JPH10259910A - 石炭ガス化装置およびその運転方法 - Google Patents

石炭ガス化装置およびその運転方法

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JPH10259910A
JPH10259910A JP6615497A JP6615497A JPH10259910A JP H10259910 A JPH10259910 A JP H10259910A JP 6615497 A JP6615497 A JP 6615497A JP 6615497 A JP6615497 A JP 6615497A JP H10259910 A JPH10259910 A JP H10259910A
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pipe
ring
gasifier
gas
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JP6615497A
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English (en)
Inventor
Shinji Tanaka
真二 田中
Atsushi Morihara
森原  淳
Shuntaro Koyama
俊太郎 小山
Sadao Takahashi
貞夫 高橋
Toru Akiyama
穐山  徹
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Hitachi Ltd
Mitsubishi Power Ltd
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Babcock Hitachi KK
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】石炭供給系の自由なレイアウトと、配置スペー
スの大幅な低減ができる石炭ガス化装置を提供する。 【解決手段】ガス化炉33のガス化炉耐火壁41と外壁
33’に埋設している複数の石炭バーナ7の外周に、リ
ング状の分配器39を設置し、バーナ7と分岐間50に
よって接続している。微粉炭と搬送ガスからなる固気二
相流47を供給する石炭供給ライン24は、リング式分
配器39の接線方向に接続され、チャー35を含む混層
流は旋回流となって、各分配器50に均等に分配され
る。ガス化炉内部と各分配器50の差圧がアンバランス
となった場合、ノズル46から分配器39内に高速の不
活性ガスを注入し、旋回流を加速して均等分配性能を回
復する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、石炭ガス化装置に
係わり、特に、微粉炭と搬送用気体等の混層流を反応炉
に安定に供給する分配方法と分配器に関する。
【0002】
【従来の技術】石炭を灰の溶融温度以上でガス化する噴
流層ガス化法は、高効率で水素ガス(H2)、一酸化炭
素ガス(CO)を製造できるので、燃料ガスの製造やメ
タノール等の合成用として普及している。
【0003】図11は、従来の噴流層型石炭ガス化装置
の概略を示す。この石炭ガス化装置は石炭供給系、酸化
剤供給系、ガス化炉及び集塵回収系などから成る。
【0004】粉砕機1で粉砕された微粉炭22は、石炭
供給装置(フィーダ)4で供給量を設定し、混合器5に
自由落下させて不活性ガス55と混合する。その後、気
流輸送による石炭輸送ライン24を経、分配器6で複数
本の分岐管25に均等に分配し、石炭バーナ7を介して
ガス化炉33に供給する。
【0005】酸化剤圧縮機17からの空気又は酸素は、
酸化剤流量制御弁18、酸化剤流通ライン32を経て石
炭バーナ7に供給する。酸化剤は石炭量に対してほぼ等
量を供給し、ガス化炉33の反応ゾーン8を灰分が溶融
する1600℃以上の高温に維持する。ガス化反応部9
は、高温になるため炉壁が溶融しないように耐火物41
を内張りした構造である。
【0006】高温、高圧化の反応により生成したH2
COの混合ガスは、ガス化炉33の熱回収器10を通っ
て炉外に出、生成ガス搬送ライン11、集塵装置12を
経て精製装置36に供給される。溶融した灰分はスラグ
になり、冷却水28に自由落下して回収される。また、
生成ガスに伴われて流出したチャーは、集塵装置12で
分離され、チャー回収系を経てガス化炉33に供給す
る。
【0007】このような石炭ガス化装置では、高圧の反
応炉に微粉炭の固気二相流を安定に供給するための分配
技術が重要になる。固気二相流を均等に分配する代表的
な方法として、下記に上げる例が知られている。
【0008】特開昭62−2031271号(引用例
1)では、微粉炭を流動化させた容器内に、外周に波状
のオーバフロー堰を取り付けオーバフロー管を設け、オ
ーバフロー堰の底部で捕集した微粉炭をそれぞれ搬送す
る分岐管を配置している。これにより、微粉炭はオーバ
フロー堰に良好にオーバフローし、各分岐管へ均一に供
給できる。
【0009】特開昭61−175409号(引用例2)
では、1本の微粉炭供給管を円錐容器の下端に接続し、
その円錐容器の上部に配置した円筒の同一円周上に複数
の分岐管を設け、微粉炭の均等な分配を可能にしてい
る。
【0010】特開昭58−2525号(引用例3)で
は、微粉炭を保持する加圧容器の下部に、高炉の羽口と
同数の粉体出口を設け、粉体出口と羽口のラインで流量
を制御することにより、高炉の羽口に粉体を均等に供給
する。
【0011】特開昭61−240025号(引用例4)
では、分配器下流側の各輸送管の固気二相流に対する搬
送抵抗が等しくなるように構成し、管内流速の平均化を
図って、粉体を均等かつ安定に分配する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の微粉炭
を含む混層流の分配方法は、均等分配を行うために分岐
管の長さや分岐管形状(曲部数や傾斜角度等)を同じに
している。また、分配器本体と分岐管出口に圧力差が必
要なことから、分配器本体からガス化炉への配管方法に
制約がある。このため、分岐管の配管が複雑になり、石
炭ガス化プラントのレイアウトを難しくしている。
【0013】本発明の目的は、上記した従来技術の問題
点を克服し、分岐管の形状や配管に制約がなく、プラン
トをコンパクトに構成できる石炭ガス化装置と、不均等
な分配を是正する分配方法を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する石炭
ガス化装置は、ガス化炉と、その複数の石炭バーナと、
微分炭と搬送用気体の固気二相流の導入管と、前記固気
二相流の微粉炭を前記石炭バーナの各々に分配する分配
器を備え、かつ前記分配器の本体をリング管により構成
して前記ガス化炉の内壁または外壁の外側に配置し、前
記リング管に前記導入管と複数の分岐管を接続し、前記
分岐管と前記石炭バーナを接続してなることを特徴とす
る。
【0015】また、前記導入管は前記リング管の円周の
接線方向に接続し、リング管内に供給される前記固気二
相流が所定速度以上の旋回流となるように構成したこと
を特徴とする。また、前記分岐管の内径を前記リング管
の管内径より小さくし、分岐管の内圧をリング管より高
くしている。さらに、前記リング管内で前記分岐管の各
入口の後流に、順に径を変えたオリフィスを設けてい
る。これらによって、各バーナへの均等分配が可能にな
る。
【0016】さらに、ガス化炉と各分岐管の差圧を検出
する手段と、前記リング管の接線方向に高速の不活性ガ
スを注入するための速度調整用ノズルと、差圧の異常時
に前記不活性ガスを注入する制御手段を設けたことを特
徴とする。
【0017】上記目的を達成する本発明の石炭ガス化装
置の運転方法は、複数の石炭バーナをもつガス化炉、微
分炭と搬送用気体の固気二相流の導入管、前記固気二相
流の微粉炭を前記バーナの各々に均等に分配する分配器
を備えた石炭ガス化装置において、前記分配器の本体を
リング管により構成し、分岐管を介して各バーナと接続
している場合に、前記ガス化炉の内部と各分岐管の差圧
を監視し、いずれかの差圧の偏差が所定値を越えたとき
に、前記リング管内における前記固気二相流の速度を上
回る速度の不活性ガスを前記リング管に注入するよう制
御することを特徴とする。
【0018】本発明によれば、石炭供給系からの微分炭
と搬送用気体の固気二相流はリング管内に供給され、た
とえば7m/s以上の高速で旋回しながら分配される。
従って、石炭供給系の長さや形状には無関係で、リング
式分配器の性能によって均等分配される。
【0019】リング式分配器の分配性能は、固気二相流
が一定速度以上で旋回するときに、均等分配が可能にな
る。また、上記のように分岐管入口部の内圧や抵抗を調
整することで、分配性能をより向上できる。
【0020】本発明では、ガス化炉内の付着灰により石
炭バーナの出口付近が閉塞ぎみになると、それを差圧監
視によって検知し、リング式分配器に高速の不活性ガス
を注入して固気二相流を加速して、均等分配性能の回復
と付着灰の剥離を行うので、安定な連続運転を確保でき
る。
【0021】さらに、リング式分配器を石炭バーナの設
置レベルの外壁部空間部、又はガス化炉内のガス化炉反
応壁部と外壁部の間の空間部に設置することにより、石
炭供給系及びガス化炉のレイアウトを容易にし、そのコ
ンパクト化を実現できる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明のリング式分配器を
備える石炭ガス化装置の実施形態1,2を、図面にした
がって詳細に説明する。実施形態1はガス化炉の外壁部
の外側に、実施形態2はガス化炉の反応壁部と外壁部の
間に、リング式分配器を設置する。
【0023】〔実施形態1〕図1は、本発明を適用する
石炭ガス化装置の概略の構成を示す。システムの構成は
石炭供給系、酸化剤供給系、ガス化炉、集塵回収系およ
び精製系から成る。
【0024】石炭供給系は、粉砕機1、石炭常圧ホッパ
2、石炭常圧・加圧ホッパ23、石炭供給ホッパ3、石
炭供給装置(フィーダ等)4、混合器5、気流石炭輸送
ライン24、リング式分配器39、分岐管50、分岐管
流通遮断弁44及び石炭バーナ7を有している。
【0025】粉砕機1で粉砕された微粉炭22は、石炭
常圧ホッパ2、石炭常圧・加圧ホッパ23に充填した
後、石炭供給ホッパ3に移送し充填した後、石炭供給装
置4で供給量を設定した後、微粉炭22を自由落下させ
混合器5内で不活性ガス(窒素ガス、二酸化炭素等)5
5と混合する。その後、気流輸送による石炭輸送ライン
24を経て、リング式分配器39で数本の分岐管50に
均等に分配した後、石炭バーナ7を介してガス化反応部
9内に供給する。
【0026】図2,図3に、本発明のリング式分配器の
実施例を示す。図2はガス化炉の垂直断面に、図3はガ
ス化炉の水平断面に、それぞれ対応したリング式分配器
の配置を示している。
【0027】リング式分配器39の本体は、円筒を輪状
にしたリング管からなる。分配器39はガス化炉33の
外壁の外側に、石炭バーナ7を囲みそれと同程度の高さ
に設置している。このリング式分配器39に、固気二相
流47の石炭輸送ライン24、チャー導入管34、速度
調節用ノズル46、及びバーナ7と分配器39を接続す
る分岐管50を設けている。
【0028】石炭輸送ライン24とチャー導入管34
は、リング式分配器39のリング円周の接線方向にその
供給入口部を設け、微粉炭22と搬送ガスの固気二相流
47やチャー35が、リング内を7m/s以上の速度で
流通するように構成している。この速度により、リング
式分配器39から複数本の分岐管50へ、チャーも含ん
だ混層流47’の均等な分配が可能になる。混層流4
7’のリング内の速度が低下して、各分岐管50への分
配が不均等になると、差圧のアンバランスが検出され、
速度調節用ノズル46から高速の不活性ガス(窒素、二
酸化炭素等)54を注入し、リング内の混層流47’を
加速して均等配分を維持する。
【0029】図4に、分岐管付近の断面図を示す。分岐
管50の管内径はリング式分配器39の管内径より小さ
くして、分岐管50の内圧を高める構造とし、機構的に
も均等分配を可能にしている。さらに、分岐管50への
分岐入口部45は、混相流47’の滞留や付着が生じに
くいように、R状及びテーパ状にして徐々に縮小する構
造とした。分岐管50には差圧測定用の分岐管圧端部6
1を設けている。
【0030】図5に、石炭バーナ付近の断面図を示す。
石炭バーナ7は、三重構造で外管部42、43に冷却水
49を循環させる構造で、二重管の中心側を固気二相流
47’、その外側を酸化剤48が流通する。石炭バーナ
7と分岐管50の接続部には、運転停止時等に閉鎖され
る石炭供給ライン遮断弁44が設けられている。
【0031】各分岐管50への固気二相流47’の供給
状態を監視するために、ガス化炉反応部9の圧端部60
と分岐管圧端部61に差圧発信器51を設置し、各分岐
管とガス化炉の差圧を測定する。データ集積装置56は
各差圧レベル値を比較すると共に、均等分配の性能を評
価する基準として標準偏差σ(σ=(Σ(P−Pa))
/nP)を求めた。Pは各分岐管差圧(kg/cm
2G)、Paは各分岐管差圧の平均、nは分岐管本数で
ある。
【0032】例えば、標準偏差が5%以上になると均等
分配が悪化したと判断し、データ集積装置56から不均
等分配調整用制御装置57に通知する。制御装置57は
速度調節用流量調節弁55を開または開度大に調整し、
不活性ガス(窒素、二酸化炭素等)54を不活性ガス集
合管53に流通して分岐した後、速度調節用ノズル46
からリング式分配器39内に注入して、混相流47’を
加速して均等分配性能を回復する。この操作により、標
準偏差が5%以内に回復したら、分配器内速度調節用ノ
ズル46からの不活性ガスを遮断または元の設定値に戻
し、再び定常運転を続行する。
【0033】図12に、本実施形態の石炭ガス化装置に
おける試験運転時の分配特性を示す。横軸に経過時間、
縦軸に分岐管50a〜dの差圧を示す。リング管内径1
4mm、分岐管内径8mm、分岐管4本での石炭供給量
40kg/h、リング管内及び分岐管内流速8m/s一
定の各条件で試験を実施した。図示のように、定常後は
一定な差圧レベルで推移し、1時間を越える連続運転が
行われた。この間の最大の標準偏差は3.5%で、均等
分配の良否の判断基準となる標準偏差5%以内を達成で
き、良好な均等分配が確認できた。
【0034】図13に、不均等分配の是正を行った試験
結果を示す。ここでは、1本の分岐管差圧が異常に上昇
し、速度調節により回復した状況を示している。石炭バ
ーナ7aの先端部が閉塞ぎみになると(試験は石炭バー
ナ7a先端に、スラグを付着させた)、その分岐管50
aの差圧aが急上昇(図中e)した。そこで、速度調節
用ノズル46から窒素ガスを多量に瞬間的に噴出し、リ
ング式分配器39内のガス流速を20m/s以上にし
た。この結果、差圧aが他の3本と同レベルに復帰し
た。また、停止後の確認では石炭バーナ7aに付着させ
たスラグが剥離していた。
【0035】以上の実施形態1によれば、リング式分配
器で微粉炭の混相流を一定速度以上で旋回しながら分配
するので、石炭供給系の経路の長さや形状に無関係とな
る。しかも、ガス化炉を取り囲むリング状の形状でコン
パクトに構成できるので、石炭ガス化プラントの設置空
間を減少でき、また自由なレイアウトが可能になる。こ
れにより、プラントコストの低減も実現できる。
【0036】また、各分岐管とガス化反応部間の差圧を
監視し、差圧の異常上昇を検知すると、リング式分配器
内に高速の不活性ガスを吹き出して内部の混相流を加速
するので、石炭バーナ先端部の灰付着等によって発生す
る不均等な分配が是正でき、均等な分配による安定な運
転が継続できる。
【0037】図6〜図8に、実施形態1の代替案を示
す。図6は、分岐管付近のリング式分配器の断面図を示
す。図4との相違は、リング式分配器39内で各分岐管
入口部45の後部に、それぞれ径の異なるオリフィス6
3を設置した点である。微粉炭を含む固気二相流47’
のリング管供給口に近い、分岐管50後部のオリフィス
径を一番大きくし、順に小さくしている。これにより、
各入口部45の抵抗を調節して、均等分配性を向上して
いる。
【0038】図7は、他の代替案による分岐管付近のリ
ング式分配器の断面図を示す。図8は、図7の代替案の
石炭バーナ付近の断面図を示す。この代替案では、リン
グ式分配器39の分岐管入口部45をリング外周の外側
に設けている。
【0039】リング管39内のガス流速を速くすると旋
回流となり、微粉炭22はリングの外周側に沿って流れ
る。したがって、分岐管入口部45を外側に設けると、
分岐管25への微粉炭22の供給がスムーズになる。
【0040】〔実施形態2〕次に、本発明の第二の実施
形態を説明する。図9は、石炭ガス化装置の概略の構成
を示している。図1との相違は、リング式分配器39が
ガス化炉39の内部に設けられている点である。
【0041】図10は、ガス化炉の垂直断面に対応した
リング式分配器の配置を示している。リング式分配器3
9は、ガス化炉33の耐火壁41(内壁部)と外壁部3
3’の間の空間に埋設している。耐火壁41の外面に設
置している石炭バーナ7とリング管9を短小の分岐管5
0で接続している。洗浄や点検がしやすいように、分配
器39の埋設箇所は、外壁部33’が4分割できる構造
にし、バーナ7や分岐管50等の解体を可能にしてい
る。その他は実施形態1と同様である。
【0042】本実施形態によれば、リング式分配器をガ
ス化炉の構造内に設けることができるので、ガス化装置
の構成をさらにコンパクトにできる。なお、石炭バーナ
7がガス化炉39の外壁39’の外側に突設している構
造の場合、図7及び図8に示した分岐管50を分配器3
9の外側に設ける構成を用いることで、大幅な改造を行
うことなく、本実施形態を適用できる。
【0043】以上、本発明による石炭ガス化装置の複数
の実施形態を、噴流層型のガス化装置に適用した例で説
明した。しかし、本発明はこれに限られるものではな
く、流動層型、固定層型等の広範なガス化炉に適用可能
である。
【0044】
【発明の効果】本発明の石炭ガス化装置によれば、リン
グ式分配器で微粉炭の混相流を一定速度以上に旋回しな
がら分配するので、石炭供給系の経路の長さや形状に無
関係に均等分配できる。しかも、ガス化炉の内壁または
外壁を取り囲むリング形状でコンパクトに構成できるの
で、石炭ガス化プラントの設置空間を大幅に減少でき、
また自由なレイアウトが可能になるなどの効果がある。
【0045】本発明の石炭ガス化装置の運転方法によれ
ば、各分岐管とガス化反炉管の差圧の異常上昇を検知す
ると、リング式分配器内に不活性ガスを高速に注入して
内部の混相流を加速するので、石炭バーナの灰付着等に
よって発生する不均等な分配が是正でき、均等分配によ
る安定な運転を継続できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の石炭ガス化装置の一実施例を示すシス
テムの概略図。
【図2】ガス化炉の側断面とリング分配器の周辺部の構
成図。
【図3】ガス化炉の横断面とリング分配器の周辺部の構
成図。
【図4】リング分配器と分岐管の接続部付近の断面図。
【図5】リング分配器と石炭バーナ部の断面図。
【図6】図4の代替案で、リング管内にオリフィスを設
置した接続部付近の断面図。
【図7】図4の代替案で、分岐管の出口を外側に設置し
た接続部付近の断面図。
【図8】図7のリング分配器と石炭バーナ部の断面図。
【図9】本発明の石炭ガス化装置の他の実施例を示すシ
ステムの概略図。
【図10】他の実施例によるガス化炉の側断面とリング
分配器の周辺部の構成図。
【図11】従来の分配器を設置した石炭ガス化装置の概
略図。
【図12】本発明の石炭ガス化装置の試験運転における
正常分配を示すタイムチャート。
【図13】試験運転における異常分配と、その是正制御
の結果を示すタイムチャート。
【符号の説明】
1…粉砕機、3…石炭供給ホッパ、4…石炭供給装置、
5…混合器、6…分配器、7…石炭バーナ、8…反応ゾ
ーン、9…ガス化炉反応部、10…熱回収器、10’…
冷却媒体流通路、11…生成ガスライン、12…集塵装
置、13…チャー中間ホッパ、14…チャー供給ホッ
パ、15…フィーダ、16…チャー混合器、17…酸化
剤圧縮機、18,19…酸化剤流量制御弁、20…スラ
グ回収ホッパ、22…微粉炭、23…石炭常圧・加圧ホ
ッパ、24…石炭輸送ライン、27…スラグ回収室、2
8…水充填部、32…酸化剤流通ライン、33…ガス化
炉、33’…ガス化炉外壁、34…チャー輸送ライン、
35…チャー、36…精製装置、37…熱回収器入口
(絞り部)、38…不活性ガス、39…リング式分配
器、41…ガス化炉耐火壁(内壁)、44…石炭バーナ
流通ライン遮断弁、45…分岐管入口部、46…速度調
節用ノズル、47…固気二相流(微粉炭と搬送用気体の
混相流)、48…石炭バーナ内酸化剤流通部、50…分
岐管、51…差圧発信器、52…不活性ガスライン、5
3…不活性ガス集合管、55…速度調節用流量調節弁、
56…データ集積装置、57…不均等分配調整用制御装
置、60…ガス化炉反応部圧端管、61…分岐管圧端
管、63…オリフィス。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小山 俊太郎 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 高橋 貞夫 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 穐山 徹 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガス化炉と、その複数の石炭バーナと、
    微分炭と搬送用気体の固気二相流の導入管と、前記固気
    二相流の微粉炭を前記バーナの各々に分配する分配器を
    備えた石炭ガス化装置において、 前記分配器の本体をリング管により構成して前記ガス化
    炉の内壁または外壁の外側に配置し、前記リング管に前
    記導入管と複数の分岐管を接続し、各分岐管と各石炭バ
    ーナを接続してなることを特徴とする石炭ガス化装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記導入管は前記リング管の円周の接線方向に接続し、
    前記リング管に供給される前記固気二相流が所定速度以
    上で旋回するように構成したことを特徴とする石炭ガス
    化装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、 前記分岐管の内径を前記リング管の管内径より小さくし
    たことを特徴とする石炭ガス化装置。
  4. 【請求項4】 請求項1、2または3において、 前記リング管内で前記分岐管の各入口の後流に、オリフ
    ィス径を順に変えたオリフィスを設けたことを特徴とす
    る石炭ガス化装置。
  5. 【請求項5】 複数の石炭バーナをもつガス化炉、微分
    炭と搬送用気体の固気二相流の導入管、前記固気二相流
    の微粉炭を前記バーナの各々に均等に分配する分配器を
    備えた石炭ガス化装置の運転方法において、 前記分配器の本体をリング管により構成し、分岐管を介
    して各バーナと接続している場合に、前記ガス化炉の内
    部と各分岐管の差圧を監視し、いずれかの差圧の偏差が
    所定値を越えたときに、前記リング管内における前記固
    気二相流の速度を上回る速度の不活性ガスを前記リング
    管に注入するように制御することを特徴とする石炭ガス
    化装置の運転方法。
JP6615497A 1997-03-19 1997-03-19 石炭ガス化装置およびその運転方法 Pending JPH10259910A (ja)

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