JPH10253919A - 頭部装着型表示装置 - Google Patents
頭部装着型表示装置Info
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- JPH10253919A JPH10253919A JP7892897A JP7892897A JPH10253919A JP H10253919 A JPH10253919 A JP H10253919A JP 7892897 A JP7892897 A JP 7892897A JP 7892897 A JP7892897 A JP 7892897A JP H10253919 A JPH10253919 A JP H10253919A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 鮮明な作業視界を確保し、かつ鮮明な拡大虚
像を表示する頭部装着型表示装置で確保した作業視界の
変更を回避した表示位置調整の確立。 【解決手段】 虚像の表示位置を決定する凹面鏡8の位
置は、表示部1を回転する事により左右に動かす事がで
き、使用者は本装置を頭部に装着して拡大虚像の表示位
置を表示部1の移動で動かす事ができる。この際、眼の
位置の個人差により生じる位置ずれの補正は、調整つま
み12を用いて、表示元である画像表示ユニット10を動か
す事により行う。調整つまみ12を左右に動かすと画像表
示ユニット10を動かして虚像の眼幅方向の調整ができ、
挿入/引出す事で保持カバー11を動かして虚像の上下方
向の調整をする事ができる。光学系は凹面鏡8で拡大し
た虚像を形成するので表示元の変位が増幅され微少量で
大きな調整効果を得る事ができる。画像表示ユニット10
を動かす事で生ずる歪は補正レンズ6で補正する。
像を表示する頭部装着型表示装置で確保した作業視界の
変更を回避した表示位置調整の確立。 【解決手段】 虚像の表示位置を決定する凹面鏡8の位
置は、表示部1を回転する事により左右に動かす事がで
き、使用者は本装置を頭部に装着して拡大虚像の表示位
置を表示部1の移動で動かす事ができる。この際、眼の
位置の個人差により生じる位置ずれの補正は、調整つま
み12を用いて、表示元である画像表示ユニット10を動か
す事により行う。調整つまみ12を左右に動かすと画像表
示ユニット10を動かして虚像の眼幅方向の調整ができ、
挿入/引出す事で保持カバー11を動かして虚像の上下方
向の調整をする事ができる。光学系は凹面鏡8で拡大し
た虚像を形成するので表示元の変位が増幅され微少量で
大きな調整効果を得る事ができる。画像表示ユニット10
を動かす事で生ずる歪は補正レンズ6で補正する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は頭部装着型表示装置
に関し、特に表示元として利用する液晶利用の表示デバ
イスに表示した画像の拡大虚像を、使用者が頭部に装着
して認識することを可能とする頭部装着型表示装置に属
する。
に関し、特に表示元として利用する液晶利用の表示デバ
イスに表示した画像の拡大虚像を、使用者が頭部に装着
して認識することを可能とする頭部装着型表示装置に属
する。
【0002】
【従来の技術】表示デバイス等の表示元に表示した画像
の拡大虚像を認識する頭部装着型表示装置(Head Mounte
d Display もしくは Helmet Mounted Display,以後HM
Dと略称する)は、画像やデータディスプレイの携帯性
を高めるものとして多用されつつある。例えば、特開平
8−194187号公報には、眼幅調整及び光学系の上
下の傾きを光学系全体を動かして調整することが可能で
あり、表示元とする表示デバイスで形成した画像をレン
ズで虚像拡大して使用者に視認させるHMDとして、片
眼用及び両眼用のそれぞれについて、画像表示デバイス
の映像のみを表示するもの、及び映像と実視界とを重畳
して見えるようにした、いわゆるシースルー型のものな
どが紹介されている。
の拡大虚像を認識する頭部装着型表示装置(Head Mounte
d Display もしくは Helmet Mounted Display,以後HM
Dと略称する)は、画像やデータディスプレイの携帯性
を高めるものとして多用されつつある。例えば、特開平
8−194187号公報には、眼幅調整及び光学系の上
下の傾きを光学系全体を動かして調整することが可能で
あり、表示元とする表示デバイスで形成した画像をレン
ズで虚像拡大して使用者に視認させるHMDとして、片
眼用及び両眼用のそれぞれについて、画像表示デバイス
の映像のみを表示するもの、及び映像と実視界とを重畳
して見えるようにした、いわゆるシースルー型のものな
どが紹介されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のHMD
には、次のような問題点がある。即ち、従来のHMD
は、眼幅調整等の表示位置調整を光学系全体を動かして
調整する方法がとられているが、このような調整方法は
使用者の鮮明な作業視界を確保しつつ、一方鮮明な拡大
虚像により情報表示することを目的とするHMDには適
用できないということである。このように、使用者の鮮
明な作業視界の確保と、鮮明な拡大虚像の形成の両立が
要求される場合は、例えば自動車その他の工業製品の組
立作業に携わる使用者に、作業上必要な指令を拡大虚像
で提供するような場合などでしばしば生起する。これ
は、従来、HMDにおいての情報表示位置は固定である
ため、外部視界を得るためにはハーフミラーを使った、
いわゆるシースルータイプで構成しているが、外部視界
と表示画面を同程度に見えるようにすると両方とも鮮明
度が落ちてしまうため、どちらかを犠牲にしなければな
らないという背景に起因して生起する。
には、次のような問題点がある。即ち、従来のHMD
は、眼幅調整等の表示位置調整を光学系全体を動かして
調整する方法がとられているが、このような調整方法は
使用者の鮮明な作業視界を確保しつつ、一方鮮明な拡大
虚像により情報表示することを目的とするHMDには適
用できないということである。このように、使用者の鮮
明な作業視界の確保と、鮮明な拡大虚像の形成の両立が
要求される場合は、例えば自動車その他の工業製品の組
立作業に携わる使用者に、作業上必要な指令を拡大虚像
で提供するような場合などでしばしば生起する。これ
は、従来、HMDにおいての情報表示位置は固定である
ため、外部視界を得るためにはハーフミラーを使った、
いわゆるシースルータイプで構成しているが、外部視界
と表示画面を同程度に見えるようにすると両方とも鮮明
度が落ちてしまうため、どちらかを犠牲にしなければな
らないという背景に起因して生起する。
【0004】このように、従来のHMDにおいては、使
用者の視野の中における拡大虚像を形成する位置を決定
した後は、その位置を固定にする必要があるが、使用者
の眼の位置の個人差から生じる位置ずれを調整するため
に光学系全体を動かすと、拡大虚像の形成位置が使用者
の意図しない場所に動いてしまい、確保した作業視界も
変更することになってしまい、上述した鮮明度の両立確
保が不可能となってしまう。
用者の視野の中における拡大虚像を形成する位置を決定
した後は、その位置を固定にする必要があるが、使用者
の眼の位置の個人差から生じる位置ずれを調整するため
に光学系全体を動かすと、拡大虚像の形成位置が使用者
の意図しない場所に動いてしまい、確保した作業視界も
変更することになってしまい、上述した鮮明度の両立確
保が不可能となってしまう。
【0005】本発明の目的は上述した問題点を解決し、
拡大虚像の形成位置を移動する事無く、使用者の眼の位
置の個人差に基づく虚像の表示位置ずれを補正し得て、
使用者の鮮明な作業視界の確保と、鮮明な拡大虚像の確
保とを両立せしめるHMDを提供することにある。
拡大虚像の形成位置を移動する事無く、使用者の眼の位
置の個人差に基づく虚像の表示位置ずれを補正し得て、
使用者の鮮明な作業視界の確保と、鮮明な拡大虚像の確
保とを両立せしめるHMDを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した目的
を達成するために次の手段構成を有する。即ち、頭部装
着型表示装置に関する本発明の第1の構成は、使用者の
鮮明な作業視界を確保した上で鮮明な拡大虚像による情
報表示を行うことを特徴とする頭部装着型表示装置であ
って、下記に示す(イ)ないし(ハ)の各構成を備え
る。 (イ)指定された作業を遂行するために必要な視線前方
の鮮明な作業視界とは重複しない所定の画面表示位置
に、あらかじめ設定した作業情報を拡大虚像として表示
する拡大虚像表示手段 (ロ)前記拡大虚像の表示元の位置を、前記使用者の眼
幅方向と、眼幅方向並びに光路に対する垂直方向とに移
動することを可能とする表示元位置調整手段 (ハ)前記表示元位置調整手段で生ずる前記拡大虚像の
歪を光学的に吸収し、前記表示元位置調整手段とともに
前記拡大虚像表示手段を移動することなく前記使用者の
眼の位置の個人差による前記拡大虚像の表示ずれを補正
することを可能とする光学的補正手段
を達成するために次の手段構成を有する。即ち、頭部装
着型表示装置に関する本発明の第1の構成は、使用者の
鮮明な作業視界を確保した上で鮮明な拡大虚像による情
報表示を行うことを特徴とする頭部装着型表示装置であ
って、下記に示す(イ)ないし(ハ)の各構成を備え
る。 (イ)指定された作業を遂行するために必要な視線前方
の鮮明な作業視界とは重複しない所定の画面表示位置
に、あらかじめ設定した作業情報を拡大虚像として表示
する拡大虚像表示手段 (ロ)前記拡大虚像の表示元の位置を、前記使用者の眼
幅方向と、眼幅方向並びに光路に対する垂直方向とに移
動することを可能とする表示元位置調整手段 (ハ)前記表示元位置調整手段で生ずる前記拡大虚像の
歪を光学的に吸収し、前記表示元位置調整手段とともに
前記拡大虚像表示手段を移動することなく前記使用者の
眼の位置の個人差による前記拡大虚像の表示ずれを補正
することを可能とする光学的補正手段
【0007】本発明の第2の構成は、前記第1の構成に
おいて、前記拡大虚像表示手段によって表示される前記
拡大虚像の所定の画面表示位置が、視線正面の下方かつ
視線の右方もしくは左方の外側における所定の位置とし
て設定した構成を有するものである。
おいて、前記拡大虚像表示手段によって表示される前記
拡大虚像の所定の画面表示位置が、視線正面の下方かつ
視線の右方もしくは左方の外側における所定の位置とし
て設定した構成を有するものである。
【0008】本発明の第3の構成は、前記第1または第
2の構成において、前記表示元が、液晶を平面配列した
液晶パネルとした構成を有するものである。
2の構成において、前記表示元が、液晶を平面配列した
液晶パネルとした構成を有するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】使用者の鮮明な作業視界を確保
し、かつ鮮明な拡大虚像により情報表示することを目的
とするHMDにおいては、表示元から拡大虚像に至る光
学系全体を動かして表示位置を調整すると、確保した作
業視界も変更することになってしまい、多くの場合鮮明
な作業環境を失ってしまうこととなるので、このような
調整方法は適用できない。
し、かつ鮮明な拡大虚像により情報表示することを目的
とするHMDにおいては、表示元から拡大虚像に至る光
学系全体を動かして表示位置を調整すると、確保した作
業視界も変更することになってしまい、多くの場合鮮明
な作業環境を失ってしまうこととなるので、このような
調整方法は適用できない。
【0010】本発明にあっては、図1に示す如く、虚像
の表示位置を決定する凹面鏡8の位置は、表示部1を装
着フレーム取付部21に配設した軸2を中心として回転
することにより左右に動かすことができ、したがって使
用者はHMDを装着する際、拡大虚像の表示位置を表示
部1を動かすことで移動することができる。この際、眼
の位置の個人差により生じる位置ずれの補正は、調整つ
まみ12を用いて表示元である画像表示ユニット10を
動かすことにより行う。調整つまみ12を左右に動かす
と、画像表示ユニット10を動かして虚像の眼幅方向の
調整ができ、挿入/引出すことでは保持カバー11を動
かして虚像の上下方向の調整を行うことができる。表示
部1の光学系は、最終段の凹面鏡8で拡大虚像を形成し
ているので、表示元の変位が増幅されるため微少量で大
きな調整効果を得ることができる。また、画像表示ユニ
ット10を動かすことによって生じる歪みは補正レンズ
6によって補正される。
の表示位置を決定する凹面鏡8の位置は、表示部1を装
着フレーム取付部21に配設した軸2を中心として回転
することにより左右に動かすことができ、したがって使
用者はHMDを装着する際、拡大虚像の表示位置を表示
部1を動かすことで移動することができる。この際、眼
の位置の個人差により生じる位置ずれの補正は、調整つ
まみ12を用いて表示元である画像表示ユニット10を
動かすことにより行う。調整つまみ12を左右に動かす
と、画像表示ユニット10を動かして虚像の眼幅方向の
調整ができ、挿入/引出すことでは保持カバー11を動
かして虚像の上下方向の調整を行うことができる。表示
部1の光学系は、最終段の凹面鏡8で拡大虚像を形成し
ているので、表示元の変位が増幅されるため微少量で大
きな調整効果を得ることができる。また、画像表示ユニ
ット10を動かすことによって生じる歪みは補正レンズ
6によって補正される。
【0011】
【実施例】次に、本発明について図面を参照して説明す
る。図1は、本発明の一実施例の構成を示す断面図、図
2は、本発明の一実施例の構成を示す正面図、また図3
は、本発明の一実施例の平面図である。図1,2及び3
に示す実施例の構成は、画像の表示元を内包する表示部
1と、表示部1を使用者の頭部に装着する装着フレーム
3と、表示部1に結合して拡大虚像を使用者に提供する
凹面鏡8と、表示部1を回転自在に装着フレームに取り
付ける装着フレーム取付部21と、凹面鏡8を表示部1
に取り付ける支持フレーム13とを主たる構成ブロック
として備える。
る。図1は、本発明の一実施例の構成を示す断面図、図
2は、本発明の一実施例の構成を示す正面図、また図3
は、本発明の一実施例の平面図である。図1,2及び3
に示す実施例の構成は、画像の表示元を内包する表示部
1と、表示部1を使用者の頭部に装着する装着フレーム
3と、表示部1に結合して拡大虚像を使用者に提供する
凹面鏡8と、表示部1を回転自在に装着フレームに取り
付ける装着フレーム取付部21と、凹面鏡8を表示部1
に取り付ける支持フレーム13とを主たる構成ブロック
として備える。
【0012】また、表示部1は、表示元として一体化構
造を有するバックライト4及び液晶パネル5を含む画像
表示ユニット10と、画像表示ユニット10の入力を供
給する表示制御回路17と、画像表示ユニット10を表
示部1の筐体に保持する保持カバー11と、凹面鏡8に
形成される画像の歪を補正する補正レンズ6と、画像を
全反射する平面鏡7とを内設し、さらに画像表示ユニッ
ト10を光路に垂直な面で左右及び上下方向に移動せし
めるための調整つまみ12と、調整つまみ12による画
像表示ユニット10の保持カバー11内での左右移動を
ガイドする上下それぞれ一対のガイドレール101,1
02と、図2に示す如く、表示部1の筐体要素としての
1対の側板14,15に配設し、保持カバー11の端部
に設けたヒンジ111を嵌入して調整つまみ12による
上下移動をガイドする左右1対の断面が略凹字形のガイ
ドレール141とを備えて構成される。尚図1には、眼
9と光路16とを併記して示す。
造を有するバックライト4及び液晶パネル5を含む画像
表示ユニット10と、画像表示ユニット10の入力を供
給する表示制御回路17と、画像表示ユニット10を表
示部1の筐体に保持する保持カバー11と、凹面鏡8に
形成される画像の歪を補正する補正レンズ6と、画像を
全反射する平面鏡7とを内設し、さらに画像表示ユニッ
ト10を光路に垂直な面で左右及び上下方向に移動せし
めるための調整つまみ12と、調整つまみ12による画
像表示ユニット10の保持カバー11内での左右移動を
ガイドする上下それぞれ一対のガイドレール101,1
02と、図2に示す如く、表示部1の筐体要素としての
1対の側板14,15に配設し、保持カバー11の端部
に設けたヒンジ111を嵌入して調整つまみ12による
上下移動をガイドする左右1対の断面が略凹字形のガイ
ドレール141とを備えて構成される。尚図1には、眼
9と光路16とを併記して示す。
【0013】次に、図1,2及び3を参照しつつ、本実
施例の動作について説明する。先ず、図1及び図2を参
照して本発明の主要構成としての表示部の動作を説明す
る。表示部1は、バックライト4及び液晶パネル5で構
成される表示元としての画像表示ユニット10を、保持
カバー11に内包して保持する。画像表示ユニット10
及び保持カバー11にはそれぞれ、光路16に垂直な平
面の左右方向としての眼幅方向に上下それぞれ1対のガ
イドレール101,102が配設されており、画像表示
ユニット10は保持カバー11内を眼幅方向即ち図1の
紙面に垂直方向に摺動することができる。また、画像表
示ユニット10には、図2に示すように、表示部カバー
18及び保持カバー11に眼幅方向即ち図2の左右方向
に開けられた穴を通して調整つまみ12が、ネジ121
で表示部カバー18に緊締可能に取り付けられている。
施例の動作について説明する。先ず、図1及び図2を参
照して本発明の主要構成としての表示部の動作を説明す
る。表示部1は、バックライト4及び液晶パネル5で構
成される表示元としての画像表示ユニット10を、保持
カバー11に内包して保持する。画像表示ユニット10
及び保持カバー11にはそれぞれ、光路16に垂直な平
面の左右方向としての眼幅方向に上下それぞれ1対のガ
イドレール101,102が配設されており、画像表示
ユニット10は保持カバー11内を眼幅方向即ち図1の
紙面に垂直方向に摺動することができる。また、画像表
示ユニット10には、図2に示すように、表示部カバー
18及び保持カバー11に眼幅方向即ち図2の左右方向
に開けられた穴を通して調整つまみ12が、ネジ121
で表示部カバー18に緊締可能に取り付けられている。
【0014】さらに、保持カバー11及び表示部1の側
板14,15には、光路16及び眼幅方向に対して垂直
方向に配設した略凹字形のガイドレール141が左右対
向して配置されており、これにより保持カバー11の両
端部に配設したヒンジ111を嵌入し、このガイドレー
ル141に沿って保持カバー11、従って画像表示ユニ
ット10を上下方向に摺動することができる。表示部1
の光学系には、画像の歪等の光学的補正を行う補正レン
ズ6と、光路変換用の平面鏡7と、図2に示す支持フレ
ーム13によって表示部1の側板14に接続され、入射
された画像の拡大虚像を眼9に対して形成する凹面鏡8
によって構成される。
板14,15には、光路16及び眼幅方向に対して垂直
方向に配設した略凹字形のガイドレール141が左右対
向して配置されており、これにより保持カバー11の両
端部に配設したヒンジ111を嵌入し、このガイドレー
ル141に沿って保持カバー11、従って画像表示ユニ
ット10を上下方向に摺動することができる。表示部1
の光学系には、画像の歪等の光学的補正を行う補正レン
ズ6と、光路変換用の平面鏡7と、図2に示す支持フレ
ーム13によって表示部1の側板14に接続され、入射
された画像の拡大虚像を眼9に対して形成する凹面鏡8
によって構成される。
【0015】図3を参照すると、表示部1は、装着フレ
ーム取付部21に配設した軸2を中心に左右に回転でき
るように装着フレーム取付部21を介して装着フレーム
3に取り付けられ、装着フレーム3により使用者の頭部
Aに装着される。頭部Aには耳aと鼻bとを併記して示
す。外部から画像データcを受ける表示制御回路17に
て処理された画像は液晶パネル5に表示され、まず補正
レンズ6を通る。補正レンズ6では、あらかじめ凹面鏡
8による歪等の光学的補正が行われたのち、平面鏡7で
方向を変え、凹面鏡8に入射する。凹面鏡8は眼9に対
して拡大した虚像を結ぶように反射するため、使用者は
凹面鏡の先に拡大虚像を認識することができる。
ーム取付部21に配設した軸2を中心に左右に回転でき
るように装着フレーム取付部21を介して装着フレーム
3に取り付けられ、装着フレーム3により使用者の頭部
Aに装着される。頭部Aには耳aと鼻bとを併記して示
す。外部から画像データcを受ける表示制御回路17に
て処理された画像は液晶パネル5に表示され、まず補正
レンズ6を通る。補正レンズ6では、あらかじめ凹面鏡
8による歪等の光学的補正が行われたのち、平面鏡7で
方向を変え、凹面鏡8に入射する。凹面鏡8は眼9に対
して拡大した虚像を結ぶように反射するため、使用者は
凹面鏡の先に拡大虚像を認識することができる。
【0016】虚像の表示位置を決定付ける凹面鏡8の位
置は、軸2を回転軸として表示部1を回転することによ
り、左右に動かすことができる。従って、使用者は、本
HMDを頭部Aに装着した際、拡大虚像の表示位置を表
示部1の回転移動で動かすことができる。この回転移動
に伴って生ずる、眼の位置の個人差により生じる拡大虚
像の位置ずれの補正は、調整つまみ12を用いて表示元
である画像表示ユニット10を空間的に移動することに
より行うことができる。即ち、調整つまみ12をネジ1
21を緩めて左右にガイドレール101,102に沿っ
て摺動すると、画像表示ユニット10を摺動せしめて拡
大虚像の眼幅方向の移動調整ができ、また、画像表示ユ
ニット10を調整つまみ12を上下動することによりガ
イドレール141に沿って摺動せしめて挿入/引出すこ
とで保持カバー11を動かして拡大虚像の上下方向の調
整を行うことができる。
置は、軸2を回転軸として表示部1を回転することによ
り、左右に動かすことができる。従って、使用者は、本
HMDを頭部Aに装着した際、拡大虚像の表示位置を表
示部1の回転移動で動かすことができる。この回転移動
に伴って生ずる、眼の位置の個人差により生じる拡大虚
像の位置ずれの補正は、調整つまみ12を用いて表示元
である画像表示ユニット10を空間的に移動することに
より行うことができる。即ち、調整つまみ12をネジ1
21を緩めて左右にガイドレール101,102に沿っ
て摺動すると、画像表示ユニット10を摺動せしめて拡
大虚像の眼幅方向の移動調整ができ、また、画像表示ユ
ニット10を調整つまみ12を上下動することによりガ
イドレール141に沿って摺動せしめて挿入/引出すこ
とで保持カバー11を動かして拡大虚像の上下方向の調
整を行うことができる。
【0017】表示部1の光学系は、最終段の凹面鏡8に
て拡大した虚像を形成しているので、表示元の変位が増
幅されるため微少量で大きな調整効果を得ることができ
る。また、画像表示ユニット10を動かすことによって
生じる歪みは補正レンズ6にて補正される。こうして、
使用者の作業視界と異なる空間に、鮮明な拡大虚像を表
示することができる。
て拡大した虚像を形成しているので、表示元の変位が増
幅されるため微少量で大きな調整効果を得ることができ
る。また、画像表示ユニット10を動かすことによって
生じる歪みは補正レンズ6にて補正される。こうして、
使用者の作業視界と異なる空間に、鮮明な拡大虚像を表
示することができる。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、頭部装着
型装置に対して使用者の作業視界を確保して鮮明な拡大
虚像による情報表示を行うことができ、かつ拡大虚像形
成に供する凹面鏡を動かすことに代え、表示元を動かす
ことによって調整を行うことができる構成を備えること
により、確保した視界を失うことなく、また、特に装置
を大型化することなく位置ずれの補正を行うことがで
き、かつ微少量で適度な調整効果が得られる効果を有す
る。
型装置に対して使用者の作業視界を確保して鮮明な拡大
虚像による情報表示を行うことができ、かつ拡大虚像形
成に供する凹面鏡を動かすことに代え、表示元を動かす
ことによって調整を行うことができる構成を備えること
により、確保した視界を失うことなく、また、特に装置
を大型化することなく位置ずれの補正を行うことがで
き、かつ微少量で適度な調整効果が得られる効果を有す
る。
【図1】本発明の一実施例の構成を示す断面図である。
【図2】本発明の一実施例の構成を示す正面図である。
【図3】本発明の一実施例の構成を示す平面図である。
1 表示部 2 軸 3 装着フレーム 4 バックライト 5 液晶パネル 6 補正レンズ 7 平面鏡 8 凹面鏡 9 眼 10 画像表示ユニット 11 保持カバー 12 調整つまみ 13 支持フレーム 14 側板 15 側板 16 光路 17 表示制御回路 18 表示部カバー 101 ガイドレール 102 ガイドレール 111 ヒンジ 121 ネジ 141 ガイドレール
Claims (3)
- 【請求項1】 次の各構成を備え、使用者の鮮明な作業
視界を確保した上で鮮明な拡大虚像による情報表示を行
うことを特徴とする頭部装着型表示装置。 (イ)指定された作業を遂行するために必要な視線前方
の鮮明な作業視界とは重複しない所定の画面表示位置
に、あらかじめ設定した作業情報を拡大虚像として表示
する拡大虚像表示手段 (ロ)前記拡大虚像の表示元の位置を、前記使用者の眼
幅方向と、眼幅方向並びに光路に対する垂直方向とに移
動することを可能とする表示元位置調整手段 (ハ)前記表示元位置調整手段で生ずる前記拡大虚像の
歪を光学的に吸収し、前記表示元位置調整手段とともに
前記拡大虚像表示手段を移動することなく前記使用者の
眼の位置の個人差による前記拡大虚像の表示ずれを補正
することを可能とする光学的補正手段 - 【請求項2】 前記拡大虚像表示手段によって表示され
る前記拡大虚像の所定の画面表示位置が、視線正面の下
方かつ視線の右方もしくは左方の外側における所定の位
置として設定したものであることを特徴とする請求項1
記載の頭部装着型表示装置。 - 【請求項3】 前記表示元が、液晶を平面配列した液晶
パネルで構成したものであることを特徴とする請求項1
または2記載の頭部装着型表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7892897A JPH10253919A (ja) | 1997-03-13 | 1997-03-13 | 頭部装着型表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7892897A JPH10253919A (ja) | 1997-03-13 | 1997-03-13 | 頭部装着型表示装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10253919A true JPH10253919A (ja) | 1998-09-25 |
Family
ID=13675542
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7892897A Pending JPH10253919A (ja) | 1997-03-13 | 1997-03-13 | 頭部装着型表示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10253919A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013142086A1 (en) * | 2012-03-19 | 2013-09-26 | Google Inc. | Optical beam tilt for offset head mounted display |
US8867139B2 (en) | 2012-11-30 | 2014-10-21 | Google Inc. | Dual axis internal optical beam tilt for eyepiece of an HMD |
US9285591B1 (en) | 2014-08-29 | 2016-03-15 | Google Inc. | Compact architecture for near-to-eye display system |
-
1997
- 1997-03-13 JP JP7892897A patent/JPH10253919A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013142086A1 (en) * | 2012-03-19 | 2013-09-26 | Google Inc. | Optical beam tilt for offset head mounted display |
US8760765B2 (en) | 2012-03-19 | 2014-06-24 | Google Inc. | Optical beam tilt for offset head mounted display |
US8867139B2 (en) | 2012-11-30 | 2014-10-21 | Google Inc. | Dual axis internal optical beam tilt for eyepiece of an HMD |
US9733477B2 (en) | 2012-11-30 | 2017-08-15 | Google Inc. | Dual axis internal optical beam tilt for eyepiece of an HMD |
US9285591B1 (en) | 2014-08-29 | 2016-03-15 | Google Inc. | Compact architecture for near-to-eye display system |
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