JPH10255044A - 物体位置計測装置 - Google Patents

物体位置計測装置

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JPH10255044A
JPH10255044A JP9051697A JP5169797A JPH10255044A JP H10255044 A JPH10255044 A JP H10255044A JP 9051697 A JP9051697 A JP 9051697A JP 5169797 A JP5169797 A JP 5169797A JP H10255044 A JPH10255044 A JP H10255044A
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JP
Japan
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image
target object
transparent container
memory
water tank
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JP9051697A
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Yasushi Aida
泰志 相田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1台の撮像装置を用いて、対象物体の3
次元位置を確実、かつ、迅速に取得することにある。 【解決手段】 水槽1内で飼育中の魚2の位置を計測す
る物体位置計測装置において、水槽の背面自身または背
面側に配置された鏡体3と、水槽の前面側斜め側方に設
置され、前記水槽を通して見える魚の実像と鏡体で反射
されてくる魚の虚像とを撮像する撮像装置4と、撮像装
置で撮像された画像データを画像データメモリに記憶す
る画像データ記憶手段21と、この画像データメモリ上
の実像および虚像の画素位置相互の距離関係を求める距
離算出手段22と、この距離算出手段の画素位置相互の
距離関係データを用いて透明容器内の対象物体の3次元
位置を算出する位置算出手段23とを設けた物体位置計
測装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば水槽の中で
飼育される魚などの物体の位置を計測する物体位置計測
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、水槽の中の魚の位置を計測する場
合、図8に示すように水槽51の前面側と上面側とにそ
れぞれCCDカメラ52,53を設置し、一定の周期ご
とに移動する魚54の画像を撮像し、これら2台のCC
Dカメラ52,53の出力である撮像位置から魚の3次
元的な位置X,Y,Zを計測する。55はA−D変換
器、56は位置計測処理部、57は表示装置である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、以上のような
物体位置計測装置は、2台のCCDカメラ52,53を
設置することから装置全体が大掛かりで高価となり、ま
た魚に光を当てながら2箇所の位置から撮影するので、
光の照射の際、何れかのCCDカメラに悪影響を与えな
いような照明およびカメラの配置が必要である。つま
り、CCDカメラやライトの配置が難しい。
【0004】さらに、両方のCCDカメラ52,53の
出力画像を組み合わせつつ位置の算出処理を行うので、
画像処理速度の低下は否めず、また特定の物体であるか
否かを判定するためにパターンマッチング処理を行う必
要があり、画像処理上,多くの問題を抱えている。
【0005】本発明は上記実情に鑑みてなされたもの
で、1台の撮像装置を用いて、高速、かつ、確実に対象
物体の位置を計測する物体位置計測装置を提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に対応する発明
は、透明容器内で飼育中の対象物体の位置を計測する物
体位置計測装置において、透明容器の前面側斜め方向か
ら当該透明容器内の対象物体の実像と当該対象物体の何
らかの虚像とを取り込んで撮像する一台の撮像装置と、
この撮像された実像と虚像の画素位置相互の関係から対
象物体の3次元位置を求める位置計測処理手段とを設け
た物体位置計測装置である。
【0007】この請求項1に対応する発明は、一台の撮
像装置を用いて透明容器の前面側斜め方向から当該透明
容器内の対象物体を撮像するが、このとき対象物体の実
像と鏡体または水面等から反射する対象物体の虚像とを
撮像し、所定の画素エリアをもつメモリに記憶する。そ
して、メモリ上の透明容器を含む対象物体の実像、虚像
の画素位置相互の関係から所定の演算式を用いて対象物
体の3次元位置を算出するので、一台の撮像装置を用い
て、対象物体の3次元位置を求めることができる。
【0008】請求項2に対応する発明は、透明容器内で
飼育中の対象物体の位置を計測する物体位置計測装置に
おいて、前記透明容器の背面自身または背面側に配置さ
れた鏡体と、前記透明容器の前面側斜め側方に設置さ
れ、前記透明容器を通して見える対象物体の実像と前記
鏡体で反射されてくる対象物体の虚像とを含む透明容器
の画像を撮像する撮像装置と、この撮像装置で撮像され
た画像データをメモリに記憶するとともに、このメモリ
上の実像および虚像の画素位置相互の関係から透明容器
内の対象物体の3次元位置を算出する位置計測処理手段
とを設けた物体位置計測装置である。
【0009】この請求項2に対応する発明は、以上のよ
うな手段を講じたことにより、対象物体を飼育する透明
容器の背面自身または背面側に鏡体を配置する一方、透
明容器の前面側斜め前方に撮像装置を設置し、この撮像
装置によって対象物体の実像と鏡体で反射されてくる対
象物体の虚像とを含む透明容器の画像を撮像し、この撮
像された画像データを所定の画素領域をもつメモリに記
憶する。しかる後、位置計測処理手段では、メモリ上の
対象物体の実像および虚像の画素位置から、透明容器の
一側面から実像までの距離、実像と虚像との距離、透明
容器の底面側から実像までの距離(高さY)等を求め、
そのうち前2者の距離を用いて所定の演算式により透明
容器内のX方向およびZ方向の対象物体の位置を求める
ことにより、一台の撮像装置を用いて、対象物体の3次
元位置X,Y,Zを計測できる。
【0010】次に、請求項3に対応する発明は、透明容
器内で飼育中の対象物体の位置を計測する物体位置計測
装置において、前記透明容器の前面側斜め上方に設置さ
れ、前記透明容器の上面側および前面側から見える2つ
の対象物体の像を含む透明容器の画像を撮像する撮像装
置と、この撮像装置で撮像された画像データをメモリに
記憶するとともに、このメモリ上の2つの対象物体像の
画素位置相互の関係から透明容器内の対象物体の3次元
位置を算出する位置計測処理手段とを設けた物体位置計
測装置である。
【0011】この請求項3に対応する発明は、以上のよ
うな手段を講じたことにより、撮像装置を透明容器の前
面側斜め上方に設置し、透明容器の上面側および前面側
から見える2つの対象物体の像を含む透明容器の画像を
撮像し、この撮像された画像データを所定の画素領域を
もつメモリに記憶する。そして、位置計測処理手段で
は、メモリ上に記憶される2つの対象物体の像の画素位
置から得られる距離データから所定の演算式を用いて透
明容器内の対象物体のX,Y,Z方向の位置を算出する
ので、鏡体を用いずに1台の撮像装置を用いて対象物体
の3次元位置を高速に計測できる。
【0012】請求項4に対応する発明は、水槽内で飼育
中の対象物体の位置を計測する物体位置計測装置におい
て、前記水槽の前面側斜め下方に設置され、前記水槽の
前面側から見える対象物体の実像と水槽内の水面から反
射されてくる対象物体の虚像とを含む水槽の画像を撮像
する撮像装置と、この撮像装置で撮像された画像データ
を平滑化処理するフィルタと、このフィルタによる平滑
化処理後の画像データをメモリに記憶するとともに、こ
のメモリ上に記憶される実像および虚像の画素位置相互
の関係から対象物体の3次元位置を算出する位置計測処
理手段とを設けた物体位置計測装置である。
【0013】この請求項4に対応する発明は、以上のよ
うな手段を講じたことにより、透明容器の前面側斜め下
方に撮像装置を設置し、水槽内の対象物体の実像および
水槽内の水面から反射されてくる対象物体の虚像を撮像
した後、フィルタを通して水面の揺れによる反射虚像の
影響を除去し、所定の領域をもつメモリに記憶する。そ
して、位置計測処理手段では、メモリ上に記憶される2
つの対象物体の実像および虚像の画素位置から得られる
距離データから所定の演算式を用いて透明容器内の対象
物体のX,Y,Z方向の位置を算出するので、鏡体を用
いずに1台の撮像装置を用いて対象物体の3次元位置を
高速に計測できる。
【0014】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)図1は請求項1および請求項2の
発明に係わる物体位置計測装置の一実施形態を示す構成
図である。
【0015】同図において1は少なくとも上面を除く各
面をガラスその他の透明部材で覆ってなる水槽であっ
て、この水槽内には対象物体2である魚が飼育され、ま
た水槽1の背面側には前面方向に対象物体2の虚像を反
射させるような鏡体3が取り付けられている。水槽1の
背面側には、ガラス等の透明部材に代えて直接鏡体3を
取り付けた構成でもよい。
【0016】なお、対象物体2としては、魚以外の例え
ば水棲小動物、陸上小動物或いは鳥類であってもよい。
陸上小動物や鳥類の場合には、水槽ではなく、ガラスケ
ースや透明なプラスチックケースが用いられる。
【0017】4は水槽1の左右何れかの方向から水槽1
および鏡体3を臨むように設置されているCCDカメ
ラ、CIDカメラその他の撮像装置である。つまり、こ
の撮像装置4は、水槽1の前面から適宜な距離だけ側方
にずらした場所に設置され、水槽1内から直接見える対
象物体2の実像と鏡体3で反射されてくる対象物体2の
虚像とを同時に撮像する。
【0018】この撮像装置4の出力側には画像データ処
理系が接続されている。この画像データ処理系として
は、撮像装置4から所定の順序の走査によって出力され
るアナログ信号を所定のしきい値レベルで二値化してデ
ィジタル的な画像データに変換するAーD変換手段11
と、例えば少なくとも撮像装置4を構成する素子数と等
しい数の画素を有する画像データメモリ12と、位置計
算処理上必要な固定値データなどが設定されているパラ
メータ設定メモリ13と、このAーD変換手段11で変
換された二値化画像データなどを用いて対象物体1の位
置を求める位置計測処理部14と、表示装置15とによ
って構成されている。
【0019】この位置計測処理部14は、前記AーD変
換手段11で変換される二値化画像データを所定の順序
で順次画像データメモリ15に記憶する画像データ記憶
手段21と、この画像データ記憶手段21に記憶される
実像データ、虚像データおよび水槽画像データ等から水
槽と実像との距離関係を求める距離算出手段22と、こ
の距離算出手段22によって求めた距離関係データとパ
ラメータ設定メモリ13に設定されるパラメータとを用
いて、所定の演算式を用いて対象物体2の3次元位置を
算出する位置算出手段23とが設けられている。
【0020】次に、以上のように構成された装置の動作
について図2および図3を参照して説明する。今、水槽
1内の対象物体2、鏡体3および撮像装置4等は、図2
に示すような位置関係になっている。ここで、Lは撮像
装置4から鏡体3までの垂直距離であって、パラメータ
設定メモリ13に設定されている。また、水槽1の背面
側ラインと撮像装置4の設置ラインとが直交する交点イ
から水槽1までの距離S、撮像装置4の配置角度θその
他計算処理上必要なデータがパラメータ設定メモリ13
に設定されている。
【0021】以上のような状態において撮像装置4が対
象物体2を撮像すると、水槽1内の対象物体2の実像お
よび鏡体3からの虚像を同時に撮像する。この撮像装置
4の撮像画像をAーD変換手段11でディジタル画像デ
ータに変換し、画像データ記憶手段21を用いて画像デ
ータメモリ12に記憶すると、例えば図3に示すような
位置関係をもって対象物体2の実像および虚像の画像デ
ータが記憶される。
【0022】そこで、距離算出手段22は、画像データ
メモリ12上の実像画素位置、虚像画素位置および1画
素当たりの距離とに基づいて、水槽一方端部から実像ま
での距離Ix、実像と虚像との距離△Ix、水槽下端面
から実像までの距離(高さ)y等を容易に算出できる。
【0023】ここで、距離Ix、△Ix等を求めた後、
位置算出手段23を実行する。この位置算出手段23
は、前記距離Ix、△Ixと撮像装置4の視野角度θ、
θ′とが一定の関係にあるので、次のような関係が成立
する。
【0024】 θ=f(Ix−△Ix)=f(Ix) ……(1) 但し、△IxがIxに比べて非常に小さいものとする。 θ′=f(△Ix) ……(2) そこで、以上のような(1)式および(2)式を前提と
し、次のような演算式を用いて水槽1の背面側から対象
物体2までの距離Dおよび距離Xを求める。
【0025】 D=[{tan(θ+θ′)−tanθ}/{tan(θ+θ′) −tanθ}] ……(3) X=L・tanθ+D・tanθ ……(4) よって、前述したy、D、Xから、水槽内の対象物体2
の実際の3次元位置を求めることができる。
【0026】従って、以上のような実施の形態の構成に
よれば、水槽1の前面斜め側方から水槽1を臨むように
撮像装置4を設置し、かつ、水槽1の背面側に鏡体3を
設置し、撮像装置4によって対象物体2の実像と虚像と
のずれから、所定の演算式を用いて対象物体2の実際の
位置を算出するので、1台の撮像装置4を用いて、対象
物体2の3次元位置を算出でき、従来のように2台のC
CDカメラの設置による装置全体の大掛かりな点やカメ
ラ設置の困難、さらには照明配置の困難等の問題を容易
に解消できる。
【0027】さらに、2台のCCDカメラの画像データ
を処理する場合、画像どうしのマッチングや画像取得タ
イミング等の問題があるが、そのような処理も不要とな
り、かかる問題もおのずと解決でき、ひいては対象物体
2の3次元位置が高速度に算出できる。 (第2の実施の形態)図4は請求項1および請求項3の
発明に係わる物体位置計測装置の一実施の形態を説明す
る図である。
【0028】この物体位置計測装置は、水槽1の背面側
に鏡体3を配置することなく、対象物体2の位置を計測
することにある。具体的には、図4に示すように、水槽
1の前面斜め上方に撮像装置4を設置し、水槽1の水面
および水槽前面から屈折によって得られる対象物体2の
画像データを撮像し、対象物体2の3次元位置を算出す
る。
【0029】図1の構成を参照しながら説明する。今、
撮像装置4から水槽1前面および背面までの距離L0
Lおよび撮像装置4から水面までの距離y0 が既知であ
るので、これらの距離は予めパラメータ設定メモリ13
に設定する。
【0030】以上のような状態において撮像装置4が水
槽1内の対象物体2を撮像するが、このとき撮像装置4
としては、実際の位置P点の対象物体1が水面の屈折作
用によって水槽1内の水面A点および水槽1の前面の水
面B点に現われる対象物体2の画像データを撮像するこ
とになる。そこで、この撮像装置4の撮像画像をAーD
変換手段11でディジタル画像データに変換し、画像デ
ータ記憶手段21を用いて画像データメモリ12に記憶
すると、A点およびB点に現われる対象物体2の画像
は、例えば図5に示すような位置関係で記憶される。ロ
は水槽の水面を示す。
【0031】そこで、距離算出手段22は、画像データ
メモリ12上の実像画素位置、虚像画素位置および1画
素当たりの距離とに基づいて、図5に示すようにA点に
現われる対象物体2の水槽上面からの距離IY 、A点の
対象物体像とB点の対象物体像との距離△IY を求める
ことができる。
【0032】ここで、距離IY 、△IY 等を求めた後、
位置算出手段23を実行する。この位置算出手段23
は、前記距離IY 、△IY と撮像装置4の視野角度θ、
△θとが一定の関係にあるので、次のような式が成立す
る。
【0033】 θ=f(IY −△IY )=f(IY ) ……(5) 但し、△IY がIY に比べて非常に小さいものとする。 △θ=f(△IY ) ……(6) また、A点およびB点は、パラメータ設定メモリ13に
設定される既知のy0、L0 および画像データメモリ1
2上の画素位置から求めることができる。また、対象物
体2の水平方向の位置xもメモリ12上の画素位置から
求まる。
【0034】ここで、A点、B点での屈折率は一定であ
ることから、A点およびB点の座標から実際に対象物体
2が存在するP点を算出できる。つまり、式で表わせ
ば、 P(y,z)=y0 {A(y,z)、B(y,z)} =y1 {θ,△θ)=y2 (IY ,△IY ) ……(7) となる。
【0035】従って、以上のような実施の形態の構成に
よれば、水槽1前面の斜め上方に撮像装置4を設置し、
撮像画像の実像と虚像の表示される位置から、対象物体
2の3次元位置を算出できる。
【0036】ゆえに、この物体位置計測装置は、第1の
実施の形態と同様な効果を奏する他、水槽1背面側に鏡
体を配置する必要がないことから、さらに簡単な構成で
対象物体2の3次元位置を迅速、かつ、確実に計測でき
る。 (第3の実施の形態)図6は請求項1および請求項4の
発明に係わる物体位置計測装置の一実施形態を示す構成
図である。
【0037】この実施の形態は、水槽背面側に鏡体3を
配置することなく、対象物体2の実像および水槽の水面
から反射される虚像を利用し、対象物体2の3次元位置
を計測することにある。
【0038】具体的には、図1と同様な構成であるが、
図1と特に異なるところは、水槽背面に鏡体3を配置し
ない代わりに、水槽の前方斜め下方に撮像装置4を設置
することにより、水槽前面から直接見える対象物体2の
実像と水槽1の水面から反射される虚像とを撮像する構
成であること、および撮像装置4で撮像されたアナログ
画像データのうち虚像は水面で反射する対象物体の影を
見ていることから対象物体2の動きによる水面の変化や
流れの乱れ等,いわゆる水面の揺れが生じることから、
これらの揺れを平滑化して除去するために撮像装置4と
AーD変換手段11との間にフィルタ31を設けたこと
にある。
【0039】このような構成によれば、水槽の前方斜め
下方に設置された撮像装置4は、水槽の前面を通して直
接見える対象象物体2の実像と水槽1の水面から反射さ
れる対象物体の虚像とを撮像し、その撮像画像データを
所定の走査にもとに順次出力する。ここで、フィルタ3
1は、撮像装置4から送られてくる実像をそのまま通
し、一方、水面から反射されてくる虚像は平滑化処理に
よって水面の揺れを除去して出力する。
【0040】以上のようにして平滑化処理された対象物
体2の実像と虚像の画像データは画像データ記憶手段2
1によって所定の順序に従って画像データメモリ12に
記憶する。
【0041】そこで、距離算出手段22は、画像データ
メモリ12上の実像画素位置、虚像画素位置および1画
素当たりの距離とに基づいて、水槽上端部から実像まで
の距離Iy、実像と虚像との距離△Iy、水槽側面から
実像までの距離x等を容易に算出できる。
【0042】ここで、距離Ix、△Ix等を求めた後、
位置算出手段23を実行する。この位置算出手段23
は、前記距離Iy、△Iyと撮像装置4の視野角度θ、
θ′とが一定の関係にあることから、第1の実施の形態
と同様な原理に基づいて、水槽内の対象物体2の実際の
3次元位置を求めることができる。
【0043】従って、以上のような実施の形態の構成に
よれば、水槽1の前面斜め下方から水槽1を臨むように
撮像装置4を設置し、対象物体2の実像と水槽1の水面
から反射されてくる虚像とのずれから、対象物体2の実
際の位置を算出するので、1台の撮像装置4を用いて、
対象物体2の3次元位置を算出でき、従来のように大掛
かりな設備を必要とせず、カメラ設置の困難、さらには
照明配置の困難等の問題を解消できる。
【0044】また、フィルタ31を用いて平滑化するこ
とにより、魚の動きによる水面の変化、水の流れ等によ
る水面の揺れを除去でき、対象物体2の実像と安定した
虚像とを取出すことができる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、次
のような種々の効果を奏する。請求項1,2の発明で
は、1台の撮像装置を用いて、対象物体の3次元位置を
算出でき、しかも簡単な構成で実現でき、従来のように
装置全体に大掛かりになったり、2台のカメラを設置す
ることによる困難、さらには照明配置の困難等の問題を
容易に解消できる。さらに、従来のように画像どうしの
マッチングや画像取得タイミング等の問題がなく、対象
物体の3次元位置が迅速に計測できる。
【0046】請求項1,3の発明は、請求項1の発明と
同様な効果を奏する他、透明容器の背面に鏡体を配置す
ることなく、簡単な構成で対象物体の3次元位置が迅速
に計測できる。
【0047】請求項1,4の発明は、請求項1の発明と
同様な効果を奏する他、透明容器の背面に鏡体を配置す
ることなく、かつ、水面の揺れによる影響を取り除い
て、対象物体の3次元位置が迅速に計測できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係わる物体位置計測装置の一実施形
態を示す構成図。
【図2】 図1の装置による各構成体の配置関係を示す
図。
【図3】 図1に示す撮像装置によって得られた対象物
体の実像と鏡体の反射による虚像との相互の関係を説明
する図。
【図4】 本発明に係わる物体位置計測装置の他の実施
形態における各構成体の配置関係を示す図。
【図5】 図4に示す撮像装置によって得られた容器上
面および前面から得られる対象物体の2つの画像相互の
関係を説明する図。
【図6】 本発明に係わる物体位置計測装置のさらに他
の実施形態を示す構成図。
【図7】 図6の装置による各構成体の配置関係および
対象物体の像相互の関係を示す図。
【図8】 従来装置の構成図。
【符号の説明】
1…水槽 2…対象物体 3…鏡体 4…撮像装置 12…画像データメモリ 14…位置計測処理部 22…距離算出手段 23…位置算出手段 31…フィルタ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明容器内で飼育中の対象物体の位置を
    計測する物体位置計測装置において、 透明容器の前面側斜め方向から当該透明容器内の対象物
    体の実像と虚像とを撮像する一台の撮像装置と、この撮
    像された実像と虚像の画素位置相互の関係から対象物体
    の3次元位置を求める位置計測処理手段とを設けたこと
    を特徴とする物体位置計測装置。
  2. 【請求項2】 透明容器内で飼育中の対象物体の位置を
    計測する物体位置計測装置において、 前記透明容器の背面自身または背面側に配置された鏡体
    と、 前記透明容器の前面側斜め側方に設置され、前記透明容
    器を通して見える対象物体の実像と前記鏡体で反射され
    てくる対象物体の虚像とを撮像する撮像装置と、 この撮像装置で撮像された画像データをメモリに記憶す
    るとともに、このメモリ上の実像および虚像の画素位置
    相互の関係から透明容器内の対象物体の3次元位置を算
    出する位置計測処理手段と、 を備えたことを特徴とする物体位置計測装置。
  3. 【請求項3】 透明容器内で飼育中の対象物体の位置を
    計測する物体位置計測装置において、 前記透明容器の前面側斜め上方に設置され、前記透明容
    器の上面側および前面側から見える2つの対象物体の像
    を撮像する撮像装置と、 この撮像装置で撮像された画像データをメモリに記憶す
    るとともに、このメモリ上の2つの対象物体の像の画素
    位置相互の関係から透明容器内の対象物体の3次元位置
    を算出する位置計測処理手段と、 を備えたことを特徴とする物体位置計測装置。
  4. 【請求項4】 水槽内で飼育中の対象物体の位置を計測
    する物体位置計測装置において、 前記水槽の前面側斜め下方に設置され、前記水槽の前面
    側から見える対象物体の実像と水槽内の水面から反射さ
    れてくる対象物体の虚像とを撮像する撮像装置と、 この撮像装置で撮像された画像データを平滑化するフィ
    ルタと、 このフィルタによる平滑化処理後の画像データをメモリ
    に記憶するとともに、このメモリ上に記憶される実像お
    よび虚像の画素位置相互の関係から透明容器内の対象物
    体の3次元位置を算出する位置計測処理手段と、 を備えたことを特徴とする物体位置計測装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006329897A (ja) * 2005-05-30 2006-12-07 Tokyo Institute Of Technology 透明板に映る2重像を用いた距離計測方法
WO2014194501A1 (en) * 2013-06-06 2014-12-11 Telefonaktiebolaget L M Ericsson(Publ) Combining a digital image with a virtual entity

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