JPH11144576A - 投入抵抗付きパッファー形ガス遮断器 - Google Patents
投入抵抗付きパッファー形ガス遮断器Info
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- JPH11144576A JPH11144576A JP32055097A JP32055097A JPH11144576A JP H11144576 A JPH11144576 A JP H11144576A JP 32055097 A JP32055097 A JP 32055097A JP 32055097 A JP32055097 A JP 32055097A JP H11144576 A JPH11144576 A JP H11144576A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 電気的かつ機械的信頼性が高く、遮断器全体
の小型化に貢献可能な投入抵抗付きパッファー形ガス遮
断器を提供することである。 【解決手段】 消弧室4の固定部6背面における容器1
の長手方向に垂直な平面内に投入抵抗47を配置する。
従って、投入抵抗47の設置場所を有効活用でき、それ
を支持する絶縁部材51と投入抵抗47の接続箇所を増
すことができるため、遮断器の動作時に発生する投入抵
抗47への応力や衝撃荷重の耐量を確保できる。
の小型化に貢献可能な投入抵抗付きパッファー形ガス遮
断器を提供することである。 【解決手段】 消弧室4の固定部6背面における容器1
の長手方向に垂直な平面内に投入抵抗47を配置する。
従って、投入抵抗47の設置場所を有効活用でき、それ
を支持する絶縁部材51と投入抵抗47の接続箇所を増
すことができるため、遮断器の動作時に発生する投入抵
抗47への応力や衝撃荷重の耐量を確保できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、投入時の過電圧を
抑制するための投入抵抗を有した投入抵抗付きガス遮断
器に係り、特に一点切りの投入抵抗付きパッファー形ガ
ス遮断器に関するものである。
抑制するための投入抵抗を有した投入抵抗付きガス遮断
器に係り、特に一点切りの投入抵抗付きパッファー形ガ
ス遮断器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、送電系統の大容量化に伴い、変
電所や開閉所に用いられる遮断器は、その遮断容量が増
大しており高い信頼性が要求されている。遮断器の信頼
性を高めるためには部品点数を少なくし、構造を単純化
することが重要である。そのため、遮断器の遮断点数の
減少が図られている。この遮断点数の減少の要求から、
近年において550kVの二点切り遮断器が1点切り遮
断器に置き換えられてきている。
電所や開閉所に用いられる遮断器は、その遮断容量が増
大しており高い信頼性が要求されている。遮断器の信頼
性を高めるためには部品点数を少なくし、構造を単純化
することが重要である。そのため、遮断器の遮断点数の
減少が図られている。この遮断点数の減少の要求から、
近年において550kVの二点切り遮断器が1点切り遮
断器に置き換えられてきている。
【0003】ところで、550kV級のような大容量系
統における線路用遮断器においては、投入時の投入過電
圧を抑制するために、投入抵抗方式が採用されている。
この投入抵抗方式は、遮断器の主接点と並列に投入抵抗
を有する投入接点を有し、遮断器の投入の際にその投入
接点が投入され、その投入抵抗により投入過電圧を抑制
した状態で主接点が投入されるものである。また、この
抵抗投入方式では遮断時に、まず投入抵抗接点が開離
し、次いで主接点が開極することが必要である。
統における線路用遮断器においては、投入時の投入過電
圧を抑制するために、投入抵抗方式が採用されている。
この投入抵抗方式は、遮断器の主接点と並列に投入抵抗
を有する投入接点を有し、遮断器の投入の際にその投入
接点が投入され、その投入抵抗により投入過電圧を抑制
した状態で主接点が投入されるものである。また、この
抵抗投入方式では遮断時に、まず投入抵抗接点が開離
し、次いで主接点が開極することが必要である。
【0004】図7は、二点切りのパッファー形ガス遮断
器の断面図である。パッファー形ガス遮断器は、絶縁性
ガスを封入した横配列の容器1内に、2つの遮断部2
が、左右対象に配置され、支持部材3を介して直列に接
続されており、それぞれ、消弧室4と投入抵抗接点部5
とから構成されている。なお、これら2つの遮断部2
は、全く同一の構成を有しているため、もう一方の右側
遮断部2は図示を省略している。
器の断面図である。パッファー形ガス遮断器は、絶縁性
ガスを封入した横配列の容器1内に、2つの遮断部2
が、左右対象に配置され、支持部材3を介して直列に接
続されており、それぞれ、消弧室4と投入抵抗接点部5
とから構成されている。なお、これら2つの遮断部2
は、全く同一の構成を有しているため、もう一方の右側
遮断部2は図示を省略している。
【0005】まず、消弧室4は水平方向に対抗設置され
た固定部6と可動部7とを備えている。このうち、固定
部6は、通電電流を通電する固定フィンガー8、固定ア
ーク電極9、固定側のシールド10、およびこれらを支
える導電材製の固定支え部11が一体に固定されて構成
されている。また、可動部7は、通電電流を通電する可
動電極12、可動アーク電極13、絶縁ノズル14、操
作ロッド15、および導電材製のパッファーシリンダ1
6が一体に固定され構成されている。
た固定部6と可動部7とを備えている。このうち、固定
部6は、通電電流を通電する固定フィンガー8、固定ア
ーク電極9、固定側のシールド10、およびこれらを支
える導電材製の固定支え部11が一体に固定されて構成
されている。また、可動部7は、通電電流を通電する可
動電極12、可動アーク電極13、絶縁ノズル14、操
作ロッド15、および導電材製のパッファーシリンダ1
6が一体に固定され構成されている。
【0006】一方、可動部7を支持するために、容器1
のフランジlaに固定された支持絶縁筒17および支持
絶縁筒シールド18が設けられ、加えて支持部材3を介
して固定された可動支え部19が設けられており、この
可動支え部19によって可動部7が支持されている。ま
た、可動支え部19には、パッファーシリンダ16と圧
縮室を構成するパッファーピストン20が固定されてい
る。さらに、可動支え部19には、絶縁体21を介して
固定部6が固定され、可動支え部19によって支持され
ている。なお、絶縁棒21は絶縁筒またはコンデンサと
される場合もある。
のフランジlaに固定された支持絶縁筒17および支持
絶縁筒シールド18が設けられ、加えて支持部材3を介
して固定された可動支え部19が設けられており、この
可動支え部19によって可動部7が支持されている。ま
た、可動支え部19には、パッファーシリンダ16と圧
縮室を構成するパッファーピストン20が固定されてい
る。さらに、可動支え部19には、絶縁体21を介して
固定部6が固定され、可動支え部19によって支持され
ている。なお、絶縁棒21は絶縁筒またはコンデンサと
される場合もある。
【0007】次に、投入抵抗接点部5は、対向配置され
た投入抵抗接点固定部22と投入抵抗接点可動電極23
を備えている。このうち、投入抵抗接点固定部22は、
抵抗接点固定電極25とこの投入抵抗接点固定電極25
とを移動可能に支持するバネ26を備えている。そし
て、開極状態においては、このバネ26を利用して、投
入抵抗接点固定電極25を投入抵抗接点可動電極23側
に突出させる形で保持するよう構成されている。また、
投入抵抗接点可動電極23は、可動電極12のフランジ
部を延長してなる腕部40に機械的に固定されると共
に、電気的に接続されている。
た投入抵抗接点固定部22と投入抵抗接点可動電極23
を備えている。このうち、投入抵抗接点固定部22は、
抵抗接点固定電極25とこの投入抵抗接点固定電極25
とを移動可能に支持するバネ26を備えている。そし
て、開極状態においては、このバネ26を利用して、投
入抵抗接点固定電極25を投入抵抗接点可動電極23側
に突出させる形で保持するよう構成されている。また、
投入抵抗接点可動電極23は、可動電極12のフランジ
部を延長してなる腕部40に機械的に固定されると共
に、電気的に接続されている。
【0008】この場合、投入接点固定部22のバネ26
は、その復元する速度が投入抵抗接点可動電極23の移
動速度より遅くなるよう選定されており、また、投入抵
抗接点部5と消弧室4とは、投入抵抗接点部5の電極の
ワイプよりも消弧室4の電極のワイプの方が大きくなる
ように構成されている。すなわち、前述したように投入
時には、投入抵抗接点部5が先に投入され、その後、主
接点である消弧室4が投入され、遮断時には投入抵抗接
点可動電極23が消弧室4の可動部7と同じ速度で移動
しても、投入抵抗接点部5が先に開離し、次いで主接点
である消弧室4が開極するよう構成されている。
は、その復元する速度が投入抵抗接点可動電極23の移
動速度より遅くなるよう選定されており、また、投入抵
抗接点部5と消弧室4とは、投入抵抗接点部5の電極の
ワイプよりも消弧室4の電極のワイプの方が大きくなる
ように構成されている。すなわち、前述したように投入
時には、投入抵抗接点部5が先に投入され、その後、主
接点である消弧室4が投入され、遮断時には投入抵抗接
点可動電極23が消弧室4の可動部7と同じ速度で移動
しても、投入抵抗接点部5が先に開離し、次いで主接点
である消弧室4が開極するよう構成されている。
【0009】一方、投入抵抗27は、遮断部2の背面に
容器1の長手方向に水平に配置され、導体28により電
気的に接続される。そして、その一端において投入抵抗
接点固定部22に機械的に固定されると共に電気的に接
続されている。また、固定部6の固定支え部11と投入
抵抗接点固定部22との間は、絶縁部材24で絶縁され
ている。このように、投入抵抗27は、機械的には可動
支え部19により、絶縁棒21を介して固定部6と共に
支持されている。
容器1の長手方向に水平に配置され、導体28により電
気的に接続される。そして、その一端において投入抵抗
接点固定部22に機械的に固定されると共に電気的に接
続されている。また、固定部6の固定支え部11と投入
抵抗接点固定部22との間は、絶縁部材24で絶縁され
ている。このように、投入抵抗27は、機械的には可動
支え部19により、絶縁棒21を介して固定部6と共に
支持されている。
【0010】なお、消弧室4の可動部7の操作ロッド1
5には垂直方向に配置された絶縁操作ロッド29を介し
て、容器1の下方に配置された機構箱30内の駆動源が
連結されている。そして、この機構箱30内の駆動源に
よる絶縁操作ロッド29の垂直動作によって両側の遮断
部2の操作ロッド15が互いに逆方向に水平動作し、各
遮断部2の可動部7および投入抵抗接点可動電極23が
一体に移動するように構成されている。より詳細には、
操作ロッド15は、パッファーピストン20および可動
支え部19の内面に設けられた摺動部材31、32によ
り、パッファーピストン20および可動支え部19に対
して摺動可能に構成されている。
5には垂直方向に配置された絶縁操作ロッド29を介し
て、容器1の下方に配置された機構箱30内の駆動源が
連結されている。そして、この機構箱30内の駆動源に
よる絶縁操作ロッド29の垂直動作によって両側の遮断
部2の操作ロッド15が互いに逆方向に水平動作し、各
遮断部2の可動部7および投入抵抗接点可動電極23が
一体に移動するように構成されている。より詳細には、
操作ロッド15は、パッファーピストン20および可動
支え部19の内面に設けられた摺動部材31、32によ
り、パッファーピストン20および可動支え部19に対
して摺動可能に構成されている。
【0011】また、操作ロッド15は、リンク33とレ
バー34を介して絶縁操作ロッド29に連結されてお
り、この構成によって絶縁操作ロッド29の駆動力が水
平方向に変換され、操作ロッド15に伝達されるように
なっている。さらに、機構箱30は容器1のフランジ部
laに固定され、このフランジ部laおよび支持絶縁筒
17を介して2つの遮断部2全体を支持している。
バー34を介して絶縁操作ロッド29に連結されてお
り、この構成によって絶縁操作ロッド29の駆動力が水
平方向に変換され、操作ロッド15に伝達されるように
なっている。さらに、機構箱30は容器1のフランジ部
laに固定され、このフランジ部laおよび支持絶縁筒
17を介して2つの遮断部2全体を支持している。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
に構成された2点切りパッファー形ガス遮断器を1点切
り化した場合には、投入抵抗27の重量や容積は、2点
切りの各々の投入抵抗27に対して約2倍となる。これ
は、1点切りパッファー形ガス遮断器の場合であって
も、投入抵抗27の抵抗値は2点切りパッファー形ガス
遮断器と同一の抵抗値が要求されるからである。
に構成された2点切りパッファー形ガス遮断器を1点切
り化した場合には、投入抵抗27の重量や容積は、2点
切りの各々の投入抵抗27に対して約2倍となる。これ
は、1点切りパッファー形ガス遮断器の場合であって
も、投入抵抗27の抵抗値は2点切りパッファー形ガス
遮断器と同一の抵抗値が要求されるからである。
【0013】図8は、2点切りパッファー形ガス遮断器
の断面図である。図8に示すように、1点切りの場合に
は遮断部2が1つとなり、その他の構成および動作は、
基本的に図7の2点切りパッファー形ガス遮断器と同一
である。
の断面図である。図8に示すように、1点切りの場合に
は遮断部2が1つとなり、その他の構成および動作は、
基本的に図7の2点切りパッファー形ガス遮断器と同一
である。
【0014】ここで、遮断部2に付属する投入抵抗27
については、遮断器に適用する系統に応じた一定の抵抗
値が要求される。すなわち、投入抵抗27は、遮断器投
入時の投入電圧・投入時間の条件を考慮して決定されて
おり、投入電圧に十分耐えるだけの耐電圧性能と、投入
時に入力される電気エネルギーに十分耐えるだけの耐量
性能を持たなければならない。その上、投入抵抗27を
支持する部材として絶縁部材24に損傷を与えない程度
でなければならない。
については、遮断器に適用する系統に応じた一定の抵抗
値が要求される。すなわち、投入抵抗27は、遮断器投
入時の投入電圧・投入時間の条件を考慮して決定されて
おり、投入電圧に十分耐えるだけの耐電圧性能と、投入
時に入力される電気エネルギーに十分耐えるだけの耐量
性能を持たなければならない。その上、投入抵抗27を
支持する部材として絶縁部材24に損傷を与えない程度
でなければならない。
【0015】そして、投入抵抗27の抵抗値は、以上の
ような条件に基づいて決定されるため、1点切り化した
パッファー形遮断器においても、2点切りパッファー形
ガス遮断器と同一の抵抗値が要求される。言い換えれ
ば、1点切りパッファー形ガス遮断器では、2点切りパ
ッファー形ガス遮断器において2つの遮断部2に分割配
置されていた投入抵抗27を単一の遮断部2に一括して
付属させることになる。具体的にパッファー形ガス遮断
器を1点切り化することにより、1つの遮断部2に付属
する投入抵抗27の重量や容積は、2点切りの際には各
遮断部2に付属させていた投入抵抗の約2倍となる。
ような条件に基づいて決定されるため、1点切り化した
パッファー形遮断器においても、2点切りパッファー形
ガス遮断器と同一の抵抗値が要求される。言い換えれ
ば、1点切りパッファー形ガス遮断器では、2点切りパ
ッファー形ガス遮断器において2つの遮断部2に分割配
置されていた投入抵抗27を単一の遮断部2に一括して
付属させることになる。具体的にパッファー形ガス遮断
器を1点切り化することにより、1つの遮断部2に付属
する投入抵抗27の重量や容積は、2点切りの際には各
遮断部2に付属させていた投入抵抗の約2倍となる。
【0016】この場合、投入抵抗27は、前述の通り可
動支え部19により絶縁棒21を介して固定部6と共に
支持されている。従って、投入抵抗27の重量や容積が
2倍になると、絶縁棒21にはかなりの荷重が加わる。
また、投入抵抗27の容積が2倍になることにより、遮
断部2は容器1の長手方向に延長される。この場合、遮
断部2を収納する容器1は長手方向に延長され、パッフ
ァー形ガス遮断器の全長が延長されることとなる。
動支え部19により絶縁棒21を介して固定部6と共に
支持されている。従って、投入抵抗27の重量や容積が
2倍になると、絶縁棒21にはかなりの荷重が加わる。
また、投入抵抗27の容積が2倍になることにより、遮
断部2は容器1の長手方向に延長される。この場合、遮
断部2を収納する容器1は長手方向に延長され、パッフ
ァー形ガス遮断器の全長が延長されることとなる。
【0017】また、投入抵抗27は、投入抵抗接点固定
部22と導体28により機械的かつ電気的に接続されて
いるが、前述した通り、2点切りパッファー形ガス遮断
器を1点切り化した場合、投入抵抗27の重量や容積が
2倍となるので、導体28も容器1の長手方向に延長さ
れると共に、投入抵抗27自身の機械強度も要求され
る。
部22と導体28により機械的かつ電気的に接続されて
いるが、前述した通り、2点切りパッファー形ガス遮断
器を1点切り化した場合、投入抵抗27の重量や容積が
2倍となるので、導体28も容器1の長手方向に延長さ
れると共に、投入抵抗27自身の機械強度も要求され
る。
【0018】一方、2点切りのパッファー形ガス遮断器
を1点切り化し所定の遮断性能・投入性能・絶縁性能を
達成するためには、可動部7および固定部6の各部電極
形状の最適化や絶縁ノズル14の形状の最適化が行われ
る。これら形状の最適化とともに可動部7の開極速度お
よび閉極速度も2点切りのパッファー形ガス遮断器の場
合に比べ速くする必要がある。このため、固定部6にか
かる衝撃力が増加し、投入抵抗27や導体28にかかる
衝撃力も増加することになる。
を1点切り化し所定の遮断性能・投入性能・絶縁性能を
達成するためには、可動部7および固定部6の各部電極
形状の最適化や絶縁ノズル14の形状の最適化が行われ
る。これら形状の最適化とともに可動部7の開極速度お
よび閉極速度も2点切りのパッファー形ガス遮断器の場
合に比べ速くする必要がある。このため、固定部6にか
かる衝撃力が増加し、投入抵抗27や導体28にかかる
衝撃力も増加することになる。
【0019】上記のように、パッファー形ガス遮断器を
1点切り化するに当たっては、以下のような問題が生じ
る可能性がある。すなわち、2点切りパッファー形ガス
遮断器の1点切り化により、投入抵抗接点固定部22の
背部に構成された投入抵抗27の容積や重量が増加し、
さらに電気的に接続する導体28の重量や容積が増加す
るため、投入抵抗27の機械的強度を確保するための配
置、支持方法が問題となる。
1点切り化するに当たっては、以下のような問題が生じ
る可能性がある。すなわち、2点切りパッファー形ガス
遮断器の1点切り化により、投入抵抗接点固定部22の
背部に構成された投入抵抗27の容積や重量が増加し、
さらに電気的に接続する導体28の重量や容積が増加す
るため、投入抵抗27の機械的強度を確保するための配
置、支持方法が問題となる。
【0020】また一方で、開閉装置の機器を構成するパ
ッファー形ガス遮断器を考慮した場合、パッファー形ガ
ス遮断器の全長を決める容器1が長くなると、開閉装置
全体の構成に問題を生じる可能性がある。特に、屋内の
ような限られた空間の中で使用する開閉装置の機器の配
置が問題となり各機器の小型化が重要となる。
ッファー形ガス遮断器を考慮した場合、パッファー形ガ
ス遮断器の全長を決める容器1が長くなると、開閉装置
全体の構成に問題を生じる可能性がある。特に、屋内の
ような限られた空間の中で使用する開閉装置の機器の配
置が問題となり各機器の小型化が重要となる。
【0021】本発明は、上記のような従来技術の課題を
解明するために提案されたものであり、その目的は、電
気的かつ機械的信頼性が高く、遮断器全体の小型化に貢
献可能な投入抵抗付きパッファー形ガス遮断器を提供す
ることである。
解明するために提案されたものであり、その目的は、電
気的かつ機械的信頼性が高く、遮断器全体の小型化に貢
献可能な投入抵抗付きパッファー形ガス遮断器を提供す
ることである。
【0022】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係わる
投入抵抗付きパッファー形遮断器は、消弧室の固定部背
面における容器の長手方向に垂直な平面内に投入抵抗を
配置し、絶縁部材によりその投入抵抗を消弧室固定部に
固定したものである。
投入抵抗付きパッファー形遮断器は、消弧室の固定部背
面における容器の長手方向に垂直な平面内に投入抵抗を
配置し、絶縁部材によりその投入抵抗を消弧室固定部に
固定したものである。
【0023】請求項1の発明に係わる投入抵抗付きパッ
ファー形遮断器では、消弧室の固定部背面における容器
の長手方向に垂直な平面内に投入抵抗を配置する。従っ
て、投入抵抗の設置場所を有効活用でき、それを支持す
る絶縁部材と投入抵抗の接続箇所を増すことができるた
め、遮断器の動作時に発生する投入抵抗への応力や衝撃
荷重の耐量を確保できる。
ファー形遮断器では、消弧室の固定部背面における容器
の長手方向に垂直な平面内に投入抵抗を配置する。従っ
て、投入抵抗の設置場所を有効活用でき、それを支持す
る絶縁部材と投入抵抗の接続箇所を増すことができるた
め、遮断器の動作時に発生する投入抵抗への応力や衝撃
荷重の耐量を確保できる。
【0024】請求項2の発明に係わる投入抵抗付きパッ
ファー形遮断器は、請求項1のパッファー形ガス遮断器
において、投入抵抗は輪状絶縁筒内に抵抗素子を配列し
て構成された輪状投入抵抗としてものである。
ファー形遮断器は、請求項1のパッファー形ガス遮断器
において、投入抵抗は輪状絶縁筒内に抵抗素子を配列し
て構成された輪状投入抵抗としてものである。
【0025】請求項2の発明に係わる投入抵抗付きパッ
ファー形遮断器では、請求項1の発明の作用に加え、輪
状投入抵抗とすることから、容器の半径方向の空間を最
大限利用することができ、必要な抵抗値を確保したまま
抵抗体を縮小化することができる。
ファー形遮断器では、請求項1の発明の作用に加え、輪
状投入抵抗とすることから、容器の半径方向の空間を最
大限利用することができ、必要な抵抗値を確保したまま
抵抗体を縮小化することができる。
【0026】請求項3の発明に係わる投入抵抗付きパッ
ファー形遮断器は、請求項1のパッファー形ガス遮断器
において、投入抵抗は輪状絶縁筒内に抵抗素子を配列し
て構成された輪状投入抵抗であり、複数個の輪状投入抵
抗を並列に配置したものである。
ファー形遮断器は、請求項1のパッファー形ガス遮断器
において、投入抵抗は輪状絶縁筒内に抵抗素子を配列し
て構成された輪状投入抵抗であり、複数個の輪状投入抵
抗を並列に配置したものである。
【0027】請求項3の発明に係わる投入抵抗付きパッ
ファー形遮断器では、請求項1の発明の作用に加え、複
数個の輪状投入抵抗を並列に消弧室の固定部背面におけ
る容器の長手方向に垂直な平面内に設置する。このこと
から、容器の半径方向の空間を最大限利用することがで
き、大きな抵抗値を確保しつつ大型化を阻止できる。
ファー形遮断器では、請求項1の発明の作用に加え、複
数個の輪状投入抵抗を並列に消弧室の固定部背面におけ
る容器の長手方向に垂直な平面内に設置する。このこと
から、容器の半径方向の空間を最大限利用することがで
き、大きな抵抗値を確保しつつ大型化を阻止できる。
【0028】請求項4の発明に係わる投入抵抗付きパッ
ファー形遮断器は、請求項1のパッファー形ガス遮断器
において、投入抵抗は円筒状抵抗体を接続用部材により
電気的かつ機械的に接続して形成された平面多角形状抵
抗体としたものである。
ファー形遮断器は、請求項1のパッファー形ガス遮断器
において、投入抵抗は円筒状抵抗体を接続用部材により
電気的かつ機械的に接続して形成された平面多角形状抵
抗体としたものである。
【0029】請求項4の発明に係わる投入抵抗付きパッ
ファー形遮断器では、請求項1の発明の作用に加え、円
筒状抵抗体を接続用部材で接続して平面多角形状抵抗体
を形成し、その平面多角形状抵抗体を消弧室の固定部背
面における容器の長手方向に垂直な平面内に設置するこ
とから、容器の半径方向の空間を最大限利用することが
でき、必要な抵抗値を確保したまま抵抗体を縮小化する
ことができる。
ファー形遮断器では、請求項1の発明の作用に加え、円
筒状抵抗体を接続用部材で接続して平面多角形状抵抗体
を形成し、その平面多角形状抵抗体を消弧室の固定部背
面における容器の長手方向に垂直な平面内に設置するこ
とから、容器の半径方向の空間を最大限利用することが
でき、必要な抵抗値を確保したまま抵抗体を縮小化する
ことができる。
【0030】請求項5の発明に係わる投入抵抗付きパッ
ファー形遮断器は、請求項1のパッファー形ガス遮断器
において、投入抵抗は円筒状抵抗体を接続用部材により
電気的かつ機械的に接続して形成された平面多角形状抵
抗体であり、複数個の平面多角形状抵抗体を並列に配置
したものである。
ファー形遮断器は、請求項1のパッファー形ガス遮断器
において、投入抵抗は円筒状抵抗体を接続用部材により
電気的かつ機械的に接続して形成された平面多角形状抵
抗体であり、複数個の平面多角形状抵抗体を並列に配置
したものである。
【0031】請求項5の発明に係わる投入抵抗付きパッ
ファー形遮断器では、請求項1の発明の作用に加え、複
数個の平面多角形状抵抗体を並列に消弧室の固定部背面
における容器の長手方向に垂直な平面内に設置する。こ
のことから、容器の半径方向の空間を最大限利用するこ
とができ、大きな抵抗値を確保しつつ大型化を阻止でき
る。
ファー形遮断器では、請求項1の発明の作用に加え、複
数個の平面多角形状抵抗体を並列に消弧室の固定部背面
における容器の長手方向に垂直な平面内に設置する。こ
のことから、容器の半径方向の空間を最大限利用するこ
とができ、大きな抵抗値を確保しつつ大型化を阻止でき
る。
【0032】請求項6の発明に係わる投入抵抗付きパッ
ファー形遮断器は、請求項4または請求項5のパッファ
ー形ガス遮断器において、円筒状抵抗体は、絶縁筒の内
部に円筒状抵抗素子を配列して構成された円筒状抵抗体
としたものである。
ファー形遮断器は、請求項4または請求項5のパッファ
ー形ガス遮断器において、円筒状抵抗体は、絶縁筒の内
部に円筒状抵抗素子を配列して構成された円筒状抵抗体
としたものである。
【0033】請求項6の発明に係わる投入抵抗付きパッ
ファー形遮断器では、請求項4または請求項5の発明の
作用に加え、円筒状抵抗体は抵抗素子を絶縁筒の中に配
列する構成としていることから、円筒状抵抗体にかかる
荷重や遮断器の開極動作中に加えられる衝撃荷重を軽減
できる。
ファー形遮断器では、請求項4または請求項5の発明の
作用に加え、円筒状抵抗体は抵抗素子を絶縁筒の中に配
列する構成としていることから、円筒状抵抗体にかかる
荷重や遮断器の開極動作中に加えられる衝撃荷重を軽減
できる。
【0034】請求項7の発明に係わる投入抵抗付きパッ
ファー形遮断器は、請求項4または請求項5のパッファ
ー形ガス遮断器において、円筒状抵抗体は、絶縁ロッド
に輪状抵抗素子を配列して構成された円筒状抵抗体とし
たものである。
ファー形遮断器は、請求項4または請求項5のパッファ
ー形ガス遮断器において、円筒状抵抗体は、絶縁ロッド
に輪状抵抗素子を配列して構成された円筒状抵抗体とし
たものである。
【0035】請求項7の発明に係わる投入抵抗付きパッ
ファー形遮断器では、請求項4または請求項5の発明の
作用に加え、円筒状抵抗体は絶縁ロッドに輪状抵抗素子
を配列する構成としていることから、電流通電時に輪状
抵抗素子に発生する熱が円筒状抵抗体内部に蓄積するこ
とを防止できる。
ファー形遮断器では、請求項4または請求項5の発明の
作用に加え、円筒状抵抗体は絶縁ロッドに輪状抵抗素子
を配列する構成としていることから、電流通電時に輪状
抵抗素子に発生する熱が円筒状抵抗体内部に蓄積するこ
とを防止できる。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。図1は、本発明の第1の実施の形態における投入
抵抗付きパッファー形ガス遮断器の投入抵抗接点固定部
の断面図である。従来例と同一機能を有する部分につい
ては、同一符号を付け説明は省略する。
する。図1は、本発明の第1の実施の形態における投入
抵抗付きパッファー形ガス遮断器の投入抵抗接点固定部
の断面図である。従来例と同一機能を有する部分につい
ては、同一符号を付け説明は省略する。
【0037】図1において、容器1内の消弧室4の固定
部6の背面には、絶縁部材51が設けられ、この絶縁部
材51に支持されて投入抵抗47a、47bが設けられ
ている。この投入抵抗47a、47bは輪状に形成され
ており、2個の輪状投入抵抗47a、47bが容器1の
長手方向に垂直な平面内に配置されている。
部6の背面には、絶縁部材51が設けられ、この絶縁部
材51に支持されて投入抵抗47a、47bが設けられ
ている。この投入抵抗47a、47bは輪状に形成され
ており、2個の輪状投入抵抗47a、47bが容器1の
長手方向に垂直な平面内に配置されている。
【0038】そして、固定部6から突出して設けられた
導体28は、輪状投入抵抗47a、47bの中心部を貫
通して導電部54に接続され、導体板50aにより接続
用部材46bを介して輪状投入抵抗47bの一方端に接
続されている。この輪状投入抵抗47bの他方端は導体
板50cを介して輪状投入抵抗47aの一方端に接続用
部材46aにより接続され、輪状投入抵抗47aの他方
端は導体板50bを介して投入抵抗接点固定部22に接
続されている。
導体28は、輪状投入抵抗47a、47bの中心部を貫
通して導電部54に接続され、導体板50aにより接続
用部材46bを介して輪状投入抵抗47bの一方端に接
続されている。この輪状投入抵抗47bの他方端は導体
板50cを介して輪状投入抵抗47aの一方端に接続用
部材46aにより接続され、輪状投入抵抗47aの他方
端は導体板50bを介して投入抵抗接点固定部22に接
続されている。
【0039】図2は、輪状投入抵抗47の説明図であ
る。図2に示すように輪状投入抵抗47は、輪状絶縁筒
52の内部に円板状の抵抗素子53と金属スペーサ55
を配列して輪状抵抗体として構成される。輪状絶縁筒5
2内の両端部には抵抗素子53の位置を固定できるよう
にバネのような弾性体56が設けられる。
る。図2に示すように輪状投入抵抗47は、輪状絶縁筒
52の内部に円板状の抵抗素子53と金属スペーサ55
を配列して輪状抵抗体として構成される。輪状絶縁筒5
2内の両端部には抵抗素子53の位置を固定できるよう
にバネのような弾性体56が設けられる。
【0040】このように形成された輪状投入抵抗47
は、図1に示すように、輪状投入抵抗47a、47bを
挿入するための穴を中間位置に持つ絶縁部材51により
支持され、絶縁部材51を通電部54および消弧室4の
固定部6に機械的に固定する。これにより、輪状投入抵
抗47a、47bは容器1の長手方向に垂直な平面内に
配置することができる。
は、図1に示すように、輪状投入抵抗47a、47bを
挿入するための穴を中間位置に持つ絶縁部材51により
支持され、絶縁部材51を通電部54および消弧室4の
固定部6に機械的に固定する。これにより、輪状投入抵
抗47a、47bは容器1の長手方向に垂直な平面内に
配置することができる。
【0041】また、電気的には輪状投入抵抗47a、4
7bは、図3に示すように導体板50cにより直列に接
続されており、輪状抵抗体47bのもう一方端は通電部
54に接続されている。つまり、導体28を介して消弧
室4の固定部6に電気的に接続されている。輪状投入抵
抗体47aのもう一方端は、導体板50bにより投入抵
抗接点固定部22に電気的に接続されており、電流通電
時には、図3中のA〜Kに示すように輪状投入抵抗体4
7に電流が流れる。
7bは、図3に示すように導体板50cにより直列に接
続されており、輪状抵抗体47bのもう一方端は通電部
54に接続されている。つまり、導体28を介して消弧
室4の固定部6に電気的に接続されている。輪状投入抵
抗体47aのもう一方端は、導体板50bにより投入抵
抗接点固定部22に電気的に接続されており、電流通電
時には、図3中のA〜Kに示すように輪状投入抵抗体4
7に電流が流れる。
【0042】以上の説明では、2個の輪状投入抵抗47
a、47bを設けたものを示したが、抵抗値を確保でき
る場合には1個の輪状投入抵抗47でも良い。また、投
入抵抗の形状として輪状に限る必要はなく、消弧室4の
固定部6の背面に絶縁部材51により機械的に支持さ
れ、容器1の長手方向に垂直な平面に配置できる形状で
あればよい。
a、47bを設けたものを示したが、抵抗値を確保でき
る場合には1個の輪状投入抵抗47でも良い。また、投
入抵抗の形状として輪状に限る必要はなく、消弧室4の
固定部6の背面に絶縁部材51により機械的に支持さ
れ、容器1の長手方向に垂直な平面に配置できる形状で
あればよい。
【0043】この第1の実施の形態によれば、消弧室4
の固定部6の背面に絶縁部材51により機械的に支持さ
れて、容器1の長手方向に垂直な平面に投入抵抗を配置
するので、容器1の半径方向の空間を最大限利用するこ
とができる。また、必要な抵抗値を確保したまま抵抗体
を縮小化することができるので、容器1の長手方向長さ
の縮小化が可能となり、遮断器全体の小型化に貢献す
る。また、容器1の長手方向に垂直な平面内において、
絶縁部材51と投入抵抗の接続箇所を増すことができる
ため、遮断器の動作時に発生する抵抗体への応力や衝撃
荷重、さらには電流通電時に発生する電磁力に対する耐
量性能を確保することができる。
の固定部6の背面に絶縁部材51により機械的に支持さ
れて、容器1の長手方向に垂直な平面に投入抵抗を配置
するので、容器1の半径方向の空間を最大限利用するこ
とができる。また、必要な抵抗値を確保したまま抵抗体
を縮小化することができるので、容器1の長手方向長さ
の縮小化が可能となり、遮断器全体の小型化に貢献す
る。また、容器1の長手方向に垂直な平面内において、
絶縁部材51と投入抵抗の接続箇所を増すことができる
ため、遮断器の動作時に発生する抵抗体への応力や衝撃
荷重、さらには電流通電時に発生する電磁力に対する耐
量性能を確保することができる。
【0044】また、輪状絶縁筒内に抵抗素子を配列し、
投入抵抗の形状を輪状とした場合には、容器1の半径方
向の空間を最大限利用することができ、必要な抵抗値を
確保したまま抵抗体を縮小化することができる。
投入抵抗の形状を輪状とした場合には、容器1の半径方
向の空間を最大限利用することができ、必要な抵抗値を
確保したまま抵抗体を縮小化することができる。
【0045】このように、容器1の長手方向に垂直な平
面内に配置する投入抵抗の形状を輪状にすることで、容
器1の長手方向の短い距離の中で、十分な抵抗値を確保
できる。そのため、容器1の長手方向長さを大幅に縮小
化でき、遮断器全体を縮小化できる。また、投入抵抗を
支持する絶縁部材51は複数使用することができるた
め、投入抵抗および絶縁部材51に加わる衝撃力を低減
することが可能である。
面内に配置する投入抵抗の形状を輪状にすることで、容
器1の長手方向の短い距離の中で、十分な抵抗値を確保
できる。そのため、容器1の長手方向長さを大幅に縮小
化でき、遮断器全体を縮小化できる。また、投入抵抗を
支持する絶縁部材51は複数使用することができるた
め、投入抵抗および絶縁部材51に加わる衝撃力を低減
することが可能である。
【0046】次に、本発明の第2の実施の形態を説明す
る。図4は、本発明の第2の実施の形態における投入抵
抗付きパッファー形ガス遮断器の投入抵抗接点固定部の
断面図である。従来例と同一機能を有する部分について
は、同一符号を付け説明は省略する。
る。図4は、本発明の第2の実施の形態における投入抵
抗付きパッファー形ガス遮断器の投入抵抗接点固定部の
断面図である。従来例と同一機能を有する部分について
は、同一符号を付け説明は省略する。
【0047】図4において、第2の実施の形態では、投
入抵抗は円筒状抵抗体60を接続用部材58で接続して
構成される。すなわち、円筒状抵抗体60は接続用部材
58により電気的かつ機械的に接続されて平面多角形状
抵抗体を形成し、これを投入抵抗とする。また、この平
面多角形状抵抗体は消弧室4の固定部6の背面に固定さ
れた絶縁部材59により支持される。また、2個の平面
多角形状抵抗体を設ける場合には、その間は導体板57
aで接続される。
入抵抗は円筒状抵抗体60を接続用部材58で接続して
構成される。すなわち、円筒状抵抗体60は接続用部材
58により電気的かつ機械的に接続されて平面多角形状
抵抗体を形成し、これを投入抵抗とする。また、この平
面多角形状抵抗体は消弧室4の固定部6の背面に固定さ
れた絶縁部材59により支持される。また、2個の平面
多角形状抵抗体を設ける場合には、その間は導体板57
aで接続される。
【0048】消弧室4の固定部6に接続された導体板5
7cは、円筒状抵抗体60aに接続され、この円筒状抵
抗体60aを有した平面多角形状抵抗体は、接続用部材
58を介して、導体板57aによりもう一方の円筒状抵
抗体60bを有した平面多角形状抵抗体に接続される。
円筒状抵抗体60bを有した平面多角形状抵抗体は導体
板57cを介して投入抵抗接点固定部22に接続され
る。
7cは、円筒状抵抗体60aに接続され、この円筒状抵
抗体60aを有した平面多角形状抵抗体は、接続用部材
58を介して、導体板57aによりもう一方の円筒状抵
抗体60bを有した平面多角形状抵抗体に接続される。
円筒状抵抗体60bを有した平面多角形状抵抗体は導体
板57cを介して投入抵抗接点固定部22に接続され
る。
【0049】図5は、第2の実施の形態における平面多
角形状抵抗体の構成および電流の流れの説明図である。
図5では平面四角形状抵抗体を示している。図5に示す
ように、平面四角形状抵抗体を構成する各々の円筒状抵
抗体60は、絶縁筒62の内部に円板状抵抗素子61を
配列して形成される。絶縁筒62の内部に配列した円板
状抵抗素子61の両端は、バネのような弾性体63によ
り位置決めされている。そして、そのように形成された
円筒状抵抗体60をシールド作用を持つ接続用部材58
を介して直列に電気接続し、平面四角状(平面多角形
状)に構成する。
角形状抵抗体の構成および電流の流れの説明図である。
図5では平面四角形状抵抗体を示している。図5に示す
ように、平面四角形状抵抗体を構成する各々の円筒状抵
抗体60は、絶縁筒62の内部に円板状抵抗素子61を
配列して形成される。絶縁筒62の内部に配列した円板
状抵抗素子61の両端は、バネのような弾性体63によ
り位置決めされている。そして、そのように形成された
円筒状抵抗体60をシールド作用を持つ接続用部材58
を介して直列に電気接続し、平面四角状(平面多角形
状)に構成する。
【0050】平面四角状抵抗体60aの1端は導体板5
7bにより消弧室4の固定部6に接続され、平面四角状
の抵抗体60bの1端は導体板57cにより投入抵抗接
点固定部22に電気的に接続されている。また、各々の
別の平面四角形状抵抗体を構成する円筒状抵抗体60a
と円筒状抵抗体60bとは導体板57aにより電気的に
接続されている。このような構成としたことにより、電
流通電時には、図5中のL〜Tに示すように各々の円筒
状抵抗体60に電流が流れる。
7bにより消弧室4の固定部6に接続され、平面四角状
の抵抗体60bの1端は導体板57cにより投入抵抗接
点固定部22に電気的に接続されている。また、各々の
別の平面四角形状抵抗体を構成する円筒状抵抗体60a
と円筒状抵抗体60bとは導体板57aにより電気的に
接続されている。このような構成としたことにより、電
流通電時には、図5中のL〜Tに示すように各々の円筒
状抵抗体60に電流が流れる。
【0051】以上の説明では、2個の四角形状投入抵抗
を設けたものを示したが、抵抗値を確保できる場合には
1個の四角形状投入抵抗でも良い。また、四角形状投入
抵抗を示したが、5角形状あるいは6角形状さらに7角
形状や8角形状等の多角形譲渡することも可能である。
を設けたものを示したが、抵抗値を確保できる場合には
1個の四角形状投入抵抗でも良い。また、四角形状投入
抵抗を示したが、5角形状あるいは6角形状さらに7角
形状や8角形状等の多角形譲渡することも可能である。
【0052】この第2の実施の形態によれば、平面四角
状投入抵抗を構成する円筒状抵抗体60の絶縁筒62が
短くて済むため、遮断器の電流通電時に抵抗体に発生す
る熱を容易に放熱することが可能となる。また、絶縁筒
62内に抵抗素子61を配列する構成としたことによ
り、遮断器の動作中に発生する衝撃力や応力に対する耐
量性能を確保することができる。
状投入抵抗を構成する円筒状抵抗体60の絶縁筒62が
短くて済むため、遮断器の電流通電時に抵抗体に発生す
る熱を容易に放熱することが可能となる。また、絶縁筒
62内に抵抗素子61を配列する構成としたことによ
り、遮断器の動作中に発生する衝撃力や応力に対する耐
量性能を確保することができる。
【0053】次に、本発明の第3の実施の形態を説明す
る。図6は、本発明の第3の実施の形態における平面多
角形状抵抗体の説明図である。この第3の実施の形態
は、図4および図5に示した第2の実施の形態に対し、
円筒状抵抗体60は、絶縁ロッド65に輪状抵抗素子6
4を配列して構成したものである。
る。図6は、本発明の第3の実施の形態における平面多
角形状抵抗体の説明図である。この第3の実施の形態
は、図4および図5に示した第2の実施の形態に対し、
円筒状抵抗体60は、絶縁ロッド65に輪状抵抗素子6
4を配列して構成したものである。
【0054】図6において、円筒状抵抗体60は、輪状
抵抗素子64を絶縁ロッド65の外面に配列する構成と
なっている。従って、第2の実施の形態の円筒状抵抗体
60の作用効果に加えて、円筒状抵抗体60の構成が輪
状抵抗素子64を絶縁ロッド65外面に配列した構成に
なっているので、電流通電時に輪状抵抗素子64に発生
する熱が円筒状抵抗体60の内部に蓄積することがな
い。さらに、輪状抵抗素子64を絶縁ロッド65の外面
に配列することにより、輪状抵抗素子64を配列する際
の位置決めが容易となるので、抵抗体60の組立て性が
向上する。
抵抗素子64を絶縁ロッド65の外面に配列する構成と
なっている。従って、第2の実施の形態の円筒状抵抗体
60の作用効果に加えて、円筒状抵抗体60の構成が輪
状抵抗素子64を絶縁ロッド65外面に配列した構成に
なっているので、電流通電時に輪状抵抗素子64に発生
する熱が円筒状抵抗体60の内部に蓄積することがな
い。さらに、輪状抵抗素子64を絶縁ロッド65の外面
に配列することにより、輪状抵抗素子64を配列する際
の位置決めが容易となるので、抵抗体60の組立て性が
向上する。
【0055】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明において
は、遮断部の消弧室の背面に配置する投入抵抗を、遮断
部を収納するための容器の長手方向に垂直な平面に配置
することにより、遮断性能に要求される投入抵抗の抵抗
値を確保しつつ、容器の長手方向長さの縮小化が可能と
なる。
は、遮断部の消弧室の背面に配置する投入抵抗を、遮断
部を収納するための容器の長手方向に垂直な平面に配置
することにより、遮断性能に要求される投入抵抗の抵抗
値を確保しつつ、容器の長手方向長さの縮小化が可能と
なる。
【0056】さらに、投入抵抗を、消弧室の固定部に、
複数の絶縁部材により支持することができる構成とした
ことにより、遮断器の操作時に発生する衝撃荷重にも強
く、電気的かつ機械的信頼性が高く、遮断器全体の小型
化に大きく貢献する優れた投入抵抗付きパッファー形ガ
ス遮断器を提供できる。
複数の絶縁部材により支持することができる構成とした
ことにより、遮断器の操作時に発生する衝撃荷重にも強
く、電気的かつ機械的信頼性が高く、遮断器全体の小型
化に大きく貢献する優れた投入抵抗付きパッファー形ガ
ス遮断器を提供できる。
【図1】本発明の第1の実施の形態における投入抵抗付
きパッファー形ガス遮断器の投入抵抗接点固定部の断面
図。
きパッファー形ガス遮断器の投入抵抗接点固定部の断面
図。
【図2】本発明の第1の実施の形態における輪状投入抵
抗の説明図。
抗の説明図。
【図3】本発明の第1の実施の形態における輪状投入抵
抗の電流の流れの説明図。
抗の電流の流れの説明図。
【図4】本発明の第2の実施の形態における投入抵抗付
きパッファー形ガス遮断器の投入抵抗接点固定部の断面
図。
きパッファー形ガス遮断器の投入抵抗接点固定部の断面
図。
【図5】本発明の第2の実施の形態における平面多角形
状抵抗体の電流の流れの説明図。
状抵抗体の電流の流れの説明図。
【図6】本発明の第3の実施の形態における平面多角形
状抵抗体の説明図。
状抵抗体の説明図。
【図7】従来の2点切り投入抵抗付きパッファー形ガス
遮断器の構成を示す断面図。
遮断器の構成を示す断面図。
【図8】従来の1点切り投入抵抗付きパッファー形ガス
遮断器の構成を示す断面図。
遮断器の構成を示す断面図。
1 容器 1a フランジ 2 遮断部 3 支持部材 4 消弧室 5 投入抵抗接点部 6 固定部 7 可動部 8 固定フィンガー 9 固定アーク電極 10 固定側シールド 11 固定支え部 12 可動電極 13 可動アーク電極 14 絶縁ノズル 15 操作ロッド 16 パッファーシリンダー 17 支持絶縁筒 18 支持絶縁筒シールド 19 可動支え部 20 パッファーピストン 21 絶縁棒 22 投入抵抗接点固定部 23 投入抵抗接点可動電極 24 絶縁部材 25 投入抵抗接点固定電極 26 バネ 27 投入抵抗 28 導体 29 絶縁操作ロッド 30 機構箱 30a 仕切り壁 31 摺動部材 32 摺動部材 33 リンク 34 レバー 40 腕部 46 接続用部材 47 輪状投入抵抗 50 導体板 51 絶縁部材 52 輪状絶縁筒 53 抵抗素子 54 通電部 55 金属スペーサ 56 金属接続部 57 導体板 58 接続用部材 59 絶縁部材 60 円筒状抵抗体 61 円板状抵抗素子 62 絶縁筒 63 弾性体 64 輪状抵抗素子 65 絶縁ロッド
Claims (7)
- 【請求項1】 絶縁性ガスを封入した容器と、前記容器
内に絶縁支持されて収納され電極の開閉を行う消弧室
と、前記消弧室と電気的に並列に接続され投入時の過電
圧を制御する投入抵抗と、前記投入抵抗と電気的に直列
に接続された投入抵抗接点部とを有する投入抵抗付きパ
ッファー形ガス遮断器において、前記消弧室の固定部背
面における前記容器の長手方向に垂直な平面内に前記投
入抵抗を配置し、絶縁部材により前記投入抵抗を前記消
弧室固定部に固定したことを特徴とする投入抵抗付きパ
ッファー形ガス遮断器。 - 【請求項2】 請求項1のパッファー形ガス遮断器にお
いて、前記投入抵抗は輪状絶縁筒内に抵抗素子を配列し
て構成された輪状投入抵抗であることを特徴とする投入
抵抗付きパッファー形ガス遮断器。 - 【請求項3】 請求項1のパッファー形ガス遮断器にお
いて、前記投入抵抗は輪状絶縁筒内に抵抗素子を配列し
て構成された輪状投入抵抗であり、複数個の前記輪状投
入抵抗を並列に配置した特徴とする投入抵抗付きパッフ
ァー形ガス遮断器。 - 【請求項4】 請求項1のパッファー形ガス遮断器にお
いて、前記投入抵抗は円筒状抵抗体を接続用部材により
電気的かつ機械的に接続して形成された平面多角形状抵
抗体であることを特徴とする投入抵抗付きパッファー形
ガス遮断器。 - 【請求項5】 請求項1のパッファー形ガス遮断器にお
いて、前記投入抵抗は円筒状抵抗体を接続用部材により
電気的かつ機械的に接続して形成された平面多角形状抵
抗体であり、複数個の前記平面多角形状抵抗体を並列に
配置したことを特徴とする投入抵抗付きパッファー形ガ
ス遮断器。 - 【請求項6】 請求項4または請求項5のパッファー形
ガス遮断器において、前記円筒状抵抗体は、絶縁筒の内
部に円筒状抵抗素子を配列して構成された円筒状抵抗体
であることを特徴とする投入抵抗付きパッファー形ガス
遮断器。 - 【請求項7】 請求項4または請求項5のパッファー形
ガス遮断器において、前記円筒状抵抗体は、絶縁ロッド
に輪状抵抗素子を配列して構成された円筒状抵抗体であ
ることを特徴とする投入抵抗付きパッファー形ガス遮断
器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32055097A JPH11144576A (ja) | 1997-11-07 | 1997-11-07 | 投入抵抗付きパッファー形ガス遮断器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32055097A JPH11144576A (ja) | 1997-11-07 | 1997-11-07 | 投入抵抗付きパッファー形ガス遮断器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11144576A true JPH11144576A (ja) | 1999-05-28 |
Family
ID=18122689
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32055097A Pending JPH11144576A (ja) | 1997-11-07 | 1997-11-07 | 投入抵抗付きパッファー形ガス遮断器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11144576A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011001624A1 (ja) | 2009-06-29 | 2011-01-06 | 株式会社 東芝 | 投入抵抗接点付きガス遮断器及びその投入、遮断方法 |
CN108512365A (zh) * | 2018-04-18 | 2018-09-07 | 上海马陆日用友捷汽车电气有限公司 | 一种直流电动机 |
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1997
- 1997-11-07 JP JP32055097A patent/JPH11144576A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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