JPH10259124A - 咽頭疾患用組成物 - Google Patents

咽頭疾患用組成物

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JPH10259124A
JPH10259124A JP9066021A JP6602197A JPH10259124A JP H10259124 A JPH10259124 A JP H10259124A JP 9066021 A JP9066021 A JP 9066021A JP 6602197 A JP6602197 A JP 6602197A JP H10259124 A JPH10259124 A JP H10259124A
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JP
Japan
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expectorant
polyhydric alcohol
antiinflammatory agent
examples
hydrochloride
Prior art date
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Pending
Application number
JP9066021A
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English (en)
Inventor
Keiko Kikuchi
景子 菊池
Ichiro Okudaira
一郎 奥平
Kenji Tsunoda
健司 角田
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Taisho Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Taisho Pharmaceutical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 患部に直接塗布することができ、速効的及
び確実な去痰効果を示す咽頭疾患用組成物を提供する。 【構成】 去痰薬、抗炎症薬及び多価アルコールを含
有することを特徴とする咽頭疾患用組成物

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、去痰効果の速効性及び
効力が高められた咽頭疾患用組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、塩酸ブロムヘキシンや塩化リゾチ
ームが単独で配合されたエアゾール剤(特開平5−14
8185号、ドイツ公開第4117078号)や塩化リ
ゾチームとグリチルリチン酸ジカリウムが配合された水
溶液製剤(特公平8−5800号)は知られている。し
かし、これらは、去痰効果の速効性及び効力については
満足する結果は得られていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】呼吸器の感染炎症性疾
患である感冒の症状のうち、特に気道分泌の亢進による
分泌物の増加は不快な症状の一つとされている。過剰の
気道分泌物は、腺毛の働きにより、鼻汁や痰として、そ
れぞれ鼻腔、咽頭、気道から口腔へと運搬されて排出さ
れる。その炎症症状が重度に及ぶ場合には、炎症により
遊離した白血球や血清タンパクなどが混入し粘性を増
し、排出が困難となる。このような症状に対しては、鼻
炎用薬、鎮咳去痰薬や総合感冒薬等の内服薬が中心に用
いられてきた。しかし、内服の場合、作用発現までに時
間を要し、また肝臓を通過することによるバイオアベリ
ティーが低下してしまうという難点があった。
【0004】また、近年では、少量で効果が高く、しか
も副作用の少ない剤型として、患部に直接薬剤を投与で
きる点鼻剤や吸入剤が販売されているが、咽頭部に直接
投与することにより即座に去痰効果が現れる薬剤は販売
されておらず、また、その出現が望まれている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記課題を
解決するために、鋭意検討した結果、去痰薬及び多価ア
ルコール、抗炎症薬及び多価アルコール、あるいは去痰
薬、抗炎症薬及び多価アルコールを配合することによ
り、咽頭の分泌物の増加に対して速効的かつ確実に有意
な効果を示すことを見い出し本発明を完成した。
【0006】すなわち、本発明は、去痰薬及び多価アル
コール、抗炎症薬及び多価アルコール、あるいは去痰
薬、抗炎症薬及び多価アルコールを含有することを特徴
とする咽頭疾患用組成物である。
【0007】去痰薬には、塩酸ブロムヘキシン、塩酸ア
ンブロキソール、グアイフェネシン、グアヤコールスル
ホン酸カリウム、クレゾールスルホン酸カリウム、アセ
チルシステイン、塩酸エチルシステイン、塩酸メチルシ
ステイン、カルボシステイン、テオフィリン、アミノフ
ィリンまたはジプロフィリンが挙げられる。好ましく
は、塩酸ブロムヘキシンまたは塩酸アンブロキソールで
ある。
【0008】抗炎症薬には、塩化リゾチーム、セミアル
カリプロティナーゼ、セラペプターゼ、ブロメライン、
トリプシン、キモトリプシン、α−キモトリプシン、プ
ロナーゼ、トラネキサム酸またはグリチルリチン酸ジカ
リウムが挙げられる。好ましくは、塩化リゾチーム、グ
リチルリチン酸ジカリウム、セミアルカリプロティナー
ゼ、セラペプターゼまたはブロメラインである。特に好
ましくは、塩化リゾチーム又はグリチルリチン酸ジカリ
ウムである。
【0009】多価アルコールは、グリセリン、エチレン
グリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコー
ル、ポリエチレングリコールまたはソルビトールが好ま
しい。より好ましくは、グリセリンのみ、あるいはグリ
セリンとプロピレングリコールと併用する。グリセリン
とプロピレングリコールとの重量配合比は、6:1〜
6:5、好ましくは6:1〜6:3である。
【0010】本発明における去痰薬、抗炎症薬及び多価
アルコールの配合量は、去痰薬を0.01〜20.0重
量%、抗炎症薬を0.01〜20.0重量%、多価アル
コールを10〜95重量%であり、好ましくは、去痰薬
を0.05〜5.0重量%、抗炎症薬を0.05〜5.
0重量%、多価アルコールを60〜90重量%である。
【0011】また、去痰薬1重量部に対し、多価アルコ
ールを50〜500重量部、好ましくは、100〜40
0であり、抗炎症薬1重量部に対し、多価アルコールを
1〜1000重量部、好ましくは、10〜800重量部
を配合する。
【0012】本発明の咽頭疾患用組成物は、ストリーム
剤、スプレー剤、ゲル剤等の製剤として用いる。
【0013】これらの製剤は、常法により調製すること
ができる。製剤の調製に使用する溶媒としては、精製水
及びアルコールなどで、必要に応じて他の公知の添加
剤、例えば、抗酸化剤、界面活性剤、pH調製剤、保存
剤、矯味矯臭剤などを使用することができる。
【0014】抗酸化剤としては、例えば、ジブチルヒド
ロキシトルエン(BHT),没食子酸プロピル、ブチル
ヒドロキシアニソール(BHA)、α−トコフェロー
ル、アスコルビン酸、クエン酸等が挙げられる。
【0015】界面活性剤としては、例えばポリオキシエ
チレン硬化ヒマシ油、モノステアリン酸ソルビタン、モ
ノパルミチン酸ソルビタン、モノラウリル酸ソルビタ
ン、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロック
コポリマー、ポリソルベート類、ラウリル硫酸ナトリウ
ム、マクロゴール類、ショ糖脂肪酸エステル等が挙げら
れる。
【0016】保存剤としては、例えば、安息香酸ナトリ
ウム、パラオキシ安息香酸エステル、ソルビン酸等が挙
げられる。
【0017】矯味矯臭剤としては、例えば、l−メント
ール、ハッカ水、ハッカ油、ユーカリ油などが挙げられ
る。
【0018】本発明の咽頭用組成物のpHは、通常、3
〜9程度、好ましくは5〜8程度であり、慣用のpH調
整剤を用いて調整できる。pH調整剤としては、例え
ば、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、酢酸、コハク酸、乳
酸、フマル酸、アスコルビン酸などの可食性有機酸;塩
酸、リン酸などの無機酸;及びこれらの塩類(例えば、
ナトリウム塩、カリウム塩など)が挙げられる。
【0019】
【発明の効果】本発明の咽頭疾患用組成物は、患部に直
接塗布することができ、速効的及び確実な去痰効果を示
す。
【0020】
【実施例】以下に実施例及び試験例を挙げ、本発明を更
に詳しく説明する。
【0021】 実施例 1 塩酸ブロムヘキシン 0.2 g グリセリン 75.0 g エタノール 10.0 g l-メントール 0.3 g 上記成分を秤量し、精製水に溶解させ、全量100ml
とした。
【0022】 実施例 2 塩化リゾチーム(力価) 1.0 g グリセリン 78.0 g エタノール 10.0 g l-メントール 0.3 g 上記成分を秤量し、精製水に溶解させ、全量100ml
とした。
【0023】 実施例 3 塩酸ブロムヘキシン 0.2 g 塩化リゾチーム(力価) 1.0 g グリセリン 75.0 g エタノール 10.0 g l-メントール 0.8 g 上記成分を秤量し、精製水に溶解させ、全量100ml
とした。
【0024】 実施例 4 塩酸ブロムヘキシン 0.2 g 塩化リゾチーム(力価) 0.5 g グリセリン 55.0 g プロピレングリコール 15.0 g エタノール 10.0 g l-メントール 0.8 g 上記成分を秤量し、精製水に溶解させ、全量100ml
とした。
【0025】 実施例 5 塩酸アンブロキソール 0.75g グリチルリチン酸ジカリウム 2.0 g グリセリン 75.0 g エタノール 10.0 g l-メントール 0.5 g 上記成分を秤量し、精製水に溶解させ、全量100ml
とした。
【0026】 実施例 6 塩酸アンブロキソール 0.75g グリチルリチン酸ジカリウム 1.5 g グリセリン 65.0 g プロピレングリコール 10.0 g エタノール 10.0 g l-メントール 0.5 g 上記成分を秤量し、精製水に溶解させ、全量100ml
とした。
【0027】 比較例1 塩酸ブロムヘキシン 0.2 g エタノール 10.0 g l-メントール 0.3 g 上記成分を秤量し、精製水に溶解させ、全量100ml
とした。
【0028】 比較例2 塩化リゾチーム(力価) 1.0 g エタノール 10.0 g l-メントール 0.3 g 上記成分を秤量し、精製水に溶解させ、全量100ml
とした。
【0029】試験例 (実験材料)実験材料には、実施例1〜3と、比較例1
〜2を用いた。
【0030】(試験方法) 1.対象者;感冒又は咽頭炎により喀痰困難を訴える5
0名の成人被験者を、各10名ずつ、5グループに分け
た。
【0031】2.内容;各グループ10名を対象に、実
施例1〜3及び比較例1〜2を500μlずつ、1日3
回被験者の咽頭に噴射塗布させ、各対象者の1分間あた
りの咳嗽回数平均値を経時的に比較した。
【0032】(試験結果)被験者の咳嗽回数平均値の経
時的変化は、図1〜2に示したとおりである。
【0033】この結果から明らかなように、去痰薬と多
価アルコール、抗炎症薬と多価アルコール、去痰薬、抗
炎症薬と多価アルコールを配合した実施例1〜3は、多
価アルコールを配合しない比較例1及び2に比べて、咳
嗽の抑制作用及びその速効性が認められた。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1、3及び比較例1を比較したときの
去痰評価を表すグラフである。
【図2】 実施例2、3及び比較例2を比較したときの
去痰評価を表すグラフである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】去痰薬及び多価アルコールを含有すること
    を特徴とする咽頭疾患用組成物
  2. 【請求項2】抗炎症薬及び多価アルコールを含有するこ
    とを特徴とする咽頭疾患用組成物
  3. 【請求項3】去痰薬、抗炎症薬及び多価アルコールを含
    有することを特徴とする咽頭疾患用組成物
JP9066021A 1997-03-19 1997-03-19 咽頭疾患用組成物 Pending JPH10259124A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20140066518A1 (en) * 2011-03-14 2014-03-06 Boehringer Ingelheim International Gmbh Use of a sprayable composition comprising ambroxol
CN111714477A (zh) * 2020-07-23 2020-09-29 山东迅达康兽药有限公司 祛痰组合物及其口服液制备方法

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