JPH10260280A - 原子炉用ジルコニウム基合金及び燃料被覆管並びに燃料集合体 - Google Patents

原子炉用ジルコニウム基合金及び燃料被覆管並びに燃料集合体

Info

Publication number
JPH10260280A
JPH10260280A JP9066644A JP6664497A JPH10260280A JP H10260280 A JPH10260280 A JP H10260280A JP 9066644 A JP9066644 A JP 9066644A JP 6664497 A JP6664497 A JP 6664497A JP H10260280 A JPH10260280 A JP H10260280A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel
weight
zirconium
content
based alloy
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9066644A
Other languages
English (en)
Inventor
Masao Endo
正男 遠藤
Yoshitaka Nishino
由高 西野
Takayoshi Yasuda
隆芳 安田
Kenichi Ito
賢一 伊東
Motohiro Aizawa
元浩 会沢
Iwao Takase
磐雄 高瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Engineering Co Ltd
Hitachi Ltd
Hitachi Nuclear Engineering Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Engineering Co Ltd
Hitachi Ltd
Hitachi Nuclear Engineering Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Engineering Co Ltd, Hitachi Ltd, Hitachi Nuclear Engineering Co Ltd filed Critical Hitachi Engineering Co Ltd
Priority to JP9066644A priority Critical patent/JPH10260280A/ja
Publication of JPH10260280A publication Critical patent/JPH10260280A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

Landscapes

  • Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】低コストで耐一様腐食性を向上できる原子炉用
ジルコニウム基合金及び燃料被覆管並びに燃料集合体を
提供する。 【解決手段】燃料集合体20に備えられた燃料棒5aの
燃料被覆管9を、Sn,Fe,Ni,Cr,Zr及び不
可避不純物から構成されかつ全体に対するFeの含有率
と全体に対するNiの含有率との和を0.25重量パー
セント以上0.35重量パーセント以下とした原子炉用
ジルコニウム基合金で構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、沸騰水型原子炉の
燃料集合体に係わり、特に、燃料被覆管の材料として好
適な原子炉用ジルコニウム基合金及びこれを用いた燃料
被覆管並びに燃料集合体に関する。
【0002】
【従来の技術】沸騰水型原子炉(以下適宜、BWRとい
う)における燃料被覆管は、高温における力学的強度が
十分であること、原子炉の冷却水との反応が小さいこ
と、熱中性子の吸収が小さいこと等の観点から、ジルコ
ニウム金属材料が用いられている。この際、純ジルコニ
ウムのままでは高温水の耐食性や強度の面で不十分であ
ることから、合金元素としてSn,Fe,Cr,Ni等
の金属元素が微量添加されたジルコニウム基合金(ジル
カロイ−2)が広く用いられている。このときの各元素
の主な添加目的は、Snが機械的特性の向上、Fe,C
r,Niが機械的特性及び耐食性の向上である。このジ
ルカロイ−2の化学成分は、日本工業規格JIS H4
751で規定されており、Sn=1.20〜1.70重
量%、Fe=0.07〜0.02重量%、Cr=0.0
5〜0.15重量%、Ni=0.03〜0.08%とな
っている。
【0003】そして、このような燃料被覆管をBWRに
配置して運転を行うと、運転開始後時間の経過と共に、
炉水と接する外面に腐食が発生するようになる。この腐
食の一例としては、数十μm〜数mmのレンズ状酸化膜
が局所的に点在するように発生するノジュラー腐食があ
る。このノジュラー腐食を抑制するための公知技術とし
ては、例えば、合金成分に関する特公平6−25839
号公報や、合金製造方法に関する特開昭51−1104
12号公報及び特開昭52−70917号公報がある。
【0004】特公平6−25389号公報には、Sn,
Fe,Ni及びCrの各濃度の範囲と、FeとNiの濃
度和の範囲とを限定した高耐食低水素吸収性ジルコニウ
ム基合金が開示されている。また、特開昭51−110
412号公報及び特開昭52−70917号公報には、
いわゆるβクエンチ熱処理法といわれる熱処理方法が開
示されており、ジルコニウム基合金をα+β相あるいは
β相の温度領域(約840℃以上)に加熱後急冷する方
法が示されている。そしてこのような熱処理を施すこと
により、合金中の析出物である金属間化合物を粒界に選
択的に再分布させ、耐食性を向上させている。
【0005】一方、近年の燃料の高燃焼度化・運転サイ
クルの長期化の傾向により、上記の局所的なノジュラー
腐食以外に、燃料被覆管の一様腐食に対する耐食性向上
を図る必要が生じている。ジルコニウム基合金の一様腐
食に影響すると考えられる炉水側因子(=腐食に係わる
不純物)としては、主に、構造材や配管等から溶出して
くる金属イオン、イオン交換樹脂等から微量溶出してく
るアニオン種(SO4 2-,CrO4 2-等)、及び水自身が
強い放射線をうけて分解し生成する各種酸化性ラジカル
成分等がある。また、特に、新設プラントでは起動試験
において出力を高低させるが、酸化性ラジカルは低温時
には消失しにくい性質を有するため、低出力時に酸化性
ラジカル濃度が上昇する傾向となる。また新設プラント
では構造材の表面に酸化皮膜が十分に形成されていない
ため、この構造材から不純物金属イオンが溶出しやす
い。したがって、新設プラントに装荷される初装荷燃料
集合体では、通常の燃料集合体よりも腐食環境が厳しく
なり、耐一様腐食性の向上がより多く望まれている。
【0006】このような耐一様腐食性の向上を図った公
知技術としては、例えば特開平7−166280号公報
があり、合金元素であるSn,Fe,Cr,O2,Ni
の濃度を限定し、かつ熱処理でZr母相中に析出させた
第2次相の粒径割合を限定することにより、ジルコニウ
ム基合金の耐一様腐食性を向上させている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平7−166280号公報においては、限定された特
定の熱処理方法を実施する必要があるため、従来と同一
の熱処理設備で熱処理を行うことが困難となる。したが
って、専用の熱処理設備を設けるか、従来の熱処理設備
を改良することが必要となり、高コスト化を招く。
【0008】本発明の目的は、低コストで耐一様腐食性
を向上できる原子炉用ジルコニウム基合金及び燃料被覆
管並びに燃料集合体を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
(1)上記目的を達成するために、本発明は、Sn,F
e,Ni,Cr,Zr及び不可避不純物から構成される
原子炉用ジルコニウム基合金において、全体に対するF
eの含有率と、全体に対するNiの含有率との和を、
0.25重量パーセント以上0.35重量パーセント以
下とする。沸騰水型原子炉の燃料集合体内環境を模した
炉外腐食加速実験を行うと、FeとNiの含有率の和が
比較的小さい場合には、含有率が小さいほど一様腐食量
が増大する。すなわち、FeとNiの含有率の和が0.
25重量%における腐食量を基準値1とすると、Feと
Niの含有率の和が0.24重量%では腐食量は約1.
09、0.22重量%では腐食量は約1.42、0.2
0重量%では腐食量は約1.85、0.18重量%では
腐食量は約2.19となる。一方、FeとNiの含有率
の和が0.25重量%以上になると腐食量はあまり変わ
らず、含有率が0.30重量%で腐食量は約0.94、
0.35重量%でも腐食量は約1.04である。以上の
結果に基づき、FeとNiの含有率の和を0.25重量
%以上0.35重量%以下とすることにより、これらの
含有率をこの範囲以外の値とする場合よりも一様腐食量
を低減することができ、耐一様腐食性を向上することが
できる。
【0010】(2)上記(1)において、好ましくは、
全体に対するFeの含有率が、0.18重量パーセント
以上0.30重量パーセント以下である。これにより、
Feの含有量が少なすぎることによる高温水中での耐食
性及び機械的強度の不足や、Feの含有量が多すぎるこ
とによる高温水中での耐食性及び製造工程上における加
工性の低下を確実に防止できる。
【0011】(3)上記(1)において、また好ましく
は、全体に対するNiの含有率が、0.05重量パーセ
ント以上0.15重量パーセント以下である。これによ
り、Niの含有量が少なすぎることによる高温水中での
耐食性の不足や、Niの含有量が多すぎて水素吸収率が
増大することによる機械的強度の低下を確実に防止でき
る。
【0012】(4)上記(1)において、また好ましく
は、全体に対するFeの含有率と、全体に対するNiの
含有率との和が、0.25重量パーセント以上0.30
重量パーセント以下である。これにより、FeやNiの
含有量が少なすぎることによる高温水中での耐食性及び
機械的強度の不足や、FeやNiの含有量が多すぎるこ
とによる水素吸収率増大や耐食性・機械的強度の低下を
確実に防止できる。さらに、高速中性子照射による核的
性質の変化の観点では、中性子吸収断面積が大きすぎる
と、照射により起こる結晶格子中の原子のはじき出しに
よって格子欠陥が造成され、これによって材料の延性が
低下したり、核変換で材料中に生じたヘリウムが高温で
結晶粒界に気泡として析出するいわゆるヘリウム脆化が
発生したりするが、FeやNiの含有量の和の上限を
0.30重量%とすることにより中性子吸収断面積が大
きくなりすぎるのを防止し、上記原子のはじき出しやヘ
リウム脆化等の発生を確実に防止できる。
【0013】(5)また上記目的を達成するために、本
発明によれば、沸騰水型原子炉用燃料集合体に配置され
る燃料棒の外皮に用いられ、Sn,Fe,Ni,Cr,
Zr及び不可避不純物からなる原子炉用ジルコニウム基
合金を用いて形成された燃料被覆管において、前記原子
炉用ジルコニウム基合金における、Feの含有率とNi
の含有率との和を0.25重量パーセント以上0.35
重量パーセント以下とする。
【0014】(6)上記(5)において、好ましくは、
外周面の平均表面粗さを0.25μm以下とする。これ
により接水面積を小さくすることができ、不純物、例え
ば、構造材や配管等から溶出してくる金属イオン、イオ
ン交換樹脂等から微量溶出してくるアニオン種(SO4
2-,CrO4 2-等)、及び水自身が強い放射線をうけて
分解し生成する各種酸化性ラジカル成分のうち、かなり
の部分(大きさが0.25μmより大きいもの)の付着
を防止することができる。また、凹部において酸化性ラ
ジカル濃度が局所的に高くなるのを抑制できる。したが
って、これらによる一様腐食発生への影響を緩和するこ
とができる。
【0015】(7)さらに上記目的を達成するために、
本発明によれば、Sn,Fe,Ni,Cr,Zr及び不
可避不純物からなるジルコニウム基合金の燃料被覆管に
核分裂性物質を充填して燃料棒を形成し、その燃料棒を
正方格子状に複数本配列して構成した燃料集合体におい
て、前記複数本の燃料棒のうち、前記正方格子状配列の
四隅位置近傍にある燃料棒は、前記燃料被覆管の前記原
子炉用ジルコニウム基合金におけるFeの含有率とNi
の含有率との和を、0.25重量パーセント以上0.3
5重量パーセント以下とする。
【0016】(8)上記(7)において、好ましくは、
前記複数本の燃料棒のうち、前記正方格子状配列中の四
隅位置以外の最外周領域にある燃料棒は、前記燃料被覆
管の前記原子炉用ジルコニウム基合金におけるFeの含
有率とNiの含有率との和が、0.25重量パーセント
以上0.35重量パーセント以下である。これにより、
酸化性ラジカル濃度がより高く水質環境が厳しい領域に
耐一様腐食性が向上した被覆管を配置できるので、燃料
集合体全体でみた一様腐食の発生を低減できる。したが
って、燃料集合体の使用期間を伸ばすことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
を参照しつつ説明する。本実施形態によるジルコニウム
基合金からなる燃料被覆管を備えた、燃料集合体の全体
構造を表す縦断面図及び横断面図をそれぞれ図2及び図
3に示す。図2及び図3において、燃料集合体20は、
9行9列の正方格子状に配列された84本の燃料棒5、
及びこの燃料棒5の7本分のスペースに配置された2本
のウォータロッド2からなる燃料バンドルと、この燃料
バンドルの軸方向複数箇所を位置決め支持するスペーサ
3と、燃料バンドルの上部及び下部をそれぞれ支持する
上部タイプレート1及び下部タイプレート6と、燃料バ
ンドルの周囲を取り囲み、内部に原子炉炉水を上方へ循
環させる燃料チャンネルボックス4とから構成されてい
る。
【0018】燃料棒5の構造を表す縦断面図を図1に示
す。図1において、燃料棒5は、燃料棒5の外皮を構成
する燃料被覆管9と、この燃料被覆管9中に充填され、
核分裂性物質である二酸化ウランを含有する複数個の燃
料ペレット10と、燃料被覆管9の上端及び下端にそれ
ぞれ設けられた上部端栓7a及び下部端栓7bと、上部
端栓7aに溶接固定されたスプリング8とを有する。
【0019】燃料被覆管9は、Sn,Fe,Ni,C
r,Zr及び不可避不純物からなる原子炉用ジルコニウ
ム基合金(ジルカロイ−2)を用いて形成されている。
そして図2及び図3に示した74本の燃料棒5のうち、
9行9列正方格子状配列の最外周領域(四隅位置を含
む)に配置される燃料棒5aは、図4に示すように、そ
れ以外の燃料棒5bと区別されている。すなわち、燃料
棒5aは、その燃料被覆管9の構成材料として、本実施
形態による原子炉用ジルコニウム基合金(詳細構成は後
述)を用いるとともに、その外周面の表面粗さが0.2
5μm以下(例えば平均表面粗さ0.05μm〜0.2
5μm)となるように形成されている。一方、他の燃料
棒5bは、通常の公知の原子炉用ジルコニウム基合金を
用いて構成されており、表面粗さは0.25μmより大
きくなっている。
【0020】ここで、本実施形態の要部である、原子炉
用ジルコニウム基合金の構成及び製造方法について説明
する。本実施形態による原子炉用ジルコニウム基合金
は、公知のものと同様、Sn,Fe,Ni,Cr,Zr
及び不可避不純物からなるジルコニウム基合金(ジルカ
ロイ−2)であり、そのうちのFe及びNiの含有率を
ある範囲に限定しただけのものである。すなわち、合金
全体に対するFeの含有率と、合金全体に対するNiの
含有率との和を、0.25重量パーセント以上0.35
重量パーセント以下としたものである。したがって、本
実施形態の合金及びこれを用いた燃料被覆管9の製造方
法は、通常の公知の原子炉用ジルコニウム基合金及びこ
れを用いた燃料被覆管の製造方法とほぼ同様の手順とな
り、例えば、図5に示すようなプロセスとなる。その詳
細を以下に説明する。
【0021】(1)ジルコニウムスポンジの製作 まずジルコニウムスポンジを、通常通りいわゆるクロー
ル法で製作する。すなわち、二酸化ジルコニウムに、カ
ーボンブラック、結合材及び水を混合した後、乾燥させ
る。そして、これを加熱炉内で600〜800℃に加熱
しながら四塩化ジルコニウムとし、この四塩化ジルコニ
ウムをMgで還元し、ジルコニウムスポンジとする。
【0022】(2)ブリケットの製作 上記の方法で製作したジルコニウムスポンジに、正確に
秤量・配合した合金元素Sn,Fe,Cr,Niなどを
微量添加する。このとき、Fe及びNiの合金全体に対
する含有率の和が、0.25重量%〜0.35重量%と
なるように秤量・配合する。それぞれの添加量の例とし
ては、Sn=1.20〜1.70重量%、Cr=0.0
5〜0.15重量%、Fe=0.18〜0.30重量
%、Ni=0.05〜0.15重量%等が考えられる。
特に、FeとNiについては、上記した範囲が好まし
い。その理由は、以下のようである。一般に、合金元素
Feの添加は、高温水中での耐食性(対一様腐食)の向
上や機械的強度を高める効果があることが知られてい
る。しかしながら、添加量が多すぎると、逆に高温水中
での耐食性(対一様腐食)の低下や製造工程上の加工性
の低下を招く。したがって、これらを考慮に入れると、
Fe添加量は0.18重量%〜0.30重量%の範囲が
好ましい。また、合金元素Niの添加は、高温水中での
耐食性(対一様腐食)を向上させる効果があることが知
られている。しかしながらNiの添加は、同時に水素吸
収率を高めることとなるので、添加量が多すぎると機械
的強度を低下させる。したがって、これらを考慮に入れ
ると、Ni添加量は、0.05重量%〜0.15重量%
の範囲が好ましい。以上のようにして合金元素を添加し
た後、冷間プレスで圧縮・成形を行うことにより、小塊
状のブリケットを製作する。
【0023】(3)消耗電極・インゴットの製作 上記の方法で製作したブリケットを多数つなぎ合わせ、
溶接して丸棒状の消耗電極とする。そして、水冷銅るつ
ぼを用いた消耗電極式真空アーク溶接法によりこの消耗
電極の溶解が行われる。このとき、脱ガス、合金成分の
均質化、鋳肌の改善を図るため、2回以上の溶解を繰り
返し、ジルカロイインゴットを溶製する。この時点で燃
料被覆管9の合金組成が決定される。
【0024】(4)ビレットの製作 この工程は、上記の方法で製作したインゴットの金属組
織の調整を行う重要工程である。すなわちまず、熱間鍛
造を行った後、1000℃以上のβ相領域に加熱して合
金元素をいったん固溶させてから急冷し合金元素を均一
かつ微細に分散析出させる(β焼入れ熱処理)。その
後、研削・孔あけ等の機械加工を行って仕上げ、押し出
し用の中空ビレットを形成する。
【0025】(5)ジルカロイ素管の製作 上記の方法で製作したビレットに、熱間押し出し及び真
空焼鈍等の熱処理を行う。そしてさらに、研削等の機械
加工による内外面の精整を経て、清浄な内外装面と高い
寸法精度をもつ冷間圧延用のジルカロイ素管とする。
【0026】(6)ジルカロイ被覆管の製作 上記の方法で製作したジルカロイ素管に、コールドピル
ガーミルによる冷間圧延→切断→脱脂・洗浄→真空焼き
鈍しの手順を繰り返し行った後、曲がり矯正が行われ
る。そしてさらに、管の表面及び内面に対し、砥石・極
微粒等を備えた研磨機を用いた機械的研磨(あるいは酸
洗方式による化学研磨、溶液に浸漬しての前酸化処理、
電解研磨法等を行う場合もある)を施し、これらの面を
滑らかに仕上げる。その後、脱脂・洗浄が再び行われ
る。これらの手順を経て、管の表面・内面の微小な傷を
完全に取り除き、高い寸法精度が確保されて、ジルカロ
イ燃料被覆管9が完成する。
【0027】次に、本実施形態の作用効果を図6及び図
7により説明する。 (I)FeとNiの含有率調整による合金・燃料被覆管
の一様腐食低減作用 本発明は、ジルコニウム合金等における、全体に対する
FeとNiの含有率の和を調整することにより、対一様
腐食性を向上するものである。本願発明者等は、Feと
Niの含有率の和と一様腐食との関係を検討し、図6に
示す結果を得た。この図6は、FeとNiの含有率の和
が異なる(0.18重量%〜0.35重量%)7種類の
合金で図2、図3及び図1に示した燃料棒5の燃料被覆
管9とほぼ同径の短い円筒状試験片をそれぞれ製作し、
これら7つの試験片を、初装荷炉心の燃料集合体内に近
い条件を想定した520℃かつ105kg/cm2の蒸
留水蒸気中に24時間配置し、炉外腐食加速試験を行っ
た結果を示したものである。なお、縦軸は一様腐食量を
示しているが、FeとNiの含有率の和が0.25重量
%のときの腐食量を1.0とした相対値で表している。
【0028】図6において、FeとNiの含有率の和が
比較的小さい場合には、含有率が小さいほど一様腐食量
が増大する。すなわち、FeとNiの含有率の和が0.
24重量%では腐食量は約1.09、0.22重量%で
は腐食量は約1.42、0.20重量%では腐食量は約
1.85、0.18重量%では腐食量は約2.19とな
る。一方、FeとNiの含有率の和が0.25重量%以
上になると腐食量はあまり変わらず、含有率が0.30
重量%で腐食量は約0.94、0.35重量%でも腐食
量は約1.04である。以上の結果に基づき、FeとN
iの含有率の和を0.25重量%以上0.35重量%以
下とすることにより、これらの含有率をこの範囲以外の
値とする場合よりも一様腐食量を低減することができる
ことがわかる。
【0029】本実施形態による原子炉用ジルコニウム基
合金及びこれを用いた燃料棒5aの燃料被覆管9は、上
記した(2)ブリケット製作手順において、FeとNi
の含有率の和が0.25重量%以上0.35重量%以下
となるように配合されている。したがって、一様腐食量
を低減し、耐一様腐食性を向上することができる。また
このとき、このような含有率の範囲の限定を行うだけ
で、熱処理については上記(1)〜(6)の中で説明し
たような従来通りの熱処理方法を行えば足り、既設の熱
処理設備で熱処理を行うことができる。したがって、限
定された特定の熱処理を必要とする場合に比べ、低コス
ト化を図ることができる。
【0030】なお、さらに好ましくは、Fe及びNi濃
度の和は重量で0.25%から0.30%の範囲がよ
い。これは、以下の2つの理由による。 FeやNiの含有量が少なすぎることによる高温水中
での耐食性及び機械的強度の不足や、FeやNiの含有
量が多すぎることによる水素吸収率増大や耐食性・機械
的強度の低下を確実に防止できる。 高速中性子照射による核的性質の変化の観点では、中
性子吸収断面積が大きすぎると、照射により起こる結晶
格子中の原子のはじき出しによって格子欠陥が造成さ
れ、これによって材料の延性が低下したり、核変換で材
料中に生じたヘリウムが高温で結晶粒界に気泡として析
出(=ヘリウム脆化)したりするが、FeやNiの含有
量の和の上限を0.30重量%とすることにより、中性
子吸収断面積が大きくなりすぎるのを防止し、上記原子
のはじき出しやヘリウム脆化等の発生を確実に防止でき
る。
【0031】(II)燃料被覆管の表面粗さ低減による一
様腐食緩和作用 既に前述したように、ジルコニウム基合金の一様腐食に
影響すると考えられる炉水中の不純物としては、金属イ
オン、アニオン種、及び酸化性ラジカル成分等がある。
これらは、炉水中を流れてきた後に燃料被覆管9の外周
面に付着し、被覆管を酸化する反応を行う。これによっ
て腐食が引き起こされる。そこで、燃料棒5aに備えら
れる本実施形態の燃料被覆管9においては、その外周面
の表面粗さが0.25μm以下となるように形成する。
これにより接水面積を小さくすることができ、不純物の
うちかなりの部分(大きさが0.25μmより大きいも
の)の付着を防止することができる。また一方、燃料被
覆管9の表面に凸凹があると、その凹部では、水の放射
線分解で生成した酸化性ラジカルの濃度が局部的に高く
なり、これにより腐食環境が厳しくなって腐食が促進さ
れやすい。したがって、燃料被覆管9の表面粗さを0.
25μm以下の平滑にすることにより、この酸化性ラジ
カルの局所的濃度上昇をある程度抑制し、腐食促進を防
止する作用もある。以上2つにより、一様腐食発生への
影響を緩和することができる。
【0032】(III)燃料棒5aの配置位置による燃料
集合体の寿命延長作用 上記(II)でも説明したように、ジルコニウム基合金の
一様腐食に影響すると考えられる炉水中の不純物の1つ
として酸化性ラジカル成分があるが、燃料集合体内にお
いて、この酸化性ラジカルの濃度がある分布をもつこと
が知られている(例えばJournal of Nu-clear Mater
ials,vol.130(1985),p.45)。本願発明者等は、主要な
酸化性ラジカルであるO2 -の、図3の構造とほぼ同様の
燃料集合体内における濃度分布を、この公知技術に示さ
れた数値計算に基づき求めた。その結果を図7に示す。
【0033】図7は、燃料集合体の9行9列格子状配列
の四隅位置(破線)、四隅位置以外の最外周領域(点
線)、中心側領域(3点鎖線)の3つについて、O2 -
度を求めた結果を比較して示したものである。なお、横
軸には、燃料集合体下部(チャンネルボックス4下端)
からの距離をとって示している。この図7において、3
つの曲線はいずれも概ね傾向は同一である。すなわち、
下部タイプレート6に流入直後から急激にO2 -濃度は上
昇し、炉水が沸騰を開始する位置付近(対応する燃料棒
5の軸方向真ん中やや下方付近)でピークを迎える。そ
してO2 -濃度は急激に減少するが、ある値まで下がった
以降はほとんど濃度は下がらずほぼ一定となり、チャン
ネルボックス4の上端に至る。しかしながら、これら3
つの曲線を互いに比較してみると、図示されるように、
四隅位置、最外周領域、内側領域の順でO2 -濃度が高
く、特に四隅位置は突出してO2 -濃度が高いことがわか
る。
【0034】ここで、本実施形態による燃料集合体20
は、図4に示したように、最外周領域(四隅位置を含
む)に配置される燃料棒5aに、本実施形態による原子
炉用ジルコニウム基合金による燃料被覆管9を用いてい
る。すなわちこれらの燃料被覆管9は、FeとNiの含
有率の和が0.25重量%以上0.35重量%以下であ
る合金を用い、かつ外周面の表面粗さが0.25μm以
下となっており、これにより上記(I)(II)で説明し
た原理によって一様腐食が低減されるようになってい
る。したがって、O2 -濃度がより高く水質環境が厳しい
領域に、耐一様腐食性が向上した燃料被覆管9が配置さ
れていることとなるので、燃料集合体20全体でみた一
様腐食の発生を低減できる。したがって、燃料集合体2
0の使用期間を伸ばすことができる。
【0035】なお、上記実施形態の燃料集合体20は、
特にどのような炉心に用いられるかは限定しなかった
が、新設プラントの初装荷炉心に備えられる燃料集合体
として用いる場合に特に有効である。これは、以下の理
由による。すなわち、新設プラントでは起動試験におい
て出力を高低させるが、酸化性ラジカルは低温時には消
失しにくい性質を有するため、低出力時に酸化性ラジカ
ル濃度が上昇する傾向となる。また新設プラントでは構
造材の表面に酸化皮膜が十分に形成されていないため、
この構造材から金属イオン等の不純物が溶出しやすい。
したがって、耐一様腐食性が向上された燃料被覆管9を
含み長期間の使用が可能である本実施形態の燃料集合体
20を、初装荷炉心の燃料集合体として用いることによ
り、その効果を有効に発揮することができる。
【0036】また、上記実施形態における燃料被覆管9
は、使用する合金の成分を変化させたものであり、図1
に示すように構造自体は従来タイプと同様であった。し
かしながら、近年、原子炉の大幅な出力変動にも燃料が
耐えられるように、従来の被覆管の内面に軟らかい純ジ
ルコニウムを内張りした構造のライナ被覆管が提唱され
ている。本実施形態の合金は、このライナ被覆管の従来
被覆管部分の材料としても使用でき、この場合も同様の
効果を得る。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、FeとNiの含有率の
和を0.25重量%以上0.35重量%以下とするの
で、一様腐食量を低減することができる。したがって、
燃料のさらなる高燃焼度化や長期サイクル運転への対応
が可能となり、さらにプラントの経済向上にも効果があ
る。またこのとき、このような含有率の範囲の限定を行
うことで、熱処理については従来通りの方法を行えば足
りるので、既設の熱処理設備で熱処理を行うことができ
る。したがって、限定された特定の熱処理を必要とする
場合に比べ、低コスト化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるジルコニウム基合金
の適用対象である燃料被覆管を備えた、燃料棒の構造を
表す縦断面図である。
【図2】図1に示した燃料棒を備えた燃料集合体の全体
構造を表す縦断面図である。
【図3】図2に示した燃料集合体の横断面である。
【図4】図3において、本発明の実施形態が適用された
燃料棒と他の燃料棒とを区別して示す図である。
【図5】本発明の実施形態によるジルコニウム基合金及
び燃料被覆管の製造方法プロセスを説明する図である。
【図6】FeとNiの含有率の和と一様腐食との関係を
示す図である。
【図7】図3の構造とほぼ同様の燃料集合体内における
2 -の濃度分布を示す図である。
【符号の説明】
5a,b 燃料棒 9 燃料被覆管 20 燃料集合体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 遠藤 正男 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株 式会社日立製作所電力・電機開発本部内 (72)発明者 西野 由高 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株 式会社日立製作所電力・電機開発本部内 (72)発明者 安田 隆芳 茨城県日立市幸町三丁目2番2号 日立ニ ュークリアエンジニアリング株式会社内 (72)発明者 伊東 賢一 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内 (72)発明者 会沢 元浩 茨城県日立市幸町三丁目2番1号 日立エ ンジニアリング株式会社内 (72)発明者 高瀬 磐雄 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】Sn,Fe,Ni,Cr,Zr及び不可避
    不純物から構成される原子炉用ジルコニウム基合金にお
    いて、 全体に対するFeの含有率と、全体に対するNiの含有
    率との和を、0.25重量パーセント以上0.35重量
    パーセント以下としたことを特徴とする原子炉用ジルコ
    ニウム基合金。
  2. 【請求項2】請求項1記載の原子炉用ジルコニウム基合
    金において、全体に対するFeの含有率が、0.18重
    量パーセント以上0.30重量パーセント以下であるこ
    とを特徴とする原子炉用ジルコニウム基合金。
  3. 【請求項3】請求項1記載の原子炉用ジルコニウム基合
    金において、全体に対するNiの含有率が、0.05重
    量パーセント以上0.15重量パーセント以下であるこ
    とを特徴とする原子炉用ジルコニウム基合金。
  4. 【請求項4】請求項1記載の原子炉用ジルコニウム基合
    金において、全体に対するFeの含有率と、全体に対す
    るNiの含有率との和が、0.25重量パーセント以上
    0.30重量パーセント以下であることを特徴とする原
    子炉用ジルコニウム基合金。
  5. 【請求項5】沸騰水型原子炉用燃料集合体に配置される
    燃料棒の外皮に用いられ、Sn,Fe,Ni,Cr,Z
    r及び不可避不純物からなる原子炉用ジルコニウム基合
    金を用いて形成された燃料被覆管において、 前記原子炉用ジルコニウム基合金における、Feの含有
    率とNiの含有率との和を0.25重量パーセント以上
    0.35重量パーセント以下としたことを特徴とする燃
    料被覆管。
  6. 【請求項6】請求項5記載の燃料被覆管において、外周
    面の平均表面粗さを0.25μm以下としたことを特徴
    とする燃料被覆管。
  7. 【請求項7】Sn,Fe,Ni,Cr,Zr及び不可避
    不純物からなるジルコニウム基合金の燃料被覆管に核分
    裂性物質を充填して燃料棒を形成し、その燃料棒を正方
    格子状に複数本配列して構成した燃料集合体において、 前記複数本の燃料棒のうち、前記正方格子状配列の四隅
    位置近傍にある燃料棒は、前記燃料被覆管の前記原子炉
    用ジルコニウム基合金におけるFeの含有率とNiの含
    有率との和が、0.25重量パーセント以上0.35重
    量パーセント以下であることを特徴とする燃料集合体。
  8. 【請求項8】請求項7記載の燃料集合体において、前記
    複数本の燃料棒のうち、前記正方格子状配列中の四隅位
    置以外の最外周領域にある燃料棒は、前記燃料被覆管の
    前記原子炉用ジルコニウム基合金におけるFeの含有率
    とNiの含有率との和が、0.25重量パーセント以上
    0.35重量パーセント以下であることを特徴とする燃
    料集合体。
JP9066644A 1997-03-19 1997-03-19 原子炉用ジルコニウム基合金及び燃料被覆管並びに燃料集合体 Pending JPH10260280A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9066644A JPH10260280A (ja) 1997-03-19 1997-03-19 原子炉用ジルコニウム基合金及び燃料被覆管並びに燃料集合体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9066644A JPH10260280A (ja) 1997-03-19 1997-03-19 原子炉用ジルコニウム基合金及び燃料被覆管並びに燃料集合体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10260280A true JPH10260280A (ja) 1998-09-29

Family

ID=13321819

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9066644A Pending JPH10260280A (ja) 1997-03-19 1997-03-19 原子炉用ジルコニウム基合金及び燃料被覆管並びに燃料集合体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10260280A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006078483A (ja) * 2004-09-08 2006-03-23 Global Nuclear Fuel Americas Llc 過激な水の化学反応における運転用の改善されたジルコニウム合金燃料クラッディング
JP2008026182A (ja) * 2006-07-21 2008-02-07 Global Nuclear Fuel-Japan Co Ltd 高燃焼度用燃料被覆管およびその製造方法
JP2008509281A (ja) * 2004-08-04 2008-03-27 アレヴァ エヌペ 原子炉用の燃料クラッド管の製造方法及びそれによって得られる管
JP2015134946A (ja) * 2014-01-17 2015-07-27 日立Geニュークリア・エナジー株式会社 高耐食性ジルコニウム合金材料並びにそれを用いた燃料被覆管、スペーサ、ウォーターロッド及びチャンネルボックス
FR3098224A1 (fr) * 2019-07-05 2021-01-08 Framatome Composant tubulaire de réacteur nucléaire à eau pressurisée et procédé de fabrication de ce composant

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008509281A (ja) * 2004-08-04 2008-03-27 アレヴァ エヌペ 原子炉用の燃料クラッド管の製造方法及びそれによって得られる管
JP2006078483A (ja) * 2004-09-08 2006-03-23 Global Nuclear Fuel Americas Llc 過激な水の化学反応における運転用の改善されたジルコニウム合金燃料クラッディング
US9139895B2 (en) 2004-09-08 2015-09-22 Global Nuclear Fuel—Americas, LLC Zirconium alloy fuel cladding for operation in aggressive water chemistry
JP2008026182A (ja) * 2006-07-21 2008-02-07 Global Nuclear Fuel-Japan Co Ltd 高燃焼度用燃料被覆管およびその製造方法
JP2015134946A (ja) * 2014-01-17 2015-07-27 日立Geニュークリア・エナジー株式会社 高耐食性ジルコニウム合金材料並びにそれを用いた燃料被覆管、スペーサ、ウォーターロッド及びチャンネルボックス
FR3098224A1 (fr) * 2019-07-05 2021-01-08 Framatome Composant tubulaire de réacteur nucléaire à eau pressurisée et procédé de fabrication de ce composant
WO2021004943A1 (fr) * 2019-07-05 2021-01-14 Framatome Composant tubulaire de réacteur nucléaire à eau pressurisée et procédé de fabrication de ce composant

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2638351B2 (ja) 燃料集合体
EP0910098A2 (en) Zirconium niobium tin alloys for nuclear fuel rods and structural parts for high burnup
KR20080074568A (ko) 우수한 내식성을 갖는 고농도 철 함유 지르코늄 합금조성물 및 이의 제조방법
EP0712938A1 (en) Zirconium alloy
KR100284643B1 (ko) 고 연소용 핵연료봉 및 구조재를 위한 지르코늄-주석-철 합금
CN104745876A (zh) 一种用于轻水反应堆的锆基合金及其制备方法
CN114507795B (zh) 一种耐硝酸腐蚀钛基中子吸收材料及其制备方法
JPH0843568A (ja) ノジュラ腐食に耐える被覆及び被覆を製造する方法
KR100284208B1 (ko) 고 연소용 핵연료봉 및 구조재를 위한 지르코늄-주석-철 합금제조 방법
JP3489428B2 (ja) 高耐食性Hf合金とそれを用いた原子炉制御棒用中性子吸収体及び原子炉用制御棒
EP1037214A1 (en) A hafnium alloy having high corrosion resistance, neutron absorber for reactor control rods made of same, reactor control rod, reactor and nuclear power generation plant
JPH10260280A (ja) 原子炉用ジルコニウム基合金及び燃料被覆管並びに燃料集合体
JPH0528357B2 (ja)
EP1634973A1 (en) Method of manufacturing a nuclear reactor component in zirconium alloy
EP0937575A1 (en) Composite member and fuel assembly using the same
JP2814981B2 (ja) 燃料集合体
US6690759B1 (en) Zirconium-base alloy and nuclear reactor component comprising the same
EP0745258B1 (en) A nuclear fuel element for a pressurized water reactor and a method for manufacturing the same
JPS6126738A (ja) ジルコニウム基合金
JP2001074872A (ja) 原子炉用ジルコニウム合金の製造方法
JP3501106B2 (ja) 軽水炉用燃料集合体とそれに用いられる部品及び合金並びに製造法
Rudling et al. Impact of manufacturing changes on Zr alloy in-pile performance
Farina et al. Current status of Zirconium alloys for fission cladding
JPH11295460A (ja) 複合部材及びそれを用いた燃料集合体
JPH1048372A (ja) 燃料集合体とそれに用いる燃料チャンネルボックス及びその製造方法