JPH10256399A - 半導体記憶装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体記憶装置及びその製造方法

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JPH10256399A
JPH10256399A JP9053004A JP5300497A JPH10256399A JP H10256399 A JPH10256399 A JP H10256399A JP 9053004 A JP9053004 A JP 9053004A JP 5300497 A JP5300497 A JP 5300497A JP H10256399 A JPH10256399 A JP H10256399A
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layer
trench
gate
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寿伸 杉山
Tadahachi Naiki
唯八 内貴
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Abstract

(57)【要約】 【課題】データ書き込み、消去等の特性の均一性を高
め、ゲート絶縁膜を劣化防止を図りながらSTIの素子
分離を達成する。 【解決手段】ゲート絶縁膜11を介して基板10に面す
る第1の導電層20を一方方向に分離形成し、この分離
間隔内の基板部分を表出させてトレンチTを形成し、第
1の導電層20とほぼ同じ高さまで絶縁物23を埋め込
み、第2の導電層21を第1の導電層20と電気接続さ
せて形成し、その後、第2の導電層21と絶縁物23上
に中間絶縁膜15とコントロールゲートCGを第1の導
電層20に接触させずに積層する。第1の導電層20が
中間絶縁膜15に接しないために、エッチングストップ
層22を介在させる、第2導電層21を位相シフト法等
によって幅広く形成するとよい。トレンチT形成後にゲ
ート絶縁膜11を形成して劣化防止を図るには、第1導
電層20の代わりに後で除去する犠牲層を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゲート電極に対し
てトレンチを自己整合的に形成してセル面積を縮小する
半導体記憶装置およびその製造方法に関し、特に、メモ
リトランジスタの電気的特性の均一性および信頼性の向
上を図るものである。
【0002】
【従来の技術】現在、フローティングゲート型の不揮発
性メモリでは、多くの種類のセル方式が提案されている
が、その中で最もセルサイズの縮小が可能であり、大容
量化が可能なセル方式としてNAND型がある。
【0003】例えば、NAND型フラッシュメモリは、
メモリトランジスタを直列に接続し、ビット線とのコン
タクトを多数ビットで共有することにより、1 ビット当
たりの実効的なセル面積の縮小を可能としたものであ
る。現在、実用化されているNAND型フラッシュメモ
リでは、直列接続させたメモリセルの列(ストリング)
を絶縁分離する手段としてLOCOS(Local Oxidation
of Silicon)法を用いている。しかし、LOCOS法で
は、バーズビークの存在による分離幅の増大および分離
耐圧の低さから、セルサイズの縮小が困難であった。そ
れに対し、文献(1)(IEDM'94,P61 )では、素子分離
領域の面積縮小が可能な方法として、STI(Shallow
Trench Isolation、以下トレンチと呼ぶ)をNAND型
フラッシュメモリに適用した製造方法が提案されてい
る。以下、そのNAND型フラッシュメモリのメモリア
レイ構造および製造方法について説明する。
【0004】図1は、文献(1)で説明されているNA
ND型フラッシュメモリのメモリアレイの平面図を示
す。図1中、符号Tは半導体基板表面に形成されている
トレンチ、FGはメモリトランジスタのフローティング
ゲート、CGはメモリトランジスタのコントロールゲー
ト、1はドレイン選択トランジスタのゲート電極、2は
ソース選択トランジスタのゲート電極、3はビットコン
タクト、4は半導体基板のソースおよびドレンに共通な
不純物拡散領域、5はドレイン領域、6はソース領域で
ある。
【0005】このNANDフラッシュメモリのメモリア
レイは、ストリングと称されるトランジスタ列を繰り返
し配置させることによってアレイ全体が構成されてい
る。ストリングは、列方向に直列接続されているスタッ
クゲート構造の複数のメモリトランジスタ(ここでは、
16個)と、このトランジスタ列の一方端に接続されて
いるドレイン選択トランジスタと、他方端に接続されて
いるソース選択トランジスタとから構成されている。行
方向に隣接するストリング間は、トレンチTで電気的に
絶縁分離されている。ドレイン選択トランジスタのドレ
イン領域5には、列方向に隣接するストリング間で共通
なビットコンタクト3が設けられている。メモリトラン
ジスタのフローティングゲートFGは、半導体基板上に
ゲート絶縁膜(不図示)を介して積層され、行方向では
トレンチTを隔て列方向には不純物拡散領域103を隔
ててトランジスタごとに分離されている。また、コント
ロールゲートCGは、中間絶縁膜(不図示)を介しフロ
ーティングゲートFGと同一幅で行方向に配線され、行
方向のメモリトランジスタ間で共通化されている。
【0006】図2(a)〜(g)は、当該メモリアレイ
の各製造過程を示す図1中のII−II線に沿った断面図を
示す。図2(a)では、シリコン基板10を酸化するこ
とにより、メモリトランジスタのトンネルゲート酸化膜
11を9nm程度形成する。図2(b)では、まず、フ
ローティングゲートFGとなるPoly-Si 膜、エッチング
マスクとなるSiO2 膜の積層膜をCVD(Chemical Va
por Deposition) 法等により成膜する。成膜後の積層膜
上にレジストパターンを形成し、このレジストパターン
をマスクとして積層膜をライン状にエッチングする。こ
れにより、フローティングゲートFGとなる層12とエ
ッチングマスク13との積層膜がストリングの幅方向に
分離したかたちで形成される。
【0007】図2(c)および図2(d)では、トレン
チ絶縁分離を行なう。まず、ライン状のフローティング
ゲートFGとなる層12の間隔内のトンネルゲート酸化
膜11を除去しシリコン基板10を表面に露出させた
後、シリコン基板10を所定の深さだけエッチングして
トレンチTを形成する(図2(c))。このトレンチT
の形成によって、メモリトランジスタの能動領域となる
シリコン基板10内の表面側領域が、ストリング間で分
離される。そして、このトレンチTの内壁を薄く熱酸化
した後、例えばLP(Low pressure)−CVD法等によっ
てSiO2 系の絶縁物14をトレンチT内に埋め込むか
たちで堆積する(図2(d))。
【0008】図2(e)では、このトレンチTを埋め込
むために堆積されたSiO2 系の絶縁物14をエッチバ
ック法等により堀り下げる。このSiO2 系の絶縁物1
4をエッチバックする量は、フローティングゲートFG
と、後に形成されるコントロールゲートCGとの重なり
面積を決定する。また、この両ゲートの重なり面積は、
コントロールゲートCGと、フローティングゲートFG
またはシリコン基板10の間の容量比を決定する。した
がって、SiO2 系の絶縁物14をエッチバックする量
は、フローティングゲートFGの電荷注入量および電荷
引抜き量を決定する重要なパラメータとなる。文献
(1)によれば、このエッチバックによって、SiO2
系の絶縁物14をフローティングゲートFGの表面から
0.3μm程度まで掘り下げることが望ましいとされ
る。
【0009】図2(f)では、インターポリ(Interpol
y) 絶縁膜として、例えばONO(Oxide-Nitride-Oxide)
膜15を全面に成膜する。図2(g)では、例えばポ
リサイド(Polycide)等からなるコントロールゲートCG
となる層16を全面に堆積する。コントロールゲートC
Gとなる層16上に、フォトレジストのパターンを、フ
ローティングゲートFGとなる層12に対し直交する方
向に長くライン状に形成する。このレジストパターンを
マスクとしてドライエッチングを行ない、コントロール
ゲートCGを形成する。このドライエッチングの際、下
地のONO膜15およびフローティングゲートFGとな
る層も同時にカットされ、この結果、図1に示すよう
に、メモリトランジスタごとに分離したかたちでフロー
ティングゲートFGが形成される。以後の工程、即ちゲ
ートおよびトレンチTに対し自己整合的に行なうソース
およびドレイン領域4〜6の形成、層間膜の形成、ビッ
ト線となるアルミニウム(Al)配線等は、通常のフラ
ッシュメモリの製造方法と同様である。
【0010】上記の構造において、メモリトランジスタ
のチャネルは、互いに直交するコントロールゲートCG
のパターニングライン16とフローティングゲートFG
のパターニングライン12の交差部下方に形成される。
また、素子分離がトレンチTによって達成され、このト
レンチTがフローティングゲートFGに対して自己整合
的に形成されている。このため、メモリセルの面積(チ
ャネル形成領域、ソースおよびドレイン領域、素子分離
領域等の総面積)は、x方向、y方向ともにフォトリソ
グラフィの解像限界のラインとスペースのピッチによっ
て決定される。このパターンニングの解像限界をFとす
ると、メモリトランジスタの面積はおよそ4F2 でデザ
インすることができる。先に述べたように、1本のスト
リングを構成する16個のメモリトランジスタに2つの
選択トランジスタが接続され、2本のストリング間でビ
ットコンタクト3を共有している。その選択トランジス
タとビットコンタクト3の共有分(1/2個分)とを考
慮に入れると、実効的な1ビット当たりのセル面積はお
よそ5.5F2 程度となる。NAND型フラッシュメモ
リは、選択トランジスタと共有分の実効的なセル面積に
占める割合が他の方式、例えばNOR型に比べ小さい。
加えて、STI構造のNAND型フラッシュメモリは、
メモリセルの面積がフォトリソグラフィの解像限界Fで
決まることから、通常はセル面積が10F2 程度となる
NOR型に対して大幅な面積縮小が達成されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、以上の文献
(1)に示されているSTI構造のNAND型フラッシ
ュメモリの製造方法は、実用化に際してはいくつか課題
がある。第1に、LP−CVD法によるSiO2 等の絶
縁物14によってトレンチTを埋め込んだ後のエッチバ
ック(図2(e))において、エッチングストッパがな
いために、トレンチT内における絶縁物14のエッチバ
ック量がばらつきやすい。絶縁物14のエッチバック量
は、上述したように、コントロールゲートCGと、フロ
ーティングゲートFGまたはシリコン基板10間の容量
比を決定する重要なパラメータとなる。したがって、こ
のエッチバック量がばらつくとメモリトランジスタのデ
ータ書き込み、消去特性等がばらつくこととなる。
【0012】第2の課題は、信頼性に関するものであ
る。上記したNAND型フラッシュメモリのプロセスフ
ローでは、フローティングゲートFG等をマスクとした
トレンチT形成時のエッチングを行う間、また、トレン
チT内に埋め込んだ絶縁物14をエッチバックする間
に、フローティングゲートFGがプラズマにさらされる
ことになる。加えて、前者のトレンチT形成時のエッチ
ングでは、フローティングゲートFGとその直下の薄い
トンネルゲート酸化膜11もプラズマに長時間さらされ
る。このため、フローティングゲートFGの帯電によ
り、あるいは直接的にトンネルゲート酸化膜11にダメ
ージが導入され、このダメージ導入によって、トランジ
スタが破壊したり、データ保持特性およびデータ書き込
み/消去の繰り返し特性等の信頼性関連の特性が劣化し
やすくなる。
【0013】さらに、文献(1)の方法では、メモリア
レイ内の選択トランジスタの形成において難点がある。
選択トランジスタにおいては、メモリトランジスタと同
じスタックゲート構造が同時に形成されるが、フローテ
ィングゲート構造となることを避けるために、フローテ
ィングゲートFGと同じ階層の1層目のPoly-Si 層とコ
ントロールゲートCGと同じ階層の2層目のPoly-Si 層
とを短絡する必要がある。現在主流である通常の製法で
は、2つのPoly-Si 層を短絡するために、1層目のPoly
-Si 層は、通常、ストリングごとに分割せずにコントロ
ールゲートとともにパターニングし、複数本のストリン
グで1箇所の短絡用コンタクトを介して上層側の1層目
のPoly-Si 層と短絡する方式がとられる。しかし、ST
I構造とした文献(1)の方法では、図2(c)に示す
ように、1層目のPoly-Si 層12をマスクとしてトレン
チTの形成が行われるため、必然的に図1に示す選択ト
ランジスタにおいても1層目のPoly-Si 層をカットする
必要性が生ずる。この1層目のPoly-Si 層が分断される
ことにともなって、複数本のストリングで1箇所の短絡
用のコンタクトを設けるということができず、ストリン
グ1本ごとに短絡する方法が必要となる。しかし、文献
(1)ではその方法は記載されていない。
【0014】以上より、文献(1)に示すNAND型フ
ラッシュメモリの製造方法は微細化に適しているが、実
用化に際しては幾つかの課題を抱えており、この課題を
解決するための新たな製造方法が切望されていた。
【0015】本発明は、このような実情に鑑みてなさ
れ、データ書き込み、消去特性等の均一性が高く、かつ
信頼性に優れたSTIの素子分離構造を有する半導体記
憶装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上述した従来技術の問題
点を解決し、上記目的を達成するために、本発明の半導
体記憶装置の製造方法では、フローティングゲートの形
成に際し、ゲート絶縁膜を介して半導体基板の表面に面
する第1の導電層を行または列方向の少なくとも一方方
向に分離するかたちで形成し、第1の導電層の分離間隔
内の半導体基板部分を表出させ、表出した半導体基板部
分にトレンチを形成し、当該トレンチ内および前記第1
の導電層の分離間隔内を絶縁物で埋め込み、前記第1の
導電層とともに前記フローティングゲートを構成する第
2の導電層を、前記第1の導電層上に電気的に接続させ
て形成し、その後、当該第2の導電層と前記絶縁物上
に、中間絶縁膜とコントロールゲートを前記第1の導電
層に接触させずに積層する。
【0017】第1の導電層と第2の導電層を、例えばフ
ォトリソグラフィの解像限界で同一幅にて形成したいが
両導電層のエッチング選択比がとれない場合等にあって
は、好適には、前記トレンチを形成し前記絶縁物を埋め
込んだ後、両導電層間の少なくとも片側にエッチングス
トップ層を介在させる。
【0018】第2の導電層を第1の導電層より幅広く形
成すると、エッチングストップ層を設ける必要がなく好
ましい。この場合においても、第2の導電層を例えばフ
ォトリソグラフィの解像限界等で細くパターンニングす
るには、好適には、第2の導電層の下面の幅が上面より
も広くなるドライエッチングの条件を用いて行なう。ま
た、他の好適な方法として、第1の導電層および第2の
導電層の形成において、その少なくとも何れか一方のエ
ッチングマスクパターンを位相シフタを有するフォトマ
スクを用いて形成する。なお、例えば選択成長により第
2の導電層を形成するといった方法を採用すれば、第2
の導電層を第1の導電層と同じ幅としたい場合でも、エ
ッチングストップ層を設ける必要がない。
【0019】以上の本発明に係る半導体記憶装置の製造
方法は、フローティングゲート(第1の導電層)をエッ
チングマスクとしてトレンチを形成するのでSTI構造
の一種である。本発明の製造方法では、コントロールゲ
ートとの重なり面積が第2の導電層の上面および側面の
面積で決まることから、両ゲートの重なり面積は第2の
導電層の成膜時の膜厚および加工精度等でほぼ決まり、
この結果、絶縁物のエッチバック量で決まる従来の場合
に比べ大幅にバラツキが抑制される。
【0020】以上の説明では、メモリトランジスタがフ
ローティングゲートを有するスタックゲート構造の場合
に限定されることを前提としたが、本発明の製造方法
は、スタックゲート構造のほかに、単一な導電層により
ゲート電極が構成される場合にも適用可能である。この
場合、ゲート電極の形成に際し、犠牲層を半導体基板上
に行または列方向の少なくとも一方方向に分離させて形
成し、形成した犠牲層の分離間隔内の半導体基板部分を
表出させ、表出した半導体基板部分にトレンチを形成
し、当該トレンチ内および前記犠牲層の分離間隔内を絶
縁物で埋め込んだ後、犠牲層を選択的に除去し、犠牲層
の除去により表出する半導体基板上にゲート絶縁膜を含
む膜を形成し、前記犠牲層の除去部分を埋め込み、か
つ、当該犠牲層の除去部分より前記トレンチの離間方向
両側に幅広く前記ゲート電極を形成する。
【0021】この単一層のゲート電極構造に適用可能な
製造方法は、犠牲層をエッチングマクスとしてトレンチ
を形成する点で従来の方法および上記方法と異なる。こ
のトレンチ形成後は、犠牲層を除去し、その犠牲層の除
去部分にゲート絶縁膜を介してゲート電極を形成するこ
とから、従来のSTI構造と同様、トレンチがゲート電
極に対し自己整合的に形成される。また、ゲート絶縁膜
の形成が、トレンチをエッチングにより形成し内部に埋
め込んだ絶縁物のエッチング後であることから、ゲート
絶縁膜がプラズマに曝されることがない。
【0022】一方、選択トランジスタにおいて、第1の
導電層と第2の導電層を容易に接続するために好適な方
法として、列方向に直列接続される前記メモリトランジ
スタの列について前記第2の導電層を形成する際に、当
該メモリトランジスタ列の両端にそれぞれ接続される選
択トランジスタの形成領域において、前記第2の導電層
を行方向に隣り合う選択トランジスタ間で分離しないよ
うにすることができる。この方法は、第2の導電層のパ
ターンを行方向に隣り合う選択トランジスタ間で分離し
ないように設計するだけで達成でき、第1の導電層と第
2の導電層を接続するために特別なフォトマスクおよび
ウェーハプロセスを必要としない。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る半導体記憶装
置およびその製造方法を、実施例を示す図面を参照しな
がら詳細に説明する。本発明が適用可能な半導体記憶装
置について、セル方式に限定はなくNOR型等であって
もよい。また、フローティングゲートを有するスタック
型、単層型の何れも本発明の適用が可能である。本発明
は、STI構造によるセル面積の縮小化が図り易く、ゲ
ート絶縁膜を介して電荷が異動しその劣化防止の要請が
強いNAND型フラッシュメモリに特に好適である。
【0024】第1実施例 図3(a)は、本発明の第1実施例に係るNAND型フ
ラッシュメモリの要部構成を示す平面図であり、図3
(b)は、図3(a)のIII −III 線に沿った概略断面
図である。図3(a)は、本発明の要部であるメモリト
ランジスタの1本のコントロールゲートCG周囲を部分
的に抜き出して示すものである。メモリアレイの基本的
な構成は、図1の従来の場合とほぼ同様である。すなわ
ち、フォトリソグラフィの解像限界Fのライン幅とスペ
ース幅を有する平行ストライプ状にトレンチTが配置さ
れ、このトレンチTに対し、同じライン幅とスペース幅
を有する平行ストライプ状のコントロールゲートCGが
重ねられ、このトレンチTとコントロールゲートCGに
囲まれた半導体基板部分にソースおよびドレインに共通
な不純物拡散領域4が形成されている。これによりメモ
リトランジスタの列(ストリング)が形成され、ストリ
ングの一方端にドレイン選択トランジスタが接続され、
他方端にソース選択トランジスタが接続され、各ドレイ
ン選択トランジスタのドレイン領域5それぞれに、列方
向に隣接する他のストリングと共有するビットコンタク
ト3が設けられている。また、図3(b)に示す断面構
造において、トンネルゲート絶縁膜11がトレンチT間
に残るシリコン基板10の表面上に形成され、またフロ
ーティングゲートFG上に中間絶縁膜15(ONO膜
等)とコントロールゲートCGが積層されていること
は、図2の従来の場合と同様である。
【0025】本発明に係るNAND型フラッシュメモリ
が図1の従来の場合と異なるのは、フローティングゲー
トFG部分である。すなわち、図3(b)に示すよう
に、フローティングゲートFGが、フォトリソグラフィ
の解像限界Fの幅を有する第1導電層20と、同じく解
像限界Fの幅を有し第1の導電層20で当該幅方向の一
方にずれたかたちで接する第2導電層21とから構成さ
れている。両導電層20,21は、例えばポリシリコン
等の同じ導電材料、或いはエッチング選択比がとれない
異なる導電材料からなる。両導電層20,21の間に
は、第2導電層21とともに下層側の第1導電層20を
覆うエッチングストッパ層22が介在している。エッチ
ングストッパ層22は、酸化シリコン、窒化シリコン等
の絶縁膜から構成される。トレンチT内に埋め込まれた
絶縁物23は第1導電層20の上面付近まで達し、この
絶縁物23上にエッチングストッパ層22が延在してい
る。
【0026】つぎに、このような構成のNAND型フラ
ッシュメモリの製造方法について、図4に示す各製造過
程の断面図に沿って説明する。図4(a)〜(c)の工
程は、従来例の図2(a)〜(d)とほぼ同様である。
すなわち、シリコン基板10上にトンネルゲート酸化膜
11を成膜し、ラインとスペースの幅を解像限界Fで、
トンネルゲート酸化膜11上にフローティングゲートF
Gとなる層とレジストパターン13との積層パターンを
形成する。この積層パターンをマスクとして0.5μm
程度の深さのトレンチTを形成し、レジストパターン1
3を除去後、トレンチT内を薄く熱酸化し、LP−CV
D法等によって酸化シリコン系の絶縁物23を厚く堆積
する。酸化シリコン系の絶縁物23としては、例えばT
EOS(tetraethylorthosilicate) 膜が選択される。従
来例では、フローティングゲートFGとなる層12の厚
さは、後で積層されるコントロールゲートFGとの容量
比を稼ぐために400nm程度必要である。これに対
し、本実施例におけるフローティングゲートFGとなる
層20aは、構造上、フローティングゲートFGの下層
部分(第1導電層20)となるにすぎず、後で積層され
るコントロールゲートFGと積極的に容量結合されな
い。したがって、本実施例におけるフローティングゲー
トFGとなる層(第1導電層20a)の厚さは、例えば
100nm程度で十分である。
【0027】図4(d)では、トレンチTを埋め込むた
めに堆積された酸化シリコン系の絶縁物23の表面側を
第1導電層20aの上面が表出するまで除去し、表面の
平坦化を行なう。この平坦化は、化学的機械研磨(CM
P)を単独で、またはCMPとエッチバックを組み合わ
せて行なうことにより達成される。これにより、酸化シ
リコン系の絶縁物23がトレンチTおよび第1導電層2
0の分離間隔内に埋め込まれたかたちで分離される。
【0028】図4(e)では、窒化シリコン等の膜を例
えば30nmほど成膜し、この膜をフォトレジストパタ
ーンをマスクとしてパターンニングする。これにより、
ラインとスペースの幅が解像限界Fである平行ストライ
プ状のエッチングマスク層22が、第1導電層20に対
し幅方向の一部をオーバラップさせたかたちで形成され
る。このオーバラップ幅は、次の図4(f)の工程後に
第1導電層20が表面に露出しない値に設定される。ま
た、この幅は第1導電層20と後に積層される第2導電
層21との接触面積を決定するため、両導電層20,2
1が電気的に十分に接続されることを考慮する必要があ
る。
【0029】図4(f)では、第1導電層20の表面に
薄く残っている酸化膜をフッ酸(HF)系のエッチング
液により取り除いた後、第2導電層21となるポリシリ
コン等の膜を成膜し、この膜をフォトレジストパターン
をマスクとしてパターンニングする。この第2導電層2
1のパターンニングも、ラインとスペースの幅が解像限
界Fである平行ストライプ状にパターンニングするが、
第1導電層20と重なる位置から幅方向の他端側に所定
距離ずらして行なう。この幅方向にずらす量は、フォト
レジストパターンの形成や加工時のバラツキによって、
既に形成してある第1導電層20が表面に露出しない値
に設定される。このため、第2導電層21は、そのエッ
チングマスク層22に接しない他端部分が前記絶縁物1
4上に延在し、エッチングマスク層22とともに第1導
電層20の表面を覆うたかたちで形成される。
【0030】図4(g)では、例えばONO(Oxide-Nit
ride-Oxide) 膜からなる中間絶縁膜15を全面に成膜す
る。図4(h)では、例えばポリシリコンまたはポリサ
イド(Polycide)等からなるコントロールゲートCGとな
る層16を全面に堆積する。コントロールゲートCGと
なる層16上に、フォトレジストのパターンを、フロー
ティングゲートFGに対し直交する方向に長くライン状
に形成する。このレジストパターンをマスクとしてドラ
イエッチングを行ない、コントロールゲートCGを形成
する。このドライエッチングの際、下地の中間絶縁膜1
5およびフローティングゲートFGも同時にカットさ
れ、この結果、図1に示すように、メモリトランジスタ
ごとに分離したかたちでフローティングゲートFGが形
成される。
【0031】以後の工程、即ちゲートおよびトレンチT
に対し自己整合的に行なうソースおよびドレイン領域4
〜6の形成、層間膜の形成、ビット線となるアルミニウ
ム(Al)配線、オーバーコート膜形成等は、通常のフ
ラッシュメモリの製造方法と同様である。
【0032】なお、上記説明では、第1導電層20、第
2導電層21およびエッチングストップ層22は、ライ
ンとスペースの幅が解像限界Fである平行ストライプ状
に形成するとした。これは、セル面積縮小のために好ま
しいからであるが、本発明では、これら3つの層20〜
22のラインとスペースの幅を揃える必要は必ずしもな
く、また、その値も解像限界Fに限定されない。
【0033】本発明におけるエッチングストップ層22
は、第2導電層21の少なくとも一方端部に接し、第2
導電層21とともに第1導電層20の上面を覆っていれ
ばよい。このため、エッチングストップ層22の形成
は、例えば位相シフト法等を用いることによって解像限
界F以下のスペース幅で行い、エッチングストップ層2
2が第2導電層21の幅方向の両端部に接するようにし
てもよい。この場合、エッチングストップ層22と第2
導電層21の重ね幅を図4の場合の半分とすれば、図4
の場合と同じ第1導電層20と第2導電層21との接触
面積を確保することができる。
【0034】また、第2導電層21の形成方法は、フォ
トリソグラフィ加工技術に限定されない。たとえば、図
4(d)の段階で表面に露出した第1導電層20上に、
同一幅の第2導電層21を選択成長によって形成するこ
とができる。この場合、エッチングストップ層22は設
ける必要がない。
【0035】以上述べてきた本実施例の製造方法では、
絶縁物23の表面側を除去しながら行なう平坦化の際に
第1導電層20がストッパとなるので、トレンチTに埋
め込まれる絶縁物23は第1導電層20と同じ高さに揃
えられる。このため、従来例のように、絶縁物23の埋
め込み高さがばらつくことがない。また、フローティン
グゲートFGとコントロールゲートの重なり面積は、第
2導電層21の表面(上面および側面)によって決定さ
れる。この結果、従来例のように、コントロールゲート
CGと、フローティングゲートFGまたはシリコン基板
10の間の容量比が大きくばらつくことがない。
【0036】また、フォトリソグラフィ加工技術によっ
て第2導電層21を第1導電層20と同じ幅で形成した
い場合には、エッチングストップ層22を介在させるこ
とによって、前記容量比がばらつくことを防止できる。
すなわち、エッチングストップ層22を介在させたまま
第2導電層21をエッチングすると、そのエッチングマ
スクのパターン形成時に合わせ余裕が生じる。このた
め、多少のマスク合わせズレがあっても、下層側の第1
導電層20が部分的に掘られることがなく、この結果、
フローティングゲートFGとコントロールゲートの重な
り面積、即ち前記容量比について高均一性が保証され
る。
【0037】第2実施例 図5(a)〜(c)は、本発明の第2実施例に係るNA
ND型フラシュメモリの製造過程の一部を示す断面図で
ある。この図5(a)〜(c)は、第1実施例を示す図
4において、それぞれ図4(f)〜(h)に対応する。
図4(e)に対応する工程は、本実施例には存在しな
い。また、図5(a)より前の工程は、図4(a)〜
(d)と同じであり、ここでの説明は省略する。
【0038】図5(a)では、まず、第1導電層20の
表面に薄く残っている酸化膜をフッ酸(HF)系のエッ
チング液により取り除いた後、第2導電層24となるポ
リシリコン等の膜を300nm程度成膜し、この膜上に
図示せぬフォトレジストパターンを形成する。このフォ
トレジストパターンは、第1導電層20と同じフォトマ
スクを用いて、ラインとスペースの幅が解像限界Fであ
る平行ストライプ状にパターンニングされる。つぎに、
形成したフォトレジストパターンをマスクとして、ポリ
シリコン等の膜をエッチングし、第2導電層24を形成
する。このエッチングは、加工面の側壁に重合物等の保
護膜が付着する程度がエッチング中に変化するように、
例えばエッチングガスの流量比等を調整しながら行な
う。このエッチングにより形成された第2導電層24
は、図5(a)に示すようにエッチング面がテーパ形状
となる。この結果、第1導電層20に対する第2導電層
24の合わせ余裕が生じ、ある程度のマスク合わせズレ
が生じても、第2導電層24のエッチング時に第1導電
層が掘れることがない。
【0039】その後は、第1実施例と同様に、中間絶縁
膜15全面に成膜し(図5(b))、コントロールゲー
トCGとなる層16を全面に堆積したのち、中間絶縁膜
15およびフローティングゲートFGとともに加工して
コントロールゲートCGを形成する。また、常法にした
がって、ソースおよびドレイン領域4〜6の形成、層間
膜の形成、ビット線となるアルミニウム(Al)配線、
オーバーコート膜形成等の諸工程を行なう、フラッシュ
メモリを完成させる。
【0040】本実施例は、第2導電層24の形成に際
し、第1導電層20に対する合わせ余裕が生じフローテ
ィングゲート構造の結合容量比を均一にできるといった
第1実施例と同様な効果を奏する。その際、第1実施例
のようにエッチングストップ層22を形成しなくともよ
く、また、第2導電層24と第1導電層20のパターン
ニング工程のフォトマスクを共通化できることから、第
1の実施例に比べ工程の簡略化および製造コストの削減
を図ることができる。
【0041】第3実施例 図6(a)〜(c)は、本発明の第3実施例に係るNA
ND型フラシュメモリの製造過程の一部を示す断面図で
ある。この図6(a)〜(c)は、第1実施例を示す図
4においてそれぞれ図4(f)〜(h)に対応し、図6
(a)より前の工程は図4(a)〜(d)と同じである
ことは、第2実施例と同様である。
【0042】図5(a)では、第1導電層20表面のラ
イトエッチング後、第2導電層25となるポリシリコン
等の膜を300nm程度成膜し、この膜上に図示せぬフ
ォトレジストパターンを形成する。本実施例におけるフ
ォトレジストパターンの形成は、フォトリソグラフィに
おいて位相シフト法を用いることにより、レジストのラ
イン幅よりも、スペースの幅の方が小さくなるように行
なう。
【0043】図7は、この時用いる位相シフトマスクの
一例として、シフター端遮光方式を用いた場合のフォト
マスクのパターンを示す。また、図8は、図7のIV−IV
線に沿った断面においてパターン転写の様子を示す説明
図、図9は図7のフォトマスクを用いた露光後のレジス
トパターンの平面図である。なお、図7と図9は、図1
に示すメモリアレイ部分に対応したフォトマスクとレジ
ストのパターン図である。
【0044】図7に示すフォトマスク30は、メモリト
ランジスタ列が形成される領域に、透過光の位相を18
0度反転させる180度位相シフタ31が列方向にライ
ン状に2本配置され、そのスペース部分が位相ずれなし
に光を透過させる光透過部32(通常、石英ガラス)と
なっている。180度位相シフタ31および光透過部3
2の幅は、それぞれ解像限界Fの2倍となっている。一
方、選択トランジスタが形成される領域には、クロム
(Cr)等からなる遮光部33でマスキングされてい
る。
【0045】シフタ遮光方式では、図8に示すように、
180度位相シフタ31によって、その光透過部32と
の境界で180度位相が異なる光が打ち消しあうことか
ら(図8(b))、境界付近で光強度が急激に低下する
(図8(c))。したがって、図8(d)に示すよう
に、パターン転写後のレジストには、180度位相シフ
タ31のエッジの数だけレジストの抜きパターンが形成
される。このとき、レジストパターンのピッチは2Fの
ままであるが、レジストの残しパターンの幅は下解像限
界Fより大きく、抜きパターン(スペース)の幅は解像
限界Fより小さくなる。
【0046】この位相シフト法を用いて第2導電層25
のエッチングマスクとしてのフォトレジストパターンを
実際に形成した図9では、メモリトランジスタ列が形成
される領域におけるトレンチTの上方に幅が狭い抜きパ
ターン26が形成される。また、選択トランジスタが形
成される領域は、遮光部33でマスクングされたことに
よって、パターンが形成されない。形成したフォトレジ
ストパターンをマスクとして、ポリシリコン等の膜をエ
ッチングする。これにより、メモリトランジスタ列が形
成される領域では、図6(a)の断面で見ると、第1導
電層20の上面を多いフォトリソグラフィの解像限界F
よりも狭い幅で分断されたかたちで第2導電層25が形
成される。
【0047】その後は、第1実施例と同様に、中間絶縁
膜15全面に成膜し(図6(b))、コントロールゲー
トCGとなる層16を全面に堆積したのち(図6
(c))、中間絶縁膜15およびフローティングゲート
FGとともに加工してコントロールゲートCGを形成す
る。このコントロールゲートCGと同時に、選択トラン
ジスタのゲート電極1,2も形成される。このとき、図
9に示す抜きパターン26の有無によって、第1導電層
20およびメモリトランジスタにおける第2導電層25
はメモリトランジスタごとに分離されるが、選択トラン
ジスタにおける第2導電層はゲート電極1または2と同
じパターン形状であり行方向に分離されない。したがっ
て、選択トランジスタをフローティングゲート構造とし
ないための現在主流となっているゲート短絡方式、即ち
複数本のストリングで1箇所の短絡用コンタクトを介し
て第2導電層25とゲート電極1または2と短絡する方
式を採用することができる。なお、ソースおよびドレイ
ン領域4〜6の形成、層間膜の形成、ビット線となるア
ルミニウム(Al)配線、オーバーコート膜形成等、フ
ラッシュメモリを完成させるまでの他の諸工程は従来法
に従う。
【0048】本発明は、位相シフト法を何れの導電層に
適用するかについて制限はない。したがって、第1の導
電層のパターン形成に適用する、或いは第1の導電層と
第2の導電層の両方に適用することも可能である。
【0049】図10は、位相シフト法を第1の導電層の
パターン形成に適用した場合の各製造過程を示す断面図
である。図10(a)〜(g)は、それぞれ図4の
(a)〜(d)および図4(f)〜(h)に対応する。
この変形例では、図10(b)において、上述した位相
シフト法を用いて、レジストパターン13と第1導電層
27との積層パターンを形成する。これにより、フォト
リソグラフィの解像限界Fより小さいライン幅で、Fよ
り大きなスペース幅の第1導電層27がパターンニング
される。そして、図10の形成工程において、この第1
導電層27の幅中心に合わせて、第2導電層21を通常
のフォトリソグラフィ加工技術を用いて形成する。この
第2導電層21の幅およびスペースはともに解像限界F
なので、これにより第1導電層27の上面が覆われる。
他の工程、即ち図10(a),(c),(d),
(f),(g)等は、図4の第1実施例の場合と同様で
ある。
【0050】図11は、位相シフト法を第1の導電層と
第2の導電層の両方に適用した場合の各製造過程を示す
断面図である。この変形例が図6の本実施例の場合と異
なる点は、この図11より前の工程において、図10
(b)同様に、位相シフト法を用いて、第1導電層27
をフォトリソグラフィの解像限界Fより小さいライン
幅、Fより大きなスペース幅で形成することである。そ
の後、トレンチTの形成、絶縁物23の埋め込みおよび
平坦化を行った後、図6と同様にして、第2の導電層2
5を解像限界Fより大きなライン幅、Fより小さなスペ
ース幅で形成し(図11(a))、中間絶縁膜15とコ
ントロールゲートCGとなる膜16を成膜し、加工する
(図11(b),(c))。この変形例では、第1の導
電層と第2の導電層のそれぞれについて適用される位相
シフト法によってライン幅が逆方向にシフトされるの
で、図6の本実施例或いは図10の先の変形例に比べ、
第2導電層のマスクアライメントの余裕が大きく第1導
電層が表面に露出し難いといった利点がある。また、コ
ントロールゲートと、フローティングゲートまたはシリ
コン基板間の容量比はチャネル形成領域の面積と第2導
電層の表面(上面および側面)の面積との面積比でおお
よそ見積もることができるが、この変形例では、第1導
電層のライン幅を小さくしたことに応じてチャネル形成
領域の面積が相対的に小さく、その分、当該容量比を大
きく設定することが可能である。
【0051】以上述べてきた本実施例および変形例は、
第2導電層の形成に際し、第1導電層に対するマスクア
ライメントの余裕が生じフローティングゲート構造の結
合容量比を均一にできるといった第1実施例と同様な効
果を奏する。また、第2実施例と同様、第1実施例のよ
うにエッチングストップ層22を形成しなくてもよい。
第2実施例では、第2導電層24のテーパ形状を実現す
るのにエッチング条件を調整して行なった場合等にあっ
ては、テーパ形状を均一にできず前記容量比を決める第
2導電層24の表面積が若干ばらつくことが予想され
る。本実施例では、位相シフト法を用いることによって
精度よいパターンニングを達成することができる。
【0052】第4実施例 上述した3つの実施例は、フローティングゲート構造を
有するメモリトランジスタについて、その結合容量比の
均一化に寄与するものであった。本実施例は、結合容量
比の均一化が図れる上、ゲート絶縁膜の劣化防止を図る
ことができる単層のゲート電極構造及びその製造方法に
関するものである。
【0053】図12は、本実施例に係るNAND型フラ
ッシュメモリの各製造過程を示す断面図である。図12
(a)〜(d)では、図4の第1実施例の場合とほぼ同
様な工程を経て、トレンチTの形成、絶縁物23の埋め
込みおよび平坦化を行なう。ただし、本実施例では、1
2(a)のシリコン基板10表面に成膜する酸化シリコ
ン等の絶縁膜28は、後で除去するものであり、図4の
トンネルゲート絶縁膜11とは異なる。また、トレンチ
Tのエッチングマスクの下層部は、後で除去する犠牲層
29である。犠牲層29は、トレンチT内に埋め込まれ
る絶縁物23とはエッチング選択比がとれる材料、例え
ば窒化シリコン膜から構成される。この絶縁膜28は、
シリコン基板10との密着性等を考慮して犠牲層29と
の間に介在させるものであり、省略も可能である。
【0054】平坦化後、図12(e)では、上記犠牲層
29をホットりん酸等により選択的に除去し、続いてシ
リコン基板10表面の酸化膜等をフッ酸系のエッチング
液によって除去する。これにより、トレンチT内に埋め
込まれた絶縁物23が、前記絶縁膜28と犠牲層29の
合計の厚さだけシリコン基板10表面から突出すること
となる。本実施例では、この絶縁物23の突出部分の間
隔内で表出したシリコン基板10の表面に、熱酸化によ
るトンネルゲート絶縁膜11の形成を行う(図12
(f))。
【0055】図12(g)では、フローティングゲート
FGとなる膜を、絶縁物23の突出部分による凹部空間
を完全に埋め込むようにして300nm程度成膜する。
この膜を、図5(a)の第2実施例と同様な方法によっ
て列方向のストライプ状にパターンニングする。この結
果、フローティングゲートFGは、そのライン幅両側に
テーパが形成され、その裾部分がライン幅両側とも絶縁
物23の突出部分上に延在することとなる。その後は、
上述した他の実施例と同様、中間絶縁膜15とコントロ
ールゲートCGを積層し、所定形状に加工した後、ソー
スおよびドレイン領域4〜6の形成等を行なってフラッ
シュメモリを完成させる。
【0056】本実施例では、フローティングゲートFG
および犠牲層29のパターンニング工程において、位相
シフト法を用いた種々の変形が考えられる。具体的な位
相シフト方法の適用の仕方は、既に第3実施例で詳しく
述べたので、ここではフローティングゲートFG形成後
の断面図を図13に示すのみとし、重複する説明は行な
わない。ここで、図13(a)は犠牲層29のパターン
ニングを通常のフォトリソグラフィによって行うことに
よって、フローティングゲートFGの下層部について、
そのライン幅とスペース幅をともに解像限界Fとする一
方、フローティングゲートFGのパターンニングを位相
シフト法を用いて行なうことによって、フローティング
ゲートFGの上層部について、そのライン幅をFより大
きくスペース幅がFより小さくする場合である。図13
(b)は、逆に犠牲層29のパターンニングにのみ位相
シフト法を用いることによって、フローティングゲート
FGについて、その下層部のライン幅をFより小さくス
ペース幅をFより大きくし、上層部のライン幅とスペー
ス幅をともにFとする場合である。図13(c)は、犠
牲層29とフローティングゲートFGの両パターンニン
グとも位相シフト法を用いることによって、フローティ
ングゲートFGについて、その下層部のライン幅をFよ
り小さくスペース幅をFより大きくし、上層部のライン
幅をFより大きくスペース幅をFより小さくする場合で
ある。
【0057】なお、以上の本実施例の説明はフローティ
ングゲート構造のメモリトランジスタを有するNAND
型フラッシュメモリについて行なったが、本発明による
ゲート絶縁膜の劣化防止効果は、単層電極構造を有する
トランジスタについても得られるものである。したがっ
て、本実施例の製造方法は、MNOS(Metal-Nitride-O
xide Semiconductor) ,MONOS(Metal-Oxide-Nitri
de-Oxide Semiconductor) といった他の不揮発性記憶素
子をメモリトランジスタに有する半導体記憶装置に適用
可能である。この場合、図12(f)後にゲート絶縁膜
11上に窒化シリコン膜等の所定の絶縁膜を積層する工
程が追加され、また図12(h)の中間絶縁膜15とフ
ローティングゲートFGとなる層16の堆積は行なわな
い。
【0058】本実施例によれば、絶縁物23の上面が平
坦化によって揃っていることから、絶縁物23より上方
のフローティングゲートFGの表面積がほぼ一定とな
り、この結果、フローティングゲート構造の結合容量比
の均一化が図れる。また、トンネルゲート絶縁膜11の
形成がトレンチTの形成後に行われるので、従来例およ
び従前の実施例のように、トレンチT形成時にトンネル
ゲート絶縁膜11がプラズマに直接曝されることがな
い。また、トレンチT形成時のエッチングマスクは絶縁
物であることから、トレンチ形成時、及びその後のエッ
チバックやCMP等の平坦化の際に帯電することがな
い。そのため、トンネルゲート酸化膜11にダメージが
導入されることを構造的に回避でき、信頼性の高いトン
ネルゲート酸化膜11の形成が可能となる。さらに、上
記種々の効果を得ることができるにもかかわらず、従来
例と同様に単一の導電層からフローティングゲートFG
を形成できることから、従前の実施例のように2つの導
電層間のパターンズレの心配がなく、工程の簡略化も可
能である。
【0059】最後に、本発明における選択トランジスタ
の短絡方法について、若干の説明を補足しておく。従来
技術の課題で述べたように、STIによる素子分離方法
ではフローティングゲートFGがトレンチTのエッチン
グマスクとして使用されることから、前記文献(1)に
示す製法では、選択トランジスタにおいてもフローティ
ングゲートFGとなる層が行方向に分断され、複数のス
トリング間で一括してフローティングゲートFGを上層
側のゲート電極層と短絡することは困難であった。この
複数のストリング間で一括してゲート電極の短絡が可能
な方法は、第3実施例で既に詳しく述べた。このゲート
短絡方法は、第3実施例以外にも全ての実施例において
適用可能である。なぜなら、本発明の第1実施例および
第2実施例のフローティングゲートFGは第1導電層と
第2導電層の積層構造を有しており、下層側の第1の導
電層が行方向に分断されトレンチTのエッチングマスク
として使用されるので、上層側の第2の導電層は行方向
に分断する必要がないからである。したがって、第2導
電層のマスクパターンにおいて、図7の如く選択トラン
ジスタ領域をマスキングする等によって、図9に示すよ
うに、この領域全体がフォトレジストで保護され、この
結果、選択トランジスタのフローティングゲート層は行
方向に分断されない。一方、第4実施例においては、フ
ローティングゲートFGは単層構造であるが、この場合
のトレンチTのエッチングマスクは犠牲層29であり、
フローティングゲートFG形成前に既にトレンチTの形
成が終了しているため、同様にしてフォトマスクのパタ
ーン設計段階で選択トランジスタのフローティングゲー
ト層が行方向に分断されないようにすることが可能とな
る。
【0060】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明に係る
半導体記憶装置の製造方法によれば、トレンチ内に埋め
込まれた絶縁物の上面を揃えることができ、その上方側
へ突出するフローティングゲート部分と絶縁物上に中間
絶縁層とコントロールゲートが積層されていることか
ら、スタックゲート構造における結合容量比の均一性が
極めて高い。絶縁物の上面位置を境にフローティングゲ
ートが第1の導電層に第2導電層を重ねて形成された2
層構造の場合、エッチングストップ層を介在させたり、
上層側の第2の導電層を下層側の第1の導電層より幅広
に形成することによって、第2の導電層のパターンニン
グ時のアライメントずれ等による第1の導電層のエッチ
ングが有効に防止され、このエッチングによって結合容
量比の均一性を損なうことがない。
【0061】また、フローティングゲートが単層構造の
場合、その直下のゲート絶縁膜がトイレンチ形成後に成
膜されることから、その劣化が防止され信頼性が高い。
【0062】さらに、第2導電層および単層構造のフロ
ーティングゲートは、トレンチ形成時のエッチングマス
クとして使用されないことから、選択トランジスタの形
成領域において行方向に分断しないことができる。した
がって、コントロールゲートを有する場合は、複数のス
トリング間で一括して行なう第2導電層とコントロール
ゲートとの短絡方式が採用できる。
【0063】よって、本発明により、データ書き込み、
消去特性等の均一性が高く、かつ信頼性に優れたSTI
の素子分離構造を有する半導体記憶装置を提供すること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、従来のNAND型フラッシュメモリの
メモリアレイの平面図である。
【図2】図2(a)〜(g)は、図1のメモリアレイの
各製造過程を示す図1中のII−II線に沿った断面図であ
る。
【図3】図3(a)は、本発明の第1実施例に係るNA
ND型フラッシュメモリの要部構成を示す平面図であ
る。図3(b)は、図3(a)のIII −III 線に沿った
概略断面図である。
【図4】図4は、図3のNAND型フラッシュメモリの
各製造過程を示す断面図である。
【図5】図5(a)〜(c)は、本発明の第2実施例に
係るNAND型フラシュメモリの製造過程の一部を示す
断面図である。
【図6】図6(a)〜(c)は、本発明の第3実施例に
係るNAND型フラシュメモリの製造過程の一部を示す
断面図である。
【図7】図7は、図6(a)の工程で用いる位相シフト
マスクの一例として、シフター端遮光方式を用いた場合
のフォトマスクのパターン図である。
【図8】図8は、図7のIV−IV線に沿った断面において
パターン転写の様子を示す説明図である。
【図9】図9は、図7のフォトマスクを用いた露光後の
レジストパターンの平面図である。
【図10】図10は、第3実施例の変形として、位相シ
フト法を第1の導電層のパターン形成に適用した場合の
各製造過程を示す断面図である。
【図11】図11は、第3実施例の変形として、位相シ
フト法を第1の導電層と第2の導電層の両方に適用した
場合の各製造過程を示す断面図である。
【図12】図12は、本発明の第4実施例に係るNAN
D型フラッシュメモリの各製造過程を示す断面図であ
る。
【図13】図13は、第3実施例の変形例を示すフロー
ティングゲート形成後の断面図であり、図13(a)は
フローティングゲートのパターンニングに位相シフト法
を用いる場合である。図13(b)は、犠牲層のパター
ンニングに位相シフト法を用いる場合である。図13
(c)は、犠牲層とフローティングゲート双方のパター
ンニングに位相シフト法を用いる場合である。
【符号の説明】
1…ドレイン選択トランジスタのゲート電極、2…ソー
ス選択トランジスタのゲート電極、3…ビットコンタク
ト、4…ソースおよびドレインに共通な不純物拡散領
域、5…ドレイン領域、6…ソース領域、10…シリコ
ン基板、11…トンネルゲート絶縁膜、15…中間絶縁
膜、16…コントロールゲートとなる層、20,27…
第1導電層、21,24,25…第2導電層、22…エ
ッチングストップ層、23…絶縁物、26…フォトレジ
ストの抜きパターン、28…絶縁膜、29…犠牲層、3
0…フォトマスク、31…180度位相シフタ、32…
光透過部、33…遮光部、CG…コントロールゲート、
FG…グローティングゲート、F…フォトリソグラフィ
の解像限界、T…トレンチ。

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板に、ゲート絶縁膜、フローテ
    ィングゲート、中間絶縁膜およびコントロールゲートが
    順に積層されてなるゲート電極構造を有するメモリトラ
    ンジスタが半導体基板面に行列状に多数配置され、行ま
    たは列方向の少なくとも一方方向に隣接するトランジス
    タ間が前記半導体基板に形成され内部に絶縁物が充填さ
    れているトレンチによって電気的に絶縁分離されている
    半導体記憶装置であって、 前記フローティングゲートは、前記トレンチの間に残る
    半導体基板の表面に前記ゲート絶縁膜を介して積層され
    前記トレンチ間の離間幅とほぼ同一な幅を有する第1の
    導電層と、当該第1の導電層に接する第2の導電層と、
    から構成され、 前記絶縁物および前記第2の導電層に、前記第1の導電
    層に接することなく前記中間絶縁膜と前記コントロール
    ゲートが積層されている半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の導電層と前記第2の導電層と
    の間に、第2の導電層とともに下層側の第1の導電層の
    表面を覆うエッチングストップ層が部分的に介在してい
    る請求項1に記載の半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 前記エッチングストップ層は、前記第2
    の導電層の前記幅方向の少なくとも一方の端部に接し、 前記第2の導電層は、その他方の端部が前記絶縁物上に
    延在している請求項1に記載の半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】 前記半導体記憶装置は、列方向に直列接
    続されている複数の前記メモリトランジスタにより構成
    され前記トレンチによって行方向に絶縁分離されている
    複数のトランジスタ列と、当該トランジスタ列の両端そ
    れぞれに接続されている選択トランジスタとを有し、 前記第2の導電層は、前記トランジスタ列に直交する行
    方向でメモリトランジスタごとに分離され、前記行方向
    に隣り合う前記選択トランジスタ相互間で分離されてい
    ない請求項1に記載の半導体記憶装置。
  5. 【請求項5】 前記第2の導電層は、その少なくとも下
    面の前記幅が前記第1の導電層よりも広く、当該幅方向
    の両端部がともに前記絶縁物上に延在している請求項3
    に記載の半導体記憶装置。
  6. 【請求項6】 前記第2の導電層の両端部それぞれは、
    下方側ほど幅広に形成されている請求項5に記載の半導
    体記憶装置。
  7. 【請求項7】 半導体基板上にゲート絶縁膜を介して積
    層されているゲート電極を有するメモリトランジスタが
    半導体基板面に行列状に多数配置され、行または列方向
    の少なくとも一方方向に隣接するトランジスタ間が前記
    半導体基板に形成され内部に絶縁物が充填されているト
    レンチによって電気的に絶縁分離されている半導体記憶
    装置であって、 前記ゲート電極は、前記トレンチの間に残る半導体基板
    の表面上に前記ゲート絶縁膜を介して面し前記トレンチ
    の離間幅とほぼ同一な幅を有する下層部と、前記トレン
    チ側に臨む両端部がともに前記トレンチの開口面上方に
    延在している上層部と、から構成され、 前記絶縁物は前記トレンチ内から前記上層部に達するま
    で充填されている半導体記憶装置。
  8. 【請求項8】 前記ゲート電極は前記メモリトランジス
    タのフローティングゲートであり、 当該フローティングゲート上に、中間絶縁膜を介して前
    記コントロールゲートが積層されている請求項7に記載
    の半導体記憶装置。
  9. 【請求項9】 前記半導体記憶装置は、列方向に直列接
    続されている複数の前記メモリトランジスタにより構成
    され前記トレンチによって行方向に絶縁分離されている
    複数のトランジスタ列と、当該トランジスタ列の両端そ
    れぞれに接続されている選択トランジスタとを有し、 前記ゲート電極は、前記トランジスタ列に直交する行方
    向でメモリトランジスタごとに分離され、前記行方向に
    隣り合う前記選択トランジスタ相互間で分離されていな
    い請求項7に記載の半導体記憶装置。
  10. 【請求項10】 半導体基板に行列状に多数配置される
    メモリトランジスタについて、フローティングゲートを
    ゲート絶縁膜を介して半導体基板上に積層する際に、前
    記半導体基板に形成され内部に絶縁物が充填されるトレ
    ンチを前記フローティングゲートに対し自己整合的に形
    成し、行または列方向の少なくとも一方方向に隣接する
    トランジスタ間を電気的に絶縁分離する半導体記憶装置
    の製造方法であって、 前記フローティングゲートの形成に際し、前記ゲート絶
    縁膜を介して半導体基板の表面に面する第1の導電層を
    少なくとも前記一方方向に分離するかたちで形成し、 第1の導電層の分離間隔内の前記半導体基板部分を表出
    させ、 表出した半導体基板部分にトレンチを形成し、 当該トレンチ内および前記第1の導電層の分離間隔内を
    絶縁物で埋め込み、 前記第1の導電層とともに前記フローティングゲートを
    構成する第2の導電層を、前記第1の導電層上に電気的
    に接続させて形成し、 その後、当該第2の導電層と前記絶縁物に、中間絶縁膜
    とコントロールゲートを前記第1の導電層に接触させず
    に積層する半導体記憶装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記絶縁物を埋め込んだ後、前記第1
    の導電層の前記一方方向における幅途中から少なくとも
    一方端側に隣接する前記絶縁物の上面に延在するかたち
    でエッチングストップ層を形成し、 その後、当該エッチングストップ層を前記第1の導電層
    との間に部分的に介在させたまま前記第2の導電層のパ
    ターンニングを行なう請求項10に記載の半導体記憶装
    置の製造方法。
  12. 【請求項12】 列方向に直列接続される前記メモリト
    ランジスタの列について前記第2の導電層を形成する際
    に、当該メモリトランジスタ列の両端にそれぞれ接続さ
    れる選択トランジスタの形成領域において、前記第2の
    導電層を行方向に隣り合う選択トランジスタ間で分離し
    ない請求項10に記載の半導体記憶装置の製造方法。
  13. 【請求項13】 前記第2の導電層は、少なくとも前記
    一方方向における他端部が前記絶縁物上に延在するかた
    ちで形成する請求項10に記載の半導体記憶装置の製造
    方法。
  14. 【請求項14】 前記第2の導電層のパターンニング
    は、その下面の前記幅が上面よりも広くなるドライエッ
    チングの条件を用いて行なう請求項13に記載の半導体
    記憶装置の製造方法。
  15. 【請求項15】 前記第1の導電層および前記第2の導
    電層の形成では、第2の導電層の前記トレンチの離間方
    向における幅を第1の導電層の当該幅より相対的に広く
    する請求項13に記載の半導体記憶装置の製造方法。
  16. 【請求項16】 前記第1の導電層および前記第2の導
    電層の形成は、その少なくとも何れか一方のエッチング
    マスクパターンを位相シフタを有するフォトマスクを用
    いて形成する請求項15に記載の半導体記憶装置の製造
    方法。
  17. 【請求項17】 前記第2の導電層の形成の際、第2の
    導電層となる膜を成膜し、当該膜上にエッチングマスク
    パターンを形成した後、当該エッチングマスクパターン
    をマスクとして前記膜を加工することによって、列方向
    に直列接続されるメモリトランジスタ列の両端にそれぞ
    れ接続される選択トランジスタの形成領域において、前
    記第2の導電層を行方向に隣り合う選択トランジスタ間
    で分離しない請求項16に記載の半導体記憶装置の製造
    方法。
  18. 【請求項18】 半導体基板に行列状に多数配置される
    メモリトランジスタについて、そのゲート電極を絶縁膜
    を介して半導体基板に積層する際に、前記半導体基板に
    形成され内部に絶縁物が充填されるトレンチを前記ゲー
    ト電極に対し自己整合的に形成し、行または列方向の少
    なくとも一方方向に隣接するトランジスタ間を電気的に
    絶縁分離する半導体記憶装置の製造方法であって、 前記ゲート電極の形成に際し、犠牲層を、前記半導体基
    板に少なくとも前記一方方向に分離させて形成し、 形成した犠牲層の分離間隔内の半導体基板部分を表出さ
    せ、 表出した半導体基板部分にトレンチを形成し、 当該トレンチ内および前記犠牲層の分離間隔内を絶縁物
    で埋め込んだ後、 犠牲層を選択的に除去し、 犠牲層の除去により表出する半導体基板上に少なくとも
    ゲート絶縁膜を含む膜を形成し、 前記犠牲層の除去部分を埋め込み、かつ、当該犠牲層の
    除去部分より前記トレンチの離間方向両側に幅広く前記
    ゲート電極を形成する半導体記憶装置の製造方法。
  19. 【請求項19】 前記ゲート電極は前記メモリトランジ
    スタのフローティングゲートであり、 フローティングゲートの形成後、当該フローティングゲ
    ートに中間絶縁膜を介してコントロールゲートを積層す
    る請求項18に記載の半導体記憶装置の製造方法。
  20. 【請求項20】 前記犠牲層および前記ゲート電極の形
    成は、その少なくとも何れか一方のエッチングマスクパ
    ターンを位相シフタを有するフォトマスクを用いて形成
    する請求項18に記載の半導体記憶装置の製造方法。
  21. 【請求項21】 前記ゲート電極の形成の際、ゲート電
    極となる膜を成膜し、前記膜上にエッチングマスクパタ
    ーンを形成した後、当該エッチングマスクパターンをマ
    スクとして前記膜を加工することによって、列方向に直
    列接続されるメモリトランジスタ列の両端にそれぞれ接
    続される選択トランジスタの形成領域において、前記第
    2の導電層を行方向に隣り合う選択トランジスタ間で分
    離しない請求項20に記載の半導体記憶装置の製造方
    法。
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