JPH10261085A - 3次元画像表示装置 - Google Patents

3次元画像表示装置

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JPH10261085A
JPH10261085A JP9064895A JP6489597A JPH10261085A JP H10261085 A JPH10261085 A JP H10261085A JP 9064895 A JP9064895 A JP 9064895A JP 6489597 A JP6489597 A JP 6489597A JP H10261085 A JPH10261085 A JP H10261085A
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dimensional image
display
screen
angle
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JP9064895A
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Yuichi Sakaguchi
雄一 坂口
Shiro Matsuzaki
志郎 松崎
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Sony Manufacturing Systems Corp
Original Assignee
Sony Precision Technology Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 物体の形状の測定データに基づいて3次元画
像を生成・表示する装置において、視覚性や直感性や操
作性の改善を図ることにより、測定結果の分析や解析を
的確かつ能率的に行えるようにする。 【解決手段】 物体の形状の測定データに基づいて補間
データを作成する処理を行う処理手段と、この測定デー
タ及び補間データを用いて、少なくとも3次元画像3D
を含む画像を生成する処理を行う処理手段と、この画像
のうち、測定データを用いた部分A−A’及びB−B’
と補間データを用いた部分とを相互に異なった態様で表
示する処理を行う処理手段とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、物体の形状を測定
して得たデータに基づいて3次元画像(または3次元画
像と2次元画像の双方)を生成して表示する装置に関
し、特に、視覚性,直感性や操作性の改善を通じて、ユ
ーザーが測定結果の分析や解析を行いやすくしたものに
関する。
【0002】
【従来の技術】各種工業製品の検査工程において、製品
の寸法及び形が所定の規格に合致しているか否かを検査
するために、製品の立体形状を測定し、これによって得
たデータを、3次元画像の生成及び表示用の装置(汎用
のコンピュータに画像生成処理ソフトウェアを実行させ
るものや、あるいは画像生成処理を実行する専用のLS
Iを搭載した装置等)に入力し、この装置に表示された
3次元画像を見ながら検査者が測定結果を分析または解
析することが行われている。
【0003】図30は、製品等の物体の立体形状の測定
方式の一例を示す。測定対象となる物体OB(例えばI
C製造用ウエハ等)を、テーブル1に、そのテーブル面
に対して所定の位置関係で載置する。テーブル1は、テ
ーブル面を回動させることが可能であるとともに、アク
チュエータ2の駆動により、テーブル面に平行な一定方
向(図の横方向)に移動可能なものである。
【0004】アクチュエータ2を駆動してテーブル1を
移動させるとともに、半導体レーザ装置3及び光学系4
を用いてテーブル1の上方からレーザ光を照射すること
により、図31Aに示すように、物体OBを部位Aから
部位A’にかけて走査する。
【0005】すると、ラインA−A’上で現在走査され
ている部位における物体OBの厚さに応じて光学系4・
物体OB間の距離が変化するので、フォーカスサーボ系
5により、この距離の変化分だけ光学系4を上下方向に
移動させて焦点合わせを行う。
【0006】アクチュエータ2の回転角度位置をロータ
リーエンコーダ6で常に検出するとともに、光学系4の
上下方向の移動量をレーザ測距装置7で常に検出する。
これにより、ラインA−A’上でレーザ光が現在走査さ
れている部位の位置を示すデータが、ロータリーエンコ
ーダ6の出力パルスとして得られるとともに、当該走査
部位における物体OBの厚さを示すデータが、レーザ測
距装置7の出力パスルとして得られる。
【0007】ラインA−A’の走査が終わると、テーブ
ル1のテーブル面を所定角度(一例としてπ/2とす
る)だけ回動させて、同じ作業を繰り返す。これによ
り、図31Bに示すように、今度はラインA−A’と直
交するラインB−B’について、物体OBの各走査部位
の位置データと当該走査部位における厚さデータとが、
同様にして得られる。このようにして、物体OBのライ
ンA−A’及びB−B’に沿った立体形状の測定データ
が得られる。
【0008】この測定データは、ラインA−A’,B−
B’を走査した際のテーブル1の回動角度θ1,θ2
(=θ1+π/2)(図31に示すように、テーブル1
の所定の原点角度位置とこれらのラインを走査した際の
角度位置とのずれであり、例えばラインA−A’の走査
時にずれがなかった場合には、θ1=0,θ2=π/2
となる)を示すデータとともに、入出力ボード8を介し
てパーソナルコンピュータPCに入力される。
【0009】パーソナルコンピュータPCは、一例とし
て、図32に示すように、RAM内の測定データ用エリ
アE0のうち、先頭アドレス(アドレス0)に、ライン
A−A’についての角度データ(角度θ1を示すデー
タ)を書き込み、それに続くアドレス(アドレス1,2
…)に、ラインA−A’上についての測定データを順次
書き込む。またRAM内のもうひとつの測定データ用エ
リアE1に、ラインB−B’についての角度データ(角
度θ2を示すデータ)及び測定データを同様にして書き
込む。
【0010】従来、このように物体の立体形状の測定デ
ータに基づく3次元画像を生成して表示させるために、
パーソナルコンピュータPCに、次のような画像生成処
理を実行させていた。
【0011】〔補間処理〕この処理は、ラインA−A’
及びB−B’(以下、このように実際に走査したライン
を測定ラインとも呼ぶことにする)についての測定デー
タだけでは測定対象物の3次元画像を近似して表示する
ことが困難である(測定対象物が円形状であってもこれ
らの測定データだけでは四角形として表示されてしま
う)ことから行われる。
【0012】図33はこの補間処理の一例を略示するフ
ローチャートであり、最初に、キーボード等の操作によ
り補間数を入力する(あるいは、予めプログラムにより
決定されている補間数に設定するようにしてもよい)
(ステップS1)。
【0013】続いて、エリアE0及びE1(図32)か
ら角度データ及び厚さデータを読み出し、これらのデー
タを用いて平均値補間等を行うことにより、上記補間数
において補間が必要となるライン(例えば図34に示す
ラインC−C’等)(以下、これらのラインを補間ライ
ンとも呼ぶことにする)についての角度データ,位置デ
ータ及び厚さデータを算出する(ステップS2)。
【0014】続いて、各補間ラインについて算出したデ
ータを、RAM内の補間データ用のエリアE2,E3,
…に、エリアE0及びE1に対するのと同様にして書き
込む(ステップS3)。そして処理を終了する。
【0015】〔3次元画像の描画処理〕この処理は、各
エリアE0,E1,E2…内の測定ライン及び補間ライ
ンのデータに基づき、測定対象物の形状を近似した3次
元画像を生成してディスプレイに表示するものである。
【0016】〔2次元画像の描画処理〕この処理は、各
エリアE0,E1,E2…内の測定ライン及び補間ライ
ンのデータに基づき、測定対象物の2次元画像(例えば
平面図や断面図等の画像)を生成してディスプレイに表
示するものである。
【0017】例えば断面図の画像を表示する場合には、
ユーザーは、断面図の画像の表示用の画面とは別のメニ
ュー画面がディスプレイに表示された状態で、どのライ
ンに沿った断面での断面図の画像を表示させるかをキー
ボードにより選択する操作を行うようになっており、こ
の選択された断面での断面図の画像が表示される。
【0018】〔表示角度変更処理〕この処理は、〔3次
元画像の描画処理〕によりディスプレイに表示された3
次元画像や〔2次元画像の描画処理〕によりディスプレ
イに表示された平面図の画像の表示角度(即ち、ディス
プレイ画面上で測定対象物を見る視点位置)を、ユーザ
ーが所定の操作子を操作することに応じて変更するもの
である。
【0019】ユーザー(製品の検査者等)は、測定対象
物の表示画面とは別の角度入力用の画面がディスプレイ
に表示された状態で、キーボードにより所望の角度を入
力する操作を行うようになっており、この入力された角
度だけ、測定対象物の表示角度が変更される。
【0020】あるいは、キーボードにより角度を入力す
るかわりに、マウスにより測定対象物の表示画面上の所
定領域内の位置にポインタを移動させた状態でマウスを
クリックする操作を行い、ポインタ位置に応じて3次元
画像の表示角度を変更するようにしたものもある。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来の画像生成処理には、次のような不都合があった。 (1)〔3次元画像の描画処理〕において、3次元画像
のうち、実際に測定対象物を測定して得たデータを用い
た部分と、補間処理によって作成したデータを用いた部
分とが全く同じように表示される。従って、ユーザー
は、ディスプレイ画面上で、どの部分が実際の測定デー
タを用いたものであるかを識別することができない。こ
のように視覚性に乏しく、そのことが、測定結果の分析
や解析を的確かつ能率的に行うための妨げとなってい
た。
【0022】(2)〔表示角度変更処理〕において、ユ
ーザーは、測定対象物の表示画面とは別のメニュー画面
を見ながら、角度を入力するキーボード操作を行わなけ
ればならない。また、マウス操作により表示角度を変更
する場合には、表示角度を一回変更しただけで目的の角
度に一致することは希であり、通常は、ユーザーは、何
回か試行錯誤的に表示角度を変更しなければ目的の角度
に一致させることができない。このように直感性や操作
性に劣り、そのことが、測定結果の分析や解析を能率的
に行うことの妨げとなっていた。
【0023】(3)〔表示角度変更処理〕により3次元
画像と平面図の画像とのいずれか一方の表示角度を変更
させた場合にも、残りの一方の表示角度のほうは全く変
化することはない。従って、ユーザーが、3次元画像と
平面図の画像とを同じ視点位置から対比しながら測定対
象物の形状を把握することが困難であり、この点でも視
覚性に乏しかった。また、3次元画像の表示角度と平面
図の画像の表示角度とを一致させるためには、ユーザー
は、それらの表示角度を変更させる〔表示角度変更処
理〕のための操作子の操作を個別に行わなければなら
ず、この点でも操作性に劣っていた。
【0024】(4)3次元画像や平面図の画像はあくま
でも測定対象物の形状を近似したものであり、測定対象
物の形状そのものの画像ではないので、〔表示角度変更
処理〕により表示角度を変更した場合には、現在どのよ
うな視点位置から測定対象物を見ているのかを画像から
判断することが困難であり、この点でも視覚性に乏しか
った。
【0025】(5)〔2次元画像の描画処理〕において
測定対象物の断面図の画像を表示する場合、ユーザー
は、断面図の画像の表示画面とは別のメニュー画面を表
示させた状態で、どの断面での断面図を表示するかを選
択する操作を行わなければならない。また特に、画面に
同時に表示可能な断面図の画像の数が少なく且つ測定ラ
インや補間ラインの数が多いような場合に、全てのライ
ンに沿った断面での断面図を順次表示させようとする
と、断面図の画像の表示画面とメニュー画面とを頻繁に
切り換えなければならなくなる。従って、この点でも操
作性に劣っていた。
【0026】(6)ユーザーが、〔3次元画像の描画処
理〕により生成された3次元画像と〔2次元画像の描画
処理〕により生成された平面図や断面図等の2次元画像
とを対比しながら測定対象物の形状を把握することが困
難であり、この点でも視覚性に乏しかった。
【0027】この発明は上述の点に鑑みてなされたもの
で、物体の立体形状の測定データに基づいて3次元画像
を生成・表示する装置(図30のパーソナルコンピュー
タPCのような汎用のコンピュータに画像生成処理ソフ
トウェアを実行させるものや、あるいは画像生成処理を
実行する専用のLSIを搭載した装置)における視覚性
や直感性や操作性の改善を図り、これによってユーザー
が測定結果の分析や解析を的確かつ能率的に行えるよう
にすることを目的とする。
【0028】
【課題を解決するための手段】本発明に係る3次元画像
表示装置は、物体の形状の測定データに基づいて補間デ
ータを作成する処理を行う処理手段と、この測定データ
及び補間データを用いて、少なくとも3次元画像を含む
画像を生成する処理を行う処理手段と、この画像のう
ち、測定データを用いた部分と補間データを用いた部分
とを相互に異なった態様で表示する処理を行う処理手段
とを備えたことを特徴としている。
【0029】この3次元画像表示装置に物体の形状の測
定データが入力されると、この測定データに基づいて補
間データを作成する処理が行われた後、測定データと作
成した補間データとを用いて画像(3次元画像か、また
は3次元画像と2次元画像の双方)を生成する処理が行
われる他に、生成された画像のうち、測定データを用い
た部分と補間データを用いた部分とを相互に異なる態様
で表示する処理が行われる。
【0030】このように、3次元画像等のうち、実際の
測定データを用いた部分が、補間データを用いた部分と
は異なる態様で表示されるので、ユーザーは、どの部分
が実際の測定データを用いたものであるかを容易に識別
することができるようになる。これにより、上述の
(1)の不都合が解消され、視覚性が改善されるので、
測定結果の分析や解析を的確かつ能率的に行うことがで
きる。
【0031】次に、本発明に係る3次元画像表示装置
は、物体の形状の測定データを用いて、少なくとも3次
元画像を含む画像を生成し表示する処理を行う処理手段
と、この画像が表示された画面上の所定領域内において
ポインティングデバイスにより現在ポインタが置かれて
いる位置の近傍に、当該位置がポインティングデバイス
により指定された際の画像の変更後の表示角度を表示す
る処理を行う処理手段と、この所定領域内の、ポインテ
ィングデバイスにより指定された位置に応じて、この画
像の表示角度を変更する処理を行う処理手段とを備えた
ことを特徴としている。
【0032】この3次元画像表示装置に物体の形状の測
定データが入力されると、この測定データを用いて(勿
論この他に補間データを用いてもよい)3次元画像等を
生成・表示する処理が行われる。
【0033】そして、ユーザーが、画像が表示された画
面上の所定領域内の位置にポインティングデバイスによ
りポインタを置くと(例えばマウスによりこの所定領域
内の位置にポインタを移動させると)、現在のポインタ
位置の近傍に、当該ポインタ位置がポインティングデバ
イスにより指定された場合の(例えば当該ポインタ位置
でマウスがクリックされた場合の)画像の変更後の表示
角度を表示する処理が行われる。
【0034】従って、ユーザーは、この所定領域内でポ
インタ位置を任意に移動させながら、現在のポインタ位
置を指定した場合に画像の表示角度が何度に変更される
かを、ポインタの近傍の表示を見て予め知ることができ
る。
【0035】そして、ポインタの近傍に表示される角度
が目的の角度に一致したとき、ポインティングデバイス
により当該ポインタ位置を指定すると(例えば当該ポイ
ンタ位置でマウスをクリックすると)、指定されたポイ
ンタ位置に応じて画像の表示角度を変更する処理が行わ
れることにより、この画像の表示角度が当該目的の角度
に変更される。
【0036】このように、ユーザーは、画像が表示され
た画面を見ながら、その表示角度を一回で目的の角度に
変更することができるようになる。これにより、上述の
(2)の不都合が解消され、直感性や操作性が改善され
るので、測定結果の分析や解析を能率的に行うことがで
きる。
【0037】次に、本発明に係る3次元画像表示装置
は、物体の形状の測定データを用いて3次元画像を生成
し表示する処理を行う処理手段と、この測定データを用
いて2次元画像を生成し表示する処理を行う処理手段
と、所定の操作子により3次元画像と2次元画像とのい
ずれか一方の画像の表示角度の変更が指示されたことに
基づき、当該一方の画像の表示角度を変更する処理を行
う処理手段と、3次元画像と2次元画像とのうちの残り
の画像の表示角度を、当該一方の画像の表示角度の変更
に対応して変更する処理を行う処理手段とを備えたこと
を特徴としている。
【0038】この3次元画像表示装置に物体の形状の測
定データが入力されると、この測定データを用いて、3
次元画像を生成・表示する処理と、平面図等の2次元画
像を生成・表示する処理とが行われる。
【0039】そして、ユーザーが、操作子により例えば
3次元画像の表示角度の変更を指示すると、3次元画像
の表示角度を変更する処理が行われ、且つ、表示角度の
変更を指示しなかった2次元画像のほうの表示角度を3
次元画像の表示角度の変更に対応して変更する処理が行
われる。(逆に、操作子により2次元画像の表示角度の
変更を指示したとき、2次元画像の表示角度を変更する
処理と、3次元画像のほうの表示角度を2次元画像の表
示角度の変更に対応して変更する処理とを行うようにな
っていてもよく、あるいはこの両者を行うようになって
いてもよい。)
【0040】このように、ユーザーが、操作子を操作し
て3次元画像と2次元画像とのうちの一方の画像の表示
角度の変更を指示するだけで、残りの画像の表示角度も
いわばそれに同期して変更されるので、ユーザーは、3
次元画像と2次元画像とを容易に同じ視点位置から対比
しながら測定対象物の形状を把握することができるよう
になる。これにより、上述の(3)の不都合が解消さ
れ、視覚性及び操作性が改善されるので、測定結果の分
析や解析を的確かつ能率的に行うことができる。
【0041】次に、本発明に係る3次元画像表示装置
は、物体の形状の測定データを用いて、少なくとも3次
元画像を含む画像を生成し表示する処理を行う処理手段
と、前記物体の輪郭を示す情報に基づき、この輪郭を表
す図形を画像に重ねて表示する処理を行う処理手段と、
この輪郭を表す図形の表示角度を、画像の表示角度に対
応して変更する処理を行う処理手段とを備えたことを特
徴としている。
【0042】この3次元画像表示装置に物体の形状の測
定データが入力されると、この測定データを用いて3次
元画像等を生成・表示する処理が行われる。そして、測
定データとは別の、物体の輪郭を示す情報に基づき、画
像に輪郭を表す図形を重ねて表示する処理が行われる。
【0043】この輪郭情報としては、例えば、3次元画
像装置側が予め複数種類の輪郭情報を保有しておき、そ
の中からユーザーが操作子の操作により選択した輪郭情
報を用いるようにしてよい。
【0044】あるいは、別の例として、測定対象物の輪
郭が1種類に限られているような場合には、3次元画像
装置側に輪郭情報を1種類のみ保有させ、その輪郭情報
を無条件に用いるようにしてもよい。
【0045】こうして輪郭を表す図形が重ねて表示され
た状態で、画像の表示角度が変更されると、この輪郭を
表す図形の表示角度をそれに対応して変更する処理が行
われる。従って、表示角度の変更後にも、画像に輪郭を
表す図形が重なって表示される状態が維持される。
【0046】このように、測定対象物の形状を近似した
画像に、当該測定対象物の輪郭を表す図形が常に重ねて
表示されるので、ユーザーは、現在どのような視点位置
から測定対象物を見ているのかをこの輪郭を表す図形か
ら容易に判断することができるようになる。これによ
り、上述の(4)の不都合が解消され、視覚性が改善さ
れるので、測定結果の分析や解析を的確かつ能率的に行
うことができる。
【0047】次に、本発明に係る3次元画像表示装置
は、物体の形状の測定データを用いて3次元画像を生成
し表示する処理を行う処理手段と、断面図の画像の表示
用の画面上に、3次元画像の選択可能な断面を示す情報
を表示する処理を行う処理手段と、この情報に基づいて
選択された断面での断面図の画像を生成して、断面図の
画像の表示用の画面に当該断面図の画像を表示する処理
を行う処理手段とを備えたことを特徴としている。
【0048】この3次元画像表示装置に物体の立体形状
の測定データが入力されると、この測定データを用いて
3次元画像を生成・表示する処理が行われる。そして、
断面図の画像の表示用の画面上に、この3次元画像の選
択可能な断面(即ちいずれかの測定ラインまたは補間ラ
インに沿った断面)を示す情報を表示する処理が行われ
る。
【0049】ユーザーがこの表示された情報に基づいて
操作子を操作して断面を選択すると(例えば画面上の所
望の断面を示す情報の表示位置をポインティングデバイ
スにより指定すると)、この選択された断面での断面図
の画像を生成し、断面図の画像の表示用の画面に当該断
面図の画像を表示する処理が行われる。
【0050】このように、ユーザーは、断面図の画像の
表示用の画面に表示された情報に基づいて断面を選択す
るだけで、その断面での断面図の画像を表示させること
ができるようになる。
【0051】従って、例えば画面に同時に表示可能な断
面図の画像の数が少なく且つ測定ラインや補間ラインの
数が多いような場合にも、画面を全く切り換えることな
く、全てのラインに沿った断面での断面図を順次表示さ
せることができる。これにより、上述の(5)の不都合
が解消され、操作性が改善されるので、測定結果の分析
や解析を能率的に行うことができる。
【0052】次に、本発明に係る3次元画像表示装置
は、物体の形状の測定データを用いて3次元画像を生成
し表示する処理を行う処理手段と、この測定データを用
いて平面図の画像を生成して3次元画像と同一画面上に
表示する処理を行う処理手段と、この測定データを用い
て断面図の画像を生成して3次元画像と同一画面上に表
示する処理を行う処理手段とを備えたことを特徴として
いる。
【0053】この3次元画像表示装置に物体の形状の測
定データが入力されると、この測定データを用いて、3
次元画像を生成・表示する処理と、平面図の画像を生成
して3次元画像と同一画面上に表示する処理と、断面図
の画像を生成して3次元画像と同一画面上に表示する処
理とが行われる。
【0054】このように、測定対象物の3次元画像と平
面図や断面図といった2次元画像とが全て同一画面上に
表示されるので、ユーザーはこれらの画像を同一画面上
で容易に対比しながら測定対象物の形状を把握すること
ができるようになる。これにより、上述の(6)の不都
合が解消され、視覚性が改善されるので、測定結果の分
析や解析を的確かつ能率的に行うことができる。
【0055】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の実施例を詳細に説明する。尚、ここでは、OS(基本
ソフト)としてWindows95(‘Window
s’は米国マイクロソフト社の登録商標)を用いるパー
ソナルコンピュータに画像生成処理を実行させる3次元
画像表示装置に本発明を適用する例を説明する。
【0056】この画像生成処理(本発明に係る以下の各
処理を含む)のプログラミングは、一例として、Win
dows95に対応したVisual C++をプログ
ラミングツールとして、MFC(Microsoft Foundation
Class)ライブラリやその派生クラスを使用して(但し
3次元画像を描画する部分のみは米国シリコングラフィ
ックス社のOpenGLライブラリやその派生クラスを
使用して)行われる。
【0057】但し、Visual C++以外をプログ
ラミングツールとして画像生成処理プログラムを作成し
たり、Windows95以外のOSを用いるパーソナ
ルコンピュータに画像生成処理を実行させるようにして
もよいことはもちろんである。
【0058】図1は、画像生成処理の実行によるこのコ
ンピュータのディスプレイの画像表示画面の一例を示
す。この表示画面のうち、左半分の画面G1は3次元画
像の表示用の画面であり、右下半分の画面G2は平面図
の画像の表示用の画面であり、右上半分の画面G3は断
面図の画像の表示用の画面である。
【0059】このように、3次元画像表示装置では、測
定対象物の3次元画像と平面図や断面図といった2次元
画像とが全て同一画面上に同時に表示される。これによ
り、ユーザーはこれらの画像を同一画面上で容易に対比
しながら測定対象物の形状を把握することができるよう
になる。
【0060】尚、画面G1の右端,画面G1の下端、画
面G2の下端には、それぞれスライダーSL1,SL
2,SL3が表示されている。これらのスライダーSL
1,SL2,SL3は、〔従来の技術〕で説明した表示
角度変更処理において、マウス操作により画像の表示角
度を変更するための「所定領域」に該当するものであ
る。
【0061】図1には、画像表示画面に既に3次元画像
3D,平面図の画像UP,断面図の画像SEC1及びS
EC2が表示された状態を略示しているが、以下に、こ
うした画像を表示させる処理や、この画像を変化させる
処理のうち、本発明の特徴となる部分を説明する。
【0062】〔画像中の測定ラインの強調表示〕図2
は、この強調表示処理の前段階として実行される〔3次
元画像の描画処理〕の一例を略示するフローチャートで
あり、最初に、RAM内の測定データ用エリアE0及び
E1と補間データ用エリアE2,E3…とのうちのいず
れか一つのエリアを指定するための変数nと、これらの
エリアのアドレスを示す変数mとを、それぞれ初期値0
に設定する(ステップS11)。
【0063】続いて、エリアEnのアドレスmからデー
タを読み出す(ステップS12)。即ち、ここでは、ラ
インA−A’についてのデータを記憶したエリアE0の
先頭アドレス0から角度データ(角度θ1を示すデー
タ)が読み出される。
【0064】続いて、変数mの値を1だけインクリメン
トし(ステップS13)、エリアEnのアドレスmから
データを読み出す(ステップS14)。即ち、ここで
は、ラインA−A’についてのデータを記憶したエリア
E0のアドレス1から、ラインA−A’上の最初の走査
部位のデータが読み出される。そして、当該角度データ
に基づき、三角関数を用いた計算により、図3に示すよ
うに、画面G1(図1)のXY平面座標上での当該走査
部位の座標値を求める(ステップS15)。
【0065】続いて、変数mの値を1ずつインクリメン
トして、アドレス2以降の各アドレスに記憶されたA−
A’上の各走査部位のデータを順次読み出し、それらの
走査部位のXY座標値も同様にして求める(ステップS
16,ステップS14,ステップS15)。
【0066】このような座標値を求めるのは、ラインA
−A’やB−B’を走査した際のテーブル1の角度位置
が図31に例示したように所定の原点位置からずれてい
ることがあるので、ディスプレイの画面G1(図1)上
に、このずれに影響されない状態で測定対象物の3次元
画像を表示する(換言すれば、ディスプレイ画面上で測
定対象物を見る視点位置をこのずれにかかわらず一定に
する)ためである。
【0067】ラインA−A’上の全ての走査部位のXY
座標値が求まると、次に、変数nの値を1ずつインクリ
メントして、ラインB−B’と、補間処理(図33)に
よりデータを算出した各補間ラインについても、同様に
して、当該上の全ての走査部位のXY座標値を求める
(ステップS17,S18,S12〜S16)。
【0068】そして、例えばそれらの座標値の位置を線
で結んだ線図を描画すること等により、測定対象物の形
状を近似した3次元画像を生成し、その画像をディスプ
レイの画面G1に所定の表示角度(例えば、回転角度
(水平方向での向き)及びあおり角(上下方向の傾き)
をそれぞれ45度とする表示角度)で表示する(ステッ
プS19)。そして処理を終了する。
【0069】図4は、この描画処理により画面G1に表
示された3次元画像3Dの一例を示す。尚、画面G1に
は、描画処理とは別の周知の処理により、3次元画像3
Dの他に、厚さ方向や水平方向上の距離の目盛x,y,
zや、各ライン(測定ラインまたは補間ライン)間の間
隔(角度),補間ラインの本数,測定対象物の厚さの最
大値(Max),最小値(Min),平均値(Av
e),最大値と最小値との差(TTV)の表示ボックス
BOX1や、表示角度である回転角度及びあおり角の表
示ボックスBOX2や、測定対象物の厚さの分布を色や
濃淡等により表示するバーBRや、測定対象物を特定す
るためのID番号やコメントの表示ボックスBOX3が
表示される。(3次元画像3D自体もバーBRと同じく
厚さに応じた色や濃淡で表示されるが、図4ではこうし
た色や濃淡の差は捨象して3次元画像3Dを図示してい
る。)
【0070】同図からも明らかな通り、この描画処理の
みによっては、3次元画像3Dのうち、測定データを用
いた部分(この部分も測定ラインA−A’,B−B’と
呼ぶことにする)と補間データを用いた部分とが全く同
じ線図で表示されているので、どの部分が測定データを
用いたものであるかを画面G1上で識別することはでき
ない。
【0071】そこで、この強調表示処理では、3次元画
像のうち、測定データを用いた部分を、補間データを用
いた部分とは異なった態様で表示する。図5は、この強
調表示処理の一例を略示するフローチャートであり、最
初に、RAM内の測定データ用エリアE0,E1のうち
のいずれか一つのエリアを指定するための変数nを、初
期値0に設定する(ステップS21)。
【0072】続いて、エリアEnのアドレス0から角度
データを読み出す(ステップS22)。即ち、ここで
は、測定ラインのうちラインA−A’についてのデータ
を記憶したエリアE0から角度θ1を示すデータが読み
出される。
【0073】続いて、図2の描画処理により表示した3
次元画像のうち、読み出した角度データに対応する測定
ライン(ここではラインA−A’)を、例えば立方体で
表示する(ステップS23)。
【0074】次に、残りの一方の測定データ用エリアE
1から読み出した角度θ1を示すデータに対応する測定
ラインB−B’についても同じ表示を行う(ステップS
24,S25,S22,S23)。そして処理を終了す
る。
【0075】図6は、図4に示した3次元画像3Dにこ
の強調表示処理を施した例を示す。同図からも明らかな
通り、この強調表示処理により、測定データを用いた部
分である測定ラインA−A’及びB−B’の部分のみが
立方体で表示されているので、ユーザーは、どの部分が
実際の測定データを用いたものであるかを画面上で容易
に識別することができる。
【0076】尚、図6では、測定データを用いた部分を
立方体の枠のみで強調表示した例を示しているが、立方
体の内部全体を黒などの適宜の色で塗りつぶしたもの
で、測定データを用いた部分を強調表示するようにして
もよい。
【0077】また、図5の強調表示処理では、測定デー
タを用いた部分を立方体により強調表示しているが、こ
れ以外の適宜の手法により(例えば、測定データを用い
た部分を、描画処理時よりも太めの線図で表示したり、
描画処理時とは異なる色の線図で表示したりすること等
により)、測定データを用いた部分を補間データを用い
た部分とは異なる態様で表示するようにしてもよい。
【0078】また、図5の強調表示処理では、画面G1
に表示された3次元画像についてのみ測定データを用い
た部分を補間データを用いた部分とは異なる態様で表示
しているが、画面G2に表示された平面図の画像につい
ても、測定データを用いた部分を補間データを用いた部
分とは異なる態様で表示するようにしてよい。
【0079】また、図2の3次元画像の描画処理による
画面G1への3次元画像の表示様式自体も、図4に示し
たものに限らず、適宜の様式のものであってよいことは
もちろんである。図25〜図29は、3次元画像の表示
様式のバリエーションの一例を、図6と同じく測定デー
タを用いた部分を強調表示した状態で示す。
【0080】このうち、図25はメッシュ状の表示様式
を示し、図26はメッシュの内側を塗りつぶした表示様
式を示す(図では便宜上塗りつぶした状態を斜線を用い
て表している)。メッシュの個々の枠の形状は、図25
及び図26に示したような台形に限られるものではな
く、例えば正方形等であってもよい。図27は点線状の
表示様式を示し、図28は棒状の表示様式を示し、図2
9は方形の線状の表示様式を示す。
【0081】また、以上のように測定データを用いた部
分のみを補間データを用いた部分とは異なる態様で強調
表示する代わりに、測定データを用いた部分と補間デー
タを用いた部分とを全て同じ態様で(立方体または描画
処理時よりも太めの線図等で)強調表示するようにして
もよい。 〔変更後の角度表示〕図1に示したように、画像表示画
面中の画面G1の右端,画面G1の下端、画面G2の下
端には、それぞれスライダーSL1,SL2,SL3が
表示されている。〔従来の技術〕において〔表示角度変
更処理〕として説明したように、この3次元表示装置で
は、マウスによりスライダーSL2内にポインタを移動
させた状態でマウスをクリックすると、ポインタ位置に
応じて画面G1上の3次元画像のあおり角(上下方向の
傾き)を0度から180の範囲内で変更する処理が実行
される。
【0082】また、マウスによりスライダーSL1内に
ポインタを移動させた状態でマウスをクリックすると、
ポインタ位置に応じて画面G1上の3次元画像の水平面
内での回転角度を0度から360度の範囲内で変更する
処理が実行される。
【0083】また、マウスによりスライダーSL3内に
ポインタを移動させた状態でマウスをクリックすると、
ポインタ位置に応じて画面G2上の平面図の画像の回転
角度を0度から360度の範囲内で変更する処理が実行
される。
【0084】また、この3次元画像表示装置では、マウ
スにより直接3次元画像内(または平面図の画像内)に
ポインタを移動させた状態でマウスをドラッグの状態に
することにより、その後の画面G1内(または画面G2
内)でのポインタの移動に合わせて画面G1上(または
画面G2上)で3次元画像や平面図の画像を回転させた
り傾けたりして表示し、マウスをクリックし終えたポイ
ンタ位置で3次元画像や平面図の画像の表示角度を確定
するような表示角度変更処理をも行うようになってい
る。
【0085】しかし、こうした表示角度変更処理では、
マウス操作により表示角度を一回変更しただけで表示角
度が目的の角度に一致することは希であり、通常は、何
回か試行錯誤的に表示角度を変更しなければ表示角度を
目的の角度に一致させることができない。
【0086】そこで、この角度表示処理では、スライダ
ーSL1,SL2,SL3内のポインタ位置に対応する
変更後の角度を予め数値表示する。図7は、この角度表
示処理の一例を略示するフローチャートであり、最初
に、各スライダーSL1,SL2及びSL3の大きさ
(画面上での各スライダーSL1,SL2及びSL3の
範囲)を取得する(ステップS31)。
【0087】続いて、初期設定として、画面G1内の3
次元画像の現在の角度(あおり角,回転角度),画面G
2内の平面図の画像の現在の角度(回転角度)にそれぞ
れ対応しているスライダーSL1,SL2,SL3内の
位置を指示するためのアイコンI1,I2,I3をそれ
ぞれ表示する(ステップS32)。
【0088】尚、表示角度変更処理をまだ一回も実行し
ていない段階では、この初期設定において、3次元画像
の描画処理(図2)や2次元画像の描画処理自体による
表示角度(例えばそれぞれ45度)に対応した位置にア
イコンI1,I2,I3が表示される。
【0089】これに対し、表示角度変更処理を既に実行
した態では、この初期設定において、例えば直前の〔表
示角度変更処理〕により変更された角度に対応した位置
にアイコンI1,I2,I3が表示される。
【0090】図8は、表示角度変更処理をまだ一回も実
行していない段階でのこの初期設定における画面G1上
のアイコンI1,I2の表示例を示し、図9は、同じ段
階でのこの初期設定における画面G2上のアイコンI3
の表示例を示す。
【0091】尚、図9に示すように、画面G2には、2
次元画像の描画処理により平面図の画像UPが表示され
ている他に、この描画処理とは別の周知の処理により、
水平方向上の距離の目盛x,yと、測定対象物の厚さの
分布を色や濃淡等により表すバーBRとが表示されてい
る。(平面図の画像UP自体もバーBRと同じく厚さに
応じた色や濃淡で表示されるが、図9ではこうした色や
濃淡の差は捨象して平面図の画像UPを図示してい
る。)
【0092】図7に戻り、ステップS32に続いて、マ
ウスによりいずれかのスライダーSL1,SL2または
SL3の領域内にポインタが移動しているか否かを判断
する(ステップS33)。
【0093】ノーであれば、処理を終了してシステムに
戻る。他方、イエスであれば、当該スライダーの原点位
置(一例として、各スライダーSL1,SL2,SL3
の左上の位置が原点位置である)から現在のポインタ位
置まで長さを、ステップS31で取得した当該スライダ
ーの大きさで除算することにより、当該ポインタ位置で
マウスがクリックされた際の変更後の表示角度を計算す
る(ステップS34)。
【0094】続いて、現在のポインタ位置がスライダー
SL2(即ち縦方向に延びたスライダー)の領域内にあ
るか否かを判断する(ステップS35)。イエスであれ
ば、画面G2上での当該ポインタ位置のY座標の値を取
得する(ステップS36)。他方ノーであれば(即ち横
方向に延びたスライダーであるスライダーSL1または
SL3の領域内にあれば)、現在の画面(画面G1また
はG2)上での当該ポインタ位置のY座標の値を取得す
る(ステップS37)。
【0095】そして、取得した座標値を文字列(角度を
表す数値)に変換し、その文字列ANGを現在のポイン
タ位置の近傍に表示するとともに所定の記憶領域に記憶
する(ステップS38)。そしてステップS33に戻
り、ステップS33〜S38の処理を繰り返す。
【0096】図10は、スライダーSL1内にポインタ
Pが移動した場合の、ステップS38における画面G1
上のアイコンI1及び文字列ANGの表示例を示す(こ
の場合アイコンI1の近傍にあった文字列ANGの表示
が消えている)。
【0097】同図からも明らかな通り、マウスによりス
ライダーSL1,SL2,SL3内でポインタを移動さ
せると、現在のポインタ位置の近傍に、その位置に対応
する変更後の表示角度が文字列ANGとして表示され
る。
【0098】従って、ユーザーは、スライダーSL1,
SL2及びSL3内でポインタ位置を任意に移動させな
がら、現在のポインタ位置でマウスをクリックしたとき
に3次元画像の表示角度や平面図の画像の表示角度が何
度に変更されるかを、ポインタPの近傍の文字列ANG
を見て予め知ることができる。
【0099】そして、文字列ANGの角度が目的の角度
に一致したとき、マウスをクリックすると、ポインタ位
置に応じて表示角度を変更する周知の処理が行われるこ
とにより、画面G1上の3次元画像の表示角度(あおり
角または回転角度)または画面G2上の平面図の画像の
表示角度(回転角度)が当該目的の角度に変更される。
【0100】これにより、ユーザーは、画面G1や画面
G2を見ながら、3次元画像のあおり角,回転角度や平
面図の画像の回転角度を、それぞれ一回ずつで目的の角
度に変更することができるようになる。
【0101】尚、図7の角度表示処理に加え(あるいは
この角度表示処理に代えて)、図7の角度表示処理の初
期設定(ステップS32)と同様な初期設定の後、マウ
スによりスライダーSL1,SL2,SL3上のアイコ
ンI1,I2,I3のうちのいずれかにポインタを移動
させた状態でマウスがドラッグの状態にされたとき、当
該アイコンの近傍に現在の表示角度を文字列(数値)と
して表示し、その後の当該スライダー内でのポインタの
移動に合わせて当該アイコン及び文字列自体を移動さ
せ、且つ、現在のポインタ位置に対応する表示角度を当
該文字列として表示させることを内容とする角度表示処
理を行い、マウスをクリックし終えたポインタ位置で表
示角度を確定するようにしてもよい。
【0102】図11は、こうした角度表示処理におけ
る、画面G1上のアイコンI1及び文字列ANGの表示
例を示す。同図からも明らかな通り、この処理によって
も、現在のポインタ位置の近傍に、その位置に対応する
変更後の表示角度が文字列として表示されるので、3次
元画像のあおり角,回転角度や平面図の画像の回転角度
を、やはりそれぞれ一回ずつで目的の角度に変更するこ
とができるようになる。
【0103】また、スライダーSL1,SL2,SL3
の近傍またはスライダーSL1,SL2,SL3上の、
所定の表示角度(例えば30度,60度,90度,12
度…のような区切りのいい表示角度)に対応した位置
に、当該角度の数値を表す釦を常に表示しておくように
し、マウスによりこの釦上にポインタを移動させた状態
でマウスをクリックすることにより、それらの表示角度
に変更する処理を実行するようにしてもよい。そうする
ことにより、区切りのいい表示角度に変更する場合等の
操作性が一層向上するようになる。
【0104】以上のような角度表示処理をVisual
C++をプログラミングツールとしてプログラミング
した場合のクラスの形態(オブジェクト構成)の一例を
示すと、図12の通りである。
【0105】同図において、CSliderCtrlク
ラスは、MFCライブラリ中のクラスであり、スライダ
ーSL1,SL2、SL3の表示を行う。CorgSl
iderクラスは、CSliderCtrlクラスから
作成した派生クラスであり、文字列ANGの表示を行
う。
【0106】CToolTipCtrlクラスは、MF
Cライブラリ中のクラスであり、CorgSlider
クラス上で動く。m−ToolTipクラスは、CSl
iderCtrlクラスから作成した派生クラスであ
り、後述の図7のステップS38においてポインタ位置
の座標値を文字列(角度を表す数値)に変換して表示す
るメンバ変数である。
【0107】〔3次元画像の回転角度と平面図の画像の
回転角度との同期変更〕図1に示したように、この3次
元画像表示装置では、測定対象物の3次元画像理と平面
図の画像とを同一の全体画面中の画面G1と画面G2と
に同時に表示することができる。
【0108】しかし、表示角度変更処理により3次元画
像と平面図の画像とのいずれか一方の回転角度を変更さ
せた場合にも、そのままでは残りの一方の回転角度のほ
うは全く変化することがないので、3次元画像と平面図
の画像とを同じ視点位置から対比しながら測定対象物の
形状を把握することが困難である。
【0109】また、3次元画像の回転角度と平面図の画
像の回転角度とを一致させるためには、それらの表示角
度を変更させるためのマウス操作を個別に行わなければ
ならないので、煩雑である。
【0110】そこで、この同期変更処理では、3次元画
像と平面図の画像とのいずれか一方の回転角度がマウス
操作等により変更されたとき、残りの一方の回転角度を
それに同期して変更する。
【0111】図13は、この同期変更処理を含む表示角
度変更処理の一例を略示するフローチャートであり、最
初に、前述のようにスライダーSL1,SL2またはS
L3内にポインタを移動させた状態でマウスをクリック
することにより3次元画像と平面とのいずれか一方の回
転角度の変更が指示されたか否かを判断する(ステップ
S41)。
【0112】ノーであれば、処理を終了してシステムに
戻る。他方、イエスであれば、3次元画像のほうの回転
角度の変更が指示されたのか否かを判断する(ステップ
S42)。
【0113】イエスであれば、その指示に応じて画面G
1上で3次元画像の回転角度を変更し(ステップS4
3)、画面G2上の平面図の画像の回転角度を、ステッ
プS43で変更した3次元画像の回転角度と同じ角度に
変更する(ステップS44)。
【0114】他方ノーであれば、その指示に応じて画面
G2上で平面図の画像の回転角度を変更し(ステップS
45)、画面G1上の3次元画像の回転角度を、ステッ
プS43で変更した平面図の画像の回転角度と同じ角度
に変更する(ステップS46)。
【0115】このように、ユーザーが、マウスを操作し
て画面G1上の3次元画像と画面G2上の平面図の画像
とのいずれか一方の回転角度の変更を指示するだけで、
残りの一方の回転角度もそれに同期して変更されるの
で、ユーザーは、3次元画像と平面図の画像とを容易に
同じ視点位置から対比しながら測定対象物の形状を把握
することができるようになる。
【0116】以上のような同期処理をVisual C
++をプログラミングツールとしてプログラミングした
場合のクラスの形態の一例を示すと、図14の通りであ
る。
【0117】同図において、CViewクラスは、MF
Cライブラリ中のクラスであり、データの表示を行う。
CSokuViewクラスは、CViewクラスから作
成した派生クラスであり、データを持つドキュメントク
ラスと連動する。
【0118】C3DViewクラスは、CViewクラ
スから作成した派生クラスであるとともにCSokuV
iewクラスのメンバ(CSokuViewクラスをい
わば親とするクラス)であり、3次元画像の表示を行
う。
【0119】CUPViewクラスも、CViewクラ
スから作成した派生クラスであるとともにCSokuV
iewクラスのメンバであり、2次元画像の表示を行
う。
【0120】図13に示した処理を、図14に示したク
ラスを用いて表現すると図15の通りであり、最初に、
CSokuViewクラスで回転角度を変更する要求が
発生しているか否かを判断する(ステップS51)。
【0121】ノーであれば、システムに戻る。他方、イ
エスであれば、C3DViewクラスがアクティブであ
るか否かを判断する(ステップS52)。
【0122】イエスであれば、C3DViewクラス
で、回転角度を変更して3次元画像を再描画し(ステッ
プS53)、CUPViewクラスで、回転角度をC3
DViewクラスと同じ角度だけ変更して平面図の画像
を再描画する(ステップS54)。
【0123】他方ノーであれば、CUPViewクラス
で、回転角度を変更して平面図の画像を再描画し(ステ
ップS55)、C3DViewクラスで、回転角度をC
UPViewクラスと同じ角度だけ変更して3次元画像
を再描画する(ステップS56)。
【0124】〔3次元画像及び平面図の画像の輪郭表
示〕図1の画面G1,G2に表示される3次元画像,平
面図の画像は、あくまでも測定対象物の形状を近似した
ものであり、測定対象物の形状そのものの画像ではない
ので、表示角度変更処理により表示角度を変更した場合
には、現在どのような視点位置から測定対象物を見てい
るのかを画像から判断することが困難である。
【0125】そこで、この輪郭表示処理では、物体の輪
郭を示す情報に基づき、その輪郭を表す図形を画面G1
上の3次元画像及び画面G2上の平面図の画像に重ねて
表示し、且つ、この輪郭を表す図形の表示角度を、3次
元画像や平面図の画像の表示角度に対応して変更する。
【0126】この3次元画像表示装置を構成するパーソ
ナルコンピュータのメモリには、測定対象物の径及び輪
郭を示す情報(形状変数等)(以下単位輪郭情報と呼
ぶ)が予め複数種類の記憶されている。図16は、この
輪郭情報で指定される輪郭のバリエーションの一例とし
て、IC製造用ウエハの輪郭の規格例(輪郭R1〜R
5)を示す。
【0127】ユーザーは、図1の画面とは別のメニュー
画面がディスプレイに表示された状態で、キーボード等
を操作して、現在の測定対象物が属する種類の径と輪郭
とを入力するようになっており、これによって1種類の
輪郭情報が選択される。
【0128】輪郭表示処理では、図17に示すように、
こうして輪郭情報が選択される(ステップS61)と、
その輪郭情報に基づき、画面G1上の3次元画像の表示
角度に一致した向きの輪郭図形を、当該画像に重ねて生
成・表示し、(ステップS62)、続いて画面G2上の
平面図の画像の表示角度に一致した向きの輪郭図形を、
当該画像に重ねて生成・表示する(ステップS63)。
【0129】図18,図19は、こうして画面G1上の
3次元画像3D,画面G2上の平面図の画像UPに重ね
て表示された輪郭図形R11,R12の一例(図16の
輪郭R1と同様に円の一端を一直線に切り欠いた輪郭の
もの)をそれぞれ示す。
【0130】また、この輪郭表示処理では、図17の処
理の終了後、図20に示すように、3次元画像または平
面図の画像の表示角度が変更されたか否かを判断する
(ステップS71)。
【0131】ノーであれば、処理を終了してシステムに
戻る。他方イエスであれば、表示角度が変更された画像
にそれまで重ねて表示していた輪郭図形を消去し、図1
7のステップS61で選択された輪郭情報に基づき、当
該画像の変更後の表示角度に一致した向きの輪郭図形
を、当該画像に重ねて再び生成・表示する(ステップS
72)。
【0132】これにより、表示角度変更処理や前述の同
期処理の実行により3次元画像や平面図の画像の表示角
度が変更されると輪郭を表す図形の表示角度も同じ角度
だけ変更されるので、これらの画像に輪郭を表す図形が
重なって表示される状態が維持される。
【0133】このように、測定対象物の形状を近似した
3次元画像,平面図の画像に画像に、当該測定対象物の
輪郭を表す図形が常に重ねて表示されるので、ユーザー
は、現在どのような視点位置から測定対象物を見ている
のかをこの輪郭を表す図形から容易に判断することがで
きるようになる。
【0134】尚、測定対象物の輪郭が1種類に限られて
いるような場合には、パーソナルコンピュータのメモリ
に輪郭情報を1種類のみ記憶させておき、図17のステ
ップS61において、キーボード等の操作により輪郭情
報を選択する代わりに当該1種類の輪郭情報を無条件に
用いるようにしてもよい。
【0135】〔断面の選択〕図1に示したように、この
3次元画像表示装置では、画面G3に、測定対象物の断
面図の画像を同時に2つ表示することができる。
【0136】しかし、画面G3とは別のメニュー画面を
表示させた状態で、どの断面での断面図を表示するかを
選択する操作を行うことは煩雑である。また特に、測定
ラインや補間ラインの数が多いような場合に、全てのラ
インに沿った断面での断面図を画面G3に2つずつ順次
表示させようとすると、断面図の画像の表示画面とメニ
ュー画面とを頻繁に切り換えなければならなくなる。
【0137】そこで、この断面選択処理では、画面G3
上に、3次元画像の選択可能な断面を示す情報を表示
し、この情報に基づいて断面を選択するようにする。図
21は、この断面選択処理を含む断面図の表示処理の一
例を略示するフローチャートであり、最初に、画面G3
上の上下2つの断面図表示領域G3a,G3bに対応し
て、3次元画像の選択可能な断面を示す情報を内容とす
る選択ボックスBOX4,BOX5をそれぞれ表示する
(ステップS81)。
【0138】図22は、この選択ボックスBOX4,B
OX5の一例を示すものであり、選択可能な断面(即ち
測定ラインまたは補間ラインに沿った断面)を示す情報
として、XY平面座標上での各測定ライン及び補間ライ
ンの角度(エリアE0,E1,E2…に記憶された角度
データと一致するもの)がそれぞれ表示されている(X
軸,Y軸に平行なラインについては、角度0度,90度
の表示に代えてそれぞれ「X軸」,「Y軸」が表示され
ている)。尚、選択ボックスBOX4,BOX5の上方
には、表示領域G3a,G3bに対応して、それぞれ確
定断面表示用のボックスBOX6,BOX7が表示され
ている。
【0139】ユーザーは、いずれかのラインに沿った断
面での断面図を表示させたい場合、例えばマウスによ
り、選択ボックスBOX4またはB5中の、当該ライン
のXY平面上での角度の表示位置にポインタを移動させ
(特に図示しないが、この状態で、当該角度を反転表示
するとともに、対応する確定断面表示ボックス(B6ま
たはB7)にも当該角度を反転表示するようにしてよ
い)、この状態でマウスをクリックすることにより、当
該角度を(従って当該ラインを)選択できるようになっ
ている。
【0140】尚、同図では、表示される各角度の間隔が
18度になっているが、これは図4の画面G1のボック
スBOX1に表示されているように補間数が4(従って
各ラインの間隔が18度)の場合の例であり、これらの
角度の間隔が何度になるかは補間処理(図33)の際の
補間数によって決定される。
【0141】図21に戻り、ステップS81に続いて、
いずれかの選択ボックスBOX4,BOX5中でマウス
の操作により角度が選択されたか否かを判断する(ステ
ップS82)。ノーであれば、処理を終了してシステム
に戻る。他方、イエスであれば、RAM内の測定データ
用エリアE0及びE1と補間データ用エリアE2,E3
…とのうちのいずれか一つのエリアを指定するための変
数nを、初期値0に設定する(ステップS83)。
【0142】続いて、エリアEnのアドレス0から角度
データを読み出す(ステップS84)。即ち、ここで
は、ラインA−A’についてのデータを記憶したエリア
E0の先頭アドレス0から角度θ1を示すデータが読み
出される。
【0143】続いて、読み出した角度データの値が、選
択ボックス中で選択された角度と一致するか否か(即
ち、エリアEnにデータを記憶されたラインに沿った断
面での断面図を表示することがユーザーによって選択さ
れたか否か)を判断する(ステップS85)。
【0144】イエスになるまで変数nを1ずつインクリ
メントしてこの処理を繰り返し(ステップS86,S8
4,S85)、イエスになると、当該エリアEnのアド
レス1以降から各走査部位のデータを読み込む(ステッ
プS87)。
【0145】続いて、これらの走査部位の座標値を、画
面G3の原点分だけオフセットする(ステップS8
8)。続いて、これらのデータを用いて断面図を生成
し、当該選択ボックスに対応する断面図表示領域にその
断面図を表示する(ステップS89)。
【0146】そして、画面G1上の3次元画像のうち、
断面を表示されたラインを、それ以外のラインとは異な
る態様で強調表示する(図5の強調表示処理も実行する
場合には、強調表示処理による測定ラインの表示態様と
も異なる態様で表示するようにする)(ステップS9
0)。尚、画面G1上の3次元画像だけでなく、画面G
2上の平面図の画像についても、断面を表示されたライ
ンを同様にして強調表示するようにしてよい。
【0147】図23は、図22の状態から、上側の断面
図表示領域G3aに対応する選択ボックスBOX4中で
54度が選択されたことにより、ステップS89におい
て、表示領域G3aに、XY平面座標上での角度が54
度のラインに沿った断面での断面図SEC1が表示され
た状態の一例を示す。この状態では、選択ボックスBO
X4の表示は消去され、その上方の確定断面表示ボック
スBOX6に、選択された角度である54度が表示され
ている。
【0148】尚、この状態では、表示領域G3aには、
断面図の表示処理とは別の周知の処理により、縦方向,
横方向に沿って断面の厚さ,ライン上での位置をそれぞ
れ示す数値が表示されている。
【0149】図24は、ステップS90において、画面
G1上の3次元画像3D(図6に示したのと同じ様式の
もの)のうち、断面を表示されたラインとして、補間ラ
インC−C’が、他の補間ラインよりも太めの線図で表
示された状態の一例を示す。
【0150】このように、ユーザーは、画面G3に表示
された選択ボックス中で角度を選択するだけで、所望の
測定ラインや補間ラインに沿った断面での断面図の画像
を画面G3に表示させることができるようになる。
【0151】従って、測定ラインや補間ラインの数が多
いような場合にも、表示画面を画面G3以外の画面に全
く切り換えることなく、全てのラインに沿った断面での
断面図を順次表示させることができる。
【0152】しかも、ユーザーは、画面G3と同一の画
像表示画面上の画面G1を見ることにより、現在どのラ
インに沿った断面での断面図の画像が表示されているの
かを、直感的に確認することもできるようになる。
【0153】通常は、ユーザーは、画面G3の上下2つ
の断面図表示領域G3a,G3bに同時に表示させる断
面図の画像としては、XY平面上で互いに直交するライ
ンに沿った断面での断面図の画像を選択する(即ち、例
えば選択ボックスBOX4で30度を選択したときに
は、選択ボックスBOX5では120度を選択するよう
にする)ことが好適である。
【0154】尚、以上に示したような断面の選択方法に
代えて、例えば画面G2上の縦方向,横方向に常時十字
の線を表示しておき、平面図画像UP中のラインのうち
この十字の線と重なるラインに沿った断面での断面図の
画像を画面G3の断面図表示領域G3a,G3bに自動
的に表示する処理を実行することにより、平面図画像U
Pの表示角度(回転角度)の変更に伴って断面図を選択
できるようにしてもよい。
【0155】最後に、以上の実施例では、マウスを操作
してユーザーが様々な指定や選択を行うようにしている
が、その他の適宜のポインティングデバイス(例えばデ
ィジタイザやタブレット等)を操作してこれらの指定や
選択を行うようにしてもよい。
【0156】また、以上の実施例では、汎用のコンピュ
ータに画像生成処理ソフトウェアを実行させる3次元画
像表示装置に本発明を適用しているが、画像生成処理を
実行する専用のLSIを搭載した3次元画像表示装置に
本発明を適用するようにしてもよい。
【0157】また、3次元画像表示装置に供給する測定
データを得るための測定方式としては、図30に示した
ようなレーザー光を用いる方式に限らず、例えば、3次
元ディジタイザを用いる方式や、スリット光を用いる方
式や、複数の2次元画像を用いる方式(三面図を認識す
る方式やステレオ画像処理方式)等の適宜の測定方式を
採用してよい。
【0158】また、測定方式として、図30に示したよ
うなレーザー光を用いる方式を採用する場合にも、テー
ブル1のような回動可能なテーブルを用いて測定対象物
を移動させる代わりに、例えばX−Yテーブルを用いて
測定対象物を移動させるようにしてもよい。また、本発
明は、以上の実施例に限らず、本発明の要旨を逸脱する
ことなく、その他様々の構成をとりうることはもちろん
である。
【0159】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る3次元画像
表示装置は、それぞれ次のような効果を有している。 (1) 3次元画像のうち、実際に測定対象物を測定し
て得たデータに基づく部分が、補間処理による擬似デー
タに基づく部分とは異なる態様で表示されるので、ユー
ザーは、どの部分が実際の測定データを用いたものであ
るかを容易に識別することができる。
【0160】(2) ユーザーは、3次元画像が表示さ
れた画面を見ながら、その画面上の所定領域内の位置を
一回ポインティングデバイスにより指定するだけで、3
次元画像の表示角度を目的の角度に変更することができ
る。
【0161】(3) ユーザーが、操作子を操作して3
次元画像と2次元画像とのうちの一方の画像の表示角度
の変更を指示するだけで、残りの画像の表示角度もそれ
に同期して変更されるので、ユーザーは、3次元画像と
2次元画像とを容易に同じ視点位置から対比しながら測
定対象物の形状を把握することができる。
【0162】(4) 測定対象物の形状を近似した画像
に、測定データとは別の、物体の輪郭を示す情報に基づ
き、当該測定対象物の輪郭を表す図形が常に重ねて表示
されるので、ユーザーは、現在どのような視点位置から
測定対象物を見ているのかをこの輪郭を表す図形から容
易に判断することができる。
【0163】(5) ユーザーは、断面図の画像の表示
用の画面に表示された情報に基づいて断面を選択するだ
けで、その断面での断面図の画像を表示させることがで
きる。
【0164】従って、例えば画面に同時に表示可能な断
面図の画像の数が少なく且つ測定ラインや補間ラインの
数が多いような場合にも、画面を全く切り換えることな
く、全てのラインに沿った断面での断面図を順次表示さ
せることができる。
【0165】(6) 測定対象物の3次元画像と平面図
や断面図といった2次元画像とが全て同一画面上に表示
されるので、ユーザーは同一画面上でこれらの画像を容
易に対比しながら測定対象物の形状を把握することがで
きる。
【0166】これらの各効果により、3次元画像表示装
置における視覚性や直感性や操作性がそれぞれ改善され
るので、ユーザーは、この3次元画像表示装置に表示さ
れる画像を見たり、その画像を変化させる操作を行った
りしながら、工業製品等の物体の立体形状の測定結果を
的確かつ能率的に分析または解析することができるよう
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る3次元画像表示装置における画面
表示の一例を示す図である。
【図2】3次元画像描画処理の一例を示すフローチャー
トである。
【図3】測定データとXY平面座標との関係を示す図で
ある。
【図4】画面G1の表示例を示す図である。
【図5】強調表示処理の一例を示すフローチャートであ
る。
【図6】画面G1の表示例を示す図である。
【図7】角度表示処理の一例を示すフローチャートであ
る。
【図8】画面G1の表示例を示す図である。
【図9】画面G2の表示例を示す図である。
【図10】画面G1の表示例を示す図である。
【図11】画面G1の表示例を示す図である。
【図12】プログラムのオブジクト構成の一例を示す図
である。
【図13】同期変更処理の一例を示すフローチャートで
ある。
【図14】プログラムのオブジクト構成の一例を示す図
である。
【図15】同期変更処理の一例を示すフローチャートで
ある。
【図16】ウエハの規格例を示す図である。
【図17】輪郭表示処理の一例を示すフローチャートで
ある。
【図18】画面G1の表示例を示す図である。
【図19】画面G2の表示例を示す図である。
【図20】輪郭表示処理の一例を示すフローチャートで
ある。
【図21】断面選択処理の一例を示すフローチャートで
ある。
【図22】画面G3の表示例を示す図である。
【図23】画面G3の表示例を示す図である。
【図24】画面G1の表示例を示す図である。
【図25】3次元画像の表示様式の変更例を示す図であ
る。
【図26】3次元画像の表示様式の変更例を示す図であ
る。
【図27】3次元画像の表示様式の変更例を示す図であ
る。
【図28】3次元画像の表示様式の変更例を示す図であ
る。
【図29】3次元画像の表示様式の変更例を示す図であ
る。
【図30】物体の立体形状の測定方式の一例を示す図で
ある。
【図31】物体が走査される様子を示す図である。
【図32】コンピュータのメモリの記録エリアの一例を
示す図である。
【図33】補間処理の一例を示すフローチャートであ
る。
【図34】補間ラインの一例を示す図である。
【符号の説明】
1 テーブル、 2 アクチュエータ、 3 半導体レ
ーザ装置、 4 光学系、 5 フォーカスサーボ系、
6 ロータリーエンコーダ、 7 レーザ測距装置、
8 入出力ボード、 PC パーソナルコンピュー
タ、 G1,G2,G3 画面、 3D 3次元画像、
UP 平面図の画像、 SEC1,SEC2 断面図
の画像、 SL1,SL2,SL3 スライダー、 I
1,I2,I3 アイコン、 ANG 角度の文字列、
P ポインタ、 R11,R12輪郭の図形、 G3
a,G3b 断面図表示領域、 BOX4,BOX5
選択ボックス、BOX6,BOX7 確定断面表示ボッ
クス

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物体の形状の測定データに基づいて補間
    データを作成する処理を行う処理手段と、 前記測定データ及び前記補間データを用いて、少なくと
    も3次元画像を含む画像を生成する処理を行う処理手段
    と、 前記画像のうち、前記測定データを用いた部分と前記補
    間データを用いた部分とを相互に異なる態様で表示する
    処理を行う処理手段と、 を備えたことを特徴とする3次元画像表示装置。
  2. 【請求項2】 物体の形状の測定データを用いて、少な
    くとも3次元画像を含む画像を生成し表示する処理を行
    う処理手段と、 前記画像が表示された画面上の所定領域内においてポイ
    ンティングデバイスにより現在ポインタが置かれている
    位置の近傍に、該位置が前記ポインティングデバイスに
    より指定された場合の前記画像の変更後の表示角度を表
    示する処理を行う処理手段と、 前記所定領域内の、前記ポインティングデバイスにより
    指定された位置に応じて、前記画像の表示角度を変更す
    る処理を行う処理手段とを備えたことを特徴とする3次
    元画像表示装置。
  3. 【請求項3】 物体の形状の測定データを用いて3次元
    画像を生成し表示する処理を行う処理手段と、 前記測定データを用いて2次元画像を生成して表示する
    処理を行う処理手段と、 所定の操作子により前記3次元画像と前記2次元画像と
    のいずれか一方の画像の表示角度の変更が指示されたこ
    とに基づき、該一方の画像の表示角度を変更する処理を
    行う処理手段と、 前記3次元画像と前記2次元画像とのうちの残りの一方
    の画像の表示角度を、前記一方の画像の表示角度の変更
    に対応して変更する処理を行う処理手段とを備えたこと
    を特徴とする3次元画像表示装置。
  4. 【請求項4】 物体の形状の測定データを用いて、少な
    くとも3次元画像を含む画像を生成し表示する処理を行
    う処理手段と、 前記物体の輪郭を示す情報に基づき、該輪郭を表す図形
    を、前記画像に重ねて表示する処理を行う処理手段と、 前記輪郭を表す図形の表示角度を、前記画像の表示角度
    に対応して変更する処理を行う処理手段とを備えたこと
    を特徴とする3次元画像表示装置。
  5. 【請求項5】 物体の形状の測定データを用いて3次元
    画像を生成し表示する処理を行う処理手段と、 断面図の画像の表示用の画面上に、前記3次元画像の選
    択可能な断面を示す情報を表示する処理を行う処理手段
    と、 前記情報に基づいて選択された断面での断面図の画像を
    生成し、前記画面に該断面図の画像を表示する処理を行
    う処理手段とを備えたことを特徴とする3次元画像表示
    装置。
  6. 【請求項6】 物体の形状の測定データを用いて3次元
    画像を生成し表示する処理を行う処理手段と、 前記測定データを用いて平面図の画像を生成して前記3
    次元画像と同一画面上に表示する処理を行う処理手段
    と、 前記測定データを用いて断面図の画像を生成して前記3
    次元画像と同一画面上に表示する処理を行う処理手段と
    を備えたことを特徴とする3次元画像表示装置。
JP9064895A 1997-03-18 1997-03-18 3次元画像表示装置 Pending JPH10261085A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002369852A (ja) * 2001-06-14 2002-12-24 Fuji Iryoki:Kk マッサージ機
JP2012063255A (ja) * 2010-09-16 2012-03-29 Shimadzu Corp 表面分析装置

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