JPH1031590A - クライアントサーバシステム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ネットワーク上のクライアントに対するプロ
グラムのインストール作業およびバージョンアップ作業
を効率よく行えるようにする。 【解決手段】このＰＣクライアントインストール支援シ
ステムのサーバ３は、クライアント２側のシステム・環
境情報をネットワーク１を通じて取得し格納したクライ
アント情報ファイル３１と、バージョンアップ用の複数
のインストールソフトウェアを格納したインストールソ
フトウェアファイル３６と、それらのソフトウェアの一
覧情報を格納したインストールソフト一覧ファイル３４
と、このファイル３４の一覧情報とクライアント情報フ
ァイル３１のシステム・環境情報とをマッチングした結
果、選択された最適なインストールソフトウェアを起動
させてクライアント２のプログラムをネットワーク１を
通じてバージョンアップするインストーラ４６とを具備
する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、例えばクライアン
ト・サーバシステムなどによって構築される一般的な業
務システムに利用されるＰＣクライアントインストール
支援システムに関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に、クライアント・サーバシステム
は、複数のクライアントがそれぞれ異なる環境下で処理
業務を行えることが特徴であるが、個々に活用している
業務処理用のソフトウェアをバージョンアップしたり、
新たなソフトウェアをインストールするには、それぞれ
のクライアントのシステム環境を詳細に調べた上でなけ
ればバージョンアップまたはインストールができず改善
が望まれている。

【０００３】従来のクライアント・サーバシステムは、
複数のＰＣクライアントとネットワークサーバとをネッ
トワーク上に接続して構成されている。

【０００４】このクライアント・サーバシステムにおい
て、個々のＰＣクライアントに対してソフトウェアをイ
ンストールするには、ネットワークサーバから複数台の
ＰＣクライアントに対してソフトウェアのインストール
を行うことになる。

【０００５】この場合、予め各ＰＣクライアントの環境
をオペレータが調べ、個々のＰＣクライアントに適切な
ソフトウェアを選んでいた。

【０００６】しかしながら、この場合、ＰＣクライアン
トの環境を一台一台調査するのに多大な時間がかかり、
その後、各ＰＣクライアントの環境に合ったソフトウェ
アを選択するのにも多くの時間がかかってしまい、全体
の作業として人的に大きな労力が必要であった。

【０００７】また、複数のＰＣクライアントの中には、
同じような環境が設定されているものもあるが、個々の
ＰＣクライアントに対して１台１台調査していたため、
全体が把握できず調査結果の再利用ができず、プログラ
ムのバージョンが変わるたびに同じ調査が必要であり、
この点でも作業効率が悪かった。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】このように上述した従
来のクライアントサーバシステムでは、ネットワーク上
に接続されている複数のクライアントのプログラムのバ
ージョンアップまたはインストールを行う場合、個々の
クライアントのシステム環境を人手によって調査した上
でなければ、プログラムの最適なバージョンアップまた
はインストールが行えず、インストールおよびバージョ
ンアップの作業効率が至って悪いという問題があった。

【０００９】本発明はこのような課題を解決するために
なされたもので、クライアントのソフトウェア（プログ
ラム）のインストール作業およびバージョンアップ作業
を効率よく行うことのできるクライアントサーバシステ
ムを提供することを目的としている。

【００１０】

【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、請求項１記載の発明のクライアントサーバシス
テムは、プログラムを実行するクライアントマシンと、
前記プログラムの新たなバージョンを蓄積したサーバマ
シンとをネットワーク上に接続してなるクライアントサ
ーバシステムにおいて、前記サーバマシンが、前記クラ
イアントマシンにより実行されるプログラムのバージョ
ンアップを行う上で必要な前記クライアントマシン側の
プログラムの環境情報を前記ネットワークを通じて取得
する取得手段と、前記クライアントマシンのプログラム
のバージョンアップを行うための複数のバージョンアッ
プソフトウェアを格納したバージョンアップソフトウェ
アファイルと、このバージョンアップソフトウェアファ
イルに格納されている複数のバージョンアップソフトウ
ェアの一覧情報を格納したバージョンアップソフト一覧
ファイルと、このバージョンアップソフト一覧ファイル
の一覧情報と、前記取得手段により所得された前記クラ
イアントマシン側のプログラムの環境情報とをマッチン
グして、前記クライアントマシンのプログラムをバージ
ョンアップする上で必要なバージョンアップソフトウェ
アを選択する選択手段と、前記選択手段により選択され
たバージョンアップソフトウエアを前記バージョンアッ
プソフトウェアファイルから起動させて前記クライアン
トマシンがバージョンアップを必要とするプログラムを
前記ネットワークを通じてバージョンアップするプログ
ラムバージョンアップ手段とを具備したことを特徴とし
ている。

【００１１】この請求項１記載の発明では、予めバージ
ョンアップソフトウェアとその一覧をサーバマシン側に
用意する。そして、バージョンアップ時に、バージョン
アップソフトウェアの選択に必要な環境情報をクライア
ントマシンから取得し、その環境情報とバージョンアッ
プソフトウェアの一覧情報とをマッチングし、クライア
ントマシンの環境に合ったバージョンアップソフトウェ
アのみを選択し、クライアントマシンに対してネットワ
ークを通じてプログラムをバージョンアップする。

【００１２】これにより、クライアントマシンに設定さ
れた環境に適応したプログラムのバージョンアップを自
動的に行えるようになる。

【００１３】この結果、ネットワーク上の多くのクライ
アントマシンに対するプログラムのバージョンアップ作
業を効率化することができる。

【００１４】また請求項２記載の発明のクライアントサ
ーバシステムは、プログラムを実行するクライアントマ
シンと、このクライアントマシンで実行可能な新たなプ
ログラムを蓄積したサーバマシンとをネットワーク上に
接続してなるクライアントサーバシステムにおいて、前
記サーバマシンが、前記クライアントマシンへ新たなプ
ログラムをインストールする上で必要な前記クライアン
トマシン側のプログラムの環境情報を前記ネットワーク
を通じて取得する取得手段と、前記新たなプログラムを
インストールするための複数のインストールソフトウェ
アを格納したインストールソフトウェアファイルと、こ
のインストールソフトウェアファイルに格納されている
複数のインストールソフトウェアの一覧情報を格納した
インストールソフト一覧ファイルと、このインストール
ソフト一覧ファイルの一覧情報と、前記取得手段により
所得された前記クライアントマシン側のプログラムの環
境情報とをマッチングして、前記クライアントマシンに
プログラムをインストールする上で必要なインストール
ソフトウェアを選択する選択手段と、前記選択手段によ
り選択されたインストールソフトウエアを前記インスト
ールソフトウェアファイルから起動させて前記クライア
ントマシンが必要とするプログラムを前記ネットワーク
を通じてインストールするプログラムインストール手段
とを具備したことを特徴としている。

【００１５】この請求項２記載の発明では、予めインス
トールソフトウェアとその一覧をサーバマシン側に用意
する。そして、インストール時に、インストールソフト
ウェアの選択に必要な情報をクライアントマシンからサ
ーバマシンに送信し、その情報とインストールソフトウ
ェアの一覧とをマッチングし、クライアントマシンのプ
ログラムの環境に合ったインストールソフトウェアを選
択し、クライアントマシンに対してネットワークを通じ
てプログラムをインストールする。

【００１６】これにより、クライアントマシンの環境に
適応したプログラムのインストールを自動的に行えるよ
うになる。

【００１７】この結果、ネットワーク上の複数の（多く
の）クライアントマシンに対するプログラムのインスト
ール作業およびバージョンアップ作業を効率化すること
ができる。

【００１８】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳細に説明する。

【００１９】図１は本発明のクライアントサーバシステ
ムに係る一つの実施形態のＰＣクライアントインストー
ル支援システムの構成を示す図である。

【００２０】同図において、１は例えばＬＡＮなどのネ
ットワークである。このネットワーク１には、複数のコ
ンピュータ（ＰＣ）が接続されており、これらの中のあ
るものはクライアント２、あるものはサーバ３などとい
う役割をもっている。

【００２１】クライアント２には、入出力装置２１、ク
ライアント情報ファイル２２、選択要求ファイル２３、
選択済ファイル２４などが設けられている。入出力装置
２１は、例えばキーボード、マウス、モニタ、プリンタ
などである。クライアント情報ファイル２２には、クラ
イアント２の現時点のシステム・環境の情報が格納され
ている。システム・環境の情報とは、クライアント２に
インストールされているソフトウェア名（プログラム
名）、そのバージョン、ＯＳ名、メモリ容量、属するド
メイン名、ユーザＩＤ、システム日付などである。なお
ユーザＩＤはその接頭辞によってユーザの資格（階級）
が判断できるものである。

【００２２】サーバ３には、クライアント情報ファイル
３１、選択要求ファイル３２、選択済ファイル３３、イ
ンストールソフトウェア一覧マスタファイル３４、トラ
ンザクションファイル３５、インストールソフトウェア
ファイル３６および各種ソフトウェアファイル３７など
の各種ファイル群、トランザクションファイル作成部４
１、選択要求ファイル作成部４２、判定部４３、インス
トールソフトウェアファイル作成部（サーバ優先）４
４、インストールソフトウェアファイル作成部（クライ
アント優先）４５、インストーラ４６などが設けられて
いる。クライアント情報ファイル３１は、クライアント
２側からネットワーク１を通じて受信されたシステム・
環境の情報を格納するためのものである。選択要求ファ
イル３２は、トランザクションファイル３５の内容を一
時的に格納するためのものである。 図２に示すよう
に、インストールソフトウェア一覧マスタファイル３４
には、バージョンアップ用の複数のインストールソフト
ウェア名、インストールソフトウェアバージョン、セッ
トアッププログラム名、使用ＯＳ名、使用可能ＣＰＵ
名、使用可能メモリ容量、必要ディスク容量、優先順
位、適用可能日付などの一覧情報が格納されている。

【００２３】次に、図４〜図８を参照してこのＰＣクラ
イアントインストール支援システムの第１の動作例につ
いて説明する。この第１の動作例はクライアントに既に
インストール済みのソフトウェアをバージョンアップす
る場合の例である。

【００２４】この場合、オペレータなどによってクライ
アント２の入出力装置２１がバージョンアップ指示操作
されると、クライアント情報ファイル２２に格納されて
いるシステム・環境情報（バージョンアップに必要な情
報）、すなわちＰＣクライアントにインストールされて
いるソフトウェア名、そのバージョン、ＯＳ名、メモリ
容量、属するドメイン名、ユーザＩＤ、システム日付な
どをサーバ１へネットワーク１を通じて送信する。

【００２５】サーバ３では、ネットワーク１を通じて送
信されてきたシステム・環境情報が一旦クライアント情
報ファイル３１に格納される。

【００２６】すると、トランザクションファイル作成部
４１では、クライアント情報ファイル３１に格納されて
いるシステム・環境情報を順に読み込み（図４のステッ
プ101 〜104 ）、インストールソフトウェア一覧マスタ
ファイル３４のインストールソフトウェア一覧マスタと
のマッチング処理を行う（ステップ106 ）。

【００２７】このマッチング処理としては、ソフトウェ
ア名の一致（ステップ110 ）、バージョンの新旧確認
（ステップ111 ）、ＯＳ名の一致（ステップ112 ）、メ
モリ容量の一致（ステップ113 ）、属するドメインの範
囲内外（ステップ114 ）、ユーザＩＤの範囲内外（ステ
ップ115 ）、運用可能日の確認処理（ステップ116 ）な
どである。

【００２８】そして、トランザクションファイル作成部
４１はマッチング処理の結果、バージョンアップ対象と
なるソフトウェアを洗い出し（選択し）、それをトラン
ザクションファイル３５に書き込む（格納する）（ステ
ップ107 ）。

【００２９】例えば図４（ａ）に示すように、インスト
ール対象のクライアント２の設定内容が、使用ＯＳ：WI
N3.1、ＣＰＵ名：pentiam 、メモリ容量：16MB、空きデ
ィスク容量：90MB、所属ドメイン名：SIZAI 、ユーザ
名：M101、インストール日付：96/03/18などであり、こ
のクライアント２には、図４（ｂ）に示すように、一太
郎、MS EXCEL、MS WORD 、資材管理システム、旅費精算
システムなどのソフトウェア、つまりバージョンアップ
対象ソフトウェアが既にインストールされている場合、
これらを基にトランザクションファイル作成部４１はバ
ージョンアップ対象のソフトウェア一覧情報を決定し、
図３（ｃ）に示すように、トランザクションファイル３
５に、インストールソフトウェア名およびバージョン、
セットアッププログラム名、必要ディスク容量、優先順
位などの順で情報を書き込む。

【００３０】クライアント情報ファイル３１の先頭レコ
ード（第０レコード目）には、システム・環境情報が格
納されており、また第１レコード目以降にはクライアン
ト２に既にインストールされているソフトウェアの名称
とそのバージョンが１レコードづつ格納されている。

【００３１】この場合、トランザクションファイル作成
部４１では、クライアント情報ファイル３１の第０レコ
ード目に格納されているシステム・環境情報を読み込
み、図示しないメモリに書き込む。続いて、クライアン
ト情報ファイル３１の第１レコード目に格納されている
既にインストールされているソフトウェアの名称とその
バージョンをメモリに読み込む。

【００３２】次に、インストールソフトウェア一覧マス
タファイル３４のインストールソフトウェア一覧マスタ
の先頭レコードから順に読み込み、既にインストールさ
れているソフトウェアが、バージョンアップ対象である
か否かをチェックする。

【００３３】ここで、バージョンアップ対象であれば、
そのソフトウェアをトランザクションファイル３５に書
き込む。

【００３４】このように既にインストールされているソ
フトウェア名とインストールソフトウェア一覧マスタと
を順にチェックし、インストールソフトウェア一覧マス
タを最後まで読み終えたら、次のインストール済みのソ
フトウェアをチェックするため、インストールソフトウ
ェア一覧マスタの先頭レコードに位置付け（ステップ10
5 ）、クライアント情報ファイル３１は、次の第２レコ
ードを読み込み、上記動作を繰り返す。

【００３５】トランザクションファイル３５にバージョ
ンアップ対象となるソフトウェアが洗い出されると、そ
の内容が選択要求ファイル作成部４２によって一度選択
要求ファイル３２に格納され、この選択要求ファイル３
２からネットワーク１を通じてクライアント２へ送信さ
れる。

【００３６】クライアント２では、受信されたソフトウ
ェアの内容が選択要求ファイル２３に格納される。そし
て、この選択要求ファイル２３の内容、つまりサーバ３
側で洗い出されたバージョンアップソフトウェアの一覧
が、図５に示すように、バージョンアップソフトウェア
の選択画面５０として入出力装置２１に表示される。こ
のバージョンアップソフトウェアの選択画面５０には、
クライアント２側のディスクの空き容量、バージョンア
ップに必要な空き容量、選択されたソフトウェア名称一
覧、優先順位の設定ボックスなどが表示される。

【００３７】ここで、クライアント２のディスク容量が
足りない場合は、バージョンアップするソフトウェアの
優先順位をクライアント２側の入出力装置２１で指定す
る。そして容量が足りる範囲内で優先順位を付けた後、
その情報を選択済ファイル２４に格納し、選択済ファイ
ル２４からサーバ３へ送信する。

【００３８】なお、バージョンアップするソフトウェア
の優先順位をクライアント２で指定せず、サーバ３側に
まかせるときは、図５に示したバージョンアップソフト
ウェアの選択画面５０上の優先順位の設定ボックスの
“サーバの設定を優先”というボタンを入出力装置２１
でクリックする。

【００３９】サーバ３では、選択済ファイル２４の情報
が受信されると、その情報が選択済ファイル３３に一時
的に格納される。

【００４０】続いて、判定部４３により、選択済ファイ
ル３３内のクライアント２で最終的に選択されたソフト
ウェアの情報が読み出されて、サーバ優先かクライアン
ト優先かが判定される。

【００４１】この判定結果、クライアント優先の場合、
インストールソフトウェアファイル作成部（クライアン
ト優先）４５が、選択済ファイル３３の情報を基に実際
にバージョンアップするソフトウェアを決定し、それを
インストールソフトウェアファイル３６に格納する。

【００４２】このインストールソフトウェアファイル３
６には、図６に示すように、インストールソフトウェア
名およびバージョン、セットアッププログラム名、必要
ディスク容量などの順でそれぞれの情報が格納される。

【００４３】一方、上記判定結果、サーバ優先の場合、
インストールソフトウェアファイル作成部（サーバ優
先）４４が起動する。

【００４４】インストールソフトウェアファイル作成部
（サーバ優先）４４は、図７示すように、まず、トラン
ザクションファイル３５を、優先順位の高い順に並べ換
える（ステップ201 ）。続いて、初期設定し（ステップ
202 ）、トランザクションファイル３５のレコードを順
に読み込み（ステップ203 ）、読み込む毎にディスク容
量をチェックし、まだ空き容量があれば、次のレコード
を読み込み、ディスク容量の範囲内でバージョンアップ
対象となるソフトウェアを洗い出し（ステップ204 〜ス
テップ206 ）、それをインストールソフトウェアファイ
ル３６に書き込む（ステップ207 ）。

【００４５】インストールソフトウェアファイル３６に
情報が格納されると、インストーラ４６が起動し、イン
ストールソフトウェアファイル３６に格納されている情
報を基に、対応するソフトウェアをバージョンアップす
るためのインストールプログラムを起動し、クライアン
ト２に対してネットワーク１を通じてバージョンアップ
を行う。

【００４６】このようにこのＰＣクライアントインスト
ール支援システムの第１の動作例によれば、クライアン
ト２からの指示操作のみで、サーバ３とのネットワーク
１を介した情報通信が行われ、クライアント２内のソフ
トウェア（プログラム）に対するバージョンアップがサ
ーバ３から自動的に行われるので、クライアント２内の
プログラムのバージョンアップ作業を効率よく行うこと
ができる。

【００４７】次に、ＰＣクライアントインストール支援
システムの第２の動作例について説明する。この第２の
動作例はソフトウェアを新規にインストールする場合の
例である。

【００４８】なおこの例では、図８に示すように、イン
ストールソフトウェア一覧マスタファイル３４には、複
数のインストールソフトウェア名、セットアッププログ
ラム名、使用ＯＳ名、使用可能ＣＰＵ名、使用可能メモ
リ容量、必要ディスク容量、使用可能ドメイン名、使用
可能ユーザ名、優先順位、適用可能日付などの一覧情報
が格納されている。

【００４９】この場合、オペレータなどによってクライ
アント２の入出力装置２１がインストール指示操作され
ると、クライアント情報ファイル２２に格納されている
システム・環境情報（バージョンアップに必要な情
報）、すなわちＰＣクライアントにインストールされて
いるソフトウェア名、そのバージョン、ＯＳ名、メモリ
容量、属するドメイン名、ユーザＩＤ、システム日付な
どをサーバ１へネットワーク１を通じて送信する。

【００５０】サーバ３では、ネットワーク１を通じて送
信されてきたシステム・環境情報が一旦クライアント情
報ファイル３１に格納される。

【００５１】すると、トランザクションファイル作成部
４１では、クライアント情報ファイル３１に格納されて
いるシステム・環境情報を順に読み込む（図９のステッ
プ301 ）。

【００５２】続いて、インストールソフトウェア一覧マ
スタファイル３４のインストールソフトウェア一覧マス
タを読み込み（ステップ302 ）、読み込んだシステム・
環境情報とインストールソフトウェア一覧マスタとのマ
ッチング処理を行う（ステップ303 ）。このマッチング
処理としては、ＯＳ名の一致（ステップ310 ）、ＣＰＵ
名の一致（ステップ311 ）、メモリ容量の一致（ステッ
プ312 ）、属するドメインの範囲内外（ステップ313
）、ユーザＩＤの範囲内外（ステップ314 ）、運用可
能日の確認処理（ステップ315 ）などである。

【００５３】マッチング処理の結果、バージョンアップ
対象となるソフトウェアを洗い出し（選択し）、トラン
ザクションファイル３５に書き込む（格納する）（ステ
ップ304 ）。

【００５４】トランザクションファイル３５には、図１
０に示すように、バージョンを含むインストールソフト
ウェア名、セットアッププログラム名、必要ディスク容
量、優先順位などの順でインストール対象となるソフト
ウェアの情報が格納される。インストール対象のソフト
ウェアを洗い出し後、その内容が選択要求ファイル作成
部４２によってトランザクションファイル３５から選択
要求ファイル３２へ一旦移され、この選択要求ファイル
３２からネットワーク１を通じてクライアント２へ送信
される。

【００５５】クライアント２では、受信されたソフトウ
ェアの内容が選択要求ファイル２３に格納される。そし
て、この選択要求ファイル２３の内容、つまりサーバ３
側で洗い出されたインストールソフトウェアの一覧が、
図１１に示すように、インストールソフトウェアの選択
画面６０として入出力装置２１に表示される。

【００５６】このインストールソフトウェアの選択画面
６０には、クライアント２側のディスクの空き容量、イ
ンストールに必要な空き容量、選択されたソフトウェア
名称一覧、優先順位の設定ボックスなどが表示される。

【００５７】ここで、クライアント２のディスク容量が
足りない場合は、バージョンアップするソフトウェアの
優先順位をクライアント２側の入出力装置２１で指定す
る。そして容量が足りる範囲内で優先順位を付けた後、
その情報を選択済ファイル２４に格納し、選択済ファイ
ル２４からサーバ３へ送信する。

【００５８】なお、インストールするソフトウェアの優
先順位をクライアント２で指定せず、サーバ３側にまか
せるときは、図１１に示したインストールソフトウェア
の選択画面６０上の優先順位の設定ボックスの“サーバ
の設定を優先”というボタンを入出力装置２１でクリッ
クする。

【００５９】サーバ３では、選択済ファイル２４の情報
が受信されると、その情報が選択済ファイル３３に一時
的に格納される。

【００６０】続いて、判定部４３により、選択済ファイ
ル３３内のクライアント２で最終的に選択されたソフト
ウェアの情報が読み出されて、サーバ優先かクライアン
ト優先かが判定される。

【００６１】この判定結果、サーバ優先の場合は、イン
ストールソフトウェアファイル作成部（サーバ優先）４
４が起動され、図７示した処理を実行する。

【００６２】一方、クライアント優先の場合、インスト
ールソフトウェアファイル作成部（クライアント優先）
４５が起動され、選択済ファイル３３の情報を基に実際
にバージョンアップするソフトウェアを決定し、それを
インストールソフトウェアファイル３６に格納する。

【００６３】このインストールソフトウェアファイル３
６には、図１２に示すように、バージョンを含むインス
トールソフトウェア名称、セットアッププログラム名、
必要ディスク容量などの順でそれぞれの情報が格納され
る。

【００６４】インストールソフトウェアファイル３６に
情報が格納されると、インストーラ４６が起動し、イン
ストールソフトウェアファイル３６に格納されている情
報を基に、対応するソフトウェアをインストールするた
めのインストールプログラムを起動し、クライアント２
にネットワーク１を通じて新たなソフトウェア（プログ
ラム）のインストールを行う。

【００６５】このようにこのＰＣクライアントインスト
ール支援システムの第２の動作例によれば、クライアン
ト２からの指示操作のみで、サーバ３とのネットワーク
１を介した情報通信が行われ、クライアント２へのソフ
トウェア（プログラム）のインストールがサーバ３から
自動的に行われるので、クライアント２内のプログラム
のインストール作業を効率よく行うことができる。

【００６６】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ク
ライアントマシンからインストールまたはバージョンア
ップの指示操作を行うことによりネットワーク上のサー
バによってクライアントマシンのプログラムのインスト
ール処理およびバージョンアップ処理が自動的に行われ
るので、クライアントのソフトウェア（プログラム）の
インストール作業およびバージョンアップ作業を効率よ
く行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一つの実施形態のＰＣクライアントイ
ンストール支援システムの構成を示す図。

【図２】このＰＣクライアントインストール支援システ
ムのインストールソフトウェア一覧マスタのデータ格納
例を示す図。

【図３】このＰＣクライアントインストール支援システ
ムの第１動作例におけるトランザクションファイル作成
動作を示すフローチャート。

【図４】（ａ）はインストール対象のクライアントの設
定内容の一例を示す図。（ｂ）は既にクライアントにイ
ンストールされているバージョンアップ対象ソフトウェ
アの一例を示す図。（ｃ）はトランザクションファイル
のデータ格納例を示す図。

【図５】このＰＣクライアントインストール支援システ
ムのバージョンアップソフトウェアの選択画面の一例を
示す図。

【図６】このＰＣクライアントインストール支援システ
ムのインストールソフトウェアファイルのデータ格納例
を示す図。

【図７】サーバ優先時のインストールソフトウェアファ
イル作成動作を示すフローチャート。

【図８】このＰＣクライアントインストール支援システ
ムの第２動作例におけるインストールソフトウェア一覧
マスタのデータ格納例を示す図。

【図９】この第２動作例におけるトランザクションファ
イル作成動作を示すフローチャート。

【図１０】この第２動作例におけるトランザクションフ
ァイルのデータ格納例を示す図。

【図１１】この第２動作例におけるインストールソフト
ウェアの選択画面の一例を示す図。

【図１２】この第２動作例におけるインストールソフト
ウェアファイルのデータ格納例を示す図。

【符号の説明】

１…ネットワーク、２…クライアント、３…サーバ、２
１…入出力装置、２２…クライアント情報ファイル、２
３…選択要求ファイル、２４…選択済ファイル、３１…
クライアント情報ファイル、３２…選択要求ファイル、
３３…選択済ファイル、３４…インストールソフトウェ
ア一覧マスタファイル、３５…トランザクションファイ
ル、３６…インストールソフトウェアファイル、３７…
各種ソフトウェアファイル、４１…トランザクションフ
ァイル作成部、４２…選択要求ファイル作成部、４３…
判定部、４４…インストールソフトウェアファイル作成
部（サーバ優先）、４５…インストールソフトウェアフ
ァイル作成部（クライアント優先）、４６…インストー
ラ。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 プログラムを実行するクライアントマシ
   ンと、前記プログラムの新たなバージョンを蓄積したサ
   ーバマシンとをネットワーク上に接続してなるクライア
   ントサーバシステムにおいて、 前記サーバマシンが、 前記クライアントマシンにより実行されるプログラムの
   バージョンアップを行う上で必要な前記クライアントマ
   シン側のプログラムの環境情報を前記ネットワークを通
   じて取得する取得手段と、 前記クライアントマシンのプログラムのバージョンアッ
   プを行うための複数のバージョンアップソフトウェアを
   格納したバージョンアップソフトウェアファイルと、 このバージョンアップソフトウェアファイルに格納され
   ている複数のバージョンアップソフトウェアの一覧情報
   を格納したバージョンアップソフト一覧ファイルと、 このバージョンアップソフト一覧ファイルの一覧情報
   と、前記取得手段により所得された前記クライアントマ
   シン側のプログラムの環境情報とをマッチングして、前
   記クライアントマシンのプログラムをバージョンアップ
   する上で必要なバージョンアップソフトウェアを選択す
   る選択手段と、 前記選択手段により選択されたバージョンアップソフト
   ウエアを前記バージョンアップソフトウェアファイルか
   ら起動させて前記クライアントマシンがバージョンアッ
   プを必要とするプログラムを前記ネットワークを通じて
   バージョンアップするプログラムバージョンアップ手段
   とを具備したことを特徴とするクライアントサーバシス
   テム。
2. 【請求項２】 プログラムを実行するクライアントマシ
   ンと、このクライアントマシンで実行可能な新たなプロ
   グラムを蓄積したサーバマシンとをネットワーク上に接
   続してなるクライアントサーバシステムにおいて、 前記サーバマシンが、 前記クライアントマシンへ新たなプログラムをインスト
   ールする上で必要な前記クライアントマシン側のプログ
   ラムの環境情報を前記ネットワークを通じて取得する取
   得手段と、 前記新たなプログラムをインストールするための複数の
   インストールソフトウェアを格納したインストールソフ
   トウェアファイルと、 このインストールソフトウェアファイルに格納されてい
   る複数のインストールソフトウェアの一覧情報を格納し
   たインストールソフト一覧ファイルと、 このインストールソフト一覧ファイルの一覧情報と、前
   記取得手段により所得された前記クライアントマシン側
   のプログラムの環境情報とをマッチングして、前記クラ
   イアントマシンにプログラムをインストールする上で必
   要なインストールソフトウェアを選択する選択手段と、 前記選択手段により選択されたインストールソフトウエ
   アを前記インストールソフトウェアファイルから起動さ
   せて前記クライアントマシンが必要とするプログラムを
   前記ネットワークを通じてインストールするプログラム
   インストール手段とを具備したことを特徴とするクライ
   アントサーバシステム。