JPH10261940A - 自動閾値制御回路および信号増幅回路 - Google Patents

自動閾値制御回路および信号増幅回路

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JPH10261940A
JPH10261940A JP9066294A JP6629497A JPH10261940A JP H10261940 A JPH10261940 A JP H10261940A JP 9066294 A JP9066294 A JP 9066294A JP 6629497 A JP6629497 A JP 6629497A JP H10261940 A JPH10261940 A JP H10261940A
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聡 井出
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    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K5/00Manipulating of pulses not covered by one of the other main groups of this subclass
    • H03K5/01Shaping pulses
    • H03K5/08Shaping pulses by limiting; by thresholding; by slicing, i.e. combined limiting and thresholding
    • H03K5/082Shaping pulses by limiting; by thresholding; by slicing, i.e. combined limiting and thresholding with an adaptive threshold

Abstract

(57)【要約】 【課題】 入力信号の信号振幅や直流レベルの変動に影
響されて正確にディジタル信号の再生を行うことができ
ないという課題がある。 【解決手段】 入力信号の絶対的な最大レベルを検出す
る絶対ピーク検出回路と、前記入力信号に従って、前記
絶対ピーク検出回路が検出した最大レベルからの相対的
な最小レベルを検出する相対ボトム検出回路と、前記絶
対的な最大レベルおよび前記相対的な最小レベルを所定
の割合で分圧して閾値レベルを発生する分圧回路とを備
えるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動閾値制御回路お
よび信号増幅回路に関し、特に、光受信回路において、
受光素子の低周波応答を補償して信号を増幅する信号増
幅回路に関する。従来、光受信回路における信号増幅回
路(ディジタル信号再生回路)においては、2つの変動
要因が問題となっている。すなわち、第1の問題は信号
伝達経路(メタル線や光ファイバ等の有線および電波や
光等の無線による信号伝送経路)の状態の変化等により
信号振幅が時間的に変化することであり、また、第2の
問題は温度や電源等の遅い変動により信号の低周波成分
(すなわち、直流レベル)が変動することである。
【0002】これらの変動は、放置すると時間と共に判
別用の閾値レベルが入力信号の振幅範囲からずれること
になって、最終的には、信号の再生不能にもなりかねな
い。これらの変動の対策としては、相補信号を使用した
差動伝送とすることが考えられる。しかしながら、差動
伝送では配線やインタフェース回路等が2倍必要になる
ため、コスト面から不利となる。
【0003】また、上記第1の問題に対しては、信号振
幅を検出して該振幅の中央に設定した閾値レベルを用い
て、信号レベル(“1”および“0”)の論理判定を行
う方法が考えられる。一方、上記第2の問題に対して
は、従来より、結合コンデンサを介して入力信号の直流
成分を除去するという所謂交流結合がよく用いられてい
る。
【0004】しかしながら、近年の集積回路化(ワンチ
ップIC化)の流れにおいて、半導体チップ内に形成可
能な容量の大きさには限界があるため、十分な低減遮断
周波数が得られる結合コンデンサを半導体チップ内に作
ることは極めて困難であり、また、結合コンデンサに個
別部品を用いることはコスト増につながる。さらに、入
力信号の平均値が1/2であることが保証されないよう
な符号系列では交流結合を使用することができないとい
う問題もある。
【0005】従って、上記の諸問題を解決するために
は、結合コンデンサを用いない直流結合で、かつ入力信
号の振幅変動と直流レベルの変動との両方に適正に対応
できる信号増幅回路(ディジタル信号再生回路)の提供
が要望されている。
【0006】
【従来の技術】図1は従来の信号増幅回路の一構成例を
示す図である。同図において、参照符号1は増幅回路
(AMPC)、2はピーク検出回路(HLD)、3はボ
トム検出回路(LLD)、4は抵抗分圧回路(VD)、
5は再生回路(DSCC)を示している。
【0007】増幅回路1は、広帯域のオペアンプOPA
1を使用した直流結合の非反転増幅回路として構成さ
れ、微弱な入力信号ISを増幅して適当な信号振幅およ
び直流レベルの増幅(入力)信号ISAを出力する。ピ
ーク検出回路2において、入力信号ISAの最大レベル
を検出・保持するコンデンサC1の一端(基準側)はア
ースに接続されており、該ピーク検出回路2は入力信号
ISAの絶対的な最大レベルDHを検出および保持する
ことになる。
【0008】次に、ピーク検出回路2の動作を詳細に説
明する。ピーク検出回路20の初期化状態では、例え
ば、入力信号ISA=0(論理ローレベルに相当)の区
間に発生した正のリセットパルス信号RSPにより、N
PN型バイポーラトランジスタT1が同通し、コンデン
サC1を所定のバイアスローレベルVLに向けてディス
チャージする。高入力インピーダンスを有する電界効果
トランジスタ(Nチャネル型MOSFET)T2は、ソ
ースフォロア回路を成しており、コンデンサC1のディ
スチャージ電位とほぼ等しい電位の出力信号DHを低イ
ンピーダンスで出力する。
【0009】なお、厳密には、コンデンサC1の電位と
電界効果トランジスタT2の出力信号DHとでは電界効
果トランジスタT2のしきい値電圧だけ異なっている
が、以下の説明では、説明の簡単のため、この点を省略
して説明する。一方、オペアンプOPA2は入力信号I
SAと出力信号DHとを比較しており、ISA>DHの
時はダイオードD1を介してコンデンサC1を急速にチ
ャージする。このように、トランジスタT1によるディ
スチャージと、オペアンプOPA2によるチャージとが
相まって、初期化時の出力信号DHは、最終的には、そ
の時点における入力信号ISA=0の信号レベルとな
る。
【0010】上記の初期化後、次に入力信号ISA=1
(論理ハイレベルに相当)になると、ISA>DHによ
り、コンデンサC1は出力信号DHが入力信号ISA=
1の信号レベルとなるまで高速にチャージされる。すな
わち、ピーク検出レベルDHはISA=1の信号レベル
まで押し上げられる。これ以降は、このピーク検出レベ
ルDHは、入力信号ISAの振幅変動または直流レベル
の変動を問わず、ISA>DHを満足する限りは、その
時点のISAの信号レベルまで上昇する。
【0011】また、ボトム検出回路3についても同様で
あり、そのボトム検出レベルDLは、最初は上記ISA
=0のリセット時点における信号レベルに初期化される
と共に、それ以降は、ISA<DLを満足する限り、そ
の時点における入力信号ISAの信号レベルまで下降す
る。抵抗分圧回路4は、抵抗値の等しい抵抗R8および
R9を備えて構成され、ピーク検出レベルDHとボトム
検出レベルDLとの丁度中間の値に相当する閾値レベル
TH=(DH+DL)/2を出力する。
【0012】そして、再生回路5は、コンパレータCM
P1で構成され、ISA>THの場合は出力信号OS=
1(論理“1”レベル)を出力し、またISA≦THの
場合は出力信号OS=0(論理“0”レベル)を出力す
る。このように、従来の信号増幅回路は、その閾値レベ
ルTHをピーク検出レベルDHとボトム検出レベルDL
との中間に自動設定する構成により、入力信号ISAの
振幅変動に対しては有効に対処することが可能である。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図1に
示す従来の信号増幅回路は直流結合方式を採るために、
その入力信号ISAは、信号伝達路特性、温度または電
源等の変動の影響により、信号の振幅変動のみならず、
その直流レベルも変動する。そのため、従来の信号増幅
回路では、その閾値レベルTHが入力信号ISAの振幅
中央値からずれるという解決すべき課題があった。以
下、これを具体的に説明する。
【0014】図2は図1に示す従来の信号増幅回路にお
ける課題を説明するための図(その1)であり、また、
図3は図1に示す従来の信号増幅回路における課題を説
明するための図(その2)である。すなわち、図2は入
力信号ISAの直流レベルが途中から上昇した場合を示
し、また、図3は入力信号ISAの直流レベルが途中か
ら下降した場合を示している。
【0015】図2において、入力信号ISAの直流レベ
ルが変動しない間は、閾値レベルTHは入力信号ISA
の信号振幅のほぼ中心に位置している。しかしながら、
入力信号ISAの直流レベルが上昇に転じると、ピーク
検出回路2のピーク検出レベルDHはISA>DHを満
足することによりこの上昇に速やかに追従して上昇する
が、一方、ボトム検出回路3のボトム検出レベルDLは
元のボトム検出レベルDLに取り残されてしまう。その
結果、中間の閾値レベルTH{=(DH+DL)/2}
の上昇は図示の如く緩慢なものとなり、入力信号ISA
の信号振幅の中心から外れてくる。このため、出力信号
OSでは、そのパルス幅が広がると共に、最悪の場合に
は、入力信号ISA=0の状態を判別できなくなる。
【0016】なお、上記の初期化時においては、ほぼI
SA=THの関係となり、さらに、実際には雑音等も存
在するので、出力信号OSの論理1/0レベルは定まら
ない。図2では、その状態を論理1/0の中間のレベル
で表している。以下の説明でも同様である。図3におい
て、入力信号ISAの直流レベルが変動しない間は、閾
値レベルTHは入力信号ISAの信号振幅のほぼ中心に
位置している。
【0017】しかしながら、入力信号ISAの直流レベ
ルが下降に転じると、ボトム検出回路3のボトム検出レ
ベルDLはISA<DLを満足することによりこの下降
に速やかに追従して下降するが、一方、ピーク検出回路
2のピーク検出レベルDHは元のピーク検出レベルDH
に取り残されてしまう。その結果、中間の閾値レベルT
H{=(DH+DL)/2}の下降は図示の如く緩慢な
ものとなり、入力信号ISAの信号振幅の中心から外れ
てくる。このため、出力信号OSでは、そのパルス幅が
狭くなると共に、最悪の場合には、入力信号ISA=1
の状態を判別できなくなる。
【0018】図4は従来の信号増幅回路の他の例として
の光受信回路の構成例を示す回路図である。図4におい
て、参照符号10は前置増幅回路、11は受光素子、1
2はバッファ回路、20はピーク検出回路、30はボト
ム検出回路、40は抵抗分圧回路、そして、50は再生
回路を示している。ここで、ピーク検出回路20、ボト
ム検出回路30、および、抵抗分圧回路40によりAT
C回路を構成するようになっている。
【0019】ピーク検出回路20において、最大レベル
を検出・保持するコンデンサC1の基準端子側(バッフ
ァBF1の入力に接続されたのと反対側の端子)は、図
1のようにアース(GND)に接続してもよいが、図4
に示すように、他の基準電圧(例えば、高電位電源電圧
Vdd)を印加するように構成してもよい。同様に、ボト
ム検出回路30において、最小レベルを検出・保持する
コンデンサC2の基準端子側(バッファBF2の入力に
接続されたのと反対側の端子)も、例えば、高電位電源
電圧Vddを印加するように構成してもよい。
【0020】ボトム検出回路30は、バッファ回路12
の出力のうち絶対的に最も低いレベル(すなわち、論理
“0”レベル)を検出し、ピーク検出回路20は、バッ
ファ回路12の出力のうち絶対的に最も高いレベル(す
なわち、論理“1”レベル)を検出する。ここで、閾値
レベルは、抵抗分圧回路40により“0”レベルと
“1”レベルの中央に設定される。また、ATC回路
(20,30,40)を用いることで、閾値レベルは、
信号の直流レベルや信号振幅に応答して適正に設定され
ることになる。
【0021】次に、受光素子11の低周波応答について
詳述する。図5は光受信回路に使用する受光素子の周波
数応答特性の一例を示す図であり、また、図6は光受信
回路に使用する受光素子の低周波応答がある時の波形応
答特性の一例を示す図である。受光素子11の周波数応
答特性は、例えば、図5に示されるように、数〜数百K
Hz のところに段差を有する形となっている。この現象
は、受光素子の受光面以外における電界の印加されてい
ない部分に入射した光により生成したキャリアに起因す
るという考えが原因の一つとして挙げられている。すな
わち、このキャリアは、電界により加速されることがな
いため、拡散によりゆっくりと移動し、その結果、非常
に大きな時定数を有することになる。
【0022】このような特性を持つ受光素子に、図6
(a)に示されるような振幅の異なるパケット1とパケ
ット2が連続して入射した場合、図6(b)に示される
ような波形応答(受光素子の出力波形)となる。なお、
図6(a)は受光素子11に対する光入力波形を示し、
また、図6(b)は受光素子11からの出力電流波形を
示している。
【0023】ここで、前置増幅回路12が線形であれ
ば、前置増幅回路12の出力波形は、図6(b)と同様
の波形となる。低周波応答により、振幅の大きいパケッ
ト1では徐々に“0”レベルが上昇し、振幅の小さいパ
ケット2では、“0”レベルがもとに戻るような動きと
なる。このような波形がATC回路に入力したとき、閾
値レベルの確立後に入力レベルが変化することになるた
め、閾値レベルは徐々に信号振幅中央からずれる。特
に、信号振幅に対して“0”レベルの変化が相対的に大
きいパケット2では、その影響が大きくなる。
【0024】図7は図4に示す従来の光受信回路におけ
る課題を説明するための図であり、前述した図3に対応
するものである。図6(b)におけるパケット2のよう
に“0”レベルが下降する場合、図7(a)に示される
ように、ボトム検出出力DL(ボトム検出回路30の出
力)は“0”レベルの変動に追従するものの、ピーク検
出出力DH(ピーク検出回路20の出力)はパケット最
初の最大レベル(図6(b)におけるパケット1のレベ
ル)を保持し、その結果、閾値レベルTHは上側(高電
位)にずれることになる。その結果、図7(b)に示さ
れるように、出力波形OSは、そのパルス幅が狭くな
り、最悪の場合には、入力信号ISA=1の状態を判別
できなくなる。なお、図6(b)におけるパケット1の
ように“0”レベルが上昇する場合では、閾値レベルが
下側にずれることは明らかである。
【0025】図8は光受信回路が適用される加入者系の
構成を概念的に示す図である。図8に示されるように、
例えば、図4に示すような光受信回路はスターカプラに
設けられ、受光素子11を介して、複数の加入者からの
信号(パケット)を受信することになる。ところで、例
えば、スターカプラ(光受信回路)と加入者Aおよび加
入者Bとの距離が大きく異なると、受光素子11に入力
する信号(図6中のパケット1および2)の強度も異な
ることになる。すなわち、受光素子11(スターカプ
ラ)が、光受信回路からの距離が近くて信号レベルが大
きい加入者Aからの信号(図6のパケット1)を受信し
た後、光受信回路からの距離が遠くて信号レベルが小さ
い加入者Bからの信号(図6のパケット2)を受信する
と、図6および図7を参照して説明したような問題が生
じることになる。
【0026】本発明は、上述した従来の信号増幅回路
(光受信回路)が有する課題に鑑み、入力信号の信号振
幅や直流レベルの変動に影響されることなく、常に正確
にディジタル信号を再生することができる信号増幅回路
の提供を目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】図9は本発明に係る信号
増幅回路の原理を説明するための図である。図9(a)
に示されるように、本発明によれば、入力信号の絶対的
な最大レベルを検出する絶対ピーク検出回路6と、前記
入力信号に従って、前記絶対ピーク検出回路6が検出し
た最大レベルからの相対的な最小レベルを検出する相対
ボトム検出回路7と、前記絶対的な最大レベルおよび前
記相対的な最小レベルを所定の割合で分圧して閾値レベ
ルを発生する分圧回路4とを備えたことを特徴とする自
動閾値制御回路が提供される。すなわち、相対ボトム検
出回路7は、相対的な最小レベルを保持する容量C2の
基準端子を絶対ピーク検出回路6の出力端子に接続する
ようになっている。また、入力信号を自動閾値制御回路
からの閾値レベルにより識別する再生回路を備えること
により、信号増幅回路を構成することができる。なお、
絶対ピーク検出回路6は、絶対的な最大レベルを保持す
る容量C1の基準端子を所定の基準レベル配線、例え
ば、接地線或いは電源線に接続するようになっている。
【0028】ここで、分圧回路4を、絶対的な最大レベ
ルおよび前記相対的な最小レベルを所定の割合で分圧し
て閾値レベルを発生する代わりに、絶対ピーク検出回路
6が検出した絶対的な最大レベルおよび入力信号を所定
の割合で分圧して分圧信号を発生するように構成し、且
つ、相対ボトム検出回路7を、該分圧信号に従って、絶
対ピーク検出回路6が検出した絶対的な最大レベルに対
する相対的な最小レベルから閾値レベルを発生するよう
に構成してもよい。
【0029】図9(b)に示されるように、本発明によ
れば、入力信号の絶対的な最小レベルを検出する絶対ボ
トム検出回路9と、前記入力信号に従って、前記絶対ボ
トム検出回路9が検出した最小レベルからの相対的な最
大レベルを検出する相対ピーク検出回路8と、前記絶対
的な最小レベルおよび前記相対的な最大レベルを所定の
割合で分圧して閾値レベルを発生する分圧回路4とを備
えたことを特徴とする自動閾値制御回路が提供される。
すなわち、相対ピーク検出回路8は、相対的な最大レベ
ルを保持する容量C1の基準端子を絶対ボトム検出回路
9の出力端子に接続するようになっている。また、入力
信号を自動閾値制御回路からの閾値レベルにより識別す
る再生回路を備えることにより、信号増幅回路を構成す
ることができる。なお、絶対ボトム検出回路9は、絶対
的な最小レベルを保持する容量C2の基準端子を所定の
基準レベル配線、例えば、接地線或いは電源線に接続す
るようになっている。
【0030】ここで、分圧回路4を、絶対的な最小レベ
ルおよび前記相対的な最大レベルを所定の割合で分圧し
て閾値レベルを発生する代わりに、絶対ボトム検出回路
9が検出した絶対的な最小レベルおよび入力信号を所定
の割合で分圧した分圧信号を発生するように構成し、且
つ、相対ピーク検出回路8を、該分圧信号に従って、絶
対ボトム検出回路9が検出した絶対的な最小レベルに対
する相対的な最大レベルから閾値レベルを発生するよう
に構成してもよい。
【0031】さらに、本発明によれば、入力信号の上昇
に追従する上昇追従自動閾値制御回路と、前記入力信号
の下降に追従する下降追従自動閾値制御回路と、前記上
昇追従自動閾値制御回路および前記下降追従自動閾値制
御回路の各検出レベルに基いて、入力信号の直流レベル
の上昇或いは下降を判別する判別回路と、該判別回路の
出力に従って、前記上昇追従自動閾値制御回路または前
記下降追従自動閾値制御回路が発生する閾値レベルを選
択する選択回路と、前記入力信号を前記閾値レベルで識
別する再生回路とを備えたことを特徴とする信号増幅回
路が提供される。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明に
係る自動閾値制御回路および信号増幅回路の各実施例を
説明する。図10は本発明に係る信号増幅回路の第1実
施例を示すブロック回路図である。この図10に示す信
号増幅回路は、入力信号の振幅変動および直流レベルの
上昇に追従するタイプの回路構成を備えている。
【0033】図10において、参照符号1は直流直結形
の広帯域増幅回路(AMPC)、6はピーク検出回路
(UHLD)、7はボトム検出回路(ULLD)、4は
抵抗分圧回路(UVD)、5は再生回路(DSCC)で
ある。ここで、増幅回路1、抵抗分圧回路4および再生
回路5の各動作は、従来と同様である。また、増幅回路
1は、1または2以上のトランジスタによる通常のDC
アンプとして構成することができる。なお、帯域として
は、例えば、100MHz 程度である。
【0034】ピーク検出回路6において、ピーク検出・
保持用のコンデンサC1(例えば、数十〜数百pF程
度)の一端はアース(GND)に接続されていて、この
ピーク検出回路6は、従来のピーク検出回路(例えば、
図1のピーク検出回路103)と同様に、入力信号IS
Aの絶対的な最大レベルUDHを検出および保持するよ
うになっている。なお、コンデンサC1の基準端子は、
他の基準電圧、例えば、電源電圧(電源線)に接続して
もよい。
【0035】ボトム検出回路7において、ボトム検出・
保持用のコンデンサC2(例えば、数十〜数百pF程
度)の一端はピーク検出回路6の出力端子に接続されて
いる。これにより、このボトム検出回路7はピーク検出
回路6が検出した最大レベルUDHからの相対的に最小
の信号レベルUDLを検出および保持する。すなわち、
ピーク検出回路6が検出した最大レベルUDHと入力信
号ISAとの間の相対的なレベル差(信号振幅に相当)
のうち最も低い信号振幅に対応するボトム検出レベルU
DLを検出および保持することになる。
【0036】図11は図10に示す信号増幅回路の動作
(波形応答)を説明するための図であり、図10および
図11を参照して第1実施例の信号増幅回路の動作を具
体的に説明する。ボトム検出回路7において、回路の初
期化状態では、例えば、入力信号ISA=0(論理
“0”レベル)の区間に発生した負のリセットパルス信
号RSP/により、トランジスタT3が同通し、コンデ
ンサC2を所定のバイアスハイレベルVHに向けてチャ
ージする。高入力インピーダンスを有するMOSまたは
接合型の電界効果トランジスタT4は、ソースフォロア
を成しており、コンデンサC2のチャージ電位とほぼ等
しい電位のボトム検出信号UDLを低インピーダンスで
出力する。
【0037】一方、オペアンプOPA2は入力信号IS
Aとボトム検出信号UDLとを比較しており、UDL>
ISAの時はダイオードD2を介してコンデンサC2を
急速にディスチャージする。こうして、トランジスタT
3によるチャージと、オペアンプOPA2によるディス
チャージとが相まって、最終的に、初期化時のボトム検
出レベルUDLは、上記リセット時点における入力信号
ISA=0の信号レベルと同一になる。
【0038】上記リセットの終了後、次に入力信号IS
A=1(論理“1”レベル)になると、ピーク検出回路
6ではISA>UDHによりコンデンサC1は、ほぼそ
の時点における入力信号ISA=1の信号レベルにまで
高速にチャージされる。一方、この時点におけるボトム
検出回路7においては、ISA>UDLによりコンデン
サC2はディスチャージされないが、ピーク検出回路6
のピーク検出レベルUDHが入力信号ISA=1の信号
レベルにまで上昇した結果、コンデンサC2の基準側電
位が同じ量だけ押し上げられる。これにより、ボトム検
出回路7のボトム検出レベルUDLは一時的にその時点
における入力信号ISA=1の信号レベルにまで押し上
げられる。
【0039】次に、入力信号ISA=0になると、ピー
ク検出回路6ではISA<UDHによりコンデンサC1
のチャージは起こらない。従って、ピーク検出レベルU
DHは元の検出レベルUDHを維持する。一方、ボトム
検出回路7においては、ISA<UDLによりコンデン
サC2は、ほぼその時点における入力信号ISA=0の
信号レベルにまで高速にディスチャージされる。これに
より、ボトム検出レベルUDLもその時点における入力
信号ISA=0の信号レベルにまで押し下げられる。
【0040】抵抗分圧回路4は、例えば、抵抗値の等し
い抵抗R8およびR9で構成され、ピーク検出レベルU
DHとボトム検出レベルUDLとの丁度中央のレベルに
相当する閾値レベルUTH=(UDH+UDL)/2を
出力する。さらに、再生回路5は、コンパレータCMP
1からなっており、ISA>UTHの場合は出力信号O
S=1(論理“1”レベル)を出力し、ISA≦UTH
の場合は出力信号OS=0(論理“0”レベル)を出力
する。以後、しばらくの間は、入力信号ISAの信号振
幅および直流レベルに変動が無いため、回路動作は上記
の状態を維持する。
【0041】そして、やがて入力信号ISAの直流レベ
ルが上昇に転じると、ピーク検出回路6ではISA>U
DHによりコンデンサC1は、ほぼその時点における入
力信号ISA=1の信号レベルにまでチャージされる。
これに伴いピーク検出レベルUDHもその時点における
入力信号ISA=1の信号レベルにまで上昇する。一
方、ボトム検出回路7においては、ISA>UDLによ
りコンデンサC2はディスチャージされないが、ピーク
検出回路6のピーク検出レベルUDHが直流ドリフト分
だけ上昇した結果、コンデンサC2の基準側電位が同じ
量だけ押し上げられる。これに伴って、ボトム検出回路
7のボトム検出レベルUDLも直流ドリフト分だけ押し
上げられ、さらに、これらに応じて、抵抗分圧回路4の
閾値レベルUTHも直流ドリフト分だけ押し上げられ
る。
【0042】従って、再生回路5においては、閾値レベ
ルUTHの上昇により入力信号ISAの直流ドリフト分
が相殺された形となり、該再生回路5は入力信号ISA
の直流レベルの上昇に関わらず、該入力信号ISAをそ
の振幅の1/2の閾値レベルUTHで正確に出力信号O
S=1/0の判定を行う。なお、図11における8のT
aのタイミングからは入力信号ISAの信号振幅も増大
している。そして、信号振幅が増大すると、ピーク検出
回路6においては、ISA>UDHによりコンデンサC
1がチャージされ、また、ボトム検出回路7において
は、その後のISA<UDLによりコンデンサC2がデ
ィスチャージされる。従って、信号振幅の増大にも適正
に追従する。
【0043】図12は図10に示す信号増幅回路(光受
信回路)の第1実施例の変形例を示すブロック回路図で
ある。図12において、参照符号10は前置増幅回路、
11は受光素子、12はバッファ回路、40は抵抗分圧
回路、50は再生回路、60はピーク検出回路、そし
て、70はボトム検出回路を示している。ここで、ピー
ク検出回路20、ボトム検出回路30、および、抵抗分
圧回路40によりATC回路を構成するようになってい
る。
【0044】ピーク検出回路60において、ピーク検出
・保持用のコンデンサC1の基準端子側は、図10のよ
うにアース(GND)に接続してもよいが、図12に示
すように、他の基準電圧(例えば、高電位電源電圧Vd
d)を印加するように構成してもよい。ボトム検出回路
70において、ボトム検出・保持用のコンデンサC2の
基準端子側は、ピーク検出回路60の出力端子に接続さ
れている。
【0045】これにより、ピーク検出回路60は、バッ
ファ回路12の出力のうち絶対的に最も高いレベル(す
なわち、論理“1”レベル)を検出し、また、ボトム検
出回路70は、バッファ回路12の出力とピーク検出回
路60の出力との相対的レベル差の最小値(すなわち、
論理“0”レベル)を検出する。そして、抵抗分圧回路
40により“0”レベルと“1”レベルの中央に閾値レ
ベルを設定するようになっている。
【0046】このように、図10(図12)に示す本発
明の信号増幅回路の第1実施例(変形例)は、図4に示
す従来の光受信回路(信号増幅回路)と比較して、ボト
ム検出回路7(70)の容量基準端子が高電位電源Vdd
(アースGND)ではなく、ピーク検出回路6(60)
の出力に接続されている。従って、ボトム検出回路7
(70)は、増幅回路1(バッファ回路12)の出力と
ピーク検出回路6(60)の出力との相対的レベル差の
最小値を検出することになる。この場合、“1”レベル
の変動によってピーク検出回路6(60)の出力が変動
しても、(“0”レベルが前ビットの“1”レベルを上
回るような急激な変化でなければ)ダイオードD2はオ
フ状態であり、また、トランジスタT4(バッファBF
2)の入力インピーダンスは十分高いため、容量C2の
電荷は保持される。その結果、ピーク検出回路6(6
0)の出力とボトム検出回路7(70)の電位差は保持
されて、ボトム検出回路7(70)の出力はピーク検出
回路6(60)の出力に連動することになる。
【0047】図13は図12に示す信号増幅回路の動作
を説明するための図であり、前述した図11に対応する
図である。また、図14は図12に示す信号増幅回路の
動作シミュレーションを示す図であり、基本的に、図1
3(a)と同様の波形が得られることが判る。本変形例
においても、図12に示されるように、ボトム検出回路
70の容量基準端子をピーク検出回路60の出力に接続
することによって、ボトム検出回路70はピーク検出回
路60からの相対的レベルの最小値を検出するように動
作し、図13(a)および図14に示されるように、
“0”レベルの変動によらず閾値レベルを信号振幅中央
に設定することが可能となる。なお、本発明は、図12
に示す光受信回路だけでなく、図10に示すような任意
のパルス信号を増幅する信号増幅回路として使用するこ
とができるのはいうまでもない。
【0048】図15は本発明の信号増幅回路に使用する
ピーク検出回路の一例を示す回路図でり、また、図16
は本発明の信号増幅回路に使用するボトム検出回路の一
例を示す回路図である。本発明の信号増幅回路に使用す
るピーク検出回路(60、80)としては、例えば、図
15に示すような回路を使用することができ、また、ボ
トム検出回路(70,90)としては、例えば、図16
に示すような回路を使用することができる。
【0049】図15に示されるように、ピーク検出回路
60(80)は、例えば、Pチャネル型MOSトランジ
スタ61〜63、Nチャネル型MOSトランジスタ64
〜67、電流源68,69、および、容量C1を備えて
構成されている。トランジスタ61,62,64,65
および電流源68は差動増幅器(オペアンプ)OPA2
を構成し、また、トランジスタ63および電流源69は
バッファBF1を構成している。ここで、トランジスタ
67はダイオードD1を構成し、該ダイオードD1(6
7)と並列にトランジスタ66が設けられている。この
トランジスタ66により、そのゲートに供給されるリセ
ット信号(RSP)が高レベル(“1”)となる期間だ
け該ダイオードD1の両端を短絡してリセット動作を行
うようになっている。
【0050】図16に示されるように、ボトム検出回路
70(90)は、例えば、Pチャネル型MOSトランジ
スタ(MOSFET)71〜74、Nチャネル型MOS
トランジスタ75〜77、電流源78,79、および、
容量C2を備えて構成されている。トランジスタ71,
72,75,76および電流源78は差動増幅器(オペ
アンプ)OPA3を構成し、また、トランジスタ77お
よび電流源79はバッファBF2を構成している。ここ
で、トランジスタ74はダイオードD2を構成し、該ダ
イオードD2(74)と並列にトランジスタ73が設け
られている。このトランジスタ73により、そのゲート
に供給されるリセット信号(RSP/)が低レベル
(“0”)となる期間だけ該ダイオードD2の両端を短
絡してリセット動作を行うようになっている。
【0051】以上、ピーク検出回路60(80)および
ボトム検出回路70(90)における差動増幅回路OP
A2およびOPA3としてはMOSトランジスタを用い
たが、例えば、バイポーラトランジスタ等を使用しても
同様の効果が得られることは言うまでもない。また、ダ
イオードD1およびD2としては、ゲートとドレインと
を接続したMOSトランジスタ67および74を用いた
が、通常のPN接合ダイオードを用いてもよい。
【0052】図17は本発明に係る信号増幅回路の第2
実施例を示すブロック回路図である。この信号増幅回路
は、入力信号の振幅変動および直流レベルの下降に追従
するタイプの回路構成を備えている。図17において、
参照符号8はピーク検出回路(DHLD)を示し、ま
た、9はボトム検出回路(DLLD)を示している。
【0053】ボトム検出回路9において、コンデンサC
2の基準端子側(容量基準端子:バッファBF2の入力
に接続されたのと反対側の端子)は、アース(GND)
に接続されている。従って、このボトム検出回路9は、
従来のボトム検出回路3と同様に入力信号ISAの絶対
的な最小レベルDDLを検出および保持することにな
る。
【0054】ピーク検出回路8において、コンデンサC
1の容量基準端子側(バッファBF1の入力に接続され
たのと反対側の端子)は、ボトム検出回路9の出力端子
に接続されている。従って、このピーク検出回路8は、
ボトム検出回路9が検出した最小レベルDDLからの相
対的に最大の信号レベルDDHを検出および保持する。
すなわち、ボトム検出回路9が検出した最小レベルDD
Lと入力信号ISAとの間の相対的なレベル差(信号振
幅に相当)のうち最も高い信号振幅に対応するピーク検
出レベルDDHを検出および保持することになる。
【0055】図18は図17に示す信号増幅回路の動作
(波形応答)を説明するための図である。図17に示す
信号増幅回路において、初期化状態では、例えば、入力
信号ISA=0の区画に発生したリセットパルス信号R
SP,RSP/により、ピーク検出レベルDDHおよび
ボトム検出レベルDDLは共にそのリセット時点におけ
る入力信号ISA=0の信号レベルになる。
【0056】上記リセットの終了後、次に入力信号IS
A=1になると、ピーク検出回路8ではISA>DDH
によりコンデンサC1は、ほぼその時点における入力信
号ISA=1の信号レベルにまで高速にチャージされ
る。一方、ボトム検出回路9においては、ISA>DD
LによりコンデンサC2はディスチャージされない。従
って、そのボトム検出レベルDDLは元のボトム検出レ
ベルDDLに維持される。
【0057】抵抗分圧回路4は、例えば閾値レベルDT
H=(DDH+DDL)/2を出力する。そして、再生
回路5は、ISA>DTHの場合は出力信号OS=1を
出力し、またISA≦DTHの場合は出力信号OS=0
を出力する。以後、しばらくの間はこの状態が維持さ
れ、やがて入力信号ISAの直流レベルが下降に転じる
と、ボトム検出回路9ではISA<DDLによりコンデ
ンサC2は、ほぼその時点における入力信号ISA=0
の信号レベルにまでディスチャージされる。これに伴い
ボトム検出レベルDDLもその時点における入力信号I
SA=0の信号レベルにまで下降する。
【0058】一方、ピーク検出回路8においては、IS
A<DDHによりコンデンサC1はチャージされない
が、ボトム検出回路9のボトム検出レベルDDLが直流
ドリフト分だけ下降した結果、コンデンサC1の基準側
電位が同じ量だけ押し下げられる。これに伴いピーク検
出レベルDDHも直流ドリフト分だけ押し下げられる。
また、これらに応じて抵抗分圧回路4の閾値レベルDT
Hも直流ドリフト分だけ押し下げられる。
【0059】従って、再生回路5では直流ドリフト分が
相殺された形となり、該再生回路5は直流レベルの下降
に関わらず、入力信号ISAをその振幅の1/2の閾値
レベルDTHで正確に閾値信号OS=1/0の判定を行
う。なお、図18におけるタイミングTaからは、入力
信号ISAの信号振幅も増大しているが、コンデンサC
1のチャージと、その後のコンデンサC2のディスチャ
ージとにより、信号振幅の増大にも適正に追従すること
になる。
【0060】図19は図17に示す信号増幅回路(光受
信回路)の第2実施例の変形例を示すブロック回路図で
ある。図19において、参照符号10は前置増幅回路、
11は受光素子、12はバッファ回路、40は抵抗分圧
回路、50は再生回路、80はピーク検出回路、そし
て、90はボトム検出回路を示している。ここで、ピー
ク検出回路20、ボトム検出回路30、および、抵抗分
圧回路40によりATC回路を構成するようになってい
る。
【0061】ボトム検出回路90において、最小レベル
を検出・保持するコンデンサC2の基準端子側は、図1
7のようにアース(GND)に接続してもよいが、図1
9に示すように、他の基準電圧(例えば、高電位電源電
圧Vdd)を印加するように構成してもよい。ピーク検出
回路80において、ピーク検出・保持用のコンデンサC
1の基準端子側は、ボトム検出回路90の出力端子に接
続されている。
【0062】これにより、ボトム検出回路90は、バッ
ファ回路12の出力のうち絶対的に最も低いレベル(す
なわち、論理“0”レベル)を検出し、また、ピーク検
出回路80は、バッファ回路12の出力とボトム検出回
路90の出力との相対的レベル差の最大値(すなわち、
論理“1”レベル)を検出する。そして、抵抗分圧回路
40により“0”レベルと“1”レベルの中央に閾値レ
ベルを設定するようになっている。
【0063】このように、図17(図19)に示す本発
明の信号増幅回路の第2実施例(変形例)は、図4に示
す従来の光受信回路(信号増幅回路)と比較して、ピー
ク検出回路8(80)の容量基準端子が高電位電源Vdd
(アースGND)ではなく、ボトム検出回路9(90)
の出力に接続されている点である。従って、ピーク検出
回路8(80)は、ボトム検出回路9(90)の出力と
増幅回路1(バッファ回路12)の出力との相対的レベ
ル差の最大値を検出することになる。この場合、“0”
レベルの変動によってボトム検出回路9(90)の出力
が変動しても、(“1”レベルが前ビットの“0”レベ
ルを下回るような急激な変化でなければ)ダイオードD
1はオフ状態であり、また、トランジスタT2(バッフ
ァBF1)の入力インピーダンスは十分高いため、容量
C1の電荷は保持される。その結果、ボトム検出回路9
(90)の出力とピーク検出回路8(80)の電位差は
保持されて、ピーク検出回路8(80)の出力はボトム
検出回路9(90)の出力に連動することになる。
【0064】図20は図19に示す信号増幅回路の動作
を説明するための図であり、前述した図18に対応する
図である。また、図21は図19に示す信号増幅回路の
動作シミュレーションを示す図であり、基本的に、図2
0(a)と同様の波形が得られることが判る。本変形例
においても、図19に示されるように、ピーク検出回路
80の容量基準端子をボトム検出回路90の出力に接続
することによって、該ピーク検出回路80はボトム検出
回路90からの相対的レベルの最大値を検出するように
動作し、図20(a)および図21に示されるように、
“0”レベルの変動によらず閾値レベルを信号振幅中央
に設定することが可能となる。その結果、図20(b)
に示されるように、入力信号の信号振幅や直流レベルの
変動に影響されることなく、常に正確にディジタル信号
を再生することができる。
【0065】以上において、図17(図19)に示す信
号増幅回路(光受信回路)では、“0”レベルが下降す
る場合にしか対応できないが、受光素子11の低周波応
答に起因する“0”レベル変動は、前述のように、下降
する場合に顕著であり、下降する場合だけの対応であっ
ても十分な効果が得られる。図22は本発明に係る信号
増幅回路の第3実施例を示すブロック回路図である。図
22に示す第3実施例は、前述した図10の第1実施例
の信号増幅回路の一変形例ともいえるもので、抵抗分圧
回路4をボトム検出回路7の前段に設けるようになって
いる。
【0066】すなわち、本第3実施例では、前述の第1
実施例がピークおよびボトムレベル検出した後で1/2
に分圧しているのに対して、1/2に分圧した後でボト
ム検出を行う点が異なっている。ここで、抵抗分圧回路
4は、入力信号ISAとピーク検出回路6のピーク検出
レベルUDHとに基づき、例えば、分圧信号V=(IS
A+UDH)/2を出力する。
【0067】ボトム検出回路7は、分圧信号V(抵抗分
圧回路4の出力電圧)に従って、ピーク検出回路6が検
出した最大レベルUDHからの相対的に最小の中間レベ
ルUTHを検出および保持する。すなわち、ピーク検出
回路6が検出した最大レベルUDHと分圧信号Vとの間
の相対的なレベル差(1/2信号振幅に相当)のうち最
も低いレベル差に対応するボトム検出レベルUTHを検
出および保持することになる。
【0068】従って、本第3実施例によれば、入力信号
IS(ISA)の振幅変動および直流レベルの上昇に関
わらず、常に正確に出力信号OS=1/0の判定を行う
ことができる。なお、本第3実施例では、前述した図1
5および図16に示すピーク検出回路およびボトム検出
回路と同様に、MOSまたは接合型の電界効果トランジ
スタT1およびT3(66および73)を使用してダイ
オードD1およびD2をバイパスする方式により、コン
デンサC1およびC2のリセット機能を実現している。
これらのトランジスタT1およびT3としては、バイポ
ーラトランジスタを使用してもよいのはもちろんであ
る。
【0069】図23は図22に示す信号増幅回路の動作
(波形応答)を説明するための図である。図23に示さ
れるように、信号増幅回路の初期化状態において、例え
ば、入力信号ISA=1の区間に発生したリセットパル
ス信号RSP(または、RSP/)により、ピーク検出
レベルUDHおよび閾値レベルUTHは、共にそのリセ
ット時点における入力信号ISA=1の信号レベルにな
る。
【0070】上記リセットの終了後、次に入力信号IS
A=0になると、ピーク検出回路6では、ISA<UD
HによりコンデンサC1はチャージされず、従って、ピ
ーク検出レベルUDHは元(初期化時)のピーク検出レ
ベルUDHに維持される。一方、ボトム検出回路7にお
いては、V<UTHによりコンデンサC2は、ほぼその
時点における分圧信号Vの信号レベルにまで急速にディ
スチャージされる。
【0071】以後は、しばらくの間はこの状態が維持さ
れ、やがて入力信号ISAの直流レベルが上昇に転じる
と、ピーク検出回路6ではISA>UDHによりコンデ
ンサC1は、ほぼその時点における入力信号ISA=1
の信号レベルにまでチャージされる。これに伴って、ピ
ーク検出レベルUDHもその時点における入力信号IS
A=1の信号レベルにまで上昇する。一方、ボトム検出
回路7においては、V>UTHによりコンデンサC2は
ディスチャージされないが、ピーク検出回路6のピーク
検出レベルUDHが直流ドリフト分だけ上昇した結果、
コンデンサC2の基準側電位が同じ量だけ押し上げられ
る。これに伴い閾値レベルUTHも直流ドリフト分だけ
押し上げられる。
【0072】従って、再生回路5では直流ドリフト分が
相殺された形となり、該再生回路5は、直流レベルの上
昇に関わらず、入力信号ISAをその振幅の1/2の閾
値レベルUTHで正確に閾値信号OS=1/0の判定を
行うことになる。そして、図23におけるタイミングT
aからは、入力信号ISAの信号振幅も増大している
が、コンデンサC1のチャージと、その後のコンデンサ
C2のディスチャージとにより、信号振幅の増大にも適
正に追従することになる。
【0073】図24は図22に示す信号増幅回路の第3
実施例の変形例を示すブロック回路図である。図24に
示す信号増幅回路は、レベルが上昇する場合に対応させ
たもので、前述した図12において、抵抗分圧回路40
をボトム検出回路70の前段に設けるようにしたもので
ある。なお、図24では、受光素子11および前置増幅
回路10が省略されている。また、ピーク検出回路60
において、最大レベルを検出・保持するコンデンサC1
の基準端子側は、図22のようにアース(GND)に接
続してもよいが、本変形例では、高電位電源電圧(高電
位電源線)Vddに接続されている。
【0074】ピーク検出回路60は、バッファ回路12
の出力のうち絶対的に最も高いレベル(論理“1”レベ
ル)を検出し、抵抗分圧回路40により、最大レベルが
ほぼ等しく振幅が1/2であるような分圧信号を得る。
ボトム検出回路70は、抵抗分圧回路40からの分圧信
号(V)とピーク検出回路60の出力(UDH)との相
対的レベル差の最小値から、閾値レベル(UTH)を出
力する。これにより、入力信号ISAの振幅変動および
直流レベルの上昇に関わらず、常に正確な出力信号の判
定が可能となる。
【0075】図25は本発明に係る信号増幅回路の第4
実施例を示すブロック回路図である。図25に示す第4
実施例は、前述した図17の第2実施例の信号増幅回路
の一変形例ともいえるもので、前述の第3実施例と同様
に、抵抗分圧回路4をボトム検出回路7の前段に設ける
ようになっている。すなわち、本第4実施例では、第2
実施例がピークおよびボトムレベル検出した後で1/2
に分圧しているのに対して、1/2に分圧した後でピー
ク検出を行う点が異なっている。ここで、抵抗分圧回路
4は、入力信号ISAとボトム検出回路9のボトム検出
レベルDDLとに基づき、例えば、分圧信号V=(IS
A+DDL)/2を出力する。
【0076】ピーク検出回路8は、分圧信号V(抵抗分
圧回路4の出力電圧)に従って、ボトム検出回路9が検
出した最小レベルDDLからの相対的に最大の中間レベ
ルDTHを検出および保持する。すなわち、ボトム検出
回路9が検出した最小レベルDDLと分圧信号Vとの間
の相対的なレベル差(1/2信号振幅に相当)のうち最
も高いレベル差に対応するピーク検出レベルDTHを検
出および保持することになる。
【0077】従って、本第4実施例によれば、入力信号
IS(ISA)の振幅変動および直流レベルの下降に関
わらず、常に正確に出力信号OS=1/0の判定を行う
ことができる。図26は図25に示す信号増幅回路の動
作(波形応答)を説明するための図である。
【0078】図26に示されるように、信号増幅回路の
初期化状態において、例えば、入力信号ISA=0の区
間に発生したリセットパルス信号RSP(または、RS
P/)により、ボトム検出レベルDDLおよび閾値レベ
ルDTHは共にそのリセット時点における入力信号IS
A=0の信号レベルになる。上記リセットの終了後、次
に入力信号ISA=1になると、ボトム検出回路9で
は、ISA>DDLによりコンデンサC2はディスチャ
ージされず、従って、ボトム検出レベルDDLは元(初
期化時)のボトム検出レベルDDLに維持される。一
方、ピーク検出回路8においては、V>DTHによりコ
ンデンサC1は、ほぼその時点における分圧信号Vの信
号レベルにまで急速にチャージされる。
【0079】以後は、しばらくの間はこの状態が維持さ
れ、やがて入力信号ISAの直流レベルが下降に転じる
と、ボトム検出回路9ではISA<DDLによりコンデ
ンサC2は、ほぼその時点における入力信号ISA=0
の信号レベルにまでディスチャージされる。これに伴っ
て、ボトム検出レベルDDLもその時点における入力信
号ISA=0の信号レベルにまで下降する。一方、ピー
ク検出回路8においては、V<DTHによりコンデンサ
C1はチャージされないが、ボトム検出回路9のボトム
検出レベルDDLが直流ドリフト分だけ下降した結果、
コンデンサC1の基準側電位が同じ量だけ押し下げられ
る。これに従い閾値レベルDTHも直流ドリフト分だけ
押し下げられる。
【0080】従って、再生回路5では直流ドリフト分が
相殺された形となり、該再生回路5は、直流レベルの下
降に関わらず、入力信号ISAをその振幅の1/2の閾
値レベルDTHで正確に閾値信号OS=1/0の判定を
行うことになる。そして、図26におけるタイミングT
aからは、入力信号ISAの信号振幅も増大している
が、コンデンサC1のチャージと、その後のコンデンサ
C2のディスチャージとにより、信号振幅の増大にも適
正に追従することになる。
【0081】図27は図25に示す信号増幅回路(光受
信回路)の第4実施例の変形例を示すブロック回路図で
ある。図27に示す信号増幅回路は、前述した図19に
おいて、抵抗分圧回路40をピーク検出回路80の前段
に設けるようにしたものである。すなわち、本変形例
は、図24の変形例のピークおよびボトムレベル検出の
関係を逆にしたもので、レベルが下降する場合に対応す
るように構成している。なお、図27では、受光素子1
1および前置増幅回路10が省略されている。また、ボ
トム検出回路90において、最小レベルを検出・保持す
るコンデンサC2の基準端子側は、図25のようにアー
ス(GND)に接続してもよいが、本変形例では、高電
位電源電圧(高電位電源線)Vddに接続されている。
【0082】ボトム検出回路90は、バッファ回路12
の出力のうち絶対的に最も低いレベル(論理“0”レベ
ル)を検出し、抵抗分圧回路40により、最小レベルが
ほぼ等しく振幅が1/2であるような分圧信号を得る。
ピーク検出回路80は、抵抗分圧回路40からの分圧信
号(V)とボトム検出回路90の出力(DDL)との相
対的レベル差の最大値から、閾値レベル(DTH)を出
力する。これにより、入力信号ISAの振幅変動および
直流レベルの下降に関わらず、常に正確な出力信号の判
定が可能となる。
【0083】上述した各信号増幅回路(光受信回路)で
は、入力信号の振幅変動および直流レベルの下降、或い
は、上昇だけの場合に対応するようになっているが、例
えば、電源雑音のようにレベルの上昇・下降が予測不能
の場合には、レベルの上昇および下降の両方に対応させ
る必要がある。すなわち、直流レベルの変動は、上昇の
場合も下降の場合もあるが、その変化の割合がともに急
な場合には、次の実施の形態による信号増幅回路が有効
である。この場合に、信号伝送系の特性等によっては、
上昇する変化が急であるのかまたは下降する変化が急で
あるのかは、予測可能な傾向がある場合もあるが、これ
が上昇および下降の両方の場合もある。
【0084】この場合には、以下に説明するように、レ
ベルの下降に対応するATC回路とレベルの上昇に対応
するATC回路との両方を用意しておき、直流レベルの
変動周期よりも短い時間間隔で直流レベルの変動を監視
し、レベル変動に応じて一方のATC回路の出力を選択
するように構成する。図28は本発明に係る信号増幅回
路の第5実施例を示すブロック回路図である。図28に
おいて、参照符号21は上昇追従回路、22は下降追従
回路、23はアナログスイッチ回路(ASW)、そし
て、24は判別回路を示している。
【0085】上昇追従回路21は、例えば、前述した図
10(図12)に示すような本発明の第1実施例(変形
例)のピーク検出回路6(60)、ボトム検出回路7
(70)、および、抵抗分圧回路4を備え、また、下降
追従回路22は、前述した図17(図19)に示すよう
な本発明の第2実施例(変形例)のピーク検出回路8
(80)、ボトム検出回路9(90)、および、抵抗分
圧回路4を備えて構成される。
【0086】判別回路24は、上昇追従回路21および
下降追従回路22の各ピーク検出レベルUDH,DDH
およびボトム検出レベルUDL,DDLに基づいて、入
力信号ISAの直流レベルが上昇しているのか、或い
は、下降しているのかを判別すると共に、アナログスイ
ッチ回路23の選択制御信号SLを生成する。具体的
に、判別回路24は、コンパレータCMP11,CMP
12、および、フリップフロップ(SRフリップフロッ
プ)回路FFを備えて構成されている。コンパレータC
MP11の入力には、上昇追従回路21のボトム検出レ
ベルUDLが供給され、また、該コンパレータCMP1
1の反転入力には抵抗R11を介して下降追従回路22
のボトム検出レベルDDLが供給されている。また、コ
ンパレータCMP12の入力には、上昇追従回路21の
ピーク検出レベルUDHが供給され、また、該コンパレ
ータCMP12の反転入力には抵抗R12を介して下降
追従回路22のピーク検出レベルDDHが供給されてい
る。
【0087】そして、判別回路24において、コンパレ
ータCMP11はUDLとDDLとを比較しており、U
DL>DDLになると、上昇検出信号SUを出力し、フ
リップフロップ回路FFを強制セットする。これによ
り、アナログスイッチ回路23は上昇追従回路21の閾
値レベルUTHを選択する。また、コンパレータCMP
12はUDHとDDHとを比較しており、UDH>DD
Hになると、下降検出信号SDを出力し、フリップフロ
ップ回路FFを強制リセットする。これにより、アナロ
グスイッチ回路23は下降追従回路22の閾値レベルD
THを選択する。
【0088】ここで、上記のような信号増幅回路の初期
化直後の状態ではUDL=DDLとなるため、コンパレ
ータCMP11の出力は不安定となるが、本第5実施例
では、コンパレータCMP11の反転入力端子のライン
に直列抵抗R11を挿入すると共に、該反転入力端子に
定電流源CCS1により定電流を供給しているので、当
該反転入力端子は正側にバイアスされ、不安定は解消さ
れている。また、コンパレータCMP12についても同
様である。なお、コンパレータCMP11,12にヒス
テリシス特性を持たせることで、雑音等により出力が不
安定になることを防ぐことができる。
【0089】また、本発明の第5実施例の信号増幅回路
を備える装置においては、例えば、装置の電源投入時、
各伝送フレームの始め(または、隙間)の時点、或い
は、直流レベル変動周期より短い適宜の時間間隔で、所
要のリセットパルス信号RSP,RSP/が生成され、
これによりピーク検出回路6,8およびボトム検出回路
7,9は初期化されるようになっている。
【0090】実際に、装置によっては入力信号ISAの
直流レベルの変動分が信号振幅(例えば、100mV
P-P )の数倍に及ぶような場合もあり得るが、このよう
な場合でも、適宜にリセットパルス信号を発生すること
で、各区間におけるレベル検出動作をそれぞれの時点に
おける入力信号ISAの直流レベルからスタートさせる
ことができ、各区間内における直流レベルの変動分を小
さなものにすることができる。なお、以上の点は、前述
した第1実施例〜第4実施例においても同様である。
【0091】図29は図28に示す信号増幅回路の動作
を説明するための図であり、図29(a)は上昇追従回
路21の動作を示し、また、図29(b)は下降追従回
路22の動作をそれぞれ示している。初期化直後の状態
では、上昇追従回路21および下降追従回路22は共に
同一の状態で動作しており、実際には、いずれの閾値レ
ベルUTHまたはDTHを使用してもよい。ただし、本
第5実施例では、フリップフロップ回路FFをリセット
パルス信号RSPにより強制リセットすることで、下降
追従回路22の閾値レベルDTHを優先的に使用するよ
うになっている。
【0092】これは、この装置における入力信号ISA
の直流レベルが、どちらかと言うと下がり易い(下降の
変化が大きい)傾向にあることを考慮した初期設定であ
り、これによりアナログスイッチ回路23の切り替え頻
度を低減させる効果がある。なお、入力信号ISAの直
流レベルが上がり易い(上昇の変化が大きい)場合に
は、例えば、フリップフロップ回路FFをリセットパル
ス信号RSPにより強制セットするように構成すればよ
い。
【0093】図29(a)に示されるように、例えば、
入力信号ISAの直流レベルが途中で上昇に転じたとす
ると、上昇追従回路21においては、ピーク検出レベル
UDHおよびボトム検出レベルUDLが共に上昇する。
一方、図29(b)に示されるように、下降追従回路2
2では、ピーク検出レベルDDH’は上昇追従回路21
のピーク検出レベルUDHと同様に上昇するが、ボトム
検出レベルDDL’は元のボトム検出レベルのレベルを
維持する。従って、UDL>DDL’の検出により、直
流レベルの上昇を適正に検出することができる。
【0094】逆に、例えば、入力信号ISAの直流レベ
ルが途中で下降に転じたとすると、下降追従回路22に
おいては、ピーク検出レベルDDHおよびボトム検出レ
ベルDDLが共に下降する。一方、上昇追従回路21で
は、ボトム検出レベルUDL’は下降追従回路22のボ
トム検出レベルDDLと同様に下降するが、ピーク検出
レベルUDH’は元の検出レベルを維持する。従って、
UDH’>DDHの検出により、直流レベルの下降を適
正に検出することができる。
【0095】図30は図29に示す信号増幅回路の動作
(レベル上昇時)の変形例を説明するための図である。
図30(図29(a))のようにレベルが上昇している場
合、上昇および下降追従ピーク検出回路6(60),8
(80)と上昇追従ボトム検出回路7(70)はレベル
に追従するが、下降追従ボトム検出回路9(90)は絶
対的な最小値を検出および保持するために追従しないこ
とになる。従って、上昇追従ボトム検出7(70)の出
力と下降追従ボトム検出回路9(90)の出力を比較す
ることで、レベルの上昇状態を判別することができる。
すなわち、コンパレータCMP12の出力が低レベルか
ら高レベルへ変化したのを受けて、アナログスイッチ2
3により上昇追従回路21の閾値レベルを選択して再生
回路5へ供給するようになっている。
【0096】なお、図30に示す例では、下降追従ボト
ム検出回路9(90)の出力が上昇追従ボトム検出7
(70)の出力より一定レベル低くなったときに上昇状
態と判別するように、上昇追従ボトム検出7(70)の
出力をわずかにレベルシフトしている。また、比較回路
(コンパレータCMP12)の出力を安定にするため
に、ヒステリシスを持たせるように構成してもよい。こ
れは、レベル下降時についても同様である。
【0097】また、図30において、リセット直後の最
初の1ビットで、上昇追従ボトム検出回路7(70)が
上昇追従ピーク検出回路6(60)の出力に追従するた
め、コンパレータCMP12の出力が高レベルとなる
が、このような、リセット直後の数ビットは、動作が不
安定であるため、その時間領域をマスクして、状態の変
動を無視することにより誤動作を防ぐことが可能とな
る。
【0098】上述した第5実施例において、リセット後
の状態の変動は、上昇または下降の一方向だけしか対応
することができないが、上昇または下降の予測できない
変動は、温度や電源等の遅い変動要因が多く、リセット
を十分短い周期で入れることにより問題を生じることは
ない。図31は本発明に係る信号増幅回路の第6実施例
を示すブロック回路図である。図31において、参照符
号21は上昇追従回路、22は下降追従回路、23はア
ナログスイッチ回路(ASW)、25は判別部、26は
スキャナ回路(SCAN)、27はA/D変換器、28
はメモリ(MEM)、そして、29はマイクロプロセッ
サ(CPU)を示している。
【0099】上昇追従回路21は、前述した第1実施例
または第3実施例(或いは、その変形例)によるピーク
検出回路6、ボトム検出回路7、および、抵抗分圧回路
4を備えている。また、下降追従回路22は、前述した
第2実施例または第4実施例(或いは、その変形例)に
よるピーク検出回路8、ボトム検出回路9、および、抵
抗分圧回路4を備えている。
【0100】判別部25は、上昇追従回路21および下
降追従回路22の各監視用信号(すなわち、ピーク検出
レベル、ボトム検出レベル、および/または、閾値レベ
ル)に基づいて、入力信号ISAの直流レベルが上昇し
ているのか、或いは、下降しているのかを判別すると共
に、アナログスイッチ回路23の選択制御信号SLを生
成する。
【0101】この場合に、各監視用信号をA/D変換し
てデジタル信号処理することにより、様々な方法で、直
流レベルの変化の状態を高信頼性で検出できる。すなわ
ち、CPU29は、各監視用信号を高速に時分割でスキ
ャンする(26)と共に、これらをA/D変換して(2
7)、メモリ28に記憶する。さらに、この動作を所定
の時間間隔で繰り返すことにより、各監視用信号の変化
が時系列に得られる。そして、CPU29は、各監視用
信号の変化(推移)を時系列に調べることにより直流レ
ベルの変化の動向を判別する。
【0102】図32は図31に示す信号増幅回路の動作
を説明するための図であり、図32(a)は上昇追従回
路21の動作を示し、また、図32(b)は下降追従回
路22の動作をそれぞれ示している。具体的に、例え
ば、ピーク検出レベルUDH(或いは、DDH)および
ボトム検出レベルUDL(或いは、DDL)、または、
閾値レベルUTHおよびDTH等に変化(傾斜)が認め
られない場合は、直流レベルに変化は無いと判別でき
る。また、例えば、ピーク検出レベルUDHおよびボト
ム検出レベルDDLに変化が認められても、これらが正
反対の方向に開いて行く場合は、信号振幅の増大であ
り、直流レベルに変化は無いと判別できる。
【0103】さらに、例えば、ピーク検出レベルUTH
およびDTHが共に上昇する場合は、直流レベルに上昇
の変化があると判別てき、また、ピーク検出レベルUT
HおよびDTHが共に下降する場合は、直流レベルに下
降の変化があると判別できる。上記以外にも、各監視用
信号の時系列な変化についての様々なパターン認識を行
うことにより高信頼性のきめ細かい判別を行うことがで
きる。本第6実施例の動作は、各出力レベルの動きをデ
ジタル処理することでレベルの上昇および下降を判別す
るもので、図28に示す第5実施例に比較して、回路規
模は大きくなるものの、より正確な判別を行うことがで
きる。
【0104】以上において、前述した第3および第4実
施例(変形例)に示すようなATC回路は、共通のレベ
ルを出力しないため、これらを第5実施例に適用してア
ナログ的な比較を行うことは難しい。しかしながら、第
6実施例のように記憶装置(メモリ)28を有していれ
ば、過去のレベルと比較することで変動を判別すること
ができるため、第6実施例では、第3および第4実施例
(変形例)に示すようなATC回路を適用することも可
能である。
【0105】なお、上述した各実施例(変形例)の説明
においては、クロック信号の再生例を述べたが、本発明
は他の一般的なディジタル信号(データ信号やパルス信
号等)の再生に適用することができるのはもちろんであ
る。また、上記各実施例では、閾値レベルをピーク検出
レベルとボトム検出レベルとの中央値に設定したが、任
意の割合で設定してもよい。
【0106】以上、詳述したように、本発明によれば、
入力信号の振幅変動や直流レベルの変動に関わらず、常
に正確にディジタル信号を再生可能な信号増幅回路を提
供できる。しかも、信号増幅回路をLSI化に適した簡
単な回路構成で、かつ外部実装部品の少ない低コストな
回路構成として提供することが可能である。
【0107】
【発明の効果】以上、詳述したように、本発明によれ
ば、入力信号の振幅変動や直流レベルの変動に関わら
ず、常に正確にディジタル信号を再生可能な信号増幅回
路を提供できる。しかも、信号増幅回路をLSI化に適
した簡単な回路構成で、かつ外部実装部品の少ない低コ
ストな回路構成として提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の信号増幅回路の一例を示す回路図であ
る。
【図2】図1に示す従来の信号増幅回路における課題を
説明するための図(その1)である。
【図3】図1に示す従来の信号増幅回路における課題を
説明するための図(その2)である。
【図4】従来の信号増幅回路の他の例としての光受信回
路の構成例を示す回路図である。
【図5】光受信回路に使用する受光素子の周波数応答特
性の一例を示す図である。
【図6】光受信回路に使用する受光素子の低周波応答が
ある時の波形応答特性の一例を示す図である。
【図7】図4に示す従来の光受信回路における課題を説
明するための図である。
【図8】光受信回路が適用される加入者系の構成を概念
的に示す図である。
【図9】本発明に係る信号増幅回路の原理を説明するた
めの図である。
【図10】本発明に係る信号増幅回路の第1実施例を示
すブロック回路図である。
【図11】図10に示す信号増幅回路の動作(波形応
答)を説明するための図である。
【図12】図10に示す信号増幅回路(光受信回路)の
第1実施例の変形例を示すブロック回路図である。
【図13】図12に示す信号増幅回路の動作を説明する
ための図である。
【図14】図12に示す信号増幅回路の動作シミュレー
ションを示す図である。
【図15】本発明の信号増幅回路に使用するピーク検出
回路の一例を示す回路図である。
【図16】本発明の信号増幅回路に使用するボトム検出
回路の一例を示す回路図である。
【図17】本発明に係る信号増幅回路の第2実施例を示
すブロック回路図である。
【図18】図17に示す信号増幅回路の動作(波形応
答)を説明するための図である。
【図19】図17に示す信号増幅回路(光受信回路)の
第2実施例の変形例を示すブロック回路図である。
【図20】図19に示す信号増幅回路の動作を説明する
ための図である。
【図21】図19に示す信号増幅回路の動作シミュレー
ションを示す図である。
【図22】本発明に係る信号増幅回路の第3実施例を示
すブロック回路図である。
【図23】図22に示す信号増幅回路の動作(波形応
答)を説明するための図である。
【図24】図22に示す信号増幅回路の第3実施例の変
形例を示すブロック回路図である。
【図25】本発明に係る信号増幅回路の第4実施例を示
すブロック回路図である。
【図26】図25に示す信号増幅回路の動作(波形応
答)を説明するための図である。
【図27】図25に示す信号増幅回路の第4実施例の変
形例を示すブロック回路図である。
【図28】本発明に係る信号増幅回路の第5実施例を示
すブロック回路図である。
【図29】図28に示す信号増幅回路の動作を説明する
ための図である。
【図30】図29に示す信号増幅回路の動作(レベル上
昇時)の変形例を説明するための図である。
【図31】本発明に係る信号増幅回路の第6実施例を示
すブロック回路図である。
【図32】図31に示す信号増幅回路の動作を説明する
ための図である。
【符号の説明】
1,10…前置増幅回路 4,40…抵抗分圧回路 5,50…再生回路 6,8,60,80…ピーク検出回路 7,9,70,90…ボトム検出回路 11…受光素子 12…バッファ回路 21…上昇追従回路 22…下降追従回路 23…アナログスイッチ回路 24…判別回路 25…判別部 26…スキャナ回路 27…A/D変換器 28…メモリ 29…CPU

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号の絶対的な最大レベルを検出す
    る絶対ピーク検出回路と、 前記入力信号に従って、前記絶対ピーク検出回路が検出
    した最大レベルからの相対的な最小レベルを検出する相
    対ボトム検出回路と、 前記絶対的な最大レベルおよび前記相対的な最小レベル
    を所定の割合で分圧して閾値レベルを発生する分圧回路
    とを備えたことを特徴とする自動閾値制御回路。
  2. 【請求項2】 入力信号の絶対的な最大レベルを検出す
    る絶対ピーク検出回路と、 前記絶対ピーク検出回路が検出した絶対的な最大レベル
    および前記入力信号を所定の割合で分圧した分圧信号を
    発生する分圧回路と、 前記分圧信号に従って、前記絶対ピーク検出回路が検出
    した絶対的な最大レベルに対する相対的な最小レベルか
    ら閾値レベルを発生する相対ボトム検出回路とを備えた
    ことを特徴とする自動閾値制御回路。
  3. 【請求項3】 請求項1または2のいずれかに記載の自
    動閾値制御回路において、前記相対ボトム検出回路は、
    相対的な最小レベルを保持する容量の基準端子を前記絶
    対ピーク検出回路の出力端子に接続するようになってい
    ることを特徴とする自動閾値制御回路。
  4. 【請求項4】 請求項1または2のいずれかに記載の自
    動閾値制御回路において、前記絶対ピーク検出回路は、
    絶対的な最大レベルを保持する容量の基準端子を所定の
    基準レベル配線に接続するようになっていることを特徴
    とする自動閾値制御回路。
  5. 【請求項5】 入力信号の絶対的な最小レベルを検出す
    る絶対ボトム検出回路と、 前記入力信号に従って、前記絶対ボトム検出回路が検出
    した最小レベルからの相対的な最大レベルを検出する相
    対ピーク検出回路と、 前記絶対的な最小レベルおよび前記相対的な最大レベル
    を所定の割合で分圧して閾値レベルを発生する分圧回路
    とを備えたことを特徴とする自動閾値制御回路。
  6. 【請求項6】 入力信号の絶対的な最小レベルを検出す
    る絶対ボトム検出回路と、 前記絶対ボトム検出回路が検出した絶対的な最小レベル
    および前記入力信号を所定の割合で分圧した分圧信号を
    発生する分圧回路と、 前記分圧信号に従って、前記絶対ボトム検出回路が検出
    した絶対的な最小レベルに対する相対的な最大レベルか
    ら閾値レベルを発生する相対ピーク検出回路とを備えた
    ことを特徴とする自動閾値制御回路。
  7. 【請求項7】 請求項5または6のいずれかに記載の自
    動閾値制御回路において、前記相対ピーク検出回路は、
    相対的な最大レベルを保持する容量の基準端子を前記絶
    対ボトム検出回路の出力端子に接続するようになってい
    ることを特徴とする自動閾値制御回路。
  8. 【請求項8】 請求項5または6のいずれかに記載の自
    動閾値制御回路において、前記絶対ボトム検出回路は、
    絶対的な最小レベルを保持する容量の基準端子を所定の
    基準レベル配線に接続するようになっていることを特徴
    とする自動閾値制御回路。
  9. 【請求項9】 請求項1、2、5または6のいずれか1
    項に記載の自動閾値制御回路と、前記入力信号を該自動
    閾値制御回路からの閾値レベルにより識別する再生回路
    とを備えたことを特徴とする信号増幅回路。
  10. 【請求項10】 入力信号の上昇に追従する上昇追従自
    動閾値制御回路と、 前記入力信号の下降に追従する下降追従自動閾値制御回
    路と、 前記上昇追従自動閾値制御回路および前記下降追従自動
    閾値制御回路の各検出レベルに基いて、入力信号の直流
    レベルの上昇或いは下降を判別する判別回路と、 該判別回路の出力に従って、前記上昇追従自動閾値制御
    回路または前記下降追従自動閾値制御回路が発生する閾
    値レベルを選択する選択回路と、 前記入力信号を前記閾値レベルで識別する再生回路とを
    備えたことを特徴とする信号増幅回路。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の信号増幅回路におい
    て、前記上昇追従自動閾値制御回路は、請求項1または
    2のいずれかに記載の自動閾値制御回路を備えて構成さ
    れていることを特徴とする信号増幅回路。
  12. 【請求項12】 請求項10記載の信号増幅回路におい
    て、前記下降追従自動閾値制御回路は、請求項5または
    6のいずれかに記載の自動閾値制御回路を備えて構成さ
    れていることを特徴とする信号増幅回路。
  13. 【請求項13】 請求項10記載の信号増幅回路におい
    て、前記判別回路は、前記上昇追従自動閾値制御回路お
    よび前記下降追従自動閾値制御回路の各ピーク検出出力
    を比較する比較回路を備え、 前記上昇追従自動閾値制御回路の出力レベルが前記下降
    追従自動閾値制御回路の出力レベルよりも一定レベル以
    上高い場合に、直流レベルが下降していると判断するよ
    うになっていることを特徴とする信号増幅回路。
  14. 【請求項14】 請求項10記載の信号増幅回路におい
    て、前記判別回路は、前記上昇追従自動閾値制御回路お
    よび前記下降追従自動閾値制御回路の各ボトム検出出力
    を比較する比較回路を備え、 前記下降追従自動閾値制御回路の出力レベルが前記上昇
    追従自動閾値制御回路の出力レベルよりも一定レベル以
    上低い場合に、直流レベルが上昇していると判断するよ
    うになっていることを特徴とする信号増幅回路。
  15. 【請求項15】 請求項10記載の信号増幅回路におい
    て、前記判別回路は、前記上昇追従自動閾値制御回路お
    よび前記下降追従自動閾値制御回路の各ピークおよびボ
    トム検出レベル、或いは、閾値レベルをデジタル信号化
    するA/D変換回路と、 該デジタル化された検出レベルを比較する論理演算回路
    とを備えたことを特徴とする信号増幅回路。
  16. 【請求項16】 請求項10〜15のいずれか1項に記
    載の信号増幅回路において、前記信号増幅回路は、さら
    に、光信号を電流信号に変換する受光素子と、前記電流
    信号を電圧信号として増幅する前置増幅回路とを具備
    し、該電圧信号を入力信号として信号増幅を行うことを
    特徴とする信号増幅回路。
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