JPH102535A - 含水流動物の焼却装置及び方法 - Google Patents

含水流動物の焼却装置及び方法

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JPH102535A
JPH102535A JP17593696A JP17593696A JPH102535A JP H102535 A JPH102535 A JP H102535A JP 17593696 A JP17593696 A JP 17593696A JP 17593696 A JP17593696 A JP 17593696A JP H102535 A JPH102535 A JP H102535A
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恒憲 山田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 比較的燃料を必要とせず、公害上も問題がな
い含水流動物の焼却装置及び方法を提供する。 【解決手段】 金属製の内筒23を備え、回転駆動源3
2によって低速回転される筒状炉体12と、筒状炉体1
2の入口側に設けられ、焼却対象物である含水流動物を
入れる注入口16と、筒状炉体12の入口側に設けら
れ、注入口16から投入された含水流動物の乾燥及び焼
却を行う一次バーナー15と、筒状炉体12の出口側に
設けられ、二次バーナー19を備えて筒状炉体12から
の未燃焼排ガスを二次燃焼する二次燃焼室18と、回転
駆動される筒状炉体12から漏洩するガスを集めて二次
燃焼室18に送る送風機56とを有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、焼酎廃液や果汁廃
液等の水分の多い液状物又はスラリー状物の処理に適し
た含水流動物の焼却装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、米、麦、蕎麦、芋等を主原料とす
る焼酎を製造するとき、又はみかんやりんご等を主原料
とする果汁液を製造するとき、大量に発生する焼酎廃液
や果汁廃液等の含水流動物には、多量の水分が含まれて
いるので、そのままでは燃焼処理することができない。
そこで、従来はその殆どを海洋投棄していた。また、一
部においては、スプレーを用いて噴霧状にし、焼却炉内
に噴射して燃焼させることも行われていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、含水流
動物を海洋投棄すると、海洋汚染の問題が発生し、地球
環境を汚すことになるという問題があった。また、スプ
レーを用いて噴霧状にすると、コンプレッサーを必要と
し、更には空気圧縮時の音が大きくて騒音上問題があっ
た。更に、多量の水を含んでいるので、火炎温度が下が
り、安定に燃焼させるには大量の燃料を必要とするとい
う問題があった。そこで、焼酎廃液や果汁廃液を一旦乾
燥させて水分を減少させてから、燃焼処理することも考
えられるが、乾燥装置を必要とし、更には、乾燥中に臭
気が発生し、この処理に困るという問題があった。本発
明はかかる事情に鑑みてなされたもので、比較的燃料を
必要とせず、公害上も問題がない含水流動物の焼却装置
及び方法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う請求項1
記載の含水流動物の焼却装置は、金属製の内筒を備え、
回転駆動源によって低速回転される筒状炉体と、前記筒
状炉体の入口側に設けられ、焼却対象物である含水流動
物を入れる注入口と、前記筒状炉体の入口側に設けら
れ、前記注入口から投入された前記含水流動物の乾燥及
び焼却を行う一次バーナーと、前記筒状炉体の出口側に
設けられ、二次バーナーを備えて前記筒状炉体からの未
燃焼排ガスを二次燃焼する二次燃焼室と、回転駆動され
る前記筒状炉体の回転シール部から漏洩するガスを集め
て前記二次燃焼室に送る送風機とを有する。請求項2記
載の含水流動物の焼却装置は、請求項1記載の含水流動
物の焼却装置において、前記筒状炉体の回転シール部に
は、シールパッキンが使用され、更にシールパッキンと
前記筒状炉体の摺接部分には、耐摩耗性及び耐熱性を有
する金属薄板からなるパッキン受け金物が設けられてい
る。請求項3記載の含水流動物の焼却装置は、請求項1
又は2記載の含水流動物の焼却装置において、前記筒状
炉体は水平配置又は傾斜配置され、入口側及び出口側に
それぞれ灰出口を備える。
【0005】請求項4記載の含水流動物の焼却装置は、
請求項1〜3のいずれか1項に記載の含水流動物の焼却
装置において、前記筒状炉体の入口側には、散水ノズル
が設けられている。請求項5記載の含水流動物の焼却方
法は、入口側に一次バーナーを備えると共に、内側に金
属製の内筒を備える筒状炉体に含水流動物を投入して強
制乾燥させる第1工程と、前記第1工程で生ずる前記筒
状炉体内の乾燥物を、更に前記一次バーナーで燃焼させ
る第2工程と、前記第2工程で生ずる未燃焼排ガスを二
次バーナーを備えた二次燃焼室に導き二次燃焼させる第
3工程とを有し、しかも、前記筒状炉体から漏洩するガ
スを回収して、前記二次燃焼室で燃焼処理する。請求項
6記載の含水流動物の焼却方法は、請求項5記載の含水
流動物の焼却方法において、前記含水流動物は焼酎廃液
である。なお、一次バーナーや二次バーナーに供給され
る燃料としては、灯油やガソリン等の液体でもあっても
よいし、プロパンガスやアセチレンガス等のガスであっ
てもよい。また、筒状炉体は、水平状態で配置されても
よいし、入口側より出口側を下げた傾斜状態で配置され
てもよい。なお、筒状炉体を傾斜配置する場合、その勾
配は0〜5/100とするのが望ましい。
【0006】
【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつ
つ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発
明の理解に供する。ここに、図1は本発明の一実施の形
態に係る含水流動物の焼却装置の一部省略部分断面図、
図2は図1における矢視A−A図、図3は図1における
矢視B−B断面図、図4は図1における矢視C−C図、
図5は筒状炉体の断面図、図6は筒状炉体のシール部分
の部分拡大図である。
【0007】図1〜図6に示すように、本発明の一実施
の形態に係る含水流動物の焼却装置10は、架台11の
中央上方に回転可能に配置された筒状炉体12と、筒状
炉体12の入口側及び出口側にそれぞれ設けられた一次
室13及び二次室14と、筒状炉体12内に供給された
含水流動物の一例である焼酎廃液を乾燥及び焼却する一
次バーナー15と、筒状炉体12内に焼酎廃液を入れる
注入口16と、緊急時、筒状炉体12内に冷却水を入れ
る散水ノズル17と、二次室14の上部に形成された二
次燃焼室18と、二次燃焼室18内の未燃焼ガスをほぼ
完全燃焼する二次バーナー19と、二次燃焼室18の上
部に取付けられた排気筒20とを有している。以下、こ
れらについて詳しく説明する。
【0008】前記筒状炉体12は、図1、図5、図6に
示すように、その内側に、耐摩耗性、耐蝕性及び耐熱性
を有する金属板の一例であるステンレス板(例えばSU
S310)からなる内筒23、及び、その外側に、断熱
材24(例えばカオウール(商品名))を挟んで配置さ
れた通常の鉄板(例えばSS400)からなる外筒25
を備えている。前記内筒23の内部には、図1、図3、
図5に示すように、その周方向に均等ピッチで、前記内
筒23と同様、ステンレス板からなる8枚の羽根板34
が取付けられ、筒状炉体12内に投入された焼酎廃液や
その乾燥物を掻き上げることができるようになってい
る。
【0009】また、前記羽根板34は、入口側が出口側
より幅広の形状となっており、焼酎廃液やその乾燥物を
効率的に掻き上げながら輻射熱を利用して乾燥及び燃焼
を促進することができるようになっている。さらに、羽
根板34の内側部には、図5に示すように、適当ピッチ
で切れ目35が形成されており、温度上昇に伴う熱変形
を防止できるようになっている。
【0010】前記内筒23の両側内部には、それぞれ、
該内筒23と同様、ステンレス板からなる円錐台形状の
縮径筒21、22が配置され、これにより、筒状炉体1
2内の含水流動物が入口側及び出口側へ溢れないように
なっている。また、前記内筒23と縮径筒21、22の
間には、図5、図6に示すように、それぞれ、適当な間
隔で、ステンレス板からなる6枚の補強板44が取付け
られ、これにより、廃液重量による変形等を防止するこ
とができるようになっている。さらに、前記内筒23の
周囲には、図5に示すように、適当な間隔でリング状保
持部材26が取付けられ、これにより、外筒25と適当
な隙間を保って、断熱材24が粉々に粉砕されないよう
になっている。
【0011】また、前記外筒25の周囲には、図5に示
すように、その両側近傍にそれぞれリング状のレール2
7、28が取付けられ、架台11上に取付けられた4個
の横ローラ33(図1、図3参照)及び図示しない縦ロ
ーラによって、筒状炉体12を、入口側より出口側が下
がった傾斜状態で、かつ転動自在に支持できるようにな
っている。なお、筒状炉体12は、1/100の勾配で
先部側に下り傾斜されている。さらに、前記外筒25の
周囲には、ピンラック30が取付けられ(図5参照)、
架台11に配置された回転駆動源の一例である減速モー
タ32の出力軸に取付けられたスプロケット31と噛合
するようになっている(図1、図3参照)。なお、前記
ピンラック30は、周知の構造であって、対向する二枚
のリング板に適当ピッチで複数のピンを設けたものであ
る。また、外筒25の周囲には、図5に示すように、補
強リング29が取付けられている。
【0012】また、前記筒状炉体12の両側には、図1
に示すように、その内部にそれぞれ一次室13及び二次
室14となる支持枠45、46が設置されている。前記
支持枠45は、図1に示すように、その外側を鉄皮45
aで覆った箱状の耐火物45bからなって、その筒状炉
体12との対向部には、前記筒状炉体12の入口側の端
部を嵌入する嵌入孔45cが形成されている。なお、前
記支持枠45内の一次室13の底部は、前記嵌入孔45
cの最下端より下側になっており(図1参照)、筒状炉
体12から入口側にオーバーフローした燃え滓や灰を溜
めることができるようになっている。また、前記支持枠
45の外側には、図1、図3に示すように、一次室13
に連通する四角形状の点検孔36が形成され、焼酎廃液
の乾燥及び焼却処理終了後、開閉蓋39を開けて、筒状
炉体12内に溜まった燃え滓や灰を一次室13内に掻き
出すことができるほか、必要に応じて筒状炉体12内を
点検することができるようになっている。
【0013】なお、前記開閉蓋39の中央部には、図
1、図2に示すように、一次バーナー15が、そのノズ
ル先端を筒状炉体12内に向けて水平に取付けられてい
る。前記支持枠45の点検孔36の上部には、図1、図
2に示すように、筒状炉体12内に焼酎廃液を供給する
注入口16、及び、緊急時に、筒状炉体12内に消火用
の冷却水を供給する散水ノズル17が設けられており、
それぞれそのノズル先端を筒状炉体12内に向けた傾斜
状態で挿着されている。なお、図2中、符号38は点検
孔36に開閉蓋39を開閉可能に取付けるための蝶番、
符号41は一次室13の底部に溜まった燃え滓や灰を外
に掻き出すため、一次室13の底部に連通して形成され
た四角形状の灰出口、符号48は灰出口41に蝶番によ
り開閉可能に取付けられた開閉蓋である。
【0014】また、図示しないが、前記一次バーナー1
5の外側端には、空気供給用の配管及び燃料供給用の配
管が連結されている。そして、空気供給用の配管の中途
部には、空気供給手段の一例であるファンが取付けら
れ、一方、燃料供給用の配管の中途部には、バルブの一
例である電磁弁が取付けられ、さらに、前記配管の端部
には、燃料供給手段の一例であるボンベが取付けられて
いる。前記ノズル16aの外側端は、バルブの一例であ
る電磁弁、及び、焼酎廃液給液手段の一例である給液ポ
ンプを介して、焼酎廃液を貯溜するタンクに連結される
と共に、バルブの一例である電磁弁、及び、洗浄水給液
手段の一例である給液ポンプを介して、洗浄水を貯溜す
るタンクに連結されている。
【0015】一方、前記支持枠46は、図1に示すよう
に、その外側を鉄皮46aで覆った箱状の耐火物46b
からなって、二次室14の上方に二次燃焼室18を有す
る縦に長い形状となっている。前記支持枠46の筒状炉
体12との対向部には、図1に示すように、支持枠45
と同様、筒状炉体12の出口側部が嵌入する丸い嵌入孔
46cが形成されている。勿論、支持枠46の二次室1
4の底部は、前記嵌入孔46cの最下端より下方となっ
て、筒状炉体12から出口側にオーバーフローした燃え
滓を貯溜可能となっている。前記支持枠46の外側に
は、図1、図4に示すように、二次室14に連通する四
角形状の点検孔37が形成され、処理終了後、筒状炉体
12内に溜まった燃え滓を二次室14内に掻き出すほ
か、筒状炉体12の内部を点検できるようになってい
る。
【0016】前記支持枠46の上方には、図1、図4に
示すように、二次バーナー19が、そのノズル先端を二
次燃焼室18内に向けた状態で水平に取付けられてい
る。前記支持枠46に設けられた二次バーナー19より
下方には、図1、図3に示すように、送風機56の下流
側の配管57が連通されている。さらに、前記支持枠4
6の上部には、図1、図4に示すように、通常の鉄板か
らなる排気筒20がフランジ結合によって取付けられ、
ほぼ完全燃焼した排ガスを外部に放出するようになって
いる。そのフランジ結合部59には、二次燃焼室18か
ら排出される排ガスの量を調整するステンレス板からな
るダンパー60が、排気筒20の開度を調整自在に取付
けられている(図1、図4参照)。
【0017】図示しないが、前記二次バーナー19の外
側端には、前記一次バーナー15と同様、空気供給用の
配管及び燃料供給用の配管が連結されている。そして、
空気供給用の配管の中途部には、空気供給手段の一例で
あるファンが取付けられ、一方、燃料供給用の配管の中
途部には、バルブの一例である電磁弁が取付けられ、さ
らに、前記配管の端部には、燃料供給手段の一例である
ボンベが取付けられている。
【0018】なお、図6に示すように、前記支持枠46
(45)の嵌入孔46c(45c)の内部周囲には、筒
状炉体12の回転シール部である両外側部を囲繞して、
耐摩耗性、耐蝕性及び耐熱性を有する金属薄板の一例で
あるステンレス板からなる断面L字状のパッキン受け金
物65がリング状に配置され、さらに、該パッキン受け
金物65と筒状炉体12との間には、断熱材からなるシ
ールパッキン66が配置されている。また、パッキン受
け金物65には、前記と同様、ステンレス薄板からなる
リング状のガスケット64を介して断面L字状の押さえ
金具63がボルトによって取付けられている。
【0019】また、前記筒状炉体12の周囲には、図
1、図3に示すように、該筒状炉体12を覆って金属製
のカバー55が配置されている。前記カバー55の一側
壁には、筒状炉体12から漏洩するガスを二次燃焼室1
8に送るため、送風機56の配管58が連通されてい
る。なお、図示しないが、カバー55の減速モータ32
の近傍には、該減速モータ32が故障時等の修理のた
め、蝶番により開閉可能に開閉蓋が取付けられている。
さらに、図示しないが、支持枠45の側には、本焼却装
置10を制御する制御部の一例である制御盤が設置され
ている。
【0020】なお、図1又は図4中、符号40は点検孔
37に蝶番38により開閉可能に取付けられた開閉蓋、
符号43は開閉蓋40の中央部に取付けられ、筒状炉体
12内の燃焼状態を監視するための覗き孔、符号51は
二次室14の底部に溜まった燃え滓や灰を外に掻き出す
ため、二次室14の底部に連通して形成された四角形状
の灰出口、符号52は灰出口51に蝶番により開閉可能
に取付けられた開閉蓋である。また、図1又は図4中、
符号53、54はそれぞれ支持枠46の下方及び上端近
傍に配置され、二次室14内の温度TK 、及び二次燃焼
室18上方内の温度TC を測定する温度計の一例である
熱電対、符号61は排気筒20の上部に取付けられた
傘、符号62は排気筒20に取付けられ、排気ガスの状
態を測定する排ガス測定孔である。
【0021】続いて、本発明の一実施の形態に係る含水
流動物の焼却装置10を用いた含水流動物の焼却方法に
ついて図面を参照しながら説明する。ここに、図7は含
水流動物の焼却装置10の動作フロー図である。まず、
制御盤のスタートボタンを押すと、減速モータ32が始
動して、筒状炉体12が1〜6rpmの低速で回転し始
める。同時に、一次バーナー15の空気供給用のファン
が始動すると共に、燃料用の電磁弁が開いて、空気及び
燃料の供給が開始され、さらに、燃料が点火されること
により、筒状炉体12の予熱が開始される(ステップS
1)。
【0022】そして、スタートボタンの押圧動作によっ
て動き始めたタイマーTM1 が、所定の予熱時間(例え
ば5分間)を検知してタイムアップするか、又は制御盤
のCPUが、二次室14の温度TK が所定の設定温度T
3(例えば180℃)より高温になったことを検知する
と、焼酎廃液用の給液ポンプが始動すると共に、電磁弁
が開いて、焼酎廃液の給液が開始されることにより、焼
酎廃液の蒸発処理が開始される(ステップS2)。
【0023】なお、焼酎廃液の給液量は、覗き孔43か
ら筒状炉体12内を観察して、制御盤の焼酎廃液用の電
磁弁の開度を調整する摘みを調整することにより、適宜
調整されるのが望ましい。これは、焼酎廃液の性状が常
に一定していれば必要ないが、焼酎廃液の水分量が変動
する等、焼酎廃液の性状が変化すると、蒸発特性も変化
する虞れがあるからである。また、焼酎廃液の給液量が
多過ぎると、筒状炉体12から焼酎廃液が溢れてしま
い、一方、焼酎廃液の給液量が少な過ぎると、筒状炉体
12の入口側で、水分が蒸発してしまい、固形物が燻っ
て、発煙し易くなるからである。
【0024】次に、制御盤のCPUが、二次燃焼室18
上方の温度TC が所定の設定温度T6(例えば約200
℃)より高温になったことを検知すると、二次バーナー
19の空気供給用のファンが始動する(ステップS
3)。次に、焼酎廃液の蒸発処理が進んで、排気筒20
に発煙が観察されたら、制御盤の二次バーナー19の点
火ボタンをオンにする(ステップS4)。これにより、
二次バーナー19の燃料用の電磁弁が開いて、二次燃焼
室18内に燃料が吹き込まれ、さらに、燃料が点火され
ることにより、発煙物質や臭気等の燃焼が開始される。
なお、焼酎廃液の性状や給液量により、発煙の有無や量
が変わるので注意する。
【0025】そして、焼酎廃液の蒸発処理が4〜6時間
進んで、筒状炉体12内に、焼酎廃液の水分を蒸発させ
て残った滓が、ある程度溜まったら、制御盤の給液停止
ボタンを押す。これにより、焼酎廃液用の給液ポンプの
回転数が低下して、筒状炉体12内に供給される焼酎廃
液の給液量が約1/3に低下して、残滓が燃焼し易い雰
囲気となり始める(ステップS5)。なお、残滓が燻り
始めると共に、筒状炉体12から漏洩しだしても、給液
停止ボタンの押圧動作に伴って始動される送風機56に
より、未燃焼ガスが二次燃焼室18内に送られ、そこで
燃焼される。
【0026】次に、給液停止ボタンの押圧動作によって
動き始めたタイマーTM2 が、所定の設定時間(例えば
10〜15分間)を検知してタイムアップするか、又は
制御盤のCPUが、温度TC が所定の設定温度T1(例
えば700℃)より高温になったことを検知すると、焼
酎廃液用の電磁弁が閉じて、焼酎廃液の給液が停止され
る。同時に、洗浄水用の給液ポンプが始動すると共に、
電磁弁が開いて、筒状炉体12内への洗浄水の給液が開
始されることにより、焼酎廃液用の配管及び給液ポンプ
の洗浄が開始される(ステップS6)。
【0027】次に、制御盤のCPUが、二次燃焼室18
上方の温度TC が所定の設定温度T5(例えば800
度)より高温になったことを検知すると、二次バーナー
19の燃料用の電磁弁が絞られ、燃料供給量が落とされ
ることにより、低燃焼状態(又は低燃という)とされる
(ステップS7)。次に、制御盤のCPUが、二次燃焼
室18上方の温度TC が所定の設定温度T5′(例えば
750度)より低温になったことを検知すると、再度、
燃料用の電磁弁が開いて、燃料供給量が上げられること
により、高燃焼状態(又は高燃という)とされる(ステ
ップS8)。
【0028】以下、この動作(ステップS7及びステッ
プS8)が、タイマーTM2 のタイムアップと同時に動
き始めたタイマーTM3 がタイムアップするまで繰り返
され、焼酎廃液中の水分が完全に蒸発される。
【0029】次に、タイマーTM3 が所定の設定時間
(例えば5〜10分間)を検知してタイムアップする
と、洗浄水用の給液ポンプが停止されると共に、電磁弁
が閉じて、洗浄水の給液が停止される。同時に、一次バ
ーナー15及び二次バーナー19の燃料用の電磁弁が絞
られ、燃料供給量が落とされる(ステップS9)。な
お、この時期になると、残滓(固形物)がほぼ確実に燃
焼され始める。
【0030】次に、制御盤のCPUが、二次燃焼室18
上方の温度TC が所定の設定温度T4(例えば860
℃)より高温になったことを検知すると、二次バーナー
19の燃料用の電磁弁が閉じる(ステップS10)。そ
して、制御盤のCPUが、二次燃焼室18上方の温度T
C が所定の設定温度T4′(例えば810℃)より低温
になったことを検知すると、再度、二次バーナー19の
燃料用の電磁弁が開いて、燃料が吹き込まれると共に、
該燃料に点火される(ステップS11)。
【0031】以下、この動作(ステップS10及びステ
ップS11)が、タイマーTM3 のタイムアップと同時
に動き始めたタイマーTM4 がタイムアップするまで繰
り返され、残滓が灰になるまで燃焼される。なお、制御
盤のCPUが、二次燃焼室18上方の温度TC が所定の
設定温度T5より低温になったことを検知すると、二次
バーナー19の燃料用の電磁弁が最大に開いて高燃焼状
態とされる(ステップS12)。
【0032】次に、タイマーTM4 が、所定の設定時間
(例えば10〜20分間)を検知してタイムアップする
と、一次バーナー15の燃料用の電磁弁が閉じて、燃焼
炎が消される(ステップS13)。そして、制御盤のC
PUが、二次室14の温度TK が所定の設定温度T2
(例えば500℃)より低温になったことを検知する
と、二次バーナー19の燃料用の電磁弁が閉じて、燃焼
炎が消されると共に、送風機が停止される(ステップS
14)。
【0033】次に、制御盤のCPUが、二次燃焼室18
上方の温度TC が設定温度T6(例えば200℃)より
低温になったことを検知すると、二次バーナー19の空
気供給用のファンが停止される(ステップS15)。そ
して、制御盤のCPUが、二次室14の温度TK が所定
の設定温度T3(例えば180℃)より低温になったこ
とを検知すると、一次バーナー15の空気供給用のファ
ンが停止されると共に、減速モータ32が停止され、そ
のまま冷却される(ステップS16)。最後に、燃え滓
や灰が常温まで冷えるまで待った後、灰出しが行なわ
れ、全ての処理が終了する。
【0034】なお、連続処理を行うときは、(ステップ
S14)の後、制御盤の二次バーナー19の点火ボタン
をオフにし、その後、二次バーナー19が消火している
のを確認して、制御盤の停止ボタンを押す。次いで、
(ステップS2)から(ステップS17)までの操作を
行う。また、連続処理を行う場合、筒状炉体12の温度
が高いので、2回目の(ステップS2)における焼酎廃
液の給液量を最初少し多めにしてもよい。
【0035】以上、本発明の実施の形態を説明したが、
本発明はこれらの実施の形態に限定されるものではな
く、要旨を逸脱しない範囲の変更等は全て本発明の適用
範囲である。例えば、本実施の形態では、焼酎廃液を処
理したが、果汁廃液や、少量の油分を含む廃液等の一般
廃液(但し有害物質を含まないもの)等を処理すること
もできる。また、本実施の形態では、(ステップS2)
→(ステップS3)の手順を踏んだが、場合によって
は、(ステップS3)→(ステップS2)という逆の手
順を踏んでもよい。また、タイマーTM1 の予熱時間
は、筒状炉体12の内容積や、一次バーナー15の出
力、焼酎廃液の処理を行う季節、焼却装置10の設置地
域等によって適宜選択してもよい。
【0036】さらに、タイマーTM2 の設定時間は、焼
酎廃液の処理量や滓の貯溜量等によって適宜変更しても
よい。また、本実施の形態では、筒状炉体12に含水流
動物を投入して強制乾燥させ(第1工程)ながら、含水
流動物が乾燥してなる乾燥物を一次バーナー15で燃焼
させ(第2工程)、さらに、筒状炉体12から発生する
未燃焼排ガスを二次バーナー19を備えた二次燃焼室1
8に導き二次燃焼させ(第3工程)つつ、筒状炉体12
から漏洩するガスも二次燃焼室18で燃焼処理するとい
う一連の処理を行ったが、これに限られることもない。
【0037】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明の
請求項1〜4記載の含水流動物の焼却装置及び請求項
5、6記載の含水流動物の焼却方法においては、金属製
の内筒を備える筒状炉体に含水流動物を入れて一次バー
ナーによって加熱することにより、一次バーナーの燃焼
炎や金属製の内筒による輻射熱によって、含水流動物中
の水分が急速に除去されて乾燥物となり、更にこの乾燥
物を加熱することにより、燃焼焼却することができる。
勿論、この場合に発生する未燃焼ガスを二次燃焼室に導
いて二次燃焼を行うことができるので、清浄な排ガスが
放出されて、公害を起こす虞れがない。また、筒状炉体
が回転体であるため、シール部分から未燃焼ガスを含む
排ガスが漏洩する虞れもあるが、この漏洩ガスを集め
て、二次燃焼室に送り込むことができ、前記と同様、臭
気のない排ガスとして排出することができる。従って、
金属製の内筒による輻射熱を利用して、比較的燃料を必
要とせず、公害上も問題がない含水流動物の焼却装置及
び方法を提供することができる。
【0038】特に、請求項2記載の含水流動物の焼却装
置においては、筒状炉体の回転シール部分にはシールパ
ッキンが使用され、更にシールパッキンと筒状炉体との
摺接部分には、耐摩耗性及び耐熱性を有する金属薄板か
らなるパッキン受け金物が設けられているので、シール
パッキンの摩耗が減少し、長期の寿命を有する。請求項
3記載の含水流動物の焼却装置においては、筒状炉体は
水平配置又は傾斜配置され、入口側及び出口側にそれぞ
れ灰出口を備えるので、燃焼滓である灰は筒状炉体から
両側に移動させ、その部分から外部に排除できる。
【0039】請求項4記載の含水流動物の焼却装置にお
いては、筒状炉体の入口側には冷却水用の散水ノズルが
設けられているので、筒状炉体内の温度が上がり過ぎた
場合には、内部に散水し、温度を下げることができ、こ
れによって内筒の損傷を最小限にすることができる。請
求項6記載の含水流動物の焼却方法においては、含水流
動物が焼酎廃液であるので、含水率が90〜95%の液
状物の水分を除去して、固形状とし、これに着火して燃
焼することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る含水流動物の焼却
装置の一部省略部分断面図である。
【図2】図1における矢視A−A図である。
【図3】図1における矢視B−B断面図である。
【図4】図1における矢視C−C図である。
【図5】筒状炉体の断面図である。
【図6】筒状炉体のシール部分の部分拡大図である。
【図7】含水流動物の焼却装置の動作フロー図である。
【符号の説明】
10 含水流動物の焼却装置 11 架台 12 筒状炉体 13 一次室 14 二次室 15 一次バー
ナー 16 注入口 16a ノズル 17 散水ノズル 18 二次燃焼
室 19 二次バーナー 20 排気筒 21 縮径筒 22 縮径筒 23 内筒 24 断熱材 25 外筒 26 リング状
保持部材 27 レール 28 レール 29 補強リング 30 ピンラッ
ク 31 スプロケット 32 減速モー
タ(回転駆動源) 33 横ローラ 34 羽根板 35 切れ目 36 点検孔 37 点検孔 38 蝶番 39 開閉蓋 40 開閉蓋 41 灰出口 43 覗き孔 44 補強板 45 支持枠 45a 鉄皮 45b 耐火物 45c 嵌入孔 46 支持枠 46a 鉄皮 46b 耐火物 46c 嵌入孔 48 開閉蓋 51 灰出口 52 開閉蓋 53 温度計(熱電対) 54 温度計
(熱電対) 55 カバー 56 送風機 57 配管 58 配管 59 フランジ結合部 60 ダンパー 61 傘 62 排ガス測
定孔 63 押さえ金具 64 ガスケッ
ト 65 パッキン受け金物 66 シールパ
ッキン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F23G 5/20 ZAB F23G 5/20 ZABA 7/00 ZAB 7/00 ZAB

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属製の内筒を備え、回転駆動源によっ
    て低速回転される筒状炉体と、 前記筒状炉体の入口側に設けられ、焼却対象物である含
    水流動物を入れる注入口と、 前記筒状炉体の入口側に設けられ、前記注入口から投入
    された前記含水流動物の乾燥及び焼却を行う一次バーナ
    ーと、 前記筒状炉体の出口側に設けられ、二次バーナーを備え
    て前記筒状炉体からの未燃焼排ガスを二次燃焼する二次
    燃焼室と、 回転駆動される前記筒状炉体の回転シール部から漏洩す
    るガスを集めて前記二次燃焼室に送る送風機とを有する
    ことを特徴とする含水流動物の焼却装置。
  2. 【請求項2】 前記筒状炉体の回転シール部には、シー
    ルパッキンが使用され、更に該シールパッキンと前記筒
    状炉体の摺接部分には、耐摩耗性及び耐熱性を有する金
    属薄板からなるパッキン受け金物が設けられていること
    を特徴とする請求項1記載の含水流動物の焼却装置。
  3. 【請求項3】 前記筒状炉体は水平配置又は傾斜配置さ
    れ、入口側及び出口側にそれぞれ灰出口を備えることを
    特徴とする請求項1又は2項に記載の含水流動物の焼却
    装置。
  4. 【請求項4】 前記筒状炉体の入口側には、散水ノズル
    が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいず
    れか1項に記載の含水流動物の焼却装置。
  5. 【請求項5】 入口側に一次バーナーを備えると共に、
    内側に金属製の内筒を備える筒状炉体に含水流動物を投
    入して強制乾燥させる第1工程と、 前記第1工程で生ずる前記筒状炉体内の乾燥物を、更に
    前記一次バーナーで燃焼させる第2工程と、 前記第2工程で生ずる未燃焼排ガスを二次バーナーを備
    えた二次燃焼室に導き二次燃焼させる第3工程とを有
    し、 しかも、前記筒状炉体から漏洩するガスを回収して、前
    記二次燃焼室で燃焼処理することを特徴とする含水流動
    物の焼却方法。
  6. 【請求項6】 前記含水流動物は焼酎廃液であることを
    特徴とする請求項5記載の含水流動物の焼却方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010038534A (ja) * 2008-07-08 2010-02-18 Ngk Insulators Ltd 密閉式回転焼却炉
JP2017083125A (ja) * 2015-10-30 2017-05-18 Jx金属株式会社 燃焼処理設備及び燃焼処理設備の増処理方法
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KR20180058316A (ko) * 2016-11-24 2018-06-01 이철수 고기능성 갖춘 시신 화장로
CN110617699A (zh) * 2019-09-30 2019-12-27 安徽益禾机械有限公司 一种用于粮食烘干加热的生物质颗粒炉

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