JPH10262961A - 放射線撮影装置および放射線撮影方法 - Google Patents

放射線撮影装置および放射線撮影方法

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JPH10262961A
JPH10262961A JP7549697A JP7549697A JPH10262961A JP H10262961 A JPH10262961 A JP H10262961A JP 7549697 A JP7549697 A JP 7549697A JP 7549697 A JP7549697 A JP 7549697A JP H10262961 A JPH10262961 A JP H10262961A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 放射線検出装置を使用した放射線撮影におい
て、被写体の放射線画像に重畳したグリッド像を効果的
且つ正確に除去し、画質に優れた放射線画像を得る放射
線撮影装置及び放射線撮影方法を提供する。 【解決手段】 予め被写体の無い状態でグリッドを介し
て得られる放射線画像を第1のグリッド像として記憶す
る記憶手段と、前記第1のグリッド像を画像処理して被
写体存在時の予想されるグリッド像である第2のグリッ
ド像を得る画像処理手段とを有し、放射線により被写体
をグリッドを介して撮影して得られた放射線画像から前
記第2のグリッド像を除去することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はX線に代表される放
射線を用いて撮影を行う放射線撮影装置及び放射線撮影
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に放射線撮影装置は医療用放射線撮
影、工業用非破壊放射線撮影等の分野において使用され
ている。その使用形態を図7を用いて説明する。放射線
源1から放射された放射線を被写体2に照射すると放射
線と被写体の相互作用(吸収、散乱等)により前記放射
線は被写体の構造に応じて強度変調かつ散乱され、グリ
ッド4で散乱線を除去された後に放射線像として蛍光体
5に到達する。一般に蛍光体はCaWO4やGd2O2S:Tbを支持
体に塗布した増感紙またはCsIなどの蛍光体結晶が用い
られる。蛍光体は放射線照射量に比例した強度の蛍光を
発する特性を有しているため、前記放射線像は蛍光体5
において可視光像に変換される。受像手段6は受光した
光量に応じた画像を生成する手段であり、蛍光体で生じ
た可視光像は該受像手段6でその光量に応じた画像とな
る。一般に放射線撮影装置において受像手段はフィルム
であり、放射線像はほぼ蛍光量の対数に比例した写真濃
度を与える潜像としてフィルムに記録され、現象処理後
に可視画像として提示され診断、検査等に使用される。
【0003】また蛍光体として輝尽性蛍光体であるBaFB
r:Eu蛍光体およびBaF:Eu蛍光体を塗布したイメージング
プレート(以後IP)を使用したコンピューテッドラジオ
グラフィ装置も使用され始めている。放射線照射によっ
て一次励起されたIPに赤色レーザ等の可視光を用いて二
次励起を行うと輝尽性蛍光と呼ばれる発光が生じる。コ
ンピューテッドラジオグラフィ装置はこの発光を光電子
増倍管などの光センサで検出することで放射線画像を撮
影する装置である。
【0004】さらに最近では受像手段として微小な光電
変換素子、スイッチング素子等からなる画素を格子状に
配列した光電変換装置を使用しデジタル画像を取得する
技術が開発されている。また放射線を電子に変換する変
換体、例えばアモルファスセレン、CdTe、電離箱、と電
子を検出する検出装置を使用しデジタル画像を取得する
技術も開発されている。放射線検出装置を利用すること
の利点の一例として以下の項目が挙げられる。まず画像
を直接にデジタルデータとして取得できるので、画像処
理が容易になり不適切な撮影条件の補正や関心領域の画
像強調などが容易に可能になる。またファクシミリ等の
画像通信手段を使用することで、専門医師不在の遠隔地
の患者に対する診断を大病院にいる専門医師が行うこと
が出来る。また画像デジタルデータを光磁気ディスク等
に保存すれば、フィルムを保存するのに比べて保存スペ
ースを著しく減少することができる。また過去の画像を
容易に検索することができるので、同じくフィルムを検
索するのに比べて容易に参照画像を提示することが可能
になる、等である。
【0005】次にグリッドについて図7を用いて簡単に
説明する。グリッド4は一般に鉛板とアルミニウム板を
交互に積層した積層物を薄く切り出した板であり、それ
ぞれほぼ並行に並ぶ鉛板を1次放射線進行方向と一致さ
せることで被写体2から発生する不要な散乱放射線を除
去し、放射線画像のコントラストを改善するよう作用す
る。グリッドの放射線画像は被写体の放射線画像に重畳
して受像手段6に記録されるが、グリッドの空間周波数
を適宜選択することによってグリッド像が診断に支障を
生じさせないよう配慮されている。一般にグリッドの空
間周波数は3〜6本/mmが選択されておりグリッドの空
間周波数が低下するほどグリッド像は鮮明に見えるが、
医師は訓練によりグリッド像に惑わされることなく診断
を行っているとされている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記光電
変換装置を使用した従来の放射線撮影装置には以下に説
明する問題点がある。
【0007】即ち、グリッドの縞目が離散的な標本化を
行う光電変換装置等の放射線検出装置によって変調され
て撮影されることである。標本化定理によれば光電変換
装置に代表される離散的標本化手段はナイキスト周波数
以上の入力画像は再現できない。このためもしグリッド
像が光電変換装置のナイキスト周波数より高い空間周波
数を有している場合はグリッド像は空間周波数変調およ
び強度変調されてモアレ縞様に観測される。このときの
出力画像は例えば被写体の放射線画像上に本来のグリッ
ド周波数より大きな空間周波数の縞目模様が重畳したよ
うになってしまう。一方、離散的標本化手段を用いない
場合でも被写体像に重畳するグリッド像を除去したいと
いう基本的要求がある。
【0008】本発明の目的は、放射線検出装置を使用し
た放射線撮影において、被写体の放射線画像に重畳した
グリッド像を効果的且つ正確に除去し、画質に優れた放
射線画像を得る放射線撮影装置及び放射線撮影方法を提
供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】懸かる目的を達成するた
めの第1発明は、被写体の放射線画像を得る放射線撮影
装置において、予め被写体の無い状態でグリッドを介し
て得られる放射線画像を第1のグリッド像として記憶す
る記憶手段と、前記第1のグリッド像を画像処理して被
写体存在時の予想されるグリッド像である第2のグリッ
ド像を得る画像処理手段とを有し、放射線により被写体
をグリッドを介して撮影して得られた放射線画像から前
記第2のグリッド像を除去することを特徴とする放射線
撮影装置である。
【0010】第2発明は上記構成に加え、更に媒体検出
装置と放射線を前記媒体検出装置が検出可能な媒体に変
換する放射線媒体変換手段を含む放射線検出装置を具備
することを特徴とする。
【0011】第3発明は上記構成に加え、前記放射線検
出装置は光電変換素子と放射線を前記光電変換素子が検
出可能な光に変換する光変換体とを具備することを特徴
とする。
【0012】第4発明は上記構成に加え、前記光電変換
素子はアモルファスシリコンセンサであることを特徴と
する。
【0013】第5発明は上記構成に加え、前記光変換体
は蛍光体であることを特徴とする。
【0014】第6発明は上記構成に加え、前記放射線検
出装置は電子検出装置と放射線を前記電子検出装置が検
出可能な電子に変換する放射線電子変換体とを具備する
ことを特徴とする。
【0015】第7発明は上記構成に加え、前記画像処理
手段は前記第1のグリッド像に対して撮影条件に応じた
画像処理を行う事により前記第2のグリッド像を得るこ
とを特徴とする。
【0016】第8発明は上記構成に加え、前記撮影条件
は管球距離、管電圧、管電流、曝射時間の少なくとも一
つであることを特徴とする。
【0017】第9発明は上記構成に加え、更に第2のグ
リッド像の除去後の除去誤差を算出する画像評価手段を
具備することを特徴とする。
【0018】第10発明は上記構成に加え、前記記憶手
段は、被写体の代わりの散乱線発生体のグリッドを介し
て得た放射線画像を第1のグリッド像として記憶するこ
とを特徴とする。
【0019】上記目的を達成するための第11発明は、
被写体の放射線画像を得る放射線撮影方法において、予
め被写体の無い状態でグリッドを介して得られる放射線
画像を第1のグリッド像として記憶する行程、前記第1
のグリッド像を画像処理して被写体存在時の予想される
グリッド像である第2のグリッド像を得る行程、グリッ
ドを用いて被写体像を撮影する工程、前記被写体像から
前記第2のグリッド像を除去する行程を具備することを
特徴とする放射線撮影方法である。
【0020】第12発明は上記構成に加え、前記第1の
グリッド像は実際に被写体の無い状態でグリッドを介し
て放射線画像を撮影して得ることを特徴とする。
【0021】第13発明は上記構成に加え、前記第1の
グリッド像は被写体の代わりの散乱線発生体のグリッド
を介して得た放射線画像であることを特徴とする法。
【0022】第14発明は上記構成に加え、前記第1の
グリッド像は計算機で作成した仮想的な放射線画像であ
ることを特徴とする請求項11の放射線撮影方法。
【0023】第15発明は上記構成に加え、前記第2の
グリッド像は前記第1のグリッド像を、入力された撮影
条件に応じて画像処理して得ることを特徴とする。
【0024】上記目的を達成するための第16発明は、
被写体の放射線画像を得る放射線撮影方法において、被
写体存在時の予想されるグリッド像を得る行程、グリッ
ドを用いて被写体像を撮影する工程、前記被写体像から
前記グリッド像を除去する行程、前記グリッド像を除去
された前記被写体像の除去誤差を求める行程、前記除去
誤差にもとづいて前記被写体存在時の予想されるグリッ
ド像を修正して得られた修正グリッド像を前記被写体像
から除去する行程を有することを特徴とする放射線撮影
方法である。
【0025】第17発明は上記構成に加え更に、前記除
去誤差を求める行程と、前記修正グリッド像を前記被写
体像から除去する行程とを繰り返すことを特徴とする。
【0026】第18発明は上記構成に加え更に、前記修
正されたグリッド像を除去した被写体像の除去誤差が所
定条件を満たさない場合に警告を発する手段を有する事
を特徴とする。
【0027】上記目的を達成するための第19発明は、
被写体の放射線画像を得る放射線撮影方法において、被
写体の代わりの散乱線発生体のグリッドを介して得た放
射線画像より、被写体存在時の予想されるグリッド像を
得る行程、グリッドを用いて被写体像を撮影する工程、
前記被写体像から前記グリッド像を除去する行程を具備
することを特徴とする放射線撮影方法である。
【0028】
【発明の実施の形態】図1は本発明の第1実施例の放射
線撮影装置を説明する模式的構造図である。図2、3は
それぞれこの装置における被写体及びグリッドのない状
態、グリッドをとりつけ被写体だけない状態を示す部分
説明図である。
【0029】図1において1は放射線を発生する放射線
源、2は被写体、10は放射線撮影ユニット、3は放射
線を通過する窓部を有しかつ内部に光が入らないよう遮
光する筺体、4は被写体2から発生する不要な散乱放射
線を除去するグリッド、5は放射線を蛍光に変換する蛍
光体、6はアモルファスシリコンよりなる光電変換装置
であり、厚さ数mmの両面研磨した透明ガラス基板の片側
面に各種半導体層を積層して格子状に配列した複数の画
素を形成している。
【0030】また11は放射線撮影装置の出力信号のA
/D変換を行うA/D変換器、12は放射線撮影システ
ム全体の動作を制御するCPU等の制御装置、13は放
射線画像等を一時記憶する記憶装置、14は画像を記憶
するMOD等の外部記憶装置、15は情報を表示するC
RTディスプレイ等の表示装置、16は画像の演算処理
を行う画像処理装置、17は放射線源1を駆動する放射
線発生装置、18はオペレータが撮影条件を指示するコ
ントロールパネル等の撮影条件指示装置である。これら
の装置はバス線を介して相互に接続され、ネットワーク
を形成している。
【0031】まずグリッドの放射線画像を取得する工程
を説明する。図2に示すように被写体2及びグリッド4
のない状態で制御装置12から放射線発生装置17に放
射線発生信号を出力し放射線源1から放射線を発生させ
る。発生された放射線は蛍光体5において蛍光に変換さ
れ、光電変換装置6で放射線強度分布i(x,y)である放射
線画像アナログ信号として検出される((x,y)は各画素
の座標)。この放射線画像アナログ信号はA/D変換器1
1でディジタル信号に変換され一時記憶装置13に転送
される。また同時に外部記憶装置14に転送され保存さ
れる。
【0032】ここで、この被写体2及びグリッド4のな
い状態で得られるディジタル信号は、以後の画像処理に
適した画像処理を施した後に記憶するようにしてもよ
い。
【0033】続いて図3に示すように放射線撮影ユニッ
ト10内にグリッド4を設置し、被写体2のない状態で
同様にグリッドの放射線像g (x,y)を撮影する。放射線
強度分布i(x,y)を補正したグリッド4の放射線像(グリ
ッド像)g '(x,y)は次のように表される。
【0034】g '(x,y)= g (x,y)/ i(x,y)
【0035】さらに以後の画像処理に備えてこのときの
撮影条件指示装置の出力、即ち指示された撮影条件も記
憶する。
【0036】一方、放射線強度分布i(x,y)がほぼ一様と
みなせる場合、放射線強度分布i(x,y)が既知の場合、ま
たは放射線強度分布i(x,y)が診断に使用する放射線強度
分布とほぼ一致する場合は放射線強度分布i(x,y)を撮影
する工程は省略可能である。この場合はg '(x,y)= g
(x,y)として扱う。又、この場合グリッド4の放射線像g
(x,y) またはg '(x,y) の撮影は放射線管球の慣らし運
転時に行うのがより好ましい。
【0037】次に図1を用いて被写体2を撮影する工程
を説明する。グリッド像取得時と同様に制御装置12から
放射線発生装置17に放射線発生信号を出力し放射線源1
から放射線を発生させる。発生された放射線は被写体2
に照射され、被写体の構造に応じて吸収及び散乱された
後にグリッド4に到達する。
【0038】グリッド4は被写体2から発生する不要な
散乱放射線を除去し、放射線画像のコントラストを改善
するよう作用する。蛍光体5においてグリッド4を透過
した放射線は蛍光に変換され、光電変換装置6で被写体
2の放射線画像上にグリッド4の放射線画像が重畳した
放射線画像アナログ信号として検出される。
【0039】この放射線画像アナログ信号はA/D変換器
11でディジタル信号に変換され一時記憶装置13に転
送される。また、同時に外部記憶装置14に転送され保
存される。
【0040】ここで、この被写体を撮影して得られたデ
ィジタル信号を、以後の画像処理に適した画像処理を施
した後で記憶する構成にしてもよい。
【0041】次にグリッドの放射線画像及び被写体の放
射線画像を用いて画像処理により被写体の放射線画像に
重畳するグリッド像を除去する工程を説明する。
【0042】グリッドは選択的に放射線を遮断する機能
を有することから被写体2の放射線画像はグリッド4に
よって強度変調されたとみなすことができる。強度変調
された画像は強度変調を行った関数が既知であれば復元
することが可能である。本実施例において強度変調を行
った関数とはグリッド4の放射線画像g '(x,y)そのもの
であるから、グリッド4の放射線画像を利用して被写体
2の放射線画像に重畳したグリッド4の放射線画像を除
去することが可能になる。
【0043】ここでグリッド像を除去する画像処理の一
例を説明する。グリッド4の放射線画像g '(x,y)が重畳
した被写体2の放射線画像をo(x,y)、グリッド4の放射
線画像g '(x,y)を除去した被写体2の放射線画像をo'
(x,y)とする。
【0044】被写体2の放射線画像に強度変調を行った
関数はグリッドの放射線画像g '(x,y)であり、g '(x,y)
による強度変調は乗除算で行われると仮定すれば、グリ
ッド4の放射線画像を除去した被写体2の放射線画像を
o'(x,y)は、以下の式で表される画像処理によって得ら
れる。
【0045】o'(x,y)= o(x,y)/ g '(x,y)
【0046】ここで放射線源1と蛍光体5の距離すなわ
ち管球距離を変えて撮影する場合、放射線源1の管電圧
を変えて撮影する場合、など撮影条件を変更する場合に
対応するために前記撮影条件指示手段の出力に基づいて
グリッド像を画像処理する工程について説明する。
【0047】まず管球距離が変更する場合は、一般にグ
リッド4と蛍光体5の距離がゼロでないために被写体像
o(x,y) に重畳するグリッド像に拡大縮小が生じる。そ
こでグリッド像の除去に先立ちグリッド像関数g '(x,y)
を、管球距離変化分に対応する倍率でx,y方向に拡大縮
小する処理を行うことで、記憶されているグリッド像g
'(x,y) と被写体像o(x,y) に重畳されるグリッド像の
倍率を一致させる画像処理を行う。
【0048】ただし厳密には受像手段6によってグリッ
ド像は空間周波数変調を受けるため、受像手段6に投影
されるグリッド像の拡大縮小率と受像手段が出力するグ
リッド像の拡大縮小率は異なることがある。その場合
は、受像手段6の標本化関数に応じた拡大縮小率の補正
が必要となる。
【0049】同じく拡大縮小率は画面内において一定で
はないため拡大縮小率はx,y方向において非線形になる
ので同じく拡大縮小率の補正が必要となることがある。
しかし一般にグリッドには焦点距離が存在しグリッドが
規定する管球距離以外では通常使用しないこと及びグリ
ッド4と蛍光体5の距離が微小であることから、線形で
あるとして縮小拡大演算しても通常は無視可能な範囲で
ある。
【0050】次に放射線源1の管電圧を変更する場合を
説明する。一般にグリッドは放射線遮蔽物質と放射線透
過物質が交互に並んだ構造をなしているが、それぞれの
物質の放射線透過率は放射線のエネルギーに応じて変化
するため、放射線源1の管電圧を変更するとグリッド像
縞目模様のコントラストが変化する。
【0051】そこで管電圧に応じてグリッド像g '(x,y)
に管電圧Vに応じた強度変調関数a(V)を乗算する振幅変
調または階調処理を行い、被写体に重畳するグリッド像
の強度と一致させる。強度変調関数a(V)は予め種々の管
電圧に対してグリッド像のコントラストの変化を記録す
ることで容易に求めることができる。また管電流及び曝
射時間等の撮影条件もグリッド像に影響を与える場合
は、同様に予め該影響を求めることでグリッド像の画像
処理に反映させる。
【0052】本実施例で説明した画像処理の一部は乗除
算で行われることから、この乗除算演算を各画像のデー
タの対数を取った後の対数データ間の加減算の演算に置
き換えることもできる。また本実施例で説明した画像処
理は強度変調が乗除算で行われると仮定したが乗除算で
行った演算を加減算に置き換えることもできる。またグ
リッド4の放射線画像は放射線管球の慣らし運転時に取
得するとしたが、グリッド4の放射線画像の経時変化が
無視できる範囲であれば画像取得頻度の低減が可能であ
るので、その場合は慣らし運転時以外であってもさして
問題はない。
【0053】次に、本発明の第2実施例について、図4、
図5を用いて説明する。
【0054】本実施例はグリッド像撮影時の撮影条件と
被写体像撮影時の撮影条件の変化が未知であるとき、ま
たは撮影条件の変化が既知であってもより高精度のグリ
ッド像除去が可能な放射線撮影装置である。本実施例の
模式的構造図を図4に、フローチャートを図5に示す。
【0055】以下、一部重複になるが図面中の部材を説
明する。図4において1は放射線を発生する放射線源、
2は被写体、10は放射線撮影ユニット、3は放射線を
通過する窓部を有し且つ内部に光が入らないよう遮光す
る筺体、4は被写体2から発生する不要な散乱放射線を
除去するグリッド、5は放射線を蛍光に変換する蛍光
体、6はアモルファスシリコンよりなる光電変換装置で
ある。
【0056】また11は放射線撮影装置の出力信号のA
/D変換を行うA/D変換器、12は放射線撮影システ
ム全体の動作を制御する制御装置、13は放射線画像等
を記憶する記憶装置、14は画像を記憶する外部記憶装
置、15は情報を表示する表示装置、16は画像の演算
処理を行う画像処理装置、17は放射線源1を駆動する
放射線発生装置、18は撮影条件を指示する撮影条件指
示装置、19は画像評価装置である。
【0057】ここで第2の実施例のグリッド像除去方法
について図5を用いて説明する。以後の説明において、
第1の実施例と同様の工程は説明を省略する。
【0058】第1の実施例と同様にグリッド像を撮影す
る工程と被写体像を撮影する工程を行う。次にグリッド
像を画像処理する工程を行う。
【0059】グリッド像画像処理工程は、撮影条件指示
装置の出力がある場合は該出力に応じて画像処理を行う
が、撮影条件指示装置の出力がない場合は既定の画像処
理を行うか、または画像処理を行わない。このグリッド
像を1次グリッド像と呼ぶ。続いて1次グリッド像及び
被写体像を用いて画像処理により被写体像に重畳するグ
リッド像を除去する工程を行う。このときの出力画像を
1次画像と呼ぶ。この1次画像は最適なグリッド像除去
処理がなされていない場合があり、この場合は被写体像
に除去しきれなかったグリッド像(誤差グリッド像)が
重畳している。この1次画像を画像評価装置19に入力
し誤差グリッド像の評価を行い除去誤差量を求める。
【0060】ここで除去誤差量を求める工程を説明す
る。画像評価装置19は画像処理機能及び画像評価機能
を有し、これらの機能を使用することで被写体像に重畳
する誤差グリッド像の解析を行う。
【0061】一般に誤差グリッド像は被写体像に比べて
空間周波数が高くかつ周期的であるので画像評価装置1
9において適当なフィルタ処理を行うことで容易に誤差
グリッド像を抽出可能である。
【0062】誤差グリッド像の主な特徴は次の3点に分
類される。第1は拡大縮小率誤差によるモアレ状の縞目
模様であり、モアレ縞の周期の解析から拡大縮小率誤差
量を求めることができる。
【0063】第2はコントラスト誤差による縞目模様で
あり縞目模様の位相は1次グリッド像と一致しているま
たは反転していることが特徴である。誤差グリッド像の
コントラストの大小からコントラスト誤差の絶対値が求
まり、位相の反転の有無からコントラスト誤差の正負を
求めることができる。
【0064】第3は横方向変位誤差による縞目模様であ
り縞目模様の位相は1次グリッド像と一致しないことが
特徴である。この位相量から変位誤差量を求めることが
できる。このように1次画像を画像評価装置に入力する
ことでグリッド像除去処理の除去誤差量を求める。
【0065】次に画像評価装置19が出力する除去誤差
量を画像処理装置16に帰還し、画像処理条件を除去誤
差量に応じて変更してグリッド像画像処理を再度行う。
ここで得られる修正されたグリッド像を2次グリッド像
と呼ぶ。2次グリッド像は除去誤差量が反映されている
ので、被写体像の撮影条件が未知であっても、原理的に
は被写体像に重畳するグリッド像と一致する。
【0066】続いて再度グリッド像除去画像処理を行
う。これによりグリッド像を良好に除去した被写体像を
得ることが可能になる。
【0067】また必要があれば、得られた被写体像をさ
らに画像評価装置に入力し、除去誤差量が既定の範囲内
になるまで処理を繰り返すことも可能である。この場合
グリッド像除去処理による除去誤差量が既定の範囲内に
収束しない場合は、グリッド像を再撮影するよう指示表
示を表示手段に出す。
【0068】ところで1次グリッド像を得る工程から最
終的な除去誤差量を求める工程までは必ずしも全画面の
情報を必要としない。その理由はグリッド像が縞目模様
であり縞目に平行な方向にはほぼ一様であると考えられ
るからである。このため代表する1列の画素を評価する
のみで除去誤差量を求めることも可能である。この場合
は1列の画素のみを評価するために画像処理に要する時
間を大幅に削減できる。ただし計算の正確性を向上させ
るために複数列の画素を評価することも可能である。ま
た位置のそれぞれ異なる複数列画素の評価は回転成分を
求める場合に有効である。
【0069】以上説明したように、本実施例の放射線撮
影装置は予め記憶されたグリッド像が1枚でありかつ被
写体像の撮影条件が未知であっても、高速でかつ良好な
グリッド除去画像処理が可能である。
【0070】以下に述べる本発明の第3の実施例は、予
め記憶するグリッド像のコントラストを被写体像に重畳
するグリッド像のコントラストに精度良く類似させるこ
とで、精度の高いグリッド像除去を行うものである。
【0071】本実施例のグリッド撮影法を図6を用いて
説明する。一般に被写体は放射線を散乱させる作用を有
するため、被写体がある場合のグリッド像のコントラス
トは被写体がないときのグリッド像のコントラストに比
べて散乱線の影響のために低下する。したがって予め行
うグリッド像撮影時に被写体と同等の散乱線特性を有す
る散乱線発生体を被写体位置に設けることで、被写体に
重畳するグリッド像に類似するグリッド像の撮影を行う
ことが可能になる。
【0072】図6において20は散乱線発生体であり被
写体が人体のときは厚さが一様なアクリル板またはアク
リル箱内に水を充填した水ファントムが利用可能であ
る。
【0073】放射線源1から発生した放射線は散乱線発
生体20に作用して吸収、散乱、透過の各現象が発生す
る。散乱線発生体20は空間的に一様に放射線を透過す
る特性を有するためグリッド4に到達する放射線は強度
が一様であるが散乱線を含む放射線である。
【0074】グリッドに到達した散乱線はグリッド本来
の機能である散乱線除去機能のために殆どグリッドを通
過することができないが、一部は通過して蛍光体5を照
射し、受像手段6に到達するグリッド像のコントラスト
を低下させる。このグリッド像は同じく散乱線発生体で
ある人体を透過した放射線によって形成されるグリッド
像のコントラストと類似しているため、このグリッド像
を記憶しグリッド像除去処理に利用することで高精度の
グリッド像除去処理が可能となる。
【0075】また、第1の実施例および第2の実施例と
同様にこれらのグリッド像を画像処理することで、更に
高精度のグリッド像除去を行うことが可能である。
【0076】前記予め記憶するグリッド像は必ずしも実
際に撮影されたグリッド像でなくとも良い。該グリッド
像が予想可能である場合は計算機で作成した仮想グリッ
ド像で代用が可能である。もちろんこのときに散乱線の
効果を考慮に入れて前記仮想グリッド像のコントラスト
を適宜設定可能である。
【0077】以上の実施例において放射線を検出する手
段は蛍光体と光電変換装置であると説明してきたが、本
発明はグリッドを使用して被写体を撮影する放射線撮影
装置においてグリッド像を除去することについて有効で
あり、特に放射線画像を離散的に標本化して検出する放
射線撮影装置に効果的である。例示した以外にも例えば
放射線によって励起された蓄積性輝尽蛍光体を使用し輝
尽蛍光を離散的に標本化する放射線撮影装置に応用可能
である。また放射線を電子に変換する放射線電子変換体
と発生した電子を離散的に標本化する電子検出装置を用
いた放射線検出装置、例えばアモルファスセレン、CdT
e、電離箱、等を使用する放射線撮影装置等に応用でき
る。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように、第1発明によれ
ば、被写体の放射線画像に重畳するグリッド像を被写体
が無い状態で得られる第1グリッド像から予想して除去
するので、グリッド像を効果的且つ正確に除去した放射
線画像を得ることが可能になる。
【0079】又第2発明によれば、この様な効果的且つ
正確なグリッド像除去を、放射線媒体変換手段を含む放
射線検出装置を用いた放射線撮影装置で実現することが
可能になる。
【0080】又第3発明によれば、この様な効果的且つ
正確なグリッド像除去を、放射線を光電変換素子が検出
可能な光に変換する光変換体を含む放射線検出装置を用
いた放射線撮影装置で実現することが可能になる。
【0081】又第4発明によれば、この様な効果的且つ
正確なグリッド像除去を、アモルファスシリコンセンサ
を含む放射線検出装置を用いた放射線撮影装置で実現す
ることが可能になる。
【0082】又第5発明によれば、この様な効果的且つ
正確なグリッド像除去を、光変換体として蛍光体を含む
放射線検出装置を用いた放射線撮影装置で実現すること
が可能になる。
【0083】又第6発明によれば、この様な効果的且つ
正確なグリッド像除去を、放射線を電子検出装置が検出
可能な電子に変換する放射線電子変換体を含む放射線検
出装置を用いた放射線撮影装置で実現することが可能に
なる。
【0084】又第7発明によれば、撮影条件に応じて予
想されるグリッド像を得て除去するので、グリッド像を
より効果的且つより正確に除去した放射線画像を得るこ
とが可能になる。
【0085】又第8発明によれば、管球距離、管電圧、
管電流、曝射時間の少なくとも一つに応じて予想される
グリッド像を得ているので、これらの条件が変化したと
しても充分正確にグリッド像を除去した放射線画像を得
ることが可能になる。
【0086】又第9発明によれば、更にグリッド像を除
去した放射線画像の除去精度の情報をも得ることができ
る。
【0087】又第10発明によれば、第1のグリッド像
を被写体像に重畳されるグリッド像により近づけること
ができるので、グリッド像をより効果的且つより正確に
除去した放射線画像を得ることが可能になる。
【0088】又第11発明によれば、被写体の放射線画
像に重畳するグリッド像を被写体が無い状態で得られる
第1グリッド像から予想して除去するので、グリッド像
を効果的且つ正確に除去した放射線画像を得ることが可
能になる。
【0089】又第12発明によれば、実際に被写体の無
い状態でグリッドを介して放射線画像を撮影して第1グ
リッド像を得ているので、より効果的且つより正確にグ
リッド像を除去した放射線画像を得ることが可能にな
る。
【0090】又第13発明によれば、第1のグリッド像
を被写体像に重畳されるグリッド像により近づけること
ができるので、グリッド像をより効果的且つより正確に
除去した放射線画像を得ることが可能になる。
【0091】又第14発明によれば、第1のグリッド像
を計算機で作成するので、更にグリッド像を得る行程を
簡素化することもできる。
【0092】又第15発明によれば、撮影条件に応じて
予想されるグリッド像を得て除去するので、グリッド像
をより効果的且つより正確に除去した放射線画像を得る
ことが可能になる。
【0093】又第16発明によれば、グリッド像の除去
誤差に基づいて修正したグリッド像を被写体像から除去
するので、実際に被写体像に重畳されるグリッド像の実
情に応じた正確なグリッド像除去を実行した放射線画像
を得ることが可能になる。
【0094】又第17発明によれば、上述除去誤差を修
正してのグリッド像の被写体像からの除去を繰り返すの
で、グリッド像の実情により応じた更に正確なグリッド
像除去を実行した放射線画像を得ることが可能になる。
【0095】又第18発明によれば、現状の第1のグリ
ッド像では正確なグリッド像除去が困難な場合に操作者
に認識させることも可能となる。
【0096】又第19発明によれば、被写体の代わりの
散乱線発生体のグリッドを介して得た放射線画像より、
被写体存在時の予想されるグリッド像を得ているので、
被写体像に重畳されるグリッド像により近似したグリッ
ド像の予想が可能となり、効果的且つ正確なグリッド像
の除去を実行した放射線画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例の放射線撮影装置を説明する図面
である。
【図2】グリッドのない状態で放射線検出装置の入出力
特性を測定する方法を説明する図面である。
【図3】グリッド像を撮影する方法を説明する図面であ
る。
【図4】第2の実施例の放射線撮影装置を説明する図面
である
【図5】第2の実施例の概念を説明するフローチャート
である。
【図6】散乱線発生体を用いてグリッド像を撮影する方
法を説明する図面である。
【図7】従来の放射線撮影装置を説明する図面である。
【符号の説明】
1 放射線源 2 被写体 3 筺体 4 グリッド 5 蛍光体 6 光電変換装置 10 放射線撮影装置 11 A/D変換器 12 制御装置 13 一時記憶装置 14 外部記憶装置 15 表示装置 16 画像処理装置 17 放射線発生装置 18 撮影条件指示装置 19 画像評価装置 20 散乱線発生体

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体の放射線画像を得る放射線撮影装
    置において、予め被写体の無い状態でグリッドを介して
    得られる放射線画像を第1のグリッド像として記憶する
    記憶手段と、前記第1のグリッド像を画像処理して被写
    体存在時の予想されるグリッド像である第2のグリッド
    像を得る画像処理手段とを有し、放射線により被写体を
    グリッドを介して撮影して得られた放射線画像から前記
    第2のグリッド像を除去することを特徴とする放射線撮
    影装置。
  2. 【請求項2】 更に媒体検出装置と放射線を前記媒体検
    出装置が検出可能な媒体に変換する放射線媒体変換手段
    を含む放射線検出装置を具備することを特徴とする請求
    項1の放射線撮影装置。
  3. 【請求項3】 前記放射線検出装置は光電変換素子と放
    射線を前記光電変換素子が検出可能な光に変換する光変
    換体とを具備することを特徴とする請求項2の放射線撮
    影装置。
  4. 【請求項4】 前記光電変換素子はアモルファスシリコ
    ンセンサであることを特徴とする請求項3の放射線撮影
    装置。
  5. 【請求項5】 前記光変換体は蛍光体であることを特徴
    とする請求項3の放射線撮影装置。
  6. 【請求項6】 前記放射線検出装置は電子検出装置と放
    射線を前記電子検出装置が検出可能な電子に変換する放
    射線電子変換体とを具備することを特徴とする請求項2
    の放射線撮影装置。
  7. 【請求項7】 前記画像処理手段は前記第1のグリッド
    像に対して撮影条件に応じた画像処理を行う事により前
    記第2のグリッド像を得ることを特徴とする請求項1の
    放射線撮影装置。
  8. 【請求項8】 前記撮影条件は管球距離、管電圧、管電
    流、曝射時間の少なくとも一つであることを特徴とする
    請求項7の放射線撮影装置。
  9. 【請求項9】 更に第2のグリッド像の除去後の除去誤
    差を算出する画像評価手段を具備することを特徴とする
    請求項1の放射線撮影装置。
  10. 【請求項10】 前記記憶手段は、被写体の代わりの散
    乱線発生体のグリッドを介して得た放射線画像を第1の
    グリッド像として記憶することを特徴とする請求項1の
    放射線撮影装置。
  11. 【請求項11】 被写体の放射線画像を得る放射線撮影
    方法において、予め被写体の無い状態でグリッドを介し
    て得られる放射線画像を第1のグリッド像として記憶す
    る行程、前記第1のグリッド像を画像処理して被写体存
    在時の予想されるグリッド像である第2のグリッド像を
    得る行程、グリッドを用いて被写体像を撮影する工程、
    前記被写体像から前記第2のグリッド像を除去する行程
    を具備することを特徴とする放射線撮影方法。
  12. 【請求項12】 前記第1のグリッド像は実際に被写体
    の無い状態でグリッドを介して放射線画像を撮影して得
    ることを特徴とする請求項11の放射線撮影方法。
  13. 【請求項13】 前記第1のグリッド像は被写体の代わ
    りの散乱線発生体のグリッドを介して得た放射線画像で
    あることを特徴とする請求項12の放射線撮影方法。
  14. 【請求項14】 前記第1のグリッド像は計算機で作成
    した仮想的な放射線画像であることを特徴とする請求項
    11の放射線撮影方法。
  15. 【請求項15】 前記第2のグリッド像は前記第1のグ
    リッド像を、入力された撮影条件に応じて画像処理して
    得ることを特徴とする請求項11の放射線撮影方法。
  16. 【請求項16】 被写体の放射線画像を得る放射線撮影
    方法において、被写体存在時の予想されるグリッド像を
    得る行程、グリッドを用いて被写体像を撮影する工程、
    前記被写体像から前記グリッド像を除去する行程、前記
    グリッド像を除去された前記被写体像の除去誤差を求め
    る行程、前記除去誤差にもとづいて前記被写体存在時の
    予想されるグリッド像を修正して得られた修正グリッド
    像を前記被写体像から除去する行程を有することを特徴
    とする放射線撮影方法。
  17. 【請求項17】 更に、前記除去誤差を求める行程と、
    前記修正グリッド像を前記被写体像から除去する行程と
    を繰り返すことを特徴とする請求項16の放射線撮影方
    法。
  18. 【請求項18】 更に、前記修正されたグリッド像を除
    去した被写体像の除去誤差が所定条件を満たさない場合
    に警告を発する手段を有する事を特徴とする請求項16
    の放射線撮影方法。
  19. 【請求項19】 被写体の放射線画像を得る放射線撮影
    方法において、被写体の代わりの散乱線発生体のグリッ
    ドを介して得た放射線画像より、被写体存在時の予想さ
    れるグリッド像を得る行程、グリッドを用いて被写体像
    を撮影する工程、前記被写体像から前記グリッド像を除
    去する行程を具備することを特徴とする放射線撮影方
    法。
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