JPH102561A - 電子レンジ - Google Patents

電子レンジ

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JPH102561A
JPH102561A JP15223996A JP15223996A JPH102561A JP H102561 A JPH102561 A JP H102561A JP 15223996 A JP15223996 A JP 15223996A JP 15223996 A JP15223996 A JP 15223996A JP H102561 A JPH102561 A JP H102561A
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food
heating
course
determined
heating step
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JP15223996A
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Yuki Takahashi
由紀 高橋
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 調理済み食品加熱モードの実行にあたって、
食品種類及びその保存温度状態に応じた適切な加熱調理
を自動で実行する。 【解決手段】 調理済み食品加熱モードの実行が開始さ
れると、食品の重量検知が行われ(S1)、重量W0 が
300g以下ならば「コロッケ系」、300gを越えて
いれば「ピラフ系」と判定する(S2)。コロッケ系の
場合、第1の加熱工程(高周波加熱)におけるガスセン
サのデータ変化量ΔOが、70秒以内に0.3V以上と
なればコース(常温保存)に決定し(S10)、90秒
以内に0.3V以上となればコース(冷蔵保存)に決
定し(S13)、そうでなければコース(冷凍保存)に
決定する(S14)。各コースに適した加熱時間で第1の
加熱工程及び第2の加熱工程(ヒータ加熱)が実行され
る(S15)。ピラフ系の場合にも同様にコース決定が行
われ、適切な加熱時間の加熱が実行される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、調理済み食品を美
味しくあたためる調理済み食品加熱モードの実行が可能
な電子レンジに関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】近年、コロッケ,唐揚
げ,フライドポテト,お好み焼き,ピザ,ピラフなどバ
ラエティに富んだ調理済み冷凍食品が供されるようにな
ってきており、また、各種惣菜など冷蔵,常温で保存す
る多くの種類の調理済み食品が供されている。そこで、
電子レンジにおいても、調理済み食品のあたため専用の
キーを設けると共に、そのキーがオン操作されることに
より、そのような調理済み食品に適した調理済み食品加
熱モードを実行するものが供されてきている。
【0003】この調理済み食品加熱モードにおいては、
調理開始から所定時間(例えば2分)はマグネトロンが
オンされ、その後所定時間(冷凍食品の場合例えば8
分)はヒータがオンされるというように、マイクロ波加
熱とヒータ加熱とを併用した加熱が行われるようになっ
ている。これにより、例えば調理済みの冷凍コロッケ
を、マイクロ波加熱によって内部まで加熱すると共に、
ヒータ加熱により表面をカラッとした状態にあたため
て、揚げたてのように美味しい食感とすることができる
のである。また、前記ヒータのオン時間は、例えばガス
センサによって食品から出るガス量を検出することに基
づいて決定されている。
【0004】しかしながら、上記従来の調理済み食品加
熱モードでは、コロッケ等の揚げ物系の食品に関して
は、美味しく加熱することができるものの、例えばご飯
もの系(ピラフ、チキンライス、五目炒飯等)について
は、同様なモードで加熱調理を実行すると、表面がパリ
パリに乾燥してしまうにもかかわらず、ご飯の内部が冷
たいままというように、美味しくあたため調理ができな
い不具合があった。
【0005】つまり、従来の調理済み食品加熱モードで
は、全ての調理済み食品に対して適切なあたため調理が
できるとは限らなかったのである。このような不具合に
対処するためには、使用者がキー操作によって食品種類
を選択するような構成とすることも考えられるが、これ
では、使用者に面倒なキー操作を強いることになると共
に、操作ミスによる調理の失敗を招く虞もある。
【0006】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、調理済み食品加熱モードの実行にあた
って、使用者が食品種類の選択操作を行うことなく、食
品種類及びその保存温度状態に応じた適切な加熱調理を
実行することができる電子レンジを提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者の研究によれ
ば、調理済み食品のうち、例えばコロッケ,唐揚げ,フ
ライドポテト,お好み焼き等のコロッケ系の食品群は、
第1の加熱工程つまりマイクロ波加熱を比較的短い時間
行った後、第2の加熱工程つまりヒータ加熱を比較的長
い時間実行することにより、表面がカラッと焼き上がっ
た状態に美味しく調理することができる。
【0008】これに対し、例えばピラフ,チキンライ
ス,五目炒飯等のピラフ系の食品群は、適切な時間配分
が前記コロッケ系とは異なり、第1の加熱工程を比較的
長い時間行った後、第2の加熱工程を比較的短い時間実
行することにより、内部が十分に加熱され、且つ表面も
乾燥し過ぎずちょうど良い状態に美味しく加熱調理する
ことができる。
【0009】そして、上記したコロッケ系とピラフ系と
では、食品が加熱室内に収容される形態が異なること、
即ちコロッケ系の食品は例えば加熱室底部の回転皿に直
接載置され、ピラフ系の食品は他の容器に収容された状
態で回転皿に載置されることに着目し、食品の重量が、
コロッケ系の食品は比較的軽く、ピラフ系の食品はそれ
よりも重くなるため、食品の重量の判別により、第1及
び第2の加熱工程に対する適切な時間配分が相違する食
品群のいずれに属するかの自動判定が可能となることを
確認したのである。
【0010】本発明の請求項1の電子レンジは、調理済
み食品加熱モードの実行時において、食品の重量判別に
基づいて、該食品が食品種類に応じて大別される食品群
のいずれに属するかを判定する食品群判定手段と、第1
の加熱工程実行時のガスセンサの検出値に基づいて、前
記食品の保存温度状態に応じた加熱時間を有するコース
を決定するコース決定手段と、前記食品群判定手段によ
り判定された食品群及び前記コース決定手段により決定
されたコースに基づいて、第1の加熱工程及び第2の加
熱工程を制御する制御手段とを具備するところに特徴を
有する。
【0011】これによれば、調理済み食品加熱モードを
実行するにあたって、使用者による食品種類の選択操作
を行わなくとも、食品群判定手段によって、上記のよう
に重量の判別に基づき食品の属する食品群を自動判定す
ることができる。そして、制御手段により、その食品群
に適した制御が行われるようになる。また、これと併せ
て、コース決定手段により、食品の保存温度状態に応じ
たコースが決定されるので、食品の保存状態が、冷凍,
冷蔵,常温いずれの場合でも、適切な加熱時間の調理が
行われるようになる。
【0012】ここで、コロッケ系の食品を容器に入れて
回転皿に載置したり、ピラフ系の食品を回転皿に直接載
置するというように、使用者が、食品を正規の形態から
外れた形態で収容させてしまうことも起こり得る。この
場合、食品の重量が中間的な重量となってしまい、2つ
の食品群のいずれに属するかの判定が難しくなる虞があ
る。
【0013】これに対し、食品種類に応じた食品群を、
第1の加熱工程及び第2の加熱工程に対する適切な時間
配分が異なる2つの食品群と、それらの中間の食品群と
の3つに大別するように構成すれば(請求項2の発
明)、上記のように、使用者が食品を正規の形態から外
れた形態で収容させてしまった場合でも、中間的で無難
な時間配分で第1の加熱工程と第2の加熱工程とを実行
することができ、失敗なく加熱調理を行うことができる
ようになる。
【0014】ところで、コース決定手段によりコースを
決定する、言い換えるならば食品の保存温度状態を自動
判定するにあたっては、マイクロ波加熱時(第1の加熱
工程)において、加熱の進行に伴い食品から発生するガ
ス量をガスセンサにより検出することに基づいて行われ
るのであるが、保存温度が比較的高い常温保存であれ
ば、加熱開始から短い時間で、多量のガスが発生し、保
存温度が低い冷凍保存であれば、加熱開始からある程度
の時間が経過しても発生ガス量は小さくなる。
【0015】従って、コース決定手段を、ガスセンサの
検出ガス量が第1の基準時間までに第1の基準値に達し
たときに第1のコースと決定し、検出ガス量が前記第1
の基準時間よりも長い第2の基準時間までに第2の基準
値に達したときに第2のコースと決定し、前記第2の基
準時間までに第2の基準値に達しないときに第3のコー
スと決定するように構成すれば(請求項3の発明)、簡
単な構成で確実に食品の保存温度状態を3段階にて自動
判定することができ、適切な加熱時間で加熱調理を実行
することができる。
【0016】さらには、一般に、食品の重量が小さいほ
ど、加熱開始初期における加熱室内の温度上昇の度合が
大きくなるという関係が成立するため、食品の重量判別
を、第1の加熱工程における、加熱室内の温度を検知す
る温度センサの信号の変化状態に基づいて行うように構
成することもできる(請求項4の発明)。この場合、食
品の重量判別は、さほど厳密に行う必要はなく、食品群
の判定のために大まかな判別を行えば済むので、この温
度センサの信号によって十分確かな判別を行うことがで
き、ひいては直接的に重量を検出する重量センサ等を不
要とすることができる。
【0017】また、コース決定手段がガスセンサの検出
値に基づいてコースを決定するには、決定用の基準値及
び基準時間が必要なのであるが、この基準値及び基準時
間を、食品群毎に設定するようにしても良く(請求項5
の発明)、これによれば、食品群の相違によるガスの出
方の相違に対応することができ、より適切にコースを決
定することが可能となる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例(請求項
1,3,5に対応)について、図1ないし図8を参照し
て説明する。まず、図5ないし図8は、本実施例に係る
電子レンジ1の構成を示している。ここで、電子レンジ
1の外箱2内には内箱3が配設され、その内箱3内が加
熱室4とされている。また、外箱2の前面には加熱室4
を開閉するための扉5が設けられている。そして、前記
加熱室4の底部には、回転板(回転網)6が設けられ、
この回転板6の上面部に、後述するように食品を支持す
る回転皿(丸皿)7(図7,図8参照)がセットされる
ようになっている。
【0019】前記回転板6(回転皿7)は、図7,図8
に示すように、加熱室4の外底部部分に設けられたモー
タ8により、軸9を介して回転されるようになってい
る。また、前記軸9に作用する荷重つまり食品の重量を
検出する重量センサ10が設けられている。さらに、前
記加熱室4の天井部には、ランプヒータからなる上ヒー
タ11が設けられ、加熱室4の底部には、平面ヒータか
らなる下ヒータ12が設けられている。これら上ヒータ
11及び下ヒータ12により食品がヒータ加熱されるよ
うになっている。
【0020】そして、図6に示すように、外箱2内に
は、前記加熱室4の右隣に位置して機械室13が設けら
れている。この機械室13内には、マグネトロン14が
配設されていると共に、そのマグネトロン14等を冷却
するための冷却ファン15が設けられている。前記マグ
ネトロン14から発振されるマイクロ波は、図示しない
導波管を介して前記加熱室4内に供給され、以て食品が
高周波加熱されるようになっている。
【0021】また、前記加熱室4の図で右側部には導風
ダクト16が設けられ、前記冷却ファン15からの冷却
風が、その導風ダクト16を通して加熱室4内に供給さ
れるようになっている。一方、前記加熱室2の左側部に
は排気ダクト17が設けられ、この排気ダクト17を通
して加熱室4内からの排気が行われるようになってい
る。そして、前記機械室13内には、外箱2の周辺の温
度(機外の温度)を検出する室温センサ18が配設さ
れ、前記加熱室4内には、該加熱室4内の温度を検出す
る温度センサ19が配設されている。
【0022】さらに、前記排気ダクト17内には、食品
から発生するガスの量(濃度)を検出するためのガスセ
ンサ20が配設されている。詳しい図示及び説明は省略
するが、本実施例では、このガスセンサ20として、空
気中に含まれる水蒸気の量(濃度)を検出する絶対湿度
センサを採用している。このガスセンサ20により、排
気ダクト17内の絶対湿度に対応した電圧レベルの検出
信号Vout が出力されるようになっている。
【0023】さらに、図5に示すように、前記外箱2の
前面には操作パネル21が設けられ、その操作パネル2
1の裏面側に位置してマイコン等からなる制御回路22
(図4にのみ図示)が設けられている。詳しく図示はし
ないが、前記操作パネル21には、表示器23や各種の
操作キー24が設けられている。この各種操作キー24
としては、食品のあたため調理を指示するための「あた
ため」キー、生解凍調理を指示するための「生解凍」キ
ー、トースト調理を指示するための「トースト」キーが
含まれると共に、調理済み食品を焼きたて,揚げたての
状態にあたためる調理済み食品加熱モードの実行を指示
するための「カラッとグルメ」キーが含まれている。さ
らには、調理開始を指示するためのスタートキーや、ヒ
ータ加熱の強さを「標準」から「強め」あるいは「弱
め」に変更するための調節キー等が含まれている。
【0024】さて、図4は、前記制御回路22を中心と
した電気的構成を示している。制御回路22には、前記
温度センサ19、室温センサ18、重量センサ10、ガ
スセンサ20の検出信号が夫々入力されるようになって
おり、また、前記操作パネル21の各種操作キー24か
らの信号が入力されるようになっている。これと共に、
制御回路22は、内蔵する制御プログラム及びそれら入
力信号に基づいて、前記マグネトロン14、上,下ヒー
タ11,12、冷却ファン15、モータ8を、駆動回路
25を介して夫々通電制御して加熱調理を実行するよう
になっており、また、前記表示器23の表示も制御する
ようになっている。
【0025】そして、前記制御回路22は、使用者によ
り上記した「カラッとグルメ」キーがオン操作されて調
理済み食品のあたため調理が指示されたときには、前記
マグネトロン14により食品を高周波加熱する第1の加
熱工程と、前記上,下ヒータ11,12により食品をヒ
ータ加熱する第2の加熱工程とを順に実行する調理済み
食品加熱モードを実行させるようになっている。
【0026】このとき、詳しくは後の作用説明にて述べ
るように、制御回路22は、そのソフトウエア的構成に
より、調理済み食品加熱モードを実行するにあたって、
前記重量センサ10の検出信号によって食品の重量判別
を行い、その重量判別に基づいて食品が属する食品群
(この場合コロッケ系かピラフ系かのいずれか)を判定
し、これと共に、第1の加熱工程実行時に前記ガスセン
サ20の検出信号に基づいて食品の保存温度状態に応じ
た加熱時間を有するコースを決定し、それら食品群及び
コースに応じた加熱を行うように構成されている。従っ
て、制御回路22が、食品群判定手段、コース決定手段
及び制御手段として機能するのである。
【0027】さらに、本実施例では、制御回路22は、
前記コースを決定するにあたって、ガスセンサ20の検
出値が第1の基準時間までに第1の基準値に達したとき
に第1のコース(常温保存状態)と決定し、検出値が前
記第1の基準時間よりも長い第2の基準時間までに第2
の基準値に達したときに第2のコース(冷蔵保存状態)
と決定し、前記第2の基準時間までに第2の基準値に達
しないときに第3のコース(冷凍保存状態)と決定する
ようになっている。また、このとき、前記第1及び第2
の基準時間や、第1及び第2の基準値は、判定された食
品群毎に設定されるようになっている。
【0028】次に、上記構成の作用について、図1ない
し図3も参照して述べる。上記した調理済み食品加熱モ
ードにより加熱調理されるべき調理済み食品には、様々
な種類が存在するのであるが、これらは食品種類に応じ
て2つの食品群つまりコロッケ系とピラフ系とのいずれ
かに大別することができる。
【0029】このうちコロッケ系の食品Aとしては、冷
凍保存のコロッケ,唐揚げ,フライドポテト,お好み焼
き,たこ焼き,ピザ等や、冷蔵,常温保存のコロッケ,
唐揚げ,焼き魚,天麩羅,ピザ,アメリカンドッグ,た
い焼き,たこ焼き等がある。一方、ピラフ系の食品Bと
しては、冷凍,冷蔵,常温保存のピラフ,チキンライ
ス,五目炒飯等がある。
【0030】前記コロッケ系の食品Aは、比較的短い時
間の高周波加熱(第1の加熱工程)の後に、比較的長い
時間のヒータ加熱(第2の加熱工程)を実行することに
よって、内部を十分にあたためると共に表面をカラッと
した状態とすることができて、焼きたて,揚げたてのよ
うに美味しい食感とすることができる。一方、前記ピラ
フ系の食品Bは、前記コロッケ系とは適切な時間配分が
異なり、高周波加熱を比較的長い時間行った後、ヒータ
加熱を比較的短い時間行うことにより、内部が十分に加
熱され表面も乾燥しすぎとならない状態に美味しく調理
することができるのである。また、各食品群において、
食品の保存状態(冷凍保存,冷蔵保存,常温保存)によ
って、適切な加熱時間が異なってくる。
【0031】そこで、本実施例では、制御回路22は、
図1のフローチャートに示す手順にて加熱調理を実行す
るようになっている。使用者は、回転皿7上に食品を載
置させた上で、操作パネル21おいて、「カラッとグル
メ」キーをオン操作して調理をスタートさせる。また、
この場合、ヒータ加熱を強めあるいは弱めに調節したい
場合には、調節キーも併せて操作する。調理がスタート
されると、まずステップS1にて、重量センサ10によ
る食品の重量W0 の検知が行われ、次のステップS2に
て重量W0 が300g以下かどうが判断されて食品群が
判定されるのである。
【0032】ここで、上記したコロッケ系の食品Aの場
合には、図7に示すように、食品(例えば調理済み冷凍
コロッケ)Aは、回転皿7の上に直接載置されて加熱調
理が行われるため、その重量は高々200g程度であ
る。一方、図8に示すように、ピラフ系の食品Bの場合
には、容器(例えば浅底の丸皿)26に所要量が盛られ
た状態で回転皿7に載置されるので、容器26の重量も
含めて少なくとも400g以上となる。従って、この重
量W0 の検知により、食品がコロッケ系か(Yes)、
ピラフ系か(No)を容易に判定することができるので
ある。
【0033】今、食品がコロッケ系と判定された場合に
は(ステップS2にてYes)、ステップS3にて、冷
却ファン15を駆動して加熱室4内を換気(残存する熱
や水蒸気を排出)するクーリング運転が所定の短時間実
行され、引続き、ステップS4にて、第1の加熱工程つ
まりマグネトロン14が動作されて高周波加熱(レンジ
強運転)が開始され、これと共にタイムカウントが開始
される。
【0034】第1の加熱工程が開始されると、まず、食
品から蒸気が未だ出ていない状態で、ガスセンサ(絶対
湿度センサ)20の検出信号Vout が読込まれ、そのV
outが最小(先に記憶されているVmin よりも小さい)
であれば(ステップS5にてYes)、その検出値がV
min として更新される(ステップS6)。この処理は、
いわばガスセンサ20の零点調整を行うものであり、こ
れにより、加熱室4内の初期状態のばらつきやガスセン
サ20自体のばらつき等に対応できるようになってい
る。
【0035】そして、この第1の加熱工程の実行中は、
食品から出るガス量つまりガスセンサ20の検出値の変
化量ΔO(=Vout −Vmin )が常に監視され(ステッ
プS7)、この変化量ΔOに基づいてコースが決定され
るようになっている。即ち、まず第1の基準時間である
加熱開始から70秒以内において、その変化量ΔOが、
第1の基準値である0.3V以上となったかどうかが判
断される(ステップS8,S9)。加熱開始から70秒
以内に変化量ΔOが0.3V以上となれば(ステップS
8にてYes)、比較的早期に食品から水蒸気が発生し
たといえるので、食品が常温保存状態であったと推定で
き、ステップS10にて、「コース」(第1のコー
ス)に決定される。また、70秒に至る前にΔOが0.
3V以上となっても、70秒間の高周波加熱は続行され
る。
【0036】一方、70秒経過しても変化量ΔOが0.
3V以上とならない場合には(ステップS9にてN
o)、第2の基準時間である加熱開始から90秒以内に
おいて、その変化量ΔOが、第2の基準値(この場合第
1の基準値と同等)である0.3V以上となったかどう
かが判断される(ステップS11,S12)。加熱開始
から70〜90秒で変化量ΔOが0.3V以上となれば
(ステップS11にてYes)、食品が冷蔵保存状態で
あったと推定でき、ステップS13にて、「コース」
(第2のコース)に決定され、90秒間の高周波加熱が
続行される。
【0037】そして、加熱開始から90秒が経過して
も、変化量ΔOが0.3V以上とならない場合には(ス
テップS13にてNo)、食品から水蒸気が出るのが非
常に遅いといえるので、食品が冷凍保存状態であったと
推定でき、ステップS14にて、「コース」(第3の
コース)に決定され、また、この場合は、120秒間の
高周波加熱が続行される。
【0038】図2は、上記した「コース」,「コー
ス」,「コース」の内容を示しており、「コース」
つまりコロッケ系の食品で常温保存の場合には、第1の
加熱工程が70秒、第2の加熱工程(ヒータ加熱)が6
分(標準の場合)実行される。「コース」つまりコロ
ッケ系の食品で冷蔵保存の場合には、第1の加熱工程が
90秒、第2の加熱工程が8分実行される。「コー
ス」つまりコロッケ系の食品で冷凍保存の場合には、第
1の加熱工程が120秒、第2の加熱工程が8分実行さ
れるのである。ヒータ加熱が強めあるいは弱めに調節さ
れている場合には、図示のように、第2の加熱工程の時
間が変更される。
【0039】ステップS15では、上,下ヒータ11,
12が動作されて第2の加熱工程が実行される。この場
合、上ヒータ11に関しては、連続通電がなされ、下ヒ
ータ12に関しては、例えば27秒通電,3秒断電が繰
返されるようになっている。この第2の加熱工程は、上
記のようにコース毎に設定された時間だけ実行され、そ
の時間が経過すると(ステップS16にてYes)、調
理が終了される。これにて、コロッケ系の食品Aに適し
た加熱調理が実行されるのである。
【0040】これに対し、上記ステップS2にて、食品
群がピラフ系であると判定されたときには(No)、上
記コロッケ系の場合と同様に、クーリング運転(ステッ
プS17)が行われて第1の加熱工程が開始される(ス
テップS18)。そして、やはり同様に、ガスセンサ2
0の検出値の変化量ΔO(=Vout −Vmin )が常に監
視される(ステップS19〜S21)。
【0041】そして、この変化量ΔOに基づいてコース
が決定されるのであるが、ここでは、まず第1の基準時
間である加熱開始から180秒以内において、その変化
量ΔOが、第1の基準値である0.3V以上となったか
どうかが判断される(ステップS22,S23)。加熱
開始から180秒以内に変化量ΔOが0.3V以上とな
れば(ステップS22にてYes)、ステップS24に
て、「コース」(第1のコース)に決定され、また、
180秒間の高周波加熱は続行される。
【0042】一方、180秒経過しても変化量ΔOが
0.3V以上とならない場合には(ステップS23にて
No)、第2の基準時間である加熱開始から240秒以
内において、その変化量ΔOが、第2の基準値(この場
合第1の基準値と同等)である0.3V以上となったか
どうかが判断される(ステップS25,S26)。加熱
開始から180〜240秒で変化量ΔOが0.3V以上
となれば(ステップS25にてYes)、ステップS2
7にて、「コース」(第2のコース)に決定され、2
40秒間の高周波加熱が続行される。
【0043】そして、加熱開始から240秒が経過して
も、変化量ΔOが0.3V以上とならない場合には(ス
テップS26にてNo)、ステップS28にて、「コ
ース」(第3のコース)に決定され、また、この場合
は、300秒間の高周波加熱が続行される。この後、第
2の加熱工程(ヒータ加熱)がコース毎に決定された時
間実行され、調理が終了される(ステップS29,S3
0)。
【0044】このピラフ系の食品における上記「コー
ス」,「コース」,「コース」の内容は、図3に示
す通りであり、「コース」の場合には、第1の加熱工
程が180秒、第2の加熱工程が3分実行され、「コ
ース」の場合には、第1の加熱工程が240秒、第2の
加熱工程が4分実行され、「コース」の場合には、第
1の加熱工程が300秒、第2の加熱工程が5分実行さ
れるのである。これにて、ピラフ系の食品Bに適した加
熱調理が実行されるのである。
【0045】このように本実施例によれば、調理済み食
品加熱モードの実行にあたって、食品の重量の判別によ
り、第1及び第2の加熱工程の適切な時間配分が相違す
る食品群(コロッケ系及びピラフ系)のいずれに属する
かの自動判定が可能となり、その食品群の自動判定に基
づいて、食品種類に適した加熱調理を行うことができる
ようになった。そして、これと併せて、食品の保存温度
状態(冷凍,冷蔵,常温)に応じたコースが決定される
ので、食品の保存状態に拘らず常に適切な加熱時間の加
熱調理を実行することができるものである。この場合、
使用者が食品種類や保存状態を入力操作する必要はない
ので、使用者の操作が極めて簡単となり、操作ミスによ
る調理の失敗を未然に防止できるものである。
【0046】また、特に本実施例では、コースを決定す
るにあたり、第1の加熱工程において、ガスセンサ20
の検出値が、所定の基準時間までに所定の基準値に達す
るか否かにより行うようにしたので、簡単な構成で確実
に食品の保存温度状態を自動判定することができる。し
かも、本実施例では、コースを決定するための前記基準
値及び基準時間を食品群毎に設定するようにしたので、
食品群の相違によるガスの出方の相違に対応することが
でき、より適切にコースを決定することが可能となるも
のである。
【0047】図9は、本発明の他の実施例(請求項2に
対応)を示すものである。この実施例が上記実施例と異
なるところは、食品種類を、コロッケ系及びピラフ系に
加え、重量判別の結果がそれらの中間となる中間系の3
つの食品群に大別するようにした点にある。
【0048】即ち、調理済み食品加熱モードの調理がス
タートされると、ステップS31にて、重量センサ10
による食品の重量W0 の検知が行われる。そして、次の
ステップS32にて、重量W0 により食品が3つの食品
群のいずれに属するかが判定されるのであるが、ここで
は、重量W0 が300g以下であればコロッケ系と判定
され、重量W0 が350gを越えていればピラフ系と判
定される。コロッケ系の場合には、例えば第1の加熱工
程が2分、第2の加熱工程が8分実行され(ステップS
33)、ピラフ系の場合には、例えば第1の加熱工程が
5分、第2の加熱工程が5分実行される(ステップS3
4)。
【0049】ところが、コロッケ系の食品を容器に入れ
て回転皿7に載置したり、ピラフ系の食品を回転皿7に
直接載置するというように、使用者が、食品を正規の形
態から外れた形態で収容させてしまうことも起こり得
る。この場合、食品の重量が中間的な重量となってしま
うことになる。そこで、本実施例では、重量W0 が30
0gを越え且つ350g以下であるときには、中間系と
して、例えば第1の加熱工程が4分、第2の加熱工程が
4分実行されるようになっている(ステップS35)。
【0050】これによれば、食品が2つの食品群のいず
れに属するかの判定が難しくなる場合でも、中間的で無
難な時間配分で第1の加熱工程及び第2の加熱工程を実
行することができ、大きな失敗なく加熱調理を行うこと
ができるようになる。尚、図9に示した加熱時間は、冷
凍保存状態の場合を例示しており、上記実施例と同様
に、コースの決定が行われてコースに応じた加熱時間に
て加熱調理が行われることは勿論である。
【0051】図10は、本発明の異なる他の実施例(請
求項4に対応)を示している。この実施例では、第1の
加熱工程における、加熱室4内の温度を検知する温度セ
ンサ19の信号の変化状態に基づいて、食品の重量判別
を行うようにしている。即ち、重量が比較的大きいピラ
フ系の食品においては、高周波加熱の開始初期における
加熱室4内の温度上昇は比較的小さいが、重量が比較的
小さいコロッケ系の食品の場合には、加熱開始初期にお
ける加熱室4内の温度上昇の度合が大きくなるという関
係が成立する。
【0052】そこで、第1の加熱工程の開始時点から例
えば70秒後の加熱室4内の温度を温度センサ19によ
り検出し、例えば22℃以上となっていればコロッケ系
と判定し、22℃未満であればピラフ系と判定するもの
である。これによれば、食品の重量判別はさほど厳密に
行う必要はなく食品群の判定のために大まかな判別を行
えば済むので、この温度センサ19の信号によって食品
群の判定を十分な確かさで行うことができ、ひいては直
接的に重量を検出する重量センサ10等を不要とするこ
とができるといった利点を得ることができるものであ
る。
【0053】尚、本発明は上記した各実施例に限定され
るものではなく、例えば食品群の大別やコースの選択を
より細かくするように構成しても良く、また、コースの
決定を1回の検出時点における検出ガス量に基づいて行
うようにしても良い等、要旨を逸脱しない範囲内で適宜
変更して実施し得るものである。
【0054】
【発明の効果】以上の説明にて明らかなように、本発明
の電子レンジによれば、調理済み食品加熱モードの実行
にあたって、食品の重量判別に基づいて食品群を判定す
る食品群判定手段と、食品の保存温度状態に応じたコー
スを決定するコース決定手段と、前記食品群及びコース
に基づいて第1及び第2の加熱工程を制御する制御手段
とを設けたので、使用者が食品種類の選択操作を行うこ
となく、食品種類及びその保存温度状態に応じた適切な
加熱調理を実行することができるという優れた実用的効
果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すもので、調理済み食品
のあたため調理時の制御手順を示すフローチャート
【図2】コロッケ系における各コースの内容を示す図
【図3】ピラフ系における各コースの内容を示す図
【図4】電子レンジの電気的構成を示すブロック図
【図5】遠近法を用いて示す電子レンジの正面図
【図6】電子レンジの横断平面図
【図7】コロッケ系食品が収容されている様子を示す電
子レンジの縦断側面図
【図8】ピラフ系食品が収容されている様子を示す電子
レンジの縦断側面図
【図9】本発明の他の実施例を示すもので、概略的なフ
ローチャート
【図10】本発明の異なる他の実施例を示すもので、食
品種類と温度センサの信号との関係を示す図
【符号の説明】
図面中、1は電子レンジ、4は加熱室、7は回転皿、1
0は重量センサ、11は上ヒータ、12は下ヒータ、1
4はマグネトロン、15は冷却ファン、19は温度セン
サ、20はガスセンサ、21は操作パネル、22は制御
回路(食品群判定手段,コース決定手段,制御手段)、
24は各種操作キー、26は容器、A,Bは食品を示
す。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 食品が収容される加熱室と、この加熱室
    内の食品を高周波加熱するマグネトロンと、前記加熱室
    内の食品をヒータ加熱するヒータと、前記食品から発生
    するガスの量を検出するガスセンサとを備え、前記マグ
    ネトロンによる第1の加熱工程及び前記ヒータによる第
    2の加熱工程を順に実行して調理済み食品を加熱調理す
    る調理済み食品加熱モードの実行が可能なものであっ
    て、 前記調理済み食品加熱モードの実行時において、前記食
    品の重量判別に基づいて、該食品が食品種類に応じて大
    別される食品群のいずれに属するかを判定する食品群判
    定手段と、 前記第1の加熱工程実行時の前記ガスセンサの検出値に
    基づいて、前記食品の保存温度状態に応じた加熱時間を
    有するコースを決定するコース決定手段と、 前記食品群判定手段により判定された食品群及び前記コ
    ース決定手段により決定されたコースに基づいて、前記
    第1の加熱工程及び第2の加熱工程を制御する制御手段
    とを具備することを特徴とする電子レンジ。
  2. 【請求項2】 食品種類に応じた食品群は、第1の加熱
    工程及び第2の加熱工程に対する適切な時間配分が異な
    る2つの食品群と、それらの中間の食品群との3つに大
    別されることを特徴とする請求項1記載の電子レンジ。
  3. 【請求項3】 コース決定手段は、ガスセンサの検出ガ
    ス量が第1の基準時間までに第1の基準値に達したとき
    に第1のコースと決定し、検出ガス量が前記第1の基準
    時間よりも長い第2の基準時間までに第2の基準値に達
    したときに第2のコースと決定し、前記第2の基準時間
    までに第2の基準値に達しないときに第3のコースと決
    定するように構成されていることを特徴とする請求項1
    または2記載の電子レンジ。
  4. 【請求項4】 加熱室内の温度を検知する温度センサを
    備え、食品の重量判別は第1の加熱工程における前記温
    度センサの信号の変化状態に基づいて行われることを特
    徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の電子レン
    ジ。
  5. 【請求項5】 コース決定手段がガスセンサの検出値に
    基づいてコースを決定するために用いられる基準値及び
    基準時間は、食品群毎に設定されることを特徴とする請
    求項1ないし4のいずれかに記載の電子レンジ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010112634A (ja) * 2008-11-07 2010-05-20 Hitachi Appliances Inc 加熱調理器

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JP2010112634A (ja) * 2008-11-07 2010-05-20 Hitachi Appliances Inc 加熱調理器

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