JPH10255598A - 投入抵抗付きパッファ形ガス遮断器 - Google Patents
投入抵抗付きパッファ形ガス遮断器Info
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- JPH10255598A JPH10255598A JP9060329A JP6032997A JPH10255598A JP H10255598 A JPH10255598 A JP H10255598A JP 9060329 A JP9060329 A JP 9060329A JP 6032997 A JP6032997 A JP 6032997A JP H10255598 A JPH10255598 A JP H10255598A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 信頼性、耐久性に優れ、小型・軽量の投入抵
抗付きパッファ形ガス遮断器を提供する。 【解決手段】 可動電極12のフランジ部を延長するこ
とによって構成された腕部40の端部に挿通穴が形成さ
れ、この挿通穴に導電性のシャフト部52が摺動可能に
挿通されている。このシャフト部52の一端に抵抗接点
可動電極23が設けられ、他端にストッパ52aが設け
られることによって、シャフト部52の摺動量が規制さ
れている。腕部40と抵抗接点可動電極23との間には
ゴム50が配設されている。この腕部40の挿通穴には
摺動通電電極51が設けられ、シャフト部52の側面に
接することにより、シャフト部52と腕部40とを電気
的に接続している。
抗付きパッファ形ガス遮断器を提供する。 【解決手段】 可動電極12のフランジ部を延長するこ
とによって構成された腕部40の端部に挿通穴が形成さ
れ、この挿通穴に導電性のシャフト部52が摺動可能に
挿通されている。このシャフト部52の一端に抵抗接点
可動電極23が設けられ、他端にストッパ52aが設け
られることによって、シャフト部52の摺動量が規制さ
れている。腕部40と抵抗接点可動電極23との間には
ゴム50が配設されている。この腕部40の挿通穴には
摺動通電電極51が設けられ、シャフト部52の側面に
接することにより、シャフト部52と腕部40とを電気
的に接続している。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主接点部に先行し
て抵抗接点部を投入することにより過電圧を抑制する投
入抵抗付きパッファ形ガス遮断器に係り、特に、抵抗接
点部に改良を施した投入抵抗付きパッファ形ガス遮断器
に関するものである。
て抵抗接点部を投入することにより過電圧を抑制する投
入抵抗付きパッファ形ガス遮断器に係り、特に、抵抗接
点部に改良を施した投入抵抗付きパッファ形ガス遮断器
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】550kV級のような大容量系統におけ
る線路用遮断器においては、主接点部における投入時の
過電圧を抑制するために、投入抵抗方式が採用されてい
る。この投入抵抗方式は、投入抵抗を有する投入抵抗接
点を、主接点に対して並列に接続し、主接点の投入に先
行して投入抵抗接点を投入することにより、投入抵抗に
よって投入過電圧を抑制した後に、主接点を投入するも
のである。また、このような遮断器においては、主接点
部の遮断時には、まず投入抵抗接点を開離し、次いで主
接点を開極することが必要となる。
る線路用遮断器においては、主接点部における投入時の
過電圧を抑制するために、投入抵抗方式が採用されてい
る。この投入抵抗方式は、投入抵抗を有する投入抵抗接
点を、主接点に対して並列に接続し、主接点の投入に先
行して投入抵抗接点を投入することにより、投入抵抗に
よって投入過電圧を抑制した後に、主接点を投入するも
のである。また、このような遮断器においては、主接点
部の遮断時には、まず投入抵抗接点を開離し、次いで主
接点を開極することが必要となる。
【0003】このような投入抵抗接点を駆動する方式と
して、2点切りのパッファ形ガス遮断器として提案され
ているものの一例を、図6に従って以下に説明する。す
なわち、横方向(水平方向)に配置され、絶縁性ガスが
封入された容器1内に、2つの遮断部2が対称的に配設
され、支持部材3を介して互いに直列に接続されてい
る。それぞれの遮断部2は、消弧室4と投入抵抗接点部
5によって構成されている。なお、左右に配置された2
つの遮断部2は全く同一の構成を有しているため、もう
一方(図中右側)の遮断部2は、図示を省略する。
して、2点切りのパッファ形ガス遮断器として提案され
ているものの一例を、図6に従って以下に説明する。す
なわち、横方向(水平方向)に配置され、絶縁性ガスが
封入された容器1内に、2つの遮断部2が対称的に配設
され、支持部材3を介して互いに直列に接続されてい
る。それぞれの遮断部2は、消弧室4と投入抵抗接点部
5によって構成されている。なお、左右に配置された2
つの遮断部2は全く同一の構成を有しているため、もう
一方(図中右側)の遮断部2は、図示を省略する。
【0004】まず、消弧室4は、水平方向に対向配置さ
れた固定部6と可動部7とを備えている。このうち、固
定部6は、通電電流を通電する固定フィンガー8、固定
アーク電極9、固定側のシールド10及びこれらを支え
る導電材製の固定支え11が一体に固定されて構成され
ている。この固定フィンガー8及び固定アーク電極9に
よって、主接点部の固定側電極が構成されている。
れた固定部6と可動部7とを備えている。このうち、固
定部6は、通電電流を通電する固定フィンガー8、固定
アーク電極9、固定側のシールド10及びこれらを支え
る導電材製の固定支え11が一体に固定されて構成され
ている。この固定フィンガー8及び固定アーク電極9に
よって、主接点部の固定側電極が構成されている。
【0005】また、可動部7は、通電電流を通電する可
動電極12、可動アーク電極13、絶縁ノズル14、操
作ロッド15及び導電材製のパッファシリンダ16が一
体に固定され構成されている。この可動電極12及び可
動アーク電極13によって、主接点部の可動側電極が構
成されている。
動電極12、可動アーク電極13、絶縁ノズル14、操
作ロッド15及び導電材製のパッファシリンダ16が一
体に固定され構成されている。この可動電極12及び可
動アーク電極13によって、主接点部の可動側電極が構
成されている。
【0006】そして、容器1下部における左右の遮断部
2の中間には、フランジ部1aが設けられ、このフラン
ジ部1aの内部に、垂直方向の支持絶縁筒17の下端が
固定されている。支持絶縁筒17の上端には、支持絶縁
シールド18を介して支持部材3が固定されている。支
持部材3の左右の端部には、それぞれ水平方向の可動側
支え19が設けられており、この可動側支え19によっ
て上述の可動部7が支持されている。
2の中間には、フランジ部1aが設けられ、このフラン
ジ部1aの内部に、垂直方向の支持絶縁筒17の下端が
固定されている。支持絶縁筒17の上端には、支持絶縁
シールド18を介して支持部材3が固定されている。支
持部材3の左右の端部には、それぞれ水平方向の可動側
支え19が設けられており、この可動側支え19によっ
て上述の可動部7が支持されている。
【0007】また、可動側支え19には、パッファシリ
ンダ16と圧縮室を構成するパッファピストン20が固
定されている。さらに、可動部7に対向する上述の固定
部6は、絶縁棒21を介して可動側支え19に支持固定
されている。なお、この絶縁棒21は、絶縁筒またはコ
ンデンサとされる場合もある。
ンダ16と圧縮室を構成するパッファピストン20が固
定されている。さらに、可動部7に対向する上述の固定
部6は、絶縁棒21を介して可動側支え19に支持固定
されている。なお、この絶縁棒21は、絶縁筒またはコ
ンデンサとされる場合もある。
【0008】一方、投入抵抗接点部5は、対向配置され
た抵抗接点可動電極23と抵抗接点固定部22とを備え
ている。抵抗接点可動電極23は、可動電極12のフラ
ンジ部を延長することによって構成された腕部40に機
械的に固定され、この腕部40を介して可動電極12に
電気的に接続されている。
た抵抗接点可動電極23と抵抗接点固定部22とを備え
ている。抵抗接点可動電極23は、可動電極12のフラ
ンジ部を延長することによって構成された腕部40に機
械的に固定され、この腕部40を介して可動電極12に
電気的に接続されている。
【0009】また、抵抗接点固定部22は、絶縁部材2
4を介して固定支え11に支持固定されている。この抵
抗接点固定部22は、水平方向に摺動可能に設けられた
抵抗接点固定電極25と、この抵抗接点固定電極25を
抵抗接点可動電極23側に付勢するばね26を備えてい
る。そして、抵抗接点固定電極25は、開極状態におい
ては、ばね26の付勢力によって抵抗接点可動電極23
側に突出した形で保持されている。
4を介して固定支え11に支持固定されている。この抵
抗接点固定部22は、水平方向に摺動可能に設けられた
抵抗接点固定電極25と、この抵抗接点固定電極25を
抵抗接点可動電極23側に付勢するばね26を備えてい
る。そして、抵抗接点固定電極25は、開極状態におい
ては、ばね26の付勢力によって抵抗接点可動電極23
側に突出した形で保持されている。
【0010】ここで、ばね26は、その復元する速度が
抵抗接点可動電極23の移動速度より遅くなるよう選定
されている。また、投入抵抗接点部5の電極のワイプよ
りも、消弧室4の主接点部を構成する電極のワイプの方
が大きくなるように構成されている。すなわち、上述の
ように、投入時には投入抵抗接点部5が先に投入され、
その後、消弧室4の主接点部が投入されるように設定さ
れている。そして、遮断時には抵抗接点可動電極23が
消弧室4の可動部7と同じ速度で移動しても、投入抵抗
接点部5が先に開離し、次いで、消弧室4の主接点部が
開極するように設定されている。
抵抗接点可動電極23の移動速度より遅くなるよう選定
されている。また、投入抵抗接点部5の電極のワイプよ
りも、消弧室4の主接点部を構成する電極のワイプの方
が大きくなるように構成されている。すなわち、上述の
ように、投入時には投入抵抗接点部5が先に投入され、
その後、消弧室4の主接点部が投入されるように設定さ
れている。そして、遮断時には抵抗接点可動電極23が
消弧室4の可動部7と同じ速度で移動しても、投入抵抗
接点部5が先に開離し、次いで、消弧室4の主接点部が
開極するように設定されている。
【0011】そして、遮断部2の背面には投入抵抗27
が配置され、その一端が抵抗接点固定部22に機械的に
固定されるとともに、電気的に直列に接続されている。
この投入抵抗27は、その他端が導体28を介して固定
支え11に機械的に固定されるとともに、電気的に接続
されている。従って、投入抵抗27は、電気的には主接
点部に並列に、投入抵抗接点部5には直列に接続されて
いる。また、投入抵抗27は、機械的には、固定支え1
1及び絶縁棒21を介して、固定部6とともに可動支え
19によって支持されている。
が配置され、その一端が抵抗接点固定部22に機械的に
固定されるとともに、電気的に直列に接続されている。
この投入抵抗27は、その他端が導体28を介して固定
支え11に機械的に固定されるとともに、電気的に接続
されている。従って、投入抵抗27は、電気的には主接
点部に並列に、投入抵抗接点部5には直列に接続されて
いる。また、投入抵抗27は、機械的には、固定支え1
1及び絶縁棒21を介して、固定部6とともに可動支え
19によって支持されている。
【0012】さらに、主接点部及び投入抵抗接点部5を
駆動する機構は以下の通りである。まず、駆動源(図示
せず)が設けられた機構箱30には、容器1の下方に設
けられたフランジ1aが接続されているので、2つの遮
断部2全体がフランジ部1a及び支持絶縁筒17を介し
て機構箱30によって支持されている。
駆動する機構は以下の通りである。まず、駆動源(図示
せず)が設けられた機構箱30には、容器1の下方に設
けられたフランジ1aが接続されているので、2つの遮
断部2全体がフランジ部1a及び支持絶縁筒17を介し
て機構箱30によって支持されている。
【0013】一方、消弧室4の可動部7における操作ロ
ッド15は、パッファピストン20及び可動側支え19
の内面に設けられた摺動部材31,32によって、水平
方向に摺動可能に支持されている。この操作ロッド15
は、リンク33とレバー34を介して、垂直方向に配置
された絶縁装置ロッド29に連結されている。そして、
この絶縁操作ロッド29は、機構箱30内に設けられた
駆動源に連結されている。
ッド15は、パッファピストン20及び可動側支え19
の内面に設けられた摺動部材31,32によって、水平
方向に摺動可能に支持されている。この操作ロッド15
は、リンク33とレバー34を介して、垂直方向に配置
された絶縁装置ロッド29に連結されている。そして、
この絶縁操作ロッド29は、機構箱30内に設けられた
駆動源に連結されている。
【0014】以上のような駆動機構によれば、機構箱3
0内の駆動源によって絶縁操作ロッド29が垂直方向に
動作し、この駆動力がリンク33とレバー34によって
水平方向の駆動力に変換されて、両側の遮断部2の操作
ロッド15に伝達される。すると、操作ロッド15は互
いに逆の水平方向に動作し、各遮断部2の可動部7及び
抵抗接点可動電極23が一体に移動する。
0内の駆動源によって絶縁操作ロッド29が垂直方向に
動作し、この駆動力がリンク33とレバー34によって
水平方向の駆動力に変換されて、両側の遮断部2の操作
ロッド15に伝達される。すると、操作ロッド15は互
いに逆の水平方向に動作し、各遮断部2の可動部7及び
抵抗接点可動電極23が一体に移動する。
【0015】ところで、近年の送電系統の大容量化に伴
い、変電所や開閉所に用いられる遮断器に要求される遮
断容量は増大し、高い信頼性が必要となってきている。
このように、遮断器の信頼性を高めるためには、部品点
数を少なくして構造を単純化することが重要である。こ
のため、近年では、550kVの二点切りの遮断器を一
点切り遮断器に置き換えるというように、遮断器の遮断
点数の減少が図られている。
い、変電所や開閉所に用いられる遮断器に要求される遮
断容量は増大し、高い信頼性が必要となってきている。
このように、遮断器の信頼性を高めるためには、部品点
数を少なくして構造を単純化することが重要である。こ
のため、近年では、550kVの二点切りの遮断器を一
点切り遮断器に置き換えるというように、遮断器の遮断
点数の減少が図られている。
【0016】例えば、上記のような投入抵抗付きパッフ
ァ形ガス遮断器は2点切りのものであるが、これを1点
切り化する場合には、図7に示すように、遮断部2を一
つにすることとなる。かかる構成の場合には、図6にお
いて遮断部2間を接続していた支持部材3は省略され、
可動側支え19は支持絶縁筒17及び支持絶縁筒シール
ド18に直接固定される。
ァ形ガス遮断器は2点切りのものであるが、これを1点
切り化する場合には、図7に示すように、遮断部2を一
つにすることとなる。かかる構成の場合には、図6にお
いて遮断部2間を接続していた支持部材3は省略され、
可動側支え19は支持絶縁筒17及び支持絶縁筒シール
ド18に直接固定される。
【0017】また、1点切りの遮断器の場合には、駆動
力の伝達方向を2方向に変換する必要がなくなるため、
構成の簡略化の観点から、操作ロッド15の動作軸上
に、絶縁操作ロッド29及び機構箱30を順次連結し
て、機構箱30からの駆動力を操作ロッド15に対して
直線方向に伝達するように構成することができる。そし
て、この機構箱30の配置に伴い、支持絶縁筒17を機
構箱30と容器1との仕切り壁30aに固定することに
より、機構箱30によって支持絶縁筒17を介して遮断
部2全体を支持する構成となる。
力の伝達方向を2方向に変換する必要がなくなるため、
構成の簡略化の観点から、操作ロッド15の動作軸上
に、絶縁操作ロッド29及び機構箱30を順次連結し
て、機構箱30からの駆動力を操作ロッド15に対して
直線方向に伝達するように構成することができる。そし
て、この機構箱30の配置に伴い、支持絶縁筒17を機
構箱30と容器1との仕切り壁30aに固定することに
より、機構箱30によって支持絶縁筒17を介して遮断
部2全体を支持する構成となる。
【0018】上記のように、2点切りパッファ形ガス遮
断器を1点切り化した場合、消弧室4及び投入抵抗接点
部5からなる遮断部2は、2個から1個へと半減できる
が、その構成及び動作は、基本的に図6のパッファ形ガ
ス遮断器の遮断部2と同一である。これに対して、遮断
部2に付属する投入抵抗27については、遮断器を適用
する系統に応じた一定の抵抗値が要求されることから、
単純に半減することができない。このため、一つの遮断
部2に設ける投入抵抗27の重量が相対的に大きくな
る。
断器を1点切り化した場合、消弧室4及び投入抵抗接点
部5からなる遮断部2は、2個から1個へと半減できる
が、その構成及び動作は、基本的に図6のパッファ形ガ
ス遮断器の遮断部2と同一である。これに対して、遮断
部2に付属する投入抵抗27については、遮断器を適用
する系統に応じた一定の抵抗値が要求されることから、
単純に半減することができない。このため、一つの遮断
部2に設ける投入抵抗27の重量が相対的に大きくな
る。
【0019】つまり、投入抵抗27は、遮断器投入時の
投入電圧・投入時間の条件を考慮して決定されており、
投入電圧に十分耐えるだけの耐電圧性能と、投入時に入
力される電気エネルギーに十分耐えるだけの耐量性能を
持たなければならない。その上、投入抵抗27を支持す
る部材として、絶縁部材24を使用する場合、入力され
た電気エネルギーによる投入抵抗27の温度上昇は、絶
縁部材24に損傷を与えない程度でなければならない。
投入電圧・投入時間の条件を考慮して決定されており、
投入電圧に十分耐えるだけの耐電圧性能と、投入時に入
力される電気エネルギーに十分耐えるだけの耐量性能を
持たなければならない。その上、投入抵抗27を支持す
る部材として、絶縁部材24を使用する場合、入力され
た電気エネルギーによる投入抵抗27の温度上昇は、絶
縁部材24に損傷を与えない程度でなければならない。
【0020】そして、投入抵抗27の抵抗値は、以上の
ような条件に基づいて決定されるため、1点切り化した
パッファ形ガス遮断器においても、2点切りのパッファ
形ガス遮断器と同一の抵抗値が要求されることになる。
言い換えれば、1点切りのパッファ形ガス遮断器では、
2点切りのパッファ形ガス遮断器において2つの遮断部
2に分割配置されていた投入抵抗27を、単一の遮断部
2に一括して付属させることになる。
ような条件に基づいて決定されるため、1点切り化した
パッファ形ガス遮断器においても、2点切りのパッファ
形ガス遮断器と同一の抵抗値が要求されることになる。
言い換えれば、1点切りのパッファ形ガス遮断器では、
2点切りのパッファ形ガス遮断器において2つの遮断部
2に分割配置されていた投入抵抗27を、単一の遮断部
2に一括して付属させることになる。
【0021】より具体的には、パッファ形ガス遮断器を
1点切り化した場合に一つの遮断部2に設けられる投入
抵抗27の重量は、2点切りの際に各遮断部2に分けて
設けていた投入抵抗27の重量の約2倍となる。この場
合、投入抵抗27は、前述の通り、可動側支え19によ
り、絶縁棒21を介して固定部6と共に支持されてい
る。従って、投入抵抗27が重くなると、絶縁棒21に
はかなりの荷重が加わる恐れがある。これに対処するた
め、投入抵抗27の重量を全て絶縁棒21で支持するの
ではなく、別の支持絶縁部材で重量を分担する方法で、
絶縁棒21に加わる荷重を軽減する方法が提案されてい
る。
1点切り化した場合に一つの遮断部2に設けられる投入
抵抗27の重量は、2点切りの際に各遮断部2に分けて
設けていた投入抵抗27の重量の約2倍となる。この場
合、投入抵抗27は、前述の通り、可動側支え19によ
り、絶縁棒21を介して固定部6と共に支持されてい
る。従って、投入抵抗27が重くなると、絶縁棒21に
はかなりの荷重が加わる恐れがある。これに対処するた
め、投入抵抗27の重量を全て絶縁棒21で支持するの
ではなく、別の支持絶縁部材で重量を分担する方法で、
絶縁棒21に加わる荷重を軽減する方法が提案されてい
る。
【0022】一方、2点切りのパッファ形ガス遮断器を
1点切り化しつつ、所定の遮断性能、投入性能、絶縁性
能を達成するためには、可動部7及び固定部6の各部電
極形状の最適化・絶縁ノズル14の形状の最適化が必要
となる。また、可動部7の開極速度及び閉極速度も2点
切り用のパッファ形ガス遮断器の場合に比べて速くする
必要がある。このため、1点切りパッファ形ガス遮断器
用に適した駆動源の実用化が必要となる。なお、可動部
7の重量を極力低減することにより、駆動エネルギーを
あまり増加しなくても必要な開極速度及び閉極速度を達
成することも可能である。
1点切り化しつつ、所定の遮断性能、投入性能、絶縁性
能を達成するためには、可動部7及び固定部6の各部電
極形状の最適化・絶縁ノズル14の形状の最適化が必要
となる。また、可動部7の開極速度及び閉極速度も2点
切り用のパッファ形ガス遮断器の場合に比べて速くする
必要がある。このため、1点切りパッファ形ガス遮断器
用に適した駆動源の実用化が必要となる。なお、可動部
7の重量を極力低減することにより、駆動エネルギーを
あまり増加しなくても必要な開極速度及び閉極速度を達
成することも可能である。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、パッフ
ァ形ガス遮断器を1点切り化するに当たっては、開極速
度及び閉極速度の増加が必要となるとともに、可動部7
の重量を低減することも求められるが、以下のような問
題が生じる可能性がある。すなわち、閉極速度を増大さ
せると、抵抗接点可動電極23が抵抗接点固定電極22
に電気的・機械的に衝突する時の衝撃荷重が増す。する
と、抵抗接点可動電極23を消弧室4の可動部7に機械
的・電気的に接続している腕部40に対して、大きな衝
撃荷重が加わることになる。
ァ形ガス遮断器を1点切り化するに当たっては、開極速
度及び閉極速度の増加が必要となるとともに、可動部7
の重量を低減することも求められるが、以下のような問
題が生じる可能性がある。すなわち、閉極速度を増大さ
せると、抵抗接点可動電極23が抵抗接点固定電極22
に電気的・機械的に衝突する時の衝撃荷重が増す。する
と、抵抗接点可動電極23を消弧室4の可動部7に機械
的・電気的に接続している腕部40に対して、大きな衝
撃荷重が加わることになる。
【0024】従って、腕部40に発生する衝撃応力を低
く抑えるためには、この部分の部材寸法を大きくする必
要があるが、腕部40の部材寸法を単純に大きくするこ
とは、可動部7の重量の増加につながるので、所定の開
極・閉極速度を達成するために駆動エネルギーを増加し
なければならない。
く抑えるためには、この部分の部材寸法を大きくする必
要があるが、腕部40の部材寸法を単純に大きくするこ
とは、可動部7の重量の増加につながるので、所定の開
極・閉極速度を達成するために駆動エネルギーを増加し
なければならない。
【0025】しかし、駆動エネルギーを増加すれば、抵
抗接点可動電極23が投入抵抗接点固定電極22に電気
的・機械的に衝突する時の衝撃荷重がさらに増加するこ
とになる。これでは、上述した通り、さらなる腕部40
の重量増加へとつながり、悪循環に陥ることになり、遮
断器の小型化が制限される。
抗接点可動電極23が投入抵抗接点固定電極22に電気
的・機械的に衝突する時の衝撃荷重がさらに増加するこ
とになる。これでは、上述した通り、さらなる腕部40
の重量増加へとつながり、悪循環に陥ることになり、遮
断器の小型化が制限される。
【0026】また、かかる駆動エネルギーの増大は、抵
抗接点固定電極22を消弧室4の固定部6に対して絶縁
支持固定する絶縁部材24や、抵抗接点固定部22の背
部に構成された投入抵抗27へ加わる衝撃荷重も増大す
る。このような衝撃荷重の増大は、遮断器の各構成部材
の消耗を早め、故障を招きやすい。
抗接点固定電極22を消弧室4の固定部6に対して絶縁
支持固定する絶縁部材24や、抵抗接点固定部22の背
部に構成された投入抵抗27へ加わる衝撃荷重も増大す
る。このような衝撃荷重の増大は、遮断器の各構成部材
の消耗を早め、故障を招きやすい。
【0027】本発明は、上記のような従来技術の課題を
解決するために提案されたものであり、その目的は、信
頼性、耐久性に優れ、小型・軽量の投入抵抗付きパッフ
ァ形ガス遮断器を提供することである。
解決するために提案されたものであり、その目的は、信
頼性、耐久性に優れ、小型・軽量の投入抵抗付きパッフ
ァ形ガス遮断器を提供することである。
【0028】
【課題を解決するための手段】上記のような目的を達成
するために、本発明は、絶縁性ガスを封入した容器内に
収納され、前記容器に対して絶縁支持された消弧室と、
前記消弧室に構成された主接点部と、前記主接点部と電
気的に並列に接続された投入抵抗と、前記投入抵抗と電
気的に直列に接続された投入抵抗接点部とを有する投入
抵抗付きパッファ形ガス遮断器において、以下のような
技術的特徴を有する。
するために、本発明は、絶縁性ガスを封入した容器内に
収納され、前記容器に対して絶縁支持された消弧室と、
前記消弧室に構成された主接点部と、前記主接点部と電
気的に並列に接続された投入抵抗と、前記投入抵抗と電
気的に直列に接続された投入抵抗接点部とを有する投入
抵抗付きパッファ形ガス遮断器において、以下のような
技術的特徴を有する。
【0029】すなわち、請求項1記載の発明は、前記消
弧室は、前記容器内に摺動可能に設けられた可動部と、
前記容器内に固定された固定部とによって構成され、前
記主接点部は、前記可動部に支持された可動側電極と、
前記固定部に支持された固定側電極とによって構成さ
れ、前記投入抵抗接点部は、前記可動部に支持された抵
抗接点可動電極と、前記固定部に支持された抵抗接点固
定電極とによって構成され、前記可動部と前記抵抗接点
可動電極との間は腕部によって連結され、前記腕部と前
記抵抗接点可動電極との間は、弾性体を介して機械的に
接続されるとともに、電流流通手段を介して電気的に接
続されていることを特徴とする。
弧室は、前記容器内に摺動可能に設けられた可動部と、
前記容器内に固定された固定部とによって構成され、前
記主接点部は、前記可動部に支持された可動側電極と、
前記固定部に支持された固定側電極とによって構成さ
れ、前記投入抵抗接点部は、前記可動部に支持された抵
抗接点可動電極と、前記固定部に支持された抵抗接点固
定電極とによって構成され、前記可動部と前記抵抗接点
可動電極との間は腕部によって連結され、前記腕部と前
記抵抗接点可動電極との間は、弾性体を介して機械的に
接続されるとともに、電流流通手段を介して電気的に接
続されていることを特徴とする。
【0030】以上のような請求項1記載の発明では、閉
極動作時には、腕部を介して消弧室の可動部に連結され
た抵抗接点可動電極が、抵抗接点固定電極に高速で衝突
する。この際、腕部と抵抗接点可動電極との間の弾性体
によって、衝突時の衝撃荷重が低減される。そして、弾
性体の弾性によって抵抗接点可動電極が腕部に対して相
対的に動いても、抵抗接点可動電極と腕部との間の電流
通電手段によって、可動側電極と抵抗接点可動電極との
通電状態を確実に維持することができる。
極動作時には、腕部を介して消弧室の可動部に連結され
た抵抗接点可動電極が、抵抗接点固定電極に高速で衝突
する。この際、腕部と抵抗接点可動電極との間の弾性体
によって、衝突時の衝撃荷重が低減される。そして、弾
性体の弾性によって抵抗接点可動電極が腕部に対して相
対的に動いても、抵抗接点可動電極と腕部との間の電流
通電手段によって、可動側電極と抵抗接点可動電極との
通電状態を確実に維持することができる。
【0031】請求項2記載の発明は、請求項1記載の投
入抵抗付きパッファ形ガス遮断器において、前記弾性体
が、ゴムによって構成されていることを特徴とする。以
上のような請求項2記載の発明では、抵抗接点可動電極
と腕部との間に構成する弾性体として、ゴムを使用して
いるので、弾性体の形状を決める際の自由度が大きく、
構成を単純化することができるとともに、価格も低廉に
することができる。
入抵抗付きパッファ形ガス遮断器において、前記弾性体
が、ゴムによって構成されていることを特徴とする。以
上のような請求項2記載の発明では、抵抗接点可動電極
と腕部との間に構成する弾性体として、ゴムを使用して
いるので、弾性体の形状を決める際の自由度が大きく、
構成を単純化することができるとともに、価格も低廉に
することができる。
【0032】請求項3記載の発明は、請求項1記載の投
入抵抗付きパッファ形ガス遮断器において、前記弾性体
が、コイルばねによって構成されていることを特徴とす
る。以上のような請求項3記載の発明では、抵抗接点可
動電極と腕部との間に構成する弾性体として、コイルば
ねを使用したので、構造を単純にすることが可能とな
る。
入抵抗付きパッファ形ガス遮断器において、前記弾性体
が、コイルばねによって構成されていることを特徴とす
る。以上のような請求項3記載の発明では、抵抗接点可
動電極と腕部との間に構成する弾性体として、コイルば
ねを使用したので、構造を単純にすることが可能とな
る。
【0033】請求項4記載の発明は、請求項1記載の投
入抵抗付きパッファ形ガス遮断器において、前記弾性体
が、皿ばねによって構成されていることを特徴とする。
以上のような請求項4記載の発明では、抵抗接点可動電
極と腕部との間に構成する弾性体として、皿ばねを使用
したので、小型で、ばね定数を大きくとることができ
る。
入抵抗付きパッファ形ガス遮断器において、前記弾性体
が、皿ばねによって構成されていることを特徴とする。
以上のような請求項4記載の発明では、抵抗接点可動電
極と腕部との間に構成する弾性体として、皿ばねを使用
したので、小型で、ばね定数を大きくとることができ
る。
【0034】請求項5記載の発明は、請求項1〜4のい
ずれか1項に記載の投入抵抗付きパッファ形ガス遮断器
において、前記電流通電手段が、前記腕部に取り付けら
れるとともに、前記抵抗接点可動電極が摺動可能に接す
る通電電極によって構成されていることを特徴とする。
ずれか1項に記載の投入抵抗付きパッファ形ガス遮断器
において、前記電流通電手段が、前記腕部に取り付けら
れるとともに、前記抵抗接点可動電極が摺動可能に接す
る通電電極によって構成されていることを特徴とする。
【0035】以上のような請求項5記載の発明では、閉
極時に、抵抗接点可動電極と抵抗接点固定電極とが衝突
し、抵抗接点可動電極が腕部に対して相対的に動作して
摺動しても、通電電極を介して通電が維持されるので、
投入抵抗体から流れる投入電流を、消弧室の可動部へ確
実に通電することが可能となる。
極時に、抵抗接点可動電極と抵抗接点固定電極とが衝突
し、抵抗接点可動電極が腕部に対して相対的に動作して
摺動しても、通電電極を介して通電が維持されるので、
投入抵抗体から流れる投入電流を、消弧室の可動部へ確
実に通電することが可能となる。
【0036】請求項6記載の発明は、請求項1〜4のい
ずれか1項に記載の投入抵抗付きパッファ形ガス遮断器
において、前記電流通電手段が、柔軟性のある導体によ
って構成されていることを特徴とする。
ずれか1項に記載の投入抵抗付きパッファ形ガス遮断器
において、前記電流通電手段が、柔軟性のある導体によ
って構成されていることを特徴とする。
【0037】以上のような請求項6記載の発明では、閉
極時に、抵抗接点可動電極と投入抵抗接点固定電極が衝
突し、抵抗接点可動電極が腕部に対して相対的に動作し
ても、柔軟な導体が抵抗接点可動電極の変位に応じて変
形するので、投入抵抗体から流れる投入電流を、消弧室
の可動部へ確実に通電することが可能となる。
極時に、抵抗接点可動電極と投入抵抗接点固定電極が衝
突し、抵抗接点可動電極が腕部に対して相対的に動作し
ても、柔軟な導体が抵抗接点可動電極の変位に応じて変
形するので、投入抵抗体から流れる投入電流を、消弧室
の可動部へ確実に通電することが可能となる。
【0038】
【発明の実施の形態】本発明の投入抵抗付きパッファ形
ガス遮断器の実施の形態を、図面に従って以下に説明す
る。なお、図6、図7に示した従来技術と同一機能を有
する部分については、同一符号を付し説明は省略する。
ガス遮断器の実施の形態を、図面に従って以下に説明す
る。なお、図6、図7に示した従来技術と同一機能を有
する部分については、同一符号を付し説明は省略する。
【0039】(1)第1の実施の形態 請求項1及び請求項2記載の発明に対応する一つの実施
の形態を第1の実施の形態として、図1に従って以下に
説明する。なお、図1は、抵抗接点可動電極部の詳細図
であり、投入抵抗付きパッファ形ガス遮断器の他の部分
は、図7に示した従来の1点切りのパッファ形ガス遮断
器と同様の構成である。
の形態を第1の実施の形態として、図1に従って以下に
説明する。なお、図1は、抵抗接点可動電極部の詳細図
であり、投入抵抗付きパッファ形ガス遮断器の他の部分
は、図7に示した従来の1点切りのパッファ形ガス遮断
器と同様の構成である。
【0040】(構成)まず、本実施の形態の構成を説明
する。すなわち、図1に示すように、導電性のシャフト
部52a、電極頭部52b及びストッパ52cによっ
て、抵抗接点可動電極23が形成されている。シャフト
部52aは、腕部40の端部に水平方向に形成された挿
通穴に摺動可能に挿通されている。このシャフト部52
aの一端には、抵抗接点固定電極25に接離する電極頭
部52bが設けられ、他端には、シャフト部52aの摺
動量を規制するストッパ52cが設けられている。
する。すなわち、図1に示すように、導電性のシャフト
部52a、電極頭部52b及びストッパ52cによっ
て、抵抗接点可動電極23が形成されている。シャフト
部52aは、腕部40の端部に水平方向に形成された挿
通穴に摺動可能に挿通されている。このシャフト部52
aの一端には、抵抗接点固定電極25に接離する電極頭
部52bが設けられ、他端には、シャフト部52aの摺
動量を規制するストッパ52cが設けられている。
【0041】そして、腕部40と抵抗接点可動電極23
との間には、筒状のゴム50が配設されている。このゴ
ム50は、抵抗接点可動電極23の移動方向(水平方
向)の力をその弾性力によって吸収、緩和するように、
内部にシャフト52cが挿通され、両端が電極頭部52
bの後端及び腕部40に接している。ゴム50の材質と
しては、ニトリルゴムやフッ素ゴムが適している。
との間には、筒状のゴム50が配設されている。このゴ
ム50は、抵抗接点可動電極23の移動方向(水平方
向)の力をその弾性力によって吸収、緩和するように、
内部にシャフト52cが挿通され、両端が電極頭部52
bの後端及び腕部40に接している。ゴム50の材質と
しては、ニトリルゴムやフッ素ゴムが適している。
【0042】さらに、この腕部40の挿通穴の内側面に
は溝が形成され、この溝に摺動通電電極51が設けられ
ている。この摺動通電電極51は、挿通穴に挿通された
シャフト部52aの側面に接することにより、抵抗接点
可動電極23と腕部40との電気的接続を維持してい
る。
は溝が形成され、この溝に摺動通電電極51が設けられ
ている。この摺動通電電極51は、挿通穴に挿通された
シャフト部52aの側面に接することにより、抵抗接点
可動電極23と腕部40との電気的接続を維持してい
る。
【0043】(作用)以上のような構成を有する本実施
の形態の作用は以下の通りである。すなわち、投入抵抗
接点部5の閉極動作時において、抵抗接点可動電極23
の電極頭部52bが抵抗接点固定電極25に高速で衝突
すると、シャフト部52aが腕部40の挿通穴に摺動可
能に設けられているので、抵抗接点可動電極23が腕部
40に対して相対的に変位する。そして、この時の衝撃
荷重は、抵抗接点可動電極23側に設けられたゴム50
の弾性力によって吸収され、低減される。
の形態の作用は以下の通りである。すなわち、投入抵抗
接点部5の閉極動作時において、抵抗接点可動電極23
の電極頭部52bが抵抗接点固定電極25に高速で衝突
すると、シャフト部52aが腕部40の挿通穴に摺動可
能に設けられているので、抵抗接点可動電極23が腕部
40に対して相対的に変位する。そして、この時の衝撃
荷重は、抵抗接点可動電極23側に設けられたゴム50
の弾性力によって吸収され、低減される。
【0044】また、抵抗接点可動電極23に変位があっ
ても、シャフト部52aが摺動通電電極51に常に接し
ているので、腕部40との電気的接続は維持され、腕部
40を介して可動部7に投入電流を確実に通電すること
が可能となる。
ても、シャフト部52aが摺動通電電極51に常に接し
ているので、腕部40との電気的接続は維持され、腕部
40を介して可動部7に投入電流を確実に通電すること
が可能となる。
【0045】(効果)以上のような本実施の形態の効果
は以下の通りである。すなわち、比較的簡単な構造で、
通電状態を確実に保持しつつ、閉極動作時に投入抵抗接
点5に加わる衝撃荷重を低減することができるので、腕
部40を小形化・軽量化することができる。また、抵抗
接点可動電極23側において、抵抗接点固定電極22と
の衝突による衝撃荷重を低減できるので、抵抗接点固定
電極22を支持する絶縁部材24に加わる力を低減させ
ることができ、この絶縁部材24も小型化・軽量化する
ことができる。さらに、投入抵抗27に加わる衝撃荷重
も低減することができるので、これを支持する部材も小
形化・軽量化することができる。
は以下の通りである。すなわち、比較的簡単な構造で、
通電状態を確実に保持しつつ、閉極動作時に投入抵抗接
点5に加わる衝撃荷重を低減することができるので、腕
部40を小形化・軽量化することができる。また、抵抗
接点可動電極23側において、抵抗接点固定電極22と
の衝突による衝撃荷重を低減できるので、抵抗接点固定
電極22を支持する絶縁部材24に加わる力を低減させ
ることができ、この絶縁部材24も小型化・軽量化する
ことができる。さらに、投入抵抗27に加わる衝撃荷重
も低減することができるので、これを支持する部材も小
形化・軽量化することができる。
【0046】従って、可動部7の駆動エネルギーを増大
させても、各部材寸法を大きくする必要がなく、遮断器
全体の小形化・軽量化が可能となるとともに、製造コス
トを節約することができる。特に、ゴム50として、ニ
トリルゴム、フッ素ゴムを使用すれば、形状を決める際
の自由度が大きく、構成を単純化することができるとと
もに、低廉な価格で製作することができる。
させても、各部材寸法を大きくする必要がなく、遮断器
全体の小形化・軽量化が可能となるとともに、製造コス
トを節約することができる。特に、ゴム50として、ニ
トリルゴム、フッ素ゴムを使用すれば、形状を決める際
の自由度が大きく、構成を単純化することができるとと
もに、低廉な価格で製作することができる。
【0047】また、閉極時に抵抗接点可動電極23に変
位があっても、電気的導通が確実に維持されるととも
に、衝撃荷重が低減されて各構成部材に加わる振動が抑
えられるので、構成部材の故障や消耗が少ない。従っ
て、遮断器の信頼性が向上し、装置寿命の長い遮断器を
構成することができる。
位があっても、電気的導通が確実に維持されるととも
に、衝撃荷重が低減されて各構成部材に加わる振動が抑
えられるので、構成部材の故障や消耗が少ない。従っ
て、遮断器の信頼性が向上し、装置寿命の長い遮断器を
構成することができる。
【0048】(2)第2の実施の形態 請求項1及び請求項3記載の発明に対応する一つの実施
の形態を第2の実施の形態として、図2に従って以下に
説明する。なお、本実施の形態の基本構成は、上記第1
の実施の形態と同様である。
の形態を第2の実施の形態として、図2に従って以下に
説明する。なお、本実施の形態の基本構成は、上記第1
の実施の形態と同様である。
【0049】(構成)まず、本実施の形態の構成を説明
する。すなわち、本実施の形態においては、第1の実施
の形態と同様に、抵抗接点可動電極23のシャフト部5
2aが、摺動通電電極51が設けられた腕部40の挿通
穴に対して摺動可能に設けられている。そして、腕部4
0と抵抗接点可動電極23との間には、コイルばね53
が配設されている。このコイルばね53は、抵抗接点可
動電極23の移動方向(水平方向)の力をその弾性力に
よって吸収、緩和するように、内部にシャフト部52a
が挿通され、両端が電極頭部52cの後端及び腕部40
に接している。
する。すなわち、本実施の形態においては、第1の実施
の形態と同様に、抵抗接点可動電極23のシャフト部5
2aが、摺動通電電極51が設けられた腕部40の挿通
穴に対して摺動可能に設けられている。そして、腕部4
0と抵抗接点可動電極23との間には、コイルばね53
が配設されている。このコイルばね53は、抵抗接点可
動電極23の移動方向(水平方向)の力をその弾性力に
よって吸収、緩和するように、内部にシャフト部52a
が挿通され、両端が電極頭部52cの後端及び腕部40
に接している。
【0050】(作用)以上のような構成を有する本実施
の形態の作用は以下の通りである。すなわち、投入抵抗
接点部5の閉極動作時において、抵抗接点可動電極23
の電極頭部52bが抵抗接点固定電極25に高速で衝突
すると、シャフト部52aが腕部40の挿通穴に摺動可
能に設けられているので、抵抗接点可動電極23が腕部
40に対して相対的に変位する。そして、この時に衝撃
荷重は、抵抗接点可動電極23側に設けられたコイルば
ね53の弾性力によって吸収され、低減される。
の形態の作用は以下の通りである。すなわち、投入抵抗
接点部5の閉極動作時において、抵抗接点可動電極23
の電極頭部52bが抵抗接点固定電極25に高速で衝突
すると、シャフト部52aが腕部40の挿通穴に摺動可
能に設けられているので、抵抗接点可動電極23が腕部
40に対して相対的に変位する。そして、この時に衝撃
荷重は、抵抗接点可動電極23側に設けられたコイルば
ね53の弾性力によって吸収され、低減される。
【0051】また、抵抗接点可動電極23に変位があっ
ても、シャフト部52aが摺動通電電極51に常に接し
ているので、腕部40との電気的な接続は維持され、腕
部40を介して可動部7に投入電流を確実に通電するこ
とが可能となる。
ても、シャフト部52aが摺動通電電極51に常に接し
ているので、腕部40との電気的な接続は維持され、腕
部40を介して可動部7に投入電流を確実に通電するこ
とが可能となる。
【0052】(効果)以上のような本実施の形態の効果
は以下の通りである。すなわち、比較的簡単な構成で、
コイルばね53の弾性力によって閉極動作時における衝
撃荷重を低減できるので、第1の実施の形態と同様に、
腕部40や絶縁部材24等の小形化・軽量化を図ること
ができ、遮断器全体の小形化・軽量化、製造コストの節
約ができる。
は以下の通りである。すなわち、比較的簡単な構成で、
コイルばね53の弾性力によって閉極動作時における衝
撃荷重を低減できるので、第1の実施の形態と同様に、
腕部40や絶縁部材24等の小形化・軽量化を図ること
ができ、遮断器全体の小形化・軽量化、製造コストの節
約ができる。
【0053】また、上記のように各構成部材に加わる振
動を防止できるので、遮断器の信頼性、耐久性向上を実
現できる。特に、衝撃吸収用の弾性体として、金属製の
コイルばね53を用いれば、ゴム等に比べて強度が高
く、耐熱性に優れた弾性体を構成できるので、信頼性、
耐久性がさらに向上する。
動を防止できるので、遮断器の信頼性、耐久性向上を実
現できる。特に、衝撃吸収用の弾性体として、金属製の
コイルばね53を用いれば、ゴム等に比べて強度が高
く、耐熱性に優れた弾性体を構成できるので、信頼性、
耐久性がさらに向上する。
【0054】(3)第3の実施の形態 請求項1、請求項4記載の発明に対応する一つの実施の
形態を第3の実施の形態として、図3に従って以下に説
明する。なお、本実施の形態の基本構成は、上記第1の
実施の形態と同様である。
形態を第3の実施の形態として、図3に従って以下に説
明する。なお、本実施の形態の基本構成は、上記第1の
実施の形態と同様である。
【0055】(構成)まず、本実施の形態の構成を説明
する。すなわち、本実施の形態においては、第1の実施
の形態と同様に、抵抗接点可動電極23のシャフト部5
2aが、摺動通電電極51が設けられた腕部40の挿通
穴に対して摺動可能に設けられている。そして、腕部4
0と抵抗接点可動電極23との間には、多段積みされた
皿ばね54が配設されている。この皿ばね54は、抵抗
接点可動電極23の移動方向(水平方向)の力をその弾
性力によって吸収、緩和するように、内部にシャフト5
2aが挿通され、両端が電極頭部52cの後端及び腕部
40に接している。
する。すなわち、本実施の形態においては、第1の実施
の形態と同様に、抵抗接点可動電極23のシャフト部5
2aが、摺動通電電極51が設けられた腕部40の挿通
穴に対して摺動可能に設けられている。そして、腕部4
0と抵抗接点可動電極23との間には、多段積みされた
皿ばね54が配設されている。この皿ばね54は、抵抗
接点可動電極23の移動方向(水平方向)の力をその弾
性力によって吸収、緩和するように、内部にシャフト5
2aが挿通され、両端が電極頭部52cの後端及び腕部
40に接している。
【0056】(作用)以上のような構成を有する本実施
の形態の作用は以下の通りである。すなわち、投入抵抗
接点部5の閉極動作時において、抵抗接点可動電極23
の電極頭部52bが抵抗接点固定電極25に高速で衝突
すると、シャフト部52aが腕部40の挿通穴に摺動可
能に設けられているので、抵抗接点可動電極23が腕部
40に対して相対的に変位する。そして、この時に衝撃
荷重は、抵抗接点可動電極23側に設けられた多段積み
された皿ばね54の弾性力によって吸収され、低減され
る。
の形態の作用は以下の通りである。すなわち、投入抵抗
接点部5の閉極動作時において、抵抗接点可動電極23
の電極頭部52bが抵抗接点固定電極25に高速で衝突
すると、シャフト部52aが腕部40の挿通穴に摺動可
能に設けられているので、抵抗接点可動電極23が腕部
40に対して相対的に変位する。そして、この時に衝撃
荷重は、抵抗接点可動電極23側に設けられた多段積み
された皿ばね54の弾性力によって吸収され、低減され
る。
【0057】また、抵抗接点可動電極23に変位があっ
ても、シャフト部52aが摺動通電電極51に常に接し
ているので、腕部40との電気的な接続は維持され、腕
部40を介して可動部7に投入電流を確実に通電するこ
とが可能となる。
ても、シャフト部52aが摺動通電電極51に常に接し
ているので、腕部40との電気的な接続は維持され、腕
部40を介して可動部7に投入電流を確実に通電するこ
とが可能となる。
【0058】(効果)以上のような本実施の形態の効果
は以下の通りである。すなわち、比較的簡単な構成で、
皿ばね54の弾性力によって閉極動作時における衝撃荷
重を低減できるので、第1の実施の形態と同様に、腕部
40や絶縁部材24等の小形化・軽量化を図ることがで
き、遮断器全体の小形化・軽量化、製造コストの節約が
できる。
は以下の通りである。すなわち、比較的簡単な構成で、
皿ばね54の弾性力によって閉極動作時における衝撃荷
重を低減できるので、第1の実施の形態と同様に、腕部
40や絶縁部材24等の小形化・軽量化を図ることがで
き、遮断器全体の小形化・軽量化、製造コストの節約が
できる。
【0059】また、上記のように各構成部材に加わる振
動を防止できるので、遮断器の信頼性、耐久性向上を実
現できる。特に、衝撃吸収用の弾性体として、ゴム等に
比べて強度の高い皿ばね54を用いたので、信頼性、耐
久性がさらに向上する。
動を防止できるので、遮断器の信頼性、耐久性向上を実
現できる。特に、衝撃吸収用の弾性体として、ゴム等に
比べて強度の高い皿ばね54を用いたので、信頼性、耐
久性がさらに向上する。
【0060】さらに、弾性体として皿ばね54を使用し
たので、小形で、ばね定数を大きくとることができると
ともに、皿ばね54の積層数を増減させることによっ
て、容易に弾性力を変更することができるので、駆動エ
ネルギーの増減変更に応じて、衝撃吸収に最適な弾性力
を容易に得ることができる。
たので、小形で、ばね定数を大きくとることができると
ともに、皿ばね54の積層数を増減させることによっ
て、容易に弾性力を変更することができるので、駆動エ
ネルギーの増減変更に応じて、衝撃吸収に最適な弾性力
を容易に得ることができる。
【0061】(4)第4の実施の形態 請求項1、請求項4及び請求項5記載の発明に対応する
一つの実施の形態を第4の実施の形態として、図4に従
って以下に説明する。なお、本実施の形態の基本構成
は、上記第3の実施の形態と同様である。
一つの実施の形態を第4の実施の形態として、図4に従
って以下に説明する。なお、本実施の形態の基本構成
は、上記第3の実施の形態と同様である。
【0062】(構成)まず、本実施の形態の構成を説明
する。すなわち、本実施の形態においては、第1の実施
の形態と同様に、抵抗接点可動電極23のシャフト部5
2aが、腕部40の挿通穴に対して摺動可能に設けられ
ているが、この挿通穴には摺動通電電極51は設けられ
ていない。そして、第3の実施の形態と同様に、腕部4
0と抵抗接点可動電極23との間に、多段積みされた皿
ばね54が配設されている。
する。すなわち、本実施の形態においては、第1の実施
の形態と同様に、抵抗接点可動電極23のシャフト部5
2aが、腕部40の挿通穴に対して摺動可能に設けられ
ているが、この挿通穴には摺動通電電極51は設けられ
ていない。そして、第3の実施の形態と同様に、腕部4
0と抵抗接点可動電極23との間に、多段積みされた皿
ばね54が配設されている。
【0063】さらに、導電性の部材である通電フィンガ
ー55が、抵抗接点可動電極23の電極頭部52b周囲
の腕部40に取り付けられている。この通電フィンガー
55は、その端部が常に電極頭部52bの側面に接触し
ているように設けられているので、腕部40と抵抗接点
可動電極23との電気的接続が維持されている。
ー55が、抵抗接点可動電極23の電極頭部52b周囲
の腕部40に取り付けられている。この通電フィンガー
55は、その端部が常に電極頭部52bの側面に接触し
ているように設けられているので、腕部40と抵抗接点
可動電極23との電気的接続が維持されている。
【0064】(作用)以上のような構成を有する本実施
の形態の作用は以下の通りである。すなわち、投入抵抗
接点部5の閉極動作時において、抵抗接点可動電極23
の電極頭部52bが抵抗接点固定電極25に高速で衝突
すると、シャフト部52aが腕部40の挿通穴に摺動可
能に設けられているので、抵抗接点可動電極23が腕部
40に対して相対的に変位する。そして、この時に衝撃
荷重は、抵抗接点可動電極23側に設けられた多段積み
された皿ばね54の弾性力によって吸収され、低減され
る。
の形態の作用は以下の通りである。すなわち、投入抵抗
接点部5の閉極動作時において、抵抗接点可動電極23
の電極頭部52bが抵抗接点固定電極25に高速で衝突
すると、シャフト部52aが腕部40の挿通穴に摺動可
能に設けられているので、抵抗接点可動電極23が腕部
40に対して相対的に変位する。そして、この時に衝撃
荷重は、抵抗接点可動電極23側に設けられた多段積み
された皿ばね54の弾性力によって吸収され、低減され
る。
【0065】また、抵抗接点可動電極23に変位があっ
ても、通電フィンガー55の端部が常に電極頭部52b
の側面に接しているので、腕部40との電気的な接続は
維持され、腕部40を介して可動部7に投入電流を確実
に通電することが可能となる。
ても、通電フィンガー55の端部が常に電極頭部52b
の側面に接しているので、腕部40との電気的な接続は
維持され、腕部40を介して可動部7に投入電流を確実
に通電することが可能となる。
【0066】(効果)以上のような本実施の形態の効果
は以下の通りである。すなわち、比較的簡単な構成で、
皿ばね54の弾性力によって閉極動作時における衝撃荷
重を低減できるので、第3の実施の形態と同様の効果を
得ることができる。
は以下の通りである。すなわち、比較的簡単な構成で、
皿ばね54の弾性力によって閉極動作時における衝撃荷
重を低減できるので、第3の実施の形態と同様の効果を
得ることができる。
【0067】さらに、通電フィンガー55は、腕部40
の外部に設けられているので、腕部40の挿通穴に摺動
通電電極51を設ける場合に比べて、取り付けが容易で
あり、挿通穴に摺動通電電極51用の溝を形成する等の
製造加工の手間が省略できるので、製造効率がより一層
向上する。
の外部に設けられているので、腕部40の挿通穴に摺動
通電電極51を設ける場合に比べて、取り付けが容易で
あり、挿通穴に摺動通電電極51用の溝を形成する等の
製造加工の手間が省略できるので、製造効率がより一層
向上する。
【0068】(5)第5の実施の形態 請求項1、請求項4及び請求項6記載の発明に対応する
一つの実施の形態を第5の実施の形態として、図5に従
って以下に説明する。なお、本実施の形態の基本構成
は、上記第3の実施の形態と同様である。
一つの実施の形態を第5の実施の形態として、図5に従
って以下に説明する。なお、本実施の形態の基本構成
は、上記第3の実施の形態と同様である。
【0069】(構成)まず、本実施の形態の構成を説明
する。すなわち、本実施の形態においては、第1の実施
の形態と同様に、抵抗接点可動電極23のシャフト部5
2aが、腕部40の挿通穴に対して摺動可能に設けられ
ているが、この挿通穴には摺動通電電極51は設けられ
ていない。そして、第3の実施の形態と同様に、腕部4
0と抵抗接点可動電極23との間に、多段積みされた皿
ばね54が配設されている。
する。すなわち、本実施の形態においては、第1の実施
の形態と同様に、抵抗接点可動電極23のシャフト部5
2aが、腕部40の挿通穴に対して摺動可能に設けられ
ているが、この挿通穴には摺動通電電極51は設けられ
ていない。そして、第3の実施の形態と同様に、腕部4
0と抵抗接点可動電極23との間に、多段積みされた皿
ばね54が配設されている。
【0070】さらに、シャフト部52のストッパ52c
の端部には、柔軟性のある導体56の一端が取り付けら
れている。導体56の他端は、腕部40に対して取り付
けられているので、導体56によって、腕部40と抵抗
接点可動電極23とが電気的に接続されている。
の端部には、柔軟性のある導体56の一端が取り付けら
れている。導体56の他端は、腕部40に対して取り付
けられているので、導体56によって、腕部40と抵抗
接点可動電極23とが電気的に接続されている。
【0071】(作用)以上のような構成を有する本実施
の形態の作用は以下の通りである。すなわち、投入抵抗
接点部5の閉極動作時において、抵抗接点可動電極23
の電極頭部52bが抵抗接点固定電極25に高速で衝突
すると、シャフト部52aが腕部40の挿通穴に摺動可
能に設けられているので、抵抗接点可動電極23が腕部
40に対して相対的に変位する。そして、この時に衝撃
荷重は、抵抗接点可動電極23側に設けられた多段積み
された皿ばね54の弾性力によって吸収され、低減され
る。
の形態の作用は以下の通りである。すなわち、投入抵抗
接点部5の閉極動作時において、抵抗接点可動電極23
の電極頭部52bが抵抗接点固定電極25に高速で衝突
すると、シャフト部52aが腕部40の挿通穴に摺動可
能に設けられているので、抵抗接点可動電極23が腕部
40に対して相対的に変位する。そして、この時に衝撃
荷重は、抵抗接点可動電極23側に設けられた多段積み
された皿ばね54の弾性力によって吸収され、低減され
る。
【0072】また、抵抗接点可動電極23に変位があっ
ても、この変位に応じて柔軟性のある導体56が変形
し、シャフト部52と腕部40との電気的な接続は常に
維持されるので、可動部7に投入電流を確実に通電する
ことが可能となる。
ても、この変位に応じて柔軟性のある導体56が変形
し、シャフト部52と腕部40との電気的な接続は常に
維持されるので、可動部7に投入電流を確実に通電する
ことが可能となる。
【0073】(効果)以上のような本実施の形態の効果
は以下の通りである。すなわち、比較的簡単な構成で、
皿ばね54の弾性力によって閉極動作時における衝撃荷
重を低減できるので、第3の実施の形態と同様の効果を
得ることができる。
は以下の通りである。すなわち、比較的簡単な構成で、
皿ばね54の弾性力によって閉極動作時における衝撃荷
重を低減できるので、第3の実施の形態と同様の効果を
得ることができる。
【0074】さらに、柔軟性のある導体56は、腕部4
0の外部に設けられているので、腕部40の挿通穴に摺
動通電電極51を設ける場合に比べて、取り付けが容易
であり、挿通穴に摺動通電電極51用の溝を形成する等
の製造加工の手間が省略できるので、製造効率がより一
層向上する。また、通電フィンガー55等を設ける場合
に比べても軽量化が可能であり、取り付けが容易とな
る。
0の外部に設けられているので、腕部40の挿通穴に摺
動通電電極51を設ける場合に比べて、取り付けが容易
であり、挿通穴に摺動通電電極51用の溝を形成する等
の製造加工の手間が省略できるので、製造効率がより一
層向上する。また、通電フィンガー55等を設ける場合
に比べても軽量化が可能であり、取り付けが容易とな
る。
【0075】(6)他の実施の形態 本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、
各部材の材質、数、形状、配置等は適宜変更可能であ
る。例えば、弾性体に使用するゴム50の材質は、上記
のニトリルゴムやフッ素ゴムの他にも、弾性、耐衝撃
性、耐熱性に優れた材質であればどの様なものであって
もよい。
各部材の材質、数、形状、配置等は適宜変更可能であ
る。例えば、弾性体に使用するゴム50の材質は、上記
のニトリルゴムやフッ素ゴムの他にも、弾性、耐衝撃
性、耐熱性に優れた材質であればどの様なものであって
もよい。
【0076】また、弾性体として使用するコイルばね5
3や皿ばね54の材質も、一定の強度を有する金属、樹
脂等であればどのようなものであってもよい。さらに、
弾性体を、ゴムとばねとの組み合わせによって構成する
ことも可能である。
3や皿ばね54の材質も、一定の強度を有する金属、樹
脂等であればどのようなものであってもよい。さらに、
弾性体を、ゴムとばねとの組み合わせによって構成する
ことも可能である。
【0077】また、電流流通手段として用いる柔軟性の
ある導体56は、線状の導体、網状の導体、箔状の導体
等様々なものが適用できる。さらに、本発明は一点切り
のパッファ形ガス遮断器に最も適しているが、二点切り
のパッファ形ガス遮断器にも適用可能である。
ある導体56は、線状の導体、網状の導体、箔状の導体
等様々なものが適用できる。さらに、本発明は一点切り
のパッファ形ガス遮断器に最も適しているが、二点切り
のパッファ形ガス遮断器にも適用可能である。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
可動部と抵抗接点可動電極とを連結する腕部と、抵抗接
点可動電極との間に弾性体及び電流流通手段を設けると
いう簡単な構成によって、信頼性、耐久性に優れ、小型
・軽量の投入抵抗付きパッファ形ガス遮断器を提供する
ことができる。
可動部と抵抗接点可動電極とを連結する腕部と、抵抗接
点可動電極との間に弾性体及び電流流通手段を設けると
いう簡単な構成によって、信頼性、耐久性に優れ、小型
・軽量の投入抵抗付きパッファ形ガス遮断器を提供する
ことができる。
【図1】本発明の第1の実施の形態における投入抵抗付
きパッファ形ガス遮断器の投入抵抗接点の可動電極部の
構成を示す断面図である。
きパッファ形ガス遮断器の投入抵抗接点の可動電極部の
構成を示す断面図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態における投入抵抗付
きパッファ形ガス遮断器の投入抵抗接点の可動電極部の
構成を示す断面図である。
きパッファ形ガス遮断器の投入抵抗接点の可動電極部の
構成を示す断面図である。
【図3】本発明の第3の実施の形態における投入抵抗付
きパッファ形ガス遮断器の投入抵抗接点の可動電極部の
構成を示す断面図である。
きパッファ形ガス遮断器の投入抵抗接点の可動電極部の
構成を示す断面図である。
【図4】本発明の第4の実施の形態における投入抵抗付
きパッファ形ガス遮断器の投入抵抗接点の可動電極部の
構成を示す断面図である。
きパッファ形ガス遮断器の投入抵抗接点の可動電極部の
構成を示す断面図である。
【図5】本発明の第5の実施の形態における投入抵抗付
きパッファ形ガス遮断器の投入抵抗接点の可動電極部の
構成を示す断面図である。
きパッファ形ガス遮断器の投入抵抗接点の可動電極部の
構成を示す断面図である。
【図6】従来の2点切り投入抵抗付きパッファ形ガス遮
断器の一例を示す断面図である。
断器の一例を示す断面図である。
【図7】従来の1点切り投入抵抗付きパッファ形ガス遮
断器の一例を示す断面図である。
断器の一例を示す断面図である。
1…容器 1a…フランジ 2…遮断部 3…支持部材 4…消弧室 5…投入抵抗接点部 6…固定部 7…可動部 8…固定フィンガー 9…固定アーク電極 10…固定側シールド 11…固定支え 12…可動電極 13…可動アーク電極 14…絶縁ノズル 15…操作ロッド 16…パッファシリンダー 17…支持絶縁筒 18…支持絶縁筒シールド 19…可動支え 20…パッファピストン 21…絶縁棒 22…投入抵抗接点固定部 23…抵抗接点可動電極 24…絶縁部材 25…抵抗接点固定電極 26…ばね 27…投入抵抗 28…導体 29…絶縁操作ロッド 30…機構箱 30a…仕切り壁 31,32…摺動部材 40…腕部 50…ゴム 51…摺動通電電極 52…シャフト 53…コイルばね 54…皿ばね 55…通電フィンガー
Claims (6)
- 【請求項1】 絶縁性ガスを封入した容器内に収納さ
れ、前記容器に対して絶縁支持された消弧室と、前記消
弧室に構成された主接点部と、前記主接点部と電気的に
並列に接続された投入抵抗と、前記投入抵抗と電気的に
直列に接続された投入抵抗接点部とを有する投入抵抗付
きパッファ形ガス遮断器において、 前記消弧室は、前記容器内に摺動可能に設けられた可動
部と、前記容器内に固定された固定部とによって構成さ
れ、 前記主接点部は、前記可動部に支持された可動側電極
と、前記固定部に支持された固定側電極とによって構成
され、 前記投入抵抗接点部は、前記可動部に支持された抵抗接
点可動電極と、前記固定部に支持された抵抗接点固定電
極とによって構成され、 前記可動部と前記抵抗接点可動電極との間は腕部によっ
て連結され、 前記腕部と前記抵抗接点可動電極との間は、弾性体を介
して機械的に接続されるとともに、電流流通手段を介し
て電気的に接続されていることを特徴とする投入抵抗付
きパッファ形ガス遮断器。 - 【請求項2】 前記弾性体が、ゴムによって構成されて
いることを特徴とする請求項1記載の投入抵抗付きパッ
ファ形ガス遮断器。 - 【請求項3】 前記弾性体が、コイルばねによって構成
されていることを特徴とする請求項1記載の投入抵抗付
きパッファ形ガス遮断器。 - 【請求項4】 前記弾性体が、皿ばねによって構成され
ていることを特徴とする請求項1記載の投入抵抗付きパ
ッファ形ガス遮断器。 - 【請求項5】 前記電流通電手段が、前記腕部に取り付
けられるとともに、前記抵抗接点可動電極が摺動可能に
接する通電電極によって構成されていることを特徴とす
る請求項1〜4のいずれか1項に記載の投入抵抗付きパ
ッファ形ガス遮断器。 - 【請求項6】 前記電流通電手段が、柔軟性のある導体
によって構成されていることを特徴とする請求項1〜4
のいずれか1項に記載の投入抵抗付きパッファ形ガス遮
断器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9060329A JPH10255598A (ja) | 1997-03-14 | 1997-03-14 | 投入抵抗付きパッファ形ガス遮断器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9060329A JPH10255598A (ja) | 1997-03-14 | 1997-03-14 | 投入抵抗付きパッファ形ガス遮断器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10255598A true JPH10255598A (ja) | 1998-09-25 |
Family
ID=13139033
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9060329A Pending JPH10255598A (ja) | 1997-03-14 | 1997-03-14 | 投入抵抗付きパッファ形ガス遮断器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10255598A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013131418A (ja) * | 2011-12-22 | 2013-07-04 | Hitachi Ltd | ガス遮断器 |
-
1997
- 1997-03-14 JP JP9060329A patent/JPH10255598A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013131418A (ja) * | 2011-12-22 | 2013-07-04 | Hitachi Ltd | ガス遮断器 |
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