JPH10261356A - 電磁継電器 - Google Patents

電磁継電器

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JPH10261356A
JPH10261356A JP33318596A JP33318596A JPH10261356A JP H10261356 A JPH10261356 A JP H10261356A JP 33318596 A JP33318596 A JP 33318596A JP 33318596 A JP33318596 A JP 33318596A JP H10261356 A JPH10261356 A JP H10261356A
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JP
Japan
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armature
movable contact
piece
assembly
electromagnetic relay
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Application number
JP33318596A
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English (en)
Inventor
Masahisa Saitou
匡央 齋藤
Naohiro Tanioka
直宏 谷岡
Hiroshi Watari
浩 渉里
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NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H51/00Electromagnetic relays
    • H01H51/22Polarised relays
    • H01H51/2272Polarised relays comprising rockable armature, rocking movement around central axis parallel to the main plane of the armature
    • H01H51/2281Contacts rigidly combined with armature
    • H01H51/229Blade-spring contacts alongside armature

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  • Electromagnets (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 部品点数が増大されることなく、しかも組立
工数が増大されることなく接点における微溶着による動
作不良を解消した電磁継電器を提供する。 【解決手段】 固定接点15a,15bが設けられた絶
縁体基台14と、絶縁体基台上に搭載されたコイル組立
体8と、コイル組立体に搭載されて固定接点に対して閉
成、開離される金属製の可動接点4(3a,3b)を備
える接極子組立体1とを備える電磁継電器において、接
極子組立体はコイル組立体のコイル10への電流の通流
制御によってシーソ動作されて可動接点3a,3bを閉
成、開離動作させる接極子2を備えており、接極子に
は、可動接点3a,3bの固定接点側の面に対向かつ近
接配置されるように強制開離片20が一体に形成され
る。強制開離片は、可動接点3a,3bが開離される際
にこれに当接されて接極子2と一体的にシーソ動作させ
て固定接点との微溶着を開放する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は小型の電磁継電器に
関し、特に接点における微溶着が原因とされる信頼性の
低下を防止した電磁継電器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の電磁継電器の一例を図8の部分分
解斜視図と図9の組立状態の断面図に示す。この電磁継
電器は、接極子組立体1、コイル組立体8、絶縁体基台
14からなる3つの構成体により構成されている。コイ
ル組立体8は、コイル10を巻回したコイルスプール9
と、このコイルスプール9に装着したコ字形鉄心11
と、コイル端子12と、コ字形鉄心11に磁極が接触す
るように配置された永久磁石13とを備える。また、接
極子組立体8は、両端部がコ字形鉄心11の両端部に対
向するように配置された接極子2と、この接極子2の両
端部が前記コ字形鉄心11の両端部に接触、開離するた
めのシーソ動作を支持するヒンジばね部5と、前記接極
子2のシーソ動作に連動する可動接点ばね4とを絶縁固
定体6で一体固定している。ここで、可動接点ばね4の
両先端には可動接点3a,3bが配置され、接触信頼性
を向上するために可動接点3a,3bの表面には金貼り
が施されている。さらに、絶縁体基台14は、開口部に
前記コイル組立体8を配置し、その永久磁石13が接極
子2のシーソ動作の支点となるように前記接極子組立体
1を配置したときに可動接点ばね4の可動接点3a,3
bに対向する固定接点15a,15bを有する固定接点
端子16と、前記接極子組立体1のヒンジばね部5の一
端に接続される中立端子17と、コイル導出端子18を
備えている。ここでも、固定接点15a,15bは接触
信頼性を向上させるため、表面には金貼りが施されてい
る。
【0003】この電磁継電器の動作原理を図10を用い
て説明する。図9および図10(a)の初期状態では、
接極子2の中央部2aは永久磁石13にシーソ動作の支
点となるように配置されており、この接極子2の一端が
コ字形鉄心11の一端に磁着されており、このとさ、永
久磁石13より出た磁束Φ1は、永久磁石13−接極子
2−コ字形鉄心11−永久磁石13の閉磁路を通ってい
る。いま、図10(b)のように、この磁束Φ1を打ち
消す方向にコイル10を励磁したときに、接極子2の開
放端側にコイル10からの磁東Φ0が流れ始めるため、
接極子2はシーソ動作を行い始める。このとき、接極子
2の開放側端にはコイル10からの磁束Φ0と永久磁石
13からの磁束Φ1′が流れるため、図10(c)のよ
うに、閉成していた端部は開離され、開放されていた他
方の端部は閉成され、シーソ動作が完了する。したがっ
て、接極子2に一体形成されている可動接点ばね4は、
接極子2と同様にシーソ動作を行い、可動接点3a,3
bと固定接点15a,15bを閉成、開離する。
【0004】このようなシーソ動作にともなう接点の閉
成、開離を実現する電磁継電器において、輸送時、プリ
ント基板実装時の超音波洗浄時、リードカッター時等に
おいて振動や衝撃が加わえられたとき、この振動や衝撃
は、図9に示した状態で常閉されている可動接点3aと
固定接点15aに伝わり、可動接点3aと固定接点15
aとの間に微摺動が生じるため、接点同士の微溶着が発
生してしまう。また、負荷回路電力が大きい回路を接点
が遮断、閉成するときに発生するアーク熱により、接点
同士の微溶着が発生することがある。この微溶着が発生
すると、前記した接点の切り替え時に接点3a,15a
が開離しなくなり、電磁継電器の動作不良を引き起こす
ことになる。
【0005】このような接点における溶着の問題を解決
するために従来では次のような技術が提案されている。
図11は特開平6−52775号公報に記載された技術
であり、同図(a)はその電磁継電器の上面図、同図
(b)はその接極子組立体の底面図である。この技術に
おいては、接極子2と可動接点ばね4とを一体化させる
ための樹脂形成品の絶縁体6の一部として強制開離片3
0を突出形成しており、この強制開離片30を可動接点
ばね4の固定接点15a,15b側の面に近接させて配
置している。これによると、接点において微溶着が発生
したときに、接極子2のシーソ動作に伴い、強制開離片
30が絶縁体6と一体的に開離方向に動作されるため、
この動作力によって可動接点ばね4を引き起こすことが
でき、固定接点15a,15bから可動接点3a,3b
を強制的に開離させることができる。
【0006】また、図12は特開平4−58427号公
報に記載された電磁継電器の分解斜視図である。この技
術においては、接極子2に樹脂成形されたカード40を
嵌着させており、このカード40の両端部に設けた押圧
部41を可動接点ばね4の上下面に沿って配置した構成
としている。このため、接極子2のシーソ動作に伴って
カード40が一体的に動作されるため、可動接点3a,
3bと固定接点15a,15bにおいて微溶着が発生さ
れた場合でも、カード40に設けられた押圧部41によ
り可動接点3a,3bを強制的に移動させ、固定接点1
5a,15bから開離させることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記した従来の技術の
うち、前者の絶縁体6と一体に強制開離片30を形成す
る技術では、強制開離片30が樹脂で形成されているた
め、目的とする動作を実現するための強度を確保するた
めには、その厚さを少なくとも0.3mm以上とするこ
とが必要となる。このため、この強制開離片30が配置
される可動接点ばね4の固定接点側15a,15bにこ
の厚さ以上の空間を確保することが要求され、この空間
を確保することによって電磁継電器の小型化が困難にな
るという問題が生じる。また、後者のカード40を嵌着
する技術では、カード40が樹脂で形成されているた
め、その押圧部41において前記したと同様な小型化に
かかわる問題が生じるとともに、カード40を接極子組
立体1とは別に用意する必要があるため、部品点数が多
くなりコストアップにつながるという問題も生じる。
【0008】本発明の目的は、部品点数が増大されるこ
となく、しかも組立工数が増大されることなく接点にお
ける微洛着による動作不良を解消した電磁継電器を提供
することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、固定接点が設
けられた絶縁体基台と、この絶縁体基台上に搭載された
コイル組立体と、このコイル組立体に搭載され前記固定
接点に対して閉成、開離される金属製の可動接点を備え
る接極子組立体とを備える電磁継電器において、前記接
極子組立体は前記コイル組立体のコイルへの電流の通流
制御によってシーソ動作される金属製の接極子と、この
接触子と一体的に設けられた前記可動接点と、前記接極
子または前記可動接点の少なくとも一方に一体形成され
て、前記接点が開離される際に前記接極子または可動接
点の対向する面に当接されて前記可動接点を接極子と一
体的にシーソ動作させる強制開離片を有することを特徴
とする。例えば、前記コイル組立体は、コイルを巻回し
たコイルスプールと、前記コイルスプールに装着したコ
字形鉄心と、前記コ字形鉄心に磁極が接触するように配
置された永久磁石とを備え、前記接極子組立体は、両端
部が前記コ字形鉄心の両端部に対向するように配置され
た金属製の接極子と、前記接極子の両端部が前記コ字形
鉄心の両端部に接触、開離するためのシーソ動作を支持
するヒンジばね部と、前記接極子のシーソ動作に連動す
る金属製の可動接点ばねとを備え、この可動接点ばねは
前記接極子、ヒンジばね部と共に絶縁固定体で一体的に
構成され、かつ前記可動接点ばねの先端部に前記可動接
点が形成され、前記絶縁体基台は、開口部に前記コイル
組立体を配置しかつ前記永久磁石が前記接極子のシーソ
動作の支点となるように前記接極子組立体を配置したと
きに前記可動接点ばねの可動接点に対向する前記固定接
点を有する固定接点端子と、前記接極子組立体の前記ヒ
ンジばね部の一端に接続される中立端子とを配設した構
成とされる。
【0010】ここで、強制開離片は接極子から一体に突
出形成され、前記可動接点ばねの固定接点側の面に対向
かつ近接配置される。あるいは、強制開離片は前記可動
接点ばねから一体に突出形成され、前記固定接点側の面
が前記接極子に設けた凹部に対向かつ近接配置される。
さらには、強制開離片は前記接極子から一体に突出形成
された第1片と、前記可動接点ばねから一体に突出形成
された第2片とで構成され、前記第2片の前記固定設定
側の面が前記第1片に対向かつ近接配置される。また、
本発明においては、強制開離片が前記可動接点ばね、接
極子に対向する面、あるいは第1片と第2片とが対向す
る面の少なくとも一方に絶縁皮膜または絶禄体が設けら
れることが好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。図1は、本発明の電磁継電器の第1
の実施形態の部分分解斜視図である。この電磁継電器
は、従来と同様に接極子組立体1と、コイル組立体8
と、絶縁体基台14とで構成される。前記絶縁体基台1
4は一面を開口させて合成樹脂等の絶縁材料で形成して
ある。この絶縁体基台14の両側辺の中央位置には中立
端子17が配設され、また両側辺の両端位置にはそれぞ
れ固定接点15a,15bを配設した固定端子16,1
6が一体に形成されている。なお、前記固定接点15
a,15bは接触信頼性を向上させるため、表面に金貼
りが施されている。また、両側部にはコイル導出端子1
8,18が形成されている。これらの固定接点15a,
15bとコイル導出端子18,18は外部接続用のリー
ド端子19に電気接続されている。そして、この絶縁体
基台14上に、前記コイル組立体8と、接極子組立体1
が組み立てられている。
【0012】前記コイル組立体8は、コイル10を巻回
したコイルスプール9と、このコイルスプール9に装着
したコ字形鉄心11と、コ字形鉄心11に磁極が接触す
るように配置された永久磁石13と、前記コイル10に
接続されるコイル端子12とを備えており、その構成は
従来の電磁継電器のコイル組立体と同様の構成となって
いる。そして、このコイル組立体8を前記絶体基台14
に搭載したときに、前記コイル導出端子18,18にコ
イル端子12,12がそれぞれ電気接続される。
【0013】一方、前記接極子組立体1は、図2
(a),(b)にその拡大斜視図とAA線断面図を示す
ように、両端部がコ字形鉄心11の両端部に対向するよ
うに配置された金属製(軟鉄)の接極子2と、この接極
子2の両端部が前記コイル組立体8のコ字形鉄心11の
両端部に接触、開離するためのシーソ動作を支持するヒ
ンジばね部5と、前記接極子2のシーソ動作に連動する
可動接点ばね4とを絶縁固定体6で一体固定した構成で
あり、かつ可動接点ばね4の両先端にはスリット4aに
より二股状に分岐され、それぞれの先端部に可動接点3
a,3bが形成され、さらに接触信頼性を向上するため
に可動接点3a,3bの表面には金貼りが施されてい
る。なお、この構成は従来の構成と同様である。そし
て、前記接極子2の側辺部からは、前記可動接点ばね4
に対して前記固定接点15a,15bに位置する側にお
いて、この可動接点ばね4と近接しかつ交差するよう
に、細幅の片状の強制開離片20が突出されている。こ
の強制閑離片20は接極子2をプレス加工する等により
一体に形成されている。なお、接極子2は腐食、磨耗を
防ぐため、Ni等にてメッキが施されているが、この強
制開離片20も同じメッキが施されている。
【0014】この電磁継電器における接点の閉成、開離
の動作は図10に示した動作と同様であり、永久磁石1
3はコ字形鉄心11側と接極子2側が異極になるように
着磁されており、接極子2は一端がコ字形鉄心11に当
接しており、永久磁石13−接極子2−コ字形鉄心11
−永久磁石13の閉磁回路を形成している。今、この閉
磁回路を流れる磁束(図示せず)とは逆向きになるよう
にスプール9に巻回しているコイル10に通電し、磁束
を発生させると、閉成側の接極子2とコ字形鉄心11の
磁束は少なくなり、逆に開放側端に磁束が集中されるた
め、接極子2がシーソ動作されて閉成側は開離され、開
離側が閉成される。この接極子2のシーソ動作により、
絶縁固定体6により接極子2に一体化されている可動接
点ばね4も同時にシーソ動作され、固定接点15a,1
5bと可動接点3a,3bの閉成、開離が行われること
になる。なお、可動接点ばね4は、ヒンジばね5と絶縁
固定体6の内部で連設されており、ヒンジばね5と絶縁
体基台14に配設された中立端子17をレーザ溶接等に
より接続することでリード端子19と導通されている。
【0015】そして、例えば、図3(a)に示すよう
に、可動接点3aと固定接点15aが接触して閉成状態
とされている状態のときに、輸送、回路基板実装時の超
音波洗浄、リードカッター等による振動や衝撃を受け、
この振動や衝撃が絶縁体基台14や可動接点ばね4を通
じて閉成されている可動接点3a,固定接点15aへと
伝達されることにより、両接点3aと15aとの微摺動
を引き起こし、接点同士が微溶着される状態となる。ま
た、負荷回路電力が大きな回路を遮断、開成するときに
発生するアーク熟により、接点同士の微溶着が発生す
る。このような微溶着が発生した状態でコイル10に通
電され、接極子2を逆方向にシーソ動作させて接点を切
り替えようとした場合には、図3(b)に示すように可
動接点ばね4は可動接点3aによって固定接点15a側
に引き下げられた状態とされる。
【0016】しかし、接極子2から突出されている強制
開離片20が可動接点ばね4の下側において交差された
状態で近接配置されているため、可動接点ばね4が固定
接点15a側に引き下げられたと同時に強制開離片20
がその下面に当壊し、接極子2と共に上方に向けて移動
させるため、可動接点ばね4は強制的に引き上げられ、
同時に接点3a,15aの微溶着も強制的に引き剥がさ
れることとなる。これにより、接点の微溶着が発生して
も接点の切り換えの動作不良を回避することができる。
また、強制開離片20は接極子2と同じ金属で形成され
ているため、剛性が高く、開離力を十分に可動接点ばね
4に伝えることがでさる。また、この強制開離片20a
は剛性が高いため、強制開離片20aを0.2mm程度
と薄くしても前記した開離動作を行うことが可能である
ため、可動接点ばね4の固定接点15a,15b側に配
置するための間隔が低減でき、電磁継電器の小型化が達
成できる。さらに、強制開離片20は接極子2と一体に
形成されているため、部品点数が増えることはなく、組
立工数が増えることもない。
【0017】図4(a),(b)に本発明の第2の実施
形態の接極子組立体の斜視図とBB線断面図を示す。こ
こでは、接極子2と可動接点ばね4との絶縁性を確保す
るために、突出された強制開離片20の表面にテフロン
等のメッキによる絶縁皮膜21を形成している。この絶
縁皮膜21を形成しても、強制開離片20の作用が阻害
されることはない。また、絶縁皮膜21の代わりに、樹
脂形成により絶縁体を設け、この絶縁体で強制開離片2
0の表面を覆うようにしてもよい。
【0018】図5(a),(b)に本発明の第3の実施
形態の接極子組立体の斜視図とCC線断面図を示す。こ
の実施形態では、可動接点ばね4の内側部に接極子2に
向けて強制開離片22を一体に突出形成している。ま
た、積極子2の各側部には、前記強制開離片22を受け
入れるために固定接点15a,15bとは反対側の上方
に向けて開口された凹部23が設けられている。そし
て、前記強制開離片22の先端部がこの凹部23内に進
入位置されている。なお、二股に分かれている可動接点
ばね4は、開離力をそれぞれの可動接点3a,3bに伝
えるため、その長さ方向の一部において連結片4bによ
り連結されている。
【0019】この実施形態においても、接極子2がシー
ソ動作し始めるときに、微溶着している接点により引き
下げられた可動接点ばね4は、これと一体の強制開離片
22が積極子2の凹部23の上底面に当接され、接極子
2のシーソ動作により強制的に引き上げられることとな
る。これにより、可動接点ばね4と共に接点3aが同時
に強制的に引き上げられ、接点の開成が行われることと
なる。この実施形態においても、強制開離片22は可動
接点ばね4と一体に形成され、かつばね材と同一材料の
金属でできているため、剛性が高く、開離力を十分に可
動接点ばね4に伝えるができ、薄型化による小型化と、
部品点数の低減による組立工数の削減が実現できる。さ
らに、この第3の実施形態では可動接点ばね4の固定接
点15a,15b側に強制開離片を進入位置させるため
の空間が必要とされないため、電磁継電器の小型化を促
進することができる。
【0020】図6(a),(b)に本発明の第4の実施
形態の斜視図とDD線断面図を示す。この実施形態で
は、接極子2と可動接点ばね4との間の絶縁をはかるた
め、接極子2に設けられた凹部23の表面にテフロン等
のメッキによる絶縁皮膜24を形成している。なお、可
動接点ばね4より突出されている強制開離片22に絶縁
皮膜24を形成しても同様の効果が得られる。さらに、
絶縁皮膜24の代わりに、樹脂形成した絶縁体を用い、
これを凹部23の上面や強制開離片22の下面に貼り付
ける構成としてもよい。
【0021】図7(a),(b)に本発明の第5の実施
形態の斜視図とそのEE線断面図を示す。この実施形態
では、接極子2に可動接点ばね4側に向けて固定接点1
5a,15b側に近接配置されるように強制開離片(第
1片)25が突出される一方、可動接点ばね4には前記
強制開離片25に対向する位置において接極子2側に突
出された強制開離片(第2片)26が設けられる。この
実施形態では、接極子2のシーソ動作に伴い、接点の微
溶着により引き下げられた可動接点ばね4は、自身側の
強制開離片(第2片)26が、接触子2側の強制開離片
(第1片)25に当接され、これら強制開離片25から
26への押圧力により、可動接点ばね4の強制的な引き
剥がし力が発生し、接点の開離が行われることとなる。
この実施形態においても、接極子2に設けられた強制開
離片25と可動接点ばね4に設けられた強制開離片26
は共に金属により形成されているため剛性が高く、十分
な強制開離力を可動接点ばね4に伝えることができ、か
つ薄く構成することが可能となり、かつ部品点数が低減
されて組立工数が低減可能となる。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、シーソ動
作される接極子と、このシーソ動作によって閉成、開離
される可動接点の少なくとも一方に、それぞれ一体に強
制開離片を設けており、可動接点の開離時にこれら強制
開離片によって接極子のシーソ動作力を可動接点に伝達
して開離動作を行わせるように構成されているので、接
極子のシーソ動作によって可動接点を固定接点から強制
的に開離させることができる。これにより、接点での微
溶着による動作不良が防止できるとともに、強制閑離片
は金属製の接極子や可動接点と一体に形成されているた
め、その剛性が高く、十分な開離力を得られるととも
に、開離片を薄く形成でき、電磁継電器の小型化が可能
となる。また、強制開離片が接極子や可動接点と一体に
設けられているため、部品点数を増やす必要がなくな
り、コストダウンを図ることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の部分分解斜視図であ
る。
【図2】図1の電磁継電器の接極子組立体の斜視図とそ
のAA線断面図である。
【図3】図1の電磁継電器の動作を説明するための模式
的な側面図である。
【図4】本発明の第2の実施形態の接極子組立体の斜視
図とそのBB線断面図である。
【図5】本発明の第3の実施形態の接極子組立体の斜視
図とそのCC線断面図である。
【図6】本発明の第4の実施形態の接極子組立体の斜視
図とそのDD線断面図である。
【図7】本発明の第5の実施形態の接極子組立体の斜視
図とそのEE線断面図である。
【図8】従来の電磁継電器の一例の部分分解斜視図であ
る。
【図9】図8の電磁継電器の組立状態の断面図である。
【図10】図8の電磁継電器の動作を説明するための模
式図である。
【図11】従来の改良された電磁継電器の平面図と接極
子組立体の底面図である。
【図12】従来の改良された他の電磁継電器の部分分解
斜視図である。
【符号の説明】
1 接極子組立体 2 接極子 3a,3b 可動壕点 4 可動接点ばね、 5 ヒンジばね 6 絶縁固定体 8 コイル組立体 10 コイル 11 コ字形鉄心 13 永久磁石 14 絶縁体基台 15a,15b…固定接点 20 強制開離片 21 絶縁皮膜 22 強制開離片 23 凹部 24 絶縁皮膜 25 強制開離片(第1片) 26 強制開離片(第2片)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定接点が設けられた絶縁体基台と、こ
    の絶縁体基台上に搭載されたコイル組立体と、このコイ
    ル組立体に搭載され前記固定接点に対して閉成、開離さ
    れる金属製の可動接点を備える接極子組立体とを備え、
    前記接極子組立体は前記コイル組立体のコイルへの電流
    の通流制御によってシーソ動作される金属製の接極子
    と、この接触子と一体的に設けられた前記可動接点と、
    前記接極子または前記可動接点の少なくとも一方に一体
    形成されて、前記接点が開離される際に前記接極子また
    は可動接点の対向する面に当接されて前記可動接点を接
    極子と一体的にシーソ動作させる強制開離片を有するこ
    とを特徴とする電磁継電器。
  2. 【請求項2】 前記コイル組立体は、コイルを巻回した
    コイルスプールと、前記コイルスプールに装着したコ字
    形鉄心と、前記コ字形鉄心に磁極が接触するように配置
    された永久磁石とを備え、前記接極子組立体は、両端部
    が前記コ字形鉄心の両端部に対向するように配置された
    金属製の接極子と、前記接極子の両端部が前記コ字形鉄
    心の両端部に接触、開離するためのシーソ動作を支持す
    るヒンジばね部と、前記接極子のシーソ動作に連動する
    金属製の可動接点ばねとを備え、この可動接点ばねは前
    記接極子、ヒンジばね部と共に絶縁固定体で一体的に構
    成され、かつ前記可動接点ばねの先端部に前記可動接点
    が形成され、前記絶縁体基台は、開口部に前記コイル組
    立体を配置しかつ前記永久磁石が前記接極子のシーソ動
    作の支点となるように前記接極子組立体を配置したとき
    に前記可動接点ばねの可動接点に対向する前記固定接点
    を有する固定接点端子と、前記接極子組立体の前記ヒン
    ジばね部の一端に接続される中立端子とを配設してなる
    請求項1の電磁継電器。
  3. 【請求項3】 強制開離片は接極子から一体に突出形成
    され、前記可動接点ばねの固定接点側の面に対向かつ近
    接配置される請求項2の電磁継電器。
  4. 【請求項4】 強制開離片は前記可動接点ばねから一体
    に突出形成され、前記固定接点側の面が前記接極子に設
    けた凹部に対向かつ近接配置される請求項2の電磁継電
    器。
  5. 【請求項5】 強制開離片は前記接極子から一体に突出
    形成された第1片と、前記可動接点ばねから一体に突出
    形成された第2片とで構成され、前記第2片の前記固定
    設定側の面が前記第1片に対向かつ近接配置される請求
    項2の電磁継電器。
  6. 【請求項6】 強制開離片が前記可動接点ばね、接極子
    に対向する面、あるいは第1片と第2片とが対向する面
    の少なくとも一方に絶縁皮膜または絶禄体が設けられる
    請求項3ないし5のいずれかの電磁継電器。
JP33318596A 1996-12-13 1996-12-13 電磁継電器 Pending JPH10261356A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011222164A (ja) * 2010-04-06 2011-11-04 Nec Tokin Corp 電磁継電器
CN109545627A (zh) * 2018-10-31 2019-03-29 厦门宏发信号电子有限公司 一种可提高断开触点间隙的继电器结构

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