接離移動部材540がピ
ッチ換えガイドロッド542にガイドされた状態で移動
して、各接離移動部材540が徐々に接離移動用ガイド
ロッド538上をスライドして近接方向に移動し、第2
把持部材510がブロー成形ステーション116の受け
取り位置に達した時点で、ブロー成形時のピッチになる
ようにしている。
【0108】次に、このような転送部500においてプ
リフォーム118を転送する際には、まず、各第2把持
部材510を加熱ステーション112のプリフォーム1
18取り出し側に位置させ、第2昇降機構514により
第2把持部材510を把持位置まで下げ、かつ、第2開
閉機構512により第2把持部材510を開いた状態で
待機させる。
【0109】次いで、加熱ステーション112におい
て、倒立状態で加熱されたプリフォーム118が受け取
り位置まで搬送されて停止した時点で、第2開閉機構5
12により、第2把持部材510を閉じ、プリフォーム
118のネック部120を把持させた後、第2昇降機構
514により、第2把持部材510を上昇させて、第1
搬送部材206からプリフォーム118のネック部12
0を抜き取る。
【0110】次に、ロッドレスシリンダ532によっ
て、移動部材536を、移動ガイドロッド534に沿い
プリフォーム118の搬送方向Aに移動させると、接離
移動用ガイドロッド538及び一対の接離移動部材54
0を介して第2昇降機構514もそれぞれ移動し、この
第2昇降機構514に第2開閉機構512を介して接続
された第2把持部材510がそれぞれ移動ガイドロッド
534を挟んだ両側で、プリフォーム118の搬送方向
Aに移動する。
【0111】この移動部材536のプリフォーム118
の搬送方向Aへの移動に伴って、接離移動用ガイドロッ
ド538が移動すると、各接離移動部材540がピッチ
換えガイドロッド542にガイドされた状態で移動し
て、各接離移動部材540が徐々に接離移動用ガイドロ
ッド538上をスライドして近接方向に移動し、第2把
持部材510がブロー成形ステーション116の受け取
り位置に達した時点で、ブロー成形時のピッチになる。
【0112】この状態で、ブロー成形ステーション11
6の受け取り部402に、第2搬送路400に沿って第
2搬送部材408が間欠搬送されて停止すると、第2昇
降機構514により第2把持部材510を下降させ、第
2開閉機構512により第2把持部材510を開くこと
で、ブロー成形ステーション116の第2搬送部材40
8に対し、プリフォーム118の受け渡しが行われる。
【0113】さらに、この状態から、第2昇降機構51
4により第2把持部材510を上昇させ、第2搬送路か
ら退避させることで、第2搬送路408によるプリフォ
ーム118の搬送が可能な状態となる。
【0114】そして、ロッドレスシリンダ532により
移動部材536を加熱ステーション112側に移動さ
せ、第2昇降機構514により第2把持部材510を下
降させると、次の取り出し待機状態となる。
【0115】ブロー成形ステーション116は、図1お
よび図2に示すように、第2搬送路400と、受取部4
02と、一次ブロー成形部403と、一次熱処理部40
4と、二次熱処理部405と、最終ブロー成形部406
と、取出部407とを備える。
【0116】第2搬送路400は、短辺及び長辺を有す
るほぼ矩形状で、その短辺の一辺を転送部114と対向
させて配置されたもので、第2搬送部材408と、第2
搬送機構410とを備える。
【0117】第2搬送部材408は、プリフォーム11
8を倒立状態で支持搬送するもので、プリフォーム支持
部412を上方に突出させた状態でブラケット414に
1個ずつ支持されるようになっている。
【0118】第2搬送機構410は、複数の第2搬送部
材408を間欠循環搬送するもので、第2搬送路400
の搬送経路角部に配置した4つのスプロケット416に
第2搬送チェーン418が掛け渡されて矩形状に配設さ
れた状態となっている。また、この第2搬送チェーン4
18は、第2搬送路400の搬送経路に沿って配設され
た第2搬送レール420に案内されるようになってい
る。さらに、この第2搬送チェーン418には、第2搬
送部材408がブラケット414を介して3個毎ブロー
成形ピッチで連結されている。
【0119】また、4つのスプロケット416のうちの
何れかに、図示せぬ間欠搬送モータが接続され、この間
欠搬送モータによって3個の第2搬送部材408毎、間
欠搬送されるようになっている。
【0120】受取部402は、第2搬送路400の転送
部114側に配置された短辺に設けられ、転送部114
から3個のプリフォーム118を受け取るもので、転送
部114における第2把持部材306対応位置に、3個
の第2搬送部材408を間欠停止させるようになってい
る。また、この受取部402に停止される3個の第2搬
送部材408は、図9及び図11に示すように、位置決
めシリンダ550により第2搬送部材408に対して進
退動される位置決め板552によって位置決めされるよ
うになっており、これによってプリフォーム118の受
取りを確実にしている。
【0121】一次ブロー成形部403、一次熱処理部4
04、二次熱処理部405及び最終ブロー成形部407
は、第2搬送路400の長辺の一辺に沿って直線状に配
設されている。このように、一次ブロー成形部403、
一次熱処理部404、二次熱処理部405及び最終ブロ
ー成形部407を直線状に配設することで、ブロー成形
ステーション116の短辺が広がるのを防止して、設置
面積を最小限に抑えるようにしている。また、一次ブロ
ー成形部403、一次熱処理部404及び最終ブロー成
形部407等の型締め機構を長辺間のスペースに設置す
ることで、長辺間のスペースを有効利用することが可能
となる。
【0122】一次ブロー成形部403は第2搬送路40
0上に一次ブロー成形機構600を有し、一次熱処理部
404は第2搬送路400上に一次熱処理機構602を
有し、二次熱処理部405は第2搬送路400上に二次
熱処理ボックス604を有し、さらに最終ブロー成形部
407は第2搬送路400上に最終ブロー成形機構60
6を有している。
【0123】そして、加熱ステーション112で100
〜120℃程度に同時に加熱された3個のプリフォーム
118が受取部407に受け渡された後、第2搬送路4
00に沿って一次ブロー成形部403に搬送され、一次
ブロー成形機構600の30℃前後に冷却された割型か
らなる一次ブロー成形型608内で縦方向に延伸ロッド
で延伸されつつ高圧エアで横方向にブロー成形されて最
終成形品428よりも大きな一次ブロー成形品610が
成形されるようになっている。
【0124】次に、第2搬送路400に沿って、一次熱
処理部404に搬送されて一次熱処理機構602の15
0〜220℃に加熱された割型からなる一次熱処理型6
12内で内部から5〜25kg/cmの高圧で加圧しつ
つ一次熱処理型612の内面に接触させて熱処理する。
この熱処理時間が短ければ、生産性は向上するが、中間
成形品の結晶化度は低く、歪みも完全に除去されない
し、長ければ、結晶化度は高くなり歪みも完全に除去さ
れてほとんど収縮しないが、生産性は低くなる。この時
間設定は、生産者の目的に合わせて適宜選択することが
できるが、2から10秒程度が生産面からも耐熱性から
も適当な範囲である。この一次熱処理型612による熱
処理終了後、一次熱処理型612を型開すると、一次ブ
ロー成形品610が収縮して歪みが除去され、最終成形
品428よりも若干小さな中間成形品614が得られる
ようになっている。
【0125】次いで、第2搬送路400に沿って、二次
熱処理部405に搬送されて二次熱処理ボックス604
内で十分に熱処理されるようになっている。この加熱温
度は、一次熱処理型612の温度よりも高い温度である
ことが好ましく、中間成形品614の熱処理を補償す
る。この熱処理によって、中間成形品614は、ほとん
ど収縮することなく加熱され、しかも、この熱処理によ
って、一次熱処理型612内の熱処理時間を短縮するこ
とができ、耐熱性を保持したまま、生産性の向上も可能
になる。
【0126】二次熱処理の終了した中間成形品614
は、第2搬送路400に沿って最終ブロー成形部406
に搬送されて最終ブロー成形機構606の割型からなる
最終ブロー成形型616によって最終成形品428の形
状にブロー成形されるようになっている。最終ブロー成
形時の延伸によって多少歪みが発生し、耐熱性を低下さ
せるので、最終ブロー成形型616は、所望の耐熱温度
よりも高い温度、例えば80〜130℃に加熱しておく
ことが好ましい。また中間成形品614は、最終成形品
428より小さいことに加えて、一次熱処理型612に
よる熱処理で収縮した状態がきわめて安定しており、偏
心や局部的な変形が少なく、さらに二次熱処理による収
縮もほとんどないため、最終ブロー成形型616の型閉
の際の挟み込みの心配がなく、効率のよい成形を行うこ
とができる。さらに、中間成形品614は、二次熱処理
部405で熱処理されているため、最終ブロー成形時に
温度が低下しているようなことがなく、賦形性のよい成
形を行うことができる。
【0127】前述した一次ブロー成形機構600、一次
熱処理機構602及び最終ブロー成形機構606は、一
次ブロー成形型608、一次熱処理型612、最終ブロ
ー成形型616が相違しているだけでほぼ同様の構成と
なっているため、以下においては、一次熱処理機構60
2及び二次熱処理ボックス604について説明し、一次
ブロー成形機構600及び最終ブロー成形機構606に
ついて詳細な説明は省略する。
【0128】図13には、一次熱処理機構602を示し
ている。
【0129】一次熱処理機構602は、一次熱処理型6
12を支持する一対の型締め板620にて型締めシリン
ダ632にてトグル機構622を介し駆動させること
で、一次熱処理型612を型開閉及び型締め可能にして
いる。
【0130】一次熱処理型602の上方には、上げ底昇
降機構624により昇降可能にされた上げ底型626が
配設され、一次熱処理型612と型締めされるようにな
っている。
【0131】一次熱処理型602内には、埋め込みヒー
タ628が設けられ、一次熱処理型602を加熱できる
ようになっている。
【0132】また、一次熱処理型602と型締め板62
0との間には、断熱板630が設けられ、一次熱処理型
602の熱が型締め板620側に伝達しないようになっ
ている。
【0133】そして、一次熱処理型602が型開した状
態で、一次熱処理型602間に倒立状態の一次成形品が
搬入された状態で一次熱処理型602及び上げ底型62
6が型閉して型締めされるようになっている。
【0134】図14〜図16には、一次熱処理型612
から取り出されて収縮した中間成形品614を、さらに
その外側に配置した赤外線ヒータ666a〜666hで
熱処理する二次熱処理ボックス604を示している。
【0135】二次熱処理ボックス604の搬送方向Aの
前後位置には、中間成形品614を搬送するための開口
部670が、一次ブロー成形品610が通過可能な大き
さに形成されており、この開口部670にシャッター開
閉シリンダ672によって開口部670を開閉するシャ
ッター674を有するシャッター機構676が設けられ
ている。このシャッター機構674は、中間成形品の搬
入搬出時に開き、一次熱処理型602及び最終ブロー成
形型616の型締め前に開口部670を閉塞できるよう
になっている。従って、この二次熱処理ボックス604
では、赤外線ヒータ666a〜666hによる輻射熱に
よる熱処理に加えて二次熱処理ボックス604内の雰囲
気による加熱が行われ、しかも、一次熱処理型602及
び最終ブロー成形型616の型締め時のエアによる中間
成形品の冷却を防止することができることとなる。
【0136】また、赤外線ヒータ666a〜666h
は、ここでは断面として示され、中間成形品614の縦
軸方向に沿って8本が配置され、中間成形品614の搬
送方向にそって延びている。
【0137】赤外線ヒータ666a〜666hの種類
は、長波長赤外線(遠赤)、中波長赤外線、短波長赤外
線(近赤)の内から適宜選ぶことができ、一般にプラス
チックは中波長系が吸収しやすいといわれている。ここ
ではヘリウス社製の短波長赤外線(近赤外線・最大エネ
ルギー波長1.0〜2.0μ)ヒータを用いている。
【0138】赤外線ヒータ666a〜666hの発熱体
の温度は、約300〜2000℃に設定し、少なくとも
一次熱処理型602の温度(150〜220℃)と同じ
かそれ以上に設定することが好ましい。
【0139】ただし、中間成形品614の温度が極端に
上がりすぎないように、各部の赤外線ヒータ666a〜
666hのON−OFFや、電圧量(%)や、中間成形
品614との距離を調整することが好ましい。
【0140】図に示されるように、肩部682とヒール
部684に相当する部分の赤外線ヒータ666a、66
6hは、胴部686よりも中間成形品614の縦軸に近
いほうが好ましい。
【0141】これは、肩部682とヒール部684が、
他の胴部686よりも径が小さいということもあるが、
比較的一次熱処理型602による加熱効率の悪い部分を
特に早く加熱したいという目的がある。
【0142】また、この部分の赤外線ヒータ666a、
666hの電力量を他の部分よりも高くすることも有効
である。
【0143】中間成形品614は、既に収縮後の状態で
この二次熱処理ボックス604内に運ばれるので、各赤
外線ヒータ666a〜666hの高さ位置が中間成形品
614のどの辺りに相当する部分を加熱するかが明確で
あるので、赤外線ヒータ666a〜666hの各種調
整、例えば高さ調整などが目的に応じて容易に可能であ
る。
【0144】赤外線ヒータ666a〜666hの反対側
には、反射板688が設けられている。これは、中間成
形品14を透過した赤外線を有効に利用するために用い
られる。
【0145】また、ネック部120付近には、ネック部
120及び第2搬送部材408を赤外線から保護するた
めに、遮蔽板700が搬送方向に沿って両側に設けられ
ている。
【0146】この遮蔽板700は、固定されているが、
二次熱処理ボックス604内での中間成形品614の加
熱が搬送停止状態で行われる場合には、遮蔽板700を
ネック部120下の外形分を切り欠いて、開閉するよう
にしても良い。
【0147】さらに、二次熱処理ボックス604の下部
には、中間成形品614のネック部120付近に冷却エ
ア供給手段として冷却エア源から冷却用エアを供給する
ための冷却エアノズル702が設けられており、より一
層ネック部を加熱から保護できるようにしている。ま
た、この二次熱処理ボックス604内の第2搬送部材4
08は、自転用モータ704によって駆動される自転用
チェーン706を有する自転機構708によって自転さ
れるようになっており、これによって中間成形品614
が周方向で均一に熱処理されるようになっている。
【0148】取出部407は、受取部402と対向する
他の短辺に設けられ、ブロー成形部404の延伸ブロー
成形装置422で成形された容器428を取り出すもの
で、この取出部407位置に搬送された4個の容器42
8を取り出すための取出装置430が取出位置の第2搬
送路400と対向して設置されている。
【0149】この取出装置430は、図17に示すよう
に、供給部110における反転受渡し機構126とほぼ
同様の機構で、容器428のネック部120と対向する
位置に配設された4個の第3把持部材432と、この第
3把持部材432を開閉する開閉シリンダ434を有す
る第3開閉機構436と、第3把持部材432を反転さ
せる反転アクチュエータ438を有する第2反転機構4
40と、第3開閉機構436及び第2反転機構440と
共に第3把持部材432を昇降させる昇降シリンダ44
2を有する第3昇降機構444と、進退シリンダ446
を有する進退機構448とを備える。
【0150】そして、進退シリンダ446により取出部
407の第2搬送路400から後退した状態で、かつ、
第3把持部材432を第2搬送路400に向けて開いた
状態で待機する。第2搬送路400によって容器428
が搬送停止されると、進退シリンダ446によって第3
把持部材432が前進し開閉シリンダ434により閉
じ、容器428のネック部120が把持される。この状
態で昇降シリンダ442により第3把持部材432が上
昇し、第2搬送部材408から容器428のネック部1
20が外れる。次いで、進退シリンダ446により第3
把持部材432を後退させ、昇降シリンダ442を下
げ、反転アクチュエータ438により第3把持部材43
2を反転させ、その位置で開閉シリンダ434により第
3把持部材432を開けば容器428のネック部120
が開放されて落下し、取り出されることとなる。
【0151】図18には、図1〜図17の耐熱容器の成
形装置を2台組み合わせて使用する状態を示す概略平面
図が示されている。
【0152】ここでは耐熱容器の成形装置100を2台
並列に組み合わせるようにしている。
【0153】各成形装置100は、供給部110の供給
レール122と取出装置430の配置は共通にしている
が、その間の加熱ステーション112及びブロー成形ス
テーション116の配置を左右対称にしている。
【0154】そして、プリフォーム118の供給ライン
750から分岐して各取出レール122にプリフォーム
118を連続して供給するようにしており、ブロー成形
終了後は各取出装置430から共通のベルトコンベア7
52にて搬出するようにしている。
【0155】本発明は、前記実施の形態に限定されるも
のではなく、本発明の要旨の範囲内において種々の実施
の形態に変更可能である。
【0156】例えば、前記実施の形態においては、供給
部で加熱ステーションに対し3個のプリフォームを供給
し、加熱ステーションからブロー成形ステーションに転
送部を介し3個のプリフォームを転送するようにしてい
るが、この例に限らず、搬送するプリフォームの個数
は、任意に変更することが可能である。
【0157】また、加熱ステーションからブロー成形ス
テーションへとプリフォームを転送する際に、プリフォ
ームのピッチをブロー成形ステーションにおけるブロー
成形時のピッチに変換しているが、この例に限らず、加
熱ステーションでのプリフォームの搬送ピッチを予めブ
ロー成形ピッチに合せておけば、転送部においてピッチ
換えを行う必要がない。
【0158】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態にかかる耐熱容器の成形
装置の平面図である。
【図2】図1の耐熱容器の成形装置の側面図である。
【図3】図1の供給部における整列機構の平面図であ
る。
【図4】図1の供給部における反転受渡し機構の平面図
である。
【図5】図4の矢視V方向から見た正面図である。
【図6】図1の加熱ステーションにおけるプリフォーム
の自転機構を示す平面図である。
【図7】加熱ステーションの一部を破断して示す側面図
である。
【図8】図1および図7の加熱ステーションにおける加
熱ボックスの状態を示す断面図である。
【図9】図1の加熱ステーションからブロー成形ステー
ションへの転送部のピッチ換えの概略を示す平面図であ
る。
【図10】転送部の機構を示す平面図である。
【図11】図10の側面図である。
【図12】図11の把持部材の状態を示す部分正面図で
ある。
【図13】図1の一次熱処理機構を示す側面図である。
【図14】二次熱処理部の状態を示す一部破断側面図で
ある。
【図15】図14の正面図である。
【図16】図15の部分拡大図である。
【図17】図1のブロー成形ステーションにおける取出
部の状態を示す側面図である。
【図18】図1〜図17の耐熱容器の成形装置を2台組
み合わせて使用する状態を示す概略平面図である。
【符号の説明】
100 加熱ブロー成形装置 110 供給部 112 加熱ステーション 114 転送部 116 ブロー成形ステーション 118 プリフォーム 120 ネック部 124 整列機構 126 反転受渡し機構 132a 保持部材 132b 保持部材 134 移送機構 150 第1把持部材 152 第1開閉機構 154 第1昇降機構 156 第1反転機構 200 第1搬送路 202 加熱ボックス 204 自転機構 206 第1搬送部材 208 第1搬送機構 300 転送機構 306 第2把持部材 308 第2開閉機構 310 移動機構 312 第2昇降機構 400 第2搬送路 402 受取部 403 一次ブロー成形部 404 一次熱処理部 405 二次熱処理部 406 最終ブロー成形部 407 取出部 408 第2搬送部材 410 第2搬送機構 428 最終成形品 430 取出装置 502 転送機構 504 ピッチ換え機構 510 第2把持部材 512 第2開閉機構 514 第2昇降機構 516 移動機構 600 一次ブロー成形機構 602 一次熱処理機構 604 二次熱処理機構 606 最終ブロー成形機構 608 一次ブロー成形型 610 一次ブロー成形品 612 一次熱処理型 614 中間成形品 616 最終ブロー成形型 666a〜666h 赤外線ヒータ 670 開口部 676 シャッター機構 682 肩部 684 ヒール部 700 遮蔽板 702 冷却エアノズル A プリフォームの搬送方向
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B29L 22:00 (72)発明者 祢津 陽一 長野県小諸市甲4586番地3 日精エー・エ ス・ビー機械株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プリフォームを供給する供給部と、前記
    供給部から供給された前記プリフォームを加熱する加熱
    ステーションと、前記加熱ステーションで加熱された前
    記プリフォームを転送する転送部と、前記転送部から転
    送された前記プリフォームをブロー成形して容器を成形
    するブロー成形ステーションが機台上に配設され、 前記加熱ステーションは、並列に配置された直線状の第
    1搬送路を複数個有し、 前記第1搬送路は、一端を供給部に、他端を転送部に結
    合され、 前記供給部と転送部は、第1搬送路の数に相当する数の
    プリフォームを同時に受け渡す機構をそれぞれ有してお
    り、 前記ブロー成形ステーションは、同時に受け渡されたプ
    リフォームを間欠搬送する転送部に結合された第2搬送
    路を有し、 さらに、前記第2搬送路に沿って、プリフォームを一次
    ブロー成形型によりブロー成形して一次成形品を成形す
    る一次ブロー成形部と、前記一次成形品を一次熱処理型
    内で内部から加圧しつつ前記一次熱処理型内面に接触さ
    せて熱処理する一次熱処理部と、前記一次熱処理を経た
    中間成形品を金型外で熱処理する二次熱処理部と、前記
    二次熱処理を経た中間成形品を加熱した最終ブロー成形
    型内で最終成形品の形状にブロー成形する最終ブロー成
    形部とを配設したことを特徴とする耐熱容器の成形装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記供給部は、前記第1搬送路と同じ数のプリフォーム
    を第1搬送路のピッチで整列させる整列機構と、前記プ
    リフォームを正立状態から反転させて倒立状態で第1搬
    送路へと受け渡す反転受渡し機構とを有し、 前記整列機構は、前記プリフォームを複数正立状態で保
    持する保持部材と、前記保持部材をプリフォームの連続
    搬送位置で前記第1搬送路と同じ数のプリフォームを受
    け取らせ所定の受渡し位置まで移送して位置決めする移
    送機構とを有し、 前記反転受渡し機構は、前記整列機構により第1搬送路
    のピッチに整列された前記プリフォームのネック部を把
    持する複数の第1把持部材と、前記第1把持部材を開閉
    して前記プリフォームの把持、解放を行わせる第1開閉
    機構と、前記第1把持部材を昇降させて前記プリフォー
    ムの取出し、受渡しを行わせる第1昇降機構と、前記第
    1把持部材を反転させる反転機構とを有することを特徴
    とする耐熱容器の成形装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、 前記転送部は、前記閣第1搬送路によって加熱された前
    記プリフォームのネック部を把持する複数の第2把持部
    材と、前記第2把持部材を開閉して前記プリフォームの
    把持、解放を行わせる第2開閉機構と、前記第2把持部
    材を昇降させて前記プリフォームの取出し、受渡しを行
    わせる第2昇降機構と、前記第2把持部材の上下をその
    ままに前記第2把持部材を前記加熱ステーション側から
    ブロー成形ステーション側へと移動させる移動機構とを
    有して倒立状態の前記プリフォームを倒立状態のまま前
    記ブロー成形ステーションに受け渡す転送機構を有する
    ことを特徴とする耐熱容器の成形装置。
  4. 【請求項4】 プリフォームを受け取る受取部と、 前記受取部で受け取ったプリフォームを一次ブロー成形
    型によりブロー成形して一次成形品を成形する一次ブロ
    ー成形部と、 前記一次ブロー成形部でブロー成形された一次成形品を
    一次熱処理型内で内部から加圧しつつ前記一次熱処理型
    内面に接触させて熱処理する一次熱処理部と、 前記一次熱処理を経た中間成形品を金型外で熱処理する
    二次熱処理部と、 前記二次熱処理を経た中間成形品を加熱した最終ブロー
    成形型内で最終成形品の形状にブロー成形する最終ブロ
    ー成形部と、 前記各部へ同時成形個数ずつ各成形品を搬送する、短辺
    及び長辺を有する略矩形状の搬送路とを有し、 前記搬送路の前記長辺の一辺に前記一次ブロー成形部、
    一次熱処理部、二次熱処理部及び最終ブロー成形部を配
    設したことを特徴とする耐熱容器の成形装置。請求項3
    において、 前記転送部は、前記各第1搬送路によって加熱搬送され
    た前記プリフォームのネック部を把持する複数の第2把
    持部材と、前記第2把持部材を開閉して前記プリフォー
    ムの把持、解放を行わせる第2開閉機構と、前記第2把
    持部材を昇降させて前記プリフォームの取出し、受渡し
    を行わせる第2昇降機構と、前記把持部材の上下をその
    ままに前記第2把持部材を前記加熱ステーション側から
    ブロー成形ステーション側へと移動させる移動機構とを
    有して倒立状態の前記プリフォームを倒立状態のまま前
    記ブロー成形ステーションに受け渡す転送機構を有する
    ことを特徴とする耐熱容器の成形装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかにおいて、 前記二次熱処理部は、前記中間成形品の外側に複数の赤
    外線ヒータを配置し、前記中間成形品の搬送方向前後に
    搬送用の開口部を形成した二次熱処理ボックスと、前記
    二次熱処理ボックス内の中間成形品を自転させる自転機
    構とを有し、 前記開口部には、少なくとも前記一次熱処理型及び最終
    ブロー成形型の型締め前に前記開口部を閉塞するシャッ
    ター機構が設けられていることを特徴とする耐熱容器の
    成形装置。
  6. 【請求項6】 請求項5において、 前記二次熱処理ボックスには、前記中間成形品のネック
    部付近を前記赤外線ヒータから遮蔽するための遮蔽板
    と、前記中間成形品のネック部付近に冷却エアをを供給
    するための冷却エア供給手段とが設けられていることを
    特徴とする耐熱容器の成形装置。
  7. 【請求項7】 請求項6において、 前記赤外線ヒータは、前記中間成形品の縦軸方向に複数
    本設けられており、その内、前記中間成形品の肩部とヒ
    ール部を主に加熱するための赤外線ヒータが他の赤外線
    ヒータよりも前記中間成形品の縦軸の近くに配置される
    ことを特徴とする耐熱容器の成形装置。
  8. 【請求項8】 複数のプリフォームをプリフォームの搬
    送方向と直交する方向に並列に搬送して加熱する加熱ス
    テーションと、 前記加熱ステーションで同時に加熱された複数のプリフ
    ォームを一次ブロー成形型により同時にブロー成形して
    一次成形品を成形する一次ブロー成形部と、 前記一次ブロー成形部でブロー成形された複数の一次成
    形品を一次熱処理型内で内部から加圧しつつ前記一次熱
    処理型内面に接触させて同時に熱処理する一次熱処理部
    と、 前記一次熱処理を経た複数の中間成形品を金型外で同時
    に熱処理する二次熱処理部と、 前記二次熱処理を経た複数の中間成形品を加熱した最終
    ブロー成形型内で最終成形品の形状に同時にブロー成形
    する最終ブロー成形部とを、 前記プリフォームの搬送方向に沿って直線状に配設した
    ことを特徴とする耐熱容器の成形装置。
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