JPH1026150A - 電気制御運動伝達装置 - Google Patents

電気制御運動伝達装置

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JPH1026150A
JPH1026150A JP18332396A JP18332396A JPH1026150A JP H1026150 A JPH1026150 A JP H1026150A JP 18332396 A JP18332396 A JP 18332396A JP 18332396 A JP18332396 A JP 18332396A JP H1026150 A JPH1026150 A JP H1026150A
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JP
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fiber
fibers
conductive
electrode
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JP18332396A
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Katsunori Aoki
木 克 徳 青
Masazumi Ishikawa
川 正 純 石
Mitsugi Yamanaka
中 貢 山
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Nissan Motor Co Ltd
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Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長時間の電圧印加に対しても誘起剪断応力が
一定であり、安定した運動伝達制御機能を発揮すること
ができる電気制御運動伝達装置を提供する。 【解決手段】 少なくとも対向面2a,3aが導電性を
有する駆動体2と従動体3の対向面2a,3a間に繊維
4を介在させ、対向面2a,3a間に電源29により印
加する電圧を調節して駆動体2側から従動体3側への運
動の伝達を制御する電気制御運動伝達装置1において、
対向面2a,3a間に介在させる繊維4として、すべて
に電子伝導性の繊維4を用い、あるいは一部に電子伝導
性の繊維4を用いた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気的信号により
回転運動や往復運動等の運動(応力、変位など)の伝達
を容易に制御できる新規な電気制御運動伝達装置に関す
るものであり、より具体的には、クラッチ,ブレーキ,
ショックアブソーバ,ダンパ,アクチュエータ等への応
用が可能である新規な電気制御運動伝達装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】本発明者は、本発明の構成からなる電気
制御運動伝達装置に関連する類似の従来技術として知ら
れていた電気粘性流体の問題点を解決すべく、少なくと
も対向面が導電性を有する駆動体と従動体の対向面間に
繊維集合体を介在させ、対向面間に印加する電圧を調節
して駆動体側から従動体側への運動の伝達を制御する構
成とした電気制御運動伝達装置を先に開発した。
【0003】この新規な電気制御運動伝達装置は、電圧
の印加によって発生する静電引力を利用することによ
り、大きな誘起剪断応力を発生し、その際の電流密度お
よび消費電力が小さく、電気粘性流体において避けるこ
とができなかった分散相粒子の沈降およびシート材等の
摩耗の問題がなく、長期間優れた特性を維持でき、電圧
のみで運動伝達特性を制御できるという極めて有用な特
性を示す。
【0004】このような電気制御運動伝達装置で用いる
繊維集合体について、レーヨンや綿などのセルロース繊
維(イオン伝導性の繊維)を使用した場合、高い誘起剪
断応力が発生することを報告している。
【0005】しかし、これらのイオン伝導性の繊維を使
用した場合、長時間の電圧印加により、誘起剪断応力が
減少するという問題点があった。
【0006】
【発明の目的】本発明は、対向している駆動体と従動体
の対向面間に繊維集合体を介在させた従来の電気制御運
動伝達装置、特に、駆動体表面と従動体表面にイオン伝
導性の繊維集合体が相対向して固定され、電圧を印加し
たときの静電引力により剪断応力を発生する構成とした
従来の電気制御運動伝達装置が有していた上記の問題点
を解決するためになされたものであって、本発明の目的
は、長時間の電圧印加に対しても誘起剪断応力が一定で
ある電気制御運動伝達装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係わる電気制御
運動伝達装置は、請求項1に記載しているように、少な
くとも対向面が導電性を有する駆動体と従動体の対向面
間に繊維を介在させ、対向面間に印加する電圧を調節し
て駆動体側から従動体側への運動の伝達を制御する電気
制御運動伝達装置において、対向面間に介在させる繊維
として電子伝導性の繊維を用いた構成としたことを特徴
としている。
【0008】そして、本発明に係わる電気制御運動伝達
装置の実施態様においては、請求項2に記載しているよ
うに、対向面間に介在させる繊維としてすべてに電子伝
導性の繊維を用いた構成とすることができ、あるいは、
請求項3に記載しているように、対向面間に介在させる
繊維として一部に電子伝導性の繊維を用い他部に非電子
伝導性の繊維や電子伝導性の粒子や非電子伝導性の粒子
などを用いた構成とすることができる。
【0009】同じく、本発明に係わる電気制御運動伝達
装置の実施態様においては、請求項4に記載しているよ
うに、対向面間に介在させる電子伝導性の繊維として繊
維中に導電性粒子を混在させた電子伝導性の複合繊維を
用いたものとすることができ、この場合に、請求項5に
記載しているように、電子伝導性の複合繊維を構成する
繊維がポリエステル,ポリアミドなどの合成繊維のうち
から選ばれたものであるようになすことができ、請求項
6に記載しているように、電子伝導性の複合繊維を構成
する導電性粒子が電子伝導性を有するカーボンブラッ
ク,金属酸化物などの無機質導電性粒子のうちから選ば
れたものであるようになすことができる。
【0010】同じく、本発明に係わる電気制御運動伝達
装置の実施態様においては、請求項7に記載しているよ
うに、対向面間に介在させる電子伝導性の繊維が炭素繊
維,炭化ケイ素繊維などの電子伝導性の無機質繊維のう
ちから選ばれたものであるようにすることができる。
【0011】さらにまた、本発明に係わる電気制御運動
伝達装置の実施態様においては、請求項8に記載してい
るように、繊維の電気比抵抗が10〜10Ω・cm
の範囲にあるものとすることができ、請求項9に記載し
ているように、繊維は駆動体の対向面および従動体の対
向面のうちいずれか一方に固定されているものとするこ
とができる。
【0012】さらにまた、本発明に係わる電気制御運動
伝達装置の実施態様においては、請求項10に記載して
いるように、駆動体の対向面と従動体の対向面との間に
媒体が介在させてあるものとすることができる。
【0013】さらにまた、請求項11に記載しているよ
うに、上記請求項1ないし10のいずれかに記載の電気
制御運動伝達装置であって、対向面間に電圧を印加する
ための電圧印加手段を備え、さらには必要に応じて適宜
の電圧印加量制御手段を備えたクラッチ、ブレーキ、シ
ョックアブソーバ、ダンパおよびアクチュエータなどを
構成するものとなすことが可能である。
【0014】
【発明の作用】従来のイオン伝導性の繊維を用いた電気
制御運動伝達装置においては、長時間の電圧印加にとも
ない、誘起剪断応力は減少する。この原因は、繊維中の
キャリアー(荷電粒子)がイオンであるのに対して電極
中でのキャリアーは電子であるため、電極界面でイオン
が酸化あるいは還元され、繊維中のイオン濃度が変化す
るためであると考えられる。
【0015】例えば、セルロース繊維のイオン伝導機構
は、水分に依存するイオン伝導性であるため、電圧印加
により水の電気分解がおこることによって繊維中の水分
が減少し、繊維の導電率が変化(減少)するために、誘
起剪断応力が減少すると考えられる。
【0016】一方、繊維として電子伝導性である繊維を
用いた場合は、繊維中において、電極のどちらでもキャ
リアーは電子であるため、電圧印加を続けても、繊維の
導電率はほとんど変化せず、したがって、誘起剪断応力
も経過時間によらずほぼ一定となり、安定な性能が長時
間にわたって得られることとなる。
【0017】本発明において、駆動体表面と従動体表面
の間に設けられる繊維のうちのすべてのないしは一部の
電子伝導性の繊維として、具体的には、ポリエステルや
ポリアミドなどの化学合成繊維の内部あるいは表面にカ
ーボンブラックや導電性金属酸化物などの導電性粒子を
混在させた電子伝導性の複合繊維を使用することができ
る。この場合、複合繊維における複合構造としては、並
列(サイドバイサイド)型、芯鞘型、放射型、多重型、
多層型など任意であるが、導電性粒子の部分が表面に露
出していないほうが、電圧印加時の電流が小さい長所が
ある。
【0018】電子伝導性の複合繊維に使用される合成繊
維としては公知のほとんどあらゆるものが可能であり、
たとえば、ポリエステル(商品名:テトロンなど)、ポ
リアミド(商品名;ナイロン,アラミド,ケブラーな
ど)などを使用することができる。また、複合繊維を構
成する導電性粒子としては、カーボンブラックや、酸化
スズ,酸化亜鉛等の金属酸化物などが使用でき、場合に
よっては非電子伝導性の繊維や粒子などと共に使用され
る。
【0019】また、本発明において駆動体表面と従動体
表面の間に設けられる繊維のうちすべてのないしは一部
の電子伝導性の繊維として、繊維自体が均一な電子伝導
性半導体である炭素繊維,炭化ケイ素繊維なども使用す
ることができ、場合によっては非電子伝導性の繊維や粒
子などと共に使用される。
【0020】次に、使用される繊維の電気比抵抗は、発
生する誘起剪断応力に大きく影響するが、この理由は以
下のように推測される。
【0021】本発明による電気制御運動伝達装置におい
ては、電圧を印加したときに対向面に接する繊維に働く
静電引力により剪断応力を発生するため、剪断応力は静
電引力に比例する。この場合、対向面に接した繊維に働
く静電引力を正確に求めることは容易ではないが、ここ
では静電場(電場強度E)のもとにおかれた一様に分極
した楕円体繊維モデルにおいて繊維先端に蓄積される電
荷に働く静電引力(F)と仮定する。
【0022】文献(伊藤友仁、増田閃一、五味増夫:静
電気学会誌、第16巻、第4号、1992年、314−
322ページ)から、 F〜ε(ρ/ρ−1)Ecosθ (ただし、εは周囲媒体の誘電率、ρは周囲媒体の
電気比抵抗、ρは繊維の電気比抵抗、θは繊維長軸と
電場のなす角)。
【0023】上式から、繊維の電気比抵抗ρが十分大
きいところでは蓄積される電荷が小さくなり、静電引
力、従って、剪断応力も小さくなることがわかる。
【0024】実際は、繊維が対向面に接すれば電流が流
れる。そして、電気比抵抗が小さくなるにつれ、この電
流は大きくなり、ある比抵抗のところから放電がおこ
り、繊維先端には電荷が蓄積されなくなる。したがっ
て、あまり電気比抵抗が小さくても、大きな静電引力あ
るいは剪断応力は得られない。このようなことから、繊
維の電気比抵抗には最適な範囲のあることが推定され
る。
【0025】実際に、繊維の電気比抵抗を変えて誘起剪
断応力を測定すると、電気比抵抗が10〜10Ω・
cmの範囲で大きな誘起剪断応力が得られ、この領域よ
り大きい場合と小さい場合の誘起剪断応力は上記の範囲
の場合にくらべると小さくなる。
【0026】同じ電場強度のもとでは、電気比抵抗が小
さくなるほど大きな静電引力、従って、誘起剪断応力が
得られることになり、これはある範囲までは確認でき、
本実施例でも示した。
【0027】一方、電気比抵抗が小さくなるほど、低い
電圧で放電がおこり、高い電圧を印加できなくなる。従
って、実際に得られる最大の誘起剪断応力は10〜1
Ω・cmの範囲であまり大きな差はない。
【0028】上述の電気比抵抗の範囲では、同じ誘起剪
断応力を得るには、電気比抵抗が小さい繊維では、印加
電圧を小さくできる利点があるものの、電気比抵抗が小
さくなるほど、電流が大きくなり、かつ、放電の可能性
が大きくなるという短所もでてくる。
【0029】本発明による電気制御運動伝達装置を動作
させる場合、対向面間に印加する電圧形式は、直流、交
流のどちらでも可能である。そして、交流の場合、周波
数が高くなるに従い、発生する誘起剪断応力は減少して
いくが、周波数が数kHzまでの交流電圧は可能であ
る。
【0030】本発明において使用される少なくとも一部
が電子伝導性の繊維の集合体としては、糸、ひも、布地
一般すなわち織物、編物、レース、組物、不織布、フェ
ルトなどを用いることができるが、繊維が駆動体表面あ
るいは従動体表面に対してケバ(毛羽)立っている(起
毛)状態のものが好ましく、添毛繊維とよばれる織物
(ベルベットなど)などが特に良い結果を与える。
【0031】本発明において駆動体表面あるいは従動体
表面上にケバ(毛羽)立っている(起毛)状態の電子伝
導性の繊維を設けた場合、繊維を設けていない一方の表
面(以下、対極と呼ぶ)には繊維を設けても、設けなく
てもよい。そして、設ける場合は、電子伝導性の繊維が
より好ましい。
【0032】また、対極に繊維を設けない場合、対極表
面に適当な表面剤を塗布したり、表面改質等の処理を加
えたりすることも可能である。
【0033】本発明による電気制御運動伝達装置におい
て、駆動体の対向面と従動体の対向面との間に媒体を介
在させることが可能であり、このような媒体としては、
気体および液体のどちらでも可能である。そして、気体
としては、電気伝導性の小さいものであれば可能であ
り、たとえば、空気、窒素、酸素、ヘリウム、ネオン等
の気体を用いることができる。また、液体としては、電
気伝導性が小さく、使用する繊維集合体を溶解させない
ものであれば可能であり、広くは、鉱物油、動植物油、
合成油などを使用でき、鉱物油系に関しては、パラフィ
ン系、ナフテン系、オレフィン系、合成油に関しては、
炭化水素、シリコーン油等の液体を用いることができ
る。
【0034】以上述べてきた、少なくとも対向面が導電
性を有する駆動体と従動体の対向面間に電子伝導性の繊
維を設けた電気制御運動伝達装置は、対向面間に電圧を
印加するための電圧印加手段と、電圧印加量を制御する
ための電圧印加量制御手段を備えたものとすることによ
り、クラッチ、ブレーキ、ショックアブソーバ、ダン
パ、アクチュエータなどの部品へ適用することが可能で
ある。
【0035】そして、実際の部品への適用にあたって
は、各装置の固有の運動形態にあわせた電極形状、装置
構成、電圧印加手段、電圧印加量制御手段などを適宜選
択して各装置を製作することができることはいうまでも
ない。
【0036】また、上述のクラッチ、ブレーキなどの電
気制御運動伝達装置は、電圧の印加のみで動作するため
機構がきわめて簡単であり、装置の軽量化、低コスト化
が図れるという大きなメリットがある。
【0037】
【発明の効果】本発明に係わる電気制御運動伝達装置で
は、少なくとも対向面が導電性を有する駆動体と従動体
の対向面間に繊維を介在させ、対向面間に印加する電圧
を調節して駆動体側から従動体側への運動の伝達を制御
する電気制御運動伝達装置において、対向面間に介在さ
せる繊維として電子伝導性の繊維を用いた構成としたか
ら、長時間の電圧印加に対しても誘起剪断応力が一定で
あり、安定した電気制御運動伝達性能を発揮することが
可能であって、電気的信号により回転運動や往復運動等
の運動(応力,変位など)の伝達を容易にかつ長期にわ
たって安定して制御することが可能であるという著しく
優れた効果がもたらされる。
【0038】そして、請求項2に記載しているように、
対向面間に介在させる繊維としてすべてに電子伝導性の
繊維を用いたり、あるいは、請求項3に記載しているよ
うに、対向面間に介在させる繊維として一部に電子伝導
性の繊維を用い他部に非電子伝導性の繊維や粒子を用い
たりしたときにおいても請求項1と同様の効果を得るこ
とが可能である。
【0039】そしてまた、請求項4に記載しているよう
に、対向面間に介在させる電子伝導性の繊維として繊維
中に導電性粒子を混在させた電子伝導性の複合繊維を用
いるようになすことによって、電子伝導性を有しないか
電子伝導性の小さい繊維をも使用することが可能である
という著しく優れた効果がもたらされる。
【0040】また、請求項5に記載しているように、電
子伝導性の複合繊維を構成する繊維がポリエステル,ポ
リアミドなどの合成繊維のうちから選ばれたものである
ようになすことによって、市販され入手の著しく容易な
繊維を使用することが可能であり、請求項6に記載して
いるように、電子伝導性の複合繊維を構成する導電性粒
子が電子伝導性を有するカーボンブラック,金属酸化物
などの無機質導電性粒子のうちから選ばれたものである
ようになすことによっても入手が容易で安価な素材を使
用することが可能であるという著しく優れた効果がもた
らされる。
【0041】さらにまた、請求項7に記載しているよう
に、対向面間に介在させる電子伝導性の繊維が炭素繊
維,炭化ケイ素繊維などの電子伝導性の無機質繊維のう
ちから選ばれたものであるようになすことによって、合
成高分子繊維と導電性粒子との組み合わせに必ずしもし
なくとも、そしてまた、導電性粒子を必ずしも使用しな
くとも、電気制御運動伝達性能が良好である運動伝達装
置を提供することが可能である。
【0042】そしてまた、請求項8に記載しているよう
に、繊維の電気比抵抗が10〜10Ω・cmの範囲
にあるものとすることによって、より大きな静電引力を
得ることが可能であり、したがって、より大きな誘起剪
断応力を得ることが可能であって、より大きなトルク伝
達能力を具備させることが可能であるという著しく優れ
た効果がもたらされる。
【0043】さらにまた、請求項9に記載しているよう
に、繊維は駆動体の対向面および従動体の対向面のうち
いずれか一方に固定されているものとなすことによっ
て、繊維の安定性が良好なものとなり、請求項10に記
載しているように、駆動体の対向面と従動体の対向面と
の間に媒体が介在させてあるものとすることによって、
より一層安定した運動伝達の制御を行うことが可能であ
るという著しく優れた効果がもたらされる。
【0044】さらにまた、請求項11に記載しているよ
うに、対向面間に電圧を印加するための電圧印加手段を
備え、場合によってはさらに電圧印加量制御手段を備え
たクラッチ、ブレーキ、ショックアブソーバ、ダンパ、
アクチュエータなどに適用することによって、電圧の印
加のみで動作し、場合によってはさらに電圧印加量の制
御によって、運動の伝達を自在に制御することが可能で
あるクラッチ、ブレーキ、ショックアブソーバなどを得
ることができ、これらクラッチ、ブレーキ、ショックア
ブソーバなどの機構の著しい簡略化,軽量化,低コスト
化等を実現することが可能であるという著しく優れた効
果がもたらされる。
【0045】
【実施例】以下、実施例に基づき本発明の作用・効果を
説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定される
ものではもちろんない。
【0046】実施例1 この実施例1では、駆動体と従動体の対向面間に介在さ
せる繊維として繊維中に導電性粒子を混在させた電子伝
導性の複合繊維を用いた場合を示す。
【0047】この実施例1において、電子伝導性の複合
繊維を構成する繊維(マトリックスポリマー)がポリア
ミド(商品名:ナイロン)からなり、導電性粒子が金属
酸化物(酸化スズ)からなる並列型電子伝導性の複合繊
維(カネボウ社製、商品名:ホワイトベルトロン、電気
比抵抗10〜10Ω・cm)を用い、この複合繊維
を直径30mmのステンレス鋼製円盤(高圧側電極また
は駆動体側電極)の外周に約2000本/cm(繊維束
の厚みを考慮すると約8万本/cmの繊維密度)の割
合で、導電性接着テープを用いて貼り付け、さらにその
外周に、幅3mmの補助電極を取付けて繊維を固定し
た。このとき、繊維は電極面法線に対して約50度傾斜
させ、電極面から繊維先端までの足の長さは2mmであ
った。
【0048】次に、上記電極(高圧側電極または駆動体
側電極)の対極(グランド側電極または従動体側電極)
として、直径50mmのステンレス鋼製電極(中心線平
均粗さ1μm)を使用し、繊維を固定した前記電極とこ
の対極とを対向させ、繊維の先端がわずかに対極表面に
触れ合うようにした。このとき、相対向する電極面の距
離は2mmであった。
【0049】次いで、電極および繊維の周囲をシリコー
ンオイル(東芝シリコーン社製、TSF451−10)
で満たし、高圧側電極を一定回転数(5rpm)で回転
させ、両電極間に2kVの電圧を印加したとき、グラン
ド側電極に伝達されるトルクを測定し、剪断応力に換算
した。
【0050】このとき、電圧の印加に際しては、菊水電
子工業社製モデルPHS35K−3型高圧電源を用い
た。また、剪断応力の測定に際しては、岩本製作所製I
R200型回転粘度計を用いた。
【0051】図1に電圧印加時間と剪断応力との関係を
示す。
【0052】図1より明らかであるように、電圧印加
(電場強度が1kV/mm)に伴い、約40gf/cm
の誘起剪断応力が生じ、この誘起剪断応力は数十時間
の電圧印加に対してもほぼ一定の値をとり、安定な性能
を示すことがわかった。
【0053】実施例2 この実施例2では、駆動体と従動体の対向面間に介在さ
せる繊維として電子伝導性半導体である炭化ケイ素繊維
を用いた場合を示す。
【0054】この実施例2においては、繊維として炭化
ケイ素繊維(宇部興産社製、商品名:チラノ繊維、電気
比抵抗5×10Ω・cm、繊維径8μm)を用い、こ
の繊維を直径30mmのステンレス鋼製円盤(高圧側電
極または駆動体側電極)の外周に約4000本/cm
(繊維束の厚みを考慮すると約16万本/cmの繊維
密度)の割合で、導電性接着テープを用いて貼り付け、
さらにその外周に、幅3mmの補助電極を取付けて炭化
ケイ素繊維を固定した。このとき、炭化ケイ素繊維は電
極面法線に対して約70度傾斜させ、電極面から繊維先
端までの足の長さは1.5mm〜2mmであった。
【0055】次に、上記電極(高圧側電極または駆動体
側電極)の対極(グランド側電極または従動体側電極)
として、直径50mmのステンレス鋼製電極(中心線平
均粗さ1μm)を使用し、炭化ケイ素繊維を固定した前
記電極とこの対極とを対向させ、炭化ケイ素繊維の先端
がわずかに対極表面に触れ合うようにした。このとき、
相対向する電極面の距離は2mmであった。
【0056】次いで、電極および炭化ケイ素繊維の周囲
をシリコーンオイル(東芝シリコーン社製、TSF45
1−10)で満たし、高圧側電極を一定回転数(5rp
m)で回転させ、両電極間に2kVの電圧を印加したと
き、グランド側電極に伝達されるトルクを測定し、剪断
応力に換算した。
【0057】図2に電圧印加時間と剪断応力との関係を
示す。
【0058】図2より明らかであるように、電圧印加
(電場強度が1kV/mm)に伴い、約20gf/cm
の誘起剪断応力が生じ、この誘起剪断応力は数十時間
の電圧印加に対してもほぼ一定の値をとり、安定な性能
を示すことがわかった。
【0059】実施例3 対極に炭化ケイ素繊維平織り(宇部興産社製、繊維の電
気比抵抗1×10Ω・cm)を導電性接着剤で固定し
たグランド側電極を使用した以外は実施例2と同様な方
法を用いて、誘起剪断応力の経時変化を測定した。その
結果を図3に示す。
【0060】図3より明らかであるように、誘起剪断応
力は数十時間の電圧印加に対してもほぼ一定の値をと
り、安定な性能を示すことがわかった。
【0061】実施例4 対極にシリコーンウエハ(体積比抵抗40Ω・cm、n
型)を導電性接着剤で固定したグランド側電極を使用し
た以外は実施例2と同様な方法を用いて、誘起剪断応力
の経時変化を測定した。その結果を図4に示す。
【0062】図4より明らかであるように、誘起剪断応
力は数十時間の電圧印加に対してもほぼ一定の値をと
り、安定な性能を示すことがわかった。
【0063】実施例5 炭化ケイ素繊維(宇部興産社製、商品名:チラノ繊維、
電気比抵抗10〜10Ω・cm、繊維径8μm)を
用い、この繊維を直径30mmのステンレス鋼製円盤
(高圧側電極または駆動体側電極)の外周に約4000
本/cm(繊維束の厚みを考慮すると約16万本/cm
の繊維密度)の割合で、導電性接着テープを用いて貼
り付け、さらにその外周に、幅3mmの補助電極を取付
けて炭化ケイ素繊維を固定した。このとき、炭化ケイ素
繊維は電極面法線に対して約70度傾斜させ、電極面か
ら繊維先端までの足の長さは1.5mm〜2mmであっ
た。
【0064】次に、上記電極(高圧側電極または駆動体
側電極)の対極(グランド側電極または従動体側電極)
には、直径50mmのステンレス鋼製電極(中心線平均
粗さ1μm)にチラノ繊維平織り(電気比抵抗1×10
Ω・cm)をエポキシ接着剤で固定したものを使用
し、炭化ケイ素繊維を固定した電極と対極とを対向さ
せ、炭化ケイ素繊維の先端がわずかに対極の平織り表面
に触れ合うようにした。このとき、相対向する電極面の
距離は2mmであった。
【0065】次いで、電極および炭化ケイ素繊維の周囲
をシリコーンオイル(東芝シリコーン社製、TSF45
1−10)で満たし、高圧側電極を一定回転数(5rp
m)で回転させ、両電極間に一定の電圧を印加したと
き、グランド側電極に伝達されるトルクを測定し、剪断
応力に換算した。
【0066】図5に電場強度0.5kV/mmと1kV
/mmのもとで、高圧側に固定した炭化ケイ素繊維の電
気比抵抗と誘起剪断応力との関係を示す。
【0067】図5より明らかであるように、電気比抵抗
が10〜10Ω・cmの範囲で大きな誘起剪断応力
が生じていることがわかった。また、誘起剪断応力は長
時間の電圧印加に対してもほぼ一定の値をとり、安定な
性能を示すことがわかった。
【0068】実施例6 高電圧側繊維として、ポリアミド(商品名:ナイロン)
繊維またはポリエステル繊維にカーボンブラック粒子ま
たは金属酸化物粒子を混入させた多層型および並列型電
子伝導性複合繊維(カネボウ社製、商品名:ベルトロ
ン、電気比抵抗10〜10Ω・cm、繊維径20μ
m)を用い、この高電圧側繊維をステンレス鋼製円盤の
外周に約1000本/cmの割合で固定した電極を用
い、この電極の対極にはステンレス鋼製電極(中心線平
均粗さ1μm)を使用し、実施例1と同様な方法を用い
て、誘起剪断応力を測定した。
【0069】そして、電場強度が1kV/mmとなる電
圧まで印加したときに得られる最大の誘起剪断応力を各
繊維の電気比抵抗に対してプロットしたものを図6に示
す。
【0070】図6より明らかであるように、およそ10
Ω・cmより大きな電気比抵抗の範囲で大きな誘起剪
断応力が得られることがわかった。
【0071】比較例1 レーヨンベルベット(繊維径20μm、けば密度3万本
/cm)をステンレス鋼製円盤の外周側に固定した電
極(高電圧側電極または駆動体側電極)と、レーヨン平
織りをステンレス鋼製電極に固定した対極(グランド側
電極または従動体側電極)とを対向させ、電極間隔を1
mmに保持して、実施例1と同様に剪断応力の経時変化
を測定した。
【0072】その結果、測定開始直後には90gf/c
の誘起剪断応力が得られたが、約3時間後には20
gf/cmまで減少しており、安定な特性は得られな
かった。
【0073】実施例7 本発明による電気制御運動伝達装置のクラッチへの適用
を図るため、図7に示すような一組の対向円盤電極(ス
テンレス鋼製、円盤直径120mm)をそなえた静電型
クラッチ装置を製作した。
【0074】すなわち、この静電型クラッチ装置1にお
いて、一方の対向円盤電極は駆動体2に対応するもので
あって、駆動体軸12は端面ケーシング13(13a)
との間にO−リング14が設けてあると共に絶縁ベアリ
ング15によって支持されており、電源接続部材16が
設けてあって電圧印加手段としての電源29の非接地側
に接続されるようにしてあると共に、絶縁継手17を介
してモータ18に連結してある。
【0075】また、他方の対向円盤電極は従動体3に対
応するものであって、従動体軸22はケーシング13
(13b)との間にO−リング24が設けてあると共に
ベアリング25によって支持されており、また、電源接
続部材26が設けてあって前記電源29の接地側へ接続
されるようにしてあると共に、継手27を介してトルク
検出器28に連結してある。
【0076】そして、駆動体2の対向面2aの電極面に
実施例1記載の電子伝導性の繊維4をエポキシ樹脂で接
着して固定化し、パイル密度約3万本/cm程度とな
るようにしたのち、電極間隔を2mmとなるように駆動
体2と従動体3とを向かい合わせにして保持し、装置の
ケーシング13(13a,13b)の内部を媒体8とし
てシリコーンオイルを満たしてその特性を評価した。
【0077】この評価に際して、モータ18側の駆動体
2を5rpmの回転数で矢印B方向に回転させ、電源2
9により電源接続部材16,26を介して、駆動体2と
従動体3との間に電源29より2kVの直流電圧を印加
したときに、従動体3側に0.4kgf・mのトルクが
発生したことがトルク検出器28により検知された。
【0078】そして、15秒に1回の割合で2kVの直
流電圧パルスのON/OFFを繰り返し、伝達されるト
ルクの経時変化を観察したところ、5000回駆動した
あとも伝達トルクの値は変化しなかった。
【0079】また、トルク検出器28を除去し、駆動体
2を5rpmの回転数で矢印B方向に回転させ、2kV
の直流電圧パルスのONによって、駆動体2と従動体3
は締結して一体となって回転し、電圧パルスのOFFに
よって、駆動体2と従動体3との間の締結は解除され
た。
【0080】そして、電圧パルスのON/OFFを繰り
返すことにより、駆動体2と従動体3の締結/解除を繰
り返したところ、5000回駆動したあともその特性に
変化はなかった。
【0081】実施例8 従動体3側を固定した以外は図7に示した装置と同様な
構成において、モータ18の回転による駆動体2の回転
運動を停止させることができる静電型ブレーキ装置を試
作した。その結果、このブレーキ装置においては駆動体
2と従動体3との間に一定の電圧を印加するのみで、駆
動体2の回転運動を停止させることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1において、一方の電極として電子伝
導性の複合繊維をステンレス鋼製円盤の外周に貼着した
ものを使用し、他方の対極としてステンレス鋼製電極を
使用して、シリコーンオイルで満たしたときの剪断応力
の経時変化を測定した結果を例示するグラフである。
【図2】 実施例2において、一方の電極として電子伝
導性の炭化ケイ素繊維をステンレス鋼製円盤の外周に貼
着したものを使用し、他方の対極としてステンレス鋼製
電極を使用して、シリコーンオイルで満たしたときの剪
断応力の経時変化を測定した結果を例示するグラフであ
る。
【図3】 実施例3において、一方の電極として電子伝
導性の炭化ケイ素繊維をステンレス鋼製円盤の外周に貼
着したものを使用し、他方の対極として電子伝導性の炭
化ケイ素繊維平織りをステンレス鋼製電極に貼着したも
のを使用して、シリコーンオイルで満たしたときの剪断
応力の経時変化を測定した結果を例示するグラフであ
る。
【図4】 実施例4において、一方の電極として電子伝
導性の炭化ケイ素繊維をステンレス鋼製円盤の外周に貼
着したものを使用し、他方の対極として電子伝導性のシ
リコンウエハをステンレス鋼製電極に貼着したものを使
用して、シリコーンオイルで満たしたときの剪断応力の
経時変化を測定した結果を例示するグラフである。
【図5】 実施例5において、一方の電極として電子伝
導性の炭化ケイ素繊維をステンレス鋼製円盤の外周に貼
着したものを使用し、他方の対極として炭化ケイ素繊維
平織りをステンレス鋼製電極に貼着したものを使用し
て、シリコーンオイルで満たしたときの高圧側に固定し
た炭化ケイ素繊維の電気比抵抗と誘起剪断応力との関係
を調べた結果を例示するグラフである。
【図6】 実施例6において、一方の電極として合成繊
維に導電性粒子を混在させた電子伝導性の複合繊維をス
テンレス鋼製円盤の外周に貼着したものを使用し、他方
の対極としてステンレス鋼製電極を使用して、シリコー
ンオイルで満たしたときの電子伝導性の複合繊維におけ
る電気比抵抗と誘起剪断応力との関係を調べた結果を例
示するグラフである。
【図7】 実施例7で採用した電気制御運動伝達装置と
しての静電型クラッチ装置の基本構成を示す断面説明図
である。
【符号の説明】
1 静電型クラッチ装置((電気制御運動伝達装置) 2 一方の対向円盤電極(駆動体) 2a 駆動体側電極の対向面 3 他方の対向円盤電極(従動体) 3a 従動体側電極の対向面 4 電子伝導性の繊維 8 媒体 29 電源(電圧印加手段)

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも対向面が導電性を有する駆動
    体と従動体の対向面間に繊維を介在させ、対向面間に印
    加する電圧を調節して駆動体側から従動体側への運動の
    伝達を制御する電気制御運動伝達装置において、対向面
    間に介在させる繊維として電子伝導性の繊維を用いたこ
    とを特徴とする電気制御運動伝達装置。
  2. 【請求項2】 対向面間に介在させる繊維としてすべて
    に電子伝導性の繊維を用いた請求項1に記載の電気制御
    運動伝達装置。
  3. 【請求項3】 対向面間に介在させる繊維として一部に
    電子伝導性の繊維を用いた請求項1に記載の電気制御運
    動伝達装置。
  4. 【請求項4】 対向面間に介在させる電子伝導性の繊維
    として繊維中に導電性粒子を混在させた電子伝導性の複
    合繊維を用いた請求項1ないし3のいずれかに記載の電
    気制御運動伝達装置。
  5. 【請求項5】 電子伝導性の複合繊維を構成する繊維が
    ポリエステル,ポリアミドなどの合成繊維のうちから選
    ばれたものである請求項4に記載の電気制御運動伝達装
    置。
  6. 【請求項6】電子伝導性の複合繊維を構成する導電性粒
    子が電子伝導性を有するカーボンブラック,金属酸化物
    などの無機質導電性粒子のうちから選ばれたものである
    請求項4に記載の電気制御運動伝達装置。
  7. 【請求項7】 対向面間に介在させる電子伝導性の繊維
    が炭素繊維,炭化ケイ素繊維などの電子伝導性の無機質
    繊維のうちから選ばれたものである請求項1ないし3の
    いずれかに記載の電気制御運動伝達装置。
  8. 【請求項8】 繊維の電気比抵抗が10〜10Ω・
    cmの範囲にある請求項1ないし7のいずれかに記載の
    電気制御運動伝達装置。
  9. 【請求項9】 繊維は駆動体の対向面および従動体の対
    向面のうちいずれか一方に固定されている請求項1ない
    し8のいずれかに記載の電気制御運動伝達装置。
  10. 【請求項10】 駆動体の対向面と従動体の対向面との
    間に媒体が介在させてある請求項1ないし9のいずれか
    に記載の電気制御運動伝達装置。
  11. 【請求項11】 請求項1ないし10のいずれかに記載
    の電気制御運動伝達装置であって、対向面間に電圧を印
    加するための電圧印加手段を備えたことを特徴とするク
    ラッチ、ブレーキ、ショックアブソーバ、ダンパおよび
    アクチュエータ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2000034676A1 (fr) 1998-12-08 2000-06-15 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Dispositif a contact frottant et procede de commande d'un contact frottant
JP2009540237A (ja) * 2006-06-15 2009-11-19 中國科學院物理研究所 表面を改質した電気粘性流体用電極板
JP2012201566A (ja) * 2011-03-28 2012-10-22 Ube Industries Ltd 無機繊維結合セラミックス部品及びその製造方法
WO2019074729A1 (en) * 2017-10-09 2019-04-18 Microsoft Technology Licensing, Llc ELECTROSTATIC ROTARY CLUTCH

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