JPH10258286A - 汚水処理装置 - Google Patents
汚水処理装置Info
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- JPH10258286A JPH10258286A JP9065084A JP6508497A JPH10258286A JP H10258286 A JPH10258286 A JP H10258286A JP 9065084 A JP9065084 A JP 9065084A JP 6508497 A JP6508497 A JP 6508497A JP H10258286 A JPH10258286 A JP H10258286A
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- tank
- iron
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C02—TREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
- C02F—TREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
- C02F1/00—Treatment of water, waste water, or sewage
- C02F1/46—Treatment of water, waste water, or sewage by electrochemical methods
- C02F1/461—Treatment of water, waste water, or sewage by electrochemical methods by electrolysis
- C02F1/463—Treatment of water, waste water, or sewage by electrochemical methods by electrolysis by electrocoagulation
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W10/00—Technologies for wastewater treatment
- Y02W10/10—Biological treatment of water, waste water, or sewage
Landscapes
- Activated Sludge Processes (AREA)
- Removal Of Specific Substances (AREA)
- Purification Treatments By Anaerobic Or Anaerobic And Aerobic Bacteria Or Animals (AREA)
- Water Treatment By Electricity Or Magnetism (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 安定したイオン溶出を行うことができる、リ
ン酸除去のための装置が組み込まれた汚水処理装置を提
供する。 【解決手段】 脱リン処理装置Dは、溶出槽39と、こ
の溶出槽39に配されてアノード側として機能する円筒
形容器状の第1の電極51と、この第1の電極51の内
側に配されてカソード側として機能する丸棒状の第2の
電極52と、この第2の電極52の下部周壁及び底壁を
囲むように配された絶縁材としてのスペーサ53と、第
1の電極51に収納された鉄材としての多数の鋼球54
と、両電極51・52間に電流を印加する直流電源42
と、制御部43と、スイッチ44とを備えている。
ン酸除去のための装置が組み込まれた汚水処理装置を提
供する。 【解決手段】 脱リン処理装置Dは、溶出槽39と、こ
の溶出槽39に配されてアノード側として機能する円筒
形容器状の第1の電極51と、この第1の電極51の内
側に配されてカソード側として機能する丸棒状の第2の
電極52と、この第2の電極52の下部周壁及び底壁を
囲むように配された絶縁材としてのスペーサ53と、第
1の電極51に収納された鉄材としての多数の鋼球54
と、両電極51・52間に電流を印加する直流電源42
と、制御部43と、スイッチ44とを備えている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は汚水処理装置に関
し、さらに詳しくは、屎尿廃水と生活廃水との混合した
汚水からリン酸を除去するための合併処理浄化槽などの
汚水処理装置に関する。
し、さらに詳しくは、屎尿廃水と生活廃水との混合した
汚水からリン酸を除去するための合併処理浄化槽などの
汚水処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の汚水処理装置としては、特開平
7−108296号(C02F 3/30)公報に開示
されたものが知られている。この公報に記載された装置
は、嫌気濾床槽または沈殿分離槽と、ばっ気槽と、沈殿
槽と、消毒槽とを、この順に配置した汚水処理装置にお
いて、ばっ気槽内の汚水をポンプによって汲み上げ、鉄
溶解装置を介して嫌気濾床槽または沈殿分離槽に戻すよ
うにした汚水処理装置である。
7−108296号(C02F 3/30)公報に開示
されたものが知られている。この公報に記載された装置
は、嫌気濾床槽または沈殿分離槽と、ばっ気槽と、沈殿
槽と、消毒槽とを、この順に配置した汚水処理装置にお
いて、ばっ気槽内の汚水をポンプによって汲み上げ、鉄
溶解装置を介して嫌気濾床槽または沈殿分離槽に戻すよ
うにした汚水処理装置である。
【0003】ここでの鉄溶解装置としては、繊維状また
は綿状の鉄材を電極として、1〜100Vの直流または
交流の電圧を印加し、印加電圧により鉄イオンの溶出量
を調節するようにしたものが用いられている。
は綿状の鉄材を電極として、1〜100Vの直流または
交流の電圧を印加し、印加電圧により鉄イオンの溶出量
を調節するようにしたものが用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】鉄を溶出していけば鉄
が消耗されていくため、鉄の補充をする必要がある。し
かし、汚水処理装置(浄化槽)は概ね屋外で地中に埋め
られているため、鉄の有無の点検のためには屋外に出
て、浄化槽から鉄電極を地上まで引き出すかまたは浄化
槽の中を覗きこまなければならず面倒である。かといっ
て点検せずにすますと、鉄溶解装置における電極として
の鉄がなくなってリン酸を除去しないことになり、浄化
槽が本来のリン除去の目的を果たさなくなるという問題
がある。
が消耗されていくため、鉄の補充をする必要がある。し
かし、汚水処理装置(浄化槽)は概ね屋外で地中に埋め
られているため、鉄の有無の点検のためには屋外に出
て、浄化槽から鉄電極を地上まで引き出すかまたは浄化
槽の中を覗きこまなければならず面倒である。かといっ
て点検せずにすますと、鉄溶解装置における電極として
の鉄がなくなってリン酸を除去しないことになり、浄化
槽が本来のリン除去の目的を果たさなくなるという問題
がある。
【0005】本発明は、このような実情に鑑みてなされ
たものであり、安定したイオン溶出を行うことができ
る、リン酸除去のための脱リン処理装置及びその脱リン
処理装置が組み込まれた汚水処理装置を提供することを
目的とする。
たものであり、安定したイオン溶出を行うことができ
る、リン酸除去のための脱リン処理装置及びその脱リン
処理装置が組み込まれた汚水処理装置を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の1つの観点によ
れば、汚水中に配されて少なくともアノード側として機
能する容器状の第1の電極と、汚水中に配されて少なく
ともカソード側として機能する第2の電極と、第1の電
極内に収納された鉄材またはアルミニウム材とを備え、
両電極間に電流を印加することにより、鉄材またはアル
ミニウム材から、汚水中のリン酸を除去するための鉄イ
オンまたはアルミニウムイオンを溶出させることを特徴
とする汚水処理装置が提供される。
れば、汚水中に配されて少なくともアノード側として機
能する容器状の第1の電極と、汚水中に配されて少なく
ともカソード側として機能する第2の電極と、第1の電
極内に収納された鉄材またはアルミニウム材とを備え、
両電極間に電流を印加することにより、鉄材またはアル
ミニウム材から、汚水中のリン酸を除去するための鉄イ
オンまたはアルミニウムイオンを溶出させることを特徴
とする汚水処理装置が提供される。
【0007】第1の電極は、少なくともアノード側とし
て機能する。すなわち、通常はアノード側として機能す
るが、極性変換を目的とする場合にはアノード側または
カソード側として機能する。この第1の電極は円筒形や
網籠のような容器状に構成されている。
て機能する。すなわち、通常はアノード側として機能す
るが、極性変換を目的とする場合にはアノード側または
カソード側として機能する。この第1の電極は円筒形や
網籠のような容器状に構成されている。
【0008】第1の電極は例えば、円筒形であり、底壁
及び周壁のうちの少なくとも一方が通水性のものが用い
られる。ここで、底壁及び周壁のうちの少なくとも一方
が通水性のものとは、底壁及び周壁が、またはその一方
に、水が容器の内外で流通するための網目や孔などの通
水部が形成されているものを意味する。
及び周壁のうちの少なくとも一方が通水性のものが用い
られる。ここで、底壁及び周壁のうちの少なくとも一方
が通水性のものとは、底壁及び周壁が、またはその一方
に、水が容器の内外で流通するための網目や孔などの通
水部が形成されているものを意味する。
【0009】第2の電極は、少なくともカソード側とし
て機能する。すなわち、通常はアノード側として機能す
るが、極性変換を目的とする場合にはアノード側または
カソード側として機能する。この第2の電極の形態につ
いては任意である。すなわち、通常は板状や棒状などと
して構成されるが、極性変換を目的とする場合などには
第1の電極と同様な容器状に構成される。
て機能する。すなわち、通常はアノード側として機能す
るが、極性変換を目的とする場合にはアノード側または
カソード側として機能する。この第2の電極の形態につ
いては任意である。すなわち、通常は板状や棒状などと
して構成されるが、極性変換を目的とする場合などには
第1の電極と同様な容器状に構成される。
【0010】第1の電極内に収納される鉄材またはアル
ミニウム材としては、例えば、多数の球状物、粒状物ま
たは塊状物のものなどが用いられる。これらを用いた場
合には、単一またはごく少数の板状物を用いる場合に比
べて、これらを供給する際の扱いが容易であり、供給後
も比較的均一に分布させることができ、安定したイオン
溶出を確保することができる。後述する自動供給装置に
接続して用いられる場合には、球状物や粒状物がより好
ましい。
ミニウム材としては、例えば、多数の球状物、粒状物ま
たは塊状物のものなどが用いられる。これらを用いた場
合には、単一またはごく少数の板状物を用いる場合に比
べて、これらを供給する際の扱いが容易であり、供給後
も比較的均一に分布させることができ、安定したイオン
溶出を確保することができる。後述する自動供給装置に
接続して用いられる場合には、球状物や粒状物がより好
ましい。
【0011】両電極の配置関係としては、例えば、円筒
形の第1の電極の内側に絶縁材を介して任意形態の第2
の電極が配され、あるいは、円筒形の第2の電極の内側
に絶縁材を介して円筒形の第1の電極が配されるなどの
場合がある。
形の第1の電極の内側に絶縁材を介して任意形態の第2
の電極が配され、あるいは、円筒形の第2の電極の内側
に絶縁材を介して円筒形の第1の電極が配されるなどの
場合がある。
【0012】以上のような両電極が処理すべき汚水中に
配されて両電極間に所定電流が印加されると、第1の電
極内に収納された鉄材またはアルミニウム材から鉄イオ
ンまたはアルミニウムイオンが溶出する。これらのイオ
ンは、汚水中のリン酸(オルトリン酸)と反応して、難
溶性リン化合物(Fe(OH)x (PO4 )y またはA
l(OH)x (PO4 )y )となって凝集し沈殿する。
配されて両電極間に所定電流が印加されると、第1の電
極内に収納された鉄材またはアルミニウム材から鉄イオ
ンまたはアルミニウムイオンが溶出する。これらのイオ
ンは、汚水中のリン酸(オルトリン酸)と反応して、難
溶性リン化合物(Fe(OH)x (PO4 )y またはA
l(OH)x (PO4 )y )となって凝集し沈殿する。
【0013】両電極は汚水中で不溶性を示す金属から構
成されるのが好ましい。ここで、不溶性を示す金属から
構成された電極としては、例えば銀や白金などの電極が
ある。また、両電極は、汚水が溜められ前記の溶出イオ
ンを溶出させるための槽−溶出槽−に配されてもよく、
汚水中に直接、配されてもよい。
成されるのが好ましい。ここで、不溶性を示す金属から
構成された電極としては、例えば銀や白金などの電極が
ある。また、両電極は、汚水が溜められ前記の溶出イオ
ンを溶出させるための槽−溶出槽−に配されてもよく、
汚水中に直接、配されてもよい。
【0014】本発明に係る脱リン処理装置は、鉄材また
はアルミニウム材の自動供給装置をさらに備えているの
が好ましい。
はアルミニウム材の自動供給装置をさらに備えているの
が好ましい。
【0015】すなわち、そのような自動供給装置は、例
えば、第1の電極内に収納された鉄材またはアルミニウ
ム材の重量変化を検知する重量センサと、補充すべき鉄
材またはアルミニウム材を保管しておく保管槽と、鉄材
またはアルミニウム材を計量する計量部と、鉄材または
アルミニウム材を保管槽から計量部へ移送するための開
閉機構と、鉄材またはアルミニウム材を計量部から第1
の電極内へ補充するための開閉機構と、重量センサから
の検知結果を受けて計量部及び両開閉機構などに所定の
指示を行うための制御部などを備えている。
えば、第1の電極内に収納された鉄材またはアルミニウ
ム材の重量変化を検知する重量センサと、補充すべき鉄
材またはアルミニウム材を保管しておく保管槽と、鉄材
またはアルミニウム材を計量する計量部と、鉄材または
アルミニウム材を保管槽から計量部へ移送するための開
閉機構と、鉄材またはアルミニウム材を計量部から第1
の電極内へ補充するための開閉機構と、重量センサから
の検知結果を受けて計量部及び両開閉機構などに所定の
指示を行うための制御部などを備えている。
【0016】そして、この重量センサにより、電気分解
の進行に伴う鉄材またはアルミニウム材の消耗状態を検
知する。そして、検知した消耗状態に応じて、鉄材また
はアルミニウム材の保管槽から、計量部により計量され
た所定重量の鉄材またはアルミニウム材を溶出槽などへ
自動供給する。
の進行に伴う鉄材またはアルミニウム材の消耗状態を検
知する。そして、検知した消耗状態に応じて、鉄材また
はアルミニウム材の保管槽から、計量部により計量され
た所定重量の鉄材またはアルミニウム材を溶出槽などへ
自動供給する。
【0017】本発明の他の観点によれば、前記の各種の
汚水処理装置が提供される。例えば、脱リン処理装置が
合併処理浄化槽の生物膜濾過槽(ばっき槽)やこれに隣
接する次の処理水槽(沈殿槽)の上部などに配され、処
理水槽から夾雑物除去槽(第1嫌気濾床槽)へ戻される
処理水からリン酸を除去するように構成された合併処理
浄化槽が提供される。
汚水処理装置が提供される。例えば、脱リン処理装置が
合併処理浄化槽の生物膜濾過槽(ばっき槽)やこれに隣
接する次の処理水槽(沈殿槽)の上部などに配され、処
理水槽から夾雑物除去槽(第1嫌気濾床槽)へ戻される
処理水からリン酸を除去するように構成された合併処理
浄化槽が提供される。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の1つの実施の形態
を図面に基づいて説明する。なお、これによって本発明
が限定されるものではない。
を図面に基づいて説明する。なお、これによって本発明
が限定されるものではない。
【0019】図1及び図2に示すように、本発明の1つ
の実施の形態に係る脱リン処理装置Dは、流量調整機能
のある汚水処理装置としての小型合併処理浄化槽1に組
み込まれて用いられている。
の実施の形態に係る脱リン処理装置Dは、流量調整機能
のある汚水処理装置としての小型合併処理浄化槽1に組
み込まれて用いられている。
【0020】この浄化槽1の内部は、屎尿廃水と生活廃
水との混合した汚水が流入する流入管2の側から、汚水
処理ずみの水を外部へ放流する放流管3の側にかけて、
汚水浄化処理の工程順に応じて複数の槽が区画形成され
た槽構造にされている。
水との混合した汚水が流入する流入管2の側から、汚水
処理ずみの水を外部へ放流する放流管3の側にかけて、
汚水浄化処理の工程順に応じて複数の槽が区画形成され
た槽構造にされている。
【0021】4は流入管2側の最前部に区画形成された
夾雑物除去槽である。この夾雑物除去槽4では、屎尿廃
水や生活廃水の中に混入されており浄化処理できない夾
雑物を沈殿分離させて除去する。
夾雑物除去槽である。この夾雑物除去槽4では、屎尿廃
水や生活廃水の中に混入されており浄化処理できない夾
雑物を沈殿分離させて除去する。
【0022】夾雑物除去槽4の流入管2側には流入ガイ
ド5が区画形成されている。この流入ガイド5と流入管
2との間には、流入水を夾雑物除去槽4の下方へ向かっ
て案内する角筒状あるいは円筒状の降流通路6が形成さ
れている。
ド5が区画形成されている。この流入ガイド5と流入管
2との間には、流入水を夾雑物除去槽4の下方へ向かっ
て案内する角筒状あるいは円筒状の降流通路6が形成さ
れている。
【0023】また、夾雑物除去槽4には嫌気性微生物の
濾床である嫌気濾床7が設けられており、その嫌気濾床
7に微生物を棲息させることで嫌気処理を行うようにさ
れている。嫌気濾床7は、流入水や逆洗廃水が一時的に
流入した際の水流によって沈殿物が巻き上げられ浮遊物
質となって次の槽へ流出するのを抑えて、次の槽の負荷
を下げることができる。
濾床である嫌気濾床7が設けられており、その嫌気濾床
7に微生物を棲息させることで嫌気処理を行うようにさ
れている。嫌気濾床7は、流入水や逆洗廃水が一時的に
流入した際の水流によって沈殿物が巻き上げられ浮遊物
質となって次の槽へ流出するのを抑えて、次の槽の負荷
を下げることができる。
【0024】8は夾雑物除去槽4に隣接して区画形成さ
れた次の嫌気濾床槽である。この嫌気濾床槽8では、嫌
気濾床9に嫌気性微生物を棲息させることで嫌気処理を
行うようにされている。
れた次の嫌気濾床槽である。この嫌気濾床槽8では、嫌
気濾床9に嫌気性微生物を棲息させることで嫌気処理を
行うようにされている。
【0025】10は嫌気濾床槽8に隣接して区画形成さ
れた次の生物膜濾過槽である。この生物膜濾過槽10に
は好気性微生物の濾床である好気濾床11が設けられて
おり、その好気濾床11に好気性微生物を棲息させるこ
とで好気処理を行うようにされている。
れた次の生物膜濾過槽である。この生物膜濾過槽10に
は好気性微生物の濾床である好気濾床11が設けられて
おり、その好気濾床11に好気性微生物を棲息させるこ
とで好気処理を行うようにされている。
【0026】12は生物膜濾過槽11に隣接して区画形
成された次の処理水槽である。この処理水槽12では、
生物膜濾過槽11で好気処理され、濾過されて移流して
きた処理水を静置貯蔵する。
成された次の処理水槽である。この処理水槽12では、
生物膜濾過槽11で好気処理され、濾過されて移流して
きた処理水を静置貯蔵する。
【0027】13は処理水槽12の上部に区画形成され
た消毒槽である。この消毒槽13は通常、処理水槽12
で処理された後の上澄み水を消毒処理して、放流管3か
ら外部へ排出するようにされている。
た消毒槽である。この消毒槽13は通常、処理水槽12
で処理された後の上澄み水を消毒処理して、放流管3か
ら外部へ排出するようにされている。
【0028】夾雑物除去槽4と嫌気濾床槽8とは垂直な
隔壁14で仕切られている。この隔壁14の上部には、
隔壁14を貫通する移流口15が開口形成されている。
そして、この移流口15に角筒状あるいは円筒状の移流
管16が嵌められている。この移流管16は、その下端
が夾雑物処理槽4の嫌気濾床7の下部に位置しており、
清掃口を兼ねている。
隔壁14で仕切られている。この隔壁14の上部には、
隔壁14を貫通する移流口15が開口形成されている。
そして、この移流口15に角筒状あるいは円筒状の移流
管16が嵌められている。この移流管16は、その下端
が夾雑物処理槽4の嫌気濾床7の下部に位置しており、
清掃口を兼ねている。
【0029】嫌気濾床槽8と次の生物膜濾過槽10とは
中間隔壁17で仕切られている。この中間隔壁17の嫌
気濾床槽8側には上昇流通路18が固定状に設けられて
いる。夾雑物除去槽4から移流管16を通って嫌気濾床
槽8へ移流してきた汚水は、嫌気濾床9を下降流で通過
した後、上昇流通路18を通って上昇する。
中間隔壁17で仕切られている。この中間隔壁17の嫌
気濾床槽8側には上昇流通路18が固定状に設けられて
いる。夾雑物除去槽4から移流管16を通って嫌気濾床
槽8へ移流してきた汚水は、嫌気濾床9を下降流で通過
した後、上昇流通路18を通って上昇する。
【0030】上昇流通路18の上部には定量ポンプ19
の取水口20が設けられている。定量ポンプ19は嫌気
濾床槽8から生物膜濾過槽10へ一定量の汚水を移送す
る。すなわち、汚水は取水口20から定量ポンプ19内
に取り込まれて次の生物膜濾過槽10へ一定量送り込ま
れる。
の取水口20が設けられている。定量ポンプ19は嫌気
濾床槽8から生物膜濾過槽10へ一定量の汚水を移送す
る。すなわち、汚水は取水口20から定量ポンプ19内
に取り込まれて次の生物膜濾過槽10へ一定量送り込ま
れる。
【0031】嫌気濾床槽8における嫌気濾床9で、ある
程度の浮遊物質(SS)が捕捉される。捕捉されたSS
は、徐々に嫌気分解されて溶解性のものになっていった
り、嫌気濾床槽8の底に汚泥として貯留されたりする。
また、嫌気濾床9では有機性の窒素がアンモニア性の窒
素に嫌気分解される。
程度の浮遊物質(SS)が捕捉される。捕捉されたSS
は、徐々に嫌気分解されて溶解性のものになっていった
り、嫌気濾床槽8の底に汚泥として貯留されたりする。
また、嫌気濾床9では有機性の窒素がアンモニア性の窒
素に嫌気分解される。
【0032】生物膜濾過槽10の底部付近には、散気装
置21の散気管22が横設状態に配されている。この散
気装置21は、その散気管22から空気を吹き出すこと
で、生物膜濾過槽10の好気濾床11に棲息する好気性
微生物に対する酸素供給機能を果す。
置21の散気管22が横設状態に配されている。この散
気装置21は、その散気管22から空気を吹き出すこと
で、生物膜濾過槽10の好気濾床11に棲息する好気性
微生物に対する酸素供給機能を果す。
【0033】生物膜濾過槽10における好気濾床11に
は濾材が配置してあり、この濾材に付着した微生物が、
BOD成分等を分解したりSS化したりして濾材に捕捉
する。生物膜濾過槽10は物理的な濾過作用も有してお
り、ここでもSSを捕捉する。また、生物膜濾過槽10
では、窒素を硝酸に変える硝酸菌や亜硝酸菌の働きでア
ンモニア性窒素を硝酸性窒素に変える。
は濾材が配置してあり、この濾材に付着した微生物が、
BOD成分等を分解したりSS化したりして濾材に捕捉
する。生物膜濾過槽10は物理的な濾過作用も有してお
り、ここでもSSを捕捉する。また、生物膜濾過槽10
では、窒素を硝酸に変える硝酸菌や亜硝酸菌の働きでア
ンモニア性窒素を硝酸性窒素に変える。
【0034】生物膜濾過槽10と次の処理水槽12との
間には隔壁23が設けられている。そして、この隔壁2
3を通して生物膜濾過槽10と処理水槽12とをつなぐ
U字管24が設けられている。このU字管24は、隔壁
23の上部で屈曲されており、生物膜濾過槽10の底部
寄り箇所と処理水槽12の底部とに開口している。
間には隔壁23が設けられている。そして、この隔壁2
3を通して生物膜濾過槽10と処理水槽12とをつなぐ
U字管24が設けられている。このU字管24は、隔壁
23の上部で屈曲されており、生物膜濾過槽10の底部
寄り箇所と処理水槽12の底部とに開口している。
【0035】処理水槽12の底部には、U字管24の開
口部に連なるポンプ25が設置されている。そして、好
気濾床11にSSが溜まり生物膜濾過槽10の洗浄が必
要なときに、このポンプ25を作動させて処理水槽12
に溜まった処理水を通常の流れとは逆に生物膜濾過槽1
0へ流すことで、好気濾床11を洗う。その逆洗水は生
物膜濾過槽10から夾雑物除去槽7へ返送管を通じて返
送される。
口部に連なるポンプ25が設置されている。そして、好
気濾床11にSSが溜まり生物膜濾過槽10の洗浄が必
要なときに、このポンプ25を作動させて処理水槽12
に溜まった処理水を通常の流れとは逆に生物膜濾過槽1
0へ流すことで、好気濾床11を洗う。その逆洗水は生
物膜濾過槽10から夾雑物除去槽7へ返送管を通じて返
送される。
【0036】処理水槽12の上部から夾雑物除去槽4の
上部にかけて、処理水中の上澄み水を常時返送するため
の循環路26が設けられている。この循環路26には、
処理水槽12から水の流れの順に、分水計量装置27、
脱リン処理装置D、夾雑物除去槽への流入口28が設け
られている。
上部にかけて、処理水中の上澄み水を常時返送するため
の循環路26が設けられている。この循環路26には、
処理水槽12から水の流れの順に、分水計量装置27、
脱リン処理装置D、夾雑物除去槽への流入口28が設け
られている。
【0037】処理水槽12における処理水中の上澄み水
は、エアリフトポンプ29を用いて処理水槽12の中間
部から汲み上げられ、分水計量装置27、脱リン処理装
置Dを経た後に、循環路26を介して夾雑物除去槽4の
降流通路6の上部に戻される。エアリフトポンプ29は
槽外のブロア30、エアリフト用給気管31、リフト管
32から構成されている。
は、エアリフトポンプ29を用いて処理水槽12の中間
部から汲み上げられ、分水計量装置27、脱リン処理装
置Dを経た後に、循環路26を介して夾雑物除去槽4の
降流通路6の上部に戻される。エアリフトポンプ29は
槽外のブロア30、エアリフト用給気管31、リフト管
32から構成されている。
【0038】槽外のブロア30からエアリフト用給気管
31へ給気すると、処理水槽12の処理水は、リフト管
32の下端開口部から引き込まれ、そのエアリフト作用
によって管内を上昇し、分水計量装置27に送られる。
31へ給気すると、処理水槽12の処理水は、リフト管
32の下端開口部から引き込まれ、そのエアリフト作用
によって管内を上昇し、分水計量装置27に送られる。
【0039】分水計量装置27は処理水槽12の上部に
設置され、正・背面板部と左右の側面板部と底板部とか
ら矩形箱状の有底構造に一体形成されている。この箱内
部は、流入室33と、分水室35・36と、両者の間の
中間室34とに区画されている。
設置され、正・背面板部と左右の側面板部と底板部とか
ら矩形箱状の有底構造に一体形成されている。この箱内
部は、流入室33と、分水室35・36と、両者の間の
中間室34とに区画されている。
【0040】流入室33には、エアリフトポンプ29か
らの流入水を流入させる流入管が設置されている。流入
室33と中間室34とは、下部側を連通可能に開口形成
した隔壁で仕切られ、流入室33に流入した処理水を潜
流させて中間室34へ移流させるようにしている。
らの流入水を流入させる流入管が設置されている。流入
室33と中間室34とは、下部側を連通可能に開口形成
した隔壁で仕切られ、流入室33に流入した処理水を潜
流させて中間室34へ移流させるようにしている。
【0041】分水室35・36は、第1分水室35と第
2分水室36との2室に区分されている。そして、第1
分水室35と中間室34との隔壁は、下端が底板に固定
され上端がV字状に開放されている。第2分水室36と
中間室34との隔壁は、下端が底板に固定され上端が凹
字状に開放されている。そして、この凹字状に開放され
た隔壁には、その開放寸法を調節することのできる溢流
堰板が取り付けられている。
2分水室36との2室に区分されている。そして、第1
分水室35と中間室34との隔壁は、下端が底板に固定
され上端がV字状に開放されている。第2分水室36と
中間室34との隔壁は、下端が底板に固定され上端が凹
字状に開放されている。そして、この凹字状に開放され
た隔壁には、その開放寸法を調節することのできる溢流
堰板が取り付けられている。
【0042】第1分水室35には、処理水を循環路26
へ流出させるための流出管37が接続され、第2分水室
36には、処理水を生物膜濾過槽10へ流出させるため
の流出管38が接続されている。したがって、流入室3
3に流入した処理水は、中間室34を経て、溢流堰板の
高さ調整により、2つの分水室35・36で循環路26
と生物膜濾過槽10とへ分水される。
へ流出させるための流出管37が接続され、第2分水室
36には、処理水を生物膜濾過槽10へ流出させるため
の流出管38が接続されている。したがって、流入室3
3に流入した処理水は、中間室34を経て、溢流堰板の
高さ調整により、2つの分水室35・36で循環路26
と生物膜濾過槽10とへ分水される。
【0043】図3及び図4に示すように、脱リン処理装
置Dは、溶出槽39と、この溶出槽39に配されてアノ
ード側として機能する円筒形容器状の第1の電極51
と、この第1の電極51の内側に配されてカソード側と
して機能する丸棒状の第2の電極52と、この第2の電
極52の下部周壁及び底壁を囲むように配された絶縁材
としてのスペーサ53と、第1の電極51に収納された
鉄材としての多数の鋼球54と、両電極51・52間に
電流を印加する直流電源42と、制御部43と、スイッ
チ44とを備えている。
置Dは、溶出槽39と、この溶出槽39に配されてアノ
ード側として機能する円筒形容器状の第1の電極51
と、この第1の電極51の内側に配されてカソード側と
して機能する丸棒状の第2の電極52と、この第2の電
極52の下部周壁及び底壁を囲むように配された絶縁材
としてのスペーサ53と、第1の電極51に収納された
鉄材としての多数の鋼球54と、両電極51・52間に
電流を印加する直流電源42と、制御部43と、スイッ
チ44とを備えている。
【0044】第1の電極51及び第2の電極52は不溶
性金属としての白金から構成されている。第1の電極5
1の底壁及び周壁は、容器状第1の電極51の内外で水
が流通するための網目に形成されている。スペーサ53
の底壁及び周壁も水が流通するための網目に形成されて
いる。
性金属としての白金から構成されている。第1の電極5
1の底壁及び周壁は、容器状第1の電極51の内外で水
が流通するための網目に形成されている。スペーサ53
の底壁及び周壁も水が流通するための網目に形成されて
いる。
【0045】溶出槽39には、流出管37から流出した
処理水が溜められる。両電極51・52が処理水中に配
されて両電極51・52間に所定電流が印加されると、
第1の電極51内に収納された多数の鋼球54から鉄イ
オンが処理水中へ溶出する。この鉄イオンは、処理水中
のリン酸(オルトリン酸)と反応して、難溶性リン化合
物(Fe(OH)x (PO4 )y )となって凝集し沈殿
する。
処理水が溜められる。両電極51・52が処理水中に配
されて両電極51・52間に所定電流が印加されると、
第1の電極51内に収納された多数の鋼球54から鉄イ
オンが処理水中へ溶出する。この鉄イオンは、処理水中
のリン酸(オルトリン酸)と反応して、難溶性リン化合
物(Fe(OH)x (PO4 )y )となって凝集し沈殿
する。
【0046】溶出槽39は、生物膜濾過槽10の上部に
設けられており、正・背面板部と左右の側面板部と底板
部とから矩形箱状の有底構造に一体形成されている。正
・背面板部にはそれぞれ、流入管部39aと流出管部3
9bが設けられている。溶出槽39には、ばっ気を行う
ためのばっ気管45と、このばっ気管45に給気するた
めに槽外に配置されたブロア46とが取り付けられてい
る。
設けられており、正・背面板部と左右の側面板部と底板
部とから矩形箱状の有底構造に一体形成されている。正
・背面板部にはそれぞれ、流入管部39aと流出管部3
9bが設けられている。溶出槽39には、ばっ気を行う
ためのばっ気管45と、このばっ気管45に給気するた
めに槽外に配置されたブロア46とが取り付けられてい
る。
【0047】ばっ気管45を配設したのは次のような理
由による。すなわち、鉄が溶解すると2価の鉄イオンF
e2+としてイオン化するが、オルトリン酸PO4 3-と反
応するためには3価の鉄イオンFe3+になる必要があ
る。Fe2+からFe3+にするには酸化することが必要
で、これは処理水中の溶存酸素を利用して行われる。溶
存酸素がなくなれば、溶け出した鉄はFe2+のままであ
り、オルトリン酸PO4 3-と反応しなくなる。そこで、
ばっ気管45からのばっ気を行うことで処理水中の溶存
酸素を補うようにしている。
由による。すなわち、鉄が溶解すると2価の鉄イオンF
e2+としてイオン化するが、オルトリン酸PO4 3-と反
応するためには3価の鉄イオンFe3+になる必要があ
る。Fe2+からFe3+にするには酸化することが必要
で、これは処理水中の溶存酸素を利用して行われる。溶
存酸素がなくなれば、溶け出した鉄はFe2+のままであ
り、オルトリン酸PO4 3-と反応しなくなる。そこで、
ばっ気管45からのばっ気を行うことで処理水中の溶存
酸素を補うようにしている。
【0048】溶出槽39では多数の鋼球54から鉄イオ
ンFe2+が溶解し、ばっ気管45により酸素を処理水中
に供給する。Fe2+は、溶存酸素を利用して酸化処理さ
れてFe3+になりながら夾雑物除去槽4へ送られ、オル
トリン酸PO4 3-と反応して難溶性のリン酸鉄塩Fe
(OH)x (PO4 )y となる。そして、このリン酸鉄
塩Fe(OH)x (PO4 )y は、夾雑物除去槽4に存
在するSS分を核にして凝集し、大きなフロックにな
り、沈殿して槽底部に堆積する。
ンFe2+が溶解し、ばっ気管45により酸素を処理水中
に供給する。Fe2+は、溶存酸素を利用して酸化処理さ
れてFe3+になりながら夾雑物除去槽4へ送られ、オル
トリン酸PO4 3-と反応して難溶性のリン酸鉄塩Fe
(OH)x (PO4 )y となる。そして、このリン酸鉄
塩Fe(OH)x (PO4 )y は、夾雑物除去槽4に存
在するSS分を核にして凝集し、大きなフロックにな
り、沈殿して槽底部に堆積する。
【0049】夾雑物除去槽4の槽底部に堆積した、リン
酸鉄塩を含む夾雑物は、夾雑物除去槽4の嫌気濾床7の
ない部分から、バキュームカーにより定期的に(通常、
1年当たり1回程度の割合で)汲み出される。夾雑物除
去槽4の嫌気濾床7を構成する濾材は、移流管16を利
用して内側から、嫌気濾床7のない部分を利用して外側
から、洗うことができる。
酸鉄塩を含む夾雑物は、夾雑物除去槽4の嫌気濾床7の
ない部分から、バキュームカーにより定期的に(通常、
1年当たり1回程度の割合で)汲み出される。夾雑物除
去槽4の嫌気濾床7を構成する濾材は、移流管16を利
用して内側から、嫌気濾床7のない部分を利用して外側
から、洗うことができる。
【0050】この脱リン処理装置Dは、図5に示すよう
な鋼球自動供給装置55に接続されている。すなわち、
鋼球自動供給装置55は、第1の電極51に内蔵された
重量センサ56と、鋼球保管槽57と、計量部58と、
移送用開閉機構としての第1シャッタ59と、投入用開
閉機構としての第2シャッタ60とを備えている。
な鋼球自動供給装置55に接続されている。すなわち、
鋼球自動供給装置55は、第1の電極51に内蔵された
重量センサ56と、鋼球保管槽57と、計量部58と、
移送用開閉機構としての第1シャッタ59と、投入用開
閉機構としての第2シャッタ60とを備えている。
【0051】重量センサ56は第1の電極内に収納され
た多数の鋼球54の重量を検知する。鋼球保管槽57は
補充すべき多数の鋼球54を保管しておく。計量部58
は投入管部58aを有しており、鋼球54の重量を計量
する。第1シャッタ59が開かれると、鋼球保管槽57
の鋼球が自然落下して計量部58へ移送される。第2シ
ャッタ60が開かれると、計量部58の鋼球が投入管部
58aを自然落下して第1の電極51内に投入される。
制御部43は、重量センサ51からの検知結果を受けて
計量部58及び両シャッタ59・60などに所定の指示
を行う。
た多数の鋼球54の重量を検知する。鋼球保管槽57は
補充すべき多数の鋼球54を保管しておく。計量部58
は投入管部58aを有しており、鋼球54の重量を計量
する。第1シャッタ59が開かれると、鋼球保管槽57
の鋼球が自然落下して計量部58へ移送される。第2シ
ャッタ60が開かれると、計量部58の鋼球が投入管部
58aを自然落下して第1の電極51内に投入される。
制御部43は、重量センサ51からの検知結果を受けて
計量部58及び両シャッタ59・60などに所定の指示
を行う。
【0052】この合併処理浄化槽1には、図3及び図4
に示すような脱リン処理装置Dに代えて、図6及び図7
に示すような脱リン処理装置Fが組み込まれてもよい。
に示すような脱リン処理装置Dに代えて、図6及び図7
に示すような脱リン処理装置Fが組み込まれてもよい。
【0053】その脱リン処理装置Fは、溶出槽39と、
この溶出槽39に配されてアノード側として機能する円
筒形容器状の第1の電極61と、この第1の電極61の
外側に第1の電極61を取り囲むように配されてカソー
ド側として機能する円筒形容器状の第2の電極62と、
両電極61・62の間に配された絶縁材としてのスペー
サ63と、第1の電極61に収納された鉄材としての多
数の鋼球54とを備えている。
この溶出槽39に配されてアノード側として機能する円
筒形容器状の第1の電極61と、この第1の電極61の
外側に第1の電極61を取り囲むように配されてカソー
ド側として機能する円筒形容器状の第2の電極62と、
両電極61・62の間に配された絶縁材としてのスペー
サ63と、第1の電極61に収納された鉄材としての多
数の鋼球54とを備えている。
【0054】第1の電極61は底壁を有しているが、第
2の電極62は底壁を有していない。第1の電極51の
底壁及び周壁と第2の電極62周壁とには、電極61・
62の内外で水が流通するための網目に形成されてい
る。
2の電極62は底壁を有していない。第1の電極51の
底壁及び周壁と第2の電極62周壁とには、電極61・
62の内外で水が流通するための網目に形成されてい
る。
【0055】この脱リン処理装置Fの他の部分の構成は
脱リン処理装置Dのそれと同様である。また、脱リン処
理装置Fには、前記の鋼球自動供給装置55に接続され
ている。鋼球自動供給装置55における計量部58の投
入管部58aは、その下端が第1の電極61の内部上方
に位置している。
脱リン処理装置Dのそれと同様である。また、脱リン処
理装置Fには、前記の鋼球自動供給装置55に接続され
ている。鋼球自動供給装置55における計量部58の投
入管部58aは、その下端が第1の電極61の内部上方
に位置している。
【0056】次に、脱リン処理装置D及び脱リン処理装
置Fに付加されるのが好ましい要素及びその機能につい
て説明する。
置Fに付加されるのが好ましい要素及びその機能につい
て説明する。
【0057】浄化槽の選定に関する現行規則では、浄化
槽の大きさは実際に流入する水量・水質によって決める
られるのではなく、「建築物の用途別による屎尿浄化槽
の処理対象人員算定基準=JIS A 3302」によ
って決められる。
槽の大きさは実際に流入する水量・水質によって決める
られるのではなく、「建築物の用途別による屎尿浄化槽
の処理対象人員算定基準=JIS A 3302」によ
って決められる。
【0058】すなわち、浄化槽の処理対象人員算定基準
は 住宅の場合 n=5+(A−100/30) n:人員(人) A:建物の延べ床面積(m2)ただ
し、Aが100m2以下の場合は5人とし、Aが220
m2を超える場合は10人とする。
は 住宅の場合 n=5+(A−100/30) n:人員(人) A:建物の延べ床面積(m2)ただ
し、Aが100m2以下の場合は5人とし、Aが220
m2を超える場合は10人とする。
【0059】このJISの人員算定方法では実態にそぐ
わない面が多い。例えば、建物の床面積が220m2を
超える場合には、実際は2人しか住んでいなくとも10
人槽が必要となる。
わない面が多い。例えば、建物の床面積が220m2を
超える場合には、実際は2人しか住んでいなくとも10
人槽が必要となる。
【0060】このような場合に、JISの算定基準で求
めた人員に応じて鉄を溶出させるようにすると、必要量
以上の鉄が溶出する。鉄は、リン酸と反応する他に水酸
基OH-と反応して水酸化第二鉄の形でも難溶性の塩に
なり、汚泥として堆積される。このため、鉄を過剰に溶
かすと、この水酸化第二鉄の汚泥が増えて汚泥引き抜き
回数(浄化槽清掃回数)が増加する等の問題を引き起こ
すことになったり、鉄溶出のために必要以上の電気量を
消費することになったりして、不経済になる。
めた人員に応じて鉄を溶出させるようにすると、必要量
以上の鉄が溶出する。鉄は、リン酸と反応する他に水酸
基OH-と反応して水酸化第二鉄の形でも難溶性の塩に
なり、汚泥として堆積される。このため、鉄を過剰に溶
かすと、この水酸化第二鉄の汚泥が増えて汚泥引き抜き
回数(浄化槽清掃回数)が増加する等の問題を引き起こ
すことになったり、鉄溶出のために必要以上の電気量を
消費することになったりして、不経済になる。
【0061】そこで、実際の使用人数に合わせて鉄の溶
出量を制御するスイッチを設けるようにする。これによ
り、鉄が過剰に溶出して水酸化第二鉄の汚泥量が増えて
汚泥引き抜き回数が増加するのを防止するとともに、電
気代の節約を図ることができる。また、合併処理浄化槽
1に流入する汚水の流入量に応じて鉄の溶出量を自動調
整するようにしてもよい。
出量を制御するスイッチを設けるようにする。これによ
り、鉄が過剰に溶出して水酸化第二鉄の汚泥量が増えて
汚泥引き抜き回数が増加するのを防止するとともに、電
気代の節約を図ることができる。また、合併処理浄化槽
1に流入する汚水の流入量に応じて鉄の溶出量を自動調
整するようにしてもよい。
【0062】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、汚水中に配さ
れて少なくともアノード側として機能する容器状の第1
の電極と、汚水中に配されて少なくともカソード側とし
て機能する第2の電極と、第1の電極内に収納された鉄
材またはアルミニウム材とを備え、両電極間に電流を印
加することにより、鉄材またはアルミニウム材から、汚
水中のリン酸を除去するための鉄イオンまたはアルミニ
ウムイオンを溶出させるように構成されているので、鉄
材またはアルミニウム材を補充することにより、鉄イオ
ンまたはアルミニウムイオンの安定した溶出を行うこと
により汚水中のリン酸の安定的な除去を行うことができ
るいう効果を奏する。
れて少なくともアノード側として機能する容器状の第1
の電極と、汚水中に配されて少なくともカソード側とし
て機能する第2の電極と、第1の電極内に収納された鉄
材またはアルミニウム材とを備え、両電極間に電流を印
加することにより、鉄材またはアルミニウム材から、汚
水中のリン酸を除去するための鉄イオンまたはアルミニ
ウムイオンを溶出させるように構成されているので、鉄
材またはアルミニウム材を補充することにより、鉄イオ
ンまたはアルミニウムイオンの安定した溶出を行うこと
により汚水中のリン酸の安定的な除去を行うことができ
るいう効果を奏する。
【0063】請求項2の発明によれば、第1の電極が、
円筒形であり、底壁及び周壁のうちの少なくとも第1の
が通水性のものであり、第1の電極の内側に絶縁材を介
して第2の電極が配されているので、請求項1の発明が
奏する前記効果を簡単な構成により確保することができ
る。
円筒形であり、底壁及び周壁のうちの少なくとも第1の
が通水性のものであり、第1の電極の内側に絶縁材を介
して第2の電極が配されているので、請求項1の発明が
奏する前記効果を簡単な構成により確保することができ
る。
【0064】請求項3の発明によれば、第2の電極及び
第1の電極がいずれも、円筒形であり、底壁及び周壁の
うちの少なくとも第1のが通水性のものであり、第2の
電極が容器状であり、その内側に絶縁材を介して第1の
電極が配されているので、請求項1の発明が奏する前記
効果を簡単な構成により確保することができる。
第1の電極がいずれも、円筒形であり、底壁及び周壁の
うちの少なくとも第1のが通水性のものであり、第2の
電極が容器状であり、その内側に絶縁材を介して第1の
電極が配されているので、請求項1の発明が奏する前記
効果を簡単な構成により確保することができる。
【0065】請求項4の発明によれば、鉄材またはアル
ミニウム材が、多数の球状物、粒状物または塊状物であ
るので、単一またはごく少数の板状物を用いる場合に比
べて、これらを供給する際の扱いが容易であり、供給後
も比較的均一に分布させることができ、安定したイオン
溶出を確保することができる。
ミニウム材が、多数の球状物、粒状物または塊状物であ
るので、単一またはごく少数の板状物を用いる場合に比
べて、これらを供給する際の扱いが容易であり、供給後
も比較的均一に分布させることができ、安定したイオン
溶出を確保することができる。
【0066】請求項5の発明によれば、鉄材またはアル
ミニウム材の自動供給装置をさらに備えているので、こ
れらの供給を人手によることなく自動的に行うことが可
能になる。
ミニウム材の自動供給装置をさらに備えているので、こ
れらの供給を人手によることなく自動的に行うことが可
能になる。
【図1】本発明の1つの実施の態様に係る脱リン処理装
置が組み込まれた小型合併処理浄化槽の垂直縦断面図で
ある。
置が組み込まれた小型合併処理浄化槽の垂直縦断面図で
ある。
【図2】図1の小型合併処理浄化槽の水平断面図であ
る。
る。
【図3】図1の脱リン処理装置の一部を拡大した垂直縦
断面図である。
断面図である。
【図4】図1の脱リン処理装置の一部の分解斜視図であ
る。
る。
【図5】図1の脱リン処理装置に自動供給装置が接続さ
れた部分の垂直縦断面図である。
れた部分の垂直縦断面図である。
【図6】図1の脱リン処理装置に代わる脱リン処理装置
の一部を拡大した垂直縦断面図である。
の一部を拡大した垂直縦断面図である。
【図7】図6の脱リン処理装置の一部の分解斜視図であ
る。
る。
51 第1の電極 52 第2の電極 53 スペーサ(絶縁材) 54 鋼球(鉄材) 55 鋼球自動供給装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C02F 3/30 (72)発明者 藤原 治 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 横井 幸夫 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内
Claims (5)
- 【請求項1】 汚水中に配されて少なくともアノード側
として機能する容器状の第1の電極と、汚水中に配され
て少なくともカソード側として機能する第2の電極と、
第1の電極内に収納された鉄材またはアルミニウム材と
を備え、 両電極間に電流を印加することにより、鉄材またはアル
ミニウム材から、汚水中のリン酸を除去するための鉄イ
オンまたはアルミニウムイオンを溶出させることを特徴
とする汚水処理装置。 - 【請求項2】 第1の電極が、円筒形であり、底壁及び
周壁のうちの少なくとも第1のが通水性のものであり、
第1の電極の内側に絶縁材を介して第2の電極が配され
ている請求項1記載の汚水処理装置。 - 【請求項3】 第2の電極及び第1の電極がいずれも、
円筒形であり、底壁及び周壁のうちの少なくとも一方が
通水性のものであり、第2の電極の内側に絶縁材を介し
て第1の電極が配されている請求項1記載の汚水処理装
置。 - 【請求項4】 鉄材またはアルミニウム材が、多数の球
状物、粒状物または塊状物である請求項1〜3記載の汚
水処理装置。 - 【請求項5】 鉄材またはアルミニウム材の自動供給装
置をさらに備えている請求項4記載の汚水処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9065084A JPH10258286A (ja) | 1997-03-18 | 1997-03-18 | 汚水処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9065084A JPH10258286A (ja) | 1997-03-18 | 1997-03-18 | 汚水処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10258286A true JPH10258286A (ja) | 1998-09-29 |
Family
ID=13276730
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9065084A Pending JPH10258286A (ja) | 1997-03-18 | 1997-03-18 | 汚水処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10258286A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007330919A (ja) * | 2006-06-16 | 2007-12-27 | Eiji Nagatsuka | 下水処理施設 |
JP2016524037A (ja) * | 2013-05-13 | 2016-08-12 | ホガナス アクチボラグ (パブル) | カソード、電気化学セル及びその使用 |
CN115504577A (zh) * | 2022-10-26 | 2022-12-23 | 长江勘测规划设计研究有限责任公司 | 一种活性污泥耦合电化学反应器的污水处理系统及其方法 |
-
1997
- 1997-03-18 JP JP9065084A patent/JPH10258286A/ja active Pending
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