JPH10260400A - 液晶表示素子 - Google Patents

液晶表示素子

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Publication number
JPH10260400A
JPH10260400A JP9066512A JP6651297A JPH10260400A JP H10260400 A JPH10260400 A JP H10260400A JP 9066512 A JP9066512 A JP 9066512A JP 6651297 A JP6651297 A JP 6651297A JP H10260400 A JPH10260400 A JP H10260400A
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JP
Japan
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liquid crystal
crystal display
electrode
display device
film
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Withdrawn
Application number
JP9066512A
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English (en)
Inventor
Mitsuo Nakajima
充雄 中島
Yasushi Kawada
靖 川田
Yasuto Kawahisa
慶人 川久
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP9066512A priority Critical patent/JPH10260400A/ja
Publication of JPH10260400A publication Critical patent/JPH10260400A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光漏れによる表示画面の画質の劣化を防止
し、良好な表示特性を経済的に実現した液晶表示素子を
提供すること。 【解決手段】 基板面と平行になるように配置され、互
いに方向の異なる第1および第2の電界を生じる電極対
と、前記電極対の一方の電極と接続された能動素子と、
前記能動素子を構成する物質からなり、前記電極対にお
ける前記第2の電界を生じる領域を、前記基板面に対し
覆うように配置した遮光層とを具備した液晶表示装置に
よる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示素子に関
し、特に、液晶分子を基板面に対して水平方向の横電界
で動かす表示モードの液晶表示素子に関する。
【0002】
【従来の技術】エレクトロ・ルミネッセンス、発光ダイ
オード、プラズマ、蛍光あるいは液晶等を用いた表示素
子は、表示領域の薄型化が可能であることから、各種の
事務機器やパーソナルコンピュータ等の表示装置へ応用
されるようになってきた。特に、薄膜トランジスタ(Th
in Film Transistor:TFT)を画素のスイッチング素子と
する表示素子を用いたアクティブマトリクス型液晶表示
装置(Active Matrix-Liquid Crystal Display: AM-LC
D)は、高画質、高品位および低消費電力を達成する表
示装置として期待され、各社で開発が行われている。
【0003】ここで、AM-LCDについて概略を説明する。
図25は、1つの画素について示した図であり、画素電
極( ITO)201に接続したTFT202等を形成した
アレイ基板203と、カラーフィルタやブラックマトリ
クスが形成され、表面に対向電極204が形成された対
向基板205との間に液晶分子206が封入されてい
る。そして、画素電極201と対向電極204との間に
電界E1を印加して液晶分子206を配向させ、光の透
過性を変化させることにより表示を行っている。しかし
ながら、基板に対して縦方向の電界(E1)を印加して
液晶分子を配向させる方式では、表示画面の正面から見
た画像とほぼ同じ画像が見える範囲(視野角)が、CR
T等と比較して狭いという問題があった。
【0004】そこで、上記した縦電界により液晶を配向
させるのではなく、図26に示すように、アレイ基板2
03および対向基板205の対向面に対して平行な横電
界E2を印加して液晶分子206の長軸を基板と平行な
面で回転させ、光の透過特性を変化させることにより表
示を行う面内スイッチング方式が提案されている。図2
7は、面内スイッチング方式による液晶表示素子を、1
つの画素について示した図である。基板面に対して平行
な横方向に電界(E2)を印加するため、図25に示し
た画素電極201に対応する画素電極207および対向
電極204に対応するインプレイン電極208を備えて
いる。また、図25に示したように、画素電極201と
対向電極204との距離は、従来、セルギャップにより
規定していたが、図27に示したように、面内スイッチ
ング方式の液晶表示素子では画素電極207とインプレ
イン電極208との距離をアレイ基板203内で規定す
る必要があるため、画素電極207およびインプレイン
電極208は各々櫛形の電極とし、駆動時の電圧を低く
押さえる観点から各電極間の距離をセルギャップと同等
にする必要がある。
【0005】ところが、図27に示した画素を備えた液
晶表示素子により横電界を印加した場合、電極の端部の
領域(例えば、図中、Xの領域)では、図28に示すよ
うに、電界の方向が一様ではなくなるために液晶分子の
配向に多様性が生じ、該領域で光漏れが発生して表示画
面の画質が劣化する。そこで、黒色レジスト等により、
光漏れが発生する領域を遮光する遮光層を別途形成して
表示画面の画質の劣化を防ぐ方法が提案されている。
【0006】しかしながら、黒色レジスト等からなる遮
光層が十分な遮光特性を発揮するためには、遮光層の厚
みを2〜3μmとしなければならず、横電界により液晶
分子を動かす面内スイッチング方式の液晶表示素子では
セルギヤップを小さくする必要があるため、面内スイッ
チング方式の液晶表示素子における光漏れの発生を防止
することが困難であるという問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来例
に鑑みてなされたもので、光漏れによる表示画面の画質
の劣化を防止し、良好な表示特性を経済的に実現した液
晶表示素子を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る液晶表示素
子は、基板面と平行になるように配置され、互いに方向
の異なる第1および第2の電界を生じる電極対と、前記
電極対の一方の電極と接続された能動素子と、前記能動
素子を構成する物質からなり、前記電極対における前記
第2の電界を生じる領域を、前記基板面に対し覆うよう
に配置した遮光層とを具備したことを特徴としている。
【0009】本発明に係る液晶表示素子によれば、基板
面に配置された電極対は、能動素子の制御により、基板
面に対して水平方向で互いに向きの異なる第1および第
2の電界を発生するので、液晶分子は長軸を基板面に対
して平行となるように回転して配向する。このとき、第
1および第2の電界の向きは各々異なるので、第1およ
び第2の電界によって配向した液晶分子の配向状態も異
なるものとなる。すなわち、液晶分子の配向状態が一様
ではなく光の透過率に差が生じるため、液晶分子の配向
した一部の領域より光が透過して光漏れを生じることに
なる。しかしながら、基板面に対し、第2の電界を発生
する電極対の領域、換言すれば、光漏れを生じる領域を
遮光層により覆うので、表示画面への光漏れは遮光層に
より遮蔽される。したがって、光漏れによる表示画面の
画質の劣化が防止され、良好な表示特性が実現された液
晶表示素子を得ることが可能となる。また、遮光層は、
能動素子を構成する物質により作成されるので能動素子
の作成と同時に設けることができ、また、遮光性が高い
ためセルギャップを小さくとることができる。したがっ
て、良好な駆動性能を発揮し経済性にも優れた液晶表示
素子を得ることが可能となる。
【0010】本発明に係る液晶表示素子において、電極
対は、通常、2つの櫛形電極の組み合わせからなり、2
つの櫛形電極は、各々の櫛歯を交互に並べるように基板
面に平行に配置される。したがって、該電極対を用いて
電場のon/offを実行すれば、液晶分子の配向変化は基板
面内に沿って生じることとなる。しかしながら、2つの
櫛形電極の組み合わせからなる電極対は、上述したよう
に、電極の端部の領域に基板面に対して平行(水平方
向)で互いに向きの異なる複数の電界を発生する性質の
ものである。したがって、液晶の配向にばらつきが生
じ、一部の領域、すなわち、特に電極の端部の領域から
光が漏れることになる。本発明に係る液晶表示素子にお
いて、遮光層は、電極の端部の領域からの光漏れを防ぐ
ように、基板面に対し覆うように形成されるのであれば
形態等を特に限定するものではないが、基板面の有効表
示領域を大きく取る、換言すれば、画素の高開口率化を
図る観点から、画素に対して最小の面積となるように配
置することが好ましい。通常、2つの櫛形電極の組み合
わせによる電極対を備えた液晶表示素子の場合には、電
極の端部の領域からの光漏れを確実に防ぐためのマージ
ンを含めて、画素の有効表示領域の2%〜10%、基板
面の有効表示領域として2%〜10%が覆われることに
なる。遮光層は、能動素子、例えば、TFTを構成する
物質により形成するので、TFTを形成する際に、同時
に、遮光層を形成することが可能である。なお、本発明
に係る液晶表示素子において、能動素子であるTFTの
構造は、リーク電流(TFTがoff 状態のとき流れる電
流)の低下と高いオン電流との両立を達成するためにL
DD( lightly doped drain)構造でもよいし、ゲート
電極を複数とするマルチゲート(ダブルゲート)構造を
とってもよい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面を参
照しながら詳細に説明する。なお、各図において、同一
の構成には同一の符号を付し、図面ごとの詳細な説明は
省略することとする。
【0012】(実施例1)図1および図2は、本発明の
一実施例である液晶表示素子の1画素を示した図であ
る。
【0013】図1および図2において、液晶表示素子
は、a-SiからなるTFTの活性層101およびインプレ
イン電極102上に形成されたゲート絶縁膜を介してゲ
ート電極線103および画素電極104を備えており、
インプレイン電極線106が、コンタクトホール107
を介してインプレイン電極102と接続されている。ま
た、活性層101と画素電極104とは、コンタクトホ
ール108、109を介して電極パターン110により
電気的に接続されている。さらに、活性層101と信号
線105とは、コンタクトホール111により接続され
ている。なお、本実施例においては、能動素子であるT
FTはコプラナ型のTFTである。
【0014】ここで、図1に示した液晶表示素子の製造
工程について説明する。
【0015】はじめに、透明な絶縁膜で被覆した基板上
に、a-Si:H膜を、プラズマCVD法あるいはLPCV
D法等により50〜80nm程度の厚さとなるように形
成した。次いで、a-Si:H膜に対し450℃〜550℃
で1時間から5時間程度の熱アニールを施し、a-Si:H
膜からの脱水素を実行した。なお、脱水素の工程を減ら
すため、a-Si:H膜における含有水素量を減らした膜を
形成しておいてもよい。次に、エキシマレーザーアニー
ル等により、a-Si膜を poly-Si化(結晶化)し、図3
(a)に示すようにパターニングしてTFTの活性層1
01およびインプレイン電極102を形成した。
【0016】次に、APCVD法、PECVD法あるい
はECR−PECVD法等により、ゲート絶縁膜を70
nmから100nm程度の厚さとなるように形成し、ゲ
ート絶縁膜上に、Mo、Al、Ta、W 、Cuおよびこれらの合
金またはドープしたシリコン膜等の金属膜を厚さが20
0nm〜400nm程度となるように形成して図3
(b)に示すように、ゲート電極線103および画素電
極104をパターニングした。次いで、ゲート電極線1
03をマスクとして、TFTのソース・ドレインとなる
領域およびインプレイン電極102に不純物、例えば、
n-chTFTの場合には1×1022cm-3個程度のリンを
イオン注入法やイオンドーピング法により導入した。す
なわち、図3(b)に示した斜線の領域に不純物を注入
した。次に、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜もしくは
これらを積層した構造の層間絶縁膜をAPCVD法、P
ECVD法あるいはECR−PECVD法等により全面
に形成し、先に注入した不純物を、エキシマレーザーア
ニールあるいは450℃〜550℃程度の熱アニールに
より活性化および低抵抗化した。
【0017】次いで、図3(c)に示すように、コンタ
クトホール107、108、109および111を開口
して、全面に、Mo、Al、Ta、W 、Cuおよびこれらの合金
またはドープしたシリコン膜等の金属膜を厚さが300
nm〜600nm程度となるように形成し、図3(d)
に示すようにパターニングして信号線105、インプレ
イン電極線106および電極パターン110を形成し
た。なお、該金属膜の厚さは、カバレージの関係から層
間絶縁膜より厚いことが望ましい。また、上述したよう
に、インプレイン電極線106およびインプレイン電極
102は、コンタクトホール107を介して接続され、
画素電極104と活性層101は、コンタクトホール1
08、109を介して電極パターン110により電気的
に接続されている。また、信号線105と活性層101
とは、コンタクトホール111により接続されている。
次に、必要に応じて全面に保護膜を形成してパターニン
グすることによりアレイ基板を作成し、対向基板との間
に液晶を充填して液晶表示素子を得た。
【0018】図1および図2に示した構造を有する液晶
表示素子においては、図4に示したように、画素電極1
04とインプレイン電極102とにより形成される電界
のうち、図4の縦方向に示した電界は電極パターン11
0により遮蔽され液晶分子の回転は制限される。したが
って、インプレイン電極102および画素電極104の
構造に起因した液晶分子の異常な配向による光漏れが防
止され、表示画面の画質の劣化を防ぐことが可能とな
る。また、以上の構造によれば、遮光層として、能動素
子を構成する薄膜を用いることにより、製造工程の新た
な増加をもたらすこともない。
【0019】ここで、図2に示した構造を有した液晶表
示素子におけるアレイ基板のA−A’断面、B−B’断
面およびC−C’断面を図5(a)〜(c)に示す。な
お、図1と図2における液晶表示素子は基本的な構成を
同じとするものである。なお、ここでは、保護膜は図示
していないが、必要に応じて形成することが望ましい。
図1および図2に示した構造を有する液晶表示素子に
配向処理を施してモジュール化し、インターフェース基
板を用いてテレビ画面を表示させたところ、駆動電圧±
6Vで良好な動画像を表示することができ、光漏れに起
因する表示画面の劣化を確認することはできなかった。
【0020】また、本実施例における液晶表示素子にお
いては、画素電極104およびインプレイン電極102
はゲート絶縁膜を介して別層にあるため、基板面側から
概観した場合、同一の層に画素電極およびインプレイン
電極を形成した場合と比較して互いに接近するように配
置することができる。したがって、印加する電圧が低く
ても十分に液晶分子の回転を実行できるので消費電力の
削減が達成されるとともに、液晶分子の回転に際して高
い電圧を要求しないので、液晶表示素子の長寿命化と高
い信頼性を実現することができた。
【0021】なお、本実施例では、能動素子をコプラナ
型のTFTとしたが、能動素子は本発明の主旨を逸脱し
ない範囲において変形することが可能である。また、ド
ライバの端子を接続できないような微細な画素ピッチに
も十分対応できるとともに、外付けドライバとその実装
部に要する面積と比較して駆動回路に要する面積が著し
く低減でき液晶表示装置の狭額縁化を達成することが可
能である等の利点を有することから、図6に示すよう
に、液晶表示素子を制御する周辺駆動回路を該液晶表示
素子の内部に内蔵することもできる。図6においては、
液晶表示素子は、P−チャネルTFT120と N−チャ
ネルTFT121とからなるCMOS駆動回路122を有し
ており、画素の一例として、上述した図1あるいは図2
に示す画素とから構成されている。
【0022】(実施例2)図7は、本発明の他の実施例
である液晶表示素子の1画素を示した図である。図7に
おいて、液晶表示素子は、ゲート電極線103および遮
光層112上にゲート絶縁膜を介してTFTの活性層1
01を備えており、該活性層101上に信号線105が
形成されている。また、信号線105と同時にパターニ
ングされた画素電極104と、層間絶縁膜を介してイン
プレイン電極102およびインプレイン電極線106が
配置されている。なお、本実施例においては、能動素子
であるTFTは逆スタガ型のTFTである。
【0023】ここで、図7に示した構造を有する液晶表
示素子の製造工程について説明する。 はじめに、透明
な絶縁膜で被覆した基板上に、スパッタ法等により、M
o、Al、Ta、W 、Cuおよびこれらの合金またはドープし
たシリコン膜等の金属膜を厚さが200nm〜300n
m程度となるように形成し、次いで、図8(a)に示す
ようにパターニングして、ゲート電極線103および遮
光層112を形成した。
【0024】次いで、APCVD法、PECVD法ある
いはECR−PECVD法等により、酸化膜や窒化膜等
からなる200nmから400nm程度の厚さのゲート
絶縁膜、TFTの活性層となる50nmから300nm
程度の厚さのa-Si膜、オーミックコンタクト層となる5
0nmから100nm程度の厚さの na-Siを形成し、
図8(b)に示すようにパターニングしてTFTの活性
層101を形成した。
【0025】次に、Al等からなる金属膜をスパッタ法等
により形成し、図8(c)に示すようにパターニングし
て300nmから500nm程度の厚さの画素電極10
4および信号線105を形成した。次いで、 na-Siを
エッチングし、ソース・ドレイン電極を分離した。
【0026】次に、酸化膜等からなる、300nmから
500nm程度の厚さの層間絶縁膜を形成した後、Al等
からなる金属膜をスパッタ法等により形成し、図8
(d)に示すようにパターニングして300nmから5
00nm程度の厚さのインプレイン電極102を形成し
た。次に、必要に応じて全面に保護膜を形成してパター
ニングすることによりアレイ基板を作成し、対向基板と
の間に液晶を充填して液晶表示素子を得た。
【0027】図7に示した構造を有する液晶表示素子に
おいては、遮光層112によりインプレイン電極102
および画素電極104の構造に起因した液晶分子の異常
な配向による光漏れが防止され、表示画面の画質の劣化
を防ぐことが可能となる。また、以上の構造によれば、
遮光層として、能動素子を構成する薄膜を用いることに
より、製造工程の新たな増加をもたらすこともない。
【0028】ここで、図7の液晶表示素子におけるアレ
イ基板のA−A’断面、B−B’断面およびC−C’断
面を図9(a)〜(c)に示す。なお、ここでは、保護
膜は図示していないが、必要に応じて形成することが望
ましい。
【0029】図7に示した構造を有する液晶表示素子に
配向処理を施してモジュール化し、インターフェース基
板を用いてテレビ画面を表示させたところ、駆動電圧±
6Vで良好な動画像を表示することができ、光漏れに起
因する表示画面の劣化を確認することはできなかった。
【0030】また、本実施例における液晶表示素子にお
いては、画素電極104およびインプレイン電極102
は層間絶縁膜を介して別層にあるため、基板面側から概
観した場合、同一の層に画素電極およびインプレイン電
極を形成した場合と比較して互いに接近するように配置
することができる。したがって、印加する電圧が低くて
も十分に液晶分子の回転を実行できるので消費電力の削
減が達成されるとともに、液晶分子の回転に際して高い
電圧を要求しないので、液晶表示素子の長寿命化と高い
信頼性を実現することができた。
【0031】(実施例3)図10は、本発明の他の実施
例である液晶表示素子の1画素を示した図である。な
お、本実施例においては、能動素子であるTFTはコプ
ラナ型のTFTである。 ここで、図10に示した構造
を有する液晶表示素子の製造工程について説明する。
はじめに、透明な絶縁膜で被覆した基板上に、スパッタ
法等により、Mo、Al、Ta、W 、Cuおよびこれらの合金ま
たはドープしたシリコン膜等の金属膜を厚さが200n
m〜300nm程度となるように形成し、次いで、図1
1(a)に示すようにパターニングして、遮光層112
を形成した。次に、シリコン酸化膜等の絶縁膜を厚さが
50nm〜200nm程度となるようCVD法等により
形成し、該絶縁膜上にa-Si:H膜を、プラズマCVD法
あるいはLPCVD法等により50〜80nm程度の厚
さとなるように形成した。次いで、a-Si:H膜に対し4
50℃〜550℃で1時間から5時間程度の熱アニール
を施し、a-Si:H膜からの脱水素を実行した。なお、脱
水素の工程を減らすため、a-Si:H膜における含有水素
量を減らした膜を形成しておいてもよい。次に、エキシ
マレーザーアニール等により、a-Si膜を poly-Si化(結
晶化)し、図11(b)に示すようにパターニングして
TFTの活性層101を形成した。
【0032】次に、APCVD法、PECVD法あるい
はECR−PECVD法等により、ゲート絶縁膜を70
nmから100nm程度の厚さとなるように形成し、ゲ
ート絶縁膜上に、Mo、Al、Ta、W 、Cuおよびこれらの合
金またはドープしたシリコン膜等の金属膜を厚さが20
0nm〜400nm程度となるように形成して図11
(c)に示すように、ゲート電極線103および画素電
極104をパターニングした。次いで、ゲート電極線1
03をマスクとして、TFTのソース・ドレインとなる
領域に不純物、例えば、n-chTFTの場合には1×10
22cm-3個程度のリンをイオン注入法やイオンドーピン
グ法により導入した。次に、シリコン酸化膜、シリコン
窒化膜もしくはこれらを積層した構造の層間絶縁膜をA
PCVD法、PECVD法あるいはECR−PECVD
法等により全面に形成し、先に注入した不純物を、エキ
シマレーザーアニールあるいは450℃〜550℃程度
の熱アニールにより活性化および低抵抗化した。
【0033】次いで、図11(d)に示すように、コン
タクトホール108、109および111を開口して、
全面に、Mo、Al、Ta、W 、Cuおよびこれらの合金または
ドープしたシリコン膜等の金属膜を厚さが300nm〜
600nm程度となるように形成し、図11(e)に示
すようにパターニングして信号線105、インプレイン
電極線106および電極パターン110を形成した。画
素電極104と活性層101とは、コンタクトホール1
08、109を介して電極パターン110により電気的
に接続されている。さらに、信号線105と活性層10
1とは、コンタクトホール111により接続されてい
る。次に、必要に応じて全面に保護膜を形成してパター
ニングすることによりアレイ基板を作成し、対向基板と
の間に液晶を充填して液晶表示素子を得た。
【0034】図10に示した構造を有する液晶表示素子
においては、電極パターン110によりインプレイン電
極102および画素電極104の構造に起因した液晶分
子の異常な配向による光漏れが防止され、表示画面の画
質の劣化を防ぐことが可能となる。また、以上の構造に
よれば、遮光層として、能動素子を構成する薄膜を用い
ることにより、製造工程の新たな増加をもたらすことも
ない。
【0035】ここで、図10の液晶表示素子におけるア
レイ基板のA−A’断面を図12に示す。なお、ここで
は、保護膜は図示していないが、必要に応じて形成する
ことが望ましい。
【0036】図10に示した構造を有する液晶表示素子
に配向処理を施してモジュール化し、インターフェース
基板を用いてテレビ画面を表示させたところ、駆動電圧
±6Vで良好な動画像を表示することができ、光漏れに
起因する表示画面の劣化を確認することはできなかっ
た。
【0037】また、本実施例における液晶表示素子にお
いては、画素電極104およびインプレイン電極102
は層間絶縁膜を介して別層にあるため、基板面側から概
観した場合、同一の層に画素電極およびインプレイン電
極を形成した場合と比較して互いに接近するように配置
することができる。したがって、印加する電圧が低くて
も十分に液晶分子の回転を実行できるので消費電力の削
減が達成されるとともに、液晶分子の回転に際して高い
電圧を要求しないので、液晶表示素子の長寿命化と高い
信頼性を実現することができた。
【0038】(実施例4)図13は、本発明の他の実施
例である液晶表示素子の1画素を示した図である。な
お、本実施例においては、能動素子であるTFTはコプ
ラナ型のTFTである。 ここで、図13に示した構造
を有する液晶表示素子の製造工程について説明する。
【0039】はじめに、透明な絶縁膜で被覆した基板上
に、a-Si:H膜を、プラズマCVD法あるいはLPCV
D法等により50〜80nm程度の厚さとなるように形
成した。次いで、a-Si:H膜に対し450℃〜550℃
で1時間から5時間程度の熱アニールを施し、a-Si:H
膜からの脱水素を実行した。なお、脱水素の工程を減ら
すため、a-Si:H膜における含有水素量を減らした膜を
形成しておいてもよい。次に、エキシマレーザーアニー
ル等により、a-Si膜を poly-Si化(結晶化)し、図14
(a)に示すようにパターニングしてTFTの活性層1
01を形成した。 次に、APCVD法、PECVD法
あるいはECR−PECVD法等により、ゲート絶縁膜
を70nmから100nm程度の厚さとなるように形成
し、ゲート絶縁膜上に、Mo、Al、Ta、W 、Cuおよびこれ
らの合金またはドープしたシリコン膜等の金属膜を厚さ
が200nm〜400nm程度となるように形成して図
14(b)に示すように、ゲート電極線103および画
素電極104をパターニングした。次いで、ゲート電極
線103をマスクとして、TFTのソース・ドレインと
なる領域に不純物、例えば、n-chTFTの場合には1×
1022cm-3個程度のリンをイオン注入法やイオンドー
ピング法により導入した。次に、シリコン酸化膜、シリ
コン窒化膜もしくはこれらを積層した構造の層間絶縁膜
をAPCVD法、PECVD法あるいはECR−PEC
VD法等により全面に形成し、先に注入した不純物を、
エキシマレーザーアニールあるいは450℃〜550℃
程度の熱アニールにより活性化および低抵抗化した。
【0040】次いで、図14(c)に示すように、コン
タクトホール108、109および111を開口して、
全面に、Mo、Al、Ta、W 、Cuおよびこれらの合金または
ドープしたシリコン膜等の金属膜を厚さが300nm〜
600nm程度となるように形成し、図14(d)に示
すようにパターニングして信号線105、インプレイン
電極線106および電極パターン110を形成した。な
お、該金属膜の厚さは、カバレージの関係から層間絶縁
膜より厚いことが望ましい。画素電極104と活性層1
01とは、コンタクトホール108、109を介して電
極パターン110により電気的に接続されている。ま
た、信号線105と活性層101とは、コンタクトホー
ル111により接続されている。
【0041】次に、シリコン酸化膜等の絶縁膜を50n
m〜200nm程度の厚さとなるようにCVD法等によ
り形成した後、全面に金属膜を形成してパターニングを
施し、図14(e)に示す遮光層112を形成した。そ
して、必要に応じて全面に保護膜を形成してパターニン
グすることによりアレイ基板を作成し、対向基板との間
に液晶を充填して液晶表示素子を得た。
【0042】図13に示した構造を有する液晶表示素子
においては、インプレイン電極102および画素電極1
04の構造に起因した液晶分子の異常な配向による光漏
れが防止され、表示画面の画質の劣化を防ぐことが可能
となる。また、以上の構造によれば、遮光層として、能
動素子を構成する薄膜を用いることにより、製造工程の
新たな増加をもたらすこともない。
【0043】ここで、図13の液晶表示素子におけるア
レイ基板のA−A’断面を図15に示す。なお、ここで
は、保護膜は図示していないが、必要に応じて形成する
ことが望ましい。
【0044】図13に示した構造を有する液晶表示素子
に配向処理を施してモジュール化し、インターフェース
基板を用いてテレビ画面を表示させたところ、駆動電圧
±6Vで良好な動画像を表示することができ、光漏れに
起因する表示画面の劣化を確認することはできなかっ
た。
【0045】また、本実施例における液晶表示素子にお
いては、画素電極104およびインプレイン電極102
は層間絶縁膜を介して別層にあるため、基板面側から概
観した場合、同一の層に画素電極およびインプレイン電
極を形成した場合と比較して互いに接近するように配置
することができる。したがって、印加する電圧が低くて
も十分に液晶分子の回転を実行できるので消費電力の削
減が達成されるとともに、液晶分子の回転に際して高い
電圧を要求しないので、液晶表示素子の長寿命化と高い
信頼性を実現することができた。
【0046】なお、本実施例では、能動素子をコプラナ
型のTFTとしたが、能動素子は本発明の主旨を逸脱し
ない範囲において変形することが可能である。
【0047】(実施例5)図16は、本発明の他の実施
例である液晶表示素子の1画素を示した図であり、図1
7は、図16における液晶表示素子のアレイ基板のA−
A’断面を示した図である。なお、ここでは、保護膜は
図示していないが、必要に応じて形成することが望まし
い。なお、本実施例においては、能動素子であるTFT
は逆スタガ型のTFTである。
【0048】ここで、図16および図17に示した構造
を有する液晶表示素子の製造工程について説明する。
【0049】はじめに、透明な絶縁膜で被覆した基板上
に、金属膜を厚さが200nm〜300nm程度となる
ようにスパッタ法等により形成し、図18(a)に示す
ようにパターニングして遮光層112を形成した。次
に、CVD法等により透明な絶縁膜を形成し、スパッタ
法等によりMo、Al、Ta、W 、Cuおよびこれらの合金また
はドープしたシリコン膜等の金属膜を厚さが200nm
〜300nm程度となるように形成して図18(b)に
示すように、ゲート電極線103をパターニングした。
【0050】次いで、APCVD法、PECVD法ある
いはECR−PECVD法等により、酸化膜や窒化膜等
からなる200nmから400nm程度の厚さのゲート
絶縁膜、TFTの活性層となる50nmから300nm
程度の厚さのa-Si膜、オーミックコンタクト層となる5
0nmから100nm程度の厚さの na-Siを形成し、
図18(c)に示すようにパターニングしてTFTの活
性層101を形成した。
【0051】次に、Al等からなる金属膜をスパッタ法等
により形成し、図18(d)に示すようにパターニング
して300nmから500nm程度の厚さの画素電極1
04および信号線105を形成した。次いで、 na-Si
をエッチングし、ソース・ドレイン電極を分離した。
【0052】次に、酸化膜等からなる、300nmから
500nm程度の厚さの層間絶縁膜を形成した後、Al等
からなる金属膜をスパッタ法等により形成し、図18
(e)に示すようにパターニングして300nmから5
00nm程度の厚さのインプレイン電極102を形成し
た。次に、必要に応じて全面に保護膜を形成してパター
ニングすることによりアレイ基板を作成し、対向基板と
の間に液晶を充填して液晶表示素子を得た。
【0053】図16および図17に示した構造を有する
液晶表示素子においては、遮光層112および電極パタ
ーン110によりインプレイン電極102および画素電
極104の構造に起因した液晶分子の異常な配向による
光漏れが防止され、表示画面の画質の劣化を防ぐことが
可能となる。また、TFTを挟むように遮光層112お
よび電極パターン110を形成しているので、TFTに
おける光リーク電流の発生を有効に防止できる構造とな
った。さらに、以上の構造によれば、遮光層として、能
動素子を構成する薄膜を用いることにより、製造工程の
新たな増加をもたらすこともない。
【0054】図16および図17に示した構造を有する
液晶表示素子に配向処理を施してモジュール化し、イン
ターフェース基板を用いてテレビ画面を表示させたとこ
ろ、駆動電圧±6Vで良好な動画像を表示することがで
き、光漏れに起因する表示画面の劣化を確認することは
できなかった。
【0055】また、本実施例における液晶表示素子にお
いては、画素電極104およびインプレイン電極102
は層間絶縁膜を介して別層にあるため、基板面側から概
観した場合、同一の層に画素電極およびインプレイン電
極を形成した場合と比較して互いに接近するように配置
することができる。したがって、印加する電圧が低くて
も十分に液晶分子の回転を実行できるので消費電力の削
減が達成されるとともに、液晶分子の回転に際して高い
電圧を要求しないので、液晶表示素子の長寿命化と高い
信頼性を実現することができた。
【0056】(実施例6)図19は、本発明の他の実施
例である液晶表示素子の1画素を示した図であり、図2
0は、図19における液晶表示素子のアレイ基板のA−
A’断面を示した図である。なお、ここでは、保護膜は
図示していないが、必要に応じて形成することが望まし
い。なお、本実施例においては、能動素子であるTFT
は逆スタガ型のTFTである。
【0057】ここで、図19および図20に示した構造
を有する液晶表示素子の製造工程について説明する。
【0058】はじめに、透明な絶縁膜で被覆した基板上
に、スパッタ法等により、Mo、Al、Ta、W 、Cuおよびこ
れらの合金またはドープしたシリコン膜等の金属膜を厚
さが200nm〜300nm程度となるように形成し
て、図21(a)に示すようにゲート電極線103をパ
ターニングした。
【0059】次いで、APCVD法、PECVD法ある
いはECR−PECVD法等により、酸化膜や窒化膜等
からなる200nmから400nm程度の厚さのゲート
絶縁膜、TFTの活性層となる50nmから300nm
程度の厚さのa-Si膜、オーミックコンタクト層となる5
0nmから100nm程度の厚さの na-Siを形成し、
図21(b)に示すようにパターニングしてTFTの活
性層101を形成した。
【0060】次に、Al等からなる金属膜をスパッタ法等
により形成し、図21(c)に示すようにパターニング
して300nmから500nm程度の厚さの画素電極1
04および信号線105を形成した。次いで、 na-Si
をエッチングし、ソース・ドレイン電極を分離した。
【0061】次に、酸化膜等からなる、300nmから
500nm程度の厚さの層間絶縁膜を形成した後、Al等
からなる金属膜をスパッタ法等により形成し、図21
(d)に示すようにパターニングして300nmから5
00nm程度の厚さのインプレイン電極102を形成し
た。次に、透明な絶縁膜を50nm〜200nm程度の
厚さとなるようにCVD法等により形成した後、全面に
金属膜を形成してパターニングを施し、図21(e)に
示す遮光層112を形成した。次いで、必要に応じて全
面に保護膜を形成してパターニングすることによりアレ
イ基板を作成し、対向基板との間に液晶を充填して液晶
表示素子を得た。
【0062】図19および図20に示した構造を有する
液晶表示素子においては、遮光層112によりインプレ
イン電極102および画素電極104の構造に起因した
液晶分子の異常な配向による光漏れが防止され、表示画
面の画質の劣化を防ぐことが可能となる。また、以上の
構造によれば、遮光層として、能動素子を構成する薄膜
を用いることにより、製造工程の新たな増加をもたらす
こともない。
【0063】図19および図20に示した構造を有する
液晶表示素子に配向処理を施してモジュール化し、イン
ターフェース基板を用いてテレビ画面を表示させたとこ
ろ、駆動電圧±6Vで良好な動画像を表示することがで
き、光漏れに起因する表示画面の劣化を確認することは
できなかった。
【0064】また、本実施例における液晶表示素子にお
いては、画素電極104およびインプレイン電極102
は層間絶縁膜を介して別層にあるため、基板面側から概
観した場合、同一の層に画素電極およびインプレイン電
極を形成した場合と比較して互いに接近するように配置
することができる。したがって、印加する電圧が低くて
も十分に液晶分子の回転を実行できるので消費電力の削
減が達成されるとともに、液晶分子の回転に際して高い
電圧を要求しないので、液晶表示素子の長寿命化と高い
信頼性を実現することができた。
【0065】(実施例7)図22は、本発明の他の実施
例である液晶表示素子の1画素を示した図であり、図2
3は、図22における液晶表示素子のアレイ基板のA−
A’断面を示した図である。なお、ここでは、保護膜は
図示していないが、必要に応じて形成することが望まし
い。なお、本実施例においては、能動素子であるTFT
は逆スタガ型のTFTである。
【0066】ここで、図22および図23に示した構造
を有する液晶表示素子の製造工程について説明する。
【0067】はじめに、透明な絶縁膜で被覆した基板上
に、スパッタ法等により、Mo、Al、Ta、W 、Cuおよびこ
れらの合金またはドープしたシリコン膜等の金属膜を厚
さが200nm〜300nm程度となるように形成し
て、図24(a)に示すようにインプレイン電極102
およびゲート電極線103をパターニングした。
【0068】次いで、APCVD法、PECVD法ある
いはECR−PECVD法等により、酸化膜や窒化膜等
からなる200nmから400nm程度の厚さのゲート
絶縁膜、TFTの活性層となる50nmから300nm
程度の厚さのa-Si膜、オーミックコンタクト層となる5
0nmから100nm程度の厚さの na-Siを形成し、
図24(b)に示すようにパターニングしてTFTの活
性層101および遮光層112を形成した。
【0069】次に、Al等からなる金属膜をスパッタ法等
により形成し、図24(c)に示すようにパターニング
して300nmから500nm程度の厚さの画素電極1
04および信号線105を形成した。次いで、 na-Si
をエッチングし、ソース・ドレイン電極を分離した。次
いで、必要に応じて全面に保護膜を形成してパターニン
グすることによりアレイ基板を作成し、対向基板との間
に液晶を充填して液晶表示素子を得た。
【0070】図22および図23に示した構造を有する
液晶表示素子においては、遮光層112によりインプレ
イン電極102および画素電極104の構造に起因した
液晶分子の異常な配向による光漏れが防止され、表示画
面の画質の劣化を防ぐことが可能となる。また、以上の
構造によれば、遮光層として、能動素子を構成する薄膜
を用いることにより、製造工程の新たな増加をもたらす
こともない。
【0071】図22および図23に示した構造を有する
液晶表示素子に配向処理を施してモジュール化し、イン
ターフェース基板を用いてテレビ画面を表示させたとこ
ろ、駆動電圧±6Vで良好な動画像を表示することがで
き、光漏れに起因する表示画面の劣化を確認することは
できなかった。
【0072】また、本実施例における液晶表示素子にお
いては、画素電極104およびインプレイン電極102
は層間絶縁膜を介して別層にあるため、基板面側から概
観した場合、同一の層に画素電極およびインプレイン電
極を形成した場合と比較して互いに接近するように配置
することができる。したがって、印加する電圧が低くて
も十分に液晶分子の回転を実行できるので消費電力の削
減が達成されるとともに、液晶分子の回転に際して高い
電圧を要求しないので、液晶表示素子の長寿命化と高い
信頼性を実現することができた。
【0073】なお、上記実施例では、能動素子として、
コプラナ型および逆スタガ型のTFTについて例示した
が、能動素子は、本発明を逸脱しない範囲で適宜設定で
き、例えば、ダイオードのような2端子デバイスでもよ
い。
【0074】
【発明の効果】以上、詳述したように、本発明に係る液
晶表示素子によれば、基板面に対して水平方向で互いに
向きの異なる第1および第2の電界を発生する電極対に
おける第2の電界を生じる領域を、遮蔽層により基板面
に対して覆うことにより、液晶分子の配向状態に起因す
る光の透過率の差により生じる光漏れを防止するので、
表示画面への光漏れを遮蔽することが可能となる。した
がって、光漏れによる表示画面の画質の劣化が防止さ
れ、良好な表示特性が実現された液晶表示素子を提供す
ることができる。
【0075】また、本発明に係る液晶表示素子によれ
ば、遮光層を、能動素子を構成する物質により構成する
ことにより、能動素子の作成と同時に設けることができ
るので、遮光層を作成する工程を特に設ける必要がな
い。また、遮光性が高いためセルギャップを小さくとる
ことができる。したがって、小型化が容易で、良好な駆
動性能を発揮し、経済性にも優れた液晶表示素子を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である液晶表示素子の1画素
を示した図。
【図2】本発明の一実施例である液晶表示素子の1画素
を示した図。
【図3】図2に示した構造を備えた液晶表示素子の製造
工程について説明した図。
【図4】画素電極104とインプレイン電極102とに
より形成された電界の一部を遮蔽した状態を示した図。
【図5】図3に示した構造を備えた液晶表示素子におけ
るアレイ基板の断面を示した図。
【図6】駆動回路部を内蔵した液晶表示素子の断面を示
した図。
【図7】本発明の他の実施例である液晶表示素子の1画
素を示した図。
【図8】図7に示した構造を備えた液晶表示素子の製造
工程について説明した図。
【図9】図7に示した構造を備えた液晶表示素子におけ
るアレイ基板の断面を示した図。
【図10】本発明の他の実施例である液晶表示素子の1
画素を示した図。
【図11】図10に示した構造を備えた液晶表示素子の
製造工程について説明した図。
【図12】図10に示した構造を備えた液晶表示素子に
おけるアレイ基板の断面を示した図。
【図13】本発明の他の実施例である液晶表示素子の1
画素を示した図。
【図14】図13に示した構造を備えた液晶表示素子の
製造工程について説明した図。
【図15】図13に示した構造を備えた液晶表示素子に
おけるアレイ基板の断面を示した図。
【図16】本発明の他の実施例である液晶表示素子の1
画素を示した図。
【図17】図16に示した構造を備えた液晶表示素子に
おけるアレイ基板の断面を示した図。
【図18】図16に示した構造を備えた液晶表示素子の
製造工程について説明した図。
【図19】本発明の他の実施例である液晶表示素子の1
画素を示した図。
【図20】図19に示した構造を備えた液晶表示素子に
おけるアレイ基板の断面を示した図。
【図21】図19に示した構造を備えた液晶表示素子の
製造工程について説明した図。
【図22】本発明の他の実施例である液晶表示素子の1
画素を示した図。
【図23】図22に示した構造を備えた液晶表示素子に
おけるアレイ基板の断面を示した図。
【図24】図22に示した構造を備えた液晶表示素子の
製造工程について説明した図。
【図25】従来の液晶表示素子の概略を示した図。
【図26】従来の面内スイッチング方式を用いた液晶表
示素子の概略を示した図。
【図27】面内スイッチング方式による液晶表示素子の
1つの画素について示した図。
【図28】従来の面内スイッチング方式を用いた液晶表
示素子における液晶分子の配向について示した図。
【符号の説明】
101、118、119……活性層 102……イン
プレイン電極 103……ゲート電極線 104……画素電極 1
05……信号線 106……インプレイン電極線 107、108、109、111……コンタクトホール 110……電極パターン 112……遮光層 11
3……ゲート絶縁膜 114……層間絶縁膜 115……絶縁膜 116a〜116c……金属配線 117a、117
b……ゲート電極線 120…… P−チャネルTFT 121…… N−チャ
ネルTFT 122……CMOS駆動回路 201……画素電極 202……TFT 203…
…アレイ基板 204……対向電極 205……対向基板 206
……液晶分子 207……画素電極 208……インプレイン電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 29/786 H01L 29/78 612D 21/336

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板面と平行になるように配置され、互
    いに方向の異なる第1および第2の電界を生じる電極対
    と、 前記電極対の一方の電極と接続された能動素子と、 前記能動素子を構成する物質からなり、前記電極対にお
    ける前記第2の電界を生じる領域を、前記基板面に対し
    覆うように配置した遮光層と、 を具備したことを特徴とする液晶表示素子。
  2. 【請求項2】 前記遮蔽層は、前記基板面における有効
    表示領域の2%〜10%を覆うことを特徴とする請求項
    1に記載の液晶表示素子。
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