JPH10260820A - ソフトウェアツールのインストーラ、インストール方法及びインストール媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 いずれのバージョンにも対応可能であり、イ
ンストール時間を最小とすることができ、操作が極めて
簡略なインストーラを提供する。 【解決手段】 履歴判定部１５によりバージョンが異な
る複数のソフトウェアツールに属する複数のファイルの
うちの修正有りのファイルを各バージョン毎に判定して
修正ファイル情報を求め、写像処理部７により修正ファ
イル情報に属する各ファイルの各バージョン毎の差分を
とって各ファイルに対する修正バージョンを示す群分類
された写像情報を求め、組合せ処理部９によりすべての
写像情報を組み合わせた複数のバージョンアップ組合せ
情報を求め、インストール媒体作成部１２により求めた
複数のバージョンアップ組合せ情報のうちのいずれかの
バージョンアップ組合せ情報を用いて任意の旧バージョ
ンのソフトウェアツールを任意の新バージョンにバージ
ョンアップするために必要なインストール媒体２０を作
成するものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術の分野】本発明は、ソフトウェアツ
ールのインストーラ、インストール方法及びインストー
ル媒体に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、コンピュータ装置において、ソフ
トウェアツールのバージョンアップを複数段階に亘って
実行するに際して、フィールドに複数のバージョンのソ
フトウェアツールが存在するとき、対象機体のソフトウ
ェアバージョンが事前に判明していることが前提とな
る。

【０００３】そして、複数段階のバージョンアップを行
う場合には、例えば順次インクリメンタルインストーラ
により各ファイルのバージョンの差分のみを書き替えて
いく手法を採用している。

【０００４】また、対象機体のソフトウェアバージョン
が事前に判明していることを前提として、フルインスト
ーラにより全てのファイルを書き替えていく手法を採用
する場合もある。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
技術の場合、対象機体全てのソフトウェアバージョンを
正確に管理し、常にリアルタイムで新情報を入手できる
環境を構築する必要がある。

【０００６】又、インクリメンタルインストーラの場合
には、通常複数のバージョンの媒体を使用するため、作
業が煩雑で操作性が悪く、また、処理に時間を要すると
いう課題がある。

【０００７】さらに、フルインストーラより全てのファ
イルを書き替える手法の場合には、変更のないファイル
まで書き替えてしまうことから、本来不要な書き替え時
間を要することになり、作業能率が良好ではない。

【０００８】そこで、本発明は、いずれのバージョンに
も対応可能であり、インストール時間を最小とすること
ができ、操作が極めて簡略なインストーラ、このインス
トーラを使用したインストール方法及び差し替えが不要
で作業ミスを無くすことができる単一構成のインストー
ル媒体を提供することを目的とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】請求項１記載の発明に係
るインストーラは、複数のバージョンが異なるソフトウ
ェアツールを基に、各ソフトウェアツールに属する複数
のファイルのうちの修正有りのファイルを各バージョン
毎に判定して修正ファイル情報を求める履歴判定手段
と、最新バージョンのソフトウェアツールを基準とし、
修正ファイル情報に属する各ファイルの各バージョン毎
の差分をとって各ファイルに対する修正バージョンを示
す群分類された写像情報を求める写像処理手段と、任意
の旧バージョンを任意の新バージョンにバージョンアッ
プする際に必要なすべての写像情報を組み合わせた複数
のバージョンアップ組合せ情報を求める組合せ処理手段
と、この組合せ処理手段により求めた複数のバージョン
アップ組合せ情報のうちのいずれかのバージョンアップ
組合せ情報を用いて任意の旧バージョンのソフトウェア
ツールを任意の新バージョンにバージョンアップするた
めに必要なインストール媒体を作成するインストール媒
体作成手段とを有することを特徴とするものである。

【００１０】この発明によれば、履歴判定手段により、
複数のバージョンが異なるソフトウェアツールを基に、
各ソフトウェアツールに属する複数のファイルのうちの
修正有りのファイルを各バージョン毎に判定して修正フ
ァイル情報を求め、写像処理手段により最新バージョン
のソフトウェアツールを基準とし、修正ファイル情報に
属する各ファイルの各バージョン毎の差分をとって各フ
ァイルに対する修正バージョンを示す群分類された写像
情報を求め、さらに、組合せ処理手段により任意の旧バ
ージョンを任意の新バージョンにバージョンアップする
際に必要なすべての写像情報を組み合わせた複数のバー
ジョンアップ組合せ情報を求めて、インストール媒体作
成手段により複数のバージョンアップ組合せ情報のうち
のいずれかのバージョンアップ組合せ情報を用いて任意
の旧バージョンのソフトウェアツールを任意の新バージ
ョンにバージョンアップするために必要なインストール
媒体を作成するものであるから、このインストール媒体
を使用することによって、いずれのバージョンにも対応
可能であり、インストール時間を最小とすることがで
き、操作が極めて簡略なインストーラを構成できる。

【００１１】請求項２記載の発明に係るインストール方
法は、複数のバージョンが異なるソフトウェアツールを
基に、各ソフトウェアツールに属する複数のファイルの
うちの修正有りのファイルを各バージョン毎に判定して
修正ファイル情報を求め、最新バージョンのソフトウェ
アツールを基準とし、修正ファイル情報に属する各ファ
イルの各バージョン毎の差分をとって各ファイルに対す
る修正バージョンを示す群分類された写像情報を求め、
任意の旧バージョンを任意の新バージョンにバージョン
アップする際に必要なすべての写像情報を組み合わせた
複数のバージョンアップ組合せ情報を求めて、いずれか
のバージョンアップ組合せ情報を用いて任意の旧バージ
ョンのソフトウェアツールを任意の新バージョンにバー
ジョンアップすることを特徴とするものである。

【００１２】この発明によれば、請求項１記載の発明の
構成を用いて任意の旧バージョンを任意の新バージョン
にバージョンアップする際に必要なすべての写像情報を
組み合わせた複数のバージョンアップ組合せ情報を求め
て、この複数のバージョンアップ組合せ情報を使用して
いずれかのバージョンアップ組合せ情報を用いて任意の
旧バージョンのソフトウェアツールを任意の新バージョ
ンにバージョンアップするものであるから、いずれのバ
ージョンにも対応可能であり、インストール時間を最小
とすることができ、操作が極めて簡略なインストール方
法を構築できる。

【００１３】請求項３記載の発明に係るインストーラ
は、複数のバージョンが異なるソフトウェアツールを基
に、各ソフトウェアツールに属する複数のファイルうち
の修正有りのファイルを各バージョン毎に判定して修正
ファイル情報を求める履歴判定手段と、最新バージョン
のソフトウェアツールを基準とし、修正ファイル情報に
属する各ファイルの各バージョン毎の差分をとって各フ
ァイルに対する修正バージョンを示す群分類された写像
情報を求める写像処理手段と、群分類された写像情報を
群毎に圧縮処理する圧縮処理手段と、圧縮処理手段によ
り圧縮処理された群分類された写像情報をインストール
媒体に書き込むインストール媒体作成手段とを有するこ
とを特徴とするものである。

【００１４】この発明によれば、請求項１記載の発明の
履歴判定手段、写像処理手段の作用に加えて、圧縮処理
手段により群分類された写像情報を群毎に圧縮処理し、
インストール媒体作成手段により、圧縮処理された群分
類された写像情報をインストール媒体に書き込むように
したので、いずれのバージョンにも対応可能であり、か
つ、インストール媒体に書き込まれる情報量を削減する
ことができ、一枚のインストール媒体のみを用いてすべ
てのバージョンに対応することが可能となり、しかも、
媒体の差し替えミス等がなくなってバージョンアップ時
の処理能率を向上できる。

【００１５】請求項４記載の発明に係るインストーラ
は、請求項３記載のインストーラにおいて、前記インス
トール媒体作成手段は、群毎に圧縮処理された写像情報
とともに、解凍プログラムをインストール媒体に書き込
むことを特徴とするものである。

【００１６】この発明によれば、請求項３記載のインス
トーラにおいて、インストール媒体に対して群毎に圧縮
処理された写像情報とともに、解凍プログラムを書き込
むものであるから、バージョンアップ時に圧縮処理され
た写像情報を自動解凍して迅速なバージョンアップ処理
を実行することが可能となる。

【００１７】請求項５記載の発明に係るインストール方
法は、複数のバージョンが異なるソフトウェアツールを
基に、各ソフトウェアツールに属する複数のファイルう
ちの修正有りのファイルを各バージョン毎に判定して修
正ファイル情報を求め、最新バージョンのソフトウェア
ツールを基準とし、修正ファイル情報に属する各ファイ
ルの各バージョン毎の差分をとって各ファイルに対する
修正バージョンを示す群分類された写像情報を求め、群
分類された写像情報を群毎に圧縮処理し、圧縮処理され
た群分類された写像情報をインストール媒体に書き込ん
で、このインストール媒体を用いて任意の旧バージョン
のソフトウェアツールを任意の新バージョンにバージョ
ンアップすることを特徴とするものである。

【００１８】この発明によれば、請求項３記載の発明の
構成を用いて、修正ファイル情報、群分類された写像情
報を求め、さらに、群分類された写像情報を群毎に圧縮
処理し、圧縮処理された群分類された写像情報をインス
トール媒体に書き込んで、このインストール媒体を用い
て任意の旧バージョンのソフトウェアツールを任意の新
バージョンにバージョンアップするものであるから、少
ない記憶容量で済むインストール媒体を使用して、いず
れのバージョンにも対応可能であり、インストール時間
を最小とすることができ、操作が極めて簡略なインスト
ール方法を構築できる。

【００１９】請求項６記載の発明に係るインストール媒
体は、最新バージョンのソフトウェアツールを基準と
し、複数のソフトウェアツール間の修正有りの各ファイ
ルの各バージョン毎の差分をとって各ファイルに対する
修正バージョンを示す群分類された写像情報を求めて、
求めた群分類された写像情報を群ごとに圧縮処理した圧
縮ファイルを書き込んだことを特徴とするものである。

【００２０】この発明によれば、複数のソフトウェアツ
ール間の修正有りの各ファイルの各バージョン毎の差分
をとって各ファイルに対する修正バージョンを示す群分
類された写像情報を求めて、求めた群分類された写像情
報を群ごとに圧縮処理した圧縮ファイルを書き込んでい
るので、いずれのバージョンにも対応可能であり、イン
ストール時間を最小とすることができ、バージョンアッ
プ時の操作も極めて簡略で、しかも少ない記憶容量で済
むインストール媒体を提供できる。

【００２１】請求項７記載の発明に係るインストール媒
体は、最新バージョンのソフトウェアツールを基準と
し、複数のソフトウェアツール間の修正有りの各ファイ
ルの各バージョン毎の差分をとって各ファイルに対する
修正バージョンを示す群分類された写像情報を求めて、
任意の旧バージョンを任意の新バージョンにバージョン
アップする際に必要なすべての写像情報を組み合わせた
複数のバージョンアップ組合せ情報を求めて、求めた複
数のバージョンアップ組合せ情報を書き込んだことを特
徴とするものである。

【００２２】この発明によれば、複数のソフトウェアツ
ール間の修正有りの各ファイルの各バージョン毎の差分
をとって各ファイルに対する修正バージョンを示す群分
類された写像情報を求め、さらに、任意の旧バージョン
を任意の新バージョンにバージョンアップする際に必要
なすべての写像情報を組み合わせた複数のバージョンア
ップ組合せ情報が書き込まれているので、いずれのバー
ジョンにも対応可能であり、バージョンアップ時の操作
も極めて簡略なインストール媒体を提供できる。

【００２３】

【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を詳細
に説明する。

【００２４】本実施の形態のインストーラ１は、図１に
示すように、バージョン処理用の動作プログラムを格納
したプログラムメモリ２と、動作プログラムに基づき全
体の制御を行う制御部３と、図２に示すように順次バー
ジョンアップ処理されたバージョン１乃至４の４個のソ
フトウェアツール１０Ａ乃至１０Ｄを挿入することによ
って、４個のソフトウェアツール１０Ａ乃至１０Ｄの各
フアイルのディレクトリ情報、即ち、例えばフアイル１
乃至フアイル５を読み込み、又は書き込み処理も可能な
媒体処理機構部（リーダ／ライタ）４と、この媒体処理
機構部４により読み込んだ４個のソフトウェアツール１
０Ａ乃至１０Ｄの各フアイルのディレクトリ情報を各々
フアイル１乃至フアイル５毎に比較し、図２に丸印で示
すようにバージョン１の各々フアイル１乃至フアイル５
を基準とした修正有りのフアイルをバージョン毎に判定
し図３に示すように８通りの修正フアイル情報を得る履
歴判定部１５と、この履歴判定部１５で得た修正フアイ
ル情報を記憶する修正フアイル情報記憶部６とを有して
いる。

【００２５】図２のソフトウェアツール１０Ａ乃至１０
Ｄの各ファイルに付した斜線部は、ファイルがバージョ
ンアップに際して修正が有ったファイルを示している。

【００２６】例えば、フアイル１はバージョン２で修正
が有り、フアイル２はバージョン２、バージョン４で修
正が有り、フアイル３はバージョン３で修正が有り、フ
アイル４はバージョン４で削除され、フアイル５はバー
ジョン２で追加され、バージョン３、バージョン４で各
々修正が有ったことを示している。

【００２７】尚、ファイルの削除、追加も、「修正有
り」として以下の説明を行う。

【００２８】また、図３に示す８通りの分類１乃至８の
うち、分類１はバージョン１乃至３を通じて修正が無い
ことを意味し、分類２はバージョン２のみ修正が有り、
分類３はバージョン３のみ修正が有り、分類４はバージ
ョン４のみ修正が有ることを示す。

【００２９】また、分類５はバージョン２、３で修正が
有ることを示し、分類６はバージョン２、４で修正が有
ることを示し、分類６はバージョン３、４で修正が有る
ことを示し、分類８はバージョン２、３、４すべてで修
正が有ることを示している。

【００３０】また、本実施の形態のインストーラ１は、
最新のバージョン４から見ていずれのバージョンで修正
されたかの写像情報を得る写像処理部７と、写像情報を
格納する写像記憶部８とを有している。

【００３１】写像処理部７は、図４に示すように、最終
のバージョン４を基準として、バージョン１、２間の差
分αをとって修正が有ったフアイル１をＡ群とし、バー
ジョン１、２間の差分αをとって修正（追加）が有った
フアイル５をＢ群とし、バージョン１、２間の差分αを
とって修正が有ったフアイル２をＣ群とし、バージョン
２、３間の差分βをとって修正が有ったフアイル３をＤ
群とし、バージョン２、３間の差分βをとって修正が有
ったフアイル５をＥ群とし、バージョン３、４間の差分
γをとって修正が有ったフアイル２及びフアイル５をＥ
群とする写像情報を得るようになっている。図４に示す
写像情報は、写像記憶部８に格納される。

【００３２】前記８通りの分類と図４に示すＡ群乃至Ｅ
群の写像情報とを対応付けると図５に示すようになる。

【００３３】このようにして、修正が有ったフアイル１
乃至５は、Ａ群乃至Ｅ群のうちの必ずいずれかの写像情
報に対応付けられることになる。

【００３４】本実施の形態のインストーラ１は、さら
に、図４に示す写像情報を基に、図６に示す最適化され
たバージョンアップ組合せ情報を求める組合せ処理部９
と、この組合せ処理部９により求めたバージョンアップ
組合せ情報を記憶するバージョンアップ組合せ情報記憶
部１０と、Ａ群乃至Ｅ群に属する各フアイル１乃至フア
イル５の群毎の圧縮処理を行い圧縮処理部１１と、図７
に示すデータ構成のインストール媒体２０を作成するイ
ンストール媒体作成部１２と、キーボード１３と、表示
部１４とを具備している。

【００３５】組合せ処理部９は、図４に示す写像群情報
を基に、旧バージョンに対する新バージョンの最適の組
み合わせを求めるようになっている。

【００３６】即ち、バージョン１に対するバージョン２
の最適の写像群の組み合わせは、Ａ群、Ｂ群、Ｃ群であ
り、バージョン１に対するバージョン３の最適の写像群
の組み合わせは、Ａ群、Ｄ群、Ｅ群であり、バージョン
１に対するバージョン４の最適の写像群の組み合わせ
は、Ａ群、Ｄ群、Ｆ群であり、バージョン２に対するバ
ージョン３の最適の写像群の組み合わせは、Ｄ群、Ｅ群
であり、バージョン２に対するバージョン４の最適の写
像群の組み合わせは、Ｄ群、Ｆ群であり、バージョン３
に対するバージョン４の最適の写像群の組み合わせは、
Ｆ群である。

【００３７】この結果、バージョン１をバージョン２に
バージョンアップするバージョンアップ組合せ情報Ｘと
して、Ａ群、Ｂ群、Ｃ群の写像群を用い、バージョン
１、バージョン２を各々バージョン３にバージョンアッ
プするバージョンアップ組合せ情報Ｙして、Ａ群、Ｄ
群、Ｅ群及びＤ群、Ｅ群の写像群を用い、バージョン
１、バージョン２、バージョン３を各々バージョン４に
バージョンアップするバージョンアップ組合せ情報Ｚし
て、Ａ群、Ｄ群、Ｆ群及びＤ群、Ｆ群及びＦ群の写像群
を用いればよいことが分かる。即ち、３種類のバージョ
ンアップ組合せ情報Ｘ、Ｙ、Ｚにより、バージョン１乃
至バージョン３に対してバージョン２乃至バージョン４
への所望のバージョンアップが各々可能となる。

【００３８】次に、上述したインストーラ１を用いて図
７に示すインストール用媒体を作成する処理の流れを図
８のフローチャートをも参照して説明する。

【００３９】まず、履歴判定部１５は、前記の媒体処理
機構部４により読み込んだ４個のソフトウェアツール１
０Ａ乃至１０Ｄの各フアイルのディレクトリ情報を各々
フアイル１乃至フアイル５毎に比較し、図２に丸印で示
すようにバージョン１の各々フアイル１乃至フアイル５
を基準とした修正有りのフアイルをバージョン毎に判定
し、図３に示すように８通りの修正フアイル情報を得る
（ステップＳ１）。この履歴判定部１５で得た修正フア
イル情報は修正フアイル情報記憶部６に記憶される。

【００４０】次に、写像処理部７は、修正フアイル情報
記憶部６に記憶した８通りの修正フアイル情報を参照
し、最終のバージョン４を基準として、バージョン１、
２間の差分α、バージョン２、３間の差分β、バージョ
ン３、４間の差分γを各々とって図４に示すＡ群乃至Ｅ
群からなる修正が有った各フアイル１乃至５が対応付け
られた写像群情報を得る（ステップＳ２）。この写像群
情報は、写像記憶部８に格納される。

【００４１】次に、Ａ群乃至Ｅ群の写像群情報に対して
圧縮処理または最適化処理を行う（ステップＳ３）。

【００４２】圧縮処理を行う場合には、圧縮処理部１１
によりＡ群乃至Ｅ群に属する各フアイル１乃至フアイル
５を各群毎に圧縮処理し、圧縮ファイル（Ａ）乃至圧縮
ファイル（Ｆ）を得る（ステップＳ４）。この圧縮ファ
イル（Ａ）乃至圧縮ファイル（Ｆ）をインストール媒体
作成部１２により図７に示す例えばＤＶＤ等のインスト
ール媒体２０に書き込み、インストール媒体２０を作成
する（ステップＳ５）。

【００４３】この場合、ＤＯＳ形式のインストール媒体
２０に対しては、図７に示すうに汎用性のあるインスト
ール バッチを組み込み、また、必要に応じて圧縮ファ
イル（Ａ）乃至圧縮ファイル（Ｆ）の解凍を行う解凍プ
ログラムを併せて組み込む。

【００４４】一方、Ａ群乃至Ｅ群の写像群情報に対して
最適化処理を行う場合には、組合せ処理部９は、図４に
示す写像群情報を基に、図６に示すバージョンアップ組
合せ情報Ｘ、Ｙ、Ｚを求める最適化処理を行い（ステッ
プＳ６）、インストール媒体作成部１２は、バージョン
アップ組合せ情報Ｘ、Ｙ、Ｚを例えばＤＶＤ等のインス
トール媒体２０に書き込み、インストール媒体２０を作
成する（ステップＳ５）。

【００４５】このように最適化処理したバージョンアッ
プ組合せ情報Ｘ、Ｙ、Ｚを記憶したインストール媒体２
０の場合、オペレータがいずれのバージョンアップ作業
を行うか指示するだけで、バージョンアップ組合せ情報
Ｘ、Ｙ、Ｚのいずれかを用いてバージョンアップ作業を
実行するかは固定的に決定される。従って、インストー
ラ１は、簡易なバッチファイル、シェル等を用いて実現
できる。

【００４６】本実施の形態によれば、例えばＤＶＤ等の
大容量のインストール媒体２０を用いることで全てのバ
ージョン１乃至４に対応する作業をこのインストール媒
体２０一枚のみで実行でき、運搬や操作性に優れる。
又、バージョンアップ作業時にインストール媒体２０の
入れ替え作業が無くなり、作業ミスの低減を図れる。

【００４７】また、本実施の形態によれば、各ファイル
１乃至５の写像を取るため、変更ないファイルを書き替
えなくて済み、インストール時間を最小とすることが可
能となる。

【００４８】さらに、本実施の形態によれば、どのバー
ジョンに対しても対応可能で、最小個のみを解凍するよ
うに最適化することができる。

【００４９】インストーラ自体の構築は、どの群を解凍
するかの判断のみの固定仕様となり、バッチファイルや
シェル等の簡易な手法で実現することができる。

【００５０】このためインストール作業者の操作は、新
バージョンを指定するたけの一操作ですみ、作業ミスを
防止できる。

【００５１】さらに、ＵＮＩＸ、ＤＯＳ等のＯＳの差異
に依存せず、インプリメントすることが可能となる。

【００５２】

【発明の効果】本発明によれば、いずれのバージョンに
も対応可能であり、インストール時間を最小とすること
ができ、しかも、操作が極めて簡略なソフトウェアツー
ルのインストーラ及びインストール方法を提供すること
ができる。

【００５３】また、本発明によれば、一枚のインストー
ル媒体のみを用いてすべてのバージョンに対応すること
が可能となり、しかも、媒体の差し替えミス等がなくな
ってバージョンアップ時の処理能率を向上できるインス
トーラ及びインストール方法を提供することができる。

【００５４】また、本発明によれば、バージョンアップ
時に圧縮処理された写像情報を自動解凍して迅速なバー
ジョンアップ処理を実行可能であり、しかも、少ない記
憶容量で済むインストール媒体を作成することができる
インストーラを提供することができる。

【００５５】さらに、本発明によれば、いずれのバージ
ョンにも対応可能であり、インストール時間を最小とす
ることができ、バージョンアップ時の操作も極めて簡略
で、しかも少ない記憶容量で済むインストール媒体を提
供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態のイントーラを示すブロッ
ク図である。

【図２】本発明の実施の形態の４個のソフトウェアツー
ルのファイルの変更状態を示す説明図である。

【図３】本発明の実施の形態のファイルの変更状態の分
類パターンを示す説明図である。

【図４】本発明の実施の形態の郡分類された写像情報を
示す説明図である

【図５】分類パターンと郡分類された写像情報との関係
を示す説明図である。

【図６】郡分類された写像情報の最適化組み合わせ情報
を示す説明図である。

【図７】本発明の実施の形態のインストール媒体のデー
タ構造を示す説明図である。

【図８】本発明の実施の形態のインストール媒体作成処
理を示すフローチャートである。

【符号の説明】

１ インストーラ ２ プログラムメモリ ３ 制御部 ４ 媒体処理機構部 ７ 写像処理部 ９ 組合せ処理部 １０Ａ ソフトウェアツール １２ インストール媒体作成部 １５ 履歴判定部 ２０ インストール媒体

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数のバージョンが異なるソフトウェア
   ツールを基に、各ソフトウェアツールに属する複数のフ
   ァイルのうちの修正有りのファイルを各バージョン毎に
   判定して修正ファイル情報を求める履歴判定手段と、 最新バージョンのソフトウェアツールを基準とし、修正
   ファイル情報に属する各ファイルの各バージョン毎の差
   分をとって各ファイルに対する修正バージョンを示す群
   分類された写像情報を求める写像処理手段と、 任意の旧バージョンを任意の新バージョンにバージョン
   アップする際に必要なすべての写像情報を組み合わせた
   複数のバージョンアップ組合せ情報を求める組合せ処理
   手段と、 この組合せ処理手段により求めた複数のバージョンアッ
   プ組合せ情報のうちのいずれかのバージョンアップ組合
   せ情報を用いて任意の旧バージョンのソフトウェアツー
   ルを任意の新バージョンにバージョンアップするために
   必要なインストール媒体を作成するインストール媒体作
   成手段と、 を有することを特徴とするインストーラ。
2. 【請求項２】 複数のバージョンが異なるソフトウェア
   ツールを基に、各ソフトウェアツールに属する複数のフ
   ァイルのうちの修正有りのファイルを各バージョン毎に
   判定して修正ファイル情報を求め、 最新バージョンのソフトウェアツールを基準とし、修正
   ファイル情報に属する各ファイルの各バージョン毎の差
   分をとって各ファイルに対する修正バージョンを示す群
   分類された写像情報を求め、 任意の旧バージョンを任意の新バージョンにバージョン
   アップする際に必要なすべての写像情報を組み合わせた
   複数のバージョンアップ組合せ情報を求めて、 いずれかのバージョンアップ組合せ情報を用いて任意の
   旧バージョンのソフトウェアツールを任意の新バージョ
   ンにバージョンアップすること、 を特徴とするインストール方法。
3. 【請求項３】 複数のバージョンが異なるソフトウェア
   ツールを基に、各ソフトウェアツールに属する複数のフ
   ァイルうちの修正有りのファイルを各バージョン毎に判
   定して修正ファイル情報を求める履歴判定手段と、 最新バージョンのソフトウェアツールを基準とし、修正
   ファイル情報に属する各ファイルの各バージョン毎の差
   分をとって各ファイルに対する修正バージョンを示す群
   分類された写像情報を求める写像処理手段と、 群分類された写像情報を群毎に圧縮処理する圧縮処理手
   段と、 圧縮処理手段により圧縮処理された群分類された写像情
   報をインストール媒体に書き込むインストール媒体作成
   手段と、 を有することを特徴とするインストーラ。
4. 【請求項４】 前記インストール媒体作成手段は、群毎
   に圧縮処理された写像情報とともに、解凍プログラムを
   インストール媒体に書き込むことを特徴とする請求項３
   記載のインストーラ。
5. 【請求項５】 複数のバージョンが異なるソフトウェア
   ツールを基に、各ソフトウェアツールに属する複数のフ
   ァイルうちの修正有りのファイルを各バージョン毎に判
   定して修正ファイル情報を求め、 最新バージョンのソフトウェアツールを基準とし、修正
   ファイル情報に属する各ファイルの各バージョン毎の差
   分をとって各ファイルに対する修正バージョンを示す群
   分類された写像情報を求め、 群分類された写像情報を群毎に圧縮処理し、 圧縮処理された群分類された写像情報をインストール媒
   体に書き込んで、 このインストール媒体を用いて任意の旧バージョンのソ
   フトウェアツールを任意の新バージョンにバージョンア
   ップすること、 を特徴とするインストール方法。
6. 【請求項６】 最新バージョンのソフトウェアツールを
   基準とし、複数のソフトウェアツール間の修正有りの各
   ファイルの各バージョン毎の差分をとって各ファイルに
   対する修正バージョンを示す群分類された写像情報を求
   めて、求めた群分類された写像情報を群ごとに圧縮処理
   した圧縮ファイルを書き込んだことを特徴とするインス
   トール媒体。
7. 【請求項７】 最新バージョンのソフトウェアツールを
   基準とし、複数のソフトウェアツール間の修正有りの各
   ファイルの各バージョン毎の差分をとって各ファイルに
   対する修正バージョンを示す群分類された写像情報を求
   めて、任意の旧バージョンを任意の新バージョンにバー
   ジョンアップする際に必要なすべての写像情報を組み合
   わせた複数のバージョンアップ組合せ情報を求めて、求
   めた複数のバージョンアップ組合せ情報を書き込んだこ
   とを特徴とするインストール媒体。