JPH102624A - 冷凍機設備における圧縮器の自動運転制御装置 - Google Patents

冷凍機設備における圧縮器の自動運転制御装置

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JPH102624A
JPH102624A JP18653496A JP18653496A JPH102624A JP H102624 A JPH102624 A JP H102624A JP 18653496 A JP18653496 A JP 18653496A JP 18653496 A JP18653496 A JP 18653496A JP H102624 A JPH102624 A JP H102624A
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pressure
compressor
temperature
value
cooling device
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JP18653496A
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Inventor
Kanji Furumoto
寛二 古本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷凍機設備において、圧縮器の起動、停止を
年間を通じてその環境の変化に応じた起動、停止値を自
動で変化させ、設備全般における経済性及び運転効率の
向上を図る。またその動きと圧力、温度の連動する変化
から故障の早期発見を得る。 【解決手段】 圧縮器吸入側の低圧管2内圧力の変化
と、その系統にある冷却装置内の温度変化を常に監視
し、その変化に所定の設定値をもって圧縮器1の起動停
止値を決める方法から年間を通じて自動で制御する動き
をさせ、その動きに連動しなければいけない圧力、温度
の変化に所定の設定値をもって故障及び機能低下と判断
させ、早期の警報を出すものとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷凍機設備におけ
る圧縮器の起動、停止の信号値を環境変化に応じて自動
的に変更させる圧縮器の自動運転制御装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来の冷凍機設備の圧縮器の起動及び停
止させる方法として、圧縮器と冷却装置が1対1となる
小型の冷凍機設備では、冷却装置内の温度調節器による
温度設定値で、直接圧縮器の起動及び停止させる信号を
得て運転をしているが、1台の圧縮器に対して複数台の
冷却装置をもつ大型の冷凍機設備においてはそれぞれの
冷却装置と、圧縮器を結ぶ冷媒配管の圧縮器吸入側にお
ける低圧管内の圧力を検知して、所定の圧力値の信号で
起動、停止をしている。一般的には小型の冷凍機設備は
直接温度に対応して作動している為、特別に設定変更の
必要性はないが、大型の冷凍機設備においては、直接冷
却装置側の温度変化に対応していない為、年間を通じて
の外気温度、湿度の環境の変化及び冷却装置側負荷の変
化に対して必ずしも適正な設定値とはいえない状態で圧
縮器が起動、停止を繰り返しているのが現状である。そ
れゆえに年数回の設定値変更を余儀なくされ、その都度
技術的経験者による時間を労しての人的な作業が必要と
されている。
【0003】さらに一般的な大型冷凍機設備において圧
縮器を複数台に組み合わせた設備においても、その圧縮
器の台数制御は、上記内容を基本とした圧縮器吸入側の
低圧管内の圧力を検知して、その圧力値が所定の範囲内
を維持するよう制御しているが、冷却装置内の温度に直
接対応してなく、いずれも人的操作による設定圧力値の
固定の信号値で運転されている。
【0004】一般的な現状の冷凍機設備においての保守
点検及び故障診断については、設備全般の連動する作動
状況、あるいは経年変化による性能低下、各部品におけ
る機能低下及び温度、湿度による周辺の環境変化等、そ
れぞれの状況を専門技術者が日々管理できる体制でなけ
れば、設備全般の設定値の変更及び各部各所の機能低下
の発見、故障判断等、早期の保全調整をすることができ
ないのが現状である。
【0005】さらに一般的な大型冷凍機設備においての
圧縮器の設計能力は、その系統内の冷却装置全てが、年
間を通じて最大となる条件での冷却負荷に対応できる能
力を有しているが、一方冷却負荷は年間を通じて季節の
変化による温湿度の大幅な負荷変動があり、尚かつそれ
ぞれの冷却装置が、個々に温度調節器をもって単独に温
度制御している為、冷却負荷としては、1台の冷却装置
が作動しているような低負荷時においても、圧縮器を起
動させるような設定をしいられている。その為に年間を
通じての設備全体における運転効率は非常に悪く、大き
な経済的損失をまねいているのが現状である。
【0006】冷却装置の温度制御についてもそれぞれに
装置内の温度調節器で、高圧液冷媒の流れを制御させる
ための電磁弁を作動させているが、その温度調節器の設
定入切値幅は、冷却装置内温度を一定にする目的からで
きるだけ小さい範囲で作動するようになっている。冷や
す為の装置であるので当然なことであるが、一般的に冷
蔵貯蔵の必要な物品はその貯蔵方法、期間及び鮮度保持
温度、湿度とそれぞれの物品別に管理の違いがあるが、
通常冷蔵物品のその貯蔵温度に関しては、それぞれ上
限、下限の貯蔵温度の範囲幅をもっている。しかし現状
の冷却装置内での温度は安全性及び、管理する者の安心
感のためか下限温度値で制御されているのが現状であ
る。その為、温度調節器の設定に連動した圧縮器起動、
停止制御値の幅も小さくしているのが現状である。不必
要な運転をしている事の経済的損失及び間欠運転、機器
運転時間からくる各機器類の損傷も大きい。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、冷凍機設備
の運転に関し、時々刻々と変化する冷却装置側の負荷の
変動及び、季節のうつり変わりによる環境の変化に対応
させる圧縮器の運転方法として、従来の圧縮器吸入側の
低圧管内圧力を圧力センサーにより検知して、その圧力
変動値から圧縮器の起動値、停止値を自動で変更制御さ
せるものである。
【0008】さらに冷却装置側の貯蔵物品の品温を保持
すべき運転方法として、冷却装置の温度を、温度センサ
ーにより検知して、所定の温度設定範囲もって圧縮器の
起動、停止させる機能も具備し、圧力と温度による圧縮
器の運転方法により、必要以上に低い圧力、温度をおさ
えて経済性及び効率の良い運転制御を自動でおこなわせ
るものである。
【0009】また圧縮器の動きと、冷却装置側の高圧液
冷媒の流れを制御する電磁弁の動きを連動させることに
より、その運転における圧縮器吸入側低圧管内圧力の変
化及び冷却装置内の温度の変化を常に監視し、それぞれ
所定の範囲における時間に対する変化、あるいは圧力、
温度の設定値において、現状では出しにくかったそれぞ
れの圧縮器及び冷却装置の性能低下、故障判断をサイク
ル毎に早期に発報させるものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】課題を達成するために、
本発明は冷凍機設備の冷媒を圧縮する圧縮器において、
冷媒が流れる圧縮器吸入側の低圧管内の圧力を検知する
圧力センサーで、その検知された圧力を常に監視し、そ
の圧力の時間に対する徴分値が所定の範囲内にある場合
圧縮器を起動させ、また冷却装置の指定蒸発圧力を維持
するために設定された所定の圧力値に達した場合に、圧
縮器を停止させる方法の制御部からなり、年間を通じて
の環境の変化、及び冷却装置側の冷却負荷の急変により
増減する冷却装置の負荷変動の表われ方として、低圧管
内での冷媒蒸発圧力の変化率、及び飽和圧力の違いから
読みとり、その圧力変化における時間値をもって、冷却
装置の負荷の増減に対応する圧縮器の起動設定値を自動
変更させる装置とする。
【0011】冷却装置内の温度を検知する温度センサー
により、その検知された温度を常に監視し、その変動す
る温度値が冷却装置内で許容される上限、下限の所定の
設定温度値に達した場合にそれぞれの圧縮器の起動及び
停止をさす方法の制御部からなり、冷却装置内の空気を
冷やして、その冷気を循環させることによる物品の冷却
方法、及び空気と物品の比熱の大きな違いから、冷却装
置内の冷気の温度変化程物品の温度は変化しないことか
ら、冷却装置に貯蔵される物品の鮮度保持温度の上限、
下限の温度を設定して、圧縮器を起動、停止さす方法の
温度変動に対する自動変更装置とする。
【0012】圧縮器吸入側の低圧管内の圧力を圧力セン
サーで検知し、その圧力の時間に対する徴分値が所定の
範囲内にある場合と、冷却装置内の温度センサーで検知
した温度値が所定の上限設定温度に達した場合との条件
において圧縮器を起動させ、また冷却装置の指定蒸発圧
力値から設定される圧力値に達した場合と、冷却装置内
の温度値が下限設定温度に達した場合との条件におい
て、圧縮器を停止させる方法の圧力、温度の組み合わせ
による圧縮器の起動、停止値が自動で変化する装置とす
る。
【0013】冷却装置内の冷媒の流れを制御する電磁弁
の入、切を圧縮器の起動、停止及び所定の上限、下限の
温度値の双方の信号で入を早く、切りを遅くして、冷凍
機設備全体の連動した動きによる圧力変動、温度変動を
常に監視し、その連動する圧力値、温度値に所定の時間
値の条件を設定することにより、今まで出せなかった圧
縮器側及び冷却装置側での個々の性能低下、故障の判断
の信号をサイクル毎に発することができる装置とする。
【0014】
【発明の実施の形態】本装置は、既設の冷凍機設備での
圧縮器の起動、停止信号にも組み込み可能なものとし、
年間を通じての自動制御運転をおこなわせることができ
る装置とし、以下図面を参照して説明する。図1におい
て、本装置には、圧縮器吸入側低圧管2内圧力と冷却装
置側温度をそれぞれ圧力センサー3と温度センサー4に
より常に監視させ、その圧力の制御部と温度の制御部か
ら圧力、温度の組み合わせによる制御部を構成して、圧
縮器1の起動、停止の制御信号として自動変化する信号
を出力させさらに冷却装置の冷媒の流れを制御する電磁
弁6も操作することにより、その連動する全体の動きか
らくる圧力、温度の変化を時間的に読みとり警報を発す
るものとし、それぞれに自動設定及び手動設定入力の機
能を有するものとする。
【0015】圧縮器吸入側の低圧管2内における圧力変
化は、その冷媒の特性により、冷却装置側の温度に対し
て変化し、また圧縮器1の吸引能力と、冷却装置側から
流れてくる冷媒の量に応じて変化しているので、その冷
凍サイクルの温度変化ならびに圧力変化が、本発明の機
能、設定方法の基本となるため、その変化を分析し、そ
の特性を知る。
【0016】一般的な冷却装置では、それぞれに温度調
節器5、電磁弁6、膨張弁7、冷却器8と構成され、そ
の装置に高圧液管より冷媒液を流すことにより、冷却器
内圧力による蒸発温度で冷却器周囲から熱をうばい気化
し、冷却ファン9をつかって冷却装置内の温度を下げ
る。設定された温度調節器5で温度制御をしている。
【0017】冷却装置にはそれぞれに膨張弁7を有し、
この膨張弁は冷却器8の熱交換された冷媒管内温度を検
知して自動的に冷却器へ送りこむ冷媒流量を調整する作
用があり、また個々に冷却装置は温度調節器5で庫内温
度を検知して、冷却器への冷媒供給を電磁弁6の入、切
で制御していることから、1台の冷却装置から圧縮器の
低圧管2へ流れてくる冷媒量は時々刻々と変化してお
り、尚かつ低圧管2内圧力の変化に応じた単位重量当り
の比体積の大きさと、その冷媒量に応じて低圧管2内の
圧力が上昇している。
【0018】冷凍機設備側の圧縮器1が停止中の状態に
ある時の低圧管2内の管内容積は、実質的に密閉された
容器と考えられるので、冷却装置に流れこむ冷媒の量が
大きくなると冷媒比体積及び量も大きくなって、その結
果低圧管2内の単位時間当りの圧力上昇率は冷媒流量に
準じて大きくなる。
【0019】冷媒の特性で温度と圧力の変化には一定の
関係があり、冷却器8へ流れこむ単位重量当りの冷媒
は、時間経過とともにその周囲の温度に準じた飽和温
度、飽和圧力にて安定する。
【0020】そのため、1台の圧縮器1に複数台の冷却
装置をもつような大型の設備においても、それぞれの冷
却負荷の要求に対して1台の冷却装置の作動であるの
か、あるいは、数台の冷却装置が同時に作動したのか
は、その低圧管2内の圧力上昇率の変化で予測できる。
しかし、それも時間経過後にみられる圧力上昇率及び飽
和圧力値は冷却装置の作動台数に関しての変化はみられ
ず、冷却装置内の温度に対しての変化している。
【0021】冷却装置にはそれぞれ定められた条件下に
おいて設計された冷媒蒸発温度及び冷却能力があり、そ
の設計数値に合った冷却器8内の冷媒蒸発温度に換算さ
れる管内圧力値を維持しなければならない。
【0022】以上の冷凍サイクル上での冷媒特性の内容
から、本装置への設定方法及び機能を入力する。本装置
において、低圧管2内における時々刻々と変化とする圧
力上昇率がそれぞれの冷却装置のその時季、その場所に
おける冷却負荷としてとらえ、その圧力変化が安定しは
じめた状態において、はじめて周辺の環境の変化による
冷却負荷が圧力変化として表れるものとし、その変化を
所定の設定において、圧縮器の起動値とすることによ
り、年間を通じて自動変化する設定値となる。
【0023】上記の設定方法の単位時間当りの圧力上昇
値を徴分演算させる入力設定値は、低圧管2内の圧力変
化として、圧力制御部において(30〜130)秒間に
0.1kg/cm以下の圧力上昇しかない場合におい
て、起動信号を出すものとし、その可変時間(秒)の設
定は、設備全般の運転状況を確認した上で入力する。
【0024】圧縮器1の間欠運転による焼損防止及び保
護運転のために、圧力値に再起動防止帯域及び再起動に
60秒間の時間を入力設定できるものとする。
【0025】個々の冷却装置での蒸発温度に換算される
圧力値を保つ必要があるので、それぞれの冷却装置の設
計蒸発温度の内、低い温度値の換算蒸発圧力値(P0)
を入力できるものとする。
【0026】圧縮器1を制御しても、冷却装置内の冷蔵
物品の鮮度が保持できなければならず、そのためそれぞ
れの冷却装置内に収納される物品毎にその鮮度保持温
度、貯蔵期限等を考慮して、物品の温度は常に一定の温
度内となるように本装置にその系統内における冷却装置
すべての上限、下限の温度値(図2)を入力設定できる
ものとする。
【0027】単体圧縮器用と複数台圧縮器用とに区別及
び連動可能なものとし、さらに既存設備においての装置
組み込みには、その既存設備の実際の運転特性及び能
力、各部性能等を学びそれぞれに手動での入力設定も可
能なものとする。
【0028】本装置を有効に作動させる為に、さらに下
記の制御機能及び警報を発する機能を装備するものと
し、設備の性能低下及び故障診断の早期発見に努める装
置とする。本装置により圧縮器1が起動している間にお
いては、除霜中を除き冷却装置側のそれぞれの電磁弁6
は本装置により常に作動するようにし、強制冷却をかけ
る。装置内の既存の温度調整器5は、過冷却防止用とし
て本装置の温度下限値以下の設定に直し、強制冷却を切
るのみに利用する。
【0029】圧縮器1の起動後、本装置の停止信号によ
り圧縮器1が停止したその時に冷却装置側の庫内温度が
本装置に入力した上限値を超えている場合、もしくは圧
縮器1起動30秒間後に本装置への温度センサー4によ
る冷却装置内の温度が1℃以上下がらない冷却装置があ
れば、即故障警報を発し、その冷却装置の信号は本装置
の制御対象からはずすようにする。
【0030】冷却装置側温度で、本装置へ入力されてい
る上限温度を超えている冷却装置がある場合において、
60秒間経過しても圧縮器1が起動しない時は、冷媒不
足、冷媒漏れ、冷媒高圧管内詰り、装置入力値の設定不
良、圧縮器起動装置の故障等が考えられるため、警報を
出す。
【0031】圧縮器1の起動後、60秒間経過した時点
で、吸入側圧力が本装置に入力されている蒸発圧力値
(P0)を超えていたら圧縮器弁故障による圧縮不良、
本装置入力値の設定不良等が考えられるため、警報を出
す。
【0032】再起動防止時間60秒間内に圧縮器1への
起動信号が3サイクル以上続けてあった場合、圧縮器弁
不良による冷媒漏れの可能性があるため、警報を出す。
【0033】圧縮器が起動してから停止まで15秒以内
である時、その状態が続けて3サイクル発生した時は、
冷媒不足、冷媒漏れ、冷媒高圧管内詰り等が考えられる
ため、警報を出す。
【0034】図2において、本装置及び冷却装置側の既
存温度調節器5の設定温度値を参考に示す。冷蔵物品に
は、それぞれの事情に応じた冷蔵方法及び特性があると
思うので、装置取付後にその状況を判断して設定値変更
ができるものとする。
【0035】図3において、一般的な冷凍機設備の設定
における運転方法での低圧管2内圧力値の変化を示す。
冷却装置側の温度に関係なく低圧管2内圧力による設定
された固定圧力幅で、圧縮器1が常に起動、停止を繰り
返している図である。
【0036】図4において、本装置による圧縮器1の起
動、停止設定での低圧管2内圧力値の変化を示す。本装
置の場合、圧縮器の起動、停止を1サイクルとして、サ
イクル別に起動値、停止値が変化するのが特徴である。
【0037】図5において、本装置での圧縮器1の自動
運転制御の基本を示し、それぞれの設定値及び運転状況
を説明する。P0圧力値は、圧縮器1に対するその系統
内にあるすべての冷却装置のそれぞれ指定された設計蒸
発温度の内、一番低い値をもつ温度で、その温度値を入
力すると自動的に換算される蒸発圧力値を示す。
【0038】P1圧力値は、低圧管2内の圧力でこれ以
上低い圧力で圧縮器1を起動さすと、圧縮器及び冷却装
置の効率面で悪影響の出る圧力を示し、圧縮器の起動防
止のため、手動でも入力設定できるものとするが、その
設定値は設備全般の運転状況を確認したうえで入力す
る。その場合でも下限値は1.1kg/cm絶対圧以
上とする。本装置は、冷却装置の指定蒸発温度値(換算
P0)を入力すると、その温度からさらに−20℃のの
温度値の換算圧力値が自動設定される。
【0039】P2圧力値は、手動でも入力設定できるも
のであるが、その設定値はそれぞれの冷却装置の蒸発温
度に換算された圧力値(P0)から配管損圧を引いた値
以下とする。通常においては、冷却装置の指定蒸発温度
値(換算P0)より−15℃の値の圧力値が自動設定さ
れる。圧縮器1運転中において冷却装置のいずれか1台
が本装置に入力された冷却設定温度(図2)の下限温度
に達していた場合には、この設定にて圧縮器1は停止す
るものとする。
【0040】P3圧力値は、圧縮器1が再起動するとき
の最低圧力値を示し、手動でも入設定できるものとす
る。その設定値は本装置に入力設定された冷却設定温度
(図2)の上限値より−10℃〜−15℃の値の圧力値
を入力するものとする。通常においては、上限値温度よ
り−10℃の値か、入力された設計蒸発温度値(換算P
0)より+9℃の値でどちらか低い方の値が自動設定さ
れる。P3圧力値で圧縮器1が起動する条件には、本装
置の提案する低圧管2内の圧力上昇がゆるやかな上昇曲
線を画くとき、その単位時間当りの圧力の時間に対する
徴分値で(30〜130)秒間に0.1kg/cm
下の圧力上昇しかない場合、もしくは、冷却装置いずれ
か1台が本装置に入力設定された冷却設定温度(図2)
の温度上限値に達した信号がある場合のみの起動圧力値
を示す。
【0041】吸入側圧力がD帯域内にある場合には、圧
縮器1を起動させない圧力帯域とする。低圧が低くなり
すぎる為の冷却器8の霜付及び圧縮器吐出側での高温度
になるのを防ぐためで、冷凍サイクル上の効率が非常に
悪い運転となり、設備全般上、不経済な運転帯域であ
る。
【0042】吸入側圧力がC帯域内にある場合には、圧
縮器1の停止信号は圧力値でなく冷却装置側の温度によ
り停止する帯域である。この場合冷却装置のいずれか1
台が、本装置に入力設定された冷却設定温度(図2)の
下限値に達すれば圧縮器1の停止信号を出すものとす
る。
【0043】吸入側圧力がB帯域内にある場合での圧縮
器1の起動、停止のサイクル運転は、特に冬場での低
温、乾燥期の比較的負荷の小さい時期に冷却装置が有効
に作動するように考慮した圧力帯とする。年間を通じ
て、常に維持しておきたい圧力帯域である。
【0044】吸入側圧力がA帯域内にある場合が、本発
明の課題である負荷の変動及び環境の変化に対応させる
べき圧縮器1の起動値の変化する帯域である。特に年間
を通しての季節のうつりかわりによる環境変化に圧縮器
設備及び冷却装置が有効に作動するためには、今までそ
の運転状況を判断して手動で調整を繰り返していた帯域
である。
【0045】本装置がA帯域内において圧縮器1を起動
する条件は、入力設定されたP3の圧力値において起動
条件が満たされてない場合であって、その低圧管2内の
圧力で単位時間当りの圧力の時間に対する徴分値で(3
0〜130)秒間に0.1kg/cm以下の圧力上昇
しかない場合の設定された値になるか、冷却装置のいず
れか1台が本装置に入力設定された冷却設定温度(図
2)の温度上昇値になった場合のどちらかの信号にて圧
縮器起動の信号を出すものとする。
【0046】図6において、さらに大型設備で複数台圧
縮器を搭載した場合での、台数制御について示す。その
制御方法は、本装置の条件及び機能を装備した上におい
て以下の制御が追加される。
【0047】複数台圧縮器の場合には、その圧縮能力の
加減であるから吸入側低圧管2内の圧力値の変化に応じ
て運転台数を変える必要がある。それは、常に冷却装置
側の蒸発温度(換算P0)が一定になるような運転制御
が圧縮器の起動、停止する基本方法となる為、その圧力
値(P0)を維持すべき台数制御が基本となる。
【0048】1台目の圧縮器の起動、停止 起動値 本装置の制御する入信号の条件が満たされた場
合に起動さす。 停止値 本装置の切信号の条件が満たされ、尚かつ2台
目圧縮器の停止状態での信号から10秒後に切信号を出
し停止さす。
【0049】2台目の圧縮器の起動、停止 起動値 1台目の起動より30秒経過後において、(図
5)に示す圧力値P0を超えている圧力の信号があった
場合又は、(図5)に示す圧力値P2を超えた圧力が6
0秒間経過した場合において信号を出し、起動さす。 停止値 起動後30秒間経過したのちに、(図5)に示
す圧力値P2以下の圧力値にある場合又は、3台目の圧
縮器の停止状態での信号から10秒後に(図5)に示す
圧力値P2以下の圧力値である場合に停止さす。
【0050】3台目の圧縮器の起動、停止 起動値 2台目の起動より30秒経過後において、(図
5)に示す圧力値P0を超えている圧力の信号があった
場合又は、(図5)に示す圧力値P2を超えた圧力が6
0秒間経過した場合において信号を出し、起動さす。 停止値 起動後30秒間経過したのちに、(図5)に示
す圧力値P2以下の圧力値にある場合又は、4台目の圧
縮器の停止状態での信号から10秒後に(図5)に示す
圧力値P2以下の圧力値である場合に停止さす。
【0051】4台目以降の圧縮器の起動、停止 上記と同じ制御方法において順時運転を繰り返すが、い
ずれにしても2台目以降の起動、停止の制御には、起動
後30秒間の運転時間及び(図5)に示す圧力値の値の
起動防止圧力P1の圧力値においては、即停止させる機
能をもたす。
【0052】
【発明の効果】本発明は以上説明したように構成される
装置であるので、以下に記載されるよう効果が期待でき
る。
【0053】年間を通じて冷凍機設備が自動で、その運
転制御できることにより、その設備の管理者及び運転調
整に要する人的作業、時間等が大幅に減少するととも
に、その運転制御における冷凍機設備の無駄な動きを抑
制することによる年間電力使用量が大幅に減少する。
【0054】冷凍機設備の圧縮器及びその系統内の冷却
装置との連動する動きを常に入力して制御していること
から、今まで出せなかった冷却装置側の個々の性能低下
及び故障による冷却不良、また圧縮器側の部品不良によ
る能力低下及び冷媒不足から発生する状況等、サイクル
毎に即警報として発報さすことができる。
【0055】同容量の圧縮器を複数台に分けての台数制
御にすることによる冷却負荷に見合った圧縮器能力、指
定されてる冷却装置内の蒸発圧力値を保つことにより設
備全体の運転効率の大幅な向上及び1台圧縮器の故障に
よる緊急時の対応が大幅改善される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本装置と冷凍機設備との関連する自動運転制御
の系統基本図である。
【図2】本装置に入力する上限、下限温度値及び冷却装
置の温度設定値の参考である。
【図3】従来の制御方法による圧縮器吸入側の低圧管内
圧力の変動曲線図である。
【図4】本装置で制御した場合での圧縮器吸入側の低圧
管内圧力の変動曲線図である。
【図5】本装置の制御、機能、設定方法による自動運転
制御を表わす基本の図である。
【図6】台数制御の運転方法における圧縮器吸入側の低
圧管内圧力変動の例図である。
【符号の説明】
1 圧縮器 2 低圧管 3 圧力センサー 4 温度センサー 5 温度調節器 6 電磁弁 7 膨張弁 8 冷却器 9 冷却ファン P0 装置に入力された冷却装置側の蒸発温度の換算圧
力値 P1 装置に入力された蒸発温度値から−20℃の換算
圧力値 P2 装置に入力された蒸発温度値から−15℃の換算
圧力値 P3 装置に入力された蒸発温度値から−10℃の換算
圧力値 10 圧縮器1台目の起動値 11 圧縮器1台目の停止値 12 圧縮器2台目の起動値 13 圧縮器2台目の停止値 14 圧縮器3台目の起動値 15 圧縮器3台目の停止値

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷凍機設備の冷媒を圧縮する圧縮器
    (1)において、冷媒が流れる圧縮器吸入側の低圧管
    (2)内の圧力を検知する圧力センサー(3)で、その
    検知された圧力を常に監視し、その圧力の時間に対する
    徴分値が所定の範囲内にある場合、圧縮器(1)を起動
    させ、また冷却装置の指定蒸発圧力を維持するため設定
    された所定の圧力値(図5P2)に達した場合に、停止
    させる方法の制御部からなり、その起動圧力値がサイク
    ル毎に変化していることを特徴とする冷凍機設備におけ
    る圧縮器の自動運転制御装置。
  2. 【請求項2】 冷却装置内の温度を検知する温度センサ
    ー(4)により、その検知された温度を常に監視し、そ
    の変動温度値が冷却装置内で許容される上限、下限の所
    定の設定温度値(図2)に達した場合に、それぞれ圧縮
    器(1)の起動及び停止をさす制御部からなる冷凍機設
    備における圧縮器の自動運転制御装置。
  3. 【請求項3】 圧縮器吸入側の低圧管(2)内の圧力を
    圧力センサー(3)で検知し、その圧力の時間に対する
    徴分値が所定の範囲内にある場合と、冷却装置内の温度
    センサー(4)で検知した温度値が所定の上限温度(図
    2)に達した場合との条件において、圧縮器(1)を起
    動させ、また冷却装置の指定蒸発圧力値から設定される
    圧力値(図5P2)に達した場合と、冷却装置内の温度
    値が下限温度(図2)に達した場合の条件において圧縮
    器(1)を停止させる制御部からなり、請求項1、2記
    載の組合せによる圧縮器起動、停止時の圧力値がサイク
    ル毎に変化していることを特徴とする冷凍機設備におけ
    る圧縮器の自動運転制御装置。
  4. 【請求項4】 冷却装置内の冷媒の流れを制御する電磁
    弁(6)の入、切を請求項3記載の方法による圧縮器
    (1)の起動、停止及び所定の上限、下限の温度値(図
    2)の双方の信号で入を早く、切りを遅くして、冷凍機
    設備全体の連動した動きによる圧力変動、温度変動を常
    に監視し、その連動する圧力値、温度値に所定の時間値
    の条件を設定することにより、今まで出せなかった圧縮
    器側及び冷却装置側での個々の性能低下、故障の判断の
    信号をサイクル毎に発することを特徴とする冷凍機設備
    における圧縮器の自動運転制御装置。
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