JPH10256218A - 基板処理装置 - Google Patents

基板処理装置

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Publication number
JPH10256218A
JPH10256218A JP5507497A JP5507497A JPH10256218A JP H10256218 A JPH10256218 A JP H10256218A JP 5507497 A JP5507497 A JP 5507497A JP 5507497 A JP5507497 A JP 5507497A JP H10256218 A JPH10256218 A JP H10256218A
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JP
Japan
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liquid
chemical
drainage
rinsing
substrate
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Withdrawn
Application number
JP5507497A
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English (en)
Inventor
Seiichiro Sato
誠一郎 佐藤
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 比抵抗測定器の比抵抗検出部の処理液による
腐食を防止する。 【解決手段】 各種表面処理時には比抵抗測定器30の
抵抗検出部30aが排液に触れないように基板処理槽4
内に供給する液量を低流量に制御し、また、リンス処理
時には比抵抗測定器30の抵抗検出部30aが排液内に
浸漬するように基板処理槽4内に供給する液量を高流量
に制御するため、排液槽28内の排液の液位も低流量時
には低液位となり、また、高流量時には高液位となるよ
うにする。このとき、排液槽28内の排液であるリンス
液の比抵抗の測定を行う比抵抗測定器30の抵抗検出部
30aは、薬液や洗浄液などの処理液による各種表面処
理時には、その排液に触れることがないため、この抵抗
検出部30aの処理液による腐食を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、処理槽内に薬液ま
たはリンス液(薬液およびリンス液を総称して処理液と
いう)を貯留する処理槽を有し、半導体ウエハや液晶用
ガラス基板などの薄板状の被処理基板(以下、単に基板
という)を処理槽内に収容して、該処理槽内で薬液によ
って基板に薬液処理を施し、さらに、リンス液によって
前記基板に付着した薬液を洗い流すリンス処理を施す基
板処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体ウエハや液晶用ガラス基板
などを用いた精密電子基板の製造プロセスにおいては、
基板を処理液に浸漬して種々の表面処理を施す。このよ
うな表面処理においては、薬液を貯留した薬液槽とリン
ス液である純水を貯留した水洗槽とを有し、薬液槽、水
洗槽に順次基板を浸漬して、薬液槽にて基板に薬液処理
を施し、水洗槽にて基板に付着した薬液を洗い流すリン
ス処理を施す多槽式の基板処理装置が用いられる。
【0003】また、多槽式の基板処理装置に対して、単
槽式の基板処理装置も用いられる。単槽式の基板処理装
置は一つの処理槽に薬液およびリンス液が供給される構
成になっている。そして、処理液内に基板を収容して薬
液を供給することによって基板に対して薬液処理を施
し、所定の薬液処理が完了すると薬液の供給を停止す
る。その後、薬液処理が完了すると、基板を処理槽外に
搬送せず、基板を処理槽内に収容したまま処理槽にリン
ス液を供給することで処理槽内の薬液を処理槽外に流し
出させて処理槽内をリンス液に置換する。そして、さら
にリンス液を供給し続けることによって基板に付着して
いた薬液を洗い流し、基板にリンス処理を施す。
【0004】このような単槽式の基板処理装置では、薬
液処理後のリンス処理中に、リンス処理が充分に行えた
かどうかをモニタし、リンス処理が充分に為されたこと
を検知してからリンス処理を終了させる必要がある。リ
ンスが充分に行えたかどうかをモニタするのは、薬液が
基板上に残っていると必要以上に薬液処理が進行した
り、パーティクルの発生原因となったりして基板の品質
を低下させるからである。このため、リンス処理中の処
理槽からの排液に含まれる薬液が所定値以下になったか
どうかを検知するために、例えば、リンス液として純水
を用いる場合はその排液の比抵抗を測定する比抵抗測定
器が排液経路に設けられている。リンス処理が充分に行
われると、薬液が殆ど純水と置換されてその比抵抗が純
水の比抵抗に限りなく近づいて高くなる。これを利用し
て、比抵抗測定器による計測値が所定値に達した段階で
リンス処理が終了したと判断することができる。
【0005】ところで、比抵抗測定器の比抵抗検出部の
構成は、金属製の+電極と−電極とが外側と内側の同軸
状で先端部が開放された構成となっており、内側電極の
周りの外側電極には貫通孔が形成されていて両電極間に
排液が通過自在に構成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の構成では、
比抵抗測定器の比抵抗検出部が基板表面処理用の薬液に
常時浸漬しているために、その比抵抗検出部の腐食が激
しく、要部が溶けたりして均一な電極間距離や電極面積
などを維持することができず、測定誤差が大きくなると
共に、遂には使用できなくなって頻繁な交換を余儀なく
されるという問題を有していた。
【0007】本発明は、上記従来の問題を解決するもの
で、比抵抗測定器の比抵抗検出部の処理液による腐食を
減少させることができる基板処理装置を提供することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の基板処理装置
は、基板を収容して、薬液またはリンス液を貯留する処
理槽を有し、該処理槽内で薬液によって基板に薬液処理
を施し、さらにリンス液によって前記基板に付着した薬
液を洗い流すリンス処理を施す基板処理装置であって、
処理槽に対して薬液を供給する薬液供給手段と、処理槽
に対してリンス液を供給するリンス液供給手段と、処理
槽内の基板に薬液処理を施した薬液の排液および該基板
にリンス処理を施したリンス液の排液が流れる排液経路
と、排液経路に設けられ、リンス液の排液に対する薬液
の排液の混入を検出する検出手段と、排液経路に流れる
薬液またはリンス液の排液の液位を、リンス処理時には
検出手段が該排液に接触する液位とし、薬液処理時には
検出手段が該排液に非接触になる液位とする制御手段
と、を有することを特徴とするものである。
【0009】この構成により、検出手段はリンス処理時
には薬液またはリンス液の排液と接触するが薬液処理時
には薬液の排液と接触しないので検出手段の薬液による
腐食が減少する。
【0010】また、前記制御手段は薬液処理時の薬液供
給手段からの薬液供給量よりもリンス処理時のリンス液
供給手段からのリンス液の供給量が多くなるように薬液
供給手段またはリンス液供給手段を制御する構成として
もよい。
【0011】この構成により、リンス処理時のリンス液
供給量が薬液処理時の薬液供給量よりも多くなるのでリ
ンス処理時の薬液またはリンス液の排液の液位が上昇す
る。よって、薬液またはリンス液の排液の液位は、薬液
処理時には検出手段が薬液の排液と接触せず、リンス処
理時には検出手段が薬液またはリンス液の排液に接触す
る液位となる。
【0012】また、制御手段は排液経路における薬液ま
たはリンス液の排液の流量を調整する堰部材と、堰部材
を駆動させる駆動手段とを有する構成としてもよい。
【0013】この構成により、リンス処理時には堰部材
を駆動させて排液経路に流れる薬液またはリンス液の排
液の流れに堰をし、液位を上昇させる。こうすることで
薬液またはリンス液の排液の液位は、薬液処理時には検
出手段が薬液の排液と接触せず、リンス処理時には検出
手段が薬液またはリンス液の排液に接触する液位とな
る。
【0014】また、本発明の基板処理装置は、基板を収
容して、薬液またはリンス液を貯留する処理槽を有し、
該処理槽内で薬液によって基板に薬液処理を施し、さら
にリンス液によって前記基板に付着した薬液を洗い流す
リンス処理を施す基板処理装置であって、処理槽に対し
て薬液を供給する薬液供給手段と、処理槽に対してリン
ス液を供給するリンス液供給手段と、処理槽内の基板に
薬液処理を施した薬液および該基板にリンス処理を施し
たリンス液の排液経路と、排液経路に設けられ、リンス
液の排液に対する薬液の排液の混入を検出する検出手段
と、検出手段が前記排液経路に流れる薬液またはリンス
液の排液に対して接触する位置または非接触となる位置
に該検出手段を移動させる移動手段と、リンス処理時に
は検出手段が排液経路に流れる薬液またはリンス液の排
液に接触する位置に、薬液処理時には検出手段が排液経
路に流れる薬液またはリンス液の排液に対して非接触と
なる位置にそれぞれ検出手段を移動させるように移動手
段を制御する制御手段と、を有することを特徴とするも
のである。
【0015】この構成により、基板の薬液処理時には、
検出手段を上方に移動させて薬液またはリンス液の排液
に触れないようにし、また、薬液を洗い流すリンス処理
時には、検出手段を下方に移動させて検出手段を薬液ま
たはリンス液の排液に接触させ、リンス処理が終了した
かどうかをモニタするので、排液経路を流れる薬液また
はリンス液の液位を上下させることなく、検出手段を薬
液処理時とリンス処理時に応じて上下させるだけのより
簡単な構成となる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る基板処理装置
の実施形態について図面を参照して説明する。
【0017】(実施形態1)図1は本発明の実施形態1
における基板処理装置の構成図である。
【0018】図1において、この基板処理装置1は、処
理液2中に半導体ウエハなどの基板3を浸漬させて、基
板3に薬液処理およびリンス処理などの表面処理を行う
ための基板処理槽4と、純水Wの主要通路である純水供
給管5を介して処理液2を基板処理槽4内にその底部か
ら供給する処理液供給部6と、この処理液供給部6から
の処理液2の継続的な供給によってオーバーフローした
処理液2を排出させる処理液排出部7とを有している。
【0019】この基板処理槽4は、石英ガラス製で、底
部が側面視略V字状で、平面視略矩形状に形成され、そ
の下部にリンス液である純水と薬液との供給路を兼ねた
純水供給管5が連結されており、基板処理槽4内に処理
液2の均一な上昇流を形成して基板3の均一な表面処理
を行うと共に、処理液2を複数種の表面処理毎に迅速に
置換し得るオーバーフロー槽として構成されている。こ
こで、この基板処理槽4内の、基板3を収容したキャリ
ア8は、仮想線で示すキャリア搬送用ロボット9により
挟持されて搬送されて来るようになっている。また、基
板処理槽4などの材質としては石英ガラスに限らず、例
えば石英ガラスを腐食させてしまう処理液としてフッ酸
などを用いる場合には、これに耐食性を有する四フッ化
エチレン樹脂などの樹脂材料で形成したものであっても
よい。
【0020】また、純水供給管5の途中には、基板処理
槽4より上流側に向けて順次、給排液切替弁10、スタ
ティックミキサ11、導入弁連結管12、純水フィルタ
13、純水圧力測定器14、圧力調整レギュレータ1
5、開閉弁16、純水加熱部17さらに純水供給源(図
示せず)が配設されており、この純水加熱部17で所定
温度に加熱された純水Wを基板処理槽4内に供給する純
水の主要通路として構成されている。
【0021】この給排液切替弁10は常時純水や各種処
理液を基板処理槽4に供給し、必要に応じて基板処理槽
4内の処理液2を排液管18さらに排液ドレイン19を
介して装置外部に排出するように構成されている。ま
た、スタティックミキサ11は純水と薬液とを均一に混
合して所定濃度の薬液を生成するためのものであり、こ
のスタティックミキサ11に代えて他の混合器を用いて
も良く、また、管路が充分に長ければこのような混合器
を省くこともできる。さらに、導入弁連結管12は、処
理液供給部6の各薬液導入弁20A〜20Eを連結したも
のである。さらに、圧力調整レギュレータ15は空気圧
制御によって純水供給管5内を圧送される純水流量を制
御可能としている。
【0022】さらに、処理液供給部6は、複数種の薬液
A〜QEを貯留した薬液貯留容器21A〜21Eと、純水
供給管5と各薬液貯留容器21A〜21Eとの間をそれぞ
れ連通させる各薬液供給管22A〜22Eと、各薬液供給
管22A〜22Eをそれぞれ開閉する各薬液導入弁23A
〜23Eと、薬液QA〜QEをそれぞれ純水供給管5にそ
れぞれ圧送する各圧送ポンプ24A〜24Eと、各圧送ポ
ンプ24A〜24Eの出力側にそれぞれ設けられた薬液フ
ィルタ25A〜25Eとで構成されている。また、ここで
は配線が複雑になるので図示されていないが、制御部2
6には圧送ポンプ24A〜24Eおよび薬液導入弁20A
〜20E、薬液供給量測定器27A〜27Eが接続されて
おり、制御部26は、圧送ポンプ24A〜24Eおよび薬
液導入弁20A〜20Eを選択的に制御して薬液QA〜QE
のうち所定の薬液Qを、各薬液供給管22A〜22Eそれ
ぞれに設けられた薬液供給量測定器27A〜27Eからの
計測値に基づいて所定量だけ純水供給管5内に圧送する
ように構成されている。
【0023】さらに、処理液排出部7は、図2に模式的
に示されているように、基板処理槽4の周囲に配設さ
れ、基板処理槽4の上部開口からオーバーフローしてき
た処理液2を受ける排液槽28と、この排液槽28の排
出口29に一端が連結された排液管18と、この排液管
18の他端に連結された排液ドレイン19とを有してい
る。これらの排液槽28、排液管18および排液ドレイ
ン19によってオーバーフロー後の排液経路が構成され
ている。
【0024】また、この排液槽28の側壁には、図3
(a)に示すように、比抵抗検出部30aを排液槽28
内に突き出した状態で、排液槽28内の排液であるリン
ス液の比抵抗を測定する検知部としての比抵抗測定器3
0がその側壁を貫通して配設されている。この比抵抗測
定器30が配設される排液槽28の側壁は、例えば図2
の位置Aであってもよく、位置Bであってもよい。ま
た、制御部26には、この比抵抗測定器30の出力端が
接続されていると共に、薬液導入弁20A〜20E、純水
圧力測定器14および圧力調整レギュレータ15が接続
されており、薬液導入弁20A〜20Eのうち何れかが選
択されて開いている場合には薬液処理であると判断し
て、空気圧で制御される圧力調整レギュレータ15を介
して純水流量が所定流量となるように制御し、また、薬
液導入弁20A〜20Eのうち何れもが選択されておらず
全て閉じている場合にはリンス処理であると判断して、
圧力調整レギュレータ15を介して純水流量が薬液処理
時よりも高流量となるように制御しており、薬液処理時
とリンス処理時とで基板処理槽4内に供給する液量を変
化させるようになっている。このように、薬液処理時と
リンス処理時とで基板処理槽4内に供給する液量が変化
すると、オーバーフロー後の排液経路である排液槽28
内の排液の液位も変化するようになる。このとき、図3
に示すように各種薬液処理時の液位C1では比抵抗検出
部30aが排液槽28内の排液に触れない程度の液面か
ら上方位置で、かつ、リンス処理時の高液位C2では比
抵抗検出部30aが排液槽28内の排液内に充分浸漬す
る程度の液面から下方位置に、上記比抵抗測定器30の
比抵抗検出部30aが配設されている。
【0025】また、制御部26は、比抵抗測定器30か
らの出力値が約18MΩcm以下の値に設定された所定
値を越えたときに、リンス処理が終了したと判断して次
の処理シーケンスに移行するように制御する構成であ
る。このように、これらの比抵抗測定器30および制御
部26によって、リンス処理が終了したかどうかを検出
する検出手段が構成されている。
【0026】さらに、制御部26は、薬液導入弁20A
〜20Eからの駆動条件(開閉状態)に応じて、圧力調
整レギュレータ15を介して純水供給管5内の純水圧力
を制御することで、純水供給管5内の純水の流量を制御
するようにしたが、その純水圧力は、純水圧力測定器1
4からの出力値に基づいて、圧力調整レギュレータ15
を介して所定圧力となるようにフィードバック制御する
構成となっている。
【0027】上記構成により、以下、その動作を説明す
る。まず、開閉弁16が開かれて、純水供給源(図示せ
ず)から純水加熱部17で所定温度に加熱された純水が
純水供給管5を介して基板処理槽4内にその底部から供
給される。このとき、制御部26は薬液導入弁20A
20Eを閉状態としており、純水だけが基板処理槽4に
供給され、そのオーバーフロー面を越えて基板処理槽4
内の純水が排液槽28側に排出され、さらにその排出口
29を介して排液管18、排液ドレイン19から装置外
に排液されるようになる。
【0028】このように、純水が基板処理槽4からオー
バーフローするようになると、キャリア搬送用ロボット
9は、上昇した状態において搬送手段から、基板3を収
容したキャリア8を受け取って降下し、キャリア8と共
に基板3を純水内に浸漬する。その後、制御部26は、
薬液導入弁20A〜20Eのうち何れかが選択されて開状
態とすると共に、それに対応するように各薬液導入弁2
A〜23E、各圧送ポンプ24A〜24Eが選択されて駆
動することで、所定の薬液の原液を、導入弁連結管12
さらにスタティックミキサ11内で純水と均一に混合し
て所定濃度の薬液として基板処理槽4内に供給する。こ
れを継続することで、基板処理槽4内の純水をその薬液
に置換する。基板処理槽4内がその薬液で置換されるこ
とによって、基板3に対して薬液処理が施されることに
なる。このとき、制御部26は、薬液導入弁20A〜2
Eのうち何れかが開状態であることから薬液処理であ
ると判断して、空気圧で制御される圧力調整レギュレー
タ15を介して純水流量が所定流量となるように空気圧
制御されている。このように、純水流量が所定流量であ
るため、オーバーフロー後の排液槽28内の排液の液位
も液位C1となって、比抵抗検出部30aは排液槽28
内の液面から上方にあって排液に触れることはなく、処
理液による比抵抗検出部30aの腐食は防止されること
になる。
【0029】このようにして、一定時間、基板3に対し
て薬液処理が施されると、次いで、制御部26は、全薬
液導入弁20A〜20Eを閉状態とすると共に、各薬液導
入弁23A〜23E、各圧送ポンプ24A〜24Eの駆動を
停止させる。このとき、制御部26は、薬液導入弁20
A〜20Eが全て閉状態であることからリンス処理である
と判断して、圧力調整レギュレータ15を介して純水流
量が薬液処理よりも高流量となるように制御する。この
ように、純水流量が高流量であるため、オーバーフロー
後の排液槽28内の排液の液位も高液位C2となって、
比抵抗検出部30aは排液槽28内の排液内に充分浸漬
する程度の液面から下方位置になる。これによって、比
抵抗測定器30は、排液槽28内の排液であるリンス液
の比抵抗を測定可能となり、その測定された測定値を制
御部26に出力することで、リンス処理の終了の有無が
監視されることになる。
【0030】次に、純水のみが基板処理槽4内に供給さ
れると、基板処理槽4内の薬液がオーバーフローに伴っ
て基板処理槽4の外部に排出される一方、基板処理槽4
内には純水が貯留され、基板処理槽4内の薬液を純水に
徐々に置換する。このように、基板処理槽4内が純水で
置換されることによって、基板3に対して薬液を洗い流
すリンス処理が施されることになる。このとき、制御部
26は、排液槽28内の排液であるリンス液の比抵抗の
測定結果を監視しており、比抵抗測定器30からの出力
値が約18MΩcm以下の所定値を越えたとき(薬液が
純水に略置換されたとき)に、リンス処理が終了したと
判断して次の処理シーケンスに移行するように制御す
る。
【0031】このようなリンス処理が終了すると、上記
キャリア搬送用ロボット9がキャリア8と共に上昇し、
基板3が収容されたキャリア8がキャリア搬送用ロボッ
ト9から搬送手段に受け渡されて搬送手段によって次工
程へと搬送される。
【0032】以上のように、薬液処理時には比抵抗測定
器30の抵抗検出部30aが排液に触れないように基板
処理槽4内に供給する薬液の液量を所定流量に制御し、
また、リンス処理時には比抵抗測定器30の抵抗検出部
30aが排液内に浸漬するように基板処理槽4内に供給
する純水の液量を高流量に制御するため、排液槽28内
の排液の液位も所定流量時には液位C1となり、また、
高流量時には高液位C2となる。このとき、排液槽28
内の排液であるリンス液の比抵抗の測定を行う比抵抗測
定器30の抵抗検出部30aは、薬液処理時には、その
排液に触れることがないため、この抵抗検出部30aの
処理液による腐食を減少させることができる。
【0033】なお、上記実施形態1ではリンス処理時の
基板処理槽4に対する純水供給量を薬液処理時の基板処
理槽4に対する薬液供給量より多くすることで排液の液
位を変化させたが、逆に、薬液処理時の基板処理槽4に
対する薬液供給量をリンス処理時の基板処理槽4に対す
る純水供給量より少なくすることで排液の液位を変化さ
せてもよい。
【0034】また、薬液処理の終了後すぐに純水流量を
高流量にせず、所定時間後に高流量にしてもよい。この
ようにすれば薬液処理直後の薬液の混入度合いの純水が
抵抗検出部30aに接触することを防止できるので比抵
抗測定器30の腐食をさらに減少させることができる。
【0035】(変形例1)上記実施形態では排液槽28
に比抵抗測定器30を設けたが図3(b)の様に基板処
理槽4の上方に設けてもよい。この場合、排液とは基板
に処理を施した薬液または純水を指す。そして、排液経
路とは基板3に処理を施した薬液または純水が通る経路
を指す。本変形例1では上記実施形態1と同じく、リン
ス処理時の基板処理槽4に対する純水供給量を薬液処理
時の基板処理槽4に対する薬液供給量よりも増加させ
る。この場合、薬液処理時には液位を液位C1とし、リ
ンス処理時には液位C3とすることによって比抵抗測定
器30の抵抗検出部30aはリンス処理時には排液に接
触しているが、薬液処理時には排液に接触することがな
いため抵抗検出部30aの腐食を減少させることができ
る。
【0036】(実施形態2)上記本実施形態1では、リ
ンス処理時の方が薬液処理時よりも純水供給量を増加さ
せて排液槽28内の排液の液位を上昇させ、比抵抗測定
器30の抵抗検出部30aが処理液に接触するように構
成したが、本実施形態2では、薬液処理時とリンス処理
時とで純水供給量は変化させずに、リンス処理時のみ、
つまり、比抵抗の測定が必要なリンス処理時のみ抵抗検
出部30aを排液内に浸漬するように移動させる手段を
設けて、比抵抗測定器30の抵抗検出部30aが薬液に
接触しないようにしている。
【0037】図4は本発明の実施形態2における基板処
理装置の排液比抵抗検出部周辺の要部断面図であり、図
4(a)はリンス処理時の状態を示す図、図4(b)は
薬液処理時の状態を示す図である。なお、ここでは、上
記実施形態1と作用効果が異なる構成部分について説明
し、上記実施形態1と同様の作用効果を奏する部材には
上記実施形態1と同様の符号を付してその説明を省略す
る。
【0038】図4において、上下方向の移動手段として
のシリンダー31がその長手方向を上下に配設した状態
で排液槽28の上方に、図示しない取付け具を介して取
り付けられている。このシリンダー31のロッド先端部
には比抵抗測定器30がその抵抗検出部30aを下側に
して取り付けられている。このシリンダー31によっ
て、比抵抗測定器30の抵抗検出部30aが排液槽28
内の排液内に浸漬する図4(a)に示す位置D1と、排
液槽28内の排液の液面上方の図4(b)に示す位置D
2との間で移動可能なように構成されている。
【0039】また、制御部26aはバルブ駆動部32を
介して、エアー源または油圧源に接続されたバルブ33
に電気的に接続され、また、バルブ33はシリンダー3
1に管接続されており、制御部26aはこれらを介して
上記位置D1,D2間を移動自在に制御するようになっ
ている。つまり、制御部26aは上記実施形態1の制御
部26と略同様であるが、異なるところは、圧力調整レ
ギュレータ15に代えてシリンダー31を駆動する機構
部を有する点である。上記実施形態1の制御部26で
は、純水圧力測定器14および圧力調整レギュレータ1
5を介して純水供給管5内の純水圧力を制御すること
で、純水供給管5内の純水を薬液処理時とリンス処理時
とで流量を変化させて排液槽28内の排液の液位を上下
に変化するようにしたが、本実施形態2の制御部26a
では、この比抵抗測定器30の出力端が接続されている
と共に、薬液導入弁20A〜20Eにも接続されており、
薬液導入弁20A〜20Eのうち何れかが選択されて開い
ている場合には薬液処理であると判断して、バルブ駆動
部32さらにバルブ33を介してシリンダー31を制御
し、図4(b)の位置D2となるようにそのロッドを短
縮させて抵抗検出部30aが排液に触れないようにし、
また、制御部26aでは、薬液導入弁20A〜20Eが全
て閉じている場合にはリンス処理であると判断して、バ
ルブ駆動部32さらにバルブ33を介してシリンダー3
1を制御し、図4(a)の位置D1となるようにそのロ
ッドを伸長させて、排液の比抵抗を測定すべく抵抗検出
部30aを排液内に浸漬するようにしている。
【0040】なお、本実施形態2では、抵抗検出が必要
なリンス処理時のみ抵抗検出部30aを排液内に浸漬す
るように位置させ、他の処理時には排液面上方に位置さ
せたが、抵抗検出部30aが腐食する可能性のある薬液
を使用した薬液処理時のみ抵抗検出部30aを排液外の
排液面上方に位置させ、他の処理時には抵抗検出部30
aを排液内に浸漬するように位置させるように構成して
もよい。
【0041】(変形例2)上記実施形態では排液槽28
に比抵抗測定器30を設けたが図4(c)、図4(d)
の様に基板処理槽4の上方に設けてもよい。この場合、
排液とは基板3に処理を施した薬液または純水を指す。
そして、排液経路とは基板3に処理を施した薬液または
純水が通る経路を指す。本変形例2では上記実施形態2
と同じく薬液処理時とリンス処理時とで純水供給量は変
化させない。その代わりに薬液処理時には図4(d)の
ように比抵抗測定器30の抵抗検出部30aが基板処理
槽4内の排液と接触しない位置D4に配し、リンス処理
時には図4(c)のように抵抗検出部30aが基板処理
槽4内の排液と接触しない位置D3に移動させる。
【0042】(実施形態3)上記実施形態1では、リン
ス処理時の方が薬液処理時よりも純水供給量を増加させ
て排液槽28内の排液の液位を上昇させ、比抵抗測定器
30の抵抗検出部30aが処理液に接触するように構成
したが、本実施形態3では、排液槽28における排液流
量を制御する堰部材の移動制御によって、リンス処理時
の方が薬液処理時よりも排液槽28内の排液の流れに抵
抗が加わるように排液の流れを堰き止めて液位を上昇さ
せている。
【0043】図5は本発明の実施形態3における基板処
理装置の排液比抵抗検出部周辺の要部断面図である。な
お、ここでは、上記実施形態1と作用効果が異なる構成
部分について説明し、上記実施形態1と同様の作用効果
を奏する部材には上記実施形態1と同様の符号を付して
その説明を省略する。
【0044】図5において、上下方向移動手段としての
シリンダー41がその長手方向を上下に配設した状態で
排液槽28の上方に、図示しない取付け具などを介して
取り付けられている。このシリンダー41のロッド先端
部には堰部材としての可動側のじゃま板42が上下移動
可能に配設されており、このじゃま板42は、排液の流
れを堰き止める方向、つまり、流れに対して直角方向に
その面方向が配設されている。また、排液槽28内の底
部には、各種表面処理時の排液の液位よりも下側にその
上端部があって排液の一部を堰き止め可能な堰部材とし
ての固定側のじゃま板43が、排液の流れ方向(矢印)
に対して直角な方向にその面方向が配設されている。こ
のじゃま板43で表面処理時の水面の高さが決定される
ことになる。シリンダー41の駆動によって、この可動
側のじゃま板42が固定側のじゃま板43側の下方向に
移動して互いに重なり合う位置(排液の液位がE1とな
る位置)と、可動側のじゃま板42が上方向に移動して
可動側のじゃま板42と固定側のじゃま板43とが上下
に配設される図5に示す位置(排液の液位がE2となる
位置)との間で、可動側のじゃま板42が移動するよう
になっている。
【0045】一方、比抵抗測定器30はその抵抗検出部
30aを下側にした状態で排液槽28または基板処理槽
4の上端縁部に、図示しない取付け具などを介して取り
付けられている。
【0046】また、このシリンダー41の駆動制御は、
上記実施形態2のシリンダー31の駆動制御の場合と同
様であり、制御部26bはバルブ駆動部44を介して、
エアー源または油圧源に接続されたバルブ45に電気的
に接続され、また、バルブ45はシリンダー41に管接
続されており、制御部26bはこれらを介して上記重な
る位置と上下に配設される位置との間で可動側のじゃま
板42を移動自在に制御するようになっている。つま
り、制御部26bは上記実施形態1の制御部26と略同
様であるが、異なるところは、圧力調整レギュレータ1
5に代えてシリンダー41を駆動する機構部を有する点
である。上記実施形態1の制御部26では、純水圧力測
定器14および圧力調整レギュレータ15を介して純水
供給管5内の純水圧力を制御することで、純水供給管5
内の純水を薬液処理時とリンス処理時とで流量を変化さ
せて排液槽28内の排液の液位を上下に変化するように
したが、本実施形態3の制御部26bでは、この比抵抗
測定器30の出力端が接続されていると共に、薬液導入
弁20A〜20Eに接続されており、薬液導入弁20A
20Eのうち何れかが選択されて開いている場合には薬
液処理であると判断して、バルブ駆動部44さらにバル
ブ45を介してシリンダー41を制御し、可動側のじゃ
ま板42と固定側のじゃま板43と重なる位置になるよ
うにそのロッドを伸長させる。これによって、排液の液
位が下がってE1となり、抵抗検出部30aが排液に触
れるようなことはなく、また、制御部26bでは、薬液
導入弁20A〜20Eが全て閉じている場合にはリンス処
理であると判断して、バルブ駆動部44さらにバルブ4
5を介してシリンダー41を制御し、図5のようにその
ロッドを短縮させて、可動側のじゃま板42と固定側の
じゃま板43とが上下に配設させる。これによって、排
液の液位が上がってE2となり、排液の比抵抗が測定可
能なように抵抗検出部30aが排液内に浸漬されること
になる。
【0047】なお、本実施形態3では、可動側のじゃま
板42と固定側のじゃま板43とが重なる位置と、可動
側のじゃま板42と固定側のじゃま板43とが上下に配
設する位置との間で可動側のじゃま板42をシリンダー
41で移動させるようにしたが、図6に示すように、固
定側のじゃま板43を省略し、可動側のじゃま板42a
のみとし、図6の実線および2点鎖線で示す位置にて前
記じゃま板42aを上下させるようにしてもよい。薬液
処理時には図6の実線のようにじゃま板42aを上昇さ
せる。そうすると排液の液位は液位E1となり比抵抗検
出部30aは排液に接触しない。また、リンス処理時に
はじゃま板42aを図6の2点鎖線で示すように降下さ
せる。そうすると排液の液位は液位E1よりも高い液位
E2となり比抵抗検出部30aが排液に接触する。
【0048】(実施形態4)上記本実施形態3では、排
液槽28における排液流量を制御する堰部材の移動制御
によって、リンス処理時の方が薬液処理時よりも排液槽
28内の排液の流れに抵抗が加わるように排液の流れを
堰止めて液位を上昇させたが、本実施形態4では、排液
槽28の排出口29における排液流量を制御するため
に、排出口29の開口面積を可変させる堰部材の移動制
御によって、リンス処理時の方が薬液処理時よりも排出
口29における排液流量を少なくすることで排液槽28
内の排液の液位を上昇させるようにしている。
【0049】図7は本発明の実施形態4における基板処
理装置の排液比抵抗検出部周辺の要部断面図である。な
お、ここでは、上記実施形態1と作用効果が異なる構成
部分について説明し、上記実施形態1と同様の作用効果
を奏する部材には上記実施形態1と同様の符号を付して
その説明を省略する。
【0050】図7において、左右方向の移動手段として
のシリンダー51がその長手方向を左右方向に配設した
水平状態で排液槽28の上方に、図示しない取付け具な
どを介して取り付けられている。このシリンダー51の
ロッド先端部には堰部材としてのじゃま板52が左右方
向に移動可能に配設されており、このじゃま板52は、
排出口29からの排液の流れを一部堰き止める方向、つ
まり、排出口29からの排液の流れに対して直角方向に
その面方向が配設されるようになっている。シリンダー
51の駆動によって、このじゃま板52が排出口29に
対して100パーセント開口する図7の位置(排液の液
位がE3となる位置)と、じゃま板52が排出口29に
対して一部堰き止める位置(排液の液位がE4となる位
置)との間で、じゃま板42が水平方向に移動するよう
になっている。
【0051】一方、比抵抗測定器30はその抵抗検出部
30aを下側にした状態で排液槽28または基板処理槽
4の上端縁部に、図示しない取付け具などを介して取り
付けられている。
【0052】また、このシリンダー51の駆動制御は、
上記実施形態3のシリンダー41の駆動制御の場合と同
様であり、制御部26cはバルブ駆動部53を介して、
図示しないエアー源または油圧源に接続されたバルブ5
4に電気的に接続され、また、バルブ54はシリンダー
51に管接続されており、制御部26cはこれらを介し
て排出口29が開口する位置と一部閉止する位置との間
でじゃま板52を左右方向に移動自在に制御するように
なっている。つまり、制御部26cは上記実施形態1の
制御部26と略同様であるが、異なるところは、圧力調
整レギュレータ15に代えてシリンダー51を駆動する
機構部を有する点である。上記実施形態1の制御部26
では、純水圧力測定器14および圧力調整レギュレータ
15を介して純水供給管5内の純水圧力を制御すること
で、純水供給管5内の純水を薬液処理時とリンス処理と
で流量を変化させて排液槽28内の排液の液位を上下に
変化するようにしたが、本実施形態4の制御部26cで
は、この比抵抗測定器30の出力端が接続されていると
共に、薬液導入弁20A〜20Eに接続されており、薬液
導入弁20A〜20Eのうち何れかが選択されて開いてい
る場合には薬液処理であると判断して、バルブ駆動部5
3さらにバルブ54を介してシリンダー51を制御し、
じゃま板52が排出口29に対して全て開口する図7の
位置になるようにそのロッドを伸長させる。これによっ
て、排液の液位はE3となり、抵抗検出部30aが排液
に触れるようなことはなく、また、制御部26cでは、
薬液導入弁20A〜20Eが全て閉じている場合にはリン
ス処理であると判断して、バルブ駆動部53さらにバル
ブ54を介してシリンダー51を制御し、そのロッドを
短縮させて、じゃま板52で排出口29を一部堰き止め
るようにする。これによって、排液の液位が上がってE
4となり、排液の比抵抗が測定可能なように抵抗検出部
30aが排液内に浸漬されることになる。
【0053】なお、本実施形態では排液槽28上方に比
抵抗検出器30を設けたが基板処理槽4上方に設けても
よい。
【0054】(実施形態5)上記実施形態3,4では、
排液の流れを堰き止めるのにその流れの方向に対して直
角な方向に堰部材を移動させるようにしたが、本実施形
態5では堰部材を回動させることによって、排液の流れ
方向に対して直角な方向にその面を向けることで流れを
堰き止め、また、排液の流れ方向と面方向とを平行に位
置させることで排液の流れをスムーズにするように構成
している。
【0055】図8(a)は本発明の実施形態5における
基板処理装置の排液比抵抗検出部周辺の要部断面図であ
り、図8(b)は図8(a)の平面図である。なお、こ
こでは、上記実施形態1と作用効果が異なる構成部分に
ついて説明し、上記実施形態1と同様の作用効果を奏す
る部材には上記実施形態1と同様の符号を付してその説
明を省略する。
【0056】図8において、回動手段としてのステッピ
ングモータ61がその回転軸を下側にした状態で排液槽
28の上方に、図示しない取付け具などを介して取り付
けられている。このステッピングモータ61の回転軸に
は堰部材としてのじゃま板62が回動可能に配設されて
いる。ステッピングモータ61の駆動によって、このじ
ゃま板62の面が排液の流れる方向を遮る方向となる、
その流れを一部堰き止める位置(排液の液位がE5とな
る位置)と、じゃま板62の面が排液の流れる方向と一
致する方向となる、堰き止めない位置(排液の液位がE
6となる位置)との間で回動するようになっている。こ
のじゃま板62の回動方向によって液面の液位が決定可
能となる。
【0057】一方、比抵抗測定器30はその抵抗検出部
30aを下側にした状態で排液槽28の上方に、図示し
ない取付け具などを介して取り付けられている。
【0058】また、制御部26dは駆動回路63を介し
てステッピングモータ61に電気的に接続され、ステッ
ピングモータ61の回転軸はじゃま板62の上端中央部
に連結させており、駆動回路63を介して排液を堰き止
める方向と堰き止めない方向との間でじゃま板62を回
動制御するようになっている。つまり、制御部26dは
上記実施形態1の制御部26と異なるところは、圧力調
整レギュレータ15に代えてステッピングモータ61を
駆動する機構部を有する点である。本実施形態4の制御
部26dでは、この比抵抗測定器30の出力端が接続さ
れていると共に、薬液導入弁20A〜20Eに接続されて
おり、薬液導入弁20A〜20Eのうち何れかが選択され
て開いている場合には薬液処理であると判断して、駆動
回路63を介してステッピングモータ61を制御し、じ
ゃま板62を排液の流れを堰き止めない図8(b)の実
線で表す方向に回動させる。これによって、排液の液位
がE5となり、抵抗検出部30aが排液に触れるような
ことはなく、また、制御部26dでは、薬液導入弁20
A〜20Eが全て閉じている場合にはリンス処理であると
判断して、駆動回路63を介してステッピングモータ6
1を制御し、じゃま板62を排液の流れを堰き止める方
向に回動させる。これによって、排液の液位が上がって
E6となり、排液の比抵抗が測定可能なように抵抗検出
部30aが排液内に浸漬されることになる。
【0059】なお、上記実施形態1〜5では、各制御部
は、この比抵抗測定器30の出力端が接続されていると
共に、薬液導入弁20A〜20Eに接続されており、薬液
導入弁20A〜20Eのうち何れかが選択されて開いてい
る場合には薬液処理であると判断して、排液の液位を所
定位置にしたり、比抵抗測定器30を上昇させたりして
抵抗検出部30aが排液に触れることを防止し、また、
薬液導入弁20A〜20Eが全て閉じている場合にはリン
ス処理であると判断して、排液の液位を上げたり、比抵
抗測定器30を下降させたりして抵抗検出部30aが排
液内に浸漬されるようにしたが、上記実施形態1〜5で
は、薬液導入弁20A〜20Eに対応した薬液は全て抵抗
検出部30aが腐食する薬液であり、薬液導入弁20A
〜20Eが全て閉じているリンス処理時は全て排液の比
抵抗を測定する必要のある場合である。したがって、抵
抗検出が必要なリンス処理時のみ抵抗検出部30aを排
液内に浸漬するように位置させ、他の処理時には排液面
上方に位置させてもよく、また、抵抗検出部30aが腐
食する可能性のある薬液処理時のみ抵抗検出部30aを
排液外の排液面上方に位置させ、他の処理時には抵抗検
出部30aを排液内に浸漬するように位置させるように
してもよいことになる。
【0060】(実施形態6)図9は他の実施形態6に係
る図である。本実施形態では、基板処理槽4、排液槽2
8および、排出口29は上記実施形態1〜5と同じであ
るが排出口29下方に排液の受け部91を備える点が異
なる。受け部91はさらに排液管92を備える。受け部
91は排出口29から流出する排液を受けて、開口93
を通じて排液管92から排液を排出する。
【0061】このような受け部91において図9のD−
D′断面図である図10のように側壁94に比抵抗検出
器30を設けて薬液処理時とリンス処理時とで基板処理
槽4に供給する薬液または純水の流量を変化させ、受け
部91を流れる排液の液位を薬液処理時には抵抗検出部
30aが排液に触れない液位F1とし、リンス処理時に
は抵抗検出部30aが排液に接触する液位F2とする。
【0062】なお、図9の矢印E方向から見た受け部9
1の図である図11のように、受け部91上方において
エアシリンダ112の先端に堰部材111を設け、該エ
アシリンダ112の駆動によって堰部材111を上下さ
せる構成としてもよい。該構成により、薬液処理時には
エアシリンダ112を短縮させて堰部材111を図11
の実線で表わされるように上昇させることによって抵抗
検出部30aが排液に触れない液位F2とし、リンス処
理時にはエアシリンダ112を伸長させて堰部材111
を図11の2点鎖線で表わされるように降下させること
によって抵抗検出部30aが排液と触れる液位F3とす
る。
【0063】なお、また、図9の矢印E方向から見た受
け部91の図である図12のように、受け部91上方に
おいてエアシリンダ122の先端に堰部材121を設
け、該エアシリンダ122の駆動によって堰部材121
を水平移動させる構成としてもよい。該構成により、薬
液処理時にはエアシリンダ122を伸長させて堰部材1
21を図12の実線で表わされるように開口93を塞が
ない位置に配することによって、抵抗検出部30aが排
液に触れない液位F4とし、リンス処理時にはエアシリ
ンダ122を短縮させて堰部材121を図12の2点鎖
線で表わされるように開口93を所定量塞ぐ位置に配す
ることによって、抵抗検出部30aが排液と触れる液位
F5とする。
【0064】なお、また、図9の矢印E方向から見た受
け部91の図である図13(a)および、受け部91の
平面図である図13(b)のように受け部91上方にお
いてステッピングモータ132の先端に堰部材131を
設け、該ステッピングモータ132の駆動によって堰部
材131を回動させる構成としてもよい。該構成によ
り、薬液処理時にはじゃま材131を図13の実線で表
わされるように排液の流れとじゃま材131の面とが平
行になる位置に配することによって、抵抗検出部30a
が排液に触れない液位F6とし、リンス処理時にはステ
ッピングモータ132の駆動によってじゃま材131を
図13の2点鎖線で表わされるようにじゃま材131の
面が排液の流れと直交する方向に配することによって、
抵抗検出部30aが排液と触れる液位F7とする。
【0065】なお、図9の矢印E方向から見た受け部9
1の図である図14の様に受け部91上方において受け
部91に向かって伸縮するエアシリンダ141の先端に
比抵抗検出器30を設けてもよい。該構成により、薬液
処理時にはエアシリンダ141を短縮させて比抵抗検出
器30を図中実線で表す位置に配し、抵抗検出部30a
を液位F8にある排液に接触させない。そして、リンス
処理時にはエアシリンダ141を伸長させて比抵抗検出
器30を図中2点鎖線で表す位置に配し、抵抗検出部3
0aを液位F8にある排液に接触させる。
【0066】
【発明の効果】以上の様に本発明によれば検出手段はリ
ンス処理時には薬液またはリンス液の排液と接触するが
薬液供給時には薬液の排液と接触しないので検出手段が
薬液によって腐食されるのを減少させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1における基板処理装置の構
成図である。
【図2】図1の基板処理槽4および排液槽28を模式的
に示す斜視図である。
【図3】図1の基板処理装置の排液比抵抗検出部周辺の
要部断面図であり、(a)は排液槽28に比抵抗測定器
30を設けた状態を示す図、(b)は基板処理槽4の上
方に比抵抗測定器30を設けた状態を示す図である。
【図4】本発明の実施形態2における基板処理装置の排
液比抵抗検出部周辺の要部断面図であり、(a)は排液
槽28の上方に比抵抗測定器30を設けたリンス処理時
の状態を示す図、(b)は排液槽28の上方に比抵抗測
定器30を設けた薬液処理時の状態を示す図、(c)は
基板処理槽4の上方に比抵抗測定器30を設けたリンス
処理時の状態を示す図、(d)は基板処理槽4の上方に
比抵抗測定器30を設けた薬液処理時の状態を示す図で
ある。
【図5】本発明の実施形態3における基板処理装置の排
液比抵抗検出部周辺の要部断面図である。
【図6】本発明の実施形態3の変形例における基板処理
装置の排液比抵抗検出部周辺の要部断面図である。
【図7】本発明の実施形態4における基板処理装置の排
液比抵抗検出部周辺の要部断面図である。
【図8】(a)は本発明の実施形態5における基板処理
装置の排液比抵抗検出部周辺の要部断面図であり、
(b)は(a)の平面図である。
【図9】本発明の実施形態6の基板処理装置における基
板処理槽および排液槽、受け部を模式的に示す斜視図で
ある。
【図10】図9のD−D′断面図である。
【図11】図10の変形例を示す図である。
【図12】図10の他の変形例を示す図である。
【図13】図10のさらに他の変形例を示す図であっ
て、(a)は要部断面図、(b)は(a)の平面図であ
る。
【図14】図10のさらに別の変形例を示す図である。
【符号の説明】 1 基板処理装置 2 処理液 3 基板 4 基板処理槽 5 純水供給管 6 処理液供給部 7 処理液排出部 14 純水圧力測定器 15 圧力調整レギュレータ 20A〜20E 薬液導入弁 26,26a,26b,26c 制御部 28 排液槽 29 排出口 30 比抵抗測定器 30a 比抵抗検出部 31,41,41a,51 シリンダー 32,44,53 バルブ駆動部 33,45,54 バルブ 42,43,42a,43a,52,62 じゃま板 61,132 ステッピングモータ 91 受け部 92 排液管 93 開口 94 側壁 111,121,131 堰部材 112,122,141 エアシリンダ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板を収容して、薬液またはリンス液を
    貯留する処理槽を有し、該処理槽内で薬液によって基板
    に薬液処理を施し、さらにリンス液によって前記基板に
    付着した薬液を洗い流すリンス処理を施す基板処理装置
    であって、 処理槽に対して薬液を供給する薬液供給手段と、 処理槽に対してリンス液を供給するリンス液供給手段
    と、 処理槽内の基板に薬液処理を施した薬液の排液および該
    基板にリンス処理を施したリンス液の排液が流れる排液
    経路と、 排液経路に設けられ、リンス液の排液に対する薬液の排
    液の混入を検出する検出手段と、 排液経路に流れる薬液またはリンス液の排液の液位を、
    リンス処理時には検出手段が該排液に接触する液位と
    し、薬液処理時には検出手段が該排液に非接触になる液
    位とする制御手段と、 を有することを特徴とする基板処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の基板処理装置において、
    前記制御手段は薬液処理時の薬液供給手段からの薬液供
    給量よりもリンス処理時のリンス液供給手段からのリン
    ス液の供給量が多くなるように薬液供給手段またはリン
    ス液供給手段を制御する構成としたことを特徴とする基
    板処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の基板処理装置において、
    前記制御手段は排液経路における薬液またはリンス液の
    排液の流量を調整する堰部材と、堰部材を駆動させる駆
    動手段とを有したことを特徴とする基板処理装置。
  4. 【請求項4】 基板を収容して、薬液またはリンス液を
    貯留する処理槽を有し、該処理槽内で薬液によって基板
    に薬液処理を施し、さらにリンス液によって前記基板に
    付着した薬液を洗い流すリンス処理を施す基板処理装置
    であって、 処理槽に対して薬液を供給する薬液供給手段と、 処理槽に対してリンス液を供給するリンス液供給手段
    と、 処理槽内の基板に薬液処理を施した薬液および該基板に
    リンス処理を施したリンス液の排液経路と、 排液経路に設けられ、リンス液の排液に対する薬液の排
    液の混入を検出する検出手段と、 検出手段が前記排液経路に流れる薬液またはリンス液の
    排液に対して接触する位置または非接触となる位置に該
    検出手段を移動させる移動手段と、 リンス処理時には検出手段が排液経路に流れる薬液また
    はリンス液の排液に接触する位置に、薬液処理時には検
    出手段が排液経路に流れる薬液またはリンス液の排液に
    対して非接触となる位置にそれぞれ検出手段を移動させ
    るように移動手段を制御する制御手段と、 を有することを特徴とする基板処理装置。
JP5507497A 1997-03-10 1997-03-10 基板処理装置 Withdrawn JPH10256218A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102513263A (zh) * 2011-12-29 2012-06-27 莱顿汽车部件(苏州)有限公司 用于生产张紧轮沥干过滤的综合工作台
JP2015142890A (ja) * 2014-01-31 2015-08-06 三菱電機株式会社 太陽電池基板の製造方法および太陽電池基板の製造装置

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