JPH10254842A - 並列プロセッサ - Google Patents

並列プロセッサ

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JPH10254842A
JPH10254842A JP6049297A JP6049297A JPH10254842A JP H10254842 A JPH10254842 A JP H10254842A JP 6049297 A JP6049297 A JP 6049297A JP 6049297 A JP6049297 A JP 6049297A JP H10254842 A JPH10254842 A JP H10254842A
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JP
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data
error
processor
slice
signal line
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JP6049297A
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Takeshi Tanaka
剛 田中
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ビットスライス型スイッチで構成されるネット
ワーク102で、あるスライス103−1,103−k
へ送付するルーティング情報201−1,201−nに誤
りが発生すると、誤りの発生したスライス103−1,
103−kに転送されたデータは宛先プロセッサノード
101−1,101−nに到着しなくなる。 【解決手段】スライス103−1,103−kの転送デ
ータが欠落しても、これを回復する能力を持つ誤り訂正
符号を選択し、これにより生成される冗長ビットを転送
データとともに転送する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は並列プロセッサに係
り、特にプロセッサ間のデータ転送の信頼性を高めた並
列プロセッサに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、並列プロセッサのデータ転送路の
誤り制御については、特開平4− 280352号公報に示
されているように、データの送り先を特定するルーティ
ング情報と転送すべきデータを、それぞれ誤り制御符号
化してデータ転送を行い、データ受信側でルーティング
情報の誤り検出および転送データの誤りの訂正を行う。
また特開平5−81224号公報に示されているように、ルー
ティング情報にパリティを付加し、ネットワーク上で行
うパリティチェックによりルーティング情報の誤りを検
出する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】特開平4−280352 号公
報に示されている技術を並列プロセッサのネットワーク
について適用すると、ネットワークの故障により発生す
る転送データおよびルーティング情報の誤りにおいて、
転送データの誤りは訂正可能であるが、ルーティング情
報の誤りは誤転送が発生し、誤りを訂正しても受信デー
タは本来受け取るデータではなく送信すべき場所に送信
不能となる。また故障箇所の検出には診断用のデータを
パリティ検査符号化したデータをネットワークに送信
し、ネットワーク上でパリティ検査を実行する必要があ
る。また、特開平5−81224号公報に示されている技術を
並列プロセッサのネットワークについて適用すると、ネ
ットワークの故障により発生したルーティング情報の誤
りによる誤転送はネットワーク上でのパリティ検査によ
り検出できるが誤りの回復手段が無いためシステムの停
止が起こる。
【0004】本発明の第一の目的は、ネットワークの故
障によるルーティング情報の誤りに対して訂正機能を持
つ並列プロセッサを提案する。第二の目的はネットワー
クの故障が発生して誤りの訂正が起きている部分をシス
テムの動作中に交換可能にし、システムのアベイラビリ
ティを向上させることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】複数のプロセッサをビッ
トスライス構成のスイッチにより結合した並列プロセッ
サにおいて、ネットワークの故障による転送データおよ
び転送制御情報の誤り訂正をするための誤り制御符号の
符号化回路をプロセッサの送信インタフェースに設け、
復号回路をプロセッサの受信インタフェースに設ける。
誤り制御符号にはスイッチのビットスライス幅のバース
ト誤りを訂正可能な符号(SbEC−DbED符号:単
一バイト誤り訂正・二重バイト誤り検出符号)を使用す
ることにより、スイッチの故障による転送データのビッ
トスライス幅の単一バースト誤りの訂正およびスイッチ
の故障による誤転送が引き起こしたビットスライス幅の
単一バースト誤りの訂正ができ、第一の目的が達成でき
る。
【0006】さらに、プロセッサのネットワークからの
データを受信する受信インタフェースに、受信データの
信号線を電気的に切り離す回路、およびその制御手段、
そして誤りの発生した箇所を記憶するログ、およびその
ログを読み出す手段を設ける。ログで誤りの発生してい
るスライスを特定し、そのスライスを交換するために、
受信データの信号線を電気的に切り離す回路で切り離
し、スライスのデータをすべて0にマスクする。ネット
ワークからプロセッサが受信する転送データにおいて、
スライスの部分がすべて0であればスライスをすべて0
にしても誤りのないデータが転送される。しかし、スラ
イスの転送データがすべて0以外の場合ではスライス幅
のバースト誤りが転送データに生じていることと等価に
なり、第一の目的を達成する誤り訂正機能によりスライ
スのデータは回復される。したがって、転送データの誤
りを発生しているスライスを交換するのと同時に、デー
タ転送を交換中も継続できる。このことにより、第二の
目的が達成できる。
【0007】
【発明の実施の形態】
(実施例1)以下、図面を用いて本発明の実施例を説明
する。図1は、本発明の全体構成を表す並列プロセッサ
である。この並列プロセッサは複数のプロセッサノード
101−1,101−n,プロセッサノード間の任意のデ
ータ転送を可能にするネットワーク102,ネットワー
クを使って転送されたデータの誤りの検出通知やネット
ワークの保守を行うコンソール160により構成され
る。ただし、図1では表現を簡単にするためプロセッサ
ノードが101−1,101−nの2個のみ示してある
が、本発明の並列プロセッサでは、任意の個数nのプロ
セッサノードにより構成される。
【0008】プロセッサノード101−1は、計算など
の操作を実行するプロセッサ150−1、そのプロセッ
サからネットワーク102へ送信するデータを誤り制御
符号に変換し、ネットワーク102に符号化されたデー
タの送信を行う送信インタフェースユニット104−
1,ネットワーク102からのデータを受信し、データ
の誤り訂正を行い、プロセッサ150−1に転送する受
信インタフェースユニット105−1から構成される。
プロセッサノード101−nに関しても同様にプロセッ
サ150−nと送信インタフェースユニット104−
n,受信インタフェースユニット105−nから構成さ
れる。図1では表現を簡単にするためプロセッサ,送信
インタフェースユニット,受信インタフェースユニット
を2個のプロセッサノード分しか示していないが、本発
明の並列プロセッサでは、それぞれプロセッサノードの
数だけ存在する。以下では、説明を簡単にするために送
信インタフェースは104−1、受信インタフェースは
105−nを使って説明する。
【0009】送信インタフェースユニット104−1
は、S8EC−D8ED符号化回路114から構成され
る。S8EC−D8ED符号化回路はプロセッサ150
−1からネットワーク102へ転送するデータを誤り訂
正符号に符号化する。送信インタフェース104−nも
同じ構成である。
【0010】S8EC−D8ED符号は、『エラー コ
ントロール コーディング フォーコンピュータ シス
テムズ(ERROR-CONTROL CODING FOR COMPUTER SYSTEM
S』,T.R.N.RAO,E.FUJIWARA著,Prentice-Hall Internat
ional ,第246ページから第261ページで述べられ
ているSbEC−DbED符号(単一バイト誤り訂正・
二重バイト誤り検出符号)でb=8の場合である。Sb
EC−DbED符号に関しては後で説明する。
【0011】受信インタフェースユニット105−nに
は、マスク回路122,S8EC−D8ED復号回路1
21,誤りログ回路124から構成される。マスク回路
122は図2で示すように、デコーダ131とANDゲー
ト270−k(k=1,2,・・,12)から構成され
る。本実施例ではマスク回路122は信号線203−n
のデータを信号線260に通過させるだけに使用するた
め、次の実施例で詳細に説明する。S8EC−D8ED
復号回路121はマスク回路122から出力されたデー
タの誤りを検出・訂正する。誤りログ回路124は、S8
EC−D8ED復号回路121から通知された誤りの発生箇所
の記憶、およびその記憶内容の読み出しを行う。受信イ
ンタフェース105−1も同じ構成である。
【0012】次にネットワーク102の構成を説明す
る。ネットワーク102は転送データを決まったビット
幅で分割した各ビットスライスでデータの転送を行うた
め、スライス103−1,103−kに分割している。
96ビットの転送データを8ビット幅のビットスライス
にして12面のスライス構成となっている。図1では説
明を簡単にするためにスライス103−1とスライス1
03−kの2面だけ示している。kはスライスの個数で
ある。スライスはすべて同じ構成なので、ここではスラ
イス103−1を使って説明する。
【0013】スライス103−1はスイッチ125とス
ライスマスク回路126−1,126−nから構成され
る。図1では説明を簡単にするために、スライスマスク
回路はスライス103−1と126−nのみ示されてい
るが、本発明の並列プロセッサではデータを転送するプ
ロセッサノードの個数nだけ存在する。スライスマスク
回路はマルチプレクサ170から構成される。各スライ
スマスク回路はすべて同一構成である。また、スイッチ
125はクロスバスイッチ,多段スイッチなど、いかな
る構成であってもよい。
【0014】最後にコンソール160を説明する。コン
ソール160はすべてのプロセッサノードの受信インタ
フェースユニットから誤り検出・訂正の通知を受ける。
また、受信インタフェースのマスク回路の制御を行う。
【0015】次に本発明の並列プロセッサの動作を図を
使って説明する。図1で、プロセッサ150−1,15
0−nは各々並列に計算を行っている。他のプロセッサ
ノードと通信する場合、ネットワーク102を介して通
信を行う。いま、プロセッサノード101−1からネッ
トワーク102を介してプロセッサノード101−nに
通信を行う場合を説明する。
【0016】プロセッサノード101−1のプロセッサ
150−1は転送すべきデータを信号線252で送信イ
ンタフェースユニット104−1に転送し、そのデータ
の転送先を指定するルーティング情報を信号線250で
送信インタフェースユニット104−1に転送する。送
信インタフェースユニット104−1は、その転送デー
タを信号線252を通してレジスタ110に格納し、ル
ーティング情報は信号線250を通してレジスタ106
に格納する。レジスタ110のDATAフィールドには
プロセッサ150−1から転送されるデータ本体が格納
される。VフィールドにはDATAフィールドのデータ
が有効または無効であるかを表すvalidビットが格納さ
れている。
【0017】送信インタフェースユニット104−1
は、レジスタ110のデータをS8EC−D8ED符号化回
路114で誤り制御符号であるS8EC−D8ED符号
に符号化する。
【0018】レジスタ112には符号化するデータの幅
を補正するRSVフィールドを設ける。なお、RSVフ
ィールドにはVフィールドに格納されるデータ以外の制
御情報が格納されてもよい。S8EC−D8ED符号化
回路114では、レジスタ110に格納され信号線25
3を通して入力されたデータとレジスタ112のRSV
フィールドに格納するデータを一つのデータにまとめて
S8EC−D8ED符号の検査ビットを生成する。その検査ビッ
トは信号線254を通してレジスタ112のCKフィー
ルドに格納される。レジスタ112に格納されるデータ
はS8EC−D8ED符号となっている。
【0019】また、レジスタ106のルーティング情報
は信号線251を通してレジスタ108に格納される。
送信インタフェース104−1のレジスタ108,11
2から各々出力される信号線201−1,202−1は
ネットワーク102に転送され、信号線201−1を通
して伝えられるルーティング情報で指定された転送先の
プロセッサノードに信号線202−1のデータが転送さ
れる。
【0020】ネットワーク102ではレジスタ112の
データは信号線202−1を通してビットスライスに分
割して各々スライス103−1,103−kに入力され
る。また、レジスタ108から信号線201−1でルー
ティング情報は、すべてのスライスに入力される。
【0021】各スライスはすべて同じ動作をするのでス
ライス103−1の動作のみを説明する。スライス10
3−1には、プロセッサノードから信号線202−1,
202−nを通して転送すべきデータが入力される。その
信号はすべてのプロセッサノードから入力されるが、こ
こでは記述を簡単にするために202−1,202−n
のみ示されている。また、スライス103−1にはデー
タの転送先を指定するルーティング情報が信号線201
−1,201−nを通して入力される。
【0022】これらのデータとルーティング情報はスラ
イス103−1を構成するスイッチ125に入力され
る。このスイッチはクロスバスイッチ,多段スイッチな
ど、いかなる構成でもよい。スイッチ125は各データ
のルーティング情報でデータの転送先を決め、信号線2
13−1,213−nを通してそれぞれスライスマスク
回路126−1,126−nに入力される。スライスマ
スク回路はネットワーク102がデータを転送するプロ
セッサノードの個数だけ存在し、各スライスマスク回路
はすべて同じ構成になっている。スライスマスク回路1
26−nに、信号線213−nを通して転送すべきデー
タが入力され、マルチプレクサ170を通して信号線2
03−nからプロセッサノード101−nにデータを転
送する。
【0023】スライスマスク回路が出力しているデータ
を受け取るプロセッサノードがデータの転送先ではない
場合、信号線215−1,215−nを通して信号線2
13−1,213−nのデータをすべて0にさせる信号
が、スイッチ125からスライスマスク回路126−
1,126−nに入力される。スライスマスク回路126
−nに入力される信号線215−nによって信号線21
3−nのデータをマルチプレクサ170の出力とする
か、すべて0のデータをマルチプレクサ170の出力と
するか決定される。マルチプレクサ170の出力は信号
線203−nを通して受信インタフェースユニット10
5−nに入力される。
【0024】受信インタフェースユニット101−nで
は、信号線203−nを通してデータがマスク回路12
2に入力される。本実施例では、マスク回路122はデ
ータの転送のみにしか使用しない。マスク回路122を
通過したデータは信号線260を通してレジスタ117に
格納される。レジスタ117はレジスタ112と同じデ
ータ形式になっている。
【0025】レジスタ117のデータは信号線261を
通してS8EC−D8ED復号回路121に入力され
る。S8EC−D8ED復号回路121では信号線26
1を通して入力されたデータの誤りを訂正して信号線2
62を通してレジスタ115にデータを転送し、格納さ
れる。レジスタ115のデータ形式はレジスタ110と
同じである。レジスタ115の格納データは信号線26
3を通してプロセッサ150−nに伝えられる。プロセ
ッサ150−nは信号線263からの入力データを使用
して計算を実行する。
【0026】以上の動作は本提案の並列プロセッサを構
成する任意のプロセッサノード間の通信で成立する。
【0027】本発明の特徴は誤り制御符号の適用方法に
ある。まず、使用する誤り制御符号について説明する。
本発明で使用する符号は、前記『ERROR-CONTROL CODING
FORCOMPUTER SYSTEMS』第246ページから第261ペ
ージで述べられているSbEC−DbED符号(単一バイト
誤り訂正・二重バイト誤り検出符号)である。
【0028】SbEC−DbED符号について図9を用
いて説明する。図9はSbEC−DbED符号の符号語
を表す。符号語はb×mビットの情報ビットとb×kビ
ットの検査ビットから構成される。情報ビットが転送す
べきデータに相当し、符号化回路で情報ビットから検査
ビットを生成して符号語を作る。SbEC−DbED符号は、符
号語を図9のようにbビット幅で分割されたサブフィー
ルド1001−i(i=1,2,・・・m,1,2,・
・・k)のうち任意の1箇所のサブフィールド内のbビ
ット以下の任意の誤りを訂正可能である。また、任意の
2箇所のサブフィールドのbビット以下の誤りを検出可
能である。つまり、SbEC−DbED符号はサブフィールド1
001−i(i=1,2,・・・m,1,2,・・・
k)のうち1箇所に誤りがある場合はデータの訂正を行
い、2箇所にあるときは誤りの検出のみが可能である符
号である。
【0029】本発明では符号の選び方が特徴となってい
て、SbEC−DbED符号が訂正可能なbビットのサ
ブフィールドと図1のネットワーク102のビットスラ
イス幅を一致させることである。以降はb=8の場合に
ついて説明する。
【0030】b=8の場合、つまりネットワーク102
に転送するデータのビットスライス幅が8ビットである
場合のデータ形式は図4で示される。ネットワークに転
送するデータは、プロセッサの入出力データである64
ビットのDATAフィールド、データの有効性を示す1
ビットのVフィールド、7ビットのRSVフィールド、
検査ビットである24ビットのCKフィールドから構成
される形式となっている。ネットワークは8ビットごと
のスライスに分割される。転送データの第0ビットから
第7ビットはスライス0にて転送され、他のスライスは
図に示す通りである。
【0031】図3に転送するデータ形式を示す。(A)
は図1のプロセッサ150−1から送信インタフェース
ユニット104−1に、または受信インタフェースユニ
ット105−nからプロセッサ150−nに転送するデ
ータ形式である。64ビットのDATAフィールドとD
ATAフィールドが有効か無効かを表す1ビットのVフ
ィールドから構成される。(A)のデータがS8EC−
D8ED符号化回路114に入力されるが、このまま符
号にはせず、(B)で示す形式にしてから符号化し、
(C)で示す形式のデータに変換する。(B)ではデー
タ長をスライスの幅である8の倍数にするために7ビッ
トのRSVフィールドを(A)のデータ形式に付加し
た。RSVフィールドにはVフィールド以外の制御情報
を入れてもよい。(C)の形式は24ビットの検査ビッ
トの入るCKフィールドを(B)のデータ形式に付加し
た構成となっている。(C)の形式のデータが図1のレ
ジスタ112,117に格納される。図4では図3
(C)の形式のデータを8ビットずつ12組に分割して
図1のスライス103−1,103−kに転送する。
【0032】次にネットワークに故障があった場合の誤
りの発生形態と誤り検出・訂正について図を用いて説明
する。
【0033】まず、単一のスライス故障について説明す
る。図5に示す斜線部分のスライス1においてデータパ
スの故障が発生したとする。この場合、スライス1を通
ったデータにbビットのバースト誤りが発生する。いま
ノードAからノードCにデータを転送したとすると、サ
ブフィールドにビットスライス幅分、つまり8ビットの
バースト誤りE1が生じる。この誤りは、S8EC−D
8ED符号の機能によりデータの訂正が行われ、サブフ
ィールド501はE1からA1に回復する。スライス故
障が2箇所に及んだ場合は誤りの発生するサブフィール
ドの数も2箇所となる。この誤りはS8EC−D8ED
符号の機能により、検出は可能だが回復不能となるた
め、図1の誤りログ回路124からコンソールに通知し
てシステムダウンさせる。
【0034】図5でノードDはすべて0のデータを受け
取っている。これはスライス103−1の誤りマスク回
路126−nで転送先でないノードプロセッサにはオー
ルゼロを送っている。すべて0であるデータは線形符号
では符号語となっている。したがって、転送先ではない
ノードプロセッサも常に符号語を受け取り、誤り復号ま
で行うことでデータの有効,無効が確認できる。
【0035】スライス故障がルーティング故障を引き起
こした場合を説明する。図6に示す斜線部分のスライス
1でルーティング故障が発生したとする。いまノードA
からノードCに、ノードBからノードDにデータを送っ
たとする。スライス1のルーティング故障によりサブフ
ィールドがB1に、サブフィールド602にA1が誤っ
て伝わったとする。この場合、誤転送されたデータ自体
は誤ってはいないが転送データ全体からみてサブフィー
ルド601のデータB1は誤りが発生しているのと等価
になる。サブフィールド602についても同様である。
この場合、データパス故障と同様にS8EC−D8ED
の機能によりそれぞれノードCのB1はA1に、ノード
DのA1はB1に回復される。
【0036】図7ではスライス1にルーティング故障が
発生しているとする。いまノードAからCに送ったとき
サブフィールド701にE1、サブフィールド702に
A1が伝えられたとする。E1は他のノードへ行くデー
タであるか、またはすべて0のデータである場合があ
る。すべて0のデータの場合はデータを送る対象のノー
ドではないと誤ったためである。この場合もS8EC−
D8EC符号の誤り訂正機能によりサブフィールド70
1のデータはE1からA1に、サブフィールド702は
A1から0に回復される。
【0037】2箇所ルーティング故障が発生した場合、
2箇所のスライスのデータ誤りが発生したのと等価にな
り、S8EC−D8ED符号では誤りの検出のみ可能と
なる。誤りの検出をしたことは誤りログ回路124に伝
えられ、誤りログ回路124はコンソールに通知して、
システムダウンを起こす。
【0038】スライスのデータパス故障,ルーティング
故障が別のスライスで同時に発生した場合、2箇所にサ
ブフィールドに誤りが発生した場合と同じで、データの
回復は不可能で、検出のみ可能である。この場合も同様
にシステムダウンを起こす。
【0039】転送データの誤り訂正・検出時の流れを説
明する。図1のプロセッサ150−1からデータを信号
線252を通して送信インタフェースユニット104−
1に送る。S8EC−D8ED符号化回路114で転送
データを符号語にする。プロセッサノード101−1か
ら符号語に変換した送信データを信号線202−1を通
してネットワーク102に送信する。ネットワーク10
2を通過し、信号線203−nを通してプロセッサノー
ド101−nで受信する。受信インタフェースユニット
105−nのS8EC−D8ED復号回路121で誤り
検出・訂正を実行する。誤りの検出、および訂正箇所を
信号線264を通して誤りログ回路124に通知する。
誤りログ回路124は誤りの検出、および訂正箇所を記
録する。二重スライス分の誤りを検出した場合は、誤り
ログ回路124はコンソール160に信号線204−n
を通して通知してシステムダウンを起こす。S8EC−
D8ED復号回路121で訂正されたデータはプロセッ
サ150−nに信号線263を通して転送される。
【0040】なお、プロセッサの部分はCPUのみでも
メモリのみでも可能である、図8に示したように符号の
種類を変えても本発明は実施できる。
【0041】(実施例2)本実施例における図1のネッ
トワーク102の構成を図10に示す。このネットワー
クはk枚のスイッチボード2001−i(i=1,2,
3,・・・,k),k個のコネクタ2004−i(i=
1,2,3,・・・,k)とバックプレーンボード20
03から構成される。各スイッチボード2001−iに
はスイッチLSI2002−i(i=1,2,3,・・・,k)
が搭載されている。なお、図10ではスイッチボード2
001−i,スイッチLSI2002−i ,コネクタ2004
−iは4個しか描かれていないが、実際はk個存在す
る。図1のスライス103−1,103−kは、それぞ
れ図10のスイッチボード2001−1,2001−k
に対応し、スイッチLSI2002−1 はスライス103−1
のスイッチ125、及びスライスマスク回路126−i
(i=1,・・・,n)の機能を実現するLSIであ
る。各スイッチボード2001−iはコネクタ2004
−iを介してバックプレーンボード2003に抜き差し
可能となっている。このような構成のネットワークにお
いて、第1の実施例で示したような誤り訂正の機能を使
ってシステムを動作しながらネットワーク102を構成
する1枚のスイッチボード、言い換えれば1個のスライ
スを活栓交換できる。図1と図2を用い以下にその手順
を示す。
【0042】並列プロセッサの動作は第1の実施例とほ
ぼ同様であるので第2の実施例で特有の部分のみを説明
する。図5のような単一スライスの故障による誤りが発
生したとする。このときS8EC−D8ED復号回路は
信号線264を通して、誤り訂正箇所を誤りログ回路1
24に通知し、誤りログ回路124は誤り訂正箇所を記
憶する。誤りログ回路124がコンソール204−nに
誤り訂正が行われたことを信号線204−nを通して通
知する。オペレータ(図示せず)はコンソール160か
ら誤りの訂正を行っているスライス位置を取得する。デ
ータ転送動作を継続しながら以下の手順でスライスの挿
抜を行う。
【0043】コンソール160が信号線204−nを通
してマスク回路122に、挿抜対象のスライスをマスク
する指示を与える。図2はマスク回路122の詳細図で
ある。コンソール160からの信号線204−nはデコ
ーダ131に入力する。デコーダの出力線270−i
(i=1,2,・・・,12)と信号線203−nはA
NDゲート130−i(i=1,2,・・・,12)に
入力し、信号線260に出力する。いま、図5の故障が
発生しているのでデコーダは信号線270−2を0に
し、残りのデコーダ出力信号は1にする。ANDゲート
130−2の出力は0になるので、故障したスライスの
出力信号は0にマスクされる。
【0044】次に、コンソール160はオペレータにマ
スクしたことと交換すべきスライスを通知する。そし
て、オペレータがスライスを交換する。オペレータは交
換したことをコンソール160に通知する。コンソール
160はスライスの誤りログを消去することを信号線2
04−nを通して誤りログ回路124に伝える。また、
コンソール160は、信号線204−nを通してマスク
回路122にマスク解除の指示を伝える。そして、マス
ク回路122がマスクを解除する。マスクしている間は
一スライス故障による誤りと同じなので、実施例1で示
したようにデータの誤り訂正をしながら、ネットワーク
102を介したプロセッサノード間のデータ転送が継続
される。
【0045】交換対象のスライス以外の1個のスライス
故障による誤りが発生した場合、第1の実施例の2個の
スライス故障と同様のケースとなり、同様にシステムダ
ウンを起こす。
【0046】
【発明の効果】本発明では、ネットワークの故障による
ルーティング情報の誤りに対して訂正機能を実現でき
る。
【0047】ネットワークの故障が発生して誤りの訂正
が起きている部分をシステムの動作中に交換可能にし、
システムのアベイラビリティを向上させることが可能と
なる。
【0048】さらに、通常動作中、および故障スライス
の交換時に発生した二重スライス故障により発生した転
送データの誤りを検出し、誤動作を起こすのを防ぐこと
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の並列プロセッサの全体構成
を表すブロック図。
【図2】図1のプロセッサノードに用いるマスク回路の
説明図。
【図3】プロセッサの入出力データ形式、およびネット
ワークの入出力データ形式の一実施例の説明図。
【図4】ネットワークの入出力データをビットスライス
したときのビット位置とスライスの関係の一実施例の説
明図。
【図5】単一スライスでデータパス故障が発生したとき
の誤りパタンの一例の説明図。
【図6】単一スライスでルーティング故障が発生したと
きの誤りパタンの一例の説明図。
【図7】単一スライスでルーティング故障が発生したと
きの図6とは別の誤りパタンの一例の説明図。
【図8】データ幅,スライス幅を変えたときのSbEC
−DbED符号の検査ビット数とスライス数を示す説明
図。
【図9】SbEC−DbED符号の説明図。
【図10】本発明の一実施例のネットワークの構成を示
す説明図。
【符号の説明】
101−1,101−n…プロセッサノード、102…
ネットワーク、103−1,103−k…スライス、1
04−1,104−n…送信インタフェースユニット、
105−1,105−n…受信インタフェースユニッ
ト、114…S8EC−D8ED符号化回路、121…S8
EC−D8ED復号回路、122…マスク回路、124
…誤りログ回路、125…スイッチ、126−1,12
6−n…スライスマスク回路、150−1,150−n
…プロセッサ、160…コンソール、170…マルチプ
レクサ。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のプロセッサと、上記プロセッサを接
    続し、送信元のプロセッサから転送されたルーティング
    情報を用いて転送経路を決定し、上記送信元のプロセッ
    サから転送されたデータを送信先のプロセッサに転送す
    るビットスライス構成のデータ通信路からなる並列プロ
    セッサにおいて、上記プロセッサ内に送信データを誤り
    制御符号に符号化して送信する手段と、受信データを復
    号して誤りの訂正を行う手段を設け、スライス故障によ
    る転送先の誤りを訂正し、上記受信データを回復するこ
    とを特徴とする並列プロセッサ。
  2. 【請求項2】上記ビットスライス構成のデータ通信路か
    ら、上記送信データの送信先ではない上記プロセッサ
    へ、上記送信データでは使用しない符号語のパタンを入
    力することで、上記プロセッサがデータを受け取る対象
    ではないことを保証する請求項1に記載の並列プロセッ
    サ。
  3. 【請求項3】上記ビットスライス構成のデータ通信路
    で、二つのスライス故障による誤りを検出することが可
    能な誤り制御符号の符号化回路と復号回路を設けた上記
    プロセッサと、検出した誤りの通知で上記並列プロセッ
    サを誤動作させない請求項2に記載の並列プロセッサ。
  4. 【請求項4】上記誤りを訂正する手段から故障スライス
    をオペレータに通知する手段と、上記プロセッサ内に上
    記故障スライスからの受信データをマスクする手段を設
    け、上記故障スライスをシステムの動作中に交換可能に
    する請求項2の並列プロセッサ。
  5. 【請求項5】上記ビットスライス構成のデータ通信路
    で、二つのスライス故障による誤りを検出することが可
    能な誤り制御符号の符号化回路と復号回路を設けた上記
    プロセッサと、検出した誤りの通知で上記並列プロセッ
    サを誤動作させない請求項4に記載の並列プロセッサ。
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WO2000028703A1 (fr) * 1998-11-10 2000-05-18 Kabushiki Kaisha Toshiba Commutateur de matrices

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000028703A1 (fr) * 1998-11-10 2000-05-18 Kabushiki Kaisha Toshiba Commutateur de matrices
US6393019B1 (en) 1998-11-10 2002-05-21 Kabushiki Kaisha Toshiba Matrix switch

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