JPH10257085A - データ通信システム装置、接続端末装置及びサーバ装置 - Google Patents

データ通信システム装置、接続端末装置及びサーバ装置

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JPH10257085A
JPH10257085A JP9061324A JP6132497A JPH10257085A JP H10257085 A JPH10257085 A JP H10257085A JP 9061324 A JP9061324 A JP 9061324A JP 6132497 A JP6132497 A JP 6132497A JP H10257085 A JPH10257085 A JP H10257085A
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JP9061324A
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Michihiro Fukushima
道弘 福島
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】接続端末装置及び通信装置に同一IPアドレス
を割り当てた場合でも正常な通信を可能にする。 【解決手段】CATV網13からのデータは通信網接続部
32によって取り込まれる。識別子保持部35は接続端末装
置31が通信するサーバのIPアドレスを保持しており、
判定制御部34は受信データに含まれる送信元IPアドレ
スと識別子保持部35に保持されているIPアドレスとの
比較によって、受信データの本来の宛先を判定する。本
来の宛先が通信装置11である場合には、通信装置接続部
33によってMACアドレスが通信装置11を示すものに変
更されて通信装置11に供給される。これにより、同一I
Pアドレスを用いた場合でも、各サーバは、接続端末装
置31及び通信装置11に対して通信が可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、既存のCATV網
を利用して通信を行うためのケーブルモデムに好適なデ
ータ通信システム装置、接続端末装置及びサーバ装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、伝送路として同軸ケーブル及び光
ファイバケーブル等を用いたCATV(ケーブルテレビ
ジョン)が普及している。CATVの大容量性及び双方
向性に着目して、最近ではCATVのマルチメディアへ
の利用が考えられている。また、CATVは大規模化及
び多チャンネル化されてきており、CTAV網をインタ
ーネット等のマルチメディア通信システムにおける伝送
路としても有効に利用することができ、近年、CATV
網を利用したデータ通信システムが構築されつつある。
【0003】図8はこのようなデータ通信システムの構
成を示す説明図である。
【0004】ケーブルモデム(以下、CMともいう)2
を用いて運用されるLAN(ローカルエリアネットワー
ク)型データ通信サービスシステムにおいては、各端末
に、一般のCATV放送用の受信機の外にCM2及びパ
ーソナルコンピュータ(以下、PCともいう)1等が設
けられる。PC1はCM2を介してCATV網3に接続
される。CATV網3としては、光ファイバと同軸ケー
ブルとを用いて伝送を行うHFC(Hybrid Fiber and C
oaxial)等が利用される。CATV網3はケーブルモデ
ム管理装置4を介してインターネット等のネットワーク
に接続される。
【0005】各端末のCM2はヘッドエンドの一部とし
て構成されるケーブルモデム管理装置4によって一元管
理される。ケーブルモデム管理装置4は、CATV網3
を介して各端末のCM2に接続されると共に、インター
ネット等のバックボーンのネットワーク回線5にも接続
されており、CATV網3及びネットワーク回線5を介
して各端末とバックボーンとのデータ伝送を可能にす
る。
【0006】バックボーンのネットワーク回線5には、
例えば、セキュリティサーバ、DHCP(Dynamic Host
Configuration Protocol)サーバ及びTFTP(Trivi
al File Transfer Protocol)サーバ等が接続されてい
る。
【0007】CM2とPC1とは例えばイーサネット等
の伝送媒体を介して接続される。この場合には、CM2
は、CATV網3上に流れるデータとイーサネットに流
れるデータとの信号形態の変換を行う。
【0008】ところで、インターネットではセキュリテ
ィの保全のために伝送データに対する暗号化が行われて
おり、このような暗号化及びその復号化処理をCM2に
おいて行うシステムが開発されている。
【0009】即ち、この場合には、PC1をCATV網
3に接続するケーブルモデム自身が、PC1等と同様
に、ネットワーク上の1クライアントとなる。これによ
り、CM2は、CATV網3に接続されたバックボーン
の各サーバと単独で通信することが可能となり、送受信
するデータの暗号化及びその復号化処理並びにケーブル
モデムの制御ソフトフェアのダウンロード等を行うこと
ができる。
【0010】図9はケーブルモデム等の接続端末装置を
ネットワーク上の1クライアントとして構成した従来の
データ通信システム装置を示すブロック図である。
【0011】ケーブルモデム等の接続端末装置12はHF
C等のCATV網13を介して接続端末管理装置14に接続
されている。接続端末管理装置14は、例えばケーブルモ
デム管理装置であり、ネットワーク回線15を介してバッ
クボーンを構成する各サーバ16,17等に接続されてい
る。接続端末装置12はPC等で構成される通信装置11に
接続されている。
【0012】接続端末装置12の通信網接続部21は、CA
TV網13からの通信装置11宛のデータを取り込むと、こ
のデータを通信装置接続部33を介して通信装置11に伝送
する。接続端末装置12の通信装置接続部33と通信装置11
の接続端末接続部20とは、例えばイーサネットケーブル
等の伝送媒体18を介してデータを送受する。
【0013】通信装置11は、接続端末接続部20を介して
受信したデータを通信処理部19において処理すると共
に、通信処理部19からの送信データを接続端末接続部20
を介して接続端末装置12に出力する。
【0014】接続端末装置12は、通信装置接続部33を介
して取り込んだ通信装置11からの送信データについて
は、通信網接続部21を介してCATV網13に送出する。
なお、CATV網13を介して入力されたデータが暗号化
されている場合には、通信網接続部21はその復号化処理
を行う。また、通信網接続部21は送出するデータを暗号
化処理した後にCATV網13に出力することもできる。
【0015】更に、接続端末装置12は、CATV網13を
介して接続端末装置12自信を宛先とするデータを通信網
接続部21において受信すると、この受信データを通信処
理部23において処理すると共に、通信処理部23からの送
信データを通信網接続部21を介してCATV網13に送出
する。
【0016】例えば、CATV網13を介して接続端末装
置12の制御ソフトウェアを伝送することもできる。この
場合には、通信網接続部21は受信した制御ソフトウェア
を通信処理部23に与え、通信処理部23は受信したデータ
によって制御ソフトウェアのバージョンアップを行う。
【0017】ところで、ネットワーク上の端末に設けた
PCをネットワーク上の1クライアントとして認識させ
るためには、PCがネットワーク上の識別子(例えばI
Pアドレス)を有している必要がある。ケーブルモデム
を単にCATV網とPCとのパケット変換に用いる場合
には、ネットワーク上ではケーブルモデムはPCの機能
の一部として認識されるので、端末はPCについて1つ
の識別子が設定されればよい。
【0018】しかしながら、図9の例のように、ケーブ
ルモデムがCATV網とPCとの間のパケット交換機能
を有するだけでなく、ケーブルモデム自身がネットワー
ク上の1クライアントとして通信を行う場合には、ケー
ブルモデムについてもネットワーク上の識別子を割り当
てる必要がある。即ち、この場合には、1台のPCをネ
ットワークに接続させて動作させるためには、ケーブル
モデム等の接続端末装置とPC等の通信装置とで2つの
ネットワーク上の識別子が必要となる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来、デ
ータ通信システムにおいて用いられる接続端末装置及び
通信装置のいずれにもネットワーク上の識別子を割り当
てる必要があり、識別子の枯渇を招来しやすいという問
題点があった。
【0020】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、1端末に1つの識別子を割り当てるだけ
で、接続端末装置及び通信装置が夫々ネットワーク上の
1クライアントとして通信を行うことを可能にすること
ができるデータ通信システム装置、接続端末装置及びサ
ーバ装置を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
接続端末装置は、通信網と通信装置との間のインターフ
ェース処理を行って前記通信網と前記通信装置との間の
データの通信を可能にする接続手段と、前記通信装置に
割り当てられているネットワーク層の識別子と同一の識
別子を用い、前記通信装置に独立して、前記接続手段を
介して前記通信網との間で通信を行う通信処理手段と、
前記通信網を介して伝送されるデータに含まれる識別子
に基づいて、前記通信網と前記通信装置との通信を可能
にするか又は前記通信網と前記通信処理手段との通信を
可能にする通信制御手段とを具備したものであり、本発
明の請求項9に係るサーバ装置は、通信網と通信装置と
の間のインターフェース処理を行うと共に前記通信装置
に割り当てられているネットワーク層の識別子と同一の
識別子を用いて前記通信装置に独立して前記通信網との
間で通信を行う通信処理手段に対して、前記通信装置で
は用いないトランスポート層の識別子を指定して通信を
行うサーバ手段を具備したものであり、本発明の請求項
11に係るデータ通信システム装置は、請求項1に記載
の接続端末装置と、通信網と、前記接続端末装置によっ
て前記通信網に接続される通信装置と、前記通信網に接
続される複数のサーバ装置とを具備したものである。
【0022】本発明の請求項1において、接続手段は、
通信網との間でデータの授受を行い、通信網と通信処理
手段又は通信装置との通信を可能にする。通信制御手段
は、通信網を介して伝送されるデータに含まれる識別子
によって、通信処理手段と通信装置とのいずれに通信を
許可するかを決定する。
【0023】本発明の請求項9において、サーバ手段
は、通信処理手段との間で通信を行う場合には、通信装
置では用いないトランスポート層の識別子をデータに付
加して通信網に送出する。これにより、通信網を介して
伝送されたデータは通信処理手段においてのみデータ処
理され、通信装置ではデータ処理が行われない。また逆
に、サーバ手段が通信装置で用いるトランスポート層の
識別子をデータに付加して通信網に送出した場合には、
通信装置のみにおいてデータ処理が行われる。
【0024】本発明の請求項11において、サーバ装置
からのデータは通信網を介して通信処理手段及び通信装
置に供給される。請求項1に記載の接続端末装置によっ
て、通信網を介して伝送されるデータに含まれる識別子
に基づいて通信処理手段と通信装置とのいずれか一方に
通信が許可される。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について詳細に説明する。図1は本発明に係る
データ通信システム装置の一実施の形態を示すブロック
図である。図1において図9と同一の構成要素には同一
符号を付してある。また、図2は図1中の接続端末装置
及び通信装置をプロトコル層毎に説明するための説明図
である。図2においては、破線によって処理を行う回路
を示している。
【0026】本実施の形態は、ネットワークとの伝送路
としてCATV網を採用し、通信プロトコルとしてTC
P/IP(Transmission Control Protocol/Internet P
rotocol)を採用した例である。
【0027】CATV網13には複数の端末が接続されて
おり(図示略)、各端末は接続端末装置31及び通信装置
11によって構成されている。ケーブルモデム等の接続端
末装置31はHFC等のCATV網13を介して接続端末管
理装置14に接続されている。また、各端末内では、接続
端末装置31は、例えばイーサネットケーブル等の伝送媒
体18を介して通信装置11に接続されている。
【0028】接続端末管理装置14は、例えばケーブルモ
デム管理装置であり、CATV網13に接続された複数の
端末の各接続端末装置31を一元管理するようになってい
る。接続端末管理装置14は、バックボーンのネットワー
ク回線15に接続されている。バックボーンのネットワー
ク回線15には接続端末用サーバ16及びその他サーバ17等
が接続されている。CATV網13に接続された各端末
は、接続端末管理装置14を介してバックボーンの各サー
バと通信を行うことができるようになっている。
【0029】本実施の形態においては、バックボーン内
の各サーバのうち接続端末装置31が通信を行うサーバと
通信装置11が通信を行うサーバとが異なることを利用し
て、CATV網13に接続された各端末には、夫々識別子
であるIPアドレスを1つだけ割り当てるようになって
いる。即ち、接続端末装置31と通信装置11とは相互に同
一のIPアドレスが設定される。
【0030】即ち、通信装置11は接続端末用サーバ16と
通信を行うことはなく、また、接続端末装置31はその他
サーバ17と単独で通信を行うことはない。例えば、接続
端末用サーバ16は接続端末装置31がダウンロードするフ
ァイルを格納するTFTPサーバ及びIPアドレスの割
り当てを行うDHCPサーバ等であって、接続端末装置
31との間でのみ通信を行う。また、その他サーバ17は、
接続端末装置31を介してネットワークに通信を行う通信
装置11が通信を行うサーバであって、例えば、様々な情
報を保持するWWWサーバ等であり、通信装置11との間
でのみ通信を行う。
【0031】CATV網13は接続端末装置31の通信網接
続部32に接続される。通信網接続部32はCATV網を介
して伝送されるデータと接続端末装置31内で処理するデ
ータとのインターフェースを行う部分であって、OSI
(Open System Interconnection )参照モデルの物理
層、データリンク層及びネットワーク層における処理を
行う(図2参照)。
【0032】物理層及びデータリンク層においては、同
一伝送媒体に接続されたホスト同士によるパケットの転
送機能を提供する。ネットワーク層(TCP/IPにお
けるインターネット層)では、転送元から転送先までパ
ケットを中継する機能を提供する。ネットワーク層にお
けるパケットの中継には、データリンク層が利用され
る。
【0033】ところで、TCP/IPでは、あらゆる伝
送媒体を用いることができる。これは、TCP/IPが
伝送媒体に依存しない識別子である論理アドレス(IP
アドレス)を用いるからである。ネットワーク層ではI
Pアドレスをもとに中継を行う。これに対し、リンク層
では、例えばイーサネットカードのIDのように、各伝
送媒体に依存した物理アドレス(MAC(Medium Acces
s Control )アドレス)を用いて通信をおこなう。
【0034】即ち、送信元のネットワーク層では、伝送
データに送信元及び送信先を示すIPアドレスを付加し
てリンク層に与え、リンク層では、IPアドレスに対応
するMACアドレスを付加する。受信側のリンク層にお
いては、IPアドレスを無視して、MACアドレスから
自己に転送されたデータか否かを判断する。受信側のリ
ンク層では自己宛の受信データからMACアドレスを削
除してネットワーク層に与える。
【0035】つまり、通信網接続部32は、CATV網13
を介して伝送されたデータに暗号化の復号化処理を行っ
た後に、MACアドレスを削除してIPアドレスを有す
るデータを判定制御部34に出力するようになっている。
また、通信網接続部32は通信装置接続部33から判定制御
部34を介して送信データも与えられる。通信装置11から
の送信データは、送信元のアドレスとして通信装置11の
MACアドレスが付加されている。通信網接続部32は、
このMACアドレスに代えて接続端末装置31を示すMA
Cアドレスを付加してCATV網13に送出するようにな
っている。
【0036】識別子保持部35は、接続端末装置31が通信
を行う対象となるサーバのIPアドレスを保持する。判
定制御部34は識別子保持部35に保持されているIPアド
レスと通信網接続部32によって受信した受信データに含
まれる送信元IPアドレスとを比較することにより、受
信データが接続端末装置31を宛先としたものであるか否
かを判定する。
【0037】判定制御部34は、受信データが接続端末装
置31を宛先とするものと判定した場合には受信データを
通信処理部36に供給し、受信データが通信装置11を宛先
とするものと判定した場合には、データリンク層でデー
タの送受を行って、受信データを通信装置接続部33に供
給するようになっている(図2)。通信処理部36は、T
CP/IPのアプリケーション層の処理を行うものであ
り、受信データを用いた所定の処理を施すようになって
いる(図2)。
【0038】通信装置接続部33は、伝送媒体18を介して
通信装置11との間でデータ伝送を行うようになってい
る。本実施の形態においては、通信装置接続部33は、通
信装置11とのデータ伝送に際して、MACアドレスを変
更するようになっている。即ち、バックボーン上の各サ
ーバからのデータには、本来の宛先が通信装置11である
場合であっても、接続端末装置31を指定するMACアド
レスが付加されている。通信装置接続部33はパックボー
ン上の各サーバからのデータを通信装置11に伝送する場
合には、接続端末装置31を指定するMACアドレスに代
えて、通信装置11を示すMACアドレスを付加するよう
になっている。
【0039】通信装置11の接続端末接続部20は、OSI
参照モデルの物理層、データリンク層及びネットワーク
層における処理を行うものであり(図2)、伝送媒体18
を介して伝送されるデータと通信装置11内で処理するデ
ータとのインターフェースを行うようになっている。通
信処理部19は接続端末接続部20からの受信データに所定
の処理を施すと共に、所定の送信データを作成して接続
端末接続部20に出力するようになっている。
【0040】次に、このように構成された実施の形態の
動作について図3及び図4の説明図を参照して説明す
る。図3(a)は接続端末装置31又は通信装置11宛のデ
ータを示し、図3(b)は判定制御部34における判定を
示し、図3(c)は通信処理部36において処理するデー
タを示し、図3(d)は接続端末装置31から通信装置11
に伝送するデータを示している。図4(a)は通信装置
11から出力されるデータを示し、図4(b)は判定制御
部34における判定を示し、図4(c)は接続端末装置31
からCATV網13への送信データを示している。
【0041】先ず、バックボーン内のサーバからデータ
パケットが伝送される場合について説明する。バックボ
ーンに接続されているサーバは、接続端末装置31又は通
信装置11にデータパケットを送信する場合には、ネット
ワーク層における宛先アドレスとして、接続端末装置31
及び通信装置11共通に同一IPアドレスを指定し、送信
元アドレスとして各サーバのIPアドレスを用いる。
【0042】ここで、バックボーン上の接続端末用サー
バ16が接続端末装置31に対してデータを送信するものと
する。この場合には、接続端末用サーバ16は、データリ
ンク層における宛先アドレスとして、接続端末装置31が
固有に有するMACアドレスを指定し、送信元アドレス
としては接続端末用サーバ16が固有に有するMACアド
レスを用いる。即ち、接続端末用サーバ16からの出力デ
ータは、図3(a)に示すように、先頭に送信元を示す
接続端末用サーバ16のMACアドレスが配列され、次に
宛先を示す接続端末装置31のMACアドレスが配列さ
れ、次に接続端末用サーバ16のIPアドレスが配列さ
れ、次に接続端末装置31及び通信装置11に共通のIPア
ドレスが配列され、最後にデータが配列される。
【0043】接続端末用サーバ16からのデータパケット
は、接続端末管理装置14を介してCATV網13に送出さ
れ、接続端末装置31の通信網接続部32において取り込ま
れる。データパケットは通信網接続部32において物理
層、データリンク層及びネットワーク層の処理が行われ
る。
【0044】即ち、通信網接続部32は、データリンク層
における宛先アドレスであるMACアドレスが接続端末
装置31のMACアドレスと一致しているか否かを判断す
る。一致していない場合には、この受信データについて
の処理を終了する。データリンク層における宛先アドレ
スが接続端末装置31のMACアドレスと一致した場合に
は、通信網接続部32は、データリンク層のアドレスを削
除して、判定制御部34に出力する。
【0045】判定制御部34には、図3(b)に示すよう
に、先頭にネットワーク層における送信元のIPアドレ
スと宛先のIPアドレスとが配列されたネットワーク層
のデータが入力される。宛先のIPアドレスは、接続端
末装置31と通信装置11とで共通である。判定制御部34
は、受信データが接続端末装置31又は通信装置11のいず
れを宛先とするものであるかを判定するために、識別子
保持部35に保持されているIPアドレスを読出す。識別
子保持部35には、バックボーン上のサーバのうち接続端
末装置31との間で通信を行うサーバのIPアドレスが保
存されている。従って、識別子保持部35には接続端末用
サーバ16のIPアドレスも保存されている。
【0046】判定制御部34は、受信データに含まれる送
信元のIPアドレス(図3(b)の太枠部分)と同一の
アドレスが識別子保持部35にも保持されているか否かを
検出することにより、本来の宛先を判定する。この場合
には、受信データは接続端末用サーバ16から送信されて
いるので、判定制御部34は受信データに含まれる送信元
のIPアドレスに一致したIPアドレスを識別子保持部
35から検出することができ、判定制御部34は受信データ
が接続端末装置31を本来の宛先としているものと判定す
る。
【0047】判定制御部34は、図3(c)に示すデータ
部分を通信処理部36に供給する。通信処理部36は受信デ
ータに基づいてデータ処理を行う。
【0048】次に、その他サーバ17から通信装置11に対
してデータ伝送を行うものとする。この場合において
も、その他サーバ17は、データリンク層における宛先ア
ドレスとして、接続端末装置31のMACアドレスを指定
する。なお、送信元アドレスとしてはその他サーバ17の
固有のMACアドレスが用いられる。また、宛先のIP
アドレスは接続端末装置31及び通信装置11に共通のもの
が用いられる。
【0049】その他サーバ17からのデータは接続端末装
置31の通信網接続部32で受信されて、MACアドレスが
検出される。通信網接続部32は受信データに含まれるM
ACアドレスが接続端末装置31を指定するものであるこ
とを判別して、データリンク層においてデータの送受を
行って、図3(b)に示すデータを判定制御部34に出力
する。
【0050】判定制御部34は、受信データに含まれる送
信元のIPアドレスと識別子保持部35が保持しているI
Pアドレスとを比較する。識別子保持部35はその他サー
バ17のIPアドレスは保持していないので、判定制御部
34は、受信データが本来通信装置11を宛先とするもので
あるものと判定して、図3(b)に示すデータを通信装
置接続部33に供給する。
【0051】通信装置接続部33は、入力されたデータに
対してデータリンク層のMACアドレスを付加してデー
タリンク層のデータを再構成する。即ち、通信装置接続
部33は、図3(b)に示すデータに対して、送信元のM
ACアドレスと通信装置11を指定するMACアドレスと
を付加する(図3(d))。なお、この場合には、送信
元のMACアドレスとしては、接続端末装置31のMAC
アドレスではなく、その他サーバ17のMACアドレスが
用いられる。
【0052】通信装置接続部33からのデータは伝送媒体
18を介して接続端末接続部20に伝送される。接続端末接
続部20は、受信したデータに含まれるMACアドレスか
ら受信データが通信装置11宛のデータであることを検出
すると、MACアドレス及びIPアドレス部分を除去し
てデータ部分を通信処理部19に出力する。通信処理部19
は受信データを用いて所定のデータ処理を行う。
【0053】このように、データリンク層のMACアド
レスを書き換えて通信装置11に供給することによって、
通信装置11にはその他サーバ17との間で直接データを送
受する場合と同様のデータ通信が可能である。
【0054】次に、通信装置11がバックボーン上のサー
バに対してデータパケットを送出するものとする。通信
装置11はその他サーバ17を宛先とするデータを通信処理
部19において作成する。このデータは接続端末接続部20
に供給されて、ネットワーク層におけるIPアドレスと
リンク層におけるMACアドレスとが付加される。即
ち、接続端末接続部20は、図4(a)に示すように、先
頭に送信元のMACアドレス、宛先のMACアドレス、
送信元のIPアドレス及び宛先のIPアドレスを配列し
たデータを出力する。この場合には、送信元のMACア
ドレスとしては通信装置11のMACアドレスが用いら
れ、宛先のMACアドレスとしてはその他サーバ17のM
ACアドレスが用いられ、送信元のIPアドレスとして
は通信装置11と接続端末装置31に共通のIPアドレスが
用いられ、宛先のIPアドレスとしてはその他サーバ17
のIPアドレスが用いられる。
【0055】通信装置11から送出されたデータパケット
は、接続端末装置31の通信装置接続部33に入力される。
通信装置接続部33は入力されたデータからMACアドレ
スを除去して、図4(b)に示すデータを判定制御部34
に出力する。判定制御部34は、通信装置接続部33からの
データが通信装置11において通信可能なサーバに対する
ものであるか否かを判定するために、宛先であるサーバ
のIPアドレスと識別子保持部35に保持されているIP
アドレスとの一致比較を行う。両者のIPアドレスが一
致した場合には、通信装置11が宛先としたサーバは接続
端末装置31にのみ通信可能なサーバであるものと判定し
て、以降の処理を終了する。
【0056】一方、識別子保持部35に宛先のIPアドレ
スと一致したIPアドレスが保持されていない場合に
は、判定制御部34は、通信装置11が宛先とするサーバは
通信装置11との間でデータの送受が可能であるものと判
断する。この場合には、判定制御部34はデータを通信網
接続部32に供給する。
【0057】通信網接続部32は、図4(b)に示すデー
タが与えられると、データリンク層のアドレスを付加し
て、図4(c)に示すデータリンク層のデータを再構成
する。この場合には、通信網接続部32は、送信元のデー
タリンク層のMACアドレスとして、接続端末装置31の
MACアドレスを用いる。こうして、図4(c)に示す
データがCATV網13に送出される。
【0058】このデータは接続端末管理装置14を介して
バックボーンのその他サーバ17に供給されて受信され
る。接続端末装置31からのデータは送信元のMACアド
レスとして接続端末装置31を示すMACアドレスが付加
されているので、その他サーバ17からリプライが発生し
た場合でも、確実に通信装置11に伝送することが可能で
ある。
【0059】次に、接続端末装置31が識別子保持部35に
保持されているIPアドレスを有するバックボーン上の
サーバと通信を行うものとする。この場合には、接続端
末装置31は、図4(c)に示すデータと同様のデータを
送信する。すなわち、通信網接続部32は、通信処理部36
から判定制御部34を介して供給されたデータに対して、
ネットワーク層における宛先アドレスとしてサーバのI
Pアドレスを付加し、送信元アドレスとして接続端末装
置31及び通信装置11に共通のIPアドレスを付加する。
【0060】更に、通信網接続部32は、データリンク層
の宛先アドレスとしてサーバのMACアドレスを付加
し、送信元アドレスとして接続端末装置のMACアドレ
スを付加する。通信網接続部32からの送信データはCA
TV網13及び接続端末管理装置14を介してバックボーン
上のサーバに伝送される。
【0061】このように、本実施の形態においては、接
続端末装置と通信装置とで共通のIPアドレスを用いる
と共に、バックボーン上のサーバに対しては常に接続端
末装置のMACアドレスを用いるようにしており、バッ
クボーン上のサーバに対して、接続端末装置及び通信装
置を1台の端末装置として認識させている。そして、接
続端末装置において受信データの送信元のサーバが接続
端末装置と通信装置とのいずれの装置と通信可能である
かを判定し、判定結果に応じてMACアドレス部分を変
更することにより、接続端末装置及び通信装置のいずれ
もバックボーン上のサーバと通信することを可能にして
いる。
【0062】ところで、識別子保持部35は、接続端末装
置31において通信可能なサーバのIPアドレスについて
のリスト(IPアドレスリスト)を固定的に有していて
もよく、また、外部との通信によって動的に有してもよ
い。また、IPアドレスリストの取得法についても自動
又は手動の種々の方法が考えられる。例えば、接続端末
装置31は、IPアドレスの取得に用いるDHCPの課程
においてIPアドレスリストを得る方法が考えられる。
【0063】TCP/IPにおいては、IPアドレスの
取得をDHCPによって行う方法を有している。例え
ば、接続端末装置31がCATV網13に接続されると、D
HCPによって接続端末装置31にIPアドレスを割り当
てることができる。この課程でIPアドレスリストを取
得するのである。
【0064】この場合には、接続端末装置31は、先ず、
バックボーンに対してDHCPDISCOVERメッセージをブロー
ドキャストする。このDHCPDISCOVERメッセージにはIP
アドレスの取得要求以外にも要求項目を追加することが
できるようになっており、接続端末装置31は、通信を行
うサーバのIPアドレスの一覧を送出させるための要求
項目を追加してDHCPDISCOVERメッセージをブロードキャ
ストする。
【0065】接続端末用サーバ16のうちの1サーバであ
るDHCPサーバは、接続端末装置31が通信を行うサー
バのIPアドレス一覧を保持しており、ブロードキャス
トされたDHCPDISCOVERメッセージを受け取ると、接続端
末装置31に割り当てるIPアドレスの外に、接続端末装
置31が通信を行うサーバのIPアドレスの一覧を付加し
たDHCPOFFERメッセージをブロードキャストする。
【0066】接続端末装置31は、このDHCPOFFEERメッセ
ージを受信し、メッセージ中に含まれているIPアドレ
スを得ると共に、接続端末装置31が通信を行うサーバの
IPアドレスの一覧を得る。以後、DHCPREQUESTメッセ
ージ及びDHCPPACKメッセージの送受を行うことにより、
接続端末装置31は、IPアドレス及び接続端末装置31が
通信を行うサーバのIPアドレスの一覧を確定させる。
接続端末装置31は確定したIPアドレスの一覧を通信処
理部36を介して識別子保持部35に与えてIPアドレスリ
ストとして格納させる。
【0067】こうして、識別子保持部35に自動的にIP
アドレスを記憶させることが可能である。また、接続端
末装置31が通信を行うサーバのIPアドレスの一覧を送
出する要求項目をDHCPDISCOVERメッセージに追加する例
を説明したが、TFTPサーバにおいて接続端末装置31
が通信を行うサーバのIPアドレスを所定のファイルに
保持している場合には、接続端末装置31は、TFTPサ
ーバのIPアドレスとIPアドレスを含むファイルのフ
ァイル名を要求する要求項目を追加してDHCPDISCOVERメ
ッセージを送出するようにしてもよい。この場合には、
接続端末装置31は、得られたTFTPサーバのIPアド
レスを識別子保持部35に追加し、TFTPサーバに格納
されているIPアドレスを含むファイルのファイル名を
指定して、TFTPサーバから接続端末装置31が通信を
行うサーバのIPアドレスの一覧をダウンロードして、
識別子保持部35に格納するようにしてもよい。
【0068】図5は本発明の他の実施の形態を示すブロ
ック図である。図5において図1と同一の構成要素には
同一符号を付して説明を省略する。また、図6は図5中
の接続端末装置及び通信装置をプロトコル層毎に説明す
るための説明図である。図6においては、破線によって
処理を行う回路を示している。
【0069】本実施の形態は接続端末装置31及び通信装
置11に代えて、夫々接続端末装置51及び通信装置52を設
けた点が図1の実施の形態と異なる。本実施の形態にお
いても、CATV網13に接続された各端末には、夫々識
別子であるIPアドレスを1つだけ割り当てるようにな
っており、接続端末装置51と通信装置52とは相互に同一
のIPアドレスが設定される。また、接続端末装置51が
単独でその他サーバ17と通信を行うことはなく、通信装
置52が接続端末用サーバ58と通信を行うことはない。
【0070】本実施の形態は、接続端末装置51におい
て、通信装置52が一般に用いるアプリケーション(デー
タ処理ソフト)が使用されないことを利用して、同一I
Pアドレスであっても、接続端末装置51及び通信装置52
のいずれを宛先とするものであるかを判別するようにし
たものである。
【0071】接続端末装置51は通信網接続部53、通信装
置接続部55、通信処理部36及び識別番号保持部54によっ
て構成されている。本実施の形態においては、通信網接
続部53は、CATV網13を介して伝送されるデータと接
続端末装置51内で処理するデータとのインターフェース
を行う部分であり、OSI参照モデルの物理層、データ
リンク層及びネットワーク層の処理を行うと共に、TC
P/IPプロトコル層におけるトランスポート層の処理
を行う(図6)。
【0072】TCP/IPプロトコル層におけるトラン
スポート層は、上位の複数のアプリケーションに対し
て、夫々独立した誤りがない仮想的な伝送路を提供す
る。TCP/IPプロトコル層におけるアプリケーショ
ン層では、トランスポート層を利用して、各種のアプリ
ケーション機能を提供する。トランスポート層では対応
するアプリケーションを特定するために、データにポー
ト番号を付加するようになっている。
【0073】通信装置接続部55は、接続端末装置51内で
処理するデータと伝送媒体18を介して伝送されるデータ
とのインターフェースを行う部分であり、OSI参照モ
デルの物理層及びデータリンク層における処理を行う
(図6)。識別番号保持部54は、接続端末用サーバ58等
のように接続端末装置51とのみ通信を行うサーバとの間
で通信を行う場合にアプリケーションが用いるポート番
号を保持するようになっている。即ち、識別番号保持部
54に保持されているポート番号を含む受信データは接続
端末装置51を宛先とするものであり、識別番号保持部54
に保持されていないポート番号を含む受信データを受信
した場合には、この受信データは通信装置52を本来の宛
先としていることが分かる。
【0074】通信装置52において、接続端末接続部56
は、接続端末装置51との間で伝送媒体18を介して伝送さ
れるデータと通信装置52内で処理するデータとのインタ
ーフェースを行う部分であり、OSI参照モデルの物理
層、データリンク層及びネットワーク層の処理を行うと
共に、TCP/IPプロトコル層におけるトランスポー
ト層の処理を行うようになっている(図6)。なお、通
信処理部19は、通信装置52宛てのデータに対して、識別
番号保持部54に保持されているポート番号を用いてデー
タ処理を行うようになっている。
【0075】なお、TFTPサーバ及びDHCPサーバ
等の接続端末用サーバ58は、接続端末装置51との通信に
際して用いるポート番号としては、通信装置52が使用す
ることがないポート番号を設定するようになっている。
【0076】次に、このように構成された実施の形態の
動作について図7の説明図を参照して説明する。図7
(a)は接続端末装置51又は通信装置52宛のデータを示
し、図7(b)は接続端末装置51を介して通信装置52に
伝送されるデータを示している。
【0077】いま、バックボーン内のサーバから接続端
末装置51又は通信装置52にデータパケットが伝送される
ものとする。この場合には、バックボーン内のサーバ
は、図7(a)に示すように、ネットワーク層における
宛先アドレスとして、接続端末装置51及び通信装置52に
共通の同一IPアドレスを指定し、送信元アドレスとし
て自己のIPアドレスを指定する。また、図7(a)に
示すように、データリンク層での宛先アドレスとして接
続端末装置51のMACアドレスを配列し、送信元アドレ
スとして各サーバのMACアドレスを配列する。
【0078】更に、本実施の形態においては、バックボ
ーン内の各サーバは、トランスポート層においてデータ
に付加するポート番号として、送信元のポート番号と宛
先のポート番号とをデータに付加する。この場合には、
接続端末用サーバ58等の接続端末装置51とのみ通信を行
うサーバは、ポート番号として通信装置52が通常用いる
ことがないポート番号を指定するようになっている。
【0079】バックボーンの各サーバからのデータは接
続端末管理装置14及びCATV網13を介して接続端末装
置51に伝送される。データパケットは、接続端末装置51
の通信網接続部53によって、物理層、データリンク層、
ネットワーク層及びトランスポート層の処理が行われた
後、通信処理部36に与えられる。
【0080】一方、通信網接続部53によって、物理層及
びデータリンク層の処理が施されたデータは、通信装置
接続部55にも与えられる。通信装置接続部55は、図7
(b)に示すように、データリンク層の宛先アドレスを
変更する。即ち、通信装置接続部55は、入力されたデー
タに通信装置52のMACアドレスを付加し、送信元のア
ドレスとしてサーバのMACアドレスを付加する。通信
装置接続部55からのデータは伝送媒体18を介して通信装
置52の接続端末接続部56に供給される。
【0081】接続端末接続部56は、入力されたデータに
対して物理層、データリンク層、ネットワーク層及びト
ランスポート層の処理を施した後、通信処理部19に出力
する。
【0082】ここで、CATV網13を介して伝送された
データが接続端末用サーバ58から送信されたものである
ものとする。このデータは通信網接続部32によってMA
Cアドレスが検出され、IPアドレスが検出された後、
ポート番号が検出されて、通信処理部36に与えられる。
この場合には、通信網接続部53からのデータに含まれる
ポート番号と同一の番号が識別番号保持部54に格納され
ているので、通信処理部36は入力されたデータに対して
所定のデータ処理を行う。
【0083】一方、通信網接続部53によって物理層及び
データリンク層の処理が行われたデータは通信装置接続
部55においてデータリンク層の宛先アドレスが通信装置
52を示すものに変更された後伝送媒体18に送出される。
通信装置52の接続端末接続部56は伝送媒体18からのデー
タを受信し、MACアドレスの検出、IPアドレスの検
出及びポート番号の検出を行う。この場合には、接続端
末接続部56が検出したポート番号に対応するアプリケー
ションを通信処理部19は有しておらず、このポート番号
を用いた通信は行われない。
【0084】次に、CATV網13を介して伝送されたデ
ータがその他サーバ17から送信されたものであるものと
する。この場合には、通信網接続部53が検出したポート
番号は、通信装置52において用いるアプリケーションに
対応したものとなっている。従って、このポート番号と
同一のポート番号は識別番号保持部54には保持されてい
ない。従って、通信処理部36において、受信データに含
まれるポート番号を用いた通信が行われることはない。
【0085】一方、接続端末装置51が受信したデータ
は、通信装置接続部55によってMACアドレスが通信装
置52を示すものに変更されて、接続端末接続部20に供給
される。接続端末接続部20によって、受信データのポー
ト番号が検出される。このポート番号に対応するアプリ
ケーションを通信処理部36は有しており、通信処理部36
は、接続端末接続部56からのデータに対してポート番号
に示されるアプリケーションを用いたデータ処理を行
う。
【0086】通信装置52又は接続端末装置51から送信デ
ータをバックボーンの各サーバに送出する場合の動作
は、図1の実施の形態と同様である。即ち、通信装置52
からの送信データは接続端末接続部56から伝送媒体18を
介して通信装置接続部55に出力される。通信装置52から
の送信データには、送信元のMACアドレスとして、通
信装置52を示すMACアドレスが付加されている。通信
網接続部53は、送信元のMACアドレスを接続端末装置
51を示すものに変更してCATV網13に出力する。これ
により、バックボーンの各サーバからのリプライを確実
に接続端末装置51に供給することができる。
【0087】このように、本実施の形態においては、接
続端末装置51の識別番号保持部54に通信装置52が用いる
アプリケーションに対応しないポート番号を格納し、通
信処理部36はこのポート番号を用いてサーバとの通信を
行うようにしているので、サーバ側でポート番号を適宜
設定することにより、接続端末装置と通信装置とを同一
のIPアドレスに設定した場合でも、接続端末装置と通
信装置とを区別した通信が可能である。
【0088】ところで、識別番号保持部54は、接続端末
装置51の通信に用いるポート番号についてのリスト(ポ
ート番号リスト)を固定的に有していてもよく、また、
外部との通信によって動的に有してもよい。また、ポー
ト番号リストの取得法についても自動又は手動の種々の
方法が考えられる。例えば、接続端末装置51は、IPア
ドレスの取得に用いるDHCPの課程においてポート番
号リストを得る方法が考えられる。
【0089】接続端末装置51がCATV網13に接続され
ると、DHCPによって接続端末装置51にIPアドレス
を割り当てることができる。接続端末装置51は、先ず、
バックボーンに対してDHCPDISCOVERメッセージをブロー
ドキャストする。この場合には、接続端末装置51は、通
信装置52がDHCPを行うために用意されたポート番号
以外のポート番号で、通常通信装置52において使用され
ることがないポート番号を用いる。
【0090】また、DHCPDISCOVERメッセージにはIPア
ドレスの取得要求以外にも要求項目を追加することがで
きるようになっており、接続端末装置51は、通信を行う
サーバのポート番号の一覧を送出させるための要求項目
を追加してDHCPDISCOVERメッセージをブロードキャスト
する。
【0091】接続端末用サーバ58のうちの1サーバであ
るDHCPサーバは、接続端末装置51が通信を行う際に
用いるポート番号の一覧を保持しており、ブロードキャ
ストされたDHCPDISCOVERメッセージを受け取ると、接続
端末装置51に割り当てるIPアドレスの外に、接続端末
装置51が通信を行う際に用いるポート番号の一覧を付加
したDHCPOFFERメッセージをブロードキャストする。
【0092】接続端末装置51は、このDHCPOFFEERメッセ
ージを受信し、メッセージ中に含まれているIPアドレ
スを得ると共に、接続端末装置51が通信を行う際に用い
るポート番号の一覧を得る。以後、DHCPREQUESTメッセ
ージ及びDHCPPACKメッセージの送受を行うことにより、
接続端末装置51は、IPアドレス及び接続端末装置51が
通信を行う際に用いるポート番号の一覧を確定させる。
接続端末装置51は確定したポート番号の一覧を通信処理
部36を介して識別番号保持部54に与えてポート番号リス
トとして格納させる。
【0093】こうして、識別番号保持部54に自動的にポ
ート番号を記憶させることが可能である。また、接続端
末装置51が通信を行う際に用いるポート番号の一覧を送
出する要求項目をDHCPDISCOVERメッセージに追加する例
を説明したが、TFTPサーバにおいて接続端末装置51
が通信を行う際に用いるポート番号を所定のファイルに
保持している場合には、接続端末装置51は、TFTPサ
ーバのIPアドレスとポート番号を含むファイルのファ
イル名を要求する要求項目を追加してDHCPDISCOVERメッ
セージを送出するようにしてもよい。この場合には、接
続端末装置51は、得られたTFTPサーバのポート番号
を用い、TFTPサーバに格納されているポート番号を
含むファイルのファイル名を指定して、TFTPサーバ
から接続端末装置51が通信を行う際に用いるポート番号
の一覧をダウンロードして、識別番号保持部54に格納す
るようにしてもよい。
【0094】なお、上記各実施の形態においては、接続
端末装置に1台の通信装置が接続されている例について
説明したが、接続端末装置に複数台の通信装置が接続さ
れた場合にも本発明を適用することができ、この場合に
は、複数の通信装置のうちの1台の通信装置と接続端末
装置とで同一のIPアドレスを利用することができる。
更に、所定の通信装置が通信するサーバと他の通信装置
が通信するサーバとが常に異なる場合には、接続端末装
置と複数の通信装置とで同一IPアドレスに設定しても
よいことは明らかである。
【0095】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、1
端末に1つの識別子を割り当てるだけで、接続端末装置
及び通信装置が夫々ネットワーク上の1クライアントと
して通信を行うことを可能にすることができるという効
果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るデータ通信システム装置の一実施
の形態を示すブロック図。
【図2】図1中の接続端末装置及び通信装置をプロトコ
ル層毎に説明するための説明図である。
【図3】図1の実施の形態の動作を説明するための説明
図である。
【図4】図1の実施の形態の動作を説明するための説明
図である。
【図5】本発明の他の実施の形態を示すブロック図。
【図6】図5中の接続端末装置及び通信装置をプロトコ
ル層毎に説明するための説明図である。
【図7】図5の実施の形態の動作を説明するための説明
図。
【図8】従来例におけるデータ通信システムの構成を示
す説明図である。
【図9】ケーブルモデム等の接続端末装置をネットワー
ク上の1クライアントとして構成したデータ通信システ
ムを示すブロック図である。
【符号の説明】
11…通信装置、13…CATV網、16…接続端末用サー
バ、17…その他サーバ、31…接続端末装置、32…通信網
接続部、33…通信装置接続部、34…判定制御部、35…識
別子保持部、36…通信処理部

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信網と通信装置との間のインターフェ
    ース処理を行って前記通信網と前記通信装置との間のデ
    ータの通信を可能にする接続手段と、 前記通信装置に割り当てられているネットワーク層の識
    別子と同一の識別子を用い、前記通信装置に独立して、
    前記接続手段を介して前記通信網との間で通信を行う通
    信処理手段と、 前記通信網を介して伝送されるデータに含まれる識別子
    に基づいて、前記通信網と前記通信装置との通信を可能
    にするか又は前記通信網と前記通信処理手段との通信を
    可能にする通信制御手段とを具備したことを特徴とする
    接続端末装置。
  2. 【請求項2】 前記通信制御手段は、前記通信網を介し
    て伝送されるデータに含まれるネットワーク層の通信相
    手の識別子によって、前記通信装置と前記通信処理手段
    とのいずれか一方の通信を可能にすることを特徴とする
    請求項1に記載の接続端末装置。
  3. 【請求項3】 前記通信制御手段は、前記通信網に接続
    された複数の通信相手のうち前記通信処理手段が通信可
    能な通信相手のネットワーク層の識別子を保持する識別
    子保持手段と、 前記通信網を介して伝送されるデータに含まれるネット
    ワーク層の通信相手の識別子と前記識別子保持手段に保
    持されている識別子との比較によって、前記通信装置と
    前記通信処理手段とのいずれか一方の通信を可能にする
    判定手段とを具備したことを特徴とする請求項1に記載
    の接続端末装置。
  4. 【請求項4】 前記通信網を介して伝送されるデータは
    データリンク層の識別子が前記通信処理手段を示すもの
    に設定されることを特徴とする請求項1に記載の接続端
    末装置。
  5. 【請求項5】 前記通信制御手段は、前記通信網を介し
    て伝送されるデータに含まれるトランスポート層の識別
    子によって、前記通信装置と前記通信処理手段とのいず
    れか一方の通信を可能にすることを特徴とする請求項1
    に記載の接続端末装置。
  6. 【請求項6】 前記通信制御手段は、前記通信網に接続
    された複数の通信相手のうち前記通信処理手段が通信可
    能な通信相手との間で使用するトランスポート層の識別
    子を保持する識別子保持手段と、 前記通信網を介して伝送されるデータに含まれるトラン
    スボート層の識別子と前記識別子保持手段に保持されて
    いる識別子との比較によって、前記通信装置と前記通信
    処理手段とのいずれか一方の通信を可能にする手段とを
    具備したことを特徴とする請求項1に記載の接続端末装
    置。
  7. 【請求項7】 前記識別子保持手段に保持する前記ネッ
    トワーク層の識別子は、前記通信網に接続された所定の
    サーバ装置から得ることを特徴とする請求項3に記載の
    接続端末装置。
  8. 【請求項8】 前記識別子保持手段に保持する前記トラ
    ンスポート層の識別子は、前記通信網に接続された所定
    のサーバ装置から得ることを特徴とする請求項6に記載
    の接続端末装置。
  9. 【請求項9】 通信網と通信装置との間のインターフェ
    ース処理を行うと共に前記通信装置に割り当てられてい
    るネットワーク層の識別子と同一の識別子を用いて前記
    通信装置に独立して前記通信網との間で通信を行う通信
    処理手段に対して、前記通信装置では用いないトランス
    ポート層の識別子を指定して通信を行うサーバ手段を具
    備したことを特徴とするサーバ装置。
  10. 【請求項10】 前記サーバ手段は、前記通信網を介し
    て伝送するデータのデータリンク層の識別子として、前
    記通信処理手段を示すものを指定することを特徴とする
    請求項9に記載のサーバ装置。
  11. 【請求項11】 請求項1に記載の接続端末装置と、 通信網と、 前記接続端末装置によって前記通信網に接続される通信
    装置と、 前記通信網に接続される複数のサーバ装置とを具備した
    ことを特徴とするデータ通信システム装置。
  12. 【請求項12】 前記複数のサーバ装置に代えて、請求
    項9に記載のサーバ装置を用いたことを特徴とする請求
    項11に記載のデータ通信システム装置。
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