JPH10259969A - アキュムレータ - Google Patents

アキュムレータ

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JPH10259969A
JPH10259969A JP6575897A JP6575897A JPH10259969A JP H10259969 A JPH10259969 A JP H10259969A JP 6575897 A JP6575897 A JP 6575897A JP 6575897 A JP6575897 A JP 6575897A JP H10259969 A JPH10259969 A JP H10259969A
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等 飯島
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正樹 豊島
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直樹 田中
Toshihide Koda
利秀 幸田
Mihoko Shimoji
美保子 下地
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来アキュムレータでは、アキュムレータ底
部に溜まる液冷媒と潤滑油の混合液は両者の比重の関係
上、特に低温においては、上層部に潤滑油の豊富な層
が、下層部には液冷媒の層が溜まりやすく、混合液の液
面高さ上下方向の位置によっては、油戻し穴より液冷媒
のみを吸入し、潤滑油が圧縮機に戻らず磨耗等により圧
縮機の損傷を引き起こす恐れがあった。 【解決手段】 上下の2つの上部空間60と下部空間6
0に仕切る仕切り板20を設けた密閉容器13と、上部
空間60と下部空間60を連通するガス連通管22と、
上部空間60内のガス連通管22へ設けた第1の液面調
節穴23と、外管24と、上部空間内の外管へ設けた第
2の液面調節穴25と、高さ方向に複数の油回収口26
が設けられ下端が流入管22に接続される油回収管27
と、ガス流出管28と、上部空間60から潤滑油をガス
流出管28に流す油戻し管29とを設けたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、圧縮機などによ
り構成される冷凍サイクルを用いた冷凍空調機器に使用
されるアキュムレータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般の冷凍サイクルは、図6に示すごと
く圧縮機1、凝縮器2、減圧機3、蒸発器4、アキュム
レータ5を、順次配管により環状に連結することにより
構成されている。図7は、例えば特公昭57−1718
7号および特公昭62−52230号公報に記述された
周知のアキュムレータを示す断面図である。図におい
て、アキュムレータ5は、筒状密閉容器13の中間部を
流入管11が水平に貫通し、筒状密閉容器13の底部を
流出管12が垂直に貫通して上部まで延びるように設け
られている。前記流出管12は、一端が筒状密閉容器1
3内の上部に開口され、気液分離および余剰冷媒の貯蔵
を行うようになっている。また、流出管12は筒状密閉
容器13内の底部付近に油戻し穴10が設けられてい
る。
【0003】従来のアキュムレータは、上記のように構
成されているので、筒状密閉容器13の底部に溜まった
潤滑油および冷媒液の混合液体は、油戻し穴10より流
出管12に吸入さけれて圧縮機に送られる。
【0004】上記のように、一般に冷凍サイクル装置に
おいては、アキュムレータ5は圧縮機1吸入側の手前に
設けられ、気液混合冷媒を気液分離し、圧縮機1が液を
吸入するのを防止するとともに、冷媒と一緒に流れる潤
滑油をアキュムレータ5内に滞留させることなく、円滑
に圧縮機1に返して潤滑することが要求される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来のアキュムレータでは、潤滑油に冷媒がまっ
たく解けない、あるいは冷媒に対する潤滑油の溶解度が
非常に低い場合には、アキュムレータ内で冷媒と潤滑油
は完全に分離してしまい、両者の比重の関係で、潤滑油
は上層部に溜まり込むことになり、油戻し穴の位置に潤
滑油がない限り潤滑油は圧縮機に戻らずアキュムレータ
内に潤滑油が滞留し圧縮機の損傷を引き起こす恐れがあ
った。
【0006】この発明は、上記のような問題点を解消す
るためになされたもので、潤滑油に冷媒がまったく解け
ない、あるいは冷媒に対する潤滑油の溶解度が非常に低
い場合でも、アキュムレータ内に潤滑油を滞留させるこ
とがなく、冷媒ガスと潤滑油を効率良く圧縮機に吸入さ
せ、潤滑不全を防ぐことにより圧縮機の信頼性を確保
し、圧縮機の損傷を防止するアキュムレータおよび冷凍
サイクルを提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係わるアキ
ュムレータにおいては、上下の2つの上部空間と下部空
間に仕切る仕切り板を設けた密閉容器と、前記密閉容器
の下部を貫通するとともに下部空間内を通り抜けて仕切
り板をも貫通して上部空間に開口する流入管と、前記仕
切り板を貫通して上部空間と下部空間を連通するガス連
通管と、前記ガス連通管の仕切り板貫通位置より上部に
開口する第1の液面調節穴と、前記ガス連通管より大径
でガス連通管を内包する位置に配設され下端が仕切り板
上に接合された外管と、前記外管へ仕切り板と第1の液
面調節穴との間の高さに開口する第2の液面調節穴と、
前記下部空間内を縦方向に延在し、一端が流入管の下部
の管壁を貫通してその内部に突出する形で接続され、高
さ方向に複数の油回収口が設けられ、他端が下部空間内
の上部に開口している油回収管と、密閉容器の下部を貫
通して下部空間内の上部に開口するガス流出管と、上端
が密閉容器を貫通し上部空間内の第1の液面調節穴位置
と第2の液面調節穴との間の高さに開口し、下端がガス
流出管に接続された油戻し管とを設けたことにより、圧
縮機に戻す潤滑油を確保した上で、圧縮機に対する液冷
媒の戻り過ぎを防止し、圧縮機の信頼性を確保するもの
である。
【0008】第2の発明に係わるアキュムレータにおい
ては、上下の2つの上部空間と下部空間に仕切る仕切り
板を設けた密閉容器と、前記密閉容器の下部を貫通する
とともに下部空間内を通り抜けて仕切り板をも貫通して
上部空間に開口する流入管と、前記仕切り板を貫通して
上部空間と下部空間を連通するガス連通管と、前記ガス
連通管の仕切り板貫通位置より上部に開口する第1の液
面調節穴と、前記ガス連通管より大径でガス連通管を内
包する位置に配設され下端が仕切り板上に接合された外
管と、前記外管へ仕切り板と第1の液面調節穴との間の
高さに開口する第2の液面調節穴と、前記下部空間内を
縦方向に延在し、一端が流入管の下部の管壁を貫通して
その内部に突出する形で接続され、高さ方向に複数の油
回収口が設けられ、他端が下部空間内の上部に開口して
いる油回収管と、前記密閉容器の下部を貫通するととも
に下部空間内を通り抜けて仕切り板をも貫通して上端が
上部空間内に第1のガス流入口として開口するガス流出
管と、前記下部空間内のガス流出管上部へ開口するよう
に設けられた第2のガス流出口と、前記上部空間内のガ
ス流出管へ第1の液面調節穴位置と第2の液面調節穴と
の間の高さに開口した油戻し口とを設けたことにより、
圧縮機に戻す潤滑油を確保した上で、圧縮機に対する液
冷媒の戻り過ぎを防止し、圧縮機の信頼性を確保するも
のである。
【0009】第3の発明に係わるアキュムレータにおい
ては、上端が前記密閉容器内の上部に接合され、前記流
入管の上端に覆い被さる状態で備えた遮蔽手段を設けた
ことにより、流入管から上部空間に流入する気液混合液
の上部空間での気液の分離効率を向上するものである。
【0010】第4の発明に係わるアキュムレータにおい
ては、前記流入管上端の出口部分を包囲するようにメッ
シュまたは発泡金属を設けたことにより、流入管から上
部空間に流入する気液混合液の上部空間での気液の分離
効率を向上するものである。
【0011】第5の発明に係わるアキュムレータにおい
ては、前記油戻し管の上端が仕切り板を貫通して上部空
間内に突出し下端が下部空間内のガス流出管の所望の位
置へ接続されて密閉容器の内部に格納された状態に設け
たことにより、外観機能を制約する要因が少なくなり、
他の機器との取り合いが容易となるものである。
【0012】
【発明の実施形態】
実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1を示す断
面図である。図において、従来と同等の機能を有する構
成要素の説明は省略する。20は仕切り板で、アキュム
レータ5を構成する密閉容器13を、上下の2つの空間
に仕切って、上部空間60と下部空間61を形成してい
る。21は流入管で、密閉容器13の下部を貫通すると
ともに下部空間61内を通り抜けて、仕切り板20をも
貫通し上部空間に開口している。22はガス連通管で、
仕切り板20を垂直に貫通して、上部空間60と下部空
間61とを連通させるように、上部空間60および下部
空間61の上部に開口している。23は前記ガス連通管
22に設けられた第1の液面調節穴で、仕切り板貫通部
より上部に開口している。24は外管で、ガス連通管2
2より大径で、ガス連通管22の上部を内包する位置に
配設され、下端が仕切り板13に接合されている。25
は前記外管24に備えられた第2の液面調節穴で、仕切
り板13と第1の液面調節穴23との間の高さに設けら
れている。27は油回収管で、密閉容器13内で仕切り
板20の下側の下部空間61内を縦方向に延在し、一端
が流入管21下部の管壁を貫通してその内部に突出する
形で接続され、高さ方向に複数の油回収口26が設けら
れ、他端が下部空間61内の上部に開口している。28
はガス流出管で、密閉容器13の下部を貫通して下部空
間61内の上部に開口している。29は油戻し管で、上
端が密閉容器13を貫通し、その上部空間60内の第1
の液面調節穴23と第2の液面調節穴25との間の高さ
に開口し、下端がガス流出管に接続されている。
【0013】上記のように構成されたアキュムレータの
動作について説明する。冷凍サイクルの蒸発器4(図6
参照)を出たガス冷媒は、流入管21内を上昇して上端
から密閉容器13内の上部空間60内に流入する。前記
ガス冷媒は冷凍サイクルの運転状態によって、液冷媒や
潤滑油が混入している。上部空間60に流入したガス冷
媒、液冷媒、潤滑油は気液分離され、上部空間60の底
部に液冷媒、潤滑油が分離された状態で溜まる。前述し
たように潤滑油に冷媒がまったく解けない、あるいは冷
媒に対する潤滑油の溶解度が非常に低い場合、液冷媒よ
り比重が小さい潤滑油の場合は、潤滑油が液冷媒の上面
に浮遊した状態となる。ところで、ガス連通管22に設
けられた第1の液面調節穴23は、液冷媒を選択的に下
部空間61に移行させる機能があり、上部空間60の液
面高さを一定にする機能がある。すなわち、第2の液面
調節穴25は第1の液面調節穴23の下端位置より低い
位置にあるので、前記流入管21を上昇して上部空間6
0へ流入して、仕切り板20上に溜まった液冷媒の上部
に浮遊する潤滑油の位置より下側になり、液冷媒のみが
第2の液面調節穴25を通り抜け第1の液面調節穴23
を通してガス連通管22内に流れ込み、ガス冷媒と気液
の混相流の状態で上部空間60から下部空間61へ流入
する。下部空間61では気液分離効果があるため、下部
空間61の底部には液冷媒が溜まる。したがってガス流
出管28からはガス冷媒だけが圧縮機1へ流入する。ま
た、上記のように上部空間60の液面高さは一定である
ため、液冷媒に上層として浮遊する潤滑油を、選択的に
油戻し管29から流出させることができる。
【0014】上記動作状態が維持されるためのガス連通
管22や第1の液面調節穴23、第2の液面調節穴25
の位置関係について詳しく説明する。先ず、h1は上部
空間60の底部である仕切り板20の上面から、油戻し
管29の内面下部高さである。h2は上部空間60の底
部である仕切り板20の上面から第1の液面調節穴23
下端の高さである。そして、h1<h2の関係を有す
る。また、油戻し管29は上部空間に流入する潤滑油量
を流出できる管径や管長になるように設定し、第1の液
面調節穴23、第2の液面調節穴25の穴径は上部空間
に流入する液冷媒量を流すことが可能な寸法に設定す
る。
【0015】この結果、液面(油面)高さがh2以上に
ある場合は、第2の液面調節穴25から第1の液面調節
穴23を通してガス連通管22に流入し、さらに下部空
間61に流れ込む。第2の液面調節穴25は二相分離し
た液冷媒相にあるため第2の液面調節穴25は液冷媒だ
けが流れ込み液面を下げるよう作用する。また、流入管
21から流入する液冷媒流入量が減少し、上部空間60
の液面(油面)高さが低下した場合では、液面(油面)
高さがh2以下となりガス冷媒が第2の液面調節穴25
を流れるため液冷媒が流入することはない。したがっ
て、この状態から液冷媒が流入した場合は液面高さが上
昇し液面高さが一定に保持される。
【0016】また、流入管21からガス冷媒と潤滑油が
流入する場合では、油戻し管29は流入管21から流入
する油量を流すことが可能な仕様に設定するので液面
(油面)高さがh2以上となることがない。したがっ
て、第2の液面調節穴25から潤滑油が下部空間61に
流入することがなく、ガス連通管22からガス冷媒のみ
が下部空間61に流入する。このような一連の動作によ
り上部空間60の液面高さは一定に保たれ、油戻し管2
9から潤滑油もしくは冷媒液と潤滑油の混合流体が流出
するが、上部空間60の液面高さがほぼ一定のため、そ
の量はほぼ一定となる。したがつて、従来のアキュムレ
ータのように内部にたまる冷媒液の量の増加とともに圧
縮機へ戻る液冷媒の流量が増えるという現象はない。
【0017】また、さらに、流入管21の内部に突出し
た油回収管27の先端は、ガス冷媒の流れの影響により
流入管21の内部の静圧より下がり、油回収管の圧力は
P4となる。上部空間60と下部空間61の圧力をそれ
ぞれP1、P2とするとP1>P2であるため、下部空
間61に溜まった冷媒液や潤滑油が流入管21に流れる
ためにはP4<P1とする必要があり、油回収管27を
適切な寸法で突出させることにより可能となる。P4<
P2の関係が成り立つことで下部空間61に入りこんだ
潤滑油や冷媒液は流入管21に入り上部空間60に回収
できる。また、油回収管27には高さ方向に複数の液流
入口26を設けているため、液面高さが変化しても油層
部分の液流入口26から潤滑油が油回収管に流入するた
め、下部空間に多量に溜まることがない。
【0018】実施の形態2.図2はこの発明の実施の形
態2のアキュムレータを示す断面図である。図におい
て、図1と同等の機能を有する構成要素の説明は省略す
る。30はガス流出管で、密閉容器13の下部を貫通す
るとともに下部空間内を通り抜けて仕切り板をも貫通し
て上部空間内に上端が開口している。31は第1のガス
流入口で、前記ガス流出管30上端の口元を示し、上部
空間60の上部に位置するように開口している。32は
第2のガス流入口で、前記ガス流出管30へ下部空間6
1内の上部に開口するように設けている。33は油戻し
口で、前記ガス流出管30へ前記第1の液面調節穴23
と2の液面調節穴25の間の高さに設けられている。
【0019】上記のように構成されたアキュムレータの
動作について説明する。上記実施の形態1と同一の動作
については説明を省略する。冷凍サイクルの蒸発器4
(図6参照)を出たガス冷媒は、上記の各実施の形態と
同様で、流入管21を上昇して上端から密閉容器13内
の上部空間60に流入する。冷凍サイクルの運転状態に
おいてはガス冷媒あるいは液冷媒や潤滑油が混入してい
る。上部空間60に流入したガス冷媒、液冷媒、潤滑油
は気液分離され、上部空間60の底部に液冷媒、潤滑油
が分離された状態で溜まる。液冷媒より比重が小さい潤
滑油では液冷媒の上面に浮遊した状態となる。分離され
たガス冷媒の一部のガス冷媒は流出管30の第1のガス
流入口31から流入し、その他のガス冷媒はガス連通管
22を通り下部空間61に流入した後に第2のガス流入
口32から流出管30に流入する。また上部空間60に
分離し仕切り板20上に溜まった液冷媒と潤滑油は第1
の液面調節穴23と第2の液面調節穴25により高さを
一定に保たれていることと、油戻し口33が第1の液面
調節穴23と2の液面調節穴25の間の高さに設けられ
ているため油戻し口33から潤滑油のみまたは冷媒液の
混合液体がガス流出管30に流入し圧縮機に潤滑油が戻
る。上記のようにガス流出管30を構成することによ
り、別に油戻し管を設けることを必要とせず、また、上
部空間60で分離したガス冷媒の一部がガス連通管22
と下部空間61を通らず直接に流出管に流入するため圧
力損失を小さくできる。
【0020】実施の形態3.上記実施の形態1および2
では、流入管21上端は、上部空間60内に自由に開放
されているが、この実施の形態3においては蓋のような
役目をする円筒状の遮蔽手段を設けてたものである。図
3はこの発明の実施の形態3のアキュムレータを示す断
面図である。図において、図1と同等の機能を有する構
成要素の説明は省略する。40は円筒状の遮蔽手段で、
上端が前記密閉容器13内の上部に接合され、流入管2
1の上端に覆い被さる状態で備えられて、蓋のような役
目をするものである。この結果、ガス連通管22および
外管24との間を仕切る遮蔽手段としての機能を有して
いる。
【0021】上記のように構成されたアキュムレータの
動作について説明する。上記実施の形態1と同一の動作
については説明を省略する。冷凍サイクルの蒸発器4
(図6参照)を出たガス冷媒は、上記の実施の形態1と
同様で、流入管21を上昇して上端から密閉容器13内
の上部空間60に流入する。冷凍サイクルの運転状態に
おいては、ガス冷媒あるいは液冷媒や潤滑油が混入して
いる。上部空間60に流入したガス冷媒、液冷媒、潤滑
油は気液分離され、上部空間60内の仕切り板20上に
液冷媒、潤滑油が分離された状態で溜まる。このとき円
筒状の遮蔽手段40が流入管21とガス連通管22およ
び外管24とを仕切るように設けられているため、流入
管21から流入したガス冷媒、液冷媒、潤滑油は密閉容
器13の天井部に当たり、そのまま天井部を伝わって直
接にガス連通管22および外管24に流入することがな
く液冷媒と潤滑油を効率良く分離して、仕切り板20上
に溜めることができる。
【0022】実施の形態4.図4はこの発明の実施の形
態4のアキュムレータを示す断面図である。図におい
て、図1と同等の機能を有する構成要素の説明は省略す
る。50はメッシュで、流入管21上端の出口部分を包
囲するように設けられた網状手段としてのメッシュまた
は発泡金属で、円筒状に形成しているが、機能を損なわ
ない他の形状にしてもよい。
【0023】上記のように構成されたアキュムレータの
動作について説明する。上記実施の形態1と同一の動作
については説明を省略する。冷凍サイクルの蒸発器4
(図6参照)を出たガス冷媒は、上記の各実施の形態と
同様で、流入管21を上昇して上端から密閉容器13内
の上部空間60に流入する。冷凍サイクルの運転状態に
おいては、ガス冷媒あるいは液冷媒や潤滑油が混入して
いる。上部空間60に流入したガス冷媒、液冷媒、潤滑
油は気液分離され、上部空間60内の仕切り板20上に
液冷媒、潤滑油が分離された状態で溜まる。このときメ
ッシュ50が流入管21とガス連通管22および外管2
4とを仕切るように設けられているため、上部空間に流
入する流入速度が低下する、そしてまた、液冷媒や潤滑
油がメッシュ50に補足され大きな液滴となることなど
から、上部空間60でガス冷媒と液冷媒や潤滑油を効率
良く分離して、仕切り板20上に溜めることができる。
またさらに、上部空間60に流入する流入速度が低下
し、内部での気流による攪拌力が低減されるため液冷
媒、潤滑油液の液面を静かにでき液冷媒と潤滑油の層を
より分離して仕切り板20上に溜めることができ、油戻
し管29への冷媒液の流入量を低減することができる。
【0024】なお、流入管21上端の出口部分を包囲す
るようにメッシュまたは発泡金属を設けるようにした上
記実施の形態4は、実施の形態1および2に適用するば
かりでなく、実施の形態3に適用することによって、液
冷媒と潤滑油をさらに効率良く分離して、仕切り板20
上に溜めることができるようにしてもよい。
【0025】実施の形態5.図5はこの発明の実施の形
態5のアキュムレータを示す断面図である。上記実施の
形態1〜3においては、油戻し管29が密閉容器13の
外部に露出する状態で設けている。この実施の形態5に
おいては、油戻し管29は密閉容器13の内部に格納さ
れた状態に設けている。すなわち前記油戻し管29の上
端は、仕切り板20を貫通して上部空間60内に突出
し、仕切り板20上面からh1の高さとし、下端は下部
空間61内のガス流出管28の所望の位置へ接続されて
いる。
【0026】上記のように構成されたアキュムレータに
よれば、外観機能を制約する要因が少なくなり、他の機
器との取り合いが容易となる。なお、この実施の形態5
のアキュムレータの動作は、上記実施の形態1〜3と同
一であり説明を省略する。
【0027】
【発明の効果】以上説明したとおり、第1の発明に係わ
るのアキュムレータは、圧縮機に戻す潤滑油を確保した
上で、圧縮機に対する液冷媒の戻り過ぎを防止し、圧縮
機の信頼性を確保するので、冷媒との溶解性の少ない潤
滑油を冷凍サイクル装置に適用したものであっても液面
に浮遊する潤滑油をアキュムレータから圧縮機へ戻すこ
とが出来るという効果がある。
【0028】また、第2の発明に係わるのアキュムレー
タは、圧縮機に戻す潤滑油を確保した上で、圧縮機に対
する液冷媒の戻り過ぎを防止し、圧縮機の信頼性を確保
するので、冷媒との溶解性の少ない潤滑油を冷凍サイク
ル装置に適用したものであっても液面に浮遊する潤滑油
をアキュムレータから圧縮機へ戻すことが出来るという
効果がある。またさらに、流出管を上記のように構成す
ることにより、油戻し管を別に設けることを必要とせ
ず、また、上部空間で分離したガス冷媒の一部がガス連
通管と下部空間を通らず直接に流出管に流入するため圧
力損失を小さくできるという効果がある。
【0029】また、第3の発明に係わるのアキュムレー
タは、流入管から上部空間に流入する気液混合液の上部
空間での気液の分離効率を向上するので、流入管から流
入したガス冷媒、液冷媒、潤滑油は蓋部分に当たり上部
から直接にガス連通管、外管に流入することがなく液冷
媒と潤滑油を効率良く分離し下部に溜めることができる
という効果がある。
【0030】また、第4の発明に係わるのアキュムレー
タは、流入管から上部空間に流入する気液混合液の上部
空間での気液の分離効率を向上するので、上部空間でガ
ス冷媒と液冷媒や潤滑油を効率良く分離し下部に溜める
ことができる。またさらに、上部空間での液冷媒、潤滑
油液の液冷媒と潤滑油の層をより分離して下部に溜める
ことができ油戻し管への冷媒液の流入量を低減すること
ができるという効果がある。
【0031】また、第5の発明に係わるアキュムレータ
においては、外観機能を制約する要因が少なくなり、他
の機器との取り合いが容易となるものである等からデザ
イン設計の面で有利となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1のアキュムレータを
示す断面図である。
【図2】 この発明の実施の形態2のアキュムレータを
示す断面図である。
【図3】 この発明の実施の形態3のアキュムレータを
示す断面図である。
【図4】 この発明の実施の形態4のアキュムレータを
示す断面図である。
【図5】 この発明の実施の形態5のアキュムレータを
示す断面図である。
【図6】 一般の冷凍サイクルを示す系統図である。
【図7】 従来のアキュムレータを示す断面図である。
【符号の説明】
1 圧縮機、2 凝縮器、3 流量制御器、4 蒸発
器、5 アキュムレータ、10 油戻し穴、11 流入
管、12 流出管、13 密閉容器、20 仕切り板、
21 流入管、22 ガス連通管、23 第1の液面調
節穴、24 外管、25 第2の液面調節穴、26 油
回収口、27 油回収管、28 ガス流出管、29 油
戻し管、30 ガス流出管、31 第1のガス流入口、
32 第2のガス流入口、33 油戻し口、40 遮蔽
手段、50 メッシュ、60 上部空間、61 下部空
間。
フロントページの続き (72)発明者 幸田 利秀 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 下地 美保子 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下の2つの上部空間と下部空間に仕切
    る仕切り板を設けた密閉容器と、前記密閉容器の下部を
    貫通するとともに下部空間内を通り抜けて仕切り板をも
    貫通して上部空間に開口する流入管と、前記仕切り板を
    貫通して上部空間と下部空間を連通するガス連通管と、
    前記ガス連通管の仕切り板貫通位置より上部に開口する
    第1の液面調節穴と、前記ガス連通管より大径でガス連
    通管を内包する位置に配設され下端が仕切り板上に接合
    された外管と、前記外管へ仕切り板と第1の液面調節穴
    との間の高さに開口する第2の液面調節穴と、前記下部
    空間内を縦方向に延在し、一端が流入管の下部の管壁を
    貫通してその内部に突出する形で接続され、高さ方向に
    複数の油回収口が設けられ、他端が下部空間内の上部に
    開口している油回収管と、密閉容器の下部を貫通して下
    部空間内の上部に開口するガス流出管と、上端が密閉容
    器を貫通し上部空間内の第1の液面調節穴位置と第2の
    液面調節穴との間の高さに開口し、下端がガス流出管に
    接続された油戻し管とを設けたことを特長とするアキュ
    ムレータ。
  2. 【請求項2】 上下の2つの上部空間と下部空間に仕切
    る仕切り板を設けた密閉容器と、前記密閉容器の下部を
    貫通するとともに下部空間内を通り抜けて仕切り板をも
    貫通して上部空間に開口する流入管と、前記仕切り板を
    貫通して上部空間と下部空間を連通するガス連通管と、
    前記ガス連通管の仕切り板貫通位置より上部に開口する
    第1の液面調節穴と、前記ガス連通管より大径でガス連
    通管を内包する位置に配設され下端が仕切り板上に接合
    された外管と、前記外管へ仕切り板と第1の液面調節穴
    との間の高さに開口する第2の液面調節穴と、前記下部
    空間内を縦方向に延在し、一端が流入管の下部の管壁を
    貫通してその内部に突出する形で接続され、高さ方向に
    複数の油回収口が設けられ、他端が下部空間内の上部に
    開口している油回収管と、前記密閉容器の下部を貫通す
    るとともに下部空間内を通り抜けて仕切り板をも貫通し
    て上端が上部空間内に第1のガス流入口として開口する
    ガス流出管と、前記下部空間内のガス流出管上部へ開口
    するように設けられた第2のガス流出口と、前記上部空
    間内のガス流出管へ第1の液面調節穴位置と第2の液面
    調節穴との間の高さに開口した油戻し口とを設けたこと
    を特長とするアキュムレータ。
  3. 【請求項3】 上端が前記密閉容器内の上部に接合さ
    れ、前記流入管の上端に覆い被さる状態で備えた遮蔽手
    段を設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の
    アキュムレータ。
  4. 【請求項4】 前記流入管上端の出口部分を包囲するよ
    うにメッシュまたは発泡金属を設けたことを特徴とする
    請求項1、2または3記載のアキュムレータ。
  5. 【請求項5】 前記油戻し管の上端が仕切り板を貫通し
    て上部空間内に突出し下端が下部空間内のガス流出管の
    所望の位置へ接続されて密閉容器の内部に格納された状
    態に設けたことを特徴とする請求項1、3または4記載
    のアキュムレータ。
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