JPH10262602A - 醤油粕の変性方法および脱塩方法 - Google Patents

醤油粕の変性方法および脱塩方法

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JPH10262602A
JPH10262602A JP9069899A JP6989997A JPH10262602A JP H10262602 A JPH10262602 A JP H10262602A JP 9069899 A JP9069899 A JP 9069899A JP 6989997 A JP6989997 A JP 6989997A JP H10262602 A JPH10262602 A JP H10262602A
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JP
Japan
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soy sauce
sauce cake
cake
desalting
solvent
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Withdrawn
Application number
JP9069899A
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English (en)
Inventor
Masaki Matsuyoshi
昌樹 松良
Takamitsu Tadano
貴光 只野
Fumio Shirai
文夫 白井
Shigenori Hasui
重徳 蓮井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shikoku Instrumentation Co Ltd
Original Assignee
Shikoku Instrumentation Co Ltd
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Publication date
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P60/00Technologies relating to agriculture, livestock or agroalimentary industries
    • Y02P60/80Food processing, e.g. use of renewable energies or variable speed drives in handling, conveying or stacking
    • Y02P60/87Re-use of by-products of food processing for fodder production

Landscapes

  • Fodder In General (AREA)
  • Soy Sauces And Products Related Thereto (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 溶媒の醤油粕中での移動速度および浸透速度
を速め、短時間に効率良く、醤油粕の塩分を抽出する方
法の提供。 【解決手段】 醤油粕に圧縮状態からの回復促進手段を
施して、好ましくは醤油粕を細かくして一定期間保管す
ることにより、抽出用溶媒浸透性が改善された変性醤油
粕に変性することを特徴とする醤油粕の変性方法。圧縮
状態からの回復促進手段による、好ましくは醤油粕を細
かくして一定期間保管する変性方法により得られた抽出
用溶媒浸透性が改善された変性醤油粕を対象に脱塩処理
を行う、好ましくは変性醤油粕に抽出用溶媒を通過させ
醤油粕中の塩分を抽出することを特徴とする醤油粕の脱
塩方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業の属する技術分野】この発明は、醤油粕の変性方
法および脱塩方法、より詳細には醤油工場から副生され
る醤油粕を変性させ、醤油粕中の塩分を効率よく短時間
に抽出する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、醤油製造工程において副生する醤
油粕は、多量含まれているアミノ酸や窒素に着眼して飼
料や肥料への利用が行われている。しかし、醤油粕は、
同時に多量の塩分を含むため、飼料あるいは肥料として
の需要は限られたものであった。このため、醤油粕から
塩分を取り除く脱塩方法が検討されてきた。すなわち、
醤油粕と水とを混合攪拌し塩分を水に溶かし固液分離す
る方法(特開昭63−219350)、醤油粕をカラム
に充填しカラム下部より水を浸透させ塩分を抽出する方
法(特開平5−268902)等が行われてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、醤油粕
は、そのままでは有効利用に限度があり、脱塩方法は検
討されてきたが、実用化には至っていない。本発明の目
的は、実用化できる醤油粕の変性方法ならびに脱塩方法
を提供するものである。より詳細には本発明は、抽出用
溶媒浸透性を改善する脱塩処理の前処理法を提供するこ
とを目的とする。また、本発明は、短時間に効率良く塩
分を抽出する方法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、抽出用溶媒浸
透性を改善する脱塩処理の前処理としての醤油粕の変性
方法に係わり、醤油粕に圧縮状態からの回復促進手段を
施して、好ましくは醤油粕を細かくして一定期間保管す
ることにより、抽出用溶媒浸透性が改善された変性醤油
粕に変性することを特徴とする醤油粕の変性方法を要旨
としている。また、本発明は、圧縮状態からの回復促進
手段による、好ましくは醤油粕を細かくして一定期間保
管する変性方法により得られた抽出用溶媒浸透性が改善
された変性醤油粕を対象に脱塩処理を行う、好ましくは
変性醤油粕に抽出用溶媒を通過させ醤油粕中の塩分を抽
出することを特徴とする醤油粕の脱塩方法を要旨として
いる。
【0005】
【発明の実施の形態】醤油粕は、醤油製造において醤油
もろみを圧搾して醤油を得る際に、不溶性の残渣として
えられるもので、強く圧搾され押し潰されている。脱塩
処理する際、処理する醤油粕をあらかじめ変性処理して
醤油粕の構成物質間に隙間をつくり、醤油粕の構成物質
自体の圧縮からの回復を促進させてから行う。圧縮状態
からの回復促進手段は圧搾粕に残留する圧縮性のひずみ
を回復できる手段であれば特に制限がない。醤油粕を細
かくして、好ましくは醤油粕を10mm以下に粉砕し
て、例えば、粉砕後一定期間保管することで、溶媒が醤
油粕構成物質間および構成物質内部に浸透しやすくなる
よう変性させることができる。粉砕して一定期間保管す
る手段が最も簡単で効率的である。
【0006】変性醤油粕は抽出用溶媒浸透性が改善され
ており、抽出用溶媒を通過させると醤油粕中の塩分を効
率良く抽出することができる。脱塩処理は、変性醤油粕
を溶媒と接触させ塩分を溶媒に溶かし固液分離する方法
であれば何でもよい。変性醤油粕を円筒状の容器に充填
し円筒状の容器上部より水を浸透させ塩分を抽出する方
法が好ましい例として例示される。すなわち、変性醤油
粕を上部は開放、下部には液体排出用の小穴を有する閉
止板を取り付けた円筒に投入し、上部より水を給水し下
部より排水して行う。
【0007】
【実施例】本発明を実施例で詳細に説明する。本発明は
これらの実施例で何ら限定されるものではない。
【0008】実施例1 本発明の実施例(〇印)と比較例の試験直前に粉砕した
例(△印)とを比較試験した結果を図1に示した。実施
例(〇印)の具体的実施方法は、生成された醤油粕を直
ちに10mm以下に粉砕し、室温の暗所で保管したもの
であり、図1の試験を行う時に必要量を取り出し試験を
行った。比較例の試験直前に粉砕した例(△印)は、生
成された醤油粕を、各試験までの期間、室温の暗所で保
管の後、試験直前に10mm以下に粉砕して試験を行っ
たものである。
【0009】試験方法は、内径200mmの円筒(上部
は開放、下部には液体排出用の小穴を有する閉止板を取
り付けた円筒)に6kgの粉砕醤油粕を上部より投入
し、さらに上部より水24lをシャワー状に給水したも
ので、給水開始から円筒内の醤油粕上部にたまる水の水
面がなくなるまでの時間(以下、排水時間とする)を測
定したものである。この排水時間は、醤油粕構成物質へ
の水の浸透性と醤油粕構成物質の間を流れ落ちる水の速
度とをあわせた指数であり、容器内の醤油粕中の水の移
動特性を表しており、短い時間ほど醤油粕中の水の移動
が速いことを表している。
【0010】図1では、実施例(〇印)では、保管日数
3日目で変性前の約6分の1の排水時間になり、約10
日目で排水時間の減少傾向が鈍り、最小排水時間にほぼ
到達しており、変性による水の醤油粕への浸透性の改善
がみられた。比較例の試験直前に粉砕した例(△印)で
は、約20日目でも排水時間が減少傾向にあり、本発明
の実施例に比べ高い値であった。
【0011】したがって、本発明の実施例である粉砕後
一定期間保管による変性により圧縮状態から積極的に回
復を促進させた変性醤油粕では、排水時間の短縮すなわ
ち醤油粕への水の浸透性の改善が明らかとなった。
【0012】実施例2 (A)醤油粕を生成後直ちに10mm以下に粉砕したも
の、(B)醤油粕を生成後14日間保管した後10mm
以下に粉砕したもの、(C)醤油粕を生成後直ちに10
mm以下に粉砕し室温の暗所で14日間保管した変性醤
油粕を、脱塩処理の対象とした。
【0013】脱塩方法は、内径200mmの円筒(上部
は開放、下部は液体排出用の小穴を有する閉止板を取り
付けた円筒)に6kgの粉砕醤油粕を上部より投入し、
さらに上部より水24lをシャワー状に給水したもの
で、排水時間を測定した。次に、円筒から塩分を除去し
た醤油粕(以下、脱塩粕)を取り出し、脱塩粕中の塩分
(乾燥物換算値)および脱塩粕中の水分を測定した。
【0014】表1に、実施例(C)と醤油粕生成直後に
粉砕し脱塩した例(A)および、生成後14日間保管後
粉砕し脱塩した例(B)とを比較した脱塩結果を示し
た。
【0015】
【表1】
【0016】表1より、排水時間は粉砕後14日間保管
し脱塩する方法(C)が最も短かった。脱塩粕中塩分は
ほとんど差がなかった。脱塩粕中水分はCが最小という
結果であった。
【0017】排水時間の減少は、脱塩工程の時間短縮に
つながり、脱塩装置の単位時間当たりの処理能力の増大
につながる。脱塩粕中水分の減少は、脱塩装置からの生
成物の重量減少につながり、脱塩の後工程である運送、
乾燥等が低コストで可能となる。したがって、本発明の
変性醤油粕の脱塩方法では、無変性の醤油粕の脱塩方法
に比べて、処理能力の増加、コストの低減ができ、多大
な効果がある。
【0018】
【発明の効果】以上、説明したように、抽出用溶媒が醤
油粕中を移動する速度を速くできる醤油粕の脱塩方法を
提供できる。醤油粕の脱塩が短時間に行え、単位時間に
脱塩処理できる醤油粕の量が増大する醤油粕の脱塩方法
を提供できる。同時に、脱塩粕の残存溶媒量を低く押さ
えることができ、脱塩後の運送、乾燥等の処理が低コス
トで実施できる。これにより、低価格の脱塩粕利用の飼
料、肥料が生産可能となり、醤油粕のリサイクルが推進
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例(〇印)と比較例の試験直前に
粉砕した例(△印)とを比較試験した結果を示した図面
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 蓮井 重徳 香川県仲多度郡多度津町若葉町12番56号 四国計測工業株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 醤油粕に圧縮状態からの回復促進手段を
    施して抽出用溶媒浸透性が改善された変性醤油粕に変性
    することを特徴とする醤油粕の変性方法。
  2. 【請求項2】 回復促進手段が、醤油粕を細かくして一
    定期間保管することである請求項1の醤油粕の変性方
    法。
  3. 【請求項3】 醤油粕を10mm以下に粉砕する請求項
    2の醤油粕の変性方法。
  4. 【請求項4】 請求項1、2または3の方法で得られた
    抽出用溶媒浸透性が改善された変性醤油粕を対象に脱塩
    処理を行うことを特徴とする醤油粕の脱塩方法。
  5. 【請求項5】 脱塩処理が、変性醤油粕に抽出用溶媒を
    通過させ醤油粕中の塩分を抽出することである請求項4
    の醤油粕の脱塩方法。
JP9069899A 1997-03-24 1997-03-24 醤油粕の変性方法および脱塩方法 Withdrawn JPH10262602A (ja)

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