JPH10253551A - バルブとそのパッキン、及び、かかるバルブパッキンの検査方法とそれを実現する検査装置 - Google Patents

バルブとそのパッキン、及び、かかるバルブパッキンの検査方法とそれを実現する検査装置

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JPH10253551A
JPH10253551A JP5788097A JP5788097A JPH10253551A JP H10253551 A JPH10253551 A JP H10253551A JP 5788097 A JP5788097 A JP 5788097A JP 5788097 A JP5788097 A JP 5788097A JP H10253551 A JPH10253551 A JP H10253551A
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JP
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valve
packing
ray
absorption coefficient
inspection
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JP5788097A
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Hiroto Koizumi
洋人 小泉
Hisashi Komata
久 小又
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Hitachi Engineering and Services Co Ltd
Hitachi Ltd
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Hitachi Engineering and Services Co Ltd
Hitachi Ltd
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  • Gasket Seals (AREA)
  • Sealing Material Composition (AREA)
  • Analysing Materials By The Use Of Radiation (AREA)
  • Indication Of The Valve Opening Or Closing Status (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 無開放でバルブ内のパッキン状態を確認で
き、運転中もリアルタイムで検査可能な検査方法と検査
装置とそのバルブとパッキンを提供する。 【解決手段】 バルブ1のパッキン挿入部3を取り囲む
バルブ体4の肉厚dを均一で出来る限り薄くし、一方、
バルブ内に挿入されるパッキン5は、X線吸収係数の大
きい部材などを組み合わせる。これにより、可搬式の台
車上にリフター9で上下に移動可能に搭載したX線発生
器8と透過X線を検出するX線検出器11を、さらに
は、やはり可搬式の、検出信号から所定の画像処理を行
う画像処理装置14とモニター15とを備えたバルブパ
ッキンの検査装置により、パッキンのX線透視撮影画像
を得ることが可能となり、無開放でもバルブ内部のパッ
キン5の像をリアルタイムにモニタに出力して検査する
ことを可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バルブの非破壊検
査技術に関し、特に、X線透視撮影方法に適したバルブ
とそのバルブパッキンの構造、さらには、かかるバルブ
パッキンの検査方法とそれを実現する検査装置、ゴム等
材質部を持つ部材に関わる。
【0002】
【従来の技術】原子力や火力等のプラント内には、多数
(数千個)のバルブが据え付けられており、例えば、こ
れらプラント内のバルブは、配管内の流体を制御するた
めに用いられている。かかるプラント内に設置されたバ
ルブは、通常、定期検査では解体され、特にディスク・
シ−ト当たり面の検査などと共に、合成ゴムや天然ゴ
ム、あるいは樹脂などより成る、パッキンの交換を行っ
ている。これは、バルブを解体する際にパッキンが正常
であっても、解体に伴ってこれを取り出す際に破損して
しまうためであり、結局交換せざるを得ないためであ
る。
【0003】また、例えば特開昭58−117445号
公報によれば、放射線ビームを鋼管に横断照射しながら
長手方向に順次移動しながら透過放射線強度を検出して
設置された鋼管の肉圧、偏心、溶接部や表面処理など、
鋼管の形状や内部欠陥を点検あるいは検査する放射線透
過鋼管検査方法は既に知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
に、バルブの検査にバルブの解体を伴うのは、バルブの
点検前にX線透視撮影しても、通常、バルブのパッキン
はX線吸収係数がバルブの材質に比べて小さいため、X
線写真撮影してもパッキンを確認することが困難であっ
たためである。また、上記従来技術になるバルブの検査
では、バルブの解体を伴うことから、通常の運転中には
検査を行なえず、また、解体作業を行うことから検査時
間も長くなってしまうという問題点があった。
【0005】すなわち、上記の従来技術においては、X
線透視撮影によって、バルブの弁棒などは撮影可能であ
るが、しかしながら、そのパッキンはX線透視撮影が不
可能なため、解体作業を伴わない無開放診断を行うこと
が出来なかった。
【0006】そこで、本発明では、上述した従来技術に
おける問題点に鑑み、バルブ内のパッキンの挿入状態を
も含め、バルブをX線透視撮影で確認できるようにし
て、弁全体の無開放診断を可能にし、これにより、通常
の運転中にも検査を行なえるバルブとそのパッキン、さ
らには、かかるバルブパッキンのの検査方法とそれを実
現する検査装置を提供することを目的とする。更に、本
発明は、パッキンのみでなく、他の部材に組み込まれた
ゴム等材質部の検査にも適用することも目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、内部にパッキ
ンを挿入しているバルブであって、該パッキンの少なく
とも一部にX線吸収係数の大きい部材を含んで、X線透
視法によって観察できるようにしたことを特徴とするバ
ルブを提案する。
【0008】さらに、本発明によれば、上記の目的を達
成するため、内部にパッキンを挿入しているバルブであ
って、少なくとも、当該パッキンの挿入部を取り囲むバ
ルブ体の材質の厚さを均一でかつ可能な範囲内で最も薄
くし、もって、前記バルブ内のパッキンをX線透視法に
よって観察できるようにしたバルブを提案する。
【0009】さらに、本発明では、前記したバルブの内
部に挿入される略円環形状のパッキンであって、前記パ
ッキンの少なくとも一部にX線吸収係数の大きい部材を
含んで、X線透視法によって観察できるようにしたバル
ブパッキンを提案する。
【0010】また、本発明では、現地に据え付けられて
内部に前記したバルブパッキンを備えたバルブにX線を
照射し、前記バルブを透過する透過X線を検出し、当該
検出した透過X線に所定の処理を施して表示することに
より、前記バルブ内のパッキンを無開放で検査可能にし
たバルブパッキンの検査方法が提案される。
【0011】そして、本発明では、前記したバルブパッ
キンの検査方法を実現するための検査装置であって、可
搬式の台車上に上下に移動可能に搭載したX線発生手段
と、やはり可搬式の台車上に上下に移動可能に搭載し、
前記X線発生手段からのバルブ透過X線を検出するため
のX線検出手段と、前記X線検出手段からの検出信号に
所定の処理を施す検出信号処理手段と、前記検出信号処
理手段からの出力信号を表示する表示手段とを備え、前
記バルブ内のパッキンを無開放で検査可能にしたバルブ
パッキンの検査装置が提案される。
【0012】すなわち、バルブ内のパッキンにX線吸収
係数の大きい物質を塗布したもの、パッキンの周囲にX
線吸収係数の大きい金属製の網をつけたもの、あるいは
パッキン自体がX線吸収係数の大きな物質で構成されて
いるものを使用してX線透視撮影によってパッキンを確
認できるようにする。さらに、パッキン挿入部の厚さを
小さくしたバルブを使用することで、より鮮明にX線透
視像にパッキンが現れるようにする。撮影にはX線検出
器にイメ−ジインテンシファイヤを用いたX線TV装置
を用いて、リアルタイムにX線透視像をモニタに出力さ
せる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。まず、
図1は、本発明のバルブパッキンのX線透視撮影法を実
現するためのバルブの概略構造を示すための、バルブの
パッキン挿入部の断面図である。
【0014】ところで、従来のバルブでは、通常、パッ
キン挿入部を取り囲むバルブ体を形成する材料(鋼鉄な
どの金属)のX線吸収係数が、パッキン(例えばグラフ
ァイト)のX線吸収係数に比べて大きい上に、その肉厚
も不均一でその厚みも厚いため、バルブを透過してきた
X線はエネルギ−の高いスペクトルを持ち、パッキンを
透過する際にほとんど減衰されない。このために、検出
器に入射する透過X線はパッキンの情報を持たないの
で、透視像として現れない。
【0015】そこで、本発明になるバルブの構造では、
図1に示すように、バルブ1内の上下に配置されたパッ
キン止め2、2の間には、複数個のパッキン5、5…が
挿入されて配置されており、挿入されたパッキンを取り
囲むバルブの肉厚、すなわち、これらパッキンが挿入さ
れたパッキン挿入部3におけるバルブ体4の厚さdを均
一にすると共に、この厚さdを可能な限り小さくしてい
る。なお、このパッキン挿入部3を取り囲むバルブ体4
の厚さdは、要求される機械的強度との関係などにより
決定されるが、その際、かかる要求を満足し得る範囲の
中で最小に近い値とすることが好ましい。特に、バルブ
体4の厚さdを均一にすることにより、より鮮明なパッ
キン5の像が得られることとなる。
【0016】次に、図2には、上記本発明のバルブパッ
キンのX線透視撮影法を実現するためのパッキンの構造
を示すものである。すなわち、本発明によって提案され
ているパッキンは、X線透視画像に映るようにX線吸収
材をパッキンに塗布したもの、金属製の網をパッキンに
付けたもの、あるいは、パッキン自体をX線吸収係数の
大きな物質で構成したものである。
【0017】すなわち、一般に、パッキンの材質(例え
ばグラファイト製)はバルブの材質(鋼製)に比べてX
線吸収係数が小さいので、X線がパッキンを透過しても
ほとんど減衰しないため、X線透視画像に現れない。そ
こで、上記のような、パッキンのX線吸収係数を大きく
して、X線透視画像でパッキンの状態を確認することが
可能なパッキンとするための新たな構造が提案されてい
る。
【0018】まず、図2(a)に示す構造では、パッキ
ン5の外周(円周周囲及び上下面。円周周囲とは、円周
外周面以外に内周面をも含ませてもよい。)にX線吸収
係数の大きいX線吸収材6(例えば、硫酸バリウム粉
末)を塗布する。図2(b)に示す構造では、X線吸収
材となる金属製の網7をパッキン5の外周(円周周囲及
び上下面)に取り付ける。また、図2(c)に示す構造
では、X線吸収係数の大きな物質でパッキン5自体を構
成したものであり、かかる物質としては、例えば、パッ
キンの通常の材料であるグラファイトに、X線吸収係数
の大きな硫酸バリウム粉末を混入してパッキン自体を構
成している。
【0019】このように、検査しようとするパッキン5
の外周あるいは全体にX線吸収材やX線吸収係数の大き
な物質を加えることにより、パッキン5も、バルブ1の
内部に透過してきた高いエネルギ−スペクトルを持つX
線を吸収することができるため、得られるX線透視画像
にパッキンが現れるようになる。尚、図2(イ)、
(ロ)において、円周周囲のみとし、上下面にはX線吸
収係数の大きい材料を設けない例もある。円周方向のみ
からX線を照射する例が多いためである。しかし、斜め
方向からもX線を照射する例では、上下面を設けておく
ことが好ましい。
【0020】次に、図3には、本発明になるバルブパッ
キンのX線透視撮影法を実現する装置を示している。な
お、図において、符号10はプラント内において設置さ
れ、図示しない配管内の流体を制御するためたバルブで
あり、このバルブ10は、少なくとも、そのパッキン挿
入部において上記図1に示したような構造を有するもの
である。また、このバルブ10内に挿入されているパッ
キン5、5…は、やはり、上記図2に示した何れかの構
造を備えたものである。
【0021】X線透視撮影装置は、基本的には、検査す
べきバルブ10を間に挟んで、互いに対向して配置され
るX線発生器8とX線検出器11を、さらには、画像処
理装置14とモニタ15を含んでいる。なお、これらX
線発生器8とX線検出器11は、プラント内に配置され
たバルブ10の現場での位置に合わせてX線透視撮影を
可能とするため、上下に自在に移動することの可能な台
車であるリフター9、9A上に搭載されている。これら
のリフター9、9Aは、その下面に滑車などの移動手段
を取り付け、これにより可搬式になっている。また、バ
ルブの周囲の各方向から測定可能な構成となっている。
このためには、X線源側8、9と検出器側9A、12等
とが互いに対向した位置関係になるように配置した機構
にしておけばよい。
【0022】また、上記のX線発生器8は、X線を発生
し放射させる市販の装置であり、一方、上記のX線検出
器11は、より詳細には、イメ−ジインテンシファイヤ
12とCCDカメラ13とから構成されている。このイ
メ−ジインテンシファイヤ12は、入射X線が入力蛍光
面に作った可視像を数千倍の輝度に増幅して出力蛍光面
に出力する市販の装置である。また、CCDカメラ13
は、光を電気信号に変換する市販の装置である。
【0023】また、上記の画像処理装置14は、撮像に
より得られたアナログ信号をディジタル信号に、すなわ
ち、A/D変換し、このデジタルデータに様々な処理を
施し、その結果を映像信号としてモニタ15に出力する
汎用の装置である。なお、これらの画像処理装置14と
モニタ15も、その下面に滑車などの移動手段を取り付
けた台車上に搭載され、これにより可搬式になってい
る。
【0024】続いて、上記に構成を説明したX線透視撮
影装置によれば、その可搬式の台車によってプラントの
現場内を移動し、検査するバルブ10の据え付けられた
位置に配置する。その後、リフター9、9Aを用いて上
下に位置決めをし、これにより、バルブ10を挟んでX
線発生器8とX線検出器11とが対向するように配置す
る。
【0025】次に、X線発生器8を操作し、このX線発
生器8から放射された放射X線16はバルブ10を透過
して透過X線17となる。この放射X線16の強度はほ
ぼ一様であるが、透過X線17の強度は、透過した部材
の厚さが厚く、その材質の密度(X線吸収係数)が大き
いほど小さくなる。一方、イメ−ジインテンシファイヤ
12は入力蛍光面、光電子増倍管、出力蛍光面からな
り、上記透過X線17がX線検出器11の入射窓からイ
メ−ジインテンシファイヤ12に入射すると、X線の強
度に応じた明るさの蛍光を発する入力蛍光面上に蛍光像
をつくる。この蛍光像は光電子増倍管によって数千倍の
輝度に増幅され、イメ−ジインテンシファイヤ12の出
力蛍光面に出力される。
【0026】更に、バルブの円周周囲方向について測定
する必要があれば、X線源と検出器側とを互いに対向さ
せた状態で、円周周囲方向に所定ピッチ角度(又はある
角度になるように)回転させ、その角度毎にX線を放出
し、検出することでその円周角度での測定ができる。こ
れらのリフタと回転とを利用すれば、バルブの全周囲に
かけてのパッキン測定が可能となる。尚、X線管からの
放出X線がバルブのパッキン全体を1回で透視できるだ
けの大きさを持つものであれば、必ずしもリフタは不要
である。
【0027】上記のようにして出力蛍光面に映し出され
た蛍光像は、CCDカメラ13によって電気信号に変換
され、上記画像処理装置14に転送される。この画像処
理装置14では、A/D変換したデジタルデ−タをノイ
ズ除去や階調処理、拡大などの画像処理を行い、処理画
像を映像信号としてモニタ15に出力することができ
る。
【0028】このように、本発明のX線透視撮影装置を
用いることにより、上記X線の発生から透視像のモニタ
出力までの工程が、数秒で済み、リアルタイムに検査結
果を確認することができる。また、上記の画像処理装置
14からの映像出力信号はビデオコピーにも出力するこ
とが出来、また、そのデータはアナログ信号でビデオテ
−プに、あるいは、デジタル信号でハードディスクなど
の記憶媒体に記録することも出来る。なお、このように
して記録したデータは、後に、画像処理装置または汎用
のパソコン上で、市販のソフトウェアなどにより、画像
処理することができる。また、本発明のX線透視撮影装
置(X線発生器、X線検出器、画像処理装置等)は小型
で、それぞれ架搬式の台車上に搭載することが可能であ
るため、直接、現地において、リアルタイムの診断が可
能になる。
【0029】さらに、図4及び図5により、上記本発明
のX線透視撮影装置により、バルブのパッキン挿入部を
X線透視撮影した結果(模式図)を、通常のパッキンと
バルブ構造との比較により示す。点線部分が金属(パッ
キン受輪を含む)による映像を示す。
【0030】図4は、通常のパッキンを備えたバルブの
X線透視撮影による画像の例であり、図からも明らかな
ように、この画像ではバルブのパッキン挿入部には何も
像が現れていない。すなわち、パッキンのX線透視撮影
による検査は不可能である。
【0031】これに対し、図5(a)には、上記図1に
示した本発明になるバルブと図2(a)のパッキンを使
用した場合のバルブのX線透視撮影による画像(模式
図)が示されている。また、図5(b)には、上記図1
のバルブと図2(b)のパッキンを使用した場合のX線
透視撮影による画像(模式図)、そして、図5(c)に
は、上記図1のバルブと図2(c)のパッキンを使用し
た場合のX線透視撮影による画像(模式図)が示されて
いる。これら図5(a)〜(c)のいずれの透視画像例
でも、バルブ体の像18、弁棒の像19、パッキン受輪
の像20は現れている。
【0032】より詳細には、図5(a)の透視例では、
パッキン5の上下にX線吸収材6を塗布してあるので、
個々のパッキンの上下部にX線吸収材の像21がくっき
りと現れている。図5(b)の透視例では、パッキンの
周囲にX線吸収係数の大きい金属製の網7を付けている
ため、個々のパッキンの輪郭に沿って金属製の網の像2
2が現れている。そして、図5の(c)の透視例では、
パッキン自体がX線吸収係数の大きな物質によって構成
されているため、パッキンの像23が透視像に現れる。
これら図5(a)〜(c)に示した透視画像からも明ら
かなように、無開放でバルブを検査すると共に、その内
部のパッキンの検査も同時にすることが可能になる。
【0033】尚、パッキンの素材としては、合成ゴム、
天然ゴム、樹脂等があるが、いずれもX線吸収係数の小
さい素材である。ここで小さいとは相対的な意味であっ
て、周囲の素材(例えば金属)に比して小さいとの意味
である。また、パッキン以外の他の部材中での、この部
材よりもX線吸収係数の小さい、例えばゴム等部材の取
り付けたままの検査にも拡張可能である。
【0034】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明のバルブ
とそのパッキン、及び、かかるバルブパッキンの検査方
法とそれを実現する検査装置によれば、X線吸収係数の
大きな物質をパッキンと組み合わせてX線透視撮影で診
断することにより、無開放でバルブ内のパッキンの有無
や境界などのバルブパッキン状態を観察可能にして、短
時間でリアルタイムに確認することができる。そのた
め、特に、本発明のバルブとそのパッキン、バルブパッ
キンの検査方法と検査装置をプラントに適用することに
より、その内部に多数のバルブを据え付けたプラント内
でも、運転中にも拘わらず、短時間で診断を行って安全
なプラントの運転を確保することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態になる、X線透視撮影法に
よる無開放検査が可能なバルブの概略構造を示すバルブ
の一部断面図である。
【図2】上記バルブの内部に挿入される、X線透視撮影
法による無開放検査が可能なバルブパッキンを説明する
斜視図である。
【図3】上記バルブの内部をX線透視撮影法によって無
開放検査する、本発明の実施の形態になるバルブパッキ
ンの検査装置の構成を示す説明図である。
【図4】本発明との比較のため、従来の検査装置による
通常のパッキンのX線透視画像の例を示す図である。
【図5】上記本発明のバルブパッキンと検査装置によっ
て得られるパッキンのX線透視画像の例を示す図であ
る。
【符号の説明】
1、10 バルブ 2 パッキン止め 3 パッキン挿入部 4 パッキン挿入部を囲むバルブ体 d パッキン挿入部のバルブ体の厚さ 5 パッキン 6 X線吸収材 7 金属製の網 8 X線発生器 9 リフター 11 X線検出器 12 イメ−ジインテンシファイヤ 13 CCDカメラ 14 画像処理装置 15 モニター 16 放射X線 17 透過X線 18 バルブ体の像 19 弁棒の像 20 パッキン受輪の像 21 X線吸収材の像 22 金属製の網の像 23 パッキンの像
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G01N 23/18 G01N 23/18

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部にパッキンを挿入しているバルブで
    あって、該パッキンの少なくとも一部にX線吸収係数の
    大きい部材を含んで、X線透視法によって観察できるよ
    うにしたことを特徴とするバルブ。
  2. 【請求項2】 内部にパッキンを挿入しているバルブで
    あって、少なくとも、当該パッキンの挿入部を取り囲む
    バルブ体の材質の厚さを均一でかつ可能な範囲内で最も
    薄くし、もって、前記バルブ内のパッキンをX線透視法
    によって観察できるようにしたことを特徴とするバル
    ブ。
  3. 【請求項3】 前記請求項1又は2に記載したバルブに
    おいて、その内部に挿入される略円環形状のパッキン
    は、少なくとも一部にX線吸収係数の大きい部材を含ん
    で、X線透視法によって観察できるようにしたことを特
    徴とするバルブ。
  4. 【請求項4】 前記請求項1又は3のバルブにおいて、
    前記X線吸収係数の大きい部材は、前記略円環形状のパ
    ッキンの上下表面上に塗布されて形成されていることを
    特徴とするバルブ。
  5. 【請求項5】 前記請求項1又は3のバルブにおいて、
    前記X線吸収係数の大きい部材は、金属製の網状部材を
    前記パッキンの外周を包んで形成されていることを特徴
    とするバルブ。
  6. 【請求項6】 前記請求項1又は3のバルブにおいて、
    前記X線吸収係数の大きい部材は、前記パッキンを形成
    する部材の中に粉末状に全体に混入されていることを特
    徴とするバルブ。
  7. 【請求項7】 現地に据え付けられて内部に前記請求項
    1、3〜6のいずれかに記載したバルブにX線を照射
    し、前記バルブを透過する透過X線を検出し、当該検出
    した透過X線に所定の処理を施して表示することによ
    り、前記バルブ内のパッキンを無開放で検査可能にした
    ことを特徴とするバルブパッキンの検査方法。
  8. 【請求項8】 前記請求項7に記載したバルブパッキン
    の検査方法を実現するための検査装置であって、可搬式
    の台車上に上下に移動可能に搭載したX線発生手段と、
    やはり可搬式の台車上に上下に移動可能に搭載し、前記
    X線発生手段からのバルブ透過X線を検出するためのX
    線検出手段と、前記X線検出手段からの検出信号に所定
    の処理を施す検出信号処理手段と、前記検出信号処理手
    段からの出力信号を表示する表示手段とを備え、前記バ
    ルブ内のパッキンを無開放で検査可能にしたことを特徴
    とするバルブパッキンの検査装置。
  9. 【請求項9】 バルブ内に挿入されるパッキンにおい
    て、該パッキンの少なくとも一部にX線吸収係数の大き
    い部材を含んで、X線透視法によって観察できるように
    したことを特徴とするパッキン。
  10. 【請求項10】 部材中又は部材の一部に設けられたX
    線吸収係数の小さいゴム等材質部の、少なくとも一部に
    X線吸収係数の大きい部材を含んで、X線透視法によっ
    て、分解又は解放することなく観察できるようにした、
    ゴム等材質部を持つ部材。
JP5788097A 1997-03-12 1997-03-12 バルブとそのパッキン、及び、かかるバルブパッキンの検査方法とそれを実現する検査装置 Pending JPH10253551A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003247961A (ja) * 2002-02-25 2003-09-05 Shunichi Inoue 高分子構造体およびそのx線検査方法
CN104897701A (zh) * 2015-06-19 2015-09-09 国核电站运行服务技术有限公司 阀门阀体局部减薄的射线检测方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003247961A (ja) * 2002-02-25 2003-09-05 Shunichi Inoue 高分子構造体およびそのx線検査方法
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