JPH10260211A - 放射電波ノイズ分布測定装置 - Google Patents

放射電波ノイズ分布測定装置

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JPH10260211A
JPH10260211A JP9066040A JP6604097A JPH10260211A JP H10260211 A JPH10260211 A JP H10260211A JP 9066040 A JP9066040 A JP 9066040A JP 6604097 A JP6604097 A JP 6604097A JP H10260211 A JPH10260211 A JP H10260211A
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JP
Japan
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coil
measurement
noise distribution
gradation
matrix
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JP9066040A
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English (en)
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Keisuke Nakamura
桂祐 中村
Tokio Muta
登貴男 牟田
Masatoshi Ogura
正稔 小椋
Naotoshi Kashiwada
尚利 柏田
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は放射電波ノイズ分布測定装置に関し、
放射電波ノイズ分布を均一、かつ正確に測定可能とし、
コイル数を少なくして安価な装置を実現する。 【解決手段】被測定物を載せる非導電性台1と、複数の
コイルを有するコイルブロック31と、非導電性台1及
びコイルブロック31をそれぞれ独立して異なる方向へ
移動させる移動手段と、各コイルからの信号線を切り替
えるコイル切替えスイッチ回路5と、測定制御装置46
と、印刷装置47とを備え、コイルブロック31の各コ
イルを、それぞれ一定の間隔を開けてマトリクス状に配
置した。そして各コイルを、ディザマトリクスの諧調順
に移動させると共に、測定制御装置46からの指示で各
コイルから引き出した信号線を、ディザマトリクスの諧
調順に切り替えることでノイズ分布を測定するように構
成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報処理装置等に
使用されているプリント基板などから放射される放射電
波ノイズの分布状態を測定して紙に印刷する機能を持っ
た放射電波ノイズ分布測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】以下、図面に基づき従来例を説明する。
なお、以下の説明では、X−Y直交座標におけるX軸方
向を「X方向」、Y軸方向を「Y方向」とも記す。ま
た、「放射電波ノイズ分布」を単に「ノイズ分布」とも
記す。
【0003】§1:従来例1の説明・・・図16、図1
7参照 図16は従来例1の説明図(その1)であり、A図はノ
イズ分布測定器の全体図、B図はノイズ分布測定器の断
面図を示す。また、図17は従来例1の説明図(その
2)であり、A図は測定したノイズの分布状態を色分け
印刷した例、B図は色分けの例を示す。
【0004】従来、情報処理装置等に使用されているプ
リント基板から放射された放射電波によるノイズ分布状
態を測定して紙に印刷する機能を持った放射電波ノイズ
分布測定装置が開発されていた。この測定装置は、主に
コンピュータメーカが装置を開発する際に放射電波の少
ないプリント基板を開発するために使用されている。な
お、以下の説明では前記「放射電波ノイズ分布測定装
置」を単に「ノイズ分布測定装置」とも記す。
【0005】前記ノイズ分布測定装置は、非導電性台1
と、m列×n行のX−Yマトリクス状(X,Y:座標
軸)に多数のコイルを密着して並べたコイル部2と、コ
イル切替えスイッチ回路5と、スペクトラムアナライザ
6と、カラープリンタ7と、パーソナルコンピュータ
(以下「パソコン」と記す)8等で構成されている。
【0006】そして、パソコン8には、コイル切替えス
イッチ回路5、スペクトラムアナライザ6、カラープリ
ンタ7をGPIBインターフェースにより接続し、コイ
ル部2の各コイルからの信号線をコイル切替えスイッチ
回路5に接続して切り替えできるようにする。なお、前
記カラープリンタ7はカラーのプロッタで置き換えるこ
とも可能である。
【0007】ノイズ分布の測定時には、非導電性台1の
上に情報処理装置等に使用するプリント板3を被測定物
として載せ、前記プリント板3に搭載した回路を動作状
態にして電波を放射させる。この状態で、パソコン8か
らの指示でコイル切替えスイッチ回路5により各コイル
からの信号線を切り替えながら、放射電波ノイズ分布を
測定する。
【0008】この場合、プリント板3から放射される電
波ノイズを、X−Yマトリクス状に密着して並べた各コ
イルが受信し、各コイルに電圧を誘起させる。この時、
コイル部2の信号線の中からコイル切替えスイッチ回路
5により1つの信号線を選んでスペクトラムアナライザ
6へ入力し、スペクトラムアナライザ6でノイズレベル
を測定する。
【0009】パソコン8は、スペクトラムアナライザ6
で測定した測定データ(ノイズ分布データ)を読み取
り、内部のメモリに格納する。この作業を前記コイル部
2のm列×n行のX−Yマトリクスにおいて繰り返し、
得られたマトリクス状の分布データをカラープリンタ7
へ転送し、カラー印刷して出力する。
【0010】前記のようにして測定したノイズ分布状態
を、例えば、A4紙上に色分け印刷した例を図17のA
図に示す。この場合、色分けの例を図17のB図に示
す。この例では、紺色は〜5dBμV、紫色は5〜10
dBμV、青色は10〜15dBμV、水色は15〜2
0dBμV、緑色は20〜25dBμV、黄色は25〜
30dBμV、オレンジ色は30〜35dBμV、赤色
は35〜dBμVとなっている。
【0011】§2:従来例2の説明・・・図18、図1
9参照 図18は従来例2の説明図(その1)であり、ノイズ分
布測定器全体を示した図である。また、図19は従来例
2の説明図(その2)であり、縦方向(X方向)の断面
図を示す。従来例2は、1列に密着して並べた複数個の
コイルをX方向に移動させることで、従来例1のコイル
部2に使用されていたコイルの数を少なくした例であ
る。
【0012】この例でのノイズ分布測定器は、非導電性
台1と、1列に密着して並べた複数個のコイルからなる
コイル列10と、X方向モータ12と、X方向ベルト1
1と、前記X方向ベルト11を駆動するためのプーリ2
2、ギヤ19等からなる駆動機構と、プリント板3をガ
イドするためのガイド18と、コイル列10に設けたセ
ンサレバー21と、前記センサレバー21を検出するこ
とでコイル列10の前端を検出する第1センサ13と、
コイル切替えスイッチ回路5と、スペクトラムアナライ
ザ6と、プリンタ15と、X方向モータ駆動回路16
と、パソコン8等で構成されている。
【0013】そして、コイル列10をX方向ベルト11
に固着し、X方向ベルト11の移動に伴ってコイル列1
0がX方向に移動するように構成する。また、前記コイ
ル切替えスイッチ回路5、スペクトラムアナライザ6、
プリンタ15、X方向モータ駆動回路16をGPIBイ
ンターフェースによりパソコン8に接続し、前記コイル
列10の各コイルからの信号線をコイル切替えスイッチ
回路5に接続し、コイル切替えスイッチ回路5をスペク
トラムアナライザ6に接続する。更に、第1センサ13
を、コイル列10の前端が検出できるように配置する。
【0014】測定時には、前記非導電性台1の上に電子
部品25等を搭載したプリント板3を載せ、前記プリン
ト板3に搭載した回路を動作状態にして電波を放射させ
る。この状態で、X方向モータ12によりX方向ベルト
11を回転させることでコイル列10をX方向へ移動さ
せながら、パソコン8からの指示でコイル切替えスイッ
チ回路5によりコイル部2の各コイルからの信号線を順
次切り替え、放射電波ノイズ分布を測定する。
【0015】そして、プリント板3から放射される電波
ノイズを、コイル列10の各コイルが受信し、各コイル
に電圧を誘起させる。この時、コイル列10の信号線の
中からコイル切替えスイッチ回路5により1つの信号線
を選んでスペクトラムアナライザ6へ入力し、スペクト
ラムアナライザ6でノイズレベルを測定する。
【0016】パソコン8は、スペクトラムアナライザ6
で測定した測定データ(ノイズ分布データ)を読み取り
内部のメモリに格納する。この作業をX方向の全ての領
域において繰り返し、得られたマトリクス状の分布デー
タをプリンタ15へ転送し、印刷して出力する。
【0017】§3:従来例3の説明 従来例3は、前記従来例2において、コイル列10のコ
イルを1個とし、1個のコイルをX方向、及びY方向へ
移動させながら測定するものである。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】前記のような従来のも
のにおいては、次のような課題があった。 (1) :従来例1では、多数のコイルがX−Yマトリクス
状に密着して配列されており、高価なコイルを多数使用
する必要がある。従って、ノイズ分布測定器が高価にな
る。
【0019】(2) :従来例1ではカラー印刷機能を持っ
たカラープリンタ、或いはカラーのプロッタを用意する
必要があり、高価な装置となる。 (3) :従来例1では、スペクトラムアナライザ6はGP
IPインターフェイスを持つため、放射電波ノイズ分布
測定器全体をGBIPインターフェイスで構成した方が
有利となるが、GBIPインターフェイスを持つカラー
プリンタ、或いはカラーのプロッタは機種が少なく、構
成機器が限定されてしまう。従って、放射電波ノイズ分
布測定器の購入を困難にしていた。
【0020】(4) :従来例1ではノイズレベルの最大値
と最小値の間を等間隔に分割してカラー印刷している。
しかし、このようにすると、最も現れやすいノイズレベ
ル付近の輪郭がクッキリしずらい。
【0021】(5) :従来例2では、1列に並べたコイル
列をX方向に順次移動させながら測定するものである。
しかし、コイルを移動させながら測定を行うと、プリン
ト板から放射されるノイズレベルが時々刻々と変化して
いるため、コイル列の移動に要する時間によって測定開
始直後と、測定終了間際とで時間差がでる。このためノ
イズ分布を正しく測定できなかった。
【0022】(6) :従来例3では、1つのコイルをX方
向、及びY方向に順次移動させながら測定するものであ
る。しかし、コイルを移動させながら測定を行うと、プ
リント板から放射されるノイズレベルが時々刻々と変化
しているため、コイル列の移動に要する時間によって測
定開始直後と、測定終了間際とで時間差がでる。このた
めノイズ分布を正しく測定できなかった。
【0023】本発明は、このような従来の課題を解決
し、プリント板等から放射される放射電波によるノイズ
分布を均一に、かつ正確に測定できるようにすると共
に、コイル数を少なくして安価な測定装置を実現するこ
とを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理説明
図である。本発明は前記の目的を達成するため、次のよ
うに構成した。 (1) :被測定物(例えば、プリント板3)を載せる非導
電性台1と、複数のコイルを有するコイルブロック31
と、非導電性台1及びコイルブロック31をそれぞれ独
立して異なる方向へ移動させる移動手段(X方向モータ
12、X方向モータ駆動回路16、Y方向モータ34、
Y方向モータ駆動回路36、測定制御装置46の一部)
と、前記各コイルから引き出した信号線を切り替えるコ
イル切替え手段(コイル切替えスイッチ回路5、及び測
定制御装置46の一部)と、測定制御を行うと共に、コ
イル切替え手段を介して各コイルからの信号を取り込
み、測定データの処理を行う測定制御装置46と、測定
結果を印刷する印刷装置47とを備えた放射電波ノイズ
分布測定装置において、前記コイルブロック31の各コ
イルを、それぞれ一定の間隔を開けて、マトリクス状に
配置した。
【0025】(2) :前記放射電波ノイズ分布測定装置に
おいて、移動手段は、コイルブロック31の各コイル
を、ディザマトリクス(Dither Matrix )の諧調(階
調)順に移動させるディザマトリクス移動手段を備えて
いる。
【0026】(3) :前記放射電波ノイズ分布測定装置に
おいて、コイル切替え手段は、測定制御装置46からの
指示により、各コイルから引き出した信号線を、ディザ
マトリクスの諧調順に切り替えるディザマトリクス切り
替え手段を備えている。
【0027】(4) :被測定物を載せる非導電性台1と、
複数のコイルを有するコイルブロック31と、前記各コ
イルから引き出した信号線を切り替えるコイル切替え手
段と、測定制御を行うと共に、コイル切替え手段を介し
て各コイルからの信号を取り込み、測定データの処理を
行う測定制御装置46と、印刷装置47とを備えた放射
電波ノイズ分布測定装置において、測定制御装置46
は、測定したノイズ分布データの1画素を、任意サイズ
のマトリクスの面積諧調によって表現し、前記印刷装置
47でモノクロ印刷させる面積諧調制御手段を備えてい
る。
【0028】(5) :前記(4) の放射電波ノイズ分布測定
装置において、面積諧調制御手段は、ノイズ分布データ
の1画素を面積諧調で表現する場合、ノイズレベルの最
も現れ易い中央付近の数値を細かく区切って諧調値を決
定することにより、中間調を強調して、ノイズ分布の輪
郭を明確にする中間調強調手段を備えている。
【0029】(作用)本発明の作用を、図1に基づいて
説明する。 (1) :測定制御装置46は、コイル切替えスイッチ回路
5を制御し、コイル切替えスイッチ回路5がn個のコイ
ルから引き出した信号線の中からディザマトリクスの諧
調順に1つを選択して切り替える。そして、選択された
1つのコイルからの信号線の信号を測定制御装置46へ
入力する。また、測定制御装置46は、予め指定されて
いる周波数ポイントにおけるノイズレベルを測定し、内
部メモリに測定値を格納する。
【0030】この時、測定制御装置46は、X方向モー
タ駆動回路16と、Y方向モータ駆動回路36を制御
し、コイルブロック31をディザマトリクスの諧調順に
移動させる。この作業を繰り返しながら、ノイズ分布の
測定を行い、全ての位置に移動させて測定が完了した
ら、ノイズ分布測定を完了する。前記のようにしてノイ
ズ分布の測定を完了したら、測定制御装置46では、内
部のメモリに格納した測定データを、印刷装置47へ送
信し、印刷装置47で印刷して出力する。
【0031】(2) :また、前記測定処理において、前記
面積諧調制御手段は、測定したノイズ分布の1画素を、
任意サイズのマトリクスの面積諧調によって表現し、印
刷装置47でモノクロ印刷させる。この場合、更に、前
記中間調強調手段は、ノイズ分布の1画素を面積諧調で
表現する場合、ノイズレベルの最も現れ易い中央付近の
数値を細かく区切って諧調値を決定することにより、中
間調を強調して、ノイズ分布の輪郭を明確にする。
【0032】以上のようにして、放射電波ノイズ分布を
均一に、かつ正確に測定することが可能となる。また、
コイルブロック31のコイルは一定間隔を開けてマトリ
クス状に配列されているので、従来の装置に比べて、コ
イル数を少なくすることができるから、安価な測定装置
を実現することが可能である。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、発明の実施の形態を図面に
基づいて詳細に説明する。なお、以下の説明では「放射
電波ノイズ分布測定装置」を、単に「ノイズ分布測定装
置」とも記し、X−Y直交座標におけるX軸方向を「X
方向」、Y軸方向を「Y方向」と記す。
【0034】(実施の形態1の説明) §1:ノイズ分布測定装置の説明・・・図2〜図4参照 図2は測定装置例1の全体図、図3は図2の縦方向断面
図、図4は図2の横方向断面図である。図示のように、
ノイズ分布測定装置には、非導電性台1と、コイルブロ
ック31と、X方向モータ12と、X方向ベルト11
と、前記X方向ベルト11を駆動するためのプーリ2
2、ギヤ19等からなる駆動機構と、Y方向モータ34
と、Y方向ベルト35と、前記Y方向ベルト35を駆動
するためのプーリ22、ギヤ19等からなる駆動機構
と、第1センサ13と、第2センサ33等の機構部が設
けてある。
【0035】また、コイル切替えスイッチ回路5と、ス
ペクトラムアナライザ6と、X方向モータ駆動回路16
と、Y方向モータ駆動回路36と、パソコン8と、カラ
ープリンタ7等が設けてある。以下、前記各部について
説明する。
【0036】(1) :前記コイルブロック31は、複数の
コイルが一定間隔を開けてマトリクス状に配列されてお
り、固定部材38によりX方向ベルト11に固着されて
いる。そして、X方向ベルト11が回転すると、その回
転に応じてコイルブロック31がX方向(+X方向、−
X方向)の任意の位置に移動できるようになっている。
また、コイルブロック31にはセンサレバー21が設け
てあり、このセンサレバー21を第1センサ13により
検出できるようになっている。
【0037】この場合、第1センサ13は発光部と受光
部からなる光センサで構成され、前記発光部と受光部の
間にセンサレバー21が入ると、第1センサ13がオン
になり、発光部と受光部の間にセンサレバー21が入っ
ていない時は第1センサ13がオフになっている。そし
て、前記第1センサ13の検出信号はX方向モータ駆動
回路16へ送られ、X方向モータ12の駆動制御に利用
される。
【0038】なお、前記第1センサ13ではコイルブロ
ック31の前端がX−Y座標の原点0に来た時オンにな
るように設定してある。この場合の原点位置はコイルブ
ロック31のX方向のホームポジションとなっている。
【0039】(2) :前記非導電性台1にはガイド18が
設けてあり、このガイド18によって非導電性台1上に
載せたプリント板3をガイドするように構成されてい
る。また、前記非導電性台1の両側にはレール30が設
けてあり、このレール30に沿って非導電性台1をY方
向へ移動できる(Y方向に非導電性台1が滑る)ように
なっている。
【0040】(3) :非導電性台1は固定部材38により
Y方向ベルト35に固着されており、Y方向ベルト35
が回転すると、その回転に応じて非導電性台1がY方向
(+Y方向、−Y方向)の任意の位置に移動できるよう
になっている。また、非導電性台1にはセンサレバー3
9が設けてあり、このセンサレバー39を第2センサ3
3により検出できるようになっている。
【0041】この場合、第2センサ33は発光部と受光
部からなる光センサで構成され、前記発光部と受光部の
間にセンサレバー39が入ると、第2センサ33がオン
になり、発光部と受光部の間にセンサレバー39が入っ
ていない時は第2センサ33がオフになっている。そし
て、前記第2センサ33の検出信号はY方向モータ駆動
回路36へ送られ、Y方向モータ34の駆動制御に利用
される。
【0042】なお、前記第2センサ33は、例えば、非
導電性台1の左端がX−Y座標の原点0に来た時オンに
なるように設定してある。この場合の原点位置は非導電
性台1のY方向のホームポジションとなっている。
【0043】(4) :X方向モータ12はX方向モータ駆
動回路16により駆動されて回転し、その動力をギヤ1
9を介してプーリ22に伝達し、X方向ベルト11を回
転させる。このX方向ベルト11の回転によりコイルブ
ロック31をX方向の任意の位置に移動させることが可
能である。そして、測定開始時には、コイルブロック3
1の前端をX−Y座標上の原点位置(ホームポジショ
ン)へ移動させるが、この状態で、第1センサ13がコ
イルブロック31の前端に設けたセンサレバー21を検
出してオンになるように構成されている。
【0044】(5) :Y方向モータ34はY方向モータ駆
動回路36により駆動されて回転し、その動力をギヤ1
9を介してプーリ22に伝達し、Y方向ベルト35を回
転させる。このY方向ベルト35の回転により非導電性
台1をY方向(+Y方向、−Y方向)の任意の位置に移
動させることが可能である。そして、測定開始時には、
非導電性台1の左端をX−Y座標上の原点位置(ホーム
ポジション)へ移動させるが、この状態で、第2センサ
33が非導電性台1の左端に設けたセンサレバー39を
検出してオンになるように構成されている。
【0045】(6) :前記コイル切替えスイッチ回路5、
スペクトラムアナライザ6、カラープリンタ7、X方向
モータ駆動回路16、Y方向モータ駆動回路36をGP
IBインターフェースを介してパソコン8に接続し、前
記コイルブロック31の各コイルから引き出した信号線
をコイル切替えスイッチ回路5に接続し、コイル切替え
スイッチ回路5をスペクトラムアナライザ6に接続す
る。
【0046】そして、パソコン8は、前記コイル切替え
スイッチ回路5、スペクトラムアナライザ6、カラープ
リンタ7、X方向モータ駆動回路16、Y方向モータ駆
動回路36等をGPIBインターフェースにより制御す
るようになっている。
【0047】§2:コイルブロックの説明・・・図5、
図6参照 図5はコイルブロックの説明図(その1)であり、A図
はコイルブロックの配置構成、B図はコイルブロックの
移動順序を示す。また、図6はコイルブロックの説明図
(その2)であり、C図はコイル切替え順序を示す。
【0048】前記コイルブロック31は、図5のA図に
示したように、複数のコイル43をマトリクス状に配列
したものを使用する。この場合、多数のコイル43を密
着させて配列するのではなく、一定の間隔でコイル43
を配置する。前記一定間隔として、この例では縦4×横
4(縦方向がコイル4個分のスペースで、横方向がコイ
ル4個分のスペース)のマトリクスとする。すなわち、
縦4×横4のマトリクスに対し、1個のコイル43を配
置する。
【0049】前記のように、コイルブロック31にはコ
イルを複数個使用し、これを図5のA図のように一定間
隔を開けてマトリクス状に配置する。そして測定時に
は、コイルブロック31の各コイル43をディザマトリ
クス(Dither Matrix )の諧調順(階調順)に移動させ
ることによりノイズ分布の測定を行う。この場合、時間
差によるノイズレベル変化が多少残るのは仕方がない
が、全体のノイズ分布を均一に、かつ正確に測定できる
と共に、従来例1に比べてコイル数を大幅に削減してノ
イズ分布測定装置のコストダウンを可能にする。
【0050】コイルブロック31の移動順序としては、
前記のようにディザマトリクス(Dither Matrix )の諧
調順(階調順)に移動させるが、この移動順序は、例え
ば、図5のB図のようになる。前記図において、それぞ
れ4×4のマトリクス毎に、図示の順序(数字の1から
始まり、数字の16まで)で移動させる。
【0051】また、コイルブロック31の複数のコイル
43はコイル切替えスイッチ回路5により1つのずつ切
り替えられ、順番に測定されるが、この場合のコイル切
り替え順序は図6のC図に示した通りである。すなわ
ち、図6のC図に示した数字(1〜8)は、コイル43
の切り替え順序を示している。この場合、ディザマトリ
クス(Dither Matrix )の諧調順に切り替えを行う。
【0052】この場合、ディザマトリクス(Dither Mat
rix )は、ディザ法(Dither Method )による画像処理
に適用されるマトリクスであり、従来から一般的に使用
されているものなので詳細な説明は省略する。なお、前
記ディザ法は、諧調性を持っている多値画像を2値デー
タによって擬似的に表現する方法である。
【0053】§3:測定動作の説明 前記ノイズ分布測定装置による測定動作は次の通りであ
る。パソコン8は、コイル切替えスイッチ回路5をGB
IPインターフェイスによって制御し、コイル切替えス
イッチ回路5がn個のコイル43の中から図6に示した
コイル切替え順序(ディザマトリクスの諧調順)に従っ
て1つずつ選択して切り替える。そして、前記のように
して選択された1つのコイル43からの信号をスペクト
ラムアナライザ6へ入力する。パソコン8は、GBIP
インターフェイスによってスペクトラムアナライザ6を
制御し、予め指定されている周波数ポイントにおけるノ
イズレベルを測定し、パソコン8の内部メモリに測定値
を格納する。
【0054】この時、パソコン8は、X方向モータ駆動
回路16と、Y方向モータ駆動回路36をGBIPイン
ターフェイスによって制御し、コイルブロック31をX
−Y座標上の所定の位置へ移動させる。この移動は、図
5のB図に示した順序で移動させる(ディザマトリクス
の諧調順に移動させる)。この作業を繰り返しながら、
ノイズ分布の測定を行い、全ての位置に移動させて測定
が完了したら、ノイズ分布測定を完了する。
【0055】前記のようにしてノイズ分布の測定を完了
したら、パソコン8では、内部のメモリに格納した測定
データ(マトリクスデータ)を、例えば、前記従来例の
ように色分けし、カラープリンタ7へ転送して印刷す
る。なお、前記印刷はカラーのプロッタで出力しても良
い。また、前記の例では4×4のディザマトリクスの例
について説明したが、このような例に限らず、他の任意
のマトリクス(例えば、m×nのマトリクス)で実施可
能である。
【0056】§4:フローチャートによる処理の説明・
・・図7、図8参照 図7は測定例1の処理フローチャート(その1)、図8
は測定例1の処理フローチャート(その2)である。以
下、図7、図8に基づいてノイズ分布測定装置による測
定例1の処理を説明する。なお、S1〜S24は各処理
ステップを示す。
【0057】(1) :一般的な説明 以下の説明では、X方向、Y方向はそれぞれX−Y直交
座標系におけるX軸方向、及びY軸方向であり、前方向
はX軸上の原点0方向、左方向はY軸上の原点0方向で
ある。そして、X−Y座標上の原点0に、コイルブロッ
ク31の前端と非導電性台1の左端を位置づけした場
合、コイルブロック31及び非導電性台1をホームポジ
ション(基準位置)に位置づけしたことにする。
【0058】(2) :最初の処理は、コイルブロック31
をX方向のホームポジションに位置づけする処理であ
る。測定処理が開始されると、パソコン8からの指示に
よりX方向モータ駆動回路16がX方向モータ12を回
転させ、ギヤ19、及びプーリ22を介してX方向ベル
ト11を回転させる。そして、X方向ベルト11に固着
されたコイルブロック31を前方向へ移動させる。この
時、第1センサ13によりコイルブロック31の前端検
知を行う(S1)。
【0059】この場合、第1センサ13の発光部と受光
部の間にコイルブロック31の前端に設けたセンサレバ
ー21が挿入されると、第1センサ13がオンになり
(S2)、コイルブロック31の前端を検知する。この
前端検知制御において、X方向モータ駆動回路16は、
第1センサ13からの検知信号を入力してX方向モータ
12を駆動し、第1センサ13がオンになっていない場
合は、更に前方向にX方向モータ12を回転させ(S1
0)、前端検知を継続して行う。
【0060】このようにして、第1センサ13がオンに
なると、X方向モータ駆動回路16はX方向モータ12
を停止させる(S3)。この処理で、コイルブロック3
1の前端がX方向の基準位置(ホームポジション)に位
置づけされる。
【0061】(2) :次の処理は、非導電性台1をホーム
ポジションに位置づけする処理である。前記S3の処理
終了後、パソコン8からの指示によりY方向モータ駆動
回路36がY方向モータ34を回転させ、ギヤ19、及
びプーリ22を介してY方向ベルト35を回転させる。
そして、前記Y方向ベルト35に固着された非導電性台
1を左方向へ移動させる。この時、第2センサ33によ
り非導電性台1の左端検知を行う(S4)。
【0062】この場合、第2センサ33の発光部と受光
部の間に非導電性台1の左端に設けたセンサレバー39
が挿入されると、第2センサ33がオンになり(S
5)、非導電性台1の左端を検知する。前記の左端検知
制御において、Y方向モータ駆動回路36は、第2セン
サ33からの検知信号を入力してY方向モータ34を駆
動し、第2センサ33がオンになっていない場合は、更
に左方向にY方向モータ34を回転させ(S11)、左
端検知を継続して行う(S4)。
【0063】このようにして、第2センサ33がオンに
なると(S5)、Y方向モータ駆動回路36はY方向モ
ータ34を停止させる(S6)。この処理で、非導電性
台1の左端がY方向の基準位置(ホームポジション)に
位置づけされる。
【0064】(3) :前記S6の処理が終了すると、パソ
コン8の指示により、X方向モータ駆動回路16、及び
Y方向モータ駆動回路36がX方向モータ12、及びY
方向モータ34を回転させることにより、コイルブロッ
ク31、及び非導電性台1をX−Y座標上で,ディザマ
トリクスの諧調順に移動させながらノイズ分布の測定を
行う。
【0065】この処理では、先ず、パソコン8が、内部
メモリに設定されているコイルブロック31の移動順序
をクリアし(S7)、コイル切替えポイントのカウンタ
をクリアする(S8)。この時前記カウンタにN=1に
初期設定する。また、パソコン8はスペクトラムアナラ
イザ6に対し、周波数をセットする(S9)。
【0066】次に、コイル切替えスイッチ回路5は、パ
ソコン8の指示により、コイルブロック31の中から切
り替えポイントの信号を取り出してスペクトラムアナラ
イザ6に入力し(S12)、スペクトラムアナライザ6
でコイルの電界強度を測定する(S13)。そして、ス
ペクトラムアナライザ6の測定値をパソコン8が読み取
り(S14)、読み取った測定値(ノイズレベル値)を
パソコン8内のマトリクスメモリ(CX,CY)にセー
ブする(S15)。
【0067】前記S15の処理が終了すると、パソコン
8では、コイルの切り替えポイントNをカウントアップ
(N=N+1)し(S16)、N>Nmax(Nma
x:Nの最大値)の条件を満たしているか否かを判断す
る(S17)。その結果、前記条件を満たしていない場
合は、Nの位置のコイル切替えポイント(図6のコイル
切替え順序)をセットし(S18)、前記S12の処理
から繰り返して行う。
【0068】しかし、前記条件を満たしている場合は、
コイル切替えポイントをクリア(N=0)し(S1
9)、コイルブロック31の移動順序(図5のB図参
照)Cをカウントアップ(C=C+1)する(S2
0)。そして、C>Cmax(Cmax:Cの最大値)
の条件を満たしているか否かを判断する(S21)。そ
の結果、前記条件を満たしていない場合は、図5のB図
に示したコイルブロック31の移動順序から、前記Cに
相当するX座標を読み出してX方向モータ12を駆動す
る(S23)。
【0069】その後、前記図5のB図に示したコイルブ
ロック31の移動順序から、前記Cに相当するY座標を
読みだしてY方向モータ34を駆動し(S24)、前記
S12の処理から繰り返して行う。また、前記S21の
処理で、前記条件を満たしている場合、パソコン8は、
内部のマトリクスメモリ(CX,CY)のデータをカラ
ープリンタ7へ転送し、カラープリンタ7でカラー印刷
して出力する(S22)。
【0070】(実施の形態2の説明) §1:ノイズ分布測定装置の説明・・・図9参照 図9は測定装置例2の全体図である。この例は、前記印
刷装置をモノクロプリンタで構成し、パソコンでの測定
処理を変えることにより、測定結果の1画素を面積階調
によって表現した例である。
【0071】図示のように、ノイズ分布測定装置には、
非導電性台1と、コイルブロック31と、X方向モータ
12と、X方向ベルト11と、前記X方向ベルト11を
駆動するための駆動機構と、Y方向モータ34と、Y方
向ベルト35と、前記Y方向ベルト35を駆動するため
の駆動機構と、第1センサ13と、第2センサ33等の
機構部が設けてある。
【0072】また、コイル切替えスイッチ回路5と、ス
ペクトラムアナライザ6と、X方向モータ駆動回路16
と、Y方向モータ駆動回路36と、パソコン8と、モノ
クロプリンタ45等が設けてある。なお、他の構成と、
パソコン8に測定データを取り込むまでの処理は実施の
形態1と同じである。
【0073】§2:測定処理の説明・・・図10〜図1
3参照 図10は面積諧調処理説明図1であり、A図は1画素の
17諧調テーブル(0〜16)を示した図(4×4マト
リクスの例)、B図は諧調値(DV値)による1画素の
表現例(DV値=0〜16)である。また、図11は面
積諧調処理説明図2であり、A図はノイズレベル範囲を
拡げた諧調分けの例、B図はノイズレベルを細かく諧調
分けした例である。更に、図12はノイズ分布状態印刷
例(拡大図)、図13は面積諧調処理説明図3である。
【0074】(1) :各図の詳細な説明 :図10のA図の例は、測定データ(ノイズ分布デー
タ)の1画素を縦4×横4のマトリクスとし、この1画
素を17諧調で表現した例である。図では0〜16の1
7諧調で表現している。
【0075】:図10のB図の例は、諧調値をDV値
とし、このDV値を面積により表現した例である。この
場合、1画素を4×4のマトリクスで表し、前記マトリ
クスの各要素をそれぞれDV値に応じて白、或いは黒の
枡目で表現する。この例によれば、次のように表現され
る。
【0076】すなわち、DV値=0では4×4のマトリ
クス全てが白の枡目であり、DV値=1では4×4のマ
トリクス1つだけが黒の枡目で、残りの全ての枡目が白
である。また、DV値=2では4×4のマトリクス2つ
が黒の枡目で、残りの全ての枡目が白であり、DV値=
3では4×4のマトリクス3つが黒の枡目で、残りの全
ての枡目が白である。以降同様にして、DV値=16で
は4×4のマトリクス全てが黒の枡目である。このよう
にして、諧調値に応じた面積により表現する例である。
【0077】:図11のA図に示した例は、測定した
ノイズレベル範囲を拡げた諧調分けの例であり、ノイズ
レベルと、幅と、DV値のデータ例を示している。この
例では、ノイズレベルを、「〜−10dBμV」の範囲
から「65〜 dBμV」の範囲に拡大しており、ノ
イズレベルの幅は全て5dBμVとしている。また、D
V値は0〜16の範囲である。
【0078】:図11のB図はノイズレベルを細かく
諧調分けした例であり、ノイズレベルと、幅と、DV値
のデータ例を示している。この例では、ノイズレベル
を、「〜3dBμV」の範囲から「48〜 dBμ
V」の範囲に狭くし、ノイズレベルの幅を全て3dBμ
Vに細かくしている。また、DV値は0〜16の範囲で
ある。
【0079】:図13のA図はノイズレベルの中間調
を強調した例であり、ノイズレベルと、幅と、DV値の
データ例を示している。この例では、ノイズレベルを、
「〜−8dBμV」の範囲から「63〜 dBμV」
の範囲とし、ノイズレベルの幅を可変幅として中間調を
強調している。また、DV値は0〜16の範囲である。
【0080】例えば、中間調であるノイズレベル「27
〜28dBμV」では、ノイズレベルの幅は「1dBμ
V」と最も狭くし、前記ノイズレベルから離れるに従っ
て幅を広くしている。このようにして中間調を強調して
いる。
【0081】(2) :面積諧調処理の説明 この例では、前記のようにしてパソコン8に取り込んだ
測定データ(ノイズレベルデータ)は、パソコン8の内
部に設けたメモリに格納される。そして、前記メモリに
格納されたノイズデータを1つずつ読みだして、図11
のA図、B図に示したように、ノイズレベルによって諧
調値(DV値)を決定する。
【0082】前記DV値によって1画素の諧調を表すマ
トリクスは図11のA図と図11のB図のように与えら
れ、4m×4nの面積諧調のマトリクスデータを作成
し、パソコン8の内部に設けたメモリに格納する。図1
1のA図はノイズレベル範囲を拡げた諧調分けの例であ
り、図11のB図はノイズレベルを細かく諧調分けした
例である。
【0083】パソコン8は、内部のメモリから4m×4
nの面積諧調のマトリクスデータを読み出し、モノクロ
プリンタ45へ転送し、モノクロプリンタ45によりモ
ノクロ印刷して出力する。この場合の印刷例の拡大図を
図12に示す。
【0084】(3) :別の面積諧調処理の説明 この例は、前記面積諧調処理おいて、1画素を面積諧調
によって表現する際に、最も現れ易いノイズレベル付近
を細かく分割することにより、中間調を強調して表現し
た例である。この処理を行うことにより、最も現れ易い
ノイズレベル付近の微妙な輪郭をクッキリ表現すること
ができる。この処理では図13に示したように、ノイズ
レベルを分割してDV値を決定する際に、ノイズレベル
を等分割するのではなく、現れ易いノイズレベル付近を
細かく分割し、そこから離れるにつれて荒く分割してD
V値を決定する。前記図12は面積諧調処理による印刷
例の拡大図であるが、本処理により中間調が強調されて
輪郭がクッキリした画像が得られた。
【0085】§3:フローチャートによる処理の説明・
・・図14、図15参照 図14は測定例2の処理フローチャート(その1)、図
15は測定例2の処理フローチャート(その2)であ
る。以下、図14、図15に基づいて面積諧調による処
理例を説明する。なお、S31〜S58は各処理ステッ
プを示す。また、この処理では、パソコン8がスペクト
ラムアナライザ6から測定データを読み出して内部のマ
トリクスメモリに格納するまでの処理は実施の形態1と
同じなので説明は省略する。
【0086】パソコン8では、スペクトラムアナライザ
6からの読み出しポイントをクリア(CX=0、CY=
0)し(S31)、諧調値DVの書き込みポイントをク
リア(DX=0、DY=0)する(S32)。次にパソ
コン8は内部のマトリクスメモリ(CX,CY)に格納
されているノイズ値(ノイズレベルの値)を読みだし
(S33)、その値に応じた諧調値DVを決定する。
【0087】この場合、例えば、図11のB図に示した
例(ノイズレベルを細かく諧調分けした例)では、次の
ような処理でDV値を決定する。すなわち、マトリクス
メモリ(CX,CY)から読みだしたノイズレベルが、
ノイズレベル<3の条件を満たしていれば(S34)、
DV=0と決定し(S38)、ノイズレベル<3の条件
を満たさず、ノイズレベル<6の条件を満たしていれば
(S35)、DV=1と決定し(S39)、ノイズレベ
ル<6の条件を満たさず、ノイズレベル<9の条件を満
たしていれば(S36)、DV=2と決定する(S4
0)。
【0088】以降同様にして、ノイズレベル<48の条
件を満たしていれば(S37)、DV=15と決定し
(S41)、ノイズレベル<48の条件を満たしていな
ければ、DV=16と決定する(S42)。前記のよう
にして決定したDV値をマトリクスメモリ(DV,D
Y)に書き込む(S43)。
【0089】その後、パソコン8は、前記マトリクスメ
モリのX座標をカウントアップ(CX=CX+1、DX
=CX)する(S44)。そして、前記CX>Xmax
(Xmax:CXの最大値)の条件を満たしているか否
かを判断し(S45)、前記条件を満たしていなければ
前記S33の処理から繰り返して行う。また、前記条件
を満たしていれば、マトリクスメモリのX座標をクリア
(CX=0、DX=0)する(S46)。
【0090】次に、パソコン8は、マトリクスメモリの
Y座標をカウントアップ(CY=CY+1、DY=C
Y)する(S47)。そして、前記CY>Ymax(Y
max:CYの最大値)の条件を満たしているか否かを
判断し(S48)、前記条件を満たしていなければ前記
S33の処理から繰り返して行う。また、前記条件を満
たしていれば、諧調値DVの読み出しポイントをクリア
(DX=0、DY=0)する(S49)。
【0091】前記処理が終了するとパソコン8は、マト
リクスメモリ(DX,DY)の値DVを読みだす(S5
0)。また、DVの値(0〜16)に対応する諧調のマ
トリクステーブルを読みだす(S51)。そしてパソコ
ン8からモノクロプリンタ45、またはモノクロプロッ
タに対して、前記マトリクステーブルの印刷データを送
信する(S52)。モノクロプリンタ45、或いはモノ
クロプロッタは、受信したデータを印刷する(S5
3)。
【0092】次に、パソコン8は、諧調値DVのX座標
をカウントアップ(DX=DX+1)し(S54)、D
X>Xmax(Xmax:DX最大値)の条件を満たし
ているか否かを判断する(S55)。その結果、前記条
件を満たしていなければ、前記S50の処理から繰り返
して行う。
【0093】しかし、前記条件を満たしていた場合、パ
ソコン8は、諧調値DVのX座標をクリア(DX=0)
し(S56)、諧調値DVのY座標をカウントアップ
(DY=DY+1)し(S57)、DY>Tmax(Y
max:DYの最大値)の条件を満たしているか否かを
判断する(S58)。その結果、前記条件を満たしてい
なければ、前記S50の処理から繰り返して行い、前記
条件を満たしていれば、全ての処理を終了する。
【0094】(他の実施の形態)以上実施の形態につい
て説明したが、本発明は次のようにしても実施可能であ
る。
【0095】(1) :前記パソコン8の代わりに、他の任
意のコンピュータを使用しても実施可能である。 (2) :前記ディザマトリクスは4×4に限らず、縦M×
横Nの任意のマトリクスを使用しても、前記の例と同様
にして実現可能である。
【0096】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば次
のような効果がある。 (1) :プリント板等から放射される放射電波によるノイ
ズ分布を均一に、かつ正確に測定することができる。ま
た、従来例のようにコイルを密着して配置しないので、
コイル数を少なくして安価な測定装置を実現することが
可能になる。
【0097】(2) :コイルブロックをディザマトリクス
の諧調順に移動させると共に、各コイルから引き出した
信号線を、ディザマトリクスの諧調順に切り替えながら
ノイブ分布を測定するので、測定開始直後と測定終了間
際とで時間差があっても、その影響を極めて少なくする
ことが可能である。従って、ノイズ分布を均一、かつ正
しく測定することが可能になる。
【0098】(3) :1画素を面積諧調によって表現する
ことにより、印刷はモノクロ印刷装置を使用できるか
ら、構成機器のコストを低減することが可能になる。前
記効果の他、各請求項に対応して次のような効果があ
る。
【0099】(4) :請求項1では、コイルブロックの各
コイルを、それぞれ一定の間隔を開けてマトリクス状に
配置した。従って、コイル数を少なくして安価な測定装
置を実現することが可能である。
【0100】(5) :請求項2では、コイルブロックの各
コイルを、ディザマトリクスの諧調順に移動させるディ
ザマトリクス移動手段を備えている。従って、放射電波
ノイズ分布を均一、かつ正確に測定できる。
【0101】(6) :請求項3では、前記コイル切替え手
段は、測定制御装置からの指示により、各コイルから引
き出した信号線をディザマトリクスの諧調順に切り替え
るディザマトリクス切り替え手段を備えている。従っ
て、放射電波ノイズ分布を均一に測定できる。
【0102】(7) :請求項4では、測定制御装置は測定
したノイズ分布データの1画素を、任意サイズのマトリ
クスの面積諧調によって表現し、前記印刷装置でモノク
ロ印刷させる面積諧調制御手段を備えている。従って、
印刷装置としてモノクロ印刷装置を使用できるため、購
入する測定機器が限定されてしまうことがなくなり、機
器構成のコスト低減を図ることができる。
【0103】(8) :請求項5では、ノイズ分布データの
1画素を面積諧調で表現する場合、ノイズレベルの最も
現れ易い中央付近の数値を細かく区切って諧調値を決定
することにより、中間調を強調して、ノイズ分布の輪郭
を明確にする中間調強調手段を備えている。従って、中
間調が強調されて輪郭がクッキリした画像が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】実施の形態における測定装置例1の全体図であ
る。
【図3】図2の縦方向断面図である。
【図4】図2の横方向断面図である。
【図5】実施の形態におけるコイルブロックの説明図
(その1)である。
【図6】実施の形態におけるコイルブロックの説明図
(その2)である。
【図7】実施の形態における測定例1の処理フローチャ
ート(その1)である。
【図8】実施の形態における測定例1の処理フローチャ
ート(その2)である。
【図9】実施の形態における測定装置例2の全体図であ
る。
【図10】実施の形態における面積諧調処理説明図1で
ある。
【図11】実施の形態における面積諧調処理説明図2で
ある。
【図12】実施の形態におけるノイズ分布状態印刷例
(拡大図)である。
【図13】実施の形態における面積諧調処理説明図3で
ある。
【図14】実施の形態における測定例2の処理フローチ
ャート(その1)である。
【図15】実施の形態における測定例2の処理フローチ
ャート(その2)である。
【図16】従来例1の説明図(その1)である。
【図17】従来例1の説明図(その2)である。
【図18】従来例2の説明図(その1)である。
【図19】従来例2の説明図(その2)である。
【符号の説明】
1 非導電性台 3 プリント板 5 コイル切替えスイッチ回路 6 スペクトラムアナライザ 7 カラープリンタ 8 パソコン 11 X方向ベルト 12 X方向モータ 13 第1センサ 16 X方向モータ駆動回路 31 コイルブロック 33 第2センサ 34 Y方向モータ 35 Y方向ベルト 36 Y方向モータ駆動回路 45 モノクロプリンタ 46 測定制御装置 47 印刷装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小椋 正稔 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 柏田 尚利 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被測定物を載せる非導電性台と、複数のコ
    イルを有するコイルブロックと、前記非導電性台及びコ
    イルブロックをそれぞれ独立して異なる方向へ移動させ
    る移動手段と、前記各コイルから引き出した信号線を切
    り替えるコイル切替え手段と、測定制御を行うと共に、
    前記コイル切替え手段を介して各コイルからの信号を取
    り込み、測定データの処理を行う測定制御装置と、測定
    結果を印刷する印刷装置とを備えた放射電波ノイズ分布
    測定装置において、 前記コイルブロックの各コイルを、それぞれ一定の間隔
    を開けてマトリクス状に配置したことを特徴とする放射
    電波ノイズ分布測定装置。
  2. 【請求項2】前記移動手段は、コイルブロックの各コイ
    ルを、ディザマトリクスの諧調順に移動させるディザマ
    トリクス移動手段を備えていることを特徴とした請求項
    1記載の放射電波ノイズ分布測定装置。
  3. 【請求項3】前記コイル切替え手段は、測定制御装置か
    らの指示により、前記各コイルから引き出した信号線
    を、ディザマトリクスの諧調順に切り替えるディザマト
    リクス切り替え手段を備えていることを特徴とした請求
    項2記載の放射電波ノイズ分布測定装置。
  4. 【請求項4】被測定物を載せる非導電性台と、複数のコ
    イルを有するコイルブロックと、前記各コイルから引き
    出した信号線を切り替えるコイル切替え手段と、測定制
    御を行うと共に、前記コイル切替え手段を介して各コイ
    ルからの信号を取り込み、測定データの処理を行う測定
    制御装置と、モノクロ印刷機能を有する印刷装置とを備
    えた放射電波ノイズ分布測定装置において、 前記測定制御装置は、測定したノイズ分布データの1画
    素を、任意サイズのマトリクスの面積諧調によって表現
    し、前記印刷装置でモノクロ印刷させる面積諧調制御手
    段を備えていることを特徴とする放射電波ノイズ分布測
    定装置。
  5. 【請求項5】面積諧調制御手段は、ノイズ分布データの
    1画素を面積諧調で表現する場合、ノイズレベルの最も
    現れ易い中央付近の数値を細かく区切って諧調値を決定
    することにより、中間調を強調して、ノイズ分布の輪郭
    を明確にする中間調強調手段を備えていることを特徴と
    した請求項4記載の放射電波ノイズ分布測定装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017040550A (ja) * 2015-08-19 2017-02-23 東京瓦斯株式会社 電磁波測定用アンテナポジショナ
JP2017508985A (ja) * 2014-01-30 2017-03-30 イーエムスキャン コーポレイション 被試験電子デバイスから放射される電磁場の高分解能空間走査のためのスキャナシステム及び方法

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Effective date: 20030520