JPH10254125A - マスクの修正方法 - Google Patents

マスクの修正方法

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JPH10254125A
JPH10254125A JP5448197A JP5448197A JPH10254125A JP H10254125 A JPH10254125 A JP H10254125A JP 5448197 A JP5448197 A JP 5448197A JP 5448197 A JP5448197 A JP 5448197A JP H10254125 A JPH10254125 A JP H10254125A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 集束イオンビームを用いた黒欠陥修正におい
て、修正したパターンの転写イメージでの寸法変動を低
減すること。 【解決手段】 修正工程では、黒欠陥と隣接するクロム
パターンの一部を修正領域とし、これを集束イオンビー
ムで除去する。更に、修正領域の内側の領域にGaイオ
ン注入領域を設定し、透過率調整工程で、集束イオンビ
ームをGaイオン注入領域に照射する。これにより、透
過率の低いGaイオン注入領域が作成され、転写イメー
ジでの寸法が所望の値となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の製造
に使用するフォトマスクおよびフォトレチクル(以下マ
スクと称する)の欠陥修正方法に関し、特に、黒欠陥
(マスク上に発生する遮光膜の残渣)の修正方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の技術において、半導体装置の製造
に使用するマスクに生じた黒欠陥(マスク上に発生する
遮光膜の残渣等)には、集束イオンビームによる修正が
行われている。さらに、欠陥修正跡に生じる転写時の寸
法変動を低減する方法として、白欠陥(マスク上に発生
する遮光膜の欠損等)の例ではあるが、発生した欠陥と
異なる大きさに欠陥修正を行うことが、特開平8−10
6155号公報に記載されている。
【0003】以下に従来技術の第1の例として、集束イ
オンビームを用いた一般的な黒欠陥の修正方法を、図面
を参照して説明する。
【0004】この例は、図12の工程断面図に示すよう
に、石英基板1上の修正すべき黒欠陥12に、集束イオ
ンビーム修正装置(図示しない)によって集束イオンビ
ーム(Gaイオン等)を照射し、石英基板1上から黒欠
陥12を除去する(図12(b))。ここで、集束イオ
ンビーム(Gaイオン等)を照射する修正領域101
は、黒欠陥12と同じ領域である(図13)。
【0005】また、この修正工程において、照射した集
束イオンビーム(Gaイオン等)の一部は石英基板1の
内部にまで到達して残存し(図12(b))、修正領域
101の透過率は石英基板1の透過率より小さくなる
(図14)。このため、図15に示すように、転写イメ
ージ像では修正領域101の痕跡が観察され、これに隣
接するクロムパターン11の転写イメージでの線幅寸法
値が、所望する線幅寸法値より大きくなる(図15
(b))。
【0006】又、上述した欠陥修正跡に生じる転写時の
寸法変動を低減させる例を第2の従来例として、以下に
図面を参照して説明する。この第2の従来例は、特開平
8−106155号公報で示されている白欠陥の修正法
である欠陥修正法を、黒欠陥修正に適用した場合につい
て説明している。
【0007】第2の従来例は、図16の工程断面図に示
すように、集束イオンビーム修正装置(図示しない)を
用いて集束イオンビーム(Gaイオン等)を、修正領域
101に照射し、黒欠陥12とクロムパターン11の一
部を石英基板1上から除去する。修正領域101は、図
17に示すように、黒欠陥12を含み、かつ、黒欠陥1
2に隣接するクロムパターン11の一部も含む領域に配
置する。図18に示すように、修正領域101の透過率
は、クロムパターン11より高く、かつ、石英基板1よ
り低くなる。
【0008】また、この第2の従来例では、修正領域1
01に含まれる石英基板1上の黒欠陥12と隣接するク
ロムパターン11の一部は、Gaイオン等の集束イオン
ビームが照射されることにより除去され、この部分には
石英基板1が露出する。(図16)。このとき、修正領
域101に隣接するクロムパターン11の線幅は細くな
る。さらに、修正領域101は黒欠陥12およびクロム
パターン11が除去されて石英基板1が露出し、修正領
域101の透過率は高くなるが、照射した集束イオンビ
ームの一部が修正領域101の石英基板1の表面付近に
残存するため(図16(b))、修正領域101の透過
率は石英基板1の透過率より低くなる(図18
(b))。
【0009】この第2の従来例では、修正領域101の
透過率が石英基板1より低くなるが、修正領域101に
隣接するクロムパターン11の線幅が細くなるため(図
18)、転写イメージ像のクロムパターン11の線幅寸
法値が所望の寸法値と同程度になる。
【0010】これは、修正領域101が石英基板1より
低い透過率になることは転写イメージ像でのクロムパタ
ーン11の線幅寸法値を大きくする作用を持つが、一
方、修正領域101に隣接するクロムパターン11の線
幅を細くすることが転写イメージ像でのクロムパターン
11の線幅寸法値を小さくする作用を有するからであ
る。
【0011】従って、この第2の従来例では、隣接する
クロムパターン11にも修正領域101を配置すること
により、クロムパターン11の線幅を細くし、転写イメ
ージ像でのクロムパターン11の線幅寸法値を所望の寸
法値と同程度にすることが可能になっている。
【0012】なお、具体的な例としては、修正領域10
1の露光光(波長248nm)での透過率が80%程度
である(石英基板1の透過率を100%とした場合)集
束イオンビームによる黒欠陥修正において、マスク上の
寸法で0.5μm平方程度の黒欠陥12を修正したクロ
ムパターン11(線幅寸法1.25μm)の転写イメー
ジでの線幅寸法(露光波長は248nm、NA=0.5
5、σ値=0.80、1/5の縮小投影露光)は、先の
第1の従来例では0.28μmと、所望の寸法値(0.
25μm)より0.03μm程度大きく転写されたのに
対して、上述した第2の従来例では、隣接するクロムパ
ターン11の内側に0.1μm程度の修正領域101を
設定したところ、転写された線幅寸法は0.26μmと
所望の寸法値との差が0.01μm程度であり、転写時
の欠陥修正跡による寸法変動が低減されていた。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】集束イオンビームを用
いた黒欠陥欠陥修正方法では、上述した第1の従来例
は、欠陥修正跡が転写されて寸法変動を起こす問題があ
る。又、この改善方法としての第2の従来例においても
上述したように寸法変動の低減に効果はみられるが、し
かしながら、以下に示す問題点がある。
【0014】まず、第1の問題点は、集束イオンビーム
の照射位置が修正領域101に対して位置ずれした場合
に、上述した転写時の欠陥修正跡の寸法変動が低減され
ない点である。
【0015】その理由は、図20に示すように、第2の
従来例において、修正部分101は、透過率の低いクロ
ムパターン11部分と透過率の高い石英基板1部分に接
しているため(図17)、修正領域101の位置ずれに
より透過率が変化する部分が起きる、という構成的な問
題点を有しているためである。
【0016】例えば図20(b)に示すように、修正領
域101の位置がA’方向にずれた場合には、透過率の
低いクロムパターン11部分が減少し、透過率の高い石
英基板1部分が増加する。このとき、これらの部分の透
過率の変化は転写イメージ像でのクロムパターン11の
線幅寸法値を小さくする作用を持つため、結果として線
幅寸法値は所望値より小さくなってしまう(図20
(c))。
【0017】また、第2の問題点は、転写イメージ像で
のクロムパターン11の線幅寸法値が所望値より小さく
なった場合に、これを軽減する手段を有していないこと
である。
【0018】その理由は、上述した修正部分101をク
ロムパターン11の内側に設定する手段は、転写イメー
ジ像でのクロムパターン11の線幅寸法値を小さくする
作用しか有していないために、線幅寸法値を大きくする
ことができないからである。
【0019】[発明の目的]本発明の目的は、上述した
集束イオンビームの照射による黒欠陥修正において、転
写時の欠陥修正跡の寸法変動をさらに低減する、黒欠陥
修正の修正方法を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手投】本発明の黒欠陥の修正方
法は、まず、図1に示すように工程手順において、黒欠
陥修正工程と、転写イメージ観察工程と、透過率調整工
程とを有している。
【0021】黒欠陥修正工程は、集束イオンビームを修
正領域101に照射し、黒欠陥12およびクロムパター
ン11の一部を石英基板1上から除去する(図2(a)
〜(b))。転写イメージ観察工程は、クロムパターン
11および修正領域101付近の転写イメージを観察
し、修正領域101に隣接するクロムパターン11の転
写イメージでの線幅寸法を得る手段を有している。透過
率調整工程は、Gaイオン注入領域102に集束イオン
ビームを照射する(図2(c))。
【0022】修正領域101は黒欠陥12を含み、か
つ、黒欠陥12に隣接するクロムパターン11の一部を
含む領域であり、Gaイオン注入領域102の設定位置
は、図2(b’)に示すように修正領域101の内部の
領域に配置してある。
【0023】また、透過率調整工程において、クロムパ
ターン11より透過率の高い追加修正領域103を作成
することも特徴点である。具体的には、透過率調整工程
において、集束イオンビームを追加修正領域103に照
射し、クロムパターン11の一部を石英基板1上から除
去する段階(図7参照)を有し、追加修正領域103は
修正領域101に隣接するクロムパターン11の内部に
配置する段階(図8参照)を有している。
【0024】また、透過率調整工程において、Gaイオ
ン注入領域102に集束イオンビームを照射する手段
と、クロムパターン11より透過率の高い追加修正領域
103を作成する手段とを選択して欠陥修正を行うこと
(図11)も特徴点である。
【0025】
【発明の実施の形態】次に、本発明の第1の実施形態に
ついて図面を参照して説明する。
【0026】[構成の説明]図1に示したように、本発
明の黒欠陥修正方法での工程手順は、黒欠陥修正工程
と、転写イメージ観察工程と、透過率調整工程とを有し
ている。
【0027】各工程は以下の構成になっている。
【0028】まず、黒欠陥修正工程で、集束イオンビー
ム修正装置(図示せず)を用いて、集束イオンビーム
(Gaイオン等)を修正領域101に照射し、黒欠陥1
2およびクロムパターン11の一部を石英基板1上から
除去する。(図2(a)〜(c)) つぎに、転写イメージ観察工程で、クロムパターン11
および修正領域101の付近の転写イメージを観察し
(図5(b))、修正領域101に隣接するクロムパタ
ーン11の転写イメージでの線幅寸法を得る。
【0029】つぎに、透過率調整工程で、集束イオンビ
ーム修正装置(図示しない)を用い、Gaイオン注入領
域102に集束イオンビーム(Gaイオン等)を照射す
る。(図2(c)) 各部分の配置位置は、図3に示すような以下の構成にな
っている。すなわち、修正領域101は、黒欠陥12を
含む領域に配置し、かつ、黒欠陥12に隣接するクロム
パターン11の一部も含む。また、Gaイオン注入領域
102は、修正領域101の内部に配置する。
【0030】さらに、各部分の透過率は、図4に示すよ
うに、各工程で以下のように変化する。修正領域101
は、黒欠陥修正工程において、クロムパターン11より
透過率が高く、かつ、石英基板1より透過率が低くな
る。(図4(b))また、Gaイオン注入領域102
は、透過率調整工程において、クロムパターン11より
透過率が高く、かつ、修正領域101より透過率が低く
なる。(図4(c))さらに、黒欠陥12(および修正
領域101)に隣接するクロムパターン11の転写イメ
ージでの線幅寸法値は、図5に示すように、各工程で以
下のように変化する。
【0031】この線幅寸法値は、黒欠陥修正工程前では
所望する線幅寸法値より大きく(図5(a))、黒欠陥
修正工程後では所望する線幅寸法値より小さく(図5
(b))、透過率調整工程後では、黒欠陥修正工程後よ
り大きく、所望する線幅寸法値にほぼ等しい。(図5
(c)) [動作の説明]次に、本発明の第1の実施形態の動作に
ついて、図面を参照して説明する。まず、黒欠陥修正工
程では、修正領域101(図3)にGaイオン等の集束
イオンビームが照射されることにより、これに含まれる
黒欠陥12(図3)は、石英基板1上から完全に除去さ
れて石英基板1が露出する(図2(a)〜(b))。修
正領域101は、黒欠陥12に隣接するクロムパターン
11の一部も含んでいるため(図3)、この部分のクロ
ムパターン11は石英基板1上から除去され、石英基板
1が露出する(図2(b)(c))。この工程により、
修正領域101に隣接するクロムパターン11の線幅は
細くなる。(図2(b’)、図3) 修正領域101の透過率は、黒欠陥12およびクロムパ
ターン11が除去され、石英基板1が露出するために高
くなるが、照射した集束イオンビームの一部が修正領域
101の石英基板1の表面付近に残存するため(図2
(b))、修正領域101の透過率は石英基板1の透過
率よりは低くなる(図4(b))。
【0032】転写イメージ観察工程では、クロムパター
ン11および修正領域101の付近の転写イメージを観
察することにより、修正領域101に隣接するクロムパ
ターン11の転写イメージでの線幅寸法を得る(図5
(b))。この転写イメージの観察には、このマスクを
縮小投影露光装置により半導体基板上のレジスト膜に実
際に転写しレジスト寸法を観察することも可能である
が、より簡便な方法としては、半導体基板への転写条件
(縮小投影露光装置のNA、σ、露光波長等)に対応し
た転写イメージを得ることができる顕微鏡(図示しな
い)を使用する。
【0033】透過率調整工程では、Gaイオン注入領域
102の透過率が修正領域101より低くなる(図4
(c))。これは、黒欠陥修正工程により石英基板1が
露出した修正領域101中にあるGaイオン注入領域1
02に、照射された集束イオンビーム(Gaイオン等)
が残存するためである(図2(c))。
【0034】つぎに、各工程での各部分の透過率の変化
と転写イメージ像でのクロムパターン11の線幅寸法値
の変化との関係について説明する。
【0035】まず、黒欠陥12があるとき、すなわち黒
欠陥修正工程前では、黒欠陥12部分の透過率が低いた
め(図4(a))、黒欠陥12が転写されて転写イメー
ジ像でのクロムパターン11の線幅寸法値は線幅寸法値
より大きくなる(図5(a))。
【0036】つぎに、黒欠陥修正工程により、修正領域
101の透過率がクロムパターン11より高くかつ石英
基板1より低くなる(図4(b))が、修正領域101
に隣接するクロムパターン11の線幅が細くなる(図
3)ため、転写イメージ像のクロムパターン11の線幅
寸法値は所望の寸法値より小さくなる(図5(b))。
修正領域101の透過率が石英基板1より低くなること
は、転写イメージ像でのクロムパターン11の線幅寸法
値を大きくする作用を持つが、修正領域101に隣接す
るクロムパターン11の線幅を細くすることは、転写イ
メージ像でのクロムパターン11の線幅寸法値を小さく
する作用を持っている。このため、修正領域101を図
3中でのA’方向に大きく設定して、隣接するクロムパ
ターン11の線幅を過剰に細くして、転写イメージ像で
のクロムパターン11の線幅寸法値を所望の寸法値より
小さくすることが可能になる。
【0037】つぎに、透過率調整工程により、Gaイオ
ン注入領域102の透過率が修正領域101より低くな
り(図4(c))、これが転写イメージ像のクロムパタ
ーン11の線幅寸法値を大きくする(図5(c))作用
をもつ。
【0038】例えば、Gaイオン注入領域102の大き
さを図3で示したA方向に大きく設定することにより、
修正領域101より透過率が低いGaイオン注入領域1
02が相対的に増加し、転写イメージ像でのクロムパタ
ーン11の線幅寸法値を大きくするためである。なお、
Gaイオン注入領域102をこれより小さく設定した場
合には、逆に、転写イメージ像でのクロムパターン11
の線幅寸法値が小さくなる。このため、この透過率調整
工程では、Gaイオン注入領域102の大きさ(図3で
示したA−A’方向の長さ)を変えることにより、転写
イメージ像でのクロムパターン11の線幅寸法値を変え
ることも可能になっている。
【0039】従って、黒欠陥修正工程において、修正領
域101を過剰に大きく設定して、転写イメージ像での
クロムパターン11の線幅寸法値を、所望する寸法値よ
り小さくし、転写イメージ観察工程で得られた転写イメ
ージ像でのクロムパターン11の線幅寸法値により、透
過率調整工程のGaイオン注入領域102の大きさを変
えることにより、転写イメージ像でのクロムパターン1
1の線幅寸法値を所望の寸法値にすることが可能とな
る。
【0040】また、本発明の透過率調整工程では、集束
イオンビーム(Gaイオン等)の照射位置の変化により
透過率が変化する部分が相殺されるため、これによる転
写イメージ像でのクロムパターン11の線幅寸法値の変
化量が小さい。すなわち、本発明では、Gaイオン注入
領域102は修正部分101の中に配置されるため(図
3)、図6(b)に示したように、A’方向に位置がず
れた場合でも、透過率が一様な修正部分101の中でG
aイオン注入領域102がA−A’方向で移動するだけ
であるため、転写イメージ像でのクロムパターン11の
線幅寸法値の変化が生じにくい。
【0041】なお、修正部分101およびGaイオン注
入領域102の設定例としては、半導体基板への転写条
件を、露光波長248nm、NA=0.55、σ値=
0.80、1/5の縮小投影露光とし、所望の線幅寸法
値がマスク上で1.25μm、クロムパターン11の線
幅寸法値が1.25μm、黒欠陥12はマスク上の寸法
で0.5μm平方程度であり、露光光での透過率が修正
領域101は80%程度で、Gaイオン注入領域102
は60%程度(石英基板1の透過率を100%とした場
合)である集束イオンビームを使用し、かつ、使用する
集束イオンビーム装置での集束イオンビームの照射位置
ずれが0.05〜0.07μm(マスク上の寸法値)程
度ある場合において、修正領域101は0.2μm程度
クロムパターン11の内側に設定し、Gaイオン注入領
域102は0.1μm程度修正領域101の内側に設定
する。
【0042】上述した本発明の第1の実施形態は、透過
率調整工程において、修正領域101より透過率の低い
Gaイオン注入領域102を作成することにより、転写
イメージ像でのクロムパターン11の線幅寸法値を所望
の寸法値とする方法について示した。
【0043】[実施形態2]次に、本発明の第2の実施
形態として、透過率調整工程において、クロムパターン
11より透過率の高い追加修正領域103を作成するこ
とにより、転写イメージ像でのクロムパターン11の線
幅寸法値を所望の寸法値とする方法について、図面を参
照して説明する。
【0044】本第2の実施形態における透過率調整工程
では、集束イオンビーム修正装置(図示せず)を用いて
集束イオンビーム(Gaイオン等)を追加修正領域10
3に照射し、クロムパターン11の一部を石英基板1上
から除去する。(図7(a)〜(c))追加修正領域1
03の位置関係は、図8に示すように、修正領域101
に隣接するクロムパターン11の内部にある。
【0045】また、各部分の透過率は、図9に示すよう
に、以下のように変化する。ここで、追加修正領域10
3の透過率は、透過率調整工程において、クロムパター
ン11より透過率が高くなる。
【0046】透過率調整工程後の追加修正領域103
(および修正領域101)に隣接するクロムパターン1
1の転写イメージでの線幅寸法値は、図10に示すよう
に、透過率調整工程前の値より小さくなり、所望の寸法
値程度となる。
【0047】本第2の実施形態における透過率調整工程
では、追加修正領域103にGaイオン等の集束イオン
ビームが照射されることにより、追加修正領域103内
の石英基板1上のクロムパターン11が石英基板1上か
ら完全に除去され、追加修正領域103内には石英基板
1が露出する(図7)。また、これにより、この工程で
追加修正領域103(および修正領域101)に隣接す
るクロムパターン11の線幅は細くなる。(図7、図
8)追加修正領域103は、クロムパターン11が除去
されて石英基板1が露出するために透過率が高くなる
が、照射した集束イオンビームの一部が追加修正領域1
03の石英基板1の表面付近に残存するため(図7
(c))、追加修正領域103の透過率は石英基板1の
透過率よりは低い(図9(b))。
【0048】さらに、本第2の実施形態での透過率調整
工程においても、作成する追加修正領域103の大きさ
(図8中でのA−A’方向に大きく)を変えることによ
り、転写イメージ像でのクロムパターン11の線幅寸法
値を変えることができる。
【0049】すなわち、追加修正領域103の大きさを
A’方向(図8)に大きく設定することにより、クロム
パターン11より透過率が高い追加修正領域103を相
対的に増加させて、転写イメージ像でのクロムパターン
11の線幅寸法値を大きくすることができる。逆に、
A’方向(図8)に小さく設定した場合には、クロムパ
ターン11より透過率が低い追加修正領域103を相対
的に増加させて、転写イメージ像でのクロムパターン1
1の線幅寸法値は小さくなる。
【0050】なお、本第2の実施形態の透過率調整工程
では、追加修正領域103を作成するため、この工程の
前よりクロムパターン11より透過率が高い部分が相対
的に増加するため、転写イメージ像でのクロムパターン
11の線幅寸法値は透過率調整工程前より小さくなる。
【0051】[実施形態3]本発明では、上述した2つ
の実施形態の透過率調整工程を組合せることにより、転
写イメージ像でのクロムパターン11の線幅寸法を、更
に精度良く所望の寸法値にすることが可能である。以下
にこの方法を本発明の第3の実施形態として、図面を参
照して説明する。
【0052】まず、工程手順を、図11に示す。本第3
の実施形態の黒欠陥の修正方法は、修正工程と、転写イ
メージ観察工程と、透過率調整工程とを有している。透
過率調整工程は、上述した2つの方法を有している。こ
の内1つは、修正領域101より透過率の低いGaイオ
ン注入領域102を作成する方法であり、もう1つは、
クロムパターン11より透過率の高い追加修正領域10
3を作成する方法である。
【0053】これらの工程手順では、修正工程から転写
イメージ観察工程までは上述した第1の実施形態と同様
であり、転写イメージ観察工程で観察された転写イメー
ジでのクロムパターン11の線幅寸法が所望の寸法値よ
り大きいか小さいかにより、透過率調整工程での2つの
方法の1つを選択する(図11)。さらに、転写イメー
ジ観察工程と透過率調整工程とを、転写イメージでのク
ロムパターン11の線幅寸法と所望の寸法値との差が許
容値以下になるまで、これらを繰り返し行う(図1
1)。
【0054】ここで、転写イメージ観察工程で観察され
た転写イメージでのクロムパターン11の線幅寸法が所
望の寸法値より小さい場合には、第1の実施形態で示し
た、修正領域101より透過率の低いGaイオン注入領
域102を作成する方法を行い、転写イメージでのクロ
ムパターン11の線幅寸法を大きくする。
【0055】また、転写イメージでのクロムパターン1
1の線幅寸法が所望の寸法値より大きい場合には、第2
の実施形態で示した、クロムパターン11より透過率の
高い追加修正領域103を作成する方法を行い、転写イ
メージでのクロムパターン11の線幅寸法を小さくす
る。
【0056】従って、先の実施形態と同様に本第3の実
施形態においても、集束イオンビーム照射装置を使用し
た集束イオンビーム(Gaイオン等)を用い、Gaイオ
ン注入領域102は修正領域101の内側に設定し(図
3)、追加修正領域103は修正領域101に隣接する
クロムパターン11の内側に設定する(図8)ことが可
能であるため、本第3の実施形態の透過率調整工程で
は、集束イオンビーム照射の位置設定を変えることによ
り、これらの2つの方法の選択が可能になっている。
【0057】
【発明の効果】本発明の効果は、集束イオンビームを用
いた黒欠陥修正において、欠陥修正跡の転写による転写
イメージでの寸法変動を低減させたことである。これに
より、これを使用した半導体装置のパターン形成工程に
おいての寸法変動を低減できる。その理由は、修正工程
と転写イメージ観察工程と透過率調整工程とを有し、と
くに、透過率調整工程では、黒欠陥の修正を行った修正
領域の内部にGaイオン注入領域を設定し、この部分に
集束イオンビームを照射し、この透過率をさらに低くし
て、クロムパターンの転写イメージでの線幅寸法値を増
加させて所望の寸法値にする段階を設けたからである。
【0058】第2の理由は、透過率調整工程では、クロ
ムパターン内部に追加修正領域を設定し、この部分に集
束イオンビームを照射し、この透過率を高くして、クロ
ムパターンの転写イメージでの線幅寸法値を減少させて
所望の寸法値にする段階を設けたからである。
【0059】第3の理由は、転写イメージ観察工程でク
ロムパターンの転写イメージでの線幅寸法値が所望寸法
値より大きいか小さいかにより透過率調整工程での手段
を選択し、これが小さい場合にはGaイオン注入領域を
設定し、寸法値が大きい場合は追加修正領域を設定し、
この部分に集束イオンビームを照射して、クロムパター
ンの転写イメージでの線幅寸法値を所望の寸法値にする
段階を設けたからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態での工程手順を示す図
である。
【図2】本発明の第1の実施形態での工程図である。
【図3】本発明の第1の実施形態での位置関係を示す図
である。
【図4】本発明の第1の実施形態での透過率分布を説明
する図である。
【図5】本発明の第1の実施形態での転写イメージを説
明する図である。
【図6】本発明の第1の実施形態での位置ずれの影響を
説明する図である。
【図7】本発明の第2の実施形態での工程図である。
【図8】本発明の第2の実施形態での位置関係を示す図
である。
【図9】本発明の第2の実施形態での透過率分布を説明
する図である。
【図10】本発明の第2の実施形態での転写イメージを
説明する図である。
【図11】本発明の第3の実施形態での工程手順を示す
図である。
【図12】第1の従来例での工程図である。
【図13】第1の従来例での位置関係を示す図である。
【図14】第1の従来例での透過率分布を説明する図で
ある。
【図15】第1の従来例での転写イメージを説明する図
である。
【図16】第2の従来例での工程図である。
【図17】第2の従来例での位置関係を示す図である。
【図18】第2の従来例での透過率分布を説明する図で
ある。
【図19】第2の従来例での転写イメージを説明する図
である。
【図20】第2の従来例での位置ずれの影響を説明する
図である。
【符号の説明】
1 石英基板 2 クロム膜 11 クロムパターン 12 黒欠陥 21 残留したGaイオン 22 注入したGaイオン 101 修正領域 102 Gaイオン注入領域 103 追加修正領域

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体装置のパターン形成に使用するマ
    スクに発生する黒欠陥を集束イオンビームにより除去し
    て修正するマスクの修正方法において、 修正工程と転写イメージ観察工程と透過率調整工程とを
    有し、 前記黒欠陥と該黒欠陥に隣接するクロムパターンの一部
    を含む領域に修正領域を配置し、 前記修正領域の内側の領域にGaイオン注入領域を配置
    し、 前記修正工程では、集束イオンビームを前記修正領域に
    照射して黒欠陥と該修正領域内のクロムパターンの除去
    を行い、 前記転写イメージ観察工程では、転写イメージ像の観察
    を行い、前記修正領域に隣接するクロムパターンの転写
    イメージでの線幅寸法を得て、 前記透過率調整工程では、集束イオンビームの照射をG
    aイオン注入領域に行うことを特徴とするマスクの修正
    方法。
  2. 【請求項2】 前記修正領域に隣接するクロムパターン
    の内部に配置した追加修正領域に集束イオンビームを照
    射し、該追加修正領域内のクロムパターンの除去を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載したマスクの修正方
    法。
  3. 【請求項3】 半導体装置のパターン形成に使用するマ
    スクに発生した黒欠陥を集束イオンビームにより除去し
    て修正するマスクの修正方法において、 修正工程と転写イメージ観察工程と透過率調整工程とを
    有し、 黒欠陥と該黒欠陥に隣接するクロムパターンの一部を含
    む領域に修正領域を配置し、 前記修正領域の内側の領域にGaイオン注入領域を配置
    し、 追加修正領域を前記修正領域に隣接するクロムパターン
    の内部に配置し、 前記修正工程では、集束イオンビームを該修正領域に照
    射して黒欠陥と修正領域内のクロムパターンの除去を行
    い、 前記転写イメージ観察工程では、転写イメージ像の観察
    を行い、前記修正領域に隣接するクロムパターンの転写
    イメージでの線幅寸法を得て、 前記線幅寸法が、所望の寸法より小さい場合は前記Ga
    イオン注入領域を選択し、 所望の線幅より大きい場合は追加修正領域を選択し、 前記透過率調整工程では、集束イオンビームの照射を前
    記選択した領域に行うことを特徴とするマスクの修正方
    法。
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