JPH1026006A - 一重車室蒸気タービン - Google Patents

一重車室蒸気タービン

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JPH1026006A
JPH1026006A JP17905596A JP17905596A JPH1026006A JP H1026006 A JPH1026006 A JP H1026006A JP 17905596 A JP17905596 A JP 17905596A JP 17905596 A JP17905596 A JP 17905596A JP H1026006 A JPH1026006 A JP H1026006A
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JP
Japan
Prior art keywords
flange
steam
casing
steam turbine
bolt
Prior art date
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Pending
Application number
JP17905596A
Other languages
English (en)
Inventor
Takuji Fujikawa
卓爾 藤川
Katsuhiko Takita
勝彦 田北
Takeshi Ando
健 安東
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPH1026006A publication Critical patent/JPH1026006A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 蒸気タービンの車室は、製作、メインテナン
ス等をより経済的にするという観点から、二重車室から
一重車室へと変りつつあるが、従来の一重車室のものは
フランジ継ぎ手面での熱応力が全継ぎ手面に亘って均一
でないことから、部分的に空間ができ、蒸気漏れ等が起
ることがある。本発明はこのような不具合を解消し、蒸
気漏れのない安全、確実な一重車室を提供することを課
題とする。 【解決手段】 蒸気タービン車室の水平継ぎ手フランジ
面の内側に可撓性を有する気密保持部を形成し、フラン
ジ面と、気密保持部とを、前者はフランジボルト、後者
は専用ボルトで締付けることにより、一重車室を構成
し、圧力容器としての内圧に耐える役割をフランジ面
に、また熱変形に対応して気密性を保持する役割を気密
保持部に夫々分担させるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガスタービン、コ
ンプレッサー、又はポンプ等にも応用の余地のある一重
車室蒸気タービンの車室に関する。
【0002】
【従来の技術】火力発電用に高温高圧の蒸気条件で用い
られる蒸気タービンの車室は、高温高圧蒸気が入る部分
をおおう内車室と、その外側に設置される比較的低温低
圧の蒸気が入る部分をおおう外車室とからなる、二重車
室構造を採るものが多い。
【0003】一方、蒸気タービンのメインテナンスの点
から見れば、二重車室構造のタービンは、定期検査等の
タービン解放時に解放や再組立に要する時間と手間が多
くかかる。
【0004】また車室全体の形状も大きくなり、そのた
めタービン台座、建屋等の建設物も大きくなるので経済
的でない。このため、一重車室蒸気タービンが開発さ
れ、昨今では比較的小容量のものが実用されるようにな
って来た。
【0005】図4に一重車室蒸気タービンの概要構造
を、また図5に従来の一重車室蒸気タービンの車室を軸
直角断面で示す。
【0006】図4において、車室1の中には翼環2,
3,4およびダミー環5,6,7が配置され、その中心
にロータ10が配設されている。車室1は、これらの翼
環2,3,4およびダミー環5,6,7を保持し、かつ
内部の高温、高圧の蒸気が外へ漏れないようにする役割
を担っている。
【0007】ロータ10と車室1の間はグランド8,9
によってシールされている。また、11は主蒸気入口、
12は高圧排気出口、13は再熱蒸気入口、14,15
は中圧抽気出口、そして16は中圧排気出口である。
【0008】このような基本的構造をベースとして、従
来の一重車室蒸気タービンは、図5にその軸直角断面を
示すように、車室1の中に翼環あるいはダミー環2〜7
とロータ10が配設されている。車室1は水平面で上車
室1と下車室21に分かれ、両者は水平継ぎ手フランジ
面22を合わせるようにボルト23とナット24で結合
されている。
【0009】ボルト23とナット24で結合する際に
は、必要に応じて球面座金25,26あるいは平座金2
7を用いてボルト力が適性にフランジに加えられるよう
にしている。
【0010】なお28は前記接合するフランジ面22の
内面側接合位置を示し、29は前記ボルト23が挿入さ
れるボルト穴を示している。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】前記した従来のもので
は、車室の軸方向の温度差によって熱応力が生じ、内部
の蒸気温度が比較的に低い部分では内部の蒸気温度が高
い部分からフランジを開口させるような力を受けること
になる。
【0012】一方この部分ではボルトの締め付け力によ
ってこの力に抗し、フランジの締め付け面圧を保とうと
するが、熱応力が大きい場合には軸直角断面内でも温度
の低い内面側のフランジ28が開口する。
【0013】このようにフランジの内面28が開口する
とボルト23とボルト穴29の間の空間に蒸気が侵入す
る。そしてボルト23とボルト穴29の間の空間に蒸気
が侵入している場合、例えば球面座金25,26あるい
は平座金27が割れたとき、あるいはボルトの締め付け
力がクリープなどによって低下したとき、座金あるいは
座金の座面からタービンの外部への蒸気漏れが起こる。
【0014】他方、不足する上下のフランジ面の締め付
け面圧を補おうとしてボルトのサイズを大きくしたり、
ボルトの材料を高級化したりすると、前者の場合には車
室のフランジ部を大きくすることになって熱応力を更に
大きくするという結果となり、また前者、後者共タービ
ンコストを高くすることに帰着する。
【0015】本発明は、このような諸々の不具合を解消
し、簡便にして製作コストも低く、メインテナンスも容
易でかつ信頼性の高い一重車室蒸気タービンを提供する
ことを課題とするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するべくなされたもので、蒸気タービン車室の水平継ぎ
手フランジ面の内側に可撓性を有する気密保持部を形成
し、前記フランジ面を締め付けるフランジボルトと別系
統の専用ボルトで前記気密保持部を締め付ける一重車室
蒸気タービンを提供し、車室の水平継ぎ手フランジ面と
これを締め付けるフランジボルト、及び可撓性を有する
気密保持部とこれを締め付ける専用ボルトとに二区分
し、前者には圧力容器としての内圧に耐えて車室が分離
することを防止する役割を受け持たせ、後者には熱変形
に柔軟に対応して水平継ぎ手面の気密を保持する役割を
受け持たせ、両者相俟って好ましい一重車室を完成させ
るようにしたものである。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態を図1ない
し図3に基づいて説明する。
【0018】図1は、一重車室蒸気タービンの車室の軸
直角断面を、図2は車室水平継ぎ手フランジの内面側に
設けた気密保持部の締め付け構造を見取り図として、ま
た、図3は翼環、ダミー環嵌合部の構造を見取り図とし
て示すものである。
【0019】なお、一重車室蒸気タービンとしての基本
的な構成部分については図4の記載及びその説明を援用
し、また、従来のものと同一の部位については図面中同
一の符号を付して示し、重複する説明は極力省略する。
【0020】即ち、本実施の形態もその断面形状で見れ
ば前記従来のものと同様に車室1、翼環2、ロータ1
0、下車室21、水平継ぎ手フランジ面22、ボルト2
3、ナット24、球面座金25,26、平座金27、ボ
ルト穴29等を有し、更に図面上には示されないが図4
の基本形態のように、翼環3,4、ダミー環5,6,
7、グランド8,9、主蒸気入口11、高圧排気出口1
2、再熱蒸気入口13、中圧抽気出口14,15、中圧
排気出口16等を有している。
【0021】そして、これに加えて、まず車室1の水平
継ぎ手フランジの内面側に、十分にフレキシビリティを
有する可撓性の気密保持部30,31を設けている。
【0022】この気密保持部30,31は、水平継ぎ手
フランジ面22を内側へ延長した部分の厚さを薄く形成
することにより、フレキシビリティ、即ち可撓性を有す
るように作成されている。
【0023】そしてこの気密保持部30,31は、前記
した水平継ぎ手フランジ面22を締め付けるボルト23
とは全く異る別系列の専用ボルト34を用い、下部座金
32、上部座金33等を介した上で上車室1に設けた穴
36を通し、ナット35により締め付けられている。な
お、前記上車室1の穴36には蓋37が取り付けられて
いる。
【0024】この気密保持部30,31の締め付け構造
を図2の見取り図により説明すると、30は下車室21
に設けられた気密保持部、31は上車室1に設けられた
気密保持部である。
【0025】下部座金32、上部座金33は本図に示す
ように数本のボルト34に対して共通の一体座金となっ
ており、このことによって、下部座金32の回り止めお
よび締め付け面圧の一様化が可能となる。
【0026】ボルト34およびナット35は本図に示す
ように長いものとすると、気密保持部30,31や下部
座金32、上部座金33がわずかに変形したときでもボ
ルト締め付け力が減少しないほか、ボルト34とナット
35の締め付けネジ部が車室内部の高温、高圧の蒸気と
はなれたところに来ても焼き付き難い利点がある。
【0027】また、翼環2〜4、ダミー環5〜7の嵌合
部の構造を図3の見取り図に示すと、翼環2〜4、ダミ
ー環5〜7の嵌合部は、軸方向の蒸気の漏洩を防止する
ようになっている。
【0028】車室内面側に翼環2〜4、ダミー環5〜7
嵌合用の突起38が設けられており、ここに翼環2〜
4、ダミー環5〜7の凹部が嵌合し圧力差によって軸方
向に押しつけられて気密を保つ。
【0029】一方、車室フランジの気密保持部30のフ
レキシビリティーを保つために、この部分を図に示すよ
うに切り欠いている。この切り欠き部39から軸方向に
蒸気が漏洩するのを防止する必要があるので、下部座金
32をこの切り欠き部39にぴったり内接するように作
ることにより、蒸気漏洩量を最小限に抑えて実用上問題
ないようにしている。
【0030】なお、図示しないが、下部座金32と切り
欠き部39の双方に軸方向の段差を設けて、この面で気
密を保つようにすることも出来る。
【0031】上記のように構成された本実施の形態にお
いては、まず、ボルト23とナット24にて上車室1と
下車室21を締め付ける。これにより車室内部の蒸気の
圧力によって上車室1と下車室21が分離することを防
止する。
【0032】車室の内面側に設けた気密保持部分30,
31は厚さが薄いため、車室のフランジ部分とフレキシ
ブルにつながっている。この気密保持部分30,31を
専用のボルト34とナット35で締め付ける。
【0033】車室の熱応力によって車室のフランジ部分
にはフランジ内面を開口させようとする力が作用するの
で、フランジ面22の一部には面圧が低くなったり、上
下の面と面の間がわずかに離れるところがあり得る。
【0034】しかしながらフランジ面の内面側に設けら
れた気密保持部分30,31は専用のボルト34とナッ
ト35で締め付けられており、かつこの部分が車室のフ
ランジ部分とフレキシブルにつながっているのでフラン
ジ内面を開口させようという力はこの部分には伝わって
来ない。従って車室のフランジの内面側の気密が保持さ
れ水平継ぎ手フランジ面やボルト穴からの蒸気漏れが起
こらない。
【0035】以上、本発明を図示の実施の形態について
説明したが、本発明はかかる実施の形態に限定されず、
本発明の範囲内でその具体的構造に種々の変更を加えて
よいことはいうまでもない。
【0036】
【発明の効果】以上本発明によれば、一重車室蒸気ター
ビンの車室蒸気漏れの問題がなくなり、信頼性が向上す
る。従ってより大容量の蒸気タービンを一重車室構造で
製作できるので、タービンの解放点検等のメインテナン
スが簡略化されるとともに、タービン本体ならびにター
ビン台座や発電所建屋等の建設費が低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係る一重車室蒸気ター
ビンの車室の軸直角断面図。
【図2】図1のものにおいて、車室水平継ぎ手フランジ
の内面側に設けた気密保持部の締付け構造を説明する見
取図。
【図3】翼環、ダミー環嵌合部の構造を説明する見取
図。
【図4】一重車室蒸気タービンの概要構造を示す断面
図。
【図5】従来の一重車室蒸気タービンの車室の軸直角断
面図。
【符号の説明】
1 車室 2 翼環 10 ロータ 21 下車室 22 水平継ぎ手フランジ面 23 ボルト 24 ナット 25,26 球面座金 27 平座金 29 ボルト穴 30,31 気密保持部 32 下部座金 33 上部座金 34 ボルト 35 ナット 36 穴 37 蓋

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蒸気タービン車室の水平継ぎ手フランジ
    面の内側に可撓性を有する気密保持部を形成し、前記フ
    ランジ面を締め付けるフランジボルトと別系統の専用ボ
    ルトで前記気密保持部を締め付けることを特徴とする一
    重車室蒸気タービン。
JP17905596A 1996-07-09 1996-07-09 一重車室蒸気タービン Pending JPH1026006A (ja)

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JP17905596A JPH1026006A (ja) 1996-07-09 1996-07-09 一重車室蒸気タービン

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JP17905596A JPH1026006A (ja) 1996-07-09 1996-07-09 一重車室蒸気タービン

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JPH1026006A true JPH1026006A (ja) 1998-01-27

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ID=16059333

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JP17905596A Pending JPH1026006A (ja) 1996-07-09 1996-07-09 一重車室蒸気タービン

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JP (1) JPH1026006A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20031021